JP4790240B2 - フィードバック制御型乾式スペーサ散布装置。 - Google Patents

フィードバック制御型乾式スペーサ散布装置。 Download PDF

Info

Publication number
JP4790240B2
JP4790240B2 JP2004266301A JP2004266301A JP4790240B2 JP 4790240 B2 JP4790240 B2 JP 4790240B2 JP 2004266301 A JP2004266301 A JP 2004266301A JP 2004266301 A JP2004266301 A JP 2004266301A JP 4790240 B2 JP4790240 B2 JP 4790240B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
spraying
amount
spray
buffer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004266301A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006084500A (ja
Inventor
小林  芳樹
健実 唐沢
Original Assignee
株式会社ゼビオス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ゼビオス filed Critical 株式会社ゼビオス
Priority to JP2004266301A priority Critical patent/JP4790240B2/ja
Publication of JP2006084500A publication Critical patent/JP2006084500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4790240B2 publication Critical patent/JP4790240B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Description

本発明は、液晶表示基板製造工程の中で液晶セルに重ね合わせする表示素子間のギャップを精度よく、均一に出すために微小規定サイズの球形スペーサを散布するための乾式スペーサ散布装置に係り、より詳しくは、散布されたスペーサの帯電量を検出し、この検出した値に基づいて、より正確にスペーサを散布可能にしたフィードバック型乾式スペーサ散布装置に関する。
液晶セルの組み立て工程においては、表示素子間のギャップを精度よく、均一に出すために、微小規定サイズの球形スペーサを基板上に散布することが行われており、このスペーサ散布の方式としては、湿式散布方式と乾式散布方式とがある。
ここで、湿式散布方式は、溶媒中にスペーサを分散し、液体として散布することによって、基板上にスペーサを均一に分布させる方式であり、この方式では、装置が安価であり、スペーサ自体が帯電しないので、外部の静電気や周囲の影響を最小限にして散布することができるという利点があり、捩れネマティック方式や、超捩れネマティック方式液晶素子では多数使用されている。
しかし、この方式では、液体としての溶媒が基板に到達するまでに確実に乾燥している必要があり、さもないと基板上の溶媒の乾燥にしたがってスペーサが凝集してしまうため、溶媒に揮発性の液体を用いて、チャンバ内を高温にして乾燥させなければならない。また、散布過程で凝集が生じやすいことから、スペーサ分散液の準備段階から装置における散布の瞬間まで厳重な管理が必要とされる。
一方、乾式散布方式は、スペーサ自体を供給して散布する方式であり、スペーサに何も加える必要がないために、準備は非常に簡単である。そして、この乾式散布方式には、スペーサを気流に乗せて圧送、散布する帯電方式と、強制的に帯電させて散布する静電方式が一般的であり、静電方式は、スペーサを高電圧に帯電させるために、気流に乗せることなく散布できるので、スペーサの使用効率が良くなるという利点がある反面、広範囲の散布には適さず、また、高電圧に帯電したスペーサがそのまま基板上に到達するので、基板上のパターン破壊などに至る危険性がつきまとうという問題がある。一方、帯電方式は、スペーサを分離、分散させることが難しく、さまざまな工夫やノウハウが必要であるが、スペーサの帯電が少ないので、静電方式のような問題は生じない。
ところで、現在、表示素子として、液晶セルは一般に広く使用されるようになり、さまざまな要求に合わせて表示構造の異なる液晶セルが使い分けられているが、このような種類の増加やサイズの大型化などの表示素子としての応用範囲が広がるにつれ、要求も多様化し、それに対応して多種類のスペーサが開発されており、例えば、1μm程度の微小粒径のスペーサも開発されている。また、基板材料もガラスのみならずプラスチックフィルムへの散布の要求もなされている。これに対し、現在の散布装置は、高速化、信頼性も含めた性能を必ずしも満足させるものではなく、このため、より高性能化して多岐にわたる要求に応えることが可能なスペーサ散布装置が求められている。
