JP5238835B2 - 使い捨て着用物品 - Google Patents

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Description

本発明は、***された尿や大便を処理するための使い捨て着用物品に関する。
透液性表面シートおよび不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから形成され、縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを有し、横方向へ所定寸法離間して縦方向へ延びる一対の液抵抗性防漏シートと縦方向へ所定寸法離間して横方向へ延びる一対の液抵抗性仕切シートとが取り付けられた使い捨ておむつがある(特許文献1参照)。
防漏シートは、おむつの両側部に接合されて縦方向へ延びる固定部と、固定部に並行して縦方向へ延びていて表面シートの上方へ起立性向を有する可動部と、横方向内方へ倒伏して前後胴周り域に接合された固定前後端部とから形成されている。可動部の頂点には、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材が収縮可能に取り付けられている。防漏シートの可動部は、尿や大便の横方向への流動を阻止する障壁を形成し、尿や大便が両側部からおむつの外側に漏れてしまうことを防止する。仕切シートは、股下域の縦方向中央に配置され、表面シートに固定された固定端部と、固定端部の上方に位置して両側が防漏シートの可動部に固定された自由部とを有する。自由部の頂点には、横方向へ延びる伸縮性弾性部材が収縮可能に取り付けられている。仕切シートの自由部は、防漏シートの可動部の起立にともなって表面シートの上方へ起立し、前胴周り域から後胴周り域への尿の流動や後胴周り域から前胴周り域への大便の流動を阻止する障壁を形成する。
特開平8−322878号公報
特許文献1に開示のおむつでは、防漏シートの可動部が大便の横方向への流動を阻止する障壁として機能したとしても、可動部が***された大便をその上方から包被することはないから、おむつに***された大便がそれら防漏シートの間から露出し、大便が着用者の股間部や臀部に容易に接触してしまう。***された大便が着用者の股間部や臀部に接触すると、大便が股間部や臀部に付着し、おむつに保持されるべき大便によって着用者の肌が広範囲に汚れてしまう場合がある。
本発明の目的は、***された大便が着用者の股間部や臀部に付着することはなく、大便による着用者の肌の汚れを防ぐことができる使い捨て着用物品を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、肌当接面および非肌当接面を有し、前記肌当接面の側に透液性表面シートが位置する一方、前記非肌当接面の側に不透液性裏面シートが位置し、前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、横方向へ延びる両端部および縦方向へ延びる両側部とを有し、前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なくとも該股下域の前記肌当接面における前記両側部の縦方向へ延びる液抵抗性防漏シートそれぞれが配置され、前記防漏シートそれぞれが、前記両側部に位置して縦方向へ延びる固定部と、前記固定部に並行して縦方向へ延びていて前記肌当接面の上方へ起立性向を有する伸縮性可動部と、前記可動部の縦方向両側に位置して横方向へ倒伏した固定前後端部とから形成される使い捨て着用物品である。
前記前提における本発明の特徴は、前記可動部の頂点どうしの横方向の離間寸法が、前記固定後端部の側から前記固定前端部の側に向かって次第に大きくなり、前記可動部の頂点の間から露出する前記肌当接面が、前記固定後端部の側から前記固定前端部の側に向かって末広がりに延び、疎水性繊維不織布と、前記横方向へ延びるように前記繊維不織布に取り付けられた伸縮性弾性部材とから形成され、前記後胴周り域における前記可動部の間に配置されて該可動部どうしを横方向へ引き寄せる伸縮性端部シートを有し、前記伸縮性端部シートは、前記透液性表面シートと前記防漏シートとの間で前記可動部に接合された固定両端部と、前記固定両端部の間に延びる自由中間部とを有し、前記前胴周り域および前記後胴周り域の前記両端部には、前記横方向へ延びる胴周り用弾性部材が伸縮可能にそれぞれ取り付けられ、前記後胴周り域の前記両側部それぞれには雄型メカニカルファスナであるテープファスナを設けてある一方、前記前胴周り域の前記端部の前記非肌当接面であって前記胴周り用弾性部材に隣接する部位には前記雄型メカニカルファスナが係合する雌型メカニカルファスナであって前記横方向へ延びるターゲットテープを設けてあり、前記テープファスナを前記ターゲットテープに止着することで前記前胴周り域と前記後胴周り域とを連結し、前記ターゲットテープの縦方向の角部と前記防漏シートの前記可動部の頂点とは、前記裏面シートおよび前記表面シートを介してこれらシートの厚さ方向に重なり、前記伸縮性端部シートの前記横方向の長さ寸法が、前記ターゲットテープの前記横方向の長さ寸法よりも狭く、前記前胴周り域における前記胴周り用弾性部材に隣接する部位に前記ターゲットテープが設けてあることである。
