JP5464399B2 - 空気圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、釘打機等の空気工具を駆動する圧縮空気を生成するための空気圧縮機に関し、特に、空気工具に必要な作業限界圧力以上の圧縮空気を効率的に生成するための圧縮空気の生成技術に関する。
一般に、空気工具に使用される空気圧縮機は、下記特許文献1に開示されているように、電動モータの回転運動を、クランク軸を介して、シリンダ内のピストンの往復運動に変換し、該ピストン往復運動によってシリンダ内へ吸気弁から吸い込んだ空気を圧縮し、その圧縮空気をシリンダの排気弁から空気タンク部内に貯留させるものである。この空気圧縮機は、建築現場等の作業現場へ携帯型空気工具と共に搬入し、空気圧縮機の空気タンク部内に貯留させた圧縮空気を、エアホースを介して空気工具(例えば、釘打機)へ供給することにより、釘やネジを木材等の加工部材に打込むための駆動源として使用している。
この空気圧縮機は、屋内外の作業現場に空気工具と共に搬入し、エアホースを介して空気タンク部内の圧縮空気を空気工具へ供給することから、比較的小型の空気タンクを持った可搬型のものが一般的である。このため、空気タンクへ貯留する圧縮空気の生成能力が据置型の空気圧縮機に対して比較的少ないもので、出来る限り小型の空気タンクで可搬性に優れたものが要求されている。
従来の空気圧縮機において、特許文献1に開示されているように、シリンダ内に吸い込まれた空気は、ピストンの往復運動によって圧縮され、圧縮空気が生成される。また、ピストンの往復運動は、電動モータの回転運動によって駆動され、電動モータの回転運動を制御する制御回路によって電動モータの回転数をより高い回転数に設定することにより、より高い空気圧力を空気タンク内に貯留する。この場合、空気タンク内には空気圧力を電圧信号に変換するための圧力センサを設置し、制御回路は該圧力センサの検出信号によりタンク部内の圧力(P)を求める。
制御回路は、圧力センサが空気タンク部内の圧力(P)が安全上の理由から上限である最大設定圧力値に達したものと感知すると、電動モータの運転を停止させる。空気タンクに空気工具の使用限界圧力以上の空気圧力を貯留することによって、接続される空気工具が空気圧縮機の生成能力以上の圧縮空気量を要求しても、所定時間内であれば、空気タンク内の圧縮空気を放出することにより対応することができる。
一方、空気タンク内の圧縮空気の消費により空気タンク内の圧力が所定の再起動設定圧力値以下に低下すると、上記制御回路は、電動モータを再起動させ、圧縮空気を生成し、空気タンク内へ貯留する。さらに、上記制御回路は、圧力センサの検出信号に基づき所定経過時間(ΔT)当りの空気圧力の低下(ΔP)を検出し、タンク内空気の圧力低下率(ΔP/ΔT)を求め、空気工具の作業による空気消費量の大小を判定し、圧力低下率(ΔP/ΔT)に対応した電動モータの回転数および再起動圧力の設定値を再設定することにより、空気タンク内の空気圧力を空気工具が使用できる圧力に維持し、効率的な空気工具の使用が可能となるように制御している。
例えば、図8に示すような従来の空気圧縮機の制御動作に基づく圧力変化曲線図において、電動モータの初期再起動設定圧力値(第2再起動設定圧力値)を、3.2MPaとすると、作業時の空気の消費量が多い場合、すなわち、圧力低下率(ΔP/ΔT)が大きい場合には、圧縮空気の生成を行うための第1再起動設定圧力値を4.0MPaと高く設定し、空気タンク内の圧力が4.0MPa以下に低下した時点cで、電動モータの回転数Nを2600rpmの比較的高速で運転することによって早期に空気タンク内への圧縮空気の貯留を開始して大きな空気消費量に対応する。これによって、空気圧縮機の能力限界圧力(強制運転設定圧力)以下に低下する時点dまでの空気工具の使用時間を確保する。
また、空気タンク内の空気消費量が比較的少ない場合、すなわち、圧力低下率(ΔP/ΔT)が比較的小さい場合、再起動圧力の設定値を、上記設定値4.0MPaより小さい3.2MPaに選択し、空気圧力が上記設定値4.0MPaより低下して3.2MPaに達する時点hまでは再起動を行わずに待機し、3.2MPa以下に低下した時点hで、モータの回転数Nを低速回転数N3=1600rpmの低速回転になるように制御し、圧縮空気の充填運転を行う。
このように、制御回路によって空気タンク内の空気消費量の圧力低下率(ΔP/ΔT)の大小に対応して再起動設定圧力値およびモータ回転数を切替えて電動モータおよび空気圧縮部を動作させることによって、電動モータ部およびピストン部の無駄な運転を省略することができるので、無駄な消費電力を削減し、かつ空気圧縮機の摩耗または故障を防止することができる。
従来の空気圧縮機の別の制御方式として、空気タンク内の空気消費量に関係なく、電動モータの回転数を高速回転または低速回転のいずれか一方の回転数に設定可能な切替えスイッチを具備せしめ、空気工具の使用者が予め切替えスイッチを選択することにより、運転条件を設定するように構成したものも周知である。
