JP4836938B2 - 電力供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電圧を単相交流電圧に変換する単相インバータ回路を3組用いることにより、3相交流電圧を出力する電力供給装置に関するものである。
従来、3相交流電圧を出力する電力供給装置として、例えば特許文献1に示すように、直流電圧を単相交流電圧に変換する単相インバータ回路を3組用いて構成するものがある。
この単相インバータ回路は、多重化変圧器を用いることなく直列接続が可能であるため、3相6.6kV交流系統への適用など、高電圧を出力するための電力供給装置への適用に有効な手段である。
また、単相インバータ回路の直列数分のレベルの階段波形が得られ、正弦波に近い出力電圧波形を出力することができるので、3相インバータ回路と比べて、電力系統用途のように特に高品質な出力電圧を要求される装置への適用にも有効な手段である。
ところが、上記のように、単相インバータ回路を3組用いて3相交流電圧を出力する電力供給装置は、直流電源もまた3相個別に配置されるため、以下のような問題がある。
例えば、継続時間が1分程度以下の短時間停電や瞬時電圧低下(以下、両者を併せて「短時間停電など」という。)の補償を目的としたシステム(以下、「短時間停電補償システム」という。)においては、直流電源には、例えばコンデンサのようなものを用いて、所定時間の停電補償を行うための最小限のエネルギのみを蓄積し、システムの低コスト化や小型化を図ることが一般的である。
このような短時間停電補償システムに、前記3組の単相インバータ回路からなる電力供給装置を用いた場合、例えば単相負荷を含む3相負荷への短時間停電補償のように、3相への出力エネルギが均等ではない場合には、大きな電力を出力する相の単相インバータ回路に設置された直流電源のエネルギがいち早く消耗してしまい、他相の単相インバータ回路に設置された直流電源のエネルギに余裕を残したまま、短時間停電などを補償できる限界時間に達してしまうという問題が生じる。
また、一方で燃料電池や太陽電池のような直流電源の系統連系システムに適用して出力電力が3相平衡な場合に、上記3組の単相インバータ回路に設置された直流電源の一部が例えば故障などして電源容量が不平衡になった場合には、他の単相インバータ回路に設置された直流電源から出力される電力が、故障した相の電源容量に制限されてしまい、3相トータルの電源容量に対してフル出力することができないという問題もある。
もう一つの例としては、3相交流系統に適用される自励式無効電力補償システムに、前記3組の単相電源回路からなる電力供給装置を用いた場合が挙げられる。この自励式無効電力補償システムはエネルギを出力しないため、直流電源には、さらに容量の小さなコンデンサが用いられる。このコンデンサの充電電圧は3相とも同一であることが望ましい。
ところが、電力系統側での過渡的な電圧変動が生じた場合などにより、簡単にコンデンサの電圧に不均衡が生じてしまうため、これを是正するための機能が必要となる。
特開2000−050643号明細書
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決するためになされたものであり、単相インバータ回路を3組用いることにより、3相交流電圧を出力する電力供給装置において、その単相インバータ回路を構成する直流電源からの出力エネルギの割合を制御することをその主たる所期課題とするものである。
すなわち本発明に係る電力供給装置は、直流電源と当該直流電源の直流電圧を単相交流電圧に変換するスイッチング回路とからなる単相インバータ回路を、1乃至複数個直列に接続して構成した単相電源回路を3組用いることにより、3相交流電圧を3相負荷に供給する電力供給装置であって、前記3組の単相電源回路から出力される3相交流電圧の零相電圧成分Vを調節することにより、前記3組の単相電源回路の直流電源からの出力エネルギの割合を制御する制御装置を備えている。
このようなものであれば、単相インバータ回路を構成する直流電源から出力されるエネルギの割合を制御することができる。従って、例えば短時間停電補償システムに適用した場合には、直流電源のエネルギを3相偏りなく利用することができるため、補償時間を可及的に延長することができる。また、例えば自励式無効電力補償システムに適用した場合には、過渡的な現象により、各相のコンデンサ電圧に不均衡が生じても、これを是正することができる。さらに例えば、直流電源の系統連系システムに適用した場合には、直流電源の容量が3相不平衡であっても、3相トータルの電源容量をフルに利用できる。
本発明の効果を一層顕著にするための具体的な実施の態様としては、前記零相電圧成分Vとして、以下の電圧を用いることが望ましい。
但し、Pa+Pb+Pc=0
ここで、T:前記3相負荷が接続されて前記3相負荷に3相交流電圧を供給する3相交流系統の基本波周波数の1周期、Pj(j=a,b,c):j相の前記直流電源から出力される電力の補正ゲイン、Ij(j=a,b,c):前記電力供給装置からj相への出力電流、t:時刻、である。
