JP5194911B2 - 車両用シートスライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートをモータによりスライドさせる車両用シートスライド装置に関する。
従来、車両用のシートスライド装置としては、例えば特許文献1〜3に記載された構成が知られている。これらの装置は、車両フロアに固定される左右一対のロアレールと、ロアレールに摺動自在に支持され車両シートを支持する左右一対のアッパレールとを備えている。
ロアレールは内部に固定・保持されるナット部材をもち、アッパレールは回動自在に保持され前後方向に延びるスクリュシャフトとスクリュシャフトを駆動する駆動機構とをもつ。スクリュシャフトはナット部材に螺合している。駆動機構によりスクリュシャフトを回動させることにより、アッパレールはロアレールに対して車両の前後方向にスライド移動する。このスライド移動により、アッパレールに支持されている車両シートは、車両前後方向の位置調節が可能になっている。
特許文献1及び2における駆動機構は、モータとモータの駆動を減速且つ方向転換する2つの減速部とからなる。減速部は、減速部を保持するブラケットによって、左右のアッパレールにそれぞれ取り付けられる。モータは回転軸が幅方向に延びるように一方の減速部に保持されている。モータが保持されていない減速部には、モータの回転をロッド(伝達シャフト)によって伝えている。そして、特許文献3では、モータの駆動を減速する駆動減速ギヤ機構がモータに一体化され、方向を転換する方向変換ギヤ機構が左右に1つずつ配置されている。方向変換ギヤ機構は、方向変換ギヤ機構を保持するブラケットによって、左右のアッパレールにそれぞれ取り付けられる。モータ及び駆動減速ギヤ機構は、左右の方向変換ギヤ機構を連結している伝達シャフトの途中に配置されている。伝達シャフトは駆動減速ギヤ機構の出力ギヤと連結しており、モータからの回転が減速されて左右の方向変換ギヤ機構に伝達される。
特許文献4には特許文献1及び2と同様の構成が記載されており、ロッドがフレキシブル性のあるケーブルから構成されている。
特開平9−142181号公報 特開平11−208322号公報 特開2006−290131号公報 特開平9−207632号公報
上記記載の特許文献1〜3に開示された車両用シートスライド装置は、左右のアッパレールに取り付けられた減速部或いは方向変換ギヤ機構に入力される駆動回転の軸中心が前後方向にずれることがある(軸ずれの発生)。左右のアッパレールにおける方向変換ギヤ機構の間で軸ずれが生じると、アッパレールがスムーズにスライドすることができなかったり回転異音が発生したりする。特許文献4では、ロッドをフレキシブル性のあるケーブルとすることで、軸ずれが発生してもロッドの撓みで吸収させて回転異音を抑制する。しかし、回転動力を伝達することができるようなフレキシブルケーブルは高価である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、高価なフレキシブル性のあるケーブルを用いることなく伝達シャフトの軸ずれの発生を抑制し、回転異音の発生を抑制する車両用シートスライド装置としての構成を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、車両フロアに固定された左右一対のロアレールと、該ロアレールに摺動自在に支持され車両シートを支持する左右一対のアッパレールと、前記ロアレール及び前記アッパレールの一方のレールに夫々回転自在に支持されたスクリュシャフトと、該スクリュシャフトに螺合され前記ロアレール及び前記アッパレールの他方のレールに固定されたナット部材と、 前記スクリュシャフトに伝達機構を介して連結され前記スクリュシャフトを回転させる駆動源となるモータと、を有する車両用シートスライド装置において、前記伝達機構は、前記モータの出力軸に回転連結された駆動減速ギヤ機構を支承するハウジング、前記スクリュシャフトに回転連結された一対の方向変換ギヤ機構をそれぞれ支承する左右一対のケーシング、及び前記駆動減速ギヤ機構の出力ギヤを貫通して配置され該出力ギヤと一体回転するように連結されると共に両端が前記方向変換ギヤ機構の入力ギヤに連結された伝達シャフトを有して構成し、前記スクリュウシャフトが支持される前記一方の左右一対のレールに固定されると共に前記ハウジング及び前記左右一対のケーシングを支持するリインフォースブラケットを有し、前記モータは前記駆動減速ギヤ機構に支持され、前記駆動減速ギヤ機構はダンパーを介して前記リインフォースブラケットに支持され、前記モータは前記駆動減速ギヤ機構及び前記ダンパーを介して前記リインフォースブラケットに支持されることである。
また請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記ハウジングには、前記出力ギヤの軸方向に延設されたくびれ部を根元部分に備える引っかけ部が前記リインフォースブラケットに支持される部位に形成され、前記ダンパーは弾性域で前記引っかけ部を覆い前記リインフォースブラケットには、前記引っかけ部を前記ダンパーとともに抱囲して前記ハウジングを前記リインフォースブラケットに固定する抱囲部が形成され、前記駆動減速ギヤ機構と前記リインフォースブラケットとを前記ダンパーを介した接続していることである。
また請求項に係る発明の構成上の特徴は、請求項1又は2において、前記リインフォースブラケットは、両端に前記ケーシングを固定する固定部を有し、該固定部にて前記スクリュシャフトが支持される前記一方の左右一対のレールに固定されることである。
また請求項に係る発明の構成上の特徴は、請求項において、前記固定部にはスリット部が形成され、前記ケーシングには前記スリット部に差し込まれて係合するくびれ部を根元部分に備えるフック部が形成されていることである。
また請求項に係る発明の構成上の特徴は、請求項において、前記固定部、前記ケーシング及び前記一方の左右一対のレールは、前記リインフォースブラケットの長手方向に対して交わる方向で貫通する固定用貫通孔が集成できる貫通孔がそれぞれ貫設されており、前記固定用貫通孔に挿着して前記固定部、前記ケーシング及び前記一方の左右一対のレールの間を固定する棒状の固定部材をもつことである。
また請求項に係る発明の構成上の特徴は、車両フロアに固定され前後方向に延在する左右一対のロアレールと、該ロアレールに摺動自在に支持され車両シートを支持する左右一対のアッパレールと、前記ロアレール及び前記アッパレールの一方のレールに回転可能に支持されるナット部材と、該ナット部材に螺合され前記ロアレール及び前記アッパレールの他方のレールに前後方向に延在して固定されるスクリュウシャフトと、前記ナット部材に伝達機構を介して回転連結され前記ナット部材を回転させる駆動源となるモータと、を有する車両用シートスライド装置において、前記伝達機構は、前記モータの出力軸に回転連結された駆動減速ギヤ機構を支承するハウジング、前記ナット部材を回転可能に支承すると共に入力ギヤの回転を方向変換して前記ナット部材に伝達する一対の方向変換ギヤ機構をそれぞれ支承する左右一対のケーシング、及び前記駆動減速ギヤ機構の出力ギヤを貫通して配置され該出力ギヤと一体回転するように連結されると共に両端が前記方向変換ギヤ機構の前記入力ギヤに回転連結される伝達シャフトを有して構成し、前記ナット部材が回転可能に支持される前記一方の左右一対のレールに両端を固定されると共に前記ハウジング及び前記左右一対のケーシングが固定されるリインフォースブラケットを有し、前記モータは前記駆動減速ギヤ機構に支持され、前記駆動減速ギヤ機構はダンパーを介して前記リインフォースブラケットに支持され、前記モータは前記駆動減速ギヤ機構及び前記ダンパーを介して前記リインフォースブラケットに支持されることである。