特開2004−300996号公報
近時、釘打機等の空気工具には、長時間の連続作業が要求され、また駆動力が高出力化された製品が出現されつつある。このため、空気工具の圧縮空気の消費量が増加しつつあり、使用される空気圧縮機の圧縮空気の生成能力に優れた空気圧縮機が要求されている。
しかるに、上述したような従来の空気圧縮機を使用して空気工具の連続作業を行うと、図8に示されるように、空気圧縮機の圧縮空気の生成能力が不足するため、空気タンク内の空気圧力が空気工具の使用限界圧力以下に低下してしまうので、作業者は空気工具の作業を中断せざるを得ない状態となる。このような状態が発生した場合、作業者は空気工具による加工作業を中断し、段取り作業等の他の作業を行うことになるので、空気工具による作業効率が著しく低下するという問題を生ずる。
この問題を改善するために、従来の制御技術によれば、図8に示されるように、空気タンクの空気圧力が空気工具の使用限界圧力値以下に低下した場合、空気工具による作業を中断し、空気圧縮機を比較的高速回転で強制運転を行うが、空気タンク内の空気圧力が所定の空気圧力値に充填されるまで待たなければならない。それにも関わらず、図8に示されるような従来技術によれば、空気タンク内の空気圧力が運転可能な判定領域に回復すると、空気圧縮機には圧縮空気の消費量が全く無いものと判断し、強制運転を自動的に低速回転に切り替えてしまうので、圧縮空気を最大設定圧力値まで上昇させるための充填時間を長くしてしまうという欠点があった。
また、空気圧縮機の電動モータの回転数を高速または低速に切替える上記従来の別の制御方式では、省エネルギー化の運転のために低速運転を選択すると、常に充填時間が長くなるため、釘打機等の作業可能本数に対して充填時間が長くなって、作業効率が著しく悪化するという問題が生じる。このため、空気消費量が多い空気工具を使用する場合は、空気圧縮機の運転回転数を常に高速回転に切替えることになって、実質的な省エネルギー化の運転が不可能となる。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、圧縮空気の消費量が比較的多い空気工具の使用に適した可搬型の空気圧縮機を提供することにある。
本発明の他の目的は、所定空気圧力値の圧縮空気を空気タンク内に充填するための充填時間を短縮させ、空気工具の作業効率を向上させると共に、省エネルギー化の運転が可能な空気圧縮機を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、以下のとおりである。
本発明の一つの特徴は、空気工具に供給する圧縮空気を貯留するタンク部と、圧縮空気を生成し前記タンク部に供給するための圧縮空気生成部と、該圧縮空気生成部を駆動するモータを備える駆動部と、前記タンク部内の空気圧力を検出するための圧力センサと、該圧力センサの検出信号に基づき前記駆動部のモータを制御するための制御回路部とを有し、前記制御回路部は、前記圧力センサの検出信号に基づき、前記タンク部内の空気圧力が最大設定圧力値と最小設定圧力値との範囲に維持されるように前記モータの運転を制御する空気圧縮機であって、前記制御回路部は、前記圧力センサにより空気消費量の大きさを計測し、該空気消費量が所定値(ΔPr/ΔTr)より大きい場合と、小さい場合とで異なる再起動圧力値を設定し、該再起動圧力値に達したときは、それぞれ異なる回転数で前記モータを駆動すると共に、前記モータの駆動にかかわらず前記タンク内圧力が最小設定圧力値以下に低下したときには、タンク内圧力が最大設定圧力値に上昇するまで、前記空気消費量の大きさにかかわらず前記モータを強制的に予め設定された回転数Nxで駆動するように制御するようにしたことにある。
本発明の他の特徴は、前記制御回路部は、前記再起動圧力値として、第1再起動圧力値(A2)と、該第1再起動圧力値より低い第2再起動圧力値(A3)とを設定し、前記制御回路部は、前記空気消費量が所定値より大きい場合は、前記タンク部内の空気圧力が前記最大設定圧力値から前記第1再起動圧力値(A2)以下に低下したときに、前記モータを第1所定回転数で再起動するように制御し、前記空気消費量が前記所定値より小さい場合は、前記タンク部内の空気圧力が前記最大設定圧力値から前記第2再起動圧力値(A3)以下に低下したときに、前記モータを前記第1所定回転数より低い第2所定回転数で再起動するように制御することにある
本発明の他の特徴は、前記タンク部内の空気圧力が前記第1および第2再起動圧力値より低い前記最小設定圧力値までさらに低下した場合、前記タンク部内の空気圧力が前記最大設定圧力値まで上昇するように、前記モータを前記第1所定回転数によって強制運転させることにある。
本発明の他の特徴は、前記タンク部内の空気圧力が前記再起動圧力値より低い前記最小設定圧力値までさらに低下した場合、前記タンク部内の空気圧力が前記最大設定圧力値まで上昇するように、前記タンク部の空気圧力により駆動される前記空気工具の使用を中止した上で、前記モータを前記第1所定回転数によって強制運転させることにある。
