JP4799377B2 - 画像符号化装置 - Google Patents

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本発明は動画像の符号化装置に関するものであり、動画像の各シンタクス要素を算術符号化方式で可変長符号化を行う手段を備えた画像符号化装置に関する。
H.264符号化方式は、動画像を従来のMPEG−2やMPEG−4といった方式よりも高い効率での圧縮符号化が可能な規格である。
H.264符号化方式において採用され、従来よりも高い符号化効率を実現する要因となっている符号化ツール(機能)の1つとして、CABAC(Content−based Adaptive Binary Arithmetic Coding)がある。
CABACは算術符号化の1方式であり、符号化対象シンボルを1ビット以下で表現できるため、従来のMPEG−2やMPEG−4で用いられているハフマン符号化に対して高い圧縮効率が得られる。
CABAC符号化では、各シンタクス要素の値をBinarization(2値化)後、1ビット(シンボル)ずつ算術符号化を行う。
例えば、DCT係数に対するシンタクス要素値の2値化には、トランケーテッド・ユーナリ(Truncated Unary, TU)符号化及び指数ゴロム(Exponential−Golomb)符号化を用いる。
図5に示すとおり、有意係数(絶対値が0でない係数)の絶対値が14まではTU、14を超える値に対しては加えて指数Golomb符号化処理が施される。二値化後のビット列の各ビットが算術符号化の1シンボルに対応する。
このため、有意係数の絶対値の大きさによっては多くのシンボル数(最大で43ビット)が生成され、絶対値の大きい有意係数の多い場合は非常に多くの処理時間を要する。
また、算術符号化は前のビットの符号化結果を用いるため並列化が難しい。例えば1シンボル/1サイクルの処理性能の場合には1シンタクス要素あたり最大43サイクルを要する。
加えて、シンボルは指数Golomb符号化終了後に得られるために、予め算術符号化に要する処理時間を予測することは困難であり、符号化時間を保証できないという問題がある。
特許文献1に開示された「画像情報符号化方法及び画像情報復号方法」では、算術符号化手段に入力される2値化した後のデータ量を監視する。この技術によれば、2値化後のデータ量が大きく算術符号化が所定の処理速度を満たさないと判断した場合に、異なる符号化処理を適用することで、符号化装置がある一定の処理時間を保証することが可能となる。
特開2004−135251号公報
しかしながら、上記方法でシンボル数が判明するのは各シンタクス要素値に2値化を施した後であり、算術符号化の直前段階まで符号化に要する時間を予測することは出来ない。
そこで本発明では、算術符号化に要する時間を予め予測し、所定の処理速度を満たして符号化が完了するように符号化パラメータを制御することで、符号化時間の保証が可能な符号化装置を提供することを目的とする。
本発明の画像符号化装置は、入力画像にブロック単位で直交変換を行う直交変換手段と、前記直交変換手段から入力される変換係数に対して量子化処理を行う量子化手段と、前記量子化手段から入力される量子化後の変換係数を2値化してシンボルに変換する2値化手段と、前記2値化手段から入力されるシンボルを算術符号化する算術符号化手段と、前記量子化手段から出力される量子化後の変換係数の値を入力として、前記算術符号化手段に入力されるシンボル数を推定するシンボル数推定手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の画像符号化装置は、入力画像にブロック単位で直交変換を行う直交変換手段と、前記直交変換手段から入力される変換係数に対して量子化処理を行う量子化手段と、前記量子化手段から入力される量子化後の変換係数を2値化してシンボルに変換する2値化手段と、前記2値化手段から入力されるシンボルを算術符号化する算術符号化手段と、前記直交変換手段から出力される変換係数の値を入力として、前記算術符号化手段に入力されるシンボル数を推定するシンボル数推定手段とを備えることを特徴とする
本発明によれば、算術符号化を用いて動画像をブロック単位で符号化する画像符号化装置において、2値化シンボルに変換する前の各変換係数の値から2値化後のシンボル数を推定する。よって、算術符号化に要する時間を予め予測することが可能となる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態における画像符号化装置を用いたH.264 CABAC方式符号化の手順を、図面を参照して説明する。
図1において、符号化対象フレームの画像データが予測手段101へ入力される。また、参照画像メモリ112には、時間的に前後するフレームの画像データが格納されている。予測手段101は符号化対象の画像データ及び参照画像メモリ112を参照し、画像の空間的及び時間的相関を利用した予測を行う。
具体的には、フレームをブロック単位に分割し、イントラ(画面内)予測やインター(画面間)予測といった予測方式を用いて、予測画素データで構成される予測画素ブロックを生成する。
