JP5482021B2 - 抵抗スイッチ素子および抵抗スイッチメモリ素子 - Google Patents

抵抗スイッチ素子および抵抗スイッチメモリ素子 Download PDF

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Description

本発明は一般に電子装置に係り、特に抵抗スイッチ素子および抵抗スイッチメモリ素子に関する。
強誘電体膜などの金属酸化膜を使ってキャパシタ構造を形成した場合、印加電圧により金属酸化膜の抵抗が、高抵抗状態と低抵抗状態の間で大きくスイッチする抵抗スイッチ現象が知られている。そこで、このような抵抗スイッチ現象を使ってメモリ素子を構成する研究がなされている。このような抵抗スイッチ現象は、例えば浅い不純物元素でドープされたSrRuO3膜などの強誘電体膜や、NiO膜やFe23膜、CuO膜などの金属酸化膜においても観察されている。
特開2008−140790号公報
従来知られている抵抗スイッチ現象は、所定のフォーミング電圧を印加するフォーミング処理を行った金属酸化膜において出現し、そのメカニズムには諸説あるが、一説では、このようなフォーミング電圧を印加することにより、金属酸化膜中に電流フィラメントとよばれる電流経路が形成されるのであると言われている。
このようなフォーミングを行った金属酸化膜は所定の第1の高い抵抗値で特徴づけられる導電性を有するが、このような金属酸化膜に電圧を印加し、その大きさを0Vから正方向あるいは負方向に増大していくと、所定のセット電圧において電流値が急増し、抵抗値が、前記第1の抵抗値から第2の低い抵抗値へと急減する。
そこでこのような金属酸化膜の電気抵抗の変化を利用して高速メモリ素子を形成することが提案されている。
しかし、このような従来の金属酸化膜の抵抗スイッチングを使った高速メモリ素子では、セット時の抵抗値が低く、このため消費電力が増大してしまう問題を有していた。
本発明は、他の動作原理に基づく抵抗スイッチ素子および抵抗スイッチメモリ装置を提供する。
一の側面によれば抵抗スイッチ素子は、下部電極と、前記下部電極上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された上部電極と、前記下部電極、前記誘電体膜および前記上部電極の温度を95K以下に保持する恒温槽と、前記下部電極と前記上部電極との間に、セット電圧を印加することにより、前記誘電体膜の状態を第1の抵抗状態から、前記第1の抵抗状態より高抵抗の第2の抵抗状態に遷移させるセット電圧源と、を含み、前記誘電体膜には前記第1の抵抗状態においてトンネル電流が発生し、前記誘電体膜は、非ドープまたは深い不純物でドープされたペロブスカイト膜より構成される。
他の側面によれば抵抗スイッチメモリ素子は、下部電極と、前記下部電極上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された上部電極と、前記下部電極、前記誘電体膜および前記上部電極の温度を95K以下に保持する恒温槽と、前記下部電極と前記上部電極との間に駆動電圧を印加する駆動電圧源と、を含み、前記誘電体膜は、非ドープまたは深い不純物でドープされたペロブスカイト膜より構成され、前記駆動電圧源は、書き込み時に前記下部電極と前記上部電極との間に、前記誘電体膜の抵抗状態を第1の抵抗状態から、前記第1の抵抗状態より高抵抗の第2の抵抗状態に遷移させる、大きさが所定電圧以上の書き込み電圧パルスと、前記誘電体膜の抵抗状態を変化させない、大きさが前記所定電圧未満の読み出し電圧パルスのいずれかを、前記駆動電圧として印加し、前記誘電体膜には前記第1の抵抗状態においてトンネル電流が発生し、さらに前記駆動電圧源は、前記誘電体膜が前記第2の抵抗状態にある場合、前記下部電極と前記上部電極との間に大きさが前記所定電圧以上の電圧パルスを、前記駆動電圧として所定間隔で印加し、前記誘電体膜の前記第2の抵抗状態をリフレッシュする。
本発明の抵抗スイッチ素子あるいは抵抗スイッチメモリ装置では、誘電体膜が電圧印加により、通常の抵抗値の第1の抵抗状態から前記第1の抵抗状態より高抵抗の第2の抵抗状態へと状態を遷移させ、これにより、消費電力の低い高速メモリ素子を構成することが可能となる。
