JP5243653B1 - 難燃性樹脂組成物、及び、これを用いた成形体 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた機械的特性と優れた難燃性とを両立させることができる難燃性樹脂組成物およびこれを用いた成形体を提供すること。
【解決手段】ポリオレフィン樹脂と、リン酸塩化合物を含む難燃剤と、フッ素系ドリップ防止剤とを含み、難燃剤が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して95〜130質量部の割合で配合され、フッ素系ドリップ防止剤が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して0.2質量部以上の割合で配合される難燃性樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、難燃性樹脂組成物、及び、これを用いた成形体に関する。
近年、テレビ、パソコン、プリンタなどのOA機器、建材、自動車の内装材、電子部品などにおいては、火災防止の観点から難燃性に対する要求が厳しくなってきている。そのため、これらには、高い難燃性を有する材料が使用されるようになっている。
このような高い難燃性を有する材料として、合成樹脂に対し、リン酸塩化合物およびドリップ防止剤を配合した難燃性合成樹脂組成物が提案されている(下記特許文献1参照)。特許文献1では、合成樹脂100質量部に対し、リン酸塩化合物が5〜70質量部、ドリップ防止剤が0.05〜5質量部配合されることが開示されている。
特開2003−26935号公報
ところで、難燃性樹脂組成物には、優れた機械的特性と優れた難燃性とを両立させることが求められる。
しかし、上記特許文献1に記載の難燃性合成樹脂組成物は、難燃性の点でいまだ改善の余地があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、優れた機械的特性と優れた難燃性とを両立させることができる難燃性樹脂組成物、及び、これを用いた成形体を提供することを目的とする。
本発明者は上記課題を解決するため、ポリオレフィン樹脂と、リン酸塩化合物を含む難燃剤と、フッ素系ドリップ防止剤とを含む樹脂組成物について研究を重ねた。ここで、特許文献1に記載の樹脂組成物では難燃性の点でいまだ改善の余地があったため、ポリオレフィン樹脂に対する難燃剤の配合量を増加させることを考えた。しかし、合成樹脂100質量部に対し、リン酸塩化合物を70質量部より少し多く配合しただけでは、依然として難燃性を向上させることができなかった。しかし、本発明者は、合成樹脂100質量部に対するリン酸塩化合物の配合量を70質量部よりも大きい範囲のうちの特定の範囲とした難燃性樹脂組成物により上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、ポリオレフィン樹脂と、リン酸塩化合物を含む難燃剤と、フッ素系ドリップ防止剤とを含み、前記難燃剤が、前記ポリオレフィン樹脂100質量部に対して95〜130質量部の割合で配合され、前記フッ素系ドリップ防止剤が、前記ポリオレフィン樹脂100質量部に対して0.2質量部以上の割合で配合され、前記ポリオレフィン樹脂がポリプロピレン樹脂を含み、前記ポリオレフィン樹脂の結晶化度が20〜50%である難燃性樹脂組成物である。
本発明の難燃性樹脂組成物によれば、優れた機械的特性と優れた難燃性とを両立させることができる。
ポリオレフィン樹脂がポリプロピレン樹脂を含む場合に、ポリオレフィン樹脂の結晶化度が上記範囲内にあると、結晶化度が上記範囲を外れる場合に比べて、難燃性樹脂組成物において、より優れた機械的特性が得られる。具体的には、ポリオレフィン樹脂の結晶化度が上記範囲内にあると、結晶化度が上記範囲の下限値未満である場合に比べて、より優れた引張強度が得られる。またポリオレフィン樹脂の結晶化度が上記範囲内にあると、結晶化度が上記範囲の上限値を超える場合に比べて、より優れた引張伸びが得られる。このような効果が得られる理由について、本発明者は以下のように推測している。すなわち、まずポリオレフィン樹脂の結晶化度が上記のように20〜50%であることは、ポリオレフィン樹脂に結晶部と非結晶部とが存在することを意味する。そして、難燃剤は、非晶部の付近に存在する傾向があるため、結晶化度が50%以下であると、非晶部の割合が大きくなり、難燃剤がポリオレフィン樹脂中で浮きにくくなる。そのため、難燃性樹脂組成物が引張時に破断しにくくなり、引張伸びが大きくなると考えられる。一方、結晶化度が20%以上であると、引張試験時の強度を決める結晶部が比較的多く存在することとなり、結果として引張強度が大きくなるものと考えられる。
