JP5410948B2 - 直動案内装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品をプリント配線板の表面の所定位置に移動する際に有利に用いることができる直動案内装置に関する。
従来より、電子部品をプリント配線板の表面に装着する際には、下端に電子部品の吸着ノズルを持つ軸体を長さ方向に移動(昇降)させ、ノズルに吸着した電子部品をプリント配線板の表面の所定位置に移動して装着を行なう電子部品装着装置が用いられている。このような電子部品装着装置には、外筒の内部に前記軸体を非回転にて滑動(長さ方向に移動)可能に収容した構成の直動案内装置が用いられている。
直動案内装置の軸体を長さ方向に移動するため、例えば、回転駆動装置の回転軸に送りねじを接続した構成の直動駆動装置が用いられる。送りねじは、前記の回転軸に接続されたねじ軸と、ねじ軸の周囲に嵌め合わされたナットから構成されている。そして、前記の回転駆動装置を作動させ、その回転軸をねじ軸と共に回転させると、上記ナットがねじ軸の長さ方向に移動する。従って、直動軸受の軸体を、送りねじのねじ軸と平行に配置された状態で上記ナットに接続すると、前記の回転駆動装置の作動により、直動案内装置の軸体をナットと共に長さ方向に移動させることが可能になる。
また、例えば、電子部品をプリント配線板の表面上に所定の角度で配置するため、直動案内装置の外筒の周囲を回転軸受で支持した構成の回転軸受付き直動案内装置を用いることも知られている。
例えば、特許文献1には、外筒(スプラインナット)の内部に軸体(スプライン軸)を非回転にて滑動(長さ方向に移動)可能に収容してなる直動軸受、前記の外筒の周囲に固定された筒体、そして筒体の周囲に配設された回転軸受(アンギュラ球軸受)からなる回転軸受付き直動案内装置が開示されている。
同文献の回転軸受付き直動案内装置の軸体の下端には、吸着ノズルを持つロータが接続され、そして上端には回転駆動装置(モータ)が接続されている。そして前記回転モータを駆動することにより、軸体が吸着ノズルと共に回転する。その一方で、直動駆動装置の筒体には上記回転軸受を介して直動駆動用のシャフトモータが接続されている。そして前記シャフトモータを駆動することにより、前記筒体が吸着ノズルと共に昇降する。
特開2007−305887号公報(第3図)
近年、電子部品は極めて小型化され、例えば、一辺が1mm以下(例、長さ:0.4mm、幅0.2mm)の微小電子部品をプリント配線板の表面の極めて微細な領域に正確に移動する必要が生じている。
前記のように、従来の直動案内装置においては、その軸体を送りねじを備える直動駆動装置を用いて長さ方向に移動する場合に、直動案内装置の軸体と送りねじのねじ軸とが正確に平行に配置されていないと、送りねじのナットを介して前記軸体に長さ方向に対して傾斜する方向の駆動力が付与されるため、軸体の移動に必要な駆動力が変動する。このため、軸体を長さ方向に所定の位置まで高精度で移動することが難しくなる。従って、従来の直動案内装置を用いる場合、その軸体と送りねじのねじ軸との位置関係を、両者が互いに平行に配置されるように精密に調節する必要がある。また、電子部品装着装置には、電子部品の装着時間の短縮のため、前記の吸着ノズルを備える軸体の複数本が設置されることがある。このような場合、全ての軸体が長さ方向に高精度で移動するように、各々の軸体とねじ軸(軸体の駆動装置)との位置関係を精密に調節することは容易ではない。
一方、前記の特許文献1の回転軸受付き直動案内装置のように軸体を回転駆動する場合には、直動案内装置の軸体と回転駆動装置の回転軸とを両者の中心軸が正確に一致するように接続しないと、直動案内装置の軸体が偏心した状態で回転するため、電子部品を所定の角度で精密に配置することが難しい。
本発明の課題は、軸体を長さ方向に安定した高い精度で移動させることができ、そして軸体を回転させる機能を付加することも容易な汎用性の高い直動案内装置を提供することにある。
本発明は、ねじ軸とその周囲に嵌め合わされたナットとからなる送りねじ、前記ねじ軸の両端部の各々の延長部として形成されている、外周面上に長さ方向に沿って形成された複数本の溝を持つ支持軸、および各支持軸をその各溝に係合する複数の転動体を介して非回転にて滑動可能に収容支持している外筒を持つ直動軸受からなる直動案内装置にある。
以下、このように送りねじの両側の支持軸に複数本の溝を持つものを、両側溝タイプの直動案内装置という。本発明の直動案内装置(両側溝タイプ)の好ましい態様は、次の通りである。
(1)送りねじのナットの周囲に二もしくはそれ以上の回転軸受が装着されている。
(2)ナットの周囲に装着された各回転軸受が、前記ナットの外周面に形成された周溝と、この周溝に配置された複数の転動体と、各転動体を内周側及び外周側に部分的に突き出させた状態で回転可能に保持している環状保持器と、環状保持器の外周側に突き出された各転動体部分を収容する周溝を内周面に備える環状体とから構成されている。更に好ましくは、ナットの外周面の直径がナットの長さ方向に一定である。
(3)ナットの周囲に装着された各回転軸受の環状体の内周面の直径とナットの外周面の直径との差が、転動体の直径の1.2〜1.95倍の範囲内の長さにある。
