JP4980992B2 - 通信装置および通信システム - Google Patents

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Description

この発明は、データ伝送技術に関し、特に、データ伝送に関する性能を測定する通信装置および通信システムに関する。
現在、通信網の広帯域化が伸展している一方で、通信網を伝送されるデータ量も増大している。通信網におけるパケットの伝送速度がベストエフォートであるときには、通信網のトラフィック量が増大すると、その通信網におけるパケットの伝送速度は低下する。すなわち、このようなベストエフォート型の通信網では、個々のユーザ端末から送信されたパケットの伝送速度は日々刻々と変化する。
一方で、通信網を利用するユーザは、通信網におけるパケットの伝送速度を把握したいことがあり、ISP(Internet Services Provider)等が提供する伝送速度計測サービスを利用することもある。伝送速度計測サービスを提供する従来のシステムでは、伝送速度計測サーバが設置され、ユーザ端末がこの伝送速度計測サーバに対して直接テストデータのアップロードやダウンロードを実行することにより伝送速度が計測されていた。
特開2007−300356号公報
しかし、通信網におけるパケットの伝送速度を計測するためには、大きなデータ量のテストデータを伝送速度計測サーバとユーザ端末との間で通信させる必要があった。この結果、通信網のトラフィック量を増大させ、通信網の帯域を圧迫し、他のユーザ端末から送信されたパケットの伝送を滞らせてしまうこともあった。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、通信網におけるパケットの伝送速度を計測する技術であって、必要となるトラフィック量を低減した計測を実現する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の通信装置は、パケットを伝送するための通信インタフェースにおいて、単位時間あたりに伝送されたデータ量である占有伝送量を取得する占有量取得部と、通信インタフェースにおいて、単位時間あたりにさらに伝送可能なデータ量の指標値である可能伝送量を、通信インタフェースの回線速度と占有伝送量とにしたがって決定する可能量決定部と、決定された可能伝送量をパケットの伝送速度として外部装置に通知する通知部と、を備える。
この「通信装置」は、送信元のアプリケーションから宛先のアプリケーションまでの間に配設されて、パケットを伝送する装置を意味する。例えば、公知の通信網に配設されたルータ、ブリッジ、レイヤ3スイッチ、レイヤ2スイッチはもちろんのこと、送信元装置および宛先装置に搭載されたネットワークカードも含む。以下の実施の形態では、通信装置として「ルータ」を示すこととする。また「パケット」には、IP(Internet Protocol)網を伝送されるIPパケット、イーサネット(登録商標)上を伝送されるMAC(Media Access Control)フレームが含まれる。以下の実施の形態では、パケットとして「IPパケット」を示すこととする。
ネットワーク上に存在する装置の位置を指定するアドレスデータと、自装置の通信インタフェースとを対応づけて格納した経路テーブルと、外部装置からパケットを受信する受信部と、経路テーブルを参照して、受信されたパケットに含まれるアドレスデータから、当該パケットを伝送するための通信インタフェースを特定するインタフェース特定部と、をさらに備えてもよい。占有量取得部は、インタフェース特定部において特定された通信インタフェースの占有伝送量を取得し、可能量決定部は、インタフェース特定部において特定された通信インタフェースについて、当該通信インタフェースの回線速度と占有伝送量とにしたがって、その可能伝送量を決定してもよい。
この「アドレスデータ」はネットワーク上の位置を特定するためのデータを意味し、レイヤ3におけるIPアドレス、レイヤ2におけるMACアドレスが含まれる。以下の実施の形態では、アドレスデータとして「IPアドレス」を示すこととする。
占有量取得部は、パケットを伝送する際の優先度を示す複数の優先クラスそれぞれについて、通信インタフェースにおける占有伝送量を取得し、可能量決定部は、通信インタフェースにおいて所定の優先クラスのパケットを伝送する際の可能伝送量を、通信インタフェースの回線速度と、少なくとも当該優先クラスより高優先の優先クラスの占有伝送量とにしたがって決定してもよい。
伝送するパケットに含まれる所定のデータと各優先クラスとを対応づけて格納した優先設定テーブルと、外部装置からパケットを受信する受信部と、優先設定テーブルを参照して、受信されたパケットに含まれるデータと対応づけられた優先クラスを特定する優先クラス特定部と、をさらに備えてもよい。可能量決定部は、優先クラス特定部において特定された優先クラスの可能伝送量を、通信インタフェースの回線速度と、少なくとも当該優先クラスより高優先の優先クラスの占有伝送量とにしたがって決定してもよい。
通信インタフェースにおいて伝送されるデータ量を制限するために規定された、当該データ量の上限を示す上限伝送量を格納した制限情報テーブルをさらに備えてもよい。可能量決定部は、通信インタフェースの回線速度と占有伝送量とにしたがって決定した可能伝送量および上限伝送量のうち小さい方を、通信インタフェースの可能伝送量として再決定してもよい。
受信部と制限特定部とをさらに備えてもよい。制限情報テーブルには、伝送するパケットに含まれる所定のデータと、当該パケットに適用される上限伝送量とが対応づけて格納され、受信部は、外部装置からパケットを受信し、制限特定部は、制限情報テーブルを参照して、受信されたパケットに含まれるデータと対応づけられた上限伝送量を特定し、可能量決定部は、通信インタフェースの回線速度と占有伝送量とにしたがって決定した可能伝送量および制限特定部において特定された上限伝送量のうち小さい方を、通信インタフェースにおいてデータを含むパケットを伝送する際の可能伝送量として再決定してもよい。
占有量取得部は、所定のパケットを受け付ける入力インタフェースについて、その占有伝送量である入力側占有伝送量を取得する入力側占有量取得部と、パケットを送出する出力インタフェースについて、その占有伝送量である出力側占有伝送量を取得する出力側占有量取得部と、を有してもよい。可能量決定部は、入力インタフェースの回線速度と入力側占有伝送量とにしたがって、入力インタフェースにおける可能伝送量を決定する入力側可能量決定部と、出力インタフェースの回線速度と出力側占有伝送量とにしたがって、出力インタフェースにおける可能伝送量を決定する出力側可能量決定部と、入力インタフェースにおける可能伝送量および出力インタフェースにおける可能伝送量のうち小さい方を、自装置の可能伝送量として決定する比較部と、を有してもよい。
