JP4862434B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭などにおいて使用される炊飯器に関したものである。
従来、鍋と、この鍋を、空間を保持した状態で収納する保護枠と、保護枠を通して鍋底に当接させた温度検知手段とを備えた炊飯器はよく知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−9443号公報
しかしながら、前記従来の構成では、温度検知手段と保護枠との間には隙間が存在しており、外気がこの隙間から鍋と保護枠の間に流入するため、炊飯中、鍋は流入する外気で冷却されてしまう。ところで、炊飯中は、鍋が加熱されるため、鍋温度は外気よりも高温になっている。このため、膨張した空気は軽くなり、上方へと移動し始める。熱を持った空気は上方へと移動することで、保護枠の下方から外気が入り込み、鍋と保護枠間の空間の空気は入れ替わることになる。すなわち、加熱された空気が上方へと抜け出して、鍋温度よりも非常に低い外気が鍋周囲の空間に流入して鍋を冷却するという現象が生じる。そのため鍋は非常に冷めやすく、おいしいご飯を炊飯するためには炊き上げ工程から蒸らし工程において鍋内を高温状態に置くことが必要にもかかわらず冷却され、炊飯性能が低下していた。また、これを補うために鍋を高温状態に維持するよう加熱すると、余分なエネルギーを消費するという課題があった。
また、炊飯は季節によって異なる外気温の外気に冷却されるので、季節によって鍋の冷却度合は異なり、炊飯の結果にばらつきが生じるので、季節によって炊き上がりのご飯のおいしさが異なる結果となる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、外気による影響をなくし、炊飯性能を向上させた炊飯器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、鍋と保護枠間に形成される鍋外空間への外部空気流入を遮断する密閉手段を備えたものであり、特に、前記密閉手段は、前記保護枠の内側からの一定の圧力により変形し、外部空気流入の遮断を解除する構成としたものである。
これによって、炊飯中に鍋によって加熱された鍋外空間の空気が膨張して上方へと移動しようとするが、外部空気流入が遮断されているため、加熱された空気は移動しにくくなり、鍋が鍋外空間への外部空気流入によって冷却されることを低減することができ、炊飯時に鍋内を高温状態に保ちやすく、炊飯性能が向上する。特に、密閉手段は、保護枠の内
側からの一定の圧力により変形し、外部空気流入の遮断を解除することにより、例えば、誤って鍋をセットしていない状態で水を保護枠に注いだとしても、ある一定量の水が溜まると、この水の重量によって密閉手段が解除されるので、密閉手段を備えていても安全性の高い炊飯器を提供することが可能となる。
本発明の炊飯器は、外気による影響をなくし、炊飯性能を向上させた炊飯器を提供することができる。
第1の発明は、鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋の温度を検知する温度検知手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記加熱手段を制御する制御手段と、前記鍋を収容する保護枠と、前記鍋と保護枠間に形成される鍋外空間への外部空気流入を遮断する密閉手段とを備えた炊飯器であって、前記密閉手段は、前記保護枠の内側からの一定の圧力により変形し、外部空気流入の遮断を解除する構成とした炊飯器とすることにより、炊飯中に鍋によって加熱された鍋外空間の空気が膨張して上方へと移動しようとするが、外部空気流入が遮断されているため、加熱された空気は移動しにくくなり、鍋が鍋外空間への外部空気流入によって冷却されることを低減することができ、炊飯時に鍋内を高温状態に保ちやすく、炊飯性能が向上する。