(4)ナットの周囲に装着された各回転軸受の環状保持器が、上記各転動体を保持する複数の透孔が形成された上記ナットと同軸に配置された周壁を備えていて、一方の回転軸受の環状保持器の周壁には、その各透孔から他方の回転軸受の側の端面に到達する複数のスリットが形成されていて、前記他方の回転軸受の環状保持器の周壁には、その各透孔から前記一方の回転軸受の側の端面に到達する複数のスリットが形成されていて、そして各環状保持器の各スリットの幅が転動体の直径の0.7〜0.95倍の範囲内の長さにある。
(5)ねじ軸及び各支持軸の中心軸上に透孔が形成されている。更に好ましくは電子部品装着装置用である。
本発明はまた、上記の直動案内装置の各直動軸受の外筒の周囲に二もしくはそれ以上の回転軸受が装着されてなる回転軸受付き直動案内装置にもある。
以下、これを両側溝タイプの回転軸受付き直動案内装置という。この回転軸受付き直動案内装置(両側溝タイプ)の好ましい態様は、次の通りである。
(1)外筒の周囲に装着された各回転軸受が、上記外筒の外周面に形成された周溝と、この周溝に配置された複数の転動体と、各転動体を内周側及び外周側に部分的に突き出させた状態で回転可能に保持している環状保持器と、環状保持器の外周側に突き出された各転動体部分を収容する周溝を内周面に備える環状体とから構成されている。更に好ましくは、外筒の外周面の直径が外筒の長さ方向に一定である。
(2)外筒の周囲に装着された各回転軸受の環状体の内周面の直径と外筒の外周面の直径との差が、転動体の直径の1.2〜1.95倍の範囲内の長さにある。
(3)外筒の周囲に装着された各回転軸受の環状保持器が、上記各転動体を保持する複数の透孔が形成された上記外筒と同軸に配置された周壁を備えていて、一方の回転軸受の環状保持器の周壁には、その各透孔から他方の回転軸受の側の端面に到達する複数のスリットが形成されていて、前記他方の回転軸受の環状保持器の周壁には、その各透孔から前記一方の回転軸受の側の端面に到達する複数のスリットが形成されていて、そして各環状保持器の各スリットの幅が転動体の直径の0.7〜0.95倍の範囲内の長さにある。
本発明はまた、ねじ軸とその周囲に嵌め合わされたナットとからなる送りねじ、前記ねじ軸の一方の端部の延長部として形成されている断面円形の支持軸、この支持軸をその外周面上に配設された複数の転動体を介して滑動可能に収容支持している外筒を持つ直動軸受、前記ねじ軸の他方の端部の延長部として形成されている、外周面上に長さ方向に沿って形成された複数本の溝を持つ支持軸、および支持軸をその各溝に係合する複数の転動体を介して非回転にて滑動可能に収容支持している外筒を持つ直動軸受からなる直動案内装置にもある。
以下、このように送りねじの片側の支持軸に複数本の溝を持つものを、片側溝タイプの直動案内装置という。本発明の直動案内装置(片側溝タイプ)の好ましい態様は、前記の直動案内装置(両側溝タイプ)と同様である。
本発明はまた、上記の直動案内装置(片側溝タイプ)の各直動軸受の外筒の周囲に二もしくはそれ以上の回転軸受が装着されてなる回転軸受付き直動案内装置にもある。
以下、これを片側溝タイプの回転軸受付き直動案内装置という。この回転軸受付き直動案内装置(片側溝タイプ)の好ましい態様は、前記の回転軸受付き直動案内装置(両側溝タイプ)と同様である。
なお、本明細書で云う前記「ナットの外周面の直径がナットの長さ方向に一定である」とは、例えば、安全性の確保のために行なわれるナットの端部の面取りにより生じるナットの外周面の直径の変動、ナットを製造する際の機械加工により必然的に生じる微細な凹凸に基づくナットの外周面の直径の変動、ナットの通常の製造誤差(ナットの外周面の直径の±1%以下)に基づくナットの外周面の直径の変動、あるいは直動案内装置の機能とは無関係にナットの外周面に形成した凹凸に基づくナットの外周面の直径の変動を排除することを意味するものではない。
同様に前記「外筒の外周面の直径が外筒の長さ方向に一定である」とは、例えば、安全性の確保のために行なわれる外筒の端部の面取りにより生じる外筒の外周面の直径の変動、外筒を製造する際の機械加工により必然的に生じる微細な凹凸に基づく外筒の外周面の直径の変動、外筒の通常の製造誤差(外筒の外周面の直径の±1%以下)に基づく外筒の外周面の直径の変動、あるいは回転軸受付き直動案内装置の機能とは無関係に外筒の外周面に形成した凹凸に基づく外筒の外周面の直径の変動を排除することを意味するものではない。
本発明の直動案内装置は、これを電子部品装着装置等の機械装置に組み込む際に、支持軸(軸体)とその駆動装置との接続を容易に行なうことができるため、支持軸を長さ方向に安定した高い精度で移動させることができる。そして本発明の直動案内装置は、その直動軸受の外筒の周囲に二個(もしくはそれ以上)の回転軸受を装着することにより、極めて容易に支持軸を回転させる機能を付加することができるため、汎用性に優れている。