直交変換手段102は各予測画素ブロックの予測画素データに対し直交変換を行い、直交変換係数データから構成される変換係数ブロックを生成する。
量子化手段103は定められた量子化パラメータ値を用い、変換係数ブロック中の各直交変換係数データに対し量子化を行い、量子化された変換係数ブロックを生成する。
量子化された変換係数ブロックはエントロピー符号化手段104で符号化されビットストリームが生成される。
またその一方で、逆量子化手段109、逆直交変換手段110、再構成手段111で、それぞれ量子化手段103、直交変換手段102、予測手段101でなされた逆の処理によって、画像データが再構成される。再構成された画像データは参照画像メモリ112に格納される。
エントロピー符号化手段104の内部では、入力である量子化された変換係数ブロックの有意係数(絶対値が0より大きい変換係数)が2値化手段によってビット列であるシンボルに変換される。
またコンテキスト生成手段107では、入力である量子化された変換係数ブロック中の値に基づき、符号化結果たる2値信号の発生確率を定める算術符号コンテキスト情報が生成される。
算術符号化手段106では、シンボルの値及びコンテキスト情報に基づき、シンボルを1ビットずつ符号化して、符号化結果である0、1のビットストリームを出力する。
エントロピー符号化手段104には量子化手段103から出力される量子化された変換係数ブロック中の各有意係数が符号化シンボルとして入力される。
一方、算術符号化手段106に入力されるシンボルは1ビット単位である。1つの有意係数シンボルは2値化手段105により、図5で示されるような、トランケーテッド・ユーナリ(Truncated Unary, TU)符号化および指数ゴロム(Exponential Golomb)符号化が行われる。つまり、1有意係数シンボルあたり最大43ビットのビット列に変換される。
上記2値化方式では、14までの値に対しTU符号化が、それより大きい値に対しては、14を超える部分に指数ゴロム符号化がなされ、有意係数の絶対値が大きい程ビット列が長くなる。
例えば図4において、有意係数の絶対値が54のときは、ビット長は25ビット、有意係数が5のときは、ビット長は5ビットとなる。
2値化後のビット列は1ビット(シンボル)単位にしか算術符号化できず、前回の符号化結果を用いる関係上並列化も難しい。そのため、算術符号化手段の性能が1シンボル/1サイクルであれば、エントロピー符号化手段104は1シンボルの符号化に最大43サイクルを要する。
本実施形態では、量子化手段103で生成された量子化された変換係数ブロックをもとに、シンボル数推定手段108が2値化後のシンボル数を推定する。
シンボル数推定手段108は、ブロック中の各有意係数の個数及び絶対値の大きさから、2値化手段105で生成されるシンボル数、すなわち算術符号化に要する処理時間を推定する。
シンボル数推定手段108は、当該フレームの符号化処理が規定時間内に収まるよう、量子化手段103における量子化パラメータを制御する。
具体的には、量子化パラメータの値を大きくし、ブロック内の有意係数の絶対値を小さくすることで、2値化により生成されるシンボル数を減少させる。
量子化パラメータの制御方法について図8および図9を用いて詳細に説明する。図8は横軸に符号化を行ったマクロブロック(MB)数、縦軸に算術符号化を行ったシンボル数をとったグラフを示す。
1フレームあたりの総MB数をNとする。算術符号化手段の性能から、所定の処理速度を満たすために許容される1フレームあたりの最大シンボル数Smaxが決まる。
しかしながら正確なシンボル数は実際に2値化を行った後でしかわからないので、本実施例ではブロック中の各有意係数の絶対値の大きさをもとに量子化パラメータを制御する。
図9は横軸に符号化を行ったマクロブロック(MB)数、縦軸にブロック内の有意係数の絶対値の総和をとったグラフを示す。
2値化シンボルの数は有意係数の大きさと相関があるので、所定の処理速度を満たすために許容される1フレームあたりの有意係数の絶対値の総和Cmaxが、最大シンボル数Smaxに基づいて決まる。
ここで縦軸の値として他に、ブロック内の有意係数の個数や、ブロック内の有意係数の絶対値に応じて重み付けした値の総和(例えば、値が14以下の場合とそれ以外で総和の際の重み付けを変える)を用いることも考えられる。
図9で、i番目のMB符号化時点での有意係数の絶対値の総和をCとする。この時点での当該グラフの傾きαはC/iであらわされる。
ここで、全てのMBを符号化したとき、有意係数の絶対値の総和は、許容される1フレームあたりの有意係数の絶対値の総和Cmaxを上回る、すなわちα・N> Cmaxとなることが予想される。
すなわちこのままでは所定の処理速度を満たすことが出来ない。そこで、量子化パラメータを制御することで当該グラフの傾きαを減少させ、1フレームの総MB(N)の符号化処理が完了した時点で総シンボル数がCmaxを超えないようにする。
具体的には、量子化パラメータを増大させることで、各ブロックの変換係数の値を小さくする、もしくは0にすることで、有意係数の絶対値を減少せしめ、2値化後のシンボル数を減少させる。
また、シンボル数推定手段108は、当該フレームの符号化処理が規定時間内に収まるよう、予測手段101における符号化パラメータを制御する。
