JP5360460B2 - 静電保護回路 - Google Patents

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Description

本発明は、信号線路に印加されたサージ電圧を被保護回路から逸らせる静電保護回路に関する。
一般に、半導体集積回路(IC: Integrated Circuit)は、静電放電(ESD:Electrostatic Discharge)によって生じるサージ電圧に弱く、サージ電圧によって破壊され易い。サージ電圧は、およそ2000Vの静電気を蓄積可能な人間(ユーザ)が静電対策を行わずにICを取り扱うことによって生じることが多い。
通常、サージ電圧からICを保護するために、サージ電圧を被保護回路から逸らせる静電保護回路がIC内に設けられている。例えば、ICの信号線路と接地電位線路とをダイオードを介して接続することにより、信号線路にサージ電圧が印加されたときにダイオードがオンするので、サージ電圧を接地電位線路に逸らせることが可能である。また、ダイオードの代わりに、電界効果トランジスタ(FET)を信号線路と接地電位線路との間に挿入接続し、FETをゲート制御型ドレインアバランシェブレイクダウンモードで制御することにより、サージ電圧を接地電位線路に逸らせることが可能である。
また、例えば、MOS(Metal-Oxide-Semiconductor)トランジスタを用いて、サージ
電圧を被保護回路から逸らせることも可能である。図10は、MOSトランジスタを用いた静電保護回路の回路構成の一例を表したものである。図10に例示した静電保護回路100は、n型MOSトランジスタ110と、p型MOSトランジスタ120とを備えたものである。n型MOSトランジスタ110は、ゲート、ソース、ドレインおよびp型半導体基板を有しており、n型MOSトランジスタ110のゲート、ソースおよびp型半導体基板がそれぞれ接地線路Lに接続され、n型MOSトランジスタ110のドレインが信号線路Lに接続されている。また、p型MOSトランジスタ120は、ゲート、ソース、ドレインおよびn型半導体基板を有しており、p型MOSトランジスタ120のゲート、ソースおよびn型半導体基板がそれぞれ電源線路Lに接続され、p型MOSトランジスタ120のドレインが信号線路Lに接続されている。これにより、この静電保護回路100では、信号線路に信号電圧が印加されたときには動作せず、信号線路にサージ電圧が印加されたときには、サージ電圧の大きさに応じて、p型MOSトランジスタ120がオンしたり、n型MOSトランジスタ110がブレイクダウンすることにより、サージ電圧を被保護回路から逸らせることが可能である(特許文献1参照)。
特開2003−133434号公報
ところで、上記した静電保護回路100に対して高耐圧駆動用のMOSトランジスタを用いる場合がある。この高耐圧駆動用のMOSトランジスタでは、高電圧に耐え得るようにするためにブレイクダウン電圧Vb(図11参照)が高く設定されている。そのため、静電保護回路100に対して高耐圧駆動用のMOSトランジスタを用いた場合に、信号線路に信号電圧が印加されると、スナップバックした瞬間(図11中の破線で囲まれた領域)に、少ない電流でも発熱量が多いため許容温度を超えてしまい、静電保護回路100のMOSトランジスタ自体が破壊されてしまうという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、サージ電圧によって自身が破壊されるのを防止した静電保護回路およびそれを備えた半導体装置を提供することにある。
本発明の第1の静電保護回路は、以下の(A)〜(K)の各構成要素を備えたものである。本発明の半導体装置は、半導体基板上に、以下の(A)〜(K)の各構成要素を有する第1の静電保護回路を備えたものである。
(A)第1導電型の不純物を含む第1不純物領域
(B)第1不純物領域の表面に形成されると共に、第1不純物領域の第1導電型の不純物濃度よりも高濃度の第1導電型の不純物を含む第2不純物領域
(C)第2不純物領域の表面に形成されると共に、信号線路に電気的に接続された第1電極
(D)第1不純物領域の表面に形成されると共に、第1導電型とは異なる第2導電型の不純物を含む第3不純物領域
(E)第3不純物領域の表面に形成されると共に、第3不純物領域の第2導電型の不純物濃度よりも高濃度の第2導電型の不純物を含む第4不純物領域
(F)第4不純物領域の表面に形成されると共に、信号線路に電気的に接続された第2電極
(G)第1不純物領域の表面のうち第3不純物領域の隣接領域に形成されると共に、第2導電型の不純物を含む第5不純物領域
(H)第5不純物領域の表面に形成されると共に、第1導電型の不純物を含む第6不純物領域
(I)第6不純物領域の表面に形成されると共に、参照電位線路に電気的に接続される第3電極
(J)少なくとも第1不純物領域の表面のうち第3不純物領域と第5不純物領域との間に形成されたゲート絶縁膜
(K)ゲート絶縁膜の表面に形成されると共に、信号線路にサージ電圧が印加されたときに参照電位線路に電気的に接続される第4電極
