JP5207126B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は静電潜像担持体と、該静電潜像担持体を帯電する手段と、光照射により静電潜像を形成する書込手段と、該静電潜像をトナーにより現像して可視像を形成する現像装置と、該可視像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着装置とを少なくとも有した画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式を採用した画像形成装置においては、静電潜像担持体である感光体上の静電潜像をトナーによって現像して可視像を形成し、更に該可視像を記録媒体上に転写した後、熱と圧力によって記録媒体に定着せしめて、定着画像として出力する。
更に、フルカラーの画像形成装置においては、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック各色に対応する静電潜像担持体である感光体上の静電潜像をイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナーによって現像して可視像を形成し、更に該可視像を記録媒体上に転写した後、熱と圧力によって定着せしめて、フルカラー定着画像として出力する。
しかし、フルカラー画像を形成するためには上述のように、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック各色に対応する現像器、潜像担持体、トナーの格納装置等が必要となるため、これが装置の小型化の妨げとなっている。そのため、1種類のトナーで複数の色を表示できるようにした画像形成装置が提案されている。
特許文献1には、1種類のトナーだけで、外部刺激条件を変えることにより任意の色のカラー画像が得られ、各色トナーを準備する必要がなくなるカラー画像形成法が記載されている。
また、特許文献2には、所定温度以上で色が変わるトナーを用いて印刷媒体上に第1のトナー像を作成し、高温定着部でこの所定温度以上で定着することによりトナーを変色させて第1の画像を形成し、これを印刷部に一端戻し、再度同じトナーを用いて印刷媒体上に第2のトナー像を作成し、低温定着部でこの所定温度以下で定着することにより変色させずに定着を行う画像形成装置が記載されている。
更に、特許文献3には、加えられる圧力の変化により着色、退色及び変色の少なくともいずれかの変化を生じる感圧材料を含むトナー及び現像剤を用い、画像を電子写真方式により形成するものが記載されている。
また、フルカラー画像形成装置において、中間転写方式を採用した場合、二次転写部分に最も近い転写位置、色を重ねて転写する順序として最下流になる位置にブラックトナーの現像ユニットを置く構成とすることで、その他の色を最下流に配置した場合と比べ、黒色モノクロ印刷時に、ファーストプリントタイムを早くすることが可能なことは一般的に知られている。その理由として、前記配置においては、黒色モノクロ印刷時にブラックの現像ユニットから一次転写部分に転写された画像が二次転写部分に対して最も早く到達することがある。
しかし上述した色を重ねて転写する順序の最下流にブラックの現像ユニットを配置する構成の場合、フルカラー印刷時には、ブラックトナーのかぶりの影響が最も大きくなり、画質に悪影響を与える。かぶりとは潜像以外の意図しない位置に微小なトナーが付着して画像が汚れてしまうことをいい、最も色味の強い黒色のかぶりは画像汚れへの影響が大きい。
転写順序の上流から下流に向けて一次転写上の画像が、各色の現像ユニット感光体を通過するたびに一次転写部材上の画像の帯電量は増加し、下流の転写時になるほど、帯電量の違いによるかぶりも発生し易くなる。そのため、最も色味が濃いブラックを下流に配置した場合にはかぶりの影響が大きくなり、画質が悪化し易い。
つまり、ブラック現像ユニットの上流配置、下流配置の選択によって、黒色モノクロ印刷時のファーストプリントタイムと、ブラックトナーによるかぶりの画質への影響はトレードオフの関係にある。黒色モノクロ印刷時のファーストプリントを早くするために最下流にブラックの現像ユニットを配置すれば、フルカラー印刷時にはブラックトナーかぶりの影響が大きくなり画質が悪化し、フルカラー印刷時のブラックトナーかぶりの影響を軽減しようと転写順序最上流にブラックの現像ユニットを配置すれば、黒色モノクロ印刷時のファーストプリントタイムは遅くなる。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式において、画質に大きく影響を与える黒色トナーのかぶり対策として、特許文献4には、逆転写によるかぶりの影響が最も大きいブラックトナーを1番目の現像剤像形成順位で行うことで、ブラックトナーによるかぶりを抑制して画像品質の向上を図っている。
特開平02−137854号公報 特開2001−305817公報 特開2004−061814公報 特開2006‐98508公報
しかしながら、特許文献1のものは、定着温度により用いるトナーの色調を各々調整することを目的としたものであり、他色を補完するにはいたっておらずカラー画像形成装置として採用することはできない。
また、特許文献2のものは、定着温度の異なる2種の定着器を備えること、更に2色相当の画像を形成し一方の定着器で定着した後、この媒体上に再度残りの2色相当の画像を形成し他方の定着器で定着を行うため、1回目の定着後の印刷媒体を逆行させる機構が必要であるため画像形成装置の小型化を図ることはできない。
