JP4899845B2 - レンズ鏡筒、レンズ鏡筒の操作方法およびカメラシステム - Google Patents

レンズ鏡筒、レンズ鏡筒の操作方法およびカメラシステム Download PDF

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Description

本発明は、高倍率のズーム動作が可能なレンズ鏡筒、レンズ鏡筒の操作方法およびカメラシステムに関する。
インナーフォーカス方式を採用し、高倍率のズーム動作が可能なレンズ鏡筒の構成例が、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平7−333482号公報
しかし、上記の公報に開示されているレンズ鏡筒は、高倍率と称しているものの、近年のレンズ鏡筒に要求されている10倍を超えるようなズーム倍率を持つレンズ鏡筒では、各レンズ群の移動量が大きすぎ、同様な構成を採用できないという問題があった。
また、近年の高倍率のズームレンズ鏡筒では、上記の公報にも記載されているように、焦点距離の変化に伴う合焦レンズの繰り出し量の補正が行われている。
しかし、この合焦レンズの繰り出し量の補正を行うフォーカスカムの形状を優先して設計を行うと、ズーム動作時に作動するカムの斜面が急斜面になりすぎてしまい、カムを利用したズーム駆動が成り立たなくなってしまうという問題があった。
本発明の目的は、高倍率であってもズーム動作およびフォーカス動作を滑らかに行えるレンズ鏡筒、レンズ鏡筒の操作方法およびカメラシステムを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、フォーカシング動作に対応して規定された第1のカムを有し、前記フォーカシング動作に用いられる光学系を保持する第1の移動筒と、第2のカムを有し、第1の移動筒と関連して具備してある第2の移動筒と、ズーミング動作に対応して規定された第3のカムを有し、固定筒に対して移動可能な第3の移動筒と、前記第1のカム溝、前記第2のカム溝および前記第3のカム溝に係合する駆動用カムピンと、前記駆動用カムピンを保持し、前記第1の移動筒、前記第2の移動筒、前記第3の移動筒に対して光軸回りに回転可能にかつ光軸方向に移動自在に配置された保持部材とを含み、前記第3の移動筒は、ズーム操作環の回転に対応した第1角度で回転可能であり、前記第1角度は、前記駆動用カムピンが前記第2のカム溝に沿って回転する第2角度と、前記駆動用カムピンが前記第3のカム溝に沿って回転する第3角度との和に対応することを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項2の発明は、請求項1に記載されたレンズ鏡筒であって、前記光学系よりも像面側に前記レンズ鏡筒の振れの影響を除去するバイブレーションリダクションシステムが具備してあることを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項3の発明は、請求項1に記載されたレンズ鏡筒であって、前記第2のカムと前記第3のカムとの合成により、前記ズーミング動作が行われることを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項4の発明は、請求項1に記載されたレンズ鏡筒であって、前記第2のカムは、ズーミング動作時に、前記第2のカムの少なくとも一部が前記光学系よりも物体側に位置することがあることを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、ズーミング動作時に、前記駆動用カムピンは、前記第2のカム溝と前記第3のカム溝との合成による移動量で移動し、前記駆動用カムピンの移動に応じて前記光学系を光軸方向に移動させ、フォーカシング動作時に、前記駆動用カムピンに対して前記第1の移動筒を回転させることにより前記光学系を光軸方向に移動させることを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、前記第1の移動筒および前記第3の移動筒の軸方向と交差する方向において、前記第1の移動筒と前記第3の移動筒との間隔は、前記駆動用カムピンの長さよりも短いことを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、前記第2の移動筒は、前記第1の移動筒と前記第3の移動筒との間に備えられることを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項8の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、前記第2のカム溝と前記第3のカム溝との合成により、前記ズーミング動作が行なわれることを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項9の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、前記第2の移動筒は、ズーミング動作に対応して前記第1の移動筒が移動可能なように、前記第1の移動筒を保持することを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項10の発明は、請求項1から9のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、前記第1の移動筒は、前記フォーカシング動作時に前記第1のカム溝に沿って前記駆動用カムピンに対して回転することにより、前記第2の移動筒に対して相対的に移動することを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項11の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、前記駆動用カムピンは、前記保持部材の外周に光軸方向と交差する方向に形成されていることを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項12の発明は、フォーカシング動作に用いられる光学系を保持する第1の移動筒に形成された第1のカム溝を駆動用カムピンに係合させて前記光学系を移動し、前記第1の移動筒と関連して具備してある第2の移動筒に設けられた第2のカム溝を前記駆動用カムピンに係合させ、固定筒に対して移動可能な第3の移動筒に設けられた第3のカム溝を前記駆動用カムピンに係合させ前記駆動用カムピンを、前記第2のカム溝と前記第3のカム溝との合成により決まる移動量で移動させ、前記駆動用カムピンの移動に応じて前記光学系を光軸方向に移動させて、ズーム操作時の前記光学系の位置を決め、フォーカシング駆動時に、前記駆動用カムピンに対して前記第1の移動筒を回転させることにより前記光学系を光軸方向に移動させることを特徴とするレンズ鏡筒の操作方法である。
