JP5315012B2 - 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いる定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、特に、加熱部材と加圧部材のニップ圧を変更可能な定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、定着装置では、圧接される加熱部材と加圧部材とを有し、加熱部材と加圧部材の圧接部であるニップ部で、未定着トナー像を担持する記録材を挟持搬送させて熱と圧力で定着画像を得ることが行われている。
上記のような定着装置においては、加熱部材の温度と、ニップ部のニップ圧は、記録材へのトナー定着性を考慮し設定される。しかし、普通紙等のシート状の記録材などへのトナー定着性を考慮して設定した加熱・加圧の条件下で、それとは種類の異なる特殊紙などの記録材を通紙して未定着トナー像を定着するようにした場合、その記録材にシワが発生しやすい。例えば、封筒状の記録材を、ニップ部で加熱・加圧しながら挟持搬送して未定着トナー像を定着するようにした場合、その記録材にシワが発生することがある。封筒状の記録材は、例えば、一枚の紙を折り重ねて糊付けされたものであり、表面と裏面の紙で、縮み方向に違いがあると、加熱して収縮した時の歪みの逃げ場がなくなるため、シワが発生し易い。
そこで、定着する記録材の種類に応じて加熱部材と加圧部材との圧力を可変にした定着装置がある。特許文献1には、ヒータを有する加熱ローラと加圧ローラ間のニップ部で未定着画像を担持した記録材を挾持搬送して定着を行う定着装置において、板部材を介してバネの加圧力を加圧ローラに作用させて、ユーザーがレバーを操作すると、板部材が回転し、ニップ部に通常のニップ圧を発生させる第1の位置と特殊紙用のニップ圧を発生させる第2の位置とに切り替えることが可能であり、封筒等の定着を行う際には、第2位置に切り替え、ニップ圧を減少させる定着装置が開示されている。
しかしながら、上述した従来技術では、ユーザーのレバー操作によっては、板部材の停止位置が第2位置から外れることがあり、第2位置から外れると、所定のニップ圧力にならず、ニップ部で挟持搬送される封筒状の記録材のシワを確実にとることが難しい。また、所定の位置に正確に合わせるには、微妙なレバー操作が必要になり、操作に時間がかかるという不具合があった。
また、特許文献2には、加熱部材を保持し、支軸を中心に上下揺動自在な加圧アームと、支軸を中心に加圧アームを上方へ回動付勢させるバネと、第1から第3の位相を有する回転自在で加圧アームに接離するカム部材とを有し、カム部材の回転制御に応じて、加圧アームがカム部材の各位相のカム高さでバネに抗して押し下げられると、ニップ部のニップ圧が減圧される。第1の位相では、普通紙の定着を行い、第2の位相では封筒状の記録材の定着を行い、さらに第3の位相ではジャム処理を行っている。
しかしながら、上述した従来技術では、カム部材を所定の位相に正確に合わせるには、モータをステッピングモータ等で高精度に回転制御することが必要になり、製造コストがかかるという不具合があった。
特開平6−337612号公報(段落[0020]〜[0024]、図1) 特開2007−79160号公報(段落[0036]〜[0046]、図3)
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で、確実に加熱部材と加圧部材のニップ圧を変更可能である定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、加圧機構で圧接される加熱部材と加圧部材を有し、前記加熱部材と前記加圧部材のニップ部で未定着画像を担持した記録材を挟持搬送して加熱する定着装置において、前記加圧機構は、前記加圧部材と前記加熱部材の一方側を付勢する複数の弾性部材と、前記複数の弾性部材の少なくともひとつの弾性部材の前記一方側に対する付勢力の解除により前記ニップ部のニップ圧を変更する切り替え部材とを備えることを特徴としている。
この構成によれば、普通紙がニップ部に挟持搬送されるときには、複数の弾性部材によってニップ部が加圧されて、普通紙上に担持された未定着画像が溶融定着される。封筒等の特殊紙がニップ部に挟持搬送されるときには、切り替え部材が少なくともひとつの弾性部材の付勢力を解除し、残りの弾性部材によってニップ部が加圧されて、特殊紙上に担持された未定着画像が溶融定着される。
また、請求項に記載の発明では、前記加圧機構は、支軸を中心に動自在に保持され前記加圧部材と前記加熱部材の一方を保持するアーム部材を備え、前記複数の弾性部材は、第1の位置と、前記第1の位置に対して前記支軸から離れた第2の位置とで前記アーム部材を付勢し、前記切り替え部材は、前記第2位置に配置される弾性部材の付勢力を解除することを特徴としている。この構成によれば、普通紙がニップ部に挟持搬送されるときには、第1及び第2の位置で付勢する弾性部材によってニップ部が加圧される。第2の位置にある弾性部材は支軸から離れた位置で作用するので付勢力は小さくても、適切なニップ圧となる。また、特殊紙がニップ部に挟持搬送されるときには、切り替え部材が第2の位置にある弾性部材の付勢力を解除する。第2の位置にある弾性部材の付勢力は小さいので、この解除力は小さくてもよい。
