JP5087730B2 - 立体顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、改良された顕微鏡に関する。さらに、本発明は、立体顕微鏡の物体平面に配置可能な物体を結像するための立体顕微鏡に関し、この立体顕微鏡は、少なくとも一対の結像ビーム経路を形成する。上記立体顕微鏡は、いくつかの光学素子を有する結像システムを含み、上記いくつかの光学素子は、複数のレンズと、上記少なくとも一対の結像ビーム経路を偏向させるためのミラー面を有する少なくとも1つの偏向素子とを含む。
このような顕微鏡、特に立体顕微鏡は、例えば、医療用途において外科用顕微鏡として用いられる。図8Aにおいて、独国特許出願公開第19718102号(特許文献1)から公知であるもののような立体顕微鏡の基本構造が概略的に示されている。
図8Aによれば、物体平面41に配置可能な物体を結像するための立体顕微鏡は、対物レンズ44と、開口45と、反転システム51を有する可変拡大システムとを含む。さらに、反転システム51を有する可変拡大システムの出射側には、左側及び右側光学結像システムが設けられている。対物レンズ44、及び反転システム51を有する可変拡大システムにおいて、一対の結像ビーム経路42a及び42bが共通に導かれる。光学ビーム経路42a及び42bは、それぞれ、左側及び右側結像システムのレンズ56及び57、並びに、56’及び57’によって別々に導かれる。立体感を得るために、結像ビーム経路は、物体平面41において立体視角αを有し、この角度は、通常、4度〜8度である。
開口45は、立体顕微鏡の感度を変更するために使用される。この目的で、結像ビーム経路42a及び42bの入射瞳の瞳面4Aは、開口45の付近、従って、対物レンズ44と反転システム51を有する可変拡大システムとの間に配置される必要がある。
ここで、瞳面は、結像ビーム経路42a及び42bにおいて導かれるビーム束の中心あるいは主ビームが互いに交差する湾曲平面(curved plane)又は平坦平面(flat plane)であると考えられ、中心あるいは主ビームは、物体平面41の異なる物点から射出される。
図8Aに示される立体顕微鏡の結像システムは、反転システム51を有する可変拡大システム内で中間像4Pの結像をさらにもたらす。結像システムによって導かれるビーム束の直径は、中間像において最小であるので、反転システム51を有する可変拡大システムにビーム束を通過させることが容易となる。
ここで、中間像は、物体平面41に光学的に共役な平面であると考えられる。
図8Bにおいて、図8Aから公知の主要構造を有する独国特許出願公開第19718102号による先行技術から公知である立体顕微鏡の選択された素子の斜視図が概略的に示されている。
図8Bから明らかなように、先行技術から公知の立体顕微鏡は、それぞれ少なくとも1つのミラー面を含む、上記対の結像ビーム経路によって形成された結像ビーム経路42を折り曲げるための複数の偏向素子43、46、47、49、51、52、53及び54を含む。この折り曲げは、立体顕微鏡の構造の全長をより小さくするためである。この折り曲げにより、物体平面41に隣接する対物レンズ44の前に配置された偏向ミラー43を介して、照射システム(図示せず)の照射ビーム経路を、結像ビーム経路42内に統合することがさらに可能となる。従って、物体平面41に配置可能な物体の0度照射が可能となる。これを達成するため、ミラー43は、半透明の面を有する。さらに、上記の折り曲げにより、瞳の交換及び像の反転が生じ、従って、立体顕微鏡のレンズ44、50、55及び拡大システム48によって生じた瞳の交換及び像の反転が補正される。
独国特許出願公開第19718102号
上述の先行技術における立体顕微鏡の構造は、以下の欠点を有する。
半透明のミラー43の使用による0度照射システムの統合により、照射ビーム経路及び結像ビーム経路の両方において大幅な損失が生じる。なぜなら、半透明のミラーは、結像ビームを完全には偏向させず、また、照射ビーム経路において導かれる照射ビームを完全には通過させないからである。従って、照射システムによって射出されるビームの強度を増加させる必要があり、このことは、外科手術の分野において熱の問題をもたらし、ひいては患者へのストレスを増加させ得る。
さらに、半透明のミラーの使用による0度照射の統合により、照射ビームが半透明のミラーを通過する際の、結像ビーム経路によって導かれる結像ビームにおいて認識され得る反射の発生は、大きな労力なしには回避することができない。なぜなら、先行技術から公知である立体顕微鏡のシステムにおいては、結像ビーム経路と照射ビーム経路とは、必然的に重なり合うからである。
先行技術から公知である構造のさらなる欠点は、構造が、結像ビーム経路を折り曲げるための8つの偏向素子を使用しており、従って、体積の大きい構造を有することである。体積の大きいこの構造は、接眼レンズを備える1つ又は2つの回動自在な鏡筒光学系を有する立体顕微鏡をユーザが必要としているという事実に起因しており、一対の結像ビーム経路が、接眼レンズを備える各鏡筒光学系に導かれる。なぜなら、上記対の光学ビーム経路は、それぞれの鏡筒が回動した後であっても、それぞれの偏向素子によって完全に折り曲げられる必要があるからである。
物体の検査用の1つの顕微鏡・内視鏡検査システムが独国特許出願公開第102004059143号から公知であり、その内容は、参照により本明細書に完全に援用される。この公知のシステムは、内視鏡ビーム経路及び立体顕微鏡ビーム経路を有する主光学系を備えた内視鏡光学系を含む。主光学系の第1及び第2の光学素子は、立体顕微鏡ビーム経路の物体平面に隣接して配置され、立体顕微鏡ビーム経路の左側及び右側ビーム経路によってそれぞれ横切られる。左側及び右側ビーム経路の中心ビームの中心ビーム経路軸は、それぞれ、物体平面と第1及び第2の光学素子のそれぞれとの間の1つの共通の平面に実質的に配置され、上記共通平面への射影において見た場合、内視鏡光学系の全ての光学素子は、これら2つの中心ビーム軸間に少なくとも部分的に配置される。しかし、上記公知のシステムの取り付けは、大変煩雑である。
上記の先行技術より、本発明は、先行技術と比較して改良された構造を有する立体顕微鏡を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態は、物体平面に配置可能な観察されるべき物体に対する位置に関して、少なくとも1人の観察者に自由度をもたらす立体顕微鏡を提供する。
さらに、本発明の実施の形態は、立体顕微鏡の結像ビーム経路に対して、5度未満、好ましくは、3度未満、さらに好ましくは、実質的に0度に等しい角度を有する副ビーム経路を含む立体顕微鏡を提供し、副ビーム経路において導かれる副ビームによる、結像ビーム経路において導かれる結像ビームの劣化が、効率よく防止される。
さらなる実施の形態は、特にコンパクトな構造を有する立体顕微鏡を提供する。
さらなる実施の形態は、内視鏡と組み合わせて用いられるのによく適した、改良された顕微鏡を提供する。
本発明の一実施の形態によれば、当該立体顕微鏡の物体平面に配置可能な物体を結像するための立体顕微鏡が開示され、前記立体顕微鏡は、少なくとも一対の結像ビーム経路を形成する。前記立体顕微鏡は、(少なくとも)1つのミラー面を有する少なくとも1つの偏向素子と、いくつかの光学素子を有する結像システムとを含み、前記いくつかの光学素子は、複数のレンズを含む。ここで、前記いくつかの光学素子は、前記結像ビーム経路の瞳面が前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面と交差するか、あるいは前記ミラー面からある距離をあけて配置されるように構成されている。ここで、前記距離は、前記複数のレンズのうちの前記結像ビーム経路に沿って前記結像面に最も近接して配置されたレンズの直径の1.5倍未満、好ましくは、1.0倍未満、さらに好ましくは、0.5倍未満である。
要約すると、結像ビーム経路は、瞳面(瞳の結像が生じる平面)が立体顕微鏡の少なくとも1つの偏向素子のミラー面の付近に配置されるように導かれる。物体平面において結像ビーム経路が対として立体視角を有しているため、結像ビーム経路は、ミラー面の付近において重なり合わない。結像ビーム経路をこのように明確に分離することにより、結像ビーム経路(0度構成)間において、結像ビーム経路において導かれるビームの劣化を実質的にもたらさない副ビーム経路を形成することが可能となる。
ここで、「瞳面」という用語は、各結像ビーム経路における瞳の結像によって規定される平面を指す。本明細書において、「瞳面」との関連における「平面」という用語は、数学的な平面に限定されず、通常は湾曲した表面を指す。一実施の形態によれば、瞳面は、立体顕微鏡の対物レンズの入射瞳が配置される平面である。
さらに、一実施の形態によれば、各結像ビーム経路の瞳面とミラー面との間の距離は、各結像ビーム経路のビーム経路に平行な各結像ビーム経路のビーム断面部によって最も大きく覆われた面から測定される。さらなる実施の形態によれば、上記距離は、ミラー面においてビーム断面部によって最も大きく覆われ、かつ、結像ビーム経路の中心ビームと平行な面の領域の中心から測定される。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、立体顕微鏡のいくつかの光学素子は、結像ビーム経路の瞳の結像によって規定される面が、少なくとも1つの偏向素子のミラー面と交差するか、又はこのミラー面から一定の距離をあけて配置されるように構成されている。ここで、上記距離は、上記複数のレンズのうちのミラー面上で各結像ビーム経路の断面部によって最も大きく覆われた面の領域の中心から結像ビーム経路に沿ってミラー面に最も近接して配置されたレンズの直径の1.5倍未満、好ましくは、1.0倍未満、さらに好ましくは、0.5倍未満である。さらに、本実施の形態によれば、偏向素子のミラー面は、結像ビーム経路の瞳の像に隣接して配置されている。
偏向素子のミラー面の付近に結像ビーム経路の瞳の像を配置するための立体顕微鏡の光学素子の構成は、例えば、光学システムを計算するためのコードVといった商用のコンピュータプログラムを用いることにより実現することができる。同様のプログラムにより、結像ビーム経路の瞳の像の位置の入力、及び使用される光学素子のここで必要な光学パラメータの出力が可能となる。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、偏向素子のミラー面と立体顕微鏡の物体平面との間には、光学有効素子が存在しない。従って、前記偏向素子の前記ミラー面と前記立体顕微鏡の前記物体平面との間の前記結像ビーム経路には、光学有効素子が存在しない。ここで、光学有効素子は、これらの付加又は取り外しにより、1%を超える、さらに好ましくは、2%を超える、さらに好ましくは、5%を超える立体顕微鏡の作動距離の変更が生じる素子であると考えられる。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、前記結像システムの前記いくつかの光学素子は、前記少なくとも1つの偏向素子をさらに含み、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面は、前記少なくとも一対の結像ビーム経路を偏向させることが可能である。
従って、本実施の形態によれば、物体側の結像ビーム経路の瞳面の結像は、結像ビーム経路を偏向させるミラー面の付近において行なわれる。結像ビーム経路が物体平面において対として立体視角を有するので、ミラー面と交わる結像ビーム経路は、ミラー面の付近において重なり合わない。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、前記結像ビーム経路のビーム束は、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面上において互いにある距離を有するビーム断面部をそれぞれ規定している。断面部間のこの距離により、例えば、副ビーム経路(例えば、照射システム、治療システムあるいは内視鏡)の0度構成を実現することが可能となる。しかし、本発明は、副ビーム経路のこのような0度構成に限定されるものではない。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、前記立体顕微鏡は、前記結像ビーム経路の前記ビーム断面部間の領域において前記偏向素子を横切る少なくとも1つの副ビーム経路を形成する。