更に、特許文献3のものは、あくまで印刷後での画像色変化を目的としたものであり、他色を補完し、装置を小型化させるにいたってはいない。
また、特許文献4のものは、ブラックトナーのステーションが転写順序の最上流にあるため、黒色モノクロ印刷時にファーストプリントタイムが遅くなる弊害がある。
そこで、本発明は、フルカラー画像の形成が可能でかつ容易に小型化ができると共に、トレードオフの関係にある黒色モノクロ印刷時のファーストプリントタイム向上と、フルカラー印刷時のブラックトナーかぶりによる画質悪化の軽減を両立させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像して可視像を形成する現像装置と、該可視像が転写された記録媒体を定着する定着装置とを備え、
前記現像装置は、3色のトナーを格納した3台のものが配置され、
前記転写手段は、無端状のベルト上に、前記複数の現像手段によって現像された可視画像を順次転写する第1の転写手段と、
前記ベルト上の重ね合わさった画像を転写材に転写する二次転写手段を備えてなり、
少なくとも最後に重ね合わせる可視像を構成するトナーとして、転写後段の制御手段によって、ブラックと、イエロー、シアン、マゼンタの3色から選ばれる1色との間で不可逆的に色が変化する可変色トナーを用い、
前記化変色トナーを現像する現像手段を前記ベルトの搬送経路上において前記二次転写手段に対して最も近接した位置に配置した画像形成装置において、
前記トナーの色を変化させるため前記転写後段に配置される制御手段を定着装置とした
ことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2の発明は、静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像して可視像を形成する現像装置と、該可視像が転写された記録媒体を定着する定着装置とを備え、
前記現像装置は、3色のトナーを格納した3台のものが配置され、
前記転写手段は、無端状のベルト上に、前記複数の現像手段によって現像された可視画像を順次転写する第1の転写手段と、
前記ベルト上の重ね合わさった画像を転写材に転写する二次転写手段を備えてなり、
少なくとも最後に重ね合わせる可視像を構成するトナーとして、転写後段の制御手段によって、ブラックと、イエロー、シアン、マゼンタの3色から選ばれる1色との間で不可逆的に色が変化する可変色トナーを用い、
前記化変色トナーを現像する現像手段を前記ベルトの搬送経路上において前記二次転写手段に対して最も近接した位置に配置した画像形成装置において、
前記定着手段としての定着装置を少なくとも1つ備え、
この定着装置は、フルカラー現像時とフルカラー以外の作像時で異なる条件で定着を行う
ことを特徴とする画像形成装置である。
請求項3の発明は、静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像して可視像を形成する現像装置と、該可視像が転写された記録媒体を定着する定着装置とを備え、
前記現像装置は、3色のトナーを格納した3台のものが配置され、
前記転写手段は、無端状のベルト上に、前記複数の現像手段によって現像された可視画像を順次転写する第1の転写手段と、
前記ベルト上の重ね合わさった画像を転写材に転写する二次転写手段を備えてなり、
少なくとも最後に重ね合わせる可視像を構成するトナーとして、転写後段の制御手段によって、ブラックと、イエロー、シアン、マゼンタの3色から選ばれる1色との間で不可逆的に色が変化する可変色トナーを用い、
前記化変色トナーを現像する現像手段を前記ベルトの搬送経路上において前記二次転写手段に対して最も近接した位置に配置した画像形成装置において、
前記定着装置は、化変色トナーであるブラックトナーをブラックとして使う第1の圧力と、不可逆的にイエロー、シアン、マゼンタトナーのうちいずれか1種に変化させる第2の圧力とで加圧し、前記可視画像を定着させることを特徴とする画像形成装置である
請求項4の発明は、静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像して可視像を形成する現像装置と、該可視像が転写された記録媒体を定着する定着装置とを備え、
前記現像装置は、3色のトナーを格納した3台のものが配置され、
前記転写手段は、無端状のベルト上に、前記複数の現像手段によって現像された可視画像を順次転写する第1の転写手段と、
前記ベルト上の重ね合わさった画像を転写材に転写する二次転写手段を備えてなり、
少なくとも最後に重ね合わせる可視像を構成するトナーとして、転写後段の制御手段によって、ブラックと、イエロー、シアン、マゼンタの3色から選ばれる1色との間で不可逆的に色が変化する可変色トナーを用い、
前記化変色トナーを現像する現像手段を前記ベルトの搬送経路上において前記二次転写手段に対して最も近接した位置に配置した画像形成装置において、
前記ブラックトナーは、一定以上の圧力で壊れるマイクロカプセルに少なくとも一方が内包された発色前駆体と顕色剤を含有し、発色前駆体と顕色剤は反応前には黒色であり、一定圧力以上で破壊されたカプセル内部の発色前駆体と顕色剤とが反応することで不可逆的に透明に変化することを特徴とする画像形成装置である
請求項5の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、