そのために、本出願人は過去において、このような要求等に応えるため、スペーサの準備と取り扱いが簡単であり、大型の基板に対応することができ、小径のスペーサから大径のスペーサまでを、ガラス基板のみならずフィルム基板にも散布することができ、スペーサの散布効率が高く、散布動作が高速で信頼性の高い乾式スペーサを提案した。
特開2002−148635号公報
ところで、最近では特に表示サイズの大型化が要求されると同時に、表示素子としての応用範囲が更に広がり、装置の性能、散布効率、散布個数の安定性向上、スペーサ使用効率などますます厳しいものが必要とされて来ている実情がある。
そこで、本発明は、従来のようなスペーサの体積や重量秤量方式と異なり、新たに帯電量検出フィードバック方式を採用することによって、今後のより一層厳しい要求に応えることが可能な乾式スペーサ散布方法及び装置を提供することを課題としている。
本発明は、秤量チャンバ、スペーサ圧送配管を有する乾式スペーサ散布装置に於いて、散布スペーサの帯電量をモニタリングする散布スペーサ帯電量検出センサを設け、散布開始と同時に前記センサにより帯電量をモニタリングし、モニタ値が設定散布帯電量に達するまで散布を継続し、モニタ値が設定散布帯電量に達したときに散布を終了することを可能にしたことを特徴としている。
本発明では、散布しているスペーサの帯電量を検出するとともにこの検出値に基づいてスペーサの散布量を制御している。即ち、本発明は、従来の散布機と根本的に異なり、散布前にスペーサ散布量を重量や体積などを物理的方式で秤量した後に散布する、あるいは秤量しながら散布するのではなく、散布スペーサを電気信号としてとらえ制御する方式であり、また、検出量に応じて送出量を制御すると同時に全体散布量も検出結果によって判断し散布完了とするフィードバック方式であるために、従来のようなスペーサの体積や重量秤量方式と異なり、安定したスペーサの散布が可能である。
本発明の乾式スペーサ散布装置では、秤量チャンバ、散布チャンバ、スペーサ圧送配管、及び散布チャンバ内に設けられた散布ノズルを有するとともに、スペーサ圧送配管又は散布テーブルに、散布スペーサの帯電量を検出するとともに検出した帯電量をフィードバックするためのスペーサ帯電量検出センサを設けている。
そして、スペーサの散布開始と同時に前記センサにより散布されたスペーサの帯電量をモニタリングするとともにこの検出値をフィードバックし、フィードバックされたモニタ値が設定散布帯電量に達するまで散布を継続し、モニタ値が設定散布帯電量に達したときに散布を終了可能としている。
ここで、前記秤量チャンバ内に、スペーサを安定して送出するために、振動を有するホッパブロック、バッファブロック及びフィードブロックを、各ブロックを独立に振動制御可能に設けるとよく、またこのとき、前記バッファブロック内に、バッファ内のスペーサ量の上限及び下限を検出するためのスペーサ量検出センサを設けるとよい。
本発明の乾式スペーサ散布装置(以下単に「散布装置」という。)の実施例について図面を参照して説明すると、図1は本実施例の散布装置の全体図であり、図においてAはスペーサ秤量ユニット、Bは散布チャンバである。即ち、本実施例の散布装置は、散布チャンバBとスペーサ秤量ユニットAとを主ユニットとしている。
そして、散布チャンバB内における天井部分には散布ノズルB1が取り付けられており、この散布ノズルB1は、スペーサ圧送配管A5を介して、秤量ユニットA内の秤量チャンバA2に連結されている。
また、散布チャンバB内における下方には、スペーサを散布する基板を置くワーク台B2が配置されているとともに、このワーク台B2の下方側には排気口B3が設けられている。
次に、スペーサ秤量ユニットAには、秤量制御ボックスA1、秤量チャンバA2が配置されており、更に、秤量チャンバA2内には、図2に示すように、秤量チャンバA2にスペーサの収容と圧送配管A5への送出を制御するフィーダユニットA200が収容されており、送出スペーサは、圧送配管A5によって散布チャンバ内のノズルB1に導かれる。
また、スペーサ秤量ユニットA内における圧送配管A5の近くには、送出スペーサ量検出のための帯電量センサA3(センサは接触または非接触タイプの双方が考えられるが、本実施例においては非接触タイプのものを用いている。)が配置されており、更に、スペーサ秤量ユニットA内における下方側には、装置全体を制御する電源、CPUなどが収容された制御部A4が配置されている。