ビーム断面部間の上記距離により、結像ビーム経路と少なくとも1つの副ビーム経路とは、上記ミラー面において重なり合わない。従って、副ビーム経路において導かれるビームが、例えば、ミラー面の反射の結果、結像ビーム経路によって結像されないことが保証される。さらに、副ビーム経路を2つの結像ビーム経路間において上記距離に配置することにより、副ビーム経路を、例えば、光学平面に配置可能な物体の0度照射のために特に容易にかつ正確に形成することが可能となる。あるいは、この副ビーム経路は、例えば、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)の関連において、任意の診断あるいは治療用途に用いることができる。ここで、ビーム断面部の分離は、結像ビーム経路の瞳によって規定される瞳面をミラー面の付近に配置することによって達成されることが強調される。なぜなら、そうしなければ、結像ビーム経路のビーム束は拡散し、ミラー面上のビーム断面部と重なり合うからである。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、前記立体顕微鏡は、前記結像ビーム経路の前記ビーム断面部間の領域において前記少なくとも1つの偏向素子を横切る少なくとも1つのパイプを含む。従って、ビーム断面部間の領域のパイプは、例えば、診断装置や操作器(manipulator)など通すために用いることができる。これは、特に、脳外科手術において有利であり得る。
さらなる一実施の形態によれば、前記副ビーム経路は、前記パイプにおいて導かれる。従って、パイプは、例えば、内視鏡システムの一部であってもよい。
前記少なくとも1つの偏向素子が、前記少なくとも1つの副ビーム経路によって横切られる切欠部を前記結像ビーム経路の前記ビーム断面部間の領域において含んでいれば、さらに有利であり得る。ここで、少なくとも1つ偏向素子は、例えば、切欠部によって横切られる2つの別個のミラー面又は1つのミラー面を含んでいてもよい。
少なくとも1つの偏向素子に切欠部を設けることは可能である。なぜなら、ミラー面の付近に瞳面が配置されているため、結像ビーム経路によって導かれるビーム束のビーム断面部間に配置された、結像ビーム経路を偏向させるために必要ではない領域を特定することができるからである。
あるいは、前記結像ビーム経路が、第1の波長範囲のビームを結像するように構成され、前記少なくとも1つの偏向素子が、前記結像ビーム経路の前記ビーム断面部間の領域において、前記ビーム断面部の領域における前記第1の波長範囲のビームに対する前記少なくとも1つの偏向素子の反射率よりも小さい反射率を前記第1の波長範囲のビームに対して有していれば、有利であり得る。
従って、少なくとも1つの副ビーム経路が横切るために、少なくとも1つの偏向素子のミラー面は、結像ビーム経路の断面部間の領域において、完全な、又は少なくとも部分的な透明性を有していてもよい。透明性が結像ビーム経路の断面部間の領域に限定されているため、ビーム断面部の領域において、結像ビーム経路の可能な限り最良の反射ひいては偏向が生じる。従って、少なくとも1つの偏向素子の局所的な透明性は、少なくとも1つの偏向素子のミラー面によって偏向される結像ビーム経路において導かれるビームの強度に悪影響を与えることはない。
別の一実施の形態によれば、前記結像ビーム経路は、第1の波長範囲のビームを結像するように構成され、前記少なくとも1つの副ビーム経路は、前記第1の波長範囲とは異なる第2の波長範囲のビームを結像するように構成され得る。ここで、前記少なくとも1つの偏向素子が、前記結像ビーム経路の前記ビーム断面部の領域において、前記第2の波長範囲のビームに対する反射率よりも高い反射率を前記第1の波長範囲のビームに対して有していれば、有利であり得る。
従って、少なくとも1つの偏向素子は、結像ビーム経路及び少なくとも1つの副ビーム経路を導くための二色性の面(dichroitic surface)を有していてもよい。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、前記立体顕微鏡は、少なくとも1つの副ビーム経路をさらに形成し、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面は、前記少なくとも1つの副ビーム経路を偏向させるように構成されている。
従って、このさらなる例示的な実施の形態において、結像ビーム経路の物体側における瞳面の結像は、第1の実施の形態のように結像ビーム経路を偏向させるのではなく、副ビーム経路を偏向させるミラー面の付近において生じる。このさらなる実施の形態においては、結像ビーム経路と少なくとも1つの副ビーム経路とはミラー面上で重なり合わないため、第1の実施の形態に関して記載された利点が参照される。
ここで、前記結像ビーム経路のビーム束は、前記瞳面において互いにある距離を有するビーム断面部をそれぞれ規定し得る。少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面は、前記結像ビーム経路によって導かれるビームが前記ミラー面によって偏向されることなく、前記結像ビーム経路の前記ビーム断面部間の領域に配置され得る。
ここで、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面の前記結像ビーム経路に沿った射影の直径が、前記ビーム断面部の前記距離よりも小さいか、又はこれに等しければ、有利であり得る。
結像ビーム経路によって導かれるビームの劣化を防止するためには、前記瞳面における前記結像ビーム経路の前記ビーム断面部に、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面が存在していなければ、有利であり得る。
別の一実施の形態によれば、前記結像ビーム経路は、第1の波長範囲のビームのために構成され、前記(少なくとも1つの)副ビーム経路は、前記第1の波長範囲とは異なる第2の波長範囲のビームを結像するように構成されている。さらに、前記結像ビーム経路のビーム束は、前記瞳面において互いにある距離を有するビーム断面部をそれぞれ規定している。その場合、前記少なくとも1つの偏向素子は、前記結像ビーム経路の少なくとも前記ビーム断面部の外側の領域において、前記第1の波長範囲のビームに対する反射率よりも大きい反射率を前記第2の波長範囲のビームに対して有する。
従って、偏向素子は、副ビーム経路によって導かれるビームのみを選択的に偏向させ、同時に、好ましくは、結像ビーム経路によって導かれるビームを直線的に透過させるように構成された二色性のミラー面であってもよい。
前記立体顕微鏡が、光学平面を照射するための照射システムをさらに含み、前記照射システムが、ビーム源と前記少なくとも1つの副ビーム経路を形成する照射光学系とを含む場合、一般に有利であり得る。
従って、結像ビーム経路において導かれる結像ビームを劣化させることなく、物体平面に配置可能な物体を照射するための0度照射を、副ビーム経路によって容易にかつ確実に形成することができる。
前記立体顕微鏡が、前記少なくとも1つの副ビーム経路を形成する赤外線結像光学系を有する赤外線結像システムをさらに又は代わりに含んでいれば、さらに有利であり得る。
従って、副ビーム経路により、光学平面に配置可能な物体の赤外線観察システムを用いた0度観察がさらに可能となる。赤外線観察システムでは、赤外線観察システムのビーム経路が横切る光学レンズの数ができる限り少ないことが非常に重要である。なぜなら、そうでなければ、横切られる光学レンズの温度が赤外線観察システムによって受光されるビームに影響を及ぼすからである。
前記立体顕微鏡が、前記少なくとも1つの副ビーム経路を形成するビーム誘導システムを有するレーザをさらに又は代わりに含んでいれば、さらに有利であり得る。
このようなレーザは、例えば、治療目的で癌治療において使用することができる。
一実施の形態によれば、前記結像システムは、第1のサブシステムを含み、前記第1のサブシステムの光学素子は、前記少なくとも一対のビーム経路の両方の結像ビーム経路によって共通に横切られる複数のレンズを含む。
従って、本発明によって提案される立体顕微鏡により、立体顕微鏡の一般的な主要構造を維持することができる。
この場合、前記結像ビーム経路に沿って前記少なくとも1つのミラー面に最も近接して配置された前記レンズが、前記第1のサブシステムのレンズであれば、有利であり得る。
最も近接して配置されるレンズの光学システムデータを適切に選択することにより、立体顕微鏡の作動距離を変更した場合であっても、少なくとも一対の結像ビーム経路が物体平面おいて有する立体視角を自動的に適合させることが可能となる。ここで、勿論、立体視角は一定である必要はない。作動距離の変更後であっても、結像ビーム経路が物体平面においてゼロとは異なる角度で交差すればよい。
前記第1のサブシステムの前記複数のレンズが、1つの共通の光軸に沿って配置され、前記第1のサブシステムの少なくとも2つのレンズが、前記光軸に沿って互いに対して変位可能であれば、さらに有利であり得る。
この場合、前記第1のサブシステムの前記少なくとも2つのレンズは、前記光学平面の前記立体顕微鏡からの距離及び/又はもたらされる結像の倍率を変更するために、前記光軸に沿って互いに対して変位可能であり得る。
その場合、当業者に公知の光学レンズのシステムデータを選択することにより、立体顕微鏡からの物体平面の距離、ひいては作動距離及び/又は結像倍率の変更後であっても、少なくとも一対の結像ビーム経路が物体平面において自動的に立体視角を有することが保証される。
さらに、前記第1のサブシステムの前記光学素子は、前記立体顕微鏡の前記物体平面が、前記第1のサブシステムの一対のレンズ間に配置される中間像に結像されるように構成され得る。
第1のサブシステムの領域に中間像を形成することにより、コンパクトな構造が得られ、また、像の欠陥の補正が容易となる。
さらなる一実施の形態によれば、前記結像システムは、第2のサブシステムを含んでもよく、前記第2のサブシステムの光学素子は、前記少なくとも一対の結像ビーム経路のうちの1つの結像ビーム経路によってのみそれぞれ横切られる複数のレンズを含み得る。
この場合、前記立体顕微鏡が、前記少なくとも一対の結像ビーム経路の第1の対の結像ビーム経路によって横切られ、かつ、上記少なくとも一対の結像ビーム経路の第2の対の結像ビーム経路を反射する少なくとも1つの部分的に透明なミラー面を有するビームスプリッタ装置をさらに含んでいれば、有利であり得る。
従って、物理的なビームスプリッタを用いることにより、第2のサブシステムにおいて互いに独立して拡大可能な別個の二対の結像ビーム経路を形成することが可能となる。これは、例えば、物体平面に配置可能な物体が2人の観察者によって同時に観察される場合、又は、1人の観察者による観察と共に、カメラを用いた何らかの形式の記録が必要とされる場合にも有用である。
これにより、独立した対の結像ビーム経路は、物体平面に配置可能な被観察物体に対するこれらの構成に対して自由度を実現することを可能にする。
前記第2のサブシステムの少なくとも2つのレンズが、結像倍率を変更するために、前記光軸に沿って互いに対して変位可能であれば、さらに有利であり得る。
前記第2のサブシステムは、接眼レンズを有する少なくとも1つの鏡筒光学系をさらに含み得る。
従って、立体顕微鏡によって得られる物体平面に配置可能な物体の像をユーザが直接観察することが可能である。あるいは、もしくはさらに、第2のサブシステムは、少なくとも一対のカメラを含んでいてもよい。
これにより、例えば、立体顕微鏡によって形成される物体平面に配置可能な観察物体の像を立体視的に記録することが可能となる。
さらなる一実施の形態によれば、前記立体顕微鏡は、前記結像システムによって導かれる、前記像側の前記ビーム束の一対の部分ビーム束を選択するためのセレクタ装置をさらに含んでいてもよく、前記セレクタ装置は、前記2つの部分ビーム束のうちの少なくとも一方のビーム断面を前記像側の前記ビーム束のビーム断面に対して変位させることが可能である。
従って、結像ビーム束の規定は、結像システムにおいて導かれるビーム経路における部分ビーム束を規定するセレクタ装置においてのみ行なわれ、部分ビーム束のビーム断面は、像側のビーム束全体のビーム断面に対して変位される。
セレクタ装置を結像システムに対応して適合させる場合、セレクタ装置によってもたらされる変位により、時間的に連続した2つの部分ビーム束は、物体平面において立体視角を有する。従って、セレクタ装置によって互いに対して変位された部分ビーム束の互いに時間的に連続して得られた像は、全体として完全な立体視情報を含む。これにより、2つのカメラあるいは1つの立体カメラではなく単一のカメラが用いられる場合であっても、立体顕微鏡によって得られた物体平面に配置可能な物体の像を立体視的に記録することが可能となる。1つのみのデジタルカメラを用いて、デジタル立体顕微鏡を実現することも可能である。