本発明の第1の静電保護回路および半導体装置では、第1不純物領域、第5不純物領域および第6不純物領域によってバイポーラトランジスタが形成され、第1不純物領域、第3不純物領域、第5不純物領域、ゲート絶縁膜および第4電極によってMOSトランジスタが形成される。ここで、第5不純物領域はバイポーラトランジスタのベースとMOSトランジスタのドレインまたはソースとを兼ねていることから、バイポーラトランジスタのベースとMOSトランジスタのドレインまたはソースとが互いに電気的に接続されていると言える。これにより、信号線路にサージ電圧が印加され、サージ電圧が第1不純物領域および第3不純物領域に伝わり、第1不純物領域および第3不純物領域がサージ電圧となった場合に、第3電極および第4電極が参照電位線路に電気的に接続されているときには、第1不純物領域のうち第4電極直下の部分にチャネルが形成され、第3不純物領域のサージ電圧がチャネルを介して第5不純物領域に伝わる。このようにして、第5不純物領域にサージ電圧が伝わると、第5不純物領域と、参照電位線路に電気的に接続されている第6不純物領域との間が順方向バイアスされ、また、第1不純物領域がサージ電圧となっているので、バイポーラトランジスタがバイポーラ動作を開始し、サージ電圧が第1不純物領域から第5不純物領域を通って第6不純物領域へ放電される。
本発明の第2の静電保護回路は、半導体基板と、バイポーラトランジスタと、MOSトランジスタとを備えたものである。ここで、バイポーラトランジスタは、電気的に浮遊しているベースと、信号線路に電気的に接続されたコレクタと、参照電位線路に電気的に接続されるエミッタとを有している。一方、MOSトランジスタは、信号線路にサージ電圧が印加されたときに参照電位線路に電気的に接続されるゲートと、一方が信号線路に電気的に接続され、他方がベースに電気的に接続されたソースおよびドレインとを有している。半導体基板の表面に、バイポーラトランジスタが形成されている。半導体基板の表面で、かつバイポーラトランジスタのコレクタ領域内に、MOSトランジスタのチャネル領域とソースとドレインとが形成されている。
本発明の第2の静電保護回路では、バイポーラトランジスタのベースとMOSトランジスタのソースまたはドレインとが互いに電気的に接続されている。これにより、信号線路にサージ電圧が印加され、サージ電圧がコレクタと、信号線路に電気的に接続されたソースまたはドレインに伝わり、コレクタおよびソースがサージ電圧となった場合に、エミッタが参照電位線路に電気的に接続されているときには、MOSトランジスタにチャネルが形成され、信号線路に電気的に接続されたソースまたはドレインのサージ電圧がチャネルを介してベースに伝わる。このようにして、ベースにサージ電圧が伝わると、ベースと、参照電位線路に電気的に接続されているエミッタとの間が順方向バイアスされ、また、コレクタがサージ電圧となっているので、バイポーラトランジスタがバイポーラ動作を開始し、サージ電圧がコレクタからベースを通ってエミッタへ放電される。
本発明の第1の静電保護回路および半導体装置によれば、第5不純物領域がバイポーラトランジスタのベースとMOSトランジスタのドレインまたはソースとを兼ねるようにしたので、静電保護時におけるバイポーラ動作のトリガーをMOSトランジスタのスレッショルド電圧で制御することができる。これにより、低電圧で静電保護動作を開始することができるので、サージ電圧によって静電保護回路そのものが破壊されるのを防止することができる。
本発明の第2の静電保護回路によれば、バイポーラトランジスタのベースとMOSトランジスタのドレインまたはソースとを互いに電気的に接続するようにしたので、静電保護時におけるバイポーラ動作のトリガーをMOSトランジスタのスレッショルド電圧で制御することができる。これにより、低電圧で静電保護動作を開始することができるので、サージ電圧によって静電保護回路そのものが破壊されるのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る静電保護回路1の断面構成および接続関係を表したものである。本実施の形態の静電保護回路1は、半導体装置において、集積回路と共にシリコン基板上に形成されたものであり、集積回路に電気的に接続された信号線路Lと接地線路L(参照電位線路)との間に挿入接続されている。
この静電保護回路1は、図1に示したように、半導体基板10上に、1つのバイポーラトランジスタ20と、2つのMOSトランジスタ30と、制御回路40とを備えている。
半導体基板10は、例えば、p型不純物を含むシリコン基板である。
バイポーラトランジスタ20は、半導体基板10の表面に深く形成されたコレクタ領域21と、このコレクタ領域21の表面の一部に形成されたベース領域22と、このベース領域22の表面の一部に形成されたエミッタ領域23とを有している。
コレクタ領域21は、例えば、半導体基板10の導電型とは異なる導電型(n型)の不純物を含んで構成されている。ベース領域22は、例えば、半導体基板10の導電型と同一の導電型(p型)の不純物を含んで構成されている。また、エミッタ領域23は、例えば、半導体基板10の導電型とは異なる導電型(n型)の不純物を、コレクタ領域21の不純物濃度よりも高濃度に含んで構成されている。
