JP5340842B2 - 換気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、換気装置に関し、更に詳しくは、例えば、工場などでオイルミストなどが浮遊した室内の汚染空気を大気に排気する際にオイルミストなどの汚染物質を捕集するフィルタを安全に交換し得るようにする換気装置に関する。
機械加工工場やプレス工場などの建物内では、作業工程で多量のオイルミストや金属粉など微粒子状の汚染物質が飛散して工場内の空気中に浮遊することが多い。かかる工場では、一般的に、このような汚染物質の浮遊する工場内の汚染空気を、換気装置などで建物外に排気し、同時に外の新鮮な空気を工場内に給気している。換気装置としては、単に汚染空気を工場の外に排気するだけのものや空調機能が付いていて排気をしながら給気も行い、取り入れる空気の調温調湿も同時に行うものなど種々のタイプのものが使用されている。このような換気装置には、排気する工場内の汚染空気中に含まれるオイルミストなどの汚染物質をそのまま工場外に放出すると大気汚染や周辺環境の悪化を招くことになることから、汚染物質を捕集するフィルタが設置されている。
換気装置に設置されるフィルタは、所定の稼働時間を越えるとオイルミストなどの汚染物質捕集効果が低下するため定期的に清掃又は交換される。しかし、工場などに設置されている換気装置は、オイルミストなどの汚染物質が、前述したように空気中を浮遊することが多いことから工場内の上部に漂う空気を優先的に排気するように室内の比較的に高い位置に設置されている。そのため、換気装置のフィルタ交換作業は非常に面倒で、従ってフィルタの交換作業に時間と労力が掛かり、しかも危険を伴うことが多い、という問題があった。
このような問題に対処する技術として、特許文献1には、換気装置のフィルタを交換する際などにその取り付け及び取り外し作業を容易にした技術が開示されている。特許文献1に開示されている天井設置型空調機は、天井裏に入り込むことなく安全かつ効率よくフィルタの交換を行えるようにしたものであり、その特徴として天井板にスリットを設け、天井裏に設置されているフィルタボックスのフィルタ出し入れ口からスリットまでフィルタの両側部をガイドするフィルタガイドを設置し、フィルタに取り付けた棒状の操作部材を持って該フィルタを持ち上げ、フィルタをスリットからフィルタガイドに沿ってフィルタボックス内に差し込むようにしたことにある。
特開平7−35404号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明の天井設置型空調機は、文字通り天井の裏側に設置するタイプ、即ち天井隠蔽タイプのものであり、従って、フィルタボックスから或いはフィルタボックスにフィルタを出し入れするために天井板にスリットを形成し、フィルタを持ち上げてそのスリットからガイドしてフィルタボックスに出し入れすることを重要な要素としている。しかし、工場などに設置する空調機能付きを含む換気装置は、比較的に大型であるのでフィルタそれ自体もかなりの重さがある。そのため、特許文献1に記載された天井設置型空調機の発明のように、フィルタを持ち上げながら天井板のスリットを通してフィルタボックスに出し入れるようにするには、複数の作業者を必要とするばかりではなく、その交換作業に多大な労力と作業時間を必要とする、という問題があった。
また、工場などに設置する空調機能付きを含む換気装置に使用されるフィルタは、前述したようにそれ自体かなりの重さがあるので、特許文献1に記載された天井設置型空調機のようにフィルタを持ち上げながら天井板のスリットを介してフィルタボックスの下から出し入れする方法では、誤って作業者の頭上に落下することも予想され、決して安全な方法とは言えない。さらに、特許文献1に開示された天井設置型空調機は、前述したように天井隠蔽タイプのものであるため、室内から全く目視することができず、フィルタが正しく設置されているかなども含めて安全確認が困難であり、工場などに設置する換気装置には不適当である、という問題があった。
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、比較的に大型でかつ重量のあるフィルタでも安全にかつ確実に交換することのできる換気装置を提供することにある。