この場合、前記セレクタ装置が、前記少なくとも1つの偏向素子の前記少なくとも1つのミラー面に隣接して配置され、前記セレクタ装置が、前記像側の前記ビーム束のビーム断面に配置された、前記第1の部分ビーム束又は前記第2の部分ビーム束を選択的に透過させる少なくとも1つの切替可能な開口を含んでいれば、有利であり得る。
結像ビーム経路のビーム断面部を少なくとも1つの偏向素子のミラー面の付近において容易に特定することができるため、ミラー面の付近に瞳面を配置することにより、セレクタ装置を大きな労力を伴わずに統合することが可能である。
あるいは、前記セレクタ装置は、前記少なくとも1つの切替素子に統合され(integrated)得る。この場合、前記少なくとも1つの切替素子の前記ミラー面は切替可能である。
従って、結像ビーム経路の瞳面を、セレクタ装置を考慮することなく、少なくとも1つの偏向素子のミラー面に配置することができる。
ここで、前記切替可能なミラー面は、ビームを反射する状態からこれらのビームが反射されない状態へ切替可能な、別々に切り替えが可能な複数のミラー素子を含んでいてもよい。
このように、セレクタ装置を、特に容易に実現することが可能である。
本発明のさらなる実施の形態によれば、上記の目的は、当該立体顕微鏡の光学平面に配置可能な物体を結像するための立体顕微鏡によって解決される。その場合、前記立体顕微鏡は、少なくとも一対の結像ビーム経路を形成し、かつ、いくつかの光学素子を有する結像システムを含み、前記いくつかの光学素子は、複数のレンズと、前記少なくとも一対の結像ビーム経路を偏向させるための複数の偏向素子とを含み、前記偏向素子は、少なくとも1つのミラー面をそれぞれ含む。また、前記少なくとも一対の結像ビーム経路は、第1のミラー面、第2のミラー面、第3のミラー面及び第4のミラー面によって順次反射される。前記第1のミラー面及び前記第4のミラー面は、互いに対して70度〜110度、好ましくは、90度の角度を有する。また、前記第2のミラー面及び前記第3のミラー面は、互いに対して70度〜110度、好ましくは、90度の角度を有する。さらに、前記複数のレンズは、前記立体顕微鏡の前記物体平面が、前記第1のミラー面と前記第4のミラー面との間において前記結像システムのビーム経路に配置される中間像に結像されるように構成されている。
ここで、各ミラー面間の角度は、各ミラー面によって規定される2つの平面のうちの1つずつにそれぞれ直交する2つの直線が交差する最小角度であると考えられる。1つの例示的な実施の形態によれば、偏向素子は、厳密に1つのミラー面をそれぞれ含む。さらなる例示的な一実施の形態によれば、少なくとも1つの偏向素子が、厳密に2つのミラー面を含む。さらなる例示的な一実施の形態によれば、偏向素子は、2つよりも多いミラー面を含まない。さらなる例示的な一実施の形態によれば、複数のレンズは、中間像が、各対の結像ビーム経路の両方の結像ビーム経路に共通となるように構成されている。
第1のミラー面と第4のミラー面との間に2つの結像ビーム経路の中間像を配置するための立体顕微鏡の結像システムの複数のレンズの構成は、例えば、光学システムを計算するためのコードVといった従来のコンピュータプログラムを用いることにより実現することができる。このようなプログラムにより、結像ビーム経路の中間像の位置の入力、及び使用される光学レンズのこれを達成するのに必要な光学パラメータの出力が可能となる。
全体としてポロプリズムシステムII型(a Porro prism system of the second kind)として光学上機能するミラー面の上記構成により、立体顕微鏡は、特にコンパクトで簡単な構造を有する。偏向により、瞳の交換及び像の反転が生じ、従って、立体顕微鏡の複数のレンズによって生じる瞳の交換及び像の反転が補正される。
一実施の形態によれば、前記第1のミラー面及び前記第のミラー面は、互いに対して40度〜80度、好ましくは、60度の角度を有する。
一実施の形態によれば、前記第2のミラー面と前記第3のミラー面との間の前記ビーム経路には、レンズが存在しない。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、前記中間像は、前記第3のミラー面と前記第4のミラー面との間の前記ビーム経路に配置されている。
従って、立体顕微鏡の中間像は、結像ビーム経路に沿って順に配置された4つのミラー面によって形成されるポロプリズムシステムII型内に配置される。
さらに、前記結像システムの複数のレンズが、前記第1のミラー面と前記中間像との間に配置されてもよく、この複数のレンズは、前記少なくとも一対の結像ビーム経路の両方の結像ビーム経路によって共通に横切られ得る。
この場合、前記複数のレンズが、1つの共通の光軸に沿って配置され、少なくとも2つのレンズが、この共通の光軸に沿って互いに対して変位可能であれば、有利であり得る。
従って、レンズのシステムデータを適切に選択することにより、少なくとも2つのレンズを光軸に沿って相対的に変位させた後であっても、少なくとも一対の結像ビーム経路が光学平面において自動的に立体視角を有することが保証される。
さらに、前記少なくとも2つのレンズは、前記立体顕微鏡の前記物体平面からの距離及び/又は結像倍率を変更するために、前記光軸に沿って互いに対して変位可能であり得る。
一実施の形態によれば、前記第1のミラー面、前記第2のミラー面、前記第3のミラー面及び前記第4のミラー面は、これらが前記少なくとも一対の結像ビーム経路に対してポロプリズムシステムII型を形成するように配置されている。
本発明のさらなる一実施の形態によれば、当該顕微鏡の物体平面に配置可能な物体を結像するための顕微鏡が提案され、前記顕微鏡は、少なくとも1つの、好ましくは、厳密に1つの結像ビーム経路を形成する。前記顕微鏡は、ミラー面を有する少なくとも1つの偏向素子と、いくつかの光学素子を有する結像システムとを含み、前記いくつかの光学素子は、複数のレンズを含み、前記いくつかの光学素子は、前記少なくとも1つの結像ビーム経路の瞳によって規定された平面が、前記ミラー面に隣接して配置され、かつ、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面と交差するか、もしくは前記ミラー面から距離をあけて配置されるように構成されている。ここで、前記距離は、前記複数のレンズのうちの前記少なくとも1つの結像ビーム経路に沿って前記ミラー面に隣接して配置されたレンズの直径の1.5倍未満、好ましくは、1.0倍未満、さらに好ましくは、0.5倍未満である。さらに、本件出願において、「隣接する」という用語は、各距離が、複数のレンズのうちの少なくとも1つの結像ビーム経路に沿ってミラー面に隣接して配置されたレンズの直径の1.5倍未満、好ましくは、1.0倍未満、さらに好ましくは、0.5倍未満であると解釈される。別の一実施の形態によれば、「隣接する」は、距離が、10cm以下、好ましくは、5cm以下、好ましくは、2cm以下、さらに好ましくは、1cm以下、さら好ましくは、0.5cm以下であることを意味する。
ここで、本実施の形態における距離は、上述と同様にして測定される。結像システムのレンズの付近に瞳の像を配置することにより、照射システム又は内視鏡や外科用器具といった医療器具などのさらなる装置を備えた顕微鏡との可能な組み合わせに関して自由度がもたらされる。
1つの例示的な実施の形態によれば、前記偏向素子の前記ミラー面と前記顕微鏡の前記物体平面との間の前記少なくとも1つの結像ビーム経路には、光学有効素子が存在しない。光学有効素子の上記の定義を参照されたい。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、前記結像システムの前記いくつかの光学素子は、前記少なくとも1つの偏向素子をさらに含み、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面は、前記少なくとも1つの結像ビーム経路を折り曲げるように構成されている。従って、ミラー面は、結像システムの一部である。
その場合、前記顕微鏡が、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面に隣接して配置されているか、又は、前記ミラー面上における前記少なくとも1つの結像ビーム経路の最大ビーム断面部の外側の領域において該ミラー面を横切る副ビーム経路を形成すれば、有利であり得る。この構成により、結像ビーム経路において導かれるビームが、副ビーム経路において導かれるビームによっては劣化しないことが保証される。一実施の形態によれば、ミラー面と副ビーム経路との間の距離は、ミラー面の外端と副ビーム経路とを結ぶ最短の距離である。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、前記顕微鏡は、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面に隣接して配置されているか、又は、前記最大ビーム断面部の外側の領域において該ミラー面を横切る、少なくとも1つのパイプをさらに含む。この構成により、結像ビーム経路において導かれるビームがパイプによって劣化しないことが保証される。このパイプは、例えば、外科用器具を導くために使用することができる。
1つの例示的な実施の形態によれば、前記副ビーム経路は、前記パイプにおいて導かれ得る。従って、このパイプは、例えば、内視鏡の一部であり得る。
別の例示的な一実施の形態によれば、前記顕微鏡は、少なくとも1つの副ビーム経路をさらに形成し、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面は、前記少なくとも1つの副ビーム経路を折り曲げるように構成されている。従って、本実施の形態によれば、ミラー面は、結像システムの一部ではないが、副ビーム経路を導く。
この場合、前記少なくとも1つの結像ビーム経路のビーム束が、前記瞳によって規定される前記平面においてビーム断面部を規定し、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面が、前記少なくとも1つの結像ビーム経路のこのビーム断面部に隣接して配置され、前記ビーム断面部には、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面が存在しなければ、有利であり得る。これにより、ミラー面、従って、副ビーム経路を、少なくとも1つの結像ビーム経路に可能な限り近接して配置することが可能となり、結像ビーム経路において導かれるビームのミラー面による劣化が、顕微鏡の各作動距離及び各ズーム比に対して、常に、確実に防止される。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、前記顕微鏡は、前記少なくとも1つの副ビーム経路を形成する、前記光学平面を照射するためのビーム源と結像光学系とを有する照射システム、及び/又は、赤外線結像光学系を有する赤外線観察システム、及び/又は、ビーム誘導システムを有するレーザをさらに含む。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、前記顕微鏡は、前記少なくとも1つの副ビーム経路を形成する結像光学系を有する観察システムをさらに含む。
前記複数のレンズが、1つの共通の光軸に沿って配置され、少なくとも2つのレンズが、前記光軸に沿って互いに対して変位可能であれば、有利であり得る。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、前記顕微鏡は、前記少なくとも1つの副ビーム経路を形成する、前記ビーム源及び照射光学系、及び/又は、前記赤外線結像光学系を有する前記赤外線観察システム、及び/又は、前記ビーム誘導システムを有する前記レーザ、及び/又は、前記結像光学系に対して少なくとも3つの自由度を有する特殊なロボット式取付台をさらに含む。これにより、副ビーム経路を、立体顕微鏡及び顕微鏡からそれぞれ独立して、光学平面に配置可能な物体に対して容易にかつ正確に配向させることが可能となる。
さらなる例示的な一実施の形態によれば、顕微鏡又は立体顕微鏡の自由な配向構成(flexible orientation arrangement)を実現するために、前記顕微鏡は、少なくとも3つの自由度を有する特殊なロボット式取付台を含む。
