以下、添付の図面を参照し、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明である補整下着における男性用パンツの正面図、図2は男性用パンツの背面図、図3は男性用パンツの左右布を示す図、図4は男性用パンツの各ベルトを示す図、図5は男性用パンツの前後合わせ布を示す図、図6は男性用パンツの背面左右布を示す図である。
図1及び図2に示すように男性用パンツ1は、下腹部周り、正面股関節付近から外腿を通り股下の裏ももまで、股下の裏腿から外腿下部を通り太腿正面下部まで、太腿正面下部から股下の内腿までの位置に当たるように伸縮布を縫製して部分的に収縮性を高めたパンツである。
図3から図6を使用して、男性用パンツ1の各部材を説明することとする。まず図3には、男性用パンツ1の左右の太腿部分に当たる左右布2、3を示した。前記左右布2、3は同型同大である。尚、前記左右布2、3に示した点線は後に説明する各ベルトの貼付位置を表している。
図3(A)図示すように、前記左布2は、左布前面2aと左布後面2bからなり、前記左布前後面2a、2bは左右対称である。また、前記左布2は8つの辺からなり、上辺にあたる第一辺2cと下辺にあたる第五辺2gは平行しており、前記第一辺2cより第五辺2gの方が長い。
前記第一辺2cの左布前面2a側端部からは下方に向かって第二辺2d、第三辺2eが形成されている。前記第二辺2d、第三辺2eは一連となっており、前記第一辺2cの端部から大きく湾曲して張り出している。
更に前記第三辺2eの端部からは第四辺2fが形成されており、前記第四辺2fの他端は前記第五辺2gの一端に繋がっている。図3(A)に示すように前記第四辺2fは第三辺2eの端部から引き返して緩やかに湾曲しながら第五辺2gの端部へ繋がっている。即ち、左布前面2aにおいては、第三辺2eと第四辺2fの接続部が最も大きく張り出した部分となっている。
前記第一辺2cの左布後面2b側端部からは下方に向かって第八辺2j、第七辺2iが形成されている。前記第八辺2j、第七辺2iは一連となっており、前記第一辺2cの端部から大きく湾曲して張り出している。
更に前記第七辺2iの端部からは第六辺2hが形成されており、前記第六辺2hの他端は前記第五辺2gの他端に繋がっている。図3(A)に示すように前記第六辺2hは第七辺2iの端部から引き返して緩やかに湾曲しながら第五辺2gの端部へ繋がっている。即ち、左布後面2bにおいては、第七辺2iと第六辺2hの接続部が最も大きく張り出した部分となっている。
尚、前記左布2は左右対称であるため、前記第二辺2dと前記第八辺2j、前記第三辺2eと第七辺2i、前記第四辺2fと第六辺2hが各々左右対称となっている。
前述の通り、右布3は、前記左布2と同型同大である。即ち、図3(B)に示すように、前記右布3は、右布前面3aと右布後面3bからなり、前記右布前後面3a、3bは左右対称である。また、前記右布3は8つの辺からなり、上辺にあたる第一辺3cと下辺にあたる第五辺3gは平行しており、前記第一辺3cより第五辺3gの方が長い。
前記第一辺3cの右布前面3a側端部からは下方に向かって第二辺3d、第三辺3eが形成されている。前記第二辺3d、第三辺3eは一連となっており、前記第一辺3cの端部から大きく湾曲して張り出している。
更に前記第三辺3eの端部からは第四辺3fが形成されており、前記第四辺3fの他端は前記第五辺3gの一端に繋がっている。図3(B)に示すように前記第四辺3fは第三辺3eの端部から引き返して緩やかに湾曲しながら第五辺3gの端部へ繋がっている。即ち、右布前面3aにおいては、第三辺3eと第四辺3fの接続部が最も大きく張り出した部分となっている。
前記第一辺3cの右布後面3b側端部からは下方に向かって第八辺3j、第七辺3iが形成されている。前記第八辺3j、第七辺3iは一連となっており、前記第一辺3cの端部から大きく湾曲して張り出している。
更に前記第七辺3iの端部からは第六辺3hが形成されており、前記第六辺3hの他端は前記第五辺3gの他端に繋がっている。図3(B)に示すように前記第六辺3hは第七辺3iの端部から引き返して緩やかに湾曲しながら第五辺3gの端部へ繋がっている。即ち、右布後面3bにおいては、第七辺3iと第六辺3hの接続部が最も大きく張り出した部分となっている。
尚、前記右布3も左右対称であるため、前記第二辺3dと前記第八辺3j、前記第三辺3eと第七辺3i、前記第四辺3fと第六辺3hが各々左右対称となっている。
次に図4に前記左右布2、3に縫製する各ベルト(第一ベルト10、第二ベルト11、第三ベルト12、第四ベルト13)を示した。
図4(C)に示すように、第一ベルト10は、略台形状をしており、第一辺10c及び第四辺10gからなる上辺と第三辺10e及び第六辺10iからなる下辺は平行しており、上辺よりも下辺の方が若干長い。また、前記上辺の一端(第一辺10cの一端)と下辺の一端(第三辺10eの一端)は第二辺10dで繋がっており、前記上辺の他端(第四辺10gの一端)と下辺の他端(第六辺10iの一端)は第五辺10hで繋がっている。
前述の通り、上辺よりも下辺の方が長いため、前記第二辺10d及び第五辺10hは下方に向かうに従い外方へ張り出しており、前記第一ベルト10は末広がりの略台形状をしている。
前記第一辺10cと第四辺10gの接続部から前記第三辺10eと第六辺10iの接続部にかけて引かれた点線は中線10fであり、第一ベルト10は、前記中線10fを境にして、第一面10aと第二面10bに分かれている。
図4(D)に示すように、第二ベルト11は、7つの辺からなる。第二ベルト11において最も長い辺である第三辺11eの一端は第二辺11dの一端に繋がっており、第三辺11eの他端は第四辺11fの一端に繋がっている。また前記第二辺11dの他端は第一辺11cの一端に繋がっており、この第一辺11cは、前記第三辺11eと略平行の関係にある。
前記第一辺11cの他端は第六辺11iの一端に繋がっており、第六辺11iは第一辺11cから第三辺11eとの距離を広げるように繋がっている。更に第六辺11iの他端に第一辺11cと略平行の第五辺11gの一端が繋がっており、前記第五辺11gの他端からは前記第三辺11eに向かって第七辺11jの一端が繋がっている。そして前記第七辺11jの他端は前記第四辺11fの他端に繋がっている。
図4(D)に示すように、前記第一辺11cと第六辺11iの接続部から前記第七辺11jと第四辺11fの接続部にかけて引かれた点線は中線11hであり、第二ベルト1は、前記中線11hを境にして、第一面11aと第二面11bに分かれている。
図4(E)に示すように、第三ベルト12は、4つの辺からなる略台形状をしている。第三ベルト12において最も長い辺である第一辺12aの一端は第二辺12bの一端に繋がっており、前記第二辺12bの他端は第三辺12cの一端に繋がっている。更に前記第三辺12cの他端は第四辺12dの一端に繋がっており、前記第四辺12dの他端は前記第一辺12aの他端に繋がっている。
前記第三辺12cは第一辺12aの次に長い辺で、前記第一辺12aと対向した辺である。前記第二辺12bは第三辺12cの次に長い辺であり、最も短い辺が前記第四辺12dである。前記第二辺12bと第四辺12dは対向している。
図4(F)に示すように、第四ベルト13は、4つの辺からなる略台形状をしている。第四ベルト13において最も長い辺である第一辺13aの一端は第二辺13bの一端に繋がっており、前記第二辺13bの他端は第三辺13cの一端に繋がっている。更に第三辺13cの他端は第四辺13dの一端に繋がっており、前記第四辺13dの他端は前記第一辺13aの他端に繋がっている。
前記第三辺13cは第一辺13aに次いで長い辺であり、第一辺13aと略平行の関係にある。前記第一辺13aの一端と第三辺13cの一端を繋いでいる第二辺13bは僅かに弧を形成している。
図4に示した前記4つのベルト10、11、12、13は、図3に示した左右布2、3に縫合される。
前記第一ベルト10は左右布2、3の上部にそれぞれ縫合される。即ち、第一ベルト10を左布2に縫合する場合、第一辺10cと第一辺2cを重ね、第二辺10dと第二辺2dを重ね、中線10fと第八辺2jを重ねて縫合し、第一ベルト10の第一面10aが左布2に重なった状態となっている。
同じく、第一ベルト10を右布3に縫合する場合は、第一辺10cと第一辺3cを重ね、第二辺10dと第二辺3dを重ね、中線10fと第八辺3jを重ねて縫合し、第一ベルト10の第一面10aが右布3に重なった状態となっている。
次に前記第二ベルト11を左布2に縫合する場合、第二辺11dを第二辺2dの下端側から重ね、第四辺11fを第六辺2hに重ねて縫合し、第二ベルト11の第一面11aが左布2に重なった状態となっている。尚、このとき第二ベルト11の一部と前記第一ベルト10の一部は重なり三重となっている。
同じく、第二ベルト11を右布3に縫合する場合は、第二辺11dを第二辺3dの下端側から重ね、第四辺11fを第六辺3hに重ねて縫合し、第二ベルト11の第一面11aが右布3に重なった状態となっている。尚、第二ベルト11の一部と第一ベルト10の一部が重なり三重となっていることも同様である。
次に第三ベルト12を左布2に縫合する場合、第四辺12dを第七辺2iの下端側から重ね、第二辺12bと第三辺12cの接続部(角)を第五辺2g上に合わせて縫合する。同じく右布3に縫合する場合は、第四辺12dを第七辺3iの下端側から重ね、第二辺12bと第三辺12cの接続部(角)を第五辺3g上に合わせて縫合する。尚、前記第三ベルト12の一部と第二ベルト11の一部は重なり三重となっている。
次に第四ベルト13を左布2に縫合する場合、第二辺13bを第四辺2fの上端側から重ね、第四ベルト13の第三辺13cと第四辺13dが構成する角と第三ベルト12の第二辺12bと第三辺12cが構成する角を重ねて縫合する。同じく右布3に縫合する場合は、第二辺13bを第四辺3fの上端側から重ね、第四ベルト13の第三辺13cと第四辺13dが構成する角と第三ベルト12の第二辺12bと第三辺12cが構成する角を重ねて縫合する。尚、前記第三ベルト12の一部と第四ベルト13の一部は重なり三重となっている。
以上のように各ベルト10、11、12、13を縫合した部分は収縮性が強くなっており、更に、ベルト同士が重なり三重となっている部分は収縮性が更に強くなっている。
