JP4902518B2 - スパッタリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スパッタリング装置の技術分野に係り、特に、通過成膜型のスパッタリング装置に関する。
大型の基板表面に薄膜を形成するスパッタリング装置では、ターゲット材料と対面しながらターゲット材料の正面を通過し、通過する間に薄膜が形成される通過型スパッタリング装置が用いられている。
このようなスパッタリング装置では、ターゲットのエロージョン領域を拡大するために、ターゲット材料裏面に配置されたマグネトロン磁石装置を移動させる構成が採用されており、例えば、ターゲット材料の裏面に長手方向に沿ってマグネトロン磁石装置の走行軌道を敷設し、走行軌道上を小径のマグネトロン磁石装置が多数走行し、ターゲット材料裏面の広い領域とマグネトロン磁石装置が向き合うことで、エロージョン領域が拡大するようにされている。
特開2003−293130号公報 特開平7−18435号公報 特開平2005−336520号公報
しかしながら上記のように磁石を走行させても、ターゲットの中央部分と外周部分はスパッタされ難く、ターゲットの使用効率を向上させるのにも限界がある。
第一の発明は、板状の第一のターゲットと、第一のマグネトロン磁石装置と、前記第一のマグネトロン磁石装置よりも小径の第二のマグネトロン磁石装置と、前記第一、第二のマグネトロン磁石装置を前記第一のターゲットの裏面位置を繰り返し通過させる磁石移動装置とを有するスパッタリング装置であって、前記第一、第二のマグネトロン磁石装置のうち、少なくとも一方のマグネトロン磁石装置は、中心磁石と、リング状の第一、第二のリング磁石とを有し、前記第一、第二のリング磁石は、前記第一のターゲットの表面とそれぞれ平行にされ、前記第一のリング磁石のリング内側に前記中心磁石が配置され、前記第二のリング磁石のリング内側に前記第一のリング磁石が配置され、前記中心磁石と、前記第一、第二のリング磁石は、S極とN極のうち、前記第一のターゲット側の面に一方の磁極が、前記第一のターゲットと反対側の面に他方の磁極がそれぞれ形成され、前記中心磁石と前記第一のリング磁石は、前記第一のターゲット側の面の磁極の極性が互いに反対にされ、前記第一、第二のリング磁石は前記第一のターゲット側の面の磁極の極性が互いに反対にされたスパッタリング装置である。
第一の発明はスパッタリング装置であって、前記第一、第二のマグネトロン磁石装置は複数設けられ、前記各第一、第二のマグネトロン磁石装置は、周回移動して前記第一のターゲットの裏面を繰り返し通過するように構成されたスパッタリング装置である。
第一の発明はスパッタリング装置であって、第二のターゲットを有し、前記第一、第二のマグネトロン磁石装置は、一回の前記周回移動によって、前記第一、第二のターゲットの両方の裏面を通過するように構成されたスパッタリング装置である。
第一の発明はスパッタリング装置であって、前記第一、第二のマグネトロン磁石装置は、往復移動するように構成されたスパッタリング装置である。
第二の発明は、一乃至複数個の第一のマグネトロン磁石装置が配置され、前記第一のマグネトロン磁石装置が移動する第一の磁石走行軌道と、前記第一のマグネトロン磁石装置とは別の第二のマグネトロン磁石装置が配置され、前記第二のマグネトロン磁石装置が移動する第二の磁石走行軌道と、前記第一、第二の磁石走行軌道の一部が裏面に位置する第一のターゲットとを有するスパッタリング装置であって、前記第一、第二のマグネトロン磁石装置のうち、少なくとも一方のマグネトロン磁石装置は、中心磁石と、リング状の第一、第二のリング磁石とを有し、前記第一、第二のリング磁石は、前記第一のターゲットの表面とそれぞれ平行にされ、前記第一のリング磁石のリング内側に前記中心磁石が配置され、前記第二のリング磁石のリング内側に前記第一のリング磁石が配置され、前記中心磁石と、前記第一、第二のリング磁石は、S極とN極のうち、前記第一のターゲット側の面に一方の磁極が、前記第一のターゲットと反対側の面に他方の磁極がそれぞれ形成され、前記中心磁石と前記第一のリング磁石は、前記第一のターゲット側の面の磁極の極性が互いに反対にされ、前記第一、第二のリング磁石は前記第一のターゲット側の面の磁極の極性が互いに反対にされたスパッタリング装置である。
第二の発明はスパッタリング装置であって、前記第一、第二の磁石走行軌道はそれぞれ環状に形成され、前記第一、第二のマグネトロン磁石装置が、前記第一、第二の磁石走行軌道に沿ってそれぞれ周回移動するように構成されたスパッタリング装置である。
第二の発明はスパッタリング装置であって、前記第一の磁石走行軌道は、前記第二の磁石走行軌道の内側に位置するスパッタリング装置である。
第二の発明はスパッタリング装置であって、前記第一、第二の磁石走行軌道が裏面に位置する第二のターゲットを有するスパッタリング装置である。
本発明は上記のように構成されており、第一の発明は大きさの異なるマグネトロン磁石装置(第一、第二のマグネトロン磁石装置)を二つ以上有している。
第一の発明では、少なくとも第一のマグネトロン磁石装置は第一のターゲット表面に2本以上のエロージョン領域を形成する。第二のマグネトロン磁石装置が第一のターゲット表面に形成するエロージョン領域が、第一のマグネトロン磁石装置が形成するエロージョン領域の間に位置するように、第一、第二のマグネトロン磁石装置を配置すれば、エロージョン領域の数が増えるから、ターゲットの使用効率が上がる。
