JP5161956B2 - 車両用ピラー構造及びその製造方法 - Google Patents

車両用ピラー構造及びその製造方法

Info

Publication number
JP5161956B2
JP5161956B2 JP2010505720A JP2010505720A JP5161956B2 JP 5161956 B2 JP5161956 B2 JP 5161956B2 JP 2010505720 A JP2010505720 A JP 2010505720A JP 2010505720 A JP2010505720 A JP 2010505720A JP 5161956 B2 JP5161956 B2 JP 5161956B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
pillar
portions
extending portions
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010505720A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009119654A1 (ja
Inventor
正 小久保
弘幸 小松
浩二 市原
清之 福井
淳 富澤
光俊 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
G Tekt Corp
Original Assignee
Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
G Tekt Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp, G Tekt Corp filed Critical Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority to JP2010505720A priority Critical patent/JP5161956B2/ja
Publication of JPWO2009119654A1 publication Critical patent/JPWO2009119654A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5161956B2 publication Critical patent/JP5161956B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/04Door pillars ; windshield pillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D26/00Shaping without cutting otherwise than using rigid devices or tools or yieldable or resilient pads, i.e. applying fluid pressure or magnetic forces
    • B21D26/02Shaping without cutting otherwise than using rigid devices or tools or yieldable or resilient pads, i.e. applying fluid pressure or magnetic forces by applying fluid pressure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D26/00Shaping without cutting otherwise than using rigid devices or tools or yieldable or resilient pads, i.e. applying fluid pressure or magnetic forces
    • B21D26/02Shaping without cutting otherwise than using rigid devices or tools or yieldable or resilient pads, i.e. applying fluid pressure or magnetic forces by applying fluid pressure
    • B21D26/021Deforming sheet bodies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D26/00Shaping without cutting otherwise than using rigid devices or tools or yieldable or resilient pads, i.e. applying fluid pressure or magnetic forces
    • B21D26/02Shaping without cutting otherwise than using rigid devices or tools or yieldable or resilient pads, i.e. applying fluid pressure or magnetic forces by applying fluid pressure
    • B21D26/021Deforming sheet bodies
    • B21D26/031Mould construction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D53/00Making other particular articles
    • B21D53/88Making other particular articles other parts for vehicles, e.g. cowlings, mudguards

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車両の車体を構成する車両用ピラー構造に係り、フロントピラー構造やセンターピラー構造、さらにはリアピラー構造に利用できるものである。