本発明は、換気装置であり、その特徴とするところは、建物の内外を隔てる壁に形成された開口部から前記建物内の空気を外部に排気するダクトと、該ダクトに取り付けられた排風機ユニットと、前記ダクトに着脱自在に取り付けられたフィルタと、該フィルタを前記ダクトから引き上げたり、前記ダクトに降ろしたりする操作手段とを備え、前記ダクトは、その一部が前記建物内の上方に設置された立ち入り可能なステージの外縁部近傍直下に位置するように設置されていると共に、前記ステージの前記外縁部近傍直下に位置する部分にフィルタ取付け部を備え、前記フィルタ取付け部が、前記ダクト内の通路を挟んで相対峙するように配置された一対のガイドレールと、前記フィルタの両側部を前記ガイドレールに沿わせて前記ダクト内に出入り可能にすべく前記ダクトの壁面に形成されたフィルタ着脱用開口とを備え、前記一対のガイドレールが、前記フィルタ取付け部から前記ステージの前記外縁部の側方に向かって延び、前記フィルタが、前記操作手段により前記ステージから前記ガイドレールに案内されて吊り上げられ若しくは吊り下げられながら前記ダクトの前記フィルタ取付け部に着脱可能とされていることにある。
また、本発明の換気装置に係る一実施形態として、前記換気装置が、前記フィルタの濾材の目詰まりを検知して警報を発する警報手段を備え、この警報手段が、前記フィルタ取付け部と前記排風機ユニットとの間の前記ダクト内気圧と大気との差圧を検出すべく設置された差圧検出器と、該差圧検出器からの検出信号を受ける制御器と、該制御器が前記差圧検出器からの検出信号を受けて前記ダクト内気圧と大気との前記差圧が所定値を越えたことを判断したとき、前記制御器からの信号を受けて警報を発する警報機とから構成されている。
さらに、本発明の換気装置に係る他の実施形態として、前記換気装置が、前記ダクトの前記フィルタ取付け部に設置された前記フィルタの前記濾材を空気の流れ方向に支持する第1支持ネットを備え、該第1支持ネットが前記フィルタの下流側近傍に設置されている。
また、本発明の換気装置に係る他の実施形態として、前記換気装置が、前記ダクトの前記フィルタ取付け部に設置された前記フィルタの前記濾材を保護する第2支持ネットを備え、前記第2支持ネットが前記フィルタの上流側近傍に設置されている。
本発明の換気装置によると、例えば、ダクトが、工場内における比較的に高い位置に設置されていても、該ダクトの一部を工場内の上方に設置された立ち入り可能なステージの外縁部近傍直下に位置させ、ステージの外縁部近傍直下に位置するダクト部分にフィルタ取付け部を形成することで、そのステージ上からフィルタを吊り下げるようにしてダクトのフィルタ取付け部に着脱することができるので、フィルタの交換作業を迅速容易にかつ安全に行うことができる。
また、本発明の換気装置によると、差圧検出器が、フィルタ取付け部と有圧扇ユニットとの間のダクト内気圧と大気との差圧を検出し、この差圧が、所定値を越えたとき、制御器からの信号を受けて警報を発するようにされているので、フィルタに目詰まりが起こってその機能が極端に低下する前に清掃や交換を行うことができ、その結果、建物内に漂うオイルミスト等の汚染物質を効率よく捕集することができ、建物内の空気の汚染度を低く抑えることができる。
さらに、本発明の換気装置によると、第1支持ネットが、ダクトのフィルタ取付け部に設置されたフィルタの濾材を空気の流れ方向に支持するようにフィルタの下流側近傍に設置されているので、濾材に目詰まりが発生してフィルタ取付け部と有圧扇との間のダクト内気圧が高まっても濾材が有圧扇ユニット側即ち下流側に引き寄せられて破損するのが防止される。このことは、何らかの原因で前述した差圧検出器が、濾材の目詰まりによる機能低下を検出しなかった場合に特に有効である。すなわち、この支持ネットが存在しなければ、濾材が有圧扇ユニット側に吸引されて部分的に破損し、その破損部分から汚染物質が大気に放出されてしまう恐れがあるからである。
