JP5474450B2 - グリッパ - Google Patents

グリッパ Download PDF

Info

Publication number
JP5474450B2
JP5474450B2 JP2009201182A JP2009201182A JP5474450B2 JP 5474450 B2 JP5474450 B2 JP 5474450B2 JP 2009201182 A JP2009201182 A JP 2009201182A JP 2009201182 A JP2009201182 A JP 2009201182A JP 5474450 B2 JP5474450 B2 JP 5474450B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gripper
arc
shaped elastic
elastic bodies
gripping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009201182A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011051052A (ja
Inventor
輝明 藤永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IAI Corp
Original Assignee
IAI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IAI Corp filed Critical IAI Corp
Priority to JP2009201182A priority Critical patent/JP5474450B2/ja
Publication of JP2011051052A publication Critical patent/JP2011051052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5474450B2 publication Critical patent/JP5474450B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、例えば、産業用ロボットに搭載されてワーク等を選択的に把持するグリッパに係り、特に、その小型化を図ることができるように工夫したものに関する。
一般に、産業用ロボットを使いこなす上でワークを把持するグリッパは不可欠な装置である。この種のグリッパにはワークを確実に把持するための十分な把持力が要求されると共にその小型化が要求される。つまり、グリッパが小型・軽量であれば産業用ロボットはより高速・俊敏な動作が可能になるからである。
そのため、従来のグリッパとしては小型化が非常に容易なエアーシリンダを用いたエアーグリッパが多く用いられていた。しかしながら、高圧エアーを用いるエアーシリンダ等は、コンプレッサによる高圧エアー製造及びそのエアー機器までの配管ロスにより電動機器の10倍の電気が必要であり、地球温暖化対策のCO削減に反することになってしまう。その為、先進企業では工場におけるエアー配管を撤去することが行われている。
そして、グリッパにおいても従来のエアーグリッパに代わるものとして電動グリッパが商品化されてきている。ところが、それらの電動グリッパはその小型化が不十分であった。例えば、優れた電動グリッパとして、特許文献1に開示されているものがある。
上記特許文献1に開示されている電動グリッパは、回転モータの回転力をカム及び逆V字部材を用いて直進方向に変換して把持力を発生させるものである。
又、別の電動グリッパとして、特許文献2に開示されているものがある。
上記特許文献2に開示されている電動グリッパは、回転モータの回転力をカム及びリニアガイドを用いて直進方向に変換して把持力を発生させるものである。
さらに、別の電動グリッパとして、特許文献3に開示されているものがある。
上記特許文献3に開示されている電動グリッパは、回転モータの回転力をウォームギヤとウォームホイールギヤ等を用いて直進方向に変換して把持力を発生させるものである。
尚、特許文献3は本件特許出願人によるものである。
特許第3469249号公報 特開2005−059118号公報 特開2006−082141号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。すなわち、上記特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示されている電動グリッパは、何れも従来のエアーグリッパに代わるものとして優れた特性を備えるものではあるが、その小型化が不十分であるという問題があった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、小型化を図ることが可能なグリッパを提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1によるグリッパは、駆動源と、上記駆動源により発生される運動を被把持物を把持する為の開閉運動に変換すると共に復帰ばね機能を持つ方向変換部材と、を具備し、上記方向変換部材として略円弧形状をなす円弧形状弾性体を用いており、上記円弧形状弾性体の中央部を平坦にし、その平坦にした部分が上記運動に対して直角な方向に開閉運動するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2によるグリッパは、請求項1記載のグリッパにおいて、上記円弧形状弾性体の平坦にした部分に把持部材を設け、この把持部材によって上記被把持物を把持するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項3によるグリッパは、請求項1又は請求項2記載のグリッパにおいて、上記方向変換部材は弾性案内機能を持つものであることを特徴とするものである。