下記の特許文献1には、車両の車体を構成する車両用ピラー構造が示されており、この車両用ピラー構造はフロントピラー構造である。図14は、このようなフロントピラー構造201を示す。フロントピラー構造201は、ピラーアウター部材202と、ピラーインナー部材203と、これらのピラーアウター部材202とピラーインナー部材203との間に配置されているフロントピラー補強部材204と、を含んで構成されている。フロントピラー補強部材204は、板金ブランクをプレス加工することによって形成された板金製のプレス成形品である。フロントピラー補強部材204は、互いに対面しているとともに、それぞれが車室内側から車室外側へ延出している一対の延出部211,212と、これらの延出部211,212の先端部211A,212A同士の間に架け渡されたブリッジ部213と、を有する。また、一対の延出部211,212の基端部211B、212Bは一対のブラケット部214,215の基端部となっており、これらのブラケット部214,215は、互いに逆方向への延出成分を有する延出長さを備えている。
特開2006−69431号公報(図2)
従来のフロントピラー補強部材204では、一対の延出部211,212の間隔が、先端部211A,212Aから基端部211B,212Bに向かって次第に大きくなっている。このため、基端部211B,212B同士の距離L4は、先端部211A,212A同士の距離L5よりも大きい。また、一対のブラケット部214,215の先端部214A,215A同士の距離は、距離L4よりも大きい距離L6となっている。この距離L6は、ピラーアウター部材202とピラーインナー部材203とフロントピラー補強部材204とを含んでフロントピラー構造が構成されたときに、車両の運転手や同乗者にとって車室内から車室外を見たときの視界を遮るものとなる。
本発明の目的は、車室内から車室外を見たときの視界を拡大できるようになる車両用ピラー構造及びその製造方法を提供するところにある。
本発明に係る車両用ピラー構造は、ピラーアウター部材と、ピラーインナー部材と、これらのピラーアウター部材とピラーインナー部材との間に配置されたピラー補強部材と、を含んで構成され、板金製の前記ピラー補強部材が、互いに対面しているとともに、それぞれが車室内側から車室外側へ延出している一対の延出部と、これらの延出部の先端部同士の間に架け渡されたブリッジ部と、を有している車両用ピラー構造において、前記ピラー補強部材の前記一対の延出部の間隔が、これらの延出部の前記先端部からこれらの延出部の基端部へ向かって小さくなっていることを特徴とするものである。
この車両用ピラー構造では、ピラー補強部材の一対の延出部の間隔が、これらの延出部の先端部からこれらの延出部の基端部へ向かって小さくなっているため、一対の延出部の基端部同士の距離はこれらの延出部の先端部同士の距離よりも小さくなる。このため、ピラーアウター部材とピラーインナー部材とピラー補強部材とを含んで車両用ピラー構造が構成されたときに、車室内から車室外を見たときの視界を遮る車両用ピラー構造の大きさが小さくなり、視界を拡大できる。
本発明に係るピラー構造において、ピラー補強部材の一対の延出部は、焼入れされていてもよく、焼入れされていなくてもよい。一対の延出部が焼入れされていると、衝突荷重等の外部からの荷重に対して車両用ピラー構造の強度を大きくすることができる。
また、ピラー補強部材の一対の延出部のそれぞれの厚さは、ブリッジ部の厚さよりも大きくなっていてもよく、大きくなっていなくてもよい。一対の延出部のそれぞれの厚さがブリッジ部の厚さよりも大きくなっていると、衝突荷重等の外部からの荷重に対して車両用ピラー構造の強度を大きくすることができる。
ピラー補強部材の一対の延出部のそれぞれの厚さをブリッジ部の厚さよりも大きくするためには、任意な手段を採用することができる。その一例の手段は、ピラー補強部材の一対の延出部の間隔を、これらの延出部の先端部からこれらの延出部の基端部へ向かって小さくさせるために、一対の延出部の内面及びブリッジ部の内面に圧力流体の圧力を作用させることで、一対の延出部の間隔をこれらの延出部の基端部からこれらの延出部の先端部へ向かって大きくさせるときに、ブリッジ部を伸ばし、この伸ばしにより、一対の延出部の厚さよりブリッジ部の厚さを小さくすることである。
また、他の手段は、ピラー補強部材の一対の延出部とブリッジ部とを、厚板と薄板との接合で形成されたテーラードブランクによって形成し、一対の延出部のそれぞれを、厚板と薄板のうち、厚板によって形成し、ブリッジ部を、厚板と薄板のうち、薄板によって形成することである。
本発明に係るピラー構造において、ピラー補強部材には、一対の延出部の基端部から互いに逆方向への延出成分を有する延出長さを備えた一対のブラケット部が設けられていてもよく、このようなブラケット部が設けられていなくてもよい。
ピラー補強部材に、一対の延出部の基端部から互いに逆方向への延出成分を有する延出長さを備えた一対のブラケット部が設けられている場合には、一対の延出部の厚さと同じ厚さが、延出部とブラケット部との接続部と連続しているブラケット部の少なくとも一部まで達していてもよい。これによると、一対の延出部の厚さと同じ厚さとなっているブラケット部の部分により、ブラケット部の強度を大きくすることができる。
また、このように一対の延出部の厚さと同じ厚さを、延出部とブラケット部との接続部と連続しているブラケット部の少なくとも一部まで達しさせる場合には、一対の延出部の厚さと同じ厚さを、ブラケット部の先端部まで達しさせてもよい。これによると、ブラケット部の強度を一層大きくすることができる。
また、上述したように、ピラー補強部材に、一対の延出部の基端部から互いに逆方向への延出成分を有する延出長さを備えた一対のブラケット部が設けられている場合には、一対の延出部と一対のブラケットとを、厚板と薄板との接合で形成されたテーラードブランクによって形成し、一対の延出部のそれぞれを、厚板と薄板のうち、厚板によって形成し、一対のブラケット部のそれぞれの少なくとも一部を、厚板と薄板のうち、薄板によって形成してもよい。これによると、一対のブラケット部のそれぞれの少なくとも一部は薄板によって形成されるため、車両重量の軽減化を図ることができる。
