JP4771960B2 - 馬鈴薯加工品およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、特に風味の改善された馬鈴薯加工品およびその製造方法に関する。
各種の食品が、空気中の酸素によって酸化されることにより風味の劣化をきたすことは広く知られており、そのため、各種食品を流通および保存する際には、一般に酸素を透過しない金属缶やガラス瓶、酸素透過性の低い樹脂製容器等に封入されている。また、各種食品を製する際に、原料中の溶存酸素量を減らしたり製造中に酸素が混入しないようにする技術が存在する。例えば、日本国特開平6−141776号公報には、実質的に酸素のない状態でコーヒーを抽出することにより、高品質のコーヒー飲料を得る技術が開示されており、また、日本国特開平10−295341号公報には、乳性飲料・果汁飲料の溶存酸素量を5ppm以下に低下せしめた状態で加熱処理することにより、風味の良い製品を得る技術が開示されている。
ところで、馬鈴薯または馬鈴薯を含む半製品を加熱加工して得られ、例えば数十日程度の保存が可能な馬鈴薯加工品については、積極的に当該加工品の溶存酸素を低減する技術は提案されていない。馬鈴薯加工品の加工方法として、日本国特開平8−242825号公報において、肉ジャガのレトルト加工方法が知られている。この加工方法では、肉ジャガの素材をボイルした後、素材をガスバリヤー性耐熱袋または容器に充填して窒素ガス置換を施し、さらに調理ボイルを行った後、120℃、4分相当以上の条件でレトルト殺菌を行っている。この技術によれば、素材が充填された容器に窒素ガス置換を施しているので、酸素による影響はかなり低減されていると考えられる。
しかしながら、本願発明者らの研究によれば、上記公開公報に開示された技術のように、120℃以上の高温条件下で馬鈴薯の加熱処理を行うと、馬鈴薯加工品の風味が低減することが判明した。
このような点に鑑み、本発明は、風味が格段によく、しかも長期保存が可能な容器詰めの馬鈴薯加工品およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる第1の馬鈴薯加工品の製造方法は、
馬鈴薯を平均酸素透過度が5cc/m・day・atm以下の容器内に充填密封する工程と、
前記馬鈴薯を60〜95℃で加熱する工程と、
を含み、
前記加熱の工程は、少なくとも加熱終了時における前記容器内の溶存酸素量が5%O以下となる条件下で行われる。
本発明にかかる第1の馬鈴薯加工品の製造方法において、さらに以下の態様をとることができる。
前記加熱の工程は、溶存酸素量が6%O以下の脱酸素水中で行われることができる。
前記充填密封の工程の前に、さらに前記馬鈴薯を加熱する工程を有することができる。
本発明にかかる第2の馬鈴薯加工品の製造方法は、
馬鈴薯を含む半製品を平均酸素透過度が5cc/m・day・atm以下の容器内に充填密封する工程と、
前記半製品を60〜95℃で加熱する工程と、
を含み、
前記加熱の工程は、少なくとも加熱終了時における前記容器内の溶存酸素量が5%O以下となる条件下で行われる。
本発明にかかる第2の馬鈴薯加工品の製造方法において、さらに以下の態様をとることができる。
前記加熱の工程は、溶存酸素量が6%O以下の脱酸素水中で行われることができる。
前記半製品は、少なくとも前記馬鈴薯が加熱処理されていることができる。
前記半製品は、少なくとも材料の一部が脱酸素処理されていることができる。当該脱酸素処理されている材料は、水中油型乳化食品および清水の少なくとも一方であることができる。
本発明にかかる馬鈴薯加工品は、本発明にかかる製造方法によって得られ、製造後、10℃以下で30日にわたって保存した後における溶存酸素量は、5%O以下であることができる。
本発明にかかる馬鈴薯加工品は、その揮発性成分を80℃で30分間抽出する固相マイクロ抽出−ガスクロマトグラフ質量分析法により分析したとき、酸化劣化臭成分である、2,4−ノナジエナール(2,4−nonadienal)および2,4−デカジエナール(2,4−decadienal)のピーク面積(定量イオンm/z81)の合計に対する、フレーバー成分である、メチオナール(methional)のピーク面積(定量イオンm/z104)の比(フレーバー成分/酸化劣化臭成分)は、3.8以上であることができる。
本発明にかかる馬鈴薯加工品は、その揮発性成分を95℃で20分間予備加熱した後に10分間抽出する固相マイクロ抽出−ガスクロマトグラフ質量分析法により分析したとき、酸化劣化臭成分である、2,4−ノナジエナール(2,4−nonadienal)および2,4−デカジエナール(2,4−decadienal)のピーク面積(定量イオンm/z81)の合計に対する、フレーバー成分である、メチオナール(methional)のピーク面積(定量イオンm/z104)の比(フレーバー成分/酸化劣化臭成分)は、5.3以上であることができる。
本発明にかかる馬鈴薯加工品の製造方法によれば、馬鈴薯独特の良い風味を発現させることができるため、一般的な馬鈴薯の蒸煮品(例えば、家庭で手作り調理された馬鈴薯料理)よりも美味しく、しかも長期保存が可能な馬鈴薯加工品を製造することができる。
また、本発明にかかる馬鈴薯加工品は、製造直後の優れた風味を長期間にわたって保持することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
1.第1の実施形態
本実施形態では、馬鈴薯をそのまま加熱加工した馬鈴薯加工品に関する。
本実施形態にかかる馬鈴薯加工品の製造方法は、馬鈴薯を容器内に充填密封する工程と、前記馬鈴薯を60〜95℃で加熱する工程と、を含む。本実施形態では、前記加熱の工程は、少なくとも加熱終了時における前記容器内の溶存酸素量が5%O以下となる条件下で行われる。
また、本実施形態では、前記容器として、平均酸素透過度が5cc/m・day・atm以下のものを用いることができる。さらに、本実施形態では、前記加熱の工程は、溶存酸素量が6%O以下の脱酸素水中で行うことができる。これらの容器に関する態様と加熱の工程における態様とは、両方を採用することができる。