次に図5に前記左布前面2aと右布前面3aの間に縫合される前後合わせ布4、5を示した。
図5(G)に示すように、前合わせ布4はスコップの一部を切り落としたような形状をしている。即ち、長さの異なる第一辺4aと第四辺4dが平行しており、前記第一辺4aの一端と第四辺4dの一端同士を第二辺4bで繋ぎ、第一辺4aの他端と第四辺4dの他端を第五辺4eで繋ぎ、更に前記第二辺4bの一部を略弧状に切り落として第三辺4cを形成している。
上辺となる前記第一辺4aと下辺となる第四辺4dの長さは大きく異なり、第四辺4dの方が短い。第一辺4aの他端と第四辺4dの他端を繋ぐ前記第五辺4eは、直線ではなく、第一辺4aの他端から下方に向かうときに僅かに外方に向かっており、中盤から大きく内側に向かって湾曲して第四辺4dの他端に繋がっている。
図5(H)に示すように、後合わせ布5は、前合わせ布4と同型同大で反転したものである。即ち、後合わせ布5もスコップの一部を切り落としたような形状をしている。長さの異なる第一辺5aと第四辺5dが平行しており、前記第一辺5aの一端と第四辺5dの一端同士を第二辺5bで繋ぎ、第一辺5aの他端と第四辺5dの他端を第五辺5eで繋ぎ、更に前記第二辺5bの一部を略弧状に切り落として第三辺5cを形成している。
上辺となる前記第一辺5aと下辺となる第四辺5dの長さは大きく異なり、第四辺5dの方が短い。第一辺5aの他端と第四辺5dの他端を繋ぐ前記第五辺5eは、直線ではなく、第一辺5aの他端から下方に向かうときに僅かに外方に向かっており、中盤から大きく内側に向かって湾曲して第四辺5dの他端に繋がっている。
次に図6に前記左布後面2bと右布後面3bの間に縫合される背面左右布6、7を示した。
図6(I)に示すように、背面左布6は大きく湾曲した略への字状をしている。第一辺6dの一端は第二辺6eの一端と繋がっており、前記第一辺6dと第二辺6eは略垂直関係にある。前記第二辺6eの他端は第三辺6fの一端に繋がっており、第三辺6fの他端は第四辺6gの一端に繋がっている。前記第三辺6fから第四辺6gにかけては大きく右方に湾曲した辺を形成している。
前記第四辺6gの他端は第五辺6hの一端と繋がっており、前記第四辺6gと第五辺6hは略垂直関係にある。前記第五辺6hの他端には第五辺6hから左方に向かう第六辺6iの一端が繋がっており、第六辺6iの他端は第七辺6jに繋がっている。前記第六辺6iから第七辺6jにかけては大きく上方に湾曲した辺を形成している。更に第七辺6jの他端は第八辺6kの一端に繋がっており、第八辺6kの他端が前記第一辺6dの他端に繋がっている。
図6(I)に示すように、背面左布6のうち、第二辺6eと第八辺6kに挟まれた部分は第一面6a、第三辺6fと第七辺6jに挟まれた部分は第二面6b、第四辺6gと第六辺6iに挟まれた部分は第三面6cである。
図6(J)に示すように、背面右布7は背面左布6と同型同大で反転したものである。即ち、背面右布7は大きく湾曲した略への字状をしている。第一辺7dの一端は第二辺7eの一端と繋がっており、前記第一辺7dと第二辺7eは略垂直関係にある。前記第二辺7eの他端は第三辺7fの一端に繋がっており、第三辺7fの他端は第四辺7gの一端に繋がっている。前記第三辺7fから第四辺7gにかけては大きく左方に湾曲した辺を形成している。
前記第四辺7gの他端は第五辺7hの一端と繋がっており、前記第四辺7gと第五辺7hは略垂直関係にある。前記第五辺7hの他端には第五辺7hから右方に向かう第六辺7iの一端に繋がっており、第六辺7iの他端は第七辺7jに繋がっている。前記第六辺7iから第七辺7jにかけては大きく上方に湾曲した辺を形成している。更に第七辺7jの他端は第八辺7kの一端に繋がっており、第八辺7kの他端が前記第一辺7dの他端に繋がっている。
図6(J)に示すように、背面右布7のうち、第二辺7eと第八辺7kに挟まれた部分は第一面7a、第三辺7fと第七辺7jに挟まれた部分は第二面7b、第四辺7gと第六辺7iに挟まれた部分は第三面7cである。
図1、図3及び図5に示すように、前記前合わせ布4と後合わせ布5は、まず各第一辺4a、5a同士を重ね、同時に第四辺4d、5d同士を重ねて縫合され、更に第三辺4c、5c以外の重なり辺を縫合される。
次に、前合わせ布4の第五辺4eは前記左布2の第二辺2d及び第三辺2eに縫合され、後合わせ布5の第五辺5eは前記右布3の第二辺3d及び第三辺3eと縫合される。
図2、図3及び図6に示すように、前記背面左布6と背面右布7は、まず各第六辺6i、7i同士、各第七辺6j、7j同士、及び各第八辺6k、7k同士を縫合する。次に背面左布6の第二辺6e、第三辺6f及び第四辺6gを左布2の第八辺2jから第七辺2iの位置に縫合し、背面右布7の第二辺7e、第三辺7f及び第四辺7gを右布3の第八辺3jから第七辺3iの位置に縫合する。
そして、左布2においては第四辺2fと第六辺2hを縫合し、右布3においては第四辺3fと第六辺3hを縫合して、太腿を通す筒状にする。
前記左布2の第一辺2c、右布3の第一辺3c前後合わせ布4、5の第一辺4a、5a及び背面左右布6、7の第一辺6d、7dは腰ゴム8が縫合され、左布2の第五辺2gと右布3の第五辺3gにはそれぞれ腿ゴム9が縫合され図1及び図2に示すような男性用パンツ1となる。
尚、図4(D)に示した第二ベルト11の第二面11bは、図6の背面左布6における第三面6c及び背面右布7における第三面7cにそれぞれ重ねて縫合され、この重なり部分はそれぞれ二重となっている。
図7は本発明である補整下着における男性用アンダーシャツの正面図、図8は男性用アンダーシャツの背面図、図9は男性用アンダーシャツの各布を示す図、図10は男性用アンダーシャツの左右布を示す図、図11は男性用アンダーシャツの各ベルトを示す図、図12は男性用アンダーシャツの各布を示す図、図13は男性用アンダーシャツの背面左右布を示す図、図14は男性用アンダーシャツの各ベルトを示す図である。
図7及び図8に示すように、男性用アンダーシャツ1aは、鎖骨から肩及び肩胛骨を通り反対側の脇腹まで、胸から下腹部まで、腹部から腰まで、腰下から臀部下までの位置に当たるように伸縮布を縫製して部分的に収縮性を高めたアンダーシャツである。
図9から図14を使用して、男性用アンダーシャツ1aの各部材を説明することとする。まず図9には、男性用アンダーシャツ1aの前中央布20、前後合わせ布21、22、中央左右下布23、24及び前下合わせ布25を示した。
図9(A)に示すように、前中央布20は縦長の略台形状をした布で、左右対称の形状をしている。第一辺20aと第三辺20cは対向しており、前記第三辺20cは第一辺20aよりも長い。
前記第一辺20aの一端と第三辺20cの一端は第二辺20bで繋がっており、第一辺20aの他端と第三辺20cの他端は第四辺20dで繋がっている。尚、前記第二辺20bと第四辺20dは同じ長さであり、前記第一辺20aの両端から下方に向けて末広がりの状態となっている。また、点線は中線20eを示しており、後に説明する前後合わせ布21、22の縫合位置を示している。
図9(B)に示すように、前合わせ布21は、ホームベースの一部を切り落としたような形状をしている。第一辺21aと第四辺21dは平行の関係にあり、第一辺21aは第四辺21dと比べて長い辺である。
前記第一辺21aの一端から略垂直下方に向かって第二辺21bが繋がっており、前記第二辺21bの他端から斜め右下に向かう第三辺21cが繋がっている。前記第三辺21cの他端は前記第四辺21dの一端に繋がっており、前記第四辺21dの他端から斜め右上に向かう第五辺21eが繋がっている。更に第五辺21eの他端から上方に向かう第六辺21fが繋がっており、第六辺21fの他端は前記第一辺21aの他端に繋がっている。尚、点線は中線21gを示しており、前記中線21gと第二辺21bは反転しただけで同じ長さである。
図9(C)に示すように、後合わせ布22は、前述の前合わせ布21と同型同大で反転した布である。即ち、後合わせ布22は、ホームベースの一部を切り落としたような形状をしている。第一辺22aと第四辺22dは平行の関係にあり、第一辺22aは第四辺22dと比べて長い辺である。
前記第一辺22aの一端から略垂直下方に向かって第二辺22bが繋がっており、前記第二辺22bの他端から斜め左下に向かう第三辺22cが繋がっている。前記第三辺22cの他端は前記第四辺22dの一端に繋がっており、前記第四辺22dの他端から斜め左上に向かう第五辺22eが繋がっている。更に第五辺22eの他端から上方に向かう第六辺22fが繋がっており、第六辺22fの他端は前記第一辺22aの他端に繋がっている。尚、点線は中線22gを示しており、前記中線22gと第二辺22bは反転しただけで同じ長さである。
図9(D)に示すように、中央左右下布23、24は略三角型状をしており、左右を反転した同型同大である。
中央左下布23は、大きな辺である第一辺23a、第三辺23c及び第四辺23dからなり、前記第一辺23aと第三辺23cの間に短い辺の第二辺23bを形成した三角形に近い四角形をしている。
同じく、中央右下布24は、大きな辺である第一辺24a、第三辺24c及び第四辺24dからなり、前記第一辺23aと第三辺24cの間に短い辺の第二辺24bを形成した三角形に近い四角形をしている。
図9(E)に示すように、前下合わせ布25は長方形状の布に複数のボタン25aを取り付けた布である。
次に図10に前記前中央布20、前後合わせ布21、22及び中央左右下布23、24と縫合される左右布26、27を示した。
図10(F)に示すように、左布26は、男性用アンダーシャツ1aの正面左側に使用する布であり、8つの辺からなる。
第一辺26dの一端から斜め左下に緩やかに湾曲した第二辺26eが繋がっており、第二辺26eの他端から下方やや右下に向かって第三辺26fが繋がっている。第三辺26fの他端から延長線上に第四辺26gが繋がっており、第四辺26gの他端から更に右下に向かう第五辺26hが繋がっている。前記第五辺26hの他端から大きく右下に向かう第六辺26iが繋がっており、第六辺26iの他端から上方に向かう第七辺26jが繋がっている。更に第七辺26jの他端から前記第三辺26f側に大きく湾曲しながら上方に向かう第八辺26kが繋がっており、第八辺26kの他端は前記第一辺26dの他端に繋がっている。
