JP5089501B2 - 液晶ディスプレイ装置、発光装置、発光バランス制御装置および発光強度検出装置 - Google Patents

液晶ディスプレイ装置、発光装置、発光バランス制御装置および発光強度検出装置 Download PDF

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Description

この発明は、液晶ディスプレイ装置などの発光装置等に関するものであり、特に複数色の光源の発光強度を検出して発光バランスを制御する技術に関するものである。
R、G、Bの三色のLEDからの光を混合し、白色光を発光する光源モジュールが用いられている。この光源モジュールは、液晶ディスプレイのバックライト等に用いられている。
LEDの発光色は、温度変化、経年変化などによりずれるため、これを補償して本来の白色光を保つように、フィードバック制御が行われている。たとえば、特許文献1では、R、G、BのLEDそれぞれの発光色を検出するカラーセンサを設け、各色毎の発光強度を得ている。R、G、Bのそれぞれにつき、検出した発光強度が所望の発光強度となるように、LEDの発光強度をフィードバック制御している。
また、特許文献2は、カラーセンサに代えて、色を区別せずに光の強さを検出する照度センサを設けたものを開示している。この文献の技術では、R、G、BのLEDを全て点灯した時の発光強度を測定する。さらに、R、G、Bのうちの一つを順次消灯した時の発光強度を測定する。前者と後者の発光強度の差に基づき、R、G、Bのそれぞれの発光強度を演算する。そして、算出したR、G、Bのそれぞれの発光強度に基づいてフィードバック制御を行う。
特開2007−123153
特開2007−214053
しかしながら、上記特許文献1の技術では、制御のために高価なカラーセンサが3つ必要であり構成が複雑になるという問題があった。
これに対し、特許文献2の技術では、安価な照度センサが1つでよく構成が簡素化できるというメリットがある。しかし、特許文献2の技術では、照度センサの各色に対する検出感度が揃っていない場合に、どのような調整を行うのかが開示されていない。また、各色に対する検出感度の違いがもたらす精度の低下についての対応は示されていない。
この発明は、上記のような問題点を解決して、光センサの各色に対する検出感度が不均一であったり、感度が十分でなかったりした場合であっても、精度よく各色の発光強度を検出して制御することのできる装置を提供することを目的とする。
この発明の独立した各側面を以下に示す。
(1)この発明に係る液晶ディスプレイ装置は、液晶パネル部と、赤色光源と、緑色光源と、青色光源とを有し、前記液晶パネル部のバックライトとして機能する発光部と、前記発光部の発光強度を検出する光センサと、前記発光部に対し、赤色光源、緑色光源、青色光源を点灯させた第一の状態、赤色光源だけを消灯させた第二の状態、青色光源だけを消灯させた第三の状態となるように点灯制御するとともに、前記各状態において光センサにて発光部の発光強度を検出する光源選択検出手段と、前記各状態において光センサが検出した発光強度に基づいて、各光源が所望の発光強度になるように発光部を制御する発光制御手段とを備えている。
したがって、センサ感度の最もよい緑色光源を消灯させずに検出を行うので、ダイナミックレンジを大きくとることができ、性能の低い光センサを用いても正確な色バランスを実現することができる。
(2)この発明に係る発光装置は、赤色光源と、緑色光源と、青色光源とを有する発光部と、前記発光部の発光強度を検出する光センサと、前記発光部に対し、赤色光源、緑色光源、青色光源を点灯させた第一の状態、赤色光源だけを消灯させた第二の状態、青色光源だけを消灯させた第三の状態となるように点灯制御するとともに、前記各状態において光センサにて発光部の発光強度を検出する光源選択検出手段と、前記各状態において光センサが検出した発光強度に基づいて、各光源が所望の発光強度になるように発光部を制御する発光制御手段とを備えている。
したがって、センサ感度の最もよい緑色光源を消灯させずに検出を行うので、ダイナミックレンジを大きくとることができ、性能の低い光センサを用いても正確な色バランスを実現することができる。
(3)この発明に係る発光バランス制御装置は、赤色光源と、緑色光源と、青色光源とを有する発光部と、前記発光部の発光強度を検出する光センサとを備えた発光装置の発光バランスを制御するための発光バランス制御装置であって、前記発光部に対し、赤色光源、緑色光源、青色光源を点灯させた第一の状態、赤色光源だけを消灯させた第二の状態、青色光源だけを消灯させた第三の状態となるように点灯制御するとともに、前記各状態において光センサにて発光部の発光強度を検出する光源選択検出手段と、前記各状態において光センサが検出した発光強度に基づいて、各光源が所望の発光強度になるように発光部を制御する発光制御手段とを備えている。
したがって、センサ感度の最もよい緑色光源を消灯させずに検出を行うので、ダイナミックレンジを大きくとることができ、性能の低い光センサを用いても正確な色バランスを実現することができる。
(4)この発明に係る装置は、光源選択検出手段が、光センサからの検出信号を増幅する増幅器と、増幅器の出力をディジタル信号に変換するA/D変換器とを備え、光センサの赤色、緑色、青色に対する検出感度に応じ、前記第一の状態、第二の状態、第三の状態において、前記増幅器の増幅度を変更することを特徴としている。
したがって、光センサの検出感度に応じて増幅度を変更し、A/D変換器の能力を十分に活かすことができ、精度の高い測定を行うことができる。
(5)この発明に係る装置は、光源選択検出手段が、光センサからの検出信号を増幅する増幅器と、増幅器の出力をディジタル信号に変換するA/D変換器とを備え、光センサによって検出した発光強度に応じて、前記増幅器の増幅度を変更することを特徴としている。