また請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請求項6において、前記ハウジングには、前記出力ギヤの軸方向に延設されたくびれ部を根元部分に備える引っかけ部が前記リインフォースブラケットに支持される部位に形成され、前記ダンパーは弾性域で前記引っかけ部を覆い、前記リインフォースブラケットには、前記引っかけ部を前記ダンパーとともに抱囲して前記ハウジングを前記リインフォースブラケットに固定する抱囲部が形成され、前記駆動減速ギヤ機構と前記リインフォースブラケットとを前記ダンパーを介した接続していることである。
また請求項に係る発明の構成上の特徴は、請求項6又は7において、前記リインフォースブラケットは、両端に前記ケーシングを固定する固定部を有し、前記ナット部材が回転可能に支持される前記一方の左右一対のレールに該固定部にて固定されることである。
また請求項に係る発明の構成上の特徴は、請求項6〜8の何れか1項において、前記一方の左右一対のレールに前記ケーシングが挿入される凹部が形成され、前記固定部は前記一方の左右一対のレールに前記凹部の両側で固定手段で固定され、前記ケーシングは前記固定部及び前記ケーシングを前後方向に貫通して穿設された貫通穴に挿通される固定部材によって前記リインフォースブラケットに固定されることである。
請求項10に係る発明の構成上の特徴は、請求項において、前記凹部に挿入されて前記ケーシングを支持する受部が形成されたサポートブラケットを前記凹部の両側で前記一方の左右一対のレールと前記固定部との間に挟持したことである。
請求項11に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜10の何れか1項において、前記リインフォースブラケットは、前記伝達シャフトを囲うように配置されることである。
請求項12に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜11の何れか1項において、前記スクリュシャフトは、前記ロアレール及び前記アッパレールの内部に配置されることである。
請求項1に係る発明においては、左右一対のロアレール及びアッパレールの一方のレールにスクリュウシャフトが回転可能に支持され、他方のレールにスクリュウシャフトに螺合されるナット部材が固定されている。そして、モータの回転を前記スクリュウシャフトに伝達する伝達機構は、モータの出力軸に回転連結された駆動減速ギヤ機構、前記スクリュウシャフトに回転連結された左右一対の方向変換ギヤ機構、及び前記駆動減速ギヤ機構の出力ギヤを貫通して配置され該出力ギヤと一体回転するように連結されると共に両端が前記方向変換ギヤ機構の入力ギヤに回転連結される伝達シャフトで構成されている。そして、リインフォースブラケットが、両端の固定部において前記方向変換ギヤ機構を支承する左右一対のケーシングを固定されるとともに前記一方のレールに固定される。リインフォースブラケットの中間部には、前記駆動減速ギヤ機構を支承するハウジングが固定される。
これにより、モータの回転速度を駆動減速ギヤ機構により十分減速することができ、方向変換ギヤ機構は等速或いは僅かな減速で回転方向を変換するだけの簡単な構成とできるので、噛合い振動に有利で小型化が可能となる。従って、かかる方向変換ギヤ機構を支承するケーシングも小型化でき、ケーシングが固定される一方のレールの断面を小型化することができる。さらに、方向変換ギヤ機構は等速或いは僅かな減速であるので、必要に応じて全体を樹脂化することも可能となる。また、モータ軸線と左右に配置される前記一方のレールに支持されたスクリュウシャフトに回転を伝達する伝達シャフトの軸線が異なるので、モータ及び駆動減速ギヤ機構を例えば一方のレールの横に前後方向に配置することができ、モータ及び駆動減速ギヤ機構とシートクッション側との間にスペースを確保することができる。
また、駆動減速ギヤ機構を支承するハウジングと左右の方向変換ギヤ機構を支承するケーシングとをリインフォースブラケットで支持することで一体化しているので左右の方向変換ギヤ機構の間での軸ずれの発生は原理的に考え難くなるという効果を発揮する。特に、一体化されたリインフォースブラケットは、ロアレール及びアッパレールのうちの一方のレールにも固定されているので全体としての剛性がいっそう向上しており、モータ作動時には駆動減速ギヤ機構、左右双方の方向変換ギヤ機構及び一方のレールが車両前後方向に一体的に動く。つまり、左右のレール及び方向変換ギヤ機構の間で前後方向の位置がずれにくい。従って、軸ずれが発生し難いので回転異音の発生が抑制できる。そして、従来技術の減速部或いは方向変換ギヤ機構の固定は左右別々に配置されるブラケットにて行っていたのに対して、本発明の車両用シートスライド装置におけるリインフォースブラケットは、1つなので部品点数を減らすことができる。
更に、駆動減速ギヤ機構を支承するハウジングがリインフォースブラケットにダンパーを介して固定されるので、駆動減速ギヤ機構で生じる振動がリインフォースブラケットに伝達し、アッパレール、ロアレールを介してシート側、フロア側に伝達することを防止することができる。
請求項2に係る発明においては、リインフォースブラケットに形成された抱囲部が、ハウジングに形成された引っかけ部をダンパーとともに抱囲することによってハウジングをリインフォースブラケットに固定するので、簡素な構成でハウジングをダンパーを介してリインフォースブラケットに確実に固定することができる。
請求項に係る発明においては、リインフォースブラケットに固定部を設けることで、方向変換ギヤ機構を支承するケーシングがこの固定部に固定され、全体として、よりいっそうの剛性向上が実現できる。
請求項に係る発明においては、固定部にはスリット部、方向変換ギヤ機構を支承するケーシングにはフック部を設けたることで、スリット部にフック部を挿入・係合させるだけで、リインフォースブラケットにケーシングを簡単に支持固定することができる。
請求項に係る発明においては、固定部、ケーシング及びレールのそれぞれに固定部材が貫通する貫通孔を貫設し、固定部材でこれらを固定することで、リインフォースブラケットによる支持をより確実なものとすることができる。リインフォースブラケットの長手方向と交わる方向(好ましくは直交する方向)に向けて固定用貫通孔を設け、その固定用貫通孔に固定部材を挿着して固定することでスリット部及びフック部の係合による固定と相俟って、より確実に脱落を防止することができる。つまり、交わる方向にて係合させているので互いの脱落方向への移動を制限するからである。