特に、密閉手段は、保護枠の内側からの一定の圧力により変形し、外部空気流入の遮断を解除することにより、例えば、誤って鍋をセットしていない状態で水を保護枠に注いだとしても、ある一定量の水が溜まると、この水の重量によって密閉手段が解除されるので、密閉手段を備えていても安全性の高い炊飯器を提供することが可能となる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、密閉手段は、温度検知手段とこの温度検知手段が位置する保護枠との隙間に設け、鍋外空間への下方からの外部空気流入を遮断することにより、鍋外空間への下方からの外部空気流入がなく、炊飯性能を向上させることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、密閉手段は、保護枠と鍋の胴部の外側に位置する胴保護枠との間に設け、鍋外空間への側方からの外部空気流入を遮断することにより、鍋外空間への側方からの外部空気流入がなく、炊飯性能を向上させることができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、密閉手段は、鍋とこれを支持する保護枠上方の上枠との間に設け、鍋外空間への上方からの外部空気流入を遮断することにより、鍋外空間への上方からの外部空気流入がなく、炊飯性能を向上させることができる。
5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、密閉手段は、炊飯終了直後から一定時間の間、外部空気流入の遮断を解除することにより、炊飯中は高温雰囲気に保たれていた鍋外空間に外部空気流入して鍋を冷却するので、保温中には米をできるだけすみやかに一定温度(例えば、60℃)に下げることで黄変や保温臭の発生を低減することができ、保温性能の向上した炊飯器を提供することが可能となる。
6の発明は、特に、第5の発明において、密閉手段は、温度検知手段が一定温度以下に低下したことを検知して外部空気流入を遮断することにより、保温中のご飯が一定温度(例えば、60℃)よりも下がり、菌の発生などで不衛生な状態になることを低減し、また再び鍋外空間に対する外部空気流入を低減することで、鍋の温度を下がりにくくし、保温時の消費電力を低減した炊飯器を提供することが可能となる。
7の発明は、特に、第5の発明において、外部空気流入の遮断を解除時に動作する送風手段を備えたことにより、送風手段が空気の拡散を活発化し、鍋外空間に流入する単位時間当たりの空気量を増加させることができるので、冷却効果をさらに向上させることができ、保温性能をさらに向上させた炊飯器を提供することが可能となる。
8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明において、密閉手段とは別に、鍋外空間に外部空気を流入させる開放手段を備えたことにより、送風手段による風をより効果的に鍋外空間に導入して冷却することが可能となるので、保温性能をさらに向上させた炊飯器を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図3は、本発明の実施の形態1における炊飯器を示すものである。
図1に示すように、炊飯器本体1は、着脱自在で有底略円筒形の鍋2と、鍋2を覆う蓋3と、蓋3に固定され鍋2開口部を密閉する内蓋4とを備えている。
炊飯器本体1内には、鍋2を誘導加熱するためのコイルからなる加熱手段5と、鍋2を収容し加熱手段5を固定する鍋形状をした保護枠6と、鍋2の温度を測定するためにバネ(図示せず)により鍋底に当接するよう保護枠6を通して付勢された温度検知手段7と、加熱手段5を制御する制御手段8と、制御手段8を冷却する送風手段9とが設置されている。温度検知手段7は感温素子やヒューズなどを内包しており全体が略円筒形状をしたものである。
鍋2と保護枠6間には鍋外空間10が形成されており、鍋外空間10の下方に存在する保護枠6と温度検知手段7との隙間は、図2に拡大して示しているように、ゴム、フェエルトなどの弾性体からなる略ドーナツ状の密閉手段11により密閉されている。密閉手段11はバネにより付勢される温度検知手段7の動作に合わせて伸縮して常に保護枠6と温度検知手段7との隙間を密閉する。