したがって、光センサの検出出力の大きさに応じて増幅度を変更し、A/D変換器の能力を十分に活かすことができ、精度の高い測定を行うことができる。
(6)この発明に係る装置は、増幅器の出力を積分し、前記A/D変換器に与える積分回路を備えていることを特徴としている。
したがって、各光源の発光の立ち上がりのずれなどがあっても、正確な発光強度を計測することができる。
(7)この発明に係る発光強度検出装置は、第一色光源、第二色光源・・・第n色光源とを有する発光部と、前記発光部の発光強度を検出する光センサと、前記発光部に対し、n個の光源を点灯させた状態、n個の光源のうちいずれか一つの光源のみを順次消灯させた状態となるように点灯制御するとともに、前記各状態において光センサにて発光部の発光強度を検出するように制御する光源選択検出手段と、前記各状態において光センサが検出した発光強度に基づいて、各光源の発光強度を算出する算出手段とを備えた発光強度検出装置であって、
所望の色バランスにて発光するように発光部の各光源の発光強度を調整し各光源ごとの発光強度を前記光センサで検出したときに、最も大きな検出出力が得られる光源を最大検出光源とし、前記光源選択検出手段は、n個の光源のうちいずれか一つの光源のみを順次消灯させ残りの光源を点灯させる際に、前記最大検出光源を消灯させ残りの光源を点灯させる組合せを実現しないことを特徴としている。
したがって、センサ出力の最も大きい光源を消灯させずに検出を行うので、ダイナミックレンジを大きくとることができ、精度のよい検出を行うことができる。
(8)この発明に係る発光強度検出装置は、算出手段が、前記光センサの検出感度による検出出力低下を補正する補正情報を予め記録しており、当該補正情報に基づいて発光強度を補正して算出することを特徴としている。
したがって、性能の低い光センサを用いても、精度のよい検出を行うことができる。
「光源選択検出手段」は、実施形態においては、図5、6のステップS2〜S7、S9によって実現されるMPU34の機能および図2の増幅器24、サンプル・ホールド回路27、A/D変換器32がこれに対応する。なお、ステップS2〜S7、S9の機能については、論理回路によってハードウエアのみで構成してもよい。
「発光制御手段」は、実施形態においては、図7のステップS17〜S20によって実現されるMPU34の機能がこれに対応する。なお、これも論理回路によってハードウエアのみで構成してもよい。
「発光バランス」とは、混合されて合成される光の色などに影響を与える複数色光源の発光強度のバランスをいう。
「発光強度」とは、発光強度の絶対値だけでなく、最大値との比などの相対値も含む概念である。
「増幅度」とは、増幅器における増幅の度合いをいうものであり、1以上の場合だけでなく1未満の場合を含む概念である。
発明を実施するための形態
1.機能ブロック図
図1に、この発明の一実施形態による液晶ディスプレイ装置の機能ブロック図を示す。液晶パネル部2は、ビデオ信号を受けて画像表示を行うものである。液晶パネル部2の背面には赤色光源4、緑色光源6、青色光源8を有し、これらの混色によって白色光を発光するバックライト発光部が設けられている。光源選択検出手段12は、赤色光源4、緑色光源6、青色光源8を全て点灯させた第一の状態、赤色光源4だけを消灯させた第二の状態、青色光源8だけを消灯させた第三の状態となるように点灯制御を行う。さらに、光源選択検出手段12は、第一、第二、第三の各状態において光センサ10による発光強度検出出力を取得する。
発光制御手段14は、第一、第二、第三の各状態において検出された発光強度に基づいて、赤色光源4、緑色光源6、青色光源8のそれぞれの発光強度を算出する。すなわち、第一の状態での発光強度から第二の状態での発光強度を減じて、赤色光源4の発光強度を算出する。また、第一の状態での発光強度から第三の状態での発光強度を減じて、青色光源8の発光強度を算出する。さらに、第一の状態での発光強度から上記にて算出した赤色光源4および青色光源8の発光強度を減じて、緑色光源6の発光強度を算出する。
発光制御手段14は、このようにして算出した赤色光源4、緑色光源6、青色光源8のそれぞれの発光強度が、それぞれ所望の発光強度となるように、赤色光源4、緑色光源6、青色光源8の発光強度をフィードバック制御する。このようにして、バックライト光源の発光色を白に保つ制御を行うことができる。
なお、光センサ10の各色に対する感度は異なっている。一般には、緑色に対する感度が最もよく、赤色、青色の順に感度が最も悪いことが多い。
[シアン光、ホワイト光、イエロー光を光センサ10によって計測する理由]
そこで、本実施形態のように光センサ10のR、G、Bに対する感度の比率がR:G:B=3:10:1とした場合、C、W、Yに対する感度の比率はC:W:Y=11:14:13となる。したがって、最大感度であるW=14と最小感度C=11との比は、W/C=14/11=1.27倍となる。
一方、特許文献2のように、RGBの全てを順に消灯する場合では、C:M(マゼンタ):Yに対する感度の比率はC:M:Y=11:4:13となる。したがって、最大感度であるY=13と最小感度であるM=4との比は、Y/M=13/4=3.25倍となる。このように、最大感度と最小感度との比が大きくなってしまうと、最小感度であるマゼンタ(M)に対するダイナミックレンジが著しく低下するという問題がある。
したがって、この実施形態では、上記のように、全ての光源を点灯して白色光とした第一の状態、赤色光源だけを消灯してシアン光とした第二の状態、青色光源だけを消灯してイエロー光とした第三の状態によって計測することにより、もっとも感度のよい緑色光源6を消灯させずに計測して、ダイナミックレンジを大きくし精度のよい検出を実現している。