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面を参照しながら説明する。図面において、類似のあるいは同様の要素は、可能な限り、類似のあるいは同様の参照符号を用いて参照する。図中、
図1Aは、本発明の第1の実施の形態における立体顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成を通過するビーム経路を概略的に示し、
図1Bは、第1の実施の形態における立体顕微鏡の選択された素子の上面図を概略的に示し、
図1Cは、第1の実施の形態における立体顕微鏡の選択された素子の側面図を概略的に示し、
図1Dは、第1の実施の形態における立体顕微鏡の選択された素子の斜視図を概略的に示し、
図2Aは、第1の動作状態における第1の実施の形態における立体顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示し、
図2−Aは、上記立体顕微鏡の選択された素子の構成を通過する、図2Aに対応するビーム経路を概略的に示し、
図2Bは、第2の動作状態における第1の実施の形態における立体顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示し、
図2−Bは、上記立体顕微鏡の選択された素子の構成を通過する、図2Bに対応するビーム経路を概略的に示し、
図3は、本発明の第2の実施の形態における立体顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成を通過するビーム経路を概略的に示し、
図4Aは、本発明の第3の実施の形態における立体顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成を通過するビーム経路を概略的に示し、
図4Bは、第1の動作状態における第3の実施の形態における立体顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示し、
図4Cは、第2の動作状態における第3の実施の形態における立体顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示し、
図5は、本発明の第4の実施の形態における立体顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成を通過するビーム経路を概略的に示し、
図6Aは、本発明の第5の実施の形態における立体顕微鏡の選択された素子の斜視図を概略的に示し、
図6Bは、第5の実施の形態における立体顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示し、
図6Cは、第5の実施の形態の変形例における立体顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示し、
図6Dは、本発明の第5の実施の形態のさらなる変形例における顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示し、
図7は、本発明の第6の実施の形態における結像ビーム経路を1つのみ有する顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成を通過するビーム経路を概略的に示している。
以下に、本発明の第1の実施の形態を、図1A、図2A、図2−A、図2B及び図2−Bを参照しながら説明する。
図1Aは、本発明の第1の実施の形態における立体顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成を通過するビーム経路を概略的に示している。図1B、図1C及び図1Dは、本実施の形態における立体顕微鏡の選択された素子の異なる図を概略的に示している。
第1の実施の形態における立体顕微鏡は、二対の結像ビーム経路2a、2b及び2c、2dを形成する光学結像システム26を含む。結像ビーム経路2a及び2b、並びに、結像ビーム経路2c及び2dは、物体平面1において、それぞれ対をなして交差し、ゼロとは異なる立体視角αを対として有する。第1の対の結像ビーム経路2a、2bが物体平面1において有する立体視角は、第2の対の結像ビーム経路2c、2dが物体平面1において有する立体視角とは異なり得る。しかし、結像ビーム経路2a、2b及び2c、2dが物体平面1において有する立体視角は、等しくてもよい。図1Aにおいて、立体視角α=4度である。図面を分かりやすくするため、結像ビーム経路2c及び2dは、完全には示されていない。
結像システム26は、それぞれが複数の光学素子を含む、第1の光学サブシステムT1及び第2の光学サブシステムT2によって形成されている。
第1のサブシステムT1は、第1の光学ミラー面3を有する第1の光学偏向素子と、第1、第2、第3、第4及び第5の光学レンズ4、5、6、7及び8と、第2の光学ミラー面9を有する第2の光学偏向素子と、第3の光学ミラー面10を有する第3の光学偏向素子と、第6の光学レンズ11と、第4の光学ミラー面12を有する第4の光学偏向素子と、第7及び第8の光学レンズ13及び14と、ビームスプリッタ装置15のプリズム15’、15’’の一部とを含む。ここで、第1のサブシステムT1のレンズ4、5、6、7、8、11、13及び14は、4つの結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dによって共通に横切られる。
結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dは、第1のミラー面3、第2のミラー面9、第3のミラー面10及び第4のミラー面12によって順次反射され、従って、折り曲げられる。図1Dにおいて特によく分かるように、第1のミラー面3及び第4のミラー面12は、互いに対して90度の角度を有する。第2のミラー面9及び第3のミラー面10も、互いに対して90度の角度を有する。
しかし、本発明は、90度の角度に限定されるものではない。実際、第1のミラー面3及び第4のミラー面12、並びに、第2のミラー面9及び第3のミラー面10は、好ましくは、70度〜110度の角度を対として有し得る。
さらに、第1のミラー面3及び第2のミラー面9は、互いに対して60度の角度を有する。
しかし、本発明は、60度の角度に限定されるものでない。実際、第1のミラー面3及び第2のミラー面9は、互いに対して40度〜80度の角度を有し得る。
第1のミラー面3及び第4のミラー面12、及び/又は、第2のミラー面9及び第3のミラー面10が互いに対して90度とは異なる角度を有する場合、及び/又は、第1のミラー面3及び第2のミラー面9が互いに対して60度とは異なる角度を有する場合、さらなる像の回転が生じる可能性がある。このような像の回転は、例えば、必要に応じて、これに対応して調整されたミラー又はプリズム(特に図示せず)を用いて、それぞれ、デジタル式に及び/又は光学的に分析を行なうことにより、補正することができる。第1、第2、第3及び第4のミラー面3、9、10、12を、それぞれ、上記補正に直接用いてもよい。
ここで、それぞれのミラー面3、9、10、12がこれらの間に対として有する角度は、2つのそれぞれのミラー面によって規定される2つの平面のうちの1つずつにそれぞれ直交する2つの直線が交差する最小の角度であると考えられる。
この構成により、第1〜第4の偏向素子の第1〜第4のミラー面3、9、10及び12は、光学上、ポロシステムII型として動作する。これは、第1〜第4のミラー面3、9、10及び12が、像の反転及び瞳の交換をもたらすことを意味する。第1、第2、第3、第4及び第5のレンズ4、5、6、7及び8は、第1のミラー面3を有する第1の偏向素子と第2のミラー面9を有する第2の偏向素子との間に配置されている。第6のレンズ11は、第3のミラー面10を有する第3の偏向素子と第4のミラー面12を有する第4の偏向素子との間に配置され、第7及び第8のレンズ13及び14は、第4のミラー面12を有する第4の偏向素子とビームスプリッタ装置15との間に配置されている。
従って、第2のミラー面9を有する第2の偏向素子と第3のミラー面10を有する第3の偏向素子との間のビーム経路には、光学レンズが存在しない。
そして、第1、第2、第3及び第4のミラー面3、9、10及び12を有する第1、第2、第3及び第4の偏向素子、並びに、第1〜第8のレンズ4〜8、11、13及び14は、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dの瞳面27a、27bが、第1の偏向素子の第1のミラー面3の直近に配置されるように構成されている。従って、瞳面27a及び27bは、第1のミラー面3を有する第1の偏向素子の付近において第1のレンズ4と物体平面1との間に配置されている。また、第1の偏向素子のミラー面3と立体顕微鏡の物体平面1との間には、光学素子は設けられていない。
但し、図において特に示されていない別の実施の形態によれば、第1の偏向素子のミラー面3と物体平面1との間に、カバーガラス、フィルタなどといった光学非有効素子を配置することが可能である。ここで、「光学非有効」とは、偏向素子のミラー面と立体顕微鏡の物体平面との間に配置される素子を付加又は取り外すことによって生じる立体顕微鏡の作動距離の変化が、5%未満、好ましくは、2%未満、さらに好ましくは、1%未満、さらに好ましくは、0.5%未満であることを意味する。
図1Aの拡大部に示されるように、本実施の形態において、第1のサブシステムT1のレンズ4、5、6、7、8、11、13及び14は、瞳面27a及び27bが、第1の偏向素子の上記少なくとも1つの第1のミラー面3と交差するように構成されている。
ここで、瞳面27a及び27bは、結像システム26の結像ビーム経路2a及び2bによって導かれるビーム束の中心あるいは主ビームが互いに交差する湾曲平面又は平坦平面(光学面)であると考えられ、中心あるいは主ビームは、物体平面1の異なる物点によって出射される。
瞳面27a及び27bのこの構成により、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dのビーム束は、互いから少なくとも一定の距離だけ対として離間し、従って、少なくとも対として重なり合わないビーム断面部28a、28b、28c及び28dを第1の偏向素子の第1のミラー面3上でそれぞれ規定する。これを、第1及び第2の動作状態における第1の偏向素子の第1のミラー面3の上面図を概略的に示す図2A及び図2Bにおいて示す。ここで、図2−A及び図2−Bは、異なる倍率に関するビーム経路を有する第1及び第2の動作状態を概略的に示している。
しかし、本発明によれば、ビーム断面部28a、28b、28c及び28dが、ビーム断面部28a、28b、28c及び28dが常に存在しない第1の領域を第1のミラー面3上で規定するためには、瞳面27a及び27bが第1のミラー面3と交差することは必ずしも必要ではない。結像ビーム経路2a及び2bの瞳面27a及び27bが、上記少なくとも1つのミラー面3から距離S、S’をあけて配置されていれば十分であり、距離S、S’は、結像ビーム経路2a、2b 2c及び2dに沿って第1のミラー面3に最も近接して配置されたそれぞれのレンズの直径Dの、1.5倍未満、好ましくは、1.0倍未満、さらに好ましくは、0.5倍未満である。図1A、図1B、図1C及び図1Dにおいて、これは第1のレンズ4である。距離S、S’は、ビーム断面部28a、28b、28c及び28dによって最も大きく覆われた第1のミラー面3の表面からビーム経路に平行に測定される。瞳面の変位は、第2のミラー面9を有する第2の偏向素子に向かって、また、物体平面1に向かっても生じ得る。これを、図1Aの拡大図Vにおいて矢印S、S’で示す。
さらに、第1〜第4のミラー面3、9、10及び12を有する第1〜第4の偏向素子、並びに、第1〜第8のレンズ4〜8、11、13及び14は、立体顕微鏡の物体平面1が第1のサブシステムT1内で中間像Pに結像されるように構成されている。図1A及び図1Bに示される第1の実施の形態において、中間像Pは、第3の偏向素子の第3のミラー面10と第4の偏向素子の第4のミラー面12との間の結像システム26のビーム経路に配置されている。より詳細には、本実施の形態において、中間像Pは、第6のレンズ11と第4の偏向素子の第4のミラー面12との間に配置されている。このように、中間像Pは、第1のサブシステムT1の第6のレンズ11と第7のレンズ13との間に配置されている。従って、第1、第2、第3、第4、第5及び第6のレンズ4〜8及び11は、第1の偏向素子の第1のミラー面3と中間像Pとの間に配置されている。