以下、各工程について詳述する。
(a)馬鈴薯を容器内に充填密封するための工程(以下、「充填密封工程(a)」という)では、馬鈴薯を前処理した後、これを袋状の容器に充填し、バキュームシールなどの方法により、容器内の空気を除去しながら容器を密閉する。
馬鈴薯の前処理では、まず、馬鈴薯の皮むき・芽取りを行い、その後馬鈴薯を適度のサイズにカットする。さらに、必要に応じて、馬鈴薯の変色および煮くずれを防止するために、処理液につけ込むことができる。このような処理液としては、例えば、アスコルビン酸ナトリウム、乳酸、食塩などを溶解した水溶液を用いることができる。
この充填密封工程(a)で用いられる容器は、酸素透過性が小さい樹脂製フィルムから構成される袋状容器であることが望ましい。かかる容器は、好ましくは、温度30℃、相対湿度80%の条件下における容器の壁面全体での酸素透過度の平均値(以下「平均酸素透過度」という)が、5cc/m・day・atm以下である。このような容器を構成し得る樹脂フィルムとしては、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、エチレンビニルアルコール樹脂をポリエチレン等に積層したフィルム、ポリアミドまたはアルミニウム薄膜をポリエチレン等に積層したフィルム、セラミックスや酸化アルミニウム等の蒸着層を有する積層フィルム、ポリアクリル酸系樹脂を塗工した積層フィルムをあげることができる。
ここで、容器の平均酸素透過度の測定は、次の(1)〜(5)の手順により行うことができる。
(1)測定対象の容器に少量の清水を注入し、容器内を窒素置換し、常圧にして密封する。これにより容器内部の相対湿度は100%になる。
(2)注射器を用いて、(1)の容器から気体を少量採取し、当該気体の酸素濃度Cを酸素計(例えば、飯島電子工業株式会社製の微量酸素分圧計「RO−102−SP」)により測定する。
(3)(1)の容器を、温度30℃、相対湿度80%に調整した恒温恒湿度器に入れ、20日間保存する。この際、恒温恒湿度器の中は、通常の大気圧とし、通常の空気で満たす。
(4)注射器を用いて、(3)の20日間保存後の容器から気体を少量採取し、当該気体の酸素濃度Cを(2)と同様に測定する。
(5)(2)で得られた初期酸素濃度C(%O)測定値と(4)で得られた保存後の酸素濃度C(%O)、容器の容積V(cc)、容器内面の表面積A(m)、保存期間T(day)(20日間)および大気圧下における酸素分圧P(0.209atm)から次式により平均酸素透過度Q(cc/m・day・atm)を算出する。
Figure 0004771960
このように酸素の透過性が小さい材質の容器を用いることにより、後述する加熱工程(b)で生成する馬鈴薯独特の良い風味が長時間にわたって安定に保持される。特に、容器として、平均酸素透過度が5cc/m・day・atm以下のものを用いると、後述する実施例からも明らかなように、例えば30日間以上の長期にわたって製造直後の優れた風味を保持することができる。
また、本実施形態にかかる馬鈴薯加工品の製造方法においては、充填密封工程(a)の前に、さらに馬鈴薯を加熱する工程を有することができる。この加熱工程は、馬鈴薯の変色および煮くずれを防止するために処理液につけ込む工程の後に、行うことができる。この加熱工程では、馬鈴薯をブランチングあるいはボイルすることができる。ブランチングによって馬鈴薯の風味が向上し、また、ボイルすることにより殺菌できるなどのメリットがある。
(b)容器に充填密封された馬鈴薯を加熱する工程(以下、「加熱工程(b)」という)では、清水中で容器詰めの馬鈴薯を60〜95℃、好ましくは65〜95℃、さらに好ましくは85〜95℃で加熱する。加熱工程(b)の温度が60℃未満であると、加熱殺菌が不充分で馬鈴薯加工品の保存性が劣るだけでなく、馬鈴薯独特の良い風味がでにくい。また、加熱工程(b)の温度がレトルト殺菌のように95℃(通常100℃)を越えると、やはりよい風味がでにくい。加熱工程(b)では、加熱時間は特に限定されないが、馬鈴薯に充分火が通る程度、例えば20〜60分間とすることができる。加熱工程(b)の後、容器詰めの馬鈴薯加工品を冷却すれば、馬鈴薯加工品の風味向上の点から好ましい。
この加熱工程(b)は、少なくとも加熱終了時における容器内の溶存酸素量が5%O以下、好ましくは3%O以下となる条件下で行われる。ここで、「溶存酸素量」は、蛍光式酸素計を用いて測定した酸素量を意味する。蛍光式酸素計によれば、馬鈴薯加工品を容器に充填した状態のままで馬鈴薯加工品と容器との接触界面の溶存酸素量を簡便に測定できる。このような酸素計としては、米国オキシセンス社製「OxySense101」を使用することができ、溶存酸素量測定の手順は次のとおりである。
(1)透明または半透明の容器の内壁面に、酸素検知蛍光染料フィルム(OxyDot)を専用シリコーン系接着剤を用いて貼着する。
(2)酸素検知蛍光染料フィルムを貼着した容器に試料(馬鈴薯加工品または半製品)を充填し、脱気した後密封する(バキュームシール)。このバキュームシールにより、酸素検知蛍光染料フィルムの容器に貼着していない面が試料に密着するため、試料と容器との接触界面における溶存酸素量の測定が可能となる。
(3)容器外部から容器壁を通して、容器内の試料に密着した酸素検知蛍光染料フィルムに光を照射し、そのフィルムから発せられる蛍光を、容器壁を通して容器外部のセンサーで検知することにより、溶存酸素量を測定する。
(4)酸素検知蛍光染料フィルムは耐熱性を有するため、試料を容器ごと60〜95℃で加熱した後においても、(3)と同じ方法で溶存酸素量の測定が可能である。