前記第二辺26eは第一辺26dの一端から斜め左下に向かって緩やかに湾曲した辺であり、前記第八辺26kは第一辺26dの他端から斜め右下に向かって湾曲した辺である。図10(F)に示したように、第二辺26eよりも第八辺26kのほうが大きく湾曲している。また、第二辺26eが男性用アンダーシャツ1aの首回りの一部を形成する辺であり、第八辺26kは男性用アンダーシャツ1aの脇の下を形成する辺である。
上記の各辺からなる前記左布26は、点線で示した部分を境にして第一面26a、第二面26b及び第三面26cに分かれている。
図10(G)に示すように、右布27は、前記左布26と同型同大で反転した布である。即ち、右布27は、男性用アンダーシャツ1aの正面右側に使用する布であり、8つの辺からなる。
第一辺27dの一端から斜め右下に緩やかに湾曲した第二辺27eが繋がっており、第二辺27eの他端から下方やや左下に向かって第三辺27fに繋がっている。第三辺27fの他端から延長線上に第四辺27gが繋がっており、第四辺27gの他端から更に左下に向かう第五辺27hが繋がっている。前記第五辺27hの他端から大きく左下に向かう第六辺27iが繋がっており、第六辺27iの他端から上方に向かう第七辺27jが繋がっている。更に第七辺27jの他端から前記第三辺27f側に大きく湾曲しながら上方に向かう第八辺27kが繋がっており、第八辺27kの他端は前記第一辺27dの他端に繋がっている。
前記第二辺27eは第一辺27dの一端から斜め右下に向かって緩やかに湾曲した辺であり、前記第八辺27kは第一辺27dの他端から斜め左下に向かって湾曲した辺である。図10(G)に示したように、第二辺27eよりも第八辺27kのほうが大きく湾曲している。また、第二辺27eが男性用アンダーシャツ1aの首回りの一部を形成する辺であり、第八辺27kは男性用アンダーシャツ1aの脇の下を形成する辺である。
上記の各辺からなる前記左布27は、点線で示した部分を境にして第一面27a、第二面27b及び第三面27cに分かれている。
次に図11に前中央布20及び左右布26、27に縫製する各ベルト(第五ベルト35、第六ベルト36、第七ベルト37)を示した。
図11(H)に示すように、第五ベルト35は、前述の前中央布20と同型同大である。即ち、第五ベルト35は、縦長の略台形状をした布で、左右対称の形状をしている。第一辺35aと第三辺35cは対向しており、前記第三辺35cは第一辺35aよりも長い。
前記第一辺35aの一端と第三辺35cの一端は第二辺35bで繋がっており、第一辺35aの他端と第三辺35cの他端は第四辺35dで繋がっている。尚、前記第二辺325bと第四辺35dは同じ長さであり、前記第一辺35aの両端から下方に向けて末広がりの状態となっている。
図11(I)に示すように、第六ベルト36は、前記左右布26、27のそれぞれの第二面26b、27bに縫製するベルトであり、略台形状をしている。即ち、上辺にあたる第二辺36eと下辺にあたる第四辺36gは略平行関係にあり、第二辺36eよりも第四辺36gの方が長い。
前記第二辺36eの一端から第四辺36gの一端にかけて第一辺36dが繋がっており、第二辺36eの他端から第四辺36gの他端にかけて第三辺36fが繋がっている。前記第一辺36dは第二辺36eの一端から斜め上方に向かって第四辺36gに繋がっており、第三辺36fは第二辺36eの他端から斜め下方に向かって第四辺36gに繋がっている。
尚、点線は第一中線36hと第二中線36iを示しており、前記第一中線36hは第一辺36dと略平行関係にあり、前記第二中線35iは第三辺36fと略平行関係にある。また第六ベルト36は第一中線36h及び第二中線36iを境にして第一面36a、第二面36b及び第三面36cに分かれている。
図11(J)に示すように、第七ベルト37は、前記第六ベルト36の第二面36bに縫合するベルトであり、略台形状をしている。即ち、上辺にあたる第二辺37bと下辺にあたる第四辺37dは略平行関係にあり、第二辺37bよりも第四辺37dの方が長い。
前記第二辺37bの一端から第四辺37dの一端にかけて第一辺37aが繋がっており、第二辺37bの他端から第四辺37dの他端にかけて第三辺37cが繋がっている。前記第一辺37aは第二辺37bの一端から斜め上方に向かって第四辺37dに繋がっており、第三辺37cは第二辺37bの他端から斜め下方に向かって第四辺37dに繋がっている。
次に図12に背面中央布28、背面下布29及び後下布30を示した。
図12(K)に示すように、背面中央布28は左右対称で葉の一部を切り落としたような形状をしている。即ち、左辺にあたる第一辺28gと右辺にあたる第二辺28hは同型の弧状をしており第一辺28gを反転したものが第二辺28hと等しい。
前記第一辺28gと第二辺28hの上端同士は繋がっており、上端から下方に向かうつれてそれぞれの辺が一度外方に向かって張り出し、更に下方に向かうに連れて内側に湾曲し第三辺28iの各端部に繋がっている。
前記背面中央布28の縦方向に示した点線は中央線28jを示しており、横方向且つ中央がやや屈曲している点線は第一中線28k、第二中線28l、第三中線28mを示している。第一中線28k及び第二中線28lは背面中央布28の上部側に位置しており、第一中線28kと第二中線28lは略平行の関係にある。また、第三中線28mは背面中央布28の下部側、即ち第三辺28i近くに位置している。
前記第二中線28lから上部側で中央線28jの左面を第一面28a、右面を第四面28d、前記第二中線28lから第三中線28mの間で中央線28jの左面を第二面28b、右面を第五面28e、前記第三中線28mの下側で中央線28jの左面を第三面28c、右面を第六面28fに分けている。
図12(L)に示すように、背面下布29は、左右対称で上辺が大きく湾曲した三味線のばちのような形状をしている。即ち、上辺にあたる第一辺29aは中央部分が大きく上部に向かって膨らんだ弧状をしており、前記第一辺29aの各端部から下方に向かって第二辺29bと第四辺29dが繋がっている。前記第二辺29bと第四辺29dは同型で、第二辺29bを反転すると第四辺29dと等しい。
前記第二辺29b及び第四辺29dは第一辺29aの両端から下方に向かう際にそれぞれ内側に湾曲して下方に向かい、第三辺29cの両端に繋がっている。
図12(M)に示すように、後合わせ布30は、前述の前合わせ布25と同型同大であえる。即ち、後下合わせ布30は長方形状の布に複数のボタン30aを取り付けた布である。ボタン30aは前合わせ布25のボタン25aを嵌着するため、後合わせ布30のボタン30aと前合わせ布25のボタン25aの数は同じである。
次に図13に背面左右布31、33を示した。
図13に示すように、背面左右布31、33は同型同大であり、背面左布31を反転すると背面右布33と等しい。
背面左布31は、最上部の第一辺32の一端から略垂直下方に第二辺32aが繋がっており、前記第二辺32aの下端から下方に向かって第三辺32bが繋がっている。前記第三辺32bは下方に向かうに従って外方に向かって湾曲している。
前記第三辺32bの下端からは前記第二辺32aと同方向、即ち下方に向かって第四辺32cが繋がっており、第四辺32cの下端から右方斜め下に向かって第五辺32dが繋がっている。前記第五辺32dの下端から右方斜め上に向かって第六辺32eが繋がっており、前記第六辺32eの上端からは上方に向かって、やや第四辺32c側に湾曲した第七辺32fが繋がっている。
前記第七辺32fの上端からは垂直上方に向かって第八辺32gが繋がり、第八辺32gの上端から左方斜め上に向かって湾曲した第九辺32hが繋がり、更に第九辺32hの上端から上方に向かう第十辺32iが繋がっている。前記第十辺32iの上端は前記第一辺32の他端に繋がっている。
図13に示すように、背面左布31の複数の点線は各中線を示している。
第二辺32aの下端と第十辺32iの下端を結ぶ線を第一中線43、
第四辺32cの中央と上端の真ん中付近から第八辺32gの上端近くを結ぶ線を第二中線43a、
第四辺32cの中央から第八辺32gの中央を結ぶ線を第三中線43b、
前記第一中線43の第十辺32i側端部と第二中線43aの第八辺32g側端部を結ぶ線を第4中線43c、
前記第一中線43の第二辺32a側端部と第三中線43bの第八辺32g側端部を結ぶ線を第五中線43d、
第三辺32bの下端付近から第八辺32gの下端付近を結び、緩やかに湾曲した線を第六中線43e、
前記第四辺32cの中央と下端の真ん中付近から第七辺32fの中央やや上を弧状を描きながら結ぶ線を第七中線43f、
前記第四辺32cの第七中線43f開始位置のやや上側から第七辺32fの下部を弧状を描きながら結ぶ線を第八中線48gとした。
尚、図13に示すように、前記各中線43〜43gにより、背面左布31を複数の面に分け、一部に名称を付した。即ち、
第一辺32から第一中線43の間を第一面31a、
第一中線43、第二中線43a、第4中線43c及び第五中線43dに囲まれた面を第二面31b、
第二中線43a、第五中線43d及び第八辺32gに囲まれた面を第三面31c、
第二中線43a、第三中線43b、第五中線43d及び第六中線43eに囲まれた面を第四面31d、
第二中線43a、第六中線43e及び第四辺32cに囲まれた面を第五面31e、
第二中線43a、第三中線43b及び第六中線43eに囲まれた面を第六面31f、
第三中線43b、第六中線43e及び第七中線43fに囲まれた面を第七面31g、
第八中線43g、第四辺32c、第五辺32d及び第六辺32eに囲まれた面を第八面31hとした。
前述の通り、背面右布33は、前記背面左布31と同型同大であり、背面左布31を反転した形と等しい。即ち、背面右布33は、最上部の第一辺34の一端から略垂直下方に第二辺34aが繋がっており、前記第二辺34aの下端から下方に向かって第三辺34bが繋がっている。前記第三辺34bは下方に向かうに従って外方に向かって湾曲している。
前記第三辺34bの下端からは前記第二辺34aと同方向、即ち下方に向かって第四辺34cが繋がっており、第四辺34cの下端から左方斜め下に向かって第五辺34dが繋がっている。前記第五辺34dの下端から左方斜め上に向かって第六辺34eが繋がっており、前記第六辺34eの上端からは上方に向かって、やや第四辺34c側に湾曲した第七辺34fが繋がっている。