また本発明は、ポリオレフィン樹脂と、リン酸塩化合物を含む難燃剤と、フッ素系ドリップ防止剤とを含み、前記難燃剤が、前記ポリオレフィン樹脂100質量部に対して95〜130質量部の割合で配合され、前記フッ素系ドリップ防止剤が、前記ポリオレフィン樹脂100質量部に対して0.2質量部以上の割合で配合され、前記ポリオレフィン樹脂がポリエチレン樹脂を含み、前記ポリオレフィン樹脂の結晶化度が25〜45%である。
ポリオレフィン樹脂がポリエチレン樹脂を含む場合に、ポリオレフィン樹脂の結晶化度が上記範囲内にあると、結晶化度が上記範囲を外れる場合に比べて、難燃性樹脂組成物において、より優れた機械的特性が得られる。具体的には、ポリオレフィン樹脂の結晶化度が上記範囲内にあると、結晶化度が上記範囲の下限値未満である場合に比べて、より優れた引張強度が得られる。またポリオレフィン樹脂の結晶化度が上記範囲内にあると、結晶化度が上記範囲の上限値を超える場合に比べて、より優れた引張伸びが得られる。なお、このような効果が得られる理由については、ポリオレフィン樹脂がポリプロピレン樹脂を含む場合と同様であると本発明者は推測している。
また、上記難燃性樹脂組成物においては、前記リン酸塩化合物が、下記一般式(1)で表されるリン酸と、分子内に少なくとも1個のアミノ基を有するアミン化合物とを反応させて得られる塩を含むことが好ましい。
Figure 0005243653
(上記一般式(1)中、mは1〜100の整数を表す。)
この場合、より優れた機械的特性および難燃性を得ることができる。
上記難燃性樹脂組成物において、前記アミン化合物が、ピペラジン環を含むジアミンと、トリアジン環を含むアミン化合物との混合物で構成されることが好ましい。
この場合、アミン化合物が上記混合物以外の混合物で構成される場合に比べて、難燃性樹脂組成物の難燃性が向上する。
上記難燃性樹脂組成物において、前記難燃剤がペンタエリスリトールをさらに含むことが好ましい。
この場合、難燃剤がペンタエリスリトールを含まない場合に比べて、難燃性樹脂組成物の難燃性がより向上する。
また本発明は、上述した難燃性樹脂組成物を含む成形体である。
なお、本発明において、「結晶化度」とは、下記式:
Xc=Hm/Hm0
(上記式中、Xcは結晶化度を表し、Hmは融解熱を表し、Hm0は100%結晶化熱を表す。)
で定義されるものである。ここで、Hmは、上述したポリオレフィン樹脂をDSC(SII社製DSC320)にて一度融解させ、10℃/minで冷却した後、10℃/minで昇温させた際に観察される融解熱ピークの融解熱である。Hm0としては、ポリオレフィン樹脂がポリプロピレン樹脂を主成分として含む場合、209J/gの値が使用され、ポリオレフィン樹脂がポリエチレン樹脂を主成分として含む場合、277J/gの値が使用される。ここで、「主成分」とは、ポリオレフィン樹脂中に50質量%以上の割合で含まれている成分を言うものとする。
本発明によれば、優れた機械的特性と優れた難燃性とを両立させることができる難燃性樹脂組成物及びこれを用いた成形体が提供される。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の難燃性樹脂組成物は、ポリオレフィン樹脂と、リン酸塩化合物を含む難燃剤と、フッ素系ドリップ防止剤とを含んでいる。そして、難燃剤は、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して95〜130質量部の割合で配合され、フッ素系ドリップ防止剤は、ポリオレフィン樹脂100質量部に対してフッ素系ドリップ防止剤が0.2質量部以上の割合で配合される。
この難燃性樹脂組成物によれば、優れた機械的特性と優れた難燃性とを両立させることができる。
以下、上述したポリオレフィン樹脂、難燃剤およびフッ素系ドリップ防止剤の各々について詳細に説明する。
(ポリオレフィン樹脂)