前記定着装置は、弾性層と熱源を有する加熱手段と、無端状部材と加圧部材を有する加圧手段を備え、未定着のトナー像を付着したまま記録媒体を搬送して前記無端状部材と前記過熱手段で形成されるニップ部を通過させ、前記記録媒体上の未定着トナー像を定着すするものであり、
フルカラー印刷時とフルカラー以外の印刷時に上記ニップ部の圧力を変更する定着装置を有することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、
前記定着装置は、定着加熱部材を保持する定着フレームと、前記加圧部材を保持する加圧フレームを有し、前記フレームを通じて前記定着・加圧部材を軸方向両端部で圧接する加圧バネを有し、加圧バネ軸方向に沿って、加圧バネを押圧する加圧ピンを持ち、加圧ピンが軸方向に駆動する機構を有することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載の画像形成装置において、
前記定着装置は、前記加圧ピンがウォーム部分を有し、ウォーム部に対応する位置にあるウォームホイールの回転駆動に伴って、加圧ピンが軸方向に駆動することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記化変色トナーとして、初期状態はブラックであり、前期制御手段によってイエロー、マゼンタ、シアンから選ばれる一色に不可逆的に変化するものを用いることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置によれば、3種のトナー、3種の現像装置を配置するだけで、フルカラー画像の形成が可能となり、画像形成装置の大幅な小型化が可能となる他、黒色モノクロ印刷時のファーストプリントタイムを早くできると共にフルカラー印刷時の黒色かぶりの影響を軽減することが可能になる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
以下、本発明の画像形成装置に係る実施の形態について詳細に説明する。まず、発明を実施するために用いるトナーの実施例について説明する。本発明で用いるトナーのうち、少なくとも1種に、感圧材料として一定以上の圧力で壊れるマイクロカプセルに少なくとも一方が内包された発色前駆体と顕色剤を含有するトナーを用いる。
実施例に係るトナーとして以下の2種類のものがある。第1のトナーは、一定圧力より小さい圧力では黒色に定着され、一定圧力以上でイエロー、シアン、マゼンタトナーのうち、選択された少なくとも1つの色で定着されるものある。このトナーは、一定圧力より小さな圧力で定着された際にはマイクロカプセル内が壊れず内包されたまま黒色であり、一定圧力以上ではマイクロカプセルが壊れ、発色前駆体と顕色剤が反応することによりイエロー、シアン、マゼンタのうちいずれか1種へと変色するものである。マイクロカプセルは2重構造であることが望ましい。2重構造にすることにより、加圧によってマイクロカプセルが破壊された際に、前駆材と顕色剤が1対1で反応し易くなり、多色と混合することを避けることができる。
図1は2重構造のマイクロカプセル模式図である。マイクロカプセルAの内部にマイクロカプセルBが作成される。マイクロカプセルA内部には黒色の発色前駆体、B内部に顕色剤が内包されている。マイクロカプセルは外観で黒色を呈する。逆の構成で、マイクロカプセルA内部に顕色剤、マイクロカプセルB内部に前駆体の構成でもよい。
図2はマイクロカプセルを内包したトナー粒子の模式図である。本図では、Cが帯電制御剤、Dが離型剤、Eが着色剤、Fがマイクロカプセル、Gが外添剤を表す。黒色前駆体と顕色剤を含んだマイクロカプセルの添加量は、黒色を呈する量があればよいが、添加するトナーの着色剤含有量の1/2から同量添加することが望ましい。所定の圧力で定着を行うとマイクロカプセルが破壊され、前駆材と顕色剤が反応し透明になる。
図3は定着後のトナー層を示す模式図である。図3において、Eは図2同様着色剤を、Fは図2同様マイクロカプセルを、HはマイクロカプセルFが破壊され、前駆材と顕色剤が反応し、無色になった状態を示す。また、同図において、IはマイクロカプセルFが破壊される所定の圧力以下で定着したトナー層を示す。マイクロカプセルFは壊れずに黒色を呈しており、画像も黒色を呈する。同JはマイクロカプセルFが破壊される所定の圧力以上で定着したトナー層を示す。トナー層JではマイクロカプセルFが破壊され、内部の前駆材と顕色剤が反応し、無色の状態Hになっている。この状態では画像は着色剤Eの色を呈する。
例えば、シアントナーに黒色前駆体と顕色剤を内包したマイクロカプセルを含んだ場合について説明すると、ブラック単色でのモノクロ画像の形成時には、ブラックに相当する印字を、該マイクロカプセルを含んだシアントナーで行う。現像、転写の後、定着工程においては、定着ニップ圧をマイクロカプセルが割れ透明に変化する圧力以下に設定することにより、通常のブラックトナーの印字時と何ら変わりのない画像を得ることができる。
次にフルカラー画像の形成時には、現像、転写の後、定着ニップ圧をマイクロカプセルが割れ黒色前駆体と顕色剤が反応して、透明に変化する所定圧力以上に設定して定着を行う。この圧力では、黒色前駆体と顕色剤が反応し無色となるので、もともとの着色剤であるシアン色を呈し、フルカラー画像を得ることができる。この際ブラックの印字は、イエロー、シアン、マゼンタの重ね合わせ、即ちプロセスブラックにより行う。
この発色前駆体と顕色剤を含んだマイクロカプセルは、2種以上のトナーへの添加も可能であるが、色再現性、コスト等から考えて、1色に添加することが望ましい。中でも、黒色への変化を考えた場合、黒色に最も色味の近い、シアントナーに添加することが望ましい。更に、1色に添加することにより、残る2色のトナーを黒単色のモノクロ印刷用圧力時に現像すれば、2色3色での作像も可能である。
