JP4866956B2 - 防塵カバー構造体、研削装置及び切削装置 - Google Patents
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Description
具体的には、特許文献1に開示された研削装置において、カッタホイール(回転研削体に相当)を覆うダストカバー(防塵カバーに相当)はゴム等の弾性部材で形成され、当該ダストカバーが研削装置の本体の延長部に設けられたカバー用取付部(保護カバーに相当)に装着される。
これによれば、防塵カバー構造体は、1対の取付部が、係合部に対して周方向に延びてカバー支持部材を径方向外方から囲むように配置されることで、係合部がカバー支持部材に係合した状態を維持しながら、切欠き開口により分断された1対の取付部を大きく弾性変形させることができ、加工装置の構成の異なる複数の機種に対応することができる。
これによれば、防塵カバー構造体は、第1側壁及び第2側壁のそれぞれの弧状部の内周面に設けた面ファスナを、カバー支持部材の弧状部の外周面に設けた面ファスナに係合することで装置本体の回転加工体に対して防塵カバーを取り付けることができる。
これによれば、防塵カバー構造体は、回転加工体が高速で回転して被加工物を切削又は研削して発生する切粉を、回転加工体の回転で防塵カバー内に巻き込んだときに、切粉の浮遊移動する通路上となる位置に設けた案内部により、切粉の回転方向の移動を妨げて接続部の吸引通路に導くことができる。
これによれば、研削装置は、回転研削体及びカバー支持部材の着脱とは無関係に取り付けられる防塵カバー構造体を備えるため、防塵カバーの取付作業性が向上する。
これによれば、切削装置は、回転切削体及びカバー支持部材の着脱とは無関係に取り付けられる防塵カバー構造体を備えるため、防塵カバーの取付作業性が向上する。
また、防塵カバー構造体は、保持部材がスカート部を兼ねるので、部品点数を削減してスカート部を設けることができてコストを削減でき、しかも防塵カバーにスカート部を設ける手間が簡素化される。
請求項2に記載の発明によれば、防塵カバー構造体は、保持部材が面ファスナであることにより、カバー支持部材に対する防塵カバーの着脱が容易になる。また、ブラシが防塵カバーの覆い壁に取り付けられる面ファスナに設けられるので、覆い壁に対する面ファスナの取り付け位置の位置調整により覆い壁に対するブラシの位置調整及び下方への延出量の調整が容易化され、さらに被研削面の隅部の研削の際に、ブラシが設けられた面ファスナの一部を覆い壁から剥がすことにより回転研削体との接触によるブラシの摩耗が回避される。
請求項3に記載の発明によれば、防塵カバー構造体は、1対の取付部が、係合部に対して周方向に延びていることで大きな弾性変形が可能となるので、回転加工体の外径やカバー支持部材の外径や形状が異なる機種の研削及び切削を行う加工装置に容易に取り付けることが可能になり、防塵カバーの汎用性が向上する。
請求項8に記載の発明によれば、防塵カバー構造体は、回転加工体及びカバー支持部材を外すことなく、回転加工体の有効作業面を露出させた状態で第1側壁及び第2側壁が覆う状態として、容易に取り付けることが可能となる。
請求項9、10に記載の発明によれば、保持部材を面ファスナあるいは保持クランプとしているため、簡易な構成で防塵カバーの装着離脱が更に容易に行うことができる。
請求項11に記載の発明によれば、案内部を設けることで、切粉を接続部の吸引通路に効率よく導くことが可能となる。
請求項12、13に記載の発明によれば、研削装置及び切削装置は、回転研削体又は回転切削体及びカバー支持部材の着脱とは無関係に取り付けられる防塵カバー構造体を備えるため、防塵カバーの取付作業性が向上する。
図1に示されるように、本発明が適用された防塵カバー構造体Cを取り付けた研削装置Gは、コンクリート、金属または合成樹脂などの形成材料で形成された構造物または物品である研削対象物が有する面を被研削面S1(図4(a)参照)として研削するために使用され、当該被研削面S1における凸部、付着物または塗膜等の被研削物を削り取る。
保護カバー10は、軸線方向で上方から回転研削体20を覆うと共に軸線方向に直交する平面にほぼ平行な平板状の支持側の上壁11と、当該上壁11の外周縁に連なると共に上壁11から回転中心線Lgに沿って下方に延びている支持側の第1周壁である外周壁12と、上壁11の内周縁に連なると共に上壁11から回転中心線Lgに沿って上方に延びている支持側の第2周壁である内周壁13とを有する。そして、上壁11及び外周壁12は、回転研削体20を覆う支持側覆い壁Wiを構成する。
回転研削体20の径方向外方に位置する外周壁12の下端部12cは、回転研削体20の最下部である後述する研削具22,22,…よりも上方に位置する。
そして、この実施形態において、ダスト空間Aは、防塵カバー30及び保護カバー10により形成される。
回転研削体20の別の例として、回転体21自体または環状部21a自体が研削具により構成されてもよい。
防塵カバー30は、ゴム状弾性を有するゴム状弾性材、例えばゴムまたは合成樹脂、この実施形態ではゴムから形成されている。
防塵カバー30において、上壁31及び周壁32は、周方向で回転研削体20を覆うカバー側覆い壁Woを構成する。そして、上方及び径方向外方から回転研削体20を覆う覆い壁Woは、保護カバー10の覆い壁Wiである内側覆い壁を、上方及び径方向外方から覆う外側覆い壁である。
覆い壁Woに切欠き開口40が形成されることにより、防塵カバー30は、軸線方向から見て(以下、「平面視」という。)でほぼC形の形状を呈する。
ここで、厚肉部31bは、同一構造の両係合部33,34を連結する連結部を構成する。接続部35は吸込通路43を形成する吸込通路形成部である。また、挿入溝33a,34aは軸線方向に直交する平面にほぼ平行に形成されている。
径方向穴41bに対して周方向で互いに反対方向に延びている1対の第1薄肉部31a1,31a2は、厚肉部31bまたは1対の係合部33,34とそれぞれ周方向で連なる基部31a5,31a7と、径方向穴41bの周方向幅d1を規定する1対の周方向端部31a6,31a8とを有する。
そして、周壁32は、1対の第1薄肉部31a1,31a2にそれぞれ連なると共に薄肉部32nから構成される1対の第1弧状部32a,32bと、第2薄肉部31a3に連なると共に薄肉部32nから構成される第2弧状部32cと、周方向で第1,第2弧状部32a,32cの間および第1,第2弧状部32b,32cの間にそれぞれ位置すると共に厚肉部31bに連なる1対の第3弧状部32d,32eとを有する。各第3弧状部32d,32eは厚肉部32mから構成される。
そして、防塵カバー30の中心線Lcは、平面視で、1対の第1弧状部32a,32bの内周面の、ほぼ曲率中心である。
第1弧状部32aは、周方向で第3弧状部32dに近づくにつれて肉厚が漸増する厚肉部分32a3を有する。そして、基部32a1は該厚肉部分32a3から構成される。また、第1弧状部32aの周方向端部32a2および当該周方向端部32a2付近と、第1弧状部32bと、第2弧状部32cとは、それぞれの周方向での形成範囲でほぼ均一の肉厚であって、薄肉部31aの肉厚とほぼ同じ肉厚を有する。第3弧状部32dは、周方向で第1弧状部32a寄りに、かつ周方向での第1係合部33の形成範囲とほぼ同じ周方向範囲で局部的に径方向内方に向かって突出する厚肉部分32d1を有する。
また、この実施形態では、防塵カバー30が保護カバー10に取り付けられてない自然状態にあるとき、両周方向幅d1,d2は同一であるが、別の例では、両周方向幅d1,d2が異なる値に設定されてもよい。
第2弧状部32cは、周壁32において、周方向での特定角度範囲θ2に渡って、回転研削体20との径方向空隙c1(図3参照)が特定角度範囲θ2以外の範囲に比べて小さい近接部37を構成する。
各取付部51,52は、厚肉部31bまたは各係合部33,34に対して周方向に延びていると共に、保護カバー10の外周壁12に、当該外周壁12の径方向外方でベルト状部材60により保持される。
また、第1薄肉部31a1の基部31a5と第1弧状部32aの基部32a1とは、厚肉部31bおよび第3弧状部32dに連なる取付部51の基部51aを構成し、第1薄肉部31a2の基部31a7と第1弧状部32bの基部32b1とは、厚肉部31bおよび第3弧状部32eに連なる取付部52の基部52aを構成する。
中心線Lcは、防塵カバー30が保護カバー10に取り付けられてない自然状態で回転中心線Lgに平行な直線であるとし、防塵カバー30が保護カバー10に取り付けられた状態で、回転中心線Lgにほぼ一致するか、または回転中心線Lgの付近に位置する。