上記本発明の特徴によれば、空気タンク内における圧縮空気の空気消費量の大小を感知し、空気消費量の大小に対応して圧縮空気の充填のための電動モータの回転数を設定するので、省エネルギー化の運転が可能となる。
上記本発明の他の特徴によれば、空気タンク部内の空気圧力の低下が空気工具の使用限界圧力に対応する最小設定圧力値まで低下したとき電動モータを一定回転数により強制運転させるので、圧縮空気の充填を待つ時間を常に一定時間とすることができる。これにより、空気工具を使用する作業効率を向上させることができる。
本発明の上記および他の目的、ならびに上記および他の特徴は、以下の本明細書の記述および添付図面からさらに明らかにされる。
以下、本発明の実施形態について図1乃至図7を参照して説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一機能または要素を有する部材には、共通の符号を付してその繰り返しの説明を省略する。
[空気圧縮機の全体構成について]
図1および図2は実施形態に係る空気圧縮機1の外観図、図3は空気圧縮機1のシステムブロック図を示す。
図1に示すように、空気圧縮機1は、圧縮空気を貯留するために長胴型に形成された一対のタンク5a、5bを含むタンク部5と、上記タンク5a、5b内の空気圧力を検出するための圧力センサ7(図3参照)と、圧縮空気を生成し、上記タンク部5に圧縮空気を供給する圧縮空気生成部4と、該圧縮空気生成部4を駆動するための電動モータ3bを含む駆動部3と、カバー11内に構成され、駆動部3の電動モータ3bの起動・停止(オン・オフ)および回転数を制御する制御回路部2と、電動モータ3bおよび圧縮空気生成部4を通風冷却するために電動モータ3bの回転軸に取付けられた冷却ファン6と、を具備し、空気圧縮機1は、電源コード50bを介して供給される商用交流電源(例えば、100V、50/60Hzの単相交流電源)50a(図3参照)により駆動される。
タンク部5は、並行に配置された一対の円筒状タンク5a、5bにより圧縮空気を貯留あるいは貯圧する。圧縮空気は圧縮空気生成部20で生成され、その吐出口より、図示されない連結パイプを通してタンク5a、5bに供給される。供給された圧縮空気は、タンク5内で、例えば2.0〜4.4MPaの圧力を有する。
タンク部5の一部には、一対の圧縮空気取出口8aおよび8bが設けられている。それら圧縮空気取出口8aおよび8bは、減圧弁8eおよび8f(図2参照)を介してカプラ(流体継手)に接続され、カプラによって釘打機等の空気工具30aおよび30b(図3参照)のエアホースと結合される。
減圧弁8eおよび8fは、タンク5a、5b内の圧縮空気の圧力の大きさにかかわらず、出口側(カプラ側)の圧縮空気の最高圧力を一定に抑える機能を持つ。例えば、減圧弁8e、8fが最高圧力2.0MPaのものを使用した場合、タンク5a、5b内の圧縮空気の圧力が2.0MPa以上であっても、減圧弁8e、8fからは2.0MPa以下の圧縮空気しか出力されない。従って、減圧弁8eおよび8fの出口側からは、タンク5a、5b内の圧力にかかわらず、上記の最高圧力以下の圧力を持つ圧縮空気が得られる。
減圧弁8eおよび8fには圧力計8cおよび8dが取り付けられており、減圧弁8eおよび8fの出口側の圧力をモニタできるように構成されている。
圧力センサ7は、タンク5の一部に取り付けられ、タンク5内の圧縮空気の圧力を検出する。この検出信号は、後述する制御回路部2に送られ、図3に示した駆動部3の電動モータ3bを起動または停止させるためのインバータ回路3aを制御する。
圧縮空気生成部4は、駆動部3のモータ3bの回転運動を往復運動に変換し、図示しないシリンダ内のピストンを往復運動させることによって、シリンダの吸気弁からシリンダ内に引き込まれた空気を圧縮して圧縮空気に生成する。生成された圧縮空気はシリンダヘッドに設けられた排気弁から連結パイプ(図示なし)に吐出されて、タンク5内に貯留さる。このような圧縮空気生成部(圧縮機本体)4は、周知の技術によって構成できる。
商用交流電源50a(図3参照)は主スイッチ50cを介して電源回路50dに供給される。電源回路50dは、交流電源を整流するための全波整流回路(図示なし)を含み、後述の電動モータの駆動電圧Vmおよび制御回路部2の直流電源Vccを供給する。
駆動部3は、例えばブラシレスモータの電動モータ3bにより構成され、ステータ3cと、永久磁石より構成されたロータ3dと、図示されていない6つのパワーTRS(例えば、MOSFET)から構成されたインバータ回路3aとを具備し、インバータ回路3aによってY結線されたステータ3cの巻線U、V、Wに3相の駆動電流を流通させて、回転磁界を形成する。ロータ3dの回転数Nは、ホールIC等から構成された回転数センサ3eによって検出されて制御回路部2に入力される。