第二の発明は、複数の磁石走行軌道が一乃至複数のターゲットの裏面側に配置されており、各磁石走行軌道の一部が各ターゲットの真裏位置に配置されている。各磁石走行軌道には、それぞれマグネトロン磁石装置が取り付けられており、各マグネトロン磁石装置がターゲットの真裏位置を移動し、ターゲット表面に複数のエロージョン領域が形成され、ターゲットの使用効率が向上するようになっている。
リング磁石の数が増えることで、ターゲット上のエロージョン領域の数が増えるので、ターゲットの使用効率が向上する。各磁石走行軌道上のマグネトロン磁石装置によるエロージョン領域が重なり合わないように磁石走行軌道を配置することで、ターゲット使用効率がより向上する。
先ず、本発明に用いるマグネトロン磁石装置について説明する。
後述する第一、第二の発明のスパッタリング装置は、二種類以上のマグネトロン磁石装置(第一、第二のマグネトロン磁石装置)を有している。
図2(a)は第一、第二の発明に用いるマグネトロン磁石装置201、202、81、82の一例を示す断面図である。
マグネトロン磁石装置201、202、81、82は、第一のリング磁石46と、中心磁石45をそれぞれ有している。第一のリング磁石46はリング状である。中心磁石45は、外周が第一のリング磁石46のリング内周よりも小さい相似形である。
第一のリング磁石46と中心磁石45は、中心磁石45の中心が第一のリング磁石46のリング中心軸線C上に位置し、第一のリング磁石46のリング形状の一底面と、中心磁石45の片面とが、板状の金属ヨーク40の表面にそれぞれ接触するよう取り付けられている。従って、中心磁石45は第一のリング磁石46のリング内側で、第一のリング磁石46と離間して配置されている。
後述する第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202、81、82のうち、一方又は両方のマグネトロン磁石装置は、中心磁石45と第一のリング磁石46に加え、図2(a)に示すように、リング状の第二のリング磁石47を有している。
第二のリング磁石47のリング内周は、第一のリング磁石46のリング外周よりも大きい相似形であって、そのリング中心軸線が、第一のリング磁石46のリング中心軸線Cと一致するように、リング形状の一底面が金属ヨーク40の表面に接触して取り付けられている。従って、第一のリング磁石46は第二のリング磁石47のリング内側に位置し、第一、第二のリング磁石46、47は互いに離間している。
第一、第二のリング磁石46、47と中心磁石45は、金属ヨーク40側のリング底面(裏面)にS極又はN極がそれぞれ形成され、その反対側のリング底面(表面)に裏面と反対の極性の磁極がそれぞれ形成されている。
中心磁石45及び第二のリング磁石47の表面の磁極の極性がS極の場合は、第一のリング磁石46表面の磁極の極性はN極である。中心磁石45及び第二のリング磁石47の表面の磁極の極性がN極の場合は、第一のリング磁石46表面の磁極の極性はS極である。
即ち、互いに隣接する磁石(中心磁石45と第一のリング磁石46、又は第一、第二のリング磁石46、47)は、表面の磁極の極性が互いに異なり、後述するように、中心磁石45と第一、第二のリング磁石46、47の表面をターゲットに向けると、ターゲット表面にはリング状の磁力線トンネルが形成される。
尚、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202、81、82のうち、いずれか一方を、図2(b)に示すように、第二のリング磁石47を有しないマグネトロン磁石装置で構成してもよい。
次に、上記マグネトロン磁石装置を用いた第一の発明のスパッタリング装置について説明する。
図1は第一の発明のスパッタリング装置10であり、真空槽17を有している。真空槽17の内部には基板移動軌道29が設けられている。基板移動軌道29には、基板ホルダ19が設けられており、図示しないモータ等の駆動装置を動作させると、基板ホルダ19は真空槽17内を、基板移動軌道29に沿って移動するように構成されている。
基板移動軌道29と面する位置には、バッキングプレート18に取り付けられ、表面が露出された板状の第一、第二のターゲット21、22が配置されている。
第一、第二のターゲット21、22は、第一のターゲット21が基板移動軌道29の上流側、第二のターゲット22が基板移動軌道29の下流側に配置されており、基板ホルダ19に基板8を保持させ、基板8の表面が第一、第二のターゲット21、22表面と対面するように通過させると、基板8の表面は、第一のターゲット21の表面と第二のターゲット22の表面に、この順序で対面するように配置されている。
第一、第二のターゲット21、22は長方形であり、その長手方向が基板8の移動方向と直交するように配置されており、基板8は第一、第二のターゲット21、22の長辺を横切るようにされている。
第一、第二のターゲット21、22の裏面には、磁石走行軌道23が敷設されており、該磁石走行軌道23には、大きさが異なる第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202がそれぞれ一個、又は二個以上取り付けられている。
各マグネトロン磁石装置は、磁石走行軌道23に沿って並んで配置されており、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202は、磁石移動装置13によって、順番を変えずに磁石走行軌道23上を移動するように構成されている。
図3は、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202とターゲットの位置関係を説明するための平面図であり、図3と、後述する図5〜図7では金属ヨーク40と磁石走行軌道23はそれぞれ省略されている。