2.回路構成例
図2に、図1の液晶ディスプレイ装置の具体的な回路構成例を示す。図2において、図1の構成要素と対応する構成要素には同一の符号を付している。赤色LED4、緑色LED6、青色LED8は、バックライト光源を構成している。
バックライト光源の詳細を図3に示す。図3Aは断面図である。このバックライト光源は、光を散乱させるプリズムシート5、光の通路となるガイドプレート7、反射板9を備えている。図3Bに示すように、ガイドプレート7の短辺部の一方端には、単位セルあたり赤色LED4が1個、緑色LED6が2個、青色LED8が1個組み込まれたものが多数組設けられている。これは、緑色LED4の発光強度が赤色LED4や青色LED8の発光強度よりも弱いことから、各色のLEDの発光強度を揃えるためである。赤色LED4、緑色LED6、青色LED8からの光はガイドプレート7内において混色されて白色光となり、プリズムシート5から放出される。
なお、反射板9の一部分に貫通孔9aが設けられ、その後部には光センサ10が設けられている。この光センサ10は、特定の波長の光のみを検出するものではなく、所定の波長範囲にわたる光の強度を検出するものであって、いわゆる照度センサと呼ばれるものである。
この実施形態では、短辺部に赤色LED4、緑色LED6、青色LED8を設けているが、長辺部に設けてもよい。また、ガイドプレートを設けずに、プリズムシート5の後ろ側に赤色LED4、緑色LED6、青色LED8を設けた直下型の構成としてもよい。
図2において、タイミング生成回路22のPLL回路22aは、映像信号の水平同期信号(LCDパネル同期信号)を受け、これに同期した信号を生成する。基本パルス生成部22bは、PLL回路22aの出力に基づいて、数十MHz程度の基本パルスを生成する。発光パルス生成部22cは、基本パルスを分周し、図4Aに示すような発光パルス(数百KHz〜数MHz程度)を生成する。この発光パルスは、LED駆動回路20に与えられ、赤色LED4、緑色LED6、青色LED8を点灯させるために用いられる。
また、タイミング生成回路22の調光パルス生成部22dは、MPU34からのデューティ情報(発光パルスの何パルス分をオンにするかという情報)に基づいて、赤色、緑色、青色のためのそれぞれの調光パルスを生成する(図4C参照)。
LED駆動回路20は、タイミング生成回路22からの、発光パルスを受け、赤色のための調光パルスがオンである期間のみ、この発光パルスを赤色LED4に与えて点灯させる。同様に、緑色のための調光パルスがオンである期間のみ、この発光パルスを緑色LED6に与えて点灯させる。同様に、青色のための調光パルスがオンである期間のみ、この発光パルスを青色LED8に与えて点灯させる。
調光パルスのオン期間は、MPU34からのデューティ情報に基づいて決定されるので、MPU34は、デューティ情報を変更することにより、各LEDの発光時間を制御することができる。発光時間を短くすれば人間の目が感じる光強度は小さくなり、発光時間を長くすれば人間の目が感じる光強度は大きくなる。これにより、各色のバランスを調整することができる。なお、この実施形態では、調光パルスは数百Hzとした。
光センサ10の検出出力は、増幅率可変の増幅器24、サンプル・ホールド回路27を経て、A/D変換器32によってディジタルデータにされてMPU34に与えられる。MPU34は、LED駆動回路20に指令を与えて、赤色LED4、緑色LED6、青色LED8の全てが点灯している第一の状態、赤色光源だけを消灯してシアン光とした第二の状態、青色光源だけを消灯してイエロー光とした第三の状態とし、それぞれの状態における光センサ10からの出力を発光強度のディジタルデータとして取得する。
さらに、MPU34は、第一の状態、第二の状態、第三の状態における発光強度に基づいて、赤色LED4の発光強度、緑色LED6の発光強度、青色LED8の発光強度を算出する。一方、輝度情報格納部36には、ユーザによって設定された赤色の所望の発光強度、緑色の所望の発光強度、青色の所望の発光強度が記録されている。MPU34は、各色毎に所望の発光強度と計測した測定強度とを比較し、両者が等しくなるように調光パルスのオン時間の制御を行う。MPU34による制御処理の詳細は、強度測定・調光制御プログラムの処理において述べる。
3.強度測定・調光制御プログラムの処理
図5〜図7に、MPU34に記録された強度測定・調光制御プログラムのフローチャートを示す。MPU34は、タイミング生成回路22の調光パルス生成部22dからの緑色用の調光パルス(図4D参照)の立ち上がりを計数している。なお、緑色LED6に対する調光パルスを用いたのは、後述のように、緑色LED6に対する調光パルスは毎周期オンとなるからである。また、立ち上がりを基準としたのは、図4Cに示すように、調光時間の調整がなされても立ち上がりは変動しないからである。
MPU34は、調光パルスの計数値COUNTが所定の値になると、その値に応じて、赤色LED4を消灯させてシアン光を発光させて計測し、全てのLEDを点灯させてホワイト光を発光させて計測し、青色LED8を消灯させてイエロー光を発光させて計測するという処理を行うようにしている。
調光パルスの計数値COUNTが600の倍数になると(図4Dのβ)、MPU34は、調光パルス生成部22dに、赤色LED4の調光パルスを1パルス間引くように指令を与える(図4Dのα参照)。これにより、図4Dのαに示すように、赤色LED4の調光パルスが1パルスだけ間引かれ、シアン光が発光される。そして、増幅器24(図2)の増幅度を、シアン光用増幅度MC(この実施形態では9倍)に設定する。なお、この実施形態では、シアン光、ホワイト光、イエロー光に応じて増幅器24の増幅度を変えるようにしている。これは、それぞれの光によって光センサ10の感度が異なるので、増幅度をこれに応じて変えることによって、A/D変換器32の能力をできるだけ活用してダイナミックレンジを大きくとり精度を高くするためである。