即ち、本実施例の散布装置では、散布前にスペーサ散布量を重量や体積などを物理的方式で秤量した後に散布する、あるいは秤量しながら散布するのではなく、散布スペーサ量を電気信号としてとらえて制御すること、検出量に応じて送出量を制御すると同時に全体散布量も検出結果によって判断して散布完了とするフィードバック方式を可能にしたことを特徴としており、この点が従来の散布機と根本的に異なる部分である。そして、これにより、装置の性能向上のみならず、大幅な装置コストダウン、ランニングコストダウンを達成でき、運用上の利点も確認することができた。
次に、前記秤量チャンバA2について図2を用いて説明すると、秤チャンバA2内には、図3に示されるフィーダユニットA200が収容されており、上方には、フィーダユニットA200内にスペーサ供給ホッパA201にスペーサを入れるためのチャンバ扉A20が用意されている。
また、秤量チャンバA2には、秤量チャンバA2に内圧(スペーサ圧送圧)を与える配管A21が接続されている。なお、図2においてA22は、秤量チャンバA2内に収容されているフィーダユニットA200に使用されている電気部品に接続されている配線を示しており、更に、A23は、外部排気に接続される配管でフィーダユニットA200に接続されているものである。更にまた、A5は、散布チャンバBの天井に取り付けられている散布ノズルB1にスペーサを送出するための圧送配管であり、この圧送配管A5もまたフィーダユニットA200に接続されている。
次に、前記フィーダユニットA200について図3を用いて説明すると、本実施例においてフィーダユニットA200は、ホッパブロック、バッファブロック、フィードブロック及びセンサで構成されている。
まず、ホッパブロックは、外部からスペーサを供給するホッパA201と、ホッパ取付板A202、及び振動板A203からなっており、更に、図示を省略するが、前記振動板A203には、振動源としてのピエゾ素子が設けてある。
次に、前記バッファブロックは、底部に振動によってスペーサが送出される穴A212を有しており、スペーサを一定量確保しておくバッファA210と振動源としてのピエゾ素子に連結し、バッファを振動させる振動板A211から成っている。
また、フィーダブロックは、スペーサが流れるように下方斜め溝A222を有するフィーダA220と振動源としてのピエゾ素子に連結し、バッファを振動させる振動板A221から成っている。そして、フィーダ溝A222の直ぐ下に散布スペーサを散布ノズルB1に導く圧送配管A5の一端が配置されるようになっている。
そしてそのほかに、センサとしてバッファA210のスペーサ供給上限を検出するためのファイバビームセンサA204、205と下限を検出するためのセンサブロックがあり、センサブロックは、バッファA210の内部中間に差し込まれた金属製パイプA230と、パイプの開閉を制御するソレノイドを持つ密閉されたシャッタボックス(図示せず)及びセンサアンプA231(センサは接触または非接触タイプの双方が考えられるが、本実施例においては非接触タイプのものを用いている。)から成っている。また、シャッタボックスには、金属製パイプA230から送出されるスペーサの排出口A233があり、送出スペーサは外部からの配管A23によって排気されるようになっている。
次に、本実施例の回路構成について説明すると、図4は秤量ユニットAの制御の全体回路構成を示した図であり、図において1は、装置全体を制御する電源、CPUなどが収容されている制御部A4のCPUを示している。そして、CPU制御線A21は秤量制御ボックスA1の各回路に接続され、各回路の出力は秤量チャンバA2の制御部品及びスペーサ圧送配管A5のセンサアンプA3に接続されている。
また、図において2は、秤量チャンバA2のD/Aコンバータを持つ内圧設定制御回路で出力電圧が電空レギュレータ3に接続されている。そして、出力される圧力気体は配管(図2におけるA21)で秤量チャンバA2に送られ、その結果、秤量チャンバ全体に設定された内圧が与えられる。
次に、図において4は発振器を持つホッパピエゾドライバで、5が出力に接続されているピエゾ素子である。そして、CPU1の制御命令によりホッパが振動してスペーサがバッファ(図3におけるA210)に供給される。また、6はバッファピエゾ制御回路とピエゾドライバで、7が出力に接続されているピエゾ素子である。そして、CPU1の制御命令によりバッファが振動しスペーサがフィーダ溝(図3におけるA222)に落とされる。なお、バッファピエゾ制御回路6、一般的な回路であり特に図示しないが、発振器と周波数変調回路を持ち、周波数の設定によって、バッファから送出するスペーサ量を制御可能にしている。
また、図において8は、発振器を持つフィーダドライバで、9が出力に接続されているピエゾ素子であり、更に、10はファイバセンサアンプでA204が発光ファイバヘッドである。
次に、センサはホッパA201下端(スペーサ出口)とバッファA210の上端の間に配置され、ホッパから供給されるスペーサのバッファ収容量の上限設定位置を決めるために設けられている。
