JP5023439B2 - 誘導電動機の制御方法 - Google Patents

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Description

この発明はインバータなどの電力変換装置により駆動される誘導電動機の制御方法に関し、特に、前記誘導電動機を可変速制御する際に用いられる電動機定数としての励磁インダクタンスの導出方法に関する。
図11は、下記特許文献1に開示されている誘導電動機の制御方法を含む、この種の誘導電動機の制御装置の従来例を示す回路構成図である。
図11において、1は後述の制御装置10からの三相の電圧指令値vU *,vV *,vW *(交流量)それぞれをPWM演算して内蔵するインバータ主回路を形成するそれぞれの半導体スイッチへのオン・オフ駆動信号に変換し、これらのオン・オフ駆動信号に基づき前記インバータ主回路から通常は三相の交流電圧を発生するインバータ、2はインバータ1により給電される誘導電動機、3はインバータ1から誘導電動機2への電流、すなわち、誘導電動機2の一次電流i1を検出する電流検出器、10は指令値演算器11と積分器12と座標変換器13,14と定数演算器15とから形成され、インバータ1を介して誘導電動機2を可変速制御する制御装置である。
この制御装置10において、指令値演算器11では指令される誘導電動機2の一次角周波数指令値ω1 *と、この一次角周波数指令値ω1 *を積分器12による時間積分演算で得られる位相角指令値θ1 *に基づき電流検出器3で検出された誘導電動機2の一次電流i1を座標変換器13による三相−二相変換およびd−q軸変換したi1d,i1qと、後述の定数演算器15から得られる誘導電動機2の励磁インダクタンス演算値Lm#や他の電動機定数とから誘導電動機2のd軸電圧指令値v1d *,q軸電圧指令値v1q *を演算し、これらの値を座標変換器14へ出力している。また、この座標変換器14では位相角指令値θ1 *に基づきd軸電圧指令値v1d *,q軸電圧指令値v1q *をα−β変換および二相−三相変換した前記電圧指令値vU *,vV *,vW *を生成し、これらの電圧指令値に基づいて誘導電動機2を可変速制御している。
この制御装置10とインバータ1と電流検出器3とによる誘導電動機2の制御方法は、一般的なV/f制御方式に磁束調節機能を付加したものと称されている。
特開2003−244982号公報 (第3,4頁、図1など)
図11に示した誘導電動機2の従来の制御装置10において、定数演算器15では、先ず誘導電動機2を無負荷状態で回転させ、このときの前記一次角周波数指令値ω1 *とd軸電圧指令値v1d *,q軸電圧指令値v1q *と電流検出値i1dとに基づいて誘導電動機2の電動機定数としての励磁インダクンス演算値Lm#を導出するようにしているが、この定数演算器15では誘導電動機2が機械設備などに組み込まれ、この誘導電動機2を無負荷状態で回転させることが許されないときには、前記導出方法を用いることは困難である。
この発明の目的は、誘導電動機を可変速制御する際の電動機定数としての励磁インダクタンスを、該誘導電動機を回転させること無く導出できる誘導電動機の制御方法を提供することにある。
この第1の発明の誘導電動機の制御方法は、誘導電動機の通常運転前に、この誘導電動機を駆動する電力変換装置から、これに指令される前記誘導電動機の定格誘起電圧に対応した電圧指令値に基づいて直流電圧を発生させて前記誘導電動機に印加し、このときに誘導電動機に流れる電流の検出値と前記定格誘起電圧とに基づいてこの誘導電動機の励磁電流を演算により求め、この励磁電流演算値に基づいて前記誘導電動機の励磁インダクタンスを演算により求め、この励磁インダクタンスの演算値を前記誘導電動機の可変速制御における電動機定数としたことを特徴とする。
第2の発明は前記第1の発明の誘導電動機の制御方法において、
前記誘導電動機の定格二次磁束値を前記定格誘起電圧値で除算して得られる値に基づいた時間T0を予め算出し、前記誘導電動機に前記直流電圧を印加した後の前記時間T0が経過した時の該電動機の電流検出値と、前記定格誘起電圧値と、前記誘導電動機の二次抵抗値とから該誘導電動機の励磁電流演算値を導出し、前記励磁インダクタンス演算値は前記定格二次磁束値を前記励磁電流演算値で除算演算して得られる値に基づくことを特徴とする。
第3の発明は前記第1の発明の誘導電動機の制御方法において、
