JP4804795B2 - シート背面用テーブルの支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両等のシートに装着されるシート背面用テーブルの支持構造に関する。
従来、鉄道車両、航空機等のシートには、そのシートバックの背面側に、後部シートの乗客が使用するテーブルとして、シートバックと一体化する収納位置と可動テーブル本体が水平に保持される使用位置とに移動可能なシート背面用テーブルが装備されている。図8に、鉄道車両用の3人掛けシートを後方から見た斜視図を示した。この車両用シートは、脚台11に対して回転自在に枢支されたシートフレーム12に、三人分の座ぶとんシート14およびシートバック15が装着されている。
各シートバック15の背面には、テーブルが装着されている。各テーブルは、可動テーブル本体121と該可動テーブル本体121の両端部を、テーブル軸122を介して先端部で枢支する一対のテーブル支え板(ステー)123とを備えている。各テーブル支え板123は、下端部がシートフレーム12に対して固定された軸117に揺動自在に枢支されている(図9)。可動テーブル本体121およびテーブル支え板123は、可動テーブル本体121がシートバック15の背面と対面した状態でシートバック15の収納凹部15a内に収納された、シートバック15と一体化する収納位置(図8の右端および中央の可動テーブル本体121)と、テーブル支え板123が下端部の軸117を中心に回動し、可動テーブル本体121が水平状態となる位置まで引き出された使用位置(図8の左端の可動テーブル本体121)とに移動可能に形成されている。可動テーブル本体121は、収納位置において、シートバック15に回動自在に装着されたテーブルストッパ16によって掛止されている。
テーブル支え板123は、軸117の近傍に設けられたストッパ片123aが、シートフレーム12に設けられたストッパボルト18に当接することで、その使用位置に保持される。この使用状態において可動テーブル本体121も、使用者側の縁部が水平位置から下がらないように回動規制されている。テーブル支え板123を使用位置で規制するストッパ構造としては、例えばテーブル支え板123の軸受部近傍に突設したストッパ片123aが、シートフレーム12に螺合したストッパボルト18の頭部等の当接部に当接するストッパ構造や、フレームに螺合したボルトに固定されたテーパ状の当接部に当接するストッパ構造(特許文献1)などが開発されている。
このような従来のシート背面用テーブルの可動テーブル本体121は、通常、収納位置においてテーブルストッパ16により使用位置方向に移動しないように掛止されている。テーブルストッパ16による掛止が解除されると、可動テーブル本体121およびテーブル支え板123は、自重で使用位置方向に回動移動する。そのため、使用者が可動テーブル本体121を押さえないでテーブルストッパ16による掛止を解除すると、可動テーブル本体121およびテーブル支え板123は急激に使用位置まで回動して、テーブル支え板123のストッパ片123aがストッパボルト18に衝突して衝撃力が前席に伝わり、前席の使用者に不快感を与えてしまう。
そこで出願人は、テーブル支え板123の軸受ボス124に径方向の貫通穴を形成し、この貫通穴に緩衝部材126を挿入し、さらにねじ127で緩衝部材126を軸117の外周面に押圧させて、テーブル支え板123が回動する際に緩衝部材126と軸117との間に摩擦抵抗を発生させてテーブル支え板123の回転を抑制する座席背面用テーブルの支持構造を提案した(特許文献2)。
特開2002−238697号公報 特開2004−359084号公報
しかし、緩衝部材は、軸受を径方向に貫通する穴に挿入された棒状であるため、軸との接触面積が小さく、摩擦抵抗力の微調整が困難でテーブル本体の回転抑制力の調整が不十分であったり、摩擦による摩耗が早く経年変化が早いおそれがあった。
本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みてなされたものであって、シート背面の可動テーブルを引き出して使用位置で停止する際に衝撃が発生せず、可動テーブルの引出し、収納が滑らかで経年変化の少ない回転抑制力が得られるシート背面用テーブルの支持構造を提供することを目的とする。