また、保護カバー10は、接続部35に集塵ホース9が接続された状態での防塵カバー30が集塵ホース9の重量により曲げ変形して、周壁32または上壁31が回転研削体20に接触することを防止するために、防塵カバー30の過度の前記曲げ変形を抑制する変形抑制部材として機能する。そのために、接続部35及び保護カバー10は、平面視で部分的に互いに重なる位置、より具体的には、接続部35が、その一部である外嵌合部35a,35b寄りの部分で、保護カバー10の上壁11および外周壁12のそれぞれの一部と重なる位置に配置される。
この第2取付手段は、各第1弧状部32a,32bの内周面に固定手段(例えば接着)により着脱可能に取り付けられて設けられる取付側結合手段としての取付側面ファスナ63と、保護カバー10の外周壁12の外周面に固定手段(例えば接着)により着脱可能に取り付けられて設けられて、面ファスナ63が着脱可能に付着して取り付けられる支持側結合手段としての支持側面ファスナ64とから構成される。
なお、ベルト状部材60による保護カバー10への防塵カバー30の保持が前記第1取付手段のみで十分な場合には、前記第2取付手段は設けられなくてもよい。また、当該第2取付手段は、面ファスナ以外の部材(例えば両面接着テープ)から構成されてもよい。
また、保護カバー10の各周方向端部11a,11bは、取付部51,52の弾性変形時に保護カバー10に対して係合部33,34が軸線方向に移動することを規制する一方、径方向での係合部33,34の若干の移動を許容するように、対応する係合部33,34に係合する。このため、各係合部33,34により、防塵カバー30は保護カバー10に対して軸線方向での移動が僅かとなるように規制される一方、拡径及び縮径される各取付部51,52が径方向に弾性変形し易くされるので、防塵カバー30が各係合部33,34で保護カバー10に保持された状態において、ベルト状部材60または面ファスナ61による保護カバー10への防塵カバー30の保持が容易になる。
このとき、面ファスナ61を第2弧状部32cから剥がすことにより、面ファスナ61が壁面S2と回転研削体20とに挟まれることが回避されて、面ファスナ61が回転研削体20により研削されて破損することが防止され、また周壁32の第2弧状部32cが回転研削体20の環状部21aよりも上方に位置することで、第2弧状部32cが回転研削体20により研削されて破損することが防止される。
案内部36は、回転体21の上方で当該回転体21に引きずられて回転中心線Lgを中心に旋回する研削粉を空気流と共に吸込通路43に向けて案内して、回転体21の上面21cに研削粉が堆積することを抑制する。
先ず、図8(a)に示されるように、保護カバー10がクランプ14(図1参照)により本体1の結合部3に固定された状態で、1対の係合部33,34(図2も参照)が保護カバー10の1対の周方向端部11a,11bにそれぞれ挿入される(図8(b)参照)。1対の係合部33,34(図3も参照)を保護カバー10の1対の周方向端部11a,11bにそれぞれ係合させる際、防塵カバー30の1対の取付部51,52を弾性変形させて互いに離隔する方向に広げて拡径することにより、各係合部33,34と各周方向端部11a,11bとの係合作業が容易になる。図8(a)には、拡径されたときの1対の取付部51,52が二点鎖線で示されている。
その後、外周壁12に面ファスナ62を介してベルト状部材60である面ファスナ61が、各取付部51,52を含めて周壁32を径方向外方から覆うように、一重に巻き付けられて、面ファスナ62と結合される。そして、面ファスナ61により、防塵カバー30が保護カバー10に保持される(図8(d)参照)。
そして、本体1に取り付けられた状態の防塵カバー30に対して、その接続部35に集塵装置7の集塵ホース9(図6参照)が接続される。
研削装置Gの防塵カバー構造体Cは、回転研削体20を覆う防塵カバー30と、本体1に結合される保護カバー10に防塵カバー30を保持するベルト状部材60とを備え、ゴム状弾性材から形成される防塵カバー30は、回転研削体20を覆う覆い壁Woと、覆い壁Woに形成されて保護カバー10の1対の周方向端部11a,11bにそれぞれ係合する1対の係合部33,34とを有し、覆い壁Woには、回転研削体20を回転駆動する駆動軸18が挿通されると共に覆い壁Woを周方向に分断する切欠き開口40が形成され、防塵カバー30は、本体1に結合されている状態の保護カバー10に、覆い壁Woがベルト状部材60により保持され、かつ各係合部33,34が係合することで、保護カバー10に着脱可能に取り付けられる。