請求項13の発明は、請求項12に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、前記レンズ鏡筒の振れの影響を前記光学系よりも像面側で除去することを特徴とするレンズ鏡筒の操作方法である。
請求項14の発明は、請求項13に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、前記第2のカムと前記第3のカムとの合成により、前記ズーム操作を行うことを特徴とするレンズ鏡筒の操作方法である。
請求項15の発明は、請求項14に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、前記第2のカムの少なくとも一部をズーミング動作時に前記光学系よりも物体側に位置させることを特徴とするレンズ鏡筒の操作方法である。
請求項16の発明は、請求項12から15のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、ズーミング動作時に、前記駆動用カムピンは、前記第2のカム溝と前記第3のカム溝との合成による移動量で移動し、前記駆動用カムピンの移動に応じて前記光学系を光軸方向に移動させ、フォーカシング動作時に、前記駆動用カムピンに対して前記第1の移動筒を回転させることにより前記光学系を光軸方向に移動させることを特徴とするレンズ鏡筒の操作方法である。
請求項17の発明は、請求項12から16のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、前記第1の移動筒および前記第3の移動筒の軸方向と交差する方向において、前記第1の移動筒と前記第3の移動筒との間隔は、前記駆動用カムピンの長さよりも短いことを特徴とするレンズ鏡筒の操作方法である。
請求項18の発明は、請求項12から17のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、前記第2の移動筒は、前記第1の移動筒と前記第3の移動筒との間に備えられることを特徴とするレンズ鏡筒の操作方法である。
請求項19の発明は、請求項12から18のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、前記第2のカム溝と前記第3のカム溝との合成により、前記ズーミング動作が行なわれることを特徴とするレンズ鏡筒の操作方法である。
請求項20の発明は、請求項12から19のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、前記第2の移動筒は、ズーミング動作に対応して前記第1の移動筒が移動可能なように、前記第1の移動筒を保持することを特徴とするレンズ鏡筒の操作方法である。
請求項21の発明は、請求項12から20のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、前記第1の移動筒は、前記フォーカシング動作時に前記第1のカム溝に沿って前記駆動用カムピンに対して回転することにより、前記第2の移動筒に対して相対的に移動することを特徴とするレンズ鏡筒の操作方法である。
請求項22の発明は、請求項12から21のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、前記駆動用カムピンは、前記保持部材の外周に光軸方向と交差する方向に形成されていることを特徴とするレンズ鏡筒の操作方法である。
請求項23の発明は、請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記第2のカム及び/又は前記第3のカムは、非線形のカム形状であること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項24の発明は、請求項1から請求項11まで、請求項23のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記第1のカムと前記第2のカムと前記第3のカム及び前記カムピンは、同一形状のものが複数組設けられており、前記複数のカムピンを一体に接続するカムピン接続部材を有すること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項25の発明は、請求項24に記載のレンズ鏡筒において、前記第1の動作時及び前記第2の動作時に移動しない筒状の部材であって、撮影光学系の光軸方向に平行な溝である固定筒直進溝、及び、固定筒カムを有した固定筒を備え、前記駆動筒は、光軸に平行な駆動筒直進溝を有し、前記案内筒に対して回転可能かつ前記案内筒と一体的に直進するように設けられており、前記固定筒の内周に移動可能に嵌合し、前記第1の動作時に回転しながら直進する筒状の部材であって、直進方向に直交する溝又はカム溝状に形成されたカム筒溝を有し、前記駆動筒直進溝に係合するとともに前記固定筒カムに係合するカム筒ピンを有したカム筒を備え、前記案内筒は、前記カム筒溝に係合する案内筒ピンを有すること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項26の発明は、請求項25に記載のレンズ鏡筒において、前記カムピン接続部材の外径は、前記固定筒の内径よりも小さいこと、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項27の発明は、請求項1から請求項11まで、請求項23〜請求項26までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒により得られる被写体像を撮影する撮影部と、を備えるカメラシステムである。
本発明によれば、高倍率であってもズーム動作およびフォーカス動作を滑らかに行えるレンズ鏡筒、レンズ鏡筒の操作方法およびカメラシステムを提供できる。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき詳細に説明する。
ここにおいて、図1は、本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒の広角状態を示す縦断面図である。
図2は、図1に示すレンズ鏡筒の広角状態を図1とは異なる縦断面により示した縦断面図である。
図3は図1に示すレンズ鏡筒の望遠状態を示す断面図である。
図4は図3に示すレンズ鏡筒における固定筒、ズーム駆動筒および第1群筒における望遠状態を示す斜視図である。
図5は図4に示すズーム駆動筒、ズーム用案内筒および駆動ピン保持部材の分解斜視図である。
図6は図4に示すズーム駆動筒およびズーム用案内筒の斜視図である。
図7は図6に示すズーム駆動筒の斜視図である。
図8は図6に示すズーム用案内筒の斜視図である。
図9は図1〜図3に示すフォーカス用レンズ枠の斜視図である。
図10は図1〜図3に示す駆動ピン保持部材の斜視図である。
図11は図1〜図3に示す固定筒の斜視図である。
図12は図11に示す固定筒の内部に位置するカム筒およびその内部を示す斜視図である。
図13は図12に示すカム筒単独の斜視図である。