ここでは、磁石走行軌道23はトラック状であり、直線部分と半円部分を有している。その直線部分は、第一、第二のターゲット21、22の真裏位置に、第一、第二のターゲット21、22の長辺に沿って配置されている。
半円部分は、第一、第二のターゲット21、22の真裏から離間した位置に配置されており、直線部分の両端は半円形部分に接続されることで、環状になっている。
複数の第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202が磁石走行軌道23に沿って同方向に走行すると、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202は同一の磁石走行軌道23上を周回移動する。
複数回周回移動する際、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202は、第一、又は第二のターゲット21、22のうちの、一方のターゲットの一短辺を横切って第一、第二のターゲット21、22の真裏位置に入り、第一、第二のターゲット21、22の裏面位置を長辺と平行な方向に通過し、他の短辺を横切って第一又は第二のターゲット21、22の真裏位置から脱出する。
そして第一、第二のターゲット21、22の真裏から離間した位置で方向転換し、他方のターゲットの真裏位置に侵入する。このような動作を繰り返し、第一又は第二のターゲット21、22の真裏位置と、第一、第二のターゲット21、22の真裏から離間した位置を交互に通過する。
第一、第二のターゲット21、22の表面は同一平面H内に位置している。上述した第一、第二のリング磁石46、47と中心磁石45は、第一、第二のターゲット21、22の表面が位置する平面Hと平行に配置され、その平面とリング中心軸線Cが垂直になっている。
第一、第二のリング磁石46、47と中心磁石45は金属ヨーク40に固定されており、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202が移動しても、第一、第二のリング磁石46、47と中心磁石45の位置関係は変らない。
また、磁石走行軌道23は第一、第二のターゲット21、22表面が位置する平面と平行な平面内に延設されており、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202が移動しても、第一、第二のリング磁石46、47と中心磁石45は、第一、第二のターゲット21、22の表面が位置する平面Hと平行なままである。
第一、第二のリング磁石46、47と中心磁石45は、金属ヨーク40とは反対側の底面(表面)が第一、第二のターゲット21、22の表面が位置する平面Hに向けられている。
上述したように、互いに隣接する磁石は、表面の磁極の極性が互いに異なるから、第一、第二のターゲット21、22表面が位置する平面Hには、中心磁石45と第二のリング磁石47のS極と、第一のリング磁石46のN極がそれぞれ向けられるか、中心磁石45と第二のリング磁石47のN極と、第一のリング磁石46のS極がそれぞれ向けられる。
第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202が第一又は第二のターゲット21、22の裏面位置を通過する際には、第一、第二のリング磁石46、47表面と中心磁石45の表面は第一、第二のターゲット21、22の裏面に近接し、第一のリング磁石46と中心磁石45の間に形成される磁力線と、第一、第二のリング磁石46、47の間に形成される磁力線は、第一又は第二のターゲット21、22の表面に漏洩する。
第一のリング磁石46と中心磁石45は異なる磁極が第一又は第二のターゲット21、22の表面に向けられ、第一、第二のリング磁石46、47は異なる磁極が第一又は第二のターゲット21、22の表面に向けられているため、第一、第二のターゲット21、22の表面にはリング状の磁力線トンネルが形成される。
第一の発明のスパッタリング装置10は上記のように構成されており、薄膜を形成する際には、真空排気系15によって真空槽17内を真空排気すると共に、ガス導入系16から真空槽17内にスパッタリングガスを導入し、スパッタ電源14によって、バッキングプレート18を介して第一、第二のターゲット21、22に電圧を印加し、第一、第二のターゲット21、22表面をスパッタしながら、基板ホルダ19に保持された基板8を真空槽17内に搬入し、第一、第二のターゲット21、22表面と対面させながら真空槽17の内部を移動させると基板8表面が第一、第二のターゲット21、22対面する位置を通過する際に、第一、第二のターゲット21、22から飛び出したスパッタリング粒子が基板8表面に到達し、薄膜が形成される。
スパッタリングの際に、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202は第一、第二のターゲット21、22裏面位置で、第一、第二のターゲット21、22の長辺に沿って直線的に移動し、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202により、図4に模式的に示すように、第一、第二のターゲット21、22の表面に、複数本ずつ帯状のエロージョン領域(ターゲット表面が多量にスパッタリングされ表面が深く掘られる領域)35a〜35d、36a〜36dが形成される。
図2(a)のマグネトロン磁石装置一個がターゲット表面に形成するエロージョン領域の数は4本である。図2(b)のマグネトロン磁石装置一個がターゲット表面に形成するエロージョン領域は2本である。