ここで、中間像Pは、物体平面に共役な平面であると考えられ、この平面は湾曲していてもよく、この平面においては、物体平面1における1つの共通の点によって異なる角度で出射される、ビーム経路の部分ビームが交差する。
第1の実施の形態において、中間像Pは、明らかに第6のレンズ11と第4のミラー面12との間に配置されているが、一般に、中間像Pは、第1の偏向素子の第1のミラー面3と第4の偏向素子の第4のミラー面12との間の結像システム26のビーム経路に配置され得る。
図1A、図1B、図1C及び図1Dから明らかなように、両方の対の結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dによって共通に横切られる、第1のサブシステムT1のレンズ4〜8は、1つの共通の光軸に沿って配置されている。立体顕微鏡からの物体平面1の距離、ひいては、作動距離及び物体平面1に配置可能な物体の結像倍率を変更するために、第1のレンズ4は第2のレンズ5に対して、第3のレンズ6は第4のレンズ7に対して、光軸に沿って変位可能である。同時に、これらの光学レンズ4、5、6及び7のシステムデータを適切に選択することにより、結像ビーム経路2a及び2b、並びに、2c及び2dは、レンズの変位後であっても、物体平面において立体視角を対として有することが保証される。
結像システム26の第2のサブシステムT2は、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dが別々に導かれる複数の光学素子16’〜22’、16’’〜22’’、16’’’〜22’’’及び16’’’’〜22’’’’をさらに含み、この点は、第1のサブシステムT1とは異なる。これは、光学レンズ16’〜21’、16’’〜21’’、16’’’〜21’’’及び16’’’’〜22’’’’が、1つの結像ビーム経路2a、2b、2c又は2dによってそれぞれ横切られることを意味する。
第2のサブシステムT2の別々に導かれる各結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dは、カメラ用のカメラアダプタ22’、22’’、22’’’及び22’’’’を含む。図1Aにおいては、カメラ33’及び33’’’’のみが明示されている。別個のカメラ31’’’及び31’’’’の代わりに、立体カメラを使用してもよい。また、カメラアダプタ22’、22’’、22’’’及び22’’’’の代わりに、又はさらに、目視による直接観察用の接眼レンズを有する1つの(明示されない)鏡筒光学系を、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dのうちの1つの、複数の、又は全ての結像ビーム経路の端部にそれぞれ設けてもよい。また、各結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dにおいて第2のサブシステムT2によってもたらされる結像倍率を変更するために、各結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dにおいて1つの共通の光軸に沿って配置された4つのレンズ16’〜19’、16’’〜19’’、16’’’〜19’’’及び16’’’’〜19’’’’の間の3つの距離は、互いに対して変位可能である。
第1のサブシステムT1が物体平面1に配置可能な物体の中間像Pへの結像をもたらし、第2のサブシステムT2は、中間像Pを可変倍率で結像する。
結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dを対として分離するために、第1の実施の形態においては、第1の対の結像ビーム経路2a及び2bによって横切られ、かつ、第2の対の結像ビーム経路2c及び2dが反射される部分的に透明なミラー面を有する物理的なビームスプリッタ15が設けられている。
さらに、第1の実施の形態における立体顕微鏡は、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dのビーム断面部28a、28b、28c及び28d間の領域において第1の偏向素子の第1のミラー面を横切る副ビーム経路24を形成している。このことは、図2A及び図2Bから特に明らかである。ここで、第1の偏向素子、ひいては第1のミラー面3も、副ビーム経路24によって横切られる切欠部25をビーム断面部28a、28b、28c及び28d間の領域において有する。
あるいは、第1の偏向素子の第1のミラー面3は、例えば、ビーム断面部28a、28b、28c及び28d間の領域において、完全に、もしくは、少なくとも部分的に透明であってもよい。これは、結像ビーム経路2a、2b、2c、及び2dによって導かれる第1の波長範囲のビームに対する第1のミラー面のビーム断面部28a、28b、28c及び28d間の領域における反射率が、結像ビーム経路2a、2b、2c、及び2dにおいて導かれる第1の波長範囲のビームに対する第1のミラー面3のビーム断面部28a、28b、28c及び28dの領域における反射率よりも小さいことを意味する。
副ビーム経路24が、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dによって導かれる、第1の波長範囲とは異なる第2の波長範囲のビームを結像するように構成されている場合、第1の偏向素子の第1のミラー面3は、例えば、副ビーム経路24によって横切られるように二色性を有していてもよい。これは、少なくともある領域においては、第1のミラー面3が、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dによって導かれる第1の波長範囲のビームに対して、副ビーム経路24によって導かれる第2の波長範囲のビームに対する反射率よりも高い反射率を有することを意味する。
図1Aにおいて、副ビーム経路は、照射システムの照射光学系30によって形成され、照射システムは、ビーム源23をさらに含む。従って、図1Aに示される立体顕微鏡は、物体平面1に配置可能な物体に対して0度照射を有する。この照射システムは、結像システム26あるいは第1のサブシステムT1の一部ではない。
あるいは、照射光学系30及びビーム源23を含む照射システムに加えて、又はその代わりに、副ビーム経路24を形成する赤外線結像光学系を有する赤外線観察システムを設けてもよい。これにより、物体平面1に配置可能な物体に対する0度の赤外線観察が実現される。従って、立体顕微鏡の結像システムの光学素子の温度に起因する、赤外線観察システムによって受光される赤外線ビームの劣化が低く維持される。
また、照射光学系30及びビーム源23を含む照射システムに加えて、又はその代わりに、副ビーム経路24を形成するビーム誘導システムを有するレーザを設けてもよい。このようなレーザにより、例えば、癌治療用の処置が可能となる。
上述の第1の実施の形態において、第1、第2、第3及び第4の偏向素子は、それぞれ光学ミラーである。あるいは、上記偏向素子は、少なくとも1つのミラー面を有するプリズムであってもよい。さらに、必要に応じて、第1、第2、第3及び第4の偏向素子は、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dを偏向させるための複数のミラー面を有してもよい。また、二対よりも少ないか、あるいは多い結像ビーム経路を設けてもよい。
図面を分かりやすくするために、第2のサブシステムT2の1つの結像ビーム経路2aのみを図1B〜図1Dにおいて示す。また、照射システムの図示は省略する。上述の第1の実施の形態における立体顕微鏡の基本素子の実際の空間的構成を明確にするため、また、図1Aにおける1つの平面において展開された状態の構成との対比において、図1Dは、立体顕微鏡の斜視図を概略的に示している。
図2A及び図2Bにおいて、第1の偏向素子の第1のミラー面3の概略的な上面図が示されている。立体顕微鏡の異なる動作状態、従って、異なる結像倍率に対して第1のミラー面3上で規定された、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dによって導かれるビーム束のビーム断面部28a、28b、28c及び28dも図示されている。
図2A及び図2−Aから明らかなように、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dによって導かれるビーム束が小さなズーム比で発散する結果、口径食が、特に小さなズーム比に対して生じる。しかし、本発明によって提案される、瞳面27a、27bの位置により、ビーム断面部28a、28b、28c及び28d間において観察者が自由な姿勢を取ることを可能にするためにビーム断面部28a、28b、28c及び28dを回転させても、ビーム断面部28a、28b、28c及び28dが存在しない領域が第1のミラー面3上で常に維持されることが保証される。自由に維持されるこの領域において、副ビーム経路24によって横切られる切欠部25は、図2A及び図2Bに配置されている。
従って、光学素子16’〜22’、16’’〜22’’、16’’’〜31’’’及び16’’’’〜31’’’’、並びに、必要であれば第2のサブシステムT2のさらなる光学素子(図示せず)を対として回転させることにより、立体顕微鏡に対して観察者が自由な姿勢を取ることが可能となる。
要約すると、図1A〜図1D及び図2A〜図2−Bに示される第1の実施の形態は、バウエルンファイントプリズムを用いる物理的なビーム分割によって統合され得る、2人の観察者のためのデジタル外科用顕微鏡の基本構造について説明及び記載している。観察は、デジタル式にも、目視によってでも行なうことができる。
図3は、本発明の第2の実施の形態における立体顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成を通過するビーム経路を概略的に示している。
図3に示される第2の実施の形態は、特に、物理的なビームスプリッタ装置15が設けられていないという点で、図1Aに示される第1の実施の形態と異なる。2人の立体視観察者は、幾何学的なビーム分割によって第1のサブシステムT1*に含まれる。図3においては、1つの立体視結像ビーム経路のみが図示されている。また、第1のサブシステムT1*の光学レンズ、特に、第5、第7及び第8のレンズ8*、13*及び14*のシステムデータは、第1の実施の形態と若干異なっている。図3に示される立体顕微鏡の光学システムデータは、以下の通りである。
Figure 0005087730
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要約すると、図3に示される第2の実施の形態は、基本的な部分において第1の実施の形態に対応しているが、プリズムを有する物理的なビームスプリッタ装置は、偏向ミラーあるいは自由な経経路を有する幾何学的なビームスプリッタ装置にそれぞれ置き換えられている。図3に示される実施の形態は、第2のサブシステムT2の光学素子16’〜19’、16’’〜19’’、また、必要に応じて、さらなる光学素子を回転させることにより、立体顕微鏡に対して観察者が自由な姿勢を取ることを可能にする。
図4Aに示される、本発明の第3の実施の形態における立体顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成は、結像ビーム経路2a及び2bが全ての光学レンズを共通に横切るという点で、図3に示される第2の実施の形態と異なる。
従って、図4Aに示される結像システム26**は、2つの異なるサブシステムに分離されていない。さらに、結像システム26**の光学レンズ16〜19は、第2の実施の形態のレンズ16’’〜19’’の光学システムデータとは異なる光学システムデータを有する。
物体平面1に配置可能な物体(図示せず)を結像システム26*によって観察するために、デジタルカメラ31*が設けられている。さらに、セレクタ装置が、第1のミラー面3に隣接して配置されている。
セレクタ装置及びデジタルカメラ31*は、図4Aに図示されないコントローラに電気的に接続されている。セレクタ装置は、結像システム26**によって導かれるビーム束の部分ビーム束2a*又は2b*を選択するために用いられる。これらの部分ビーム束2a*及び2b*は、物体平面において互いに対して立体視角αを有しており、従って、上述の結像ビーム経路2a及び2bに基本的に対応している。
ここで、セレクタ装置は、結像システム26**によって導かれるビーム束全体のビーム断面に対して、2つの部分ビーム束2a*及び2b*のうちの少なくとも一方のビーム断面を変位させるように構成されている。これは、第1のミラー面3に隣接して配置されたセレクタ装置が、部分ビーム束2a*及び2b*によって第1のミラー面3上で規定されたビーム断面部28a又は28bのうちの一方を選択的に選択することを意味する。