また、防塵カバー30の各係合部33,34を保護カバー10に係合させることで、係合部33,34により防塵カバー30が保護カバー10に保持された状態で、ベルト状部材60により防塵カバー30を保護カバー10に取り付けることができ、しかもゴム状弾性材により形成された防塵カバー30は、その覆い壁Wo(したがって、上壁31及び周壁32)が切欠き開口40により周方向に分断されることから、切欠き開口40に駆動軸18を挿通させた状態で、防塵カバー30を容易に弾性変形させることができるので、保護カバー10に対する防塵カバー30の取付容易性が向上する。
防塵カバー30の周壁32には、異なる研削装置において保護カバー10と回転研削体20の環状部21aとの軸線方向での間隔が異なる場合に、ユーザによる周壁32の高さ(すなわち、周壁32の軸線方向での幅)の設定を容易にするために、周方向で周壁32の全体に渡って、または周方向に間隔を置いて、カッタ等の切断具により周壁32の下部を切り取ることが容易になるように、切取用の周方向溝が形成されてもよい。
カバー支持部材は、研削粉の飛散を抑制するように回転研削体20を覆っていない部材であってもよい。
スカート部は、保持部材でないベルト状部材により構成されてもよく、また防塵カバー30に一体成形により設けられてもよく、さらに防塵カバー30の下端部32fに、着脱可能に、または一体形成によりに設けられたブラシであってもよい。
防塵カバーには集塵装置が接続されていなくてもよく、したがって防塵カバーは、接続部35及び案内部36を有していなくてもよく、さらに防塵カバーに吸込通路43が形成されていなくてもよい。
接続部35は、複数の外嵌合部35a,35bを有する代わりに、異なる口径の集塵ホースが、それぞれ内嵌合可能な内径が異なる複数の内嵌合部を有していてもよい。
支持側面ファスナ62は、図9に示されるように、周壁32に周方向に間隔を置いて設けられた複数のスリット46を利用して、周方向で周壁32の外周側及び内周側に交互に位置するように配置されてもよい。
覆い壁Woは、椀状の壁であってもよい。
近接部37は、図6に二点鎖線で示されるように、周壁32において周方向にほぼ平坦な平坦部32hから構成されてもよく、当該平坦部32hによっても、近接部37が弧状部32cから構成される場合と同じ効果が奏される。
スカート部70が面ファスナ61で構成される場合に、被研削面S1に対するスカート部70の滑りを向上させるために、スカート部70に被研削面S1と接触するフエルトやブラシが取り付けられてもよい。
また、図10に示されるように、ベルト状部材60が、前述の実施形態と同様に面ファスナ62(図1,図2も参照)に着脱可能に取り付けられる面ファスナ66で構成され、スカート部70は、面ファスナ66の下端部66aに結合されて当該面ファスナ66と一体に設けられるブラシ67から構成されてもよい。下端部32fよりも下方に延出していて被研削面S1(図4(a)参照)に接触するブラシ67は、面ファスナ66に接着等の固定手段により固定される取付手段としてのベルト状保持体68により、面ファスナ66に取り付けられる。
この構造によれば、ベルト状部材60が面ファスナ66から構成されるので、保護カバー10に対して防塵カバー30を面ファスナ66により容易に取り付けることができて、保護カバー10に対する防塵カバー30の着脱が容易になる。また、スカート部70を構成するブラシ67は面ファスナ62により覆い壁Woの周壁32に取り付けられる面ファスナ66に設けられることから、防塵カバー30に対する面ファスナ66の取付位置の調整や着脱は容易であるので、防塵カバー30におけるブラシ67の位置調整が容易になるうえ、防塵カバー30から下方へのブラシ67の延出量eの調整も容易になり、さらに被研削面S1の隅部S1a(図4(a)参照)を研削する際に、面ファスナ66を第2弧状部分32c(図2参照)において周壁32から部分的に剥がした状態とすることで、ブラシ67が回転研削体20と接触してブラシ67に摩耗が発生することを回避できる。