前記第七辺34fの上端からは垂直上方に向かって第八辺34gが繋がり、第八辺34gの上端から右方斜め上に向かって湾曲した第九辺34hが繋がり、更に第九辺34hの上端から上方に向かう第十辺34iが繋がっている。前記第十辺34iの上端は前記第一辺34の他端に繋がっている。
図13に示すように、背面右布33の複数の点線は各中線を示している。
第二辺34aの下端と第十辺34iの下端を結ぶ線を第一中線44、
第四辺34cの中央と上端の真ん中付近から第八辺34gの上端近くを結ぶ線を第二中線44a、
第四辺34cの中央から第八辺34gの中央を結ぶ線を第三中線44b、
前記第一中線44の第十辺34i側端部と第二中線44aの第八辺34g側端部を結ぶ線を第4中線44c、
前記第一中線44の第二辺34a側端部と第三中線44bの第八辺34g側端部を結ぶ線を第五中線44d、
第三辺34bの下端付近から第八辺34gの下端付近を結び、緩やかに湾曲した線を第六中線44e、
前記第四辺34cの中央と下端の真ん中付近から第七辺34fの中央やや上を弧状を描きながら結ぶ線を第七中線44f、
前記第四辺34cの第七中線44f開始位置のやや上側から第七辺34fの下部を弧状を描きながら結ぶ線を第八中線44gとした。
尚、図13に示すように、前記各中線44〜44gにより、背面右布33を複数の面に分け、一部に名称を付した。即ち、
第一辺34から第一中線44の間を第一面33a、
第一中線44、第二中線44a、第4中線44c及び第五中線44dに囲まれた面を第二面33b、
第二中線44a、第五中線44d及び第八辺34gに囲まれた面を第三面33c、
第二中線44a、第三中線44b、第五中線44d及び第六中線44eに囲まれた面を第四面33d、
第二中線44a、第六中線44e及び第四辺34cに囲まれた面を第五面33e、
第二中線44a、第三中線44b及び第六中線44eに囲まれた面を第六面33f、
第三中線44b、第六中線44e及び第七中線44fに囲まれた面を第七面33g、
第八中線44g、第四辺34c、第五辺34d及び第六辺34eに囲まれた面を第八面33hとした。
次に図14に前記背面左右布31、33に縫製する各ベルト(第八ベルト38、第九ベルト39、第十ベルト41及び第十一ベルト42)を示した。
図14(N)に示すように、第八ベルト38は、略への字状をしている。第一辺38gの一端から略垂直下方に向かって第二辺38hが繋がっており、前記第二辺38hの下端から右方斜め下に向かって第三辺38iが繋がっている。前記第三辺38iの下端からは垂直上方に向かって第四辺38jが繋がり、前記第四辺38jの上端から左方斜め上に向かって第五辺38kが繋がっている。前記第五辺38kと前記第三辺38iは略平行の関係にある。前記第五辺38kの上端からは左方斜め上に向かいつつ湾曲して垂直上方へ伸びる第六辺38lが繋がっており、前記第六辺38lの上端は前記第一辺38gの他端に繋がっている。
図14(N)に示すように、第八ベルト38の複数の点線は各中線を示している。
第二辺38hの下端と第六辺38lの下端を結ぶ線を第一中線45、
第三辺38iと第五辺38kを結ぶ複数の線を上から第二中線45a、第三中線45b、第四中線45c、第五中線45dとした。
尚、図14(N)に示すように、前記各中線45〜45dにより、第八ベルト38を複数の面に分け、名称を付した。即ち、
第一辺38g、第二辺38h、第一中線45及び第六辺38lに囲まれた面を第一面38a、
第一中線45、第三辺38i、第二中線45a及び第五辺38kに囲まれた面を第二面38b、
第二中線45a、第三中線45b、第三辺38i及び第五辺38kに囲まれた面を第三面38c、
第3中線45b、第四中線45c、第三辺38i及び第五辺38kに囲まれた面を第四面38d、
第四中線45c、第五中線45d、第三辺38i及び第五辺38kに囲まれた面を第五面38e、
第五中線45d、第三辺38i及び第四辺38jに囲まれた面を第六面38fとした。
図14(O)に示すように、第九ベルト39は、縦方向に垂直に伸びる第二辺40aの下端から略直角右方に向かって第三辺40bが繋がっており、前記第三辺40bの右端から前記第二辺40a側にやや折り返すように斜め左上に向かって第四辺40cが繋がっている。前記第四辺40cの上端からは垂直上方に向かって第五辺40dが繋がり、前記第五辺40dの上端から斜め左上に向かって緩やかに湾曲しながら第六辺40eが繋がっている。更に、前記第六辺40eの上端から斜め左下に向かって第一辺40が繋がり、前記第一辺40の他端は前記第二辺40aの上端に繋がっている。
図14(O)に示すように、第九ベルト39の複数の点線は各中線を示している。
第二辺40aの中央やや上部と第六辺40eの中央やや上部を結ぶ線を第一中線46、
第二辺40aの中央やや下部と第六辺40eの中央やや下部を結び、前記第一中線46と平行した線と第二中線46a、
前記第二辺40aの第一中線46開始位置のやや上側から第五辺40dの中央を結ぶ、ゆるやかな弧状の線を第三中線46b、
第四辺40cの上端と第三辺40bの右端近くを結ぶ斜線を第四中線46c、
第二辺40aの下端近くと第四辺40cの下端近くを結び、第三辺40bと平行した線を第五中線46d、
第二辺40aの第五中線46d開始位置のやや上側から第三辺40bの左端近くを結ぶ斜線を第六中線46eとした。
尚、図14(O)に示すように、前記各中線46〜46eにより、第九ベルト39を複数の面に分け、名称を付した。即ち、
第一辺40、第二辺40a、第六辺40e及び第一中線46に囲まれた面を第一面39a、
第一中線46、第二中線46a、第三中線46b及び第六辺40eに囲まれた面を第二面39b、
第一中線46、第二中線46a、第三中線46b及び第二辺40aに囲まれた面を第三面39c、
第二中線46a、第三中線46b、第五辺40d及び第六辺40eに囲まれた面を第四面39d、
第二中線46a、第三中線46b、第四中線46c、第五中線46d、第六中線46e、第二辺40a及び第五辺40dで囲まれた面を第五面39e、
第五中線46d、第六中線46e及び第二辺40aで囲まれた面を第六面39f、
第五中線46d、第六中線46e、第二辺40a及び第三辺40bで囲まれた面を第七面39g、
第四中線46c、第三辺40b及び第四辺40cで囲まれた面を第八面39h、
第四中線46c、第五中線46d、第三辺40b及び第四辺40cで囲まれた面を第九面39i、
第四中線46c、第五中線46d、第六中線46e及び第三辺40bで囲まれた面を第十面39jとした。
図14(P)に示すように、第十ベルト41は、縦方向に垂直に伸びる第二辺41gの下端から右方に向かって略直角に第三辺41hが繋がっており、前記第三辺41hの右端から前記第二辺41gにやや折り返すように斜め左上に向かって第四辺41iが繋がっている。前記第四辺41iの上端からは垂直上方に向かって第五辺41jが繋がり、更に第五辺41jの上端から斜め左上に向かって第一辺41fが繋がっている。前記第一辺41fの上端は第二辺41gの上端に繋がっている。
図14(P)に示すように、第十ベルト41の複数の点線は各中線を示している。
第二辺41gの上端近くと第一辺41fの上端近くを結ぶ斜線を第一中線47、
第二辺41gの中央と第一辺41fの中央付近を結び、前記第一中線47と略平行の線を第二中線47a、
第四辺41iの上端と第三辺41hの右端近くを結ぶ斜線を第三中線47b、
第二辺41gの下端近くと第三辺41hの左端近くを結ぶ斜線を第4中線47cとした。
尚、図14(P)に示すように、前記各中線47〜47cにより、第十ベルト41を複数の面に分け、名称を付した。即ち、
第一辺41f、第二辺41g及び第一中線47で囲まれた面を第一面41a、
第一辺41f、第二辺41g、第一中線47及び第二中線47aで囲まれた面を第二面41b、
第一辺41f、第二辺41g、第三辺41h、第五辺41j、第二中線47a、第三中線47b及び第四中線47cで囲まれた面を第三面41c、
第二辺47g、第三辺41h及び第四中線47cで囲まれた面を第四面41d、
第三辺47h、第四辺41e及び第三中線47bで囲まれた面を第五面41eとした。
図14(Q)に示すように、第十一ベルト42は、縦方向に垂直に伸びる第二辺42fの下端から右方斜め下に向かう第三辺42gが繋がっており、前記第三辺42gの右端から右方斜め上に向かう第四辺42hが繋がっている。前記第四辺42hの右端から略垂直上方に向かって第五辺42iが繋がり、更に第五辺42iの上端から左方斜め上に向かって第一辺42eが繋がっている。前記第一辺42eの上端は第二辺42fと繋がっている。
図14(Q)に示すように、第十一ベルト42の複数の点線は各中線を示している。
第二辺42fの上端近くと第一辺42eの上端近くを結ぶ斜線を第一中線48、
第二辺42fの第一中線48開始位置やや下と第一辺42eの第一中線48位置のやや下を結び、前記第一中線48と略平行の斜線を第二中線48a、
第一辺42eの右端近くと第四辺42hの中央やや右側を結ぶ斜線を第三中線48bとした。
尚、図14(Q)に示すように、前記各中線47〜48bにより、第十一ベルト42を複数の面に分け、名称を付した。即ち、
第一辺42e、第二辺42f及び第一中線48で囲まれた面を第一面42a、
第一辺42e、第二辺42f、第一中線48及び第二中線48aで囲まれた面を第二面42b、
第一辺42e、第四辺42h、第五辺42i及び第三中線48bで囲まれた面を第四面、
前記第一面42a、第二面42b、第四面42d以外の面を第三面42cとした。
次に図7から図14を使用して、男性用アンダーシャツ1aにおける各布の位置関係を説明することとする。
男性用アンダーシャツ1aの前面部分は、図7、図9、図10及び図11に示すように、まず、前合わせ布21を後合わせ布22の上に重ねる。その際、前合わせ布21の第二辺21bを後合わせ布22の中線22gに合わせ、前合わせ布21の中線21gを後合わせ布22bに合わせ、更に第一辺21a、22a同士、第四辺21d、22d同士を合わせて縫合する。このとき、前合わせ布21の第三辺21cは後合わせ布22の第五辺22eの一部と重なって縫合されており、後合わせ布22の第三辺22cは前合わせ布21の第五辺21eの一部と重ねって縫合されている。