第1の実施形態による抵抗スイッチ素子を示す図である。 (A),(B)は、図1の抵抗スイッチ素子の電気特性を示す図である。 (A)〜(C)は、図1の抵抗スイッチ素子の動作原理を説明するバンド構造図である。 (D)は、図1の抵抗スイッチ素子の動作原理を説明するバンド構造図である。 は、図1の抵抗スイッチ素子の常温での動作を示すバンド構造図である。 第2の実施形態による抵抗スイッチ素子を示す図である。 (A),(B)は、図6の抵抗スイッチ素子の電気特性を示す図である。 第3の実施形態による抵抗スイッチメモリ素子を示す図である。 図8の抵抗スイッチメモリ素子の動作を説明するタイミングチャートである。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態による抵抗スイッチ素子10の構成を示す。
図1を参照するに、抵抗スイッチ素子10は(001)配向したチタン酸ストロンチウム(SrTiO3)単結晶基板11上に構成され、前記チタン酸ストロンチウム単結晶基板11上にスパッタにより形成された(001)配向の白金(Pt)単結晶膜よりなる下部電極12と、前記下部電極12上に同じくスパッタにより、1nm〜1000nm、典型的には100nmの厚さで形成された、(001)配向の非ドープチタン酸バリウムストロンチウム((Ba,Sr)TiO3)単結晶膜13(以下、単に誘電体膜13と称する)と、前記誘電体膜13上にスパッタにより例えば100nmの厚さに形成された、(001)配向の白金(Pt)上部電極14とより構成されている。
図2(A)は、前記図1の抵抗スイッチ素子10において、前記下部電極12と上部電極14との間に、電圧源15により、図1に示す電圧パルスを印加した場合の、印加電圧対リーク電流特性(I−V特性)を示す図である。ただし図2(A)の実験では前記電圧パルスとして最初に持続時間τが100m秒でピーク電圧Vpが6Vの負電圧パルスを、次いで同じ持続時間τでピーク電圧Vpが6Vの正電圧パルスを印加している。また前記下部電極12は接地している。
図2(A)を参照するに、図1の抵抗スイッチ素子10を室温(22℃、295K)に保持した場合には、前記誘電体膜13のI−V特性には目立ったヒステリシスは現れないが、同じ抵抗スイッチ素子10を86K(−187℃)に保持した場合には、明瞭なヒステリシスが現れることがわかる。なお、図1には、前記抵抗スイッチ素子10をこのように低温に保持するための恒温槽16が示されている。
すなわち図2(A)に示すように、前記抵抗スイッチ素子10が86Kの温度に保持されている場合、印加電圧パルスの大きさVpが0V近傍における前記誘電体膜13のリーク電流値が、実験開始時には約10-8A程度であるものが、Vpの大きさを正極性方向あるいは負極性方向に増大させていくと(電圧上昇ループ)、徐々に増大する。しかし、前記印加電圧が−6Vあるいは+6Vに達したところで前記誘電体膜13には、当初の第1の抵抗状態から、より高抵抗の第2の抵抗状態への状態変化が生じ、その後、前記印加電圧の大きさを0Vに戻した場合(電圧降下ループ)、前記誘電体膜13のリーク電流は大きく減少する。例えば前記印加電圧を+1V(Vp=+1V)あるいは−1V(Vp=−1V)まで戻した場合、前記誘電体膜13を流れるリーク電流は1×10-10Aまで減少する。実験開始時の、すなわち電圧上昇ループのリーク電流初期値(約10-8A)と比較すると、このリーク電流は、大きさが1/100〜1/1000に減少している。
さらに図2(A)のヒステリシスで興味深いのは、前記印加電圧を+1Vあるいは−1Vから0Vに戻した場合、誘電体膜13のリーク電流が、前記10-10Aの値から徐々に増大し、やがて約10-8Aの初期値まで戻ることである。これにより、前記電圧上昇ループと電圧降下ループとは、一つの閉じたループを描く。この減圧プロセス最終段階のリーク電流値の変化には、約1000m秒の時間がかかる。一方、前記電圧上昇および降下ループにおける印加電圧の変化に対するリーク電流値の変化は、上記の時間よりもはるかに短い時間で、瞬間的に生じる。
一方、図2(A)よりわかるように、このようなヒステリシスは、前記抵抗スイッチ素子10を室温(295K)で動作させた場合には実質的に生じていない。
図2(B)は、前記図1の抵抗スイッチ素子10に対して得られた印加電圧対容量特性(C−V特性)を示す。図中、曲線1,2は、それぞれ前記誘電体膜13が低抵抗状態および高抵抗状態の場合で、かつ前記抵抗スイッチ素子10を前記恒温槽16中において86Kの温度に保持した場合のC−V特性を示す。これに対し図中、曲線3,4は、それぞれ前記誘電体膜13が低抵抗状態および高抵抗状態の場合で、かつ前記抵抗スイッチ素子10を295Kの温度で動作させた場合のC−V特性を示す。このC−V特性の測定では、前記抵抗スイッチ素子10に、前記誘電体膜13に低抵抗状態から高抵抗状態への状態変化を生じさせる±6Vの印加電圧よりも小さい、±5Vの印加電圧を印加している。
図2(B)を参照するに、抵抗スイッチ素子10は、印加電圧0V近傍で、やや負電圧側に寄った位置にピークを有するC−V特性を示し、電圧制御キャパシタとして使うことも可能であることがわかる。
図3(A)は、前記誘電体膜13として使われる(Ba,Sr)TiO3膜のバンド構造図を示す。図中、Eはフェルミ準位、Ecは伝導帯、Evは価電子帯を示す。
図3(A)を参照するに、前記(Ba,Sr)TiO3膜は約3eVのバンドギャップを有し、非ドープであるため、浅い不純物準位などを有しておらず、フェルミ準位Eがバンドギャップの略中央に位置することがわかる。
図3(B)〜図4(C)は、前記図1の抵抗スイッチ素子10において、前記電圧源15により前記上部電極14に−6Vの印加電圧パルスVpを印加した場合の前記誘電体膜13のバンド構造図を示す。
図3(B)を参照するに、前記印加電圧パルスVpの印加に伴い、図3(A)に示す誘電体膜13の伝導帯Ecは、電極14に接する側のポテンシャルが上昇して三角ポテンシャルを形成し、厚さW1の部分において電子e-のトンネリングが発生する。この状態において前記誘電体膜13は前記第1の抵抗状態にあり、比較的大きなリーク電流を生じる。この状態が、図2(A)における0Vから−6Vへの電圧上昇ループに対応している。
しかし、前記印加電圧Vpが−6Vを超えると、このような電子のトンネリングに伴い、前記誘電体膜13中には電子e-の注入が生じ、その結果、図3(C)に示すように、注入部において伝導帯Ecのポテンシャルが上昇し、結果的に、電子e-のトンネリングが生じていた部分の厚さが、先のW1から、より大きなW2(W2>W1)へと、実効的に変化する。その結果、前記誘電体膜13における電子のトンネル効率およびリーク電流が減少し、誘電体膜13は実効的により高抵抗の前記第2の抵抗状態へと変化する。
この高抵抗状態は、その後、前記印加電圧Vpの大きさが減少しても、前記誘電体膜13中に前記電子e-が保持されている間継続し、図2(A)における−6Vから−1Vへの電圧降下ループが得られるが、印加電圧を除去(Vp=0)してしばらく、例えば約100000m秒の時間が経過すると、図4(D)に示すように前記誘電体膜13中の電子e-は、膜中の欠陥や準位を介してエネルギを失い、フェルミ準位へと落ち、電極14へと引き抜かれる。これにより、電圧降下ループの最後の段階で、リーク電流が図2(A)に示すように、電圧Vpが−1Vから0Vへと減少するにもかかわらず、10-10Aから10-8Aへと増大する現象が発生するものと思われる。
なお以上の説明は、前記上部電極14に正電圧+Vpを印加した場合にも同様に成立する。ただしこの場合には、電子の注入は、前記誘電体膜13のうち、下部電極12との界面近傍において生じる。それ以外は先の説明と同じであり、抵抗状態変化についての説明は、繰り返しとなるため省略する。
一方、前記抵抗スイッチ素子10を例えば295Kの室温で動作させた場合には、前記電極14中の多数の電子が熱励起されており、図5に示すように容易に前記伝導帯Ecが形成するポテンシャルバリアを超えるため、図2(A)に示すように、I−V特性に明確なヒステリシスは出現しない。これは、前記図2(A)のうち、86Kでの実験について得られたI−V特性が、前記誘電体膜13中における電子のトンネリングに起因して生じていることを示している。
本実施形態によれば、このようなI−V特性のヒステリシスは、前記抵抗スイッチ素子10を95K以下、好ましくは86K以下の温度で動作させた場合に顕著に表れる。このような温度は、前記恒温槽16において液体窒素を使うことにより、比較的容易かつ安価に実現できる。
また前記図3(A)〜図4(D)で説明した動作原理を参酌すると、図1の抵抗スイッチ素子10において前記誘電体膜13は、(001)配向したチタン酸バリウムストロンチウム単結晶膜に限定されるものではなく、他の配向を有するチタン酸バリウムストロンチウム単結晶膜であってもよいことは明らかである。さらに前記誘電体膜13は、適当な単結晶下部電極12上にエピタキシャルに成長できる、例えばPbTiO3膜など、他のペロブスカイト構造膜であってもよいことは明らかである。これらの材料は一般に3〜3.5eVのバンドギャップを有している。
ペロブスカイト構造を有する膜は一般にABO3で表される構造式を有するが、前記誘電体膜13としては、上記構造式のB席が、周期律表のIVB族の金属元素Ti,ZrあるいはHf、あるいはVB族の金属元素V,NbあるいはTa、あるいはVIB族の金属元素Cr,MoあるいはW、あるいはVIIB族の金属元素MnあるいはRe、あるいはIB族の金属元素Cu,AgあるいはAuにより、占有されており、A席が、電荷が1〜3の正の陽イオンで占有されているものを使うのが好ましい。
このようなペロブスカイト構造膜としては、タンタル酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウムストロンチウム、チタン酸ビスマス、タンタル酸ストロンチウムビスマス、ニオブ酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ニオブ酸ストロンチウムビスマス、ジルコン酸チタン酸鉛、ジルコン酸チタン酸鉛ランタン、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸鉛マグネシウムなどを使うことができる。
またこれらの材料よりなる前記誘電体膜13は、先の図3(A)〜図4(D)のメカニズムを参酌すると、深い準位の不純物でドープされていてもよいことがわかる。例えば前記誘電体膜13がチタン酸バリウムストロンチウムである場合、MnやYによりドープされた場合でも、前記誘電体膜13は注入電子を捕獲してI−V特性にヒステリシスを生じる。
また前記誘電体膜13は、1nm〜1000nm程度の膜厚を有していれば、先に図3(A)〜図4(D)で説明したメカニズムにより抵抗スイッチ現象を示すものと考えられる。
以上の説明において、「低抵抗状態」はリーク電流が大きく抵抗スイッチ素子10では消費電力が大きいように思われるかも知れないが、前記「低抵抗状態」におけるリーク電流値はせいぜい10-7〜10-8A程度であり、消費電力はわずかである。本実施形態では、前記抵抗スイッチ素子10の状態変化により、このわずかな消費電力がさらに低減されるため、本実施形態は低消費電力の電子装置を構成するのに有利である。
[第2の実施形態]
図2(A)と同様な印加電圧−リーク電流特性におけるヒステリシスループは、前記誘電体膜13が多結晶膜である場合にも観察される。
図6は、このような多結晶誘電体膜を使った第2の実施形態による抵抗スイッチ素子20の構成を示す。
図6を参照するに、抵抗スイッチ素子20は、前記基板11と同様な、(001)配向のチタン酸ストロンチウム単結晶基板21上に構成されるが、本実施形態では前記チタン酸ストロンチウム単結晶基板21上に酸化チタン(TiO2)膜22が密着層としてスパッタにより形成されており、その上に(111)配向の多結晶白金電極膜が、下部電極23として形成される。
この場合、前記下部電極23上に形成されたチタン酸バリウムストロンチウムよりなる誘電体膜24は多結晶膜となる。前記誘電体膜24もスパッタにより形成されている。
前記誘電体膜24上には、上部電極25を構成する白金電極膜が、スパッタにより形成されている。
前記基板21,密着膜22,下部電極23,誘電体膜24および上部電極25は、前記恒温槽16と同様な恒温槽27中において、例えば液体窒素を使い、95K以下、好ましくは86K以下の温度に保持される。
さらに前記電圧源15に対応して、図6の構成でも、幅がτでピーク電圧が−Vpの駆動電圧パルスと、同じく幅がτでピーク電圧が+Vpの駆動電圧パルスを印加する電圧源26が、前記下部電極23と上部電極25の間に接続されて設けられている。
図7(A)は、前記図6の抵抗スイッチ素子20のI−V特性を示す図である。
図7(A)を参照するに、この場合にも86KにおいてはI−V特性に明確なヒステリシスが出現し、先に図3および図4で説明した、電圧印加による誘電体膜24中への電子のトンネリングを介した注入、および当初の第1の抵抗状態から、より高抵抗の第2の抵抗状態への遷移とこれに伴うリーク電流の低減、さらに電圧印加解除に伴う緩和過程と第1の抵抗状態の回復が、本実施形態においても同様に生じていることが示される。
