JP5101459B2 - ギアカップリングの潤滑剤シール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、風車の増速機用等に用いられ、内歯が形成されたアウターリングと前記アウターリングの内歯に噛合される外歯が形成された駆動軸とを有するギアカップリングを備え、該ギアカップリングの内部に形成される内部空間にグリース、オイル等の潤滑剤収容部を、アウターリングと駆動軸との間に取付けられたシール手段にてシールして潤滑剤の漏洩を防止するように構成されたギアカップリングの潤滑剤シール構造に関する。
図6は風車の駆動機構の軸心線に沿う概略断面図である。
図6において、ロータヘッド3には軸受2を介して複数の翼(通常3〜5枚)1が、回転自在に取り付けられている。前記翼1の回転は前記ロータヘッド3に伝達される。
前記ロータヘッド3には、複数のボルト4を介して中央の第1のインナーリング5が連結され、該ロータヘッド3の回転は前記複数のボルト4を介して、第1のインナーリング5に伝達される。
符号07で示されるギアカップリングは、内歯が形成されたアウターリング7と前記アウターリング7の内歯に噛合される外歯が形成された前記第1のインナーリング5と外歯が形成された第2のインナーリング6とが同時に噛み合って構成されている。
前記ロータヘッド3の外周部に固定された軸受スリーブ8は主軸受9にてケーシング15に支持されている。該ケーシング15はタワー18に軸受17にて支持されている。
また、前記ギアカップリング07では、前記第1のインナーリング5の外歯とアウターリング7の内歯との噛み合い、およびアウターリング7の内歯と第2のインナーリング6外歯との噛み合いにより第2のインナーリング6が出力端となって、複数のボルト16を介して駆動軸10に伝達される。
そして、前記駆動軸10の回転は、増速装置11で所定の増速比で増速され発電機13が駆動される。
また、前記ギアカップリング07の内部に形成される内側空間12(12sはカバー)及びアウターリング7の外側空間19には、グリース、オイル等の潤滑剤が収容されている。
図7は前記内側空間12及び外側空間19からなる潤滑剤の収容部19sの従来のシール手段の1例を示す。
図7において、アウターリング7の側部に、ボルト24により、止め板23及びゴム材22を介してゴム及び布からなるゴム及び布からなる布入りゴムの敷布21が固定され、該布入りゴム21の他端は前記敷布21を直角に曲げて、ゴム材22aを介して駆動軸10の上面に固定されている。
該敷布21の他端は、鉄バンド41で緊迫力を与えて駆動軸10の上面に固着されている。該鉄バンド41を抜け止めには、止め板40をボルト25で固定している。
以上の構成により、前記ギアカップリング07の内部に形成される内側空間12(12sはカバー)及びアウターリング7の外側空間19sの、リース、オイル等の潤滑剤の漏洩を防止している。
尚、特許文献1(実開平5−88701号公報)には、ギアカップリングの潤滑剤の漏洩防止手段を備えたものが記載されている。
また、特許文献2(実開平7−14226号公報) には、ギアカップリングのOリングの圧縮率のばらつきによる潤滑剤の漏洩や圧縮永久歪を防止している。
実開平5−88701号公報 実開平7−14226号公報
図6において、ギアカップリング07は、内歯が形成されたアウターリング7と、該アウターリング7の内歯に噛合される外歯が形成された第1のインナーリング5と、外歯が形成された第2のインナーリング6及びこれに固定された駆動軸10によって構成されているが、前記アウターリング7と第2のインナーリング6及び駆動軸10とは、運転中に円周方向の回転力のみを伝えるので、半径方向及び軸方向には相対変位が発生する。
従って、図7に示すような、内側空間12及び外側空間19からなる潤滑剤のシール手段では、アウターリング7に固定された押え板20と駆動軸10に固定された布入りゴムの敷布21との間にも前記のような、半径方向及び軸方向に相対変位が発生する。
このため、前記潤滑剤のシール手段では、緊迫力を与えて駆動軸10の上面に固着されている鉄バンド41の表面が、振動によって緊迫力が緩んだり、滑りを生じたりして、布入りゴムの敷布21のシールが不十分となって、潤滑剤の漏洩が生じることが多い。
