JP4844062B2 - 射出成形用加飾シート - Google Patents

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Description

本発明は、特にポリエステル樹脂からなる樹脂成形物への密着性に優れた射出成形用加飾シートに関するものである。さらに詳しくは、本発明は、ポリエステル樹脂成形物の耐溶剤性、耐汚染性および耐擦傷性を向上させ、射出成形時の加飾層の耐熱保護性に優れた射出成形用加飾シートに関するものである。
従来から、複雑な形状の樹脂成形物に、印刷や塗装などでは困難である微細な加飾を施す方法として、樹脂成形物の成形時に加飾シートを積層する方法が知られている。例えば、射出成形機の雌雄の金型間に加飾用シートを配置し、雌金型を用いて真空成形により加飾シートを成形した後、成形された加飾シートが設置された状態の該金型をそのまま用いて対向側に雄金型を配置し、キャビティ内に溶融樹脂を射出充填することにより、加飾用シートと樹脂成形物を接着せしめて加飾樹脂成形物を得る方法が提案されている(特許文献1参照。)。また、この方法では、樹脂成形物および加飾層を加飾シートにより保護することができるので、樹脂成形物の耐溶剤性、耐汚染性および耐擦傷性を向上させることが可能である。
そして従来、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS)樹脂およびポリスチレン(PS)樹脂等のスチレン系樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂やポリプロピレン(PP)樹脂等のポリオレフィン(PO)系樹脂、およびポリカーボネート(PC)樹脂などの樹脂成形物に、接着し加飾を施すこと、および耐溶剤性を向上を目的として、ポリエステル樹脂シートと加飾層との積層体に、ABS樹脂シート、PO系樹脂シートもしくは接着樹脂層を積層してなる加飾シートが使用されている(特許文献2、特許文献3および特許文献4参照。)。
しかしながら、ポリエステル樹脂、特に強靭、高剛性、耐熱性、耐熱老化性、電気特性、耐候性、耐薬品性、寸法安定性および成形性に優れているポリブチレンテレフタレートからなる樹脂成形物への加飾が望まれることが多いが、上記従来の加飾シートでは、いずれもポリエステル樹脂からなる樹脂成形物に対して、満足すべき密着性で積層し、加飾することができなかった。
特公昭50−19132号公報 特開2001−30294号公報 特開2001−96568号公報 特開2002−225070号公報
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解消することにあり、射出成形時の加飾層の耐熱保護性に優れ、ポリエステル樹脂成形物に密着良く成形と同時に加飾を施すことが可能な射出成形用加飾シートを提供することにある。
上記課題は、ポリエステルフィルム1、加飾層およびポリエステルフィルム2をこの順に積層してなり、ポリエステルフィルム1中に、ワックス及び/又はシリコーン化合物成分を0.001〜2質量%含有する射出成形用加飾シート、により達成することができる。
また、上記課題は、ポリエステルフィルム1とポリエステルフィルム2を積層してなり、ポリエステルフィルム1及び/又はポリエステルフィルム2に加飾が施されてなり、ポリエステルフィルム1中に、ワックス及び/又はシリコーン化合物成分を0.001〜2質量%含有する射出成型用加飾シート、によっても達成することができる。
また、本発明の射出成形用加飾シートにおいては、前記ポリエステルフィルム2が無延伸フィルムであること、および前記ポリエステルフィルム2の厚みが50〜300μmであることが好ましい形態として含まれる。
また、本発明の射出成形用加飾シートにおいては、前記ポリエステルフィルム1が二軸延伸ポリエステルフィルムであること、および前記ポリエステルフィルム1の厚みが5〜100μmの範囲であることが好ましい態様として含まれる。
また、本発明の射出成型用加飾シートにおいては、前記ポリエステルフィルム1中に、ワックス及び/又はシリコーン化合物成分を0.001〜2質量%含有すること、およびそのワックスがカルナウバワックスであることが好ましい態様として含まれる。
本発明の射出成形用加飾シートは、それをポリエステル樹脂成形物に貼り付けてその加飾に好適に用いられる。
本発明によれば、射出成形時に特にポリエステル樹脂成形物に密着良く積層でき、かつ加飾層を射出樹脂の熱から保護することができ、加飾ポリエステル樹脂成形物を製造するための射出成形用加飾シートを得ることができる。
