JP5057118B2 - 車両用ドアラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車体側のストライカと係合可能な車両用ドアラッチ装置に関する。
従来、車両用ドアラッチ装置においては、ドアに固定される剛性樹脂製のボディの内部に、車体側のストライカと係合可能なラッチと、ストライカと係合したラッチに係合してドアを閉鎖状態に保持可能なラチェットとを回動可能に設けると共に、ボディの裏面側(車両において前方を向く面)に、ラチェットと一体的に回動可能なオープンレバーを枢支することによって、ドアに設けられる操作ハンドルの開扉操作に基づいて解除作動する解除作動レバーによりオープンレバーを回動させ、ラチェットをラッチから離脱する方向へ回動させるように構成されている。
特開2002−129809号公報
しかし、上述のような車両用ドアラッチ装置においては、オープンレバーをボディの裏面に固定される金属製のバックプレートの前面側にラチェットと同軸上に枢支する構成であるため、オープンレバーを特に軸方向へがたが発生しないように枢支するには、ワッシャーやスペーサを、オープンレバーを枢支するための枢軸に設けた鍔部とオープンレバーとの間に組み付ける必要がある。その結果、枢軸の長さが必然的に長くなって強度的に好ましくないだけでなく、部品数が多くなって組立て工数も増えることからコスト高を招く虞がある。
本発明は、上記課題に鑑み、簡単な構成により、オープンレバーをラチェットと同軸上に強度的に優れた形態で取付け可能とした車両用ドアラッチ装置を提供することを目的とする。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
ドアに固定されると共に、表面にカバープレート、裏面にバックプレートをそれぞれ固定したボディと、前記ボディ内にラッチ軸により枢支され、車体側のストライカと係合可能なラッチと、前記ボディ内にラチェット軸により枢支され、前記ストライカに係合した前記ラッチに係合可能なラチェットと、前記ドアに設けられる開扉操作ハンドルの操作に基づいて解除作動可能な解除作動手段と、前記ラチェットと同軸上に枢支されて前記ラチェットと一体的に回動可能であって、前記解除作動手段の解除作動に従動して回動することにより前記ラチェットを前記ラッチから離脱する方向へ回動させ得るオープンレバーとを備え、前記ボディの裏面における前記ラチェット軸が挿通する軸孔の周囲に、前記バックプレートへ向けて突出する円筒支持部を一体的に設け、前記オープンレバーの軸孔を、前記円筒支持部に回動可能に枢嵌し、前記オープンレバー前記オープンレバーにおける前記ラチェットの軸によって支持される被支持部の周囲のほぼ全域を、前記ボディの裏面と前記バックプレートとの間に挟持させた状態で回動可能に設けられるとともに、前記ボディに設けた貫通孔を通って前記ボディ内に進入する折曲係合部を有し、前記折曲係合部が前記ラチェットに係合することにより、前記オープンレバーと前記ラチェットとが一体的に回動する。
さらに第の発明は、第1の発明において前記オープンレバーはさらに、前記解除作動手段が解除作動したとき、前記解除作動手段に当接可能な被解除部を有し、前記被解除部は、前記ボディの裏面と前記バックプレートとの間に挟持されないで、かつ前記ボディの裏面から離れる方向へ折曲形成される。
さらに第の発明は、第1または第2の発明において前記ラチェット軸の一端を前記カバープレートの軸孔の周囲、同じく他端を前記バックプレートの軸孔にそれぞれ挿入し、前記ラチェット軸の一端及び他端をそれぞれかしめる。
本発明の車両用ドアラッチ装置においては、オープンレバーをボディとバックプレートの間に回動可能に配置したことにより、簡単な構成でオープンレバーの軸方向へのがたを確実に抑えることができると共に、強度的に優れたものとすることができる。また、ワッシャやスペーサを減らすことができ、部品数及びコストの削減を図ることが可能となる。
本発明に係わるドアラッチ装置の斜視図である。 同じくドアラッチ装置の正面図である。 同じくドアラッチ装置の室内側側面図である。 同じくドアラッチ装置の分解斜視図である。 同じくドアラッチ装置における噛合ユニットの内部構造を示す正面図である。 同じくドアラッチ装置における噛合ユニットの裏面図である。 図6におけるVII−VII線横断面図である。 ロック状態における操作ユニットの車内側側面図である。 アンロック状態における操作ユニットの車内側側面図である。 ドアラッチ装置の内部構造を示す斜視図である。 操作ユニットの要部の斜視図である。 操作ユニットの要部の斜視図である。 図3におけるXIII−XIII線拡大断面図である。 ウォームホイール及びロックレバーの作動説明図である。 ロックレバーがロック位置にあるときのウォームホイール及びロックレバーの車内側側面図である。 ロックレバーが中間位置に停止したときのウォームホイール及びロックレバーの車内側側面図である。 図2におけるXVII−XVII線拡大断面図である。 図3におけるXVIII−XVIII線拡大断面図である。 インサイドレバーが作動したときの第1作動説明図である。 インサイドレバーが作動したときの第2作動説明図である。 車内側から見た第1、2リフトレバーの斜視図である。 車外側から見た第1、2リフトレバーの斜視図である。 車内側から見た組付け途中の第1、2リフトレバーの斜視図である。 パニック状態が発生したときの要部の第1作動説明図である。 パニック状態が発生したときの要部の第2作動説明図である。 パニック状態が発生したときの要部の第3作動説明図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、図2における図面奥側及び図3における左方を「前方」とし、図2における図面手前側及び図3における右方を「後方」とし、図2における右方及び図3における図面奥側を「車外側」とし、図2における左方及び図3における図面手前側を「車内側」とする。
図1〜3に示すように、ドアラッチ装置1は、自動車のフロントドア(以下、ドアと記す)の後端内側に取り付けられると共に、ドアを閉鎖状態に拘束するための噛合ユニット2と、噛合ユニット2に組み付けられる操作ユニット3とを備える。
さらに図4〜6に示すように、噛合ユニット2は、3本のボルト4によりドア後端内側のパネルに固定される合成樹脂製のボディ5と、ボディ5の後面側(表面側)の開口を閉塞する金属製のカバープレート6と、ボディ5内にあってボディ5とカバープレート6との間に回動可能に支持され、ドアの閉鎖時に車体側に固着されたストライカSと係合可能なラッチ8と、ボディ5内にあってボディ5とカバープレート6との間に回動可能に支持され、ラッチ5に係脱可能なラチェット10と、ボディ5の前面(裏面)に設置される金属製のバックプレート11と、ボディ5とバックプレート11との間に配置されてラチェット10と一体的に回動可能なオープンレバー15とを含む。なお、図5は、ボディ5内の内部構造を明示するため、カバープレート6を省略している。
ボディ5には、各ボルト4がそれぞれ挿入される前後方向へ貫通するボルト挿入孔51が設けられ、同じく後面には、ドアの閉鎖時にストライカSが進入可能なストライカ進入溝52が設けられ、また、同じく前面には、図7に示すように、ラチェット10を枢支するためのラチェット軸9が挿入される軸孔53の周囲にあって、バックプレート11へ向けて突出する円筒支持部54が設けられている。なお、円筒支持部54の突出量は、オープンレバー15の板厚よりも僅かに大きくなるように設定される。