請求項に係る発明においては、左右一対のロアレール及びアッパレールの一方のレールにナット部材が回転可能に支持され、他方のレールにナット部材に螺合されるスクリュウシャフトが固定されている。そして、モータの回転を前記ナット部材に伝達する伝達機構は、モータの出力軸に回転連結された駆動減速ギヤ機構、前記ナット部材を回転可能に支承すると共に入力ギヤの回転を方向変換して該ナット部材に伝達する左右一対の方向変換ギヤ機構、及び前記駆動減速ギヤ機構の出力ギヤを貫通して配置され該出力ギヤと一体回転するように連結されると共に両端が前記方向変換ギヤ機構の入力ギヤに回転連結される伝達シャフトで構成されている。そして、リインフォースブラケットが、両端の固定部において前記方向変換ギヤ機構を支承する左右一対のケーシングを固定されるとともに前記一方のレールに固定される。リインフォースブラケットの中間部には、前記駆動減速ギヤ機構を支承するハウジングが固定される。
これにより、モータの回転速度を駆動減速ギヤ機構により十分減速することができ、方向変換ギヤ機構は等速或いは僅かな減速で回転方向を変換するだけの簡単な構成とできるので、噛合い振動に有利で小型化が可能となる。従って、かかる方向変換ギヤ機構を支承するケーシングも小型化でき、ケーシングが固定される一方のレールの断面を小型化することができる。さらに、方向変換ギヤ機構は等速或いは僅かな減速であるので、必要に応じて全体を樹脂化することも可能となる。また、モータ軸と左右に配置される前記一方のレールに支持されたナット部材に回転を伝達する伝達シャフトが異なるので、モータ及び駆動減速ギヤ機構を例えば一方のレールの横に前後方向に配置することができ、モータ及び駆動減速ギヤ機構とシートクッション側との間にスペースを確保することができる。
また、駆動減速ギヤ機構を支承するハウジングと左右の方向変換ギヤ機構を支承するケーシングとをリインフォースブラケットで支持することで一体化しているので左右の方向変換ギヤ機構の間での軸ずれの発生は原理的に考え難くなるという効果を発揮する。特に、一体化されたリインフォースブラケットは、ロアレール及びアッパレールのうちの一方のレールにも固定されているので全体としての剛性がいっそう向上しており、モータ作動時には駆動減速ギヤ機構、左右双方の方向変換ギヤ機構及び一方のレールが車両前後方向に一体的に動く。つまり、左右のレール及び方向変換ギヤ機構の間で前後方向の位置がずれにくい。従って、軸ずれが発生し難いので回転異音の発生が抑制できる。そして、従来技術の減速部或いは方向変換ギヤ機構の固定は左右別々に配置されるブラケットにて行っていたのに対して、本発明の車両用シートスライド装置におけるリインフォースブラケットは、1つなので部品点数を減らすことができる。
更に、駆動減速ギヤ機構を支承するハウジングがリインフォースブラケットにダンパーを介して固定されるので、駆動減速ギヤ機構で生じる振動がリインフォースブラケットに伝達し、アッパレール、ロアレールを介してシート側、フロア側に伝達することを防止することができる。
請求項7に係る発明においては、リインフォースブラケットに形成された抱囲部が、ハウジングに形成された引っかけ部をダンパーとともに抱囲することによってハウジングをリインフォースブラケットに固定するので、簡素な構成でハウジングをダンパーを介してリインフォースブラケットに確実に固定することができる。
請求項に係る発明においては、リインフォースブラケットに固定部を設けることで、方向変換ギヤ機構を支承するケーシングがこの固定部に固定され、全体として、よりいっそうの剛性向上が実現できる。
請求項に係る発明においては、前記一方のレールにケーシングが挿入される凹部が形成され、リインフォースブラケットの固定部は一方のレールに凹部の両側で固定手段で固定され、ケーシングは固定部及びケーシングを前後方向に貫通して穿設された貫通穴に挿通される固定部材によってリインフォースブラケットに固定されるので、方向変換ギヤ機構を支承するケーシングを簡素な構成でリインフォースブラケットに固定することができる。
請求項10に係る発明においては、前記ケーシングを支持する受部が形成されたサポートブラケットを前記一方のレールと前記リインフォースブラケットの固定部との間に挟持したので、リインフォースブラケット及びケーシングを一方のレールに堅固に固定することができ、全体として、よりいっそうの剛性向上が実現できる。
請求項11に係る発明においては、リインフォースブラケットによって伝達シャフトを囲むことにより、伝達シャフトの回転を妨げる外乱による影響を少なくできる。伝達シャフトは、駆動減速ギヤ機構の出力ギヤと方向変換ギヤ機構の入力ギヤとの双方に連結し、それらの間で回転を伝える主要な部材である。特に、伝達シャフトは車両用シートの下部といった乗員に極めて近接する位置に配設されている上に回転する部材なので、外部からの回転への干渉が生じないようにすることで安全性の向上及び伝達機能の作動保証が可能になる。従って、リインフォースブラケットの形状としては、車両用シートの前後方向のうち伝達シャフトが近接する側を覆う形態にすることが望ましい。更に、リインフォースブラケットの形状を伝達シャフトを囲う形態にすることで曲げ剛性が高くなって一方のレールにおける左右の軸ずれの発生をより効果的に防止できる。
請求項12に係る発明においては、スクリュシャフトをロアレール及びアッパレールの内部に配置することにより、スクリュシャフトがどちらかのレール内に収まるため、車両用シートスライド装置自体をコンパクトに構成できる。
以下、本発明の第1の参考形態に係る車両用シートスライド装置を、自動車の前席シートに搭載される車両用シートスライド装置に具体化した場合について、図1〜図4に従って説明する。なお、本明細書中において使用する「前後、左右(幅)、上下」の方向は車両のそれを基準として記述する。
図1に示すように、車両用シートスライド装置1は、ロアレール2と、アッパレール3と、スクリュシャフト4と、ナット部材(図示略)と、モータ5と、伝達機構6と、リインフォースブラケット7とを有する。
ロアレール2はロアレール本体部21とフロア固定部22とを有する。ロアレール本体部21は、前後方向に延びる長尺状の部材が左右に1つずつ、一対で構成される。ロアレール本体部21は、その断面外形が略U字形状を呈しており、両側壁の上端に両側壁から内側に折り返すように屈曲してなるフランジ部211を有している。
フロア固定部22は、ロアレール本体部21の前後両端の下方にリベット(図示略)によって取り付けられており、ロアレール2は、このフロア固定部22を介して車両フロア(図示略)に固定される。
アッパレール3はアッパレール本体部31とシート固定部32とブラケット固定部33とを有する。アッパレール本体部31は、前後方向に延びる長尺状の部材が左右に1つずつで構成される。アッパレール本体部31は、その断面外形が略逆U字形状を呈しており、両側壁の下端に両側壁から外側に折り返すように屈曲してなるフランジ部311を有している。アッパレール本体部31の長尺方向と直交する方向での断面形状は、ロアレール本体部21のフランジ部211及びロアレール本体部21の側壁にて形成される空間内にフランジ部311が掛合可能な形態になっており、アッパレール本体部31及びロアレール本体部21は、フランジ部211及び311がボール(図示略)を介して互いに係合し、長手方向に相対移動可能に組み付けられている。即ち、両者のフランジ部211及び311は、上下左右方向には相対移動を規制され、前後方向には相対移動可能にボールを介して係合しているので、アッパレール本体部31はロアレール2のロアレール本体部21内で前後方向に摺動可能に支持されている。