また、請求項に記載の発明では、前記切り替え部材は、操作部と、前記弾性部材に該付勢力によって当接するとともに前記アーム部材に接離自在である作動部と、前記操作部の操作力を前記作動部に伝える伝動部とを備え、前記操作部の操作によって、前記作動部が前記アーム部材から離反し、前記弾性部材の付勢力を解除することを特徴としている。この構成によれば、アーム部材は作動部に当接し弾性部材によって付勢されているが、操作部を操作すると、伝動部を介して伝わる操作力によって、作動部がアーム部材から離反し、弾性部材の付勢力がアーム部材に作用しなくなる。
また、請求項に記載の発明では、前記伝動部は、前記弾性部材の付勢力によって操作部の操作方向で前記作動部に当接するとともに、前記操作部に設けたカム歯に噛合可能なカム歯と、装置本体の係止部に係合可能な突部先端とを有し、前記操作部が操作方向の下方に押されると、前記操作部のカム歯と前記伝動部のカム歯は噛合し、前記伝動部は回転しながら下方に移動し、前記突部先端は前記係止部に係合することを特徴としている。この構成によれば、操作部が操作方向の下方に押されると、操作部のカム歯と伝動部のカム歯が噛合する。互いのカム歯の噛合によって、伝動部は下方に移動しながら回転し、伝動部の下方への移動によって作動部がアーム部材から離反したときに、突部先端が係止部に係合し、伝動部はこの状態で保持され、弾性部材の付勢力がアーム部材に作用しなくなる。
また、請求項に記載の発明では、装置本体にスイッチを有し、前記操作部は、操作方向への移動によって、前記スイッチを切り替える切り替え片を有することを特徴としている。
また、請求項に記載の発明では、上記構成の定着装置において、前記複数の弾性部材は前記加圧部材を付勢することを特徴としている。
また、請求項に記載の発明では、上記の構成の定着装置が搭載された画像形成装置である。
請求項1に記載の発明によれば、普通紙がニップ部に挟持搬送されるときには、複数の弾性部材によってニップ部が加圧されて、普通紙上に担持された未定着画像が溶融定着される。封筒等の特殊紙がニップ部に挟持搬送されるときには、切り替え部材が少なくともひとつの弾性部材の付勢力を解除し、残りの弾性部材によってニップ部が加圧されて、特殊紙上に担持された未定着画像が溶融定着される。従って、弾性部材の付勢力を解除するという簡単な構成で、特殊紙を定着するときには、普通紙の定着に比べてニップ圧が小さく、またニップ圧が安定し、常に記録紙のシワの発生を防止することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、普通紙がニップ部に挟持搬送されるときには、第1及び第2の位置で付勢する弾性部材によってニップ部が加圧される。第2の位置にある弾性部材は支軸から離れた位置で作用するので付勢力は小さくても、適切なニップ圧とすることができる。また、特殊紙がニップ部に挟持搬送されるときには、切り替え部材が第2の位置にある弾性部材の付勢力を解除する。第2の位置にある弾性部材の付勢力は小さいので、この解除力は小さくてもよい。従って、弾性部材の形状やバネ定数の設定に自由度が増し、弾性部材を簡単な構成とすることができ、また解除力が小さくて良いので、手動操作するときには、操作性が向上し、モータ、ソレノイド等の駆動部材で作動させるときには、駆動負荷が小さくなる。
また、請求項に記載の発明によれば、アーム部材は作動部に当接し弾性部材によって付勢されているが、操作部を操作すると、伝動部を介して伝わる操作力によって、作動部がアーム部材から離反し、弾性部材の付勢力がアーム部材に作用しなくなるので、簡単な構成によって、ニップ圧を変更することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、操作部が操作方向の下方に押されると、操作部のカム歯と伝動部のカム歯が噛合する。互いのカム歯の噛合によって、伝動部は下方に移動しながら回転し、伝動部の下方への移動によって作動部がアーム部材から離反したときに、突部先端が係止部に係合し、伝動部はこの状態で保持され、弾性部材の付勢力がアーム部材に作用しなくなる。これによって、簡単な手動操作でニップ圧を変更することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、装置本体にスイッチを有し、操作部は、操作方向の移動によって、スイッチを切り替える切り替え片を有するので、このスイッチを液晶等の表示器の駆動制御部に接続して、表示器に普通紙または封筒等の特殊紙の記録紙に応じた表示を行うと、誤操作するおそれがない。
また、請求項に記載の発明によれば、複数の弾性部材は加圧部材を付勢するので、簡単な構成で、確実にニップ圧を変更することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、簡単な構成で、確実に加熱部材と加圧部材のニップ圧を変更可能である定着装置を備える画像形成装置にすることができる。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、この実施形態に限定されない。本発明の実施形態は発明の最も好ましい形態を示すものであり、また発明の用途やここで示す用語等はこれに限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略平面図である。図1に示すように、画像形成装置1は、その下部に配設された給紙部2と、この給紙部2の側方に配設された用紙搬送部3と、この用紙搬送部3の上方に配設された画像形成部4と、画像形成部3の右方で装置外に配設された手差しトレイ25と、画像形成部4よりも排出側に配設された定着装置5と、画像形成部4及び定着装置5の上方に配設された画像読取部6を備えている。