ラッチ8は、前後方向を向くラッチ軸7によりボディ5内に枢支されるとともに、ラッチ軸7の周りに設けられたばね16の付勢力により常時図5に2点鎖線で示す待機位置8Aへ付勢されている。
ラチェット10は、前後方向を向くラチェット軸9によりボディ5内に枢支されると共に、ラチェット軸9の斜め下方にあってボディ5に一体的に設けられた突軸部55に支持されたばね12の付勢力により常時図5に示す係合位置へ付勢されている。ラチェット10の側面には、オープンレバー15に設けられる折曲係合部151が係合する係合孔101が穿設されている。
図7に明示されるように、ラチェット軸9は、カバープレート6に設けられた軸孔62、ボディ5の軸孔53及びバックプレート11に設けられる軸孔113に挿入されると共に、ラチェット軸9におけるカバープレート6側に露出する一端及びバックプレート11側に露出する他端は、カバープレート6の軸孔62及びバックプレート11の軸孔113にそれぞれかしめ固定される。
図5に明示されるように、ばね12は、一端121がボディ5に係止され、他端122がラチェット10の前面における係合孔101の周辺に突設された正面視コ字状の突部103に係止されることによって、ラチェット10に対して係合方向(係合位置に向かう方向)の付勢力を付与し、当該付勢力は、ラチェット10を介してオープンレバー15に伝達される。
ドアが閉鎖状態にあって、ラッチ8がストライカSと係合した図5に実線で示すフルラッチ位置にあるときには、ラチェット10の先端部に設けられた係合部102がラッチ8の係合爪82に係合してラッチ8をフルラッチ位置に拘束し、また、ドアが開放状態にあって、ラッチ8がストライカSから離脱した待機位置8Aにあるときには、ラチェット10の係合部102は、ラッチ8の係合爪82から外れて外周縁に当接する。なお、ラッチ8が待機位置8Aにあるときのラチェット10の停止位置と、ラッチ8がフルラッチ位置にあるときのラチェット10の停止位置とは、ほぼ同一である。
ドアが閉じられると、図5に示すように、ストライカSは、ボディ5及びカバープレート6のストライカ進入溝52、61内に進入してラッチ8の係合溝81に係合する。これにより、ラッチ8は、ばね16の付勢力に抗して枢軸7を中心に待機位置8Aからフルラッチ位置へ回動し、ラチェット10は、ばね12の付勢力によってラッチ8の係合爪82に係合し、ラッチ8の待機位置8Aへ向かう方向の回動を阻止してドアを閉鎖状態に拘束する。
また、ドアが閉鎖状態に拘束されている状態のとき、ドアの車外側に設けられる開扉操作ハンドルをなすアウトサイドハンドル(図示略)またはドアの車内側に設けられるインサイドハンドル(図示略)が操作されると、解除作動手段をなす後述の第1、2リフトレバー20、21の解除作動に基づくオープンレバー15の回動によりラチェット10がばね12の付勢力に抗して解除方向(図5に示す位置から時計方向)へ回動することにより、ラチェット10の係合部102がラッチ8の係合爪82から離脱してドアの開放を可能にする。
図6、7に明示されるように、バックプレート11は、ボディ5の前面に固定されると共に、ドアパネル、カバープレート6及びボディ5に挿入される各ボルト4がそれぞれ螺合する雌ねじ孔111と、ボディ5の円筒支持部54の先端部に当接する支持部112と、支持部112にあってラチェット軸9が挿入される軸孔113とを形成している。
オープンレバー15は、ボディ5の前面(裏面)とバックプレート11の支持部112との間に挟持された状態で、ラチェット10と同軸上で回動し得るようにボディ5の円筒支持部54に軸孔154が枢嵌され、オープンレバー15の車外側を向く一端部には、ボディ5へ折曲された折曲係合部151が設けられ、また同じく車内側を向く他端部には、被解除部153が設けられ、被解除部153の先端には、後方へ折曲されたキャンセル部152が設けられる。
オープンレバー15における車外側の一端部側は、ボディ5の前面とバックプレート11の支持部112との間に挟持され、折曲係合部151は、ボディ5に設けられたラチェット軸9を中心とする円弧孔56を通ってボディ5内に進入してラチェット10の係合孔101に係合する。これにより、オープンレバー15とラチェット10とは、常時一体的に回動するように連結される。
オープンレバー15の被解除部153には、アンロック状態のとき操作ユニット3の第2リフトレバー21の解除部211が当接可能であり、また、キャンセル部152には、ロック状態のとき操作ユニット3のキャンセルレバー23が当接可能である。
オープンレバー15の他端部側に設けられるキャンセル部152及び被解除部153は、バックプレート11の支持部112よりも前方(ボディ5の裏面から離間する方向)へ突出するように折曲される。すなわち、操作ユニット3の構成要素に対して当接関係にあるオープンレバー15のキャンセル部152及び被解除部153は、ボディ5とバックプレート11の支持部112との間に挟持されないで、支持部112よりも前方へ延出するように形成される。
上述のように、オープンレバー15をボディ5の円筒支持部54に枢支すると共に、オープンレバー15の軸孔154に支持される被支持部の周辺を含む一側部側を、ボディ5の前面とバックプレート11の支持部112との間に挟持すると、次のような作用効果を奏する。(1)ワッシャーやスペーサ等をラチェット軸9に一切取り付けない構成としても、オープンレバー15の回転軸線方向(ラチェット軸9の軸線方向)へのガタ付きを確実に抑えることができる。(2)ワッシャーやスペーサ等をラチェット軸9に一切取り付けない構成が可能となるため、部品点数を削減してコスト及び組立て工数を下げることができる。さらには、ラチェット軸9の軸方向の長さを短縮して、ドアラッチ装置1における前後方向の厚さt(図7参照)を薄くすることができる。(3)ラチェット軸9の一端をカバープレート6の軸孔62、他端をバックプレート11の軸孔113にそれぞれかしめ固定することが可能となり、ラチェット軸9をカバープレート6及びバックプレート11に対して強固に固着し、ラチェット10及びオープンレバー15の支持強度を向上させることができる。
次に、操作ユニット3について説明する。主に図4に示すように、操作ユニット3は、ボディ5の前面に取り付けられる合成樹脂製のケーシング13と、ケーシング13の車内側を向く開口を閉塞する合成樹脂製のカバー14とを備え、ケーシング13には、ロック、アンロック操作用の正逆回転可能なモータ17と、ウォームホイール(歯車)18と、ロックレバー19と、第1、2リフトレバー20、21と、インサイドレバー22と、キャンセルレバー23と、第1キーレバー24と、第2キーレバー25と、連係レバー26と、アウトサイドレバー27と、スイッチターミナル40等が設けられる。
ケーシング13は、ボディ4の前面を覆う第1ケーシング部13Aと、車内側を向く第2ケーシング部13Bとを一体的に形成し、第1ケーシング部13Aはボディ5に固定され、第2ケーシング部13Bの車内側を向く開口は、カバー14により閉塞される。
ケーシング13における第2ケーシング部13Bの下部には、ロックレバー19の連結部193及びインサイドレバー22の連結部221、並びに各連結部193、221に連結される操作力伝達部材30、32を隠蔽する蓋部材130が開閉可能に連結される。蓋部材130は、ケーシング13に各部品を組み付ける作業中は、図1に示すように開放され、操作力伝達部材30、32をロックレバー19、インサイドレバー22の連結部193、221にそれぞれ連結した後は、図3に示すように閉鎖される。
第1キーレバー24は、第2ケーシング部13B内の最上部に車内外方向を向く軸回りに回動可能に枢支されると共に、ドアの車外側に設けられるキーシリンダ(図示略)のロック操作に基づいて、図8、9に示す中立位置からロック方向(図8、9において反時計方向)へ所定角度回動し、また同じくアンロック操作に基づいて、中立位置からアンロック方向(図8、9において時計方向)へ所定角度回動する。
第2キーレバー25は、第2ケーシング部13Bとカバー14との間に第2ケーシング13Bに一体的に設けられた車内外方向を向く支軸31により枢支されると共に、上部に設けた上下方向の長孔251には、第1キーレバー24の下端部に設けた突部241が係合される。これにより、第2キーレバー25は、第1キーレバー24の動作に同期して、図8、9に示す中立位置からロック方向(図8、9において時計方向)及びアンロック方向(図8、9において反時計方向)へ所定角度回動する。
第2ケーシング部13B内における第2キーレバー25の周辺には、キースイッチ41が設けられる。キースイッチ41は、その検知アーム411が第2キーレバー25に係合することによって、第1、2キーレバー24、25が中立位置からアンロック方向へ回動したこと及びロック方向へ回動したこと、すなわちキーシリンダがアンロック操作されたこと及びロック操作されたことを検出する。
連係レバー26は、第2キーレバー25と同軸上に枢支されて図8に示すロック位置と図9に示すアンロック位置とに回動可能であると共に、第2キーレバー25と重合する面には、第2キーレバー25の回動方向に対して所定の遊びを介して当接可能な被当接部261が設けられている。第2ケーシング部13B内における連係レバー26の近傍には、連係レバー26の各位置、すなわちロック状態及びアンロック状態を検出するための位置検出スイッチ42が設けられる。
連係レバー26の下部には、ロックレバー19に連結される上下方向の長孔262が設けられ、同じく上端部には、被検知部263が設けられる。連係レバー26のロック、アンロック位置は、連係レバー26の回動に伴って被検知部263が位置検出スイッチ42に接触したり離れたりすることで位置検出スイッチ42により検出される。
図8に示すように、連係レバー26がロック位置にある場合、第1、2キーレバー24、25がキーシリンダのアンロック操作に基づいて中立位置からアンロック方向へ回動すると、第2キーレバー25が連係レバー26の被当接部261の一側部に当接することにより、連係レバー26は、反時計方向へ回動して図9に示すアンロック位置に移動する。また、図9に示すように、連係レバー26がアンロック位置にある場合、第1、2キーレバー24、25がキーシリンダのロック操作に基づいて中立位置からロック方向へ回動すると、第2キーレバー25が連係レバー26の被当接部261の他側部(一側部と反対側の部分)に当接することにより、連係レバー26は、時計方向へ回動して図8に示すロック位置に回動する。
ロックレバー19は、第2ケーシング部13Bとカバー14との間に第2ケーシング部13Bに一体的に設けられた車内外方向を向く支軸29により枢支され、キーシリンダ及びドアの車内側に設けられたロック、アンロック操作用のロックノブ(図示略)の操作、さらにはモータ17の回転によるウォームホイール18の回動に基づいて、例えば図8に示すロック位置と、ロック位置から時計方向へ所定角度回動した例えば図9に示すアンロック位置とに回動可能であり、第2ケーシング13Bに支持されたばね43の付勢力によってロック位置及びアンロック位置に弾性保持される。支軸29の先端は、図13に示すように、タッピングスクリュー38によりカバー14の内面に固定される。
図8、9に示すように、ロックレバー19の下端部に設けられた連結部193は、ロックノブの操作を伝達可能なケーブル等により形成される操作力伝達部材30の端部が連結される。これにより、ロックノブがロック、アンロック操作されると、ロックレバー19は、ロック位置、アンロック位置へ回動する。
ロックレバー19には、上方へ延出する作動アーム部194が設けられる。この作動アーム部194の端部の一側面(車外側を向く面)には、車外側へ突出する第1突部195(図12参照)が設けられる。第1突部195は、連係レバー26の長孔262に係合されることにより、ロックレバー19と連係レバー26とは、互いに同期してロック位置及びアンロック位置に移動するように連結される。これにより、ロックレバー19及び連係レバー26がロック位置にある場合、キーシリンダがアンロック操作されると、このアンロック操作は、第1キーレバー24、第2キーレバー25及び連係レバー26を介してロックレバー19に伝達されて、ロックレバー19は、ばね43の付勢力に抗してロック位置からアンロック位置に回動する。また、ロックレバー19及び連係レバー26がロック位置にある場合には、キーシリンダがロック操作されると、このロック操作は、第1キーレバー24、第2キーレバー25及び連係レバー26を介してロックレバー19に伝達されて、ロックレバー19は、ばね43の付勢力に抗してアンロック位置からロック位置に回動する。
さらに作動アーム部194における第1突部195が設けられた面と反対側の面には、車内側へ突出する第2突部196が設けられる。第2突部196は、第1リフトレバー20に設けられる第1長溝201に摺動可能に係合することにより、ロックレバー19と第1リフトレバー20とを連係する。
さらにロックレバー19には、支軸29から遠心方向へ延出する第1、2係合アーム191、192が設けられる。第1係合アーム191と第2係合アーム192は、図11〜13から理解できるように互いにウォームホイール18の両側の回転面を挟むように支軸29の軸線方向へ離間するとともに、主に図8、9に示すように回転方向にも所定角度離間するように形成される。
第1係合アーム191は、ウォームホイール18の一方の回転面(カバー14に対向する面)に近接対向し、ウォームホイール18の一方の回転面に設けられる第1係合突部181、182に対して当接可能である。また、第2係合アーム192は、ウォームホイール18の他方の回転面(第2ケーシング部13Bに対向する面)に近接対向し、ウォームホイール18の他方の回転面に設けられる第2係合突部183、184に対して当接可能である。
なお、以下の説明においては、例えば図15、16に明示するように、ロックレバー19の第1、2係合アーム191、192における外郭の先端を形成する部分を先端外郭部191a、192aとし、同じく外郭の内側部を形成する部分を内側外郭部191b、192bと定義する。
ウォームホイール18は、第2ケーシング部13Bとカバー14との間に第2ケーシング部13Bに一体的に設けられた車内外方向を向く支軸28により枢支されるとともに、モータ17の回転軸に止着されたウォーム171に噛合することにより、モータ17の回転により正逆転する。なお、支軸28は、図13に示すように、先端部がカバー14に設けられる凹部141に嵌合する。
ウォームホイール18の一方の回転面(カバー14に対向する面)には、ロックレバー19の第1係合アーム191に当接可能な第1係合突部181、182が設けられ、また、同じく他方の回転面(第2ケーシング部13Bに対向する面)には、第2係合アーム192に当接可能な第2係合突部183、184が設けられる。第1係合突部181、182及び第2係合突部183、184は、互いに同一形状で、かつウォームホイール18の両側面の対称位置に設けられる。