又、請求項4によるグリッパは、請求項1〜請求項3の何れかに記載のグリッパにおいて、上記方向変換部材は略線形のばね特性を備えていることを特徴とするものである。
又、請求項5によるグリッパは、請求項1〜請求項4の何れかに記載のグリッパにおいて、上記駆動源としてソレノイドを用いることを特徴とするものである。
又、請求項6によるグリッパは、請求項1〜請求項5の何れかに記載のグリッパにおいて、上記円弧形状弾性体を2個以上用いてそれらを離間・配置したことを特徴とするものである。
以上述べたように本願発明の請求項1によるグリッパによると、駆動源と、上記駆動源により発生される運動を被把持物を把持する為の開閉運動に変換すると共に復帰ばね機能を持つ方向変換部材と、を具備した構成になっているので、駆動力の直角方向への変換ができるだけでなく、方向変換部材が復帰ばね機能を備えているので、別途復帰用のばね部品を設ける必要はなく、それによって、グリッパの小型化を図ることができる。
又、請求項2によるグリッパは、請求項1記載のグリッパにおいて、上記方向変換部材は略線形のばね特性を備えた構成になっているので、変形量が大きければ大きい程その復元力が大きくなり、その結果、元の形状にスムーズに戻ることができる。
又、請求項3によるグリッパは、請求項1記載のグリッパにおいて、上記駆動源としてソレノイドを用いる構成になっているので、簡単でコンパクトな構成を実現することができる等、既に述べた効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項4によるグリッパは、請求項1記載のグリッパにおいて、上記方向変換部材として略円弧形状弾性体を用いるようにしているので、それによっても、簡単でコンパクトな構成を実現することができる等、既に述べた効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項5によるグリッパは、請求項4記載のグリッパにおいて、上記略円弧形状弾性体を2個以上用いてそれらを離間・配置した構成になっているので、確実でバランスの良い動作を実現することができる。
又、請求項6によるグリッパは、請求項4記載のグリッパにおいて、上記略円弧形状弾性体の中央部を平坦にした構成になっているので、把持部材との接合が確実なものとなる。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、図1(a)はグリッパの構成を示す平面図、図1(b)は図1(a)のb−b断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、円弧形状弾性体の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、ソレノイド駆動コイルとソレノイド駆動装置用電源装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、直流24Vから直流5Vへの切替時における電圧過渡変動を示す図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、直流24Vから直流5Vへの切替時における電圧過渡変動を示す図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、ばね反力とギャップ量の関係を示す特性図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図7(a)はグリッパの構成を示す平面図、図7(b)は図7(a)のb−b断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、図8(a)はグリッパの構成を示す平面図、図8(b)は図8(a)のb−b断面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す図で、図9(a)はグリッパの構成を示す平面図、図9(b)は図9(a)のb−b断面図である。
以下、図1乃至図6を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1(a)は、本実施の形態によるグリッパの構成を示す平面図、図1(b)は図1(a)のb−b断面図である。まず、ハウジング1があり、このソレノイドハウジング1は中空円筒形状をなしていて、円筒側壁1aと、この円筒側壁1aの上下に設けられた上壁1bと底壁1cとから構成されている。
上記ソレノイドハウジング1内の中心位置には可動部3が図1(b)中上下方向に移動可能な状態で収容・配置されている。上記可動部3は略軸状をなしていて、その上端部は上記上壁1bを貫通した状態で上壁1bの上に突出・配置されている。又、可動部3の下端部はテーパ部3aとなっていて、先端に向かって先細形状になっている。又、可動部3の上端には離間配置用部材5が取り付けられている。
又、上記ソレノイドハウジング1の底壁1cの上記可動部3の先端に対向する部位には着座部7が形成されている。この着座部7は上記可動部3の先端部のテーパ部3aに対応するようにテーパ部7aを備えた構成になっている。そして、上記テーパ部3aとテーパ部7aとの間にはギャップ9が形成されている。