この結果、従来は4色分の現像機構が必要であったものが、3色分の現像機構で画像形成装置を構成することが可能となる。
黒色モノクロ画像をプロセスブラックで表現すれば、3色分の現像機構での構成が可能であるが、十分な黒色画像を得るためには付着量を増やさざるを得ず、定着性や転写性が劣化し易い。また、3者のトナーの劣化度合いにより、帯電性が均一にならず制御が困難になる傾向にある。しかし、黒色モノクロ画像において本発明のトナーを用いればこのような劣化を軽減できる。
マイクロカプセルの材質及びマイクロカプセル内に入れる発色前駆体と顕色剤としては、公知のものが用いることが可能である。例えば、特開2004−061814に記載されているように、マイクロカプセルに関しては、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、ウレタン−尿素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスルホンアミド樹脂、ポリスルホネート樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、フェノール樹脂等が用いることができる。発色前駆動体としては、ジアゾニウム系前駆体及びロイコ前駆体などを使用できる。顕色剤は使用する発色前駆体に対応して、カップリング反応及び酸化還元反応を起こし発色又は消色させるものをいい、使用する発色前駆体に最適なものが選択される。
本例のトナーは、上記圧力変性材料と、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含む。体積平均粒径において5〜12μm(コールター製マルチサイザーIII測定値)、好ましくは6〜10μmが好ましい。このトナーの製造は、湿式法でも粉砕法でもいずれでもよい。
結着樹脂は、フルカラートナーの分野で公知の樹脂、例えば、ポリエステル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン−(メタ)アクリル系共重合体樹脂、エポキシ系樹脂、COC(環状オレフィン樹脂(例えば、TOPAS−COC(Ticona社製)))等であってよい。
着色剤としては下記の様な公知のものを用いることができる。即ち、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ポグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。
着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15質量%、好ましくは3〜10質量%である。
また、本例で用いる着色剤は樹脂と複合化されたマスターバッチを用いることもできる。マスターバッチの製造又はマスターバッチとともに混練される結着樹脂としては、先に挙げたポリエステル、ビニル系の樹脂の他に、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族叉は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィン離型剤などが挙げられ、単独あるいは混合して使用できる。
本例に用いられる離型剤は公知のもの、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンとプロピレンの共重合体などのポリオレフィンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどの石油ワックス、フィッシャートロプシュワックス、などの合成ワックスなどの炭化水素系ワックス、エステル系ワックス、カルナウバ、ライス等の植物系ワックスなどを使用できる。近年の低温定着化に対しては、比較的低温で融解、染み出しが発生するものが望ましい。
本例のトナーには、離型剤の分散を助ける離型剤分散剤を含有させてもよい。離型剤分散剤としては特に限定はなく、公知のものを使用することができ、離型剤との相溶性の高いユニットと樹脂との相溶性の高いユニットがブロック体として存在するポリマーやオリゴマー、離型剤との相溶性の高いユニットと樹脂との相溶性の高いユニットのうち一方に他方がグラフトしているポリマーもしくはオリゴマー、エチレン・プロピレン・ブテン・スチレン・α−スチレンなどの不飽和炭化水素と、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸などのα,β−不飽和カルボン酸やそのエステルもしくはその無水物との共重合体、ビニル系樹脂とポリエステルとのブロック、もしくはグラフト体などが挙げられる。
本例のトナーには、トナー粒子の帯電量を制御する荷電制御剤を用いることもできる。荷電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又は化合物、タングステンの単体又は化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、4級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、4級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、4級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。