また、発明の好ましい態様の射出成型用加飾シートを用いれば、表面の耐汚染性に優れた加飾ポリエステル樹脂成形物を得ることができる。
以下、本発明の射出成形用加飾シートについて、実施の形態を説明する。
本発明の射出成形用加飾シートは、ポリエステルフィルム1、加飾層およびポリエステルフィルム2をこの順に積層してなる基本構造を有するものである。図1は、本発明の射出成形用加飾シートを例示説明するための断面図であり、ポリエステルフィルム1、加飾層およびポリエステルフィルム2がこの順に積層されている。
本発明で用いられるポリエステルフィルム1およびポリエステルフィルム2を構成するポリエステルとは、主鎖中の主要な結合をエステル結合とする高分子化合物の総称であって、通常、ジカルボン酸成分とグリコール成分を重縮合反応させることによって得ることができる。
ここで、ジカルボン酸成分としては、例えば、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェニルカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホンジカルボン酸およびフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、マレイン酸およびフマル酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸、およびパラオキシ安息香酸などのオキシカルボン酸などを挙げることができる。
また、グリコール成分としては、例えば、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオールおよびネオペンチルグリコールなどの脂肪族グリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコール、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グリコール、および、ビスフェノールAおよびビスフェノールSなどの芳香族グリコールなどが挙げられる。
また、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、ポリエステルに、トリメリット酸、トリメシン酸およびトリメチロールプロパンなどの多官能化合物を共重合してもよい。
さらに、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、2種類上のポリエステルを混合してもよく、またポリエステル以外の樹脂を1種以上混合してもよい。
本発明で用いられるポリエステルフィルム1およびポリエステルフィルム2中には、本発明の効果を阻害しない範囲で、添加剤、例えば、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の易滑剤、顔料、染料、有機または無機の微粒子、充填剤および核剤などの添加剤を配合してもよい。
本発明で用いられるポリエステルフィルム1およびポリエステルフィルム2の両面には、本発明の効果を阻害しない範囲で、接着層、例えば、熱融着樹脂層や接着剤層などを積層してもよい。
本発明で用いられるポリエステルフィルム1およびポリエステルフィルム2の両面には、本発明の効果を阻害しない範囲で、ガスバリア性を向上させる目的で、エチレンビニルアルコールなどのガスバリア性樹脂の溶液もしくは樹脂をコーティング法や押出コーティング法により積層してもよいし、シリカやアルミナなどの金属を蒸着してもよい。
本発明で用いられるポリエステルフィルム1およびポリエステルフィルム2の両面、特に加飾を施す面やポリエステルフィルム1もしくはポリエステルフィルム2を積層する面には、各層との密着性を向上させるために、フィルムの表面をあらかじめコロナ放電処理やアンカーコート剤を塗布するなどの方法により、前処理を施してもよい。アンカーコート剤としては、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリシロキサンおよびエポキシ樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂が好ましく用いられる。
本発明では、ポリエステルフィルム1を最表面層として使用することにより、射出成形用加飾シートが積層された樹脂成形物の表面特性である、耐擦傷性、耐汚染性および耐候性などが向上し、ポリオレフィン系樹脂フィルムなどよりも高い表面特性を示す。
ポリエステルフィルム1は、無延伸フィルム、一軸延伸フィルムおよび二軸延伸フィルムのいずれでもよいが、耐薬品性、耐衝撃性および耐擦傷性などの観点から、二軸延伸フィルムを用いることが好ましい。
延伸倍率としてはそれぞれの方向に1.2〜5.0倍であることが好ましい。長手方向、幅方向の延伸倍率はどちらを大きくしてもよく、同一としてもよい。
ポリエステルフィルム1は、本発明の効果を阻害しない範囲で、単層フィルムでもよいし、積層フィルムでもよい。
ポリエステルフィルム1の厚みは、成形性、ハンドリング性、耐衝撃性、耐薬品性および耐擦傷性などの観点から、5〜100μmの範囲であることが好ましく、さらに好ましくは10〜50μmの範囲である。ポリエステルフィルム1の厚みが5μm以下であると、ポリエステルフィルム1と加飾層およびポリエステルフィルム2との積層加工時のハンドリング性が低下し、さらには成形性が不十分となることがあり、また、ポリエステルフィルム1の厚みが100μm以上であると、成形性が不十分となることがある。
ポリエステルフィルム1には、本発明の効果を阻害しない範囲で、耐汚染性の観点から、ワックスやシリコーン化合物を添加してもよく、特にワックスを添加することが好ましい。ここで、ワックスとしては、カルナウバワックス、キャンデリラワックスおよびステアリル酸ステアレートなどを挙げることができ、中でもカルナウバワックスが好ましく用いられる。
ワックスやシリコーン化合物の添加量は、0.001〜2質量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.01〜1質量%の範囲であり、特に好ましくは0.4〜1質量%の範囲である。ここで、該添加量とは、ワックスのみ、あるいはシリコーン化合物のみが添加されている場合には、それぞれの成分の添加量を示し、ワックスとシリコーン化合物の両方が添加されている場合には、ワックスとシリコーン化合物を合わせた添加量を示す。
ポリエステルフィルム1にワックスやシリコーン化合物を添加する方法としては、ポリエステルの重合途中にそれらを添加する方法や、二軸の溶融押出機において混練することで、それらを混合する方法などが好ましく用いられる。
本発明で用いられる加飾層は、各種形態を取り得る。例えば、ポリエステルフィルム1もしくはポリエステルフィルム2に直接的に施される印刷層や蒸着層、ポリエステルフィルム1もしくはポリエステルフィルム2に積層される着色した樹脂層、および印刷や蒸着などの加飾を施したフィルムを用いた層などが挙げられるが、特に限定されるものではない。
印刷層のバインダー樹脂素材としては、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド系樹脂、熱可塑性エラストマー系樹脂等が好ましく、なかでも、柔軟な被膜を作製することができる樹脂が好ましく、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを配合することが好ましい。印刷層の積層方法は、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法を用いることが好ましい。特に多色刷りや階調色彩を必要とする場合はオフセット印刷法やグラビア印刷法が好ましい。また、単色の場合はグラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法を採用することもできる。図柄に応じて、フィルムに全面的に印刷層を積層する印刷法でも、部分的に印刷層を積層する印刷法でもよい。
蒸着層を構成する材質としては、アルミニウム、珪素、亜鉛、マグネシウム、銅、クロム、ニッケルクロムなどの金属が好ましい。意匠性とコストの面からアルミニウム金属がより好ましいが、2種以上の金属成分からなる合金であってもよい。蒸着によりこれら金属薄膜層を積層する方法としては、通常の真空蒸着法を用いることができるが、イオンプレーティングやスパッタリング、プラズマで蒸発物を活性化する法などを用いることができる。また、化学気相蒸着法(いわゆるCVD法)も広い意味での蒸着法として用いることができる。これらのための蒸発源としては、抵抗加熱方式のボード形式や、輻射または高周波加熱によるルツボ形式や、電子ビーム加熱による方式などがあるが、特に限定されない。
着色剤として染料、有機顔料および無機顔料により着色した樹脂をコーティング法や押出ラミネート法により積層する方式があるが、特に限定されない。
印刷や蒸着などの加飾を施したフィルムは上記の方法で印刷や蒸着を施した樹脂フィルムである。
上記の加飾層の厚みの範囲は本発明の効果を阻害しない限りは限定されないが、成形性の観点から100μm以下であることが好ましい。
