JP5146460B2 - バイアス回路、及びバイアス回路に対する制御方法 - Google Patents

バイアス回路、及びバイアス回路に対する制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、バイアス回路、及びバイアス回路に対する制御方法に関する。
バイアス回路は増幅器に接続され、増幅器への入力信号に対して一定のバイアス電圧を与える。
図7に示す回路100は、定電流源(CS1)101と、第1及び第2のトランジスタ(MN1,MN2)102,104と、抵抗103により構成される。バイアス回路はこの内、定電流源(CS1)101と第1のトランジスタ(MN1)から構成され、コイル106と、トランジスタ(MN3)105により構成される増幅器に対してバイアス電圧を与える。
尚、従来では種々のバイアス回路が提案されている(例えば、以下の特許文献1〜特許文献3)。
特開平9−148853号公報 特開平11−234060号公報 国際公開番号 WO 01/08299 A1
図7に示す回路100において、第2のトランジスタ(MN2)104のゲートにVth(閾値電圧)を与えるためには、第1のトランジスタ(MN2)102のゲート長は第2のトランジスタ(MN2)104のゲート長より短く構成する必要がある。このような構成では、トランジスタの製造過程でゲート長の短いトランジスタ(MN1)102が製造できるにも拘わらずゲート長の長いトランジスタ(MN2)104を用いることになり、増幅器の特性を制限することになる。また、このような回路100を製造すると、第1及び第2のトランジスタ(MN1,MN2)102,104のゲート長が異なることから製造バラツキの影響を受けやすくなり、バイアス精度の劣化、歩留まり低下を引き起こす。
その一方、上記特許文献に記載されたバイアス回路はいずれも閾値電圧Vthに対して、Vth+αの電圧をバイアス電圧としている。しかし、B級増幅器は、Vth+αをバイアスとして与えてもB級増幅器として動作しない。閾値電圧Vthが与えられて初めてB級増幅器として動作するからである。B級増幅器のような入力と出力とが非線形の増幅器に対して、閾値電圧Vthを与えるバイアス回路を構成することが望まれている。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は特性変動が抑制されたバイアス回路、及びバイアス回路に対する制御方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は高速に動作できるバイアス回路等を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は非線形増幅器に対して閾値電圧Vthを与えることのできるバイアス回路等を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一実施態様によれば、非線形増幅回路に対してバイアス電圧を与えるバイアス回路において、定電流源と、第1,第2,第3,及び第4のトランジスタを備え、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとによりカレントミラー回路を構成し、前記第3のトランジスタのドレイン及びゲートと前記第4のトランジスタのゲートとが接続され、前記第1のトランジスタと前記第3のトランジスタとが縦列に接続され、前記第2のトランジスタと前記第4のトランジスタとが縦列に接続され、前記第2のトランジスタのドレインから前記バイアス電圧が出力されるように構成し、さらに、前記第1及び第2のトランジスタのゲート長及びゲート幅は同じであり、前記第1から第4のトランジスタのゲート長は同じであり、前記第1のトランジスタのゲート幅に対する前記第3のトランジスタのゲート幅の比をk、前記第1のトランジスタのゲート幅に対する前記第4のトランジスタのゲート幅の比をkとした場合、k −0.5―k −0.5が略1になるように、前記第1,第2,第3,第4の各トランジスタのゲート長及びゲート幅が構成される。
また、上記目的を達成するために、本発明の他の実施態様によれば、非線形増幅回路に対してバイアス電圧を与えるバイアス回路に対する制御方法であって、前記非線形増幅回路からの出力電力を検出する検出ステップと、前記出力電力に基づいて前記出力電力が設定電力になるように、前記バイアス回路を構成するトランジスタに対してオンまたはオフを制御する制御ステップとを備える。