次に、中央右下布24の第一辺24aを後合わせ布22の第五辺22e及び前合わせ布21の第三辺21cに合わせて、それぞれを縫合し、同時に中央左下布23の第一辺23aを前合わせ布21の第五辺21e及び後合わせ布22の第三辺22cに合わせてそれぞれ縫合する。
次に、前後合わせ布21、22の第四辺21d、22d、及び中央左右下布23、24の第二辺23b、24bが集まった位置に、前記全ての辺21d、22d、23b、24bに渡った状態で前下合わせ布25を縫合する。
次に、上記のように縫合されて一体となった前後合わせ布21、22、中央左右下布23、24及び前下合わせ布25を前中央布20に縫合する。このとき、前後合わせ布21、22の第一辺21a、22aが重なった辺を前中央布20の中線20eの位置に合わせ、前中央布20の第二辺20bと後合わせ布22の第六辺22fが重なった位置及び第四辺20dと前合わせ布21の第六辺21fが重なった位置のみを縫合し、中線20eの位置は縫合しない。
次に、前中央布20と左右布26、27は、前中央布20の第四辺20dに左布26の第三辺26f及び第四辺26gを縫合し、前中央布20の第二辺20bに右布27の第三辺27f、第四辺27gを縫合して連結する。
そして、前中央布20の裏面に前中央布20と同型同大の第五ベルト35を重ねて縫合し、左右布26、27の第二面26b、27bの裏面に第六ベルト36縫合し、更に前記各第六ベルト36の第二面26bの裏面に第七ベルト37を縫合する。従って、前中央布20は二重となっており、左右布26、27の第二面26b、27bは二重部分と三重部分が混在した面となっている。
男性用アンダーシャツ1aの背面部分は、図8、図12、図13及び図14に示すように、まず、背面左右布31、33の第八辺32g、34g同士を位置を合わせて縫合し、次に背面左布31の第七辺32fを背面中央布28の第一辺28gと縫合し、背面右布33の第七辺34fを背面中央布28の第二辺28hと縫合する。
次に、背面中央布28の第三辺28iと背面左右布31、33の第六辺32e、34eで形成される湾曲辺に背面下布29の第一辺29aを縫合し、更に背面下布29の第三辺29cに後下合わせ布30を縫合する。
次に、以上のように縫合された男性用アンダーシャツ1aの背面に各ベルトを縫合する。尚、各ベルトは裏面(各布の内側)に縫合される。
まず、一方の第八ベルト38は、背面左布31の第一面31a、第二面31bに第八ベルト38の第一、第二面38a、38bを重ね、背面左右布31、33の第三面31c、33cに第八ベルト38の第三面38cを重ね、背面右布33の第四面33dに第八ベルト38の第四面38dを重ね、背面右布33の第六面に第八ベルト38の第五、第六面38e、38fを重ねた状態で縫合し、
他方の第八ベルト38は、背面右布33の第一、第二面33a、33bに第八ベルト38の第一、第二面38a、38bを重ね、背面左右布31、33の第三面31c、33cに第八ベルト38の第三面38cを重ね、背面左布31の第四面31dに第八ベルト38の第四面38dを重ね、背面左布31の第六面に第八ベルト38の第五、第六面38e、38fを重ねた状態で縫合する。
次に、一方の第九ベルト39は、背面左布31の第五面31eに第九ベルト39の第一面39aを重ね、背面左布31の第六面31fに第九ベルト39の第二、第三面39b、39cを重ね、背面左布31の第七面31gに第九ベルト39の残りの面を重ねた状態で縫合し、
他方の第九ベルト39は、背面右布33の第五面33eに第九ベルト39の第一面39aを重ね、背面右布33の第六面33fに第九ベルト39の第二、第三面39b、39cを重ね、背面右布33の第七面33gに第九ベルト39の残りの面を重ねた状態で縫合する。
更に、前記各第九ベルト39、39には第十ベルト41、41が縫合される。即ち、第九ベルト39の第三中線46bと第十ベルト41の第一辺41fを合わせ、第九ベルト39の第五中線46dに第十ベルト41の第三辺41hを合わせた状態で縫合する。
次に、一方の第十一ベルト42は、背面左布31の第八面31hに第十一ベルト42の第一、第二、第三面42a、42b、42cを重ねた状態で縫合し、
他方の第十一ベルト42は、背面右布32の第八面33hに第十一ベルト42の第一、第二、第三面42a、42b、42cを重ねた状態で縫合する。尚、各第十一ベルト42に第四面42d、42dはそれぞれ背面中央布28の第三面28c、第六面28fに重ねられ背面中央布28に縫合される。尚、背面下布29は同型同大の2枚の背面下布29、29を重ねている。
最後に、上記のように縫合した男性用アンダーシャツ1aの前面と背面を縫合する。縫合位置は、左布26の第一辺26dと背面左布31の第一辺32、右布27の第一辺27dと背面右布33の第一辺34、左布26の第七辺26jと背面左布31の第四辺32c、右布27の第七辺27jと背面右布33の第四辺34cである。
図15は本発明である補整下着における女性用パンツの正面図、図16は女性用パンツの背面図、図17は女性用パンツの各布を示す図、図18は女性用パンツの各布及び各ベルトを示す図、図19は女性用パンツの各布及び各ベルトを示す図である。
図15及び図16に示すように、女性用パンツ1bは、正面股関節付近から腰下及び外腿まで、尾てい骨の周囲を除いた腰から裏腿まで、の位置に当たるように伸縮布を縫製して部分的に収縮性を高めたパンツである。
図17から図19を使用して、女性用パンツ1bの各部材を説明することとする。まず図17には、女性用パンツ1bの前中央布50及び股下布51を示した。
図17(A)に示すように、前中央布50は左右対称の略花びら型をしている。即ち、中央が下方に向けて屈曲した第一辺50aの両端から同型同大の弧状の辺(第二辺50b、50c)が下方に向かって伸び、前記第二辺50b、第三辺50cの下端同士が前記第一辺50aの下方延長線上で繋がった形状をしている。尚、前中央布50内に示した点線は中線を示しており、前記第一辺50aと平行する線を第一中線50d、前記第二辺50bと平行する線を第二中線50e、前記第三辺50cと平行する線を第三中線50fとした。
図17(B)に示すように、股下布51は、上辺が湾曲した左右対称のドアのような形状をしている。即ち、底辺にあたる第三辺51cの両端に、略U字型の辺を上下反転させた状態で各端部同士を繋げた形をしている。尚、図17(B)では、底辺を第三辺51c、前記第三辺51cの両端から垂直上方に向けて真っ直ぐに伸びた辺を第二辺51b、第四辺51d、上部の大きく湾曲した辺を第一辺51aとした。
次に、図18に女性用パンツ1bの左右布52、53、前記左右布52、53に縫合する第1ベルト57及び第二ベルト58を示した。
図18(C)に示すように、左右布52、53は同型同大であり、左布52を左右反転した形状は右布53と等しい。
前記左布52は、上辺にあたる第一辺52fの左端から略垂直下方に向けて伸び始め、左方に向かって湾曲した第二辺52gが繋がり、前記第二辺52gの端部から垂直下方に向けて第三辺52hが繋がっている。前記第三辺52hの下端からは右方に向けて湾曲してから左方に長く伸びる第四辺52iが繋がり、前記第四辺52iの左端から垂直下方よりもやや右寄りに傾斜した第五辺52jが繋がっている。前記第五辺52jの下端からは略直角右方に向かって第六辺52kが蛇行しながら伸び、第六辺52kの右端から略垂直上方に向かって第七辺52lが伸びている。前記第七辺52lの上端は前記第一辺52fの右端に繋がっている。尚、前記第七辺52lは上方に向かうに従って、やや左方にむけて弧を描いた辺である。
上述の通り、右布53は前記左布52を左右反転した形状と等しい。即ち、前記右布53は、上辺にあたる第一辺53fの右端から略垂直下方に向けて伸び始め、右方に向かって湾曲した第二辺53gが繋がり、前記第二辺53gの端部から垂直下方に向けて第三辺53hが繋がっている。前記第三辺53hの下端からは左方に向けて湾曲してから右方に長く伸びる第四辺53iが繋がり、前記第四辺53iの右端から垂直下方よりもやや左寄りに傾斜した第五辺53jが繋がっている。前記第五辺53jの下端からは略直角左方に向かって第六辺53kが蛇行しながら伸び、第六辺53kの左端から略垂直上方に向かって第七辺53lが伸びている。前記第七辺53lの上端は前記第一辺53fの左端に繋がっている。尚、前記第七辺53lは上方に向かうに従って、やや右方にむけて弧を描いた辺である。
図18(C)に示すように、左右布52、53に示した点線は中線を示している。
左布52において
第一辺52fの右端付近から前記第二辺52gの中央よりやや上部を結ぶ斜線を第一中線62、
第五辺52jの中央やや上部から右方に向かって水平に第七辺52lまで伸びる線を第四中線62c、
前記第二辺52gの中央付近から前記第四中線62cの右端付近を弧状を描いて結ぶ線を第二中線62a、
前記第四中線62cの左端から全長の四分の一程度右方に向かった位置から略60度程斜め右上に向かって前記第四辺52iの上端と同じ高さまで伸びた線を第三中線62bとし、
右布53において、
第一辺53fの左端付近から前記第二辺53gの中央よりやや上部を結ぶ斜線を第一中線63、
第五辺53jの中央やや上部から左方に向かって水平に第七辺53lまで伸びる線を第四中線63c、
前記第二辺53gの中央付近から前記第四中線63cの左端付近を弧状を描いて結ぶ線を第二中線63a、
前記第四中線63cの右端から全長の四分の一程度左方に向かった位置から略60度程斜め左上に向かって前記第四辺53iの上端と同じ高さまで伸びた線を第三中線63bとした。
尚、図18(C)に示すように、前記各中線62〜62cにより左布52を複数の面二分け、同じく各中線63〜63cにより右布53を複数の面に分け、各面に名称を付した。即ち、
左布52において、
第一辺52f、第二辺52g及び第一中線62で囲まれた面を第一面52a、
第二辺52g、第七辺52l、第一中線62及び第二中線62aで囲まれた面を第二面52b、
第四辺52i、第五辺52j、第三中線62b及び第四中線62cで囲まれた面を第四面52d、
第五辺52j、第六辺52k、第七辺52l、及び第四中線62cで囲まれた面を第五面52e、
残りの面を第三面52cとし、
右布53において、
第一辺53f、第二辺53g及び第一中線63で囲まれた面を第一面53a、