シート固定部32は、アッパレール本体部31の前後両端側の上方にねじ止めされており、車両シート(図示略)がこのシート固定部32を介してアッパレール3に固定される。
ブラケット固定部33は、アッパレール本体部31の前端にねじ止めされており、リインフォースブラケット7を固定するための貫通孔331を有する。
スクリュシャフト4は軸方向の所定範囲における外周部分にねじ部(図示略)が設けられており、左右のアッパレール本体部31内にそれぞれ1つずつ配置されている。スクリュシャフト4は、前後方向に延び、一部がアッパレール本体部31の前端から突出し、残りがアッパレール本体部31内部に位置するように、アッパレール本体部31内にて軸方向には移動を規制され、回動自在に枢支されている。スクリュシャフト4をアッパレール本体部31内部に配置することにより、スクリュシャフトがレール内に収まるため、車両用シートスライド装置1自体をコンパクトに構成できる。
ナット部材は、左右のロアレール2のロアレール本体部21内部に1つずつ固定され、スクリュシャフト4のねじ部が螺合する。スクリュシャフト4が回転すると、ロアレール2に固定されたナット部材との間の軸方向における相対位置が変化し、スクリュシャフト4が前後方向に移動する。その結果、スクリュシャフト4を支持しているアッパレール本体部31も前後方向に移動する。
モータ5は、スクリュシャフト4に伝達機構6を介して回転連結されスクリュシャフト4を回転させる駆動源である。伝達機構6は、駆動減速ギヤ機構61と、伝達シャフト62と、方向変換ギヤ機構63とを有する。
駆動減速ギヤ機構61は、モータ5から入力ギヤ(図示略)に入力される回転動力を減速して出力ギヤ610から伝達シャフト62に伝える機構である。具体的にはモータ5が固定されているハウジング611にモータ5によって回転駆動されるウォーム(入力ギヤ)と該ウォームと噛合するホイール(出力ギヤ)とがハウジング611内に収容されて回転可能に支承されている。
駆動減速ギヤ機構61は伝達シャフト62における幅方向の一方よりに位置している。出力ギヤには伝達シャフト62が相対回転を規制されて貫通している。ハウジング611の上部には、後述するリインフォースブラケット7に固定するための引っかけ部612が形成されている。引っかけ部612は、左右方向に延設されたくびれ部612aを根元部分に備える突起状の部材であり、ハウジング611上面に前後に2つ平行に配置されている。ハウジング611はリインフォースブラケット7に当接することで駆動減速ギヤ機構61の回転方向で位置決めされる。
伝達シャフト62は左右2つのアッパレール本体部31に固設された方向変換ギヤ機構63の間を概ね渡設できる長さをもつ断面形状が略六角形の軸である。伝達シャフト62は、駆動減速ギヤ機構61の出力ギヤ(図示略)と一体回転し、両端部で後述する方向変換ギヤ機構63に回転動力を伝達する。
方向変換ギヤ機構63は、左右のレール側にそれぞれ固設され、伝達シャフト62から入力ギヤ(図示略)に入力される回転動力をスクリュシャフト4に伝達する。方向変換ギヤ機構63は、伝達シャフト62から入力される回転動力の回転方向を、前後方向に延びるスクリュシャフト4の回転方向に変換する装置として機能する。方向変換ギヤ機構63には、入力ギヤ(図示略)及び出力ギヤ(図示略)としてねじ歯車が採用されており、入力ギヤ及び出力ギヤはケーシング630内に収容され、回転軸線が直角で互いに噛合するように回転可能に支承されている。入力ギヤには回転中心に伝達シャフト62が嵌合可能な六角形の有底の孔が形成されており、伝達シャフト62に対して回転方向では係合し且つ幅方向では位置を規制する。出力ギヤはスクリュシャフト4の前端がスプライン嵌合されている。
ケーシング630の上部には、図2に示すように、後述するリインフォースブラケット7に固定されるための、幅方向に延設されるくびれ部631aを根元部分に有するフック部631が突設された当接面632が形成されている。更に、ケーシング630には、フック部631の下方に前後方向に貫通する貫通孔633が貫設されている。
リインフォースブラケット7は、駆動減速ギヤ機構61及び左右の方向変換ギヤ機構63の上方に位置し、それらを支持固定する。リインフォースブラケット7は、2つの方向変換ギヤ機構63の間にて左右方向に跨設されており、リインフォースブラケット基部71とその前後方向に2つのサイドフランジ72とを有し、前後方向における断面形状が幅広の略逆U字形状である。このリインフォースブラケット7は、駆動減速ギヤ機構61及び左右の方向変換ギヤ機構63の上方に位置することで、図4に示されるように、リインフォースブラケット基部71及びサイドフランジ72によって伝達シャフト62を囲んでいる。また、リインフォースブラケット7は、左右方向における両端に方向変換ギヤ機構63を固定する固定部73を有し、左右方向途中の駆動減速ギヤ機構61の上方位置に切り欠き部74を有する。このリインフォースブラケット7は、樹脂、金属などで形成することができる。
固定部73は、図2に示すように、リインフォースブラケット基部71の端部側に開口するように切り欠かれたスリット状のスリット部731、即ち、リインフォースブラケット7の幅方向外側から切り欠かれたスリット部731を有する。スリット部731の下方に位置する両サイドフランジ72には貫通孔732が形成されている。スリット部731は、方向変換ギヤ機構63のケーシング630に形成されたフック部631が挿入される。貫通孔732は、リインフォースブラケット7のスリット部731を方向変換ギヤ機構63のフック部631に係入した際、方向変換ギヤ機構63の貫通孔633と、孔の位置が一致する固定用貫通孔を形成する。
切り欠き部74は、幅方向に延設された開口部であって、左右方向の左側半分に位置し駆動減速ギヤ機構61の引っかけ部612のくびれ部が前後方向に隙間なく係合可能に開口した小開口部742と、右側半分に位置し小開口部742よりも大きく引っかけ部612が挿入可能な大きさに開口した大開口部741とからなり、前後方向に2つ形成されている。この切り欠き部74に、駆動減速ギヤ機構61の引っかけ部612を挿入して小開口部742側にスライドさせることで駆動減速ギヤ機構61を固定する。大開口部741の幅方向の長さは引っかけ部612が挿入可能な長さであり、小開口部742の幅方向の長さは引っかけ部612と同程度の長さである。
次に、本参考形態の車両用シートスライド装置1の各部材の組み付け方について説明する。まず、駆動減速ギヤ機構61に伝達シャフト62が保持された状態に組み付ける。そして、リインフォースブラケット7の切り欠き部74の大開口部741に、駆動減速ギヤ機構61の引っかけ部612を挿入する。次に、引っかけ部612が小開口部742に係合するように、リインフォースブラケット7を右方向にずらす。このように、駆動減速ギヤ機構61には引っかけ部612を有し、リインフォースブラケット7には引っかけ部612が挿入される切り欠き部74を設けることで、切り欠き部74に引っかけ部612を挿入・係合させるだけで、リインフォースブラケット7と駆動減速ギヤ機構61とを固定できるので、リインフォースブラケット7を駆動減速ギヤ機構61に簡単に支持固定することができる。特に伝達シャフト62の両端部が方向変換ギヤ機構63にて保持されて軸方向への移動が制限される形態を採用すると、引っかけ部612及び切り欠き部74の間の係合方向への移動が制限されて、引っかけ部612及び切り欠き部74の間の係合以外の固定方向を採用しなくても両者の間が充分に固定することができるので、モータ5及び駆動減速ギヤ機構61のリインフォースブラケット7への固定を簡単に行うことができる。
駆動減速ギヤ機構61とリインフォースブラケット7との組み付け後、伝達シャフト62の両側を方向変換ギヤ機構63の入力ギヤに挿入する。同時に、リインフォースブラケット7の固定部73のスリット部731に方向変換ギヤ機構63のフック部631をスライドして挿入する。固定部73にスリット部731、方向変換ギヤ機構63にフック部631が設けられているので、スリット部731にフック部631を挿入・係合させるだけで、リインフォースブラケット7を方向変換ギヤ機構63に簡単に支持固定することができる。
この状態でアッパレール3に組み付ける。このときに、リインフォースブラケット7の固定部73の貫通孔732と、両端の方向変換ギヤ機構63の貫通孔633及びアッパレール本体部31のブラケット固定部33の貫通孔331とを一致させて固定用貫通孔を集成する。そして、その固定用貫通孔に固定部材としてのねじ8を挿入してナットを締結し、リインフォースブラケット7、方向変換ギヤ機構63及びアッパレール3を固定する。この時、スクリュシャフト4の前端が方向変換ギヤ機構63の出力ギヤ(図示略)とスプライン嵌合されている。これで、図3に示すように、車両用シートスライド装置1が組み付けられる。固定用貫通孔にねじ8とナットとでこれらを固定することで、リインフォースブラケット7による支持をより確実なものとすることができる。固定部73に設けられたスリット部731の切り欠きの方向に交わる方向(好ましくは直交する方向)に向けて固定用貫通孔を設け、その固定用貫通孔に固定部材を挿着して固定することでスリット部731及びフック部631の係合による固定と相俟って、より確実に脱落を防止することができる。つまり、交わる方向にて係合させているので互いの脱落方向への移動を制限するからである。
上記のように構成された車両用シートスライド装置1では、以下のように車両用シートの前後方向のスライドが行われる。まず、モータ5を駆動させ、モータ5の回転が駆動減速ギヤ機構61により減速される。そして、駆動減速ギヤ機構61の出力ギヤを貫通している伝達シャフト62に回転が伝達される。伝達シャフト62が回転すると、連結されている左右の方向変換ギヤ機構63の入力ギヤが回転される。方向変換ギヤ機構63により、左右方向に延びる軸の回転が前後方向に延びる軸の回転に変換されて、方向変換ギヤ機構63の出力ギヤに出力される。
ここで、駆動減速ギヤ機構61、左右の方向変換ギヤ機構63並びにアッパレール本体部31が剛性の高いリインフォースブラケット7にて一体化されているので、左右の方向変換ギヤ機構63の間での軸ずれの発生が抑制される。
そして、方向変換ギヤ機構63の出力ギヤに連結しているスクリュシャフト4が回転すると、スクリュシャフト4のねじ部とナット部材との間での相対回転が軸方向における相対位置の変化に変換される。
ナット部材がロアレール2に固定されているので、ナット部材に対してスクリュシャフト4は相対的に前後方向に移動する。結果、アッパレール3がロアレール2に対して摺動動作する。これにより、車両シートが車両フロアに対して、前後方向の位置調節がなされる。また、スクリュシャフト4のねじ部とナット部材との螺合は、車両シートからアッパレール3に加わる前後方向の負荷に対してアッパレール3のロアレール2に対する摺動動作を規制し、車両シートを所定位置に保持している。
第1の参考形態の車両用シートスライド装置1によれば、左右一対のアッパレール3にスクリュウシャフト4が回転可能に支持され、ロアレール2にスクリュウシャフト4に螺合されるナット部材が固定されている。そして、モータ5の回転をスクリュウシャフト4に伝達する伝達機構6は、モータ5の出力軸に回転連結された駆動減速ギヤ機構61、スクリュウシャフト4に回転連結された左右一対の方向変換ギヤ機構63、及び駆動減速ギヤ機構61の出力ギヤ610を貫通して配置され該出力ギヤと一体回転するように連結されると共に両端が方向変換ギヤ機構63の入力ギヤに回転連結される伝達シャフト62で構成されている。そして、リインフォースブラケット7が、両端の固定部73において方向変換ギヤ機構63を支承する左右一対のケーシング630を固定されるとともにアッパレール3に固定される。リインフォースブラケット7の中間部には、駆動減速ギヤ機構61を支承するハウジング611が固定される。
これにより、モータ5の回転速度を駆動減速ギヤ機構61により十分減速することができ、方向変換ギヤ機構63は等速或いは僅かな減速で回転方向を変換するだけの簡単な構成とできるので、噛合い振動に有利で小型化が可能となる。従って、方向変換ギヤ機構63を支承するケーシング630も小型化でき、ケーシング630が固定されるアッパレール3の断面を小型化することができる。さらに、方向変換ギヤ機構63は等速或いは僅かな減速であるので、必要に応じて全体を樹脂化することも可能となる。また、モータ5の出力軸の軸線と左右に配置されるアッパレール3に支持されたスクリュウシャフト4に回転を伝達する伝達シャフト62の軸線が異なるので、モータ5及び駆動減速ギヤ機構61を例えばアッパレール3の横に前後方向に配置することができ、モータ5及び駆動減速ギヤ機構61とシートクッション側との間にスペースを確保することができる。
また、駆動減速ギヤ機構61と左右の方向変換ギヤ機構63とをリインフォースブラケット7で支持することで一体化しているので左右の方向変換ギヤ機構63の間での軸ずれの発生は原理的に考え難くなるという効果を発揮する。特に、一体化されたリインフォースブラケット7は、アッパレール3にも固定されているので全体としての剛性がいっそう向上しており、モータ5作動時には駆動減速ギヤ機構61、左右双方の方向変換ギヤ機構63及びアッパレール3が車両前後方向に一体的に動く。つまり、左右のアッパレール3及び方向変換ギヤ機構63の間で前後方向の位置がずれにくい。従って、軸ずれが発生し難いので回転異音の発生が抑制できる。
また、伝達機構6をリインフォースブラケット7という1つの剛性ある部材で固定するので、方向変換ギヤ機構63の前後方向の位置決めが容易にできる。また、リインフォースブラケット7をアッパレール3に固定するので、レールの前後方向の位置決めも容易である。
また、リインフォースブラケット7に固定部73を設けることで、方向変換ギヤ機構63がこの固定部73に固定され、全体として、よりいっそうの剛性向上が実現できる。
そして、従来技術の減速部或いは方向変換ギヤ機構の固定は左右別々に配置されるブラケットにて行っていたのに対して、本参考形態の車両用シートスライド装置1におけるリインフォースブラケット7は、1つなので部品点数を減らすことができる。