本発明の実施態様の一例は、前記横方向へ延びる前記ターゲットテープの外方には、前記防漏シートの前記固定部が前記縦方向への延びているものである。
本発明に係る使い捨て着用物品によれば、肌当接面と防漏シートの固定後端部の側に延びる可動部との間に大便が納まる大便収容空間が形成され、物品の着用中に***された大便が可動部の頂点どうしの間を通って大便収容空間に納まり、防漏シートの固定後端部の側に延びる可動部が大便をその上方から包被する。物品は、大便が防漏シートの間から露出し難く、着用者の股間部や臀部に対する大便の付着を防ぐことができ、大便による着用者の肌の汚れを防ぐことができる。この物品は、可動部の頂点どうしの横方向の離間寸法が固定後端部の側から固定前端部の側に向かって次第に大きくなり、防漏シートの間から露出する肌当接面が固定後端部の側から固定前端部の側に向かって末広がりに延びているから、尿が可動部の外側に***されることはなく、***された尿の横方向への流動が防漏シートの可動部によって阻止され、両側部からの尿の漏れを防ぐことができる。
一例として示す着用物品の斜視図。 股下域の一部を省略して示す図1の2−2線矢視断面図。 図1の3−3線端面図。 図1の4−4線端面図。 図1の5−5線端面図。 前胴周り域の側から示す着用途中の物品の部分破断斜視図。 後胴周り域の側から示す着用途中の物品の部分破断斜視図。 着用状態にあるときの可動部の頂点の位置を示す模式図。 着用状態にあるときの可動部の頂点の位置を示す模式図。
添付の図面を参照し、本発明に係る使い捨て着用物品の詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1,2は、一例として示す着用物品20Aの斜視図と、股下域22の一部を省略して示す図1の2−2線矢視断面図とであり、図3,4は、図1の3−3線端面図と、図1の4−4線端面図とである。図5は、図1の5−5線端面図である。図1では、縦方向を矢印Lで示し、横方向を矢印Mで示す。なお、表面シート29や裏面シート30、防漏シート34、端部シート45の内面とは、コア31に対向する面をいい、それらシート29,30,34,45の外面とは、コア31に非対向の面をいう。
物品20Aは、縦方向に前胴周り域21および後胴周り域23と、それら胴周り域21,23の間に位置する股下域22とを有し、前後胴周り域21,23に横方向へ延びる両端部24,25と、前後胴周り域21,23間に縦方向へ延びる両側部26とを有する。物品20Aは、着用者の肌に対向する肌当接面27と、着用者の肌に非対向の肌非当接面28とを有する。物品20Aは、肌当接側に位置する透液性表面シート29と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シート30と、それらシート29,30の間(肌当接面27と肌非当接面28との間)に介在して前後胴周り域21,23および股下域22に配置された吸液性コア31とから形成されている。股下域22の両側部26は、横方向内方へ向かって弧を画いている。物品20Aは、図1に示すように、その平面形状が砂時計型である。この物品20Aは、着用時に前後胴周り域21,23を連結するオープン型である。
両端部24,25には、横方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材32が伸縮可能に取り付けられている。両側部26には、縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材33が伸縮可能に取り付けられている。両側部26には、前後胴周り域21,23間に配置されて縦方向へ延びる一対の液抵抗性防漏シート34が取り付けられている。表面シート29には、親水性繊維不織布35が使用されている。裏面シート30には、互いに重なり合う2枚の疎水性繊維不織布36,37をラミネートした複合不織布が使用されている。コア31は、粒子状や繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプとの混合物、または、粒子状や繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプと熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所定の厚みに圧縮されている。ゆえに、コア31は、その剛性が表裏面シート29,30のそれよりも高い。コア31は、その型崩れやポリマーの脱落を防止するため、全体がティッシュペーパー(図示せず)に包被されている。コア31は、ティッシュペーパーを介して表裏面シート29,30の内面に接合されている。ポリマーには、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のそれが使用されている。物品20Aでは、表面シート29の外面と防漏シート34の外面とが肌当接面27を形成し、裏面シート30の外面が肌非当接面28を形成している。
防漏シート34には、疎水性繊維不織布38が使用されている。それら防漏シート34は、両側部26に位置して縦方向へ延びる固定部39と、固定部39に並行して縦方向へ延びていて表面シート29の外面(肌当接面27)から上方へ起立性向を有する伸縮性可動部40と、端部24に位置して物品20Aの横方向外方へ倒伏した固定前端部41と、端部25に位置して物品20Aの横方向内方へ倒伏した固定後端部42とから形成されている。可動部40の頂点43どうしは、横方向へ所定寸法離間対向し、それらの横方向の離間寸法が固定後端部42の側から固定前端部41の側に向かって次第に大きくなっている。頂点43どうしの間では、表面シート29の外面(肌当接面27)が露出し、露出した表面シート29が固定後端部42の側から固定前端部41の側に向かって末広がりに延びている。頂点43どうしの間から露出する表面シート29の平面形状は、固定後端部42から固定前端部41に向かって逆三角形である。固定前端部41どうしは、横方向へ所定寸法離間している。固定後端部42どうしは、横方向へわずかに離間し、それらの後端縁が互いに当接している。
可動部40の頂点43には、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材44が伸縮可能に取り付けられている。弾性部材44は、縦方向へ所定の倍率に伸長させた状態で不織布38に接合されている。固定後端部42と端部42の側に延びる可動部40とには、可動部40どうしを横方向へ引き寄せる矩形の液抵抗性端部シート45(伸縮性端部シート)が伸縮可能に取り付けられている。防漏シート34では、物品20Aが表面シート29を内側にして縦方向へ湾曲すると、弾性部材44が収縮して可動部40が表面シート29の外面から上方へ起立し、可動部40が尿や大便の横方向への流動を阻止する障壁を形成する。固定後端部42の側に延びる可動部40と表面シート29との間には、物品20Aの着用中に***された大便が納まる大便収容空間46が形成されている。
端部シート45は、可動部40の間と固定後端部42の間とに位置して横方向へ延びている。端部シート45は、疎水性繊維不織布47と、不織布47に伸縮可能に取り付けられた複数条の伸縮性弾性部材48とから形成されている。弾性部材48は、可動部40の間に位置して横方向へ延びている。弾性部材48は、横方向へ所定の倍率に伸長させた状態で不織布47に接合されている。端部シート45は、固定両端部49と、固定両端部49の間に延びていて表面シート29や防漏シート34に非接合の自由中間部50と、固定後端部42の間を横断する固定側部51とを有する。固定両端部49は、表面シート29の外面と固定部39の内面とに接合され、さらに、可動部40の内面に接合されている。固定側部51は、表面シート29の外面と固定後端部42の内面とに接合されている。可動部40に対する固定両端部49の接合時では、端部シート45を横方向へ所定の倍率に伸長させた状態にある。ゆえに、端部シート45は、可動部40の間に延びる自由中間部50の部位52が横方向へ伸縮可能である。表面シート29と端部シート45との間には、固定後端部42から股下域22の縦方向中央に向かって口を開けるポケット53が形成されている。
両端部24,25は、コア31の端縁54から縦方向外方へ延びる表裏面シート29,30の端部55,56と防漏シート34の端部41,42とから形成されている。両端部24,25では、表裏面シート29,30の端部55,56が互いに重なり合った状態で、それらシート29,30の内面どうしが接合されている。防漏シート34の固定前端部41は、前胴周り域21に位置して固定部39の外面に接合されている。防漏シート34の固定後端部42は、後胴周り域23に位置して端部シート45の外面に接合されている。胴周り用弾性部材32は、裏面シート30を形成する不織布36,37の間に介在し、横方向へ所定の倍率に伸長させた状態でそれら不織布36,37に接合されている。