第二辺53g、第七辺53l、第一中線63及び第二中線63aで囲まれた面を第二面53b、
第四辺53i、第五辺53j、第三中線63b及び第四中線63cで囲まれた面を第四面53d、
第五辺53j、第六辺53k、第七辺53l、及び第四中線63cで囲まれた面を第五面53e、
残りの面を第三面53cとした。
尚、図18(C)に示すように、左右布52、53には上下に二分する二重線が示されているが、これは粗網部61で網目が大きくなっており、女性用パンツ1bを履いた際にちょうど足の付け根に位置する。この粗網部61を設けるとで足の付け根付近の圧迫感を開放しているが、特に限定したものではなく、設けなくても構わない。
図18(D)に示すように、第一ベルト57は、前記左右布52、53に縫合するベルトであり、前記左右布52、53の第二面52b、53bと同型同大である。即ち、第一辺57aの左端から斜め左下に第二辺57bが繋がり、前記第二辺57bの下端から垂直下方に向けて第三辺57cが繋がっている。前記第三辺57cの下端からは斜め右下に弧を描いて長く伸びる第四辺57dが繋がり、第四辺57dの下端から斜め右下に短く伸びる第五辺57eが繋がっている。前記第五辺57eの下端からは上方に向かって第六辺57fが繋がり、前記第六辺57fの上端は前記第一辺57aの右端と繋がっている。
図18(E)に示すように、第二ベルト58は、前記左右布52、53に縫合するベルトであり、前記左右布52、53の第四面52d、53dと同型同大である。即ち、第一辺58aの左端から一度下方に向かってから湾曲し、左方に向けて長く伸びた第二辺58bが繋がり、前記第二辺58bの左端から下方に向かって第三辺58cが伸びている。前記第三辺58cの下端からは右方垂直方向に第四辺58dが繋がっており、前記第四辺58dの右端から斜め右上に向かって第五辺58eが伸びている。前記第五辺58eの上端は前記第一辺58aの右端に繋がっている。
次に、図19に女性用パンツ1bの後中央布54、背面左右布55、56、及び前記後中央布54と背面左右布55、56に縫合する第三ベルト59を示した。
図19(F)に示すように、後中央布54は、上辺にあたる第一辺54aの両端から下方に向かって同径同大で弧状の第二、第四辺54e、54gが繋がり、前記第二、第四辺54e、54gの下端は、中央が第一面54a側に向かって膨らんだ第三辺54fの両端に繋がっている。前記第二、第四辺54e、54gは外方に向かって膨らんだ弧状をしている。また、後中央布54は左右対称の形状をしている。
前記後中央布54に示した各点線は中線を示している。前記第一辺54dの下に位置し、中央が第三辺54f側に屈曲した左右対称の線を第一中線64、
前記第三辺54fの上に位置する緩やかな弧状の線を第二中線64aとし、更に第一中線64から上側の面を第一面54a、第二中線64aから下側の面を第三面64c、第一中線64と第二中線64aに挟まれた面を第二面54bとした。
図19(F)に示すように、背面左右布55、56は同型同大であり、背面左布55を左右反転した形と背面左布56は等しい。
背面左布55は、上辺にあたる第一辺55dの左端から略垂直下方にむけて第二辺55eが長く伸び、前記第二辺55eの下端から略直角右方に向かって第三辺55fが伸びている。前記第三辺55fの右端からは略垂直上方に向かって第四辺55gが伸び、前記第四辺55gの上端から第二辺55e側に緩やかに弧状を描いて上方に向かう第五辺55hが伸びている。前記第五辺55hの上端は前記第一辺55dの右端に繋がっている。
背面右布56は、前記背面左布55と同型同大であり、背面左布55を左右反転した形と等しい。即ち、上辺にあたる第一辺56dの右端から略垂直下方にむけて第二辺56eが長く伸び、前記第二辺56eの下端から略直角左方に向かって第三辺56fが伸びている。前記第三辺56fの左端からは略垂直上方に向かって第四辺56gが伸び、前記第四辺56gの上端から第二辺56e側に緩やかに弧状を描いて上方に向かう第五辺56hが伸びている。前記第五辺56hの上端は前記第一辺56dの左端に繋がっている。
前記背面左右布55、56に示した各点線は中線を示している。
背面左布55において、
第五辺55hの上端から全体の四分の一下方部分から同じく第五辺55hの下端から全体四分の一上方部分を大きく第二辺55e方向に湾曲しながら結んだ線を第一中線65、
前記第四辺55gの上端から全体の三分の一下方部分から前記第三辺55fの右端から全体の三分の一左方部分を緩やかな弧を描いて結んだ線を第二中線65aとし、
背面右布56において、
第五辺56hの上端から全体の四分の一下方部分から同じく第五辺56hの下端から全体四分の一上方部分を大きく第二辺56e方向に湾曲しながら結んだ線を第一中線65、
前記第四辺56gの上端から全体の三分の一下方部分から前記第三辺56fの左端から全体の三分の一右方部分を緩やかな弧を描いて結んだ線を第二中線65aとした。
更に背面左布55において、
前記第五辺55hと第一中線56に囲まれた面を第二面55b、
前記第四辺55g、第三辺55f及び第二中線65aに囲まれた面を第三面55c、
前記第二面55b及び第三面55c以外の面を第一面55aとし、
同じく背面右布56において、
前記第五辺56hと第一中線56に囲まれた面を第二面56b、
前記第四辺56g、第三辺56f及び第二中線65aに囲まれた面を第三面56c、
前記第二面56b及び第三面56c以外の面を第一面56aとした。
図19(G)に示すように、第三ベルト59は、前記背面中央布54の第一面54a及び第三面54cの中央から左半分と前記背面左布55の第一面55aにかけた範囲と、
前記背面中央布54の第一面54a及び第三面54cの中央から右半分前記背面右布56の第一面56aにかけた範囲に縫合されるベルトである。
前記第三ベルト59は、上辺にあたる第一辺59eの左端から略垂直下方に向かって長く伸びた第二辺59fが伸び、前記第二辺59fの下端から直角右方に向かって第三辺59gが伸びている。前記第三辺59gの右端からは斜め右上方に向かって緩やかに湾曲した第四辺59hが伸びている。前記第四辺59hの上端からは略垂直上方に向かって第五辺59iが伸び、前記第五辺59iの上端から略直角右方に向かって第六辺59jが伸びている。前記第六辺59jの上端からは略垂直上方に向かって第七辺59kが伸び、前記第七辺59kの上端からは略直角左方に向かい、次第に上方に向かって湾曲しながら更に右方に大きく引き返す第八辺59lが伸び、前記第八辺59lの上端からは略垂直上方に向かって第九辺59mが伸びている。前記第九辺59mの上端は前記第一辺59eの右端と繋がっている。
尚、前記第一辺59eは背面中央布54の第一辺54aの半分の長さと背面左布55の第一辺55dを合わせた長さと等しく、
前記第二辺59fは前記背面左布55の第二辺55eの長さと等しく、
前記第三辺59gは前記背面左布55の第三辺55fの左端から第二中線65aが接するまでの長さと等しく、
前記第四辺59hは前記背面左布55の第二中線65aの長さと等しく、
前記第五辺59iは前記背面左布55の第四辺55g上端から第二中線65aが接するまでの長さと等しく、
前記第六辺59jは前記背面中央布54の第三辺54fの半分の長さと等しく、
前記第七辺59kは前記背面中央布54の第三辺54fの中央から第二中線64aの中央を結んだ距離と等しく、
前記第八辺59lは前記背面中央布54の第一中線64の左半分と第二中線64aの左半分と背面左布55の第一中線65を足した長さと等しく、
前記第九辺59mは前記背面中央布54の第一辺54dの中央から第一中線64の中央を結んだ距離と等しい。
尚、前記第三ベルト59を左右反転させた場合、第三ベルト59の各辺の長さは以下の通りとなる。即ち、
前記第一辺59eは背面中央布54の第一辺54aの半分の長さと背面右布56の第一辺56dを合わせた長さと等しく、
前記第二辺59fは前記背面右布56の第二辺56eの長さと等しく、
前記第三辺59gは前記背面右布56の第三辺56fの右端から第二中線65aが接するまでの長さと等しく、
前記第四辺59hは前記背面右布56の第二中線65aの長さと等しく、
前記第五辺59iは前記背面右布56の第四辺56g上端から第二中線65aが接するまでの長さと等しく、
前記第六辺59jは前記背面中央布54の第三辺54fの半分の長さと等しく、
前記第七辺59kは前記背面中央布54の第三辺54fの中央から第二中線64aの中央を結んだ距離と等しく、
前記第八辺59lは前記背面中央布54の第一中線64の右半分と第二中線64aの右半分と背面右布56の第一中線65を足した長さと等しく、
前記第九辺59mは前記背面中央布54の第一辺54dの中央から第一中線64の中央を結んだ距離と等しい。
次に図15から図19を使用して、女性用パンツ1bにおける各布の位置関係を説明する事とする。
女性用パンツ1bの前面部分は、図15、図17及び図18に示すように、まず、前中央布50と左右布52、53を縫合する。このとき、前中央布50の第二中線50eと右布53の第二辺53gを位置を合わせて縫合し、前中央布50の第三中線50fと左布52の第二辺52gを位置を合わせて縫合する。更に、前記左右布52、53の第四辺52i、53i同士を位置を合わせて縫合する。
次に、左右布52、53の各第四辺52d、53dでできる略U字状の辺に股下布551の第一、第二、第四辺51a、51b、51dの位置を合わせて、左右布52、53と股下布55を縫合する。そして、前記左右布52、53の第二面52b、53bに前記第一ベルト57を裏面側からそれぞれ縫合し、第四面52d、53dに前記第二ベルト58を裏面側からそれぞれ縫合する。
女性用パンツ1bの背面部分は、図16及び図19に示すように、まず、背面中央布54と背面左右布55、56を縫合する。このとき、背面中央布54の第二辺54eに背面左布55の第五辺55hを位置を合わせて縫合し、背面中央布54の第四辺54gに背面右布56の第五辺56hを位置を合わせて縫合する。
そして、背面中央布54の第一、第三面54a、54cの中央から左半分の面と背面左布55の第一面55aに第三ベルト59を重ねて縫合し、
同じく背面中央布54の第一、第三面54a、54cの中央から右半分の面と背面右布56の第一面56aに第三ベルト59を反転させて重ねて縫合する。