第1係合突部181、182は、ウォームホイール18の一方の回転面にあってその回転中心に対して対称の位置に設けられる。また、第2係合突部183、184は、ウォームホイール18の他方の回転面にあってその回転中心に対して対称の位置に設けられる。
各係合突部181、182、183、184は、支軸28から遠ざかるに従って回転面の幅が漸減する尖形状をなし、かつ支軸28に近接する部分が括れた形状に形成される。これにより、特に図15、16に明示されるように、各係合突部181、182、183、184には、支軸28寄り、すなわちウォームホイール18の回転中心寄りの括れ部181a、182a、183a、184aと、括れ部181a、182a、183a、184aよりも遠心側の傾斜部181b、182b、183b、184bが形成される。
例えば、図8に示すように、ロックレバー19がロック位置にある場合には、ロックレバー19の第1係合アーム191は、ウォームホイール18の第1係合突部181、182の回動軌跡内に位置し、第2係合アーム192は、ウォームホイール18の第2係合突部183、184の回動軌跡外に位置し、ウォームホイール18の第1係合突部181は、第1係合アーム191の先端外郭部191aに当接または近接し、第1係合突部182は、第1係合アーム191の先端外郭部191aから離れた位置にある。
図8に示すロック状態において、キーシリンダまたはロックノブがアンロック操作されると、ロックレバー19は、ロック位置からアンロック方向(図8において時計方向)へ所定角度回動し、図9に示すアンロック位置へ移動して停止する。この場合、ロックレバー19がロック位置からアンロック位置へ回動しても、ロックレバー19の第1係合アーム191の先端外郭部191aがウォームホイール18の第1係合突部181に摺接するだけであるので、ウォームホイール18は殆んど回転することはない。従って、キーシリンダ及びロックノブのアンロック操作は、ウォームホイール18、モータ17を逆転させる抵抗を受けることなく軽力で行うことができる。
図9に示すように、キーシリンダ及びロックノブのアンロック操作に基づいて、ロックレバー19がアンロック位置に移動した場合においては、ロックレバー19の第1係合アーム191がウォームホイール18の第1係合突部181、182の回動軌跡外に位置して、第2係合アーム192がウォームホイール18の第2係合突部183、184の回動軌跡内に位置する。
図9に示すアンロック状態において、キーシリンダまたはロックノブがロック操作されると、ロックレバー19は、アンロック位置からロック方向(反時計方向)へ所定角度回動し、図8に示すロック位置へ移動して停止する。この場合にも、ロックレバー19がロック位置からアンロック位置へ回動するときと同様に、ウォームホイール18は殆んど回転することがないので、キーシリンダ及びロックノブのアンロック操作を軽力で行うことができる。
次に、図14に基づいて、ロックレバー19がウォームホイール18の回転によりロック位置及びアンロック位置へ回動する際の動作について説明する。
なお、図14においては、ウォームホイール18及びロックレバー19のみを明示して、他の要素については省略しているが、ロックレバー19がロック位置、アンロック位置へ移動した場合には、連係レバー26、第1リフトレバー20及び第2リフトレバー21もロックレバー19の移動に同期してロック位置、アンロック位置へ移動する。但し、第2リフトレバー21においては、後述のパニック状態が発生した場合に限って、アンロック位置の手前で一旦停止した後にアンロック位置に移動する。
図14(a)は、ロックレバー19がロック位置に停止しているロック状態を示す。なお、このロック状態は、図8に示した状態と同一状態である。
ロック状態において、操作スイッチがアンロック操作されると、モータ17がアンロック方向へ回転し、ウォームホイール18は、図14(a)に示す位置からアンロック方向(矢印A方向)へほぼ80度回動し、図14(b)に示すように、先ず第2係合突部182の括れ部182aが第1係合アーム191における先端寄りの内側外郭部191bに当接する。これにより、ロックレバー19は、ロック位置からアンロック方向へ若干回動する。さらに、ウォームホイール18がアンロック方向へ回動すると、図14(c)に示すように、今度は、第1係合部182の傾斜部182bが第1係合部191の内側外郭部191bに当接することにより、ロックレバー19をアンロック方向へ大きく回動させる。そして、最後に、図14(d)に示すように、ウォームホイール18の第1係合部182がロックレバー19の第1係合アーム191から外れて、第2係合突部183が第2係合アーム192の先端外郭部192aに当接することにより、ウォームホイール18の回動は停止し、ロックレバー19はアンロック位置へ移動する。
また、図14(d)に示すアンロック状態において、操作スイッチがロック操作された場合には、モータ17がロック方向へ回転してウォームホイール18がアンロック方向と反対方向のロック方向(矢印B方向)へ回動すると、ウォームホイール18の第2係合突部184の括れ部184aに続いて傾斜部184bがロックレバー19の第2係合アーム192の内側外郭部192bに当接し、図14(a)に示すように、第1係合アーム181の傾斜部181bが第1係合アーム191の先端外郭部191aに当接することにより、ウォームホイール18の回動は停止し、ロックレバー19はロック位置へ移動する。
また、本実施形態においては、ウォームホイール18の回動によって、ロックレバー19をアンロック位置及びロック位置へ回動させる際、ロックレバー19をアンロック位置及びロック位置に確実に回動させることができる構成を備える。
上記構成は、特に図15に明示されるように、ロックレバー19の第1係合アーム191の先端外郭部191aを、時計回りに行くに従ってロックレバー19の回転中心Oからの距離Rが漸減するような形状とし、また、第2係合アーム192の先端外郭部192aにおいては、反時計回りに行くに従ってロックレバー19の回転中心Oからの距離Rが漸減するような形状とすることによって達成される。
上記構成により、例えば図14(d)に示すアンロック状態から図14(a)に示すロック状態に作動した場合には、最終工程においてウォームホイール18の第1係合突部181がロックレバー19の第1係合アーム191の先端外郭部191aに当接すると、ロックレバー19を反時計方向(ロック方向)へ回動させ得る力F1が作用し、ロックレバー19をロック位置まで確実に回動させることができる。また、逆に、図14(a)に示すロック状態から図14(d)に示すアンロック状態に作動した場合には、ウォームホイール18の第2係合突部183がロックレバー19の第2係合アーム192の先端外郭部192aに当接すると、ロックレバー19を時計方向(アンロック方向)へ回動させ得る力F2が作用し、ロックレバー19をアンロック位置まで確実に回動させることができる。
さらに、本実施形態においては、キーシリンダまたはロックノブのアンロック、ロック操作による操作ストロークが不十分であったり、他の原因によって、図16に示すように、ロックレバー19がロック位置とアンロック位置との間の中間位置に停止するような状態が発生しても、モータ17によるウォームホイール18の回動またはロックノブを操作することによって、ロックレバー19をロック位置またはアンロック位置へ回動させることができる構成を有している。