制御回路部2は、インバータ回路3aを駆動するためのパルス制御信号を形成する。制御回路部2よりインバータ回路3aにパルス制御信号が供給されればモータ3bは起動し、逆に、インバータ回路3aがオフされれば、モータ3bは停止するように制御される。さらに、パルス制御信号をPWM変調信号とし、パルス制御信号のパルス幅を設定することにより、モータ3bのロータ3dの回転数Nを制御する。ロータ3dの回転数Nは、回転数センサ3eの検出信号に基づいて、制御回路部2がインバータ回路3aに出力する駆動信号によって制御される。本実施形態では、ロータ3dの回転数Nを、例えば、低速回転数N3(例えば、1600rpm)または高速回転数N2(例えば、2600rpm)に設定できる。
制御回路部2は、演算、制御プログラムを実行する中央処理装置CPU2a、CPU2aの制御プログラム等を格納するリードオンリメモリROM2b、CPUの作業領域やデータの一時記憶領域などとして利用されるランダムアクセスメモリRAM2c等を含むマイクロコンピュータにより構成される。本実施形態では、ROM2bとして、格納されるプログラムを書き換えることが可能なEEPROM(電気的書換え可能なROM)を使用している。このマイクロコンピュータは、周知の半導体集積回路(IC)技術によって回路基板上に形成できる。
タンク5に取り付けられた圧力センサ7の検出信号は、制御回路部2に入力され、ROMに内蔵された制御プログラムおよびRAMに記憶されたデータに基づいて、CPUにより上記インバータ回路3aを制御するための制御信号を出力する。
操作パネル9は、制御回路部2に回転数等の設定情報を入力するために設けられ、取付用ネジ9aによってフレーム10に取付けられている。この操作パネル9は、駆動部3のモータ3bに起動信号を出力するための入力スイッチ(ONスイッチ)9b(図3参照)を含んでいる。
本体カバー11は、空気タンク5の上に配置された電動モータ3bと圧縮空気生成部4を保護するように覆っている。
以上の構成において、後述する、時間(T)に対する空気タンク内圧力P(MPa)の圧力変化曲線である図5〜図7に示されるように、制御回路部2のROM2bには、空気タンク5内に貯留可能な最大圧力値を示す停止設定圧力値(最大設定圧力値)A1(例えば、4.4MPa)が設定され、また、空気工具の使用限界に対応する空気タンク5内の最小圧力値を示す強制運転設定圧力値(最小設定圧力値)X(例えば、2.0MPa)が設定される。さらに、上記最大圧力値A1と上記最小圧力値X間には、第1再起動設定圧力値(第1中間設定圧力値)A2(例えば、4.0)、および前記第1再起動設定圧力値(第1中間設定圧力値)A2より小さい第2再起動設定圧力値(第2中間設定圧力値)A3(例えば、3.2)、が設定される。
制御回路部2(CPU)は、これらの圧力設定値に基づき、空気タンク5内の空気圧力Pが最大圧力A1より所定値(ΔPr/ΔTr)以上の圧力低下率(ΔP1/ΔT1)で第1再起動設定圧力値A2へ低下した場合(空気消費量が大きい場合)は、第1再起動設定圧力値A2を基準にしてモータ3bの回転数Nを高速回転数N2(例えば、2600rpm)で再起動させる。また、空気タンク5内の空気圧力Pが最大圧力A1より所定値(ΔPr/ΔTr)より低い圧力低下率(ΔP2/ΔT2)で第2再起動設定圧力値A3へ低下した場合(空気消費量が小さい場合)は、第2再起動設定圧力値A3を基準にしてモータ3bの回転数Nを低速回転数N3(例えば、1600rpm)で再起動させる。つまり、空気タンク5内の空気消費量に対応して圧縮空気生成部4を駆動部3で高速運転させ、または低速運転させる。これによって、空気消費量に対応して空気タンク内に圧縮空気を充填するので、省エネルギー化を可能とする。
さらに、制御回路部2(CPU)は、上記第1再起動設定圧力値A2または第2再起動設定圧力値A3を基準に高速運転または低速運転を行っても、空気タンク5内の空気圧力が上記強制運転設定圧力値(最小設定圧力値)X以下に低下する場合は、空気タンク5から空気工具30への圧縮空気の供給を中断し、電動モータ3bを、上記高速運転時の回転数またはそれ以上の回転数Nxの定速回転に設定して強制運転させる。以下に述べる実施形態では、上記第1再起動設定圧力値A2に低下した場合に高速運転させる回転数N2(2600rpm)と同一回転数2600rpmで強制運転を実行するが、この強制運転の回転数Nxは、高速再起動時の回転数N2(2600rpm)より更に高い回転数(例えば、3000rpm)に設定してもよい。このような強制運転によって、空気タンク5内に最大圧力A1の圧縮空気が充填されるまでの待ち時間を短縮し、空気工具30による作業効率を向上させることができる。
[空気圧縮機の動作プログラムについて]
次に、上記空気圧縮機1の制御回路部2のROM2bに格納された動作プログラムに基づく動作フローチャートについて、図4を参照して説明する。
(起動動作フローF1について)