保護枠6は、鍋2の胴部の外側に位置する胴保護枠12と、鍋2の鍔部を支持する保護枠上方の上枠13とを備えている。胴保護枠12には鍋2の側面部分を加熱するための胴加熱手段14が固定されている。蓋3には鍋2内の余分な蒸気を炊飯器本体1外へと排出するための蒸気筒15と、内蓋4の温度を検知する蓋温度検知手段16とが設置されている。
以上のように構成された炊飯器について、以下その動作、作用について図3を用いて説明する。
まず、使用者は鍋2内に所定の米と水をセットし、炊飯開始ボタン(図示せず)を押下することで、炊飯工程が開始される。炊飯工程は、水を一定温度に保って米に水を吸収させる浸せき工程、鍋2を加熱手段5により一気に加熱し、鍋2内の水を沸騰状態にする炊き上げ工程、鍋2内の水がほとんどなくなった状態で加熱を抑える蒸らし工程からなり、これらの工程の間に米の糊化を進めて炊飯する。制御手段8は温度検知手段7により鍋2の温度に応じて最適に加熱手段5を制御し、あらかじめ決められた炊飯シーケンスに従って炊飯を行う。炊飯シーケンスは米の種類などによって複数のコースが準備されている。蒸らし工程が終了すると炊飯が終了し、自動的に保温工程へと移行し、炊き上がったご飯
の温度が低下しないようにして、使用者がいつでも温かいご飯を得ることができる。
炊飯開始ボタン(図示せず)を押下して炊飯が開始されると、まず米に水を吸収させる浸せき工程が始まる。制御手段8は、加熱手段5により鍋2を加熱し、鍋2内の水の温度を温度検知手段7によって検知し、米の糊化が始まらない温度(約60℃未満)に調整して米の吸水を促進する。
炊き上げ工程では、米に水と熱を加えて糊化を進行させる。制御手段8は、加熱手段5を動作させて鍋2を急速に加熱し、鍋2内の水を沸騰状態とする。このとき、鍋2の少なくとも一部は水の沸騰温度以上の温度となって、鍋2内の水を加熱するとともに、鍋2外の保護枠6との間の鍋外空間10の空気を加熱する。
蒸らし工程では、米に付着した余分な水分を蒸散させながら、鍋2内を高温状態(約100℃の状態)に維持して糊化をさらに進展させる。制御手段8は、温度検知手段7の温度を確認して、鍋2内を高温状態に維持するために鍋2の温度が一定温度以下に下がると、加熱手段5を動作させて鍋2を加熱する。
特に、炊き上げ工程の大部分、蒸らし工程においては、鍋2内の米に熱を与えるため鍋2は水の沸点以上の温度となる。一方、鍋外空間10の空気も鍋2によって加熱される。加熱された空気は膨張し、室温の空気と比べて軽くなるために、図3中Aの矢印で示されるように上方へと移動し始めるが、このとき密閉手段11により保護枠6と温度検知手段7の隙間が密閉され外部空気流入を遮断していることで、鍋外空間10に下方から室温に近い外部空気が流入する(図3中Bの矢印)ことがなくなるために、加熱された空気は上方へと移動する(図3中Aの矢印)速度を抑えることができ、鍋外空間10内の空気が鍋外空間10に滞留しやすくなる。つまり、鍋外空間10の温度は低下しにくくなり、鍋2からの熱を奪いにくくなる。鍋2の温度は均一ではなく、特に加熱手段5に対向する鍋2の部分が最も温度が高くなりやすいため、鍋外空間10の下方からの外部空気流入がないことで、鍋2底部の鍋外空間10の空気が滞留しやすくなり、鍋2底部の温度が下がりにくくなる。
以上のように、本実施の形態においては、保護枠6と温度検知手段7の間に密閉手段11を設けて隙間を密閉し、下方からの外部空気流入を遮断していることにより、鍋外空間10の空気が加熱されることで上方へと移動し、外気と循環して室温に近い空気が新たに鍋外空間10に流入することにより、鍋2の熱を奪って鍋2の温度を低下させ、米に与える熱量を減少させる、といったことを低減し、炊飯性能を向上させることが可能となる。
また、鍋の温度を一定に保つために、制御手段8は加熱手段5を動作させて鍋2を加熱する頻度を低減することができるので、消費電力を低減することが可能となる。
また、密閉手段11を追加するだけなので、駆動部品が増加するなどの複雑な構成が必要とならず容易に構成でき、また製品寸法を大きくならず、低コストでコンパクトに実現することができる。
なお、温度検知手段7は鍋2の温度が検知できればよく、形状は略円筒形以外の形状でもよい。また、密閉手段11も、保護枠6と温度検知手段7の隙間を密閉できれば、形状はドーナツ形状以外の形状でもよい。