入力側占有量取得部は、入力側占有伝送量として、外部から自装置への占有伝送量である入力側占有受付量と、自装置から外部への占有伝送量である入力側占有送出量とを取得し、出力側占有量取得部は、出力側占有伝送量として、外部から自装置への占有伝送量である出力側占有受付量と、自装置から外部への占有伝送量である出力側占有送出量とを取得し、入力側可能量決定部は、入力インタフェースにおける可能伝送量として、入力インタフェースの回線速度と入力側占有受付量とにしたがって、入力インタフェースにおける外部から自装置への可能伝送量である入力側可能受付量を決定し、入力インタフェースの回線速度と入力側占有送出量とにしたがって、入力インタフェースにおける自装置から外部への可能伝送量である入力側可能送出量を決定し、出力側可能量決定部は、出力インタフェースにおける可能伝送量として、出力インタフェースの回線速度と出力側占有受付量とにしたがって、出力インタフェースにおける外部から自装置への可能伝送量である出力側可能受付量を決定し、出力インタフェースの回線速度と出力側占有送出量とにしたがって、出力インタフェースにおける自装置から外部への可能伝送量である出力側可能送出量を決定し、比較部は、入力側可能受付量および出力側可能送出量のうち小さい方を、自装置における第1方向への可能伝送量として決定し、入力側可能送出量および出力側可能受付量のうち小さい方を、第1方向の反対方向である第2方向への可能伝送量として決定してもよい。
本発明の別の態様もまた、通信装置である。この装置は、パケットを伝送する際の優先度を示す複数の優先クラスそれぞれと、パケットを伝送するための通信インタフェースにおけるパケットの伝送割合とを対応づけて格納した優先設定テーブルと、通信インタフェースにおいて、単位時間あたりに所定の優先クラスのパケットを伝送可能なデータ量の指標値である可能伝送量を、通信インタフェースの回線速度と、各優先クラスの伝送割合にしたがって決定する可能量決定部と、決定された可能伝送量をパケットの伝送速度として外部装置に通知する通知部と、を備える。
受信部と優先クラス特定部とをさらに備えてもよい。優先設定テーブルには、伝送するパケットに含まれる所定のデータと、各優先クラスと、パケットの伝送割合とが対応づけて格納され、受信部は、外部装置からパケットを受信し、優先クラス特定部は、優先設定テーブルを参照して、受信されたパケットに含まれるデータと対応づけられた優先クラスを特定し、可能量決定部は、優先クラス特定部において特定された優先クラスの可能伝送量を、通信インタフェースの回線速度と、各優先クラスの伝送割合にしたがって決定してもよい。
本発明のさらに別の態様は、通信システムである。この通信システムは、外部装置が送信するパケットの伝送速度を当該外部装置に通知する速度通知サーバと、パケットを伝送する1以上の通信装置と、を備える。速度通知サーバは、パケットの伝送速度を通知するよう要求する要求データを各通信装置に対して送信する要求部を有する。通信装置のそれぞれは、要求データを受信する受信部と、パケットを伝送するための通信インタフェースにおいて、単位時間あたりに伝送されたデータ量である占有伝送量を取得する占有量取得部と、通信インタフェースにおいて、単位時間あたりにさらに伝送可能なデータ量の指標値である可能伝送量を、通信インタフェースの回線速度と占有伝送量とにしたがって決定する可能量決定部と、決定された可能伝送量をパケットの伝送速度として速度通知サーバに送信する送信部と、を有する。速度通知サーバはさらに、各通信装置から送信された可能伝送量のうち最も小さい可能伝送量を、パケットの伝送速度として特定する伝送速度特定部と、特定された伝送速度を外部装置に通知する通知部と、を有する。
本発明のさらに別の態様もまた、通信システムである。この通信システムは、所定のパケットの送信元である送信元装置と、パケットの宛先である宛先装置と、送信元装置と宛先装置との間でパケットを伝送する1以上の通信装置と、を備える。送信元装置は、パケットの伝送速度を通知するよう要求するデータであって、宛先装置を宛先として指定する要求データを一の通信装置に対して送信する要求部を有する。通信装置のそれぞれは、要求データを受信する受信部と、パケットを伝送するための通信インタフェースにおいて、単位時間あたりに伝送されたデータ量である占有伝送量を取得する占有量取得部と、通信インタフェースにおいて、単位時間あたりにさらに伝送可能なデータ量の指標値である可能伝送量を、通信インタフェースの回線速度と占有伝送量とにしたがって決定する可能量決定部と、決定された可能伝送量をパケットの伝送速度として要求データに設定し、その要求データを次の通信装置または宛先装置に送信する送信部と、を有する。宛先装置は、一の通信装置から送信された要求データについて、その要求データに設定された可能伝送量のうち最も小さい可能伝送量を、パケットの伝送速度として特定する伝送速度特定部と、特定された伝送速度を送信元装置に通知する通知部と、を有する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システム、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、通信網におけるパケットの伝送速度を計測でき、かつ、その計測において必要となるトラフィック量を低減できる。
図1は、本発明の実施の形態である通信システム1000の構成を示す。通信システム1000は、ユーザ端末100と、宛先サーバ200と、速度通知サーバ300と、ルータ400で総称される第1のルータ400a、第2のルータ400b、第3のルータ400cとを備える。図1の各装置は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等、公知の通信網を介して接続される。
宛先サーバ200は、ウェブサーバ機能を有し、ウェブクライアントから要求されたウェブページをそのウェブクライアントに対して提供する。ユーザ端末100は、ブラウザがインストールされたPC端末であり、宛先サーバ200に対してウェブページを要求し、宛先サーバ200から送信されたウェブページを表示装置に表示させる。
ルータ400は、ユーザ端末100と宛先サーバ200との間で、IPパケットを中継する通信装置である。ルータ400は、ユーザ端末100を送信元とし、宛先サーバ200を宛先とするIPパケット(以下、適宜「上りパケット」ともいう)を、ユーザ端末100から宛先サーバ200への方向に中継する。さらにルータ400は、宛先サーバ200を送信元とし、ユーザ端末100を宛先とするパケット(以下、適宜「下りパケット」ともいう)を、宛先サーバ200からユーザ端末100への方向に中継する。
速度通知サーバ300は、ユーザ端末100により送信されるIPパケットの伝送速度をルータ400のそれぞれから取得する。速度通知サーバ300は、取得した複数の伝送速度に基づいて、ユーザ端末100と宛先サーバ200とを端点とする区間(以下、適宜「計測区間」ともいう)全体におけるIPパケットの伝送速度を特定し、ユーザ端末100に通知する。
図2は、図1の速度通知サーバ300の機能構成を示すブロック図である。速度通知サーバ300は、通信装置テーブル310と、受信部320と、通信装置特定部330と、要求部340と、伝送速度特定部350と、送信部360とを有する。
本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところであり、これらのいずれかに限定されるものではない。
通信装置テーブル310は、所定の記憶装置に確保された記憶領域であり、IPパケットに設定される送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスと、そのIPパケットを中継する通信装置とが対応づけて格納される。例えば、送信元IPアドレスとしてユーザ端末100のIPアドレスが、宛先IPアドレスとして宛先サーバ200のIPアドレスが、中継する通信装置として、第1のルータ400a、第2のルータ400b、第3のルータ400cが対応づけられる。