さらにまた、本発明の換気装置によると、第2支持ネットが、ダクトのフィルタ取付け部に設置されたフィルタの濾材を保護するようにフィルタの上流側近傍に設置されているので、例えば工場内で資材を移動中に濾材にそれがぶつかって濾材を破損させる、といったことがなく、その結果、前述したようにその破損部分から汚染物質が大気に放出されてしまうことを防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る換気装置を工場内に設置されている状態で概略的に示す斜視図。 図1の換気装置を概略的に示す縦断面図。 図1に示される換気装置におけるダクトのフィルタ取付け部を上方から部分的に破断して示す上面図。 図3に示されるフィルタ取付け部の構成を詳細に示す部分的な斜視図。 ダクトのフィルタ取付け部に着脱されるフィルタを示す斜視図。
以下、本発明の換気装置を図に示された好適な実施形態について更に詳細に説明する。図1〜図5には、本発明の理解を容易にするために、その一実施形態として工場内の空気を大気に排出するだけの機能を備える換気装置10が示されている。しかし、本発明の換気装置は、空調機能が付いた換気装置、具体的には、工場内の汚染空気を排気しながら、新鮮な大気を調湿調温して工場内に取り入れる空調機能付き換気装置、及び工場内の汚染空気を浄化し、清浄化された空気を調湿調温して工場内に送る循環型の空調装置などにも適用することができる。
この実施形態の換気装置10は、建物である工場の内外を隔てる壁Wに形成された開口部11から建物内の空気を排気するダクト12と、このダクト12に取り付けられた排風機ユニットの一態様である有圧扇ユニット14とを備えている。ダクト12は、例えば、工場内の比較的に高い位置に設置された立ち入り可能なステージの下方を通るように設置されている。一般的に、工場などでは、歩廊と称する通路が床から比較的に高い位置に、工場の内外を隔てる壁Wに沿って設置されていることが多く、このような歩廊は、立ち入り可能なステージの一態様である。本発明の一実施形態である換気装置10の全体を示している図1及び図2では、工場の内外を隔てる壁Wに沿って設置されている歩廊が符号Sで示されている。
この実施形態の換気装置10を更に具体的に説明すると、壁Wに形成された開口部11に装着されて取り付けられている有圧扇ユニット14の室内側端部には断面四角形のダクト12の排気口13aである一端部が接続され、吸込口13bを形成している他端部は室内側に延びている。有圧扇ユニット14は、ダクト12の吸込口13bから工場内の空気を吸い込み、排気口13aを介して大気に排出する電動ファン14aを備えている。開口部11に嵌め込まれるようにして該開口部11に取り付けられた有圧扇ユニット14の室外側端部には、有圧扇ユニット14内への雨の浸入を防止するためエルボー形状のダクト、即ちウエザーカバー15が接続されている。
先端部に吸込口13bが形成されているダクト12の他端側は、室内へ向かって延び、室内に設置されている歩廊Sの下を通過すると共に該歩廊Sを通り過ぎてそこから飛び出している。具体的には、図2及び図3に示されるように歩廊Sの外縁部Seから床(図示せず)に向かって降ろした仮想の垂線Lを横断してダクト12の吸込口側端部が外縁部Seから離れる方向に延びている。従って、歩廊Sに作業者が立ち、その外縁部Seに沿って下を見下ろしたとき、歩廊Sの下からダクト12の吸込口側端部が飛び出すように張り出しており、その先端部が吸込口13aとなっている。このように歩廊Sの下から外縁部Seを越えて飛び出したダクト部分即ち外縁部Seの直下に位置するダクト部分を便宜的に張出部16と称するとき、ダクト12のこの張出部16にフィルタ取付け部17が形成され、このフィルタ取付け部17には図5に示されるフィルタ18が着脱可能に設置されている。
次に、ダクト12におけるフィルタ取付け部17の構造を説明する。図3及び図4に示されるように断面四角形のダクト12は、相対向する天板12aと底板12b、及び同様に相対向する2つの側板12c,12dから構成されている。フィルタ取付け部17は、2つの側板12c,12dに形成された切欠き部19と、これら切欠き部19に連続し、かつ該切欠き部19と同じ切欠き幅で天板12aに形成された切欠き部20と、各側板12c,12dに形成された各切欠き部19に嵌め込むように取り付けられたガイドレール21とから構成され、天板12aに形成された切欠き部20はフィルタ18をダクト12内に出し入れする開口即ちフィルタ着脱用開口として開放したままである。