給紙部2は、普通紙である記録材9を収容する複数の給紙カセット7を備えており、給紙ローラ8の回転動作により、複数の給紙カセット7のうち選択された給紙カセット7から記録材9を1枚ずつ確実に用紙搬送部3に送り出す。
手差しトレイ25は、給紙カセット7に収容された記録材9とは異なるサイズの普通紙、またはOHPシートや封筒等の記録材が載置され、OHPシートや封筒等の記録材9を用紙搬送部3に送り出す。
用紙搬送部3に送られた記録材9は、用紙供給経路10を経由して画像形成部4に向けて搬送される。画像形成部4は、電子写真プロセスによって、記録材9にトナー像を形成するものであり、所定の方向(図中の矢印方向)に回転可能に軸支された感光体11と、この感光体11の周囲にその回転方向に沿って、帯電装置12、露光装置13、現像装置14、転写装置15、クリーニング装置16、及び除電装置17を備えている。
帯電装置12は、高電圧を印加される帯電ワイヤを備えており、この帯電ワイヤからのコロナ放電によって感光体11表面に所定電位を与えると、感光体11表面が一様に帯電させられる。そして、画像読取部6によって読み取られた原稿の画像データに基づくレーザ光が、露光装置13により感光体11に照射される。照射されたレーザ光によって、感光体11の表面電位が選択的に減衰され、感光体11表面に静電潜像が形成される。次いで、現像装置14が感光体11表面の静電潜像を現像し、感光体11表面にトナー像が形成される。このトナー像が転写装置15によって感光体11と転写装置15との間に供給された記録材9に転写される。
トナー像が転写された記録材9は、画像形成部4の用紙搬送方向の下流側に配置された定着装置5に向けて搬送される。定着装置5では、加熱ローラ18と加圧ローラ19によって、記録材9が加熱加圧され、記録材9上にトナー像が溶融定着される。次いで、トナー像を定着した記録材9は、排出ローラ対20によって排出トレイ21上に排出される。
転写装置15による転写後、感光体11表面に残留しているトナーは、クリーニング装置16により除去され、また感光体11表面の残留電荷は、除電装置17により除去される。そして、感光体11は帯電装置12によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われることになる。
定着装置5について図2、図3に基づいて詳しく説明する。図2は上述の画像形成装置1に用いられる定着装置5の概略の構成を示す平面図であり、図3は定着装置の構成を示す斜視図である。
図2に示すように定着装置5は、ローラ定着方式であり、加熱部材である加熱ローラ18と、加圧部材である加圧ローラ19と、熱源であるヒータ43、及びモータと減速ギアを有する駆動源42とを備える。
加熱ローラ18は、熱伝導性に優れたアルミや鉄等の金属からなる円筒形状の芯金上に、フッ素樹脂のコーティングやチューブを被覆したものが用いられる。加熱ローラ18の芯金内部にハロゲンランプやキセノンランプ等のヒータ43が設けられる。
加圧ローラ19は、合成樹脂、金属その他材料から構成される円筒形状の基材上にシリコンゴム等の弾性層が形成され、この弾性層の表面がフッ素樹脂等の離形性に優れた樹脂で覆われたものが用いられる。加圧ローラ19が加熱ローラ18に当接する部分には、ニップ部Nが形成される。加圧ローラ19が加熱ローラ18に当接すると、弾性層が弾性変形し、ニップ部Nには、この弾性変形の圧力によるニップ圧が作用する。
駆動源42は、加熱ローラ18にギア接続され、ギアを介してモータからの駆動力を加熱ローラ18に伝達する。モータが回転駆動すると、加熱ローラ18が図2の矢印方向に回転する。加熱ローラ18の回転により、加熱ローラ18に圧接する加圧ローラ19が図2示す矢印方向に従動回転し、加熱ローラ18と加圧ローラ19が互いに逆回転することになる。尚、駆動源42が加熱ローラ18にギア接続する構成に替えて、駆動源42が加圧ローラ19に接続され、加圧ローラ19の回転により加熱ローラ18を従動回転させる構成にしてもよい。
記録材9が搬送ガイド40に案内されて、ニップ部Nに搬送挟持され、ニップ部Nにおいて、加熱ローラ18と加圧ローラ19によって加熱及び加圧されることにより、記録材9上の粉体状態のトナーが加圧溶融して定着される。さらに加熱ローラ18と加圧ローラ19との回転により、記録材9が加熱ローラ18から分離して、図2の左方に搬送される。
図3に示すように、加熱ローラ18及び加圧ローラ19は装置本体71の長手方向に回転可能に軸支され、図示しない駆動源42とヒータ43が装置本体71に固定保持されている。装置本体71の長手方向両端部には、一対の加圧機構50が配設される。
加圧機構50は、加圧ローラ19と加熱ローラ18とを圧接させ、圧接するニップ部でニップ圧を発生させるものであり、アーム部材51と、第1弾性部材52と、第2弾性部材53、及びニップ圧の大きさを変える切り替え部材55とを備える。
加圧機構50について図4〜図7に基づいて詳しく説明する。図4は加圧機構の構成を示す平面図であり、図5は加圧機構における操作部の構成を示す斜視図であり、図6は加圧機構の構成部材を分解して示す斜視図であり、図7は弾性部材の付勢力を解除した状態にある加圧機構を示す平面図である。