また、本実施の形態では、鍋外空間10の下方には中央部に保護枠6と温度検知手段7との隙間のみしかないが、中央部以外の場所でも隙間があってもよいし、また保護枠6と温度検知手段7との隙間以外の水抜き孔などの隙間があってもよいが、その場合はその他
の隙間にも密閉手段11を設けることにより、鍋外空間10の下方からの外部空気流入を低減することができ、本実施の形態と同様の効果が得られる。
また、図4に示すように、密閉手段11とは別に、略ドーナツ形状の密閉手段17を保護枠6と胴保護枠12との隙間を密閉するように設けることで、保護枠6と胴保護枠12との隙間から図4中にCの矢印で示すように側方から流入する外部空気流入を遮断し、炊き上げ工程や蒸らし工程において加熱された鍋外空間10の空気が上方へと移動することを低減して鍋外空間10の空気をさらに滞留させ、鍋2の温度低下を低減し、調理性能をさらに向上させることができる。この密閉手段17は略ドーナツ形状でない他の形状でも、保護枠6と胴保護枠12との隙間を密閉できればよい。
また、本実施の形態では、鍋外空間10の側方には中間部に保護枠6と胴保護枠12との隙間のみしかないが、保護枠6と胴保護枠12との隙間は上下などにずれていてもよいし、また保護枠6と温度検知手段7との隙間以外の隙間があってもよいが、その場合はその他の隙間に密閉手段17を設けることで、鍋外空間10の側方からの外部空気流入を低減することができ、本実施の形態と同様の効果が得られる。
また、図5に示すように、密閉手段11、17とは別に、略ドーナツ形状の密閉手段18を鍋2と上枠13との隙間を密閉するように設けることによって、図5中Dの矢印で示す鍋外空間10に上方から入り込む外部空気流入を遮断するとともに、鍋外空間10の膨張した空気が上方へと移動しても、密閉手段18を超えて炊飯器本体1外へと散逸してしまうことを低減することができ、さらに鍋2の温度低下を低減することができる。この密閉手段18は略ドーナツ形状でない他の形状でも、鍋2と上枠13との隙間を密閉できればよい。
また、鍋外空間10全てを完全に密閉してしまうと、炊き上げ工程や蒸らし工程などでは鍋外空間10などの空気が膨張するので、大気圧以上の圧力が生じてしまう。したがって、完全に密閉しないようにするか、密閉手段11、17、18の一つを内側からの一定の圧力によって外側に開く構成とすると、簡便な構成で圧力を逃がすことができる。
また、図6に示すように、密閉手段11に代えて薄板状の密閉手段19により保護枠6と温度検知手段7との隙間を密閉すれば、図6中Bの矢印で示すような外部空気流入を遮断しやすく、保護枠6の内側からの一定の圧力(図6中Eの矢印)で開くことができる。したがって、例えば、誤って鍋2を保護枠6に装着しないまま水を注ぎ入れた場合、注入した水が一定量以上になると密閉手段19は開くので、水が保護枠6に溜まって保護枠6と胴保護枠12との隙間から炊飯器本体1内に進入することを防止し、水は炊飯器本体1外へと誘導され、水が加熱手段5や制御手段8に接触することがないため、安全性を向上した炊飯器を提供することができる。
また、図7に示すように、保護枠6の温度検知手段7と対向する円周部の一部のみにリブ6aを設けることで、バネで付勢されている密閉手段19は鍋2がセットされていない場合は、図7(b)のように上方へ移動するが、上方へ移動した場合にはリブ6aと密閉手段19が接触して密閉手段19と保護枠6との間に図7(c)中のFで示す隙間が生じる。鍋2がセットされている状態では図6(a)のようにリブ6aと密閉手段19が接触せず、密閉手段19が保護枠6と温度検知手段7との隙間を密閉する。この構成とすることで、上記のような誤注水の問題も解決でき、また炊飯後に鍋2を取り出すと、密閉手段19は隙間を開放して外気を下方から保護枠6内へと導入するため、冷却しやすい結果、連続して炊飯する際には素早く炊飯することができるという利点もあるのでよい。この密閉手段19は、図6の形状に限定するものではなく、上記と同様の作用を果たせば他の形状でもよい。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2における炊飯器の要部を示すものである。