主スイッチ50c(図3参照)をオンさせてスタートさせ(ステップ100)、空気タンク5の空気圧力を圧力センサ7によって検出し(ステップ101)、空気タンク5内の空気圧力Pが、空気工具の使用限界圧力に対応して設定された強制運転設定圧力(最小設定圧力値)Xである2.0MPaを超えた値にあるか否か検出する(ステップ102)。
ステップ102おいて空気タンク5内の空気圧力が使用限界圧力値2.0MPaを超えた圧力値と判断された場合、次のステップに進み、空気タンク5内の空気圧力Pが安全性を考慮した、モータの運転を停止すべき停止設定圧力(最高設定圧力値)A1である4.4MPaに達しているか否かを判断する(ステップ103)。
ステップ103で、空気タンク5内の空気圧力Pが安全性を考慮した最高設定圧力値A1である4.4MPaに達していれば(Yesの場合)、空気タンク内の空気圧力Pが低下するまで電動モータ3bの運転をオフして再起動待ちを行う(スッテップF3)。
一方、ステップ102において、空気タンク5内の空気圧力Pが空気工具の使用限界圧力である最小設定圧力値X=2.0MPa以下に低下している場合(Noの場合)、ステップ105に進み、モータ3bの強制運転を設定して圧縮空気生成部4によって圧縮空気を生成して空気タンク5内に供給するための準備をする。強制運転の電動モータ3bの回転数Nxは、本実施形態では、2600rpm(2600/min)に設定されているが、この強制運転の回転数Nxは、2600rpm以上の回転数を選択してもよい。また、強制運転時の空気タンク5内の設定圧力Pは、上記停止設定圧力値(最高設定圧力値)A1である4.4MPaに設定し、運転を開始する(ステップ106)。
ステップ106でモータ3bの運転開始後、制御回路部2は、圧力センサ7の検出信号を0.5sec毎にサンプリングし(ステップ107)、強制運転開始時に設定したモータ停止設定圧力(最高設定圧力値)A1である4.4MPaに達したか否かを検出する(ステップ108)。すなわち、強制運転を開始した場合、最高設定圧力値A1である4.4MPaに速く到達するように、モータ3bを一定の高速回転数(2600rpm)に保持して運転させる。最高設定圧力値A1に達すれば、モータ3bを停止させ、再起動待ちとする(ステップF3)。もし、最高設定圧力値A1(4.4MPa)に達しない場合は、到達するまで連続運転を行う。
他方、上記ステップ103において、空気タンク5内の空気圧力Pが、空気工具の使用限界圧力値Xである2.0MPaを超えているが、最高設定圧力値A1(4.4MPa)に達していない場合(Noの場合)、運転中動作フローF2に移行する(ステップF2)。
(運転中動作フローF2について)
まず、ステップ110において、操作パネル9のONスイッチ9b(図3参照)を押すか、または空気圧力Pが2.0MPa以上による再起動を行い、モータの回転数Nを高速回転数2600rpmに設定し、運転開始を行う(ステップ111)。すなわち、ステップ110における処理工程は、空気圧力Pが2.0MPa以上で4.4MPa未満の範囲にある空気圧力を対象としている。
次に、圧力センサ7により空気タンク5内の空気圧力Pを0.5sec毎にサンプリングし(ステップ112)、空気タンク5内の空気圧力Pが、最小設定圧力値X(2.0MPa)と最大設定圧力値A1(4.4MPa)の中間値である、第2再起動設定圧力(第2中間設定圧力値)A3(3.2MPa)を超えているか否かを判断する(ステップ113)。ステップ113で3.2MPaを超えていない場合(Noの場合)、ステップ112に戻り、3.2MPaを超えるまで運転を継続する。
ステップ113で空気タンク5内の空気圧力Pが第2再起動設定圧力A3である3.2MPaを超えている場合(Yesの場合)、ステップ114に進み、3秒経過後(Δ3sec)の空気圧力Pの圧力変化(ΔP)が−0.05MPa以上か否かを判断する。ステップ114で空気圧力Pの圧力変化(ΔP)が−0.05MPa以上であると判断されれば(Yesの場合)、圧力低下率(ΔP/ΔT)が小さく、もしくは、圧力上昇があって、圧縮空気の消費が無いものと判断する。そして、空気圧力Pの上昇がモータ停止設定圧力(最高設定圧力値)A1である4.4MPaに達したか否かを判断する(ステップ115)。
ステップ115で空気圧力Pの上昇がモータ停止設定圧力A1である4.4MPaに到達すれば(Yesの場合)、モータ3bの運転を停止して再起動待ちとする(ステップF3)。
上記ステップ114において、3秒経過後(Δ3sec)の空気圧力Pの圧力変化(ΔP)が−0.05MPaより小さい場合、すなわち、圧力低下率(ΔP/ΔT)が大きい場合、空気タンク5内の圧力上昇がなく、空気消費量が多いものと判断され(Noの場合)、上記ステップ102に戻り、起動動作フローF1に従って再起動待ちステップF3まで運転する。
また、上記ステップ115で空気圧力Pの上昇がモータ停止設定圧力A1である4.4MPaに到達しない場合(Noの場合)、運転中動作フローAにおけるステップ117以降のフローへ移行する。すなわち、空気圧力Pは、3.2MP〜4.4MPaの範囲内にあって、圧縮空気の消費量が有ると判断されるので、モータ3bの回転数Nを低速回転数N3=1600rpmに切換えて低速運転とする(ステップ117)。