また、このように一対の延出部のそれぞれを厚板によって形成し、一対のブラケット部のそれぞれの少なくとも一部を薄板によって形成する場合には、一対の延出部のそれぞれと、一対のブラケット部のそれぞれの一部とを、厚板によって形成し、この厚板で形成されている一対のブラケット部のそれぞれの一部を、延出部とブラケット部との接続部と連続しているブラケット部の一部としてもよい。これによると、延出部と、この延出部とブラケット部との接続部と連続しているブラケット部の一部とを、同じ厚板により形成できることになる。
さらに、上述したように、ピラー補強部材に、一対の延出部の基端部から互いに逆方向への延出成分を有する延出長さを備えた一対のブラケット部が設けられている場合には、一対の延出部の厚さよりも、一対のブラケット部のそれぞれの全体の厚さを小さくしてもよい。これによると、ピラー補強部材に一対のブラケット部が設けられていても、ブラケット部の軽量化により、車両重量を軽減することができる。
本発明に係る車両用ピラー構造の製造方法は、ピラーアウター部材と、ピラーインナー部材と、これらのピラーアウター部材とピラーインナー部材との間に配置されたピラー補強部材と、を含んで構成され、板金製の前記ピラー補強部材が、互いに対面しているとともに、それぞれが車室内側から車室外側へ延出している一対の延出部と、これらの延出部の先端部同士の間に架け渡されたブリッジ部と、を有している車両用ピラー構造を製造するための方法であって、板金製の前記ピラー補強部材を製造するために、板金ブランクをプレス加工することにより、前記先端部同士の間に前記ブリッジ部が架け渡された前記一対の延出部を、これらの延出部同士を互いに平行又は略平行にして形成するための第1工程と、前記一対の延出部の間において、これらの延出部の内面及び前記ブリッジ部の内面に圧力が作用する圧力流体を噴出させ、この圧力流体の圧力により、前記一対の延出部の間隔を、これらの延出部の基端部からこれらの延出部の先端部へ向かって大きくするための第2工程と、を含んでいることを特徴とするものである。
この製造方法によると、板金ブランクをプレス加工する第1工程によって製造される製造途中品では、一対の延出部同士は、互いに平行又は略平行となっている。このため、この製造途中品の一対の延出部を、複数のプレス型による板金ブランクの絞り加工によって形成でき、また、これらのプレス型から製造途中品を取り出すこともできる。また、第2工程では、製造途中品における一対の延出部の内面及びブリッジ部の内面に圧力流体の圧力を作用させ、この圧力により、一対の延出部の間隔を、これらの延出部の基端部からこれらの延出部の先端部へ向かって大きくする。このため、一対の延出部の間隔が、これらの延出部の先端部からこれらの延出部の基端部へ向かって小さくなっているピラー補強部材を製造することができる。
本発明に係る製造方法において、圧力流体の圧力により、第1工程で製造された製造途中品の一対の延出部の間隔を、これらの延出部の基端部からこれらの延出部の先端部へ向かって大きくするための成形法は、圧力流体を液体とする液圧バルジ成形法でもよく、圧力流体を気体とするブロー成形法でもよい。
また、本発明に係る製造方法において、第2工程における圧力流体の圧力により、一対の延出部の間隔を、これらの延出部の基端部からこれらの延出部の先端部へ向かって大きくするときに、ブリッジ部は伸ばされるため、このブリッジ部の厚さを一対の延出部の厚さよりも小さくすることができる。これにより、ブリッジ部の厚さよりも一対の延出部の厚さを大きくすることができる。
また、本発明に係る製造方法において、第1工程の前の工程において、前記板金ブランクにおける一対の延出部となる部分を予め加熱しておき、加熱されたこれらの部分を第1工程において冷却することにより、一対の延出部を焼入れされたものとしてもよい。
さらに、本発明に係る製造方法において、前記板金ブランクを、厚板と薄板との接合で形成されたテーラードブランクとし、このテーラードブランクを第1工程でプレス加工するときに、一対の延出部となる部分を、厚板と薄板のうち、厚板にし、ブリッジ部となる部分を、厚板と薄板のうち、薄板にしてプレス加工してもよい。これによると、ブリッジ部の厚さよりも一対の延出部の厚さを大きくすることができる。
本発明は任意な車両用ピラー構造に適用できる。すなわち、本発明に係る車両用ピラー構造は、フロントピラー構造でもよく、センターピラー構造でもよく、リアピラー構造でもよい。
本発明によると、車室内から車室外を見たときの視界を拡大できるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用ピラー構造であるフロントピラー構造のためのフロントピラーアッパー補強部材が用いられて構成されている車両の板金製補強用サイドボディを示す図である。 図2は、フロントピラーアッパー補強部材の部分を示す図1のS2−S2線断面図である。 図3は、フロントピラーアッパー補強部材の素材である板金ブランクを示す断面図である。 図4は、図3の板金ブランクをプレス加工することによって製造途中品を製造したときを示すプレス成形型の断面図である。 図5は、図4の製造途中品から液圧バルジ成形法によってフロントピラーアッパー補強部材を製造したときを示す液圧バルジ成形型の断面図である。 図6は、液圧バルジ成形法によって製造されたフロントピラーアッパー補強部材を取り出すときを示す液圧バルジ成形型の断面図である。 図7は、一対の延出部の厚さ及び一対のブラケット部の厚さが、ブリッジ部の厚さよりも大きくなっている実施形態に係るフロントピラーアッパー補強部材を示す図2と同様の図である。 図8は、図7のフロントピラーアッパー補強部材を製造するために用いる板金ブランクの断面図である。 図9は、図7のフロントピラーアッパー補強部材の製造途中品を製造するために用いるプレス成形型の断面図である。 図10は、図9の製造途中品から液圧バルジ成形法によってフロントピラーアッパー補強部材を製造したときを示す図5と同様の図である。 図11は、一対の延出部の厚さが、ブリッジ部の厚さ及び一対のブラケット部のそれぞれの一部の厚さよりも大きくなっている別実施形態に係るフロントピラーアッパー補強部材を示す図2と同様の図である。 図12は、図11のフロントピラーアッパー補強部材を製造するために用いるテーラードブランクの断面図である。 図13は、一対の延出部の厚さが、ブリッジ部の厚さ及び一対のブラケット部のそれぞれの全体の厚さよりも大きくなっているさらなる別実施形態に係るフロントピラーアッパー補強部材を示す図2と同様の図である。 図14は、従来のフロントピラー補強部材を示す図2と同様の図である。