一般に、溶存酸素量を示す単位として知られている「%O」においては、1気圧の大気中で液体に酸素が飽和状態まで溶けている状態では、液体の種類にかかわらず、大気中の酸素分圧と同じ20.9%Oであり、例えば、1気圧の大気中における25℃の純水および40℃の食用油の溶存酸素の飽和濃度を、質量百万分率で表せば、夫々約8.1ppm、約37.9ppmであるが、「%O」単位では、純水および食用油共に20.9%Oである。
本発明において、このような「%O」単位を用いた理由は、馬鈴薯加工品の溶存酸素量を表すには、「%O」単位による表示が正確であり、かつ汎用的だからである。
すなわち、一般に酸素計の検知部(センサー)は酸素分圧に応じて測定信号を発生する構造になっており、この測定信号と「%O」単位による溶存酸素量は比例関係にあることから、直接的に「%O」単位の測定結果が得られるのである。そのため、溶存酸素量を質量百万分率(ppm)単位等で表そうとすると、酸素計による測定結果から得られた「%O」単位のデータを、個別の試料液、測定温度に応じた換算表を用いて質量百万分率(ppm)単位等に換算する必要があるが、そもそも、馬鈴薯加工品については、公式あるいは汎用的な換算表が存在しないため、換算を必要とする質量百万分率単位等では、却って正確な測定結果を表示し難いのである。
また、本実施形態の加熱工程(b)は、溶存酸素量が6%O以下の脱酸素水中で行うことが好ましい。このように、溶存酸素が少ない脱酸素水を用いることにより、加熱工程において、容器外からの酸素の侵入を防ぐことができ、馬鈴薯への酸化の影響が低減され、馬鈴薯加工品の独特の良い風味をより確実に発現でき、しかも良い風味を長期間にわたって保持できる。
本実施形態の加熱工程(b)では、加熱処理を始める前の容器内における溶存酸素量は、通常5%Oより高いが、加熱処理中に酸素が馬鈴薯(特に馬鈴薯に含まれる脂質)に吸収され、加熱処理中あるいは少なくとも加熱処理直後においては、上述したような溶存酸素量となる。
本実施形態では、各種の処理に用いられる処理水を脱酸素処理することができる。このような処理水としては、充填密封工程(a)の前に行われる処理で用いられる清水、例えば、馬鈴薯の変色や煮くずれを防止するための処理液に用いられる清水、馬鈴薯のブランチングやボイルに用いられる清水、加熱工程(b)で用いられる清水などがある。このように処理水の酸素を予め除去し脱酸素水としておくことにより、馬鈴薯加工品の独特の良い風味をより確実に発現でき、しかも良い風味を長期間にわたって保持できる。
処理水の脱酸素処理は、公知の方法で行うことができる。例えば、清水を保存するタンクの中、あるいは配管の中において、窒素、二酸化炭素、アルゴン等の不活性ガスを清水中に吹込み、溶存酸素を不活性ガスに置換するバブリング法や膜脱気法等を用いることができる。
また、本実施形態では、処理水だけでなく、各種の工程において脱酸素処理を行うこともできる。例えば、馬鈴薯を充填した容器中に不活性ガスを吹込む方法などを採用できる。
なお、不活性ガスのうち窒素は、空気中に大量に存在し、比較的コストが低く、また馬鈴薯加工品の風味および品質に影響を与えることがないため、不活性ガスとして好適である。さらに、製造中の馬鈴薯加工品に空気中の酸素が混入しないように、密閉系の製造ラインを採用することもできる。
本実施形態によれば、溶存酸素量が特定の条件である加熱処理(b)を経ることにより、馬鈴薯加工品に極めて良好な風味、具体的には焼き栗やゆで栗が有するような独特の風味を発現させることができる。そして、このような馬鈴薯加工品の良い風味は、加熱処理(b)前に大気中で行われるブランチングなどの他の加熱工程を経てたとしても、かかる他の加熱工程を経ない場合と同様に発現することができる。また、上述したように、処理水や各種の工程において脱酸素処理を行うことで、加熱工程(b)における馬鈴薯加工品の独特の良い風味の発現をさらに高めることができ、さらによい風味を長期にわたって保持できる。
本実施形態にかかる馬鈴薯加工品は、製造後、10℃以下で30日にわたって保存した後における溶存酸素量は、好ましくは5%O以下、より好ましくは3%O以下である。馬鈴薯加工品の溶存酸素量がこの範囲であると、加熱工程(b)で発現した良い風味を賞味時まで良好に保持できる。
本願発明者らの成分分析によると、本実施形態にかかる馬鈴薯加工品は、独特の良い風味を発現するフレーバー成分を多く含んでいることが確認された。具体的には、後述する実施例から明らかなように、馬鈴薯加工品の揮発性成分を80℃で30分間抽出する固相マイクロ抽出−ガスクロマトグラフ質量分析法により分析したとき、馬鈴薯加工品の酸化劣化臭成分である、2,4−ノナジエナール(2,4−nonadienal)および2,4−デカジエナール(2,4−decadienal)のピーク面積(定量イオンm/z81)の合計に対する、フレーバー成分である、メチオナール(methional)のピーク面積(定量イオンm/z104)の比(フレーバー成分/酸化劣化臭成分)は、好ましくは3.8以上、より好ましくは5.0以上である。
また、後述する実施例から明らかなように、馬鈴薯加工品の揮発性成分を95℃で20分間予備加熱した後に10分間抽出する固相マイクロ抽出−ガスクロマトグラフ質量分析法により分析したとき、酸化劣化臭成分である 前記馬鈴薯加工品の揮発性成分を95℃で20分間予備加熱した後に10分間抽出する固相マイクロ抽出−ガスクロマトグラフ質量分析法により分析したとき、馬鈴薯加工品の酸化劣化臭成分である、2,4−ノナジエナール(2,4−nonadienal)および2,4−デカジエナール(2,4−decadienal)のピーク面積(定量イオンm/z81)の合計に対する、フレーバー成分である、メチオナール(methional)のピーク面積(定量イオンm/z104)の比(フレーバー成分/酸化劣化臭成分)は、好ましくは5.3以上、より好ましくは11.0以上である。
これらの比(フレーバー成分/酸化劣化臭成分)の値は、例えば馬鈴薯加工品をレトルト殺菌処理した場合に比べて格段に高いのみならず、一般的な馬鈴薯の蒸煮品(例えば、家庭で手作り調理された馬鈴薯料理)と比べても高いことが確認された。