なお、3相交流系統において、出力電圧の零相電圧成分Vは、線間電圧に影響しないため、前記電力供給装置の出力電力や出力電流に影響しないことは、一般的な事項である。
このようなものであれば、a相、b相、c相のそれぞれの前記単相電源回路に接続された直流電源から出力される電力Pdca、Pdcb、Pdccは、a相、b相、c相の前記3組の単相電源回路から出力する3相交流電圧のうち、零相以外の成分、すなわちVa+Vb+Vc=0を満足する(以下、「正相・逆相成分」と呼ぶ)Va、Vb、Vcを用いて、次式の通りとなり、補正ゲインPa、Pb、Pcを調整することにより、電力Pdca、Pdcb、Pdccの割合を制御することができる。
ここで、定数Aは次式の通りである。なお、右辺の3つの式が等しくなることは、3相交流系統においては、前記電力供給装置から各相への出力電流の合計Ia+Ib+Icがゼロとなることから説明できる。
前記電力供給装置の具体的な回路構成としては、直流電源と当該直流電源の直流電圧を単相交流電圧に変換するスイッチング回路とからなる単相インバータ回路を、1乃至複数個直列に接続して構成した単相電源回路をY結線して3相交流系統に接続する方法がある。
前記電力供給装置の、もう一つの具体的な回路構成としては、3相交流電源と3相負荷との間に直列に設けられ、その各相それぞれに単相電源回路を接続する方法がある。
前記電力供給装置の、さらに他の具体的な回路構成としては、3相交流電源と、別の3相交流電源との間に直列に設けられ、その各相それぞれに単相電源回路を接続する方法がある。
前記制御装置の具体的な制御方法としては、前記3相負荷のa相、b相、c相の消費電力Pa’、Pb’、Pc’と、第1のゲインKとを用いて、前記零相電圧成分Vの式中のPa、Pb、Pcに、以下の値を用いることが望ましい。
このようなものであれば、前記直流電源から出力される電力Pdca、Pdcb、Pdccは次式となる。
したがって、K=1/Aとしてやることにより、各相の前記直流電源から出力される電力Pdca、Pdcb、Pdccは次式のように、等しくなる。
ただし、a相、b相、c相の前記直流電源の充電電圧VCa、VCb、VCcとa相、b相、c相の各相の前記単相電源回路の出力電圧Va+V、Vb+V、Vc+Vの間には、つぎの制約があり、必ずしもK=1/Aにできるわけではない。なお、tは時刻である。
このようなものであれば、前記直流電源の出力電圧VCa、VCb、VCcと、出力電圧Va+V、Vb+V、Vc+Vとの間の制約条件を満たす範囲で、且つ第1のゲインKを1/Aに極力近づけることにより、前記直流電源よりa相、b相、c相に出力される電力Pdca、Pdcb、Pdccが可及的に均等になるように制御できる。
したがって、3相負荷が各相間で不平衡な場合であっても、各直流電源から可及的に3相均等に電力を出力するよう調整することができ、各直流電源の利用効率を向上させることができる。
前記制御装置の、もう一つの具体的な制御方法としては、前記a相、b相、c相の直流電源の電源容量Pa’’、Pb’’、Pc’’と、第2のゲインKとを用いて、前記零相電圧成分Vの式中のPa、Pb、Pcに、以下の値を用いることが考えられる。
このようなものであれば、3相交流電源が例えば故障などにより各相不平衡になった場合においても、いずれの相の直流電源から出力される電力も可及的に最大限出力するよう調整することができる。
前記制御装置が、さらに他の制御方法としては、前記3組の単相電源回路の直流電源に蓄積されたエネルギEa、Eb、Ecと第3のゲインKとを用いて、前記零相電圧成分Vの式中のPa、Pb、Pcに、以下の値を用いても良い。
このようなものであれば、各相の前記直流電源からは、それぞれにエネルギEa、Eb、Ecのアンバランスに比例した量の電力が出力されるため、例えば、前記直流電源がコンデンサの場合には、充電電圧の調整を行うことも可能となる。
さらに、第1のゲインK又は第2のゲインKとして、次のK’に等しい値を用いることにより、直流電源の利用率が最大となることは、前述の通りである。
又は
又は
またさらに、前記制御装置が、前記a相、b相、c相の直流電源の電圧VCa、VCb、VCcを監視し、前記零相電圧成分Vが次を満足する範囲で最大の零相電圧成分Vを算出するよう、前記第3のゲインKの上限に制限を加えることにより、直流電源の利用率が可及的に最大となることは、前述の通りである。
ここで、Va(t)、Vb(t)、Vc(t)は電力供給装置の出力電圧の内、Va(t)+Vb(t)+Vc(t)=0を満足する成分で、tは、時刻である。
このようなものであれば、例えば短時間停電補償システムに適用した場合には、直流電源のエネルギを3相偏りなく利用することができるため、補償時間を可及的に延長することができる。また例えば、自励式無効電力補償システムに適用した場合には、過渡的な現象により、各相のコンデンサの電圧に不均衡が生じても、これを是正することができる。さらに例えば、直流電源の系統連系システムに適用した場合には、直流電源の電源容量が不平衡な場合にも、3相トータルの電源容量に対してフルに電力を出力することができる。