コレクタ領域21の表面には、第1コレクタ電位取出領域24が2カ所に形成されている。この第1コレクタ電位取出領域24は、コレクタ領域21と同一の導電型の不純物を、コレクタ領域21の不純物濃度よりも高濃度に含んで構成されており、コレクタ領域21と電気的に接続されている。また、各第1コレクタ電位取出領域24の表面には、第2コレクタ電位取出領域25が形成されている。この第2コレクタ電位取出領域25は、第1コレクタ電位取出領域24と同一の導電型の不純物を、第1コレクタ電位取出領域24の不純物濃度よりも高濃度に含んで構成されており、第1コレクタ電位取出領域24と電気的に接続されている。各第2コレクタ電位取出領域25の表面には、ビア26を介してコレクタ電極27が形成されている。これらビア26およびコレクタ電極27は、例えば、アルミニウム(Al)などの金属からなり、第2コレクタ電位取出領域25と電気的に接続されている。従って、コレクタ電極27は、ビア26、第2コレクタ電位取出領域25および第1コレクタ電位取出領域24を介してコレクタ領域21と電気的に接続されている。また、コレクタ電極27は、信号線路Lとも電気的に接続されている。
また、エミッタ領域23の表面には、ビア26を介してエミッタ電極28が形成されている。エミッタ電極28は、例えば、アルミニウム(Al)などの金属からなり、ビア26を介してエミッタ領域23と電気的に接続されている。また、エミッタ電極28は、常時、接地線路Lとも電気的に接続されている。
2つのMOSトランジスタ30は、コレクタ領域21の表面のうちバイポーラトランジスタ20の隣接領域に形成されている。各MOSトランジスタ30は、コレクタ領域21の表面に形成されたソース領域31およびドレイン領域と、少なくともコレクタ領域21の表面のうちソース領域31とドレイン領域との間に形成されたゲート絶縁膜32と、ゲート絶縁膜32上に形成されたゲート電極33とを有している。なお、図1には、ゲート絶縁膜32が、ソース領域31の表面の一部と、ドレイン領域の表面の一部と、コレクタ領域21の表面のうちソース領域31とドレイン領域との間の領域とに渡って形成されている場合が例示されている。
ソース領域31は、例えば、半導体基板10の導電型と同一の導電型(p型)の不純物を含んで構成されている。ドレイン領域は、例えば、半導体基板10の導電型と同一の導電型(p型)の不純物を含んで構成されており、バイポーラトランジスタ20のベース領域22と電気的に接続されているか、またはバイポーラトランジスタ20のベース領域22と一体に(または兼用して)形成されている。このドレイン領域(ベース領域22)は、導電性の異なる領域(コレクタ領域21、エミッタ領域23)と、後述の絶縁層52とにより囲まれており、他の部位と電気的に接続されておらず、電気的に浮遊している。ゲート絶縁膜32は、例えば、シリコン酸化物(SiO)からなる。ゲート電極33は、例えば、半導体基板10の導電型と同一の導電型(p型)の不純物を含むポリシリコン層と、シリサイド層とをゲート絶縁膜32側から順に積層した2層構造となっている。
各ソース領域31の表面の一部には、ソース電位取出領域34が形成されている。このソース電位取出領域34は、ソース領域31と同一の導電型の不純物を、ソース領域31の不純物濃度よりも高濃度に含んで構成されており、ソース領域31と電気的に接続されている。また、各ソース電位取出領域34の表面には、ビア26を介してソース電極35が形成されている。ソース電極35は、例えば、アルミニウム(Al)などの金属からなり、ソース電位取出領域34と電気的に接続されている。従って、ソース電極35は、ビア26およびソース電位取出領域34を介してソース領域31と電気的に接続されている。また、ソース電極35は、信号線路Lとも電気的に接続されている。
また、ソース電位取出領域34と、第2コレクタ電位取出領域25との間には、これらを分離する素子分離層50が設けられている。また、1つのバイポーラトランジスタ20および2つのMOSトランジスタ30と、半導体基板10上に形成された他の素子との間には、これらを分離する素子分離層51が設けられている。さらに、半導体基板10の表面のうちビア26の形成されていない部分(具体的には、コレクタ領域21、ベース領域22、エミッタ領域23、第2コレクタ電位取出領域25、ソース領域31およびソース電位取出領域34のうち半導体基板10の表面上に露出している部分)の上に、絶縁層52が形成されている。
ここで、素子分離層50は、例えば、STI(Shallow Trench Isolation)構造や、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)構造を有しており、その上面が半導体基板10の上面よりも若干高くなるように形成されている。素子分離層51は、下部分離層51Aと、上部分離層51Bとを有している。下部分離層51Aは、例えば、コレクタ領域21の導電型とは異なる導電型の不純物を含んで構成されている。上部分離層51Bは、例えば、STI構造や、LOCOS構造を有しており、その上面が半導体基板10の上面よりも若干高くなるように形成されている。絶縁層52は、例えば、シリコン酸化物(SiO)からなる。
制御回路40は、信号線路Lにサージ電圧が印加されたときにゲート電極33と接地線路Lとを互いに電気的に接続し、信号線路Lに信号電圧が印加されたときにゲート電極33と接地線路Lとを互いに電気的に接続するためのものである。この制御回路40は、例えば、図2に示したように、2つのp型MOSトランジスタTr1,Tr2と、2つのn型MOSトランジスタTr3,Tr4と、抵抗素子Rと、容量素子Cとを備えている。
p型MOSトランジスタTr1,Tr2はそれぞれ、ゲート、ソース、ドレインおよび半導体基板上に形成されたn型ウェル(図示せず)を有しており、n型MOSトランジスタTr3,Tr4はそれぞれ、ゲート、ソース、ドレインおよび半導体基板上に形成されたp型ウェル(図示せず)を有している。