本発明の直動案内装置の構成例を示す一部切り欠き正面図である。 図1に示す直動軸受23aの近傍の部位の拡大図である。 図2に記入した切断線I−I線に沿って切断した直動軸受23a及び支持軸21の断面図である。 図1の直動案内装置10の使用の態様を示す図である。 本発明の回転軸受付き直動案内装置の構成例とその使用の態様とを示す一部切り欠き正面図である。 本発明の回転軸受付き直動案内装置の別の構成例とその使用の態様とを示す一部切り欠き正面図である。 図6に示す直動軸受73aの近傍の部位の拡大図である。 図7に示す下側の回転軸受83の環状保持器86の平面図である。 図8に記入した切断線II−II線に沿って切断した環状保持器86の断面図である。 直動軸受の別の構成例を示す一部切り欠き正面図である。 図10に記入した切断線III−III線に沿って切断した直動軸受103及び支持軸21の断面図である。 本発明の直動案内装置の別の構成例を示す一部切り欠き正面図である。 図12に示す直動軸受123の近傍の部位の拡大図である。 図13に記入した切断線IV−IV線に沿って切断した直動軸受123及び支持軸121の断面図である。
先ず、本発明の直動案内装置(両側溝タイプ)を添付の図面を用いて説明する。
図1は、本発明の直動案内装置の構成例を示す一部切り欠き正面図である。図2は、図1に示す直動軸受23aの近傍の部位の拡大図である。但し、転動体循環路26の図の上下の各端部近傍の位置に配置される転動体は記入していない。そして図3は、図2に記入した切断線I−I線に沿って切断した直動軸受23a及び支持軸21の断面図である。
図1〜図3に示す直動案内装置(両側溝タイプ)10は、ねじ軸11とその周囲に嵌め合わされたナット12とからなる送りねじ13、ねじ軸11の両端部の各々の延長部として形成されている、外周面上に長さ方向に沿って形成された複数本の溝21aを持つ支持軸21、21、および各支持軸21をその各溝21aに係合する複数の転動体25を介して非回転にて滑動可能に収容支持している外筒22を持つ直動軸受23a、23bから構成されている。
送りねじ13としては、公知のもの、例えば、ねじ軸11の周囲に、ねじ軸11のねじ溝に収容された複数の転動体を介してナット12が嵌め合わされた構成のボールねじを用いることができる。
このねじ軸11の両端部の各々の延長部として、複数本の溝21aを持つ支持軸21、21が形成されている。支持軸21、21と上記のねじ軸11とは、例えば、鋼に代表される金属材料から形成される。
直動案内装置10の場合、直動軸受23a、23bとしては、互いに同一の構成のものが用いられている。以下では、本発明に用いる直動軸受の構成を、直動軸受23aを代表例として説明する。
支持軸21は、その各溝21aに係合する複数の転動体25を介して、直動軸受23aの外筒22の内部に非回転にて滑動可能に収容支持されている。転動体25としては、球体が用いられている。球体に代えてころ(ローラ)を用いてもよい。外筒22及び各転動体25は、例えば、鋼に代表される金属材料から形成される。
外筒22の内側には、外筒22と支持軸21との間に介在させた複数の転動体25を各転動体25が内周側に突き出された状態で回転可能に保持し、そして前記複数の転動体25を含む転動体群を外筒22と支持軸21との間で循環させる転動体循環路26を持つ筒状保持器27が固定されている。
筒状保持器27には、例えば、四個の転動体循環路26が備えられている。各転動体循環路26は、各々筒状保持器27の外周面に形成されている、転動体25の一部分を内周側に突き出させる細長い開口部24を備える転動体突き出し溝26aと、転動体突き出し溝26aの両端を結ぶ連結溝26bとから構成されている。
筒状保持器27は、例えば、金属材料や樹脂材料から形成される。金属材料としては、機械加工が容易な金属材料、例えば、真鍮やステンレス鋼を用いることが好ましい。樹脂材料としては、機械的強度の大きな樹脂材料、例えば、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、あるいはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂を用いることが好ましい。
直動軸受23aでは、外筒22の内側に固定された筒状保持器27の開口部24から突き出された各転動体25が、支持軸21の各溝21aと係合している。このため、直動軸受23aの外筒22の内部には、上記支持軸21が周方向には非回転の状態で、長さ方向には滑動(滑らかに移動)可能な状態で収容支持される。
本発明に用いる直動軸受としては、このように支持軸の溝と転動体との係合により前記支持軸を非回転にて滑動可能に収容支持する外筒を持つ公知の直動軸受を用いることができる。
筒状保持器27の軸方向の両外側には、各々外筒22の内周面に形成された環状溝22aに嵌め合わされた止め輪(スナップリング)28、28が備えられている。止め輪28は、例えば、金属材料や樹脂材料などの弾性を示す材料から形成されており、周方向の一部分が切り欠かれたC字状の形状を有している。止め輪28は、外周縁部に力を加えて外径が小さくなるように弾性変形させた状態にて、外筒22の端部の開口から内部に挿入される。この止め輪28は、外筒22の環状溝22aに到達すると元の形状に復帰して、この環状溝22aの内部に収容配置される。止め輪28、28により、筒状保持器27の軸方向への移動が防止される。筒状保持器を、例えば、外筒の内周面に接着するなどして、その軸方向への移動を防止することもできる。
次に、この直動案内装置10の動作について、添付の図4を参照しながら説明する。