具体的には、I_PCM符号化モードのような、CABAC符号化が適用されない、すなわち2値化シンボルを用いない符号化を行う。
上記I_PCM符号化モードを適宜用いることで算術符号化シンボル数を抑制することが可能となる。上記の量子化パラメータおよび符号化パラメータ制御処理は、符号化対象ブロックの符号化を最初からやり直す際に適用しても良い(2パス制御)し、次の符号化対象以降の処理で用いても良い(1パス制御)。
図6に本実施形態における量子化パラメータの1パス制御の例のフローチャートを示す。まず、ステップS601においては符号化対象ブロックの量子化を行う。
ステップS602では、ブロック中の有意係数をもとに、現ブロックの2値化シンボル数を予測する。
ステップS603では、ステップS602で予測したシンボル数から、現在までの総予測シンボル数を求める。
ステップS604では、総予測シンボル数および現在までに符号化したマクロブロック数から、図8のような、予測シンボル数とマクロブロック数の関係のグラフの傾きαを求める。
ステップS605では、ステップS604で求めた傾きαおよび1フレームあたりの総マクロブロック数とから、1フレーム全てを符号化したときの総シンボル数を予測する。
ステップS606では、ステップS605で予測した総シンボル数と、処理可能なシンボル数を比較し、予測した総シンボル数が大きければステップS607へ、そうでないならステップS608へ処理を移る。
ステップS607では、次回以降のマクロブロックの量子化に用いる量子化スケール値を増大させる。ステップS608では、当該マクロブロックの算術符号化を行う。
ステップS609では、当該マクロブロックの符号化で全てのマクロブロック符号化を終了したかを調べ、全て符号化済みなら終了、そうでないなら、次のマクロブロックの符号化へ移る。
図7に本実施形態における量子化パラメータの2パス制御の例のフローチャートを示す。まず、ステップS701においては符号化対象ブロックの量子化を行う。
ステップS702では、ブロック中の有意係数をもとに、現ブロックの2値化シンボル数を予測する。
ステップS703では、ステップS702で予測したシンボル数から、現在までの総予測シンボル数を求める。
ステップS704では、総予測シンボル数および現在までに符号化したマクロブロック数から、図8のような、予測シンボル数とマクロブロック数の関係のグラフの傾きαを求める。
ステップS705では、ステップS704で求めた傾きαおよび1フレームあたりの総マクロブロック数とから、1フレーム全てを符号化したときの総シンボル数を予測する。
ステップS706では、ステップS705で予測した総シンボル数と、処理可能なシンボル数を比較し、予測した総シンボル数が大きければステップS707へ、そうでないならステップS708へ処理を移る。
ステップS707では、マクロブロックの量子化に用いる量子化スケール値を増大させ、ステップS701へ戻り当該マクロブロックの量子化処理をやり直す。ステップS708では、当該マクロブロックの算術符号化を行う。
ステップS709では、当該マクロブロックの符号化で全てのマクロブロック符号化を終了したかを調べ、全て符号化済みなら終了、そうでないなら、次のマクロブロックの符号化へ移る。
上述の通り、量子化された変換係数ブロック中の有意係数をもとに2値化後のシンボル数を予測し、符号化パラメータを変える事で2値化後のシンボル数を制御する。そうすることで算術符号化に要する処理時間を制御することができ、結果的に符号化処理時間を保証することが可能となる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2に実施の形態における画像符号化装置を用いたH.264 CABAC方式符号化の手順を、図面を参照して説明する。
図2において、符号化対象フレームの画像データが予測手段201へ入力される。また、参照画像メモリ212には、時間的に前後するフレームの画像データが格納されている。
予測手段201は符号化対象の画像データ及び参照画像メモリ212を参照し、画像の空間的及び時間的相関を利用した予測を行う。直交変換手段202は各予測画素ブロックの予測画素データに対し直交変換を行い、直交変換係数データから構成される変換係数ブロックを生成する。
量子化手段203は定められた量子化パラメータ値を用い、変換係数ブロック中の各直交変換係数データに対し量子化を行い、量子化された変換係数ブロックを生成する。
量子化された変換係数ブロックはエントロピー符号化手段204で符号化されビットストリームが生成される。
またその一方で、逆量子化手段209、逆直交変換手段210、再構成手段211で、それぞれ量子化手段203、直交変換手段202、予測手段201でなされた逆の処理によって、画像データが再構成される。
再構成された画像データは参照画像メモリ212に格納される。エントロピー符号化手段204の内部では、入力である量子化された変換係数ブロックの有意係数(絶対値が0より大きい変換係数)が2値化手段によってビット列であるシンボルに変換される。
またコンテキスト生成手段207では、入力である量子化された変換係数ブロック中の値に基づき、符号化結果たる2値信号の発生確率を定める算術符号コンテキスト情報が生成される。