また、A231は帯電センサアンプで、金属パイプA230近くに設定されている。パイプの一端はバッファA210の中間に差し込まれており、ホッパから供給されるスペーサのバッファ収容量の下限設定位置を決めるために設けられている。そして、パイプの反対側にはシャッタソレノイドを収容したシャッタボックスA232があり、パイプは電気的に絶縁されている。なお、11はソレノイドドライバ、12はシャッタソレノイドであり、CPU1のシャッタON−OFF制御命令によってパイプの開閉を可能としている。また、図において13は散布量制御回路であり、CPU1からの制御線と圧送配管A5に接続された散布帯電センサA3の出力線が接続されている。
次に、散布制御とタイミングについて説明すると、図5は散布量制御回路13の内部基本回路を示した図であり、また図6は散布タイミングチャートであり、スペーサ圧送は移管A5に接続された散布帯電検出センサA3の出力は絶対値アンプ141に接続され、アンプ141の出力は、四つのコンパレータ143〜146の各入力に接続されている。
次に、図において142はD/Aコンパレータで、CPU1は散布量を142aを通してD/Aコンパレータに設定する。また、D/Aコンパレータ142の出力は四つの抵抗Rによって等分化され各等分出力が143〜146の各コンパレータの他方の入力に接続されている。そしてこの結果、散布開始後、設定散布帯電量の各1/4に達する毎に順次コンパレータ出力をONにするようになっている。なお、図6のTCH1は散布中フラッグを示し、TCH2は圧送配管A5の帯電量すなわち散布帯電検出センサA3の出力を示し、2a、2b、2c、2dは設定散布帯電量の1/4〜4/4を示している。また、図5におけるコンパレータ出力146b、145b、144b、143bが図6におけるTCH21、TCH22、TCH23、TCH24に対応している。
なお、本実施例において前記散布ノズルB1としてはマルチプレクサノズルを用いているが、図7はこのマルチプレクサノズルによる散布エリア概念図であり、図におけるSPA1〜4は、マルチプレクサノズルでの散布領域1〜4のタイミングを示している。即ち、図7においては、散布ガラス(正方外周)と各タイミングでの散布エリア(SPA1〜4)を示し、中心に仮想ノズルB1を示している。
次に、以下において、散布動作の原理について、具体的実施例を基に通常の散布動作の順序に従い説明する。なお、フィーダユニットのホッパ(図3におけるA201)にはスペーサが供給されているものとする。
(1)散布(帯電)量設定
装置パネルから希望する散布数に対応する帯電量(本実施例ではQ)を設定すると、CPU1には秤量御ボックス(図1におけるA1)内の散布量制御回路(図4における13)のD/Aコンバータ(図5における142)に帯電量をセットする。
(2)校正動作スイッチON
校正スイッチを押すことにより、動作前処理を終えてから散布校正動作に入る。ここで「散布校正」とは、設定散布(帯電)量に適切な制御条件パラメータを探し、校正パラメータをセットしてから正規散布動作の開始を行うことによって、通常行われるダミー散布を自動化すると同時に手作業を減らすことであり、結果として、早く安定した散布ラインを立ち上げることができる。設定散布(帯電)量など散布条件を以前のまま変更しないで散布する場合には校正動作は必要ないが、本実施例では帯電量を新規に設定したものとして説明する。
(3)動作前処理
校正前処理として、圧送圧出力、バッファへのスペーサ供給を行う。
まず、制御CPU1は秤量チャンバ内圧設定制御回路(図4における2)のD/Aコンバータに規定の圧力をセットし電空レギュレータ(図4における3)をONする。そして、同時にホッパピエゾドライバ(図4における4)をONし、フィーダユニットのホッパ(図3におけるA201)に振動を加えてバッファA210に適正なスペーサ量を確保する。適正なスペーサ量とは、全体回路構成で述べたバッファ収容量の上限設定位置を検出するファイバセンサ10と下限設定位置を検出する帯電センサA231の間にスペーサ充填面があることである。ファイバセンサ10の検出方法は、ホッパの振動を間欠動作させ、振動OFF時にセンサがONになった時点でホッパへの供給を終了する。
一方、下限位置の検出方法は次の通りである。即ち、まず検知タイミングで一瞬シャッタソレノイドをONにする。この時、金属パイプ230の先端までスペーサがあれば、秤量チャンバ(図2におけるA2)の内圧とシャッタ部と排気に接続された配管(図2におけるA23)の圧力差によって金属パイプの中をスペーサが急速に流れ金属パイプに摩擦帯電が起こる。この時の帯電量を帯電センサA231によって検知する。なお、図示していないが、検出に先立ってパイプを接地し帯電を初期化しておくことは当然必要である。またこの他、散布に先立ち、散布チャンバ(図1におけるB)の内壁には高電圧を加えておくことが必要である。
(4)校正動作開始