図14は、広角端状態における固定筒,ズーム用案内筒,ズーム駆動筒,カム筒,フォーカス用レンズ枠,第1群筒を展開して外周側から見た図である。
図15は望遠端状態における固定筒,ズーム用案内筒,ズーム駆動筒,カム筒,フォーカス用レンズ枠,第1群筒を展開して外周側から見た図である。
図16(a)は図14の要部を抽出した展開図であり、図16(b)は図15の要部を抽出した展開図である。
図17(a)は図16(a)において3つのカム溝と駆動ピンとを抽出した概略図であり、図17(b)は図16(b)において3つのカム溝と駆動ピンとを抽出した概略図である。
図18(a)は光学設計で求めたズーミング広角端(Wide)からズーミング望遠端までに各レンズ群が移動する軌跡を示す図であり、図18(b)は補正後のカム溝形状により実際に各レンズ群がズーミング広角端(Wide)からズーミング望遠端(Tele)までに移動する軌跡を示す図である。
図19はズーミング広角端からズーミング望遠端までの各ズーミング位置におけるフォーカス用レンズ枠の移動量を示す図である。
図20は各ズーミング位置におけるフォーカス用レンズ枠の移動量とフォーカス操作環の回転角度との関係を示すグラフである。
図21は各ズーミング位置におけるフォーカス用レンズ枠の移動量を、原点をずらして一つの曲線として表したグラフである。
図22は本実施形態に係るレンズ鏡筒の焦点距離とズーム操作環の回転角度との関係を示すグラフである。
図1〜図3に示すように、本実施形態におけるレンズ鏡筒1は、第1レンズ群L1,第2レンズ群L2,第3レンズ群L3,第4レンズ群L4の4つのレンズ群により形成される撮影光学系を有し、焦点距離を連続的に変更する動作(ズーム動作)を行える交換レンズである。
第1レンズ群L1〜第4レンズ群L4は、いずれもズーム動作によって光軸方向にそれぞれ独立した直進移動を行う。本実施形態のレンズ鏡筒1は、いわゆる内焦式(インナーフォーカス方式)のレンズ鏡筒であり、フォーカス動作時には、第2レンズ群L2のみが光軸方向に直進移動を行う。第2レンズ群L2がフォーカス用レンズ(合焦レンズ)に対応する。
本実施形態の撮影光学系は、フォーカス動作時に第2レンズ群L2の必要な繰り出し量が撮影光学系のズーミング位置(焦点距離)に応じて変化するレンズである。第2レンズ群L2は、図9に示すフォーカス用レンズ枠25に固定してあり、このフォーカス用レンズ枠25には、フォーカスカム溝(フォーカスカムとも称する)25aが形成してある。
このフォーカスカム溝25aは、撮影光学系のズーミング位置に応じて変化する第2レンズ群L2の必要な繰り出し量を補正してズーミング位置が変化しても合焦状態を維持すると共に、一定の回転操作量により第2レンズ群L2の繰り出し動作を行わせるように補正(以下、単に繰り出し量補正とも呼ぶ)する。この繰り出し量補正を、本実施形態のレンズ鏡筒1が実現している。
レンズ鏡筒1は、第1レンズ群L1〜第4レンズ群L4を移動可能に保持するために、図1〜図13に示すように、固定筒50,ズーム操作環51,ズーム駆動筒53,ズーム用案内筒52,カム筒24,フォーカス用レンズ枠25,駆動ピン保持部材28,フォーカスカムピン(駆動用カムピン)101,第1群筒38等を有している。
固定筒50は、ズーム動作時およびフォーカス動作時に、図示省略してあるカメラ本体に対して移動しない筒状の部材であって、撮影光学系の光軸方向に平行な溝である固定筒直進溝50aと固定筒カム溝50bとを有する。固定筒50には、レンズマウント40が固定してあり、レンズマウント40は、図示省略してあるカメラ本体に着脱自在に装着される。
なお、特に言及しない限り、以下の説明では、固定筒50を基準として、撮影光学系の光軸Xに平行な方向の移動を直進と呼び、また、回転とは、光軸X周りの回転を指すものとする。また、撮影光学系の光軸Xに平行な方向で、レンズマウント40から遠ざかる方向を前方(物体側)と呼び、レンズマウント40に近づく方向を後方(像面側)と呼ぶことにする。
ズーム操作環51は、ズーム動作時に撮影者が直接に手動で操作することにより、回転駆動力を得て回転する部材である。図3に示すように、ズーム操作環51内周には、光軸方向に平行な溝である複数の直進溝51aが周方向に略等間隔に形成してある。本実施形態におけるズーム操作環51は、広角端から望遠端まで角度α(図16(a),16(b)および図17(a)参照)の範囲で回転する。
図4〜図8に示すように、ズーム駆動筒53は、その内周側に配置されたズーム用案内筒52に対して回転はするが光軸X方向には移動せず、一体的に直進するように、ズーム用案内筒52の外周に回転可能に装着してある。ズーム駆動筒53には、図3に示すように、ズーム操作環51の内周に形成してある直進溝51aにそれぞれ係合する複数の駆動力伝達ピン53bが、ズーム駆動筒53の後端側外周に周方向略等間隔に形成してある。
これらの駆動力伝達ピン53bを通して、ズーム操作環51からの回転駆動力がズーム駆動筒53に伝達され、ズーム操作環51に従って、ズーム駆動筒53は、広角端から望遠端まで角度αの範囲で回転する。
図1、図4および図7に示すように、ズーム駆動筒53は、その後端側外周に、光軸に平行な駆動溝53cを有し、この駆動溝53cには、図1、図4、図11および図12に示すカム筒ピン100が係合している。カム筒ピン100は、図12に示すように、カム筒24に固定してある。
図4および図7に示すように、ズーム駆動筒53には、複数(図示では3つ)の補正用カム溝53aが円周方向に等間隔に形成してある。各補正用カム溝53aは、図17(a)に示す角度δの範囲で形成してある。各補正用カム溝53aには、図10に示す駆動ピン保持部材28の外周位置に略等間隔で形成してある複数(図示では3つ)のフォーカスカムピン101のうちの一つが係合する。各補正用カム溝53aは、ズーム駆動筒53の内外周を貫通している。
図6および図7に示すように、ズーム駆動筒53の光軸方向前方の外周には、複数のカムピン53dが形成してある。各カムピン53dは、図3に示す第1群筒38の内周側に内外周を貫通しないように形成してある第1群筒カム溝38bに係合する。第1群筒カム溝38bは、光軸X方向に対して傾斜して形成してある。
図3に示すように、第1群筒38の内周側には、光軸Xに対して平行に第1群筒案内溝38aが周方向に略等間隔に複数形成してある。これらの第1群筒案内溝38aも、第1群筒カム溝38bと同様に、第1群筒38の内外周を貫通しない。各第1群筒案内溝38aには、図3および図8に示すガイドピン52bが係合する。
ズーム駆動筒53がズーム用案内筒52に対して光軸X回りに回転することで、カムピン53dは、第1群筒カム溝38bを移動し、しかも、回転しないガイドピン52bが第1群筒案内溝38aを移動する。そのため、第1群筒38は、ズーム駆動筒53およびズーム用案内筒52に対して、前方に前進移動したり、後退移動したりすることができる。なお、第1群筒38には、レンズ群L1が固定してある。