ステップ117で低速運転に切換えた後、圧力センサ7の検出信号を0.5sec毎にサンプリングし(ステップ118)、3秒経過後(Δ3sec)の空気圧力Pの圧力変化(ΔP)が−0.05MPaより大きいか否かを判断する(ステップ119)。
ステップ119で空気圧力Pの圧力変化(ΔP)が−0.05MPaより大きいと判断されれば(Yesの場合)、上記ステップ114と同様に、圧力上昇があり、圧縮空気の消費が無いものと判断する。そして、空気圧力Pの上昇がモータ停止設定圧力値(最高設定圧力値)A1である4.4MPaに達したか否かを判断する(ステップ120)。
ステップ120で空気圧力Pの上昇がモータ停止設定圧力値(最高設定圧力値)A1である4.4MPaに到達すれば(Yesの場合)、モータ3bの運転を停止して再起動待ちとする(ステップF3)。
上記ステップ119において、3秒経過後(Δ3sec)の空気圧力Pの圧力変化(ΔP)が−0.05MPaより小さく、空気タンク5内の圧力上昇がなく、空気消費量が多いと判断される場合(Noの場合)、上記ステップ114と同様に、上記ステップ102に戻り、起動動作フローF1に従って再起動待ちステップF3まで運転する。
また、上記ステップ120で、空気圧力Pの上昇がモータ停止設定圧力A1である4.4MPaに到達しない場合(Noの場合)、大きな圧縮空気の消費量が無いと判断し、モータ3bの回転数Nを低速回転数N3=1600rpmに運転した状態でステップ118に戻り、圧縮空気圧力のサンプリングを継続する(ステップ118)。
(再起動運転待ち動作フローF3について)
ステップ103、ステップ108、ステップ115、およびステップ120で空気タンク5内の空気圧力Pがモータ停止設定圧力値(最高設定圧力値)A1である4.4MPaに達した場合、再起動待ちフローF3に従って動作する。
ステップ140で空気タンク5内の空気圧力Pがモータ停止設定圧力A1である4.4MPaに達すると、制御回路部2は、インバータ回路3aを制御してモータ3bの運転を停止する。
その後、制御回路部2は、圧力センサ7の検出信号によって空気タンク5内の空気圧力Pを0.5sec毎にサンプリングし(ステップ141)、タンク5内の空気圧力Pを検出し、タンク5内の空気圧力Pが第1再起動設定圧力(第1中間設定圧力)A2である4.0MPaより低い値に低下したか否かを判断する(ステップ142)。
ステップ142で空気圧力Pが第1再起動設定圧力4.0MPaより低い値に低下したと判断された場合(Yesの場合)、ステップ114と同様に、3秒経過後(Δ3sec)の空気圧力Pの圧力変化(ΔP)が−0.05MPa以上か否かを判断する(ステップ143)。
ステップ143で空気圧力Pの圧力変化(ΔP)が−0.05MPaより大きいと判断されれば(Yesの場合)、空気消費量が小さいと判断する。そして空気圧力Pが第2再起動設定圧力(第2中間設定圧力値)A3である3.2MPaに達したか否かを判断する(ステップ144)。
ステップ144において空気圧力Pが第2再起動設定圧力A3である3.2MPaに達したものと判断された場合(Yesの場合)、上記運転中動作フローF2に移行し、ステップ117で、モータの回転数Nを低速回転数N3=1600rpmで運転(再起動)を行う(ステップ145)。
ステップ143において3秒経過後(Δ3sec)の空気圧力Pの圧力変化(ΔP)が−0.05MPaより小さく、空気消費量が多いものと判断される場合(Noの場合)、ステップF2に進み、運転中動作フローF2に従って再起動する。すなわち、モータ3bを高速回転で運転し、モータ停止設定圧力A1である4.4MPaまで運転させる。
また、ステップ144でタンク5内の空気圧力Pが3.2MPaに低下しない場合(Noの場合)、ステップ141に戻り、空気タンク5内の空気圧力Pを0.5sec毎にサンプリングし、空気圧力の低下を監視する。
[空気圧縮機の動作例]
次に、上記図4の制御フローチャートに従った空気圧縮機1の動作例について図5〜図7を参照して説明する。図5〜図7は、動作例に基づく、時間(T)に対する空気タンク内圧力P(MPa)の圧力変化曲線を示したものである。
(運転パターンA)
図5に示されるように、空気圧縮機1を起動すると、空気タンク5内の圧力値が強制運転を必要とする最小設定圧力値X=2.0MPaより低い値であれば、時点a1から時点b1に示されるように、モータ3bの回転数を強制運転回転数Nxである2600rpmに設定して定速運転を行い、停止設定圧力値A1=4.4MPaである最大圧力値に達すると運転を停止し、空気タンク内の圧力Pを最大圧力値A1に保持する。
空気タンク5内の圧力Pが所定圧力A1以上になると、空気工具30(例えば、釘打機)を使用する作業者は、減圧弁8eまたは8fを操作し、空気タンク5の2次側の空気取り出し口8aまたは8bの圧力値が、空気工具30の使用圧力範囲(例えば、2.0MPa)になるように調整して空気工具30を使用する。