かかる課題を解決する本発明は、シートバックの背面側に、下端の軸部が、シートの固定構造物に固定された軸を介して揺動自在に枢支された左右一対のテーブル支え板と;該一対のテーブル支え板の上端部間に枢支され、該一対のテーブル支え板の回動に伴って、シートバックの背面に沿う収納位置と、該収納位置から引き出されたときに略水平な使用位置に保持される可動テーブル本体と;を備えたシート背面用テーブルの支持構造であって、前記一対のテーブル支え板の少なくとも一方の軸部に、該軸部の軸穴と連通する軸受ボスが突出形成されていること;前記軸受ボスには、同軸の環状凹部と、この環状凹部の周壁の一部を切除した開放部が形成されていること;前記軸受ボスには、該軸受ボスの前記環状凹部内に嵌まる環状部と、この環状部の周方向の対向縁部から径方向に伸びて該軸受ボスの前記開放部から突出する一対のフランジとを有する締め付け調整ブラケットが嵌められていること;及び前記締め付け調整ブラケットは、前記一対のフランジを挟圧して該締め付け調整ブラケットの環状部の周方向長または径を調整して前記シートの固定構造物に固定された軸の締め付け力を調整可能であること;ことに特徴を有する。
本発明の好ましい実施形態では、前記テーブル支え板の軸穴および前記締め付け調整ブラケットと前記シートの固定構造物に固定された軸との間に、可変周長または可変径の筒状のブッシュを介在させ、該筒状のブッシュと前記軸とが摺接する面の少なくとも一方に低摩擦層を設けると、滑りが滑らかになり、テーブル支え板の回動をより滑らかに安定した摩擦抵抗で抑制することが可能になり、経年による摩耗も少なくなる。
本発明のシート背面用テーブルの支持構造は、一対のテーブル支え板の少なくとも一方の軸部に、該軸部の軸穴と連通する軸受ボスが突出形成されていて、この軸受ボスに、同軸の環状凹部と、この環状凹部の周壁の一部を切除した開放部が形成されており、この軸受ボスに、該軸受ボスの環状凹部内に嵌まる環状部と、この環状部の周方向の対向縁部から径方向に伸びて該軸受ボスの開放部から突出する一対のフランジとを有する締め付け調整ブラケットが嵌められているので、締め付け調整ブラケットの一対のフランジを挟圧してシートの固定構造物に固定された軸の締め付け力を調整し、可動テーブルの好ましい回転抑制力が得られ、しかも軸方向長を長くすることがなく軽量のシート背面用テーブルの支持構造を得ることができる。
本発明を適用したシート背面用テーブルは、車両用シートに装着した状態では、図8に示した構造と同様である。そこで、本発明の特徴である、テーブル支え板23の軸受部周辺の構造について図1乃至図7を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態であるテーブル支え板の下端軸部周辺を分解して示す斜視図、図2は同組み立て後の下端部周辺の正面図、図3は図2の切断線III-IIIに沿う断面図である。
可動テーブル本体121は、合成樹脂で形成されていて、可動テーブル本体121の両側部を、テーブル軸122を介して一対のテーブル支え板(テーブルスティ)23の先端部で支持する。詳細は図示しないが、可動テーブル本体121は、テーブル軸122を介してテーブル支え板23に対して回動自在に枢支され、収納位置においては上面がシートバック15の収納凹部15aに対向収納可能となり、テーブル支え板23が使用位置に回動してストッパ片23aが、シートフレーム12のストッパボルト18の頭部に当接しているときは上面が略水平に保持されるように回動規制されている。なおテーブル支え板23を使用位置で回動規制する構造は、ストッパボルト18の方をテーブル支え板23の端面に螺合し、ストッパボルト18の頭部がシートフレーム12の当接部に当接する構造でもよい。
テーブル支え板23はアルミなどの金属製の棒状であって、通常、剛性強度確保のために、横断面H、I形状等に形成されている。テーブル支え板23の下端部には、軸穴24および軸穴24を補強する軸受ボス25が一体に形成されている。一対のテーブル支え板23の形状および一対のテーブル支え板23をそれぞれシートフレーム12に対して揺動可能に支持する構造は対称または同一なので、以下一方のテーブル支え板23に関する構造について説明する。