また、本発明の射出成型用加飾シートは、上記加飾層を設ける代わりに、ポリエステルフィルム1及び/又はポリエステルフィルム2自体に顔料や染料などで着色することによって加飾を施し、そのポリエステルフィルム1とポリエステルフィルム2を積層したものであってもよい。ここで、加飾を施されたポリエステルフィルムとは、ポリエステルフィルム表面のみに色が付いている態様はもちろん、ポリエステルフィルム全体に色が付いている態様も含むものである。
本発明で用いられるポリエステルフィルム2を、射出成形用加飾シートの最裏面層、すなわち射出樹脂と接着される層として使用することにより、射出成形用加飾シートをポリエステル系樹脂からなる樹脂成形物に密着良く積層することができる。
ポリエステルフィルム2は、無延伸フィルム、一軸延伸フィルムおよび二軸延伸フィルムのいずれでもよいが、成形性および射出成形時の射出樹脂との熱融解による接着性などの観点から、無延伸ポリエステルフィルムを用いることが好ましい。
ポリエステルフィルム2が延伸フィルムであると、延伸により結晶化が進行しているために耐熱性が高くなり、射出成形時の射出樹脂の熱による融解が小さく、射出樹脂との密着力が低下する傾向がある。また、射出成形時の加飾層の耐熱保護性を向上させるために厚みを厚くした際に成形性が不十分となることがある。
ポリエステルフィルム2の厚みは、加工性、成形性および射出成形時の加飾層の耐熱保護性などの観点から、50〜300μmであることが好ましい。ポリエステルフィルム2の厚みが50μm以下であると、射出成形時の加飾層への伝熱性が高くなり、射出成形時に射出樹脂の熱から加飾層を保護することが難しく、また、ポリエステルフィルム2の厚みが300μm以上であると、ポリエステルフィルム1と加飾層との積層加工時のハンドリング性が低下し、さらには成型性が不十分となることがある。
本発明の射出成形用加飾シートの各構成層を積層する方法としては、各種形態を取り得る。積層方法としては、例えば、ドライラミネート法、押出ラミネート法および共押し出し法などが挙げられるが、特に限定されるものではない。
積層に接着剤を用いる場合、その接着剤としては、熱硬化タイプでも熱可塑タイプでも構わないが、熱硬化タイプの方が好ましい。例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体、メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体、クロロプレン、ポリブタジェン等のゴム系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリブタジエン、またはこれらの樹脂のカルボキシル変性物、エポキシ系樹脂、セルロース系誘導体、エチレン酢酸ビニル系共重合体、ポリエチレンオキサイド、アクリル系樹脂、リグニン誘導体等が挙げられる。
次に、本発明の射出成形用加飾シートの使用用途である、射出成形同時加飾方法について説明する。射出成形同時加飾方法は、特公昭50−19132号公報などに記載されるように、射出成形用加飾シートを一対の型の間に配置した後、両型を型締めし、両型で形成されるキャビティ内に流動状態の樹脂を充填して固化させて、樹脂成形物の成形と同時にその表面に射出成形用加飾シートを積層することにより、樹脂成形物を加飾する方法である。
射出成形同時加飾方法としては、各種形態を取り得る。例えば、射出成形用加飾シートの予備成形を行う形態でも、予備成形を行わない形態でもよい。また、射出成形用加飾シートの予熱を行う形態でも、予熱を行わない形態でもよい。予備成形時には、通常、射出成形用加飾シートは予熱される。
また、射出成形用加飾シートの絞りが大きい場合は、予備成形を行うことが好ましい。一方、射出成形用加飾シートの絞りが小さい場合は、射出される流動状態の樹脂圧で射出成形用加飾シートを成形してもよい。この際、絞りが浅ければ、予備成形無しで樹脂射出と同時に型内に充填される流動状態の樹脂の樹脂圧で射出成形用加飾シートを成形してもよい。また、樹脂圧で射出成形用加飾シートを成形する場合でも、射出成形用加飾シートは予熱せずに射出樹脂の熱を利用してもよい。また、射出成形用加飾シートの予備成形は、通常は射出成形型を真空成形型と兼用して行うことができるが、型間に射出成形用加飾シートを供給する前に、型外部で別の真空成形型で射出成形用加飾シートを真空成形するような予備成形(オフライン予備成形)でもよい。また、予備成形は、効率的かつ精度良く積層できる点で、射出成形型を真空成形型と兼用して行う形態が好ましい。本発明において、真空成型とは真空圧空成型も包含する。
図2は、本発明で用いられる射出成形同時絵付方法の一形態を例示説明するための概念断面図である。図2に示す形態では、射出成形型は別の型である真空成形型で、射出成形用加飾シートを加熱し軟化させて予備成形した後に、成形された射出成形用加飾シートを射出成形型に挿入後、型締めして樹脂を射出する、オフラン予備成形による形態である。そこで次に、図2を用いて、この形態の射出成形同時絵付方法を更に説明する。