<第1実施形態>
以下に本発明の電力供給装置1を短時間停電補償システムTSに用いた場合の第1実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る短時間停電補償システムTSは、図1に示すように、3相交流電源2と3相負荷3と遮断器4を含む、a相31、b相32及びc相33からなる3相交流系統において、連系リアクトル11を介して3相負荷3と並列に電力系統に接続される。通常時は電力の出力を行わず、電力系統での短時間停電の発生を監視している。そして、短時間停電を検出した際には、しゃ断器4を開極して、電力供給装置1より3相負荷3に対して電力供給することにより3相負荷3の正常動作を維持するためものである。
ここで、3相負荷3は、a相31、b相32及びc相33に接続された3相平衡負荷301と、b相32及びc相33に接続された単相負荷302とからなる。
三相平衡負荷301を流れる電流は、
とし、単相負荷302を流れる電流は、
とする。ここで、tは時刻、Tは電力系統の基本波周波数の1周期である。
この短時間停電補償システムTSに係る電力供給装置1の主構成は、Y結線され3相交流系統に接続された単相インバータ回路5a、5b、5cと、直流電圧測定手段6と、系統電圧測定手段7と、電流測定手段8と、単相インバータ回路5a、5b、5cとしゃ断器4を制御する制御装置9と、からなる。なお、本実施形態では、各相1つの単相インバータ回路5a、5b、5cから単相電源回路が構成されているので、以下特に区別することはない。
なお、直流電圧測定手段6と、系統電圧測定手段7と、電流測定手段8と、制御装置9のしゃ断器4を制御する機能とは、一般的なものであり図示および内部構成の説明は省略する。
以下にこれらについて詳述する。
単相インバータ回路5a、5b、5cは、直流電源5a1、5b1、5c1と、それらが出力する直流電圧を単相交流電圧に変換して前記電力系統に出力するスイッチング回路5a2、5b2、5c2とからなる。
直流電源5a1、5b1、5c1は、エネルギの充放電機能を有し、かつスイッチング回路5a2、5b2、5c2以外とは電気的に絶縁された、例えば鉛電池である。
スイッチング回路5a2、5b2、5c2は、半導体スイッチ素子5a21、5b21、5c21とそれに逆並列されたダイオード5a22、5b22、5c22とから構成したフルブリッジインバータである。本実施形態では半導体スイッチ素子5a21、5b21、5c21として、自己消弧能力を有するIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いている。このスイッチング回路5a2、5b2、5c2は、後述する制御装置9を用いて、ゲートへの駆動信号によりオンオフ制御され、動作パターン(スイッチパターン)が制御されるようにしている。
直流電圧測定手段6は、直流電源5a1、5b1、5c1より出力される直流電圧VCa、VCb、VCcを測定するためのものであり、その測定結果を示す直流電圧測定データを制御装置9に出力するものである。
系統電圧測定手段7は、電力系統のa相31、b相32、c相33の系統電圧の内の正相・逆相電圧成分(以下、「系統電圧」という。)Vta、Vtb、Vtcを測定し、その測定結果を示す系統電圧測定データを制御装置9に出力するものである。
電流測定手段8は、a相31、b相32、c相33より、3相負荷3に供給される電流Ia、Ib、Icを測定し、その測定結果を示す電流測定データを制御装置9に出力するものである。
制御装置9は、前記直流電圧測定データと、前記系統電圧測定データと、前記電流測定データに基づいて、単相インバータ回路5a、5b、5cを制御するものであり、図2に示すように、その機器構成はCPU901、メモリ902、入出力インターフェイス903、AD変換器904等を備えた汎用乃至専用のコンピュータであり、前記メモリ902の所定領域に記憶させた所定プログラムにしたがってCPU901、周辺機器等を協働させることにより、図3に示すように、受付部91、正相・逆相電圧算出部92、零相電圧算出部93、インバータ回路制御部94としての機能を発揮する。もちろん、これら各機能を発揮させるために、コンピュータによることなく理論回路やアナログ回路を用いてハードウェアのみで構成しても構わない。
受付部91は、前述した各測定手段6、7、8からその測定データを受信して、正相・逆相電圧算出部92、零相電圧算出部93、インバータ回路制御部94に出力するものである。
正相・逆相電圧算出部92は、系統電圧測定データに基づいて、単相インバータ回路5a、5b、5cが出力すべき3相交流電圧の内の正相・逆相電圧成分Via、Vib、Vicを算出し、その正相・逆相電圧算出データをインバータ回路制御部94に出力するものである。