前記誘導電動機の定格二次磁束値を前記定格誘起電圧値で除算して得られる値に基づいた時間T0を予め算出し、この時間T0に対応したN(N≧1)個の時間T1,T2,・・・TN(T1<T2<・・・<TN<T0)を設定し、 前記誘導電動機に前記直流電圧を印加した後の前記時間T1,T2,・・・TN,T0それぞれが経過した時毎の該電動機の電流検出値と、前記定格誘起電圧値と、前記誘導電動機の二次抵抗値とから該誘導電動機の励磁電流演算値をそれぞれ導出し、 前記励磁インダクタンス演算値は前記定格二次磁束値に係数T1/T0,T2/T0,・・・TN/T0,T0/T0それぞれを乗じた値と対応する前記励磁電流演算値それぞれで除算演算して得られるそれぞれの値に基づくことを特徴とする。
第4の発明は前記第2または第3の発明の誘導電動機の制御方法において、
前記誘導電動機に前記直流電圧(VF)を印加する前に、先ず、前記VFとは逆極性でほぼ等しい振幅の直流電圧(VR)をTR(TR<T0)時間印加し、その直後から前記直流電圧(VF)を印加して前記時間TRが経過した時点を前記T0の始点としたことを特徴とする。
第5の発明は前記第2または第3の発明の誘導電動機の制御方法において、
前記誘導電動機に前記直流電圧(VF)を前記T0時間印加した後、前記VFとは逆極性でほぼ等しい振幅の直流電圧(VR)を前記T0時間印加し、前記直流電圧(VF)における前記励磁インダクタンス演算値と前記直流電圧(VR)における前記励磁インダクタンス演算値との平均値を求め、この平均値を新たな前記誘導電動機の励磁インダクタンス演算値としたことを特徴とする。
第6の発明は前記第1の発明の誘導電動機の制御方法において
記直流電圧が前記誘導電動機に印加された直後に該誘導電動機に流れる電流の検出値と該誘導電動機の二次抵抗値とに基づいて該誘導電動機の誘起電圧演算値を求め、
前記誘起電圧演算値と、前記定格誘起電圧値と、前記誘導電動機の定格二次磁束値とから該誘導電動機の二次磁束演算値を求め、前記直流電圧が前記誘導電動機に印加されている期間中に該誘導電動機に流れる電流の検出値と前記定格誘起電圧値とに基づいて該誘導電動機の励磁電流演算値を求め、前記二次磁束演算値と、前記励磁電流演算値とから前記誘導電動機の励磁インダクタンス演算値を求め、この励磁インダクタンス演算値を前記誘導電動機の可変速制御における電動機定数としたことを特徴とする。
第7の発明は前記第1の発明の誘導電動機の制御方法において
記直流電圧が前記誘導電動機に印加されている期間中の予め定めた区間の開始点および終了点での該誘導電動機に流れる電流の検出値それぞれと、該誘導電動機の二次抵抗値とに基づいて該誘導電動機の誘起電圧演算値を求め、前記誘起電圧演算値と、前記定格誘起電圧値と、前記誘導電動機の定格二次磁束値とにから該誘導電動機の二次磁束演算値を求め、前記直流電圧が前記誘導電動機に印加されている期間中に該誘導電動機に流れる電流の検出値と前記定格誘起電圧値とに基づいて該誘導電動機の励磁電流演算値を求め、前記二次磁束演算値と、前記励磁電流演算値とから前記誘導電動機の励磁インダクタンス演算値を求め、この励磁インダクタンス演算値を前記誘導電動機の可変速制御における電動機定数としたことを特徴とする。
第8の発明は前記第6または第7の発明の誘導電動機の制御方法において、
前記誘導電動機の定格二次磁束値を前記定格誘起電圧値で除算して得られる値に基づいた時間T0を予め算出し、前記誘導電動機に前記直流電圧を印加した後の前記時間T0が経過した時の該電動機の電流検出値と、前記定格誘起電圧値と、前記誘導電動機の二次抵抗値とから該誘導電動機の励磁電流演算値を導出することを特徴とする。
第9の発明は前記第8の発明の誘導電動機の制御方法において、
前記誘導電動機に前記直流電圧(VF)を印加する前に、先ず、前記VFとは逆極性でほぼ等しい振幅の直流電圧(VR)をTR(TR<T0)時間印加し、その直後から前記直流電圧(VF)を印加して前記時間TRが経過した時点を前記T0の始点としたことを特徴とする。
この発明によれば、誘導電動機を回転させること無くその励磁インダクタンスを導出できるので、この誘導電動機が無負荷状態で回転させることを許されない用途に使用される場合にも、該誘導電動機の高精度の速度制御,トルク制御を行うことができる。
図1はこの発明の第1の実施の形態を示す誘導電動機の制御装置の回路構成図であり、この図において、図11に示した従来例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
すなわち、図1に示した誘導電動機2の制御装置20には指令値演算器11,定数演算器15に代えて、指令値演算器21〜23のうちの何れか1台と、定数演算器24〜27のうちの何れか1台とを備えている。
図2は、図1に示した指令値演算器21〜23における部分詳細回路構成図であり、指令値演算器21にはその1部として誘起電圧発生部21aと電圧指令値演算部21bとを備え、同様に、指令値演算器22には誘起電圧発生部22a,電圧指令値演算部22bを、指令値演算器23には誘起電圧発生部23a,電圧指令値演算部23bを備えている。