かかる潤滑剤の漏れは、潤滑剤の漏れによる足場や不安定さや、タワー18周りの潤滑剤の漏れにもつながる。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、ギアカップリングの内部における軸方向及び半径方向の振動等による潤滑剤の漏れを確実に防止し得る、ギアカップリングの潤滑剤シール構造を提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、回転軸と駆動軸との間に設けられ、前記回転軸および前記駆動軸にそれぞれ形成された外歯に噛合される内歯が形成されたアウターリングを有するギアカップリングの内部に形成される内側空間、および、前記回転軸に固定されて前記アウターリングの周りを囲むスリーブと前記アウターリングとの間において前記ギアカップリングの外部に形成される外側空間に収容された潤滑剤の収容部をシール手段にてシールして潤滑剤の漏洩を防止するように構成されたギアカップリングの潤滑剤シール構造において、前記アウターリングの側面を覆う押え板を前記スリーブに取り付け、前記シール手段は柔軟性を有するシール部材によって構成され、一端部は前記アウターリングの側面を覆うように位置する前記押え板の固定支持部に駆動軸の軸方向に密着して液密状態に固定され、他端は前記駆動軸の側面部に固定された固定支持部に軸方向に密着して液密状態に固定され、両端部がそれぞれ軸方向に直角な面でシールされて潤滑剤の漏洩を防止するとともに、前記押え板の固定支持部と前記駆動軸の固定支持部とを、互いに半径方向内外にずらし且つ前記駆動軸の軸心線に沿って一定間隔でずらして配置し、前記シール手段は、前記アウターリングの押え板の固定支持部から半径方向内側に屈曲し、この屈曲部から前記軸心線方向には直状部分を一定量設けてから、ついでこの直状部分から半径方向内周側に屈曲して、前記駆動軸の側部の前記固定支持部に達するように、クランク状に形成した1枚のゴム及び布からなる布入りゴムで構成したことを特徴とする。
また、本発明において好ましくは、前記アウターリングの固定支持部及び駆動軸の固定支持部には、前記布入りゴムの固定部にゴム材を介装する。
また、前記アウターリングの固定支持部と前記駆動軸の固定支持部とを、互いに半径方向内外にずらし且つ前記駆動軸の軸心線に沿って一定間隔でずらして配置し、前記シール手段は、前記アウターリングの押え板の固定支持部から半径方向内側に屈曲しこの屈曲部から前記軸心線方向にはS字状の湾曲部分を形成し、ついでこの湾曲部分から半径方向内側に屈曲して前記駆動軸の側部の前記固定支持部に達するように構成した1枚のゴム及び布からなる布入りゴムで構成してもよい。
かかる場合において、前記アウターリングの固定支持部及び駆動軸の固定支持部には、前記布入りゴムの固定部にゴム材を介装してもよい。
また、前記アウターリングの固定支持部と前記駆動軸の固定支持部とを、互いに半径方向内外にずらし且つ前記駆動軸の軸心線に沿って一定間隔でずらして配置し、前記シール手段は、前記アウターリングの側部の押え板の固定支持部から半径方向内側に屈曲しこの屈曲部から前記軸心線方向には直状部分を一定量設けてから、ついでこの直状部分から半径方向外周方向に屈曲して、前記駆動軸の径方向外側に位置する前記固定支持部に達するように、U字状に形成した1枚のゴム及び布からなる布入りゴムで構成してもよい
かかる場合において、前記駆動軸の固定支持部を前記駆動軸の径方向外側に支持する止め板と駆動軸との間にOリングを介装してもよい。さらに、前記アウターリングの固定支持部及び駆動軸の固定支持部には、前記布入りゴムの固定部にゴム材を介装してもよい
また、前記アウターリングの固定支持部と前記駆動軸の固定支持部とを、互いに半径方向内外にずらし且つ前記駆動軸の軸心線に沿って一定間隔でずらして配置し、前記シール手段は、スポンジ材をゴム材で囲んで断面形状が矩形状に形成されたスポンジゴム材を、前記駆動軸の軸心線に沿って介装し、該スポンジゴム材をアウターリングの固定支持部材と前記駆動軸の径方向外側に位置する駆動軸の固定支持部との間に挟み込むように固定してもよい
かかる場合において、前記駆動軸の固定支持部を前記駆動軸の径方向外側に支持する止め板と駆動軸との間にOリングを介装してもよい
また、前記アウターリングの固定支持部と前記駆動軸の固定支持部とを前記駆動軸の軸心線に直角方向において略同一面に構成し、前記アウターリングの固定支持部と前記駆動軸の側部の前記固定支持部とを、軸心線に直角方向に湾曲する湾曲部を備えた1枚のゴム及び布からなる布入りゴムで構成してもよい。