上記構成は、前述したように、ウォームホイール18の各係合突部181、182を尖形状としたことによって達成される。すなわち、ロックレバー19がロック位置及びアンロック位置にある場合は勿論のこと、ロック位置とアンロック位置との間の中間位置に停止した場合であっても、ウォームホイール18の第1係合突部181、182または第2係合突部183、184のいずれかが、第1係合アーム191の内側外郭部191bまたは第2係合アーム192の内側外郭部192bに当接することができる。このことは図16から十分に理解できるように、ロックレバー19がロック位置とアンロック位置との間の中間位置に停止している状態において、ウォームホイール18を矢印方向(反時計方向)へ回動させると、ウォームホイール18の第1係合アーム182の傾斜部182bが、ロックレバー19における第1係合アーム191の内側外郭部191bに当接することによって、ロックレバー19を中間位置からアンロック位置に回動させることができる。
アウトサイドレバー27は、第1ケーシング部13Aの下部に一体的に設けられた後方へ突出する円筒状の支軸133に枢支されると共に、図17に明示されるように、支軸133の周囲に設けられた環状部134の先端とバックプレート11との間に軸方向へがた付かないように挟持される。支軸133は、ケーシング13の外側から挿入されるタッピングスクリュー34によりバックプレート11に締結される。これにより、支軸133の剛性を向上させ、アウトサイドレバー27を第1ケーシング部13Aに確実に枢支することができる。
アウトサイドレバー27の車内側を向く端部に設けられた車内側連結部271には、第1、2リフトレバー20、21の下部が所定角度前後方向へ揺動可能に連結され、また、同じく車外側の端部に設けられた車外連結部272には、上下方向を向く操作力伝達部材(図示略)を介してドアの車外側に設けられるアウトサイドハンドルに連結される。これにより、アウトサイドハンドルが開扉操作されると、アウトサイドレバー27は、支軸133の周りに設けられたばね35の付勢力に抗して、待機位置(例えば図2参照)からオープン方向(図2において時計方向)へ所定角度回動する。
さらに、アウトサイドレバー27における車内側連結部271の下方には、インサイドレバー22に設けられる解除当接部223が当接可能な被解除当接部273が設けられている。
インサイドレバー22は、第2ケーシング部13Bに一体的に設けられた車内外方向を向く円筒状の支軸131に枢支される。この枢支構造について、図18に基づいてさらに説明すると、インサイドレバー22は、支軸131に枢支されると共に、第2ケーシング部13Bにおける支軸131の周囲に設けられた環状部132の先端とカバー14の間に軸方向へがた付かないように挟持される。
支軸131は、ケーシング13の外側から挿入されるタッピングスクリュー33によりカバー14に締結される。これにより、支軸132の剛性を向上させて、インサイドレバー22を第2ケーシング部13Bに確実に枢支することができる。
インサイドレバー22の下端部に設けられた連結部221には、ドアの車内側に設けられたインサイドハンドル(図示略)の操作力を伝達可能なケーブル等の操作力伝達部材32が連結される。これにより、インサイドハンドルがドア開扉操作されると、インサイドレバー22は、例えば図8、9に示す待機位置からオープン方向(時計方向)へ所定角度回動する。
インサイドレバー22には、アウトサイドレバー27の被解除当接部273に当接可能な解除当接部223が設けられる。これにより、インサイドハンドルの開扉操作に基づいてインサイドレバー22が待機位置からオープン方向へ回動すると、解除当接部223が被解除当接部273に下側から当接することによって、アウトサイドレバー27も待機位置からオープン方向へ回動させることができる。
さらにインサイドレバー22には、ロックレバー19がロック位置にあるとき、ロックレバー19の下端に設けられた被当接部197に対向する当接部222が設けられる。これにより、図8に示す状態において、インサイドハンドルが開扉操作されてインサイドレバー22が待機位置からオープン方向へ回動すると、図19に示すように、当接部222がロックレバー19の被当接部197に直接当接し、これにより、図20に示すように、ロックレバー19をロック位置からアンロック位置へ強制的に回動させた直後、インサイドレバー22の解除当接部223がアウトサイドレバー27の被解除当接部273に当接して、アウトサイドレバー27を待機位置からオープン方向へ回動させることができる。この結果、ロックレバー19がロック位置、すなわちドアラッチ装置1がロック状態にあっても、インサイドハンドルの開扉操作をもって、ドアラッチ装置1をアンロック状態に切り替えてドアを開けることができる。
第1リフトレバー20は、下部に設けた鼓状の孔202にアウトサイドレバー27の車内側連結部271が挿入されることによって車内側連結部271を中心に前後方向へ所定角度回動可能に枢支される。
第1リフトレバー20の車外側を向く側面には、上下方向の第1長溝201が設けられる。第1長溝201には、ロックレバー19の第2突部196が上下方向へ摺動可能に係合される。これにより、ロックレバー19がロック位置からアンロック位置、またはその逆へ回動すると、第1リフトレバー20は、ロックレバー19と共に図8に示すロック位置から図9に示すアンロック位置、またはその逆へ回動する。また、アウトサイドレバー27が待機位置からオープン方向へ回動すると、第1リフトレバー20は、ロックレバー19がロック位置にあるときにはロック位置から上方へ移動し、また、ロックレバー19がアンロック位置にあるときにはアンロック位置から上方へ移動する。
第1長溝201には、車内外方向へ貫通する上下2個の確認孔203、204が設けられている。確認窓203、204は、組み立て工程中、ロックレバー19の第2突部196が第1リフトレバー20の第1長溝201内に確実に係合しているか否かを、作業者が外側から確認できるようにするものである。
上側の確認窓203の位置は、ロックレバー19及び第1リフトレバー20がロック位置にあるときの第2突部196の位置と合致し、下側の確認窓204の位置は、ロックレバー19及び第1リフトレバー20がアンロック位置にあるときの第2突部196の位置と合致する。
さらに第1リフトレバー20の車内側を向く側面にあって、かつ第1長溝201よりも下方には、側面視ほぼL字状の第2長溝205が設けられる。第2長溝205には、キャンセルレバー23に設けられる係合部231が上下、前後方向へ摺動可能に係合される。第2長溝205を第1長溝201と重合しない下方に設けることにより、第1リフトレバー20の車内外方向の厚みを薄くすることができる利点を有する。
第2リフトレバー21は、アウトサイドレバー27の車内側連結部271、すなわち第1リフトレバー20と同軸上に、第1リフトレバー20と第2リフトレバー21との間に設けられるばね37の付勢力の範囲内で第1リフトレバー20と一体的に図8に示すロック位置及び図9に示すアンロック位置に移動可能である。また、アウトサイドレバー27が待機位置からオープン方向へ回動したときには、第1リフトレバー20と共に第2リフトレバー21も上方へ移動する。
ばね37は、一端が第1リフトレバー20に係止され、他端が第2リフトレバー21に係止されることにより、第2リフトレバー21を第1リフトレバー20に対して例えば図8、9において時計方向への付勢力を付与する。なお、第2リフトレバー21は、通常は第1リフトレバー20に設けられる規制部200に当接することで例えば図8、9に示す通常位置に保持される。
第2リフトレバー21には、オープンレバー15の被解除部153に当接可能な解除部211が設けられる。これにより、第2リフトレバー21が第1リフトレバー20と共にアンロック位置から上方へ移動すると、解除部211が被解除部153に当接することによりオープンレバー15を待機位置からオープン方向へ回動させて、ラチェット10をラッチ8から離脱させてドアを開けることができる。しかし、第2リフトレバー21が第1リフトレバー20と共にロック位置から上方へ移動させられた場合には、解除部211が被解除部153に対して空振りしてオープンレバー15をオープン方向へ回動させることはできず、ドアを開けることはできない。
本実施形態においては、第1リフトレバー20に対する第2リフトレバー21及びばね37の組付性の向上及び作動を確実にするための構成を備える。当該構成は、図21〜23に明示されるように、第1リフトレバー20にあっては、第1リフトレバー20の一方の面(車内側を向く面)における孔202の周辺に設けられてばね37のコイル部371を収容するための環状溝206と、環状溝206の一部分に設けられてばね37のコイル部371が環状溝206から簡単に外れないようにするための脱落防止爪207と、第1リフトレバー20の他方の面(車外側を向く面)にあって孔202の周囲に設けられて第2リフトレバー21に設けられた円形の軸孔212が回動可能に枢嵌する車外側へ所定量突出する円筒軸部208と、円筒軸部208の一部分に設けられて円筒軸部208に枢支された第2リフトレバー21が円筒軸部208から外れないようにするための外方へ突出する係止部209、209と、第1リフトレバー20の他方の面にあって第2リフトレバー21に設けられた係合片214が当接及び係合可能な規制部200とを有する。さらに第2リフトレバー21にあっては、軸孔212の縁に設けられて第1リフトレバー20の円筒軸部208を軸孔212に挿入組付けする際、第1リフトレバー20の係止部209が通過可能な切欠部213を有する。
上述の構成とすることにより、図21に明示されるように、ばね37のコイル部371を第1リフトレバー20の環状溝206に収容すると共に、脱落防止爪207をコイル部371に係合させることによって、ばね37を第1リフトレバー20に対して仮組付け可能となり、ばね37の組付性向上を図ることができる。
さらに図22、23に明示されるように、第1リフトレバー20の円筒軸部208を第2リフトレバー21の軸孔212に挿入した状態において、係止部209、209が第2リフトレバー21における軸孔212の周辺に軸方向へ係合することにより、第2リフトレバー21は円筒軸部208から容易に脱落することはない。これにより、第1リフトレバー20と第2リフトレバー21とを予め仮組付け可能となり、第1リフトレバー20と第2リフトレバー21とをアウトサイドレバー27に連結する際の組付け作業を効率的に行うことができる。
さらに図22に明示されるように、ばね37の付勢力が第2リフトレバー21に作用している状態においては、第2リフトレバー21の係合片214は、第2リフトレバー21が通常位置に停止するように第1リフトレバー20の規制部200に当接すると共に、第2リフトレバー21の軸方向へのガタ付きを抑えるように規制部200に係合する。これにより、第2リフトレバー21は、通常位置に確実に保持されて、ばね37の付勢力の範囲内で第1リフトレバー20と一体的に移動して確実にロック、アンロック位置等へ移動することができる。
キャンセルレバー23は、第2ケーシング部13Bとカバー14との間にあって、カバー14に支持された車内外方向を向く支軸36により枢支される。キャンセルレバー23の下端部には、第1リフトレバー20の第2長溝205に摺動可能に係合する係合部231が設けられ、また同じく上部には、オープンレバー15のキャンセル部152に当接可能な被キャンセル部232が設けられる。
キャンセルレバー23の被キャンセル部232は、図8に示すように、第1リフトレバー20がロック位置にあるときには、オープンレバー15のキャンセル部152に近接対向して当接可能な位置にあり、また、図9に示すように、第1リフトレバー20がアンロック位置にあるときには、キャンセル部152から離れてキャンセル部152に当接不能な位置にある。
上述の構成により、ドアを開けた状態でロックノブをロック操作してロック状態にし、そのままの状態でドアを閉じると、ドアを閉じた時点でロック状態はキャンセルされてアンロック状態に切り替えられる。すなわち、ドアが閉じられるときのラッチ8の回動に伴って、ラチェット10及びオープンレバー15が待機位置からオープン方向へ回動すると、オープンレバー15のキャンセル部152がキャンセルレバー23の被キャンセル部232に下方から当接する。これにより、キャンセルレバー23は、図8に示す位置から反時計方向へ回動し、係合部231が第1リフトレバー20における第2長溝205の直線部分に係合することにより、第1リフトレバー20をロック位置からアンロック位置へ移動させることができる。これに連動して、第2リフトレバー21、ロックレバー19、連係レバー26もアンロック位置へ移動する。
また、ドアを開けた状態でロックノブをロック操作してロック状態として、アウトサイドハンドルを開扉操作しながらドアを閉じた場合には、ロック状態はキャンセルされない。すなわち、アウトサイドハンドルの開扉操作に基づいてアウトサイドレバー27がオープン方向へ回動して、第1リフトレバー20がロック位置から上方へ移動すると、キャンセルレバー23の係合部231は、第1リフトレバー20における第2長溝205の拡幅部分に移動する。そのため、ドアが閉じられて、上述のようにキャンセルレバー23が図8に示す位置から反時計方向へ回動しても、キャンセルレバー23の係合部231は、第2長溝205の拡幅部分を空動するだけであるので、係合部231の移動は、第1リフトレバー20には伝達されない。よって、第1リフトレバー20は、ロック位置に保持されたままとなる。
次に、本発明に係わる一実施形態の動作について説明する。
(アンロック状態のときアウターハンドル及びインサイドハンドルが開扉操作された場合)
ドアラッチ装置1がアンロック状態にある場合には、図9に示すように、ロックレバー19、第1、2リフトレバー20、21及び連係レバー26は、それぞれアンロック位置に保持されている。この状態において、アウトサイドハンドルが開扉操作されると、アウトサイドレバー27は、ばね35の付勢力に抗して、待機位置からオープン方向へ回動して車内側連結部271が上方へ移動し、第1、2リフトレバー20、21は、アンロック位置から上方へ移動する。これにより、第2リフトレバー21の解除部211がオープンレバー15の被解除部153に下方から当接することでラチェット10及びオープンレバー15がオープン方向へ回動して、ラチェット10がラッチ8から離脱して、ドアを開けることができる。
また、ドアラッチ装置1がアンロック状態にある場合、インサイドハンドルが開扉操作されると、インサイドレバー22が待機位置からオープン方向へ回動して、インサイドレバー22の解除当接部223がアウトサイドレバー27の被解除当接部273に当接し、アウトサイドレバー27は、ばね35の付勢力に抗して待機位置からオープン方向へ回動する。これにより、アウトサイドハンドルが開扉操作された場合と同様にしてドアを開けることができる。