本発明によれば、特性変動が抑制されたバイアス回路、及びバイアス回路に対する制御方法を提供できる。また、本発明によれば、高速に動作できるバイアス回路等を提供できる。さらに、本発明によれば、非線形増幅器に対して閾値電圧Vthを与えることのできるバイアス回路等を提供できる。
図1はバイアス回路とB級増幅回路、及び制御部の構成例を示す図である。 図2はバイアス回路の構成例を示す図である。 図3(A)はB級増幅回路の構成例、同図(B)はB級増幅回路の入出力特性の例を示す図である。 図4は制御部の動作を説明するための図である。 図5はバイアス回路の他の構成例を示す図である。 図6はバイアス回路の他の構成例を示す図である。 図7は従来の増幅器およびバイアス回路の構成例を示す図である。
符号の説明
10:バイアス回路 14:定電流源
21:第1のn型トランジスタ(MN1) 22:第2のn型トランジスタ(MN2)
24:第4のn型トランジスタ(MN4) 25:第5のn型トランジスタ(MN5)
26:第6のn型トランジスタ(MN5) 27:第kのn型トランジスタ(MNk)
50:B級増幅回路
52:第(k+1)のn型トランジスタ(MN(k+1))
53:第3のn型トランジスタ 60:制御部
62:制御回路
本発明を実施するための最良の形態について以下説明する。
図1は、バイアス回路10と、B級増幅回路50と、制御部60の各構成例を示す図である。
バイアス回路10は、第1ないし第3のpチャンネル型トランジスタ(以下、p型トランジスタ)(MP1,MP2,MP3)11,12,13と、定電流源14と、抵抗15と、コンデンサ16と、第1及び第2のnチャンネル型トランジスタ(以下、n型トランジスタ)(MN1,MN2)21,22と、第4ないし第kのn型トランジスタ(MN4,MN5,・・・,MNk(k≧7の整数))24,25,26、27とを備える。バイアス回路10は、B級増幅回路50に対してバイアス電圧を与えるための回路である。
B級増幅回路50は、コイル51と、第(k+1)のn型トランジスタ(MN(k+1))52と、第3のn型トランジスタ(MN3)53とを備える。B級増幅回路50は、入力信号のうち片側の極性のみが増幅される非線形増幅回路で、入力電圧が正の場合のみ出力信号を得る。
制御部60は、検波回路61と、制御回路62とを備える。制御部60はB級増幅回路50から出力される出力信号に対するバラツキを補償するため、バイアス回路10を制御する回路である。
バイアス回路10は、B級増幅回路50の第3のn型トランジスタ53のゲート側に閾値電圧Vthとなるようにバイアス電圧を与える。バイアス回路10をどのように構成すれば、閾値電圧Vthを出力できるかについて以下詳細に説明する。図2は、図1におけるバイアス回路10の基本的な構成例を示す図である。共通の構成部には同一の符号が付されている。
第1のp型トランジスタ(MP1)11のゲートと第2のp型トランジスタ(MP2)12のゲートとが接続され、第1のp型トランジスタ(MP1)11のドレインは定電流源14に接続される。また、第1から第3のp型トランジスタ(MP1,MP2,MP3)11,12,13のソースは供給電源(AVD)に接続される。
一方、第4のn型トランジスタ(MN4)24と、第5のn型トランジスタ(MN5)25のゲートどうしが接続されカレントミラー回路が構成される。また、第1のn型トランジスタ(MN1)21と、第2のn型トランジスタ(MN2)22とでカレントミラー回路が構成される。そして、これら2つのカレントミラー回路が縦列に接続される。
また、第2のp型トランジスタ(MP2)12のドレインと第4のn型トランジスタ(MN4)24のドレインが接続され、第5のn型トランジスタ(MN5)25のドレインと第3のp型トランジスタ(MP3)13のドレインとが接続される。そして、第2のn型トランジスタ(MN2)22のドレインと第5のn型トランジスタ(MN5)25のソースとの間にIN端子が接続され、IN端子から第3のn型トランジスタ(MN3)53に対するバイアス電圧が出力される。
ここで、本バイアス回路10では、4つのn型トランジスタ(MN1,MN2,MN4,MN5)21,22,24,25のゲート長をそれぞれLg1、Lg2、Lg4、Lg5とすると、すべて同じ長さLgとなるように構成する。すなわち、
Lg1=Lg2=Lg4=Lg5 (式1)
とする。