また図7(A)に示すように、室温(295K)においてはこのような抵抗状態の遷移は明瞭には観察されず、前記図2(A)の場合と同様に、図7(A)においても86Kの温度で観察されたI−V特性のヒステリシスは、前記誘電体膜24中における電子のトンネリングに起因して生じていると考えられる。
図7(B)は、前記図6の抵抗スイッチ素子20に対して得られたC−V特性を示す、前記図2(B)と同様な図である。図7(B)中、曲線1,2は、それぞれ前記誘電体膜13が低抵抗状態および高抵抗状態の場合で、かつ前記抵抗スイッチ素子20を前記恒温槽27中において86Kの温度に保持した場合のC−V特性を示す。これに対し図中、曲線3,4は、それぞれ前記誘電体膜13が低抵抗状態および高抵抗状態の場合で、かつ前記抵抗スイッチ素子20を295Kの温度で保持した場合のC−V特性を示す。このC−V特性の測定では、前記抵抗スイッチ素子20に、前記誘電体膜24に低抵抗状態から高抵抗状態への状態変化を生じさせる±6Vの印加電圧よりも小さい、±5Vの印加電圧を印加している。
図7(B)を参照するに、抵抗スイッチ素子20は、印加電圧0V近傍で、やや負電圧側あるいは正電圧側に寄った位置にC−V特性のピークを有する、先に図2(B)で説明したC−V特性よりも大きなC−V特性を示し、電圧制御キャパシタとして使うことも可能であることがわかる。
図7(A)に見られるI−V特性のヒステリシスが多結晶誘電体膜24について観察されたことは、図6の構成において、前記基板21は(001)配向したチタン酸ストロンチウム単結晶基板に限定されるものでないことを示している。
すなわち本実施形態において前記基板21としては、上記の(001)配向したチタン酸ストロンチウム単結晶基板以外にも、シリコン基板やGe基板、SiGe基板、GaAs基板、InAs基板、InP基板やその他のIII−V族化合物半導体基板などの単結晶および多結晶半導体基板を使うことが可能である。また前記基板21としては、酸化物や窒化物、酸窒化物や高誘電体金属酸化物、ゼロゲルなどを単独で、あるいは多層構造あるいは混合物の形で組みあわせたものを使うことも可能である。
また本実施形態において前記誘電体膜24は、上記の多結晶チタン酸バリウムストロンチウム膜に限定されるものではなく、PbTiO3膜など、他のペロブスカイト構造を有する多結晶膜を使うことも可能である。これらの材料は一般に3〜3.5eVのバンドギャップを有している。
ペロブスカイト構造を有する膜は一般にABO3で表される構造式を有するが、前記誘電体膜24としては、上記構造式のB席が、周期律表のIVB族の金属元素Ti,ZrあるいはHf、あるいはVB族の金属元素V,NbあるいはTa、あるいはVIB族の金属元素Cr,MoあるいはW、あるいはVIIB族の金属元素MnあるいはRe、あるいはIB族の金属元素Cu,AgあるいはAuにより、占有されており、A席が、電荷が1〜3の正の陽イオンで占有されているものを使うのが好ましい。
このようなペロブスカイト構造膜としては、タンタル酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウムストロンチウム、チタン酸ビスマス、タンタル酸ストロンチウムビスマス、ニオブ酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ニオブ酸ストロンチウムビスマス、ジルコン酸チタン酸鉛、ジルコン酸チタン酸鉛ランタン、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸鉛マグネシウムなどを使うことができる。
またこれらの誘電体膜24は、先の図3(A)〜図4(D)のメカニズムを参酌すると、深い準位の不純物でドープされていてもよいことがわかる。例えば前記誘電体膜24がチタン酸バリウムストロンチウムである場合、MnやYによりドープされた場合でも、前記誘電体膜24は注入電子を捕獲してI−V特性にヒステリシスを生じる。