図1に示されるように、押付け部53の第2弧状部32cには、径方向で回転研削体20と対向する位置に、被研削面S1の隅部S1aの研削時に、回転研削体20が防塵カバー30から露出可能な切欠き(または開口)47が設けられてもよい。これにより、被研削面S1の隅部S1aでの壁面S2と防塵カバー30の周壁32との接触による摩耗回避による長寿命化が可能になる。
なお、切削装置Fの本体1の構成は、すでに説明した研削装置G(図1参照)の把持部4(本体に形成された取付螺子孔tb(図16参照)の位置に螺合して使用)の取付け位置が異なるのみで他の駆動装置16、駆動軸18、保護カバー10等の構成は同じものである。
上部係合部112b及び下部係合部112aは、第1側壁110がゴム状の弾性部材で形成されていることから、上部係合部112b及び下部係合部112aの対面する間隔が保護カバー10の上壁11の厚みより小さくても弾性変形によりその上壁11を挟持して係合できるようになっている。
はじめに、図11(a)及び図12(a)に示すように、切削装置Fの保護カバー10に対して、防塵カバー100の第1側壁110及び第2側壁120を弾性力に抗して互いに離間させた状態とすると共に、第1側壁110の切り口116の部分を開口させて、保護カバー10に装着する。また、保護カバー10は、回転切削体20Aを取り外すことなく、保護カバー10の内周壁13及びクランプ14のネジ15,15(図1参照)を正面側からドライバーを差し込んで操作ができるため、作業者の使用状態に応じて適宜その取り付け角度を調整している。ここでは、図15に示すように、被作業面に対して本体1の軸線L1と防塵カバー100の開口端部の直線L2との角度θ1としたときに、保護カバー10が防塵カバー100から露出しないようにその取り付け角度を調整している。また、本体1の先端部分についても、防塵カバー100の端部より出っ張る位置に来ないようにしている。
そして、図11(c)及び図12(c)に示すように、防塵カバー100は、第2側壁120の外周面122の内側に設けた面ファスナ142を、保護カバー10の外周壁12に設けた面ファスナ143に接続することで、当該防塵カバー100の全体を保護カバー10に取り付ける。なお、面ファスナ141,142,143は、面接触で固定することになるため、防塵カバー100の装着位置が確実に維持される。
そして、図16に示すように、防塵カバー100及び保持部材140により防塵カバー構造体CAが本体1に取り付けられ、接続部101に集塵装置7の集塵ホース9を接続して加工作業の準備が整う。
また、切削加工を行う場合に、回転切削体20Aの有効作業面となる刃先からの長さα2が露出した状態で、図16に示す矢印の回転方向であると、切粉が接続部101の開口から集塵されやすくなる。また、防塵カバー100がゴム状の弾性部材で形成されているため、壁際における作業でも、回転切削体20Aが隅まで届くように弾性変形(図8(c)参照)して対応することが可能となる。
図17に示すように、保持クランプ150は、第1ベルト151と、第2ベルト152と、クランプ部153とを備えている。第1ベルト151は、その一端にクランプ部153の係合クランプ部153Aを備えると共に、当該第1ベルト151の他端に保護カバー10に係止する第1係止部151aを備えている。また、第2ベルト152は、その一端にクランプ部153のクランプ支持部153dを備えると共に、当該第2ベルト152の他端に保護カバー10に係止する第2係止部152aを備えている。
係合クランプ部153Aは、クランプ支持部153dに係合する係合リング153cとこの係合リング153cを長穴の範囲でスライド可能に支持するリング保持部153bと、このリング保持部153bに支持される係合リング153cをスライドさせると共に、クランプ支持部153dに係合した係合リング153cの状態で留めるクランプ留金153aとを備えている。なお、ここで説明するクランプ部153は、所謂、パッチン錠とよばれる一般的なものである。
保持クランプ150を使用するときには、はじめに、防塵カバー100を保護カバー10に沿って取り付け、保護カバー10の外周壁12に、第1側壁110及び第2側壁120のそれぞれの外周面115,122(図12(c)参照)を沿わせた状態で、第2ベルト152の第2係止部152aを保護カバー10の端部に係止して、外周面115,122の円周方向の半分側を覆った状態として配置する。そして、第1ベルト151により外周面115,122の円周方向の残りの半分側を覆った状態で、係合リング153cをクランプ支持部153dに係合させ、クランプ留金153aを第1ベルト151に当接する方向に移動させることで弾性力に抗して係合することで留める。