また、図3は図1に示した定数演算器24〜27の詳細回路構成図であり、定数演算器24は励磁電流演算部24a,励磁インダクタンス演算部24bから形成され、同様に、定数演算器25は励磁電流演算部25a,励磁インダクタンス演算部25bから、定数演算器26は励磁電流演算部26a,励磁インダクタンス演算部26bから、定数演算器27は励磁電流演算部27a,励磁インダクタンス演算部27bから形成されている。
図4はこの発明の第2の実施の形態を示す誘導電動機の制御装置の回路構成図であり、図1に示した回路構成と同一機能を有するものには同一符号を付しており、図1では電圧指令値,電流検出値に誘導電動機2のd軸成分を使用しているのに対して、図4ではq軸成分を使用している以外は基本的に同じである。
すなわち、図4に示した誘導電動機2の制御装置30には指令値演算器21〜23に代えて、指令値演算器31〜33のうちの何れか1台を備えている。
図5は、図4に示した指令値演算器31〜33における部分詳細回路構成図であり、指令値演算器31にはその1部として誘起電圧発生部31aと電圧指令値演算部31bとを備え、同様に、指令値演算器32には誘起電圧発生部32a,電圧指令値演算部32bを、指令値演算器33には誘起電圧発生部33a,電圧指令値演算部33bを備えている。
図1に示した誘導電動機2の制御装置20および図4に示した制御装置30における誘導電動機2の励磁インダクタンス演算値Lm#の導出方法を、図6に示した誘導電動機2の等価回路図と図7〜図10に示した動作波形図とを参照しつつ、以下に説明をする。
図6は誘導電動機2の静止状態(すべりs=1)における等価回路図を示し、この図において、励磁電流iMは下記数1式で表される。なお、以下の数式において、励磁インダクタンスLm以外の他の電動機定数R1,R2,Lσ等は固定値あるいは周知の演算方法により求めた値とする。
〔数1〕
M =i1−i2=i1−e2DC/R2
ここで、誘起電圧e2DCは下記数2式で表される。
〔数2〕
2DC=v1−(R1+pLσ)i1
ここで、pは微分演算子である。
励磁インダクタンスLmは下記数3式で表される。
〔数3〕
Lm=φ2/iM
ここで、φ2は誘導電動機2の二次磁束である。
また、前記誘起電圧e2DCに対応する直流電圧を誘導電動機2に印加すると、この直流電圧の通流時間Tと前記φ2,e2DCとの間には下記数4式の関係がある。
〔数4〕
φ2 =e2DC・T
図7は、この発明の誘導電動機の制御方法の第1の実施例を示す動作波形図であり、図1に示した制御装置20における指令値演算器21,定数演算器24、または、図4に示した制御装置30における指令値演算器31,定数演算器24での動作波形図である。
すなわち、通常運転前にインバータ1より誘導電動機2に直流電圧を印加して該電動機を回転させずに通流し、励磁インダクタンスLmを演算するときのものであり、制御装置20における指令値演算器21では誘起電圧指令値発生部21aから誘起電圧指令値e2DC *として、図7に示す如く誘導電動機2の定格二次磁束値に対応する直流の誘起電圧e2DC0が発せられると、電圧指令値演算部21bでは前記誘起電圧e2DC0と座標変換器13からの電流検出値i1dとから前記数2式を用いて、誘導電動機2の一次電圧v1に対応する値としてのd軸電圧指令値v1d *を出力している。なお、このときには前記誘起電圧指令値e2DC *が直流電圧であるため、電圧指令値演算部21bからのq軸電圧指令値v1q *および座標変換器13からの電流検出値i1qの値は零である。
定数演算器24では、前記誘導電動機2の定格二次磁束値φ20と対応する直流の誘起電圧e2DC0とから、予め前記数4式に基づいた時間T0を算出し、励磁電流演算部24aでは前記時間T0が経過したときの電圧指令値(v1d *)と電流検出値(i1d)と二次抵抗値(R2)とから前記数1式に基づいて誘導電動機2の励磁電流演算値iM #を求め、励磁インダクタンス演算部24bでは励磁電流演算値iM #と誘起電圧e2DC0とから前記数3式に基づいて、励磁インダクタンス演算値Lm#を導出し、この導出した値を定数演算器24内のメモリ(図示せず)に記憶し、この記憶値を指令値演算器21へ出力している。なお、定数演算器24で得られた励磁インダクタンス演算値Lm#を記憶するメモリは指令値演算器21内に設けてもよい。
その後の通常運転時には、指令値演算器21では誘導電動機2の電動機定数としての前記記憶値と他の電動機定数とに基づいて、図11に示した制御装置10と同様に、電圧指令値を演算して誘導電動機2を可変速制御する。