2.第2の実施の形態
本実施形態では、馬鈴薯をそのままではなく他の半製品に加工して用いた馬鈴薯加工品に関する。このような馬鈴薯加工品としては、ポテトサラダ、マッシュポテト、おでん、肉じゃがなどがあげられる。
本実施形態にかかる馬鈴薯加工品の製造方法は、馬鈴薯を含む半製品を容器内に充填密封する工程と、前記半製品を60〜95℃で加熱する工程と、を含む。そして、前記加熱の工程は、少なくとも加熱終了時における前記容器内の溶存酸素量が5%O以下となる条件下で行われる。
また、本実施形態では、前記容器として、平均酸素透過度が5cc/m・day・atm以下のものを用いることができる。さらに、本実施形態では、前記加熱の工程は、溶存酸素量が6%O以下の脱酸素水中で行うことができる。これらの容器に関する態様と加熱の工程における態様とは、両方を採用することができる。
以下、各工程について詳述する。
(A)馬鈴薯を含む半製品を容器内に充填密封するための工程(以下、「充填密封工程(A)」という)では、馬鈴薯を含む半製品を製造した後、これを袋状の容器に充填し、バキュームシールなどの方法により、容器内の空気を除去しながら容器を密閉する。
半製品は、馬鈴薯加工品の種類に応じて、公知の方法によって製造される。
馬鈴薯加工品がポテトサラダの場合の、半製品の製造方法の一例を以下に述べる。
まず、馬鈴薯に必要な前処理を行った後、適度の大きさにカットし、さらにこれを蒸煮機によって加熱処理する。蒸煮された馬鈴薯を冷却した後、その他の原料、例えば、適宜サイズにカットされた、にんじん,たまねぎなどの野菜、マヨネーズなどの水中油型乳化食品、食塩などの調味料や香辛料、および必要に応じて清水を加えてミキサーで混合する。
馬鈴薯加工品がマッシュポテトの場合、半製品は例えば以下のようにして得られる。すなわち、馬鈴薯に必要な前処理を行った後、適度の大きさにカットし蒸煮する。その後、ミキサーに、原料、すなわち、馬鈴薯、牛乳、バター、塩などを投入し、均一になるまで撹拌する。
半製品の原料となる馬鈴薯については、第1の実施形態と同様の前処理を行うことができる。
本実施形態の充填密封工程(A)で用いられる容器は、第1の実施形態で述べたと同様に、酸素透過性が小さい袋状容器であることが望ましい。かかる容器は、酸素透過性、材質等について、第1の実施形態で述べたと同様である。
このように酸素の透過性が小さい材質の容器を用いることにより、後述する加熱工程(B)で生成する馬鈴薯独特の良い風味が長時間にわたって安定に保持される。特に、容器として、平均酸素透過度が5cc/m・day・atm以下のものを用いると、後述する実施例からも明らかなように、例えば30日間以上の長期にわたって、製造直後の優れた風味を保持することができる。
(B)容器に充填密封された馬鈴薯を含む半製品を加熱する工程(以下、「加熱工程(B)」という)では、半製品を60〜95℃、好ましくは65〜95℃、さらに好ましくは70〜95℃で加熱する。加熱工程(B)の温度が60℃未満であると、加熱殺菌が不充分で馬鈴薯加工品の保存性が劣るだけでなく、馬鈴薯独特の良い風味がでにくい。また、加熱工程(B)の温度がレトルト殺菌のように95℃(通常100℃)を越えると、やはりよい風味がでにくい。加熱工程(B)では、加熱時間は特に限定されないが、半製品を殺菌できる程度、例えば30〜90分間とすることができる。加熱工程(B)の後、容器詰めの馬鈴薯加工品を冷却すれば、馬鈴薯加工品の風味向上の点から好ましい。
この加熱工程(B)は、少なくとも加熱終了時における容器内の溶存酸素量が5%O以下、好ましくは3%O以下となる条件下で行われる。ここで、「溶存酸素量」については、第1の実施形態でのべたと同様である。
また、この加熱工程(B)は、溶存酸素量が6%O以下の脱酸素水中で行うことが好ましい。このように、溶存酸素が少ない脱酸素水を用いることにより、加熱工程において容器外からの酸素の侵入を防ぐことができ馬鈴薯の半製品への酸化の影響が低減され、馬鈴薯加工品の独特の良い風味をより確実に発現でき、しかも良い風味を長期間にわたって保持できる。
本実施形態の加熱工程(B)では、加熱を始める前の容器内における溶存酸素量は、通常5%Oより高いが、加熱処理中に酸素が、半製品に含まれるマヨネーズ等の水中油型乳化食品や馬鈴薯中の脂質等の酸化反応等に消費されて減少するため、加熱処理中あるいは少なくとも加熱処理直後においては、上述したような溶存酸素量となる。
本実施形態にかかる馬鈴薯加工品の製造方法において、前記半製品は、少なくとも材料の一部が脱酸素処理されていることができる。脱酸素処理される材料は、主に水中油型乳化食品および清水である。
本実施形態では、各種の処理に用いられる処理水を脱酸素処理することができる。このような処理水としては、充填密封工程(A)の前に行われる処理で用いられる清水、例えば、馬鈴薯の変色や煮くずれを防止するための処理液に用いられる清水、馬鈴薯の蒸煮やボイルに用いられる清水、加熱工程(B)で用いられる清水などがある。このように処理水の酸素を予め除去し脱酸素水としておくことにより、馬鈴薯加工品の独特の良い風味をより確実に発現でき、しかも良い風味を長期間にわたって保持できる。処理水の脱酸素処理は、第1の実施形態と同様に行うことができる。
また、本実施形態では、処理水だけでなく、各種の工程において脱酸素処理を行うこともできる。例えば、半製品を製造する際の攪拌工程で閉鎖型のミキサー中に加圧下で不活性ガスを吹込む方法、半製品を充填した容器中に不活性ガスを吹込む方法などを用いることができる。なお、不活性ガスのうち窒素は、第1の実施形態で述べたと同様の理由によって、不活性ガスとして好適である。さらに、製造中の馬鈴薯加工品に空気中の酸素が混入しないように、密閉系の製造ラインを採用することもできる。