受信部320は、ユーザ端末100と宛先サーバ200とを端点とする区間全体におけるIPパケットの伝送速度を通知するよう要求するデータ(以下、適宜「速度通知要求」ともいう)をユーザ端末100から受信する。典型的には、速度通知要求はIPパケットであり、そのペイロードにおいて、通信速度の計測対象となるIPパケットに設定されるIPアドレス、すなわちユーザ端末100および宛先サーバ200のIPアドレスが指定される。
通信装置特定部330は、通信装置テーブル310を参照して、速度通知要求で指定されたユーザ端末100および宛先サーバ200それぞれのIPアドレスに対応づけられた通信装置を特定する。例えば、第1のルータ400a、第2のルータ400b、および第3のルータ400cを特定する。
要求部340は、通信装置特定部330において特定された通信装置からIPパケットの伝送速度をそれぞれ取得する。例えば、第1のルータ400a、第2のルータ400b、第3のルータ400cのそれぞれに対して速度通知要求を送信し、それぞれのルータから上りパケットおよび下りパケットそれぞれの伝送速度の通知を受信する。
伝送速度特定部350は、ルータ400のそれぞれから取得された上りパケットの伝送速度のうち最も小さな伝送速度を、計測区間全体における上りパケットの伝送速度として特定する。また、伝送速度特定部350は、ルータ400のそれぞれから取得された下りパケットの伝送速度のうち最も小さな伝送速度を、計測区間全体における下りパケットの伝送速度として特定する。
送信部360は、計測区間全体における上りパケットおよび下りパケットそれぞれの伝送速度を、速度通知要求に対するレスポンスデータとして、ユーザ端末100に送信する。これにより、ユーザ端末100のユーザは、宛先サーバ200へのIPパケットの伝送速度を把握して、様々な意思決定に活用できる。図1に戻る。
図3は、図1のルータ400の機能構成を示すブロック図である。ルータ400は、通信インタフェース410で総称される第1の通信インタフェース410a、第2の通信インタフェース410b、第3の通信インタフェース410c、第4の通信インタフェース410d、第5の通信インタフェース410eを有する。ルータ400は、さらに、経路テーブル420と、経路制御部430と、伝送速度算出部440とを有する。
通信インタフェース410は、外部からのIPパケットを受け付けてルータ400内に取り込み、また、IPパケットを外部に送出する。通信インタフェース410は、例えば、通信ケーブルが接続される通信ポートでもよい。
経路テーブル420は、所定の記憶装置に確保された記憶領域であり、IPパケットの送出先を特定するための公知のルーティングテーブルである。例えば、制御対象のIPパケットに設定されたIPアドレスと、IPパケットの中継先となるゲートウェイのIPアドレスと、通信インタフェース410のIPアドレスとが対応づけて格納される。経路制御部430は、経路テーブル420を参照して、特定の通信インタフェース410にて受け付けられたIPパケットを、その宛先IPアドレスにしたがって特定した通信インタフェース410から送出する。
伝送速度算出部440は、速度通知サーバ300から送信された速度通知要求にしたがって、ルータ400におけるIPパケットの伝送速度を算出して速度通知サーバ300に通知する。伝送速度算出部440は、受信部442と、インタフェース特定部444と、占有量取得部446と、可能量決定部452と、送信部460とを含む。
受信部442は、通信インタフェース410を介して、速度通知サーバ300から送信された速度通知要求を受信する。インタフェース特定部444は、速度通知要求のペイロードから伝送速度の算出対象となる送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスを取得する。
また、インタフェース特定部444は、経路テーブル420を参照して、送信元IPアドレスがIPヘッダに設定されたIPパケットを外部より受け付ける通信インタフェース410(以下、適宜「入力インタフェース」ともいう)を特定する。また、宛先IPアドレスがIPヘッダに設定されたIPパケットを外部に送出する通信インタフェース410(以下、適宜「出力インタフェース」ともいう)を特定する。
占有量取得部446は、通信インタフェース410において単位時間当たりに伝送されたデータ量(以下、適宜「占有伝送量」ともいう)を取得する。占有量取得部446は、入力側占有量取得部448と、出力側占有量取得部450とを含む。
入力側占有量取得部448は、入力インタフェースについて、単位時間当たりに外部から受け付けたIPパケットのデータ量(以下、適宜「入力側占有受付量」ともいう)を取得する。また、入力インタフェースについて、単位時間当たりに外部へ送出したIPパケットのデータ量(以下、適宜「入力側占有送出量」ともいう)を取得する。
入力側占有量取得部448が入力側占有受付量および入力側占有送出量を取得する方法を説明する。ルータ400は、通信インタフェース410がルータ400が起動してから受け付けたIPパケットの全データ量および送出したIPパケットの全データ量を記録する公知のカウンタ装置(不図示)を通信インタフェース410のそれぞれに対応して備える。入力側占有量取得部448は、入力インタフェースに対応づけられたカウンタ装置から、受け付けたIPパケットの全データ量および送出したIPパケットの全データ量を取得する。単位時間経過後に、入力側占有量取得部448は、そのカウンタ装置から、受け付けたIPパケットの全データ量および送出したIPパケットの全データ量を再度取得する。入力側占有量取得部448は、後者から前者を差し引いて、入力側占有受付量および入力側占有送出量をそれぞれ取得する。変形例として、カウンタ装置が入力側占有受付量および入力側占有送出量そのものを記録する場合には、入力側占有量取得部448は入力側占有受付量および入力側占有送出量を単に取得する。
出力側占有量取得部450は、出力インタフェースについて、単位時間当たりに外部から受け付けたIPパケットのデータ量(以下、適宜「出力側占有受付量」ともいう)を取得する。また、出力インタフェースについて、単位時間当たりに外部へ送出したIPパケットのデータ量(以下、適宜「出力側占有送出量」ともいう)を取得する。出力側占有量取得部450は、出力側占有受付量および出力側占有送出量を取得するために、入力側占有量取得部448と同様に、出力インタフェースのカウンタ装置から情報を取得する。
可能量決定部452は、通信インタフェース410において単位時間当たりにさらに伝送可能なデータ量の指標値(以下、適宜「可能伝送量」ともいう)を、通信インタフェース410の回線速度と占有伝送量とにしたがって決定する。可能量決定部452は、入力側可能量決定部454と、出力側可能量決定部456と、比較部458とを含む。
入力側可能量決定部454は、入力インタフェースについて、単位時間当たりにさらに外部から受け付け可能なデータ量の指標値(以下、適宜「入力側可能受付量」ともいう)を決定する。また、入力インタフェースについて、単位時間当たりにさらに外部へ送出可能なデータ量の指標値(以下、適宜「入力側可能送出量」ともいう)を決定する。
入力側可能量決定部454が入力側可能受付量および入力側可能送出量を決定する方法を説明する。通信インタフェース410は、外部装置とFLP(Fast Link Pulse 高速リンクパルス)により情報交換して、その回線速度を検出する。入力側可能量決定部454は、入力インタフェースから回線速度を取得して、その回線速度から入力側占有受付量を差し引いた値を入力側可能受付量として決定し、また、その回線速度から入力側占有送出量を差し引いた値を入力側可能送出量として決定する。例えば、回線速度が100Mbpsであり、入力側占有送出量が40Mbpsであるとき、入力側可能送出量を60Mbpsに決定する。