次に、CPU1は、フィーダユニット(図3)のバッファA210とフィーダA220のピエゾ振動動作を開始する。前述したようにバッファA210には周波数変調回路があり、散布量やスペーサの出具合(A212)によってスペーサ送出量を制御可能としている。
一方、フィーダA220はバッファA210から送出されたスペーサをフィーダ溝A222に連続的に一様な流れを生じるように、あらかじめ決められた設定周波数で動作する。
本実施例においてこの二つの制御は大変重要である。バッファA210の制御は、可変する設定散布量に合わせてスペーサ送出量を制御することによって処理時間を均一にすること(インライン量産機にとっては絶対条件である。)とスペーサという粉体の性質上流動性が刻々と変化する特性を補正する必要がある。
このために、前述したように、バッファへのスペーサ収容量を一様にするだけでなく、スペーサ送出量を制御することは本件装置にとって重要である。
また、本実施例のようにバッファA210での周波数変調回路制御されたスペーサは送出量が断続的な流れを生じやすい。この様な増減のあるスペーサを圧送配管(図3におけるA5)をフィードバック制御しながら散布する本実施例の装置では、配管内を流れる遅延時間分の散布量にバラつきを生じる結果となる。この様に増減のあるスペーサをフィーダA220の制御によって連続的一様な流れとなったスペーサをフィーダ溝A222から落下させ秤量チャンバ(図2)の内圧によって圧送配管A5に吸い込ませ散布することによって遅延時間分の量を一定にし、散布数を安定させているのである。
(5)校正動作制御
次に、バッファA210のスペーサ送出量制御を中心に校正動作について説明すると、校正動作開始にあたってあらかじめ決めた初期制御パラメータ(本実施例では周波数制御値をNとして説明する。)をセットしてから校正散布制御を開始する。
バッファA210とフィーダA220のピエゾ振動動作を開始すると、フィーダ溝A222から落下したスペーサは秤量チャンバA2全体の内圧によって、直ぐ下にある圧送配管A5に吸い込まれ散布チャンバにあるマルチプレクサノズルから散布圧によって拡散して領域1を散布し始める(図6,7におけるSPA1)。そして、圧送配管A5は、接地リセットした後、散布帯電検出センサA3から絶対値アンプ141で散布(帯電)量計測を開始する(なお、絶対値アンプ141は使用スペーサによって帯電極性が変わるので常に+極性として取り扱うために設けたものである。)。
そして同時に、CPU1が散布時間の計測を始める。こうして帯電計測量がQ・1/4に達するとコンパレータ出力146bをCPUが感知し、散布領域2(図6、7におけるSPA2)の散布を指令する。
また、散布1の散布計測時間を規定値(本実施例においてはT=3秒として説明)T秒よりも長かった場合は、バッファA210のスペーサ送出量周波数制御値をN−1に、短かった場合にはN+1に設定して散布を続行する。
同様に帯電計測量がQ・2/4に達するとコンパレータ出力145bを感知し、散布領域3(図6、7におけるSPA3)の散布の指令とスペーサ送出量周波数制御値の設定を行い散布する。
こうして帯電計測量がQ・3/4に達するとコンパレータ出力144bを感知し、散布領域4(図6、7におけるSPA4)の散布の指令とスペーサ送出量周波数制御値の設定を行い散布し、帯電計測値がQ・4/4に達したコンパレータ出力143bを感知した時点で、ガラス1枚分の1回の校正散布を終了する。この時点で散布SPA1〜4の各散布時間Ts(本実施例ではT±1秒として説明)が2<Ts<4秒に入ったかを判定し、判定結果がGOならば校正動作を完了する。一方、判定結果がNGならば再度校正散布の2回目を開始し、GOの判定時点で校正動作を完了する。

(6)散布動作スイッチON
散布動作前処理として、圧送圧出力、バッファへのスペーサ供給を行う。
(7)散布動作開始
校正動作と同様にフィーダユニット(図3)のバッファA210とフィーダA220のピエゾ振動動作を開始する。バッファの周波数制御値は当然校正動作完了時の値から動作を開始する。
(8)散布動作制御
校正動作と同じシーケンスで、バッファのスペーサ送出量周波数制御を行いながら散布を行うが、計測散布時間Tsについては規定範囲を超えた場合はエラーとなる点が校正動作と異なる。
このように、スペーサ送出量を制御することによって安定した散布と散布時間(4Ts)を得ることが可能となる。また、インライン散布機の場合は散布前処理でのバッファ制御で、規定時間内にバッファ収容量が一定値に達しない場合はホッパのスペーサが空であるとして警報を出すことになる。
このように、本実施例では、従来の散布装置及び散布方法と異なり、密閉秤量チャンバを設けているため、スペーサは圧送圧のN2にさらされるだけで湿度の影響を受けず流動性を今まで以上に維持することが可能である。また、スペーサに対してすり切るなどの外力を一切加えることがないので、スペーサ表面または固着スペーサなどの表面コーティング膜を損なうことなく安定したスペーサ粉体の散布が可能である。