軸受ボス25の外側には、軸穴24と軸合わせされた状態で、軸方向視C字形状の環状の締め付け調整ブラケット30が配置されている。締め付け調整ブラケット30は、環状に丸められた環状部31の周方向の対向縁部から屈曲して径方向に延びて、自然状態では互いに離反して対向する一対のフランジ32を備えている。さらに環状部31の外周面には、径方向に突出する固定ブラケット35が一体に形成されている。固定ブラケット35は、軸受ボス25と係合する段部形状を呈していて、軸受ボス25と係合し、環状部31の内周面で形成される環状締め付け面34と軸穴24とが略一致した状態で、固定ブラケット35の先端部に形成された貫通穴を貫通する固定ねじ36によってテーブル支え板23に締め付け固定される。このねじ止めによって締め付け調整ブラケット30はテーブル支え板23と一体に回動する。
各フランジ32には、調整ねじ37aを挿通する穴33が形成されている。各穴33を貫通した調整ねじ37aにナット37bを螺合させて、この調整ねじ37a、ナット37bによる締め付けによって一対のフランジ32を接近する方向に締め付け、または逆に離反する方向に弛緩させることができる。つまり、調整ねじ37aを締め付け方向に回転させると、フランジ32の間隔が狭くなって、環状締め付け面34の周長が短くなり、環状締め付け面34の径が小さくなり、環状締め付け面34内の部材が締め付けられる。逆に調整ねじ37aを弛緩方向に回転させると、環状締め付け面34の周長が長くなり、環状締め付け面34の径が大きくなり、環状締め付け面34内の部材の締め付けが弛緩される。
この締め付け調整ブラケット30は、弾性または可撓性に富んだ金属板で形成することが好ましい。
締め付け調整ブラケット30の環状締め付け面34で規制される空間を貫通して軸穴24内に、横断面C字形を呈する円筒状のブッシュ40が嵌入される。ブッシュ40は、円筒部41と、円筒部41の軸方向の一方の端部から径方向外方に延びるフランジ42が形成され、円筒部41およびフランジ42を軸方向に切断したスリット43が形成されている。スリット43は、円筒部41およびフランジ42を周方向に所定幅分切除して残された空間でもある。このスリット43が存在することでブッシュ40は、円筒部41の内周面(内周面で規制される軸穴)の周長または径を延長/短縮または拡縮可能に変形できる。このブッシュ40は、円筒部41が締め付け調整ブラケット30の環状締め付け面34で規制される空間から軸穴24内に挿入されるが、その際スリット43と一対のフランジ32の隙間とが一致(重なる状態)状態で挿入することが好ましい。
円筒部41内には、中空軸としての円筒状のカラー50が挿入される。カラー50は、内部に軸穴54が形成された筒状の中空軸部51と、中空軸部51の一方の端部から外方に突設されたフランジ52と、さらに中空軸部51の他方の端部近傍外周面に形成された平坦な回り止め53を備えている。このカラー50は、ブッシュ40の円筒部41内を貫通し、先端部が台枠フレーム13に形成された軸受穴13aに挿入される。軸受穴13aには、回り止め53と密着する平坦な回り止め13bが形成されていて、軸受穴13aおよび回り止め13bによって回動しないように支持される。なお、台枠フレーム13は、シートフレーム12に固定されている。
さらにこのカラー50の軸穴54に、先端部に雄ねじ63が切られたボルト60が挿入され、雄ねじ63が、軸受穴13aの底部に形成された雌ねじ13cに螺入される。ボルト60の軸部61とヘッド62との間にはワッシャ65が介在され、スパナ、レンチ等によってヘッド62を回転させることにより、フランジ52が台枠フレーム13とヘッド62とで締め付けられて、カラー50は先端面が軸受穴13aの底面に押しつけられて回動不能に固定される(図2、図3)。このカラー50およびボルト60が、テーブル支え板23を台枠フレーム13に対して揺動自在に枢支する軸となる。なお、フランジ52と軸受ボス25との間には、軸受ボス25および締め付け調整ブラケット30が回転できるだけの余裕が設けられている。