p型MOSトランジスタTr1において、ソースおよびn型ウェルがそれぞれコレクタ電極27およびソース電極35に接続され、ゲートがn型MOSトランジスタTr3のゲートに接続され、ドレインがn型MOSトランジスタTr3のドレインに接続されている。n型MOSトランジスタTr3において、ソースおよびp型ウェルがそれぞれエミッタ電極28に接続され、ゲートが上記したようにp型MOSトランジスタTr1のゲートに接続され、ドレインが上記したようにp型MOSトランジスタTr1のドレインに接続されている。また、p型MOSトランジスタTr1のゲートおよびn型MOSトランジスタTr3のゲートの接続点P1が、抵抗素子Rおよび容量素子Cを互いに直列に接続した接続点P0に接続されている。
また、p型MOSトランジスタTr2において、ソースおよびn型ウェルがそれぞれコレクタ電極27およびソース電極35に接続され、ゲートがn型MOSトランジスタTr4のゲートに接続され、ドレインがn型MOSトランジスタTr4のドレインに接続されている。n型MOSトランジスタTr4において、ソースおよびp型ウェルがそれぞれエミッタ電極28に接続され、ゲートが上記したようにp型MOSトランジスタTr2のゲートに接続され、ドレインが上記したようにp型MOSトランジスタTr2のドレインに接続されている。また、p型MOSトランジスタTr2のゲートおよびn型MOSトランジスタTr4のゲートの接続点P3が、p型MOSトランジスタTr1のドレインおよびn型MOSトランジスタTr3のドレインの接続点P2に接続されている。さらに、p型MOSトランジスタTr2のドレインおよびn型MOSトランジスタTr4のドレインの接続点P4がゲート電極33に接続されている。
さらに、抵抗素子Rの一端がコレクタ電極27およびソース電極35に接続され、抵抗素子Rの他端が上記接続点P0に接続されている。また、容量素子Cの一端が上記接続点P0に接続され、容量素子Cの他端がエミッタ電極28に接続されている。
ところで、本実施の形態の静電保護回路1において、図1に例示した1つのバイポーラトランジスタ20および2つのMOSトランジスタ30は、例えば、図3に示したような等価回路によって表現することが可能である。この等価回路において、30Aは、MOSトランジスタ30のソース領域31、コレクタ領域21のうちゲート電極33直下の部分(いわゆるチャネルボディ)およびドレイン領域(ベース領域22)により構成されるバイポーラトランジスタを表したものである。
この等価回路からもわかるように、本実施の形態では、バイポーラトランジスタ20のベース領域22と、MOSトランジスタ30のドレイン領域とが互いに電気的に接続されており、さらに、ドレイン領域(ベース領域22)が電気的に浮遊している。
これにより、図4に示したように信号線路Lにサージ電圧Vが印加されると、サージ電圧Vがコレクタ領域21およびソース領域31に伝わり、コレクタ領域21およびソース領域31がサージ電圧Vとなる。このとき、制御回路40では、容量素子Cがチャージされる前に、立ち上がりの早いサージ電圧Vが入力されるので、p型MOSトランジスタTr1のゲート電位がLow(ロー)となり、MOSトランジスタTr1がオンする。また、n型MOSトランジスタTr3はオフとなっているので、n型MOSトランジスタTr3の出力はHigh(ハイ)となる。これにより、p型MOSトランジスタTr2はオフ、n型MOSトランジスタTr4はオンとなるので、n型MOSトランジスタTr4の出力はLow(ロー)となる。その結果、MOSトランジスタ30のゲート電極33がn型MOSトランジスタTr4を介して接地線路Lに電気的に接続される。また、エミッタ電極28も接地線路Lに電気的に接続されているので、コレクタ領域21のうちゲート電極33直下の部分(チャネルボディ)にチャネルが形成され、ソース領域31のサージ電圧Vがチャネルを介してベース領域22に伝わる。このようにして、ベース領域22にサージ電圧Vが伝わると、ベース領域22と、接地線路Lに電気的に接続されているエミッタ領域23との間が順方向バイアスされ、また、コレクタ領域21がサージ電圧Vとなっているので、バイポーラトランジスタ20がバイポーラ動作を開始し、サージ電圧Vがコレクタ領域21からベース領域22、エミッタ領域23およびエミッタ電極28を通って接地線路Lへ放電される。従って、サージ電圧Vは信号線路Lを伝播せず、静電保護回路1を介して接地線路Lへ逸らされる。
一方、図5に示したように信号線路Lに信号電圧Vが印加されると、制御回路40では、容量素子Cがチャージされ、p型MOSトランジスタTr1のゲート電位がHigh(ハイ)となり、MOSトランジスタTr1がオフする。また、n型MOSトランジスタTr3がオンするので、n型MOSトランジスタTr3の出力はLow(ロー)となる。これにより、p型MOSトランジスタTr2はオン、n型MOSトランジスタTr4はオフとなるので、n型MOSトランジスタTr4の出力はHigh(ハイ)となる。その結果、MOSトランジスタ30のゲート電極33は接地線路Lに電気的に接続されることなく、電気的に浮遊するので、静電保護回路1は動作せず、信号電圧Vが信号線路Lを伝播していき、信号線路Lに接続された集積回路(図示せず)が動作する。
このように、本実施の形態では、ベース領域22がバイポーラトランジスタ20のベースとMOSトランジスタ30のドレインとを兼ねるようにしたので、静電保護時におけるバイポーラ動作のトリガーをMOSトランジスタ30のスレッショルド電圧で制御することができる。これにより、図6に示したように、信号線路Lおよび接地線路L間の電圧Vdが低電圧(例えば0.3V)であっても静電保護動作を開始することができるので、サージ電圧Vによって静電保護回路1そのものが破壊されるのを防止することができる。