図4に示すように、アーム部材51は鉄等の金属で板形状に構成される。アーム部材51の略中央部には、U字状の溝からなる軸受51aが設けられ、この軸受51aは加圧ローラ19の回転軸19aを回転可能に軸支している。この軸受51aの左方でアーム部材51の一端部には、U字状の溝からなる軸受51dが設けられ、この軸受51dは装置本体71に固設された回転支軸72を嵌装している。従って、アーム部材51は、回転支軸72を中心として揺動自在に保持されている。
また、アーム部材51はバネ受け51eと折り曲げ部51cとを有する。バネ受け51eは、加圧ローラ19の軸受51aに対して回転支軸72の反対側の位置で下方に配置され、第1弾性部材52に当接し、またアーム部材51本体から下方に舌片状に延びて第1弾性部材52を保持している。
第1弾性部材52は圧縮コイルバネからなる。第1弾性部材52の上方のバネ座面はバネ受け51eに当接し、第1弾性部材52の下方のバネ座面は装置本体71の受け穴に当接している。互いのバネ座面がバネ圧縮状態で当接しているので、第1弾性部材52は、図4の矢印P1のバネ力をバネ受け51eに付与する。これにより、アーム部材51は、回転支軸72を中心に反時計回りの付勢力を受け、軸受51aを介して加圧ローラ19をニップ部N側に付勢し、ニップ部Nにニップ圧を発生させる。
折り曲げ部51cは、アーム部材51の他端部で紙面方向に垂直に折り曲げられ、U字溝51b(図6参照)を有する。折り曲げ部51cは、その下面で後述する作動体58のフランジ58bを介して第2弾性部材53に当接することができる。
第2弾性部材53は圧縮コイルバネからなる。第2弾性部材53の上方のバネ座面は作動体58のフランジ58bに当接し、第2弾性部材53の下方のバネ座面は装置本体71の受け穴に当接している。互いのバネ座面がバネ圧縮状態で当接しているので、第2弾性部材53は、図4の矢印P2のバネ力をフランジ58bに付与する。これにより、アーム部材51は、折り曲げ部51cから回転支軸72を中心に反時計回りの付勢力を受け、軸受51aを介して加圧ローラ19をニップ部N側に付勢し、ニップ部Nにニップ圧を発生させる。
従って、ニップ部Nには、加圧ローラ19の弾性層による弾性変形の圧力とともに、バネ力P1及びP2の付勢によるニップ圧が作用する。バネ力P2は、バネP1に比べて、加圧ローラ19の回転軸19aから離れた位置で作用するので、バネ力P2の力を小さくしても、バネ力P2の付勢によるニップ圧は、大きく作用することになる。また、後述する切り替え部材によって、アーム部材51に作用しているバネ力P2の付勢力を解除して、弾性層の圧力とバネ力P1の付勢によるニップ圧でニップ部Nを圧接することが可能である。
切り替え部材について、図4〜図6に基づいて詳しく説明する。図4に示すように、切り替え部材55は、操作部56と、伝動部である回転伝動軸57と、作動部である作動体58とを備える。図4の上方から、操作部56、操作部56と当接可能な回転伝動軸57、回転伝動軸57と当接する作動体58が配列される。
操作部56は、図4の矢印A方向に押す操作が可能である押圧釦56aと、その下方に延びるカム歯筒56bと、切り替え片56cと、抜け止め片56dとを有する。
カム歯筒56bは、装置本体71の嵌装孔71aに嵌合し、押圧釦56aの矢印A方向への押す操作によって、装置本体71の嵌装孔71a内を下方に摺動する。カム歯筒56bの下端面上には、三角形状の複数のカム歯が連設されている。
抜け止め片56dは、押圧釦56aから下方に延び、その先端部にフックを有する。図5に示すように、このフックは装置本体71から突出する凸部71dに係合し、押圧釦56aが装置本体71から外れるのを防いでいる。
切り替え片56cは、押圧釦56aから下方に延び板状に構成され、装置本体71の凹部に嵌まり、押圧釦56aの上下動を案内する。また、押圧釦56aの押す操作に応じて、切り替え片56cの先端は、装置本体71に取り付けた回路基板73のスイッチ74を切り替える。このスイッチ74は図示しない液晶等の表示器の駆動制御部に接続され、表示器では、スイッチ74の切り替えに基づいて、記録紙に応じた定着ニップ圧の状態が表示される。
図6に示すように、回転伝動軸57は、その上端面上に連設された三角形状の複数のカム歯を有するカム歯筒57bと、カム歯筒57bの周面上に形成された複数の突部先端57cと、カム歯筒57bの下端に形成される鍔状の作動体当接面57aと有する。尚、カム歯筒57bのカム歯がカム歯筒56bのカム歯の位相と周方向に異なるように、カム歯筒56bとカム歯筒57bが互いに取り付けられる。
カム歯筒57bは装置本体71の嵌装孔71a内を摺動自在に嵌合している(図4参照)。押圧釦56aの押す操作によって、カム歯筒56bが下方に移動すると、カム歯筒56b、57bの互いのカム歯が噛合し、カム歯筒57bが装置本体71の嵌装孔71a内を下方に摺動することができる。
複数の突部先端57cは、作動体当接面57aから上方に延びて、その先端に斜面が形成されている。押圧釦56aの押す操作により、突部先端57cは、装置本体71に形成されたガイド溝71bに案内され、回転伝動軸57が下方に直進移動することが可能である。さらに、回転伝動軸57が下方に移動して、突部先端57cがガイド溝71bから外れると、カム歯筒56b、57bの各カム歯の位相ズレによって、回転伝動軸57が位相ズレだけ回転し、突部先端57cが係止部である係止溝71cに対向することになる。