先ず、図2(A)の如く、型面に吸引孔11等の吸引手段を有する予備真空成形型Mvを用いて、ヒーター12で加熱軟化させた射出成形用加飾シートSを真空成形により予備成形する。予備真空成形型Mvは、鉄やアルミニウム等の金属あるいはセラミックス等で構成されている。また、射出成形用加飾シートSは、適宜枠状のシートクランプ13で固定される。この際、射出成形用加飾シートのポリエステルフィルム2側は、射出樹脂側(図面上方)となる向きとする。また、ヒーター12による加熱軟化は、例えば、非接触の輻射加熱とするが、接触による伝導加熱でも良い。そして、予備成形は、吸引孔から吸引して真空成形して、射出成形用加飾シートSを予備真空成形型Mvの型面に沿わせ真空成形する。真空成形は、圧空も併用する真空圧空成形でも良く、本発明ではこれも包含する。
次いで、予備成形された射出成形用加飾シートSを、図2(B)の如く、一対の射出成形型Maと射出成形型Mbとの間に供給する。ここでは、射出成形型Maの方は射出ノズルと連通する湯道(ランナー)および湯口(ゲート)を有し、射出成形型Mbはそのキャビティ面が前記予備成形型Mvの型面と同一または略同一形状を成し、予備成形済の射出成形用加飾シートSを固定する型となる。これらの型は、鉄等の金属あるいはセラミックス等で構成される。型開き状態において、両射出成形型MaとMb間に射出成形用加飾シートSを供給し、射出成形型Mbに射出成形用加飾シートSを枠状のシートクランプ14で押圧する等して固定する。この際、射出成形用加飾シートSのポリエステルフィルム2側は、図面右側の射出樹脂側となるようにすることはもちろんである。
次いで、図2(C)の如く、射出成形型Maと射出成形型Mbの両型を型締めし、両型で形成さるキャビティに加熱熔融状態等の流動状態の樹脂を充填する。そして、射出成形用加飾シートSの不要部分がある場合は、それを適宜トリミングすれば、図3の断面図で概念的に示すような樹脂成形物21と射出成形用加飾シートSからなる絵付成形品Pが得られる。
射出成形同時加飾方法において、射出成形して樹脂成形物とする樹脂としては、基本的には公知の樹脂を使用することができ、特に限定されず、製品の要求物性やコストなどに応じて選定される。但し、本発明の射出成形用加飾シートは、ポリエステル系樹脂に対して密着が優れているように構成されているので、樹脂成形物とする樹脂はポリエステル系樹脂が好適である。ポリエステル系樹脂としては、基本的には公知のポリエステル系樹脂を使用することができ、特に限定はされないが、強靭、高剛性、耐熱性、耐熱老化性、電気特性、耐候性、耐薬品性、寸法安定性および成形性に優れているポリブチレンテレフタレートを用いることが好ましい。
また、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、2種類以上のポリエステル系樹脂を混合してもよいし、2種類以上のポリエステル系樹脂以外の樹脂を混合してもよい。
射出成形樹脂には、必要に応じて適宜、添加剤、例えば、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の易滑剤、顔料、染料、有機または無機の微粒子、充填剤および核剤などを配合してもよい。
本発明の射出成形用加飾シートを樹脂成形物に積層することにより、図3の断面図で概念的に示す如き加飾成形物Pが得られる。すなわち、前述した本発明の射出成形用加飾シートSがポリエステル系樹脂からなる樹脂成形物21の表面に積層した構成の成形品である。樹脂成形物21の樹脂としては、ポリエステル系樹脂が好適である。もちろん、射出成形用加飾シートSは、そのポリエステルフィルム2が樹脂成形物と接するように積層されている。樹脂成形物を構成するポリエステル系樹脂は、前記射出成形樹脂で説明した如き樹脂である。樹脂成形物21の表面に射出成形用加飾シートSを積層するには、前述した射出成形同時加飾方法が好適である。ポリエステル系樹脂からなる樹脂成形物に射出成形用加飾シートが積層した絵付成形品は、射出成形用加飾シートと樹脂成形物との密着性に優れ、また表面の透明性も良好な成形品となる。
以下、実施例によって本発明の射出成形用加飾シートを詳細に説明する。なお、諸特性は、以下の方法により測定し、評価したものである。
(1)射出成形用加飾シートの成形性
射出成形用加飾シートの成形性の評価は、成形型への追従性の不足、厚みの変動、外観不良などが無い場合を「○」、いずれかがわずかに生じた場合を「△」、いずれかが大きく生じた場合を「×」とした。
(2)射出成形時の加飾層の耐熱保護性