かかる場合において、前記アウターリングの固定支持部及び駆動軸の固定支持部には、前記布入りゴムの固定部にゴム材を介装してもよい
本発明によれば、前記シール手段は柔軟性を有するシール部材によって構成され、一端部は前記アウターリングの側面部に固定された押え板の固定支持部に駆動軸の軸方向に密着して液密状態に固定され、他端は前記駆動軸の側面部に固定された押え板の固定支持部に軸方向に密着して液密状態に固定され、両端部がそれぞれ軸方向に直角な面でシールされて潤滑剤の漏洩を防止するようにしたので、前記従来技術のような鉄バンドの使用を不要とし、緊迫力を与えて駆動軸の上面に固着されている鉄バンドの表面が、半径方向及び軸方向に相対変位によって、また振動によって緊迫力が緩んだり滑りを生じたりするのを回避できる。
特に、シール部材の両端部がそれぞれ軸方向に直角な面でシールされて潤滑剤の漏洩を防止するようにしたので、従来技術のような駆動軸の外周面に沿っての鉄バンドによる固着では、軸方向の相対変位に対して、鉄バンドの緊迫力の経年劣化によって駆動軸の外周面上を軸方向に滑りを生じやすい問題を回避できる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図6は本発明が適用される風車の駆動機構の軸心線に沿う概略断面図である。
図6において、ロータヘッド3には軸受2を介して複数の翼(通常3〜5枚)1が、回転自在に取り付けられている。前記翼1の回転は前記ロータヘッド3に伝達される。
前記ロータヘッド3には、複数のボルト4を介して中央の第1のインナーリング5が連結され、該ロータヘッド3の回転は、前記複数のボルト4を介して、第1のインナーリング5に伝達される。
符号07で示されるギアカップリングは、内歯が形成されたアウターリング7と前記アウターリング7の内歯に噛合される外歯が形成された前記第1のインナーリング5と外歯が形成された第2のインナーリング6とが同時に噛み合って構成されている。
前記ロータヘッド3の外周部に固定された軸受スリーブ8は主軸受9にてケーシング15に支持されている。該ケーシング15はタワー18に軸受17にて支持されている。
また、前記ギアカップリング07では、前記第1のインナーリング5の外歯とアウターリング7の内歯との噛み合い、およびアウターリング7の内歯と第2のインナーリング6外歯との噛み合いにより第2のインナーリング6が出力端となって、該出力端の回転は、複数のボルト16を介して駆動軸10に伝達される。
そして、前記駆動軸10の回転は、増速装置11で所定の増速比で増速され発電機13が駆動される。
また、前記ギアカップリング07の内部に形成される内側空間12(12sはカバー)及びアウターリング7の外側空間19には、グリース、オイル等の潤滑剤が収容された内部空間19s(詳細は下記)となっている。
本発明は、前記潤滑剤の収容部の、潤滑剤の漏洩を防止する手段に関する。
(第1実施例)
図1は本発明の第1実施例を示す潤滑剤の収容部の構造で図6のZ部拡大図である。
内歯が形成されたアウターリング7と前記アウターリング7の内歯に噛合される外歯が形成された駆動軸10(詳細には第2のインナーリング6の外歯が前記内歯に噛み合い、該第2のインナーリング6にボルト16を介して駆動軸10が固定、以下同様に示す)とを有し、軸受スリーブ8を有するギアカップリング07を備えている。
該ギアカップリング07の内部に形成される、内側空間12(12sはシール部材)及びアウターリング7の外側空間19を含む内部空間19sにグリース、オイル等の潤滑剤が収容されている。
前記アウターリング7の側部に固定された押え板20の固定支持部24sと、前記駆動軸10の側部の固定支持部25sとを、互いに半径方向内外にずらし且つ前記駆動軸10の軸心線に沿って一定間隔t、ずらして配置している。
そして、前記シール手段である布入りゴム21は、前記アウターリング7の押え板20の固定支持部24sから半径方向内側に屈曲し、この屈曲部から前記軸心線方向には直状部分21sを一定量設けてから、ついでこの直状部分21sから半径方向内周側に屈曲して、前記駆動軸10の側部の固定支持部25s部に到達するように、クランク状に形成した1枚のゴム及び布からなっている。
前記押え板20の固定支持部24sは、ボルト24で、止め板23、布入りゴム21、及び前記布入りゴム21の固定部にゴム材22を介装して締め付けている。