符号の説明
4,44,74,94 ピラー補強部材であるフロントピラーアッパー補強部材
12 ピラーアウター部材
13 ピラーインナー部材
14 板金ブランク
15,16,65,66 プレス成形型
17,67 製造途中品
18,19,68,69 製造途中品の延出部
21,22,51,52,81,82,101,102 延出部
21A,22A 延出部の先端部
21B,22B,51B,52B,81B,82B 延出部の基端部であって、延出部とブラケット部との接続部
23,53,83,103 ブリッジ部
24,25,54,55,84,85,104,105 ブラケット部
30,30’ 液圧バルジ成形型
64 板金ブランクである厚板ブランク
70 製造途中品のブリッジ部
71,72 製造途中品のブラケット部
86 板金ブランクであるテーラードブランク
87 厚板
88 薄板
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係る車両用ピラー構造は、フロントピラー構造である。図1は、このフロントピラー構造のための四輪車両の板金製補強用サイドボディ1を示す。この板金製補強用サイドボディ1は、フロントピラーロアー補強部材2と、サイドシル補強部材3と、フロントピラーアッパー補強部材4と、ルーフレール補強部材5と、センターピラー補強部材6及びリアピラー補強部材7を含んで構成されている。
図2は、フロントピラーアッパー補強部材4の部分を示す図1のS2−S2線断面図である。上述したフロントピラー構造は、ピラーアウター部材12と、ピラーインナー部材13と、これらのピラーアウター部材12とピラーインナー部材13との間に配置されているフロントピラーアッパー補強部材4と、を含んで構成されている。フロントピラーアッパー補強部材4は、板金ブランクをプレス成形及び液圧バルジ成形することによって形成された板金製の成形品である。このフロントピラーアッパー補強部材4は、互いに対面しているとともに、それぞれが車室内側から車室外側へ延出している左右一対の延出部21,22と、これらの延出部21,22の先端部21A,22A同士の間に架け渡されたブリッジ部23と、を有する。また、左右一対の延出部21,22の基端部21B,22Bは左右一対のブラケット部24,25の基端部となっており、これらのブラケット部24,25は、互いに左右逆方向への延出成分を有する延出長さを備えている。
本実施形態に係るフロントピラーアッパー補強部材4において、一対の延出部21,22の間隔は、先端部21A,22Aから基端部21B,22Bに向かって次第に小さくなっている。このため、基端部21B,22B同士の距離L1は、先端部21A,22A同士の距離L2よりも小さい。また、一対のブラケット部24,25の先端部24A,25A同士の距離はL3となっている。
このようにフロントピラーアッパー補強部材4の形状が設定されることに伴い、ピラーアウター部材12及びピラーインナー部材13の形状も、フロントピラーアッパー補強部材4の形状と対応したものに設定される。
このフロントピラーアッパー補強部材4によると、距離L2を図14の距離L5と同じ大きさとした場合でも、距離L1は、図14の距離L4よりも小さくなる。また、フロントピラーアッパー補強部材4における一対のブラケット部24,25のそれぞれの上述の延出長さを、図14の一対のブラケット部214,215のそれぞれの延出長さと同じ大きさとした場合でも、距離L3は、図14の距離L6よりも小さくなる。このため、このフロントピラーアッパー補強部材4によると、ピラーアウター部材12とピラーインナー部材13とフロントピラーアッパー補強部材4とを含んでフロントピラー構造を構成した場合に、車室内から車室外を見たときの視界が拡大されることになる。
図3は、フロントピラーアッパー補強部材4の素材である板金ブランク14を示している。この板金ブランク14からフロントピラーアッパー補強部材4を製造するためには、先ずはじめに、板金ブランク14を図4で示す上下のプレス成形型15,16によってプレス加工する。これにより、板金ブランク14から製造途中品17を製造する。この製造途中品17における一対の延出部18,19は、互いに平行又は略平行に形成する。これにより、これらの延出部18,19を板金ブランク14の絞り加工で形成できるとともに、上型15を下型16から分離させることにより、製造途中品17を下型16から取り出すこともできる。
図5は、液圧バルジ成形法により、製造途中品17からフロントピラーアッパー補強部材4を製造するための液圧バルジ成形型30を示す。この液圧バルジ成形型30は、左右2個の上型31,32と、1個の下型33とを含んで構成されている。上型31,32は、フロントピラーアッパー補強部材4の外面形状と対応する形状に形成され、下型33は、製造途中品17の内面形状と対応する形状に形成されている。フロントピラーアッパー補強部材4の外面形状とは、フロントピラーアッパー補強部材4の車室外側の形状であり、製造途中品17の内面形状とは、製造途中品17の車室内側の形状である。
下型33には、圧力流体である圧油が流通する通路34が形成されており、この通路34は、ブリッジ部20の内面と対面する下型33の箇所で開口している開口部34Aを有する。このため、製造途中品17がセットされた下型33に対して上型31,32を型締めした後に、通路34に圧油を供給すると、この圧油は、製造途中品17の一対の延出部18,19の間において、開口部34Aから噴出し、そして、圧油の圧力は、製造途中品17の延出部18,19の内面及びブリッジ部20の内面に作用する。このため、下型33に内面が接触していたそれぞれの延出部18,19及びブリッジ部20は、圧油の圧力により、上型31,32に向かって膨出変形し、これにより、一対の延出部18,19の間隔は、これらの延出部18,19の基端部からこれらの延出部18,19の先端部へ向かって大きくなる。