算術符号化手段206では、シンボルの値及びコンテキスト情報に基づき、シンボルを1ビットずつ符号化を行い、符号化結果である0,1のビットストリームを出力する。
本実施形態では、直交変換手段202で生成された変換係数ブロックをもとに、シンボル数推定手段208が2値化後のシンボル数を推定する。
シンボル数推定手段208は、ブロック中の各有意係数の個数及び絶対値の大きさから、2値化手段205で生成されるシンボル数、すなわち算術符号化に要する処理時間を推定する。
シンボル数推定手段208は、当該フレームの符号化処理が規定時間内に収まるよう、量子化手段203における量子化パラメータを制御する。
量子化パラメータの制御方法について図8および図10を用いて詳細に説明する。図8は横軸に符号化を行ったマクロブロック(MB)数、縦軸に算術符号化を行ったシンボル数をとったグラフを示す。1フレームあたりの総MB数をNとする。
算術符号化手段の性能から、所定の処理速度を満たすために許容される1フレームあたりの最大シンボル数Smaxが決まる。
しかしながら正確なシンボル数は実際に2値化を行った後でしかわからないので、本実施形態ではブロック中の各有意係数に簡易量子化処理を行い、その絶対値の大きさをもとに量子化パラメータを制御する。
具体的には、各有意係数に対し、量子化スケール値に最も近い2のべき乗数で除算を行い、その値の絶対値の大きさを用いる。上記除算はビットシフト操作だけで可能なため高速に演算可能である。
図10は横軸に符号化を行ったマクロブロック(MB)数、縦軸にブロック内の有意係数の簡易量子化処理後の絶対値の総和をとったグラフを示す。
2値化シンボルの数は量子化後の有意係数の大きさと相関があるので、所定の処理速度を満たすために許容される1フレームあたりの有意係数の簡易量子化処理後の絶対値の総和C'maxが、最大シンボル数Smaxに基づいて決まる。
図10で、i番目のMB符号化時点での有意係数の簡易量子化処理後の絶対値の総和を
C'とする。この時点での当該グラフの傾きαはC'/iであらわされる。
ここで、全てのMBを符号化したとき、算術符号化された有意係数の簡易量子化処理後の絶対値の総和は、許容される1フレームあたりの有意係数の簡易量子化処理後の絶対値の総和C'maxを上回る、すなわちα・N> C'maxとなることが予想される。すなわちこのままでは所定の処理速度を満たすことが出来ない。
そこで、量子化パラメータを制御することで当該グラフの傾きαを減少させ、1フレームの総MB(N)の符号化処理が完了した時点で総シンボル数がC'maxを超えないようにする。
具体的には、量子化パラメータを増大させることで、各ブロックの変換係数の値を小さくする、もしくは0にすることで、有意係数の絶対値を減少せしめ、2値化後のシンボル数を減少させる。
図11に本実施形態における量子化パラメータ制御の例のフローチャートを示す。まず、ステップS1110においては、符号化対象ブロック内の各データに対し直交変換を行う。
ステップS1102では、直交変換後のブロック中の有意係数に簡易量子化処理を行い、得られた有意係数の絶対値から、現ブロックの2値化シンボル数を予測する。
ステップS1103では、ステップS1102で予測したシンボル数から、現在までの総予測シンボル数を求める。
ステップS1104では、総予測シンボル数および現在までに符号化したマクロブロック数から、図8のような、予測シンボル数とマクロブロック数の関係のグラフの傾きαを求める。
ステップS1105では、ステップS1104で求めた傾きαおよび1フレームあたりの総マクロブロック数とから、1フレーム全てを符号化したときの総シンボル数を予測する。
ステップS1106では、ステップS1105で予測した総シンボル数と、処理可能なシンボル数を比較し、予測した総シンボル数が大きければステップS1107へ、そうでないならステップS1101へ処理を移る。
ステップS1107では、当該マクロブロックの量子化に用いる量子化スケール値を増大させる。
ステップS1101では、当該マクロブロックの量子化を行う。ステップS1108では、当該マクロブロックの算術符号化を行う。
ステップS1109では、当該マクロブロックの符号化で全てのマクロブロック符号化を終了したかを調べ、全て符号化済みなら終了、そうでないなら、次のマクロブロックの符号化へ移る。
上述の通り、変換係数ブロック中の有意係数に簡易量子化処理を行い、その絶対値をもとに2値化後のシンボル数を予測し、予測に応じて量子化スケール値を変える事で2値化後のシンボル数を制御する。そうすることで算術符号化に要する処理時間を制御することができ、結果的に符号化処理時間を保証することが可能となる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態における画像符号化装置を用いたH.264 CABAC方式符号化の手順を、図面を参照して説明する。
図3において、符号化対象フレームの画像データが予測手段301へ入力される。また、参照画像メモリ312には、時間的に前後するフレームの画像データが格納されている。
予測手段301は符号化対象の画像データ及び参照画像メモリ312を参照し、画像の空間的及び時間的相関を利用した予測を行う。