変形例として、回線速度を所定の係数、例えば80%を乗じて減少させた調整済回線速度から入力側占有受付量等を差し引いてもよい。調整済回線速度を導出するための係数は、企業の知見や本システムによる実験等に基づき適切な値が設定されればよい。これにより、理論上の最大値である回線速度を、実際のIPパケット伝送における最大の伝送速度に調整でき、入力側可能受付量および入力側可能送出量の精度を向上できる。
出力側可能量決定部456は、出力インタフェースについて、単位時間当たりにさらに外部から受け付け可能なデータ量の指標値(以下、適宜「出力側可能受付量」ともいう)を決定する。また、出力インタフェースについて、単位時間当たりにさらに外部へ送出可能なデータ量の指標値(以下、適宜「出力側可能送出量」ともいう)を決定する。出力側可能量決定部456が出力側可能受付量および出力側可能送出量を決定する方法は、上述した入力側可能量決定部454と同様である。
比較部458は、入力側可能受付量と出力側可能送出量とのうち小さい方を、ユーザ端末100から宛先サーバ200への方向の可能伝送量、言い換えれば、上りパケットに対する可能伝送量として決定する。また、入力側可能送出量と出力側可能受付量とのうち小さい方を、宛先サーバ200からユーザ端末100への方向の可能伝送量、言い換えれば、下りパケットに対する可能伝送量として決定する。送信部460は、上りパケットおよび下りパケットそれぞれに対する可能伝送量を、上りパケットおよび下りパケットそれぞれの伝送速度として速度通知サーバ300に送信する。図1に戻る。
以上の構成による動作を以下説明する。
図4は、図1の速度通知サーバ300の動作を示すフローチャートである。受信部320は、ユーザ端末100から速度通知要求を受信する(S10)。通信装置特定部330は、ユーザ端末100と宛先サーバ200との間でIPパケットを中継するルータ400を特定する(S12)。要求部340は、ルータ400のそれぞれから上りパケットおよび下りパケットの伝送速度を取得する(S14)。伝送速度特定部350は、ルータ400それぞれにおける上りパケットの伝送速度のうち最も小さな伝送速度を計測区間全体における上りパケットの伝送速度として特定する。また、ルータ400それぞれにおける下りパケットの伝送速度のうち最も小さな伝送速度を計測区間全体における下りパケットの伝送速度として特定する(S16)。送信部360は、計測区間全体における上りパケットおよび下りパケットの伝送速度をユーザ端末100に送信する(S18)。
図5(a)は、図1のルータ400の動作を示すフローチャートである。受信部442は、速度通知サーバ300から速度通知要求を受信する(S20)。インタフェース特定部444は、速度通知要求にしたがって、IPパケットの入力インタフェースおよび出力インタフェースを特定する(S22)。占有量取得部446は、入力インタフェースおよび出力インタフェースそれぞれの占有伝送量を取得する(S24)。S24の詳細は後述する。可能量決定部452は、上りパケットおよび下りパケットそれぞれの可能伝送量を決定する(S26)。S26の詳細は後述する。送信部460は、上りパケットおよび下りパケットそれぞれの可能伝送量を伝送速度として速度通知サーバ300に送信する(S28)。
図5(b)は、図5(a)のS24の詳細を示すフローチャートである。入力側占有量取得部448は入力側占有受付量と入力側占有送出量とを取得し(S30)、出力側占有量取得部450は、出力側占有受付量と出力側占有送出量とを取得する(S32)。図5(c)は、図5(a)のS26の詳細を示すフローチャートである。入力側可能量決定部454は、入力側可能受付量と入力側可能送出量とを決定し(S40)、出力側可能量決定部456は、出力側可能受付量と出力側可能送出量とを決定する(S42)。比較部458は、上りパケットおよび下りパケットに対する可能伝送量を決定する(S44)。
この通信システム1000によれば、ユーザ端末100と宛先サーバ200とを端点とする区間全体におけるIPパケットの伝送速度を、通信網に大きな負荷をかけることなく決定して、ユーザ端末100に通知できる。すなわち、通信システム1000の各装置間では送信元IPアドレスと宛先IPアドレスとを指定する速度通知要求と、IPパケットの伝送速度を通知するレスポンスデータとが送受信されるだけであるため、通信網に大きな負荷を生じさせない。
また、通信システム1000のルータ400では、通信インタフェース410の回線速度と占有伝送量から伝送速度が決定される。すなわち、伝送速度を決定するためのデータを容易に取得できるため、高速に伝送速度を決定できる。また、回線速度から占有伝送量を差し引いた値が伝送速度として決定される。すなわち、伝送速度を決定するためのアルゴリズムが平易であるため、高速に伝送速度を決定できる。
さらに、通信システム1000のルータ400では、通信インタフェース410が複数存在する場合でも、ユーザ端末100から送信されるIPパケットの伝送に使用される通信インタフェースについて、その通信インタフェースにおける伝送速度が算出される。これにより、ルータ400において決定される伝送速度の精度を向上できる。
さらにまた、通信システム1000によれば、ユーザ端末100と宛先サーバ200との間の上りパケットおよび下りパケットのそれぞれに対する伝送速度をユーザに提供できる。これにより、ユーザの意思決定をより支援できる。例えば、宛先サーバ200からウェブページを取得しようとするユーザは、下りパケットの伝送速度が速ければ、上りパケットの伝送速度が遅くても、ウェブページの取得に大きな支障はないと判断できる。一方で、宛先サーバ200に対して大きなデータファイルをアップロードしようとするユーザは、下りパケットの伝送速度が速くても、上りパケットの伝送速度が遅ければ、そのアップロードに時間がかかると判断できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、変形例を示す。
第1の変形例を説明する。本変形例では、独立した速度通知サーバ300を置かずに、ユーザ端末100と宛先サーバ200との間でのIPパケットの伝送速度を計測する技術を提案する。
図6は、第1の変形例である通信システム2000の構成を示す。通信システム2000は、通信システム1000と異なり、速度通知サーバ300を必要としない。ルータ400の機能構成は、実施の形態におけるルータ400の機能構成と同様である。宛先サーバ200の機能構成は、実施の形態における速度通知サーバ300の受信部320、伝送速度特定部350、送信部360と同様の受信部、伝送速度特定部、送信部を有する。
第1の変形例のユーザ端末100は、宛先サーバ200宛の速度通知要求を第1のルータ400aに対して送信する。この速度通知要求はIPパケットであり、そのIPヘッダにおいてはユーザ端末100のIPアドレスが送信元IPアドレスとして設定され、宛先サーバ200のIPアドレスが宛先IPアドレスとして設定される。
第1のルータ400aは、速度通知要求のIPヘッダに設定された送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスにしたがって、実施の形態と同様に、上りパケットおよび下りパケットに対する可能伝送量を決定する。その送信部460は、上りパケットおよび下りパケットに対する可能伝送量を、上りパケットおよび下りパケットの伝送速度として速度通知要求のペイロードに記録し、その速度通知要求を次の通信装置、すなわち第2のルータ400bに送信する。第2のルータ400bおよび第3のルータ400cは、第1のルータ400aと同様に、上りパケットおよび下りパケットの伝送速度を決定して速度通知要求のペイロードに記録する。
宛先サーバ200の受信部は、第3のルータ400cから速度通知要求を受信すると、そのペイロードに記録されたルータ400それぞれの伝送速度を特定する。伝送速度特定部は、上りパケットおよび下りパケットのそれぞれについて、ルータ400それぞれの伝送速度のうち最も小さな伝送速度を、ユーザ端末100と宛先サーバ200とを端点とする区間全体における伝送速度として特定する。送信部は、上りパケットおよび下りパケットの計測区間全体の伝送速度をユーザ端末100に対して送信する。
第1の変形例の通信システム2000によれば、ユーザ端末100と宛先サーバ200との間の通信装置を特定し、各通信装置におけるIPパケットの伝送速度を一元的に収集する速度通知サーバ300を設ける必要がない。ユーザ端末100は、速度通知要求に対するレスポンス、すなわちIPパケットの伝送速度を通知するデータを宛先サーバ200から取得できる。その他の効果については、実施の形態の通信システム1000と同様である。
なお、別の変形例として、宛先サーバ200の代わりにユーザ端末100が伝送速度特定部を有してもよい。この場合、宛先サーバ200はルータ400それぞれの伝送速度がペイロードに記録された速度通知要求を単にユーザ端末100に通知し、ユーザ端末100の伝送速度特定部が上りパケットおよび下りパケットの伝送速度を特定してもよい。
第2の変形例を説明する。本変形例のルータ400は、IPパケットの優先制御、特にSPQ(Strict Priority Queuing)型の優先制御を実行する。すなわち、ルータ400では、優先クラスの設定がなされたIPパケットについて、高優先の優先クラスのIPパケットが伝送された後に、低優先の優先クラスのIPパケットが伝送される。
図7は、第2の変形例におけるルータ400の機能構成を示すブロック図である。ルータ400は、実施の形態における構成に加えて、優先設定テーブル470と、優先クラス特定部462とをさらに有する。優先設定テーブル470は、所定の記憶装置に確保された記憶領域であり、IPパケットの所定領域に設定されたデータと各優先クラスとが対応づけて格納される。所定領域に設定されたデータは、例えば、IPヘッダのTOS(Type Of Service サービス種別)やIPアドレスでもよく、TCPヘッダのポート番号でもよく、これらの情報が設定されたペイロードのデータでもよい。優先クラス特定部462は、受信部442で受信された速度通知要求について、その所定領域に設定されたデータを特定し、優先設定テーブル470において対応づけられた優先クラスを特定する。
入力側占有量取得部448は、実施の形態と同様に、入力インタフェースに対応づけられたカウンタ装置から情報を取得して、入力側占有受付量と、各クラスの入力側占有送出量とを取得する。出力側占有量取得部450も同様に、出力インタフェースに対応づけられたカウンタ装置から情報を取得して、出力側占有受付量と、各クラスの出力側占有送出量とを取得する。
入力側可能量決定部454は、特定の優先クラスの入力側可能送出量について、入力インタフェースの回線速度からその優先クラスよりも高優先の優先クラスの入力側占有送出量を差し引いて、その入力側可能送出量を決定する。同様に、出力側可能量決定部456は、特定の優先クラスの出力側可能送出量について、出力インタフェースの回線速度からその優先クラスよりも高優先の優先クラスの出力側占有送出量を差し引いて、その出力側可能送出量を決定する。比較部458以降については、実施の形態と同様である。
図8は、第2の変形例におけるデータ例を示す。同図は、上述の入力側占有量取得部448および出力側占有量取得部450により取得された占有伝送量をそれぞれ示している。同図の優先クラスは優先クラスの番号が小さいほど高優先であるとし、また同図の各占有伝送量の単位は「bps(Bits Per Second)」とする。また、入力インタフェースおよび出力インタフェースの回線速度はともに「100Mbps」とし、速度通知要求にて指定された優先クラスは「3」であるとする。
入力側可能量決定部454は、入力側可能受付量については、実施の形態と同様に「50Mbps」と決定する。一方で、入力側可能送出量については、回線速度から優先クラス「1」および「2」の入力側占有送出量を差し引いて「70Mbps」と決定する。出力側可能量決定部456は、出力側可能受付量については、実施の形態と同様に「40Mbps」と決定する。一方で、出力側可能送出量については、回線速度から優先クラス「1」および「2」の出力側占有送出量を差し引いて「45Mbps」と決定する。比較部458は、入力側可能受付量と出力側可能送出量とのうちより小さな「45Mbps」を上りパケットの可能伝送量として決定する。また、出力側可能受付量と入力側可能送出量とのうちより小さな「40Mbps」を下りパケットの可能伝送量として決定する。
第2の変形例によれば、ルータ400においてIPパケットの優先制御、特にSPQ型の優先制御が実行される場合にも、その優先制御を反映して、ルータ400におけるIPパケットの伝送速度を決定できる。
なお、第2の変形例では、可能伝送量を決定する優先クラスと同一の優先クラスの占有伝送量については回線速度から差し引く対象としなかった。別の変形例として、可能伝送量を決定する優先クラスと同一の優先クラスの占有伝送量についても回線速度から差し引いて可能伝送量を決定してもよい。この場合、上述の例における上りパケットの可能伝送量は、優先クラス「3」の出力側占有送出量「10Mbps」がさらに差し引かれ、「35Mbps」に決定される。特に、可能伝送量を決定する優先クラスの占有伝送量と、より高優先の優先クラスの占有伝送量との合算値が回線速度以下である場合に、同一の優先クラスの占有伝送量についても回線速度から差し引いてもよい。
第3の変形例を説明する。本変形例のルータ400は、IPパケットの優先制御、特にWFQ(Weighted Fair Queuing)型の優先制御を実行する。すなわち、ルータ400では、各優先クラスに設定された重み付け(以下、適宜「伝送比」ともいう)にしたがって、各優先クラスに対応づけられたIPパケットが伝送される。
本変形例のルータ400の機能構成は、第2の変形例における機能構成と同様であり、図7において示される。優先設定テーブル470は、IPパケットの所定領域に設定されたデータと、各優先クラスと、各優先クラスの伝送比とが対応づけて格納される。優先クラス特定部462は、速度通知要求の所定領域に設定されたデータを特定し、優先クラス特定部462において対応づけられた優先クラスを特定する。
入力側占有量取得部448は、実施の形態と同様に、入力インタフェースに対応づけられたカウンタ装置から情報を取得して、入力側占有受付量を取得する。出力側占有量取得部450も同様に、出力インタフェースに対応づけられたカウンタ装置から情報を取得して、出力側占有受付量を取得する。
入力側可能量決定部454は、入力インタフェースの回線速度を、入力インタフェースにおける下りパケット送出の伝送比(以下、適宜「下り伝送比」ともいう)にしたがって按分して、特定の優先クラスの入力側可能送出量を決定する。同様に、出力側可能量決定部456は、出力インタフェースの回線速度を、出力インタフェースにおける上りパケット送出の伝送比(以下、適宜「上り伝送比」ともいう)にしたがって按分して、特定の優先クラスの出力側可能送出量を決定する。比較部458以降については、実施の形態と同様である。