さらに本実施形態において前記密着層22は化学量論組成を有するTiO膜に限定されるものではなく、非化学量論組成を有するTiOx膜や、白金(Pt),イリジウム(Ir),ジルコニウム(Zr),チタン(Ti),酸化イリジウム(IrOx)、酸化白金(PtOx),酸化ジルコニウム(ZrOx),窒化チタン(TiN),窒化チタンアルミニウム(TiAlN),窒化タンタル(TaN),窒化タンタルシリコン(TaSiN)など、貴金属や貴金属合金、貴金属と卑金属の合金、導電性貴金属酸化物、絶縁性金属酸化物、絶縁性金属窒化物、導電性金属窒化物を、単独で、あるいは多層構造や混合物の形で組み合わせたものを使うことができる。また場合によっては、前記密着層22は省略することも可能である。
さらに本実施形態において前記下部電極23は、白金(Pt)やパラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)やルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、レニウム(Re)、オスミウム(Os)、酸化白金(PtOx)、酸化イリジウム(IrOx)、酸化ルテニウム(RuOx)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)など、遷移金属や貴金属、貴金属の合金、貴金属と卑金属の合金、導電性貴金属酸化物を、単独で、あるいは多層構造や混合物の形で組み合わせたものを使うことができる。
さらに本実施形態では前記下部電極23として、ドナーやアクセプタによりドープされたシリコン膜やGe膜、SiGe混晶膜、さらにはGaAs膜,InAs膜、InP膜など、III−V族化合物半導体膜を使うことも可能である。
以上の説明において、「低抵抗状態」はリーク電流が大きく抵抗スイッチ素子20では消費電力が大きいように思われるかも知れないが、前記「低抵抗状態」におけるリーク電流値はせいぜい10-7〜10-8A程度であり、消費電力はわずかである。本実施形態では、前記抵抗スイッチ素子20の状態変化により、このわずかな消費電力がさらに低減されるため、本実施形態は低消費電力の電子装置を構成するのに有利である。
[第3の実施形態]
図8は、第3の実施形態による抵抗スイッチメモリ素子40の構成を示す図である。
図8を参照するに、抵抗スイッチメモリ素子40はランダムアクセスメモリであり、前記図1の抵抗スイッチ素子10あるいは図6の抵抗スイッチ素子20を情報の記憶に使い、さらに前記抵抗スイッチ素子10あるいは20のリーク電流を検出する電流検出素子41が、前記抵抗スイッチ素子10の場合には下部電極12と上部電極14の間に、また前記抵抗スイッチ素子20の場合には下部電極23と上部電極25との間に接続される。さらに前記電流検出素子41の出力は、比較器42において、前記図2(A)あるいは図7(A)のI−V特性曲線を基準I−Vカーブとして保持したデータベース43の出力と比較され、前記抵抗スイッチ素子10あるいは20が、先に説明した高抵抗状態にあるか、低抵抗状態にあるかが判定される。以下の説明では、低抵抗状態が情報「1」を保持し、高抵抗状態が情報「0」を保持するものとする。前記抵抗スイッチ素子10あるいは20は、前記恒温槽16あるいは27に対応した恒温槽44中において、95K以下、好ましくは86K以下の低温に、例えば液体窒素などを使って保持される。
さらに前記ランダムアクセスメモリ40は、前記電圧源15あるいは26を制御して、前記抵抗スイッチ素子10あるいは20の状態を変化させる書込制御回路45を有している。前記書込制御回路45はまた、前記比較器42の出力を供給されて情報のリフレッシュ動作を行う。
図9は、前記書込制御回路45の動作を示すタイミングチャートである。以下の説明では、前記抵抗スイッチ素子10を使うものとするが、抵抗スイッチ素子20を使っても同じである。
以下の説明では、前記抵抗スイッチ素子10は当初は低抵抗状態にあり、情報「1」を保持しているものとする。前記抵抗スイッチ素子10あるいは20には、所定間隔でリフレッシュタイミングが設定されている。
図9を参照するに、最初のリフレッシュタイミングまでの区間T1では前記電流検出素子41が読み出しパルスRD1を発生させ、測定されたリーク電流を前記データベース43の基準IVカーブと比較することにより、前記抵抗スイッチ素子10が低抵抗状態にあり、情報「1」を保持していることが判明する。