このため、製造途中品17により、図2のフロントピラーアッパー補強部材4を液圧バルジ成形法によって形成することができる。このフロントピラーアッパー補強部材4は、図6に示されているように、2個の上型31,32を左右に分割することにより、液圧バルジ成形型30から取り出すことができる。
なお、図3で示す板金ブランク14を図4で示す上下のプレス成形型15,16によってプレス加工する前に、この板金ブランク14における前述した製造途中品17の一対の延出部18,19となる部分を、例えば、高周波電流による加熱法やガス炎による加熱法等により予め加熱しておき、この後に、板金ブランク14をプレス成形型15,16によってプレス加工して製造途中品17を製造するときに、冷却液を内部に流通させた又は流通させていないこれらのプレス成形型15,16によって板金ブランク14を冷却し、これにより、図2で示されているフロントピラーアッパー補強部材4を、一対の延出部21,22が焼入れされたものとしてもよい。
これによると、フロントピラーアッパー補強部材4の一対の延出部21,22の強度は焼入れによって大きくなるため、衝突荷重等の外部からの荷重に対して大きな強度を備えたフロントピラーアッパー補強部材4を得られることになる。
また、製造途中品17の一対の延出部18,19が焼入れによって硬くなっていても、ブリッジ部20は焼入れされていないため、図5の液圧バルジ成形を支障が生ずることはなく行うことができる。
図7は、別実施形態に係るフロントピラーアッパー補強部材44を示す。このフロントピラーアッパー補強部材44における一対の延出部51,52の厚さ及び一対のブラケット部54,55の厚さは、ブリッジ部53の厚さよりも大きくなっている。言い換えると、一対の延出部51,52の厚さと同じ厚さは、延出部51,52とブラケット部54,55との接続部となっている延出部51,52の基端部51B,52Bと連続しているブラケット部54,55の先端部54A,55Aまで達している。
この実施形態によると、一対の延出部51,52の厚さ及び一対のブラケット部54,55の厚さが、ブリッジ部53の厚さよりも大きくなっていることにより、このフロントピラーアッパー補強部材44は、一対の延出部51,52と一対のブラケット部54,55において、外部からフロントピラー構造に作用する衝突荷重等の荷重に対して大きな強度を備えたものになる。
このフロントピラーアッパー補強部材44は、図8の板金ブランク64を用いて製造される。この板金ブブランク64は、図3で示した板金ブランク14よりも大きな厚さを有するとともに、一対の延出部51,52の厚さ及び一対のブラケット部54,55の厚さに対応する厚さを有している厚板ブランクである。この厚板ブランク64を、図9の上下のプレス成形型65,66によってプレス加工する。これらの上下型65,66で厚板ブランク64から製造される製造途中品67における一対の延出部68,69は、前述した実施形態の製造途中品17における一対の延出部18,19と同じく、互いに平行又は略平行に形成される。
上下型65,66における製造途中品67の一対の延出部68,69を形成する部分の隙間の大きさと、一対のブラケット部71,72を形成する部分の隙間の大きさと、ブリッジ部70を形成する隙間の大きさは、厚板ブランク64の厚さと同じ又は略同じに設定されている。このため、厚板ブランク64を上下型65,66によりプレス加工することにより、全体が厚板ブランク64と同じ厚さとなった製造途中品67が製造される。
なお、この実施形態においても、厚板ブランク64をプレス成形型65,66によってプレス加工する前に、この厚板ブランク64における製造途中品67の一対の延出部68,69となる部分を予め加熱しておき、この後に、厚板ブランク64をプレス成形型65,66によってプレス加工して製造途中品67を製造するときに、冷却液を内部に流通させた又は流通させていないプレス成形型65,66によって厚板ブランク64を冷却し、これにより、図7で示されているフロントピラーアッパー補強部材44を、一対の延出部51,52が焼入れされたものとしてもよい。
前述したようにして厚板ブランク64から製造途中品67を製造した後に、この製造途中品67に対して図5及び図6で説明したと同様の液圧バルジ成形を行う。この液圧バルジ成形が終了したときの状態が図10に示されている。
図10において、左右2個の上型31’,32’と1個の下型33’とを含んで構成されている液圧バルジ成形型30’により、図9の製造途中品67からフロントピラーアッパー補強部材44を製造するときには、下型33’に形成されている通路34’の開口部34A’から圧油が噴出するため、この圧油の圧力がフロントピラーアッパー補強部材44の一対の延出部51,52の内面及びブリッジ部53の内面に作用したことにより、これらの延出部51,52の間隔は、延出部51,52の基端部から延出部51,52の先端部へ向かって大きくなっているとともに、ブリッジ部53が伸ばされていることになる。このため、この伸びにより、ブリッジ部53の厚さは、一対の延出部51,52の厚さ及び一対のブラケット部54,55の厚さよりも小さくなっている。
なお、図1〜図6で説明した実施形態でも、フロントピラーアッパー補強部材4のブリッジ部23の厚さは、液圧バルジ成形により、一対の延出部21,22及びブラケット部24,25の厚さよりも小さくなるが、図7〜図10の実施形態に係るフロントピラーアッパー補強部材44の一対の延出部51,52の先端部同士の間隔に対する一対の延出部51,52の基端部同士の間隔の割合を、図1〜図6の実施形態に係るフロントピラーアッパー補強部材4の一対の延出部21,22の先端部同士の間隔に対する一対の延出部21,22の基端部同士の間隔の割合よりも小さい値に設定することにより、フロントピラーアッパー補強部材44のブリッジ部53の厚さを、一対の延出部51,52の厚さ及び一対のブラケット部54,55の厚さに対して小さくなった所望の厚さとすることができる。
また、図8の厚板ブランク64の厚さを図3の板金ブランク14の厚さよりも充分大きくしておくことにより、フロントピラーアッパー補強部材44のブリッジ部53の厚さを、強度等の点で必要とされる厚さに設定することができる。