また、4つのn型トランジスタ21,22,24,25のゲート幅をそれぞれWg1、Wg2、Wg4、Wg5とすると、
Wg1=Wg2=Wg4 (式2)
Wg5=(1/4)Wg2 (式3)
が成り立つように構成する。
つまり、4つのn型トランジスタ21,22,24,25のうち、第1,第2,及び第4のn型トランジスタ21,22,24はすべて同じサイズ(ゲート長とゲート幅が同じ)で構成し、第5のn型トランジスタ25は、ゲート長が他のトランジスタ21,22,24と同じであるが、ゲート幅が他のトランジスタ21,22,24と比較して略(1/4)倍となるように構成する。
なお、B級増幅回路50の第3のn型トランジスタ(MN3)53のゲート長とゲート幅は、第1,第2,及び第4のn型トランジスタ21,22,24と同じとする。
次に、4つのn型トランジスタ21,22,24,25がこのように構成されたとき、IN端子から第3のn型トランジスタ(MN3)53の閾値電圧Vthが出力されることを示す。
一般にトランジスタにおいてドレイン側に流れる電流Idは、
Id=k(Wg/Lg)Vod (式4)
で示すことができる。ここで、kは、
k=μCo/2 (式5)
で示され、Vodは、
Vod=Vg−Vth (式6)
で示される。
Coは単位面積当たりのゲート容量であり、μは移動度,kは定数である。また、Vodは一般に「オーバードライブ電圧」と呼ばれ、閾値電圧Vthに対してどれだけゲートバイアスVgを上げたかを示す。
この(式4)を用いて、第2のn型トランジスタ22のドレイン電流Id2を求めると、
Id2=k(Wg2/Lg2)Vod2 (式7)
となる。Vod2は第2のn型トランジスタ22のオーバードライブ電圧を示す。
一方、第5のn型トランジスタ25のドレイン電流Id5は、
Id5=k(Wg5/Lg5)Vod5 (式8)
である。Vod5は第5のn型トランジスタ25のオーバードライブ電圧を示す。
2つのドレイン電流Id2,Id5は同じ値(Id2=Id5)のため、
k(Wg2/Lg2)Vod2=k(Wg5/Lg5)Vod5 (式9)
が成立する。
(式1)と(式3)を(式9)にあてはめると、(式9)は、
k(Wg2/Lg2)Vod2=k(Wg2/4Lg2)Vod5
∴Vod2=(1/2)Vod5 (式10)
を得る。
一方、第1のn型トランジスタ21のゲート側に与えられるゲート電圧Vg1は(式6)から
Vg1=Vod1+Vth (式11)
となる。第1のn型トランジスタ21と、B級増幅回路50の第3のn型トランジスタ(MN3)53とは、ゲート長が同じサイズのため、閾値電圧は同じVthである。
第4のn型トランジスタ24のゲート電圧Vg4は、第1のn型トランジスタ21とサイズが同じことから、
Vg4=2Vod1+2Vth (式12)
となる。
また、第5のn型トランジスタ25のゲート電圧Vg5はIN端子から出力される電圧VをVINとすると
Vg5=Vod5+Vth+VIN (式13)
となる。ここで、第5のn型トランジスタ25のゲート長Lg5は他のトランジスタ21,22,24,25(さらに、第3のn型トランジスタ53)と同じであるため、(式13)において第5のn型トランジスタ25の閾値電圧は他と同じVthとなっている。
ここで、VG4(式12)と第5のトランジスタ25のゲート電圧Vg5(式13)は等しい。よって、
VIN=(2Vod1+2Vth)−(Vod5+Vth) (式14)
である。この(式14)に(式10)を挿入すると、
VIN=(2Vod1+2Vth)−(2Vod2+Vth)
=(2Vod1−2Vod2)+Vth (式15)
を得る。ここで、第2のp型トランジスタ(MP2)12から第1のn型トランジスタ(MN1)21に流れる電流と、第3のp型トランジスタ(MP3)13から第2のn型トランジスタ(MN2)22に流れる電流は、各トランジスタ21,22,24,25のゲート長が同じLgのため、同じ値の電流が流れることになり、このとき2つのオーバードライブ電圧Vod1,Vod2は、Vod1=Vod2が成り立つ。従って、(式15)は、
VIN=Vth (式16)
を得る。
つまり、4つのトランジスタ21,22,24,25のゲート長をすべて同じサイズにし、第5のn型トランジスタ25のゲート幅Wg5は他と比較して略(1/4)にすることで、本バイアス回路10は、IN端子から第3のn型トランジスタ53の閾値電圧Vthと同じ電圧をバイアス電圧として出力することができる。