係止溝71cは、ガイド溝71bの溝の上方端より下方の位置で装置本体71に形成されている。係止溝71cの上面には、突部先端57cと同じ方向の斜面が形成されている。突部先端57cが係止溝71cに対向する位置で、押圧ボタン56aの押す操作を止めると、第2弾性部材53の作動体58を介する付勢力によって、回転伝動軸57は上方に移動し、突部先端57cは係止溝71cに当接すると、互いの斜面に沿って、回転しながら上方に移動し係止される。このとき、突部先端57cがガイド溝71bに案内されているより、回転伝動軸57は下方位置で係止保持される。
作動体58は、軸状に構成され、当接面58aと、フランジ58b、及びバネ受け58cとを備える。
当接面58aは、作動体58の上端に形成され、回転伝動軸57の作動体当接面57aに当接する。回転伝動軸57が下方に移動すると、この当接面58aが回転伝動軸57に押されて、作動体58は下方に移動し、また作動体58が上方に移動すると、この当接面58aが回転伝動軸57を上方に押し上げ、回転伝動軸57は上方に移動する。
フランジ58bは、作動体58の周面に形成された鍔であり、作動体58がU字溝51b内に収まると、アーム部材51の折り曲げ部51cの下面に当接する。
ばね受け58cは、作動体58の下端に形成され、第2弾性部材53のバネ座面に当接し、また装置本体71の受け穴とともに、第2弾性部材53を保持している(図4参照)。
従って、図4に示すように、バネ力P1及びP2の付勢によるニップ圧がニップ部Nに作用しているときには、第2弾性部材53のバネ力P2によって、作動体58のフランジ58bは、上方に付勢され、アーム部材51の折り曲げ部51cに当接している。また、回転伝動軸57の突部先端57cは装置本体71のガイド溝71bに嵌まっている。
ここで、押圧釦56aが図4の矢印A方向に押されると、切り替え片56cはスイッチ74を切り替える。このスイッチの切り替えによって、表示器では、封筒等の特殊紙の定着が行われることが表示される。
また、押圧釦56aが図4の矢印A方向に押されると、操作部56のカム歯筒56bは下方に移動し、カム歯は回転伝動軸57のカム歯に噛合する。互いのカム歯の噛合によって、回転伝動軸57は下方に移動する。このとき、突部先端57cがガイド溝71bに案内されている間は下方に直進するが、突部先端57cがガイド溝71bから外れると、カム歯筒56b、57bの各カム歯の位相ズレによって、カム歯筒57bは位相ズレだけ回転し、突部先端57cは係止溝71cに対向する位置にくる。ここで、押圧釦56aから指を離すと、第2弾性部材53のバネ力P2によって、回転伝動軸57は作動体58に押し上げられて上方に移動する。回転伝動軸57の上方への移動によって、突部先端57cの先端は係止溝71cの斜面に当接すると、互いの斜面に沿って、回転伝動軸57は回転しながら上方に移動し係止される。このとき、突部先端57cがガイド溝71bに案内されている位置より、回転伝動軸57は下方位置で係止保持される。この状態を図7に示す。
図7に示すように、突部先端57cが係止溝71cに係止されている状態では、回転伝動軸57は図4の状態より下方位置で保持され、これによって、回転伝動軸57に当接している作動体58も下方位置で保持されることになり、作動体58のフランジ58bはアーム部材51の折り曲げ部51cから距離Dだけ離間する。従って、第2弾性部材53は一層収縮するが、第2弾性部材53のバネ力P2がアーム部材51に作用せずに、第1弾性部材52のバネ力P1がアーム部材51に作用し、ニップ部Nを圧接することになる。この状態で封筒等の特殊紙の定着が行われる。
上記第1実施形態によれば、定着装置5は、加圧機構50で圧接される加熱ローラ18と加圧ローラ19を有し、加熱ローラ18と加圧ローラ19のニップ部Nで未定着画像を担持した記録材を挟持搬送して加熱する。加圧機構50は、加圧ローラ19を付勢する第1及び第2弾性部材52、53と、第2弾性部材53の加圧ローラ19に対する付勢力P2の解除によりニップ部Nのニップ圧を変更する切り替え部材55とを備える。
この構成によると、普通紙がニップ部Nに挟持搬送されるときには、第1及び第2弾性部材52、53によってニップ部Nが加圧されて、普通紙上に担持された未定着画像が溶融定着される。封筒等の特殊紙がニップ部Nに挟持搬送されるときには、切り替え部材55が第2弾性部材53の付勢力P2を解除し、第1弾性部材52によってニップ部Nが加圧されて、特殊紙上に担持された未定着画像が溶融定着される。従って、第2弾性部材53の付勢力P2を解除するという簡単な構成で、特殊紙を定着するときには、普通紙の定着に比べてニップ圧が小さく、またニップ圧が安定し、常に記録紙のシワの発生を防止することができる。
また、上記第1実施形態によると、加圧機構50は、回転支軸72を中心に揺動自在に保持され、加圧ローラ19を保持するするアーム部材51を備え、第1及び第2弾性部材52、53は、第1の位置と、第1の位置に対して回転支軸72から離れた第2の位置とでアーム部材51を付勢し、切り替え部材55は、第2位置に配置される第2弾性部材53の加圧ローラ19に対する付勢力を解除する。これによって、普通紙がニップ部Nに挟持搬送されるときには、第1及び第2弾性部材52、53によってニップ部Nが加圧される。第2弾性部材53は回転支軸72から離れた位置で作用するので付勢力は小さくても、適切なニップ圧とすることができる。また、特殊紙がニップ部Nに挟持搬送されるときには、切り替え部材55が第2弾性部材53の付勢力P2を解除する。第2弾性部材53の付勢力は小さいので、この解除力は小さくてもよい。従って、弾性部材の形状やバネ定数の設定に自由度が増し、弾性部材を簡単な構成とすることができ、また解除力が小さくて良いので、手動操作するときには、操作性が向上する。