また、図4に示すように、リインフォースブラケット7によって伝達シャフト62を囲むことにより、伝達シャフト62の回転を妨げる外乱による影響を少なくできる。伝達シャフト62は、駆動減速ギヤ機構61の出力ギヤと方向変換ギヤ機構63の入力ギヤとの双方に連結し、それらの間で回転を伝える主要な部材である。特に、伝達シャフト62は車両用シートの下部といった乗員に極めて近接する位置に配設されている上に回転する部材なので、外部からの回転への干渉が生じないようにすることで安全性の向上及び伝達機能の作動保証が可能になる。従って、リインフォースブラケット7の形状としては、車両用シートの前後方向のうち伝達シャフトが近接する側を覆う形態にすることが望ましい。更に、リインフォースブラケット7の形状を伝達シャフト62を囲う形態にすることで曲げ剛性が高くなってアッパレール3における左右の軸ずれの発生をより効果的に防止できる。
次に、モータ5が固定され駆動減速ギヤ機構61を支承するハウジング615がリインフォースブラケットに7弾性域を有するダンパーを介して固定される第の実施形態に係る車両用シートスライド装置12ついて図5乃至図9に基いて説明する。第実施形態は、リインフォースブラケット7にハウジング615及びケーシング635を固定する部分以外は、第1の参考形態と同じであるので、同じ構成部分には同一の参照番号を付して説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図5、図6に示すように、車両用シートスライド装置12は、ロアレール2と、アッパレール3と、スクリュシャフト4と、ナット部材(図示略)と、モータ5と、伝達機構6と、リインフォースブラケット7とを有する。リインフォースブラケット7は、リインフォースブラケット基部71とその前後方向に2つのサイドフランジ72とを有し、前後方向における断面形状が幅広の略逆U字形状である。このリインフォースブラケット7は、左右方向における両端に方向変換ギヤ機構63を支承するケーシング635が固定されるとともに、スクリュシャフト4を支持するアッパレール3に固定される固定部75を有し、さらに、左右方向途中の駆動減速ギヤ機構61の上方位置には抱囲部76を有する。
固定部75は、図7に示すように、リインフォースブラケット基部71の端部に2個のスリットからなるスリット部735を有する。スリット部735の下方に位置する両サイドフランジ72には貫通孔736が形成されている。スリット部735には、方向変換ギヤ機構63を支承するケーシング635に形成された2個のフック部636が挿入される。貫通孔736は、リインフォースブラケット7のスリット部735にケーシング635のフック部636を係入した際、ケーシング635の貫通孔637と、孔の位置が一致する固定用貫通孔である。
抱囲部76は、リインフォースブラケット7の右端近傍に位置し駆動減速ギヤ機構61を支承するハウジング615の引っかけ部616をダンパー65とともに抱囲してハウジング615をリインフォースブラケット7に固定する。即ち、ハウジング615の引っかけ部616が固定される部分のサイドフランジ72には、引っかけ部616の左右両端部の両側面と対向する位置に4個の抱囲帯721が突設され、抱囲帯721が引っかけ部616をダンパー65とともに抱囲するように屈曲されることによりハウジング615はリインフォースブラケット7に固定される(図7、図8参照)。抱囲部76のサイドフランジ722の丈は引っかけ部616の厚さと略同じになっている。引っかけ部616は、ハウジング615の上面に形成された突起であり、左右方向に延設されたくびれ部617が根元部分の両側に設けられている。
ダンパー65は、ゴム等の弾性域を有する素材で形成され、引っかけ部616の上面、両側面、及びくびれ部617側の下面と、リインフォースブラケット基部71、サイドフランジ722、及び抱囲帯721との間で夫々挟圧される天井壁部651、側壁部652、及び底縁部653で構成されている。ダンパー65の側壁部652には、抱囲部76のサイドフランジ722を側壁部652との間で包囲する外壁部654が側壁部652の底縁部653側から天井壁部651側に向かって形成されている(図7、図9参照)。天井壁部651の外面にはリインフォースブラケット基部71に穿設された位置決め穴711と嵌合する円盤状突起655が突設されている。
このように、駆動減速ギヤ機構61を支承するハウジング615がリインフォースブラケット7に弾性域を有するダンパー65を介して固定されるので、駆動減速ギヤ機構61で生じる振動がリインフォースブラケット7に伝達し、アッパレール3、ロアレール2を介してシート側、フロア側に伝達することを防止することができる。さらに、リインフォースブラケット7に形成された抱囲部76が、ハウジング615に形成された引っかけ部616をダンパー65とともに抱囲することによってハウジング615をリインフォースブラケット7に固定するので、簡素な構成でハウジング615をダンパー65を介してリインフォースブラケット7に確実に固定することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態では、アッパレールを一方のレールとしロアレールを他方のレールとして、スクリュシャフトをアッパレールに、ナット部材をロアレールに取り付けたが、それらを入れ替えて、ロアレールを一方のレールとしアッパレールを他方のレールとして、スクリュシャフトをロアレールに、ナット部材をアッパレールに取り付ける構成の車両用シートスライド装置にすることもできる。また、一体的に結合しているモータと駆動減速ギヤ機構とは、伝達シャフトの左右方向のどの位置に設置されても良い。その他、リインフォースブラケットの形状は、伝達シャフトの前方及び上方をカバーすることができるものであれば良い。伝達機構及びリインフォースブラケットがレールに対して、後方に取り付けられている場合には、後方及び上方からカバーする形状を採用することができる。
次に、ロアレール2又はアッパレール3の一方にナット部材9が回転可能に支持された第参考形態に係る車両用シートスライド装置13ついて図10及び図11に基いて説明する。第2参考形態は、ロアレール2又はアッパレール3の一方にナット部材9が回転可能に支持され、他方にスクリュウシャフト41が固定された以外は、第1の参考形態と同じであるので、同じ構成部分には同一の参照番号を付して説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図10、図11に示すように、車両用シートスライド装置13は、ロアレール2と、アッパレール3と、スクリュシャフト41と、ナット部材9と、モータ5と、伝達機構67と、リインフォースブラケット7とを有する。リインフォースブラケット7は、リインフォースブラケット基部71とその前後方向に2つのサイドフランジ72とを有し、前後方向における断面形状が幅広の略逆U字形状である。このリインフォースブラケット7は、左右方向における両端に、ナット部材9と方向変換ギヤ機構66とを支承するケーシング665が固定されるとともに、リインフォースブラケット7がアッパレール3に固定される固定部77を有し、左右方向途中の駆動減速ギヤ機構61の上方位置に駆動減速ギヤ機構61のハウジング618を装着する装着部78を有する。ケーシング665には、軸線が前後方向に延在しリードスクリュウ41と螺合する雌ねじが刻設されたナット部材9が回転可能に支承されるとともに、軸線が左右方向に延在し断面が6角形の伝達シャフト62と相対回転を規制して嵌合する入力ギヤ666が回転可能に支承されている。そして、ナット部材9及び入力ギヤ666の外周には互いに噛合するねじ歯車が形成されている。