炊飯器全体の構成は実施の形態1と同一であるのでその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図において、保護枠6の温度検知手段7と対向する円周部の一部に密閉手段19(他の密閉手段であってもよい)の密閉を開放する開放手段20を固定している。これら密閉手段19と開放手段20は全体として新たな密閉手段21を構成している。開放手段20は押し出し部20aとソレノイド20bからなる。押し出し部20aが押し出されると、密閉手段19の密閉が開放される位置に構成されている。
以上のように構成された炊飯器について、以下その動作、作用について説明する。
制御手段8は、任意のタイミングで、ソレノイド20bを動作させ、押し出し部20aを押し出すことができ、押し出し部20aが図8(a)に示す通常位置では密閉手段19は保護枠6と温度検知手段7とを密閉することができるが、図8(b)に示すように押し出し部20aが押し出されると、密閉手段19の保護枠6と温度検知手段7との間に隙間(図8(c)中のFの部分)が生じる。この状態では、隙間から外気が鍋外空間10に進入するものである。
制御手段8は、炊飯終了とともに、ソレノイド20bを動作させて押し出し部20aを押し出して外気を鍋外空間10に導入し、一定時間が経過するとソレノイド20bを動作させて押し出し部20aを通常位置に戻して保護枠6と温度検知手段7との隙間を密閉する。これにより、炊飯直後に下方から室温に近い空気が鍋外空間10に流入し、鍋2の温度を短時間に低下させる。
以上のように、本実施の形態においては、炊飯直後に密閉手段21により鍋外空間10に外気を導入することにより、鍋2を短時間で冷却することができるので、保温ご飯の乾燥や黄変、保温臭の発生を低減して保温性能を向上させた炊飯器を提供することが可能となる。
なお、ソレノイド20bはモータなど他の手段でも、押し出し部20aを押し出せればよく、ソレノイド20bに限られるものではない。
また、開放手段20は、制御手段8が任意のタイミングで開閉できればよく、開閉弁などの他の手段でもよい。
また、保温工程において制御手段8が温度検知手段7の温度を検知して一定温度(例えば、65℃)以下になると開放手段20を動作させて密閉手段19が保護枠6と温度検知手段7とを密閉することにより、鍋2の状態に即して冷却効果を制御することができるので、鍋2を冷却しすぎたりすることを防止することができ、保温性能をさらに向上させることが可能となる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3における炊飯器を示すものである。実施の形態1、2と同一要素については同一符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図に示すように、炊飯器本体1内の保護枠6と温度検知手段7近傍位置に送風手段22を備えており、任意のタイミングで鍋外空間10に外気を強制的に流入させるようにしている。
以上のように構成された炊飯器について、以下その動作、作用について説明する。
炊飯直後から一定時間の間で、実施の形態2における密閉手段21(ここでは簡略化して示している)が開放して外気を導入している間に制御手段8は送風手段22を動作させる。これにより、送風手段22によって発生した風が鍋外空間10に流入し、鍋外空間10の空気を攪拌して外部へと追い出すために、鍋2の冷却効果が高まる。
以上のように、本実施の形態においては、送風手段22により、さらに鍋2を短時間で冷却することが可能となるので、保温ご飯の乾燥や黄変、保温臭の発生をさらに低減して保温性能を向上させた炊飯器を提供することが可能となる。
なお、送風手段22は図9に示す位置に限定するものではなく、風が鍋外空間10に流入する位置であればよい。また、送風手段22を、送風手段9で兼用してもよい。
また、図10に示すように、密閉手段21とは別にソレノイドおよび弁からなる開放手段23を設け、送風手段9からの風をより効果的に鍋外空間10に導入することができるようにすれば、短時間で鍋2を冷却することができ、保温性能を向上させることができる。