図4B及び図4Cにおいて、切替可能な開口29が、第1の偏向素子の第1のミラー面3に隣接して配置されている。切替可能な開口29は、ビーム断面部28a、従って、第1の部分ビーム束2a*(図4B)、又は、ビーム断面部28b、従って、第2の部分ビーム束2b*(図4C)を選択的に透過させる。さらに、開口29は、副ビーム経路24によって導かれる副ビームが影響を受けることなく横切ること可能にするための孔32を有する。図4B及び図4Cにおいて、開口29の透明でない領域には、斜線が付されている。
第1の偏向素子の第1のミラー面3に隣接して開口29を設ける代わりに、セレクタ装置を第1の偏向素子に統合してもよい。この場合、一実施の形態によれば、第1のミラー面3は、切替可能な領域を有する。従って、第1のミラー面3は、ビーム断面部28a、従って、第1の部分ビーム束2a*、又は、ビーム断面部28b、従って、第2の部分ビーム束2b*を選択的に反射する。これを達成するため、一実施の形態によれば、ミラー面3は、その切替可能な領域において、部分ビーム束2a*及び2b*の結像ビームをそれぞれ反射する状態から、部分ビーム束2a*及び2b*の結像ビームを反射しない状態へ個々に切り替えが可能な複数のミラー素子を有する。
ビーム断面がセレクタ装置によって予め定められた距離だけ互いに対して変位された部分ビーム束2a*及び2b*の2つの写真をカメラ31を用いて順次撮影することにより、立体視像全体を形成することが可能となる。立体視像全体を自由に回転させることは、セレクタ装置をそれに応じて制御することによって達成することができる。このことは、独国特許出願公開第10300925号に詳細に記載されており、その内容は、参照よって本明細書に完全に援用される。
要約すると、図4A〜図4Cに示される第3の実施の形態は、像の立体視的な生成、及び、立体視瞳、ひいては立体視ビーム経路の電子制御のために大型光学系を用いる像の純粋なデジタル生成について説明及び記載している。
第1〜第3の実施の形態及び対応する図面に記載される、4つの偏向素子による少なくとも一対の結像ビーム経路の偏向は、第1の偏向素子のミラー面の付近に瞳の結像の位置を生じさせるための前提条件でないことは、当業者に明らかである。従って、4つよりも多いかあるいは少ない偏向素子による偏向は、立体顕微鏡の構造の長さを縮小するための選択肢として可能である。4つよりも多いかあるいは少ない偏向素子を用いた偏向に起因する結像の左右反転及び/又は回転は、光学的及び/又はデジタル式に適切に選択的に補正することができる。
図5は、本発明の第1の実施の形態における立体顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成を通過するビーム経路を概略的に示している。
図5に示される第4の実施の形態は、特に、ミラー面3’を有する1つの偏向素子のみが設けられている点で、図1〜図4に示される第1〜第3の実施の形態と異なる。代わりに、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dを偏向させるために、このミラー面3’は、副ビーム経路24を偏向させるように適合されている。従って、偏向素子は、その光学素子が結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dを共通に導く第1の光学サブシステムT1’の一部ではない。
本実施の形態によれば、第1の光学サブシステムT1’において導かれる結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dは、折り曲げられるのではなく、まっすぐに延びている。このように結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dが折り曲げられないことにより、立体顕微鏡の構造の長さが著しく大きくなる。この理由で、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dの光学素子が存在しない領域は、図5において完全には図示されていない。
立体顕微鏡の構造の長さを小さくするために、本実施の形態において、1つ又はそれ以上の偏向素子によって第1の光学サブシステムにおける結像ビーム経路を偏向させることが選択肢として可能である。ここで、例として、結像ビーム経路を4回反射すること(先行する実施の形態においてのように)も可能である。但し、本発明は、もちろん、このような4回の偏向に限定されない。これに対し、結像ビーム経路を、全く偏向させなくてもよいし、あるいは、対応する数の偏向素子によって4回よりも多い回数、又は小さい回数偏向させてもよい。
結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dを折り曲げるための偏向素子が省略されていること以外は、第4の実施の形態における立体顕微鏡の結像システムの光学素子は、第1の実施の形態の光学素子に対応している。従って、これらの光学素子の詳細な説明は省略する。図5において、参照符号AFは、レンズ6とレンズ7との間のアフォーカルな界面をさらに示している。
第4の実施の形態における図5の拡大部V’に示されるように、第1のサブシステムT1’のレンズ4、5、6、7、8、11、13及び14は、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dの瞳面27a及び27bが、偏向素子のミラー面3’の付近に配置されるように構成されている。ここで、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dのビーム束は、瞳面27a、27bにおいて互いに距離Xだけ離間した断面領域Qa、Qbをそれぞれ規定している。偏向素子のミラー面3’は、ビーム断面部Qa、Qb間の領域に配置されている。さらに、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dに沿ったミラー面3’の射影の直径は、距離Xの2/3となり、従って、距離Xよりも小さい。その結果、ビーム断面部Qa、Qbには、ミラー面3’が存在しない。あるいは、ミラー面3’の射影の直径をビーム断面部Qa、QBの距離Xと等しく構成してもよいことは明らかである。
ミラー面3’の直径を第1〜第3の実施の形態よりも小さくすることにより、図5に示される実施の形態においては、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dの瞳面27a、27bは、第1のミラー面3’と交わらず、物体平面1の方向において距離S*’だけミラー面3’から離間する。
第1の実施の形態においては、ミラー面3’はビーム断面部Qa及びQbによって覆われないため、距離S*’及びS*は、それぞれ、副ビーム経路24の光軸に垂直な光軸に沿って測定される。偏向素子のミラー面3’からの瞳面の距離を副ビーム経路24の光軸に対して測定することにより、同じく副ビーム経路24を有する上述の第1、第2及び第3の実施の形態における距離S’及びSをそれぞれ求めるための十分な精度も実現される。
この距離S*、S*’は、物体平面1の方向(この距離は、図5においてS*’として示される)及び第1の光学サブシステムT1’に向かう方向(この距離は、S*として図5の点線で示される)にも生じ得る。図5において、距離S*’は、レンズ4の直径の約4分の1となる。一般に、距離S*、S*’は、第1の光学サブシステムT1’のレンズの結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dに沿ってミラー面3’に最も近接して配置されたレンズ(この場合、レンズ4)の直径Dの1.5倍未満、好ましくは、1.0倍未満、さらに好ましくは、0.5倍未満であり得る。
図5に示される実施の形態において、立体顕微鏡に対して観察者が自由な姿勢を取ることを可能にするために、光学素子16’〜22’と16’’〜22’’、16’’’〜31’’’と16’’’’〜31’’’’を対として回転させてもよい。
従来のミラー面3’を有する偏向素子の使用について上述したが、偏向素子は、あるいは、二色性の素子であるとも考えられ得る。これは、偏向素子が、単に、副ビーム経路において導かれるある一定の波長範囲のビームのみを反射し、結像ビーム経路において導かれる別の波長範囲のビームに対しては透明であることを意味する。従って、偏向素子は、結像ビーム経路によっても横切られるが、結像ビーム経路を偏向させないような大きさに形成されてもよい。これにより偏向素子の構成が容易となる。なぜなら、偏向素子用の保持器(図示せず)を結像ビーム経路の外部に配置することができるからである。
本発明の第5の実施の形態を、図6A〜図6Dを参照しながら説明する。
第5の実施の形態は、上述の第1の実施の形態に基づいている。第1の実施の形態の説明を参照されたい。以下においては、第5の実施の形態と第1の実施の形態との間の差異のみを説明する。
図6Aの斜視図に示される第5の実施の形態は、特に、副ビーム経路24が内視鏡のパイプ24*において導かれるという点で、第1の実施の形態と異なる。従って、本実施の形態においては、内視鏡のパイプ24*は、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dのビーム断面部28a、28b、28c及び28d間の領域において第1の光学偏向素子の第1の光学ミラー面3を横切る。図示される実施の形態において、パイプ24*には、照射ビーム経路及び観察ビーム経路の両方を導く内視鏡光学系が含まれている。あるいは、上記照射ビーム経路は、パイプ24*に加えて設けられ、結像ビーム経路2a、2b、2c及び2dのビーム断面部28a、28b、28c及び28d間の領域において導かれるさらなる副ビーム経路(特に図示せず)に設けてもよい。
本発明が内視鏡に限定されるものではないことは明らかである。例えば、パイプ24*は、操作器、治療ビーム経路又は観察ビーム経路を導くために用いてもよい。上記各実施の形態において、このようなパイプにおいて副ビーム経路24を導いてもよいことは明らかである。
さらに、図6Aに示される第5の実施の形態は、立体顕微鏡の結像システム26が筐体65に収容されているという点で、上記の実施の形態と異なる。筐体65は、立体顕微鏡の結像システム26を自由に空間的に構成及び配向することを可能にする、電動駆動装置を有する取付台によって保持されている。これを達成するために、例えば、上記の特殊なロボット式取付台は、部屋の天井又は床に取り付けられる。本実施の形態において、取付台62は、コントローラ61によって制御され得る明示されないいくつかの駆動装置を有する。あるいは、取付台は、完全に手動で操作されてもよい。このような取付台が上述の各実施の形態の顕微鏡の結像システムに対して使用することができ、随意的なものに過ぎないことは明らかである。
図6Aに示される実施の形態は、内視鏡のパイプ24*のための第2の取付台63をさらに有する。第2の取付台63も、コントローラ61によって制御され得るモータを有する。従って、第2の取付台63により、内視鏡のパイプ24*を立体顕微鏡の結像システム26に対して変位させることが可能となる。この配向は、例えば、並進的に、又は回転的に行なうことができる。図示される実施の形態において、第2の取付台63は、内視鏡のパイプ24*が結像システム26の光軸に沿って実質的に導かれるように構成されている。従って、パイプ24*、ひいては内視鏡全体の導入及び取り外しが可能となる。さらに、図示される実施の形態において、第2の取付台は、立体顕微鏡の筐体65、従って、第1の取付台62にも機械的に連結されている。あるいは、第2の特殊なロボット式取付台63は、部屋の天井又は床に直接取り付けられてもよく、従って、第1の取付台62から独立していてもよい。第2の取付台が随意的なものに過ぎず、上述の各実施の形態においてパイプと組み合わせて使用され得ることは明らかである。第1の取付台及び第2の取付台は、それぞれ、両方のシステムの任意の空間的配向/構成に必要な全ての軸を形成する。
さらに、図6Aに示される第5の実施の形態の結像ビーム経路2a〜2dは、コントローラ61に接続されたカメラ(図示せず)用のカメラアダプタ31’〜13’’’’をそれぞれ含む。内視鏡のカメラ64もコントローラに接続されている。本実施の形態においては、コントローラは、例えば、モニタやヘッドセット(頭部装着型表示装置)といった表示装置又はブームシステムを介してカメラによって撮像された像を出力するように構成されている。ここで、選択によっては、像の出力は、同時に又は交互に、すなわち、単眼式(monoscopic)又は双眼式(stereoscopic)に行なわれ得る。カメラ及びコントローラは、随意的なものに過ぎない。カメラの代わりに、例えば、接眼レンズを設けてもよい。