更に、上部係合部112b,112bのそれぞれは、ここでは、異なる部位により形成されているが、その両方が第1側壁の上面側の部位で形成されるように接合筒部103と覆い壁130の位置を調整するようにしても構わない。
図19(a)、(b)に示すように、第2側壁120には、接合筒部103との間となる位置に、回転切削体20Aの回転により巻き込む切粉を、接合筒部103の吸引通路101aに案内する案内部108が設けられている。案内部108は、肉厚部123に隣接する位置で、接続筒部103の筒壁の内側となる位置で、かつ、肉厚部123と外周面122と薄肉部125とで囲繞される流路を、空間109をあけた状態で塞ぐ位置に設けられている。
G…研削装置、F…切削装置、C…防塵カバー構造体、Wo,Wi…覆い壁、A…ダスト空間、d1,d2…周方向幅、c1…径方向空隙、Lg…回転中心線、Lc…中心線、θ1…所定角度範囲、θ2…特定角度範囲。
Claims (13)
- 加工装置の本体に回転可能に支持されて被作業面を加工する回転加工体を覆う防塵カバーと、前記本体に結合されるカバー支持部材に前記防塵カバーを保持する保持部材と、を備える防塵カバー構造体において、
ゴム状弾性材から形成される前記防塵カバーは、前記回転加工体を覆う覆い壁と、前記覆い壁に形成されて前記カバー支持部材に係合する係合部と、を有し、
前記覆い壁には、前記回転加工体を回転駆動する駆動軸が挿通されると共に前記覆い壁を周方向に分断する切欠き開口が形成され、
前記防塵カバーは、前記本体に結合されている状態の前記カバー支持部材に、前記覆い壁が前記保持部材により保持され、かつ前記係合部が係合することで、前記カバー支持部材に着脱可能に取り付けられ、
前記加工装置が研削装置であり、前記回転加工体は、回転体に被作業面である被研削面を研削する研削具が設けられた回転研削体であり、
前記保持部材は、前記カバー支持部材及び前記覆い壁を周方向で囲んで配置されると共に前記覆い壁に着脱可能に取り付けられるベルト状部材であり、
前記ベルト状部材は、前記覆い壁の下端部から下方に延出していて前記被研削面に接触するスカート部を構成すること特徴とする防塵カバー構造体。 - 加工装置の本体に回転可能に支持されて被作業面を加工する回転加工体を覆う防塵カバーと、前記本体に結合されるカバー支持部材に前記防塵カバーを保持する保持部材と、を備える防塵カバー構造体において、
ゴム状弾性材から形成される前記防塵カバーは、前記回転加工体を覆う覆い壁と、前記覆い壁に形成されて前記カバー支持部材に係合する係合部と、を有し、
前記覆い壁には、前記回転加工体を回転駆動する駆動軸が挿通されると共に前記覆い壁を周方向に分断する切欠き開口が形成され、
前記防塵カバーは、前記本体に結合されている状態の前記カバー支持部材に、前記覆い壁が前記保持部材により保持され、かつ前記係合部が係合することで、前記カバー支持部材に着脱可能に取り付けられ、
前記加工装置が研削装置であり、前記回転加工体は、回転体に被作業面である被研削面を研削する研削具が設けられた回転研削体であり、
前記覆い壁の下端部よりも下方に延出していて前記被研削面に接触するスカート部を構成するブラシを備え、
前記保持部材は、前記カバー支持部材及び前記覆い壁を周方向で囲んで配置されると共に前記覆い壁に着脱可能に取り付けられる面ファスナであり、
前記ブラシは、前記面ファスナに設けられること特徴とする防塵カバー構造体。 - 前記覆い壁は、前記切欠き開口により周方向に分断された1対の取付部を有し、
前記各取付部は、前記係合部に対して周方向に延びていると共に、前記カバー支持部材の径方向外方で前記保持部材により前記カバー支持部材に保持されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防塵カバー構造体。 - 前記カバー支持部材は、前記回転研削体に隣接して配置されて前記防塵カバーにより覆われると共に周方向での所定角度範囲で前記回転研削体を覆う保護カバーであり、