零相電圧算出部93は、系統電圧測定データ及び電流測定データに基づいて、直流電源5a1、5b1、5c1から出力されるエネルギを均等にするために、単相インバータ回路5a、5b、5cが出力すべき3相交流電圧のうちの零相電圧成分Vを算出し、その零相電圧算出データをインバータ回路制御部94に出力するものである。
インバータ回路制御部94は、受信した正相・逆相電圧算出データおよび零相電圧算出データと、直流電圧測定データに基づき、電圧Via+V、Vib+V、Vic+V を出力するように、単相インバータ回路5a、5b、5cを制御するものである。
次にこのように構成した短時間停電補償システムTSの動作について詳述する。
通常時は、電力供給装置1は停止していて、電力系統と電力供給装置1との間で電力の授受は行われていない。ただし、直流電圧測定手段6と、系統電圧測定手段7と、電流測定手段8は、それらが測定したデータを制御装置9の受付部91に送信している。
系統電圧Vta、Vtb、Vtcおよび負荷電流Ia、Ib、Icは、あらかじめ系統電圧測定手段7、および電流測定手段8により次のように計測されているとする。
これらより、3相負荷3のa相31、b相32、c相33のそれぞれにおける消費電力Pa’、Pb’、Pc’は、あらかじめ次のように計算できている。
次に短時間停電が発生し、遮断器4が開極された場合には、電力供給装置1がa相31、b相32、c相33に電力を供給し始める。
正相・逆相電圧算出部92は、通常時に受信した系統電圧測定データに基づいて、遮断器4が開極後も、3相負荷3に供給される電圧の波高値および位相が、短時間停電発生前の系統電圧と等しくなるように、出力すべき3相交流電圧の内の正相・逆相電圧成分Via、Vib、Vicを次のように算出する。
零相電圧算出部93は、あらかじめ測定していた負荷電流Ia、Ib、Ic、及びあらかじめ計算していた3相負荷3の消費電力Pa’、Pb’、Pc’に基づいて、出力すべき3相交流電圧のうち零相電圧成分Vを次のように算出する。
ここで、Pa、Pb、Pcは次式の通りである。なお、第1のゲインKについては、後で説明する。
インバータ回路制御部94は、受信した正相・逆相電圧算出データおよび零相電圧算出データに基づき、次式の電圧Via+V、Vib+V、Vic+Vを出力するように、単相インバータ回路5a、5b、5cを制御するものである。
このとき、単相インバータ回路5a、5b、5cの出力電力、すなわち直流電源5a1、5b1、5c1から出力される電力Pdca、Pdcb、Pdccは、それぞれ次式の通りとなる。
最後に、第1のゲインKについて説明する。前記メモリ902の所定プログラムの制御アルゴリズムと、直流電源5a1、5b1、5c1の直流電圧とにより定まる、単相インバータ回路5a、5b、5cが出力可能な最大電圧をVMa、VMb、VMcとすると、第1のゲインKがとりうる値には、次式の制約がある。
ここで、第1のゲインKを1にできれば、直流電源5a1、5b1、5c1から出力される電力Pdca、Pdcb、Pdccは等しくできる。
また、第1のゲインKを1にできなくとも、この制約条件を満たす範囲で、第1のゲインKを極力1に近づけるほど、電力Pdca、Pdcb、Pdccのアンバランスが是正される。
このように構成した短時間停電補償システムTSによれば、直流電源5a1、5b1、5c1のエネルギを3相偏りなく利用することができるため、補償時間を可及的に延長することができる。
次に、本実施形態の短時間停電補償システムTSの数値例を図面を参照して説明する。
図4は、本実施形態の具体的な数値例を示す概略構成図であり、図1のシステムにおいてしゃ断器4は開極された後の、短時間停電補償システムTSが負荷301、302に停電補償として電力供給する動作について説明する。なお、図4においては、3相交流電源2は図示していない。各直流電源5a1、5b1、5c1の直流電圧をそれぞれ200[V]とし、連系リアクトル11のインピーダンスをそれぞれ1[mH]としている。また、3相平衡負荷301の負荷を12[kW]、単相負荷302の負荷を3[kW]とする。
本数値例においては、短時間停電が発生して遮断器4の開極後、まず3相平衡負荷301に電力を供給して、その3秒後に単相負荷302が並列に接続され、3相平衡負荷301及び単相負荷302に電力を供給するものとする。
このとき、正相・逆相電圧算出部92は、出力すべき3相交流電圧の内の正相・逆相電圧成分Via、Vib、Vicとして以下の式に示す値を算出する。
そして、零相電圧算出部93が、以下の式に示す零相電圧成分Vを算出する。
ここで、上式において、
は、単相インバータ回路5a、5b、5cから出力する電力の目標値(負荷の3相平均値)であり、Pj’(j=a、b、c)は、負荷容量を示している。
上記Vを求める具体的なブロック線図の一例は図5に示すようになる。
そして、インバータ回路制御部94が、正相・逆相電圧算出データ及び零相電圧算出データを受信し、それらデータに基づいて電圧Via+V、Vib+V、Vic+Vを出力するように、単相インバータ回路5a、5b、5cを制御する。