射出成形同時加飾方法により射出成形用加飾シートと樹脂成形物とを一体化させた後に、加飾層の色および模様の変化などが無い場合を「○」、加飾層の色および模様に変化がある場合を「△」、完全に加飾層の色および模様が無くなるおよび抜けが生じた場合を「×」とした。
(3)射出成形用加飾シートと樹脂成形物との接着性
加飾樹脂成形物の表面に積層された射出成形用加飾シートの表面を、碁盤目上に樹脂成形物に達する刻みを入れた。次いで、刻みの上に、セロハン粘着テープ(ニチバン株式会社製、「セロテープ」(登録商標)24mm巾、産業用)を粘着させ、手で剥離するテストを行い、射出成形用加飾シートが剥離しない場合を「○」、完全に剥離しないものの一部が剥離したり浮いたりした場合を「△」、完全に剥離した場合を「×」とした。
(4)加飾樹脂成形物表面の耐擦傷性
スチールウール#0000(日本スチールウール株式会社製)に500gの荷重をかけて100往復させ、傷の状態を肉眼にて判断した。傷が無く加飾性が損なわれない場合を「○」、多少の傷が発生するものの加飾性が損なわれない場合を「△」、全面に傷が付き加飾性を損なう場合を「×」とした。
(5)加飾樹脂成形物表面の耐汚染性
トマトケチャップ(カゴメ株式会社製)を加飾樹脂成形物表面に載せ、50℃で24時間放置した後水で洗い流し、その際の着色状態を肉眼にて判断した。着色が全くない場合を「○」、わずかに着色があるものの加飾層の色および模様が外観上損なわれない場合を「△」、着色があり加飾層の色および模様が外観上損なわれる場合を「×」とした。
(実施例1)
ポリエステルフィルム1として、ポリエチレンテレフタレート99質量%およびカルナウバワックス1質量%からなる、長手方向に3倍、幅方向に3倍延伸した、厚み25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。その二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にコロナ処理を施した後、加飾層として、グラビア印刷法によりバインダー樹脂素材としてポリウレタン系樹脂を使用した印刷層を設けた。さらに、その加飾層の上に、ポリエステルフィルム2として、ポリエチレンテレフタレート95質量%およびポリブチレンテレフタレート5質量%からなる、厚み50μmの無延伸フィルムを、ドライラミネート方法により積層し、本発明の射出成形用加飾シートを得た。得られた射出成形用加飾シートをオフライン予備成形により成形し、射出樹脂としてポリエチレンテレフタレート30質量%とポリブチレンテレフタレート70質量%からなるポリエステル樹脂を用い、射出成形同時加飾方法により、本発明の射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は表1に示すとおりであり、優れた特性を示した。
(実施例2)
ポリエステルフィルム2として、ポリエチレンテレフタレート95質量%およびポリブチレンテレフタレート5質量%からなる、厚み300μmの無延伸フィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明の射出成形用加飾シートを得た後、さらには射出成形同時加飾方法を経て、本発明の射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は表1に示すとおりであり、優れた特性を示した。
参考例3)
ポリエステルフィルム1として、ポリエチレンテレフタレート95質量%およびポリブチレンテレフタレート5質量%からなる、厚み25μmの無延伸フィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明の射出成形用加飾シートを得た。さらに、射出成形同時加飾方法を経て、本発明の射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよびよび加飾成形物の特性は表1に示すとおりであり、耐擦傷性はわずかに劣るものの、その他は優れた特性を示した。
(実施例4)
ポリエステルフィルム2として、ポリエチレンテレフタレート5質量%およびポリブチレンテレフタレート95質量%からなる、厚み50μmの無延伸フィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明の射出成形用加飾シートを得た。さらに、射出成形同時加飾方法を経て、本発明の射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は表1に示すとおりであり、優れた特性を示した。
(実施例5)