以上のように縫合した女性用パンツ1bの正面と背面を、まず左布52の第七辺52lと背面左布55の第二辺55eを位置を合わせて縫合し、
右布53の第七辺53lと背面右布56の第二辺56eを位置を合わせて縫合し、
更に股下布51の第三辺51と背面中央布54の第三辺54fを位置を合わせて縫合する。
次に、左布52の第五辺52jと背面左布55の第四辺55gを位置を合わせて縫合し、右布53の第五辺53jと背面右布56の第四辺56gを位置を合わせて縫合する。
最後に、前記左布52の下部と背面左布55の下部で形成される筒状の太腿挿通部分と、前記右布53の下部と背面右布56の下部で形成される筒状の太腿挿通部分にそれぞれ裾飾り60を周面に渡って縫合する。尚、裾飾り60の上辺の位置は左右布52、53の第四中線62c、63c及び背面左右布55、56の第三中線65bの位置である。
図20は本発明である補整下着における女性用アンダーシャツの正面図、図21は女性用アンダーシャツの背面図、図22は女性用アンダーシャツの各布及び各ベルトを示す図、図23は女性用アンダーシャツの各布及び各ベルトを示す図である。
図20及び図21に示すように、女性用アンダーシャツ1cは、鎖骨から肩を通り肩胛骨まで、胸部、腹部及び下腹部を除いた脇の下から脇腹まで、肩胛骨の周囲及び尾てい骨の周囲を除いた脇の下から腰及び裏腿まで、の位置に当たるように伸縮布を縫製して部分的に収縮性を高めたアンダーシャツである。
図22及び図23を使用して、女性用アンダーシャツ1cの各部材を説明する事とする。先ず図22には、女性用アンダーシャツ1cの前中央布70、左右布71、72、左右胸布73、74、左右肩布75、76、胸布77、左右下布78、79、前合わせ布80、ワイヤー86、第一ベルト87、胸パッド88、第二ベルト89を示した。
図22に示すように、前中央布70は左右対称の布である。下辺にあたる第四辺70fの左端から斜め左上に向かって第三辺70eが伸び、前記第三辺70eの上端から斜め右上に向かい中盤から斜め左上に向かって湾曲した第二辺70dが伸びている。前記第二辺70dの上端からは弧を描いて斜め右上に向かう第一辺70cが伸びている。
一方、前記第四辺70fの右端からは斜め右上に向かって第五辺70gが伸び、前記第五辺70gの上端から斜め左上に向かい中盤から斜め右上に向かって湾曲した第六辺70hが伸びている。前記第六辺70hの上端からは弧を描いて斜め右上に向かう第七辺70iが伸び、第七辺70iの上端は第一辺70cの上端に繋がっている。
前述の通り、前中央布70は左右対称であるため、前記第一辺70cを左右反転すると第七辺70iと等しく、前記第二辺70dを左右反転すると第六辺70hと等しく、前記第三辺70eを左右反転すると第五辺70gと等しくなる。また、前記第二辺70dと第三辺70eの接続部が左方に最も張り出した部分となり、前記第五辺70gと第六辺70hの接続部が右方に最も張り出した部分となる。
図22に示すように、左右布71、72は同型同大であり、左布71を左右反転した形が右布72と等しい。前記左布71は、上辺にあたる短い第一辺71cの右端から下方に向かってやや左方に弧を描いて右方に向かう第五辺71gが長く伸び、前記第五辺71gの下端から斜め左上に折り返すように第四辺71fが伸びている。前記第四辺71fの上端からは上方に向かって緩やかな略S字を描くように第三辺71eが長く伸び、第三辺71eの上端から斜め右上に向かって湾曲した第二辺71dが伸びている。前記第二辺71dの上端は前記第一辺71cの左端に繋がっている。
前記右布72は、上辺にあたる短い第一辺72cの左端から下方に向かってやや右方に弧を描いて左方に向かう第五辺72gが長く伸び、前記第五辺72gの下端から斜め右上に折り返すように第四辺72fが伸びている。前記第四辺72fの上端からは上方に向かって緩やかな略S字を描くように第三辺72eが長く伸び、第三辺72eの上端から斜め左上に向かって湾曲した第二辺72dが伸びている。前記第二辺72dの上端は前記第一辺72cの右端に繋がっている。
前記左右布71、72の下部に示した斜線は中線91を示しており、前記中線91から上部の面を第一面71a、72aとし、中線91から下部の面を第二面71b、72bとした。
図22に示すように、左右胸布73、74は同型同大であり、左胸布71を左右反転した形が右胸布74と等しい。前記左胸布73は、上辺にあたる第一辺73cの右端から斜め右下に向かって短い第四辺73fが伸びており、前記第一辺73cの左端から斜め左下に向かって第一辺73cよりも長い第二辺73dが蛇行しながら伸びている。前記第二辺73dの下端と第四辺73fの下端は第三辺73eで結ばれており、第三辺73eは下方に向かって大きく湾曲している。
前記右胸布74は、上辺にあたる第一辺74cの左端から斜め左下に向かって短い第四辺74fが伸びており、前記第一辺74cの右端から斜め右下に向かって第一辺74cよりも長い第二辺74dが蛇行しながら伸びている。前記第二辺74dの下端と第四辺74fの下端は第三辺74eで結ばれており、第三辺74eは下方に向かって大きく湾曲している。
前記左右胸布73、74の第三辺73e、74eの両端を結ぶように弧状の線は中線92を示しており、前記中線92から下部を第一面73a、74aとし、中線92から上部を第二面73b、74bとした。
図22に示すように、左右肩布75、76は同型同大であり、前記左肩布75を左右反転した形が右肩布76と等しい。前記左肩布75は、略長方形状をしており、上辺にあたる第一辺75aの左端から略垂直下方に向かって第二辺75bが伸び、第一辺75aの右端から略垂直下方に向かって第四辺75dが伸びている。前記第二辺75bの下端と第四辺75dの下端は第三辺75cで結ばれている。尚、前記第二辺75bは中央付近が第四辺75d側に最も近づいた緩やかな弧状をしており、前記第四辺75dは中央付近が第二辺75b側に最も近づいた緩やかな弧状をしている。
前記右肩布76は、略長方形状をしており、上辺にあたる第一辺76aの右端から略垂直下方に向かって第二辺76bが伸び、第一辺76aの左端から略垂直下方に向かって第四辺76dが伸びている。前記第二辺76bの下端と第四辺76dの下端は第三辺76cで結ばれている。尚、前記第二辺76bは中央付近が第四辺76d側に最も近づいた緩やかな弧状をしており、前記第四辺76dは中央付近が第二辺76b側に最も近づいた緩やかな弧状をしている。
図22に示すように、胸布77は、略二等辺三角型状をしている。上辺に当たる第一辺77aが最も長く、装飾のため蛇行した辺となっている。残りの二つの辺である第二辺77b及び第三辺77cは同じ長さである。
図22に示すように、左右下布78、79は同型同大であり、前記左下布78を左右反転した形が右下布79と等しい。前記左下布78は、下辺にあたる第三辺78cが最も短く、第三辺78cの左端から右斜め上に向かって最も長い第二辺78bが伸び、右端から右斜め上に向かって二番目に長い第四辺78dが伸びている。前記第二辺78bの上端と第四辺78dの上端は第一辺78aで結ばれており、第一辺78aは第三辺78cよりも長い。そのため、第二辺78bと第四辺78dの距離は第一辺78aに近づくに従い離れていく。
前記右下布79は、下辺にあたる第三辺79cが最も短く、第三辺79cの右端から左斜め上に向かって最も長い第二辺79bが伸び、左端から左斜め上に向かって二番目に長い第四辺79dが伸びている。前記第二辺79bの上端と第四辺79dの上端は第一辺79aで結ばれており、第一辺79aは第三辺79cよりも長い。そのため、第二辺79bと第四辺79dの距離は第一辺79aに近づくに従い離れていく。
図22に示すように、前下合わせ布80は略長方形状をしており、複数のボタン80aを取り付けた布である。
図22に示すように、ワイヤー86は略U字状に大きく湾曲したワイヤーである。前記ワイヤー86の長さは、前記左右胸布73、74の第三辺73e、74eと等しく、湾曲形状も等しい。即ちワイヤー86を左右胸布73、74の第三辺73e、74eに沿わせる部材である。
図22に示すように、第一ベルト87は、前記左右布71、72の第一面71a、72aと同型同大である。即ち、第一ベルト87を左右反転させることで左右右布71、72の第一面71a、72aに合わせることができる。
前記第一ベルト87は、上辺にあたる最も短い第一辺87aの右端から下方に向かってやや左方に弧を描いて右方に向かう第五辺87eが長く伸び、第五辺87eの下端から斜め左下に向かって第四辺87dが伸びている。前記第四辺87dの下端からは上方に向かって緩やかな略S字を描くように第三辺87cが伸び、第三辺87cの上端から斜め右上に向かって湾曲した第二辺87bが伸びている。前記第二辺87bの上端は前記第一辺87aの左端に繋がっている。
尚、前記第一ベルト87の第一辺87aは左右布71、72の第一辺71c、72cと等しく、第二辺87bは左右布71、72の第二辺71d、72dと等しく、第三辺87cは左右布71、72の第三辺71e、72eの上端から中線91が接する長さと等しく、第四辺87dは中線91と等しく、第五辺87eは左右布71、72の第五辺71g、72gの上端から中線91が接する長さと等しい。
図22に示すように、胸パッド88は前記左右胸布73、74の第一面73a、74aの裏面に重ねるパッドである。即ち、胸パッド88は略U字状に大きく湾曲した第二辺88bと前記第二辺88bの両端を結ぶ第一辺88aからなり、前記第一辺88aは左右胸布73、74の中線92と等しく、前記第二辺88bは左右胸布73、74の第三辺73e、74eと等しい。
図22に示すように、第二ベルト89は前記左右肩布75、76の裏面に縫合するベルトであり、前記左右肩布75、76と同型同大である。即ち、前記第二ベルト89は、略長方形状をしており、上辺にあたる第一辺89aの左端から略垂直下方に向かって第二辺89bが伸び、第一辺89aの右端から略垂直下方に向かって第四辺89dが伸びている。前記第二辺89bの下端と第四辺89dの下端は第三辺89cで結ばれている。尚、前記第二辺89bは中央付近が第四辺89d側に最も近づいた緩やかな弧状をしており、前記第四辺89dは中央付近が第二辺89b側に最も近づいた緩やかな弧状をしている。