また、スペーサ帯電フィードバック方式にすることで、秤量皿が不要となり、更にすり切り分の損失も無くスペーサの使用効率も約20〜25%アップすることができた。少量多品種のスペーサに対してもバッファ収容量だけでも散布出来、周囲もスペーサでほとんど汚されることもないので、変更時のクリーニング時間、手間も大幅に短縮できるなど大きな実効効果が得られた。
更に、散布帯電量を設定し、散布帯電リアルタイム計測量フィードバック方式であるがゆえに散布間隔が一定で無い様な場合(ガラス取り出し時間差)のスペーサの落下時間による散布個数の変動補正など散布しながらの個数補数制御や散布帯電量計測を圧送配管でなく散布テーブル上のセンサによるフィードバックなどが可能であることが確認された。
このように、散布量を電気信号としてとらえ制御する本実施例の散布装置が、今後の第六世代と称される大サイドガラス及び最近の強固着スペーサ対応散布機としての要求性能、散布安定性確保に大きな意味を持つものである。なお、本実施例の基本概念の根拠となっているスペーサ量(重量)と計測帯電量及び散布個数の実測データを図8及び9に示す。
本発明では、スペーサの散布に際して、散布しているスペーサの帯電量を検出するとともにこの検出値に基づいてスペーサの散布量を制御しているため、液晶表示基板製造工程のみならず、乾式スペーサ散布の全般に適用可能である。
本発明の実施例の全体図である。 秤量チャンバの全体構成図である。 フィーダユニットの全体構成図である。 秤量ユニットの制御の全体回路構成図である。 散布量制御回路の内部基本回路図である。 散布タイミングチャートを示す図である。 散布エリア概念図である。 スペーサ量と計測帯電量及び散布個数の実測データである。 スペーサ量と計測帯電量及び散布個数の実測データである。
符号の説明
A スペーサ秤量ユニット
A1 秤量制御ボックス
A2 秤量チャンバ
A200 フィーダユニット
A201 ホッパ
A202 取付板
A203 振動板
A204、A205 ファイバビームセンサ
A210 バッファ
A211 振動板
A212 スペーサが送出される穴
A220 フィーダ
A221 振動板
A222 溝
A230 金属パイプ
A231 センサアンプ
A232 シャッタボックス
A233 スペーサの排出口
A20 チャンバ扉
A21 配管
A22 配線
A23 配管
A3 帯電量センサ
A4 制御部
A5 圧送配管
B 散布チャンバ
B1 散布ノズル
B2 ワーク台
B3 排気口
1 制御部におけるCPU
2 内圧設定制御回路
3 電空レギュレータ
4 ホッパピエゾドライバ
5 ピエゾ素子
6 バッファピエゾドライバ
7 ピエゾ素子
8 フィーダドライバ
9 ピエゾ素子
10 ファイバセンサアンプ
11 ソレノイドドライバ
12 シャッタソレノイド
13 散布量制御回路
141 絶対値アンプ
142 D/Aコンバータ
143〜146 コンパレータ

Claims (2)

  1. 秤量チャンバ、スペーサ圧送配管を有する乾式スペーサ散布装置に於いて、散布スペーサの帯電量をモニタリングする散布スペーサ帯電量検出センサを設け、散布開始と同時に前記センサにより帯電量をモニタリングし、モニタ値が設定散布帯電量に達するまで散布を継続し、モニタ値が設定散布帯電量に達したときに散布を終了することを可能にし
    前記秤量チャンバ内に、振動を有するホッパブロック、バッファブロック及びフィードブロックを有するスペーサ送出機構を設け、各ブロックが独立に振動制御可能としたことを特徴とするフィードバック制御型乾式スペーサ散布装置。
  2. 前記バッファブロック内に、バッファ内のスペーサ量の上限及び下限を検出するためのスペーサ量検出センサを設けたことを特徴とする請求項に記載のフィードバック制御型乾式スペーサ散布装置。
JP2004266301A 2004-09-14 2004-09-14 フィードバック制御型乾式スペーサ散布装置。 Expired - Fee Related JP4790240B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004266301A JP4790240B2 (ja) 2004-09-14 2004-09-14 フィードバック制御型乾式スペーサ散布装置。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004266301A JP4790240B2 (ja) 2004-09-14 2004-09-14 フィードバック制御型乾式スペーサ散布装置。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006084500A JP2006084500A (ja) 2006-03-30