図11は、さらに別実施形態に係るフロントピラーアッパー補強部材74を示す。このフロントピラーアッパー補強部材74における一対の延出部81,82の厚さ及び一対のブラケット部84,85の一部の厚さは、ブリッジ部83の厚さよりも大きくなっている。そして、この実施形態では、一対の延出部81,82の厚さと同じ厚さが、延出部81,82とブラケット部84,85との接続部である延出部81,82の基端部81B,82Bと連続しているブラケット部84,85の一部まで達している。言い換えると、ブラケット部84,85の残りの部分の厚さは、延出部81,82の厚さよりも小さくなっており、このため、この分だけフロントピラーアッパー補強部材74の重量は軽くなり、車両重量を軽減化することができる。
図12は、フロントピラーアッパー補強部材74を製造するために用いる板金ブランク86を示す。この板金ブランク86は、厚板87と薄板88との接合で形成されたテーラードブランクになっている。厚板87と薄板88とを接合する方法は、厚板87の端面と薄板88の端面とを突き合わせて行う突き合わせシーム溶接でもよく、厚板87の端部と薄板88の端部とを、厚板87及び薄板88の厚さ方向に重ね合わせて行う重ね合わせシーム溶接でもよい。また、この重ね合わせシーム溶接は、マッシュシーム溶接でもよい。
テーラードブランク86において、厚板87は、フロントピラーアッパー補強部材74の一対の延出部81,82になる部分と、一対のブラケット部84,85のうち、厚さが大きい部分になる部分とに配置されており、また、薄板88は、フロントピラーアッパー補強部材74のブリッジ部83になる部分と、一対のブラケット部84,85のうち、厚さが小さい部分になる部分とに配置されている。
このため、この実施形態では、テーラードブランク86をプレス成形型によってプレス加工することにより、一対の延出部が平行又は略平行になった製造途中品を製造するときには、この製造途中品のそれぞれの延出部と、ブラケット部のうち、厚さが大きい部分とが、厚板87により形成され、製造途中品のブリッジ部と、ブラケット部のうち、厚さが小さい部分とが、薄板88により形成される。言い換えると、テーラードブランク86をプレス成形型によってプレス加工するときには、製造途中品のそれぞれの延出部となる部分と、ブラケット部のうち、厚さが大きい部分となる部分とを、厚板87にしてプレス加工を行い、製造途中品のブリッジ部となる部分と、ブラケット部のうち、厚さが小さい部分となる部分とを、薄板88にしてプレス加工を行う。
これによって得られた製造途中品に対して図5及び図6で説明したと同様の液圧バルジ成形を行うことにより、図11のフロントピラーアッパー補強部材74を製造することができる。
この実施形態によると、延出部81,82の厚さと、延出部81,82とブラケット部84,85との接続部と連続しているブラケット部84,85の一部の厚さとを、同じにする場合において、これらの厚さを、テーラードブランク86の同一の厚板87によって得ることができる。
なお、図12で示されているテーラードブランク86の薄板88を、図11のフロントピラーアッパー補強部材74のブリッジ部83となる部分だけに配置し、テーラードブランク86の残りの全部の部分を厚板87とすることにより、ブラケット部84,85の全体の厚さを延出部81,82の厚さと同じにしてもよい。
また、この実施形態においても、テーラードブランク86をプレス成形型によってプレス加工して製造途中品を製造する前に、このテーラードブランク86における製造途中品の一対の延出部となる部分を予め加熱しておき、この後に、テーラードブランク86をプレス成形型によってプレス加工して製造途中品を製造するときに、冷却液を内部に流通させた又は流通させていないプレス成形型によってテーラードブランク86を冷却し、これにより、図11で示されているフロントピラーアッパー補強部材74を、一対の延出部81,82が焼入れされたものとしてもよい。
図13で示されているフロントピラーアッパー補強部材94も、厚板と薄板との接合で形成されたテーラードブランクによって形成されている。このフロントピラーアッパー補強部材94の一対の延出部101,102は厚板で形成されているが、ブリッジ部103と、一対のブラケット部104,105のそれぞれの全体とは、薄板で形成されている。このため、この実施形態のフロントピラーアッパー補強部材94は、図11及び図12の実施形態のフロントピラーアッパー補強部材74よりも重量が一層軽量化されている。
このように、一対のブラケット部104,105のそれぞれの全体の厚さを、一対の延出部101,102よりも小さくしてもよい。
以上説明したそれぞれの実施形態の車両用ピラー構造は、フロントピラー構造の場合であったが、本発明は、フロントピラー構造だけではなく、図1のセンターピラー補強部材6が用いられるセンターピラー構造や、リアピラー補強部材7が用いられるリアピラー構造にも適用できる。
本発明は、車両の車体を構成するフロントピラー構造やセンターピラー構造、さらにはリアピラー構造に利用することができる。

Claims (15)

  1. ピラーアウター部材と、ピラーインナー部材と、これらのピラーアウター部材とピラーインナー部材との間に配置されたピラー補強部材と、を含んで構成され、
    板金製の前記ピラー補強部材が、互いに対面しているとともに、それぞれが車室内側から車室外側へ延出している一対の延出部と、これらの延出部の先端部同士の間に架け渡されたブリッジ部と、を有している車両用ピラー構造において、
    前記ピラー補強部材の前記一対の延出部の間隔が、これらの延出部の前記先端部からこれらの延出部の基端部へ向かって小さくなっていることを特徴とする車両用ピラー構造。
  2. 請求項1に記載の車両用ピラー構造において、前記ピラー補強部材の前記一対の延出部は焼入れされていることを特徴とする車両用ピラー構造。
  3. 請求項1に記載の車両用ピラー構造において、前記ピラー補強部材の前記一対の延出部のそれぞれの厚さが前記ブリッジ部の厚さよりも大きくなっていることを特徴とする車両用ピラー構造。
  4. 請求項3に記載の車両用ピラー構造において、前記ピラー補強部材の前記ブリッジ部の厚さは、前記一対の延出部の内面及び前記ブリッジ部の内面に圧力流体の圧力を作用させることで、前記一対の延出部の間隔をこれらの延出部の基端部からこれらの延出部の先端部へ向かって大きくさせて前記ブリッジ部を伸ばすことにより、前記一対の延出部の厚さよりも小さくなっていることを特徴とする車両用ピラー構造。