第一のマグネトロン磁石装置201が形成するエロージョン領域と、第二のマグネトロン磁石装置202が形成するエロージョン領域とが重なり合わないと、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202の両方が図2(a)のマグネトロン磁石装置の場合には、1つのターゲット21、22に形成されるエロージョン領域35a〜35d、36a〜36dの数は8本、いずれか一方が図2(a)、他方が図2(b)のマグネトロン磁石装置の場合、一つのターゲット21、22に形成されるエロージョン領域の数は6本となる。
同じ大きさの磁石が配置された複数のマグネトロン磁石装置を中心が同一直線上を走行するように移動させても、それらのマグネトロン磁石装置が形成するエロージョン領域は重なり合ってしまい、4本のエロージョン領域しか形成されない。
それに対し、第一の発明では、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202の大きさを変えることで、同一直線上を走行するよう移動させても、第一のマグネトロン磁石装置201が形成するエロージョン領域35a〜35dの中心線(エロージョン領域の帯の幅方向の中心が移動する軌道)と、第二のマグネトロン磁石装置202が形成するエロージョン領域36a〜36dの中心線とが重なり合わないようになっている。
例えば、第一のマグネトロン磁石装置201の第二のリング磁石47と、第二のマグネトロン磁石装置202の第二のリング磁石47と、第一のマグネトロン磁石装置201の第一のリング磁石46と、第二のマグネトロン磁石装置202の第一のリング磁石46と、第一のマグネトロン磁石装置201の中心磁石45と、第二のマグネトロン磁石装置202の中心磁石45は、大きさが異なり、記載した順番に小さくなっており、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202の中心が同一直線上を走行しても、第一のマグネトロン磁石装置201によって形成されるエロージョン領域35a〜35dの中心線の間に、第二のマグネトロン磁石装置202によって形成されるエロージョン領域36a〜36dの中心線が1又は2本以上配置されている。
従って、第一のマグネトロン磁石装置201によって形成されるエロージョン領域35a〜35dと第二のマグネトロン磁石装置202によって形成されるエロージョン領域36a〜36dは、少なくとも一部は重複しないので、ターゲット表面の広い領域が均一にスパッタされ、ターゲット使用効率が向上する。
各エロージョン領域35a〜35d、36a〜36dは、第一、第二のターゲット21、22の長辺と平行であり、実際には一部が重なり合い、スパッタリングされない領域(非エロージョン領域)は無い。
第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202の第一、第二のターゲット21、22の裏面での移動方向は、基板8の移動方向と垂直であり、基板8の移動速度を第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202の移動よりも遅くしておくと、基板8表面に膜厚分布のよい薄膜が形成される。
なお、図5に示すように、一枚のターゲット41の真裏位置の範囲内で環状になる磁石走行軌道23を設け、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202を、一枚のターゲット41の裏面位置で周回移動させると、四本の環状同心のエロージョン領域が得られるが、内側である程エロージョン領域は短くなってしまうので、図6に示すように、一枚のターゲット42の裏面では、各エロージョン領域の両端がターゲット42の短辺上で終端するように、往動経路と復動経路の両方を長辺方向に沿って設け、往動と復動の間で方向転換する部分をターゲット42の真裏とは離間した位置に配置して第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202がターゲットの一短辺を横切ってターゲット42の真裏位置に入り、他の短辺を横切ってターゲット42の真裏位置から脱出するようにすればよい。
また、上記実施例では、磁石走行軌道23が環状であり、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202が周回移動したが、図7に示すように、長方形のターゲット43の長手方向と平行な直線状の磁石走行軌道23をターゲット43の幅方向中央位置に設け、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202を磁石走行軌道23に沿って繰り返し往復移動させてもよい。
第一のマグネトロン磁石装置201と、第二のマグネトロン磁石装置202の往復移動の両端がターゲットの外側に位置するように磁石走行軌道23を設けるか、第一のマグネトロン磁石装置201と第二のマグネトロン磁石装置202が複数個配置された場合、同じ大きさの磁石装置の往復移動範囲同士(第一のマグネトロン磁石装置201の往復移動範囲同士や第二のマグネトロン磁石装置202の往復移動範囲同士)が重なり合うようにすると、エロージョン領域が繋がって直線状になる。