JP4790240B2 true JP4790240B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=36163098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004266301A Expired - Fee Related JP4790240B2 (ja) 2004-09-14 2004-09-14 フィードバック制御型乾式スペーサ散布装置。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4790240B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009063786A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Zebiosu:Kk 粉体散布装置
JP6012118B2 (ja) * 2015-07-28 2016-10-25 鈴茂器工株式会社 おにぎり製造装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2512014B2 (ja) * 1987-09-29 1996-07-03 松下電器産業株式会社 スペ―サ―材の自動秤量供給装置
JP3826576B2 (ja) * 1998-08-04 2006-09-27 カシオ計算機株式会社 スペーサの散布方法
DE19949659C2 (de) * 1999-10-14 2002-06-13 Wagner Internat Ag Altstaetten Verfahren und Vorrichtung zum Bestimmen einer Pulvermenge oder Pulvermengenänderung in einem Behälter

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006084500A (ja) 2006-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5314059B2 (ja) 流体流れを制御するシステムおよび方法
CN108608085B (zh) 锡焊机的控制方法、锡焊机及存储介质
JP4790240B2 (ja) フィードバック制御型乾式スペーサ散布装置。
JP2019505362A (ja) 噴霧器システム
CN105073271B (zh) 静电喷雾装置
CN105336972A (zh) 用于二次电池的制造设备和制造方法
JPH03118872A (ja) 粉体被覆システム
JP2009063786A (ja) 粉体散布装置
US11554925B2 (en) Method and system for gas transfer type fine powder quantitative feeding
JP2009063786A5 (ja)
CN100478083C (zh) 单张涂膜形成装置及单张涂膜形成方法
CN107139590B (zh) 一种喷墨打印设备以及喷墨打印方法
FR2724786A1 (fr) Procede et dispositif d'elaboration de haute tension, notamment pour l'application electrostatique de produit de revetement
TW200803991A (en) Electrostatically atomizing device
EP4134467A1 (en) Ceramic coating system and method
JP3826576B2 (ja) スペーサの散布方法
KR20230102606A (ko) 플라즈마 서스펜션 코팅 시스템 및 방법
JP6994463B2 (ja) 静電噴霧装置
KR101479075B1 (ko) 스프레이 시스템
JP2013184131A (ja) 静電塗装装置
JP4843771B2 (ja) 乾式スペーサ散布装置
JP2000015147A (ja) 静電塗布方法及び静電塗布装置
JPH0234908A (ja) 回転塗布装置
JP2024058436A (ja) 物質検出システム
JPH08313485A (ja) 帯電量測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100729

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110712

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110720

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4790240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees