JP5079436B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は接着剤組成物に関する。
食品や医薬品の包装や収納には、アルミニウム箔等の金属やポリオレフィン[ポリプロピレン(以下PPと略記)、ポリエチレン(以下PEと略記)等]樹脂のフィルムと 、
ポリエステル[ポリエチレンテレフタレート(以下PETと略記)等]樹脂のフィルムとを接着剤を用いて積層したものを袋状または成形容器等の形態で使用されている。該接着剤としては通常2液の反応型ウレタン系接着剤が使用されている。(例えば特許文献1参照)。
特開平7−62320号公報
しかしながら上記接着剤は、初期接着性に劣り、エージングして硬化反応を充分進行させないと、満足のいく最終接着力が得られないという問題があった。
本発明の目的は、金属または無極性樹脂(ポリオレフィン樹脂等)と、極性を有する樹脂(ポリエステル樹脂等)との接着において優れた初期接着力を有する接着剤組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、プロピレン75〜99.9モル%と、エチレンおよび炭素数4〜12のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のオレフィン(a)0.1〜25モル%を構成単位とするポリオレフィン(A)の酸変性物と炭素数7〜24の芳香環含有アルコール(B)とのエステル化物(C)、および粘着付与樹脂(D)からなることを特徴とする接着剤組成物;該組成物を用いて被着体を積層してなる積層体;並びに、該積層体からなる包装材または容器である。
本発明の接着剤組成物は下記の効果を奏する。
(1)無極性樹脂と極性を有する樹脂との初期接着性に優れる。
(2)金属と極性を有する樹脂との初期接着性に優れる。
本発明におけるポリオレフィン(A)は、プロピレン75〜99.9(好ましくは78〜99)モル%と、エチレンおよび炭素数(以下Cと略記)4〜12(好ましくは4〜8)のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のオレフィン(a)0.1〜25(好ましくは1〜22)モル%を構成単位とする。
(A)を構成する、プロピレンの割合が75モル%未満では、本発明の接着剤組成物と無極性樹脂(ポリオレフィン樹脂等、以下同じ)との相溶性の悪化から接着性が悪くなり、99.9モル%を超えると本発明の接着剤組成物を固化させてなる接着層の柔軟性が低下することから接着性が悪くなる。
C4〜12のα−オレフィンとしては、例えば1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセンおよび1−ドデセンが挙げられる。
これらのうち、本発明の接着剤組成物と無極性樹脂との接着性の観点から好ましいのは1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセンおよび1−オクテン、およびさらに好ましいのは1−ブテン、1−ペンテンおよび4−メチル−1−ペンテン、特に好ましいのは1−ブテンである。
(a)中のエチレンとC4〜12のα−オレフィンとのモル比は、通常0/100〜100/0、接着性の観点から好ましくは5/95〜95/5、さらに好ましくは10/90〜90/10である。
(A)の数平均分子量[以下、Mnと略記。測定はポリスチレンを標準としたゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)法による]は、接着性および工業上の観点から好ましくは500〜40,000、さらに好ましくは1,000〜35,000、特に好ましくは1,500〜30,000である。GPC条件は下記の通りである。
<GPC測定条件>
[1]装置 :Waters150−CV[Waters(株)製]
[2]カラム :PLgel 10.MIXED−B[ポリマーラボラトリーズ(株)
製]
[3]溶離液 :o−ジクロロベンゼン
[4]基準物質:ポリスチレン
[5]注入条件:サンプル濃度3mg/ml、カラム温度135℃
(A)の分子末端および/または分子内の炭素数1,000個当たりの二重結合数は、後述する(A)の酸変性および工業上の観点から、好ましくは0.2〜10個、さらに好ましくは0.3〜6個、特に好ましくは0.5〜5個である。なお、二重結合数は1H−
NMR(核磁気共鳴)分光法から得られるスペクトル中の4.5〜6.0ppm間における二重結合由来のピークから算出できる。
(A)の製造方法には、重合法(例えば特開昭59−206409号公報、特開昭55−135102号公報に記載のもの)および減成法(熱的、化学的および機械的減成法等、このうち熱的減成法としては、例えば特公昭43−9368号公報、特公昭44−29742号公報、特公平6−70094号公報に記載のもの)が含まれる。これらのうち後述する(A)の酸変性の観点から好ましいのは減成法である。
重合法には、オレフィンの1種または2種以上を(共)重合させる方法、およびオレフィンの1種以上と他の単量体の1種以上とを共重合させる方法が含まれる。
上記オレフィンには、C2〜30(好ましくは2〜12、さらに好ましくは2〜4)のアルケン、例えばエチレン、プロピレン、1−、2−およびイソブテン、並びにC5〜30のα−オレフィン(1−ヘキセン、4−メチルペンテン−1,1−デセン、1−ドデセン等);他の単量体には、オレフィンと共重合性の不飽和単量体、例えばスチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸およびそのアルキル(C1〜30)エステルが含まれる。
該重合法によるポリオレフィンの具体例には、エチレン系重合体、例えば高密度、中密度および低密度ポリエチレン、およびエチレンとC4〜30の不飽和単量体[ブテン(1−ブテン等)、C5〜30のα−オレフィン(1−ヘキセン、1−ドデセン等)、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸等]との共重合体(共重合比30/70〜99/1、好ましくは50/50〜95/5)等;プロピレン系重合体、例えばポリプロピレン、プロピレンとC4〜30の不飽和単量体(同上)との共重合体(共重合比、同上);エチレン/プロピレン共重合体(共重合比0.5/99.5〜30/70、好ましくは2/98〜20/80);C4以上のオレフィンの重合体、例えばポリブテン、ポリ−4−メチルペンテン−1が含まれる。
減成法によるポリオレフィンには、上記重合法と同様の重合体で高分子量[(A)の酸変性のしやすさの観点から好ましい下限は8,000、さらに好ましくは10,000、とくに好ましくは15,000、工業上の観点から好ましい上限は500,000、さらに好ましくは300,000、とくに好ましくは150,000]のポリオレフィン(A0)を熱的、化学的または機械的に減成したものが含まれ、後述する(A)の酸変性の観点から好ましいのは熱減成法で得られたものである。
熱減成法には、上記(A0)を窒素通気下で、(1)有機過酸化物不存在下で、通常300〜450℃で0.5〜10時間、連続的に熱減成する方法、および(2)有機過酸化物存在下で、通常180〜300℃で0.5〜10時間、連続的に熱減成する方法が含まれる。これらのうち後述する(A)の酸変性の観点から好ましいのは(1)の方法である。
本発明における酸変性物は、(A)を不飽和ポリカルボン酸および/またはその無水物(b)で変性したものである。
(b)のうち不飽和ポリカルボン酸(b1)としては、ジカルボン酸[例えば脂肪族(C4〜24、例えばマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸およびメサコン酸)、および脂環式(C8〜24、例えばシクロヘキセンジカルボン酸およびシクロヘプテンジカルボン酸)];3価〜4価またはそれ以上のポリカルボン酸[例えば脂肪族ポリカルボン酸(C5〜24、例えばアコニット酸)]が挙げられる。
不飽和ポリカルボン酸の無水物(b2)としては、上記不飽和ポリカルボン酸の無水物、例えば無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、シクロヘキセンジカルボン酸無水物、アコニット酸が挙げられる。
(b)は1種単独でも、2種併用してもいずれでもよい。
これらのうち無極性樹脂と極性を有する樹脂との接着性および工業上の観点から好ましいのは、不飽和ジカルボン酸の無水物、さらに好ましいのは無水マレイン酸である。
(A)を(b)で変性する際の(A)と(b)の反応モル比は無極性樹脂と極性を有する樹脂との接着性の観点から好ましくは99/1〜2/98、さらに好ましくは95/5〜3/97、特に好ましくは80/20〜4/96である。
酸変性物中の未反応の(b)は接着性の観点から好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは0〜1重量%、特に好ましくは0〜0.1重量%である。
(A)と(b)は、ラジカル開始剤(c)の存在下または非存在下のいずれにおいても反応させることができるが、(A)と(b)の反応性の観点から(c)の存在下で反応させるのが好ましい。
(c)としては、例えばアゾ化合物(例えばアゾビスイソブチロニトリルおよびアゾビスイソバレロニトリル)および過酸化物〔単官能(分子内にパーオキシド基を1個有するもの)[例えばベンゾイルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシドおよびジクミルパーオキシド]および多官能(分子内にパーオキシド基を2個以上有するもの)[例えば2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート、ジアリルパーオキシジカーボネートおよびt−ブチルパーオキシアリルカーボネート]〕が挙げられる。
これらのうち、(A)と(b)の反応性の観点から好ましいのは過酸化物、さらに好ましいのは単官能過酸化物、とくに好ましいのはジ−t−ブチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシドおよびジクミルパーオキシドである。
(c)の使用量は、(b)の重量に基づいて、(A)と(b)の反応率の観点から好ま
しい下限は0.001%、さらに好ましくは0.01%、特に好ましくは0.1%、工業上の観点から好ましい上限は100%、さらに好ましくは50%、特に好ましくは30%である。
該酸変性物の具体的な製造方法には、[1](A)および(b)を加熱溶融、あるいは適当な有機溶媒[C3〜18、例えば炭化水素(例えばヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、ベンゼン、トルエンおよびキシレン)、ハロゲン化炭化水素(例えばジ−、トリ−およびテトラクロロエタンおよびジクロロブタン)、ケトン(例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンおよびジ−t−ブチルケトン)およびエーテル(例えばエチル−n−プロピルエーテル、ジ−i−プロピルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、ジ−t−ブチルエーテルおよびジオキサン)]に懸濁あるいは溶解させ、必要により後述の連鎖移動剤(t)または重合禁止剤(f)を加え、これに必要により(c)[もしくは(c)を適当な有機溶媒(上記に同じ)に溶解させた溶液]を加えて加熱撹拌する方法(溶融法、懸濁法および溶液法)、および[2](A)、(b)および必要により(c)、(t)、(f)を予め混合し、押出機、バンバリーミキサーまたはニーダなどを用いて溶融混練する方法(溶融混練法)が含まれる。
これらのうち(A)と(b)との反応性の観点から好ましいのは[1]の方法、さらに好ましいのは溶融法および溶液法である。
溶融法での反応温度は、(A)が溶融する温度であればよく、(A)と(b)との反応性および酸変性物の分解温度の観点から好ましくは120〜260℃、さらに好ましくは130〜240℃である。
溶液法での反応温度は、(A)が溶媒に溶解する温度であればよく、(A)と(b)との反応性、および酸変性物の分解温度および工業上の観点から好ましくは50〜220℃、さらに好ましくは110〜210℃、特に好ましくは120〜180℃である。
上記連鎖移動剤(t)としては、例えば炭化水素[C6〜24、例えば芳香族炭化水素(例えばトルエン、キシレン、エチルベンゼンおよびイソプロピルベンゼン)および不飽和脂肪族炭化水素(例えば1−ブテン、2−ブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、1−ヘプテン、2−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセンおよび1−テトラデセン)];ハロゲン化炭化水素(C1〜24、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、ジブロモメタン、トリブロモメタン、四臭化炭素、塩化ベンジルおよび臭化ベンジル);アルコール(C1〜24、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール1−ブタノール、2−ブタノールおよびアリルアルコール);チオール(C1〜24、例えばエチルチオール、プロピルチオール、1−および2−ブチルチオール、1−および2−ペンチルチオール、1−オクチルチオールおよび1−ドデシルチオール);ケトン(C3〜24、例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルプロピルケトン、エチルプロピルケトンおよびエチルブチルケトン);アルデヒド(C2〜18、例えば2−メチル−2−プロピルアルデヒド、1−および2−ブチルアルデヒド、1−ペンチルアルデヒド、1−ヘキシルアルデヒドおよび1−オクチルアルデヒド);フェノール(C6〜36、例えばフェノール、m−クレゾール、p−クレゾールおよびo−クレゾールなど);キノン(C6〜24、例えばヒドロキノン);アミン(C3〜24、例えばジエチルメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−1−ブチルアミンおよびジフェニルアミン);およびジスルフィド(C2〜24、例えばジエチルジスルフィド、ジ−1−プロピルジスルフィド、ジ−2−メチル−2−プロピルジスルフィド、ジ−1−ブチルジスルフィド、エチル−1−プロピルジスルフィドおよびジ−1−オクチルジスルフィド)が挙げられる。
これらのうち、無極性樹脂との接着性の観点から好ましいのは炭化水素、ハロゲン化炭
化水素、さらに好ましいのは炭化水素、とくに好ましいのは不飽和脂肪族炭化水素である。
(t)の使用量は、(A)の重量に基づいて通常40%以下、(A)と(b)との反応性および無極性樹脂との接着性の観点から好ましくは0〜20%である。
上記重合禁止剤(f)としては、無機化合物[例えば酸素、硫黄および金属塩(例えば塩化第二鉄)]および有機化合物〔カテコール(C6〜36、例えば2−メチル−2−プロピルカテコール)、キノン(C6〜24、例えばp−ベンゾキノンおよびデュロキノン)、ヒドラジン(C2〜36、例えば1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジン)、フェルダジン(C5〜36、例えば1,3,5−トリフェニルフェルダジン)、ニトロ化合物(C3〜24、例えばニトロベンゼン)および安定ラジカル[C5〜36、例えば1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル(DPPH)、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(TEMPO)および1,3,5−トリフェニルフェルダジル]〕が挙げられる。
(f)の使用量は、(A)の重量に基づいて通常5%以下、(A)と(b)との反応性および無極性樹脂との接着性の観点から好ましくは0〜0.5%である。
本発明の接着剤組成物は、上記酸変性物とC7〜24(好ましくはC7〜C17)の芳香環含有アルコール(B)から形成されるエステル化物(C)および後述の粘着付与樹脂(D)からなる。
(B)としては、モノアルコール[C7〜24、例えばベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、3−フェニルプロパン−1−オール、2−フェニルプロパン−2−オール、サリチルアルコール、3,4−ジヒドロキシフェニルメタノール、アニシルアルコール、バニリルアルコール、ベラトリルアルコール、4−イソプロピルフェニルメタノール、2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)エタン−1−オール、2−(3,4−ジメトキシフェニル)エタン−1−オール、シンナミルアルコール、3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)プロパ−2−エン−1−オール、ベンズヒドリルアルコール、ジフェニルメタノール、トリフェニルメタノール、1−ナフタレンメタノール、2−ナフタレンエタノール、1−アントラセンメタノール、1−ピレンメタノール]、および多価アルコール[C8〜24、例えば、1,2−ジフェニルエタン−1,2−ジオール、1,1,2,2,−テトラフェニルエタン−1,2−ジオール、ベンゼン−1,2−、−1,3−および−1,4−ジメタノール]、およびそれらのアルキレンオキシド(以下AOと略記)[C2〜12、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、テトラヒドロフラン、1,2−、2,3−および1,3−ブチレンオキシド(以下それぞれEO、PO、THF、BOと略記)、C5〜12のα−オレフィンのエポキシ化物、スチレンオキシドおよびエピハロヒドリン(エピクロルヒドリン、エピブロモヒドリン等)]付加物が挙げられる。
これらのうち工業上の観点および後述する粘着付与樹脂(D)との相溶性の観点から好ましいのはモノアルコールおよびそれらのAO(とくにEO)付加物である。
エステル化物(C)の製造方法には、[1]前記酸変性物および(B)を加熱溶融、あるいは適当な有機溶媒(前記酸変性物の製造方法で例示のものに同じ。)に懸濁あるいは溶解させ、加熱撹拌する方法(溶融法、懸濁法および溶液法)、および[2]該酸変性物および(B)を予め混合し、押出機、バンバリーミキサーまたはニーダなどを用いて溶融混練する方法(溶融混練法)が含まれる。
これらのうち該酸変性物と(B)との反応性の観点から好ましいのは[1]の方法、さらに好ましいのは溶融法および溶液法である。
溶融法での反応温度は、該酸変性物が溶融する温度であればよく、該酸変性物と(B)との反応性および(C)の分解温度の観点から好ましくは120〜260℃、さらに好ましくは130〜240℃である。
溶液法での反応温度は、該酸変性物が溶媒に溶解する温度であればよく、該酸変性物と(B)との反応性、および(C)の分解温度および工業上の観点から好ましくは50〜220℃、さらに好ましくは110〜210℃、特に好ましくは120〜180℃である。
(C)のMnは、接着性および工業上の観点から好ましくは500〜50,000、さらに好ましくは1,000〜40,000、特に好ましくは1,500〜30,000である。
(C)の酸価は、接着性の観点から好ましくは40以下、さらに好ましくは0〜20である。ここにおける酸価は、JIS K 0070に準じて測定される値である。
(C)のケン化価は、接着性の観点から好ましくは0.1〜140、さらに好ましくは3〜120である。ここにおけるケン化価は、JIS K 0070に準じて測定される値である。
(C)の融点は、接着性および工業上の観点から好ましくは60〜165℃、さらに好ましくは70〜160℃である。すなわち、本発明の接着剤組成物(使用形態は好ましくは後述の水性分散体、溶媒分散体または溶液)を用いた被着体の接着は、通常室温もしくは50〜120℃に加熱して行われることから、(C)の融点は上記範囲が好ましい。なお、上記融点および以下における融点は、示差走査熱量測定(DSC)法により得られる融解ピーク温度である。