また、前記駆動軸10の側部の固定支持部25sは、ボルト25で、止め板31、布入りゴム21、及び前記布入りゴム21の固定部にゴム材22を介装して締め付けている。
従って、かかる第1実施例によれば、内歯が形成されたアウターリング7に固定された押え板20と、内歯に噛合される外歯が形成された駆動軸10にそれぞれ固定支持部24s、25sを設けて、各固定支持部24s、25sの布入りゴム21の固定支持部24s、25sには、ゴム材22を介装している。
従って、前記2つの固定支持部24s、25sを硬く且つ柔軟性を備えた固定支持部24s、25sとして押え板20と布入りゴム21との結合部分の液密性を確実にしている。 そしてこれらの固定支持部24s、25s間を連結するシール手段を布入りゴム21で構成し、前記固定支持部24s、25s間をクランク状に屈曲した前記布入りゴム21で形成している。
これにより、内歯が形成されたアウターリング7に固定された押え板20の固定支持部24sと、内歯に噛合される外歯が形成された駆動軸10の固定支持部25sとを完全に振動的に独立させて支持している。
また、各固定支持部24s、25s間をクランク状に屈曲した布入りゴム21で結合したことにより、該押え板20と駆動軸10の軸方向及び半径方向の相対変位を布入りゴム21によって吸収でき、且つ各固定支持部24s、25sを振動的に独立させて支持しているので、各固定支持部24s、25sの拘束が布入りゴム21に掛からない。
従って、かかる実施例によれば、前記従来技術のような鉄バンド41(図7参照)の使用を不要とし、即ち、半径方向及び軸方向に相対変位による緊迫力を与えて駆動軸10の上面に固着されている鉄バンド41の表面が振動によって緊迫力が緩んだり滑りを生じたりする鉄バンド41の使用を回避できる。
特に、各固定支持部24s、25sがそれぞれ軸方向に直角な面で布入りゴム21をシールして固定するので、従来技術のような駆動軸の外周面に沿っての鉄バンドによる固着では、軸方向の相対変位に対して、鉄バンドの緊迫力の経年劣化によって駆動軸の外周面上を軸方向に滑りを生じやすいが、このような問題を回避できる。
従って、かかる実施例によれば、押え板20と駆動軸10の軸方向及び半径方向の相対変位を布入りゴム21によって吸収できることにより、固定支持部24s、25sを振動的に独立させて、且つ軸方向に直角な面で支持しているので、各固定支持部24s、25sの拘束が布入りゴム21に掛からなく、布入りゴム21の敷布のシールが十分となって、潤滑剤の漏洩を防止できる。
また、本潤滑剤シール構造を風車のギアカップリング部に適用することにより、ギアカップリング回りの潤滑剤の漏洩がないので、メンテナンスフリーとなる。
さらに、ギアカップリングおよびタワーが清潔に保持できるので、景観の維持が可能となる。すなわち、潤滑剤が漏洩すると、カップリング周りだけでなく、タワーも汚れやシミが着き景観及び、社会的イメージが低下するが、このようなことが防止される。
(第2実施例)
図2は本発明の第2実施例を示す潤滑剤の収容部の構造で図6のZ部拡大図である。
この第2実施例においては、前記シール手段である布入りゴム30は、アウターリング7の押え板20の固定支持部24sから半径方向内側に屈曲しこの屈曲部から前記軸心線方向にはS字状の湾曲部分30aを形成し、ついでこの湾曲部分30aから半径方向内側に屈曲して前記駆動軸10の側部の固定支持部25sに達するように構成している。
その他の構成は、第1実施例(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
従って、かかる第2実施例によれば、シール手段である布入りゴム30を、半径方向内側に屈曲しこの屈曲部から前記軸心線方向にはS字状の湾曲部分30aを形成したので、布入りゴム30の柔軟性が増し、且つ内歯が形成されたアウターリング7に固定された押え板20の固定支持部24sと、内歯に噛合される外歯が形成された駆動軸10の固定支持部25sとを完全に振動的に独立させて支持しているので、布入りゴム30の敷布のシール性がより十分となって、内部空間19sからの潤滑剤の漏洩を防止できる。その他の作用効果については前記実施例1と同様と同様である。
(第3実施例)
図3は本発明の第3実施例を示す潤滑剤の収容部の構造で図6のZ部拡大図である。
また、本発明の第3実施例によれば、アウターリング7の側部に固定された押え板20の固定支持部24sと前記駆動軸10の側部の固定支持部25s部とを、互いに半径方向内外にずらし且つ前記駆動軸10の軸心線に沿って一定間隔でずらして配置している。