図9は、第3の変形例におけるデータ例を示す。同図は、各優先クラスの上り伝送比および下り伝送比と、入力側占有量取得部448および出力側占有量取得部450において取得された占有伝送量をそれぞれ示している。同図の各占有伝送量の単位は「bps」とする。また、入力インタフェースおよび出力インタフェースの回線速度はともに「100Mbps」とし、速度通知要求にて指定された優先クラスは「2」であるとする。
入力側可能量決定部454は、入力側可能受付量については、実施の形態と同様に「20Mbps」と決定する。一方で、入力側可能送出量については、下り伝送比にしたがって、回線速度の3分の1である「33.3Mbps」と決定する。出力側可能量決定部456は、出力側可能受付量については、実施の形態と同様に「25Mbps」と決定する。一方で、出力側可能送出量については、上り伝送比にしたがって、回線速度の8分の1である「12.5Mbps」と決定する。比較部458は、入力側可能受付量と出力側可能送出量のうちより小さな「12.5Mbps」を上りパケットの可能伝送量として決定し、出力側可能受付量と入力側可能送出量のうちより小さな「25Mbps」を下りパケットの可能伝送量として決定する。
第3の変形例によれば、ルータ400においてIPパケットの優先制御、特にWFQ型の優先制御が実行される場合にも、その優先制御を反映して、ルータ400におけるIPパケットの伝送速度を決定できる。
実施の形態および第3の変形例とが組み合わされてもよい。すなわち伝送速度算出部440は、入力側占有送出量および出力側占有送出量にしたがって決定された上りおよび下りパケットの可能伝送量と、上り伝送比および下り伝送比にしたがって決定された上りおよび下りパケットの可能伝送量の両方を決定してもよい。伝送速度算出部440は、このうち大きい方を、上りおよび下りパケットそれぞれの可能伝送量として再度決定する。これにより、WFQ型の優先制御が実行されるルータ400において、IPパケットの実際の伝送状態にしたがって伝送速度を決定できる。例えば、WFQの伝送比では小さな可能伝送量が決定されても、実際の占有伝送量が小さければ、占有伝送量にしたがって決定された可能伝送量、すなわちより大きな可能伝送量を採用できる。また、実際の占有伝送量が大きくても、少なくともWFQにより確保される可能伝送量を採用できる。
第4の変形例を説明する。本変形例のルータ400は、IPパケットの伝送量を制限するために規定されたデータ(以下、適宜「上限伝送量」ともいう)にしたがって、IPパケットを伝送する。
図10は、第4の変形例におけるルータ400の機能構成を示すブロック図である。ルータ400は、実施の形態における構成に加えて、制限情報テーブル480と、制限特定部464とをさらに有する。制限情報テーブル480は、所定の記憶装置に確保された記憶領域であり、上限伝送量が通信インタフェース410のそれぞれと対応づけて格納される。制限特定部464は、制限情報テーブル480を参照して、インタフェース特定部444において特定された入力インタフェースおよび出力インタフェースのそれぞれに対応づけられた上限伝送量を特定する。なお、上限伝送量は、IPパケットの受付および送出の両方向に設定されてもよく、どちらか片方向に設定されてもよい。ここでは、両方向に設定されていることとする。
比較部458は、実施の形態と同様に決定した上りパケットに対する可能伝送量と、入力インタフェースの受付方向の上限伝送量と、出力インタフェースの送出方向の上限伝送量とのうち最も小さい値を上りパケットに対する可能伝送量として再決定する。また、実施の形態と同様に決定した下りパケットに対する可能伝送量と、出力インタフェースの受付方向の上限伝送量と、入力インタフェースの送出方向の上限伝送量とのうち最も小さい値を上りパケットに対する可能伝送量として再決定する。その他の機能ブロックについては、実施の形態と同様である。
第4の変形例によれば、ルータ400の通信インタフェース410に対して上限伝送量が設定され、言い換えれば、帯域制限が実行される場合でも、その制限を反映して、ルータ400におけるIPパケットの伝送速度を決定できる。
別の変形例として、制限情報テーブル480は、IPパケットの所定領域に設定されたデータと上限伝送量とが対応づけて格納されてもよい。この場合、制限特定部464は、速度通知要求の所定領域のデータを特定し、制限情報テーブル480において対応づけられた上限伝送量を特定してもよい。これによれば、IPパケットごとの帯域制限を反映して、その伝送速度を決定できる。
第5の変形例を説明する。実施の形態では通信装置の例としてルータを示したが、同じレイヤ3においてパケットを伝送するレイヤ3スイッチでも同様の構成を採用でき、同様の効果を享受できる。また、実施の形態のIPパケットをMACフレーム、IPアドレスをMACアドレスに置換することで、レイヤ2においてパケットを伝送するブリッジおよびレイヤ2スイッチにも実施の形態の構成を適用できることは当業者には理解されるところである。言い換えれば、ブリッジおよびレイヤ2スイッチにおいても実施の形態の構成を採用でき、同様の効果を享受できる。
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
本発明の実施の形態である通信システムの構成を示す図である。 図1の速度通知サーバの機能構成を示すブロック図である。 図1のルータの機能構成を示すブロック図である。 図1の速度通知サーバの動作を示すフローチャートである。 図1のルータの動作を示すフローチャートである。 図5(a)のS24の詳細を示すフローチャートである。 図5(a)のS26の詳細を示すフローチャートである。 第1の変形例である通信システムの構成を示す図である。 第2の変形例におけるルータの機能構成を示すブロック図である。 第2の変形例におけるデータ例を示す図である。 第3の変形例におけるデータ例を示す図である。 第4の変形例におけるルータの機能構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 ユーザ端末、 200 宛先サーバ、 300 速度通知サーバ、 310 通信装置テーブル、 320 受信部、 330 通信装置特定部、 340 要求部、 350 伝送速度特定部、 360 送信部、 400 ルータ、 410 通信インタフェース、 420 経路テーブル、 430 経路制御部、 440 伝送速度算出部、 442 受信部、 444 インタフェース特定部、 446 占有量取得部、 448 入力側占有量取得部、 450 出力側占有量取得部、 452 可能量決定部、 454 入力側可能量決定部、 456 出力側可能量決定部、 458 比較部、 460 送信部、 462 優先クラス特定部、 464 制限特定部、 470 優先設定テーブル、 480 制限情報テーブル、 1000 通信システム、 2000 通信システム。

Claims (9)

  1. ネットワーク上に存在する装置の位置を指定するアドレスデータと、パケットを伝送するための自装置の通信インタフェースとを対応づけて格納した経路テーブルと、
    外部装置からパケットを受信する受信部と、
    前記経路テーブルを参照して、受信されたパケットに含まれるアドレスデータから、当該アドレスデータが指定されるパケットである特定パケットを伝送するための通信インタフェースを特定するインタフェース特定部と、
    前記インタフェース特定部において特定された通信インタフェースにおいて、単位時間あたりに伝送されたデータ量である占有伝送量を取得する占有量取得部と、
    前記インタフェース特定部において特定された通信インタフェースにおいて、単位時間あたりにさらに伝送可能なデータ量の指標値である可能伝送量を、その通信インタフェースの回線速度と占有伝送量とにしたがって決定する可能量決定部と、
    決定された可能伝送量を前記特定パケットの伝送速度として外部装置に通知する通知部と、
    を備え
    前記インタフェース特定部は、前記経路テーブルにおいて、前記特定パケットで指定される送信元アドレスと対応づけられた通信インタフェースを入力インタフェースとして特定し、前記特定パケットで指定される宛先アドレスと対応づけられた通信インタフェースを出力インタフェースとして特定し、
    前記占有量取得部は、
    前記入力インタフェースについて、外部から自装置への占有伝送量である入力側占有受付量と、自装置から外部への占有伝送量である入力側占有送出量とを取得する入力側占有量取得部と、
    前記出力インタフェースについて、外部から自装置への占有伝送量である出力側占有受付量と、自装置から外部への占有伝送量である出力側占有送出量とを取得する出力側占有量取得部と、を有し、
    前記可能量決定部は、
    前記入力インタフェースの回線速度と前記入力側占有受付量とにしたがって、前記入力インタフェースにおける外部から自装置への可能伝送量である入力側可能受付量を決定し、前記入力インタフェースの回線速度と前記入力側占有送出量とにしたがって、前記入力インタフェースにおける自装置から外部への可能伝送量である入力側可能送出量を決定する入力側可能量決定部と、
    前記出力インタフェースの回線速度と前記出力側占有受付量とにしたがって、前記出力インタフェースにおける外部から自装置への可能伝送量である出力側可能受付量を決定し、前記出力インタフェースの回線速度と前記出力側占有送出量とにしたがって、前記出力インタフェースにおける自装置から外部への可能伝送量である出力側可能送出量を決定する出力側可能量決定部と、
    前記入力側可能受付量および前記出力側可能送出量のうち小さい方を、自装置における第1方向への可能伝送量として決定し、前記入力側可能送出量および前記出力側可能受付量のうち小さい方を、前記第1方向の反対方向である第2方向への可能伝送量として決定する比較部と、を有し、
    前記通知部は、前記特定パケットの伝送速度として、前記第1方向への可能伝送量と、前記第2方向への可能伝送量の両方を外部装置へ通知することを特徴とする通信装置。
  2. 前記占有量取得部は、パケットを伝送する際の優先度を示す複数の優先クラスそれぞれについて、前記通信インタフェースにおける占有伝送量を取得し、
    前記可能量決定部は、前記通信インタフェースにおいて所定の優先クラスのパケットを伝送する際の可能伝送量を、前記通信インタフェースの回線速度と、少なくとも当該優先クラスより高優先の優先クラスの占有伝送量とにしたがって決定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 伝送するパケットに含まれる所定のデータと各優先クラスとを対応づけて格納した優先設定テーブルと、
    外部装置からパケットを受信する受信部と、
    前記優先設定テーブルを参照して、受信されたパケットに含まれるデータと対応づけられた優先クラスを特定する優先クラス特定部と、
    をさらに備え、
    前記可能量決定部は、前記優先クラス特定部において特定された優先クラスの可能伝送量を、前記通信インタフェースの回線速度と、少なくとも当該優先クラスより高優先の優先クラスの占有伝送量とにしたがって決定することを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  4. 前記通信インタフェースにおいて伝送されるデータ量を制限するために規定された、当該データ量の上限を示す上限伝送量を格納した制限情報テーブルをさらに備え、
    前記可能量決定部は、前記通信インタフェースの回線速度と占有伝送量とにしたがって決定した可能伝送量および前記上限伝送量のうち小さい方を、前記通信インタフェースの可能伝送量として再決定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  5. 受信部と制限特定部とをさらに備え、
    前記制限情報テーブルには、伝送するパケットに含まれる所定のデータと、当該パケットに適用される上限伝送量とが対応づけて格納され、
    前記受信部は、外部装置からパケットを受信し、
    前記制限特定部は、前記制限情報テーブルを参照して、受信されたパケットに含まれるデータと対応づけられた上限伝送量を特定し、
    前記可能量決定部は、前記通信インタフェースの回線速度と占有伝送量とにしたがって決定した可能伝送量および前記制限特定部において特定された上限伝送量のうち小さい方を、前記通信インタフェースにおいて前記データを含むパケットを伝送する際の可能伝送量として再決定することを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  6. パケットを伝送する際の優先度を示す複数の優先クラスそれぞれと、パケットを伝送するための通信インタフェースにおけるパケットの伝送割合とを対応づけて格納した優先設定テーブルをさらに備え、
    前記可能量決定部は、
    前記通信インタフェースにおいて、単位時間あたりに所定の優先クラスのパケットをさらに伝送可能なデータ量の指標値である可能伝送量を、前記通信インタフェースの回線速度と各優先クラスの伝送割合にしたがってさらに決定し、
    前記通信インタフェースの回線速度と占有伝送量とにしたがって決定した可能伝送量と、前記通信インタフェースの回線速度と各優先クラスの伝送割合とにしたがって決定した可能伝送量のうち大きい方を、前記通信インタフェースの可能伝送量として再決定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  7. 先クラス特定部をさらに備え、
    前記優先設定テーブルには、伝送するパケットに含まれる所定のデータと、各優先クラスと、パケットの伝送割合とが対応づけて格納され、
    前記優先クラス特定部は、前記優先設定テーブルを参照して、受信されたパケットに含まれるデータと対応づけられた優先クラスを特定し、
    前記可能量決定部は、前記優先クラス特定部において特定された優先クラスの可能伝送量を、前記通信インタフェースの回線速度と、各優先クラスの伝送割合にしたがって決定することを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  8. 外部装置が送信するパケットの伝送速度を当該外部装置に通知する速度通知サーバと、
    前記パケットを伝送する1以上の通信装置と、
    を備え、
    前記速度通知サーバは、前記パケットの伝送速度を通知するよう要求する要求データを各通信装置に対して送信する要求部を有し、
    前記通信装置のそれぞれは、
    ネットワーク上に存在する装置の位置を指定するアドレスデータと、パケットを伝送するための自装置の通信インタフェースとを対応づけて格納した経路テーブルと、
    前記要求データを受信する受信部と、
    前記経路テーブルを参照して、前記要求データに含まれる前記パケットのアドレスデータから、前記パケットを伝送するための通信インタフェースを特定するインタフェース特定部と、