本発明における粘着付与樹脂(D)としては、種々の樹脂、例えば、接着の技術20,(2),13(2000)に記載のものが使用できる。
(D)の具体例としては、ロジン、ロジン誘導体樹脂(Mn200〜1,000、例えば重合ロジン、ロジンエステル、これらのフェノール変性物および不飽和酸変性物)、テルペン樹脂[Mn300〜1,200、例えばα−およびβ−ピネン、リモネン等の(共)重合体およびこれらのフェノール変性物]、クマロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油樹脂[Mn300〜1,200、例えばC5留分、C9留分、C5/C9留分およびジシクロペンタジエン等の(共)重合体]、スチレン樹脂[Mn500〜5,000、例えばスチレン、a−メチルスチレンおよびビニルトルエン等の(共)重合体でガラス転移
点(以下Tgと略記)が40℃以上のもの]、キシレン樹脂(Mn300〜3,000、例えばキシレンホルムアルデヒド樹脂)、フェノール樹脂(Mn300〜3,000、例えばフェノールホルムアルデヒド樹脂、フェノールキシレンホルムアルデヒド樹脂)、ケトン樹脂(Mn300〜3,000、メチルシクロヘキサノン−ホルムアルデヒド縮合物)、これらの樹脂の水素化物およびこれらの混合物が挙げられる。
(D)のうち、熱安定性、臭気および色相の観点から好ましいのは、ロジン、ロジン誘導体樹脂、テルペン樹脂、石油樹脂、これらの水素化物およびこれらの混合物である。
本発明におけるエステル化物(C)と粘着付与樹脂(D)の合計重量に基づく、(C)の割合は、無極性樹脂との接着性および極性を有する樹脂との接着性の観点から好ましくは20〜99%、さらに好ましくは30〜95%;(D)の割合は極性を有する樹脂との接着性および無極性樹脂との接着性の観点から好ましくは1〜80%、さらに好ましくは5〜70%である。
本発明の接着剤組成物には、さらに必要に応じて本発明の効果を阻害しない範囲で、酸化防止剤(E1)、紫外線吸収剤(E2)、光安定剤(E3)、顔料(E4)、染料(E5)、香料(E6)、帯電防止剤(E7)、抗菌剤(E8)、防かび剤(E9)、難燃剤(E10)、分散剤(E11)、湿潤剤(E12)および可塑剤(E13)からなる群から選ばれる1種または2種以上の添加剤(E)を含有させてもよい。
酸化防止剤(E1)としては、ヒンダードフェノール化合物〔ペンタエリスチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等〕、リン化合物[トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト等]、イオウ化合物[ペンタエリスチル−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート等]等;
紫外線吸収剤(E2)としては、ベンゾトリアゾール化合物[2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール等]等;
光安定剤(E3)としては、ヒンダードアミン化合物[ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート等]等;
顔料(E4)としては、無機顔料(酸化チタン、亜鉛華、ベンガラ等)、有機顔料(アゾ顔料、多環式顔料等)等;
染料(E5)としては、アゾ、ピラゾロン、スチルベン、アリザリン、ア ニリン染料等

香料(E6)としては、天然香料(バラ油、ジャスミン油等)、合成香料(リモネン、ファルネソール、シトラール等)等;
帯電防止剤(E7)としては、界面活性剤(後述の、アニオン性、カチオン性、ノニオン性および両性界面活性剤等)等;
抗菌剤(E8)としては、4級アンモニウム塩、ピリジン化合物、有機酸(エステル)、ハロゲン化フェノール、有機ヨウ素等;
防かび剤(E9)としては、銅剤(8−オキシキノリン銅等)、ベンツイミダゾール、ベンゾチアゾール、トリハロアリル、トリアゾールおよび有機窒素硫黄化合物等;
難燃剤(E10)としては、リン系難燃剤、ハロゲン含有難燃剤、金属(水)酸化物(三酸化アンチモン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等)、ホウ酸塩難燃剤等;
分散剤(E11)としては、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリスチレンスルホン酸塩、セルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース等)等;
湿潤剤(E12)としては、多価アルコール(プロピレングリコール、グリセリン等)、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等;
可塑剤(E13)としては、接着の技術20,(2),21(2000)に記載の可塑剤、例えば、プロセスオイル[重量平均分子量(以下、Mwと略記。測定はポリスチレンを標準としたGPC法による。)300〜10,000、例えばパラフィン、ナフテンおよび芳香環含有プロセスオイル)]、常温(20〜25℃)で液状を呈する樹脂(Mw300〜10,000、例えば液状ポリブテン、液状ポリブタジエン、液状ポリイソプレン)、該液状を呈する樹脂の水素化体、天然もしくは合成ワックス[Mw300〜30,000、例えばパラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、低分子量(Mw1,000〜30,000)ポリオレフィンワックス]、およびこれらの2種以上の混合物(これらのうち熱安定性および耐候性の観点から好ましいのはプロセスオイル、さらに好ましいのはパラフィンプロセスオイル、ナフテンプロセスオイルおよびこれらの併用)等が挙げられる。
(E)全体の使用量は、接着剤組成物の全重量に基づいて耐ブロッキング性と接着力の観点から好ましくは0.005〜5%、さらに好ましくは0.01〜3%であり、(E)のうち、(E1)〜(E3)および(E7)〜(E13)はそれぞれ好ましくは0.01〜5%、さらに好ましくは0.1〜3%、(E4)〜(E6)はそれぞれ好ましくは0.005〜2%、さらに好ましくは0.01〜1%である。
(E1)〜(E13)の間で添加剤が同一で重複する場合は、それぞれの添加剤が該当
する添加効果を奏する量を他の添加剤としての効果に関わりなく使用するのではなく、他の添加剤としての効果も同時に得られることをも考慮し、使用目的に応じて使用量を調整するものとする。