両側部26は、コア31の側縁57から横方向外方へ延びる表裏面シート29,30の側部58,59と防漏シート34の固定部39とから形成されている。両側部26では、表面シート29の側部58がコア31の側縁57から横方向外方へわずかに延び、側部58からさらに横方向外方へ裏面シート30の側部59と防漏シート34の固定部39とが延びている。両側部26では、表裏面シート29,30の側部58,59と防漏シート34の固定部39とが重なり合い、表裏面シート29,30の内面どうしが接合され、表裏面シート29,30の内外面と防漏シート34の内面とが接合されている。脚周り用弾性部材33は、裏面シート30を形成する不織布36,37の間に介在し、縦方向へ所定の倍率に伸長させた状態でそれら不織布36,37に接合されている。
後胴周り域23の両側部26には、プラスチックフィルムから形成された可撓性のテープファスナ60が取り付けられている。テープファスナ60は、横方向へ延びる固定端部61と自由端部62とを有する。固定端部61は、裏面シート30の側部59と防漏シート34の固定部39との間に介在し、それらシート30,34の内面に接合されている。自由端部62の内面には、複数のフックを有する雄型メカニカルファスナ63が取り付けられている。なお、自由端部62には、メカニカルファスナ63ではなく、粘着剤が塗布されていてもよい。
前胴周り域21には、テープファスナ60の自由端部62を着脱可能に止着する可撓性のターゲットテープ64が取り付けられている。ターゲットテープ64には、プラスチックフィルムとフィルムから突出する複数のループとから形成された雌型メカニカルファスナ65が使用されている。ターゲットテープ64は、裏面シート30の外面に固着されている。テープファスナ60の自由端部62に粘着剤を塗布する場合は、ターゲットテープ64にプラスチックフィルムが使用される。伸縮性端部シート45の横方向Mの長さ寸法は、ターゲットテープ64の横方向Mの長さ寸法よりも狭い。
図6,7は、前胴周り域21の側から示す着用途中の物品20Aの部分破断斜視図と、後胴周り域23の側から示す着用途中の物品20Aの部分破断斜視図とである。図8,9は、着用状態にあるときの可動部40の頂点43の位置を示す模式図である。図8は着用者の股間部を下方から見た図であり、図9は着用者を臀部の側から見た図である。この物品20Aを着用する手順の一例は、以下のとおりである。股下域22の肌当接面27に着用者の臀部を乗せ、股下域22を折り曲げて前胴周り域21を着用者の腹部の上に乗せる。次に、後胴周り域23の両側部26が着用者の腹部の上に位置するように、後胴周り域23の両側部26を前胴周り域21の両側部26の外側に重ね合わせ、テープファスナ60の自由端部62をターゲットテープ64に止着し、前胴周り域21と後胴周り域23とを連結する。前後胴周り域21,23が連結された物品20Aには、胴周り開口と一対の脚周り開口とが形成される(図示せず)。
物品20Aでは、股下域22に延びる防漏シート34の可動部40の頂点43が着用者の股間部の付け根に近接または当接するとともに、股下域22から後胴周り域23に延びる可動部40の頂点43が着用者の臀部の割れ目に入って肛門の両側に近接または当接する。物品20Aでは、その着用中に***された大便が可動部40の頂点43間を通って大便収容空間46に納まるとともに、ポケット53に納まり、可動部40と端部シート45とが大便をその上方から包被する。可動部40の頂点43間に***された尿は、表面シート29を透過してコア31に吸収保持される。
物品20Aは、可動部40の頂点43どうしの離間寸法が股下域22から後胴周り域23に向かうにつれて次第に小さくなり、表面シート29と防漏シート34の可動部40との間に大便収容空間46が形成され、さらに、表面シート29と端部シート45との間にポケット53が形成されているから、***された大便が空間46とポケット53とに納まり、股下域22および後胴周り域23に延びる防漏シート34の可動部40と端部シート45とが***された大便をその上方から確実に包被する。物品20Aは、***された大便が可動部40の間から露出し難く、大便が着用者の股間部や臀部に接触することはなく、股間部や臀部に対する大便の付着を防ぐことができ、大便による着用者の肌の汚れを防ぐことができる。物品20Aは、尿や大便の横方向への流動が防漏シート34の可動部40によって阻止され、両側部26からの尿や大便の漏れを防ぐことができ、大便の縦方向への流動が端部シート45によって阻止され、後胴周り域23からの大便の漏れを防ぐことができる。