本発明の直動案内装置10は、例えば、電子部品装着装置に用いられる。電子部品を支持軸21の下端部にて吸着するため、ねじ軸11及び支持軸21、21の中心軸上には透孔19が形成されている。一方、直動軸受23bに支持された支持軸21の上端部には、排気管51を前記透孔19に接続する接続部材52が固定されている。排気管51及び接続部材52の気体通路52aを介して、透孔19の内部をポンプなどで排気することにより、直動軸受23aに支持された支持軸21の下端部に電子部品を吸着させることができる。また、支持軸21に透孔19を設けると、例えば、支持軸の駆動装置の作動時の発熱による支持軸の熱膨張を抑制することができるため、支持軸21の長さ方向への移動の精度(直進性)が良好になる。
直動軸受23aに支持された支持軸21の下端部には、電子部品の吸着に適したノズルを付設することもできる。なお、ノズルに排気管が接続され、ノズル単独で電子部品の吸着が可能である場合には、ねじ軸11及び支持軸21、21に透孔19を設ける必要はない。
送りねじ13は、ナット12の周囲に装着された二個の回転軸受43、43を介して筒状の容器53に収容固定されている。この容器53は、電子部品装着装置が備える支柱59に固定されている。
各回転軸受43としては、外周面に周溝44aが形成された内周側環状体44と、周溝44aに配置された複数の転動体45と、各転動体45を内周側及び外周側に部分的に突き出させた状態で回転可能に保持している環状保持器46と、環状保持器46の外周側に突き出された各転動体部分を収容する周溝47aを内周面に備える外周側環状体47とを備える公知の回転軸受が用いられている。二個(あるいはそれ以上)の回転軸受43、43は、予めナット12の周囲に装着されていることが好ましい。
送りねじ13のナット12は、支柱59に固定された回転駆動装置55の回転軸55aにベルト57を介して接続されている。回転駆動装置55を作動させ、回転軸55aにベルト57を介して接続されたナット12を回転させることにより、ナット12に嵌め合わされたねじ軸11を支持軸21、21と共に上下に移動させることができる。なお、ナット12を回転させる駆動装置としては、公知の駆動装置、例えは、ナットと回転駆動装置の回転軸とを歯車を介して接続したものなどを用いることができる。
一方、直動軸受23a、23bは、それぞれ筒状の容器54に収容固定されている。各々の容器54は、支柱59に固定されている。
前記のように、外筒の内部に支持軸(軸体)を非回転にて滑動可能に収容した構成の従来の直動案内装置を用いる場合、その支持軸を上下に(長さ方向に)移動させるため、例えば、回転駆動装置の回転軸に送りねじを接続した構成の直動駆動装置が用いられる。この送りねじは、前記の回転軸に接続されたねじ軸と、ねじ軸の周囲に嵌め合わされたナットから構成されている。この直動駆動装置の送りねじのナットは、直動案内装置の支持軸に接続される。
この従来の直動案内装置を、例えば、電子部品装着装置に組み込む際に、直動案内装置の支持軸と直動駆動装置の送りねじのねじ軸とを正確に平行に配置しないと、前記送りねじのナットを介して支持軸に長さ方向に対して傾斜する方向の駆動力が付与され、支持軸の移動に必要な駆動力が変動する。このため、支持軸をその下端に保持された電子部品と共に所定の位置まで正確に移動することが難しくなる。このため、従来の直動案内装置を用いる場合、その支持軸と上記ねじ軸(すなわち支持軸の駆動装置)との位置関係を精密に調節する必要がある。また、電子部品装着装置には、電子部品の装着時間の短縮のため、前記の吸着ノズルを備える支持軸の複数本が設置されることがある。このような場合、全ての支持軸が長さ方向に高精度で移動するように、各々の支持軸とその駆動装置との位置関係を精密に調節することは容易ではない。
これに対して、本発明の直動案内装置10では、直動軸受23a、23bに支持される支持軸21、21が、送りねじ13のねじ軸11の延長部として一体に形成されている。すなわち、直動案内装置10では、支持軸21が支持軸21を駆動するねじ軸11と一体に形成されている。このため、直動案内装置10を用いると、これを電子部品装着装置等の機械装置に組み込む際に、前記のように支持軸と駆動装置との位置関係を精密に調節する必要はないため、支持軸21とその回転駆動装置55との接続を容易に行なうことができる。また、送りねじ13のねじ軸11の撓みを、ねじ軸11の両側の支持軸21を直動軸受23a、23bで支持することで効果的に抑制することができる。このため、本発明の直動案内装置10は、送りねじ13のナット12を回転駆動することにより、その支持軸(軸体)21を長さ方向に安定した高い精度で移動させることができる。
図5は、本発明の回転軸受付き直動案内装置(両側溝タイプ)の構成例とその使用の態様とを示す一部切り欠き正面図である。
図5の回転軸受付き直動案内装置50は、図4の直動案内装置10の直動軸受23a、23bの各々の外筒22の周囲に、二個の回転軸受43、43を装着した構成を有している。各回転軸受43の構成は、図4の送りねじ13のナット12の周囲に装着された回転軸受43と同様である。
回転軸受付き直動案内装置50の送りねじ13は、図4の直動案内装置10の送りねじ13の場合と同様に、二個の回転軸受43、43を介して筒状の容器53に収容固定されている。また、送りねじ13のナット12は、支柱59に固定された回転駆動装置55の回転軸55aにベルト57を介して接続されている。