ポリオレフィン樹脂は特に制限されるものではなく、ポリオレフィン樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)およびエチレン−プロピレン共重合体などが挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合せて用いることができる。
ポリオレフィン樹脂がポリプロピレン樹脂を含む場合、ポリオレフィン樹脂の結晶化度は20〜50%であることが好ましい。
ポリオレフィン樹脂がポリプロピレン樹脂を含む場合に、ポリオレフィン樹脂の結晶化度が上記範囲内にあると、結晶化度が上記範囲を外れる場合に比べて、難燃性樹脂組成物において、より優れた機械的特性が得られる。具体的には、ポリオレフィン樹脂の結晶化度が上記範囲内にあると、結晶化度が上記範囲の下限値未満である場合に比べて、より優れた引張強度が得られる。またポリオレフィン樹脂の結晶化度が上記範囲内にあると、結晶化度が上記範囲の上限値を超える場合に比べて、より優れた引張伸びが得られる。
ポリプロピレン樹脂を含むポリオレフィン樹脂の結晶化度はより好ましくは25〜45%である。
ポリオレフィン樹脂は、ポリプロピレン樹脂のほかに、ポリプロピレン樹脂の結晶化度よりも低い結晶化度を有する樹脂を有してもよい。この場合、ポリオレフィン樹脂がポリプロピレン樹脂のみで構成される場合に比べて、難燃性樹脂組成物の引張伸びがより向上する。ポリプロピレン樹脂の結晶化度よりも低い結晶化度を有する樹脂としては、例えば改質ポリプロピレン樹脂などが挙げられる。
またポリオレフィン樹脂がポリエチレン樹脂を含む場合には、ポリオレフィン樹脂の結晶化度が25〜45%であることが好ましい。
ポリオレフィン樹脂の結晶化度が上記範囲内にあると、結晶化度が上記範囲を外れる場合に比べて、難燃性樹脂組成物において、より優れた機械的特性が得られる。具体的には、ポリオレフィン樹脂の結晶化度が上記範囲内にあると、結晶化度が上記範囲の下限値未満である場合に比べて、より優れた引張強度が得られる。またポリオレフィン樹脂の結晶化度が上記範囲内にあると、結晶化度が上記範囲の上限値を超える場合に比べて、より優れた引張伸びが得られる。
ポリエチレン樹脂を含むポリオレフィン樹脂の結晶化度はより好ましくは30〜45%である。
ポリオレフィン樹脂は、ポリエチレン樹脂のほかに、ポリエチレン樹脂の結晶化度よりも低い結晶化度を有する樹脂を有してもよい。この場合、ポリオレフィン樹脂がポリエチレン樹脂のみで構成される場合に比べて、難燃性樹脂組成物の引張伸びがより向上する。ポリエチレン樹脂の結晶化度よりも低い結晶化度を有する樹脂としては、例えばEVAなどが挙げられる。
(難燃剤)
難燃剤は、リン酸塩化合物を含むものであればよい。従って、難燃剤は、リン酸塩化合物のみで構成されてもよいし、リン酸塩化合物と、リン酸塩化合物以外の難燃剤との混合物で構成されてもよい。
ここで、リン酸塩化合物は、下記一般式(1)で表されるリン酸と、分子内に少なくとも1個のアミノ基を有するアミン化合物とを反応させて得られる塩であることが好ましい。
Figure 0005243653
上記一般式(1)中、mは1〜100の整数を表す。mは1又は2であることが特に好ましい。この場合、mが3以上である場合と比べて、難燃性樹脂組成物の難燃性がより向上する。
上記アミン化合物としては、例えば脂肪族ジアミン、ピペラジン環を含むアミン化合物、および、トリアジン環を含むアミン化合物が挙げられる。脂肪族ジアミンは、1〜15の炭素原子を有するものが好ましく用いられる。このような脂肪族ジアミンとしては、例えばN,N,N',N'−テトラメチルジアミノメタン、エチレンジジアミン、N,N'−ジメチルエチレンジアミン、N,N'−ジエチルエチレンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、N,N−ジエチルエチレンジアミン、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N',N'−ジエチルエチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、1,7−ジアミノへプタン、1,8−ジアミノオクタン、1,9ージアミノノナンおよび1,10−ジアミノデカンが挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合せて用いることができる。