ズーム用案内筒52には、図8に示すように、複数のズーム用カム溝52aが周方向に等間隔で、内外周面を貫通するように形成してある。ズーム用カム溝52aは、図17(a)および図17(b)に示すように、角度γの範囲で形成してある。本実施形態では、このズーム用カム溝52aの角度γと、補正用カム溝53aの角度δとの和が、ズーム操作環51(ズーム駆動筒53)の回転範囲であり、広角端から望遠端までの角度αに対応する。すなわち、ズーム用カム溝52aと補正用カム溝53aとは、ズーム駆動筒53のX軸回りの回転角を規定している。
各ズーム用カム溝52aには、各補正用カム溝53aと共に、図10に示すフォーカスカムピン101が係合する。ズーム用案内筒52の光軸X方向の後端側には、図2および図8に示すように、ズーム用案内筒52の筒状部分よりも内径側に肉厚に形成された後方突起52cが周方向に複数位置で形成してある。
各後方突起52cには、図2に示すように、ズーム用案内筒ピン102がボス部102aを介して固定してある。ズーム用案内筒ピン102は、図4に示すように、ズーム用案内筒52の内周側に配置してある固定筒50の固定筒直進溝50aに係合する。したがって、ズーム用案内筒ピン102が固定されたズーム用案内筒52は、固定筒50に対して回転せずに、固定筒直進溝50aに沿って直進するのみである。ズーム用案内筒52の外周に配置してあるズーム駆動筒53は、ズーム用案内筒52に対して光軸X方向には相対移動せずに光軸X回りに回転する。
ズーム駆動筒53が回転することで、駆動溝53cに係合してあるカム筒ピン100を、固定筒50に貫通して形成してある固定筒カム溝50bに沿って移動させ、カム筒ピン100が固定してあるカム筒24を光軸X回りに回転させると共に、光軸X方向に移動させる。カム筒24には、図12および図13に示すように、内外周面を貫通する第3群レンズ用カム溝24aおよび第4群レンズ用カム溝24bが形成してある。
第3群レンズ用カム溝24aには、図12に示すように、ズーム用案内筒ピン102が係合してある。ズーム用案内筒ピン102は、図1〜図3に示す第3レンズ群L3を保持する第3レンズ保持筒に固定してある。第3レンズ群L3を保持する第3レンズ保持筒には、不図示の直進ガイド部が設けられ回転が防止されている。そのため、ズーム駆動筒53の回転によりカム筒ピン100も回転し、それと共に、カム筒24も回転させられて光軸方向に移動する際に、第3レンズ群L3を保持する第3レンズ保持筒は、第3群レンズ用カム溝24aの作用により、回転することなく、光軸X方向に移動する。
カム筒24に形成してある第4群レンズ用カム溝24bには、カム筒24の後端側内周に配置された第4レンズ群L4を保持する第4レンズ保持筒の外周に固定してある第4群用駆動ピンが係合する。また、第4レンズ群L4を保持する第4レンズ保持筒には、不図示の直進ガイド部が設けられ回転が防止されている。そのため、カム筒24の回転および直進移動に応じて、第4群レンズ用カム溝24bの作用により、第4レンズ群L4を保持する第4レンズ保持筒は、回転することなく、光軸X方向に移動する。
第4レンズ群L4と第3レンズ群L3とは、固定筒50の内周側に配置されるカム筒24に支持されているため、光軸に対して倒れにくい構造となっている。また、第3レンズ群L3を保持する第3レンズ保持筒の前方で、第2レンズ群L2の後方(像面側)には、図11に示すバイブレーションリダクションシステムVRが配置してある。バイブレーションリダクションシステムVRは、レンズ鏡筒1の振れの影響を、第2レンズ群L2の像面側で除去している。
図1〜図3に示すように、固定筒50の前方の外周側で、ズーム用案内筒52の内周側には、図9に示すフォーカス用レンズ枠25が配置してある。フォーカス用レンズ枠25には、図1〜図3に示すように、第2レンズ群L2が固定してある。フォーカス用レンズ枠25には、その周方向等間隔の複数位置に、フォーカスカム溝25aが形成してある。各カム溝25aは、フォーカス用レンズ枠25の内外周面を貫通している。
フォーカス用レンズ枠25の光軸X方向の後端側には、不図示のフォーカスモータ、あるいはフォーカス操作環54から選択的に回転駆動力(フォーカス駆動力)を受ける駆動力伝達部25b(図9参照)を有している。駆動力伝達部25bには、フォーカス駆動力を伝える不図示のピンが係合しているが、ズーム動作時には、この不図示のピンは、フォーカスモータおよびフォーカス操作環54に付与されている駆動抵抗力により回転しないようになっている。すなわち、ズーム動作時には、フォーカス用レンズ枠25に保持された第2レンズ群L2が光軸X回りに回転することなく光軸X方向に移動する。
フォーカス用レンズ枠25の各カム溝25aには、フォーカス用レンズ枠25の内周側に配置してある駆動ピン保持部材28の外周に形成してあるフォーカスカムピン101が係合する。駆動ピン保持部材28は、固定筒50に対して何ら連結されておらず、固定筒50の前方位置で、フローティングの状態にある。
駆動ピン保持部材28は、図10に示すように、リング形状であることが好ましいが、その他の形状であっても良い。なお、図10に示すように、3つのフォーカスカムピン101は、駆動ピン保持部材28に一体的に設けられているため、フォーカスカムピン101の倒れの発生やフォーカスカムピン101間の位相ずれを防止している。
また、駆動ピン保持部材28の外径は、固定筒50の内径よりも小さくなっているので、レンズ鏡筒1の全長が短くなる広角端の状態(図1参照)では、固定筒50に設けられた切り欠き部50c(図11参照)にフォーカスカムピン101が入るとともに、固定筒50内に駆動ピン保持部材28を収めることができ、レンズ鏡筒をより小型にできる。
駆動ピン保持部材28に固定してある各フォーカスカムピン101は、図3に示すように、フォーカス用レンズ枠25の各カム溝25aを貫通して、その外周側に位置するズーム用案内筒52のズーム用カム溝52aと、その外周に位置するズーム駆動筒53の補正用カム溝53aとに係合する。すなわち、フォーカスカムピン101は、3つのカム溝25a,52a,53aに同時に係合する。しかも、フォーカスカムピン101が形成してある駆動ピン保持部材28は、固定筒50,フォーカス用レンズ枠25,ズーム用案内筒52およびズーム駆動筒53に対して独立に回転可能であり、光軸X方向に移動可能である。
次に、本実施形態のレンズ鏡筒の動作を説明する。
図1〜図3に示すズーム操作環51を操作してズーム駆動筒53を回転駆動させると、フォーカスカムピン101と、3つのカム溝25a,52a,53aとの位置関係は、図14から図15の状態、あるいは図16(a)から図16(b)の状態、あるいは図17(a)から図17(b)の状態、すなわち広角端状態から望遠端状態に変化する。あるいはその逆の移動もあり得る。
図1に示すズーム操作環51を用いて、ズーム駆動筒53を広角端から望遠端まで角度αで回転させるとズーム駆動筒53の駆動溝53cに係合しているカム筒ピン100も角度αで回転させられる。カム筒ピン100は、カム筒24に設けられており、固定筒カム溝50bにも係合しているので、カム筒24は、固定筒カム溝50bに従い角度αで回転しながら直進する。