本発明の接着剤組成物の形態としては、該組成物そのままの形態でも使用できるが、塗工性の観点から、エステル化物(C)、粘着付与樹脂(D)および必要により(E)を水に分散もしくは溶解させてなる水性分散体もしくは水溶液[I]、および(C)、(D)および必要により(E)を有機溶媒に分散もしくは溶解させてなる溶媒分散体もしくは溶液[II]の形態が好ましく、これらのうち、安全性、環境適応性、作業性等の観点からさらに好ましいのは[I]である。
[I]の製造方法としては、(1)(C)、(D)および必要により加える(E)をトルエン等の溶媒に溶解し、これを撹拌下水に滴下または一定速度で投入しながら、ディスパーサー等で撹拌分散または溶解させた後、加熱減圧下で溶媒を留去する方法、および(2)(C)、(D)および必要により加える(E)の、融点以上に加熱した後、水に撹拌下滴下または一定速度で投入しながら、ディスパーサー等で撹拌分散または溶解させる方法、が含まれる。また、分散方法としては、例えば界面活性剤等の乳化剤および/または分散剤[使用量は(C)、(D)および必要により加える(E)の合計重量に基づいて通常0.1〜80%、本発明の接着剤組成物の接着機能発現の観点から好ましくは0.2〜40%]を使用する方法が挙げられる。ここにおいて、[I]中の(C)の濃度は通常5重量%以上、接着性および乾燥効率の観点から好ましくは10〜80重量%である。
上記界面活性剤としては、非イオン性、カチオン性、アニオン性および両性の界面活性剤が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、AO[C2〜4、例えばEO、PO、THF、BOおよびこれらの2種以上の併用。以下同じ。]付加型非イオン界面活性剤〔高級アルコール(C8〜18)、高級脂肪酸(C12〜24)または高級アルキルアミン(C8〜24)等[例えばドデシル、ステアリル、オレイルアルコールおよびアミン、およびラウリン、ステアリンおよびオレイン酸]に直接AOを付加させたもの[分子量174以上かつMn20,000以下]、およびポリアルキレングリコール[例えばポリエチレングリコール(分子量106以上かつMn80,000以下)に高級脂肪酸等を反応させたもの、多価アルコール(C2〜24の2価〜8価またはそれ以上、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトールおよびソルビタン)に高級脂肪酸を反応させて得られたエステル化物にAOを付加させたもの(分子量286以上かつMn20,000以下)、高級脂肪酸アミドにAOを付加させたもの(分子量241以上かつMn35,000以下)、多価アルコール(上記に同じ)アルキル(C3〜60)エーテルにAOを付加させたもの(分子量120以上かつMn80,000以下)、ポリプロピレングリコール(Mn500〜5,000)にEOを付加させたもの(Mn1,000〜50,000、例えばプルロニック型非イオン界面活性剤など〕;および多価アルコ−ル型非イオン界面活性剤〔例えば多価アルコール脂肪酸エステル(C3〜60)、多価アルコールアルキルエーテル(C3〜60)および脂肪酸アルカノールアミド(C3〜60)〕が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩型[テトラアルキル(C4〜100)アンモニウム塩、例えばラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジオクチルジメチルアンモニウムブロマイド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロマイド;トリアルキル(C3〜80)ベンジルアンモニウム塩、例えばラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド(塩化ベンザルコニウム);アルキル(C2〜60)ピリジニウム塩、例えばセチルピリジニウムクロライド;ポ
リ(n=1〜100)オキシアルキレン(C2〜4)トリアルキル(C3〜80)アンモニウム塩、例えばポリオキシエチレントリメチルアンモニウムクロライド;サパミン型第4級アンモニウム塩、例えばステアラミドエチルジエチルメチルアンモニウムメトサルフェート]およびアミン塩型〔脂肪族高級アミン(C8〜24、例えばラウリルアミン、ステアリルアミン、セチルアミン、硬化牛脂アミンおよびロジンアミン)の無機酸(例えば塩酸、硫酸、硝酸およびリン酸)塩または有機酸[C2〜22、例えば酢酸、プロピオン酸、ラウリル酸、オレイン酸、安息香酸、コハク酸、アジピン酸およびアゼライン酸]塩;脂肪族アミン(C1〜30)のEO付加物等の無機酸(前記のもの)塩または有機酸(前記のもの)塩;3級アミン(トリエタノールアミンモノステアレート、ステアラミドエチルジエチルメチルエタノールアミンなど)の無機酸(前記のもの)塩または有機酸(前記のもの)塩など〕が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、カルボン酸(C8〜22の飽和または不飽和脂肪酸)またはその塩、カルボキシメチル化物の塩[例えばC8〜18の脂肪族アルコールおよび/またはそのEO(1〜10モル)付加物などのカルボキシメチル化物の塩]、硫酸エステル塩[例えば高級アルコール(C8〜18)硫酸エステル塩]、高級アルキルエーテル硫酸エステル塩[例えば高級アルコール(C8〜18)のEO(1〜10モル)付加物の硫酸エステル塩]、硫酸化油(天然の不飽和油脂または不飽和のロウをそのまま硫酸化して中和した塩)、硫酸化脂肪酸エステル(不飽和脂肪酸の低級アルコールエステルを硫酸化して中和した塩)、硫酸化オレフィン(C12〜18のオレフィンを硫酸化して中和した塩)、スルホン酸塩[例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、スルホコハク酸ジエステル型、α−オレフィン(C12〜18)スルホン酸塩およびイゲポンT型]およびリン酸エステル塩[例えば高級アルコール(C8〜60)リン酸エステル塩、高級アルコール(C8〜60)EO付加物リン酸エステル塩およびアルキル(C4〜60)フェノールEO付加物リン酸エステル塩]が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸型両性界面活性剤[例えば高級アルキルアミン(C12〜18)のプロピオン酸(塩)]、ベタイン型両性界面活性剤[例えばアルキル(C12〜18)ジメチルベタインおよびアルキル(C12〜18)ジヒドロキシエチルベタイン]、硫酸エステル(塩)型両性界面活性剤[例えば高級アルキル(C8〜18)アミンの硫酸エステル(塩)およびヒドロキシエチルイミダゾリン硫酸エステル(塩)]、スルホン酸(塩)型両性界面活性剤[例えばペンタデシルスルホタウリンおよびイミダゾリンスルホン酸(塩)]およびリン酸エステル(塩)型両性界面活性剤[例えばグリセリン高級脂肪酸(C8〜22)エステル化物のリン酸エステル(塩)]が挙げられる。