ピペラジン環を含むアミン化合物としては、例えばピペラジン、trans−2,5−ジメチルピペラジン、1,4−ビス(2−アミノエチル)ピペラジン、1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジンが挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合せて用いることができる。
トリアジン環を含むアミン化合物としては、例えばメラミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、アクリルグアナミン、2,4−ジアミノ−6−ノニル−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−ハイドロキシ−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−4,6−ジハイドロキシ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−エトキシ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−プロポキシ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−メルカプト−1,3,5−トリアジンおよび2−アミノ−4,6−ジメルカプト−1,3,5−トリアジンなどが挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合せて用いることができる。
上記アミン化合物は、ピペラジン環を含むアミン化合物と、トリアジン環を含むアミン化合物との混合物で構成されることが好ましい。この場合、アミン化合物が上記混合物以外の混合物で構成される場合に比べて、難燃性樹脂組成物の難燃性がより向上する。ここで、上記混合物中のピペラジン環を含むアミン化合物の含有率は好ましくは55〜20質量%である。この場合、上記混合物中のピペラジン環を含むアミン化合物の含有率が上記範囲を外れる場合に比べて、難燃性樹脂組成物の難燃性がより向上する。
リン酸塩化合物以外の難燃剤としては、例えばペンタエリスリトールが挙げられる。この場合、難燃性樹脂組成物の難燃性がより向上する。
難燃剤がリン酸塩化合物とリン酸塩化合物以外の難燃剤とを含有する場合、難燃剤中のリン酸塩化合物の含有率は好ましくは60〜95質量%である。この場合、難燃剤中のリン酸塩化合物の含有率が上記範囲を外れる場合に比べて、難燃性樹脂組成物の難燃性がより向上する。難燃剤中のリン酸塩化合物の含有率は、より好ましくは75〜90質量%である。
難燃剤は、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して95〜130質量部の割合で配合される。ポリオレフィン樹脂100質量部に対する難燃剤の配合量が95質量部未満であると、難燃性樹脂組成物の難燃性が低下する。一方、ポリオレフィン樹脂100質量部に対する難燃剤の配合量が130質量部を超えると、難燃性樹脂組成物の機械的特性が低下する。
ポリオレフィン樹脂100質量部に対する難燃剤の配合量は、ポリオレフィン樹脂がポリプロピレン樹脂を主成分として含む場合、好ましくは95〜120質量部であり、より好ましくは95〜115質量部である。また、ポリオレフィン樹脂がポリエチレン樹脂を主成分として含む場合、好ましくは100〜130質量部であり、より好ましくは110〜115質量部である。
(フッ素系ドリップ防止剤)
フッ素系ドリップ防止剤は、フッ素を含有し、燃焼時の樹脂だれ(ドリップ)を防止することが可能なものであればよく、このようなフッ素系ドリップ防止剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロピレン等のフッ素系樹脂が挙げられる。
フッ素系ドリップ防止剤は、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して0.2質量部以上の割合で配合される。ポリオレフィン樹脂100質量部に対するフッ素系ドリップ防止剤の配合量が0.2質量部未満である場合、ドリップ防止の効果が低下し、難燃性樹脂組成物の難燃性が低下する。