一方、直動軸受23a、23bは、それぞれ外筒22の周囲に装着された二個の回転軸受43、43を介して筒状の容器54に収容固定されている。各々の容器54は、支柱59に固定されている。
直動軸受23aの外筒22は、支柱59に固定された回転駆動装置56の回転軸56aにベルト58を介して接続されている。回転駆動装置56を作動させ、回転軸56aにベルト58を介して接続された外筒22を回転させると、外筒22を外筒22に非回転に収容支持された支持軸21と共に、すなわち直動軸受23aの全体を支持軸21と共に円滑に回転させることができる。この際に、送りねじ13のナット12は、ねじ軸11が支持軸21と共に回転することで生じる上下方向への移動を防止するため、回転駆動装置55を用いてねじ軸11との相対位置が変動しないように回転駆動される。なお、外筒22を回転させる駆動装置としては、送りねじ13のナット12を回転させる駆動装置の場合と同様に公知の駆動装置を用いることができる。
回転軸受付き直動案内装置50は、送りねじ13のナット12を回転駆動及び/又は直動軸受23aの外筒22を回転駆動することにより、支持軸21を安定した高い精度で移動及び/又は回転させることができる。
このように、本発明の直動案内装置は、その直動軸受の外筒の周囲に二個(もしくはそれ以上)の回転軸受を装着することにより、極めて容易に支持軸(軸体)を回転させる機能を付加することができるため、汎用性に優れている。
図6は、本発明の回転軸受付き直動案内装置(両側溝タイプ)の別の構成例とその使用の態様とを示す一部切り欠き正面図である。但し、直動軸受73a、73bの各回転軸受83の転動体85が外筒72の周溝72aに配置されていることの理解を容易とするため、外筒72の左右の各々に転動体85を記入してある(送りねじ63の各回転軸受93の場合も同様である)。回転軸受83では、各転動体85は下記の図8に示す環状保持器86の各透孔86aに保持されるため、実際には外筒72の左右の各々に転動体85が同時に配置されることはない。なお、直径方向に互いに対向する透孔を持つ環状保持器を用いれば、外筒の左右の各々に転動体が同時に配置される。
図7は、図6に示す直動軸受73aの近傍の部位の拡大図である。図8は、図7に示す下側の回転軸受83の環状保持器86の平面図である。そして図9は、図8に記入した切断線II−II線に沿って切断した環状保持器86の断面図である。
図6〜図9に示す回転軸受付き直動案内装置60の構成は、送りねじ63、直動軸受73a、73b、各回転軸受83、そして各回転軸受93の構成が異なること以外は図5の回転軸受付き直動案内装置50と同様である。なお、送りねじ63、支持軸21、21、直動軸受73a、73b、そして回転軸受93、93は、本発明の直動案内装置(両側溝タイプ)を構成している。この直動案内装置の構成は、送りねじ63、そして各回転軸受93の構成が異なること以外は図4の直動案内装置10と同様である。
直動軸受73a、73bの構成は、それぞれ外筒72の外周面に周溝72a、72aが形成されていること以外は図5の直動軸受23a、23bと同様である。
外筒72の外周面の直径は外筒72の長さ方向に一定であることが好ましい。これにより周溝72aを備える外筒72の製造が極めて容易になる。
外筒72の周囲に装着された各回転軸受83は、外筒72の外周面に形成された周溝72aと、周溝72aに配置された複数の転動体85と、各転動体85を内周側及び外周側に部分的に突き出させた状態で回転可能に保持している環状保持器86と、環状保持器86の外周側に突き出された各転動体部分を収容する周溝87aを内周面に備える環状体87とから構成されていることが好ましい。
環状体87及び転動体85は、例えば、鋼に代表される金属材料から形成される。転動体85としては、球体が用いられている。球体に代えてころ(ローラ)を用いてもよい。環状保持器86は、筒状保持器27の場合と同様に金属材料や樹脂材料から形成される。
環状保持器86により、互いに隣接する転動体85、85の接触が防止される。従って、転動体85の摩耗が抑制され、直動軸受73aの外筒72が複数の転動体85を介して環状体87に緊密に支持されるため、この外筒72に収容された支持軸21の高精度での回転移動が実現される。更には、環状体87と外筒72との軸方向への相対的な微動の発生が抑制されるため、この外筒72に収容された支持軸21の高精度での直線移動が実現される。
これらの回転軸受83、83に支持された直動軸受73aを周方向に回転させると、各回転軸受83の複数の転動体85が外筒72の周溝72aに沿って転動する。このため、直動軸受73aは、回転軸受83、83に支持された状態で、その周方向に円滑に回転することができる。
このように、回転軸受付き直動案内装置60では、各回転軸受83の複数の転動体85の軌道として、各直動軸受の外筒72の外周面に形成された周溝72aを利用している。このような周溝72aは、例えば、旋盤や円筒研削盤などを用いた機械加工により、周溝72aの中心軸(すなわち回転軸受83の中心軸)と、外筒72の中心軸(すなわち各直動軸受の中心軸)とを正確に一致させた状態で形成することが容易である。そして、この外筒72の外周面の周溝72aに複数の転動体85を配置して回転軸受83を組み立てることにより、各回転軸受83の中心軸を各直動軸受の中心軸と容易に一致させることができる。このため、回転軸受付き直動案内装置60は、組み立ての精度を考慮することなく、その支持軸21を安定した高い精度で回転させることができる。