前記第一辺89aの長さは左右肩布75、76の第一辺75a、76aの長さと等しく、前記第二辺89bの長さは左右肩布75、76の第二辺75b、76bの長さと等しく、前記第三辺89cの長さは左右肩布75、76の第三辺75c、76cの長さと等しく、前記第四辺89dの長さは左右肩布75、76の第四辺75d、76dの長さと等しい。
次に図23には、女性用アンダーシャツ1cの背面中央布81、背面左右布82、83、背面下布84、背面合わせ布85、第三ベルト90を示した。
図23に示すように、背面中央布81は、左右対称で葉の一部を切り落としたような形状をしている。即ち、左辺にあたる第一辺81cと右辺にあたる第三辺81eは同型の弧状をしており、第一辺81cを反転したものが第三辺81eと等しい。
前記第一辺81cと第三辺81eの上端同士は繋がっており、上端から下方に向かうにつれてそれぞれの辺が一度外方に向かって張り出し、更に下方に向かうにつれて内側に湾曲し、第二辺81dの各端部に繋がっている。
前記背面中央布81の下部には、前記第二辺81dと略平行の点線が付されており、この線は中線93を示している。前記中線93の上部の面を第一面81aとし、中線93の下部の面を第二面81bとした。
図23に示すように、背面左右布82、83は同型同大であり、前記背面左布82を左右に反転した形は背面右布83と等しい。前記背面左布82は、上辺にあたる第一辺82dの左端から下方に向かいつつ左方に向かって湾曲した第二辺82eが伸びており、前記第二辺82eの下端から下方に向かって長く緩やかな弧状の第三辺82fが伸びている。前記第三辺82fの下端からは斜め右下に向かって第四辺82gが伸びており、前記第四辺82gの下端から右方に向けて短い第五辺82hが伸びている。前記第五辺82hの右端からは上方に向かって第六辺82iが伸び、この第六辺82iは中央部分が前記第三辺82f側に緩やかに湾曲した辺である。前記第六辺82iの上端からは垂直上方に向かって第七辺82jが伸びており、第七辺82jの上端から斜め左上に向かって第八辺82kが伸びている。この第八辺82kの上端は前記第一辺82dの右端と繋がっている。
前記背面右布83は背面左布82を左右反転した形と等しい。即ち、背面右布83は、上辺にあたる第一辺83dの右端から下方に向かいつつ右方に向かって湾曲した第二辺83eが伸びており、前記第二辺83eの下端から下方に向かって長く緩やかな弧状の第三辺83fが伸びている。前記第三辺83fの下端からは斜め左下に向かって第四辺83gが伸びており、前記第四辺83gの下端から左方に向けて短い第五辺83hが伸びている。前記第五辺83hの左端からは上方に向かって第六辺83iが伸び、この第六辺83iは中央部分が前記第三辺83f側に緩やかに湾曲した辺である。前記第六辺83iの上端からは垂直上方に向かって第七辺83jが伸びており、第七辺83jの上端から斜め右上に向かって第八辺83kが伸びている。この第八辺83kの上端は前記第一辺83dの左端と繋がっている。
図22に示すように、前記背面左右布82、83には点線が付されており中線を示している。即ち、第二辺82e、83eの下端近くから第七辺82j、83jの下端近くを結び、大きく湾曲した線を第一中線94、
第六辺82i、83iの上端から全体の4分の1程度下の位置と第六辺82i、83iの下端近くを結び、中央に向かうに従って前記第三辺82f、83fに向かって大きく湾曲した線を第二中線94aとした。
そして、背面左右布82、83の前記第一中線94から上部の面を第一面82a、83aとし、第二中線94aと第六辺82i又は83iと囲まれた面を第三面82c、83cとし、残りの面を第二面82b、83bとした。
図23に示すように、背面下布84は左右対称で上辺が大きく湾曲した三味線のばちのような形状をしている。即ち、上辺にあたる第一辺84aは中央部分が大きく上部に向かって膨らんだ弧状をしており、前記第一辺94の各端部から下方に向かって第二辺84bと第四辺84dが繋がっている。前記第二辺84bと第四辺84dは同型で、第二辺84bを反転すると第四辺84dと等しい。
前記第二辺84b及び第四辺84dは第一辺84aの両端から下方に向かう際にそれぞれ内側に湾曲して下方に向かい、第三辺84cの両端に繋がっている。
図23に示すように、背面合わせ布85は略長方形をしており、複数のボタン85aを備えている。背面合わせ布85は前記前下合わせ布80と同型同大であり、ボタン85aの取付数も同じである。
図22に示すように、第三ベルト90は、前記背面左右布82、83の第二面82b、83bに縫合するベルトであり、前記第二面82b、83bとほぼ同型である。
即ち、第三ベルト90は、上辺にあたる短い第一辺90cの左端から下方に向かって緩やかに湾曲した弧状の第二辺90aが伸び、前記第二辺90aの下端から右斜め下に向かって第三辺90eが伸びている。前記第三辺90eの下端からは右方に向かって短い第四辺90fが伸び、第四辺90fの右端から垂直上方に向かって短く第五辺90gが伸びている。前記第五辺90gの上端からは前記第二辺90dに向かって大きく湾曲してから右方に引き返す第六辺90hが伸びており、前記第六辺90hの上端から斜め右上に向かって第七辺90iが伸びている。第七辺90iの上端からは垂直上方に向かって短く第八辺90jが伸び、前記第八辺90jの上端から斜め左上に向かって前記第二辺90dの上部に近づきながら大きく湾曲した第九辺90kが伸びている。前記第九辺90kの上端は前記第一辺90cの右端に繋がっている。
前記第三ベルト90の第二辺90dの長さは背面左右布82、83の第三辺82f、83fと等しく、第三辺90eの長さは背面左右布82、83の第四辺82g、83gと等しく、第四辺90fの長さは背面左布82の第五辺82hと背面中央布81の第二辺81dの半分の長さを足した長さ及び背面右布83の第五辺83hと背面中央布81の第二辺81dの半分の長さを足した長さと等しく、第五辺90gの長さは背面中央布81の第二辺81dの中央から中線93の中央を結んだ距離と等しく、第六辺90hの長さは背面左布82の第二中線94aと背面中央布81の中線93の半分の長さを足した長さ及び背面右布83の第二中線94aと背面中央布81の中線93の半分の長さを足した長さと等しく、第七辺90iの長さは背面左右布82、83の第六辺82i、83iの上端から第二中線94aの上端が接する距離と等しく、第八辺90jの長さは背面左右布82、83の第七辺82j、83jの下端から第一中線94が接する距離と等しく、第九辺90kは背面左右布82、83の第一中線94と等しい。
前記第三ベルト90の第四辺90f近くに付した点線は中線95を示しており、この中線95と第五辺90gの間を第二面90bとし、残りの面を第一面90aとした。
次に図20から図23を使用して、女性用アンダーシャツ1cにおける各布の位置関係を説明する事とする。
女性用アンダーシャツ1cの前面部分は、図20及び図22に示すように、まず前中央布70と左右下布78、79を縫合する。このとき前中央布70の第三辺70eに右下布79の第二辺79bを合わせて縫合し、第五辺70gに左下布78の第二辺78bを合わせて縫合する。そして、前中央布70の第四辺70fと左右した布78、79の第三辺78c、79cにかけて前下合わせ布80の上辺を縫合する。
次に、前中央布70と左右布71、72を縫合する。このとき、前記前中央布70の第六辺70hから左下布78の第一辺78aにかけて左布71の第三面71eを合わせて縫合し、前中央布70の第二辺70dから右下布79の第一辺79aにかけて右布72の第三辺72eを合わせて縫合する。
次に、前中央布70の第一辺70cと右布72の第二辺72dで形成された略U字状の辺に右胸布74の第三辺74eを合わせて縫合し、前中央布70の第七辺70iと左布71の第二辺71dで形成された略U字状の辺に左胸布73の第三辺73eを合わせて縫合し、更に、それらの縫合部分(即ち、左右胸布73、74の第三辺73e、74e)にワイヤー86を縫い付ける。
次に、前記左胸布73の第一辺73cに左肩布75の第三辺75cを合わせ、前記右胸布74の第一辺74cに右肩布76の第三辺76cを合わせ、それぞれ縫合する。
次に前記左右布71、72の第一面71a、72aの裏面に前記第一ベルト87を重ねて縫合し、前記左右胸布73、74の第一面73a、74aの裏面に胸パッド88を重ねて縫合し、前記左右方布75、76の裏面に第二ベルト89を重ねて縫合する。尚、胸布77は前記左右胸布73、74の第二辺73d、74dで形成された谷間に第二辺77bを右胸布74の第二辺74dに合わせ、第三辺77cを左胸布73の第二辺73dに合わせて縫合する。
女性用アンダーシャツ1cの背面部分は、図21及び図23に示すように、まず背面左右布82、83を各々の第七辺82j、83jを合わせて縫合し、次に前記背面左布82の第六辺82iに背面中央布81の第一辺81cを合わせて縫合し、前記背面右布83の第六辺83iに背面中央布81の第三辺81eを合わせて縫合することにより背面左右布82、83と背面中央布81を縫合する。
次に、背面左右布82、83の第五辺82h、83hと背面中央布81の第二辺81dで形成される辺と背面下布84の第一辺84aを合わせて縫合することにより、背面左右布82、83及び背面中央布81と背面下布84を縫合する。更に、前記背面下布84の第三辺84cに背面合わせ布85の上辺を重ねて縫合する。
そして、前記背面左布82の第二面82bから背面中央布81の第二面81bの中央から左面にかけた部分と、前記背面右布83の第二面83bから背面中央布81の第二面81bの中央から右面にかけた部分の裏面に前記第三ベルト90をそれぞれ重ね合わせて背面左右布82、83に第三ベルト90を縫合する。
最後に、以上のように縫合した女性用アンダーシャツ1cの正面と背面を、
左布71の第五辺71gと背面左布82の第三辺82fを合わせて縫合し、右布72の第五辺72gと背面右布83の第三辺83fを合わせて縫合し、更に左肩布75の第一辺75aと背面左布82の第一辺82dを合わせて縫合し、右肩布76の第一辺76aと背面右布83の第一辺83dを合わせて縫合することにより繋ぎ合わせて女性用アンダーシャツ1cとする。
以上のように、本発明である補整下着は、部分的にベルト状の収縮布を複数枚重ねて縫製したパンツと、部分的にベルト状の収縮布を複数枚重ねて縫製し、前記パンツの上から股下で着脱可能なアンダーシャツとからなることを特徴とする。