上記ソレノイドハウジング1内であって上記可動部3の外周側にはコイル11が巻回・配置されている。このコイル11と既に説明したソレノイドハウジング1と上記可動部3とによってソレノイドを構成している。上記コイル11に電流が流されない場合には、可動部3は図1(b)に示すような状態にあって、テーパ部3aとテーパ部7aとの間にギャップ9が形成された状態になっている。これに対して、コイル11に電流を流すことにより、可動部3が図1(b)中下方に移動することになる。
上記ソレノイドハウジング1の上端であって左右両側には支柱13、13が立設されている。上記離間配置用部材5の図1中左右両端と上記一対の支柱13、13の上端との間には円弧形状弾性体15、15が取り付けられている。上記円弧形状弾性体15は、図2に示すように、下部弾性部17と、中央平坦部19と、上部弾性部21とから構成されている。上記下部弾性部17と上部弾性部21にはそれぞれ取付部17a、21aが屈曲・形成されている。上記円弧形状弾性体15は上記取付部17aを介して上記離間配置用部材5の上面に固定されている。又、上記円弧形状弾性体15は上記取付部21aを介して上記支柱13に固定されている。
尚、上記一対の円弧形状弾性体15、15は共に同様の構成及び取付構造になっている。
上記一対の円弧形状弾性体15、15の中央平坦部19、19には把持部材23、23がそれぞれ取り付けられている。
そして、上記コイル11に電流を流すと可動部3が図1(b)中下方に移動することになるが、それによって、一対の円弧形状弾性体15、15が離間配置用部材5を介して図1(b)中下方に引っ張られる。そして、一対の円弧形状弾性体15、15の中央平坦部19、19が相互に離間する方向に移動することになる。それによって、一対の把持部材23、23の間隔が広がることになる。その状態で図示しないワークを一対の把持部材23、23の間に位置させる。
次に、上記コイル11への通電を解除すると、可動部3が円弧形状弾性体15、15の復帰ばね力によって、図1(b)中上方に復帰・移動することになる。そして、一対の円弧形状弾性体15、15の中央平坦部19、19が相互に接近する方向に移動することになる。それによって、一対の把持部材23、23の間隔が狭まることになる。それによって、図示しないワークを一対の把持部材23、23によって把持することになる。
次に、上記ソレノイド(ハウジング1、可動部3、コイル11とからなるソレノイド)を駆動するための電源装置31の構成を図3を参照して説明する。上記電源装置31は、図3に示すように、24VDC電源33、5VDC電源35、リレー37、タイマー39、キャパシタ(蓄電器)41から構成されている。上記24VDC電源33については、例えば、図示しないリニアアクチュエータ用の電源から引き回す場合には別途用意する必要はない。又、上記5VDC電源35については、小型でコンパクトなDC/DCコンバータにより作り出している。本実施の形態の場合には、過励磁倍率は、下記の式(I)に示すように、4.8倍である。
24V÷5V=4.8―――(I)
そして、励磁コイル11の駆動初期時においては高い電圧(過励磁、この実施の形態の場合には24V)によって勢いよく可動部3を吸引する。これに対して、可動部3が着座部7の近くに来たときには低い電圧(通常励磁、この実施の形態の場合には5V)に切り替えて発熱を抑制するように構成されている。その為、この過励磁電源を用いることによりソレノイドをより小型化させることができる。
上記過励磁と通常励磁の切替は上記リレー37とタイマー39によって行われる。つまり、タイマー39によって過励磁を行う時間を予め設定しておき、その設定時間が経過した時点で上記リレー37を動作させてその接点37aを切り替えるものであり、それによって、過励磁から通常励磁に切り替えるものである。
尚、本実施の形態では上記リレー37として有接点(接点37a)のリレーを使用しているが、それ以外にも無接点のFETリレー等の使用が考えられる。
本実施の形態のような有接点のリレー37であっても無接点のFETリレーであってもその切替は高速である。しかしながら、切替時に24Vから5Vへ円滑に移行せず、5V以下に励磁電圧が下がってしまうことが懸念される。その様子を図4を参照して説明する。図4は横軸に時間(ms)をとり縦軸に電圧(V)をとり、過励磁から通常励磁へ切り替える場合の電圧の変化(24Vから5Vへリレー切替時の電圧過渡変動)を示す図である。図4に示すように、切替時に24Vから5Vへ円滑に移行せず、5V以下に励磁電圧が下がってしまっていることがわかる。このような現象が生じた場合には、吸引された可動部3が戻ってしまうことになる。
そこで、本実施の形態では、励磁コイル11にキャパシタ(蓄電器)41を並列に接続している。それによって、回路の時定数を上げて24Vから5Vへ円滑に移行させるようにしているものである。その時の電圧変化を図5に示す。図5も横軸に時間(ms)をとり縦軸に電圧(V)をとり、過励磁から通常励磁へ切り替える場合の電圧の変化(24Vから5Vへリレー切替時の電圧過渡変動)を示す図である。図5に示すように、切替時に24Vから5Vへ円滑に移行していて、励磁電圧が5V以下に下がってしまうようなことがないことがわかる。
本実施の形態の場合には、既に説明したように、復帰ばね機能を持つ方向変換部材としての円弧形状弾性体15、15を用いることにより、駆動力の直角方向への変換ができるだけでなく、方向変換部材と別に復帰用のばね部品を別途要することのない構成にしているので、グリッパの小型化を可能にしているものである。又、この円弧形状弾性体15、15は略線形のばね特性を示すものであり、すなわち、変形量が大きければ大きい程その復元力(ばね力)が大きくなるように構成されているので、元の形状にスムーズに戻ることができるものである。