また、上記第1実施形態によると、切り替え部材55は、操作部56と、第2弾性部材53に該付勢力によって当接するとともにアーム部材51に接離自在である作動体58と、操作部56の操作力を作動体58に伝える回転伝動軸57とを備え、操作部56の操作によって、作動体58がアーム部材51から離反し、第2弾性部材53の加圧ローラ19に対する付勢力を解除する。これによって、操作部56を操作すると、回転伝動軸57を介して伝わる操作力によって、作動体58がアーム部材51から離反し、第2弾性部材53の付勢力P2がアーム部材51に作用しなくなるので、簡単な構成によって、ニップ圧を変更することができる。
また、上記第1実施形態によると、装置本体71にスイッチ74を有し、操作部56は、操作方向への移動によって、このスイッチ74を切り替える切り替え片56cを有することによって、スイッチ74を液晶等の表示器の駆動制御部に接続して、表示器に普通紙または封筒等の特殊紙の記録紙に応じた表示を行うと、誤操作するおそれがない。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態に係る定着装置の加圧機構を示す平面図である。第1実施形態と異なる、操作部と、操作部を駆動する駆動部について主に説明し、以降、第1実施形態と同じ部分の説明を省略する。
切り替え部材55は、操作部56と、伝動部である回転伝動軸57と、作動部である作動体58とを備える。回転伝動軸57及び作動体58は第1実施形態と同様の構成作用を備える。
操作部56は、押圧釦56aと、その下方に延びるカム歯筒56bと、抜け止め片56dとを有する。カム歯筒56b及び抜け止め片56dは第1実施形態と同様の構成作用を備える。
押圧釦56aはソレノイド102に接続される。ソレノイド102本体が装置本体71に固設され、ソレノイド102のプランジャーが押圧釦56aに取り付けられている。ソレノイド102に電流を流すと、ソレノイド102は押圧釦56aを図8の矢印A方向に押す。押圧釦56aの矢印A方向への押す操作によって、カム歯筒56bは、装置本体71の嵌装孔71a内を下方に摺動する。カム歯筒56bが下方に移動すると、カム歯筒56bのカム歯と回転伝動軸57のカム歯とが噛合する。互いのカム歯の噛合によって、回転伝動軸57は回転しながら下方に移動し、作動体58がアーム部材51から離反する。このときにソレノイド102の通電を遮断すると、プランジャーが元の位置に戻り、第2弾性部材53の付勢力によって、回転伝動軸57が上方に移動し、所定位置で係止される。これによって、第2弾性部材53の付勢力がアーム部材51に対して解除された状態に切り替わる。
駆動制御部101は、切り替えスイッチ103の信号に応じて、ソレノイド102の通電を切り替える。切り替えスイッチ103は、操作パネルに設けられる操作ボタン等であり、表示器の普通紙または封筒等の特殊紙の表示から記録材を選択し、操作ボタンが押されると、切り替えスイッチ103がオンして、駆動制御部101がソレノイド102へ通電をオンし、押圧釦56aを矢印A方向に押すことになる。
このように、押圧釦56aを手動操作で切り替えること(第1実施形態)に替えて、ソレノイド等の駆動部材を用いて、第2弾性部材53の付勢力を解除し、ニップ部のニップ圧を切り替えることができる。また、第2弾性部材53は回転支軸72から離れた位置で作用するので付勢力は小さくても、適切なニップ圧とすることができる。また、ソレノイド102が第2弾性部材53の付勢力を解除する力は小さくしてもよいので、ソレノイド等の駆動部材の駆動負荷を小さくすることができる。
尚、上記実施形態では、加圧機構50は加圧ローラ19の長手方向両端部に設けられ、ソレノイド102を加圧ローラ19の両端部に2個設ける構成を示したが、本発明はこれに限らず、加圧ローラ19の両側端部の各押圧釦を長手方向に延びる中継部材で繋ぎ、この中継部材を押すと、各押圧釦が作動する構成として、中継部材をソレノイドで駆動させてもよい。また中継部材を指で押す等手動操作してもよい。
(第3実施形態)
図9は、本発明の第3実施形態に係る定着装置の加圧機構を部分的に示す平面図である。上記実施形態と異なる、操作部について主に説明する。尚、図9(a)は第1及び第2弾性部材によってニップ部が加圧されている状態を示し、図9(b)は第2弾性部材の付勢力を解除した状態を示す。
切り替え部材255は、指等で押圧操作可能な操作部256と、伝動部257と、作動部258と、係止片259とを備え、操作部256と伝動部257と作動部258及び係止片259を一体に形成されている。
伝動部257は、円柱形状であって操作部256から下方に延び、装置本体71の嵌装孔に嵌合している。操作部256の下方向への押す操作によって、伝動部257は装置本体71の嵌装孔内を下方に摺動する。