ブッシュ40は、例えば鋼板等のプレス加工により形成されるが、さらに円筒部41の内周面および内周面に連なるフランジ42の表面に、低摩擦・無給油軸受を形成する低摩擦層、例えばテフロン(登録商標)加工などによるフッ素樹脂層44をコーティングにより形成することが好ましい(図4)。フッ素樹脂層44を形成することで、フッ素樹脂層44とカラー50の中空軸部51の外周面およびフランジ52の背面との摩擦抵抗の方が、締め付け調整ブラケット30の環状締め付け面34とブッシュ40の外周面45との摩擦および締め付け調整ブラケット30の端面とブッシュ40のフランジ42の背面との摩擦よりも小さくなる。したがってテーブル支え板23が回転すると、ブッシュ40はテーブル支え板23および締め付け調整ブラケット30と一緒に、フッ素樹脂層44がカラー50の中空軸部51の外周面と摺接しながら回転する。このようにブッシュ40のフッ素樹脂層44がカラー50の中空軸部51の外周面に対して圧接された状態で摺接回転することにより、一定の摩擦抵抗を受けながら滑らかに回転する。
このようにしてテーブル支え板23は、締め付け調整ブラケット30、ブッシュ40、カラー50およびボルト60によって台枠フレーム13に対して回動可能に支持されている。この状態が組み付け完了状態である。この組み付け完了状態では、ボルト60およびカラー50は台枠フレーム13に対して回動不能に固定され、テーブル支え板23に対して締め付け調整ブラケット30およびブッシュ40が一体化されて、ボルト60およびカラー50を軸として回動する。
この第1の実施形態において、ブッシュ40の円筒部41は軸穴24に挿入され、締め付け調整ブラケット30で締め付けられて縮径しているので、円筒部41と軸穴24の摺動抵抗は小さい。一方、ブッシュ40の円筒部41は、締め付け調整ブラケット30の環状締め付け面34の縮径により外周面45が中心方向に押圧されているので縮径し、フッ素樹脂層44がカラー50の中空軸部51を筒状面で中心方向に押圧する。円筒部41の内周面にはフッ素樹脂層44がコーティングされているので、フッ素樹脂層44と中空軸部51の外周面との間に作用する静/動摩擦抵抗の方が、環状締め付け面34と外周面45との間に作用する静/動摩擦抵抗よりも小さい。したがって、テーブル支え板23に収納位置方向または使用位置方向に回動させる力(回転トルク)を付与すると、テーブル支え板23はフッ素樹脂層44と中空軸部51の外周面との間に作用する最大静止摩擦力に抗して回転を始め、動摩擦力に抗して回転する。その後もテーブル支え板23に一定以上の回転トルクが与えられている間、テーブル支え板23はフッ素樹脂層44と中空軸部51の外周面との間に作用する動摩擦力により回転が抑制された状態で滑らかに回転する。
このように第1の実施形態では、テーブル支え板23の回動軸部に設けた締め付け調整ブラケット30とブッシュ40の面接触による静/動摩擦抵抗を受けるので、テーブル支え板23の回動に際して安定した強さの摩擦抵抗が作用し、滑らかに回動する。つまり、テーブル支え板23により支持された可動テーブル本体121が収納位置からフリー状態にされても、可動テーブル本体121の自重でテーブル支え板23が急激に回動することは無く、ストッパ片23aがストッパボルト18に勢いよく衝突することもない。
この第1の実施形態において、テーブル支え板23の回動規制調整は、次のように実施される。ドライバ等によって、調整ねじ37aを回転させる。調整ねじ37aを締結方向に回転させると、一対のフランジ32の間隔が狭まり、環状部31の周長が短くなり、環状締め付け面34の径が小さくなり、環状締め付け面34の環状または筒状の面によってブッシュ40の円筒部41を、図3において白抜き矢印で示した中心方向に全周から締め付ける力が強くなり、摩擦抵抗が増大する。調整ねじ37aを逆に弛緩方向に回転させると、一対のフランジ32の間隔が拡がり、環状部31の周長が長くなり、環状締め付け面34の径が大きくなって、円筒部41を締め付ける力が弱くなり、より弱い力でテーブル支え板23が回転する。