本実施の形態においては、内視鏡のパイプ24*の導入及び取り外しを制御するために、カメラによって生成される結像システム26の画像がコントローラ61によって用いられる。コントローラ61は、上記画像を用いてパイプ24*の導入及び取り外しを自動的に行ない、従って、これに応じて第1及び/又は第2の取付台62、63を制御するように構成されていてもよい。
全体像を分かりやすくするため、図6Aにおいては第2のサブシステムT2の1つの結像ビーム経路2aのみが示されているが、第5の実施の形態における立体顕微鏡は、複数対の結像ビーム経路、又は単一の結像ビーム経路を含んでいてもよい。立体顕微鏡が1つのみ、又は一対のみの結像ビーム経路2a、2bを有する場合、ビームスプリッタ装置15は省略してもよい。さらに、ミラー面の付近に開口を設けることにより、第3の実施の形態との組み合わせが可能となる。
図6Bは、第5の実施の形態における立体顕微鏡の第1の光学偏向素子の第1の光学ミラー面3の上面図を概略的に示している。図示されるように、内視鏡のパイプ24*を中心に導くことにより、パイプ24*を囲む上記対の結像ビーム経路を自由に配置することが可能となる。従って、パイプ24*を中心として結像ビーム経路を回転させることにより、立体顕微鏡に対してユーザが自由な姿勢を取ることが可能となる。
図6Cは、上記第5の実施の形態の変形例における立体顕微鏡の第1の偏向素子の第1の光学ミラー面3’’の上面図を概略的に示している。
第5の実施の形態の本変形例によれば、立体顕微鏡の結像システム26は、一対のみの結像ビーム経路2a、2bを形成している。ビームスプリッタ装置15は省略されている。さらに、本実施の形態においては、観察者は自由な姿勢を取ることができないようになっている。
従って、第1のミラー面3において1つもしくは多数のパイプあるいは多数の外科用器具及び/又は1つもしくは多数の副ビーム経路を構成するための著しく大きい切欠部25’(クロスハッチング部分)を設けることが可能となる。
図6Dは、本発明の第5の実施の形態のさらなる変形例における第1の偏向素子の第1の光学ミラー面3’’’の上面図を概略的に示している。
このさらなる変形例によれば、立体顕微鏡の結像システム26は、一対のみの結像ビーム経路2a、2bを形成しており、ユーザが自由な姿勢を取ることができないようになっている。さらに、上記少なくとも1つのパイプ24*及び/又は上記少なくとも1つの副ビーム経路24は、結像ビーム経路2a、2b、2c、2dのビーム断面部28a、28b、28c、28d間の領域ではなく、第1の光学ミラー面3’’’の付近に配置された領域25*(クロスハッチング部分)において第1の光学偏向素子の第1の光学ミラー面3’’’を横切る。このことは、立体顕微鏡の結像システム26のビーム経路の口径食が、図6B及び図6Cと比較して低減されるという点で有利である。さらに、上記少なくとも1つのパイプ24*及び/又は少なくとも1つの副ビーム経路24の構成が、特に自在となる。これは、上記少なくとも1つのパイプ24*及び/又は少なくとも1つの副ビーム経路24が結像ビーム経路2a及び2bに対してより大きな角度を有することによるものである。
以下に、本発明の第6の実施の形態を、図7を参照しながら説明する。
第6の実施の形態は、上述の第3の実施の形態に基づいており、その全体が参照される。以下においては、第6の実施の形態が第3の実施の形態と異なる点のみについて説明する。
図7に示される第6の実施の形態は、特に、切替可能な開口が設けられていないという点で、第3の実施の形態と異なる。従って、入射ビームにおいて異なる結像ビーム経路が規定されず、その結果、単眼式の顕微鏡が形成されている。
第6の実施の形態において、第1の光学ミラー面3は、副ビーム経路24が導かれる切欠部も有する。あるいは、上記切欠部を通じて1つよりも多い副ビーム経路、もしくは、又は、さらに、1つ又は多数のパイプを導いてもよい。結像システムの瞳の結像がミラー面3の付近において行なわれるので、この領域に切欠部、及び必要に応じてパイプを設けることにより、この構成によってもたらされるシャドーイングが像全体にわたって分散されることになる。
図7においては、デジタルカメラ31*が像の生成のために用いられているが、代わりに、ユーザによる直接観察用の接眼レンズを設けてもよいことは明らかである。
第6の実施の形態において、第1及び/又は第2の取付台を設けてもよく、また、ビーム経路を折り曲げなくてもよい。
上述の実施の形態は、勿論、例示的なものに過ぎない。従って、上述の実施の形態は、例えば、互いに任意に組み合わせてもよい。さらに、上記実施の形態は、変形が可能である。
要約すると、本発明の実施の形態は、特に簡単かつコンパクトな構造を有し、物体平面1に配置可能な被観察物体に対する位置に関して少なくとも1人の観察者に自由度をもたらす顕微鏡又は立体顕微鏡を提供する。
さらに、本発明により提案される顕微鏡又は立体顕微鏡は、立体顕微鏡の結像ビーム経路2aと2b、及び2cと2dのそれぞれの対に対して、5度未満、好ましくは、3度未満、さらに好ましくは、0度に等しい角度を有する副ビーム経路24をそれぞれ形成する。また、結像ビームと副ビームとが光学素子において重なり合わないので、副ビーム経路24によって導かれる副ビームによる結像ビーム経路2a、2bにおいて導かれる結像ビームの劣化が効率よく防止される。
このような顕微鏡又は立体顕微鏡は、それぞれ、外科用顕微鏡として用いられるのに特によく適している。
図1Aは、本発明の第1の実施の形態における立体顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成を通過するビーム経路を概略的に示す。 図1Bは、第1の実施の形態における立体顕微鏡の選択された素子の上面図を概略的に示す。 図1Cは、第1の実施の形態における立体顕微鏡の選択された素子の側面図を概略的に示す。 図1Dは、第1の実施の形態における立体顕微鏡の選択された素子の斜視図を概略的に示す。 図2Aは、第1の動作状態における第1の実施の形態における立体顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示す。 図2A’は、上記立体顕微鏡の選択された素子の構成を通過する、図2Aに対応するビーム経路を概略的に示す。 図2Bは、第2の動作状態における第1の実施の形態における立体顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示す。 図2B’は、上記立体顕微鏡の選択された素子の構成を通過する、図2Bに対応するビーム経路を概略的に示す。 図3は、本発明の第2の実施の形態における立体顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成を通過するビーム経路を概略的に示す。 図4Aは、本発明の第3の実施の形態における立体顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成を通過するビーム経路を概略的に示す。 図4Bは、第1の動作状態における第3の実施の形態における立体顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示す。 図4Cは、第2の動作状態における第3の実施の形態における立体顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示す。 図5は、本発明の第4の実施の形態における立体顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成を通過するビーム経路を概略的に示す。 図6Aは、本発明の第5の実施の形態における立体顕微鏡の選択された素子の斜視図を概略的に示す。 図6Bは、第5の実施の形態における立体顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示す。 図6Cは、第5の実施の形態の変形例における立体顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示す。 図6Dは、本発明の第5の実施の形態のさらなる変形例における顕微鏡の偏向素子のミラー面の上面図を概略的に示す。 図7は、本発明の第6の実施の形態における結像ビーム経路を1つのみ有する顕微鏡の1つの平面において展開された状態の選択された素子の構成を通過するビーム経路を概略的に示す。 図8Aは、従来技術における立体顕微鏡の基本的な構造を概略的に示す。 図8Bは、従来技術の立体顕微鏡の選択された素子の斜視図を概略的に示す。

Claims (44)

  1. 立体顕微鏡の物体平面に配置可能な物体を結像するための立体顕微鏡であって、
    前記立体顕微鏡は、
    前記物体平面においてゼロとは異なる立体視角を対として有する少なくとも一対の結像ビーム経路を形成し、かつ、
    前記物体平面から射出された前記少なくとも一対の結像ビーム経路を偏向させるためのミラー面を有する少なくとも1つの偏向素子と、
    前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面によって偏向された前記少なくとも一対の結像ビーム経路が通過するいくつかの光学素子を有する結像システムとを含み、
    前記いくつかの光学素子は、複数のレンズを含むと共に、前記結像ビーム経路の瞳面が前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面と交差するか、あるいは前記ミラー面からある距離だけ離間するように構成され、前記距離は、前記複数のレンズの前記結像ビーム経路に沿って前記ミラー面に最も近接して配置されたレンズの直径の1.5倍未満であることを特徴とする立体顕微鏡。
  2. 前記距離は、前記複数のレンズの前記結像ビーム経路に沿って前記ミラー面に最も近接して配置されたレンズの直径の1.0倍未満である、請求項1に記載の立体顕微鏡。
  3. 前記距離は、前記複数のレンズの前記結像ビーム経路に沿って前記ミラー面に最も近接して配置されたレンズの直径の0.5倍未満である、請求項1に記載の立体顕微鏡。
  4. 前記偏向素子の前記ミラー面と前記立体顕微鏡の前記物体平面との間の前記結像ビーム経路には、光学有効素子(optically effective element)が存在しない、請求項1に記載の立体顕微鏡。
  5. 前記結像ビーム経路のビーム束は、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面上においてある距離だけ互いに離間したビーム断面部をそれぞれ規定している、請求項に記載の立体顕微鏡。
  6. 前記立体顕微鏡は、前記結像ビーム経路の前記ビーム断面部間の領域において前記少なくとも1つの偏向素子を横切る少なくとも1つの副ビーム経路を形成する、請求項に記載の立体顕微鏡。
  7. 前記立体顕微鏡は、前記結像ビーム経路の前記ビーム断面部間の領域において前記少なくとも1つの偏向素子を横切るパイプをさらに含み、前記副ビーム経路は、前記パイプにおいて導かれる、請求項に記載の立体顕微鏡。
  8. 前記少なくとも1つの偏向素子は、前記少なくとも1つの副ビーム経路によって横切られる切欠部を前記結像ビーム経路の前記ビーム断面部間の領域において含む、請求項に記載の立体顕微鏡。
  9. 前記結像ビーム経路は、第1の波長範囲のビームを結像するように構成され、
    前記少なくとも1つの偏向素子は、前記結像ビーム経路の前記ビーム断面部間の領域において、前記ビーム断面部の領域における前記第1の波長範囲のビームに対する前記少なくとも1つの偏向素子の反射率よりも小さい反射率を前記第1の波長範囲のビームに対して有する、請求項に記載の立体顕微鏡。
  10. 前記結像ビーム経路は、第1の波長範囲のビームを結像するように構成され、前記副ビーム経路は、前記第1の波長範囲とは異なる第2の波長範囲のビームを結像するように構成され、
    前記少なくとも1つの偏向素子は、前記結像ビーム経路の少なくとも前記ビーム断面部の領域において、前記第2の波長範囲のビームに対する反射率よりも高い反射率を前記第1の波長範囲のビームに対して有する、請求項に記載の立体顕微鏡。
  11. 立体顕微鏡の物体平面に配置可能な物体を結像するための立体顕微鏡であって、