また、トランジスタの製造は一般にゲート長Lgの異なるトランジスタを製造すると製造バラツキが生じやすいものの、ゲート長Lgが同じでゲート幅Wgの異なるトランジスタを製造しても製造バラツキは生じにくい。よって、本バイアス回路10は、4つのトランジスタ21,22,24,25は全て同じゲート長Lgであるため、製造バラツキによる特性変動を抑制できる。
第5のトランジスタ25のゲート幅を他と比較して略(1/4)にした例について考察する。本バイアス回路10は、第2のp型トランジスタ(MP2)12から第1のn型トランジスタ21へ流れる電流と、第3のp型トランジスタ(MP3)13から第2のn型トランジスタ22へ流れる電流は同じ値である。また、第1,第2,第4,及び第5のn型トランジスタ(MN1,MN2,MN4,MN5)21,22,24,25はゲート長Lgが等しい。よって、(式4)から、
Vod∝(1/√Wg) (式17)
が成り立つ。第4と第5のトランジスタ24,25のオーバドライブ電圧Vod4,Vod5の差は、
Vod5−Vod4∝{(1/√Wg5)−(1/√Wg4)}
=(√4−(1/√1))
=1 (式18)
となる。つまり、(式18)は、第4と第5のトランジスタ24,25のオーバドライブ電圧Vod4,Vod5の差が第1のトランジスタ21のオーバドライブ電圧Vod1と同じになるように、第5のトランジスタ25のゲート幅Wg5を構成すればよいことを示している。
上述の(1/4)とした例は、第4のトランジスタ24のゲート幅Wg4を「1」(第1のトランジスタ21のゲート幅Wg1と同じ)にし、第5のトランジスタ25のゲート幅Wg5を「1/4」(第1のトランジスタ21のゲート幅Wg1の1/4倍)にした例である。
他にも、ゲート幅Wg4を「2」(第1のトランジスタ21のゲート幅Wgを「2」(第1のトランジスタ21のゲート幅Wg1の2倍)にし、第5のトランジスタ25のゲート幅Wg5を「1/3」(ゲート幅Wg1の1/3倍)がある。(√3−1/√2)≒1となり、(式18)を満たすからである。
言い換えると、第1のトランジスタ(MN1)21のゲート幅Wg1に対する第4のトランジスタ(MN4)のゲート幅Wg4の比をk、第2のトランジスタ(MN1)21のゲート幅Wg1に対する第5のトランジスタ(MN5)25のゲート幅Wg5の比をkとした場合、
−0.5―k −0.5≒1 (式19)
を満たすように、各トランジスタ21,24,25のゲート幅Wg1,Wg4,Wg5を設ければよい。上述の(1/4)とした例は、k=(1/4)、k=1としたときの例であり、上述の(1/3)とした例は、k=(1/3)、k=2としたときの例であり、いずれも(式19)を満たす。
図1に示すバイアス回路10は、第5のn型トランジスタ25に並列に第6から第k(k≧7の整数)のn型トランジスタ(MN6,・・・,MNk)26,27を並べて構成している。すなわち、第5ないし第kのn型トランジスタ25,26,27のドレインどうしとゲートどうしが互いに接続され、制御部60の制御信号がこれらのトランジスタ25,26,27に入力されるように構成される。例えば、第6から第kのn型トランジスタ26,27のゲート長は、第5のn型トランジスタ25と同じサイズである。これらのトランジスタのゲート幅の比は、2のべき乗で表される比で構成されていてもよい。
制御部60が、第5から第kのn型トランジスタ25,26,27のオン、オフを制御することで、図2に示す第5のn型トランジスタ25のゲート幅を変化させることができ、これにより、バイアス回路10から出力されるバイアス電圧が閾値Vth近傍で変化させることができる。以下、詳細に説明する。
図3(A)はB級増幅回路50の構成例を示し、同図(B)はB級増幅回路50における入力電力Pinと出力電力Poutとの関係例を示すグラフである。同図(A)において、図1と同じ構成部分には同一の符号を付している。
図3(B)に示すように、入力電力P0に対して設定された出力電力Pout0が得られるように設計されているB級増幅回路50では、製造バラツキが原因で出力電力PoutがPoutLからPoutH(PoutL<PoutH)に変動することがある。