上記の両性界面活性剤およびアニオン界面活性剤における塩としては、アルカリ金属(例えばナトリウムおよびカリウム)塩、アルカリ土類金属(例えばカルシウムおよびマグネシウム)塩、アンモニウム塩、アルキルアミン(C1〜20)塩およびアルカノールアミン(C2〜12、例えばモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン)塩等が挙げられる。
[II]の製造法としては、(1)(C)、(D)および必要により加える(E)をトルエン等の有機溶媒に溶解し、これを撹拌下有機溶媒に滴下または一定速度で投入しながら、ディスパーサー等で撹拌分散または溶解させる方法、および(2)(C)、(D)および必要により加える(E)の、融点以上に加熱した後、撹拌下有機溶媒に滴下または一定速度で投入しながら、ディスパーサー等で撹拌分散または溶解させる方法が含まれる。
上記分散させるに際して用いられる分散剤としては、前記分散剤(E11)が挙げられる。
上記有機溶媒としては、例えば炭化水素、セロソルブ、ケトン、アルコール、エステル
およびアミドが挙げられる。
炭化水素としては、芳香族(C6〜24、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、トリエチルベンゼン、アミルベンゼン、ジアミルベンゼン、アミルトルエン、ジフェニルエタンおよびテトラリン)、脂肪族(C6〜24、例えばヘキサン、ヘプタンオクタンおよびデカン)および脂環式(C6〜24、例えばシクロヘキサン、シクロヘキセン、メチルシクロヘキサンおよびデカリン)炭化水素が挙げられる。
セロソルブとしては、C3〜18、例えばメチルセロソルブ、エチルセロソルブ、n−およびi−プロピルセロソルブおよびn−、sec−、i−およびt−ブチルセロソルブ;ケトンとしては、C3〜17、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトンおよびメチルイソブチルケトン;アルコールとしては、C1〜18、例えばメタノール、エタノールおよびn−およびi−プロパノール;エステルとしては、C3〜18、例えば酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチルおよびプロピオン酸エチル;アミドとしては、C1〜18、例えばジメチルホルムアミドが挙げられる。
これらのうち[II]の分散もしくは溶液安定性の観点から好ましいのは炭化水素、セロソルブおよびケトン、さらに好ましいのは炭化水素およびセロソルブである。
[II]中の(C)の濃度は通常1重量%以上、接着性および乾燥効率の観点から好ましくは3〜95重量%である。
本発明の接着剤組成物を水性分散体、溶媒分散体または溶液形態の接着剤組成物として使用するに際しては、まず被着体の一方の表面に塗布し、該塗布面と他の被着体表面同士を合せた後に、室温もしくは加熱(例えば50〜120℃で20秒〜120分)して被着体同士を圧着させるか、あるいは接着剤組成物を被着体の一方の表面に塗布し、室温もしくは加熱(例えば50〜120℃で10秒〜120分)して造膜させた後、他の被着体表面を合せ、室温もしくは加熱(例えば50〜120℃で20秒〜120分)して被着体同士を圧着させる。
また、接着剤組成物の塗布厚み(加熱固化後)は、接着性および乾燥効率の観点から好ましくは0.05〜500μm、さらに好ましくは0.1〜100μmである。
被着体としては、無極性樹脂(ポリオレフィン樹脂等)、極性を有する樹脂(例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテルおよびポリカーボネート樹脂)および金属(例えば、鉄、アルミニウム、銅)が挙げられる。
ポリオレフィン樹脂には、前記(A)の製造方法として例示した重合法、または高分子量ポリオレフィン(好ましくはMn50,000〜400,000)の減成(熱的、化学的および機械的減成)法で得られるもの、例えば、エチレン系重合体、プロピレン系重合体、エチレン/プロピレン共重合体およびC4以上のオレフィンの(共)重合体が含まれる。
ポリエステル樹脂としては、芳香族含有ポリエステルおよび脂肪族ポリエステルが挙げられる。芳香族含有ポリエステルとしては、ポリアルキレン(C2〜24)テレフタレート[例えばポリエチレンテレフタレート(PET)およびポリブチレンテレフタレート(PBT)]、ポリアルキレン(C2〜24)イソフタレート[例えばポリエチレンイソフタレートおよびポリブチレンイソフタレート]およびポリ−p−フェニレンエステル[例えばポリ−p−フェニレンマロネート、ポリ−p−フェニレンアジペートおよびポリ−p−フェニレンテレフタレート]等、脂肪族ポリエステルとしては、ポリブチレンアジペート、ポリエチレンアジペート、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリ乳酸等;ポリアミド樹脂としては、ポリカプラミド(6−ナイロン)、ポリヘキサメチレンアジポアミド(6,6−ナイロン)、ポリヘキサメチレンセバカミド(6,10−ナイロン)、ポリウンデカンアミド(11−ナイロン)、ポリ−ω−アミノヘプタン酸(7−ナイロン)およびポリ−ω−アミノノナン酸(9−ナイロン)等;ポリエーテル樹脂としては、ポリオキシメチレン、ポリオキシエチレン、ポリオキシフェニレン(PPO)およびポリ−1,3−ジオキソラン等;ポリカーボネート樹脂としては、ビスフェノールA、−Fおよび−S系ポリカーボネート樹脂(該ビスフェノールとホスゲンまたは炭酸ジフェニルとの縮合物等)等が挙げられる。
本願発明の接着剤組成物は、上記被着体の組み合わせのうち、無極性樹脂、極性を有する樹脂および金属のそれぞれ同士の初期接着性や、無極性樹脂と金属との初期接着性に優れることはもちろん、とくに無極性樹脂と極性を有する樹脂および金属と極性を有する樹脂との組み合わせにおける初期接着性に優れる。
以下実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例中の部は重量部、モル%以外の%は重量%を表す。
製造例1
エチレン/プロピレン共重合体であるポリオレフィン(Mn100,000)を熱減成(窒素通気下、有機過酸化物不存在下、常圧、360℃×85分間にて実施)して得られた、プロピレン98モル%およびエチレン2モル%を構成単位とする、Mn4,000、C1,000個当たりの二重結合数3.0個のポリオレフィン88部を冷却管付き三ツ口フラスコに仕込み、窒素置換した後、窒素通気下に180℃まで加熱昇温し溶融させた。