本実施形態によれば、溶存酸素量が特定の条件である加熱工程(B)を経ることにより、馬鈴薯加工品に極めて良好な風味、具体的には焼き栗やゆで栗が有するような独特の風味を発現することができる。そして、このような馬鈴薯加工品の良い風味は、加熱工程(B)前に大気中で他の加熱工程や攪拌工程を経たとしても、加熱工程(B)で確実に発現される。また、上述したように、処理水や各種の工程において脱酸素処理を行うことで、加熱工程(B)における馬鈴薯加工品の風味の発現をさらに高めることができる。
本発明にかかる馬鈴薯加工品は、本発明にかかる馬鈴薯加工品の製造方法によって得られたものである。かかる馬鈴薯加工品は、製造後、10℃以下で30日にわたって保存した後における溶存酸素量は、好ましくは5%O以下、より好ましくは3%O以下である。馬鈴薯加工品の溶存酸素量がこの範囲であると、加熱工程(B)で発現した良い風味を賞味時まで良好に保持できる。
3.実施例
以下に、本発明の実施例にかかる密封容器詰めの馬鈴薯加工品およびその製造方法について述べるが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例1,2および実施例7,8はボイルポテトに関し、実施例3から実施例5はポテトサラダに関し、実施例6はマッシュポテトに関する。
3.1.実施例1
スチームピーラーを使用し、馬鈴薯の剥皮を行った後、漬け込み液(L−アスコビン酸ナトリウムの0.05%水溶液)中に投入し、馬鈴薯の変色を防止した。ついで、馬鈴薯の芽取りおよび変色部のトリミングを行った。ついで、馬鈴薯を四割り(20〜40g)にカットした。その後、カットされた馬鈴薯を漬け込み液に30〜120分間漬け込んだ。このとき用いた漬け込み液は、L−アスコルビン酸ナトリウム10g、発酵乳酸9g、食塩20g、清水20kgからなる。その後、漬け込み液を除去するために、水さらしを行った。さらに馬鈴薯を十分に水切りした後、酸素透過性の低いパウチに馬鈴薯を250gずつ充填し、バキュームシールを行った。ここで用いたパウチは、ポリアクリル酸系樹脂塗工ポリエチレンテレフタレート/ポリアミド/ポリエチレンにて構成された積層フィルム(呉羽化学工業(株)製、商品名「ベセーラ」)を製袋して得られたパウチ(大きさ;20cm×13cm、平均酸素透過度;約0.3cc/m・day・atm)である。
ついで、充填密封された馬鈴薯を、湯中にて90℃で45分間、加熱処理(殺菌処理)を行った。その後、7℃の水中で60分間冷却してボイルポテトを製造した。
3.2.実施例2
スチームピーラーを使用し、馬鈴薯の剥皮を行った後、漬け込み液(L−アスコビン酸ナトリウムの0.05%水溶液)中に投入し、馬鈴薯の変色を防止した。ついで、馬鈴薯の芽部や変色部を除去した後、四割り機にて四割りにし、不良カット品を除去した。選別後は、0.04%L−ソルビン酸ナトリウム水溶液に浸漬させ、一晩冷蔵庫で保管した。
その後、馬鈴薯を87℃で10分間ブランチングした。ブランチングは、1%の食塩を含む水溶液にて行った。その後、馬鈴薯を250gずつ実施例1と同様のパウチ(呉羽化学工業(株)製「ベセーラ」)に充填し、バキュームシールを行った。
さらに、容器詰め馬鈴薯を湯中にて90℃で45分間加熱処理(殺菌処理)した。その後、7℃の水中で60分間冷却してビルポテトを製造した。
試験例1;
1.試験方法
実施例1および2で得られた各ボイルポテトのサンプルを10℃の冷蔵庫にて30日間保存(チルド保存)した後、溶存酸素量を測定した。
2.評価方法
各サンプルについて、溶存酸素量を酸素計「OxySense101」(オキシセンス社製)にて測定した。溶存酸素量の測定にあたっては、酸素検知蛍光染料フィルム「Oxy Dot」をパウチ内面の所定箇所(この例では、パウチのほぼ中央とヒートシール部に近い2箇所)に貼着し、測定値は当該2箇所での平均値をとった。また、溶存酸素量の測定は室温で行った。
溶存酸素量は、表1に示すように、加熱工程前、加熱工程後、チルド保存後の各々において測定した。サンプルの風味については喫食して評価した。風味の評価は、製造直後、チルド保存後に行い、10点法で評価した。総合評価は、10点法で評価した。測定結果および評価結果を表1に示す。
Figure 0004771960
表中の数字:溶存酸素量[%O
1)馬鈴薯を充填し、バキュームシール直後に測定
2)馬鈴薯を加熱処理し、冷却直後に測定
3.3.実施例3
馬鈴薯を皮むき・芽取りし、適度の大きさにカットした後に蒸煮機にて95〜100℃で約60分間加熱処理をし、その後30〜50℃まで冷却した。これを62kg、にんじん2kg、たまねぎ5kg、脱酸素処理マヨネーズ(キユーピー(株)製)20kg、食塩0.3kg、砂糖0.3kg、グルタミン酸ナトリウム0.3kg、香辛料0.1kg、および清水10kgをミキサーで均一に撹拌混合し、ポテトサラダの半製品を製造した。ここで用いた脱酸素処理マヨネーズは、原料のサラダ油に窒素ガスを吹き込むことにより、溶存酸素量を約3%Oに低減したものである。なお、撹拌混合の際には、ミキサー中で脱気と窒素充填を繰り返しながら、酸素を窒素に置換させた。
この半製品を250gずつ実施例1と同様のパウチ(呉羽化学工業(株)製「ベセーラ」)に充填し、バキュームシールをした。この時の溶存酸素量は5%Oであった。これを70℃の脱酸素水中にて60分間加熱処理(殺菌処理)し、さらに5℃の脱酸素水中にて60分間冷却してポテトサラダを製造した。
このとき用いた脱酸素水は、膜式脱気装置「SEPAREL KDO−01S2」(大日本インキ化学工業(株)製)を用いて調製され、溶存酸素量が約6%Oである。
3.4.実施例4
馬鈴薯を皮むき・芽取りし、適度の大きさにカットした後に蒸煮機にて95〜100℃で約60分間加熱処理をし、その後30〜50℃まで冷却した。これを62kg、にんじん2kg、たまねぎ5kg、脱酸素処理マヨネーズ(キユーピー(株)製)20kg、食塩0.3kg、砂糖0.3kg、グルタミン酸ナトリウム0.3kg、香辛料0.1kg、および清水10kgをミキサーで均一に撹拌混合し、ポテトサラダの半製品を製造した。ここで用いた脱酸素処理マヨネーズは、原料のサラダ油に窒素ガスを吹き込むことにより、溶存酸素量を約3%Oに低減したものを用いた。