また、制御装置30における指令値演算器31では、誘起電圧発生部31aから、図7に示す如く誘導電動機2の定格二次磁束値に対応する直流の誘起電圧e2DC0が発せられると、電圧指令値演算部31bでは前記誘起電圧e2DC0と座標変換器13からの電流検出値i1qとから前記数2式を用いて、誘導電動機2の一次電圧v1に対応する値としてのq軸電圧指令値v1q *を出力している。なお、このときには電圧指令値演算部31bからのd軸電圧指令値v1d *および座標変換器13からの電流検出値i1dの値は零である。
この場合、定数演算器24では前述の制御装置20の定数演算器24における電圧指令値(v1d *),電流検出値(i1d)に代えて、電圧指令値(v1q *),電流検出値(i1q)に基づいて誘導電動機2の励磁電流演算値iM #を導出すること以外は、基本的に前記と同様である。
図8は、この発明の誘導電動機の制御方法の第2の実施例を示す動作波形図であり、図1に示した制御装置20における指令値演算器21,定数演算器25、または、図4に示した制御装置30における指令値演算器31,定数演算器25での動作波形図である。
すなわち定数演算器25では、前記誘導電動機2の定格二次磁束値φ20と対応する直流の誘起電圧e2DC0とから、予め前記数4式に基づいた時間T0と、図8に示した実施例では前記T0の、例えば、約1/2(1/2に限るものではない)の値T1を前記N=1として算出し、励磁電流演算部25aでは、先ず、前記時間T1が経過したときの電圧指令値(v1d *)と電流検出値(i1d)と誘起電圧[e2DC0・T1/T0]と二次抵抗値(R2)とから前記数1式に基づいて誘導電動機2の励磁電流演算値iM #(1)を求め、励磁インダクタンス演算部24bでは励磁電流演算値iM #(1)と誘起電圧[e2DC0・T1/T0]とから前記数3式に基づいて、励磁インダクタンス演算値Lm#(1)を導出し、次に前記時間T0が経過したときの電圧指令値(v1d *)と電流検出値(i1d)と誘起電圧(e2DC00)と二次抵抗値(R2)とから前記数1式に基づいて誘導電動機2の励磁電流演算値iM #(0)を求め、励磁インダクタンス演算部24bでは励磁電流演算値iM #(0)と誘起電圧e2DC0とから前記数3式に基づいて、励磁インダクタンス演算値Lm#(0)を導出し、これらの導出した値を定数演算器25内のメモリ(図示せず)に記憶し、これらの記憶値を指令値演算器21へ出力している。なお、定数演算器25で得られた励磁インダクタンス演算値Lm#を記憶するメモリは指令値演算器21内に設けてもよい。
その後の通常運転時には、指令値演算器21では誘導電動機2の電動機定数としての前記記憶値と他の電動機定数とに基づいて、図11に示した制御装置10と同様に、電圧指令値を演算して誘導電動機2を可変速制御する。
その結果、図8に示した誘導電動機2の制御方法では励磁インダクタンスLmの電流依存性を考慮した演算値を導出することができる。なお、上記実施例ではN=1の場合を例に挙げたが、N=2以上として、T1,T2,・・・TN(T1<T2<・・・<TN<T0)を設定し、各時間T1,T2,・・・それぞれが経過した時毎の電圧指令値(v1d *)と電流検出値(i1d)と二次抵抗値R2とから励磁電流演算値iM #(1),iM #(2),・・・を求め、これらの演算値と誘起電圧e2DC0・T1/T0,e2DC02/T0,・・・とから励磁インダクタンス演算値Lm#(1),Lm#(2),・・・を求めることができる。このように、前記Nを1個以上設定することにより、誘導電動機2を一定界磁領域から弱め界磁領域に亙って、該誘導電動機の高精度の速度制御,トルク制御を行う際に好適である。
図9は、この発明の誘導電動機の制御方法の第3の実施例を示す動作波形図であり、図1に示した制御装置20における指令値演算器22,定数演算器26、または、図4に示した制御装置30における指令値演算器32,定数演算器26での動作波形図である。
すなわち、図9に示した誘導電動機2の制御方法が、図8に示した制御方法と異なる点は、図9に示す如く誘導電動機2に前記誘起電圧e2DC0に対応する直流電圧(VF)を印加する前に、先ず、前記VFとは逆極性でほぼ等しい振幅の直流電圧(VR)をTR(TR<T0)時間印加し、その直後から前記直流電圧(VF)を印加して前記時間TRが経過した時点を前記時間T1およびT0の始点としたことであり、この制御方法を用いることにより、誘導電動機2の励磁インダクタンスLmを導出する際の誘導電動機2の残留磁束による影響を軽減することができる。
なお、図9に示した誘起電圧指令値e2DC *を用いて、前述の図7に示した方法により励磁インダクタンス演算値Lm#を求めてもよい。
図10は、この発明の誘導電動機の制御方法の第4の実施例を示す動作波形図であり、図1に示した制御装置20における指令値演算器23,定数演算器27、または、図4に示した制御装置30における指令値演算器33,定数演算器27での動作波形図である。