    前記立体顕微鏡は、
    前記物体平面においてゼロとは異なる立体視角を対として有する少なくとも一対の結像ビーム経路を形成すると共に、少なくとも1つの副ビーム経路をさらに形成し、かつ、
    記少なくとも1つの副ビーム経路を偏向させるように構成されたミラー面を有する少なくとも1つの偏向素子と、
    前記物体平面から射出された前記少なくとも一対の結像ビーム経路が通過するいくつかの光学素子を有する結像システムとを含み、
    前記いくつかの光学素子は、複数のレンズを含むと共に、前記結像ビーム経路の瞳面が前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面と交差するか、あるいは前記ミラー面からある距離だけ離間するように構成され、前記距離は、前記複数のレンズの前記結像ビーム経路に沿って前記ミラー面に最も近接して配置されたレンズの直径の1.5倍未満であり、
    前記偏向素子の前記ミラー面と前記立体顕微鏡の前記物体平面との間の前記結像ビーム経路には、光学有効素子が存在しないことを特徴とする立体顕微鏡。
  12. 前記結像ビーム経路のビーム束は、前記瞳面において互いにある距離だけ離間したビーム断面部をそれぞれ規定し、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面は、前記結像ビーム経路の前記ビーム断面部間の領域に配置されている、請求項11に記載の立体顕微鏡。
  13. 前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面の前記結像ビーム経路に沿った射影の直径は、前記ビーム断面部の前記距離よりも小さいか、又はこれに等しい、請求項12に記載の立体顕微鏡。
  14. 前記ビーム断面部には、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面が存在しない、請求項12に記載の立体顕微鏡。
  15. 前記結像ビーム経路は、第1の波長範囲のビームを結像するように構成され、前記副ビーム経路は、前記第1の波長範囲とは異なる第2の波長範囲のビームを結像するように構成され、
    前記結像ビーム経路のビーム束は、前記瞳面において互いにある距離だけ離間したビーム断面部をそれぞれ規定し、
    前記少なくとも1つの偏向素子は、前記結像ビーム経路の少なくとも前記ビーム断面部の外側の領域において、前記第1の波長範囲のビームに対する反射率よりも高い反射率を前記第2の波長範囲のビームに対して有する、請求項11に記載の立体顕微鏡。
  16. 前記少なくとも1つの副ビーム経路を形成する、物体平面を照射するためのビーム源と照射光学系とを有する照射システム、及び、赤外線結像光学系を有する赤外線観察システム、及び、結像光学系を有する観察システム、及び、ビーム誘導システムを有するレーザのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項に記載の立体顕微鏡。
  17. 前記少なくとも1つの副ビーム経路を形成する、前記物体平面を照射するためのビーム源と照射光学系とを有する照射システム、赤外線結像光学系を有する赤外線観察システム、結像光学系を有する観察システム、及び、ビーム誘導システムを有するレーザのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項11に記載の立体顕微鏡。
  18. 前記結像システムは、第1のサブシステムを含み、前記第1のサブシステムの光学素子は、前記少なくとも一対のビーム経路の両方の結像ビーム経路によって共通に横切られる複数のレンズを含み、前記結像ビーム経路に沿って前記ミラー面に最も近接して配置された前記レンズは、前記第1のサブシステムのレンズである、請求項1に記載の立体顕微鏡。
  19. 前記第1のサブシステムの前記複数のレンズは、1つの共通の光軸に沿って配置され、前記第1のサブシステムの少なくとも2つのレンズは、前記物体平面の前記立体顕微鏡からの距離及び結像倍率のうちの少なくとも1つを変更するために、前記光軸に沿って互いに対して変位可能である、請求項18に記載の立体顕微鏡。
  20. 前記第1のサブシステムの前記光学素子は、前記立体顕微鏡の前記物体平面が、前記第1のサブシステムの一対のレンズ間に配置される中間像に結像されるように構成されている、請求項18に記載の立体顕微鏡。
  21. 前記結像システムは、第2のサブシステムを含み、前記第2のサブシステムの光学素子は、前記少なくとも一対の結像ビーム経路のうちの1つの結像ビーム経路によってのみそれぞれ横切られる複数のレンズを含む、請求項18に記載の立体顕微鏡。
  22. 前記少なくとも一対の結像ビーム経路のうちの第1の対の結像ビーム経路によって横切られ、かつ、前記少なくとも一対の結像ビーム経路のうちの第2の対の結像ビーム経路が反射される少なくとも1つの部分的に透明なミラー面を有するビームスプリッタ装置をさらに含む、請求項21に記載の立体顕微鏡。
  23. 前記第2のサブシステムの少なくとも2つのレンズは、結像倍率を変更するために、前記光軸に沿って互いに対して変位可能である、請求項21に記載の立体顕微鏡。
  24. 前記第2のサブシステムは、少なくとも一対の接眼レンズを含む、請求項21に記載の立体顕微鏡。
  25. 前記第2のサブシステムは、少なくとも一対のカメラを含む、請求項21に記載の立体顕微鏡。
  26. 前記結像システムによって導かれる、前記物体側の前記ビーム束のうちの一対の部分ビーム束を選択するためのセレクタ装置をさらに含み、
    前記セレクタ装置は、前記2つの部分ビーム束のうちの少なくとも一方のビーム断面を前記物体側の前記ビーム束のビーム断面に対して変位させるように構成されている、請求項に記載の立体顕微鏡。
  27. 前記セレクタ装置は、前記少なくとも1つのミラー面に隣接して配置され、前記物体側の前記ビーム束の前記ビーム断面に配置された、前記第1の部分ビーム束又は前記第2の部分ビーム束を選択的に透過させる切替可能な開口を含む、請求項26に記載の立体顕微鏡。
  28. 前記セレクタ装置は、前記少なくとも1つの偏向素子に一体化され、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面は切替可能である、請求項26に記載の立体顕微鏡。
  29. 前記切替可能なミラー面は、ビームを反射する状態から該ビームを反射しない状態に切替可能な、別々に切り替えが可能な複数のミラー素子を含む、請求項28に記載の立体顕微鏡。
  30. 顕微鏡の物体平面に配置可能な物体を結像するための顕微鏡であって、
    前記顕微鏡は、
    前記物体平面から射出された少なくとも1つの結像ビーム経路を形成し、かつ、
    前記物体平面から射出された前記少なくとも1つの結像ビーム経路を偏向させるためのミラー面を有する少なくとも1つの偏向素子と、
    前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面によって偏向された前記少なくとも1つの結像ビーム経路が通過するいくつかの光学素子を有する結像システムとを含み、
    前記いくつかの光学素子は、複数のレンズを含み、前記いくつかの光学素子は、前記少なくとも1つの結像ビーム経路の瞳によって規定された平面が、前記ミラー面に隣接して配置され、かつ、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面と交差するか、もしくは前記ミラー面から距離をあけて配置されるように構成され、前記距離は、前記複数のレンズのうちの前記少なくとも1つの結像ビーム経路に沿って前記ミラー面に最も近接して配置されたレンズの直径の1.5倍未満であることを特徴とする顕微鏡。
  31. 前記距離は、前記複数のレンズのうちの前記少なくとも1つの結像ビーム経路に沿って前記ミラー面に最も近接して配置されたレンズの直径の1.0倍未満である、請求項30に記載の顕微鏡。
  32. 前記距離は、前記複数のレンズのうちの前記少なくとも1つの結像ビーム経路に沿って前記ミラー面に最も近接して配置されたレンズの直径の0.5倍未満である、請求項30に記載の顕微鏡。
  33. 前記偏向素子の前記ミラー面と前記顕微鏡の前記物体平面との間の前記少なくとも1つの結像ビーム経路には、光学有効素子が存在しない、請求項30に記載の顕微鏡。
  34. 前記顕微鏡は、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面に隣接して配置されているか、又は、前記少なくとも1つの結像ビーム経路の最大ビーム断面部の外側の領域において該ミラー面を横切る、少なくとも1つの副ビーム経路を形成する、請求項30に記載の顕微鏡。
  35. 前記顕微鏡は、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面に隣接して配置されているか、又は、前記少なくとも1つの結像ビーム経路の最大断面部の外側の領域において該ミラー面を横切る少なくとも1つのパイプを含む、請求項30に記載の顕微鏡。
  36. 副ビーム経路が、前記パイプにおいて導かれる、請求項35に記載の顕微鏡。
  37. 顕微鏡の物体平面に配置可能な物体を結像するための顕微鏡であって、
    前記顕微鏡は、
    前記物体平面から射出された少なくとも1つの結像ビーム経路を形成すると共に、少なくとも1つの副ビーム経路をさらに形成し、かつ、
    記少なくとも1つの副ビーム経路を偏向させるように構成されたミラー面を有する少なくとも1つの偏向素子と、
    前記物体平面から射出された前記少なくとも1つの結像ビーム経路が通過するいくつかの光学素子を有する結像システムとを含み、
    前記いくつかの光学素子は、複数のレンズを含み、前記いくつかの光学素子は、前記少なくとも1つの結像ビーム経路の瞳によって規定された平面が、前記ミラー面に隣接して配置され、かつ、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面と交差するか、もしくは前記ミラー面から距離をあけて配置されるように構成され、前記距離は、前記複数のレンズのうちの前記少なくとも1つの結像ビーム経路に沿って前記ミラー面に最も近接して配置されたレンズの直径の1.5倍未満であることを特徴とする顕微鏡。
  38. 前記少なくとも1つの結像ビーム経路のビーム束は、前記瞳によって規定された前記平面において断面部を規定し、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面は、前記少なくとも1つの結像ビーム経路のこのビーム断面部に隣接して配置され、前記ビーム断面部には、前記少なくとも1つの偏向素子の前記ミラー面が存在しない、請求項37に記載の顕微鏡。
  39. それぞれ、前記少なくとも1つの副ビーム経路を形成する、前記物体平面を照射するためのビーム源と照射光学系とを有する照射システム、及び、赤外線結像光学系を有する赤外線観察システム、及び、ビーム誘導システムを有するレーザのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項34に記載の顕微鏡。
  40. 前記少なくとも1つの副ビーム経路を形成する結像光学系を有する観察システムをさらに含む、請求項34に記載の顕微鏡。
  41. 前記複数のレンズは、1つの共通の光軸に沿って配置され、2つのレンズが、前記光軸に沿って互いに対して変位可能である、請求項33に記載の顕微鏡。
  42. 前記少なくとも1つの副ビーム経路を形成する、前記ビーム源及び照射光学系、及び、前記赤外線結像光学系を有する前記赤外線観察システム、及び、前記ビーム誘導システムを有する前記レーザ、及び、前記結像光学系のうちの少なくとも1つに対して少なくとも3つの自由度を有する特殊なロボット式取付台をさらに含む、請求項16に記載の立体顕微鏡。
  43. 前記少なくとも1つの副ビーム経路を形成する、前記ビーム源及び照射光学系、及び、前記赤外線結像光学系を有する前記赤外線観察システム、及び、前記ビーム誘導システムを有する前記レーザ、及び、前記結像光学系のうち少なくとも1つに対して少なくとも3つの自由度を有する特殊なロボット式取付台をさらに含む、請求項17に記載の立体顕微鏡。
  44. 少なくとも3つの自由度を有する特殊なロボット式取付台を含む、請求項1に記載の立体顕微鏡。
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