次に無水マレイン酸12部を加え、均一に混合した後、キシレン10部に溶解したジクミルパーオキサイド0.6部を滴下し、180℃で3時間撹拌を続けた。その後、減圧下でキシレンを留去し、酸変性物を得た。次にベンジルアルコール26部を加え、190℃で3時間撹拌した後、減圧下で生成水を留去し、酸価0、ケン化価106、融点151℃、Mn5,600のエステル化物(C1)を得た。
製造例2
エチレン/プロピレン共重合体であるポリオレフィン(Mn8,000)を熱減成(窒素通気下、有機過酸化物不存在下、常圧、320℃×30分間にて実施)して得られた、プロピレン99モル%およびエチレン1モル%を構成単位とする、Mn2,800、C1,000個当たりの二重結合数10個のポリオレフィン95部を冷却管付き三ツ口フラスコに仕込み、窒素置換した後、窒素通気下に180℃まで加熱昇温し溶融させた。
次に無水マレイン酸6部を加え、均一に混合した後、キシレン10部に溶解したジクミルパーオキサイド0.7部を滴下し、180℃で3時間撹拌を続けた。その後、減圧下でキシレンを留去し、酸変性物を得た。次に2−ナフタレンエタノールEO6モル付加物23部を加え、190℃で3時間撹拌した後、減圧下で生成水を留去し、酸価0、ケン化価51、融点142℃、Mn3,900のエステル化物(C2)を得た。
製造例3
エチレン/プロピレン共重合体であるポリオレフィン(Mn500,000)を熱減成(窒素通気下、有機過酸化物不存在下、常圧、360℃×30分間にて実施)して得られた、プロピレン99.9モル%およびエチレン0.1モル%を構成単位とする、Mn35,000、C1,000個当たりの二重結合数0.2個のポリオレフィン99部を冷却管付き三ツ口フラスコに仕込み、窒素置換した後、窒素通気下に180℃まで加熱昇温し溶融させた。
次に無水マレイン酸1部を加え、均一に混合した後、キシレン10部に溶解したラウロイルパーオキサイド0.2部を滴下し、180℃で3時間撹拌を続けた。その後、減圧下でキシレンを留去し、酸変性物を得た。次にフェニルエチルアルコールEO4モル付加物5部を加え、190℃で3時間撹拌した後、減圧下で生成水を留去し、酸価0、ケン化価8、融点155℃、Mn36,000のエステル化物(C3)を得た。
製造例4
エチレン/1−ドデセン/プロピレン共重合体であるポリオレフィン(Mn15,000)を熱減成(窒素通気下、有機過酸化物不存在下、常圧、350℃×60分間にて実施)して得られた、プロピレン75モル%、エチレン20モル%および1−ドデセン5モル%を構成単位とする、Mn1,000、C1,000個当たりの二重結合数10.0個のポリオレフィン96部を冷却管付き三ツ口フラスコに仕込み、窒素置換した後、窒素通気下に180℃まで加熱昇温し溶融させた。
次に無水マレイン酸2部を加え、均一に混合した後、キシレン10部に溶解したジ−t−ブチルパーオキサイド0.5部を滴下し、180℃で3時間撹拌を続けた。その後、減圧下でキシレンを留去し、酸変性物を得た。次にベンジルアルコール2部を加え、190℃で3時間撹拌した後、減圧下で生成水を留去し、酸価0、ケン化価46、融点114℃、Mn1,500のエステル化物(C4)を得た。
製造例5
エチレン/プロピレン共重合体であるポリオレフィン(Mn150,000)を熱減成(窒素通気下、有機過酸化物不存在下、常圧、360℃×30分間にて実施)して得られた、プロピレン78モル%およびエチレン22モル%を構成単位とする、Mn29,000、C1,000個当たりの二重結合数0.5個のポリオレフィン98部を冷却管付き三ツ口フラスコに仕込み、窒素置換した後、窒素通気下に180℃まで加熱昇温し溶融させた。
次に無水マレイン酸2部を加え、均一に混合した後、キシレン10部に溶解したジ−t−ブチルパーオキサイド0.3部を滴下し、180℃で3時間撹拌を続けた。その後、減圧下でキシレンを留去し、酸変性物を得た。次にベンジルアルコールEO3モル付加物2部を加え、190℃で3時間撹拌した後、減圧下で生成水を留去し、酸価0、ケン化価4、融点125℃、Mn30,000のエステル化物(C5)を得た。
製造例6
4−メチル−1−ペンテン/プロピレン共重合体であるポリオレフィン(Mn100,000)を熱減成(窒素通気下、有機過酸化物不存在下、常圧、360℃×30分間にて実施)して得られた、プロピレン95モル%および4−メチル−1−ペンテン5モル%を構成単位とする、Mn30,000、C1,000個当たりの二重結合数0.3個のポリオレフィン97部を冷却管付き三ツ口フラスコに仕込み、窒素置換した後、窒素通気下に180℃まで加熱昇温し溶融させた。
次に無水マレイン酸3部を加え、均一に混合した後、キシレン10部に溶解したジ−t−ブチルパーオキサイド0.4部を滴下し、180℃で3時間撹拌を続けた。その後、減圧下でキシレンを留去し、酸変性物を得た。次にベンジルアルコール6部を加え、190℃で3時間撹拌した後、減圧下で生成水を留去し、酸価0、ケン化価4、融点158℃、Mn31,000のエステル化物(C6)を得た。
製造例7
1−オクテン/プロピレン共重合体であるポリオレフィン(Mn100,000)を熱減成(窒素通気下、有機過酸化物不存在下、常圧、360℃×70分間にて実施)して得られた、プロピレン95モル%および1−オクテン5モル%を構成単位とする、Mn5,600、C1,000個当たりの二重結合数0.3個のポリオレフィン97部を冷却管付き三ツ口フラスコに仕込み、窒素置換した後、窒素通気下に180℃まで加熱昇温し溶融させた。
次に無水マレイン酸3部を加え、均一に混合した後、キシレン10部に溶解したジ−t−ブチルパーオキサイド0.4部を滴下し、180℃で3時間撹拌を続けた。その後、減圧下でキシレンを留去し、酸変性物を得た。次にベンジルアルコールEO3モル付加物3部を加え、190℃で3時間撹拌した後、減圧下で生成水を留去し、酸価0、ケン化価40、融点148℃、Mn6,000のエステル化物(C7)を得た。
製造例8
製造例1において、熱減成で得られたポリオレフィンが、プロピレン80モル%、1−ブテン20モル%を構成単位とし、C1,000個当たりの二重結合数3.0個であること以外は製造例1と同様に行い、酸価0、ケン化価105、融点90℃、Mn5,600のエステル化物(C8)を得た。
製造例9
製造例1において、ベンジルアルコール26部をベンジルアルコールEO5モル付加物78部とすること以外は製造例1と同様に行い、酸価0、ケン化価105、融点148℃、Mn8,000のエステル化物(C9)を得た。
製造例10
製造例1において、熱減成で得られたポリオレフィンが、プロピレン80モル%、エチレン5モル%、1−ブテン15モル%を構成単位とし、C1,000個当たりの二重結合数が3.0個であること以外は製造例1と同様に行い、酸価0、ケン化価88、融点85℃、Mn5,900のエステル化物(C10)を得た。