作業者が空気工具30を使用し始めると、空気の消費量に合わせて空気タンク5内の圧力値Pが、時点b1〜時点c1で、最大圧力値4.4MPaより低下する。この圧力低下の過程で、一回の空気工具の空気消費量または空気工具の使用回数が多く、圧縮空気の消費量(圧力低下率=ΔP1/ΔT1)が、ROM(2b)に設定した基準値(ΔPr/ΔTr)より大きい場合、時点c1において、再起動設定圧力値を第1再起動設定圧力値A2=4.0MPaを選択し、モータ3bを設定圧力値A2に対応する回転数N2=2600rpmに設定して運転を行う。この高速回転数2600rpmによって、時点c1〜時点d1の時間において、空気タンク5内の圧力値Pを停止設定圧力値A1=4.4MPaに充填することができる。なお、図5の圧力変化曲線図において、時点c1〜時点d1の時間では、時点c1において、空気工具30による作業が完了している前提として空気圧力Pの上昇を示している。
(運転パターンB)
図6に示されるように、運転パターンAと同様に時点b1で停止設定圧力値A1=4.4MPaに到達した後、時点b1以後にける空気工具30の使用において1回作業当りの空気消費量が少ない場合、または空気工具30の使用回数が少ない場合、その圧縮空気の消費量(圧力低下率=ΔP2/ΔT2)が、基準値(ΔPr/ΔTr)より少ないとき、すなわち、(ΔP2/ΔT2)<(ΔPr/ΔTr)のとき、空気タンク5内の空気圧力Pの圧力低下率(ΔP2/ΔT2)が上記運転パターンAの圧力低下率(ΔP1/ΔT1)より小さくなるので、制御回路部2は再起動運転の設定圧力値をA3=3.2MPaに変更する。
時点b1〜時点c2の時間経過で空気タンク5内の空気圧力Pの圧力低下率が、運転パターンAの設定圧力値A2=4.0MPaより更に低い設定圧力値A3=3.2MPa以下に低下すれば、モータ3bの回転数Nを設定圧力値A3に対応する低速回転数N3=1600rpmに設定し、低速運転を行う。これによって、モータ3bの運転頻度を少なくし、空気圧縮機1の消費電力量を削減できる。また、空気圧縮機1の摩耗または故障を少なくできる。なお、図6の圧力変化曲線図において、時点c2〜時点d2の時間では、時点c2において、空気工具30による作業が完了している前提として空気圧力Pの上昇を示している。
(運転パターンC)
図7に示されるように、運転パターンAと同様に時点b1で停止設定圧力値A1=4.4MPaに到達した後、空気工具30(釘打機)の空気消費量(ΔP1/ΔT1)が基準値(ΔPr/ΔTr)より多い使用状況で、圧縮空気生成部4による圧縮空気生成能力以上の空気を連続的に消費する場合、空気タンク5内の空気圧力Pが第1再起動設定圧力A2以下となる時点c3で、電動モータ3bを高速回転数N2=2600rpmで再起動したにも関わらず、空気タンク5内の空気圧力Pはさらに低下して、時点d3において、空気工具5の使用限界圧力である最小設定圧力値X=2.0MPa以下に低下する。
最小設定圧力値X=2.0MPa以下に低下すると、空気工具30を使用して釘打ち作業が不可能となるので、作業者は空気工具30の使用を中断する。この中断によって電動モータ3bの回転数Nxを上記高速回転数N2=2600rpmに設定して圧縮空気生成部4を強制運転し、空気タンク5内の空気圧力Pが、停止設定圧力A1である最大設定圧力値4.4MPaになるまで運転するか、または空気工具30が使用できる運転条件判定範囲ΔA(3.2MPa〜4.4MPa)になるまで運転する。
このとき予め使用限界圧力を判定する最小設定圧力値Xを設定しているので、最小設定圧力値X以下に圧力値Pが低下した場合は、これまでの時間当たりの空気消費量の大小に関わらず、電動モータ3bを最小設定圧力値Xに対応する回転数Nx(上記N2以上の高速回転数)である2600rpmで強制運転し、空気タンク5内の空気圧力Pが停止設定圧力A1(4.4MPa)に達するまで運転する。このため、作業者は、タンク内の空気圧力低下による作業中断から充填完了までの時間を予測することが可能となるので、次の作業の段取り等を円滑に行うことができる。従って、作業時間を効率的に活用することができる。
以上の実施形態から明らかにされるように、本発明によれば、空気タンク内に空気圧力が強制運転設定圧力値X以下に低下した場合は、高速回転数N2以上の回転数Nxで強制運転を行い、また、強制運転による圧縮空気の充填を完了した場合は上記運転モードA、または運転モードBに従って省エネルギーモードの運転となるので、作業効率向上に加えて、消費電力を低減することができる。