本例では、トナー粒子の流動性や帯電性/現像性/転写性を補助するための外添剤として好ましくは1種以上の無機微粒子が用いられる。無機微粒子のBET法による比表面積としては、30m2/g〜300m2/gであることが好ましく、1次粒子径として10nm〜50nmが好ましい。
無機微粒子の具体例としては、例えば酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、酸化チタン、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。
外添剤の1次粒子径が10nm以下の場合はトナーへの外添剤埋まりこみが悪化し、画質劣化変動が大きくなり耐久により悪化する。外添剤の1次粒子径が50nm以上の場合は、トナーから外添剤の離脱が多くなり、感光体にフィルミングが発生する。
なお、本例では、現像方式として、1成分法、2成分法のいずれでも可能であるが、装置の小型化を鑑みると、1成分法のほうが望ましい。
次に実施例に係る画像形成装置についてその概要を説明する。図4は実施例に係る画像形成装置を示す概略構成図である。この画像形成装置は、露光装置3により、3台の画像形成ユニット4,5,6に書込が行われ潜像が形成される。各画像形成ユニット4,5,6には画像形成手段である現像装置を備えており画像形成ユニット4,5,6に形成された潜像が現像されトナー像が形成される。画像形成ユニット4,5,6に形成された画像形成装置には、無端ベルトである中間転写ベルト7が配置され、画像形成ユニット4,5,6に形成されたトナー像は中間転写ベルト7上にカラートナー像として転写される。
給紙カセット1に積載された転写紙は給紙ローラ2により給紙され、レジストローラ8を経て、2次転写ローラ9と中間転写ベルト7との間を通過し、中間転写ベルト7のトナー像は転写紙に転写され、その後、定着装置40により転写紙上に画像として定着され、排紙ローラ11により排出される。
本例では、このような画像形成装置において、一台の画像形成ユニット4に化変色トナーとして、シアンがブラックに変色するシアントナーを格納する。このシアントナーは前駆体と顕色剤を内包したマイクロカプセルを含んでいる。
図5は実施例に係る画像形成装置のモノクロ画像形成時における状態を示す模式図である。ブラック単色でのモノクロ画像の形成時には、ブラックに相当する印字を、前記マイクロカプセルを含んだシアントナーを充填した画像形成ユニット4を用いて行う。現像、転写の後段に配置される定着装置40によって、トナーが加圧される。このとき、定着装置40の定着ニップ圧をマイクロカプセルが割れ透明に変化する圧力以下に設定しておく。これにより、トナーはブラックのままで、通常のブラックトナーの印字時と何ら変わりのない画像を得ることができる。また、転写順序の最下流にあたる画像形成ユニット4により、黒色モノクロ画像が形成されるため、ファーストプリントタイムを早くすることができる。
次にフルカラー画像の形成時について説明する。図6は実施例に係る画像形成装置のフルカラー画像形成時における状態を示す模式図である。フルカラー画像印刷時には、現像、転写の後段に配置された定着装置40は、定着ニップ圧をマイクロカプセルが割れ黒色前駆体と顕色剤が反応して、透明に変化する圧力以上に設定して行う。この圧力では、黒色前駆体と顕色剤が反応し無色となるので、もともとの着色剤であるシアン色を呈し、フルカラー画像を得ることができる。ブラックの印字は、イエロー、シアン、マゼンタの重ね合わせ、即ちプロセスブラックにより行う。このとき定着後にブラック色を呈するトナーは存在しないので、ブラックトナーのかぶりは発生しない。前記画像形成ユニット4に充填されるトナーのフルカラー印刷時の色としては、イエロー、マゼンタ、シアンいずれでもかまわないが、黒色への変化を考えた場合、黒色に対して最も色味の近いシアントナーを用いることが望ましい。
図7は実施例に係る画像形成装置の定着装置を示す断面模式図である。図7において、定着装置40は、回転駆動される加熱定着ローラ41を備えており、加熱定着ローラ41は、表面被覆層42と、弾性層43と、芯金44と、熱源45とを有している。未定着トナー31が付着した記録媒体32は、図8の矢印方向に搬送される。定着装置40には、加熱定着ローラ41の他、加熱定着ローラ41に隣接して、記録媒体32を挟んで、加圧手段20が設けられている。加圧手段20は、加圧部材21と、加圧部材21を支持する支持部材22と、加圧部材21と支持部材22を記録媒体32側に加圧する加圧スプリング26と、従動する無端状部材23と、無端状部材23と加圧部材21の間の摩擦を低減するための低摩擦部材25と、無端状部材23の搬送経路を規定するガイド24とを備えている。
加圧部材21は搬送方向に3分割されて、用紙入り口部21a、中央部21b、用紙出口部21cをなしている。なお、符号27は、無端状部材の23と加圧部材21の間の摩擦を更に低減するための潤滑油を供給する潤滑油供給部材を示している。一般的に潤滑油はシリコンオイルもしくはフッ素オイルなどが含まれているものを使用する。
また、符号33は、加熱定着ローラ41と無端状部材23とのニップ部を通過した後の記録媒体32上の定着画像を示している。加熱定着ローラ41の表面被覆層42は、未定着トナー31が付着しにくいようにPFA層などが用いられる。また、弾性層43としては、一般的にシリコンゴムやフッ素ゴムなどが用いられている。シリコンゴムを用いた場合、耐膨潤性を向上させるためにフッ素層などがコートされることもある。無端状部材23は、PFAとポリイミドより形成されている。加圧部材21は、加圧方向の面がフラットな加圧パッドが用いられており、シリコンゴム又はフッ素ゴムのゴム層を有している。ここで記録媒体32としては、カット紙などの用紙が挙げられる。