このようにして制御された単相インバータ回路5a、5b、5cからの出力の時系列変化を図6に示す。この図6からわかるように、単相負荷302が接続される前においては、各相1相当たり4[kW]の電力を出力しており、3相合計12[kW]の電力を出力していることがわかる。そして、3秒後に単相負荷302が接続されると、各相1相当たり5[kW]の電力を出力していることがわかり、3相の合計は、4[kW]×3相+3[kW]×単相(=15[kW])であることがわかる。これにより、各単相インバータ回路5a、5b、5cからは3相均等に電力供給できていることがわかる。
なお、通常の電力供給装置1によれば、出力電力は、a相31が4[kW]、b相32が5.5[kW]、c相33が5.5[kW]となり、各単相インバータ回路5a、5b、5cからの出力が不平衡となり、直流電源5a1の利用効率が悪い。
<第2実施形態>
次に本発明の電力供給装置1を直流電源の系統連系システムに適用した場合の第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、前記第1実施形態に対応するものには同一の符号を付している。
本実施形態に係る電力供給装置1は、図7に示すように、連系リアクトル11を介して3相交流系統に接続されて、当該系統に3相交流電力を出力するものであり、装置主構成は前記第1実施形態と同様であるが、制御装置9の機能が前記第1実施形態とは異なる。
つまり、本実施形態に係る制御装置9は、単相インバータ回路5a、5b、5cから出力される3相交流電圧の零相電圧成分Vを調節することにより、前記直流電源5a1、5b1、5c1から出力される電力が最大値となるように制御するものである。
具体的には、零相電圧算出部93が、系統電圧測定データ及び電流測定データに基づいて、直流電源5a1、5b1、5c1から出力される電力を、その電源容量の最大値となるように、単相インバータ回路5a、5b、5cが出力すべき3相交流電圧のうち零相電圧成分Vを算出し、その零相電圧算出データをインバータ回路制御部94に出力するものである。
本実施形態において、3相交流系統に電力供給時当初はa相31、b相32、c相33に接続された単相インバータ回路5a、5b、5cの直流電源5a1、5b1、5c1の容量は、共に5[kW]であったとする。そして、a相31に接続された単相インバータ回路5a、5b、5cの直流電源5a1、5b1、5c1が故障等して電源容量が5[kW]から3.5[kW]に減少したとする。
このとき、正相・逆相電圧算出部92は、出力すべき3相交流電圧の内の正相・逆相電圧成分Via、Vib、Vicとして以下の式に示す値を算出する。
そして、零相電圧算出部93が、以下の式に示す零相電圧成分Vを算出する。
ここで、上式において、
は、直流電源5a1、5b1、5c1の電源容量の3相平均値であり、Pj’’(j=a、b、c)は、各相インバータから出力される電力の目標値(各相の直流電源5a1、5b1、5c1の電源容量)を示している。
上記Vを求める具体的なブロック線図の一例は図8に示すようになる。
そして、インバータ回路制御部94が、正相・逆相電圧算出データ及び零相電圧算出データを受信し、それらデータに基づいて電圧Via+V、Vib+V、Vic+Vを出力するように、単相インバータ回路5a、5b、5cを制御する。
このようにして制御された単相インバータ回路5a、5b、5cからの出力の時系列変化を図9に示す。この図9からわかるように、a相31の直流電源5a1が故障するまでは各相1相当たり5[kW]の電力を出力しており、3相の合計は、15[kW]の電力を出力していることがわかる。そして、約3秒後にa相31の直流電源5a1が故障した後は、a相31の単相インバータ回路5aは出力することができる最大値である3.5[kW]の電力を出力し、b相32、c相33の単相インバータ回路5b、5cがそのまま5[kW]の電力を出力していることがわかる。これにより、各単相インバータ回路5a、5b、5cからその容量をフルに活かした出力を実現することができる。
なお、通常の電力供給装置1によれば、出力電力は3相均等になり、a相31の容量が3.5[kW]であることから、b相32の単相インバータ回路5b及びc相33の単相インバータ回路5cの出力も3.5[kW]に制限されてしまう。
<第3実施形態>
次に本発明の電力供給装置1をいわゆる直列型瞬低補償装置に用いた場合の第3実施形態について図面を参照して説明する。なお、前記第1実施形態に対応するものには同一の符号を付している。
本発明の直列型瞬低補償装置は、図10に示すように、3相交流電源2と3相負荷3の間に、直列に単相インバータ回路5a、5b、5cを相毎に接続し、電源電圧が基準値より乖離した分を、単相インバータ回路5a、5b、5cの出力電圧により補償する装置であり、具体的な構成としては、前記第1実施形態とは零相電圧算出部93の機能が異なる。
なお、3相交流電源2の電源電圧は200[V]であり、3相負荷3は、a相31、b相32及びc相33に接続された12[kW]の3相平衡負荷301と、b相32及びc相33に接続された3[kW]の単相負荷302とからなる。