(ロック状態のときアウトサイドハンドルが操作された場合)
図8に示すように、ドアラッチ装置1がロック状態にある場合には、ロックレバー19、第1、2リフトレバー20、21及び連係レバー26はそれぞれロック位置にあって、第2リフトレバー21の解除部211は、オープンレバー15の被解除部153に当接不能な位置にある。従って、アウトサイドハンドルの開扉操作に基づいて、アウトサイドレバー27がオープン方向へ回動し、第1、2リフトレバー20、21がロック位置から上方へ移動しても、第2リフトレバー21の解除部211はオープンレバー15の被解除部153に対して空振りするため、オープンレバー15及びラチェット10はオープン方向へ回動することはない。よって、ロック状態にあっては、アウトサイドハンドルを開扉操作してもドアを開けることはできない。
(ロック状態のときインサイドハンドルが操作された場合)
ドアラッチ装置1がロック状態にある場合、車内からインサイドハンドルが開扉操作されると、インサイドハンドルの開扉操作は、操作力伝達部材32を介してインサイドレバー22に伝達され、インサイドレバー22は、図8に示す待機位置から支軸131を中心にオープン方向へ回動し、図19に示すように、インサイドレバー22の当接部222がロック位置にあるロックレバー19の被当接部197に直接当接する。これにより、ロックレバー19に対してロック位置からアンロック位置へ向けて回動させ得る力が作用し、ロックレバー19がアンロック位置へ向けて所定角度回動すると、ばね43の付勢方向が転換してロックレバー19はアンロック位置へ回動する。そして、それとほぼ同時に、図20に示すように、インサイドレバー22の当接部222がロックレバー19の被当接部197から外れると共に、解除当接部223がアウトサイドレバー27の被解除当接部273に当接し、アウトサイドレバー27は、ばね35の付勢力に抗して待機位置からオープン方向へ回動する。これにより、第1、2リフトレバー20、21は、アンロック位置から上方へ移動し、第2リフトレバー21の解除部211がオープンレバー15の被解除部153に下方から当接してラチェット10及びオープンレバー15がオープン方向へ回動する。これにより、ラチェット10がラッチ8から離脱して、ドアを開けることができる。従って、車内からインサイドハンドルが開扉操作された場合には、ロック状態をアンロック状態に切り換えてドアを開けることができる。
(ロック状態のときキーシリンダがアンロック操作された場合)
キーシリンダのアンロック操作は、第1キーレバー24に伝達されることにより、第1キーレバー24は、図8に示す中立位置から時計方向へ回動し、当該回動は、第1キーレバー24の突部241及び第2キーレバー25の長溝251を介して第2キーレバー25に伝達され、第2キーレバー25は、支軸31を中心に図8に示す中立位置から反時計方向へ回動し、当該回動は、被当接部261を介して連係レバー26に伝達される。連係レバー26は、支軸31を中心にロック位置からアンロック位置へ回動し、当該回動は、連係レバー26の長孔262及びロックレバー19の突部195を介してロックレバー19に伝達される。ロックレバー19は、支軸29を中心にロック位置からアンロック位置へ回動し、当該回動は、ロックレバー19の突部196及び第1リフトレバー20の第1長孔201を介して第1リフトレバー20に伝達される。第1、2リフトレバー20、21は、アウトサイドレバー27の車内側連結部271を中心にロック位置からアンロック位置へ回動する。そして、各レバーをアンロック位置に移動させた後、第1、2キーレバー24、25を中立位置に戻して、キーをキーシリンダから抜くことにより、図9に示すアンロック状態となる。
(アンロック状態のときキーシリンダがロック操作された場合)
キーシリンダのロック操作は、第1キーレバー24に伝達される。これにより、第1キーレバー24は、図9に示す中立位置から反時計方向へ回動し、この回動は、第1キーレバー24の突部241及び第2キーレバー25の長溝251を介して第2キーレバー25に伝達される。
第2キーレバー25は、支軸31を中心に図9に示す中立位置から時計方向へ回動し、当該回動は、被当接部261を介して連係レバー26に伝達される。これにより、連係レバー26は、支軸31を中心にアンロック位置からロック位置へ回動する。当該回動は、連係レバー26の長孔262及びロックレバー19の第1突部195を介してロックレバー19に伝達され、ロックレバー19は、支軸29を中心にアンロック位置からロック位置へ回動する。当該回動は、ロックレバー19の第2突部196及び第1リフトレバー20の第1長溝201を介して第1リフトレバー20に伝達され、第1、2リフトレバー20、21は、アウトサイドレバー27の車内側連結部271を中心にアンロック位置からロック位置へ回動する。そして、各レバーをロック位置に移動させた後、第1、2キーレバー24、25を中立位置に戻して、キーをキーシリンダから抜くことにより、図8に示すロック状態となる。
(アンロック状態のときロックノブがロック操作された場合)
ロックノブのロック操作は、操作力伝達部材30を介してロックレバー19に伝達される。ロックレバー19は、図9に示すアンロック位置から図8に示すロック位置へ回動し、連係レバー26、第1、2リフトレバー20、21もアンロック位置からロック位置へ移動する。この場合は、ロックレバー19の第1、2係合アーム191、192がウォームホイール18の回転面に沿って移動するだけであるので、ロックレバー19の回動はウォームホイール18へ伝達されない。よって、ロックノブのロック操作をウォームホイール18及びモータ17を逆転させないで軽力で行うことができる。
(ロック状態のときロックノブがアンロック操作された場合)
ロックノブのアンロック操作は、操作力伝達部材30を介してロックレバー19に伝達されて、ロックレバー19は、図8に示すロック位置から図9に示すアンロック位置へ回動し、当該回動に連動して、連係レバー26、第1、2リフトレバー20、21もロック位置からアンロック位置へ移動する。この場合においては、ロックレバー19の第1、2係合アーム191、192がウォームホイール18の回転面に沿って移動するだけであるので、ロックレバー19の回動はウォームホイール18へ伝達されない。よって、ロックノブのアンロック操作は、ウォームホイール18及びモータ17を逆転させないで軽力で行われる。
(アンロック状態のとき操作スイッチがロック操作された場合)
操作スイッチがロック操作されてモータ17がロック方向へ回転すると、ウォームホイール18は、図9に示す位置から支軸28を中心に時計方向へ回動する。そして、ウォームホイール18が時計方向へほぼ45度回転すると、ウォームホイール18の第2係合突部183がロックレバー19の第2係合アーム192の内側外郭部192bに当接し、ロックレバー19は、アンロック位置から反時計方向へ回動する。そして、ロックレバー19がロック位置に回動すると、ウォームホイール18の第1係合突部182がロックレバー19における第1係合アーム191の先端外郭部191aに当接し、ウォームホイール18の回転は停止する。そして、ロックレバー19のアンロック位置からロック位置への回動に従動し、第1、2リフトレバー20、21、連係レバー26もアンロック位置からロック位置へ移動してロック状態となる。
(ロック状態のとき操作スイッチがアンロック操作された場合)