図8は実施例に係る画像形成装置値の定着装置の外観を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
定着装置50は、内部に加熱用ヒータ51を有した定着ローラ52と、加圧ベルト53を介して定着ローラ52に圧接される加圧パッド54とを備える。定着ローラ52は、定着フレーム55に軸支されており、加圧パッド54は加圧フレーム56に支持されている。この例では、定着ローラ52と加圧パッド54は定着フレーム55、加圧フレーム56を通じて、ローラ軸方向両端部分に対応して配置されている加圧バネ57の圧力により圧接されている。定着ローラ52の回転に従動して加圧ベルト53が摺動する。
加圧バネ57は内部に加圧ピン58を通しており、加圧ピン58は軸方向両端の定着フレーム55を繋ぐステー59に軸支される。軸支された加圧ピン58は、軸方向に摺動可能である。加圧ピン58にはウォーム部60が形成され、対応するウォームホイール61を回転させることで、加圧ピン58は軸方向に移動する。
ウォームホイール61はローラ軸方向両端部分の加圧ピン58に対応して配置され、同一の軸12にて軸支されており、ローラ両端相当の加圧ピン58の軸方向に同一の駆動力を与える。
加圧ピン58と加圧バネ57はスペーサ63を介して接触しており、加圧ピン58の駆動力は加圧ピン58の段差をスペーサ63に接触させることで加圧バネに伝えられる。
図9は実施例に係る定着装置を示すものであり、(a)は圧力を低い状態とした側面図、(b)は圧力を高めた状態を示す側面図である。加圧力を強めた状態である。前述したようにウォームホイール61を回転させることで、加圧ピン58のウォーム部60は軸方向に下方向に駆動する。加圧ピン58の駆動により加圧バネ57の押し付け圧が上昇、ニップ部の圧力が上昇する。圧力の制御はウォームホイール61の回転数とニップ圧力変動のテーブルを作成し、ウォームホイール61の回転数を基にして行う。
加圧パッド54の面積は固定であるので、一定以上の圧力であれば圧力の増減に対してニップ幅が大幅に変化することはない。
以上の構成を備える画像形成装置についてその作動を実験で確認した。
〔実験1〕ファーストプリントタイムの確認
ブラックの現像ユニットを最下流に配置することで、モノクロ印刷時ファーストプリントタイムが向上することの確認を行った。画像形成装置は図4に示したものと同様の構成を備えるものであり、現像ユニットを3つ配置し、各色感光体−転写nip間距離は60mmとし、線速を116mm/secとした。
確認結果を以下の表に示す。
表1に示すように、最下流にブラックの現像ユニットを配置することで、最上流にブラックを配置した場合と比べて、黒色モノクロ印刷時に1秒ファーストプリント時間が向上した。感光体−転写nip間距離60×2=120mmを線速116mm/secで割った値は1.03secであるため、現像ユニットの配置の分ファーストプリントタイムが早くなったといる。
〔実験2〕マイクロカプセルトナーの色変化について
低圧力定着時に黒色モノクロ印刷を行い、高圧力定着時にフルカラー印刷を実施した。
まずトナーの作成について述べる。
(第1結着樹脂の作成)
ポリオールとして、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1230g、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン290g、イソドデセニル無水コハク酸250g、テレフタル酸310g、無水1,2,4−ベンゼントリカルボン酸180g及びエステル化触媒としてジブチル錫オキシド7gを、温度計、ステンレス製攪拌機、流下式コンデンサー及び窒素導入管を装備した5リットル四つ口フラスコに入れ、マントルヒータ中で窒素雰囲気下に、160℃の温度で撹拌しつつ、滴下ロートよりビニル系モノマー樹脂と重合開始剤の混合液を一時間かけて滴下した。160℃に保持したまま2時間付加重合反応を熟成させた後、230℃に昇温して縮重合反応を行わせた。重合度は、定荷重押出し形細管式レオメータを用いて測定した軟化点により追跡を行い、所望の軟化点に達したときに反応を終了させ、第1結着樹脂を得た。樹脂軟化点は130℃であった。
(第2結着樹脂の作成)
ポリオールとして、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン2210g、テレフタル酸850g、無水1,2,4−ベンゼントリカルボン酸120g及びエステル化触媒としてジブチル錫オキシド0.5gを、温度計、ステンレス製攪拌機、流下式コンデンサー及び窒素導入管を装備した5リットル四つ口フラスコに入れ、マントルヒータ中で窒素雰囲気下230℃に昇温して縮重合反応を行わせた。重合度は、定荷重押出し形細管式レオメータを用いて測定した軟化点により追跡を行い、所望の軟化点に達したときに反応を終了させ、第2結着樹脂を得た。樹脂軟化点は115℃であった。
(マイクロカプセル加圧変性材料の作成)
マイクロカプセルが約200kPa、本発明に用いる定着装置のニップ幅6.5mm横幅240mm部分に30Kgf相当の圧力をかけた場合に破壊される条件にて作成を行う。