又、円弧形状弾性体15、15が円弧形状弾性体15、15の変形ことにより、駆動源であるソレノイドについてもこれを高効率で用いることができるものである。それを図6を参照して説明する。図6は横軸にギャップ9の量(mm)をとり、縦軸にソレノイドの吸引力と円弧形状弾性体15、15のばね反力をとって、両者の関係を示した図である。図中線図aがソレノイドの吸引力を示していて、線図bが円弧形状弾性体15、15のばね反力を示している。
図6に示すように、ソレノイドの駆動力(吸引力)は一定ではなく、ギャップ9が狭くなればなる程急激に増大する。又、略線形のばね特性を備えた円弧形状弾性体15、15のばね反力もソレノイドと同様にギャップ9が小さくなると(変形量が大きくなると)大きくなる。したがって、図6に示すように、円弧形状弾性体15、15の変形が小さい時にはばね反力も小さく、変形に必要とされる駆動力(ソレノイドの吸引力)も小さくて済む。一方、円弧形状弾性体15、15の変形が大きくなると、変形に必要とされる駆動力(ソレノイドの吸引力)としても大きなものが必要となる。つまり、略線形のばね特性を備えた円弧形状弾性体15、15を方向変換部材として用いることによりソレノイドの吸引力をより有効に用いることができ、ソレノイドの消費電力の低減を図ることができ、且つ、小型化が実現可能となる。
又、円弧状弾性体15、15として板状の弾性体を用いることで、図1(b)中左右方向の剛性は低く、図1(b)中紙面に直交する方向には高い剛性となっている。それによって、図1(b)中左右方向にのみに変形するよう規制することができ、いわゆる弾性案内を構成することができる。そのため従来必要であったリニアガイドを省くことができている。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、従来のように、ギヤやカム等どの複雑な機構を用いていないので、グリッパの小型化を図ることができる。
又、ギヤやカム等を使用していないので摩擦もなく、摩擦ロスに起因した機械効率の低下を防止することができる。
又、略線形の復帰ばね特性を持つ方向変換部材としての円弧形状弾性体15、15や駆動源としてソレノイドを用いることにより、さらなる小型化が可能であると共に低消費電力化も実現可能である。
又、この実施の形態の場合には、円弧状弾性体15、15が、図2に示すように、取付部17aと取付部21aを除くと上下方向に対象な形状になっている。よって、ソレノイド駆動によって変形する場合にも、上下対称な形状を保持したままで左右方向に移動することになるので、把持部材23、23を平行に移動させて開閉させることができる。
又、円弧状弾性体15、15として板状の弾性体を用いることで、図1(b)中左右方向の剛性は低く、図1(b)中紙面に直交する方向には高い剛性となっている。それによって、図1(b)中左右方向にのみに変形するよう規制することができ、いわゆる弾性案内を構成することができる。そのため従来必要であったリニアガイドを省くことができている。
次に、図7を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態の場合には、前記第1の実施の形態の場合における把持部材23、23の開閉方向を逆にした例を示すものである。まず、円弧形状弾性体15、15の中央平坦部19、19を外側に指向させた状態で設置している。又、上部弾性部21の取付部21aを上側離間配置用部材5aの上端に固定している。又、この上側離間配置部材5aは支柱13を介してソレノイドハウジング部1に固定されている。
一方、円弧形状弾性体15、15の下部弾性部17は、その取付部17a
を介して下側離間配置用部材5bに取り付けられており、この下側離間配置部材5bは可動部3に固定されている。
尚、前記第1の実施の形態の場合と同一部分には同一符号を付して示している。
そして、ソレノイドのコイル11に電流を流すと、可動部3が吸引され、図7(b)中下方向に駆動される。そして、円弧形状弾性体15、15の下部弾性部17は図7(b)中下方向に引っ張られ、その結果、円弧形状弾性体15、15は伸長することになる。そして、円弧形状弾性体15、15の中央平坦部19、19は内側に後退することになる。それによって、2個の把持部材23、23は相互に接近し把持部材23、23の間隔は狭くなる。この状態で図示しない穴部等に把持部材23、23を挿入する。
次に、コイル11の電流を切ると、円弧形状弾性体15、15のばね復元力により2つの把持部材23、23の間隔は拡がり、それによって、図示しない把持対象ワークの穴部を把持できることになる。
よって、前記第1の実施の形態の場合と略同様の効果を奏することができる。
次に、図8を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。まず、円弧形状弾性体15、15はその中央平坦部19、19が内側に指向する状態で設置されている。又、円弧形状弾性体15、15の上部弾性部21、21の取付部21a、21aは、支柱13a、13aの上端に固定されている。又、上記支柱13a、13aは離間用配置部材5に固定されていて、この離間配置用部材5は可動部3に固定されている。
一方、円弧形状弾性体15、15の下部弾性部17の取付部17a、17aは支柱13b、13bを介してソレノイドハウジング1に固定されている。上記支柱13b、13bは上記離間用配置部材5を跨ぐような状態で設置されている。又、円弧形状弾性体15、15の中央平坦部19、19には把持部材23、23が固定されている。