得られた半製品を250gずつ実施例1と同様のパウチ(呉羽化学工業(株)製「ベセーラ」)に充填し、バキュームシールをした。このときの溶存酸素量は15%Oであった。これを70℃の湯中にて60分間加熱処理(殺菌処理)し、さらに5℃の水中にて60分間冷却をしてポテトサラダを製造した。
3.5.実施例5
馬鈴薯を皮むき・芽取りし、適度の大きさにカットした後に蒸煮機にて95〜100℃で約60分間加熱処理をし、その後30〜50℃まで冷却した。これを62kg、にんじん2kg、たまねぎ5kg、マヨネーズ(キユーピー(株)製、商品名:マヨネーズ205)20kg、食塩0.3kg、砂糖0.3kg、グルタミン酸ナトリウム0.3kg、香辛料0.1kg、および清水10kgをミキサーで均一に撹拌混合した。これを実施例1と同様のパウチ(呉羽化学工業(株)製「ベセーラ」)に250gずつ充填し、バキュームシールをした。このときの溶存酸素量は18%Oであった。これを70℃の湯中にて60分間加熱処理(殺菌処理)し、さらに5℃の水中にて60分間冷却をしてポテトサラダを製造した。
3.6.比較例1
馬鈴薯を皮むき・芽取りし、適度の大きさにカットした後に蒸煮機にて95〜100℃で約60分間加熱処理をし、その後30〜50℃まで冷却した。これを62kg、にんじん2kg、たまねぎ5kg、マヨネーズ(キユーピー(株)製、商品名:マヨネーズ205)20kg、食塩0.3kg、砂糖0.3kg、グルタミン酸ナトリウム0.3kg、香辛料0.1kg、および清水10kgをミキサーで均一に撹拌混合した。これをポリアミド/ポリエチレンにて構成された積層フィルムを製袋して得られたパウチ(平均酸素透過度;約8cc/m・day・atm)に250gずつ充填し、バキュームシールをした。このときの溶存酸素量は18%Oであった。これを70℃の脱酸素水中にて60分間加熱処理(殺菌処理)し、さらに5℃の脱酸素水中にて60分間冷却をしてポテトサラダを製造した。このとき用いた脱酸素水は、膜式脱気装置「SEPAREL KDO−01S2」(大日本インキ化学工業(株)製)を用いて調製され、溶存酸素量が約6%Oである。
3.7.比較例2
馬鈴薯を皮むき・芽取りし、適度の大きさにカットした後に蒸煮機にて95〜100℃で約60分間加熱処理をし、その後30〜50℃まで冷却した。これを62kg、にんじん2kg、たまねぎ5kg、マヨネーズ(キユーピー(株)製、商品名:マヨネーズ205)20kg、食塩0.3kg、砂糖0.3kg、グルタミン酸ナトリウム0.3kg、香辛料0.1kg、および清水10kgをミキサーで均一に混合した。これを比較例1と同様のパウチに250gずつ充填し、バキュームシールをした。この時の溶存酸素量は18%Oであった。これを70℃の湯中にて60分間加熱処理(殺菌処理)し、さらに5℃の水中にて(60分間)冷却をしてポテトサラダを製造した。
試験例2;
1.試験方法
実施例3〜6、ならびに比較例1で得られたポテトサラダのサンプルを10℃の冷蔵庫にて30日間保存(チルド保存)した後、溶存酸素量を測定した。
2.評価方法
各サンプルについて、溶存酸素量を酸素計「OxySennse101」(オキシセンス社製)にて試験例1と同様に測定した。溶存酸素量は、表2に示すように、加熱工程前、加熱工程後、チルド保存後の各々において測定した。サンプルの風味については喫食して評価した。風味の評価は、製造直後、チルド保存後に行い、10点法で評価した。総合評価は、10点法で評価した。測定結果および評価結果を表2に示す。
Figure 0004771960
表中の数字:溶存酸素量[%O
1)サラダの半製品を充填し、バキュームシール直後に測定
2)サラダの半製品を加熱処理し、冷却直後に測定
表2より明らかなように、実施例3および4においては、酸素透過性の小さいパウチを用い、かつ脱酸素マヨネーズを用いた。さらに実施例3では脱酸素水中で加熱処理を行っており、加熱工程前の溶存酸素が15%O以下であった。実施例3および4では、チルド保存中の溶存酸素量が上昇しておらず、ポテトサラダは、加熱工程直後からチルド保存中のすべての時点で風味に優れていることがわかった。
また、実施例5では、酸素透過性の小さいパウチを用いており、加熱工程前の溶存酸素が18%O以下であり、かつチルド保存中の溶存酸素量がわずかしか上昇しておらず、ポテトサラダは、加熱工程直後からチルド保存中のすべての時点で風味に優れていることがわかった。
比較例1では、実施例3から5に比べて酸素透過性が大きいパウチを用い、脱酸素水中で加熱処理を行っており、加熱工程前の溶存酸素が18%O以下であり、チルド保存中の溶存酸素量がやや上昇しており、ポテトサラダは、加熱工程直後に比べてチルド保存後の風味がやや劣っていることがわかった。
実施例3〜5,比較例1では、加熱工程後の溶存酸素量は、全て2%O以下であった。また、実施例3〜5では、チルド30日保存後の溶存酸素量は全て3%O以下であった。比較例1では、チルド30日保存後の溶存酸素量は8%Oであった。また、比較例2では、加熱工程後の溶存酸素量は、2%Oであり、チルド30日保存後の溶存酸素量は10%Oであった。
3.8.実施例6
馬鈴薯を皮むき・芽取りし、適度の大きさ(1/8カット程度)にカットし、蒸煮機にて95〜100℃で約60分間加熱した。その後、ミキサーに、馬鈴薯12kg、牛乳1.86kg、バター0.5kg、塩0.16kg、香辛料0.02kg、オリーブオイル0.16kgを投入し、均一になるまで撹拌混合し、マッシュポテトの半製品を製造した。これをポリアミド/ポリエチレンにて構成された積層フィルムを製袋して得られたパウチ(平均酸素透過度;約5cc/m・day・atm)に250gずつ充填し、バキュームシールした。その後、容器詰め馬鈴薯を湯中にて90℃で40分間加熱処理(殺菌処理)した。さらに、5℃の水中にて60分間冷却してマッシュポテトを製造した。
試験例3;
1.試験方法