ケーシング665は、固定部77のサイドフランジ72及びケーシング665を前後方向に貫通して穿設された貫通穴771,667に挿通される固定部材としてのボルト772及びナットによってリインフォースブラケット7の端部に固定される。固定部77の2つのサイドフランジ72の各下端から固定舌部723が前後方向外側に屈曲して設けられ、固定舌部723には固定穴724が穿設されている。アッパレール3には、ケーシング665が挿入される凹部34が形成され、凹部34の両側にボルト35が固定手段として立設されている。671はケーシング665を支持するコの字状の受部672が形成されたサポートブラケットで、受部672の各上端は前後方向外側に屈曲して取付部673となっている。取付部673には、取付穴674が穿設されている。受部672には、アッパレール3に前後方向に固定されたリードスクリュウ41を貫通させる貫通穴675が穿設されている。サポートブラケット671は、取付穴674をボルト35はめ込んで受部672を凹部34に挿入した状態でアッパレール3上に載置される。次に、ケーシング665が固定されたリインフォースブラケット7が、固定舌部723の固定穴724がボルト35にはめ込まれて、サポートブラケット671の取付部673を介在してアッパレール3上に載置される。ナット36がボルト35にねじ込まれることにより、取付部673が凹部34の両側でアッパレール3の上面と固定部77の固定舌部723との間で挟持されて受部672がケーシング665を保持した状態で、リインフォースブラケット7がアッパレール3上に固定される。
スクリュウシャフト41は、サポートブラケット671の貫通穴675を貫通してナット部材9と螺合される。スクリュウシャフト41の両端小径部に固定ブラケット412が先端ねじ部410に螺着されたナット411によって固定され、固定ブラケット412に固定されたナット414にロアレール2の底面に穿設された固定穴415を通してボルト413が螺着されることにより、スクリュウシャフト41はロアレール2に前後方向に延在して固定される。
装着部78は、リインフォースブラケット7の右端近傍に位置し、モータ5が固定され駆動減速ギヤ機構61を支承するハウジング618の上端部に突設された断面矩形の係入部781がリインフォースブラケット基部71に当接するまでサイドフランジ722間に係入された状態で、ハウジング618がリインフォースブラケット7に固定される。装着部78には、リインフォースブラケット基部71に装着穴783が穿設され、ボルト782が係入部61の上面に刻設された雌ねじ784に装着穴712を通して螺着されることによりハウジング618はリインフォースブラケット7に固定される。
上記のように構成された車両用シートスライド装置13では、モータ5の回転が駆動減速ギヤ機構61により減速され、伝達シャフト62を介して方向変換ギヤ機構66に伝達されてナット部材9が回転すると、ナット部材9とスクリュウシャフト41のねじ部との間での相対回転が軸方向における相対位置の変化に変換される。スクリュウシャフト41がロアレール2に固定されているので、スクリュシャフト4に対してナット部材9は相対的に前後方向に移動する。結果、アッパレール3がロアレール2に対して摺動動作する。これにより、車両シートが車両フロアに対して、前後方向の位置調節がなされる。
参考形態に係る車両用シートスライド装置13によれば、左右一対のアッパレール3にナット部材9が回転可能に支持され、ロアレール2にナット部材9に螺合されるスクリュウシャフト41が固定されている。そして、モータ5の回転をナット部材9に伝達する伝達機構67は、モータ5の出力軸に回転連結された駆動減速ギヤ機構61、ナット部材9を回転可能に支承すると共に入力ギヤ666の回転を方向変換してナット部材9に伝達する左右一対の方向変換ギヤ機構66、及び駆動減速ギヤ機構61の出力ギヤ610を貫通して配置され出力ギヤ610と一体回転するように連結されると共に両端が方向変換ギヤ機構66の入力ギヤ666に回転連結される伝達シャフト62で構成されている。そして、リインフォースブラケット7が、両端の固定部77において方向変換ギヤ機構66を支承する左右一対のケーシング665を固定されるとともにアッパレール3に固定される。リインフォースブラケット7の中間部には、駆動減速ギヤ機構61を支承するハウジング618が固定される。
これにより、モータ5の回転速度を駆動減速ギヤ機構61により十分減速することができ、方向変換ギヤ機構66は等速或いは僅かな減速で回転方向を変換するだけの簡単な構成とできるので、噛合い振動に有利で小型化が可能となる。従って、かかる方向変換ギヤ機構66を支承するケーシング665も小型化でき、ケーシング665が固定されるアッパレール3の断面を小型化することができる。さらに、方向変換ギヤ機構66は等速或いは僅かな減速であるので、必要に応じて全体を樹脂化することも可能となる。また、モータ5の出力軸の軸線と左右に配置されるアッパレール3に支持されたナット部材9に回転を伝達する伝達シャフト62の軸線が異なるので、モータ9及び駆動減速ギヤ機構61を例えばアッパレール3の横に前後方向に配置することができ、モータ5及び駆動減速ギヤ機構61とシートクッション側との間にスペースを確保することができる。
第1の参考形態に係る車両用シートスライド装置の各構成部材を示す斜視図である。 図1に示す車両用シートスライド装置の主要部分の拡大図である。 図1に示す車両用シートスライド装置の構成を示す斜視図である。 図3のA−A断面図である。 の実施形態に係る車両用シートスライド装置の構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る車両用シートスライド装置の各構成部材を示す斜視図である。 図5に示す車両用シートスライド装置の主要部分の拡大図である。 リインフォースブラケットの 抱囲部の抱囲帯部分で切断した断面図である。 リインフォースブラケットの 抱囲部の左右の抱囲帯の間で切断した断面図である。 参考形態に係る車両用シートスライド装置の構成を示す斜視図である。 図10に示す車両用シートスライド装置の各構成部材を示す斜視図である。
符号の説明
1,12,13:車両用シートスライド装置、
2:ロアレール、21:ロアレール本体部、211:フランジ部、22:フロア固定部、
3:アッパレール、31:アッパレール本体部、311:フランジ部、32:シート固定部、33:ブラケット固定部、34:凹部、331:貫通孔、
4,41:スクリュシャフト、
5:モータ、
6,67:伝達機構、61:駆動減速ギヤ機構、611,615,618:ハウジング、612,616:引っかけ部、617:くびれ部、62:伝達シャフト、63,66:方向変換ギヤ機構、630,635,665:ケーシング、631:フック部、632:当接面、633:貫通孔、
7:リインフォースブラケット、71:リインフォースブラケット基部、72:サイドフランジ、73,75,77:固定部、731:スリット部、732,736,771:貫通孔、74:切り欠き部、741:大開口部、742:小開口部、76:抱囲部、78:装着部、
65:ダンパー、
671:サポートブラケット、672:受部、
8,772:ねじ(固定部材)、