  5. 請求項3に記載の車両用ピラー構造において、前記ピラー補強部材の前記一対の延出部と前記ブリッジ部は、厚板と薄板との接合で形成されたテーラードブランクによって形成されており、前記一対の延出部のそれぞれは、前記厚板と前記薄板のうち、前記厚板によって形成され、前記ブリッジ部は、前記厚板と前記薄板のうち、前記薄板によって形成されていることを特徴とする車両用ピラー構造。
  6. 請求項1に記載の車両用ピラー構造において、前記ピラー補強部材には、前記一対の延出部の前記基端部から互いに逆方向への延出成分を有する延出長さを備えた一対のブラケット部が設けられていることを特徴とする車両用ピラー構造。
  7. 請求項6に記載の車両用ピラー構造において、前記ピラー補強部材の前記一対の延出部の厚さと同じ厚さが、前記延出部と前記ブラケット部との接続部と連続している前記ブラケット部の少なくとも一部まで達していることを特徴とする車両用ピラー構造。
  8. 請求項7に記載の車両用ピラー構造において、前記ピラー補強部材の前記一対の延出部の厚さと同じ厚さは、前記ブラケット部の先端部まで達していることを特徴とする車両用ピラー構造。
  9. 請求項6に記載の車両用ピラー構造において、前記ピラー補強部材の前記一対の延出部と前記一対のブラケットは、厚板と薄板との接合で形成されたテーラードブランクによって形成されており、前記一対の延出部のそれぞれは、前記厚板と前記薄板のうち、前記厚板によって形成され、前記一対のブラケット部のそれぞれの少なくとも一部は、前記厚板と前記薄板のうち、前記薄板によって形成されていることを特徴とする車両用ピラー構造。
  10. 請求項9に記載の車両用ピラー構造において、前記一対の延出部のそれぞれと、前記一対のブラケット部のそれぞれの一部とが、前記厚板によって形成されており、この厚板で形成されている前記一対のブラケット部のそれぞれの一部は、前記延出部と前記ブラケット部との接続部と連続している前記ブラケット部の一部となっていることを特徴とする車両用ピラー構造。
  11. 請求項6に記載の車両用ピラー構造において、前記ピラー補強部材の前記一対の延出部の厚さよりも、前記一対のブラケット部のそれぞれの全体の厚さが小さくなっていることを特徴とする車両用ピラー構造。
  12. ピラーアウター部材と、ピラーインナー部材と、これらのピラーアウター部材とピラーインナー部材との間に配置されたピラー補強部材と、を含んで構成され、板金製の前記ピラー補強部材が、互いに対面しているとともに、それぞれが車室内側から車室外側へ延出している一対の延出部と、これらの延出部の先端部同士の間に架け渡されたブリッジ部と、を有している車両用ピラー構造を製造するための方法であって、
    板金製の前記ピラー補強部材を製造するために、板金ブランクをプレス加工することにより、前記先端部同士の間に前記ブリッジ部が架け渡された前記一対の延出部を、これらの延出部同士を互いに平行又は略平行にして形成するための第1工程と、
    前記一対の延出部の間において、これらの延出部の内面及び前記ブリッジ部の内面に圧力が作用する圧力流体を噴出させ、この圧力流体の圧力により、前記一対の延出部の間隔を、これらの延出部の基端部からこれらの延出部の先端部へ向かって大きくするための第2工程と、
    を含んでいることを特徴とする車両用ピラー構造の製造方法。
  13. 請求項12に記載の車両用ピラー構造の製造方法において、前記第2工程における前記圧力流体の圧力により、前記一対の延出部の間隔を、これらの延出部の基端部からこれらの延出部の先端部へ向かって大きくするときに、前記ブリッジ部を伸ばすことにより、このブリッジ部の厚さを前記一対の延出部の厚さよりも小さくすることを特徴とする車両用ピラー構造の製造方法。
  14. 請求項12に記載の車両用ピラー構造の製造方法において、前記第1工程の前の工程において、前記板金ブランクにおける前記一対の延出部となる部分を予め加熱しておき、加熱されたこれらの部分を前記第1工程において冷却することにより、前記一対の延出部を焼入れされたものとすることを特徴とする車両用ピラー構造の製造方法。
  15. 請求項12に記載の車両用ピラー構造の製造方法において、前記板金ブランクは厚板と薄板との接合で形成されたテーラードブランクであり、このテーラードブランクを前記第1工程でプレス加工するときに、前記一対の延出部となる部分を、前記厚板と前記薄板のうち、前記厚板にし、前記ブリッジ部となる部分を、前記厚板と前記薄板のうち、前記薄板にしてプレス加工することを特徴とする車両用ピラー構造の製造方法。
JP2010505720A 2008-03-28 2009-03-25 車両用ピラー構造及びその製造方法 Active JP5161956B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010505720A JP5161956B2 (ja) 2008-03-28 2009-03-25 車両用ピラー構造及びその製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008085976 2008-03-28
JP2008085976 2008-03-28
JP2010505720A JP5161956B2 (ja) 2008-03-28 2009-03-25 車両用ピラー構造及びその製造方法
PCT/JP2009/055934 WO2009119654A1 (ja) 2008-03-28 2009-03-25 車両用ピラー構造及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009119654A1 JPWO2009119654A1 (ja) 2011-07-28
JP5161956B2 true JP5161956B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=41113846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010505720A Active JP5161956B2 (ja) 2008-03-28 2009-03-25 車両用ピラー構造及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5161956B2 (ja)