すなわち、図10に示した誘導電動機2の制御方法が図8に示した制御方法と異なる点は、図10に示す如く誘導電動機2に誘起電圧e2DC0に対応する前記直流電圧(VF)を前記T0時間印加した後、前記VFとは逆極性でほぼ等しい振幅の直流電圧(VR)を前記T0時間印加し、このとき、前記直流電圧(VF)における図10に示した時間T1での励磁インダクタンス演算値Lm#(1F)と前記直流電圧(VR)における図10に示した時間T1での励磁インダクタンス演算値Lm#(1R)との平均値を求め、この平均値を誘導電動機2の励磁インダクタンス演算値Lm#(1)とし、また、前記直流電圧(VF)における図10に示す時間T0での励磁インダクタンス演算値Lm#(0)としていることであり、この制御方法を用いることにより、誘導電動機2の励磁インダクタンスLmのヒステリシス特性を相殺することができる。
また、図9,図10に示した実施例においても、N=2以上として、T1,T2,・・・TN(T1<T2<・・・<TN<T0)を設定し、各時間T1,T2,・・・それぞれが経過した時毎の電圧指令値と電流検出値と二次抵抗値R2とから励磁電流演算値それぞれを求め、これらの演算値に基づいてそれぞれの励磁インダクタンス演算値を求めてもよい。
図12は、この発明の第3の実施の形態を示す誘導電動機の制御装置の回路構成図であり、この図において、図11に示した従来例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
すなわち、図12に示した誘導電動機2の制御装置40には指令値演算器11,定数演算器15に代えて、指令値演算器41,42のうちの何れか1台と、定数演算器43〜46のうちの何れか1台とを備えている。
図13は、図12に示した指令値演算器41,42における部分詳細回路構成図であり、指令値演算器41にはその1部として誘起電圧発生部41aと電圧指令値演算部41bとを備え、同様に、指令値演算器42には誘起電圧発生部42a,電圧指令値演算部42bを備えている。
また、図14は図12に示した定数演算器43〜46の詳細回路構成図であり、定数演算器43は励磁電流演算部43a,補正部43b,励磁インダクタンス演算部43cから形成され、同様に、定数演算器25は励磁電流演算部44a,補正部44b,励磁インダクタンス演算部44cから、定数演算器45は励磁電流演算部45a,補正部45b,励磁インダクタンス演算部45cから、定数演算器46は励磁電流演算部46a,補正部46b,励磁インダクタンス演算部46cから形成されている。
図15は、この発明の第4の実施の形態を示す誘導電動機の制御装置の回路構成図であり、図12に示した回路構成と同一機能を有するものには同一符号を付しており、図12では電圧指令値,電流検出値に誘導電動機2のd軸成分を使用しているのに対して、図15ではq軸成分を使用している以外は基本的に同じである。
すなわち、図15に示した誘導電動機2の制御装置50には指令値演算器41,42に代えて、指令値演算器51,52のうちの何れか1台を備えている。
図16は、図15に示した指令値演算器51,52における部分詳細回路構成図であり、指令値演算器51にはその1部として誘起電圧発生部51aと電圧指令値演算部51bとを備え、同様に、指令値演算器32には誘起電圧発生部52a,電圧指令値演算部52bを備えている。
図12に示した誘導電動機2の制御装置40および図15に示した制御装置50における誘導電動機2の励磁インダクタンス演算値Lm#の導出方法を、図17〜図20に示した動作波形図を参照しつつ、以下に説明をする。
図17は、この発明の誘導電動機の制御方法の第5の実施例を示す動作波形図であり、図12に示した制御装置40における指令値演算器41,定数演算器43、または、図15に示した制御装置50における指令値演算器51,定数演算器43での動作波形図である。
すなわち、通常運転前にインバータ1より誘導電動機2に直流電圧を印加して該電動機を回転させずに通流し、励磁インダクタンスLmを演算するときのものであり、制御装置40における指令値演算器41では、誘起電圧発生部41aから誘起電圧指令値e2DC *として、誘導電動機2の定格二次磁束値に対応する直流の誘起電圧e2DC0が発せられると、電圧指令値演算部41bでは、誘起電圧e2DC0と座標変換器13からの電流検出値i1dとから前記数2式を用いて、誘導電動機2の一次電圧v1に対応する値としてのd軸電圧指令値v1d *を出力している。なお、このときには前記誘起電圧指令値e2DC *が直流電圧であるため、電圧指令値演算部41bからのq軸電圧指令値v1q *および座標変換器13からの電流検出値i1qの値は零である。
定数演算器43では、前記誘導電動機2の定格二次磁束値φ20と対応する直流の誘起電圧e2DC0とから、予め前記数4式に基づいた時間T0を算出し、励磁電流演算部43aにおいて前記時間T0が経過したときの電圧指令値(v1d *)と電流検出値(i1d)と二次抵抗値(R2)とから前記数1式に基づいて誘導電動機2の励磁電流演算値iM #を求めている。
このとき補正部43bでは、電圧指令値(v1d *)が誘導電動機2に印加された直後の励磁インダクタンス(Lm)への電流(iM)がほぼ零と見做せることに着目し(図6参照)、電圧指令値(v1d *)が印加された直後の電流検出値(i1d)と、誘導電動機2の二次抵抗値(R2)とから下記数5式により、誘起電圧演算値e2DCを求めている。
[数5]
2DC=R2・i1
さらに、補正部43bでは上記数5式から得られたe2DCと誘導電動機2の定格二次磁束値(φ20)と対応する誘起電圧(e2DC *)とから補正された二次磁束値(φ2C)を下記数6式に従って求め、励磁インダクタンス演算部24bに出力している。
[数6]
φ2C=(e2DC/e2DC *)φ20
すなわち、励磁インダクタンス演算部43cでは、前記励磁電流演算値(iM #)と、前記二次磁束(φ2C)とから下記数7式に基づいて、励磁インダクタンス演算値Lm#を導出している。
[数7]
Lm#=φ2C/iM #
上記数7式で導出した値を定数演算器24内のメモリ(図示せず)に記憶し、この記憶値を指令値演算器21へ出力している。なお、定数演算器43で得られた励磁インダクタンス演算値Lm#を記憶するメモリは指令値演算器41内に設けてもよい。
その後の通常運転時には、指令値演算器41では誘導電動機2の電動機定数としての前記記憶値と他の電動機定数とに基づいて、図11に示した制御装置10と同様に、電圧指令値を演算して誘導電動機2を可変速制御する。
また、制御装置50における指令値演算器51では誘起電圧発生部51aから誘導電動機2の定格二次磁束値に対応する直流の誘起電圧e2DC0が発せられると、電圧指令値演算部51bでは誘起電圧e2DC0と座標変換器13からの電流検出値i1qとから前記数2式を用いて、誘導電動機2の一次電圧v1に対応する値としてのq軸電圧指令値v1q *を出力している。なお、このときには電圧指令値演算部51bからのd軸電圧指令値v1d *および座標変換器13からの電流検出値i1dの値は零である。
この場合、定数演算器43では前述の制御装置40の定数演算器43における電圧指令値(v1d *),電流検出値(i1d)に代えて、電圧指令値(v1q *)と電流検出値(i1q)とに基づいて誘導電動機2の励磁電流演算値iM #を導出すること以外は、基本的に前記と同様である。
図18は、この発明の誘導電動機の制御方法の第6の実施例を示す動作波形図であり、図12に示した制御装置40における指令値演算器41,定数演算器44、または、図15に示した制御装置50における指令値演算器51,定数演算器44での動作波形図である。
すなわち定数演算器44では、前記誘導電動機2の定格二次磁束値φ20と対応する直流の誘起電圧e2DC0とから、予め前記数4式に基づいた時間T0を算出し、励磁電流演算部44aにおいて前記時間T0が経過したときの電圧指令値(v1d *)と電流検出値(i1d)と二次抵抗値(R2)とから前記数1式に基づいて誘導電動機2の励磁電流演算値iM #を求めている。
このとき補正部44bでは、電圧指令値(v1d *)が誘導電動機2に印加された直後の電流検出値(i1d)は、主として、漏れインダクタンスLσ(図6参照)の影響で一次遅れの変化をすることから、前記直流電圧が印加されている期間中で、電流検出値(i1d)が直線状に変化する(図18参照)印加開始時からの時間t(1)とt(2)での誘導電動機2に流れる電流i1(1)とi1(2)それぞれから下記数8式に基づいて、前記数5式と等価的な電流i1Linを求めている。
[数8]
1Lin=ii(1)
−t(1){i1(2)−i1(1)}/{t(2)−t(1)}
また、補正部44bでは上記数8式での電流i1Linと、誘導電動機2の二次抵抗値R2とから下記数9式により、誘起電圧演算値e2DCを求めている。
[数9]
2DC=R2・i1Lin
さらに、補正部44bでは上記数9式から得られたe2DCと誘導電動機2の定格二次磁束値(φ20)と対応する誘起電圧(e2DC *)とから補正された二次磁束値(φ2C)を前記数6式に従って求め、励磁インダクタンス演算部24cに出力している。
すなわち、励磁インダクタンス演算部44cでは、前記励磁電流演算値(iM #)と、前記二次磁束(φ2C)とから前記数7式に基づいて励磁インダクタンス演算値Lm#を導出した値を、定数演算器24内のメモリ(図示せず)に記憶し、この記憶値を指令値演算器21へ出力している。なお、定数演算器43で得られた励磁インダクタンス演算値Lm#を記憶するメモリは指令値演算器41内に設けてもよい。