作動部258は伝動部257の下端面に鍔状に形成され、アーム部材51の折り曲げ部51cの下面に当接するとともに、第2弾性部材53のバネ座面に当接している。この第2弾性部材53のバネ力によって、作動部258は上方に付勢され、アーム部材51の折り曲げ部51cに当接することになる。
係止片259は、操作部256から下方に延び、その先端部にフックを有する。このフックは、装置本体71から突出する凸部71eの近傍上部に配設され、操作部256の下方向への押す操作によって、凸部71eに係合することができる。
解除片275は、図9の左右方向に移動自在に装置本体71に設けられ、図示しないバネによって左方向に付勢されている。解除片275をバネに抗して右方向に押す操作をすると、解除片275は係止片259のフック上方を右方向に移動させ、係止片259が凸部71eに係合しているときには、この係合を解除することができる。
図9(a)の状態で、操作部256を下方向に押す。操作部256の下方向への押す操作によって、伝動部257は装置本体71の嵌装孔内を下方に摺動し、また作動部258は、第2付勢部材53を下方に押しながら、下方に移動する。所定の位置まで操作部256を下方向に押すと、係止片259のフックは、凸部71eを乗り越えて、図9(b)に示すように、凸部71eに係合し、切り替え部材255はこの状態で保持される。この状態では、作動部258がアーム部材51から離反し、第2弾性部材53の付勢力がアーム部材51に対して解除され、第1弾性部材52のみがアーム部材51を付勢している。この状態で封筒等の特殊紙の定着が行われる。
特殊紙から普通紙の定着に戻すには、図9(b)の状態で、解除片275を右方に押すと、解除片275が係止片259のフック上方を右方向に移動させ、係止片259のフックは凸部71eから外れ、第2付勢部材53の付勢力によって、作動部258は上方に移動し折り曲げ部51cに当接する。これによって、第2弾性部材53はアーム部材51を付勢し、第1及び第2弾性部材52、53の付勢力によって、ニップ部が加圧される。
上記第3実施形態によれば、切り替え部材255は、操作部256と伝動部257と作動部258及び係止片259を一体に形成され、簡単な構成にすることができる。
(第4実施形態)
図10は、本発明の第4実施形態に係る定着装置の加圧機構を模式的に示す図である。上記実施形態と異なる、アーム部材に対する加圧ローラと弾性部材の配置について主に説明する。
図10に示すように、アーム部材351の一端側に軸受351aが設けられ、この軸受351aは加圧ローラ19の回転軸を回転可能に軸支する。アーム部材351の他端側には、端部側から順に第2弾性部材353と第1弾部材352が配設される。第1及び第2弾性部材352、353はアーム部材351を下方に付勢している。アーム部材351の左寄り中央部には、軸受351dが設けられ、この軸受351dは装置本体に固設された回転支軸372を嵌装している。従って、アーム部材351は、回転支軸372を中心として揺動自在に保持され、第1及び第2弾性部材352、353の付勢力によって、第1及び第2弾性部材352、353は、回転支軸372に対して反対側に配置された加圧ローラ19のニップ部を加圧することになる。
切り替え部材355は支軸357を中心に回転可能なレバーで構成され、支軸357に対して、互いの反対側に一端部356と他端部358を備える。一端部356は支軸357を中心に回転操作可能である。他端部358は第2弾性部材353とアーム部材351との間に介在し、第2弾性部材353は端端部358を介してアーム部材351を付勢することになる。普通紙を定着するときには、第1及び弾性部材352、353の付勢力によって、ニップ部が加圧され、一方、封筒等の特殊紙を定着するときには、一端部356を時計回り方向に所定量回転させてロックすると、他端部358がアーム部材351から離反し、第2弾性部材353の付勢力がアーム部材351に対して解除され、第1弾性部材352がアーム部材351を付勢することになる。
このように、加圧ローラ19と第1及び第2弾性部材352、353は、回転支軸372に対して互いに反対側に配置される構成においても、切り替え部材355によって第2弾性部材353の付勢力を解除するという簡単な構成で、ニップ圧を変更することができ、封筒等の特殊紙であっても、常に記録紙のシワの発生を防止することができる。
尚、上記実施形態では、第1及び第2弾性部材が加圧ローラの長手方向に直交する方向に並べて配置される構成を示したが、本発明はこれに限らず、第1及び第2弾性部材は加圧ローラの長手方向に並べて配置され、アーム部材は第1及び第2弾性部材によって付勢されて、封筒等特殊紙の定着のときには、一方の弾性部材の付勢力がアーム部材に対して解除される構成にしてもよい。この場合も上記同様の効果を奏することができる。
また、上記第実施形態では、第1及び第2弾性部材がアーム部材を介して加圧ローラを付勢する構成を示したが、本発明はこれに限らず、第1及び第2弾性部材がアーム部材を介して加熱ローラを付勢する構成にしてもよい。また、弾性部材は2つに限らず3つ以上でもよく、また第2弾性部材に限らず、複数の弾性部材のひとつ、または2つの弾性部材の付勢力を解除するようにしてもよい。
本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いる定着装置及びそれを備えた画像形成装置に利用することができ、特に、加熱部材と加圧部材のニップ圧を変更可能な定着装置及びそれを備えた画像形成装置に利用することができる。