さらに、強制運転モード(上記運転モードC)を判断するための強制運転設定圧力(最小設定圧力値)Xを可変できるように構成したので、作業者は空気工具の作業内容、すなわち、空気消費量に合わせた強制運転設定圧力値Xの設定ができるので、作業時の空気消費量を予め予測することによって、作業内容に応じて強制運転設定圧力値Xを上記2.0MPa以外の圧力値に設定できる。これにより、作業効率をさらに向上させることができる。また、上記実施形態では、強制運転時の電動モータの回転数Nxを、第1再起動設定圧力A2時に再起動させる高速回転数N2(2600rpm)に設定したが、強制運転の回転数Nxは、前記高速回転数N2を超える他の回転数に設定してもよい。
なお、上記実施形態では、圧力センサによる空気タンク内の空気圧力のサンプリングを0.5sec毎に行ったが、他のサンプリング時間に設定してもよい。また圧力低下率(ΔP/ΔT)の検出時間は、3秒以外の他の時間に設定することもできる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本発明に係る空気圧縮機の一実施形態の外観を示す部分断面側面図。 図1に示した空気圧縮機の外観を一示す部分断面正面図。 図1に示した空気圧縮機の構成を示すプロック図。 図2に示した空気圧縮機の制御に用いられるプログラムの一実施形態を示すフローチャート。 本発明に係る空気圧縮機の一動作例を説明するための圧力変化曲線図。 本発明に係る空気圧縮機の他の動作例を説明するための圧力変化曲線図。 本発明に係る空気圧縮機のさらに他の動作例を説明するための圧力変化曲線図。 従来例に係る空気圧縮機の動作例を説明するための圧力変化曲線図。
符号の説明
1:空気圧縮機 2:制御回路部 3:駆動部 3a:インバータ回路
3b:電動モータ 3c:ステータ 3d:ロータ 4:圧縮空気生成部
5:タンク部 5a、5b:一対のタンク 6:冷却用ファン
7:圧力センサ 8:圧縮空気取出部 8a、8b:圧縮空気取出口(カプラ)
8c、8d:圧力計 8e、8f:減圧弁 9:操作パネル
9a:取付用ネジ 9b:入力用スイッチ 10:フレーム
11:本体カバー 12:固定用フレーム 30a、30b:空気工具
50a:商用交流電源 50b:電源コード 50c:主スイッチ
A1:最大設定圧力値 A2:第1中間設定圧力値 A3:第2中間設定圧力値
X:最小設定圧力値

Claims (4)

  1. 空気工具に供給する圧縮空気を貯留するタンク部と、
    圧縮空気を生成し前記タンク部に供給するための圧縮空気生成部と、
    該圧縮空気生成部を駆動するモータを備える駆動部と、
    前記タンク部内の空気圧力を検出するための圧力センサと、
    該圧力センサの検出信号に基づき前記駆動部のモータを制御するための制御回路部とを有し、
    前記制御回路部は、前記圧力センサの検出信号に基づき、前記タンク部内の空気圧力が最大設定圧力値と最小設定圧力値との範囲に維持されるように前記モータの運転を制御する空気圧縮機であって、

    前記制御回路部は、前記圧力センサにより空気消費量の大きさを計測し、該空気消費量が所定値(ΔPr/ΔTr)より大きい場合と、小さい場合とで異なる再起動圧力値を設定し、該再起動圧力値に達したときは、それぞれ異なる回転数で前記モータを駆動すると共に、前記モータの駆動にかかわらず前記タンク内圧力が最小設定圧力値以下に低下したときには、タンク内圧力が最大設定圧力値に上昇するまで、前記空気消費量の大きさにかかわらず前記モータを強制的に予め設定された回転数Nxで駆動するように制御する
    ことを特徴とする空気圧縮機。
  2. 前記制御回路部は、前記再起動圧力値として、第1再起動圧力値(A2)と、該第1再起動圧力値より低い第2再起動圧力値(A3)とを設定し、
    前記制御回路部は、前記空気消費量が所定値より大きい場合は、前記タンク部内の空気圧力が前記最大設定圧力値から前記第1再起動圧力値(A2)以下に低下したときに、前記モータを第1所定回転数で再起動するように制御し、
    前記空気消費量が前記所定値より小さい場合は、前記タンク部内の空気圧力が前記最大設定圧力値から前記第2再起動圧力値(A3)以下に低下したときに、前記モータを前記第1所定回転数より低い第2所定回転数で再起動するように制御することを特徴とする請求項1に記載された空気圧縮機。
  3. 前記タンク部内の空気圧力が前記第1および第2再起動圧力値より低い前記最小設定圧力値までさらに低下した場合、前記タンク部内の空気圧力が前記最大設定圧力値まで上昇するように、前記モータを前記第1所定回転数によって強制運転させることを特徴とする請求項2に記載された空気圧縮機。
  4. 前記タンク部内の空気圧力が前記再起動圧力値より低い前記最小設定圧力値までさらに低下した場合、前記タンク部内の空気圧力が前記最大設定圧力値まで上昇するように、前記タンク部の空気圧力により駆動される空気工具の使用を中止した上で、前記モータを前記第1所定回転数によって強制運転させることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載された空気圧縮機。
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