カム筒24に設けられた第3群レンズ用カム溝24aには、ズーム用案内筒ピン102が係合しているので、ズーム用案内筒52および第3レンズ群L3は、第3群レンズ用カム溝24aによる直進方向の移動量とカム筒24自体の直進移動量とを足した移動量分の直進をする。そして、ズーム用案内筒52が直進移動するので、その外周に取り付けられているズーム駆動筒53も回転しながらズーム用案内筒52と共に直進移動する。
第4レンズ群L4には、第3レンズ群L3からの直進ガイドピンにより回転が規制され、かつ、第4群用駆動ピンが、カム筒24に設けられた第4群レンズ用カム溝24bに係合している。したがって、第4レンズ群L4は、第4群レンズ用カム溝24bによる直進方向の移動量とカム筒24自体の直進移動量とを足した移動量分の直進をする。
第1群筒38は、先に述べたように、第1群筒案内溝38aがガイドピン52bにより回転規制され、かつ、カムピン53dと第1群筒カム溝38bとが係合している。したがって、上述のようにズーム用案内筒52が直進し、ズーム駆動筒53が回転しながら直進移動すると、第1群筒38は、ズーム用案内筒52およびズーム駆動筒53の直進移動量と第1群筒カム溝38bによる移動量とを足した移動量分の直進を、第1レンズ群L1と共に行う。
フォーカスカムピン101は、ズーム用案内筒52が直進し、ズーム駆動筒53が回転しながら直進移動するので、補正用カム溝53aとズーム用カム溝52aとが交わる位置、言い換えると、補正用カム溝53aとズーム用カム溝52aとの合成により決まる位置を移動する。すなわち、補正用カム溝53aとズーム用カム溝52aとの合成、あるいは協働によりズーミング動作が行われ、そのズーミング動作量が決定される。
フォーカス用レンズ枠25は、先に述べたようにズーム操作時には回転しないように回転規制されているので、フォーカスカムピン101の移動に従い回転せずに直進移動する。
ここで、フォーカスカムピン101,フォーカスカム溝25a,補正用カム溝53a,ズーム用カム溝52aが有する機能について、図17(a)および図17(b)に基づき説明する。図17(a)は、広角端状態を示し、図17(b)は、望遠端状態を示している。
フォーカスカム溝25aは、第2レンズ群L2の繰り出し量を補正をするカム溝であると共に、各ズーミング位置で、フォーカシング(合焦)の調整を行うカム溝でもある。図17(a)および図17(b)に示すように、フォーカス動作によりフォーカスカムピン101が相対的に移動(フォーカス動作で実際に回転するのはフォーカス用レンズ枠25)する範囲が角度βの範囲であり、広角端から望遠端までの各ズーミング位置で、その角度βは変化しない。
フォーカシングは、フォーカス用レンズ枠25の光軸X方向の後端側に設けられた駆動力伝達部25b(図9参照)に、不図示のフォーカスモータ、あるいはフォーカス操作環54から選択的に回転駆動力(フォーカス駆動力)を伝達することで行われる。その結果、フォーカス用レンズ枠25が、フォーカスカムピン101に対してフォーカスカム溝25aに沿って回転する。そのため、フォーカス用レンズ枠25は、ズーム用案内筒52に対して、X軸方向に相対移動し、第2レンズ群L2を第1レンズ群L1に対してX軸方向に相対移動させ、フォーカシング動作が可能になる。
ただし、各ズーミング位置での角度βの範囲でのフォーカスカム溝25aにおけるフォーカスカムピン101に対するカム溝曲線は変化する。たとえば図19において、広角端のズーミング位置をZ1とし、望遠端のズーミング位置をZ5とし、これらの中間位置をZ2〜Z4とする。
広角端のズーミング位置Z1では、無限距離から至近距離までのフォーカシングのためには、フォーカス調整角度βの範囲で、第2レンズ群L2を移動量F1でフォーカシングが可能になる。また、望遠端のズーミング位置Z5では、無限距離から至近距離までのフォーカシングのためには、フォーカス調整角度βの範囲で、第2レンズ群L2を移動量F5でフォーカシングが可能になる。また、その中間のズーミング位置Z2〜Z4では、それぞれ無限距離から至近距離までのフォーカシングのためには、フォーカス調整角度βの範囲で、第2レンズ群L2を、それぞれ移動量F2〜F4でフォーカシングが可能になる。このような関係を別のグラフで表したのが、図20〜図21である。
このような設計となるように、フォーカスカム溝25aを設計するためには、フォーカスカム溝25aの形状を、以下のように設計する。すなわち、図17(a)に示すように、広角端側では、フォーカス調整角度β内でフォーカスカムピン101が相対移動したとしても、フォーカス用レンズ枠25(すなわち、第2レンズ群L2)の光軸方向の移動量が比較的少なくなるように、フォーカスカム溝25aの傾斜角度が小さくなるように設計する。
また、図17(b)に示すように、望遠端側では、フォーカス調整角度β内でフォーカスカムピン101が相対移動したとしても、フォーカス用レンズ枠25(すなわち、第2レンズ群L2)の光軸方向の移動量が比較的大きくなるように、フォーカスカム溝25aの傾斜角度を大きく設計する。
ズーミング倍率が大きくなるに従い、従来では、レンズ群L1〜L4を移動させるためのカム溝の長さが長くなり、フォーカスカムピン101が係合するフォーカスカム溝25aの長さも長く設計する必要があった。しかしながら、レンズ群L2を保持するフォーカス用レンズ枠25に形成することができるフォーカスカム溝25aの長さには制限があり、あまりに長くすることはできない。
そこで、本実施形態では、前述したように、フォーカスカムピン101を、フォーカス用レンズ枠25、固定筒50、ズーム駆動筒53およびズーム用案内筒52とは独立に軸方向および回転自在とし、しかも、フォーカスカムピン101を3つのカム溝25a,52a,53aに同時に係合させている。このため、図1〜図3に示すズーム操作環のズーム操作角度αが、ズーム駆動筒53の回転角に等しく、しかも、そのズーム操作角度αは、ズーム用カム溝52aの角度範囲γと、補正用カム溝53aの角度範囲δとの合計となる。
すなわち、ズーム用カム溝52aの一端側にフォーカスカムピン101が位置する場合に、ズーム動作時の広角端位置(Wide)を規定し、ズーム用カム溝52aの他端側にフォーカスカムピン101が位置する場合に、ズーム動作時の望遠位置(Tele)を規定する。また、同様に、補正用カム溝53aの一端側にフォーカスカムピン101が位置する場合に、ズーム動作時の広角位置(Wide)を規定し、補正用カム溝53aの他端側にフォーカスカムピン101が位置する場合に、ズーム動作時の望遠位置(Tele)を規定する。
このため、本実施形態では、ズーム駆動筒53の回転移動角度に対応するズーム操作角度αを比較的に大きくしても、広角端から望遠端までのフォーカスカム溝25a内におけるフォーカスカムピン101の移動を小さくすることが可能になり、フォーカスカム溝25aの長手方向の長さを短くすることができる。