その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同様であり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
そして、コイル11に電流を流すと可動部3はソレノイドハウジング1の底部にあるギャップ9が無くなる向きに吸引される。そして、円弧形状弾性体15、15の上部弾性部21、21は可動部3に固定されている離間配置用部材5に固定されているので、図8(b)中下方向へ力を受けることになり、その結果、円弧形状弾性体15、15は圧縮されることになる。そして、円弧状弾性体15、15の中央平坦部19、19は図8(b)中左右方向内側向きに移動することになる。
そして、円弧形状弾性体15、15を用いることにより直角方向への方向変換がなされ、円弧形状弾性体15、15の中央平坦部19、19に接合されている把持部材23、23は、コイル11に電流を流すことによりその間隔を狭める(爪が閉じる)ことになり、それによって、2個の把持部材23、23によってワークを把持することができるものである。
次に、コイル11への電流を遮断すると、円弧形状弾性体15、15は自身のばね復元力により伸長され、その中央平坦部19、19は図8(b)中左右方向外側向きに移動し、2個の把持部材23、23の間隔が広くなり、把持していたワークを離す(爪が開く)ことになる。
よって、前記第1、第2の実施の形態の場合と略同様の効果を奏することができる。
次に、図9を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。まず、円弧形状弾性体15、15はその中央平坦部19、19を外側に指向させた状態で設置されている。この円弧形状弾性体15、15の上部弾性部21、21はその取付部21a、21aを介して離間配置用部材5に固定されている。この離間配置用部材5は可動部3の上端に固定されている。
一方、上記円弧形状弾性体15、15の下部弾性部17、17は取付部17a、17aを介してソレノイドハウジング1に固定されている。又、円弧形状弾性体15、15の中央平坦部19、19の外側には一対の把持部材23、23が夫々取り付けられているものである。
その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同様であり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
上記構成において、コイル11に電流を流すと、可動部3はソレノイドハウジング1の底部にあるギャップ9を埋める向きに吸引され、可動部3は図9(b)中下方向に駆動される。それによって、円弧形状弾性体15、15の上部弾性部21、21は離間配置用部材5を介して下方に引っ張られる。それによって、円弧形状弾性体15、15は圧縮されることになる。そして、円弧形状弾性体15、15の中央平坦部19、19は図中左右方向(外側の向き)に移動する。つまり、円弧形状弾性体15、15を用いることにより直角方向への方向変換がなされることになる。そして、円弧形状弾性体15、15の中央平坦部19、19に接合されている把持部材23、23を、例えば、図示しないワークの穴等へ挿入しておけば、把持部材23、23が相互に離間する方向に拡がることによりワークを把持することができる。
一方、コイル11に流す電流を切れば、開いていた把持部材61、61が、一対の円弧形状弾性体15、15のばね反力により復元して閉じることになるので、ワークの把持は解除される。
したがって、この第4の実施の形態の場合にも、前記第1〜第3の実施の形態の場合と略同様の効果を奏することができる。
尚、本発明は前記第1〜第4の実施の形態に限定されるものではない。
前記各実施の形態の場合には、円弧形状弾性体と離間配置用部材の組み合わせによって、方向変換手段を構成した例を示したが、それに限定されるものではない。
又、円弧形状弾性体を使用する場合において、その個数や離間距離についてはワークに応じて任意に設定することになる。
又、前記各実施の形態では、円弧状弾性体として短冊状の板材を曲げ加工したものを用いているが、その形状に限定されるものではなく、例えば、曲げ部(下部弾性部17と取付部17aとの境界部、下部弾性部17と中央平坦部19との境界部、中央平坦部19と上部弾性部21との境界部、上部弾性部21と取付部21aとの境界部)に切欠部を付与したり、幅を変えたりしてばね反力の調整をしたり、中央平坦部19や取付部17a、21a等の剛性を相対的に上げフラット化したりすることもより良い方向変換部材実現に有効である。
又、この実施の形態では円弧状弾性体及び把持部材をそれぞれ一対ずつ用いているが、ワーク形状により3つあるいは4つ以上用いて把持をより安定にするようにしてもよい。
その他図示した構成はあくまで一例である。
本発明は、例えば、産業用ロボットに用いるワーク等の把持装置であるグリッパに係り、特に、その小型化を図ることができるように工夫したものに関し、例えば、狭隘な空間に設置された産業用ロボットに好適である。
1 ソレノイドハウジング
3 可動部
5 離間配置用部材
7 着座部
9 ギャップ
11 コイル
15 円弧形状弾性体

Claims (6)

  1. 駆動源と、上記駆動源により発生される運動を被把持物を把持する為の開閉運動に変換すると共に復帰ばね機能を持つ方向変換部材と、を具備し
    上記方向変換部材として略円弧形状をなす円弧形状弾性体を用いており、
    上記円弧形状弾性体の中央部を平坦にし、
    その平坦にした部分が上記運動に対して直角な方向に開閉運動するようにしたことを特徴とするグリッパ。
  2. 請求項1記載のグリッパにおいて、