物品20Aは、横方向へ伸縮可能な部位52を有する端部シート45が防漏シート34の可動部40に収縮可能に取り付けられているから、物品20Aの着用中に着用者の動作によって固定後端部42の側に延びる可動部40が横方向へ動こうとしても、端部シート45の収縮力が可動部40の頂点43どうしを股下域22の横方向中央に常に位置させるように作用し、可動部40の動きがシート45の収縮力によって抑制される。物品20Aは、その着用中に固定後端部42の側に延びる可動部40がずれ動くことはなく、股間部の付け根や肛門の両側に対する可動部40の頂点43の近接状態または当接状態を維持することができるので、***された大便が可動部40の頂点43間を通って大便収容空間46とポケット53とに確実に収容される。
物品20Aでは、固定後端部42の側に延びる可動部40の頂点43どうしの最小離間寸法L1(図1参照)が股下域22に延びるコア31の最小横寸法L3(図4参照)の0〜25%の範囲、好ましくは0〜10%の範囲、より好ましくは0〜5%の範囲にある。頂点43どうしの最小離間寸法L1がコア31の最小横寸法L3の25%を超過すると、可動部40が***された大便をその上方から十分に包被することができず、大便が可動部40の間から露出し、大便が着用者の股間部や臀部に付着して着用者の肌が広範囲に汚れてしまう場合がある。物品20Aでは、固定前端部41の側に延びる可動部40の頂点43どうしの最大離間寸法L2(図1参照)が股下域22に延びるコア31の最小横寸法L3(図4参照)の26〜120%の範囲、好ましくは30〜80%の範囲にある。頂点43どうしの最大離間寸法L2がコア31の最小横寸法L3の26%未満では、頂点43どうしの離間寸法が不十分となり、尿が可動部40の外側に***されてしまう場合がある。
なお、物品20Aが子供用の場合では、股下域22に延びるコア31の最小横寸法L3が概ね5〜9cmの範囲にあり、頂点43どうしの最小離間寸法L1が0〜2.25cm、好ましくは0〜0.9cm、より好ましくは0〜0.45cmとなり、頂点43どうしの最大離間寸法L2が1.3〜10.8cm、好ましくは1.5〜7.2cmとなる。また、物品20Aが大人用の場合では、股下域22に延びるコア31の最小横寸法L3が概ね12〜25cmの範囲にあり、頂点43どうしの最小離間寸法L1が0〜6.25cm、好ましくは0〜2.5cm、より好ましくは0〜1.25cmとなり、頂点43どうしの最大離間寸法L2が3.12〜30cm、好ましくは3.6〜20cmとなる。
表面シート29には、親水性繊維不織布35の他に、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布を使用することができる。裏面シート30や防漏シート34、端部シート45には、通気不透液性プラスチックフィルムを使用することもでき、通気不透液性プラスチックフィルムと疎水性繊維不織布とをラミネートした複合シートを使用することもできる。裏面シート30や防漏シート34、端部シート45には、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊維不織布の少なくとも片面に、高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド法による繊維不織布をラミネートした複合不織布(SM不織布、SMS不織布)を使用することもできる。端部シート45には、熱可塑性エラストマー樹脂を溶融、紡糸して作られる伸縮性繊維から形成された伸縮性繊維不織布を使用することもでき、伸縮性繊維不織布の少なくとも片面に捲縮繊維から形成された親水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布を使用することもできる。
繊維不織布には、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンドの各製法により製造された不織布を使用することができる。親水性繊維不織布は、親水化処理が施された合成繊維、半合成繊維、再生繊維のうちのいずれか、または、それら繊維を混合した複合繊維から作ることができる。疎水性繊維不織布は、合成繊維から作ることができる。疎水性繊維不織布には、撥水処理が施された半合成繊維や再生繊維が含まれていてもよい。合成繊維には、特に限定はないが、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系を使用することができる。合成繊維には、芯鞘型複合繊維、並列型複合繊維、異型中空繊維、微多孔繊維、接合型複合繊維を使用することもできる。