本実施形態に係る零相電圧算出部93は、系統電圧測定データ及び電流測定データに基づいて、直流電源5a1、5b1、5c1から出力される電力を均等にするために、単相インバータ回路5a、5b、5cが出力すべき3相交流電圧のうち零相電圧成分Vを算出し、その零相電圧算出データをインバータ回路制御部94に出力するものである。
本実施形態において、3相平衡負荷301と単相負荷302に電力を供給中に、3相交流電源2のうちb相32−c相33間が短絡して瞬低が発生した場合について説明する。
このとき、正相・逆相電圧算出部92は、3相交流電源2の測定値と、瞬低発生前の3相交流電源2の波高値と位相を有する基準電圧との差を出力すべき3相交流電圧の内の正相・逆相電圧成分Via、Vib、Vicとして算出する。
そして、零相電圧算出部93が、以下の式に示す零相電圧成分Vを算出する。
ここで、上式において、
は、単相インバータ回路5a、5b、5cから出力する電力の目標値(補償電力の3相平均値)であり、Pj’’’(j=a、b、c)は、各相の補償電力を示している。
上記Vを求める具体的なブロック線図の一例は図11に示すようになる。
そして、インバータ回路制御部94が、正相・逆相電圧算出データ及び零相電圧算出データを受信し、それらデータに基づいて電圧Via+V、Vib+V、Vic+Vを出力するように、単相インバータ回路5a、5b、5cを制御する。
このようにして制御された単相インバータ回路5a、5b、5cからの出力の時系列変化を図12に示す。この図12からわかるように、b相32−c相33間が短絡する前は、各単相インバータ回路5a、5b、5cからの補償電力の出力はない。つまり、負荷合計4[kW]×3相+3[kW]の電力を供給するために基準値に対して3相交流電源2の電源電圧が概ね等しいことを示している。そして、b相32−c相間33が短絡している間においては、各相1相当たり3[kW]の補償電力を出力して、3相合計9[kW]の補償電力を出力している。これにより、負荷が不平衡であり、系統電圧の低下が不平衡な場合であっても、各相の直流電源5a1、5b1、5c1から3相均等にエネルギが出力できていることがわかる。
なお、通常の直列型瞬低補償装置によれば、補償電力は、a相31が0[kW]、b相32が4.5[kW]、c相33が4.5[kW]となってしまう。
<第4実施形態>
次に、本発明に係る電力供給装置1を自励式無効電力補償システムSSに用いた第4実施形態ついて図面を参照して説明する。なお、前記第1実施形態に対応するものには同一の符号を付している。
本実施形態の自励式無効電力補償システムSSは、図13に示すように、3相交流電源2と3相平衡負荷301とを含む、a相31、b相32及びc相33からなる3相交流系統において、連系リアクトル11を介して3相平衡負荷301と並列に電力系統に接続され、当該電力系統に無効電力を供給することにより、系統電圧の調整を行うものである。
この自励式無効電力補償システムSSに係る電力供給装置1の主構成は、単相インバータ回路5a、5b、5cと、直流電圧測定手段6と、系統電圧測定手段7と、電流測定手段8と、単相インバータ回路5a、5b、5cを制御する制御装置9とからなる。
なお、直流電圧測定手段6と、系統電圧測定手段7と、電流測定手段8とは、一般的なものであり図示および内部構成の説明は省略する。
以下にこれらについて詳述する。
単相インバータ回路5a、5b、5cは、直流電源であるコンデンサ5a1、5b1、5c1と、それらが出力する直流電圧を単相交流電圧に変換して前記電力系統に出力するスイッチング回路5a2、5b2、5c2とからなる。
スイッチング回路5a2、5b2、5c2は、半導体スイッチ素子5a21、5b21、5c21とそれに逆並列されたダイオード5a22、5b22、5c22とから構成したフルブリッジインバータである。本実施形態では半導体スイッチ素子5a21、5b21、5c21として、自己消弧能力を有するIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いている。このスイッチング回路5a2、5b2、5c2は、後述する制御装置9を用いて、ゲートへの駆動信号によりオンオフ制御され、動作パターン(スイッチパターン)が制御されるようにしている。
直流電圧測定手段6は、コンデンサ5a1、5b1、5c1に充電された直流電圧VCa、VCb、VCcを測定するためのものであり、その測定結果を示す直流電圧測定データを制御装置9に出力するものである。
系統電圧測定手段7は、電力系統のa相31、b相32、c相33の系統電圧の内の正相・逆相電圧成分(以下、「系統電圧」と略す)Vta、Vtb、Vtcを測定し、その測定結果を示す系統電圧測定データを制御装置9に出力するものである。
電流測定手段8は、自励式無効電力補償システムSSより電力系統のa相31、b相32、c相33の各相に出力される電流Ia、Ib、Icを測定し、測定データを制御装置9に出力するものである。