このような変動に対して、出力電力Poutが設定電力Pout0よりも大きい出力PoutHのとき、図1における第5から第kのn型トランジスタ(MN5,・・・,MNk)25,26,27をOFFさせることでB級増幅回路50に与えるバイアス点を下げ、設定電力Pout0になるように制御する。一方、設定電力Pout0より小さい出力PoutLのとき、第5から第kのトランジスタ(MN5,・・・,MNk)25,26,27をONさせることでバイアス点を上げて設定電力Pout0になるように制御する。かかる制御により、変動を抑制できる。
図4は制御部60における制御方法の例を示すフローチャートである。処理が開始されると(S10)、入力端子IN(図1又は図3(A))からテスト信号が入力され、制御部60の検波回路61が出力信号の電力Poutを検出する(S11)。検波回路61は検出した出力電力Poutの値を制御回路62に出力する。
次いで、制御回路62は、出力電力Poutと設定電力Pout0とを比較し(S13)、出力電力Poutが設定電力Pout0より大きいとき(S14)、第5から第kのトランジスタ(MN5,・・・,MNk)25,26,27をOFFにさせる制御信号を各トランジスタ25,26,27に出力する(S15)。
また、制御回路62は、出力電力Poutが設定電力Pout0と等しいとき(S16)、とくに制御信号を出力することなく一連の処理を完了させる(S17)。
さらに、制御回路62は、出力電力Poutが設定電力Pout0より小さいとき(S18)、第5から第nのトランジスタ25,26,27をONにさせる制御信号を各トランジスタ25,26,27に出力する(S19)。
以上の制御により、B級増幅回路50は出力される出力電力Poutが設定電力Pout0となり、バイアス回路10の各トランジスタ21等のみならず、B級増幅回路50を構成するトランジスタ52,53等の製造バラツキによる特性変動をも抑制できる。
上述した例において、B級増幅回路50の第3のn型トランジスタ(MN3)53は、バイアス回路10の3つのトランジスタ(MN1,MN2,MN4)21,22,24とゲート長及びゲート幅が同じものとして説明した。例えば、第3のトランジスタ53のゲート幅Wg3と第1のトランジスタ21のゲート幅Wg1との比を、
Wg3:Wg1=m:1 (式17)
とすることもできる。ここで、mは2以上の整数である。このとき、B級増幅回路50に流れる電流と、バイアス回路10の第2及び第3のp型トランジスタ(MP2,MP3)12,13への電流との比も(式17)になるように調整する必要がある。
また、この第2及び第3のp型トランジスタ(MP2,MP3)12,13は、第4及び第5のn型トランジスタ(MN4,MN5)24のドレイン電圧が等しくなるようにすることが精度向上のために必要である。そのため、第1及び第2のp型トランジスタ(MP1,MP2)11,12によりカレントミラー回路を構成して電流を受け、第2及び第3のp型トランジスタ(MP2,MP3)12,13のゲート長及びゲート幅は共に等しく、第3のp型トランジスタ13のゲートとドレインを接続させる(図1)。
図5及び図6はバイアス回路10の他の構成例を示す図である。図5は、第5及び第5のトランジスタ(MN4,MN5)24,25の基板をグラントと接続した例、図6は定電流源41とトランジスタ42により構成される他のバイアス回路により第4及び第5のトランジスタ(MN4,MN5)24,25の基板に直接バイアスを与える例を示す。これらのバイアス回路10は、閾値電圧Vthの変動に対して、外部から制御信号を得ることなく、自力で変動に追従できるように制御することができる。
上述した例は、入力と出力とが非線形の増幅器としてB級増幅回路を例にして説明した。本実施例では、B級増幅回路以外にもAB級増幅回路など、それ以外の非線形増幅回路でも実施可能である。
さらに、バイアス回路10と制御部60とは別構成で説明したが、バイアス回路10内に制御部60を設けるようにしてもよい。つまり、バイアス回路10と制御部60とでバイアス回路としてもよい。

Claims (10)

  1. 非線形増幅回路に対してバイアス電圧を与えるバイアス回路において、
    定電流源と、
    第1,第2,第3,及び第4のトランジスタを備え、
    前記第1のトランジスタのゲートと前記第2のトランジスタのゲートとが接続され、前記第3のトランジスタのゲートと前記第4のトランジスタのゲートとが接続され、前記第1のトランジスタと前記第3のトランジスタとが縦列に接続され、前記第2のトランジスタと前記第4のトランジスタとが縦列に接続され、前記第2のトランジスタのドレインから前記バイアス電圧が出力され、