シート29,30,34,45どうしの接合やシート29,30に対するコア31の接合、シート34,45や不織布36,37,47に対する弾性部材32,33,44,48の接合には、接着剤を使用することができる。接着剤は、シート29,30,34,45や不織布36,37,47にスパイラル状や波状、ジグザグ状、ドット状、縞状のうちのいずれかの態様で塗布されていることが好ましい。接着剤をそれらの態様でシート29,30,34,45や不織布36,37,47に塗布すると、それらシート29,30,34,45どうしが断続的に固着され、コア31がシート29,30に断続的に接合されるとともに、弾性部材32,33,44,48がシート34,45や不織布36,37,47に断続的に固着される。接着剤には、ホットメルト型接着剤やアクリル系接着剤、ゴム系接着剤のいずれかを使用することができる。
20A 使い捨て着用物品
21 前胴周り域
22 股下域
23 後胴周り域
24 端部
25 端部
26 両側部
27 肌当接面
28 肌非当接面
29 透液性表面シート
30 不透液性裏面シート
31 吸液性コア
34 液抵抗性防漏シート
39 固定部
40 伸縮性可動部
41 固定前端部
42 固定後端部
43 頂点
44 伸縮性弾性部材
45 液抵抗性端部シート(伸縮性端部シート)
46 大便収容空間
48 伸縮性弾性部材
49 固定両端部
50 自由中間部
51 固定側部
52 部位
53 ポケット
L1 最小離間寸法
L2 最大離間寸法

Claims (2)

  1. 肌当接面および非肌当接面を有し、前記肌当接面の側に透液性表面シートが位置する一方、前記非肌当接面の側に不透液性裏面シートが位置し、
    前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、横方向へ延びる両端部および縦方向へ延びる両側部とを有し、
    前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なくとも該股下域の前記肌当接面における前記両側部縦方向へ延びる液抵抗性防漏シートそれぞれが配置され、前記防漏シートそれぞれが、前記両側部に位置して縦方向へ延びる固定部と、前記固定部に並行して縦方向へ延びていて前記肌当接面の上方へ起立性向を有する伸縮性可動部と、前記可動部の縦方向両側に位置して横方向へ倒伏した固定前後端部とから形成される使い捨て着用物品において、
    前記可動部の頂点どうしの横方向の離間寸法が、前記固定後端部の側から前記固定前端部の側に向かって次第に大きくなり、前記可動部の頂点の間から露出する前記肌当接面が、前記固定後端部の側から前記固定前端部の側に向かって末広がりに延び、
    疎水性繊維不織布と、前記横方向へ延びるように前記繊維不織布に取り付けられた伸縮性弾性部材とから形成され、前記後胴周り域における前記可動部の間に配置されて該可動部どうしを横方向へ引き寄せる伸縮性端部シートを有し、
    前記伸縮性端部シートは、前記透液性表面シートと前記防漏シートとの間で前記可動部に接合された固定両端部と、前記固定両端部の間に延びる自由中間部とを有し、
    前記前胴周り域および前記後胴周り域の前記両端部には、前記横方向へ延びる胴周り用弾性部材が伸縮可能にそれぞれ取り付けられ、
    前記後胴周り域の前記両側部それぞれには雄型メカニカルファスナであるテープファスナを設けてある一方、前記前胴周り域の前記端部の前記非肌当接面であって前記胴周り用弾性部材に隣接する部位には前記雄型メカニカルファスナが係合する雌型メカニカルファスナであって前記横方向へ延びるターゲットテープを設けてあり、前記テープファスナを前記ターゲットテープに止着することで前記前胴周り域と前記後胴周り域とを連結し、
    前記ターゲットテープの縦方向における角部と前記防漏シートの前記可動部の頂点とは、前記裏面シートおよび前記表面シートを介してこれらシートの厚さ方向に重なり、
    前記伸縮性端部シートの前記横方向の長さ寸法が、前記ターゲットテープの前記横方向の長さ寸法よりも狭く、
    前記前胴周り域における前記胴周り用弾性部材に隣接する部位に前記ターゲットテープが設けてあることを特徴とする前記着用物品。
  2. 前記横方向へ延びる前記ターゲットテープの外方には、前記防漏シートの前記固定部が前記縦方向への延びている請求項1に記載の着用物品。
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