なお、各直動軸受の外筒の周囲に装着する回転軸受の数は、二個以上である限り特に制限はないが、組み立てが容易であることから二〜四個の範囲内にあることが好ましく、二個であることが特に好ましい。
各回転軸受83の環状保持器86は、各転動体85を保持する複数の透孔86aが形成された上記外筒72と同軸に配置された周壁86bを備えていて、一方(図7にて上側)の回転軸受83の環状保持器86の周壁86bには、その各透孔86aから他方(図7にて下側)の回転軸受83の側の端面に到達する複数のスリット86cが形成されていて、前記他方(下側)の回転軸受83の環状保持器86の周壁86bには、その各透孔86aから前記一方(上側)の回転軸受83の側の端面に到達する複数のスリット86cが形成されていて、そして各環状保持器86の各スリット86cの幅(W1)が転動体85の直径の0.7〜0.95倍の範囲内の長さにあることが好ましい。なお、転動体として、ころ(ローラー)を用いる場合、前記の「転動体の直径」とは、ころの中心軸に垂直な断面における直径(但し、ころの直径が軸方向に変動する場合には最大の直径)を意味する。
環状保持器86は、環状体87の周溝87aと外筒72の周溝72aとの間に複数の転動体85を配置したのち、環状体87の一方の端部の側から環状体87と外筒72との間に挿入される。環状保持器86を環状体87と外筒72との間に挿入する際に、各転動体85がスリット86cを通って透孔86aの内部に収容される。
図8及び図9に示すように、環状保持器86の各スリット86cの透孔86aの側とは逆側の端部の幅(W2)は、前記の幅(W1)よりも拡大されていることが好ましい。これにより、前記端部から転動体85がスリット86cに進入し易くなるため、環状保持器86の透孔86aの内部に転動体85を収容することが更に容易になる。スリット86cの透孔86aの側とは逆側の端部の幅(W2)は、前記の幅(W1)の1.05〜2倍(特に、1.05〜1.5倍)の範囲内にあることが好ましい。
環状保持器86の周壁86bのスリット86cが形成されている側とは逆側の端部には、この端部周縁から内周側に延びる環状の突出部86dが備えられていることが好ましい。これにより、環状保持器86の機械的強度が大きくなる。
環状体87の内周面の直径(図7:D1)と外筒72の外周面の直径(図7:D2)との差は、転動体85の直径の1.2〜1.95倍の範囲内の長さにあることが好ましい。これにより、環状体87を外筒72の径方向に移動させることによって、環状体87と外筒72との間に大きな隙間が形成される。この隙間から、上記複数の転動体85を環状体87と外筒72の周溝72aとの間に容易に挿入することが可能になる。
環状体87の内周面の直径と外筒72の外周面の直径との差が転動体85の直径の1.2倍以上の長さであると、上記隙間が大きくなるため転動体85の挿入が容易である。その一方で、環状体87の内周面の直径と外筒72の外周面の直径との差が転動体85の直径の1.95倍以下であると、環状体87及び外筒72の各周溝72aの深さを十分に大きくすることができるため、各周溝72aの間からの転動体85の脱落の発生が抑制される。
環状体87の内周面の直径と外筒72の外周面の直径との差は、転動体85の直径の1.3〜1.8倍の範囲内の長さにあることが好ましく、1.3〜1.7倍の範囲内にあることが更に好ましく、1.3〜1.6倍の範囲内にあることが特に好ましい。
なお、回転軸受付き直動案内装置60の径方向のサイズの小型化を実現する場合、回転軸受83の外径、従って環状体87の径方向のサイズ、転動体85の直径、そして環状保持器86の径方向のサイズを小さくすることが必要である。回転軸受83の外径を小さくすると、環状体87と外筒72との間隔が小さくなり、従って環状保持器86の厚みも小さくなる。このため、環状保持器86の機械的強度が低下する。
この環状保持器86の機械的強度の低下を抑制するため、外筒72の外周面の直径を、外筒72の各端部からこの端部に隣接して配置された周溝72aまでの領域において一定とすることが好ましく、前記のように外筒72の外周面の直径を外筒72の長さ方向の全長において一定とすることが特に好ましい。
これにより環状保持器86の内径を環状保持器86が外筒72の外周面に接触しない範囲にて小さくした場合であっても、すなわち環状保持器86の厚みを大きくしてその機械的強度を増大させた場合であっても、この環状保持器86を外筒72の端部の周囲に配置して、これを外筒72の長さ方向に沿って移動させて環状体87と外筒72の周溝72aとの間に挿入することが可能になる。
また、図6に示す送りねじ63の構成は、ナット62の外周面に周溝62a、62aが形成されていること以外は図5に示す送りねじ13と同様である。
送りねじ63の周囲に装着された各回転軸受93は、ナット62の外周面に形成された周溝62aと、周溝62aに配置された複数の転動体85と、各転動体85を内周側及び外周側に部分的に突き出させた状態で回転可能に保持している環状保持器86と、環状保持器86の外周側に突き出された各転動体部分を収容する周溝87aを内周面に備える環状体87とから構成されていることが好ましい。