第1の実施形態では、テーブル支え板23の揺動を円滑にするためにブッシュ40にフッ素樹脂層44を形成したが、カラー50の外周面の方にフッ素樹脂層を形成してもよい。フッ素樹脂層に代えて、摩擦抵抗の小さい部材としてもよい。また、フッ素樹脂層を設けずに、無給油軸受に適した金属同士が接触する構成でもよい。あるいはブッシュ40を摩擦抵抗が小さく、耐摩耗性の高い合成樹脂で形成してもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について、図5、図6および図7を参照して説明する。第1の実施形態と同一部材、同一機能の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態は、軸受ボス251の内周に凹部(環状凹部)252および凹部252の周壁の一部を切除した開放部253を形成し、この凹部252に、軸方向視C字形状の環状部311を有する締め付け調整ブラケット301を収容してある。締め付け調整ブラケット301の軸方向の長さは、凹部252の深さと略同一、または僅かに短く形成されている。締め付け調整ブラケット301の各フランジ321は、開放部253から軸受ボス251の外方に突出していて、各フランジ321に形成された穴331を貫通する調整ねじ37aおよび調整ねじ37aに螺合されたナット37bによって締め付けられる。
締め付け調整ブラケット301の環状締め付け面341内には、円筒状のブッシュ401が挿入される。このブッシュ401にも軸方向に延びるスリットが形成されていて、可変周長または可変径とされている。そうしてこのブッシュ401は、円筒部411が先端部から環状締め付け面341を通ってテーブル支え板23の軸穴241内に圧入される。ブッシュ401の後端縁には径方向外方に突出したフランジ421が形成されていて、このフランジ421が締め付け調整ブラケット301に接触して締め付け調整ブラケット301の軸方向移動を規制する。このようにブッシュ401は軸穴241に圧入されているので、ブッシュ401は軸穴241と、つまりテーブル支え板23と一体として回動する。
ブッシュ401の円筒部411の内周面で形成される軸穴441内には、カラー501が挿入され、さらにカラー501の軸穴541内にはボルト601が挿通される。カラー501は、内周面が軸穴541を形成する中空軸部511と、中空軸部511の後端部から径方向外方に突設されたフランジ521と、さらに中空軸部511の先端近傍部の外周面に形成された平坦な回り止め531を備えている。このカラー501は、ブッシュ401の軸穴441を貫通した先端部が、台枠フレーム13に形成された軸受穴13aに挿入される。軸受穴13aには、回り止め531と密着してカラー501の回転を阻止する平坦な回り止め13bが形成されていて、軸受穴13aおよび回り止め13bによって回動しないように支持される。
ブッシュ401とカラー501とが摺接する面の少なくとも一方、つまり軸穴441の内周面または中空軸部511の外周面には、低摩擦層、例えばテフロン(登録商標)加工などによるフッ素樹脂層をコーティングすることが好ましい。
さらにこのカラー501の軸穴541内に、先端部に雄ねじ631が切られたボルト601が挿入され、雄ねじ631が軸受穴13aの底部に形成された雌ねじ13cに螺入される。ボルト601の軸部611とヘッド621との間にはワッシャ651が挿入されている。スパナ、レンチ等によってヘッド621を回転させることにより、フランジ521が台枠フレーム13とヘッド621とで締め付けられ、カラー501は先端面が軸受穴13aの底面に押しつけられて回動不能に固定される(図6、図7)。このカラー501およびボルト601が、テーブル支え板23を台枠フレーム13、シートフレーム12に対して揺動自在に枢支する軸となる。なお、フランジ521とフランジ421、軸受ボス251との間には、軸受ボス251が回転できるだけの余裕が設けられている。
このようにしてテーブル支え板23は、締め付け調整ブラケット301、ブッシュ401、カラー501およびボルト601によって台枠フレーム13に対して回動可能に支持されている。この状態が組み付け完了状態である。この組み付け完了状態では、ボルト601およびカラー501は台枠フレーム13に対して回動不能に固定され、テーブル支え板23に対して締め付け調整ブラケット301およびブッシュ401が一体化されてボルト601およびカラー501を軸として回動する。
このように第2の実施形態では、テーブル支え板23の回動軸部における締め付け調整ブラケット301により締め付けられるブッシュ401とカラー501の面接触による摩擦回動規制を受けるので、テーブル支え板23の回動に際して安定した強さの摩擦抵抗が作用し、滑らかに回動する。つまり、テーブル支え板23により支持された可動テーブル本体121が収納位置からフリー状態にされても、可動テーブル本体121の自重でテーブル支え板23が急激に回動することは無く、ストッパ片23aがストッパボルト18に勢いよく衝突することもない。