    さらに、前記第1及び第2のトランジスタのゲート長及びゲート幅は同じであり、前記第1から第4のトランジスタのゲート長は同じであり、前記第1のトランジスタのゲート幅に対する前記第3のトランジスタのゲート幅の比をk、前記第1のトランジスタのゲート幅に対する前記第4のトランジスタのゲート幅の比をkとした場合、k −0.5―k −0.5が略1になるように、前記第1,第2,第3,第4の各トランジスタのゲート長及びゲート幅が構成される、
    ことを特徴とするバイアス回路。
  2. 記定電流源は、前記第3のトランジスタのドレイン接続されることを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  3. 前記第4のトランジスタは複数並列に接続され、
    更に、前記非線形増幅回路からの出力電力に基づいて前記出力電力が設定電力になるように前記複数の第4のトランジスタに対するオンまたはオフを制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  4. 前記第3及び第4のトランジスタの基板はグランドと接続されることを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  5. さらに、前記第3及び第4のトランジスタの基板に直接バイアスを与える付与バイアス回路を備えることを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  6. さらに、第5及び第6のトランジスタを備え、
    前記第5及び第6のトランジスタは、ともにゲート長及びゲート幅は同じで、それぞれ前記第3及び第5のトランジスタと接続されることを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  7. 前記第1から前記第3のトランジスタは、前記バイアス電圧を与える前記B級増幅回路の第5のトランジスタに対してゲート長は同じで、ゲート幅は前記第5のトランジスタと前記第1から前記第3のトランジスタとの比が1:m(m≧1の整数)となるように構成されることを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  8. 前記制御部は、前記出力電力が設定電力より高い電力のとき前記複数の第4のトランジスタをオフにさせるように制御し、前記出力電力が設定電力より低い電力のとき前記複数の第4のトランジスタをオンにさせるように制御することを特徴とする請求項3記載のバイアス回路。
  9. 非線形増幅回路に対してバイアス電圧を与えるバイアス回路に対する制御方法であって、
    前記非線形増幅回路からの出力電力を検出する検出ステップと、
    前記出力電力に基づいて前記出力電力が設定電力になるように、前記バイアス回路を構成するトランジスタに対してオンまたはオフを制御する制御ステップと
    を備え
    前記バイアス回路は、
    定電流源と、
    第1,第2,第3,及び第4のトランジスタを備え、
    前記第1のトランジスタのゲートと前記第2のトランジスタのゲートとが接続され、前記第3のトランジスタのゲートと前記第4のトランジスタのゲートとが接続され、前記第1のトランジスタと前記第3のトランジスタとが縦列に接続され、前記第2のトランジスタと前記第4のトランジスタとが縦列に接続され、前記第2のトランジスタのドレインから前記バイアス電圧が出力され、
    さらに、前記第1及び第2のトランジスタのゲート長及びゲート幅は同じであり、前記第1から第4のトランジスタのゲート長は同じであり、前記第1のトランジスタのゲート幅に対する前記第3のトランジスタのゲート幅の比をk 、前記第1のトランジスタのゲート幅に対する前記第4のトランジスタのゲート幅の比をk とした場合、k −0.5 ―k −0.5 が略1になるように、前記第1,第2,第3,第4の各トランジスタのゲート長及びゲート幅が構成されることを特徴とする制御方法。
  10. 前記制御ステップは、前記出力電力が設定電力より高い電力のとき前記トランジスタをオフにさせるように制御し、前記出力電力が設定電力より低い電力のとき前記トランジスタをオンにさせるように制御することを特徴とする請求項9記載の制御方法。
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