ガイドレール21は、コ字型のチャンネル部材で形成され、その溝部がフィルタ18をガイドする案内溝21aであり、この案内溝21aがダクト12の内側に向くように、即ち2つの相対向するガイドレール21の案内溝21aがダクト12内の通路を挟んで対向するように側板12c,12dの切欠き部19に嵌め込まれていると共に各側板12c,12dに溶接など適宜の手段で固定されている。
2つのガイドレール20は、真っ直ぐ上方へ延び、歩廊Sの外縁部Seまで立ち上がっている。ところで、フィルタ18は、図5に示されるように板状の上下フレーム板22a,22bと側部フレーム板22c,22dとで形成された環状フレーム22の内側に蛇腹状に折り畳まれた濾材(プリーツ)23を配置して構成されており、このようなフィルタ18それ自体は既に良く知られている。このようなフィルタ18における環状フレーム22の上フレーム板22aにはフィルタ18を上げ下げするための操作手段の一部である取っ手24が取り付けられ、その取っ手24には吊下げ又は吊り上げ用のワイヤー25の一端が連結されている。従って、このワイヤー25もフィルタ18を上げ下げする操作手段の構成要素である。
フィルタ18が配置されるダクト12のフィルタ取付け部17より下流側の近傍にはフィルタ18の濾材23を保護するための第1の金網即ち第1支持ネット26が配置されている。具体的には、図4に明瞭に示されるようにガイドレール21に隣接してダクト12を構成している側板12c,12dの適所に幾つかのL型止め金具27が溶接、又はビスやボルト等を用いて固定され、これら止め金具27とガイドレール21の側部との間に第1の金網26が、その外周囲表面を各止め金具27に当接するように配置されると共に、各止め金具27に溶接、又はビスやボルト等を用いて連結されている。
また、同様に、フィルタ18が配置されるダクト12のフィルタ取付け部17より上流側の近傍、言い換えればガイドレール21とダクト12の吸込口13aとの間であって該ガイドレール21に近接する位置にも、側板12c,12dの適所に幾つかのL型止め金具28が溶接、又はビスやボルト等を用いて固定され、これら止め金具28とガイドレール21の側部との間に第2の金網即ち第2支持ネット29が配置され、この第2の金網29が、その外周囲表面を各止め金具28に当接するように配置されると共に、各止め金具28に溶接、又はビスやボルト等を用いて連結されている。
第1の金網26は、フィルタ18の濾材23に目詰まりが起こり始めるとフィルタ取付け部17と有圧扇ユニット14との間のダクト内気圧が低くなり、フィルタ18の濾材23が下流側に向かって引き寄せられて破損するのを防ぐために設けられ、他方、第2の金網29は、工場内で扱う資材が誤ってダクト12の吸込口13aからフィルタ18にぶつかって濾材23が破損するのを防ぐために取り付けられている。これら2つの金網26,29は、この換気装置10の使用中に清掃又は交換などを行うものではないので、ダクト12の製造時に予め所定位置に取り付けられる。
この実施形態の換気装置10では、ダクト12内の減圧によるフィルタ18の濾材23を破損から防ぐための手段として第1の金網26を設置する他に、フィルタ18の濾材23に目詰まりが起こり始めたことを知らせる警報手段を備えている。この警報手段は、図2に示されるようにダクト12の外部に設置された差圧検出器30と、この差圧検出器30に電気的に接続され、ダクト12の外側又は工場内の適所に設置された警報器31と、差圧検出器30からの信号を受けて警報機31を作動させる制御器(図示せず)とから構成されている。警報器31には、濾材23の目詰まりを光で知らせる手段や音で知らせる手段などがある。
差圧検出器30には、2つの圧力検知ポート30a,30bがあり、その一つのポート30aは、ダクト12外の気圧を検出すべく大気に開放し、他の一つのポート30bには、ホース32の一端が接続され、他端は、ダクト12内即ちフィルタ取付け部17と有圧扇ユニット14との間のダクト12内圧力を検出すべくダクト12内に引き込まれている。このように設置された差圧検出器30は、フィルタ取付け部17と有圧扇ユニット14との間のダクト12内圧力と大気との差圧を検出して制御器に信号を供給している。差圧検出器30からの信号を受けている制御器は、フィルタ18の濾材23が目詰まりを起こし始めてダクト12内圧力と大気との差圧が所定値を越えたことを判断すると警報機31を作動させて警報を発する。