また、静電保護動作時における内部インピーダンスが非常に小さいので、高電圧の静電気が印加された場合であっても、電圧Vdを10V程度に低く抑えることができ、低消費電力を実現することができる。これにより、静電保護素子1の発熱を低く抑えることができるので、静電保護耐性が大幅に向上する。また、図6に示したように、6.5A程度の高電流まで耐性を維持することが可能であることから、例えば、人体帯電モデルにおいて10400V程度、マシンモデルにおいて520V程度の高電圧が印加された場合であっても、耐性を維持することが可能であり、静電保護耐性が極めて優れている。
[第2の実施の形態]
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る静電保護回路2の断面構成および接続関係を表したものである。本実施の形態の静電保護回路2は、上記実施の形態の静電保護回路1と同様、集積回路と共にシリコン基板上に形成されたものであり、集積回路に電気的に接続された信号線路Lと接地線路L(参照電位線路)との間に挿入接続されている。
この静電保護回路2は、図7に示したように、上記実施の形態のベース領域22およびソース領域31に、ピラー構造60を備えている点で、上記実施の形態の静電保護回路1の構成と主に相違する。また、この静電保護回路2は、第1コレクタ電位取出領域24の表面に第2コレクタ電位取出領域25を備えておらず、第1コレクタ電位取出領域24に隣接してソース電位取出領域29を備えている点で、第1コレクタ電位取出領域24の表面に第2コレクタ電位取出領域25を備え、かつソース電位取出領域29を備えていない上記実施の形態の静電保護回路1の構成と主に相違する。そこで、以下では、上記実施の形態との相違点について主に説明し、上記実施の形態との共通点については適宜省略するものとする。
この静電保護回路2は、図7に示したように、2つのバイポーラトランジスタ20と、2つのMOSトランジスタ30と、3つのピラー構造60とを備えている。
2つのバイポーラトランジスタ20は、2つのMOSトランジスタ30の間に形成されている。一方のMOSトランジスタ30のドレイン領域が、一方のバイポーラトランジスタ20のベース領域22と電気的に接続されているか、またはそのベース領域22と一体に(または兼用して)形成されている。また、他方のMOSトランジスタ30のドレイン領域が、他方のバイポーラトランジスタ20のベース領域22と電気的に接続されているか、またはそのベース領域22と一体に(または兼用して)形成されている。
3つのピラー構造60は、2つのバイポーラトランジスタ20の間と、一方のMOSトランジスタ30とそれに近接する第1コレクタ電位取出領域24との間と、他方のMOSトランジスタ30とそれに近接する第1コレクタ電位取出領域24との間とに、1つずつ形成されている。各ピラー構造60は、例えば、DTI(Deep Trench Isolation)構造を有しており、半導体基板10の最表面からコレクタ領域21の底面近傍にまで達する柱形状となっている。また、各ピラー構造60は、例えば、各ピラー構造60の中心からコレクタ領域21に向かって複数の層が積層された積層構造となっている。この積層構造は、例えば、その中心に設けられた柱状のピラー層60Aと、このピラー層60Aの側面および底面を覆うピラー層60Bと、このピラー層60Bの側面および底面を覆うピラー層60Cとにより構成されている。
3つのピラー構造60のうち2つのバイポーラトランジスタ20の間に設けられているピラー構造60において、ピラー層60Aは、ピラー層60Bと、ピラー構造60上に形成された絶縁膜52(絶縁膜52A)とによって囲まれている。これにより、ピラー層60Aは、その周囲のコレクタ領域21や、ピラー層60C、ベース領域22と空間分離されている。また、ピラー層60Cは、ピラー層60Bとコレクタ領域21との間に形成されており、互いに隣り合う2つのベース領域22と接している。
ここで、ピラー層60Aは、例えば、半導体基板10の導電型と同一の導電型の不純物を含むポリシリコンを含んで構成されている。ピラー層60Bは、例えば、シリコン酸化物(SiO)からなり、ピラー構造60上に形成された絶縁膜52(絶縁膜52A)と共に、ピラー層60Aを、その周囲のコレクタ領域21や、ピラー層60C、ベース領域22と絶縁分離している。ピラー層60Cは、例えば、コレクタ領域21の導電型とは異なる導電型の不純物を含んで構成されており、互いに隣り合う2つのベース領域22と電気的に接続されている。これにより、ピラー層60Cは、コレクタ電極27に高電圧が印加された場合に、コレクタ領域21およびピラー層60Cを完全に空乏化させ、ベース領域22直下の電界を均一にすることにより耐圧を大きくする役割を有している。
また、3つの素子分離層50のうち一方のMOSトランジスタ30とそれに近接する第1コレクタ電位取出領域24との間と、他方のMOSトランジスタ30とそれに近接する第1コレクタ電位取出領域24との間とに設けられている2つのピラー構造60において、ピラー層60Aは、ピラー層60Bと、ピラー構造60上に形成された絶縁膜52(絶縁膜52A)とによって囲まれている。これにより、ピラー層60Aは、その周囲のコレクタ領域21や、ピラー層60C、ソース領域31、ソース電位取出領域29(後述)と空間分離されている。また、ピラー層60Cは、ピラー層60Bとコレクタ領域21との間に形成されており、ピラー構造60を介して互いに隣り合うソース領域31およびソース電位取出領域29と接している。