    上記円弧形状弾性体の平坦にした部分に把持部材を設け、この把持部材によって上記被把持物を把持するようにしたことを特徴とするグリッパ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のグリッパにおいて、
    上記方向変換部材は弾性案内機能を持つものであることを特徴とするグリッパ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載のグリッパにおいて、
    上記方向変換部材は略線形のばね特性を備えていることを特徴とするグリッパ。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載のグリッパにおいて、
    上記駆動源としてソレノイドを用いることを特徴とするグリッパ。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載のグリッパにおいて、
    上記円弧形状弾性体を2個以上用いてそれらを離間・配置したことを特徴とするグリッパ。
JP2009201182A 2009-09-01 2009-09-01 グリッパ Active JP5474450B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009201182A JP5474450B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 グリッパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009201182A JP5474450B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 グリッパ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011051052A JP2011051052A (ja) 2011-03-17
JP5474450B2 true JP5474450B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=43940622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009201182A Active JP5474450B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 グリッパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5474450B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3341006B2 (ja) * 1994-06-15 2002-11-05 日本電信電話株式会社 ピンハンドおよびピン挿抜装置
JP3401190B2 (ja) * 1998-07-24 2003-04-28 日本電信電話株式会社 ピンハンドリング機構およびピン挿抜装置
JP2003128242A (ja) * 2001-10-26 2003-05-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ボトル取出し用レールおよびこれを利用したボトル取出し装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011051052A (ja) 2011-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5107994B2 (ja) シリンダ状双安定永久磁石アクチュエータ
JP2006262695A (ja) 永久磁石を利用したアクチュエータ
JP5303169B2 (ja) グリッパ
JP5850907B2 (ja) チャック
JP2012089493A (ja) 電磁開閉装置
US8237527B2 (en) Bistable permanent magnetic actuator
JP5474450B2 (ja) グリッパ
JP5431132B2 (ja) グリッパ
JP5149703B2 (ja) グリッパとグリッパ制御方法
JP2020049615A (ja) ロボットハンド
JP2011067882A (ja) グリッパ
JP6365214B2 (ja) 把持装置
CN1923499A (zh) 电磁冲床
JP2014181771A (ja) 磁気リニアアクチュエータ
JP2011093045A (ja) グリッパ
JP6467854B2 (ja) 把持装置
JP2009016514A (ja) 電磁アクチュエータおよびこれを用いた開閉機器
CN200942598Y (zh) 电磁冲床
JP2020184425A (ja) 接点装置及び電磁継電器
CN202796549U (zh) 一种电磁接触器机械连锁装置
JP2007120750A (ja) アクチュエータ
JP2004242493A5 (ja)
RU2378102C2 (ru) Привод схвата манипулятора
CN2659017Y (zh) 新型直线电机
JP3168639U (ja) 波型ばねとその波型ばねを用いた電気接続装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5474450

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250