次に、前述の実施形態に係る換気装置10の使用方法について説明する。この換気装置10は、通常の運転状態のときオイルミストなどの汚染物質を含んだ工場内の空気が、歩廊Sの下方からその外縁部Seを越えて張り出した張出部16の先端に位置する吸込口13bから吸い込まれ、フィルタ18を介して大気に排気される。換気装置10が長期間運転され続けると、フィルタ18の濾材23にはオイルミストなどの汚染物質が捕集され、徐々に目詰まりを起こす。これにより、フィルタ取付け部17と有圧扇ユニット14との間のダクト12内圧力は低下し、この圧力が所定値以下になると差圧検出器30からの差圧検出信号を受ける制御器がそれを検出して警報機31を作動させ、フィルタ18の交換を知らせる。
このように警報機31がフィルタ18の交換を知らせると、作業者は、歩廊Sに上がってその外縁部Se付近に繋がれている吊下げワイヤー25の他端を持ってフィルタ18をフィルタ取付け部17から引き上げる。フィルタ18は、環状フレーム22の両側フレーム板22c,22dがガイドレール21の案内溝21aにスライド可能に嵌め込まれているので、ガイドレール21にガイドされながら上方に引き上げられ、ダクト12の天板12aに形成されたフィルタ着脱用開口20から引き出される。ガイドレール21は、歩廊Sの外縁部Seに設置された手摺りFの基部付近まで延びているので、フィルタ18が手摺りF付近まで引き上げられると、作業者は、それをガイドレール21から外して歩廊Sに仮置きする。
次いで、予め準備されていた新しいフィルタ18が、その両側部、即ち環状フレーム22における両側フレーム板22c,22dをガイドレール21の上端から案内溝21aに嵌め込んで、吊下げワイヤー25で吊り下げられてガイドレール21に沿って降ろされ、ダクト12のフィルタ着脱用開口20から内部に入れられる。このようにして新しいフィルタ18がダクト12のフィルタ取付け部17に配置されたとき、ダクト12の天板12aに形成されているフィルタ着脱用開口20はフィルタ18の環状フレーム22における上フレーム板22aが位置することになるので、このフィルタ着脱用開口20が開放状態になることはない。
この実施形態に係る換気装置10では、前述したように作業者がダクト12の上方に位置する歩廊Sに上がり、そこでフィルタ18の両側部を2つのガイドレール21間に嵌め込んだ後、それを吊下げワイヤー25でダクト12のフィルタ取付け部17に降ろすことでフィルタ18の着脱を行えるように構成されていることから、交換作業時に作業者に対する危険が全くなく、迅速かつ確実にフィルタ18の交換を行うことができる。
前述した実施形態の換気装置10では、ダクト12を歩廊Sの下方を通し、吸込口側端部をその外縁部Seから張り出すように設置した場合についてのものであったが、かならずしも歩廊Sとは限らず、例えば、工場内において、非常階段などと同じ作りの鉄骨造階段の踊り場の下方や人が立ち入れる監視用の立ち台などの種々のステージの下方にダクト12を通し、吸込口側端部そのステージの外縁部から飛び出させるように設置してもフィルタ18の交換は、前述の実施形態と同様に安全かつ迅速容易に行うことができる。
また、前述した実施形態の換気装置10では、ダクト12が歩廊Sなどステージの下を通過してその外縁部Seから飛び出すように配置されている場合についてのものであったが、本発明の換気装置では、ダクト12がステージの下方を通過しなくてはならいものではない。すなわち、本発明の換気装置では、排気口13aの形成された一端部を有圧扇ユニット14に接続したダクト12がステージに向かって延び、ダクト12の一部をステージの外縁部近傍直下に位置させ、その部分にフィルタ取付け部17を形成すればよい。