なお、図3に示すように、ズーム用カム溝52aは、ズーミング動作時に、ズーム用カム溝52aの少なくとも一部が第2レンズ群L2よりも前方(物体側)に位置することがある。そのため、第1レンズ群L1と第2レンズ群2との距離を大きく取ることが可能になり、ズーミング倍率を大きくすることが可能になる。
すなわち、ズーム動作によってズーム駆動筒53は、ズーム操作角度αの範囲で回転するが、補正用カム溝53aとズーム用カム溝52aとの合成により決まるフォーカスカムピン101が移動する角度の範囲は、ズーム操作角度αの範囲より小さく、本実施形態では、ズーム用カム溝52aの角度範囲γと同じになる。
また、本実施形態に係るレンズ鏡筒1では、カム溝25a,52a,53aに同時に係合するフォーカスカムピン101が形成してある駆動ピン保持部材28を、固定筒50、フォーカス用レンズ枠25、ズーム用案内筒52およびズーム駆動筒53に対して、フローティング式に配置してある。すなわち、駆動ピン保持部材28を、固定筒50、フォーカス用レンズ枠25、ズーム用案内筒52およびズーム駆動筒53に対して、独立に、光軸X回りに回転自在に且つ光軸X方向に移動自在に配置してある。そのため、ズーム動作により、固定筒50に対して、フォーカス用レンズ枠25、ズーム用案内筒52およびズーム駆動筒53が光軸X方向に大きく移動したとしても、それに追随して駆動ピン保持部材28も光軸方向に回転しながら移動できる。
その結果、各ズーミング位置でのフォーカス調整を主として行うフォーカスカム溝25aの形状を優先して設計したとしても、高倍率のズーム動作を主として行うためのズーム用カム溝52aおよび補正用カム溝53aの溝形状が急斜面に成りすぎることはなくなる。そのため、高倍率のズームレンズ鏡筒1であってもズーム動作およびフォーカス動作を滑らかに行えると共に、各カム溝25a,52a,53aが形成される各筒体25,52,53をコンパクトな構成にすることができ、結果として、レンズ鏡筒1の全体をコンパクトにすることができる。
さらに、本実施形態では、バイブレーションリダクションシステムVRを第2レンズ群L2の像面側に配置したとしても、高倍率を実現するためのカム機構を外側に大きくする必要が無く、その点でも、レンズ鏡筒1の全体をコンパクトにすることができる。また、カム機構が複雑ではないため、部品点数の削減にも寄与する。
特に、本実施形態では、補正用カム溝53aの形状を非直線状の非線形とし、補正用カム溝53aの長手方向の途中に曲折部を設けることで、ズーム駆動筒53を広角端から望遠端に回転させる間に、フォーカスカム溝25aにおけるフォーカスカムピン101の相対位置の動きを微妙に制御することができる。また、非線形にすることで、ズーム倍率を操作するズーム操作環51の回転角度に対するレンズ群L1〜L2の焦点距離の変化割合を、広角モード時と望遠モード時とで微妙に調整することが可能になり、使いやすくなる。
また、本実施形態では、ズーム操作角度αを比較的に大きくできるために、フォーカスカム溝25aの曲線をできるだけ緩やかにすることが可能になり、フォーカス動作に要する駆動力を低減することもできる。
フォーカシングを保持しながら、広角端(Wide)から望遠端(Tele)に、あるいはその逆に、ズーム倍率を変化させるためには、光学設計上は、図1〜図3に示すレンズ群L1〜L4を、たとえば図18(a)に示す移動軌跡で移動させる必要があるとする。また、光学設計上は、図22に示す曲線C2に示すように、ズーム操作角度を0から最大限の角度α=80度まで変化させると、ズーム操作角度の各位置(縦軸)で、図示する横軸の焦点距離となるように変化するように設計する。
しかしながら、このような光学上の設計では、実際には、図17(a)および図17(b)に示すカム溝52a,53a,25aの設計が困難な場合がある。また、図18(a)に示すレンズ群L2,L3の移動軌跡では、これらレンズ群L2,L3間の距離が狭く、これらのレンズ群L2,L3の間に、たとえば図11に示すバイブレーションリダクションシステムVRを配置しにくい場合がある。また、図22の曲線C1に示すように、広角端側では、ズーム操作角度の回転角度の変化に対して、焦点距離の変化が少なく、望遠側では、ズーム操作角度の回転角度の変化に対して、焦点距離の変化を大きくしたいなど、使い勝手を向上させたいなどの要請もある。
本実施形態では、図17(a)および図17(b)に示すカム溝25a、52a、53aの溝形状を実現することにより、ズーム操作角度の回転角度の変化に対して、レンズ群L1〜L4の移動軌跡を、図18(b)に示すような移動軌跡を実現している。その結果として、図22の曲線C1で示すズーム操作角度の回転角度の変化に対する焦点距離の変化を実現している。
すなわち、本実施形態では、フォーカスカム溝25aの形状を優先して決めているので、仮に、補正用カム溝53aを線形なカム形状とした場合、第1レンズ群L1,第3レンズ群L3,第4レンズ群L4の移動量は、広角側よりも望遠側が大きくなる。その結果、固定筒カム溝50bは、望遠付近の勾配が極端に大きくなってしまう。
そこで、本実施形態では、補正用カム溝53aを非線形なカム形状として、ズーム操作環51のズーム操作回転角に対する第1レンズ群L1,第3レンズ群L3,第4レンズ群L4の移動量がズーミング位置によってあまり変化しないようにしている。すなわち、固定筒カム溝50bにおける広角付近で使用する範囲よりも望遠付近で使用する範囲の回転量が見かけ上大きくなるようにしている。そのため、固定筒カム溝50bの勾配が一部で極端に増加することを防止し、どのズーミング位置であっても滑らかに駆動できる。
なお、固定筒カム溝50bの形状を優先して決めたとしても、補正用カム溝53aを線形なカム形状としてしまうと、フォーカスカム溝25aの勾配が一部で極端に増加する等して、フォーカス精度に悪影響が発生してしまう。したがって、補正用カム溝53aは、非線形なカム形状とすることが望ましい。また、ズーム用カム溝52aも、非線形にすることが好ましい。
また、本実施形態では、図12および図13に示すように、カム筒24の第3群レンズ用カム溝24aを、回転方向に平行な溝とせずに光軸方向へズーム用案内筒ピン102を駆動するようなカム形状としたことにより、ズーム用案内筒52および第3レンズ群L3を直進させる移動量を、この第3群レンズ用カム溝24aに配分している。これにより、固定筒カム溝50bが担うカム筒24を直進させる移動量を減らすことが可能となり、固定筒カム溝50bの勾配をさらに緩やかにできる。
本実施形態によれば、高倍率の撮影光学系をズーム駆動するレンズ鏡筒であっても、ズーム動作およびフォーカス動作を滑らかに動作できる。
また、駆動ピン保持部材28の外径は、固定筒50の内径よりも小さくなっているので、レンズ鏡筒をより小型にできる。
さらに、第1レンズ群Llと第2レンズ群L2とは、固定筒50に嵌合するズーム用案内筒52に支持されているため光軸に対する倒れが生じにくい構造となっているとともに、第3レンズ群L3と第4レンズ群L4とは、固定筒50に嵌合するカム筒24に支持されているため、光軸に対する倒れが生じにくい構造となっている。そのため、第1レンズ群Ll〜第4レンズ群L4の4つのレンズ群が移動する高倍率ズームレンズ鏡筒でありながら全てのレンズ群で光軸に対する倒れが生じにくく、広角から望遠まで良好な光学性能を保つことができる。