ポリオレフィン樹脂100質量部に対するフッ素系ドリップ防止剤の配合量は、好ましくは0.3質量部以上である。この場合、フッ素系ドリップ防止剤の配合量が0.3質量部未満である場合に比べて、難燃性樹脂組成物の難燃性がより向上する。但し、ポリオレフィン樹脂100質量部に対するフッ素系ドリップ防止剤の配合量は、好ましくは1.0質量部未満である。この場合、フッ素系ドリップ防止剤の配合量が1.0質量部以上の場合に比べて、難燃性樹脂組成物の引張伸びがより向上する。
フッ素系ドリップ防止剤は、フッ素を含有しないフッ素非含有有機系重合体との混合物からなるフッ素系ドリップ防止剤含有混合紛体として配合されてもよい。この場合、フッ素系ドリップ防止剤含有混合紛体は、扱いやすく分散性に優れたものとなる。フッ素系ドリップ防止剤含有混合紛体は、特に限定されるものではないが、フッ素系ドリップ防止剤含有混合粉体としては、ポリテトラフルオロエチレン粒子と有機系重合体とからなるポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体などが好ましく用いられる。前記の有機系重合体としては、芳香族ビニル系単量体を10質量%以上含有する有機系重合体、アクリル酸エステル系単量体を10質量%以上含有する有機系重合体、又はシアン化ビニル系単量体を10質量%以上含有する有機系重合体などが挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合せて用いてもよい。ポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体中のポリテトラフルオロエチレンの含有率は0.1〜90質量%であることが好ましい。
上記難燃性樹脂組成物は、酸化防止剤、紫外線劣化防止剤、加工助剤、着色顔料、滑剤、充填剤を必要に応じてさらに含んでもよい。
上記難燃性樹脂組成物は、ポリオレフィン樹脂、難燃剤、及び、フッ素系ドリップ防止剤等を混練することにより得ることができる。混練は、例えばバンバリーミキサ、タンブラ、加圧ニーダ、混練押出機、二軸押出機、ミキシングロール等の混練機で行うことができる。
また本発明は、上述した難燃性樹脂組成物を含む成形体である。この成形体は、優れた機械的特性と優れた難燃性を両立させることができる難燃性樹脂組成物を含むため、優れた機械的特性と優れた難燃性との両立が必要な種々の用途に適用可能である。このような用途としては、例えばテレビのバックパネル、コンデンサのケース、キーボード内部の絶縁フィルム、ヒータ内部のパネル、建物の難燃シート、自動車のダッシュボードなどが挙げられる。なお、成形体は、用途によっては、ガラス繊維などをさらに含んでもよい。
成形体は、難燃性樹脂組成物を例えば押出成形法、射出成形法などを用いて成形することにより得ることができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜13、参考例1及び比較例1〜3)
(A)ポリオレフィン樹脂、(B)難燃剤および(C)フッ素系ドリップ防止剤を、表1又は表2に示す配合量で配合し、バンバリーミキサによって160℃にて15分間混練し、難燃性樹脂組成物を得た。なお、表1および表2において、各配合成分の配合量の単位は質量部である。
上記(A)ポリオレフィン樹脂、(B)難燃剤および(C)フッ素系ドリップ防止剤としては具体的には下記のものを用いた。
(A)ポリオレフィン樹脂
(A1)ホモポリプロピレン樹脂
商品名:E−111G、プライムポリマー社製
(A2)改質ポリプロピレン樹脂
商品名:タフマー PN2060、三井化学社製
(A3)ポリエチレン
商品名:エクセレン GMH CB5001、住友化学社製
(A4)エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)
商品名:エバフレックス EVA460R、三井・デュポンケミカル社製
(B)難燃剤
(B1)ピロリン酸ピペラジンとピロリン酸メラミンとで構成される難燃剤
商品名:FP2200、ADEKA社製
(B2)ピロリン酸ピペラジンのみからなる難燃剤
商品名:MELAPUR200/70、DSM社製
(B3)ピロリン酸ピペラジンとペンタエリスリトールとで構成される難燃剤