前述した説明から明らかなように、本発明の換気装置は、これを構成しているダクトの一部を、歩廊Sや階段の踊り場などを含むステージの外縁部近傍直下に位置するように配置し、ステージの外縁部近傍直下に位置するダクト部分にフィルタ取付け部を形成してこのフィルタ取付け部にステージ上からフィルタの取り出し及び取り外しを行うようにしたことを特徴とするものであり、従って、前述した実施形態のようにダクトの大部分がステージの下方に位置する必要もなく、また、排風機ユニットが取り付けられる壁の開口部がステージの下方に存在する必要もなく、さらにはステージそれ自体が建物の内外を隔てる壁に沿って設置されている必要もない。しかも、前述の実施形態では、排風機ユニットが壁に形成された開口部に直接取り付けられていたが、排風機ユニットの取り付け位置についてもこの実施形態に限定されるものではなく、例えば、ダクトを分割し、分割されたダクト間に介在させるように取り付けた場合やダクト内に取り付ける場合など種々の態様を含むものである。
さらに、前述した実施形態の換気装置では、ダクトのフィルタ取付け部にフィルタを出し入れする操作手段が、フィルタの環状フレームに設けた取っ手と、これに接続されたワイヤーとで構成されていたが、本発明はこのような構造に限定されるものではなく、ワイヤーに代えて先端にフックの付いた竿状の吊り下げ棒などを用いることができる。
10 換気装置
11 壁Wに形成した開口部
12 ダクト
12a 天板
12b 底板
12c,12d 側板
13a 吸込口
13b 排気口
14 有圧扇ユニット(排風機ユニット)
16 張出部
17 フィルタ取付け部
18 フィルタ
19 切欠き部
20 切欠き部(フィルタ着脱用開口)
21 ガイドレール
21a 案内溝
22 環状フレーム
23 濾材
24 取っ手(操作手段の一部)
25 吊下げワイヤー(操作手段の一部)
26 第1の金網(第1支持ネット)
29 第2の金網(第2支持ネット)
30 差圧検出器
31 警報機
S 歩廊
Se 歩廊の外縁部
F 手摺り
W 工場の内外を隔てる壁

Claims (4)

  1. 建物の内外を隔てる壁に形成された開口部から前記建物内の空気を外部に排気するダクトと、該ダクトに取り付けられた排風機ユニットと、前記ダクトに着脱自在に取り付けられたフィルタと、該フィルタを前記ダクトから引き上げたり、前記ダクトに降ろしたりする操作手段とを備え、
    前記ダクトは、その一部が前記建物内の上方に設置された立ち入り可能なステージの外縁部近傍直下に位置するように設置されていると共に、前記ステージの前記外縁部近傍直下に位置する部分にフィルタ取付け部を備え、
    前記フィルタ取付け部が、前記ダクト内の通路を挟んで相対峙するように配置された一対のガイドレールと、前記フィルタの両側部を前記ガイドレールに沿わせて前記ダクト内に出入り可能にすべく前記ダクトの壁面に形成されたフィルタ着脱用開口とを備え、前記一対のガイドレールが、前記フィルタ取付け部から前記ステージの前記外縁部の側方に向かって延び、
    前記フィルタが、前記操作手段により前記ステージから前記ガイドレールに案内されて吊り上げられ若しくは吊り下げられながら前記ダクトの前記フィルタ取付け部に着脱可能とされていることを特徴とする換気装置。
  2. 前記換気装置が、前記フィルタの濾材の目詰まりを検知して警報を発する警報手段を備え、この警報手段が、前記フィルタ取付け部と前記排風機ユニットとの間の前記ダクト内気圧と大気との差圧を検出すべく設置された差圧検出器と、該差圧検出器からの検出信号を受ける制御器と、該制御器が前記差圧検出器からの検出信号を受けて前記ダクト内気圧と大気との前記差圧が所定値を越えたことを判断したとき、前記制御器からの信号を受けて警報を発する警報機とから構成されている請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記換気装置が、前記ダクトの前記フィルタ取付け部に設置された前記フィルタの前記濾材を空気の流れ方向に支持する第1支持ネットを備え、該第1支持ネットが前記フィルタの下流側近傍に設置されている請求項1又は2に記載の換気装置。
  4. 前記換気装置が、前記ダクトの前記フィルタ取付け部に設置された前記フィルタの前記濾材を保護する第2支持ネットを備え、前記第2支持ネットが前記フィルタの上流側近傍に設置されている請求項1〜3のいずれかに記載の換気装置。
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