前駆材としては、黒色ロイコ染料(3‐N‐シクロへキシル‐N‐メチル‐6‐メチル‐7‐アニリツフルオラン)を用いる。顕色剤としてはN、N’‐ジ(3‐クロロフェニル)チオ尿素を用いる。
マイクロカプセルは2重構造とする。マイクロカプセルAの内部にマイクロカプセルBが作成されるとした場合、カプセルA内部に前駆材、カプセルB内部に顕色剤の構成とした。
上述した構成にて「マイクロカプセル加圧変性材料A」を得る。このマイクロカプセルは圧力200KPa以上で不可逆的に黒色から透明に変色する。
(トナー粒子の作成)
第1結着樹脂 60質量部
第2結着樹脂 40質量部
着色剤(銅フタロシアニンブルー顔料) 4.0質量部
帯電制御剤(ボントロンE−84:オリエント社製) 1.0質量部
離型剤(WEP−5:日本油脂社製) 3.5質量部
マイクロカプセル加圧変性材料A 15質量部
を、ヘンシェルミキサーで十分混合した後、2軸押出し混練機(PCM−30:池貝鉄工社製)を使用してバレル温度を120℃に設定して溶融混練を行った。この時混練物の温度は130℃であった。得られた混練物を冷却プレスローラで2mm厚に圧延し、冷却ベルトで冷却した後、フェザーミルで粗粉砕した。その後、機械式粉砕機(KTM:川崎重工業社製)で平均粒径10〜12μmまで粉砕し、更に、ジェット粉砕機(IDS:日本ニューマチックエ業社製)で粗粉分級しながら粉砕した後、微粉分級をロータ型分級機(ティープレックス型分級機タイプ:100ATP:ホソカワミクロン社製)を使用して分級を行い、体積平均粒径8.5μmの着色樹脂粒子1を得た。
この着色樹脂粒子1 100質量部に対して無機微粒子であるキャボジル社製TS530を所望の量(質量部)添加し、ヘンシェルミキサーで混合処理しトナー粒子1を得た。
(定着画像の評価)
非磁性一成分現像方式のフルカラープリンタIpsioCX3000(リコー製)を用いて、付着量1.0±0.1mg/cmとなるように未定着画像を作成し、定着ニップ圧力を黒単色モノクロ印刷モード(ニップ部圧力20kgf)、フルカラー印刷モード(ニップ部圧力35kgf)に設定した定着装置にて定着を行った。定着温度は180℃とした。黒単色モノクロ印刷モード時のニップ幅は6mmであり、単位面積あたりの圧力は約130kPaであった。フルカラー印刷時のニップ幅は6.5mmであり、単位面積あたりの圧力は約240kPaであった。
画像濃度は、画像濃度をX−Rite938(X−Rite社製)により、5点測定し各色ごとに平均を求めた。ニップ部圧力20kgfでの画像濃度は、K1.48、C1.44、M1.49、Y1.43であり、定着後のベタ画像は目視でブラック色を呈した。ニップ部圧力35kgfでの画像濃度はK0.91、C1.53、M0.62、Y0.24であり、定着後のベタ画像は目視ではシアン色を呈した。
上記の結果より、本発明のトナーを転写順序の最下流に配置することで、モノクロ印刷時のファーストプリントタイムの向上と、フルカラー時のブラックトナーかぶりの影響回避を両立することができることが確認できた。
2重構造のマイクロカプセルを示す模式図である。 マイクロカプセルを内包したトナー粒子を示す模式図である。 定着後のトナー層を示す模式図である。 実施例に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 実施例に係る画像形成装置のモノクロ画像形成時における状態を示す模式図である。 実施例に係る画像形成装置のフルカラー画像形成時における状態を示す模式図である。 実施例に係る画像形成装置の定着装置を示す断面模式図である。 実施例に係る画像形成装置値の定着装置を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 実施例に係る定着装置を示すものであり、(a)は圧力を低い状態とした側面図、(b)は圧力を高めた状態を示す側面図である。
符号の説明
1 給紙カセット
2 給紙ローラ
3 露光装置
4,5,6 画像形成ユニット
7 中間転写ベルト
8 レジストローラ
9 2次転写ローラ
11 排紙ローラ
12 軸
20 加圧手段
21 加圧部材
21a 口部
21b 中央部
21c 用紙出口部
22 支持部材
23 無端状部材
24 ガイド
25 低摩擦部材
26 加圧スプリング
31 未定着トナー
32 記録媒体
40 定着装置
41 加熱定着ローラ
42 表面被覆層
43 弾性層
44 芯金
45 熱源
50 定着装置
51 加熱用ヒータ
52 定着ローラ
53 加圧ベルト
54 加圧パッド
55 定着フレーム
56 加圧フレーム
57 加圧バネ
58 加圧ピン
59 ステー
60 ウォーム部
61 ウォームホイール
63 スペーサ

Claims (8)

  1. 静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像して可視像を形成する現像装置と、該可視像が転写された記録媒体を定着する定着装置とを備え、
    前記現像装置は、3色のトナーを格納した3台のものが配置され、
    前記転写手段は、無端状のベルト上に、前記複数の現像手段によって現像された可視画像を順次転写する第1の転写手段と、
    前記ベルト上の重ね合わさった画像を転写材に転写する二次転写手段を備えてなり、
    少なくとも最後に重ね合わせる可視像を構成するトナーとして、転写後段の制御手段によって、ブラックと、イエロー、シアン、マゼンタの3色から選ばれる1色との間で不可逆的に色が変化する可変色トナーを用い、