直交変換手段302は各予測画素ブロックの予測画素データに対し直交変換を行い、直交変換係数データから構成される変換係数ブロックを生成する。
量子化手段303は定められた量子化パラメータ値を用い、変換係数ブロック中の各直交変換係数データに対し量子化を行い、量子化された変換係数ブロックを生成する。
量子化された変換係数ブロックはエントロピー符号化手段304で符号化されビットストリームが生成される。
またその一方で、逆量子化手段309、逆直交変換手段310、再構成手段311で、それぞれ量子化手段303、直交変換手段302、予測手段301でなされた逆の処理によって、画像データが再構成される。再構成された画像データは参照画像メモリ312に格納される。
エントロピー符号化手段304の内部では、入力である量子化された変換係数ブロックの有意係数(絶対値が0より大きい変換係数)が2値化手段によってビット列であるシンボルに変換される。
またコンテキスト生成手段307では、入力である量子化された変換係数ブロック中の値に基づき、符号化結果たる2値信号の発生確率を定める算術符号コンテキスト情報が生成される。
算術符号化手段306では、シンボルの値及びコンテキスト情報に基づき、シンボルを1ビットずつ符号化を行い、符号化結果である0,1のビットストリームを出力する。
本実施形態では、符号化時間測定手段308が算術符号化処理に要した時間を計測する。符号化時間測定手段308は、計測した時間に応じて、当該フレームの符号化処理が規定時間内に収まるよう、量子化手段303における量子化パラメータを制御する。
量子化パラメータの制御方法について図12を用いて詳細に説明する。図12は横軸に符号化を行ったマクロブロック(MB)数、縦軸に算術符号化に要した時間をとったグラフを示す。1フレームあたりの総MB数をNとする。
所定の処理速度を満たすために許容される1フレームあたりの最大符号化処理時間をTmaxとする。
図12で、i番目のMB符号化時点での算術符号化に要した時間の総和をTとする。こ
の時点での当該グラフの傾きαはT/iであらわされる。
ここで、全てのMBを符号化したとき、算術符号化に要する時間の総和は、許容される1フレームあたりの最大符号化処理時間Tmaxを上回る、すなわちα・N> Tmaxとなることが予想される。すなわちこのままでは所定の処理速度を満たすことが出来ない。
そこで、量子化パラメータを制御することで当該グラフの傾きαを減少させ、1フレームの総MB(N)の符号化処理が完了した時点で総処理時間がTmaxを超えないようにする。
具体的には、量子化パラメータを増大させることで、各ブロックの変換係数の値を小さくする、もしくは0にすることで、有意係数の絶対値すなわち2値化後のシンボル数を減少させることで、算術符号化に要する時間を減少させる。
図13に本実施形態における量子化パラメータ制御の例のフローチャートを示す。まず、ステップS1301においては符号化対象ブロック内の各データに対し量子化を行う。
ステップS1308では、符号化対象ブロックを算術符号化する。ステップS1302では、算術符号化に要した時間を計測する。
ステップS1303では、ステップS1302で計測した処理時間から、現在までの総処理時間を求める。
ステップS1304では、総処理時間および現在までに符号化したマクロブロック数から、図12のような、処理時間とマクロブロック数の関係のグラフの傾きαを求める。
ステップS1305では、ステップS1304で求めた傾きαおよび1フレームあたりの総マクロブロック数とから、1フレーム全てを符号化したときの総処理時間を予測する。
ステップS1306では、ステップS1305で予測した総処理時間と、許容される1フレームあたりの最大符号化処理時間を比較し、予測した総処理時間が大きければステップS1307へ、そうでないならステップS1309へ処理を移る。
ステップS1309では、当該マクロブロックの符号化で全てのマクロブロック符号化を終了したかを調べ、全て符号化済みなら終了、そうでないなら、次のマクロブロックの符号化へ移る。
上述の通り、算術符号化に要する処理時間を計測、累算し、その値をもとに1フレーム全てを符号化したときの総処理時間を予測し、予測に応じて量子化スケール値を変える事で2値化後のシンボル数を制御する。そうすることで算術符号化に要する処理時間を制御することができ、結果的に符号化処理時間を保証することが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を用いても良い。この場合には記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって本発明の目的が達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行う場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。この場合には、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る画像符号化装置のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像符号化装置のブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像符号化装置のブロック図である。 