WO (1) WO2009119654A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101491319B1 (ko) 2013-09-30 2015-02-06 현대자동차주식회사 자동차 필러용 아우터 패널과 그 제조 방법, 그리고 아우터 패널을 제조하기 위한 압연 장치
CN109465324A (zh) * 2019-01-17 2019-03-15 江阴中南重工有限公司 一体式球型多通管件的冲压模具

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11235983A (ja) * 1998-02-19 1999-08-31 Toyota Auto Body Co Ltd 自動車のフロントピラー構造
JP2004314845A (ja) * 2003-04-17 2004-11-11 Kikuchi Co Ltd 車両のセンターピラー構造
JP2006069431A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Honda Motor Co Ltd 車両のピラー構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11235983A (ja) * 1998-02-19 1999-08-31 Toyota Auto Body Co Ltd 自動車のフロントピラー構造
JP2004314845A (ja) * 2003-04-17 2004-11-11 Kikuchi Co Ltd 車両のセンターピラー構造
JP2006069431A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Honda Motor Co Ltd 車両のピラー構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2009119654A1 (ja) 2011-07-28
WO2009119654A1 (ja) 2009-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2015145799A1 (ja) 車両用構造部材の製造方法
JP2007533526A (ja) 車両構成部品特に車台フレームの製造方法
US20060096099A1 (en) Automotive crush tip and method of manufacturing
TWI590885B (zh) A method of manufacturing a press-formed product and a press-formed product, and a manufacturing apparatus of the press-formed product
US20050161981A1 (en) Vehicle floor having a unitary inner panel and outer panel
RU2654403C2 (ru) Образованное штамповкой изделие, автомобильный конструктивный элемент, включающий в себя изделие, способ изготовления и устройство для изготовления образованного штамповкой изделия
JP5904201B2 (ja) 車体構成部材の製造装置及び製造方法
US20130187396A1 (en) Method for producing a motor vehicle bending cross member and motor vehicle bending cross member
US20110030438A1 (en) Method for manufacturing a structural component for a motor vehicle
CN109641259B (zh) 压制成形品及其制造方法
JP2011067841A (ja) 中空柱状部品の製造方法
JP5161956B2 (ja) 車両用ピラー構造及びその製造方法
KR101992580B1 (ko) 자동차 도어 프레임과 타 제품을 동시에 성형하는 금형 및 그 제조방법
JP5245755B2 (ja) プレス成形品、プレス成形品の製造方法および製造装置
JP2001259754A (ja) 液圧バルジ加工部品の成形方法、金型および液圧バルジ加工部品
JP6265315B1 (ja) 自動車車体用プレス成形部品およびその製造方法
WO2006042032A2 (en) Automotive crush tip and method of manufacturing
JP2005145168A (ja) 車輌骨格部材の製造方法
JP4873401B2 (ja) 板ハイドロフォーム製品、並びに板ハイドロフォーム成形方法およびこれを用いる板ハイドロフォーム成形装置
KR100599002B1 (ko) 하이드로포밍을 이용한 모노코크 타입 차량의 프론트사이드 멤버의 제조방법
JP4042538B2 (ja) 液圧成形における予備成形体および中空成形体の液圧成形方法
JP2017192951A (ja) アルミニウム製成形品の製法
JP7091252B2 (ja) 構造部材
JP7350489B2 (ja) 車両構造部材
CN107262581A (zh) 用于在金属面板中形成表面的方法和模组

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121011

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20121011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5161956

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250