制御装置9は、前記直流電圧測定データと、前記系統電圧測定データと、前記電流測定データに基づいて、単相インバータ回路5a、5b、5cを制御するものであり、図2に示すように、その機器構成はCPU901、メモリ902、入出力インターフェイス903、AD変換器904等を備えた汎用乃至専用のコンピュータであり、前記メモリ902の所定領域に記憶させた所定プログラムにしたがってCPU901、周辺機器等を協働させることにより、図3に示すように、受付部91、正相・逆相電圧算出部92、零相電圧算出部93、インバータ回路制御部94としての機能を発揮する。
受付部91は、前述した各測定手段6、7、8からその測定データを受信して、正相・逆相電圧算出部92、零相電圧算出部93、インバータ回路制御部94に出力するものである。
正相・逆相電圧算出部92は、系統電圧測定データに基づいて、単相インバータ回路5a、5b、5cが出力すべき3相交流電圧の内の正相・逆相電圧成分Via、Vib、Vicを算出し、その正相・逆相電圧算出データをインバータ回路制御部94に出力するものである。
零相電圧算出部93は、コンデンサ電圧測定データ及び電流測定データに基づいて、コンデンサ5a1、5b1、5c1に充電されているエネルギを均等にするために、単相インバータ回路5a、5b、5cが出力すべき3相交流電圧の内の零相電圧成分Vを算出し、その零相電圧算出データをインバータ回路制御部94に出力するものである。
インバータ回路制御部94は、受信した正相・逆相電圧算出データおよび零相電圧算出データと、直流電圧測定データに基づき、電圧Via+V、Vib+V、Vic+V を出力するよう、単相インバータ回路5a、5b、5cを制御するものである。
次にこのように構成した自励式無効電力補償システムSSの動作について詳述する。
コンデンサ5a1、5b1、5c1に充電されている電圧VCa、VCb、VCcと、系統電圧Vta、Vtb、Vtcと、出力電流Ia、Ib、Icとは、直流電圧測定手段6、系統電圧測定手段7、および電流測定手段8に常時測定されており、それら測定データを制御装置9の受付部91に送信している。
ここで、系統電圧Vta、Vtb、Vtcと、出力電流Ia、Ib、Icが、tを任意の時刻、Tを電力系統の基本波周波数の1周期として、次式の値であったとする。
正相・逆相電圧算出部92は、受信した系統電圧測定データに基づいて、系統電圧Vta、Vtb、Vtcと同位相で、且つ系統電圧Vta、Vtb、Vtcを所定値に維持するための無効電力を出力するための実効値Viを持つ、次式の電圧Via、Vib、Vicを算出し、正相・逆相電圧算出データをインバータ回路制御部94に出力するものである。
零相電圧算出部93は、直流電圧測定手段6による直流電圧測定データを受信し、電力系統の基本波周波数の1周期Tの間隔でサンプリングし、コンデンサ5a1、5b1、5c1の静電容量をいずれもCとして、それぞれの充電エネルギECa、ECb、ECcを演算により、次式のように把握する。
そして零相電圧算出部93は、出力電圧の零相電圧成分としてVを後述のように演算し、時間Tの間、インバータ回路制御部94に出力する。そして、零相電圧算出部93は、時間T経過後再び直流電圧測定手段6による測定データをサンプリングし、零相電圧成分Vを更新する動作を繰り返す。
次に、零相電圧成分Vの演算方法について説明する。例えば、時刻0でサンプリングされたコンデンサ5a1、5b1、5c1の充電エネルギECa(0)、ECb(0)、ECc(0)が、次式であったとする。
但し、ΔEa+ΔEb+ΔEc=0
このとき出力電圧の零相電圧成分Vは次式のように演算される。
ただし、零相電圧成分Vを求める式中のPa、Pb、Pcは、第3のゲインをK(0<K≦1)として、次の通りである。なお、第3のゲインKがとりうる値の制約は、前記第1実施形態の第1のゲインKがとりうる値の制約と同様である。
インバータ回路制御部94は、受信した正相電圧算出データおよび零相電圧算出データに基づき、次式の電圧Via+V、Vib+V、Vic+Vを出力するよう、単相インバータ回路5a、5b、5cを制御する。
このとき、単相インバータ回路5a、5b、5cの出力電力は、すなわち各相の直流電源5a1、5b1、5c1から出力される電力Pdca、Pdcb、Pdccは、それぞれ次式の通りとなる。
この結果、時間T経過後におけるコンデンサ5a1、5b1、5c1の充電エネルギECa(T)、ECb(T)、ECc(T)が次式の通りとなり、充電エネルギの誤差が是正される。
時間Tの間隔で同様の動作が繰り返されるため、時間nT(n:自然数)経過後におけるコンデンサ5a1、5b1、5c1の充電エネルギECa(nT)、ECb(nT)、ECc(nT)が次式通りとなり、充電エネルギの誤差は、自然数nが大きくなるにつれ、ゼロに近づく。