9:ナット部材。

Claims (12)

  1. 車両フロアに固定された左右一対のロアレールと、
    該ロアレールに摺動自在に支持され車両シートを支持する左右一対のアッパレールと、
    前記ロアレール及び前記アッパレールの一方のレールに夫々回転自在に支持されたスクリュシャフトと、
    該スクリュシャフトに螺合され前記ロアレール及び前記アッパレールの他方のレールに固定されたナット部材と、
    前記スクリュシャフトに伝達機構を介して連結され前記スクリュシャフトを回転させる駆動源となるモータと、
    を有する車両用シートスライド装置において、
    前記伝達機構は、前記モータの出力軸に回転連結された駆動減速ギヤ機構を支承するハウジング、前記スクリュシャフトに回転連結された一対の方向変換ギヤ機構をそれぞれ支承する左右一対のケーシング、及び前記駆動減速ギヤ機構の出力ギヤを貫通して配置され該出力ギヤと一体回転するように連結されると共に両端が前記方向変換ギヤ機構の入力ギヤに連結された伝達シャフトを有して構成し、
    前記スクリュウシャフトが支持される前記一方の左右一対のレールに固定されると共に前記ハウジング及び前記左右一対のケーシングを支持するリインフォースブラケットを有し、
    前記モータは前記駆動減速ギヤ機構に支持され、
    前記駆動減速ギヤ機構はダンパーを介して前記リインフォースブラケットに支持され、
    前記モータは前記駆動減速ギヤ機構及び前記ダンパーを介して前記リインフォースブラケットに支持されることを特徴とする車両用シートスライド装置。
  2. 前記ハウジングには、前記出力ギヤの軸方向に延設されたくびれ部を根元部分に備える引っかけ部が前記リインフォースブラケットに支持される部位に形成され、
    前記ダンパーは弾性域で前記引っかけ部を覆い、
    前記リインフォースブラケットには、前記引っかけ部を前記ダンパーとともに抱囲して前記ハウジングを前記リインフォースブラケットに固定する抱囲部が形成され、
    前記駆動減速ギヤ機構と前記リインフォースブラケットとを前記ダンパーを介して接続していることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートスライド装置。
  3. 前記リインフォースブラケットは、両端に前記ケーシングを固定する固定部を有し、該固定部にて前記スクリュシャフトが支持される前記一方の左右一対のレールに固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シートスライド装置。
  4. 前記固定部にはスリット部が形成され、
    前記ケーシングには前記スリット部に差し込まれて係合するくびれ部を根元部分に備えるフック部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の車両用シートスライド装置。
  5. 前記固定部、前記ケーシング及び前記一方の左右一対のレールは、前記リインフォースブラケットの長手方向に対して交わる方向で貫通する固定用貫通孔が集成できる貫通孔がそれぞれ貫設されており、
    前記固定用貫通孔に挿着して前記固定部、前記ケーシング及び前記一方の左右一対のレールの間を固定する棒状の固定部材をもつことを特徴とする請求項に記載の車両用シートスライド装置。
  6. 車両フロアに固定され前後方向に延在する左右一対のロアレールと、
    該ロアレールに摺動自在に支持され車両シートを支持する左右一対のアッパレールと、
    前記ロアレール及び前記アッパレールの一方のレールに回転可能に支持されるナット部材と、
    該ナット部材に螺合され前記ロアレール及び前記アッパレールの他方のレールに前後方向に延在して固定されるスクリュウシャフトと、
    前記ナット部材に伝達機構を介して回転連結され前記ナット部材を回転させる駆動源となるモータと、
    を有する車両用シートスライド装置において、
    前記伝達機構は、前記モータの出力軸に回転連結された駆動減速ギヤ機構を支承するハウジング、前記ナット部材を回転可能に支承すると共に入力ギヤの回転を方向変換して前記ナット部材に伝達する一対の方向変換ギヤ機構をそれぞれ支承する左右一対のケーシング、及び前記駆動減速ギヤ機構の出力ギヤを貫通して配置され該出力ギヤと一体回転するように連結されると共に両端が前記方向変換ギヤ機構の前記入力ギヤに回転連結される伝達シャフトを有して構成し、
    前記ナット部材が回転可能に支持される前記一方の左右一対のレールに両端を固定されると共に前記ハウジング及び前記左右一対のケーシングが固定されるリインフォースブラケットを有し、
    前記モータは前記駆動減速ギヤ機構に支持され、
    前記駆動減速ギヤ機構はダンパーを介して前記リインフォースブラケットに支持され、
    前記モータは前記駆動減速ギヤ機構及び前記ダンパーを介して前記リインフォースブラケットに支持されることを特徴とする車両用シートスライド装置。
  7. 前記ハウジングには、前記出力ギヤの軸方向に延設されたくびれ部を根元部分に備える引っかけ部が前記リインフォースブラケットに支持される部位に形成され、
    前記ダンパーは弾性域で前記引っかけ部を覆い、
    前記リインフォースブラケットには、前記引っかけ部を前記ダンパーとともに抱囲して前記ハウジングを前記リインフォースブラケットに固定する抱囲部が形成され、
    前記駆動減速ギヤ機構と前記リインフォースブラケットとを前記ダンパーを介して接続していることを特徴とする請求項6に記載の車両用シートスライド装置。
  8. 前記リインフォースブラケットは、両端に前記ケーシングを固定する固定部を有し、前記ナット部材が回転可能に支持される前記一方の左右一対のレールに該固定部にて固定されることを特徴とする請求項6又は7に記載の車両用シートスライド装置。
  9. 前記一方の左右一対のレールに前記ケーシングが挿入される凹部が形成され、前記固定部は前記一方の左右一対のレールに前記凹部の両側で固定手段で固定され、前記ケーシングは前記固定部及び前記ケーシングを前後方向に貫通して穿設された貫通穴に挿通される固定部材によって前記リインフォースブラケットに固定されることを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載の車両用シートスライド装置。
  10. 前記凹部に挿入されて前記ケーシングを支持する受部が形成されたサポートブラケットを前記凹部の両側で前記一方の左右一対のレールと前記固定部との間に挟持したことを特徴とする請求項に記載の車両用シートスライド装置。
  11. 前記リインフォースブラケットは、前記伝達シャフトを囲うように配置されることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の車両用シートスライド装置。
  12. 前記スクリュシャフトは、前記ロアレール及び前記アッパレールの内部に配置されることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の車両用シートスライド装置。
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