ナット62の周溝62aは、直動軸受の外筒72の周溝72aの場合と同様に、例えば、旋盤や円筒研削盤などを用いた機械加工により、周溝62aの中心軸(すなわち回転軸受93の中心軸)と、ナット62の中心軸(すなわち送りねじ63及び支持軸21、21の中心軸)とを正確に一致させた状態で形成することが容易である。そして、このナット62の外周面の周溝62aに複数の転動体85を配置して回転軸受93を組み立てることにより、回転軸受93の中心軸を送りねじ63及び各支持軸21の中心軸と容易に一致させることができる。このため、回転軸受付き直動案内装置60は、組み立ての精度を考慮することなく、支持軸21を長さ方向に安定した高い精度で移動させることができる。なお、回転軸受93の中心軸と送りねじ63の中心軸とが正確に一致していないと、ナット62が偏心して回転するため、支持軸21の直進性が低下する。
直動軸受73aの場合と同様の理由により、送りねじ63のナット62の外周面の直径はナット62の長さ方向に一定であることが好ましい。また、回転軸受93の環状体87の内周面の直径(図6:D3)とナット62の外周面の直径(図6:D4)との差が、転動体85の直径の1.2〜1.95倍の範囲内の長さにあることが好ましい。回転軸受93の環状保持器86の好ましい態様は、回転軸受83の環状保持器86の場合と同様である。
図10は、本発明の直動案内装置あるいは回転軸受付き直動案内装置に用いられる直動軸受の別の構成例を示す一部切り欠き正面図である。但し、直動軸受103は、外筒102の周囲に回転軸受83、83が装着され、この外筒102の内部に支持軸21が収容支持された状態で記入してある。そして図11は、図10に記入した切断線III−III線に沿って切断した直動軸受103及び支持軸21の断面図である。
直動軸受103の構成は、外筒102と支持軸21との間に介在させた複数の転動体25を各転動体25が内周側及び外周側の各々に部分的に突き出された状態で回転可能に保持する筒状保持器107が備えられ、そして前記外筒102の内周面上に、筒状保持器107の外周側に突き出された各転動体部分を収容する、外筒102の長さ方向に沿って形成された複数本の溝102aが備えられていること以外は図7に示す直動軸受73aと同様である。
直動軸受103では、筒状保持器107の内周面側に突き出された各転動体25が支持軸21の各溝21aと係合し、そして筒状保持器107の外周面側に突き出された各転動体25が外筒102の溝102aと係合している。このため、直動軸受103の外筒102の内部には、支持軸21が周方向には非回転の状態で、長さ方向には滑動可能な状態で収容支持される。
図12は、本発明の直動案内装置の別の構成例を示す一部切り欠き正面図である。図13は、図12に示す直動軸受123の近傍の部位の拡大図である。そして図14は、図13に記入した切断線IV−IV線に沿って切断した直動軸受123及び支持軸121の断面図である。
図12〜図14に示す直動案内装置(片側溝タイプ)120は、ねじ軸11とその周囲に嵌め合わされたナット12とからなる送りねじ13、ねじ軸11の一方の端部の延長部として形成されている断面円形の支持軸121、支持軸121をその外周面上に配設された複数の転動体25を介して滑動可能に収容支持している外筒22を持つ直動軸受123、前記ねじ軸11の他方の端部の延長部として形成されている、外周面上に長さ方向に沿って形成された複数本の溝21a、21aを持つ支持軸21、および支持軸21をその各溝21aに係合する複数の転動体を介して非回転にて滑動可能に収容支持している外筒22を持つ直動軸受23aから構成されている。
直動案内装置120の構成は、一方の支持軸121の断面が円形である(溝を備えていない)こと以外は図1の直動案内装置10と同様である。
直動軸受123の構成は、直動軸受23bと同様である。しかしながら、支持軸121の外周面には溝が形成されていないため、直動軸受123の複数の転動体25が支持軸の溝と係合することはない。このため、直動軸受123の外筒22の内部には、支持軸121が周方向に回転可能な状態で、長さ方向に滑動可能な状態で収容支持される。
直動案内装置120では、支持軸121の周方向への回転は、支持軸121にねじ軸11を介して一体に形成された支持軸21に装着された直動軸受23aにより防止される。
この直動案内装置120もまた、これを電子部品装着装置等の機械装置に組み込む際に、支持軸(軸体)とその駆動装置との接続を容易に行なうことができるため、支持軸を長さ方向に安定した高い精度で移動させることができる。そして直動案内装置120は、その各直動軸受の外筒の周囲に二個(もしくはそれ以上)の回転軸受を装着することにより、極めて容易に支持軸を回転させる機能を付加することができるため、汎用性にも優れている。
なお、前記の直動軸受123に代えて、支持軸をその外周面上に配設された複数の転動体を介して滑動可能に(周方向には回転可能な状態で)収容支持している外筒を持つ公知の直動軸受を用いることができる。
そして、この直動案内装置120の各直動軸受の外筒の周囲に二個(もしくはそれ以上)の回転軸受を装着することにより、本発明の回転軸受付き直動案内装置(片側溝タイプ)を構成することができる。
片側溝タイプの直動案内装置及び回転軸受付き直動案内装置の好ましい態様は、両側溝タイプのものと同様であるため、これ以上の説明は省略する。