次に、最初の区間T1のいずれかのタイミングにおいて前記書込制御回路45に、次の区間T2において情報「0」を書き込む書込信号が供給される場合を考えると、前記書込制御回路45からは、図9に示すように前記次の区間T2の始めに、前記書込信号に応じて−6Vの大きさの書込パルスが供給され、これにより前記抵抗スイッチ素子10の状態が高抵抗状態へと遷移する。そこで前記区間T1に続く区間T2において読み出しパルスRD2を供給することにより、前記抵抗スイッチ素子10は高抵抗状態にあり、情報「0」を保持していることが判明する。
図9の例では、前記区間T2においては、次の区間T3のための書込信号は供給されず、保持された情報の書き換え、すなわち前記抵抗スイッチ素子10の状態の高抵抗状態から低抵抗状態への遷移は、前記区間T3においてはなされないが、このような場合には、前記書込制御回路45は次の区間T3の始めに前記比較器42の出力を読み取って、前記抵抗スイッチ素子10に、前記書込パルスと同じ、大きさが−6Vの電圧パルスを供給する。これにより、前記抵抗スイッチ素子10では前記高抵抗状態および情報「0」がリフレッシュされる。そこで、前記区間T3において前記抵抗スイッチ素子10に読み出しパルスRD3を供給すると、前記抵抗スイッチ素子10が、高抵抗状態にあり、情報「0」を維持していることが判明する。
さらに図9の例では、前記区間T3のいずれかのタイミングにおいて前記書込制御回路45に、次の区間T4において情報「1」を書き込む書込信号が供給される。この場合には、前記書込制御回路45は前記抵抗スイッチ素子10への書込電圧パルスの供給を抑止し、これにより、前記抵抗スイッチ素子10において誘電体膜13に注入されていた電子は、先に図4(D)で説明したように緩和して電極14に引き抜かれる。これにより前記抵抗スイッチ素子10は、当初の低抵抗状態に戻り、保持されている情報も、これに対応して「1」に書き換えられる。
以上の説明において、「低抵抗状態」はリーク電流が大きくランダムアクセスメモリ40では消費電力が大きいように思われるかも知れないが、前記「低抵抗状態」におけるリーク電流値はせいぜい10-7〜10-8A程度であり、消費電力はわずかである。本実施形態では、前記抵抗スイッチ素子の状態変化により、このわずかな消費電力がさらに低減されるため、本実施形態は低消費電力のランダムアクセスメモリを構成するのに有利である。
以上、本発明を好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
(付記1)
下部電極と、
前記下部電極上に形成された誘電体膜と、
前記誘電体膜上に形成された上部電極と、
前記下部電極と前記上部電極との間に、セット電圧を印加することにより、前記誘電体膜の状態を第1の抵抗状態から、前記第1の抵抗状態より高抵抗の第2の抵抗状態に遷移させるセット電圧源と、
を含み、
前記誘電体膜は、非ドープまたは深い不純物でドープされたペロブスカイト膜より構成されることを特徴とする抵抗スイッチ素子。
(付記2)
前記抵抗スイッチ素子は、さらに前記下部電極、前記誘電体膜および前記上部電極の温度を95K以下に保持する恒温槽を備えていることを特徴とする付記1記載の抵抗スイッチ素子。
(付記3)
前記恒温槽は、前記下部電極、前記誘電体膜および前記上部電極の温度を86K以下に保持することを特徴とする付記2記載の抵抗スイッチ素子。
(付記4)
前記電圧源は、高周波パルス信号を発生することを特徴とする付記1〜3のうち、いずれか一項記載の抵抗スイッチ素子。
(付記5)
前記ペロブスカイト膜は単結晶膜または多結晶膜であることを特徴とする付記1〜4のうち、いずれか一項記載の抵抗スイッチ素子。
(付記6)
下部電極と、
前記下部電極上に形成された誘電体膜と、
前記誘電体膜上に形成された上部電極と、
前記下部電極と前記上部電極との間に駆動電圧を印加する駆動電圧源と、
を含み、
前記誘電体膜は、非ドープまたは深い不純物でドープされたペロブスカイト膜より構成され、
前記駆動電圧源は、書き込み時に前記下部電極と前記上部電極との間に、前記誘電体膜の抵抗状態を第1の抵抗状態から、前記第1の抵抗状態より高抵抗の第2の抵抗状態に遷移させる、大きさが所定電圧以上の書き込み電圧パルスと、前記誘電体膜の抵抗状態を変化させない、大きさが前記所定電圧未満の読み出し電圧パルスのいずれかを、前記駆動電圧として印加し、