前記保護カバーは、前記回転研削体を上方から覆う平板状の上壁を有し、
前記上壁の周方向端部が前記係合部に係合することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防塵カバー構造体。 - 前記スカート部は、前記覆い壁に取り付けられる面ファスナから構成されることを特徴とする請求項1に記載の防塵カバー構造体。
- 前記覆い壁は、周方向での特定角度範囲に渡って、前記回転研削体との径方向空隙が前記特定角度範囲以外の範囲に比べて小さい近接部を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の防塵カバー構造体。
- 前記防塵カバーは、前記防塵カバーにより形成されるダスト空間内の研削粉が吸引される吸込通路を形成する吸込通路形成部と、前記回転研削体の上方に配置されて前記回転研削体の上方に浮遊する研削粉を前記吸込通路に案内する案内部と、を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の防塵カバー構造体。
- 装置本体に回転可能に支持されて被作業面を研削又は切削する回転加工体を覆う防塵カバーと、前記装置本体に結合される円弧状の外周壁を有するカバー支持部材に前記防塵カバーを保持する保持部材と、を備える防塵カバー構造体において、
前記防塵カバーは、前記回転加工体の有効作業面を露出させた状態で覆う覆い壁と、この覆い壁の一端側に形成され、切粉を集塵する集塵装置に接続する筒状の接続部と、前記覆い壁に形成されて前記カバー支持部材に係合する係合部と、を備え、
前記覆い壁は、前記接続部にそれぞれの一端側を支持して対向し、前記外周壁に沿って形成された外周面を有する第1側壁及び第2側壁を備え、
前記第1側壁は、前記回転加工体を回転駆動する駆動軸が挿通されると共に当該第1側壁を周方向に分断する切欠き開口が側壁面から外周面にわたって形成され、かつ、前記側壁面の切欠き開口における両側となる位置に前記係合部が配置され、
前記防塵カバーは、少なくとも前記第1側壁がゴム状弾性材から形成され、前記係合部が前記カバー支持部材に係合して、かつ、前記装置本体に結合されている状態の前記カバー支持部材に、前記保持部材により保持されて、前記カバー支持部材に着脱可能に取り付けられること特徴とする防塵カバー構造体。 - 前記保持部材は、前記第1側壁及び前記第2側壁のそれぞれの弧状部の内周面に設けられると共に、前記カバー支持部材の弧状部の外周面に設けられた面ファスナであることを特徴とする請求項8に記載の防塵カバー構造体。
- 前記保持部材は、前記第1側壁及び前記第2側壁の弧状部の内周面を前記カバー支持部材の弧状部の外周面に沿わせた状態で、前記第1側壁及び前記第2側壁の弧状部の外周に当接して保持する保持クランプであって、
前記保持クランプは、第1ベルト及び第2ベルトと、前記第1ベルト及び前記第2ベルトのそれぞれの一端に設けられ締結解放を自在にするクランプ部とを備え、
前記第1ベルト及び第2ベルトは、それぞれの一端側に、前記カバー支持部材の弧状部の一端と他端にそれぞれ係止する係止部を有し、
前記クランプ部は、前記第1ベルトの他端側に設けたクランプ係合部と、前記第2ベルトの他端側に設けられ前記クランプ係合部を支持するクランプ支持部とを有することを特徴とする請求項8に記載の防塵カバー構造体。 - 前記防塵カバーは、前記接続部側から前記第2側壁側に前記回転加工体の切刃が回転して移動する当該切刃の移動経路に対応して、前記第2側壁又は前記接続部から前記回転加工体の側面に近接する位置まで突出させ、前記回転加工体の側方に浮遊する切粉を前記接続部の吸込通路に案内する案内部を設けたことを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の防塵カバー構造体。
- 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の防塵カバー構造体を備えることを特徴とする研削装置。
- 請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の防塵カバー構造体を備えることを特徴とする切削装置。
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