    前記インタフェース特定部において特定された通信インタフェースにおいて、単位時間あたりに伝送されたデータ量である占有伝送量を取得する占有量取得部と、
    前記インタフェース特定部において特定された通信インタフェースにおいて、単位時間あたりにさらに伝送可能なデータ量の指標値である可能伝送量を、その通信インタフェースの回線速度と占有伝送量とにしたがって決定する可能量決定部と、
    決定された可能伝送量を前記パケットの伝送速度として前記速度通知サーバに送信する送信部と、
    を有し、
    前記インタフェース特定部は、前記経路テーブルにおいて、前記パケットで指定される送信元アドレスと対応づけられた通信インタフェースを入力インタフェースとして特定し、前記パケットで指定される宛先アドレスと対応づけられた通信インタフェースを出力インタフェースとして特定し、
    前記占有量取得部は、
    前記入力インタフェースについて、外部から自装置への占有伝送量である入力側占有受付量と、自装置から外部への占有伝送量である入力側占有送出量とを取得する入力側占有量取得部と、
    前記出力インタフェースについて、外部から自装置への占有伝送量である出力側占有受付量と、自装置から外部への占有伝送量である出力側占有送出量とを取得する出力側占有量取得部と、を含み、
    前記可能量決定部は、
    前記入力インタフェースの回線速度と前記入力側占有受付量とにしたがって、前記入力インタフェースにおける外部から自装置への可能伝送量である入力側可能受付量を決定し、前記入力インタフェースの回線速度と前記入力側占有送出量とにしたがって、前記入力インタフェースにおける自装置から外部への可能伝送量である入力側可能送出量を決定する入力側可能量決定部と、
    前記出力インタフェースの回線速度と前記出力側占有受付量とにしたがって、前記出力インタフェースにおける外部から自装置への可能伝送量である出力側可能受付量を決定し、前記出力インタフェースの回線速度と前記出力側占有送出量とにしたがって、前記出力インタフェースにおける自装置から外部への可能伝送量である出力側可能送出量を決定する出力側可能量決定部と、
    前記入力側可能受付量および前記出力側可能送出量のうち小さい方を、自装置における第1方向への可能伝送量として決定し、前記入力側可能送出量および前記出力側可能受付量のうち小さい方を、前記第1方向の反対方向である第2方向への可能伝送量として決定する比較部と、を含み、
    前記送信部は、前記パケットの伝送速度として、前記第1方向への可能伝送量と、前記第2方向への可能伝送量の両方を前記速度通知サーバへ送信し、
    前記速度通知サーバはさらに、
    各通信装置から送信された前記第1方向への可能伝送量のうち最も小さい可能伝送量を、前記パケットの第1方向への伝送速度として特定し、各通信装置から送信された前記第2方向への可能伝送量のうち最も小さい可能伝送量を、前記パケットの第2方向への伝送速度として特定する伝送速度特定部と、
    特定された前記第1方向への伝送速度と前記第2方向への伝送速度の両方を前記外部装置に通知する通知部と、
    を有することを特徴とする通信システム。
  9. 所定のパケットの送信元である送信元装置と、
    前記パケットの宛先である宛先装置と、
    前記送信元装置と前記宛先装置との間で前記パケットを伝送する1以上の通信装置と、
    を備え、
    前記送信元装置は、前記パケットの伝送速度を通知するよう要求するデータであって、前記宛先装置を宛先として指定する要求データを一の通信装置に対して送信する要求部を有し、
    前記通信装置のそれぞれは、
    ネットワーク上に存在する装置の位置を指定するアドレスデータと、パケットを伝送するための自装置の通信インタフェースとを対応づけて格納した経路テーブルと、
    前記要求データを受信する受信部と、
    前記経路テーブルを参照して、前記要求データに含まれる前記パケットのアドレスデータから、前記パケットを伝送するための通信インタフェースを特定するインタフェース特定部と、
    前記インタフェース特定部において特定された通信インタフェースにおいて、単位時間あたりに伝送されたデータ量である占有伝送量を取得する占有量取得部と、
    前記インタフェース特定部において特定された通信インタフェースにおいて、単位時間あたりにさらに伝送可能なデータ量の指標値である可能伝送量を、その通信インタフェースの回線速度と占有伝送量とにしたがって決定する可能量決定部と、
    決定された可能伝送量を前記パケットの伝送速度として前記要求データに設定し、その要求データを次の通信装置または前記宛先装置に送信する送信部と、
    を有し、
    前記インタフェース特定部は、前記経路テーブルにおいて、前記パケットで指定される送信元アドレスと対応づけられた通信インタフェースを入力インタフェースとして特定し、前記パケットで指定される宛先アドレスと対応づけられた通信インタフェースを出力インタフェースとして特定し、
    前記占有量取得部は、
    前記入力インタフェースについて、外部から自装置への占有伝送量である入力側占有受付量と、自装置から外部への占有伝送量である入力側占有送出量とを取得する入力側占有量取得部と、
    前記出力インタフェースについて、外部から自装置への占有伝送量である出力側占有受付量と、自装置から外部への占有伝送量である出力側占有送出量とを取得する出力側占有量取得部と、を含み、
    前記可能量決定部は、
    前記入力インタフェースの回線速度と前記入力側占有受付量とにしたがって、前記入力インタフェースにおける外部から自装置への可能伝送量である入力側可能受付量を決定し、前記入力インタフェースの回線速度と前記入力側占有送出量とにしたがって、前記入力インタフェースにおける自装置から外部への可能伝送量である入力側可能送出量を決定する入力側可能量決定部と、
    前記出力インタフェースの回線速度と前記出力側占有受付量とにしたがって、前記出力インタフェースにおける外部から自装置への可能伝送量である出力側可能受付量を決定し、前記出力インタフェースの回線速度と前記出力側占有送出量とにしたがって、前記出力インタフェースにおける自装置から外部への可能伝送量である出力側可能送出量を決定する出力側可能量決定部と、
    前記入力側可能受付量および前記出力側可能送出量のうち小さい方を、自装置における第1方向への可能伝送量として決定し、前記入力側可能送出量および前記出力側可能受付量のうち小さい方を、前記第1方向の反対方向である第2方向への可能伝送量として決定する比較部と、を含み、
    前記送信部は、前記第1方向への可能伝送量と、前記第2方向への可能伝送量の両方を前記パケットの伝送速度として前記要求データに設定し、
    前記宛先装置は、
    一の通信装置から送信された要求データについて、その要求データに設定された前記第1方向への可能伝送量のうち最も小さい可能伝送量を、前記パケットの第1方向への伝送速度として特定し、その要求データに設定された前記第2方向への可能伝送量のうち最も小さい可能伝送量を、前記パケットの第2方向への伝送速度として特定する伝送速度特定部と、
    特定された前記第1方向への伝送速度と前記第2方向への伝送速度の両方を前記送信元装置に通知する通知部と、
    を有することを特徴とする通信システム。
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