操作スイッチがアンロック操作されてモータ17がアンロック方向へ回転すると、ウォームホイール18は、図8に示す位置から支軸28を中心に反時計方向へ回動する。そして、ウォームホイール18が反時計方向へほぼ90度回転すると、図14(b)に示すように、ウォームホイール18の第1係合突部182がロックレバー19の第1係合アーム191の内側外郭部191bに当接し、ロックレバー19は、ロック位置から時計方向へ回動する。そして、ロックレバー19が図20(c)を状態を経て図9、図14(d)に示すアンロック位置に回動すると、ウォームホイール18の第2係合突部183がロックレバー19における第2係合アーム192の先端外郭部192aに当接して、ウォームホイール18の回転は停止する。そして、ロックレバー19がロック位置からロック位置へ回動すると、上述のように第1、2リフトレバー20、21、連係レバー26もロック位置からアンロック位置へ移動する。
(ロック状態のとき、アウトサイドハンドルまたはインサイドハンドルの開扉操作の直後に操作スイッチがアンロック操作された場合、所謂パニック状態が発生した場合)
ドアラッチ装置1がロック状態にある状態で、アウトサイドハンドル(またはインサイドハンドル)が開扉操作され、アウトサイドレバー27が解除方向へ回動すると、図24に示すように、第1、2リフトレバー20、21は、ロック位置から第2リフトレバー21の解除部211がオープンレバー15の被解除部211に空振りした状態で上方へ移動した状態となる。その直後に、操作スイッチがアンロック操作されてモータ17、ウォームホイール18の回転によって、ロックレバー19がロック位置からアンロック方向へ回動すると、図25に示すように、第2リフトレバー21がオープンレバー15に当接し、第2リフトレバー21がアンロック位置手前に停止したまま、ロックレバー19の回動に伴って、第1リフトレバー19はばね37の付勢力に抗して、アンロック位置に回動する。そして、アウトサイドハンドル(またはインサイドハンドル)の開扉操作を一旦中止して、アウトサイドレバー27が待機位置に戻ると、図26に示すように、第2リフトレバー21は、オープンレバー15から外れて、ばね37の付勢力によりアンロック位置に回動する。そして、再び、アウトサイドハンドルまたはインサイドハンドルが開扉操作されることによってドアを開けることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態に対して、次のような種々の変形や変更を施すことが可能である。
(i)第1リフトレバー20と第2リフトレバー21とを一体的に形成する。
(ii)第1キーレバー24と第2キーレバー25とを一体的に形成する。
1 ドアラッチ装置
2 噛合ユニット
3 操作ユニット
4 ボルト
5 ボディ
6 カバープレート
7 ラッチ軸
8 ラッチ
9 ラチェット軸
10 ラチェット
11 バックプレート
12 ばね
13 ケーシング
13A 第1ケーシング部
13B 第2ケーシング部
14 カバー
15 オープンレバー
16 ばね
17 モータ
18 ウォームホイール(歯車)
19 ロックレバー
20 第1リフトレバー(解除作動手段)
21 第2リフトレバー(解除作動手段)
22 インサイドレバー
23 キャンセルレバー
24 第1キーレバー
25 第2キーレバー
26 連係レバー
27 アウトサイドレバー
28 支軸
29 支軸
30 操作力伝達部材
31 支軸
32 操作力伝達部材
33 タッピングスクリュー
34 タッピングスクリュー
35 ばね
36 支軸
37 ばね
38 タッピングスクリュー
40 スイッチターミナル
41 キースイッチ
42 位置検出スイッチ
43 ばね
51 ボルト挿入孔
52 ストライカ進入溝
53 軸孔
54 円筒支持部
55 突軸部
56 円弧孔
61 ストライカ進入溝
62 軸孔
81 係合溝
82 係合爪
101 係合孔
102 係合部
103 突部
111 雌ねじ孔
112 支持部
113 軸孔
121 一端
122 他端
130 蓋部材
131 支軸
132 環状部
133 支軸
134 環状部
141 凹部
151 折曲係合部
152 キャンセル部
153 被解除部
154 軸孔
171 ウォーム
181、182 第1係合突部
183、184 第2係合突部
181a、182a、183a、184a 括れ部
181b、182b、183b、184b 傾斜部
183、184 第2係合突部
191 第1係合アーム
191a 先端外郭部
191b 内側外郭部
192 第2係合アーム
192a 先端外郭面
192b 内側外郭部
193 連結部
194 作動アーム部
195 第1突部
196 第2突部
197 被当接部
200 規制部
201 第1長溝
202 孔
203、204 確認孔
205 第2長溝
206 環状溝
207 脱落防止爪
208 円筒軸部
209 係止部
211 解除部
212 軸孔
213 切欠部
214 係合片
221 連結部
222 当接部
223 解除当接部
231 係合部
232 被キャンセル部
241 突部
251 長孔
261 被当接部
262 長孔
263 被検知部
271 車内側連結部
272 車外側連結部
273 被解除当接部
371 コイル部
411 検知アーム

Claims (3)

  1. ドアに固定されると共に、表面にカバープレート、裏面にバックプレートをそれぞれ固定したボディと、
    前記ボディ内にラッチ軸により枢支され、車体側のストライカと係合可能なラッチと、
    前記ボディ内にラチェット軸により枢支され、前記ストライカに係合した前記ラッチに係合可能なラチェットと、
    前記ドアに設けられる開扉操作ハンドルの操作に基づいて解除作動可能な解除作動手段と、
    前記ラチェットと同軸上に枢支されて前記ラチェットと一体的に回動可能であって、前記解除作動手段の解除作動に従動して回動することにより前記ラチェットを前記ラッチから離脱する方向へ回動させ得るオープンレバーとを備え、
    前記ボディの裏面における前記ラチェット軸が挿通する軸孔の周囲に、前記バックプレートへ向けて突出する円筒支持部を一体的に設け、前記オープンレバーの軸孔を、前記円筒支持部に回動可能に枢嵌し、
    前記オープンレバー前記オープンレバーにおける前記ラチェットの軸によって支持される被支持部の周囲のほぼ全域を、前記ボディの裏面と前記バックプレートとの間に挟持させた状態で回動可能に設けられるとともに、前記ボディに設けた貫通孔を通って前記ボディ内に進入する折曲係合部を有し、
    前記折曲係合部が前記ラチェットに係合することにより、前記オープンレバーと前記ラチェットとが一体的に回動することを特徴とする車両用ドアラッチ装置。
  2. 前記オープンレバーはさらに、前記解除作動手段が解除作動したとき、前記解除作動手段に当接可能な被解除部を有し、
    前記被解除部は、前記ボディの裏面と前記バックプレートとの間に挟持されないで、かつ前記ボディの裏面から離れる方向へ折曲形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアラッチ装置。
  3. 前記ラチェット軸の一端を前記カバープレートの軸孔の周囲、同じく他端を前記バックプレートの軸孔にそれぞれ挿入し、前記ラチェット軸の一端及び他端をそれぞれかしめたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアラッチ装置。
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