ポリエステルフィルム2として、ポリエチレンテレフタレート95質量%およびポリブチレンテレフタレート5質量%からなる、厚み25μmのポリエステル無延伸フィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、射出成形用加飾シートを得た。さらに、射出成形同時加飾方法を経て、射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は表1に示すように、射出成形時の加飾層の耐熱保護性がわずかに劣るものの、その他は優れた特性を示した。
(実施例6)
ポリエステルフィルム2として、ポリエチレンテレフタレート95質量%およびポリブチレンテレフタレート5質量%からなる、厚み400μmのポリエステル無延伸フィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、射出成形用加飾シートを得た。さらに、射出成形同時加飾方法を経て、射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は、表1に示すように、射出成形用加飾シートの成形性がわずかに劣るものの、その他は優れた特性を示した。
(実施例7)
ポリエステルフィルム2として、厚み100μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、射出成形用加飾シートを得た。さらに、射出成形同時加飾方法を経て、射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は、表1に示すように、射出成形用加飾シートの成形性および射出成形用加飾シートと樹脂成形物との接着性がわずかに劣るものの、その他は優れた特性を示した。
(実施例8)
ポリエステルフィルム1として、ポリエチレンテレフタレート99質量%およびカルナウバワックス1質量%からなる、長手方向に3倍、幅方向に3倍延伸した、厚み3μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、射出成形用加飾シートを得た。さらに、射出成形同時加飾方法を経て、射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は、表1に示すように、成形性がわずかに劣るものの、その他は優れた特性を示した。
(実施例9)
ポリエステルフィルム1として、ポリエチレンテレフタレート99質量%およびカルナウバワックス1質量%からなる、長手方向に3倍、幅方向に3倍延伸した、厚み125μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、射出成形用加飾シートを得た。さらに、射出成形同時加飾方法を経て、射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は、表1に示すように、成形性がわずかに劣るものの、その他は優れた特性を示した。
参考例10)
ポリエステルフィルム1として、ポリエチレンテレフタレート100質量%からなる、長手方向に3倍、幅方向に3倍延伸した、厚み25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、射出成形用加飾シートを得た。さらに、射出成形同時加飾方法を経て、射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は、表2に示すように、加飾樹脂成形物表面の耐汚染性がわずかに劣るものの、その他は優れた特性を示した。
(実施例11)
ポリエステルフィルム1として、ポリエチレンテレフタレート96質量%、カルナウバワックス1質量%およびカーボンブラック3質量%からなる、長手方向に3倍、幅方向に3倍延伸した、厚み25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。その上に、ポリエステルフィルム2として、ポリエチレンテレフタレート95質量%およびポリブチレンテレフタレート5質量%からなる、厚み50μmの無延伸フィルムを、ドライラミネート方法により積層し、本発明の射出成形用加飾シートを得た。さらに、射出成形同時加飾方法を経て、射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は表2に示すとおりであり、優れた特性を示した。
(実施例12)