    前記化変色トナーを現像する現像手段を前記ベルトの搬送経路上において前記二次転写手段に対して最も近接した位置に配置した画像形成装置において、
    前記トナーの色を変化させるため前記転写後段に配置される制御手段を定着装置とした
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像して可視像を形成する現像装置と、該可視像が転写された記録媒体を定着する定着装置とを備え、
    前記現像装置は、3色のトナーを格納した3台のものが配置され、
    前記転写手段は、無端状のベルト上に、前記複数の現像手段によって現像された可視画像を順次転写する第1の転写手段と、
    前記ベルト上の重ね合わさった画像を転写材に転写する二次転写手段を備えてなり、
    少なくとも最後に重ね合わせる可視像を構成するトナーとして、転写後段の制御手段によって、ブラックと、イエロー、シアン、マゼンタの3色から選ばれる1色との間で不可逆的に色が変化する可変色トナーを用い、
    前記化変色トナーを現像する現像手段を前記ベルトの搬送経路上において前記二次転写手段に対して最も近接した位置に配置した画像形成装置において、
    前記定着手段としての定着装置を少なくとも1つ備え、
    この定着装置は、フルカラー現像時とフルカラー以外の作像時で異なる条件で定着を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像して可視像を形成する現像装置と、該可視像が転写された記録媒体を定着する定着装置とを備え、
    前記現像装置は、3色のトナーを格納した3台のものが配置され、
    前記転写手段は、無端状のベルト上に、前記複数の現像手段によって現像された可視画像を順次転写する第1の転写手段と、
    前記ベルト上の重ね合わさった画像を転写材に転写する二次転写手段を備えてなり、
    少なくとも最後に重ね合わせる可視像を構成するトナーとして、転写後段の制御手段によって、ブラックと、イエロー、シアン、マゼンタの3色から選ばれる1色との間で不可逆的に色が変化する可変色トナーを用い、
    前記化変色トナーを現像する現像手段を前記ベルトの搬送経路上において前記二次転写手段に対して最も近接した位置に配置した画像形成装置において、
    前記定着装置は、化変色トナーであるブラックトナーをブラックとして使う第1の圧力と、不可逆的にイエロー、シアン、マゼンタトナーのうちいずれか1種に変化させる第2の圧力とで加圧し、前記可視画像を定着させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像して可視像を形成する現像装置と、該可視像が転写された記録媒体を定着する定着装置とを備え、
    前記現像装置は、3色のトナーを格納した3台のものが配置され、
    前記転写手段は、無端状のベルト上に、前記複数の現像手段によって現像された可視画像を順次転写する第1の転写手段と、
    前記ベルト上の重ね合わさった画像を転写材に転写する二次転写手段を備えてなり、
    少なくとも最後に重ね合わせる可視像を構成するトナーとして、転写後段の制御手段によって、ブラックと、イエロー、シアン、マゼンタの3色から選ばれる1色との間で不可逆的に色が変化する可変色トナーを用い、
    前記化変色トナーを現像する現像手段を前記ベルトの搬送経路上において前記二次転写手段に対して最も近接した位置に配置した画像形成装置において、
    前記ブラックトナーは、一定以上の圧力で壊れるマイクロカプセルに少なくとも一方が内包された発色前駆体と顕色剤を含有し、発色前駆体と顕色剤は反応前には黒色であり、一定圧力以上で破壊されたカプセル内部の発色前駆体と顕色剤とが反応することで不可逆的に透明に変化することを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記定着装置は、弾性層と熱源を有する加熱手段と、無端状部材と加圧部材を有する加圧手段を備え、未定着のトナー像を付着したまま記録媒体を搬送して前記無端状部材と前記過熱手段で形成されるニップ部を通過させ、前記記録媒体上の未定着トナー像を定着すするものであり、
    フルカラー印刷時とフルカラー以外の印刷時に上記ニップ部の圧力を変更する定着装置を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着装置は、定着加熱部材を保持する定着フレームと、前記加圧部材を保持する加圧フレームを有し、前記フレームを通じて前記定着・加圧部材を軸方向両端部で圧接する加圧バネを有し、加圧バネ軸方向に沿って、加圧バネを押圧する加圧ピンを持ち、加圧ピンが軸方向に駆動する機構を有することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記定着装置は、前記加圧ピンがウォーム部分を有し、ウォーム部に対応する位置にあるウォームホイールの回転駆動に伴って、加圧ピンが軸方向に駆動することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記化変色トナーとして、初期状態はブラックであり、前期制御手段によってイエロー、マゼンタ、シアンから選ばれる一色に不可逆的に変化するものを用いることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の画像形成装置。
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