また、制御装置50における定数演算器44では、前述の制御装置40の定数演算器44における電圧指令値(v1d *),電流検出値(i1d)に代えて、電圧指令値(v1q *)と電流検出値(i1q)とに基づいて誘導電動機2の励磁電流演算値iM #を導出すること以外は、基本的に前記と同様である。
図19は、この発明の誘導電動機の制御方法の第7の実施例を示す動作波形図であり、図12に示した制御装置40における指令値演算器42,定数演算器45、または、図15に示した制御装置50における指令値演算器52,定数演算器45での動作波形図である。
すなわち、図19に示した誘導電動機2の制御方法が、図17に示した制御方法と異なる点は、図19に示す如く誘導電動機2に前記誘起電圧e2DC0に対応する直流電圧(VF)を印加する前に、先ず、前記VFとは逆極性でほぼ等しい振幅の直流電圧(VR)をTR(TR<T0)時間印加し、その直後から前記直流電圧(VF)を印加して前記時間TRが経過した時点を前記時間T0の始点としたことであり、この制御方法を用いることにより、誘導電動機2の励磁インダクタンスLmを導出する際の誘導電動機2の残留磁束による影響を軽減することができる。
図20は、この発明の誘導電動機の制御方法の第8の実施例を示す動作波形図であり、図12に示した制御装置40における指令値演算器42,定数演算器46、または、図15に示した制御装置50における指令値演算器52,定数演算器46での動作波形図である。
すなわち、図20に示した誘導電動機2の制御方法が、図18に示した制御方法と異なる点は、図20に示す如く誘導電動機2に前記誘起電圧e2DC0に対応する直流電圧(VF)を印加する前に、先ず、前記VFとは逆極性でほぼ等しい振幅の直流電圧(VR)をTR(TR<T0)時間印加し、その直後から前記直流電圧(VF)を印加して前記時間TRが経過した時点を前記時間T0およびt(1),t(2)の始点としたことであり、この制御方法を用いることにより、誘導電動機2の励磁インダクタンスLmを導出する際の誘導電動機2の残留磁束による影響を軽減することができる。
この発明の第1の実施の形態を示す誘導電動機の制御装置の回路構成図 図1の部分詳細回路構成図 図1の部分詳細回路構成図 この発明の第2の実施の形態を示す誘導電動機の制御装置の回路構成図 図4の部分詳細回路構成図 図1および図4の動作を説明する誘導電動機の等価回路図 この発明の第1の実施例の動作を説明する波形図 この発明の第2の実施例の動作を説明する波形図 この発明の第3の実施例の動作を説明する波形図 この発明の第4の実施例の動作を説明する波形図 従来例を示す誘導電動機の制御装置の回路構成図 この発明の第3の実施の形態を示す誘導電動機の制御装置の回路構成図 図12の部分詳細回路構成図 図12の部分詳細回路構成図 この発明の第4の実施の形態を示す誘導電動機の制御装置の回路構成図 図15の部分詳細回路構成図 この発明の第5の実施例の動作を説明する波形図 この発明の第6の実施例の動作を説明する波形図 この発明の第7の実施例の動作を説明する波形図 この発明の第8の実施例の動作を説明する波形図
1…インバータ、2…誘導電動機、3…電流検出器、10…制御装置、11…指令値演算器、12…積分器、13,14…座標変換器、15…定数演算器、20…制御装置、21〜23…指令値演算器、24〜27…定数演算器、30…制御装置、31〜33…指令値演算器、40…制御装置、41,42…指令値演算器、43〜46…定数演算器、50…制御装置、51,52…指令値演算器。

Claims (9)

  1. 誘導電動機の通常運転前に、この誘導電動機を駆動する電力変換装置から、これに指令される前記誘導電動機の定格誘起電圧値に対応した電圧指令値に基づいて直流電圧を発生させて前記誘導電動機に印加し、このときに誘導電動機に流れる電流の検出値と前記定格誘起電圧値とに基づいてこの誘導電動機の励磁電流を演算により求め、この励磁電流演算値に基づいて前記誘導電動機の励磁インダクタンスを演算により求め、この励磁インダクタンスの演算値を前記誘導電動機の可変速制御における電動機定数としたことを特徴とする誘導電動機の制御方法。
  2. 請求項1に記載の誘導電動機の制御方法において、
    前記誘導電動機の定格二次磁束値を前記定格誘起電圧値で除算して得られる値に基づいた時間T0を予め算出し、
    前記誘導電動機に前記直流電圧を印加した後の前記時間T0が経過した時の該電動機の電流検出値と、前記定格誘起電圧値と、前記誘導電動機の二次抵抗値とから該誘導電動機の励磁電流演算値を導出し、
    前記励磁インダクタンス演算値は前記定格二次磁束値を前記励磁電流演算値で除算演算して得られる値に基づくことを特徴とする誘導電動機の制御方法。