次に、MPU34は、光センサの出力をA/D変換して取り込む(ステップS9)。この取り込みは、以下のようにして実行される。MPU34は、まず、
調光パルスの計数値COUNTが所定の値になると(ここでは、計数値COUNTが600の倍数となると)、第一のスイッチ26をオンに制御し、コンデンサ30に増幅器24からの出力を蓄積する。次に、MPU34は、次の緑色の調光パルスの立ち上がりγと同時に、第一のスイッチ26をオフに制御する。これにより、シアン光(緑色と青色の混光色)の強度(調光時間も考慮された平均強度)に応じた電荷がコンデンサ30に保持される。これと同時に、MPU34は、A/D変換器32に対し、コンデンサ30に蓄積された電荷をディジタルデータに変換するように指令を与える。MPU34は、A/D変換器32から発光強度のディジタルデータを取り込む。データを取り込むと、MPU34は、第二のスイッチ28をオンにして、コンデンサ30の電荷を放電する。放電に十分な時間が経過すると、MPU34は、第二のスイッチ28を再びオフにする。
次に、MPU34は、ステップS10において、今回の計測が、その色についての1回目の計測であるかどうかを判断する。1回目の計測では、取り込んだ発光強度データを計測値として使用せず、A/D変換器32の能力が十分に使い切られているかどうかを判断し、増幅器24の増幅度を適切に設定するための情報として利用している。ここでは、シアン光についての1回目の計測であるから、ステップS11に進む。
ステップS11では、MPU34は、取り込んだ発光強度データが、A/D変換器32の能力の半分より小さいかどうかを判断する。たとえば、A/D変換器32の出力の最上位ビットが「1」でなければ、取り込んだ発光強度データが能力の半分より小さいと判断することができる。A/D変換器32の能力に余裕があると判断すると、MPU34は、シアン光用増幅度MCをさらに2倍する。この実施形態では、シアン光用増幅度MCの初期値は9倍であるから、これを2倍すると18倍ということになる。MPU34は、このようにして修正されたシアン光用増幅度MCを内部のメモリに記録する。なお、A/D変換器32の能力に余裕がないと判断した場合には、初期値として設定されているシアン光用増幅度MCをそのまま用いる。
次に、MPU34は、測定のための変数を「0」にクリアする(ステップS13)。その後、ステップS2以下を繰り返して実行する。
調光パルスの計数値COUNT−150が600の倍数になると(たとえば、COUNTが750になると(図4Dのδ))、MPU34は、増幅器24の増幅度をホワイト光用増幅度MWに設定する(ステップS5)。この実施形態では、ホワイト光用増幅度MWは7倍としている。そして、いずれの調光パルスも間引かずホワイト光を発光させる。MPU34は、光センサ10からの出力を取り込み(ステップS9)、ホワイト光用増幅度をさらに2倍にするかどうかを判断する(ステップS11)。その後、ステップS2以下を繰り返して実行する。
調光パルスの計数値COUNT−300が600の倍数になると(たとえば、COUNT値が900になると(図4Dのε))、MPU34は、増幅器24の増幅度をイエロー光用増幅度MYに設定する(ステップS7)。この実施形態では、イエロー光用増幅度MYは8倍としている。そして、青色の調光パルスを1パルスだけ間引くように調光パルス生成部22dに指令を与える。これにより、イエロー光を発光させる(図4Dのφ参照)。MPU34は、光センサ10からの出力を取り込み(ステップS9)、イエロー光用増幅度をさらに2倍にするかどうかを判断する(ステップS11)。その後、ステップS2以下を繰り返して実行する。
調光パルスの計数値COUNT−450が600の倍数になった場合には(たとえば、COUNT値が1050になった場合(図4Dのε))、MPU34は、特段の処理を行わない。
以上のようにして、各色についての1回目の計測を行い、各色毎の増幅器24の増幅度を設定する。
MPU34は、以下に示すように、2回目の計測から5回目の計測までの計測値を合計し、これを平均して平均計測値を算出する。まず、調光パルスの計数値COUNTが600の倍数になると、MPU34は、赤色の調光パルスを間引いてシアン光を発光させるよう調光パルス生成部22dを制御する(ステップS3)。また、メモリに記録しておいたシアン光用増幅度MCを読み出し、増幅器24の増幅度をこれに設定する。
MPU34は、この時の光センサ10の出力を発光強度データCとして取り込む(ステップS9)。今回はシアン光についての2回目の計測であるから、ステップS14に進み、シアン強度を記録する変数Ctに取り込んだ発光強度データを加算する(ステップS14)。次に、全ての色について、5回の計測が完了したかどうかを判断する。ここでは、まだ計測が完了していないので、ステップS2以下を繰り返して実行する。
次に、調光パルスの計数値COUNT−150が600の倍数になると、上記と同様にして、ホワイト光の発光強度データが取り込まれ、ホワイト強度を記録する変数Wtに加算される。
さらに、調光パルスの計数値COUNT−300が600の倍数になると、上記と同様にして、イエロー光の発光強度データが取り込まれ、イエロー強度を記録する変数Ytに加算される。
上記の処理を繰り返し各色について5回の計測を行うと、変数Ct、Wt、Ytには、それぞれ4回分の計測値が合計されることになる。5回の計測が完了すると、MPU34は、下式により、シアン強度Cf、ホワイト強度Wf、イエロー強度Yfを算出する(ステップS16)。
Cf=(Ct/MC)/4