2値化処理の説明図である。 TUおよび指数ゴロム方式2値化処理の説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像符号化装置における1パス処理を説明するためにフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る画像符号化装置における2パス処理を説明するためのフローチャートである。 符号化マクロブロック数と2値化シンボル数との関係のグラフを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る符号化マクロブロック数と有意係数の絶対値の総和との関係のグラフを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る符号化マクロブロック数と簡易量子化後の有意係数の絶対値の総和との関係のグラフを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像符号化装置における処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る符号化マクロブロック数と符号化処理時間の総和との関係のグラフを示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像符号化装置における処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
101、201、301 予測手段
102、202、302 直交変換手段
103、203、303 量子化手段
104、204、304 エントロピー符号化手段
105、205、305 2値化手段
106、206、306 算術符号化手段
107、207、307 コンテキスト生成手段
108、208、 シンボル数推定手段
109、209、309 逆量子化手段
110、210、310 逆直交化手段
111、211、311 再構成手段
112、212、312 参照画像メモリ
308 符号化時間測定手段

Claims (9)

  1. 入力画像にブロック単位で直交変換を行う直交変換手段と、
    前記直交変換手段から入力される変換係数に対して量子化処理を行う量子化手段と、
    前記量子化手段から入力される量子化後の変換係数を2値化してシンボルに変換する2値化手段と、
    前記2値化手段から入力されるシンボルを算術符号化する算術符号化手段と、
    前記量子化手段から出力される量子化後の変換係数の値を入力として、前記算術符号化手段に入力されるシンボル数を推定するシンボル数推定手段とを備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 入力画像にブロック単位で直交変換を行う直交変換手段と、
    前記直交変換手段から入力される変換係数に対して量子化処理を行う量子化手段と、
    前記量子化手段から入力される量子化後の変換係数を2値化してシンボルに変換する2値化手段と、
    前記2値化手段から入力されるシンボルを算術符号化する算術符号化手段と、
    前記直交変換手段から出力される変換係数の値を入力として、前記算術符号化手段に入力されるシンボル数を推定するシンボル数推定手段とを備えることを特徴とする画像符号化装置。
  3. 前記シンボル数推定手段は、入力される変換係数中の有意係数の個数を用いてシンボル数を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
  4. 前記シンボル数推定手段は、入力される変換係数中の有意係数の絶対値を用いてシンボル数を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
  5. 前記シンボル数推定手段は、予め定められた規定時間内で算術符号化が終了するように符号化パラメータの値を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
  6. 前記符号化パラメータとして量子化スケール値を用いることを特徴とする請求項に記載の画像符号化装置。
  7. 前記2値化手段は、2値化の方式としてトランケーテッド・ユーナリ(Truncated Unary)符号化方式を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
  8. 前記2値化手段は、2値化の方式として指数ゴロム(Exponential−Golomb)符号化方式を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
  9. 前記算術符号化手段は、算術符号化の方式としてCABAC(Context−based Adaptive Binary Arithmetic Coding)方式を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
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