比較製造例1
製造例1において、ベンジルアルコールと反応させないこと以外は製造例1と同様に行い、酸価55、ケン化価0、融点153℃、Mn4,500の酸変性物(比C1)を得た。
比較製造例2
製造例1において、ベンジルアルコールをオクチルアルコールとすること以外は製造例1と同様に行い、酸価8、ケン化価93.6、融点151℃、Mn5,600のエステル化物(比C2)を得た。
比較製造例3
製造例1において、熱減成で得られたポリオレフィンが、プロピレン25モル%、エチ
レン5モル%、1−ブテン70モル%を構成単位とするC1,000個当たりの二重結合数が3.0個であること以外は製造例1と同様に行い、酸価0、ケン化価88、融点78℃、Mn5,900のエステル化物(比C3)を得た。
実施例1〜10、比較例1〜3
(C1)〜(C10)および(比C1)〜(比C3)の各95部、粘着付与樹脂[商品名「アルコンP−100」、荒川化学(株)製、以下同じ。]5部を160℃で均一に混合して接着剤組成物(X−1)〜(X−10)および(比X−1)〜(比X−3)を得た。
実施例11、比較例4
(C1)または(比C1)を20部、粘着付与樹脂80部を用いたこと以外は、実施例1〜10と同様に行い、接着剤組成物(X−11)および(比X−4)を得た。
実施例12、比較例5
(C2)または(比C2)を99部、粘着付与樹脂1部を用いたこと以外は、実施例1〜10と同様に行い、接着剤組成物(X−12)および(比X−5)を得た。
実施例13、比較例6
(C3)または(比C3)を30部、粘着付与樹脂70部を用いたこと以外は、実施例1〜10と同様に行い、接着剤組成物(X−13)および(比X−6)を得た。
実施例14〜26、比較例7〜12
(X−1)〜(X−13)並びに(比X−1)〜(比X−6)の各10部およびキシレン90部をそれぞれ120℃で均一に混合して溶液型接着剤組成物(X−14)〜(X−26)並びに(比X−7)〜(比X−12)を得た。
実施例27〜39、比較例13〜18
非イオン性界面活性剤[商品名「ナロアクティN85」、三洋化成工業(株)製]11部、非イオン性界面活性剤[商品名「ナロアクティN70」、三洋化成工業(株)製]5部、アニオン性界面活性剤[商品名「エレミノールES−20」、三洋化成工業(株)製]4部、を水400部に溶解し、90℃を保つように保温し、(X−1)〜(X−13)および(比X−1)〜(比X−6)をそれぞれ160℃で溶融し、滴下しながら、回転数10,000rpm、10分間の条件でホモジナイザー[商品名「T.K.ROBOMICS」、プライミックス(株)製]にて乳化し、固形分25%の水性分散体型接着剤組成物(X−27)〜(X−39)および(比X−13)〜(比X−18)をそれぞれ得た。
比較例19
市販のウレタン系接着剤の主剤[商品名「AU−7400GL」、アイカ工業(株)製]9部と硬化剤[商品名「AUH−1」、アイカ工業(株)製]1部を室温にて混合し、水性分散体型接着剤組成物(比X−19)を得た。
溶液型接着剤組成物[(X−14)〜(X−26)、(比X−7)〜(比X−12)]、および水性分散体型接着剤組成物[(X−27)〜(X−39)および(比X−13)〜(比X−19)]について、下記の試験を行った。結果を表1、表2に示す。
[接着性試験]
板状(100×25×2mm)のポリプロピレン(以下PPと略記)およびアルミニウム(以下Alと略記)[いずれも(株)エンジニアリングテストサービス製]にバーコーターNo.14で溶液型接着剤組成物または水性分散体型接着剤組成物を塗布し(加熱固化後の接着層の厚みが70μmとなるように塗布)、溶剤または水を風乾させ塗布板を得た。該塗布板とPETフィルム(厚み100μm)を接着剤組成物の塗布面を挟んで重ね、温度160℃、加圧荷重1kg/cm2、加圧時間1分、5分および30分の条件で熱
処理した後、室温まで冷却した。得られた試験片について、25℃雰囲気下で24時間静置した後、JIS K6854−3に準拠して、接着強度測定装置[商品名「オートグラフAG−100KNG」、(株)島津製作所製]を用いて1.0mm/分の引張速度で剥離強度を測定し、剥離強度の最大値をT型剥離接着強度とした(単位g/25mm)。
Figure 0005079436
Figure 0005079436
表1、表2の結果から、本発明の接着剤組成物は、比較の接着剤組成物に比べ無極性樹脂と極性を有する樹脂との初期接着性および金属と極性を有する樹脂との初期接着性に優れることがわかる。
本発明の接着剤組成物は、無極性樹脂(ポリオレフィン樹脂等)と極性を有する樹脂(
ポリエステル等)との接着、および極性を有する樹脂(ポリエステル樹脂等)と金属(アルミニウム等)との接着等において、初期接着性に優れることから、該組成物を用いて被着体を積層してなる積層体や、該積層体からなる包装材または容器等として、各産業分野、食品、医療品、工業用品等の包装材、容器分野において幅広く用いることができ、極めて有用である。

Claims (8)

  1. プロピレン75〜99.9モル%と、エチレンおよび炭素数4〜12のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のオレフィン(a)0.1〜25モル%を構成単位とするポリオレフィン(A)の酸変性物と炭素数7〜24の芳香環含有アルコール(B)とのエステル化物(C)、および粘着付与樹脂(D)からなることを特徴とする接着剤組成物。
  2. (A)が、分子末端および/または分子内に炭素数1,000個当たり0.2〜10個の二重結合を有する請求項1記載の組成物。
  3. (A)が、数平均分子量8,000〜500,000のポリオレフィンを熱減成してなるポリオレフィンである請求項1または2記載の組成物。
  4. (C)と(D)の合計重量に基づく(C)の割合が20〜99%である請求項1〜3のいずれか記載の組成物。
  5. さらに、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、顔料、染料、香料、帯電防止剤、抗菌剤、防かび剤、難燃剤、分散剤、湿潤剤および可塑剤からなる群から選ばれる1種または2種以上の添加剤を含有させてなる請求項1〜4のいずれか記載の組成物。
  6. 接着剤組成物が水性分散体、溶媒分散体または溶液である請求項1〜5のいずれか記載の組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか記載の組成物を用いて被着体を積層してなる積層体。
  8. 請求項7記載の積層体からなる包装材または容器。
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