Wf=(Wt/MW)/4
Yf=(Yt/MY)/4
ここで、MC、MW、MYは、それぞれ、シアン用、ホワイト用、イエロー用の増幅度であり、ステップS12において2倍にされている場合にはその値を用いる。
次に、MPU34は、上記で算出したシアン強度Cf、ホワイト強度Wf、イエロー強度Yfに基づいて、青色LED8、緑色LED6、赤色LED4の発光強度を下式に基づいて算出する(ステップS17)。
B=Wf−Cf
G=Wf−Yf
R=Wf−B−G
ここで、Bは青色LED8の発光強度、Gは緑色LED6の発光強度、Rは赤色LED4の発光強度である。
次に、MPU34は、輝度情報格納部36から、ユーザによって設定された所望の三刺激値XREF、YREF、ZREFを読み出す(ステップS18)。次に、MPU34は、赤色LED4、緑色LED6、青色LED8について製造時に計測した値に基づいて決定した三刺激値の工場調整値と、ユーザ設定による所望の三刺激値XREF、YREF、ZREFとに基づいて、各色のLED4、6、8の目標発光強度の最大強度からの割合(光センサ10によって検出されるべき強度の最大強度に対する割合)を算出する(ステップS19)。算出式は、下記のとおりである。なお、ここで三刺激値とは、CIE表色系におけるXYZ系の表色系である。
Figure 0005089501
ここで、三刺激値の工場調整値は、後述のようにして製造時に実測にて算出したものである。
MPU34は、計測によって得たR、G、Bの最大強度Rmax、Gmax、Bmaxに対する比が、それぞれ、算出された目標RREF、GREF、BREFに等しくなるように、デューティ情報を出力し、調光パルスのオン時間の割合を変化させる制御を行う(ステップS20)。調光パルス生成部22dは、与えられた赤色、緑色、青色のデューティ情報に基づいて、各色の調光パルスのオン時間を制御する。
以上のようにして、5回の計測の平均値を用い、色バランス調整を行う。なお、5回の計測が完了すると、再び、1回目の計測から繰り返して制御を行う。
[シアン光、ホワイト光、イエロー光を光センサ10によって計測する理由]
この実施形態では、シアン光、ホワイト光、イエロー光を光センサ10によって計測するようにしている。これは、以下のような理由によるものである。
光センサ10の各色に対する感度は異なっている。一般的には、緑色に対する感度が最もよく、赤色、青色の順に感度が悪いことが多い。たとえば、この実施形態において用いた光センサ10のR、G、Bに対する感度の比率はR:G:B=3:10:1である。
そこで、特許文献2のように、RGBの全てを順に消灯する場合では、C、M、Yに対する感度の比率はC:M:Y=11:4:13となる。したがって、最大感度であるY=13と最小感度であるM=4との比は、Y/M=13/4=3.25倍となる。このように、最大感度と最小感度との比が大きくなってしまうと、最小感度であるマゼンタ(M)に対するダイナミックレンジが著しく低下するという問題がある。
この実施形態においては、シアン光、ホワイト光、イエロー光を計測することとしており、C、W、Yに対する感度の比率はC:W:Y=11:14:13となる。したがって、最大感度であるW=14と最小感度C=11との比は、W/C=14/11=1.27倍となる。これにより、測定光間における感度の不均一を小さくすることができ、ダイナミックレンジを大きくして測定精度を向上させることができる。
また、図8に示すように、緑色LEDだけを消灯した場合の方が、赤色LEDだけ、あるいは青色LEDだけを消灯した場合に比べて、人間の目に感じるフリッカが大きくなるという実験結果が得られた。図8において、四角の点でプロットされているのが、緑色LEDだけを消灯した場合に、調光周波数を変化させて、どの程度のフリッカを感じるかを評価したものである。ばつ形の点でプロットされているのが、赤色LEDだけを消灯した場合に、調光周波数を変化させて、どの程度のフリッカを感じるかを評価したものである。三角の点でプロットされているのが、青色LEDだけを消灯した場合に、調光周波数を変化させて、被験者がどの程度のフリッカを感じるかを5段階で評価したものである。横軸が調光周波数、縦軸がフリッカ評価値の平均値である。
たとえば、この実施形態においては調光パルスの周波数を700Hzとしており、この領域においても、緑色LEDあるいは赤色LEDだけを消灯した場合においてフリッカが感じられることが示されている。このような実験結果からも、緑色LEDだけを消灯することは避けることが好ましいという結論が導き出せる。
[増幅度に重み付けをした理由]
上述のように光センサ10のシアン光、ホワイト光、イエロー光に対する感度比率は、C:W:Y=11:14:13である。その最小公倍数は11×14×13=2002であるから、シアン光用の増幅度MC、ホワイト光用の増幅度MW、イエロー光用の増幅度MYの比率は、182(=2002/11):143(=2002/14):154(=2002/13)とすることが好ましい。しかし、この実施形態では、AD変換器32の能力を考慮し、現実的にはこれに近似する増幅度MC:MW:MY=9:7:8を選択した。増幅度MC:MW:MYを9:7:8とすることにより、AD変換時の入力が11×9:14×7:13×8=99:98:104となり、最大と最小の比率は(104/98)1.06倍となる。したがって、良好なSN比を得ることができる。なお、増幅度MC:MW:MYをさらに近似して、5:3:4としてもよい。
この実施形態では、サンプル・ホールド回路27を用いて、光センサ10からの検出信号を積分するようにしている。なお、A/D変換器32に内蔵されたサンプル・ホールド回路とは別に、A/D変換器32の前段に別途サンプル・ホールド回路27を設けている。