  3. 請求項1に記載の誘導電動機の制御方法において、
    前記誘導電動機の定格二次磁束値を前記定格誘起電圧値で除算して得られる値に基づいた時間T0を予め算出し、この時間T0に対応したN(N≧1)個の時間T1,T2,・・・TN(T1<T2<・・・<TN<T0)を設定し、
    前記誘導電動機に前記直流電圧を印加した後の前記時間T1,T2,・・・TN,T0それぞれが経過した時毎の該電動機の電流検出値と、前記定格誘起電圧値と、前記誘導電動機の二次抵抗値とから該誘導電動機の励磁電流演算値をそれぞれ導出し、
    前記励磁インダクタンス演算値は前記定格二次磁束値に係数T1/T0,T2/T0,・・・TN/T0,T0/T0それぞれを乗じた値と対応する前記励磁電流演算値それぞれで除算演算して得られるそれぞれの値に基づくことを特徴とする誘導電動機の制御方法。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の誘導電動機の制御方法において、
    前記誘導電動機に前記直流電圧(VF)を印加する前に、先ず、前記VFとは逆極性でほぼ等しい振幅の直流電圧(VR)をTR(TR<T0)時間印加し、その直後から前記直流電圧(VF)を印加して前記時間TRが経過した時点を前記T0の始点としたことを特徴とする誘導電動機の制御方法。
  5. 請求項2又は請求項3に記載の誘導電動機の制御方法において、
    前記誘導電動機に前記直流電圧(VF)を前記T0時間印加した後、前記VFとは逆極性でほぼ等しい振幅の直流電圧(VR)を前記T0時間印加し、
    前記直流電圧(VF)における前記励磁インダクタンス演算値と前記直流電圧(VR)における前記励磁インダクタンス演算値との平均値を求め、この平均値を新たな前記誘導電動機の励磁インダクタンス演算値としたことを特徴とする誘導電動機の制御方法。
  6. 請求項1に記載の誘導電動機の制御方法において
    記直流電圧が前記誘導電動機に印加された直後に該誘導電動機に流れる電流の検出値と該誘導電動機の二次抵抗値とに基づいて該誘導電動機の誘起電圧演算値を求め、
    前記誘起電圧演算値と、前記定格誘起電圧値と、前記誘導電動機の定格二次磁束値とから該誘導電動機の二次磁束演算値を求め、
    前記直流電圧が前記誘導電動機に印加されている期間中に該誘導電動機に流れる電流の検出値と前記定格誘起電圧値とに基づいて該誘導電動機の励磁電流演算値を求め、
    前記二次磁束演算値と、前記励磁電流演算値とから前記誘導電動機の励磁インダクタンス演算値を求め、
    この励磁インダクタンス演算値を前記誘導電動機の可変速制御における電動機定数としたことを特徴とする誘導電動機の制御方法。
  7. 請求項1に記載の誘導電動機の制御方法において
    記直流電圧が前記誘導電動機に印加されている期間中の予め定めた区間の開始点および終了点での該誘導電動機に流れる電流の検出値それぞれと、該誘導電動機の二次抵抗値とに基づいて該誘導電動機の誘起電圧演算値を求め、
    前記誘起電圧演算値と、前記定格誘起電圧値と、前記誘導電動機の定格二次磁束値とにから該誘導電動機の二次磁束演算値を求め、
    前記直流電圧が前記誘導電動機に印加されている期間中に該誘導電動機に流れる電流の検出値と前記定格誘起電圧値とに基づいて該誘導電動機の励磁電流演算値を求め、
    前記二次磁束演算値と、前記励磁電流演算値とから前記誘導電動機の励磁インダクタンス演算値を求め、
    この励磁インダクタンス演算値を前記誘導電動機の可変速制御における電動機定数としたことを特徴とする誘導電動機の制御方法。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の誘導電動機の制御方法において、
    前記誘導電動機の定格二次磁束値を前記定格誘起電圧値で除算して得られる値に基づいた時間T0を予め算出し、
    前記誘導電動機に前記直流電圧を印加した後の前記時間T0が経過した時の該電動機の電流検出値と、前記定格誘起電圧値と、前記誘導電動機の二次抵抗値とから該誘導電動機の励磁電流演算値を導出することを特徴とする誘導電動機の制御方法。
  9. 請求項8に記載の誘導電動機の制御方法において、
    前記誘導電動機に前記直流電圧(VF)を印加する前に、先ず、前記VFとは逆極性でほぼ等しい振幅の直流電圧(VR)をTR(TR<T0)時間印加し、その直後から前記直流電圧(VF)を印加して前記時間TRが経過した時点を前記T0の始点としたことを特徴とする誘導電動機の制御方法。
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