実施例6で得られたマッシュポテトのサンプルを10℃の冷蔵庫にて30日間保存(チルド保存)した後、溶存酸素量を測定した。
2.評価方法
サンプルについて、溶存酸素量を酸素計「OxySennse101」(オキシセンス社製)にて試験例1と同様に測定した。溶存酸素量は、表3に示すように、加熱工程前、加熱工程後、チルド保存後の各々において測定した。サンプルの風味については喫食して評価した。風味の評価は、製造直後、チルド保存後に行い、10点法で評価した。総合評価は、10点法で評価した。測定結果および評価結果を表3に示す。
Figure 0004771960
表中の数字:溶存酸素量[%O
1)マッシュポテトの半製品を充填し、バキュームシール直後に測定
2)マッシュポテトの半製品を加熱処理し、冷却直後に測定
以上の結果から、本発明の実施例にかかる馬鈴薯加工品では、加熱工程でよい風味を発現でき、さらにこの良い風味を長期間にわたって保持できることが確認された。
3.9.実施例7
剥皮し四割りにカットした馬鈴薯「さやか」150gを実施例1と同様のパウチ(呉羽化学工業(株)製、商品名「ベセーラ」)に充填し、バキュームシールをした。ついで、充填密閉された馬鈴薯を湯中にて95℃で50分間加熱処理し、さらに5℃の水中にて60分間冷却してボイルポテトを製造した。
その後、得られたボイルポテトの揮発性成分を固相マイクロ抽出−ガスクロマトグラフ質量分析法(SPME−GC−MS)で分析した。まず、ボイルポテト3g強をバイアル(容積10ml)に採取し、プラスティック製棒にて均質になるように1分間押しつぶし、マッシュポテト状にしてサンプルを得た。サンプルの内容量を3gに合わせ、セプタム(PTFE/silicone)付きキャップにて密栓した。次いで、バイアル中に固相マイクロ抽出用ファイバーを露出させ、サンプルの揮発性成分の抽出を行った。その後、速やかに揮発性成分のガスクロマトグラフ分析を行った。
固相マイクロ抽出およびガスクロマトグラフ分析の条件は以下の通りである。
<固相マイクロ抽出(SPME)条件>
SPMEファイバー:StableFlex 50/30μm,DVB/Carboxen/PDMS,(Supelco,Inc.,Bellefonte,PA)
抽出:80℃で30分間加熱してヘッドスペース部の揮発成分を抽出
<ガスクロマトグラフ条件>
カラム:Supelcowax−10(Supelco Inc., Bellefonte,PA;phase polyethyleneglycol,30m,i.d.0.25mm,film0.25μm)
GC温度条件:35℃(5min)→5℃/min(昇温速度)→120℃→15℃/min(昇温速度)→220℃(5min)
キャリアー:He、1.0ml/min、流量一定モード
インジェクション:スプリットレス(1.5min)、パージ20ml/min
インレット:250℃、47kPa(スタート時)
GCオープン:Hewlett Packard HP−6890
<質量分析条件>
質量検出器:日本電子JMS-AMSUN200
スキャン質量:m/z 29.0〜290.0
イオン源:El(70eV)
電子増倍管電圧:600V
同定は、各ピークの質量スペクトルの類似性から判断した。その結果を表4に示す。表4には、主な酸化劣化臭成分である、2,4−ノナジエナール(2,4−nonadienal)および2,4−デカジエナール(2,4−decadienal)のピーク面積(定量イオンm/z81)の合計と、主なフレーバー成分である、メチオナール(methional)のピーク面積(定量イオンm/z104)と、両者の比(M)/{(N)+(D)}を示す。
3.10.比較例3
実施例7におけるパウチを比較例1と同様のパウチに代えた他は、実施例7と同様にして揮発性成分の分析を行った。その結果を表4に示す。
3.11.比較例4
剥皮し四割りにカットした馬鈴薯「男爵」150gを蒸し器によって、97℃で50分間加熱処理した。その後、真空冷却器で15℃まで冷却した後、実施例7と同様にして揮発性成分の分析を行った。その結果を表4に示す。
Figure 0004771960
表4の結果から、実施例7のサンプルは、比較例3のサンプルに比べ、フレーバー成分が格段に多く、かつ、酸化劣化臭成分が顕著に少ないことが確認された。また、実施例7のサンプルは、蒸煮を行っただけで容器詰めされていない比較例4(蒸煮サンプル)に比べて、フレーバー成分が多く、かつ、酸化劣化臭成分のうち2,4−decadienalが少なく、蒸煮サンプル以上の優れた香気成分を有することが確認された。このように、本発明の実施例では、官能試験のみならず、臭気成分の分析からも風味のよいことが確認された。
3.12.比較例5
実施例1における湯中での加熱処理を、レトルト殺菌機での118℃で30分間の加熱処理(レトルト殺菌処理)に代えた他は、実施例1と同様にしてボイルポテトを製造した。
得られたボイルポテトについて、試験例1と同様の方法で溶存酸素量の測定および風味の評価を行った。ただし、チルド保存後の溶存酸素量の測定および風味の評価は行わなかった。結果を表5に示す。
Figure 0004771960
表中の数字:溶存酸素量[%O
1)馬鈴薯を充填し、バキュームシール直後に測定
2)馬鈴薯を加熱処理し、冷却直後に測定
表5から明らかなように、馬鈴薯の加熱処理を95℃を超える温度で行うと、酸素透過性の小さいパウチを用いても、馬鈴薯の風味が著しく低下することがわかった。
3.13.実施例8
剥皮し二割りにカットした馬鈴薯「さやか」約150gを、ポリアクリル酸系樹脂塗工ポリエチレンテレフタレート/ポリアミド/ポリエチレンにて構成された積層フィルム(大日本印刷(株)製)を製袋して得られたパウチ(大きさ;20cm×13cm、平均酸素透過度;約0.3cc/m・day・atm)に充填し、バキュームシールをした。ついで、充填密閉された馬鈴薯を湯中にて90℃で60分間加熱処理し、さらに5℃の水中にて60分間冷却してボイルポテトを製造した。