図9に示すように、矩形状の発光パルスが各LEDに与えられたとしても、その発光強度は、発光パルスと全く同じように変化しない。つまり、発光パルスのエッジ部分において発光強度はそれに急峻に追従せずに、鈍った形状(台形)となる。しかも、図3に示すように、発光強度をそろえるために、単位セルにおいて赤色LED、青色LEDが1個であるのに対し、緑色LEDは2個設けられている。これは、緑色LEDの発光強度が弱いためである。上記の結果、2個接続された緑色LEDは、1個の赤色LEDや青色LEDに比べて、急峻度がさらに悪くなる。
したがって、従来行われているように、光センサ10によって光強度を測定し、それに調光パルスのオン時間を乗じて、全体としての光強度を計算する方法では、正確性を欠くことになる。特に、緑色と他の色との吸収度の違いによる誤差が考慮されず、正確な判定を行うことができない原因となっている。
そこで、この実施形態では、A/D変換器32の入力段にサンプル・ホールド回路27を設け、調光パルスの一周期分、光センサ10の出力を積分するようにしている。図10Aは、調光パルスである。図10Bは発光パルスであり、図10Cは、これによって発光する各LEDの光を検出した光センサ10の出力である。調光パルスの立ち上がりにより、MPU34は、サンプルホールド回路27のスイッチ26をオンにする。これにより、コンデンサ30に光センサ10の出力が蓄積される。
MPU34は、調光パルスがオフとなり、再びオンとなる直前にスイッチ26をオフにする。これにより、各LEDの発光強度のエッジが鈍っていたとしても、これらを含めて調光パルスのオン期間分の発光強度を積分して、実際の発光強度を計測することを可能としている。
MPU34は、スイッチ26をオフにするとともに、A/D変換器32に対して変換指令を与える。これにより、コンデンサ30に蓄積された光センサ10の出力の積分値が、MPU34に与えられる。なお、MPU34は、A/D変換器32からデータを受け取ると、スイッチ28をオンにしてコンデンサ30を放電し、再び、スイッチ28をオンにして次の計測に備える。
上記のように、光センサ10の出力を積分してA/D変換器に与えるようにすることで、パルスを受けてからの各LED4、6、8の発光の立ち上がりのずれや、発光パルス、調光パルス自体のエッジの傾きなどがあっても、正確な発光強度を計測することが可能となっている。
なお、上記実施形態では、MPU34が調光パルスを計数し、調光パルスを間引くように制御している。しかし、調光パルスに基づいて、図4Dに示すような点灯制御パルスを生成してもよい。この場合、MPU34は、調光パルスを計数する必要はなく、点灯制御パルスの立ち上がりや立ち下がりによって、調光パルスを間引くように制御することができる。
4.三刺激値の工場調整値の設定処理
上記制御において、三刺激値の工場調整値を用いている。この工場調整値は、そのディスプレイ装置に組み込む光センサ10ごとに、以下のようにして実測に基づいて算出する。
まず、赤色LED4のみを点灯させ、三刺激値X、Y、Zが測定可能な高精度のセンサを用いて計測する。これにより、赤色LED4からの赤色光の刺激値のX成分RX、Y成分RY、Z成分RZを得ることができる。同様にして、緑色LED6からの緑色光の刺激値のX成分GX、Y成分GY、Z成分GZ、青色LED8からの青色光の刺激値のX成分BX、Y成分BY、Z成分BZ、を得る。
このようにして得たRX、RY、RZ、GX、GY、GZ、BX、BY、BZと、赤色LED4、緑色LED6、青色LED8を全て点灯させた場合のホワイト光の刺激値のX成分WX、Y成分WY、Z成分WZとの関係は下式のとおりとなる。
Figure 0005089501
ここで、WX、WY、WZは、赤色LED4、緑色LED6、青色LED8を発光させた場合のホワイト光の刺激値である。RGBは、各LED4、6、8の強度の、最大強度との比である。したがって、最大強度(調光パルスのオン期間が想定される範囲において最大の場合)にて各LEDを点灯した場合には、r=1、g=1、b=1となる。
赤色LED4、緑色LED6、青色LED8を想定される最大の輝度にて点灯させ、ホワイト光の刺激値WX、WY、WZを測定すると、上式においてr=1、g=1、b=1として計算によって算出した刺激値WX、WY、WZと一致する。
次に、そのディスプレイ装置に実際に組み込む光センサ10を用いて、赤色LED4、緑色LED6、青色LED8の強度R、G、Bを検出する。これは、上記実施形態において説明した手法、つまり、シアン光、ホワイト光、イエロー光の強度を計測し、これに基づいて各色の強度を算出することにより行う(ステップS17参照)。
ここで、上式(2)のY成分、つまりRY、GY、BYは、強度R、G、Bにほぼ等しいという関係にある。したがって、光センサ10の各色に対する感度が均一であり、高精度センサと同等の能力があれば、RY、GY、BYとR、G、Bが等しくなるはずである。実際には、光センサ10の能力が劣ることから、R、G、Bは、RY、GY、BYよりも小さくなる。そこで、計測したR、G、Bに基づいて、上式(2)を下記のように変形する。
Figure 0005089501
ここで、R'Y、G'Y、B'Yは、計測されたR、G、Bの値で置き換えたものである。また、R'X、R'Zは、下式によって算出する。つまり、RYとR'Yとの比率に応じて、R'X、R'Zを修正する。
Figure 0005089501
G'X、G'Z、B'X、B'Zについても同様の式にて算出することができる。