ポリエステルフィルム1として、ポリエチレンテレフタレート99質量%およびカルナウバワックス1質量%からなる、長手方向に3倍、幅方向に3倍延伸した、厚み25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。その上に、ポリエステルフィルム2として、ポリエチレンテレフタレート92質量%、ポリブチレンテレフタレート5質量%およびカーボンブラック3質量%からなる、厚み50μmのポリエステル無延伸フィルムを、ドライラミネート方法により積層し、本発明の射出成形用加飾シートを得た。さらに、射出成形同時加飾方法を経て、射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は表2に示すとおりであり、優れた特性を示した。
(比較例1)
ポリエステルフィルム1の代わりに、厚み25μmのポリプロピレン二軸延伸フィルムを用いたことと、ポリエステルフィルム2の代わりに、厚み50μmのポリプロピレン無延伸フィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、射出成形用加飾シートを得た。さらに、射出成形同時加飾方法を経て、射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は表3に示すように、劣るものであった。
(比較例2)
ポリエステルフィルム1の代わりに、厚み25μmのポリプロピレン二軸延伸フィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、射出成形用加飾シートを得た。さらに、射出成形同時加飾方法を経て、射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は表3に示すように、劣るものであった。
(比較例3)
ポリエステルフィルム2の代わりに、厚み50μmのポリプロピレン無延伸フィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、射出成形用加飾シートを得た。さらに、射出成形同時加飾方法を経て、射出成形用加飾シートが樹脂成形物に積層された加飾成形物を得た。得られた射出成形用加飾シートおよび加飾成形物の特性は表3に示すように、劣るものであった。
Figure 0004844062
Figure 0004844062
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本発明の射出成形用加飾シートは、複雑な形状の樹脂成形物に、印刷や塗装などでは困難である微細な加飾を施すことができ、特にポリエステル樹脂成形物の耐溶剤性、耐汚染性および耐擦傷性を向上させ、射出成形時の加飾層の耐熱保護性に優れた射出成形用加飾シートである。
図1は、本発明の射出成形用加飾シートを例示説明するための断面図である。 図2は、本発明で用いられる射出成形同時絵付方法の一形態を例示説明するための概念断面図である。 図3は、本発明の射出成形用加飾シートを用いた加飾成形物の一例を示す断面図である。
符号の説明
1. ポリエステルフィルム1
2. 加飾層
3. ポリエステルフィルム2
11. 吸引口
12. ヒーター
13. 14. シートクランプ
21. 樹脂成形物
Ma. 射出成形型
Mb. 射出成形型
Mv. 予備真空成形型
S. 射出成形用加飾シート
P. 加飾成型物

Claims (8)

  1. 最表面層からポリエステルフィルム1、加飾層およびポリエステルフィルム2をこの順に積層してなり、ポリエステルフィルム1中に、ワックス及び/又はシリコーン化合物成分を0.001〜2質量%含有する射出成形用加飾シート。
  2. ポリエステルフィルム1とポリエステルフィルム2を積層してなり、ポリエステルフィルム1及び/又はポリエステルフィルム2に加飾が施されてなり、ポリエステルフィルム1中に、ワックス及び/又はシリコーン化合物成分を0.001〜2質量%含有する射出成型用加飾シート。
  3. 前記ポリエステルフィルム2が無延伸ポリエステルフィルムである請求項1または2記載の射出成形用加飾シート。
  4. 前記ポリエステルフィルム2の厚みが50〜300μmの範囲である請求項1〜3のいずれかに記載の射出成形用加飾シート。
  5. 前記ポリエステルフィルム1が二軸延伸ポリエステルフィルムである請求項1〜4のいずれかに記載の射出成形用加飾シート。
  6. 前記ポリエステルフィルム1の厚みが5〜100μmの範囲である請求項1〜5のいずれかに記載の射出成形用加飾シート。
  7. 前記ワックスがカルナウバワックスである請求項記載の射出成形用加飾シート。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の射出成形用加飾シートを貼り付けてなるポリエステル樹脂成形物。
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