ここで、ピラー層60Aは、例えば、半導体基板10の導電型と同一の導電型の不純物を含むポリシリコンを含んで構成されている。ピラー層60Bは、例えば、シリコン酸化物(SiO)からなり、ピラー構造60上に形成された絶縁膜52(絶縁膜52A)と共に、ピラー層60Aを、その周囲のコレクタ領域21や、ピラー層60C、ソース領域31、ソース電位取出領域29と絶縁分離している。ピラー層60Cは、例えば、コレクタ領域21の導電型とは異なる導電型の不純物を含んで構成されており、ピラー構造60を介して互いに隣り合うソース領域31およびソース電位取出領域29と電気的に接続されている。これにより、ピラー層60Cは、コレクタ電極27に高電圧が印加された場合に、コレクタ領域21およびピラー層60Cを完全に空乏化させ、ソース領域31直下の電界を均一にすることにより耐圧を大きくする役割を有している。
なお、ピラー構造60としてピラー層60A,60B,60Cを設けたのは、高耐圧化に寄与するピラー層60Cを形成するために、製造コストの低減の観点から以下の工程を用いたためである。すなわち、まず、コレクタ領域21の所定の領域にディープトレンチ(図示せず)を3つ形成したのち、各ディープトレンチ内に薄いピラー層60Bを形成する。次に、斜めインプラおよび拡散によりピラー層60B直下にピラー層60Cを形成し、ピラー層60B上にピラー層60Aを形成してディープトレンチを埋め込む。このようにして、ピラー構造60を形成することができる。
もっとも、製造コストを考慮しない場合には、コレクタ領域21の所定の領域にディープトレンチ(図示せず)を3つ形成したのち、各ディープトレンチ内に、例えば、コレクタ領域21の導電型とは異なる導電型の不純物を含む半導体層(ピラー層)を再成長させてディープトレンチを埋め込むことにより、高耐圧に貢献するピラー構造60を形成することも可能である。
ソース電位取出領域29は、第1コレクタ電位取出領域24と共に、半導体基板10の最表面に設けられており、ソース電位取出領域29および第1コレクタ電位取出領域24の表面には、ビア26を介してコレクタ電極27が形成されている。ソース電位取出領域29は、ピラー層60Cと同一の導電型の不純物を、ピラー構造60の不純物濃度よりも高濃度に含んで構成されている。これにより、ビア26およびコレクタ電極27は、第1コレクタ電位取出領域24およびソース電位取出領域29と電気的に接続されている。さらに、ソース電位取出領域29は、後述するように、ソース領域31と接するピラー層60Cと接しており、ピラー層60Cを介してソース領域31と電気的に接続されている。従って、コレクタ電極27は、ビア26および第1コレクタ電位取出領域24を介してコレクタ領域21と電気的に接続されており、かつ、ビア26、ソース電位取出領域29およびピラー層60Cを介してソース領域31とも電気的に接続されている。さらに、コレクタ電極27は、信号線路Lとも電気的に接続されている。
ところで、本実施の形態の静電保護回路2において、図7に例示した2つのバイポーラトランジスタ20および2つのMOSトランジスタ30は、上記実施の形態と同様、例えば、図3に示したような等価回路によって表現することが可能である。従って、本実施の形態においても、バイポーラトランジスタ20のベース領域22と、MOSトランジスタ30のドレイン領域とが互いに電気的に接続されており、さらに、ドレイン領域(ベース領域22)が電気的に浮遊している。
これにより、図4に示したように信号線路Lにサージ電圧Vが印加された場合には、上記実施の形態と同様、そのサージ電圧Vは信号線路Lを伝播せず、静電保護回路2を介して接地線路Lへ逸らされる。一方、図5に示したように信号線路Lに信号電圧Vが印加された場合には、上記実施の形態と同様、静電保護回路2は動作せず、信号電圧Vが信号線路Lを伝播していき、信号線路Lに接続された集積回路(図示せず)が動作する。
このように、本実施の形態では、ベース領域22がバイポーラトランジスタ20のベースとMOSトランジスタ30のドレインとを兼ねるようにしたので、静電保護時におけるバイポーラ動作のトリガーをMOSトランジスタ30のスレッショルド電圧で制御することができる。これにより、図6に示したように、信号線路Lおよび接地線路L間の電圧Vdが低電圧(例えば0.3V)であっても静電保護動作を開始することができるので、サージ電圧Vによって静電保護回路2そのものが破壊されるのを防止することができる。
また、静電保護動作時における内部インピーダンスが非常に小さいので、高電圧の静電気が印加された場合であっても、電圧Vdを10V程度に低く抑えることができ、低消費電力を実現することができる。これにより、静電保護素子2の発熱を低く抑えることができるので、静電保護耐性が大幅に向上する。また、図6に示したように、6.5A程度の高電流まで耐性を維持することが可能であることから、例えば、人体帯電モデルにおいて10400V程度、マシンモデルにおいて520V程度の高電圧が印加された場合であっても、耐性を維持することが可能であり、静電保護耐性が極めて優れている。
以上、2つの実施の形態を挙げて本発明の静電保護回路について説明したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の静電保護回路の構成は、上記各実施の形態と同様の効果を得ることが可能な限りにおいて自由に変形可能である。
例えば、上記各実施の形態では、MOSトランジスタ30のドレイン領域(バイポーラトランジスタ20のベース領域22)が電気的に浮遊していていたが、例えば、ベース領域22の表面の一部に、ベース領域22と電気的に接続されたベース電極(図示せず)を設け、このベース電極と、接地線路Lとの間に高抵抗素子R1を挿入接続してもよい。これにより、例えば、図8に示したように、MOSトランジスタ30のドレイン領域(バイポーラトランジスタ20のベース領域22)と、接地線路Lとが高抵抗素子R1を介して電気的に接続されるので、電気的に浮遊した状態を損なうことなく、ノイズによる誤動作を防止することができる。すなわち、上記各実施の形態の構造では、サージ電圧Vが印加された際に、ソース領域31のサージ電圧Vがチャネルを介して浮遊状態にあるベース領域22に伝わることで効果を発揮するので、ベース領域22を電気的に浮遊した状態にする必要があるが、ノイズによる誤動作を引き起こす可能性が考えられる。しかし、本変形例のように、高抵抗素子R1を挿入接続した場合には、ノイズが発生した場合でも、ノイズを、高抵抗素子R1を介して接地線路Lへ逃すことができ、ベース領域22の電位を安定化できるので、ノイズによる誤動作を防止することができる。
また、上記各実施の形態では、エミッタ電極28を直接に接地線路Lに接続していたが、例えば、図9に示したように、エミッタ電極28と接地線路Lとの間に、制御回路40内のp型MOSトランジスタTr4を挿入するようにしてもよい。このようにした場合には、制御回路40によって、エミッタ電極28およびゲート電極33は、信号線路Lにサージ電圧Vが印加されたときにp型MOSトランジスタTr4を介して接地線路Lと接続され、信号線路Lに信号電圧Vが印加されたときにp型MOSトランジスタTr2を介して信号線路Lと接続されることになる。
また、上記各実施の形態では、半導体基板10がp型不純物を含むシリコン基板である場合を例示して説明したが、n型不純物を含むシリコン基板であってもよい。ただし、この場合には、他の構成要素において例示した導電型がp型となっている場合には、n型と読み替え、n型となっている場合には、p型と読み替えるものとする。
また、上記各実施の形態では、MOSトランジスタ30が2つ設けられていたが、1つだけ設けられていてもよいし、3つ以上設けられていてもよい。また、上記第1実施の形態では、バイポーラトランジスタ20が1つ設けられていたが、2つ以上設けられていてもよい。また、上記第2実施の形態では、バイポーラトランジスタ20が2つ設けられていたが、1つだけ設けられていてもよいし、3つ以上設けられていてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る静電保護回路の断面構成図である。 図1の制御回路の回路構成図である。 図2のバイポーラトランジスタおよびMOSトランジスタの等価回路図である。 図1の静電保護回路にサージ電圧が印加されたときの動作について説明するための回路構成図である。 図1の静電保護回路に信号電圧が印加されたときの動作について説明するための回路構成図である。 図1の静電保護回路の電流電圧特性の一例を表す特性図である。 本発明の第2の実施の形態に係る静電保護回路の断面構成図である。 図1または図7の静電保護回路の一変形例の回路構成図である。 図1または図7の静電保護回路の他の変形例の回路構成図である。 従来の静電保護回路の回路構成図である。 従来の静電保護回路の電流電圧特性の一例を表す特性図である。
符号の説明
1…静電保護回路、10…半導体基板、20…バイポーラトランジスタ、21…コレクタ領域、22…ベース領域、23…エミッタ領域、24…第1コレクタ電位取出領域、25…第2コレクタ電位取出領域、26…ビア、27…コレクタ電極、28…エミッタ電極、30…MOSトランジスタ、31…ソース領域、32…ゲート絶縁膜、33…ゲート電極、34…ソース電位取出領域、35…ソース電極、40…制御回路、50,51…素子分離層、51A…下部分離層、51B…上部分離層、52…絶縁層、L…信号線路、L…電源線路、L…接地線路、R…抵抗素子、R…高抵抗素子、V…信号電圧、V…サージ電圧。

Claims (14)

  1. 第1導電型の不純物を含む第1不純物領域と、
    前記第1不純物領域の表面に形成されると共に、前記第1不純物領域の第1導電型の不純物濃度よりも高濃度の第1導電型の不純物を含む第2不純物領域と、
    前記第2不純物領域の表面に形成されると共に、信号線路に電気的に接続された第1電極と、
    前記第1不純物領域の表面に形成されると共に、前記第1導電型とは異なる第2導電型の不純物を含む第3不純物領域と、
    前記第3不純物領域の表面に形成されると共に、前記第3不純物領域の第2導電型の不純物濃度よりも高濃度の第2導電型の不純物を含む第4不純物領域と、
    前記第4不純物領域の表面に形成されると共に、前記信号線路に電気的に接続された第2電極と、
    前記第1不純物領域の表面のうち前記第3不純物領域の隣接領域に形成されると共に、前記第2導電型の不純物を含む第5不純物領域と、
    前記第5不純物領域の表面に形成されると共に、前記第1導電型の不純物を含む第6不純物領域と、