次に、所定の最大強度にて赤色LED4、緑色LED6、青色LED8を発光させ、白色光の強度Wを光センサ10によって検出する。この時の強度Wは、上式(3)においてr=1、g=1、b=1とした時に計算によって算出されるW'Yと等しくなるはずである。しかし、式(3)は近似式であるため、両者は一致しない。そこで、式(3)を実測値WをW''Yとし、W''YとW'Yとの比率に基づいて、W'X、W'Zを修正し(式(4)と同様の修正を行う)W''X、W''Zを得る。また、式(3)の右辺についても、W''YとW'Yとの比率に基づいて、同様の修正を行う。したがって、下式が得られる。
Figure 0005089501
この式を変形すれば、次式が得られる。この式は、所望の色合いの光のパラメータWX、WY、WZが与えられたとき、この色を赤色LED4、緑色LED6、青色LED8で発色しようとする際に、光センサ10によって検出される強度が、最大強度に対してどの程度の割合であればよいかを、r、g、bによって示している。
Figure 0005089501
工場出荷時には、式(6)のR''X、R''Y、R''Z、G''X、G''Y、G''Z、B''X、B''Y、B''Zが、三刺激値の工場調整値としてMPU34のメモリなどに記録される。なお、式(6)のr、g、bは、式(1)のRREF、GREF、BREFに対応する。
5.その他の実施形態
(1)上記実施形態では、比較的時定数の長いサンプル・ホールド回路27を用いて、光センサ10からの信号を積分している。しかし、A/D変換器32が極めて高速にサンプリング可能であれば、積分を行わずに各時点におけるディジタルデータを取得し、これを合計することによって発光強度を得るようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、測定した赤色LED4、緑色LED6、青色LED8の光強度R、G、Bに基づいて、所望の色バランスとなるようにフィードバック制御を行う例を示した。しかし、測定した赤色LED4、緑色LED6、青色LED8の光強度R、G、Bを他の制御に用いてもよい。また、赤色LED4、緑色LED6、青色LED8の光強度R、G、Bを算出するためにも、本発明を適用することができる。
この場合には、強度を変化させて高精度のセンサにて計測した青色LEDの発光強度と、同じように強度を変化させたときに本発明の手法によってホワイト光とシアン光に基づいて得た青色LEDの計測値との対応テーブルないしは計算式を予めMPU34等に記録しておく。同様に、強度を変化させて高精度のセンサにて計測した緑色LEDの発光強度と、同じように強度を変化させたときに本発明の手法によってホワイト光とイエロー光に基づいて得た緑色LEDの計測値との対応テーブルないしは計算式、強度を変化させて高精度のセンサにて計測した赤色LEDの発光強度と、同じように強度を変化させたときに本発明の手法によって得た赤色LEDの計測値との対応テーブルないしは計算式を予めMPU34等に記録しておく。
実際の計測時には、本発明の手法を用い、シアン光、ホワイト光、イエロー光に基づいて、赤色LED、緑色LED6、青色LED8の強度を算出する。これに、予め記録しておいた対応テーブルないし計算式を適用して、正確な強度を得ることができる。
(3)上記実施形態では、シアン光、ホワイト光、イエロー光のいずれの測定であるかに応じて、感度にしたがって予め設定した増幅度を用いるようにしている。しかし、1回目の測定において、増幅器24の増幅度を基準の増幅度(最も小さい増幅度)に設定し、この時に得られたA/D変換器32の出力の大きさに応じて、A/D変換器32の能力を十分に発揮できるような増幅度に設定し、2回目以降の測定を行うようにしてもよい。たとえば、増幅器24の出力が、A/D変換器32の最大能力の所定割合(たとえば9割)になるように、増幅器24の増幅度を設定することができる。
(4)上記実施形態では、三刺激値XYZを用いて制御を行うようにしている。しかしながら、RGB値など他の値を用いて制御を行うようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、所望のホワイト光を得る場合について説明したが、所望の色を実現したい場合にも適用することができる。
(6)また、この発明は、液晶ディスプレイ装置のバックライトだけでなく、プロジェクターの光源、LEDディスプレイにおける所望の色の実現、照明における所望の色の実現などに適用することができる。
(7)上記実施形態では、LEDについて説明したが、その他の光源についても同様に適用することができる。また、3色混合の場合だけでなく、2色混合や、4色以上の混合を行う場合にも適用することができる。この場合において、各色のうち、センサ感度および発光強度を総合して、センサ出力の最も大きな色については消灯をせずに計測を行うことが好ましい。つまり、上記実施形態における緑色LEDのように消灯制御しない。
この発明の一実施形態による液晶ディスプレイ装置の機能ブロック図である。 この発明の一実施形態による発光バランス制御装置の回路例である。 バックライト光源の詳細を示す図である。 図4Aは基本パルスを示し、図4Bは発光パルスを示し、図4Cは調光パルスを示す。図4Dは、調光パルスと点灯制御パルスとの関係を示す図である。 MPU34に記録された制御プログラムのフローチャートである。 MPU34に記録された制御プログラムのフローチャートである。 MPU34に記録された制御プログラムのフローチャートである。 調光周波数とフリッカとの関係を示すグラフである。 発光パルスとLEDの発光強度との関係を示す図である。 調光パルス、発光パルス、光センサ出力の関係を示す図である。
符号の説明
2・・・液晶パネル部
4・・・赤色光源
6・・・緑色光源
8・・・青色光源
10・・・光センサ
12・・・光源選択検出手段
14・・・発光制御手段

Claims (9)

  1. 液晶パネル部と、
    赤色光源と、緑色光源と、青色光源とを有し、前記液晶パネル部のバックライトとして機能する発光部と、
    前記発光部の発光強度を検出する光センサと、
    前記発光部に対し、赤色光源、緑色光源、青色光源を点灯させた第一の状態、赤色光源だけを消灯させた第二の状態、青色光源だけを消灯させた第三の状態となるように点灯制御することで、光センサに対する感度の最も良い緑色光源が消灯した状態がないようにして、前記各状態において光センサにて発光部の発光強度を検出する光源選択検出手段と、
    前記各状態において光センサが検出した発光強度に基づいて、各光源が所望の発光強度になるように発光部を制御する発光制御手段と、
    を備えた液晶ディスプレイ装置。
  2. 赤色光源と、緑色光源と、青色光源とを有する発光部と、
    前記発光部の発光強度を検出する光センサと、
    前記発光部に対し、赤色光源、緑色光源、青色光源を点灯させた第一の状態、赤色光源だけを消灯させた第二の状態、青色光源だけを消灯させた第三の状態となるように点灯制御することで、光センサに対する感度の最も良い緑色光源が消灯した状態がないようにして、前記各状態において光センサにて発光部の発光強度を検出する光源選択検出手段と、
    前記各状態において光センサが検出した発光強度に基づいて、各光源が所望の発光強度になるように発光部を制御する発光制御手段と、
    を備えた発光装置。
  3. 赤色光源と、緑色光源と、青色光源とを有する発光部と、前記発光部の発光強度を検出する光センサとを備えた発光装置の発光バランスを制御するための発光バランス制御装置であって、
    前記発光部に対し、赤色光源、緑色光源、青色光源を点灯させた第一の状態、赤色光源だけを消灯させた第二の状態、青色光源だけを消灯させた第三の状態となるように点灯制御することで、光センサに対する感度の最も良い緑色光源が消灯した状態がないようにして、前記各状態において光センサにて発光部の発光強度を検出する光源選択検出手段と、
    前記各状態において光センサが検出した発光強度に基づいて、各光源が所望の発光強度になるように発光部を制御する発光制御手段と、
    を備えた発光バランス制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかの装置において、
    前記光源選択検出手段は、
    前記光センサからの検出信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器の出力をディジタル信号に変換するA/D変換器とを備え、
    前記光センサの赤色、緑色、青色に対する検出感度に応じ、前記第一の状態、第二の状態、第三の状態において、前記増幅器の増幅度を変更することを特徴とする装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかの装置において、
    前記光源選択検出手段は、
    前記光センサからの検出信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器の出力をディジタル信号に変換するA/D変換器とを備え、
    前記光センサによって検出した発光強度に応じて、前記増幅器の増幅度を変更することを特徴とする装置。
  6. 請求項4または5の装置において、
    前記増幅器の出力を積分し、前記A/D変換器に与える積分回路を備えていることを特徴とする装置。
  7. 第一色光源、第二色光源・・・第n色光源とを有する発光部と、
    前記発光部の発光強度を検出する光センサと、
    前記発光部に対し、n個の光源を点灯させた状態、n個の光源のうちいずれか一つの光源のみを順次消灯させた状態となるように点灯制御するとともに、前記各状態において光センサにて発光部の発光強度を検出するように制御する光源選択検出手段と、
    前記各状態において光センサが検出した発光強度に基づいて、各光源の発光強度を算出する算出手段と、
    を備えた発光強度検出装置であって、
    所望の色バランスにて発光するように発光部の各光源の発光強度を調整し各光源ごとの発光強度を前記光センサで検出したときに、最も大きな検出出力が得られる光源を最大検出光源とし、
    前記光源選択検出手段は、n個の光源のうちいずれか一つの光源のみを順次消灯させ残りの光源を点灯させる際に、前記最大検出光源を消灯させ残りの光源を点灯させる組合せを実現しないこと
    を特徴とする発光強度検出装置。
  8. 請求項7の発光強度検出装置において、
    前記算出手段は、前記光センサの検出感度による検出出力低下を補正する補正情報を予め記録しており、当該補正情報に基づいて発光強度を補正して算出することを特徴とする発光強度検出装置。
  9. 第一色光源、第二色光源・・・第n色光源とを有する発光部の各光源の発光強度を、光センサを用いて検出する発光強度検出方法であって、
    前記発光部に対し、n個の光源を点灯させた状態、n個の光源のうちいずれか一つの光源のみを順次消灯させた状態となるように点灯制御するとともに、前記各状態において光センサにて発光部の発光強度を検出するように制御し、
    前記各状態において光センサが検出した発光強度に基づいて、各光源の発光強度を算出する発光強度検出方法において、
    所望の色バランスにて発光するように発光部の各光源の発光強度を調整し各光源ごとの発光強度を前記光センサで検出したときに、最も大きな検出出力が得られる光源を最大検出光源とし、
    前記発光光源選択手段は、n個の光源のうちいずれか一つの光源のみを順次消灯させ残りの光源を点灯させる際に、前記最大検出光源を消灯させ残りの光源を点灯させる組合せを実現しないこと
    を特徴とする発光強度検出方法。

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