このように構成した自励式無効電力補償システムSSによれば、直流電圧VCa、VCb、VCcに誤差が生じた場合にも、その誤差を補正するように単相インバータ回路5a、5b、5cを制御し、コンデンサ電圧を等しく保つことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記第1実施形態および前記第2実施形態の電力供給装置1では、各相1つの単相インバータ回路から構成しているが、図14に示すように複数個の単相インバータ回路を直列接続して単相電源回路を構成するようにしても良い。
その上、半導体スイッチ素子にはIGBTを用いたがこれに限られることなく、例えばゲートターンオフサイリスタのような他の自己消弧形半導体スイッチ素子であっても差支えない。
この他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
本発明の第1実施形態に係る電力供給装置の概略構成図。 同実施形態における制御装置の機器構成図。 同実施形態における制御装置の機能構成図。 同実施形態における実施例を示す概略構成図。 同実施例における零相電圧成分を算出するためのブロック線図。 同実施例における出力電力の変化を示す図。 本発明の第3実施形態に係る電力供給装置の概略構成図。 同実施形態における零相電圧成分を算出するためのブロック線図。 同実施形態における出力電力の変化を示す図。 本発明の第3実施形態に係る直列型瞬低補償装置の概略構成図。 同実施形態における零相電圧成分を算出するためのブロック線図。 同実施形態における出力電力の変化を示す図。 本発明の第4実施形態に係る自励式無効電力補償装置の概略構成図。 その他の変形実施形態に係る電力供給装置の概略構成図。
符号の説明
1・・・電力供給装置
2・・・交流電源
3・・・3相負荷
301・・・3相平衡負荷
302・・・単相負荷
5a、5b、5c・・・単相インバータ回路
5a1、5b2、5c3・・・直流電源
5a2、5b2、5c2・・・スイッチング回路

Claims (10)

  1. 直流電源と当該直流電源の直流電圧を単相交流電圧に変換するスイッチング回路とからなる単相インバータ回路を、1乃至複数個直列に接続して構成した単相電源回路を3組用いることにより、3相交流電圧を3相負荷に供給する電力供給装置であって、
    前記3組の単相電源回路から出力される3相交流電圧の零相電圧成分Vを調節することにより、前記単相電源回路毎の直流電源からの出力エネルギの割合を制御する制御装置を備えている電力供給装置。
  2. 前記零相電圧成分Vとして、以下の電圧を用いることを特徴とする請求項1記載の電力供給装置。
    但し、Pa+Pb+Pc=0
    ここで、T:前記3相負荷が接続されて前記3相負荷に3相交流電圧を供給する3相交流系統の基本波周波数の1周期、Pj(j=a,b,c):j相の前記直流電源から出力される電力の補正ゲイン、Ij(j=a,b,c):前記電力供給装置からj相への出力電流、t:時刻である。
  3. 前記単相電源回路をY結線して、3相交流電圧を発生する回路を構成することを特徴とする請求項2記載の電力供給装置。
  4. 前記単相電源回路を、3相交流電源と3相負荷との間に直列に接続して、その出力電圧により、前記3相負荷に供給される電圧を制御することを特徴とする請求項2記載の電力供給装置。
  5. 前記制御装置が、前記3相負荷のa相、b相、c相の消費電力Pa’、Pb’、Pc’と、第1のゲインKとを用いて、前記零相電圧成分Vの式中のPa、Pb、Pcを、以下の値とし、前記単相電源回路ごとの直流電源から出力される電力を等しくするように調整することを特徴とする請求項2記載の電力供給装置。
  6. 前記制御装置が、前記a相、b相、c相の直流電源の電源容量Pa’’、Pb’’、Pc’’と、第2のゲインKとを用いて、前記零相電圧成分Vの式中のPa、Pb、Pcを、以下の値とし、前記単相電源回路ごとの直流電源から出力される電力をそれぞれの電源容量に等しくするように調整することを特徴とする請求項2記載の電力供給装置。
  7. 前記制御装置が、前記3組の単相電源回路の直流電源に蓄積されたエネルギEa、Eb、Ecと、第3のゲインKとを用いて、前記零相電圧成分Vの式中のPa、Pb、Pcを、以下の値とし、前記単相電源ごとの直流電源の蓄積エネルギを等しくするように調節することを特徴とする請求項2記載の電力供給装置。
  8. 前記第1のゲインKとして、次のK’に等しい値を用いることを特徴とする請求項記載の電力供給装置。
    又は
    又は
  9. 前記第2のゲインK として、次のK’に等しい値を用いることを特徴とする請求項6記載の電力供給装置。
    又は
    又は
  10. 前記制御装置が、前記a相、b相、c相の直流電源の電圧VCa、VCb、VCcを監視し、前記零相電圧成分Vが次を満足するよう制限を加える請求項記載の電力供給装置。ただし、Va(t)、Vb(t)、Vc(t)は電力供給装置の出力電圧の内、Va(t)+Vb(t)+Vc(t)=0を満足する成分で、tは時刻である。
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