(変形例)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
たとえば、本実施形態において、補正用カム溝53aとズーム用カム溝52aとにより繰り出し量補正と回転角度変換の両方の動作を行う例を示したが、これに限らず、例えば、これらカム溝53a,52aの相互作用により、回転角度変換のみを行うようにしてもよい。
また、本実施形態において、交換レンズの例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、レンズが撮像素子等の撮影部から取り外すことができないレンズ一体型のカメラであってもよい。
本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒の広角状態を示す縦断面図である。 図1に示すレンズ鏡筒の広角状態を図1とは異なる縦断面により示した縦断面図である。 図1に示すレンズ鏡筒の望遠状態を示す断面図である。 図3に示すレンズ鏡筒における固定筒、ズーム駆動筒および第1群筒における望遠状態を示す斜視図である。 図4に示すズーム駆動筒、ズーム用案内筒および駆動ピン保持部材の分解斜視図である。 図4に示すズーム駆動筒およびズーム用案内筒の斜視図である。 図6に示すズーム駆動筒の斜視図である。 図6に示すズーム用案内筒の斜視図である。 図1〜図3に示すフォーカス用レンズ枠の斜視図である。 図1〜図3に示す駆動ピン保持部材の斜視図である。 図1〜図3に示す固定筒の斜視図である。 図11に示す固定筒の内部に位置するカム筒およびその内部を示す斜視図である。 図12に示すカム筒単独の斜視図である。 広角端状態における固定筒,ズーム用案内筒,ズーム駆動筒,カム筒,フォーカス用レンズ枠,第1群筒を展開して外周側から見た図である。 望遠端状態における固定筒,ズーム用案内筒,ズーム駆動筒,カム筒,フォーカス用レンズ枠,第1群筒を展開して外周側から見た図である。 (a)は図14の要部を抽出した展開図であり、(b)は図15の要部を抽出した展開図である。 (a)は図16(a)において3つのカム溝と駆動ピンとを抽出した概略図であり、(b)は図16(b)において3つのカム溝と駆動ピンとを抽出した概略図である。 (a)は光学設計で求めたズーミング広角端からズーミング望遠端までに各レンズ群が移動する軌跡を示す図であり、(b)は補正後のカム溝形状により実際に各レンズ群がズーミング広角端からズーミング望遠端までに移動する軌跡を示す図である。 ズーミング広角端からズーミング望遠端までの各ズーミング位置におけるフォーカス用レンズ枠の移動量を示す図である。 各ズーミング位置におけるフォーカス用レンズ枠の移動量とフォーカス操作環の回転角度との関係を示すグラフである。 各ズーミング位置におけるフォーカス用レンズ枠の移動量を、原点をずらして一つの曲線として表したグラフである。 本実施形態に係るレンズ鏡筒の焦点距離とズーム操作環の回転角度との関係を示すグラフである。
符号の説明
25 フォーカス用レンズ枠 : 25a フォーカスカム溝 : 52 ズーム用案内筒 : 52a ズーム用カム溝 : 53 : 53a 駆動筒 : L2 第2レンズ群

Claims (27)

  1. フォーカシング動作に対応して規定された第1のカムを有し、前記フォーカシング動作に用いられる光学系を保持する第1の移動筒と、
    第2のカムを有し、第1の移動筒と関連して具備してある第2の移動筒と、
    ズーミング動作に対応して規定された第3のカムを有し、固定筒に対して移動可能な第3の移動筒と、
    前記第1のカム溝、前記第2のカム溝および前記第3のカム溝に係合する駆動用カムピンと、
    前記駆動用カムピンを保持し、前記第1の移動筒、前記第2の移動筒、前記第3の移動筒に対して光軸回りに回転可能にかつ光軸方向に移動自在に配置された保持部材とを含み、
    前記第3の移動筒は、ズーム操作環の回転に対応した第1角度で回転可能であり、
    前記第1角度は、前記駆動用カムピンが前記第2のカム溝に沿って回転する第2角度と、前記駆動用カムピンが前記第3のカム溝に沿って回転する第3角度との和に対応すること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記光学系よりも像面側に前記レンズ鏡筒の振れの影響を除去するバイブレーションリダクションシステムが具備してあること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項1に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記第2のカムと前記第3のカムとの合成により、前記ズーミング動作が行われること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記第2のカムは、ズーミング動作時に、前記第2のカムの少なくとも一部が前記光学系よりも物体側に位置することがあること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
    ズーミング動作時に、前記駆動用カムピンは、前記第2のカム溝と前記第3のカム溝との合成による移動量で移動し、前記駆動用カムピンの移動に応じて前記光学系を光軸方向に移動させ、
    フォーカシング動作時に、前記駆動用カムピンに対して前記第1の移動筒を回転させることにより前記光学系を光軸方向に移動させること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記第1の移動筒および前記第3の移動筒の軸方向と交差する方向において、前記第1の移動筒と前記第3の移動筒との間隔は、前記駆動用カムピンの長さよりも短いこと
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記第2の移動筒は、前記第1の移動筒と前記第3の移動筒との間に備えられること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記第2のカム溝と前記第3のカム溝との合成により、前記ズーミング動作が行なわれること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記第2の移動筒は、ズーミング動作に対応して前記第1の移動筒が移動可能なように、前記第1の移動筒を保持すること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記第1の移動筒は、前記フォーカシング動作時に前記第1のカム溝に沿って前記駆動用カムピンに対して回転することにより、前記第2の移動筒に対して相対的に移動すること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記駆動用カムピンは、前記保持部材の外周に光軸方向と交差する方向に形成されていること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  12. フォーカシング動作に用いられる光学系を保持する第1の移動筒に形成された第1のカム溝を駆動用カムピンに係合させて前記光学系を移動し、
    前記第1の移動筒と関連して具備してある第2の移動筒に設けられた第2のカム溝を前記駆動用カムピンに係合させ
    固定筒に対して移動可能な第3の移動筒に設けられた第3のカム溝を前記駆動用カムピンに係合させ
    前記駆動用カムピンを、前記第2のカム溝と前記第3のカム溝との合成により決まる移動量で移動させ、
    前記駆動用カムピンの移動に応じて前記光学系を光軸方向に移動させて、ズーム操作時の前記光学系の位置を決め
    フォーカシング駆動時に、前記駆動用カムピンに対して前記第1の移動筒を回転させることにより前記光学系を光軸方向に移動させること
    を特徴とするレンズ鏡筒の操作方法。
  13. 請求項12に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、
    前記レンズ鏡筒の振れの影響を前記光学系よりも像面側で除去すること
    を特徴とするレンズ鏡筒の操作方法。
  14. 請求項13に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、
    前記第2のカムと前記第3のカムとの合成により、前記ズーム操作を行うこと
    を特徴とするレンズ鏡筒の操作方法。
  15. 請求項14に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、
    前記第2のカムの少なくとも一部をズーミング動作時に前記光学系よりも物体側に位置させること
    を特徴とするレンズ鏡筒の操作方法。
  16. 請求項12から15のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、
    ズーミング動作時に、前記駆動用カムピンは、前記第2のカム溝と前記第3のカム溝との合成による移動量で移動し、前記駆動用カムピンの移動に応じて前記光学系を光軸方向に移動させ、
    フォーカシング動作時に、前記駆動用カムピンに対して前記第1の移動筒を回転させることにより前記光学系を光軸方向に移動させること
    を特徴とするレンズ鏡筒の操作方法。
  17. 請求項12から16のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、
    前記第1の移動筒および前記第3の移動筒の軸方向と交差する方向において、前記第1の移動筒と前記第3の移動筒との間隔は、前記駆動用カムピンの長さよりも短いこと
    を特徴とするレンズ鏡筒の操作方法。
  18. 請求項12から17のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、
    前記第2の移動筒は、前記第1の移動筒と前記第3の移動筒との間に備えられること
    を特徴とするレンズ鏡筒の操作方法。
  19. 請求項12から18のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、
    前記第2のカム溝と前記第3のカム溝との合成により、前記ズーミング動作が行なわれること
    を特徴とするレンズ鏡筒の操作方法。
  20. 請求項12から19のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、
    前記第2の移動筒は、ズーミング動作に対応して前記第1の移動筒が移動可能なように、前記第1の移動筒を保持すること
    を特徴とするレンズ鏡筒の操作方法。
  21. 請求項12から20のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、
    前記第1の移動筒は、前記フォーカシング動作時に前記第1のカム溝に沿って前記駆動用カムピンに対して回転することにより、前記第2の移動筒に対して相対的に移動すること
    を特徴とするレンズ鏡筒の操作方法。
  22. 請求項12から21のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒の操作方法であって、
    前記駆動用カムピンは、前記保持部材の外周に光軸方向と交差する方向に形成されていること
    を特徴とするレンズ鏡筒の操作方法。
  23. 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記第2のカム及び/又は前記第3のカムは、非線形のカム形状であること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  24. 請求項1から請求項11まで、請求項23のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記第1のカムと前記第2のカムと前記第3のカム及び前記カムピンは、同一形状のものが複数組設けられており、
    前記複数のカムピンを一体に接続するカムピン接続部材を有すること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  25. 請求項24に記載のレンズ鏡筒において、
    前記第1の動作時及び前記第2の動作時に移動しない筒状の部材であって、撮影光学系の光軸方向に平行な溝である固定筒直進溝、及び、固定筒カムを有した固定筒を備え、
    前記駆動筒は、光軸に平行な駆動筒直進溝を有し、前記案内筒に対して回転可能かつ前記案内筒と一体的に直進するように設けられており、
    前記固定筒の内周に移動可能に嵌合し、前記第1の動作時に回転しながら直進する筒状の部材であって、直進方向に直交する溝又はカム溝状に形成されたカム筒溝を有し、前記駆動筒直進溝に係合するとともに前記固定筒カムに係合するカム筒ピンを有したカム筒を備え、
    前記案内筒は、前記カム筒溝に係合する案内筒ピンを有すること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  26. 請求項25に記載のレンズ鏡筒において、
    前記カムピン接続部材の外径は、前記固定筒の内径よりも小さいこと、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  27. 請求項1から請求項11まで、請求項23〜請求項26までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒により得られる被写体像を撮影する撮影部と、
    を備えるカメラシステム。
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