10 直動案内装置
11 ねじ軸
12 ナット
13 送りねじ
19 透孔
21 支持軸
21a 溝
22 外筒
22a 環状溝
23a、23b 直動軸受
24 開口部
25 転動体
26 転動体循環路
26a 転動体突き出し溝
26b 連結溝
27 筒状保持器
28 止め輪
43 回転軸受
44 内周側環状体
44a 周溝
45 転動体
46 環状保持器
47 外周側環状体
47a 周溝
50 回転軸受付き直動案内装置
51 排気管
52 接続部材
52a 気体通路
53、54 容器
55、56 回転駆動装置
55a、56a 回転軸
57、58 ベルト
59 支柱
60 回転軸受付き直動案内装置
62 ナット
62a 周溝
63 送りねじ
72 外筒
72a 周溝
73a、73b 直動軸受
83、93 回転軸受
85 転動体
86 環状保持器
86a 透孔
86b 周壁
86c スリット
86d 環状の突出部
87 環状体
87a 周溝
102 外筒
102a 溝
103 直動軸受
107 筒状保持器
120 直動案内装置
121 支持軸
123 直動軸受
1 環状体87の内周面の直径
2 外筒72の外周面の直径
3 環状体87の内周面の直径
4 ナット62の外周面の直径
1 スリット86cの幅
2 スリット86cの透孔86aの側とは逆側の端部の幅

Claims (13)

  1. ねじ軸とその周囲に嵌め合わされたナットとからなる送りねじ、該ねじ軸の一方の端部の延長部として形成されている断面円形の支持軸、該支持軸をその外周面上に配設された複数の転動体を介して滑動可能に収容支持している外筒を持つ直動軸受、該ねじ軸の他方の端部の延長部として形成されている、外周面上に長さ方向に沿って形成された複数本の溝を持つ支持軸、および該支持軸をその各溝に係合する複数の転動体を介して非回転にて滑動可能に収容支持している外筒を持つ直動軸受からなる直動案内装置
  2. 送りねじのナットの周囲に二もしくはそれ以上の回転軸受が装着されている請求項1に記載の直動案内装置
  3. ナットの周囲に装着された各回転軸受が、該ナットの外周面に形成された周溝と、該周溝に配置された複数の転動体と、各転動体を内周側及び外周側に部分的に突き出させた状態で回転可能に保持している環状保持器と、環状保持器の外周側に突き出された各転動体部分を収容する周溝を内周面に備える環状体とから構成されている請求項2に記載の直動案内装置
  4. ナットの外周面の直径が該ナットの長さ方向に一定である請求項3に記載の直動案内装置
  5. ナットの周囲に装着された各回転軸受の環状体の内周面の直径とナットの外周面の直径との差が、転動体の直径の1.2〜1.95倍の範囲内の長さにある請求項3もしくは4に記載の直動案内装置
  6. ナットの周囲に装着された各回転軸受の環状保持器が、上記各転動体を保持する複数の透孔が形成された上記ナットと同軸に配置された周壁を備えていて、一方の回転軸受の環状保持器の周壁には、その各透孔から他方の回転軸受の側の端面に到達する複数のスリットが形成されていて、前記他方の回転軸受の環状保持器の周壁には、その各透孔から前記一方の回転軸受の側の端面に到達する複数のスリットが形成されていて、そして各環状保持器の各スリットの幅が転動体の直径の0.7〜0.95倍の範囲内の長さにある請求項3乃至5のうちのいずれかの項に記載の直動案内装置
  7. ねじ軸及び各支持軸の中心軸上に透孔が形成されている請求項1乃至6のうちのいずれかの項に記載の直動案内装置
  8. 電子部品装着装置用である請求項7に記載の直動案内装置
  9. 請求項1乃至8のうちのいずれかの項に記載の直動案内装置の各々の直動軸受の外筒の周囲に二もしくはそれ以上の回転軸受が装着されてなる回転軸受付き直動案内装置
  10. 外筒の周囲に装着された各回転軸受が、上記外筒の外周面に形成された周溝と、該周溝
    に配置された複数の転動体と、各転動体を内周側及び外周側に部分的に突き出させた状態で回転可能に保持している環状保持器と、環状保持器の外周側に突き出された各転動体部分を収容する周溝を内周面に備える環状体とから構成されている請求項9に記載の回転軸受付き直動案内装置
  11. 外筒の外周面の直径が該外筒の長さ方向に一定である請求項10に記載の回転軸受付き直動案内装置
  12. 外筒の周囲に装着された各回転軸受の環状体の内周面の直径と外筒の外周面の直径との差が、転動体の直径の1.2〜1.95倍の範囲内の長さにある請求項10もしくは11に記載の回転軸受付き直動案内装置
  13. 外筒の周囲に装着された各回転軸受の環状保持器が、上記各転動体を保持する複数の透孔が形成された上記外筒と同軸に配置された周壁を備えていて、一方の回転軸受の環状保持器の周壁には、その各透孔から他方の回転軸受の側の端面に到達する複数のスリットが形成されていて、前記他方の回転軸受の環状保持器の周壁には、その各透孔から前記一方の回転軸受の側の端面に到達する複数のスリットが形成されていて、そして各環状保持器の各スリットの幅が転動体の直径の0.7〜0.95倍の範囲内の長さにある請求項10乃至12のうちのいずれかの項に記載の回転軸受付き直動案内装置
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