その後、得られたボイルポテトの揮発性成分を固相マイクロ抽出−ガスクロマトグラフ質量分析法(SPME−GC−MS)で分析した。まず、パウチに充填密閉されたボイルポテトを、そのまま手で押しつぶしてマッシュポテト状にしてサンプルを得た。このサンプル3gをバイアル(容積10mL、ヘッドスペース用)に採取し、セプタム(PTFE/silicone)付キャップで密栓した。次いで、揮発性成分抽出装置を用いてサンプルの揮発性成分の抽出を行った。まず、サンプル入りバイアルを予備加熱してヘッドスペース部に揮発性成分を含むガスを生成させた後、バイアル中に固相マイクロ抽出用ファイバーを露出させ、さらに加熱しつつサンプルの揮発性成分を抽出した。その後、速やかに揮発性成分のガスクロマトグラフ分析を行った。
固相マイクロ抽出およびガスクロマトグラフ分析条件は以下の通りである。
<固相マイクロ抽出(SPME)条件>
SPMEファイバー:StableFlex 50/30 μm, DVB/Carboxen/PDMS (Supelco, Inc., Bellefonte, PA)
揮発性成分抽出装置:Combi PAL(CTC Analitics)
予備加熱:95℃で20分間加熱
攪拌速度:500rpm (アジテータon 5 sec;off 2 sec)
揮発性成分抽出時加熱:95℃で10分間加熱してヘッドスペース部の揮発性成分を抽出
脱着時間:5分
<ガスクロマトグラフ条件>
GCオーブン:Agilent6890N (Agilent Technologies)
カラム:SOLGEL-WAX; 30m, 0.25mm i.d., 0.25μm (SGE)
GC温度条件:35℃(5min)→5℃/min(昇温速度)→120℃→15℃/min(昇温速度)→220℃(6min)
キャリアー:He、1.0 mL/min、 流量一定モード
インジェクション:パルスド・スプリットレス、スプリットレス1.5min→ パージ50 mL/min、パルス100kPa(1.6min) → 47kPa (スタート時)
インレット温度:250℃
<質量分析条件>
ワークステーション:MSD ChemStation Build75(Agilent Technologies)
質量分析計:Agilent5973N (Agilent Technologies)
スキャン質量:m/z29.0〜290.0
イオン源:EI (70 eV)
同定は、各ピークの質量スペクトルの類似性から判断した。その結果を表6に示す。表6には、主な酸化劣化臭成分である、2,4−ノナジエナール(2,4−nonadienal)および2,4−デカジエナール(2,4−decadienal)のピーク面積(定量イオンm/z81)の合計と、主なフレーバー成分である、メチオナール(methional)のピーク面積(定量イオンm/z104)と、両者の比(M)/{(N)+(D)}を示す。
3.14.比較例6
実施例8におけるパウチを比較例1と同様のパウチに代えた他は、実施例8と同様にして揮発性成分の分析を行った。その結果を表6に示す。
3.15.比較例7
剥皮し二割りにカットした馬鈴薯「さやか」約150グラムを、蒸し器によって97〜100℃で50分間加熱処理した後、真空冷却器で15℃まで冷却した。その後、実施例8と同様のパウチに充填してバキュームシールをした後、実施例8と同様にして揮発性成分の分析を行った。その結果を表6に示す。
Figure 0004771960
表6の結果から、実施例8のサンプルは、比較例6のサンプルの比べ、酸化劣化臭成分が顕著に少ないことが確認された。また、実施例8のサンプルは、容器詰めせずに蒸煮を行っただけの比較例7(蒸煮サンプル)に比べて、フレーバー成分が格段に多く、かつ、酸化劣化臭成分が顕著に少ないことが確認された。このように、本発明の実施例では風味が極めて良好であることが確認された。

Claims (6)

  1. 馬鈴薯を平均酸素透過度が5cc/m・day・atm以下の容器内に充填密封する工程と、
    前記馬鈴薯をレトルト殺菌処理ではなく60〜95℃で加熱する工程と、
    を含み、
    前記加熱の工程は、少なくとも加熱終了時における前記容器内の溶存酸素量が5%O以下となる条件下で行われる、馬鈴薯加工品の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記加熱の工程は、溶存酸素量が6%O以下の脱酸素水中で行われる、馬鈴薯加工品の製造方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記充填密封の工程の前に、さらに前記馬鈴薯を加熱する工程を有する、馬鈴薯加工品の製造方法。
  4. 馬鈴薯を含む半製品を平均酸素透過度が5cc/m・day・atm以下の容器内に充填密封する工程と、
    前記半製品をレトルト殺菌処理ではなく60〜95℃で加熱する工程と、
    を含み、
    前記加熱の工程は、少なくとも加熱終了時における前記容器内の溶存酸素量が5%O以下となる条件下で行われる、馬鈴薯加工品の製造方法。
  5. 請求項において、
    前記脱酸素処理されている材料は、水中油型乳化食品および清水の少なくとも一方である、馬鈴薯加工品の製造方法。
  6. 請求項1ないしのいずれかに記載の製造方法によって得られた馬鈴薯加工品であって、
    馬鈴薯加工品の揮発性成分を80℃で30分間抽出する固相マイクロ抽出−ガスクロマトグラフ質量分析法により分析したとき、酸化劣化臭成分である、2,4−ノナジエナール(2,4−nonadienal)および2,4−デカジエナール(2,4−decadienal)のピーク面積(定量イオンm/z81)の合計に対する、フレーバー成分である、メチオナール(methional)のピーク面積(定量イオンm/z104)の比(フレーバー成分/酸化劣化臭成分)は、3.8以上である、馬鈴薯加工品。
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