前記固定支持部24sは前記第1実施例(図1)と同様である。
また前記シール手段である布入りゴム26は、前記アウターリング7の側部の押え板20の固定支持部24sから半径方向内側に屈曲しこの屈曲部から前記軸心線方向には直状部分26sを一定量設けてから、ついでこの直状部分26sから半径方向外周方向に屈曲して、前記駆動軸10の側部に固定された止め板31による固定支持部25sに達するように、U字状に形成した1枚のゴム及び布からなる。
また、前記止め板31による固定支持部25sは、前記駆動軸10の径方向外側位置に配置され、ボルト25で、止め板31、布入りゴム26、及び前記布入りゴム26の固定部にゴム材22を介装して締め付けている。
かかる布入りゴム26で構成して、前記布入りゴム26により、前記内部空間19sからの潤滑剤の漏洩を防止するようにしている。
また、前記のように、アウターリング7の側部の固定支持部24s及び駆動軸10の側部の固定支持部25sには、前記布入りゴムの固定部にゴム材22を介装している。
さらに駆動軸10側の止め板31と駆動軸10との間にOリング27を介装し、ボルト29で締め付けて、前記布入りゴム26とOリング27により、前記潤滑剤の漏洩を防止するように構成している。
その他の構成は、第1実施例(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
かかる、第3実施例によれば、U字状に形成した布入りゴム26の柔軟性と、内歯が形成されたアウターリング7に固定された押え板20の固定支持部24sと内歯に噛合される外歯が形成された駆動軸10の固定支持部25sとを完全に振動的に独立させて支持した構成との、組み合わせにより、また前記布入りゴム26とOリング27のシール効果により、十分なシール効果を発揮することとなって、潤滑剤の漏洩を防止できる。
(第4実施例)
図4(A)は本発明の第4実施例を示す潤滑剤の収容部の構造で図6のZ部拡大図、(B)はスポンジゴム材の拡大図である。
また、本発明の第4実施例においては、押え板20の側部と駆動軸10の側部との間に、スポンジ材32bをゴム材32aで囲んで断面形状が矩形状に形成されたスポンジゴム材32を、駆動軸10の軸心線に沿って介装し、該スポンジゴム材32のアウターリング7側と駆動軸10側の両端を、アウターリング7の側部に固定された下部押え板33bと、駆動軸10側の側部に固定された支持板33とにより挟み込んで構成している。
前記スポンジゴム材32は、図4(B)のように、スポンジ材32bをゴム材32aで囲んで断面形状が矩形状に形成されたスポンジゴム材32を構成し、高い弾性率を持ったゴム材32aで柔らかいスポンジ材32bを包み込んでいる。
また、駆動軸10側の側部の固定部にてボルト34で固定し、該駆動軸10側の止め板33aと駆動軸10との間にOリング35を介装して、前記スポンジゴム材32とOリング35により前記潤滑剤の漏洩を防止するように構成している。
その他の構成は、第1実施例(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
かかる第4実施例によれば、スポンジゴム材32は、スポンジ材32bをゴム材32aで囲んで断面形状が矩形状に形成され、且つ高い弾性率を持ったゴム材32aで柔らかいスポンジ材32bを包んで構成されている。
そして該スポンジゴム材32によってアウターリング7側と駆動軸10側の両端を支持し、駆動軸10側の止め板33aと駆動軸10との間にOリング35を介装したことにより、スポンジゴム材32の柔軟性とOリング35のシール性とにより、潤滑剤の漏洩を確実に防止できる。
(第5実施例)
図5は本発明の第5実施例を示す潤滑剤の収容部の構造で図6のZ部拡大図である。
また、本発明の第5実施例によれば、アウターリング7の側部に固定された押え板20を上方に向けて開放し、該開放部20bの上押え板20aを構成している。
前記開放部20bの上押え板20aの側面20cと駆動軸10の側面10cとを前記駆動軸10の軸心線に直角方向において略同一面に構成し、上押え板20aの側面20cに形成された上押え板20aの固定支持部24sと、前記駆動軸10の側面10cに形成された駆動軸10の固定支持部25sとを、軸心線に直角方向に湾曲する湾曲部260sを備えた1枚のゴム及び布からなる布入りゴム260で連結して構成している。
また、アウターリング7の側部の固定支持部24s及び駆動軸10の側部の固定支持部25sには、前記布入りゴム260の固定部にゴム材22,22を介装している。
前記固定支持部24sと固定支持部25sの構成は、前記第1実施例と同様である。
その他の構成は、第1実施例(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
かかる第5実施例によれば、アウターリング7の側部に固定された上押え板20aの側面20cと前記駆動軸10の側面10cとを駆動軸10の軸心線に直角方向において略同一面に構成し、布入りゴム260を、上押え板20aの側面20cに形成された上押え板20aの固定支持部24sと駆動軸10の側面10cに形成された駆動軸10の固定支持部25sとを軸心線に直角方向に湾曲する湾曲部260sを備えた1枚のゴム及び布からなる布入りゴム260で連結して構成したことにより、
前記布入りゴム260が、軸心線に直角方向に湾曲する湾曲部260sを備えたことから、軸心線方向及び半径方向への布入りゴム260の変位の柔軟性が増加し、潤滑剤の漏れの防止機能が向上する。
本発明によれば、ギアカップリングの内部における軸方向及び半径方向の振動等による潤滑剤の漏れを確実に防止し得る、ギアカップリングの潤滑剤シール構造を提供できる。
本発明の第1実施例を示す潤滑剤の収容部の構造で図6のZ部拡大図である。 本発明の第2実施例を示す潤滑剤の収容部の構造で図6のZ部拡大図である。 本発明の第3実施例を示す潤滑剤の収容部の構造で図6のZ部拡大図である 本発明の第4実施例を示し(A)は潤滑剤の収容部の構造で図6のZ部拡大図、(B)はスポンジゴム材の拡大図である。 本発明の第5実施例を示す潤滑剤の収容部の構造で図6のZ部拡大図である。 本発明が適用される風車の駆動機構の軸心線に沿う概略断面図である。 従来技術にかかる潤滑剤の収容部の構造を示す。
07 ギアカップリング
1 翼
3 ロータヘッド
5 第1のインナーリング
6 第2のインナーリング
7 アウターリング
8 軸受スリーブ
10 駆動軸
11 増速装置
13 発電機
15 ケーシング
18 タワー
19s 内部空間
20 押え板
21、26、30 260 布入りゴム
20a 上押え板
21s 直状部分
22 ゴム材
24s 押え板の固定支持部
25s 駆動軸の固定支持部
26s 直状部分
27 Oリング
30a 湾曲部分
31 止め板
32 スポンジゴム材
35 Oリング

Claims (2)

  1. 回転軸と駆動軸との間に設けられ、前記回転軸および前記駆動軸にそれぞれ形成された外歯に噛合される内歯が形成されたアウターリングを有するギアカップリングの内部に形成される内側空間、および、前記回転軸に固定されて前記アウターリングの周りを囲むスリーブと前記アウターリングとの間において前記ギアカップリングの外部に形成される外側空間に収容された潤滑剤の収容部をシール手段にてシールして潤滑剤の漏洩を防止するように構成されたギアカップリングの潤滑剤シール構造において、
    前記アウターリングの側面を覆う押え板を前記スリーブに取り付け、
    前記シール手段は柔軟性を有するシール部材によって構成され、一端部は前記アウターリングの側面を覆うように位置する前記押え板の固定支持部に駆動軸の軸方向に密着して液密状態に固定され、他端は前記駆動軸の側面部に固定された固定支持部に軸方向に密着して液密状態に固定され、両端部がそれぞれ軸方向に直角な面でシールされて潤滑剤の漏洩を防止するとともに、
    前記押え板の固定支持部と前記駆動軸の固定支持部とを、互いに半径方向内外にずらし且つ前記駆動軸の軸心線に沿って一定間隔でずらして配置し、前記シール手段は、前記アウターリングの押え板の固定支持部から半径方向内側に屈曲し、この屈曲部から前記軸心線方向には直状部分を一定量設けてから、ついでこの直状部分から半径方向内周側に屈曲して、前記駆動軸の側部の前記固定支持部に達するように、クランク状に形成した1枚のゴム及び布からなる布入りゴムで構成したことを特徴とするギアカップリングの潤滑剤シール構造。
  2. 前記押え板の固定支持部及び駆動軸の固定支持部には、前記布入りゴムの固定部にゴム材を介装したことを特徴とする請求項1に記載のギアカップリングの潤滑剤シール構造。
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