    前記第6不純物領域の表面に形成されると共に、参照電位線路に電気的に接続される第3電極と、
    少なくとも前記第1不純物領域の表面のうち前記第3不純物領域と前記第5不純物領域との間に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜の表面に形成されると共に、前記信号線路にサージ電圧が印加されたときに、前記参照電位線路に電気的に接続される第4電極と
    を備えた静電保護回路。
  2. 前記第3電極は、常時、前記参照電位線路に電気的に接続されている
    請求項1に記載の静電保護回路。
  3. 前記第3電極は、前記信号線路にサージ電圧が印加されたときに前記参照電位線路に電気的に接続される
    請求項1に記載の静電保護回路。
  4. 前記第5不純物領域は、電気的に浮遊している
    請求項1に記載の静電保護回路。
  5. 前記第5不純物領域の表面の一部に形成された第5電極と、
    前記第5電極と前記参照電位線路との間に挿入接続された高抵抗素子と
    を備える
    請求項1に記載の静電保護回路。
  6. 前記信号線路にサージ電圧が印加されたときに前記第4電極と前記参照電位線路とを互いに電気的に接続し、前記信号線路に信号電圧が印加されたときに前記第4電極と前記信号線路とを互いに電気的に接続する制御回路を備える
    請求項2に記載の静電保護回路。
  7. 前記信号線路にサージ電圧が印加されたときに前記第3電極および前記第4電極と前記参照電位線路とを互いに電気的に接続し、前記信号線路に信号電圧が印加されたときに前記第3電極および前記第4電極と前記信号線路とを互いに電気的に接続する制御回路を備える
    請求項3に記載の静電保護回路。
  8. 半導体基板上に静電保護回路を備えた半導体装置であって、
    前記静電保護回路は、
    第1導電型の不純物を含む第1不純物領域と、
    前記第1不純物領域の表面に形成されると共に、前記第1不純物領域の第1導電型の不純物濃度よりも高濃度の第1導電型の不純物を含む第2不純物領域と、
    前記第2不純物領域の表面に形成されると共に、信号線路に電気的に接続された第1電極と、
    前記第1不純物領域の表面に形成されると共に、前記第1導電型とは異なる第2導電型の不純物を含む第3不純物領域と、
    前記第3不純物領域の表面に形成されると共に、前記第3不純物領域の第2導電型の不純物濃度よりも高濃度の第2導電型の不純物を含む第4不純物領域と、
    前記第4不純物領域の表面に形成されると共に、前記信号線路に電気的に接続された第2電極と、
    前記第1不純物領域の表面のうち前記第3不純物領域の隣接領域に形成されると共に、前記第2導電型の不純物を含む第5不純物領域と、
    前記第5不純物領域の表面に形成されると共に、前記第1導電型の不純物を含む第6不純物領域と、
    前記第6不純物領域の表面に形成されると共に、参照電位線路に電気的に接続される第3電極と、
    少なくとも前記第1不純物領域の表面のうち前記第3不純物領域と前記第5不純物領域との間に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜の表面に形成されると共に、前記信号線路にサージ電圧が印加されたときに、前記参照電位線路に電気的に接続される第4電極と
    を有する
    半導体装置。
  9. 半導体基板と、
    電気的に浮遊しているベースと、信号線路に電気的に接続されたコレクタと、参照電位線路に電気的に接続されるエミッタとを有するバイポーラトランジスタと、
    前記信号線路にサージ電圧が印加されたときに前記参照電位線路に電気的に接続されるゲートと、一方が前記信号線路に電気的に接続され、他方がベースに電気的に接続されたソースおよびドレインとを有するMOSトランジスタと
    を備え、
    前記半導体基板の表面に、前記バイポーラトランジスタが形成され、
    前記半導体基板の表面で、かつ前記バイポーラトランジスタの前記コレクタ領域内に、前記MOSトランジスタのチャネル領域と前記ソースとドレインとが形成されている
    静電保護回路。
  10. 前記バイポーラトランジスタの前記ベースと、前記MOSトランジスタの前記ドレインとが、一体の不純物領域となっている
    請求項9に記載の静電保護回路。
  11. 前記エミッタは、常時、前記参照電位線路に電気的に接続されている
    請求項9または請求項10に記載の静電保護回路。
  12. 前記エミッタは、前記信号線路にサージ電圧が印加されたときに前記参照電位線路に電気的に接続される
    請求項9または請求項10に記載の静電保護回路。
  13. 前記信号線路にサージ電圧が印加されたときに前記ゲートと前記参照電位線路とを互いに電気的に接続し、前記信号線路に信号電圧が印加されたときに前記ゲートと前記信号線路とを互いに電気的に接続する制御回路を備える
    求項11に記載の静電保護回路。
  14. 前記信号線路にサージ電圧が印加されたときに前記エミッタおよび前記ゲートと前記参照電位線路とを互いに電気的に接続し、前記信号線路に信号電圧が印加されたときに前記エミッタおよび前記ゲートと前記信号線路とを互いに電気的に接続する制御回路を備える
    求項12に記載の静電保護回路。
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