商品名:ノンネンR117−3、丸菱油化工業社製
(C)フッ素系ドリップ防止剤
(C1)ポリテトラフルオロエチレン粒子と有機系重合体とからなるポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体(ポリテトラフルオロエチレン含有率20質量%)
商品名:A3000、三菱レーヨン社製
(C2)PTFE
商品名:ポリフロンFA500A、ダイキン社製
次いで、この難燃性樹脂組成物をバンバリーミキサによって160℃にて15分間混練した。その後、この難燃性樹脂組成物を、単軸押出機(L/D=20、スクリュー形状:フルフライトスクリュー、マース精機社製)に投入し、その押出機から厚さ0.3mmのシートを押し出した。
上記のようにして得られた実施例1〜13、参考例1及び比較例1〜3のシートについて、以下のようにして難燃性および機械的特性についての評価を行った。
<難燃性>
実施例1〜13、参考例1および比較例1〜3のシートについて、UL94試験を行った。結果を表1および表2に示す。なお、難燃性がV−0であるシートについては合格とし、難燃性がV−1又はV−2であるシートについては不合格とした。
60秒以下:合格
60秒超 :不合格
<機械的特性>
機械的特性は、引張強度および引張伸びを指標とした。引張強度および引張伸びは、実施例1〜13、参考例1及び比較例1〜3のシートについて、JIS C3005に準拠した引張試験により測定した。結果を表1および表2に示す。表1および表2において、引張強度の単位はMPaである。機械的特性の合否基準は下記の通りとした。なお、引張試験においては、引張速度は200mm/min、標線間距離は20mmとした。
Figure 0005243653
Figure 0005243653
表1および表2に示す結果より、実施例1〜13及び参考例1のシートは、難燃性及び機械的特性については合格基準に達していた。これに対し、比較例1〜3のシートは、難燃性及び機械的特性のうちいずれか1つについて合格基準に達していなかった。
以上より、本発明の難燃性樹脂組成物によれば、優れた機械的特性と優れた難燃性とを両立させることができることが確認された。

Claims (6)

  1. ポリオレフィン樹脂と、
    リン酸塩化合物を含む難燃剤と、
    フッ素系ドリップ防止剤とを含み、
    前記難燃剤が、前記ポリオレフィン樹脂100質量部に対して95〜130質量部の割合で配合され、
    前記フッ素系ドリップ防止剤が、前記ポリオレフィン樹脂100質量部に対して0.2質量部以上の割合で配合され
    前記ポリオレフィン樹脂がポリプロピレン樹脂を含み、
    前記ポリオレフィン樹脂の結晶化度が20〜50%である難燃性樹脂組成物。
  2. ポリオレフィン樹脂と、
    リン酸塩化合物を含む難燃剤と、
    フッ素系ドリップ防止剤とを含み、
    前記難燃剤が、前記ポリオレフィン樹脂100質量部に対して95〜130質量部の割合で配合され、
    前記フッ素系ドリップ防止剤が、前記ポリオレフィン樹脂100質量部に対して0.2質量部以上の割合で配合され、
    前記ポリオレフィン樹脂がポリエチレン樹脂を含み、
    前記ポリオレフィン樹脂の結晶化度が25〜45%である、難燃性樹脂組成物。
  3. 前記リン酸塩化合物が、下記一般式(1)で表されるリン酸と、分子内に少なくとも1個のアミノ基を有するアミン化合物とを反応させて得られる塩を含む、請求項1又は2に記載の難燃性樹脂組成物。
    Figure 0005243653
    (上記一般式(1)中、mは1〜100の整数を表す。)
  4. 前記アミン化合物が、ピペラジン環を含むアミン化合物と、トリアジン環を含むアミン化合物との混合物で構成される、請求項に記載の難燃性樹脂組成物。
  5. 前記難燃剤がペンタエリスリトールをさらに含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の難燃性樹脂組成物。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の難燃性樹脂組成物を含む成形体。
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