さらにこの第2の実施形態では、締め付け調整ブラケット301を軸受ボス251に形成した凹部252に収納したので、第1の実施形態に比して軸方向の長さが短くなり、全体としてコンパクトになる。さらに固定ブラケット35、固定ねじ36が不要になり、ブッシュ401、カラー501およびボルト601の長さも短くなるので、第1の実施形態に比して全体として軽量化される。
また、第1、第2の実施形態において、この軸部の調整ねじ37a、ナット37b等の部材や、ストッパボルト18等は、図示しないカバーによって覆われ、通常の使用状態ではカバー内に収納されて、使用者からは隠される。
本発明の第1の実施形態であるテーブル支え板の下端軸部周辺を分解して示す斜視図である。 同第1の実施形態の同組み立て後の下端部周辺の正面図である。 図2の切断線III-IIIに沿う断面図である。 同第1の実施形態のブッシュの断面構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態であるテーブル支え板の下端軸部周辺を分解して示す斜視図である。 同第2の実施形態の同組み立て後の下端部周辺の正面図である。 図6の切断線VII-VIIに沿う断面図である。 鉄道車両用の3人掛けシートを後方から見た斜視図である。 従来のシート背面用テーブルの支持構造の要部を示す断面図である。
符号の説明
13 台枠フレーム
13a 軸受穴
13b 回り止め
13c 雌ねじ
23 テーブル支え板
24 軸穴
25 軸受ボス
30 締め付け調整ブラケット
31 環状部
32 フランジ
34 環状締め付け面
35 固定ブラケット
36 固定ねじ
37a 調整ねじ
37b ナット
40 ブッシュ
41 円筒部
42 フランジ
43 スリット
44 フッ素樹脂層
45 外周面
50 カラー
51 中空軸部
52 フランジ
53 回り止め
54 軸穴
60 ボルト
61 軸部
62 ヘッド
63 雄ねじ
65 ワッシャ
251 軸受ボス
252 凹部
253 開放部
301 締め付け調整ブラケット
321 フランジ
341 環状締め付け面
401 ブッシュ
411 円筒部
421 フランジ
441 軸穴
501 カラー
511 中空軸部
521 フランジ
531 回り止め
541 軸穴
601 ボルト
611 軸部
621 ヘッド
631 雄ねじ
651 ワッシャ

Claims (2)

  1. シートバックの背面側に、下端の軸部が、シートの固定構造物に固定された軸を介して揺動自在に枢支された左右一対のテーブル支え板と;
    該一対のテーブル支え板の上端部間に枢支され、該一対のテーブル支え板の回動に伴って、シートバックの背面に沿う収納位置と、該収納位置から引き出されたときに略水平な使用位置に保持される可動テーブル本体と;
    を備えたシート背面用テーブルの支持構造であって、
    前記一対のテーブル支え板の少なくとも一方の軸部に、該軸部の軸穴と連通する軸受ボスが突出形成されていること;
    前記軸受ボスには、同軸の環状凹部と、この環状凹部の周壁の一部を切除した開放部が形成されていること;
    前記軸受ボスには、該軸受ボスの前記環状凹部内に嵌まる環状部と、この環状部の周方向の対向縁部から径方向に伸びて該軸受ボスの前記開放部から突出する一対のフランジとを有する締め付け調整ブラケットが嵌められていること;及び
    前記締め付け調整ブラケットは、前記一対のフランジを挟圧して該締め付け調整ブラケットの環状部の周方向長または径を調整して前記シートの固定構造物に固定された軸の締め付け力を調整可能であること;
    を特徴とするシート背面用テーブルの支持構造。
  2. 請求項記載のシート背面用テーブルの支持構造において、前記テーブル支え板の軸穴および前記締め付け調整ブラケットと前記シートの固定構造物に固定された軸との間に、可変周長または可変径の筒状のブッシュが介在され、該筒状のブッシュと前記軸とが摺接する面の少なくとも一方に低摩擦層が設けられているシート背面用テーブルの支持構造。
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