上記各実施の形態1〜3において、加熱手段5は鍋2を誘導加熱するIHコイルでもよいし、ヒーター線でもよく、鍋2を加熱できれば他の手段でもよい。
また、内蓋4を加熱する内蓋加熱手段(各図ではコイルのみ図示している)を設けると、鍋2内の温度をさらに高温に保てるのでよい。
また、制御手段8は炊飯器本体1内にあっても、蓋3内にあってもよく、その位置は限定されるものではない。
また、胴保護枠12と上枠13は一体であると、胴保護枠12と上枠13の間から空気が流入することがなく、鍋2の温度低下を低減できるのでよい。さらに、保護枠6と胴保護枠12とが一体であると、保護枠6と胴保護枠12の間から空気が流入することがなく、鍋2の温度低下を低減できるのでよい。すなわち、保護枠6、胴保護枠12、および上枠13が一体形成であれば、接続箇所からの外部空気流入をなくすことができる。
また、炊飯器本体1は鍋2内の圧力を調整する圧力調整手段を備え、炊飯時に大気圧以上の圧力下で炊飯してもよい。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、外気による影響をなくし、炊飯性能を向上させることができるので、家庭用はもちろんのこと業務用炊飯器としても適用できる。
本発明の実施の形態1における炊飯器の全体断面図 同炊飯器の温度検知手段部分の断面図 同炊飯器の鍋外空間における空気の流れを示す部分断面図 同炊飯器の鍋外空間における空気の流れを示す別の例の部分断面図 同炊飯器の鍋外空間における空気の流れを示す別の例の全体断面図 同炊飯器の別の例を示す温度検知手段部分の断面図 (a)同炊飯器の別の例を示す温度検知手段部分の鍋セット時の断面図(b)非鍋セット時の断面図(c)(b)の平面図 (a)本発明の実施の形態2における炊飯器の温度検知手段部分を示す外気遮断時の断面図(b)非外気遮断時の断面図(c)(b)の平面図 本発明の実施の形態3における炊飯器の全体断面図 同炊飯器の別の例を示す全体断面図
1 炊飯器本体
2 鍋
5 加熱手段
6 保護枠
7 温度検知手段
8 制御手段
9、22 送風手段
10 鍋外空間
11、17、18、19、21 密閉手段
13 上枠
20、23 開放手段

Claims (8)

  1. 鍋と、
    前記鍋を加熱する加熱手段と、
    前記鍋の温度を検知する温度検知手段と、
    前記鍋の開口部を覆う蓋と、
    前記加熱手段を制御する制御手段と、
    前記鍋を収容する保護枠と、
    前記鍋と保護枠間に形成される鍋外空間への外部空気流入を遮断する密閉手段とを備えた炊飯器であって、
    前記密閉手段は、前記保護枠の内側からの一定の圧力により変形し、外部空気流入の遮断を解除する構成とした炊飯器。
  2. 密閉手段は、温度検知手段とこの温度検知手段が位置する保護枠との隙間に設け、鍋外空間への下方からの外部空気流入を遮断する請求項1に記載の炊飯器。
  3. 密閉手段は、保護枠と鍋の胴部の外側に位置する胴保護枠との間に設け、鍋外空間への側方からの外部空気流入を遮断する請求項1または2に記載の炊飯器。
  4. 密閉手段は、鍋とこれを支持する保護枠上方の上枠との間に設け、鍋外空間への上方からの外部空気流入を遮断する請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
  5. 密閉手段は、炊飯終了直後から一定時間の間、外部空気流入の遮断を解除する請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
  6. 密閉手段は、温度検知手段が一定温度以下に低下したことを検知して外部空気流入を遮断する請求項5に記載の炊飯器。
  7. 外部空気流入の遮断解除時に動作する送風手段を備えた請求項5に記載の炊飯器。
  8. 密閉手段とは別に、鍋外空間に外部空気を流入させる開放手段を備えた請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載の炊飯器。
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