さらに前記駆動電圧源は、前記誘電体膜が前記第2の抵抗状態にある場合、前記下部電極と前記上部電極との間に大きさが前記所定電圧以上の電圧パルスを、前記駆動電圧として所定間隔で印加し、前記誘電体膜の前記第2の抵抗状態をリフレッシュすることを特徴とする抵抗スイッチメモリ素子。
(付記7)
前記抵抗スイッチメモリ素子は、さらに前記下部電極、前記誘電体膜および前記上部電極の温度を95K以下に保持する恒温槽を備えていることを特徴とする付記6記載の抵抗スイッチメモリ素子。
(付記8)
前記抵抗スイッチメモリ素子は、前記読み出し電圧パルスを印加した際の印加電圧対リーク電流特性を検出する検出回路と、前記誘電体膜が前記高電圧状態または低電圧状態にある場合における印加電圧対リーク電流特性である基準印加電圧対リーク電流特性を格納した基準特性保持部と、前記検出回路により検出された前記印加電圧対リーク電流特性を、前記基準特性保持部に保持されている基準印加電圧対リーク電流特性と比較することにより、前記誘電体膜の状態が前記第2の抵抗状態であるか前記第1の抵抗状態であるかを判定する判定回路をさらに含むことを特徴とする付記6または7記載の抵抗スイッチメモリ素子。
10,20 抵抗スイッチ素子
11,21 基板
12,23 下部電極
13,24 誘電体膜
14,25 上部電極
15,26 電圧源
16,27,44 恒温槽
40 抵抗スイッチメモリ素子
41 電流検出素子
42 比較器
43 データベース
45 書込制御回路

Claims (4)

  1. 下部電極と、
    前記下部電極上に形成された誘電体膜と、
    前記誘電体膜上に形成された上部電極と、
    前記下部電極、前記誘電体膜および前記上部電極の温度を95K以下に保持する恒温槽と、
    前記下部電極と前記上部電極との間に、セット電圧を印加することにより、前記誘電体膜の状態を第1の抵抗状態から、前記第1の抵抗状態より高抵抗の第2の抵抗状態に遷移させるセット電圧源と、
    を含み、
    前記誘電体膜には前記第1の抵抗状態においてトンネル電流が発生し、
    前記誘電体膜は、非ドープまたは深い不純物でドープされたペロブスカイト膜より構成されることを特徴とする抵抗スイッチ素子。
  2. 前記ペロブスカイト膜は単結晶膜または多結晶膜であることを特徴とする請求項記載の抵抗スイッチ素子。
  3. 下部電極と、
    前記下部電極上に形成された誘電体膜と、
    前記誘電体膜上に形成された上部電極と、
    前記下部電極、前記誘電体膜および前記上部電極の温度を95K以下に保持する恒温槽と、
    前記下部電極と前記上部電極との間に駆動電圧を印加する駆動電圧源と、
    を含み、
    前記誘電体膜は、非ドープまたは深い不純物でドープされたペロブスカイト膜より構成され、
    前記駆動電圧源は、書き込み時に前記下部電極と前記上部電極との間に、前記誘電体膜の抵抗状態を第1の抵抗状態から、前記第1の抵抗状態より高抵抗の第2の抵抗状態に遷移させる、大きさが所定電圧以上の書き込み電圧パルスと、前記誘電体膜の抵抗状態を変化させない、大きさが前記所定電圧未満の読み出し電圧パルスのいずれかを、前記駆動電圧として印加し、
    前記誘電体膜には前記第1の抵抗状態においてトンネル電流が発生し、
    さらに前記駆動電圧源は、前記誘電体膜が前記第2の抵抗状態にある場合、前記下部電極と前記上部電極との間に大きさが前記所定電圧以上の電圧パルスを、前記駆動電圧として所定間隔で印加し、前記誘電体膜の前記第2の抵抗状態をリフレッシュすることを特徴とする抵抗スイッチメモリ素子。
  4. 前記抵抗スイッチメモリ素子は、前記読み出し電圧パルスを印加した際の印加電圧対リーク電流特性を検出する検出回路と、前記誘電体膜が高電圧状態または低電圧状態にある場合における印加電圧対リーク電流特性である基準印加電圧対リーク電流特性を格納した基準特性保持部と、前記検出回路により検出された前記印加電圧対リーク電流特性を、前記基準特性保持部に保持されている基準印加電圧対リーク電流特性と比較することにより、前記誘電体膜の状態が前記第2の抵抗状態であるか前記第1の抵抗状態であるかを判定する判定回路をさらに含むことを特徴とする請求項記載の抵抗スイッチメモリ素子。
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