なお、図3、図5〜7中の符号31〜34は、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202の中心の移動経路を示しており、図7では、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202の中心は、同一直線上を往復移動する。
上記実施例では、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202を用いたが、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202に加え、第一、第二のマグネトロン磁石装置201、202とは大きさが異なる他のマグネトロン磁石装置を磁石走行軌道23に取り付け、少なくとも一部が重なり合わないエロージョン領域を合計8本以上形成されるようにすると、更にターゲット表面が均一にスパッタされる。他のマグネトロン磁石装置は、図2(a)、(b)のいずれに示すものであってもよい。
次に、第二の発明のスパッタリング装置について説明する。
図8は第二の発明のスパッタリング装置50であり、第一の発明と同様に、真空槽57を有しており、真空槽57内部には基板移動軌道85が敷設されている。
第一の発明と同様に、基板移動軌道85には基板ホルダ89が取り付けられており、図示しないモータ等の駆動装置を動作させると、基板ホルダ89は真空槽57内を基板移動軌道85に沿って移動するように構成されている。
第一の発明と同様に、真空槽57内の基板移動軌道85と対面する位置には、表面が露出された板状の第一、第二のターゲット61、62が、バッキングプレート68に取り付けられて配置されている。
第一の発明と同様に、第一、第二のターゲット61、62は、第一のターゲット61が基板移動軌道85の上流側、第二のターゲット62が基板移動軌道85の下流側に配置されており、基板ホルダ89に基板58を保持させ、基板58の表面を第一、第二のターゲット61、62に向けながら移動させると、基板58の表面は、第一のターゲット61の表面と第二のターゲット62の表面にこの順序で対面しながら通過する。
第一、第二のターゲット61、62は長方形であり、第一の発明と同様に、その長手方向が基板58の移動方向と直交するように配置され、基板58が移動すると、基板58は第一、第二のターゲット61、62の長辺を横切る。
第一、第二のターゲット61、62の裏面側には、第一、第二の磁石走行軌道71、72が配置されている。第一のターゲット61の真裏位置には、第一、第二の磁石走行軌道71、72の一部がそれぞれ配置され、同様に、第二のターゲット62の真裏位置にも、第一、第二の磁石走行軌道71、72の他の一部がそれぞれ配置されている。
第一、第二の磁石走行軌道71、72は環状であり、直線部分と半円形部分が組み合わされたトラック形状にされている。第一、第二のターゲット61、62の真裏位置には、第一、第二の磁石走行軌道71、72の直線部分が配置されている。
ここでは、第一の磁石走行軌道71の一周距離は、第二の磁石走行軌道72の一周距離よりも短く、第一の磁石走行軌道71は第二の磁石走行軌道72の内側に位置する。
第一、第二の磁石走行軌道71、72には、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82がそれぞれ一個又は複数個ずつ取り付けられ、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82は、それぞれ第一、第二の磁石走行軌道71、72に沿って並んだ状態になっている。
第一、第二の磁石走行軌道71、72は磁石移動装置53に接続され、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82は、第一、第二の磁石走行軌道71、72上を、第一、第二の磁石走行軌道71、72に沿って、順番を変えずにそれぞれ走行し、繰り返し周回移動するように構成されている。
第一、第二のターゲット61、62は長方形形状であり、基板移動軌道85が伸びる方向は、第一、第二のターゲット61、62の長辺が伸びる方向と直交しており、第一、第二のターゲット61、62の真裏に位置する第一、第二の磁石走行軌道71、72の部分は、第一、第二のターゲット61、62の長辺と平行にされている。
従って、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82が周回移動し、第一、第二のターゲット61、62の外側から真裏位置に進入する際、また、真裏位置から外部に脱出する際には、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82は、第一、第二のターゲット61、62の短辺を横断する。
第一、第二の磁石走行軌道71、72の半円部分は、第一、第二のターゲット61、62の真裏から離間した位置に配置されており、従って、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82が周回移動する際には第一、第二のターゲット61、62の外側で方向転換し、第一、第二のターゲット61、62の一方の真裏位置から他方の真裏位置に入るようになっている。
第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82のうち、いずれか一方又は両方は、上記図2(a)に示したマグネトロン磁石装置である。
ここでは、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82の両方(及び後述する他のマグネトロン磁石装置)が、図2(a)に示したマグネトロン磁石装置で構成され、各マグネトロン磁石装置の中心磁石45同士と、第一のリング磁石46同士と、第二のリング磁石47同士の大きさは等しくされている。
第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82は、異なる磁石走行軌道上を移動するマグネトロン磁石装置同士のエロージョン領域が同じ位置に形成されなければ、大きさが異なっていてもよい。
第一の発明と同様に、第一、第二のターゲット61、62の表面は略同一平面内に位置し、第一、第二のリング磁石46、47と中心磁石45は、第一、第二のターゲット61、62の表面が位置する平面hと平行に配置され、その平面hと第一、第二のリング磁石46、47のリング中心軸線cは垂直である。
第一、第二のリング磁石46、47の金属ヨーク40と反対側のリング一底面(表面)と、中心磁石45の片面(表面)は、第一、第二のターゲット61、62の表面が位置する平面に向けられている。
第一の発明と同様に、互いに隣接する磁石は、表面の磁極の極性が互いに異なり、第一、第二のターゲット61、62表面が位置する平面hには、中心磁石45と第二のリング磁石47のS極と、第一のリング磁石46のN極がそれぞれ向けられるか、中心磁石45と第二のリング磁石47のN極と、第一のリング磁石46のS極がそれぞれ向けられる。
図9は、第一、第二の磁石走行軌道71、72と第一、第二のターゲット61、62の位置関係を説明するための平面図であり、同図では金属ヨーク40は省略されている。
第一の発明と同様に、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82が第一又は第二のターゲット61、62の真裏位置を通過する際には、第一、第二のリング磁石46、47の表面と中心磁石45の表面は、第一、第二のターゲット61、62の裏面に近接し、第一のリング磁石46と中心磁石45の間に形成される磁力線と、第一、第二のリング磁石46、47の間に形成される磁力線は、第一又は第二のターゲット61、62の表面に漏洩する。
第一のリング磁石46と中心磁石45は異なる磁極が第一又は第二のターゲット61、62の表面に向けられ、第一、第二のリング磁石46、47は異なる磁極が第一又は第二のターゲット61、62の表面に向けられているため、第一、第二のターゲット61、62の表面にはリング状の磁力線トンネルが形成される。
磁力線トンネルが形成される部分はスパッタリング量が多い。即ち、第一のリング磁石46と中心磁石45の中間付近の真上位置と、第一、第二のリング磁石46、47の中心付近の真上位置でスパッタリング量が多い。第一、第二のリング磁石46、47はリング形状であるため、このスパッタリング量が多い領域もリング状になる。
第二の発明のスパッタリング装置50は上記のように構成されており、薄膜を形成する際には、真空排気系55によって真空槽57内を真空排気すると共に、ガス導入系56から真空槽57内にスパッタリングガスを導入し、スパッタ電源54によって、バッキングプレート68を介して第一、第二のターゲット61、62に電圧を印加し、第一、第二のターゲット61、62表面のスパッタリングを開始し、スパッタリングしながら基板ホルダ89に保持された基板58を真空槽57内に搬入し、第一、第二のターゲット61、62表面と対面させながら真空槽57の内部を移動させる。
基板58の表面が第一、第二のターゲット61、62に対面する位置を通過する際に、第一、第二のターゲット61、62から飛び出したスパッタリング粒子が基板58表面に到達し、そこに薄膜が形成される。
スパッタリングの際には第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82は第一、第二のターゲット61、62の真裏位置では、長辺に沿って直線的に移動されており、各マグネトロン磁石装置81、82が形成するスパッタリング量が多い領域も直線的に移動し、第一、第二のターゲット61、62表面の、各磁石走行軌道71、72の両側位置に、移動方向に沿って、二本ずつエロージョン領域(ターゲット表面が多量にスパッタリングされ表面が深く掘られる領域)が帯状に形成される。
ここでは、第一のマグネトロン磁石装置81の中心が移動する移動経路と、第二のマグネトロン磁石装置82の中心が移動する移動経路との間の距離dは、第一のマグネトロン磁石装置81の中心から第一、第二のリング磁石46、47の中間位置までの距離s1と、第二のマグネトロン磁石装置82の中心から第一、第二のリング磁石46、47との中間位置までの距離s2の合計よりも大きくされ(s1+s2<d)、第一のマグネトロン磁石装置81が形成するエロージョン領域85a〜85dの中心線(エロージョン領域の帯の幅方向の中心が移動する軌道)は磁石走行軌道のリング内側に、第二のマグネトロン磁石装置82が形成するエロージョン領域86a〜86dの中心線はリング外側に位置し、重なり合わない(図10)。
即ち、第二の発明では、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82が、第一、第二のターゲット61、62の真裏位置で異なる経路を移動することで、第一のマグネトロン磁石装置81が形成するエロージョン領域85a〜85dの中心線と、第二のマグネトロン磁石装置82が形成するエロージョン領域86a〜86dの中心線とが重なり合わないようになっている。
このように、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82のエロージョン領域85a〜85d、86a〜86dは重なり合わないから、各ターゲットに形成されるエロージョン領域の本数は、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82の両方が図2(a)のマグネトロン磁石装置の場合は八本になり、いずれか一方が図2(a)、他方が図2(b)のマグネトロン磁石装置の場合は六本になる。
第二の発明もエロージョン領域の本数が多いから、ターゲット表面の広い領域が均一にスパッタリングされ、ターゲット使用効率が向上する。
各エロージョン領域85a〜85d、86a〜86dは、第一、第二のターゲット61、62の長辺と平行であり、両端は、第一、第二のターゲット61、62の短辺上に位置している。
第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82の第一、第二のターゲット61、62の裏面での移動方向は、基板58の移動方向と垂直であり、基板58の移動速度を第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82の移動速度よりも遅くしておくと、基板58表面に膜厚分布のよい薄膜が形成される。
第二の発明では、第一、第二の磁石走行軌道に加え、第三の磁石走行軌道を配置し、第一〜第三の磁石走行軌道の一部が第一、第二のターゲットの真裏に位置し、第一〜第三の磁石走行軌道に取り付けられた第一〜第三のマグネトロン磁石装置が、第一、第二のターゲットの真裏位置を移動するようにしてもよい。
更に、第四以上の磁石走行軌道を設け、四以上の磁石走行軌道の一部が第一、第二のターゲットの真裏に位置するようにして、それらの磁石走行軌道上をマグネトロン磁石装置が移動するようにしてもよい。
また、第一、第二のターゲットに、更に他の一又は複数のターゲットを加え、それらのターゲットの真裏位置に二個以上の磁石走行軌道を配置し、各磁石走行軌道上をマグネトロン磁石を走行させてもよい。
要するに、第二の発明は、一又は複数のターゲットの裏面に複数の磁石走行軌道を配置し、各磁石走行軌道上を異なるマグネトロン磁石装置が走行するようにすればよい。複数の磁石走行軌道は環状にし、それぞれ交差しないように同心に配置することができる。
環状の磁石走行軌道を配置する場合、図11に示すように、環状の第一、第二の磁石走行軌道73、74を一枚のターゲット63の真裏位置で一周するように配置し、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82が一枚のターゲット63の裏面位置で周回移動させてもよい。この場合、図9よりも多数(ここでは16本)の環状同心のエロージョン領域が得られるが、内側に位置するエロージョン領域程一周距離が短くなってしまう。
他方、図12に示すように、一枚のターゲット63に対して環状の第一、第二の磁石走行軌道75、76を配置する際に、ターゲット63の真裏位置に第一、第二の磁石走行軌道75、76の直線部分が位置し、ターゲット63の真裏位置の外側に半円周部分が位置するようにすると、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82が形成する各エロージョン領域の両端はターゲット63の短辺上で終端するから長辺と同じ長さになり、エロージョン領域の長さが長くなる。また、ターゲット63の外側でマグネトロン磁石装置が方向転換できるから、一枚のターゲット63の真裏位置に配置できる磁石走行軌道の数を増やすことができる。
なお、上記実施例では、第一、第二の磁石走行軌道71、73、75、72、74、76は環状であり、第一、第二のマグネトロン磁石装置81、82が第一、第二の磁石走行軌道71、73、75、72、74、76上を周回移動したが、図13に示すように、長方形のターゲット64の長辺よりも長い直線状の第一〜第四の磁石走行軌道77a〜77dを、各磁石走行軌道77a〜77dの両端がターゲット64の短辺からはみ出るように配置し、各磁石走行軌道77a〜77dの中央部分がターゲット64の真裏に位置するようにし、第一〜第四の磁石走行軌道77a〜77d上にそれぞれ一又は複数の同じ大きさの第一〜第四のマグネトロン磁石装置83a〜83dを取り付け、隣接する磁石走行軌道77a〜77d上のマグネトロン磁石装置83a〜83dのエロージョン領域が重ならないようにしてもよい。
この場合、第一〜第四の磁石走行軌道77a〜77dのうち、少なくとも一つの磁石走行軌道上に配置するマグネトロン磁石装置を、図2(a)のマグネトロン磁石装置で構成する。
なお、第二の発明では、上記各磁石走行軌道71〜76、77a〜77dのうち、同じ磁石走行軌道上を走行するマグネトロン磁石装置81、82、83a〜83dは同じ大きさであり、その中心は同じ軌跡上を移動するから、同じ磁石走行軌道71〜76、77a〜77d上の異なるマグネトロン磁石装置81、82、83a〜83dのエロージョン領域は重なり合う。
また、第二の発明で、一つの磁石走行軌道に同じ大きさ同じ構造のマグネトロン磁石装置81、82を取り付ける場合に限定されず、大きさや構造の異なる第三のマグネトロン磁石装置を取り付けることもできる。
尚、第一、第二の発明で用いるマグネトロン磁石装置には、第一、第二のリング磁石46、47とは大きさの異なる1個以上のリング磁石を、第一、第二のリング磁石46、47と同心状に配置してもよい。
第一、第二の発明では、中心磁石45の形状は特に限定されず、円形、リング形状、矩形等種々の形状とすることができるが、磁力線の密度を均一にするためには、中心磁石45の外周を、第一のリング磁石46のリング内周と相似形にし、かつ、中心磁石45の中心を第一、第二のリング磁石46、47のリング中心に位置させる。
第一、第二のリング磁石46、47と中心磁石45は、具体的には永久磁石である。
第一の発明のスパッタリング装置の内部説明図 (a)(b):第一、第二の発明に用いるマグネトロン磁石装置を説明するための断面図 第一の発明における第一、第二のマグネトロン磁石装置の移動経路の一例を説明するための平面図 第一の発明によるエロージョン領域を模式的に説明するための平面図 第一の発明における第一、第二のマグネトロン磁石装置の移動経路の比較例を説明するための平面図 第一の発明における第一、第二のマグネトロン磁石装置の移動経路の他の例を説明するための平面図 第一の発明における第一、第二のマグネトロン磁石装置が往復移動する場合の移動経路を説明するための平面図 第二の発明のスパッタリング装置の内部説明図 第二の発明における第一、第二の磁石移動経路の一例を説明するための平面図 第二の発明によるエロージョン領域を模式的に説明するための平面図 第二の発明における第一、第二の磁石移動経路の例を説明するための平面図 第二の発明における第一、第二の磁石移動経路の他の例を説明するための平面図 第二の発明における第一、第二のマグネトロン磁石装置が往復移動する場合の移動経路を説明するための平面図
符号の説明
10、50……スパッタリング装置 29、85……基板移動軌道 201、81……第一のマグネトロン磁石装置 202、82……第二のマグネトロン磁石装置 21、61……第一のターゲット 22、62……第二のターゲット 23……磁石走行軌道 45……中心磁石 46……第一のリング磁石 47……第二のリング磁石 71、73、75……第一の磁石走行軌道 72、74、76……第二の磁石走行軌道

Claims (8)

  1. 板状の第一のターゲットと、
    第一のマグネトロン磁石装置と、
    前記第一のマグネトロン磁石装置よりも小径の第二のマグネトロン磁石装置と、
    前記第一、第二のマグネトロン磁石装置を前記第一のターゲットの裏面位置を繰り返し通過させる磁石移動装置とを有するスパッタリング装置であって、
    前記第一、第二のマグネトロン磁石装置のうち、少なくとも一方のマグネトロン磁石装置は、中心磁石と、リング状の第一、第二のリング磁石とを有し、
    前記第一、第二のリング磁石は、前記第一のターゲットの表面とそれぞれ平行にされ、
    前記第一のリング磁石のリング内側に前記中心磁石が配置され、前記第二のリング磁石のリング内側に前記第一のリング磁石が配置され、
    前記中心磁石と、前記第一、第二のリング磁石は、S極とN極のうち、前記第一のターゲット側の面に一方の磁極が、前記第一のターゲットと反対側の面に他方の磁極がそれぞれ形成され、
    前記中心磁石と前記第一のリング磁石は、前記第一のターゲット側の面の磁極の極性が互いに反対にされ、
    前記第一、第二のリング磁石は前記第一のターゲット側の面の磁極の極性が互いに反対にされたスパッタリング装置。
  2. 前記第一、第二のマグネトロン磁石装置は複数設けられ、前記各第一、第二のマグネトロン磁石装置は、周回移動して前記第一のターゲットの裏面を繰り返し通過するように構成された請求項1記載のスパッタリング装置。
  3. 第二のターゲットを有し、
    前記第一、第二のマグネトロン磁石装置は、一回の前記周回移動によって、前記第一、第二のターゲットの両方の裏面を通過するように構成された請求項2記載のスパッタリング装置。
  4. 前記第一、第二のマグネトロン磁石装置は、往復移動するように構成された請求項1記載のスパッタリング装置。
  5. 一乃至複数個の第一のマグネトロン磁石装置が配置され、前記第一のマグネトロン磁石装置が移動する第一の磁石走行軌道と、
    前記第一のマグネトロン磁石装置とは別の第二のマグネトロン磁石装置が配置され、前記第二のマグネトロン磁石装置が移動する第二の磁石走行軌道と、
    前記第一、第二の磁石走行軌道の一部が裏面に位置する第一のターゲットとを有するスパッタリング装置であって、
    前記第一、第二のマグネトロン磁石装置のうち、少なくとも一方のマグネトロン磁石装置は、中心磁石と、リング状の第一、第二のリング磁石とを有し、
    前記第一、第二のリング磁石は、前記第一のターゲットの表面とそれぞれ平行にされ、
    前記第一のリング磁石のリング内側に前記中心磁石が配置され、前記第二のリング磁石のリング内側に前記第一のリング磁石が配置され、
    前記中心磁石と、前記第一、第二のリング磁石は、S極とN極のうち、前記第一のターゲット側の面に一方の磁極が、前記第一のターゲットと反対側の面に他方の磁極がそれぞれ形成され、
    前記中心磁石と前記第一のリング磁石は、前記第一のターゲット側の面の磁極の極性が互いに反対にされ、
    前記第一、第二のリング磁石は前記第一のターゲット側の面の磁極の極性が互いに反対にされたスパッタリング装置。
  6. 前記第一、第二の磁石走行軌道はそれぞれ環状に形成され、前記第一、第二のマグネトロン磁石装置が、前記第一、第二の磁石走行軌道に沿ってそれぞれ周回移動するように構成された請求項5記載のスパッタリング装置。
  7. 前記第一の磁石走行軌道は、前記第二の磁石走行軌道の内側に位置する請求項5記載のスパッタリング装置。
  8. 前記第一、第二の磁石走行軌道が裏面に位置する第二のターゲットを有する請求項5乃至請求項7のいずれか1項記載のスパッタリング装置。
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