は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略平面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に用いられる定着装置の構成を示す概略平面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る定着装置の構成を示す斜視図である。 は、本発明の第1実施形態に係る定着装置の加圧機構の構成を示す平面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る定着装置の加圧機構における操作部の構成を示す斜視図である。 は、本発明の第1実施形態に係る定着装置の加圧機構の構成部材を分解して示す斜視図である。 は、本発明の第1実施形態に係る定着装置の弾性部材の付勢力を解除した状態の加圧機構を示す平面図である。 は、本発明の第2実施形態に係る定着装置の加圧機構を示す平面図である。 は、本発明の第3実施形態に係る定着装置の加圧機構を部分的に示す平面図である。 は、本発明の第4実施形態に係る定着装置の加圧機構を模式的に示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
5 定着装置
18 加熱ローラ(加熱部材)
19 加圧ローラ(加圧部材)
19a 回転軸
50 加圧機構
51、351 アーム部材
51a、51d 軸受
51b U字溝
51c 折り曲げ部
51e バネ受け
52、352 第1弾性部材
53、353 第2弾性部材(弾性部材)
55、255、355 切り替え部材
56、256 操作部
56a 押圧釦
56b カム歯筒
56c 切り替え片
56d 抜け止め片
57 回転伝動軸(伝動部)
57a 作動体当接面
57b カム歯筒
57c 突部先端
58 作動体(作動部)
58a 当接面
58b フランジ
58c バネ受け
71 装置本体
71a 嵌装孔
71b ガイド溝
71c 係止溝(係止部)
71d、71e 凸部
72、372 回転支軸
74 スイッチ
101 駆動制御部
102 ソレノイド
257 伝動部
258 作動部
259 係止片
275 解除片

Claims (4)

  1. 加圧機構で圧接される加熱部材と加圧部材を有し、前記加熱部材と前記加圧部材のニップ部で未定着画像を担持した記録材を挟持搬送して加熱する定着装置において、
    前記加圧機構は、前記加圧部材と前記加熱部材の一方側を付勢する複数の弾性部材と、前記複数の弾性部材の少なくともひとつの弾性部材の前記一方側に対する付勢力の解除により前記ニップ部のニップ圧を変更する切り替え部材と、支軸を中心に揺動自在に保持されて前記加圧部材と前記加熱部材の一方を保持するアーム部材とを備え
    前記複数の弾性部材は、第1の位置と、前記第1の位置に対して前記支軸から離れた第2の位置とで前記アーム部材を付勢し、前記切り替え部材は前記第2位置に配置される弾性部材の付勢力を解除し、
    前記切り替え部材は、操作部と、前記弾性部材に該付勢力によって当接するとともに前記アーム部材に接離自在である作動部と、前記操作部の操作力を前記作動部に伝える伝動部とを備え、前記操作部の操作によって、前記作動部が前記アーム部材から離反し、前記弾性部材の付勢力を解除し、
    前記伝動部は、前記弾性部材の付勢力によって前記操作部の操作方向で前記作動部に当接するとともに、前記操作部に設けたカム歯に噛合可能なカム歯と、装置本体の係止部に係合可能な突部先端とを有し、前記操作部が操作方向の下方に押されると、前記操作部のカム歯と前記伝動部のカム歯は噛合し、前記伝動部は回転しながら下方に移動し、前記突部先端は前記係止部に係合することを特徴とする定着装置。
  2. 加圧機構で圧接される加熱部材と加圧部材を有し、前記加熱部材と前記加圧部材のニップ部で未定着画像を担持した記録材を挟持搬送して加熱する定着装置において、
    前記加圧機構は、前記加圧部材と前記加熱部材の一方側を付勢する複数の弾性部材と、前記複数の弾性部材の少なくともひとつの弾性部材の前記一方側に対する付勢力の解除により前記ニップ部のニップ圧を変更する切り替え部材と、支軸を中心に動自在に保持され前記加圧部材と前記加熱部材の一方を保持するアーム部材を備え、
    前記複数の弾性部材は、第1の位置と、前記第1の位置に対して前記支軸から離れた第2の位置とで前記アーム部材を付勢し、前記切り替え部材は前記第2位置に配置される弾性部材の付勢力を解除し、
    前記切り替え部材は、操作部と、前記弾性部材に該付勢力によって当接するとともに前記アーム部材に接離自在である作動部と、前記操作部の操作力を前記作動部に伝える伝動部とを備え、前記操作部の操作によって、前記作動部が前記アーム部材から離反し、前記弾性部材の付勢力を解除し、
    前記操作部は、操作方向への移動によって、装置本体に設けたスイッチを切り替える切り替え片を有することを特徴とする定着装置。
  3. 前記複数の弾性部材は前記加圧部材を付勢することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置が搭載された画像形成装置。
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