JP4738973B2 - 画像の表示処理方法、画像処理装置及びプログラム - Google Patents

画像の表示処理方法、画像処理装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、デジタルスチルカメラなどの撮像装置によって撮影され、画像データとして保存された撮影画像などの画像の表示処理方法、画像処理装置及びプログラムに関する。
デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ(デジタルカメラ、以下一例としてデジタルカメラとする)によって撮影された静止画などの撮影画像は、パーソナルコンピュータを介して、CD、DVDなどの各種の記録メディアや、HDDなどの記録媒体に保存することができる。
ところで、デジタルカメラの高機能化が進み、各種の画像撮影にデジタルカメラが多用され、また、同一の被写体に対して多数枚の画像撮影が行われることが多い。
これに伴い、記録メディアやHDDなどの記録媒体に保存される画像(画像データ)数が増加しており、このために、保存画像の整理や、印刷出力するときにおいて、最適な撮影画像を選択する作業が必要となる。
最適な撮影画像の選択の基準としては、撮影画像の露出状態が挙げられるが、画像データの露出オーバー/アンダーを画像データから判断することは容易ではなく、ここから、撮影データから算出したヒストグラムを補助的に表示して、露出状態を判断可能とする提案がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
特許文献1では、撮像素子から出力される映像信号の所定区間の輝度レベルの分布状態を算出し、算出した輝度レベルの分布状態を、例えば、映像信号に基づいた画像に重ねて表示することにより、露出状態が判断可能となるように提案している。
また、特許文献2では、撮像手段によって撮像された画像の輝度分布を示すグラフを生成し、生成したグラフを表示手段に表示するときに、調整手段による露出の調整状態に応じてグラフの表示色を変化させることにより、露出の調整作業を容易にするように提案している。
さらに、特許文献3では、撮影画像からヒストグラムを生成し、生成したヒストグラムを表示するときに、輝度範囲を設定することにより、設定した輝度範囲となるように露出調整を行う提案がなされている。
特開平7−38801号公報 特開2001−245204号公報 特開2004−96624号公報
しかしながら、上記提案の何れも、露出の適正を判断するための補助的な処理及び表示であり、多数の画像に対しては、その一つ一つについて露出状態を判断しなければならないという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、多数の画像の中から露出などの適正な画像を簡単にかつ的確に判断することができる画像の表示処理方法、画像処理装置及びプログラムを提案することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の画像の表示処理方法は、露出が適正な画像を選択するときの選択対象とされる複数の画像のうちの何れかが露出が不適正な画像として指定されることにより、指定された画像の輝度値のヒストグラムから露出が不適正とする輝度値の上限範囲及び下限範囲を設定し、前記露出が不適正な画像として指定された前記画像について、全画素数に対する前記露出が不適正とする輝度値の前記上限範囲に含まれる画素数と前記下限範囲に含まれる画素数との和の画素数の割合を基準割合として設定し、前記選択対象とされる前記画像のそれぞれについて、該当画像の全画素数に対する前記露出が不適正とする輝度値の前記上限範囲に含まれる画素数と前記下限範囲に含まれる画素数との和の画素数の割合を演算し、演算した割合が前記基準割合に満たない画像を前記露出が適正な画像と判定し、前記演算した割合が前記基準割合以上の画像を前記露出が不適正な画像と判定し、前記露出が適正な画像と判定された前記画像と前記露出が不適正な画像と判定された前記画像とを区分けして表示手段に表示する、ことを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置は、露出が適正な画像を選択するときの選択対象とされる複数の画像が記憶された記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数の画像のうちの何れかが露出が不適正な画像として指定されることにより、指定された画像の輝度値のヒストグラムから露出が不適正とする輝度値の上限範囲及び下限範囲を設定する設定手段と、前記露出が不適正な画像として指定された前記画像について、全画素数に対する前記露出が不適正とする輝度値の前記上限範囲に含まれる画素数と前記下限範囲に含まれる画素数との和の画素数の割合を基準割合として設定する割合設定手段と、前記選択対象とされる前記画像のそれぞれについて、該当画像の全画素数に対する前記露出が不適正とする輝度値の前記上限範囲に含まれる画素数と前記下限範囲に含まれる画素数との和の画素数の割合を演算し、演算した割合が前記基準割合に満たない画像を前記露出が適正な画像と判定し、前記演算した割合が前記基準割合以上の画像を前記露出が不適正な画像と判定する判定手段と、前記判定手段により前記露出が適正な画像と判定された前記画像と前記露出が不適正な画像と判定された前記画像とを区分けして表示手段に表示する表示制御手段と、を含む。
さらに、本発明のプログラムは、画像処理装置に設けられたコンピュータを、露出が適正な画像を選択するときの選択対象とされる複数の画像が記憶された記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数の画像のうちの何れかが露出が不適正な画像として指定されることにより、指定された画像の輝度値のヒストグラムから露出が不適正とする輝度値の上限範囲及び下限範囲を設定する設定手段と、前記露出が不適正な画像として指定された前記画像について、全画素数に対する前記露出が不適正とする輝度値の前記上限範囲に含まれる画素数と前記下限範囲に含まれる画素数との和の画素数の割合を基準割合として設定する割合設定手段と、前記選択対象とされる前記画像のそれぞれについて、該当画像の全画素数に対する前記露出が不適正とする輝度値の前記上限範囲に含まれる画素数と前記下限範囲に含まれる画素数との和の画素数の割合を演算し、演算した割合が前記基準割合に満たない画像を前記露出が適正な画像と判定し、前記演算した割合が前記基準割合以上の画像を前記露出が不適正な画像と判定する判定手段と、前記判定手段により前記露出が適正な画像と判定された前記画像と前記露出が不適正な画像と判定された前記画像とを区分けして表示手段に表示する表示制御手段と、して機能させる
この発明によれば、複数の撮影画像などの画像から所望の画像を選択して、各種の処理を行うために表示するときに、露出が不適正な画像として指定された画像から、露出が不適正とする輝度値の上限範囲及び下限範囲を設定すると共に、全画素数に対する前記露出が不適正とする輝度値の前記上限範囲に含まれる画素数と前記下限範囲に含まれる画素数との和の画素数の割合とする基準割合を設定する。判定手段は、露出が不適正とする輝度値の上限範囲及び下限範囲と基準割合を用い、複数の画像のそれぞれについて、露出が適正な画像か又は露出が不適正な画像かを判定する。
この判定結果に基づいて、露出が適正な画像と露出が不適正な画像とを区別して表示手段に表示する。
これにより、複数の画像から所望の画像を選択する作業を自動化することができ、簡単にかつ的確に選択された画像が得られる。
このような本発明の画像の表示処理方法においては、前記表示手段に選択対象画像表示領域及び非選択画像表示領域を設け、前記選択対象画像表示領域に表示された前記選択対象とされた前記複数の画像の何れかが、前記非選択画像表示領域へ移動されて表示されることにより、前記非選択画像表示領域に移動された前記画像に基づいて前記露出が不適正とする輝度値の範囲及び前記基準割合を設定することができ、また、本発明の画像処理装置においては、前記表示手段に選択対象画像表示領域及び非選択画像表示領域が設けられ、前記選択対象画像表示領域に表示された前記選択対象とされた前記複数の画像の何れかが、前記非選択画像表示領域へ移動されて表示されることにより、前記設定手段が、前記非選択画像表示領域に移動された前記画像に基づいて前記露出が不適正とする輝度値の範囲を設定することができる。
これにより、選択対象とする撮影画像、露出が適正な画像及び露出が不適正な画像の視認が可能となる。
また、本発明の画像の表示処理方法は、前記表示手段に選択対象画像表示領域及び非選択画像表示領域を設け、前記選択対象画像表示領域に表示された前記選択対象とされた前記複数の画像の何れかが、前記非選択画像表示領域へ移動されて表示されることにより、前記非選択画像表示領域に移動された前記画像を前記露出が不適正な画像として指定された画像として前記露出が適正とする輝度値の範囲を設定し、本発明の画像処理装置は、前記表示手段に選択対象画像表示領域及び非選択画像表示領域が設けられ、前記選択対象画像表示領域に表示された前記選択対象とされた前記複数の画像の何れかが、前記非選択画像表示領域へ移動されて表示されることにより、前記設定手段が、前記非選択画像表示領域に移動された前記画像を前記露出が不適正な画像として指定された画像として前記輝度値の範囲を設定する
このような発明においては選択画像表示領域と非選択画像表示領域に画像を表示するときに、該当画像を特定可能とするアイコンなどの指標を用いることができ、これにより、各画像を的確に識別することができる。
また、画像の表示方法においては、サムネイルなどを用いて画像をアイコンで表示し、そのアイコンに指標を付与することにより露出が適正な画像か露出が不適正な画像かを識別可能とすると共に、画像に対する選択操作が可能となるようにするなどの任意の表示方法を適用することができる。
また、本発明の画像の表示処理方法においては、前記露出が不適正な画像と判定された前記画像を、前記選択対象画像表示領域から前記非選択画像表示領域へ移動させて表示し、本発明の画像処理装置は、前記表示制御手段が、前記露出が不適正な画像と判定された前記画像を、前記選択対象画像表示領域から前記非選択画像表示領域へ移動させて表示する。
このような本発明においては、画素統計値画素ごとの輝度値とすることができ、輝度値のヒストグラムを画像ごとに画像データから演算するものであっても良い。
デジタルスチルカメラなどの撮像装置では、撮影画像の画像データを画像ファイルとして記録メディアに保存するときに、撮影画像の画像データ(例えばR、G、Bの各色成分のデータ)から輝度信号Yと、色差を示すマクロ信号Cr、Cb(YC信号)を生成し、画像データをYC信号として保存することにより、データ量の削減を図るようにすることが多く、このときの輝度信号Yを、画素統計値として用いることができる。
これにより、撮影画像の画像ファイルに記録されているデータを用いることができるので、画素統計値の演算を行うことによる処理負荷の増大を抑え、また、選択画像の表示に要する時間短縮を図ることが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、露出が不適正な画像として指定された画像に基づいて露出の適正な画像を露出の不適正な画像を区別して表示するので、多数の画像から適正な露出状態などの所望の画像を容易にかつ的確に選択することが可能となるという優れた効果が得られる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1には、本実施の形態に適用した画像処理装置10の概略構成を示している。この画像処理装置10は、COU12、ROM14、RAM16等が、データバス、アドレスバス及びコントロールバスを含むバス18によって接続されている。なお、このような画像処理装置10は、一般的構成のパーソナルコンピュータ(PC)等を適用することができる。
画像処理装置10には、入出力インターフェイス(I/Oインターフェイス)20が設けられ、このI/Oインターフェイス20が、バス18に接続している。
このI/Oインターフェイス20には、HDD22が接続している。このHDD22には、OSと共に各種のアプリケーションプログラム、各種のデータが記憶されており、CPU12は、HDD22に記憶されているOS及びアプリケーションプログラム(アプリケーションソフト)を読み込んで、画像処理などの各種の処理を実行する。
また、I/Oインターフェイス20には、入力デバイスとするキーボード24および、マウスなどのポインティングデバイス(例えば、マウス26)が接続されている。また
これと共に、I/Oインターフェイス20には、ビデオRAM(VRAM)28及びグラフィックコントローラ30を備えたビデオカード32を介して、液晶ディスプレイなどのモニタ34が接続している。
これにより、画像処理装置10では、モニタ34に各種の画面を表示しながら、キーボード24及びマウス26の操作によって表示画面に基づいた各種の処理が可能となっている。
一方、画像処理装置10には、例えば、デジタルスチルカメラ(デジタルカメラ)36によって撮影された画像ファイルの取り込みが可能となっている。この撮影画像の取り込みは、例えば、USB(universal selial bus)、IEEE1934などの所定規格によってI/Oインターフェイス20とデジタルカメラ36を接続して行うものであってもよく、デジタルカメラ36で撮影画像の保存に用いる記録メディア38が装着されるメディアコントローラ40がI/Oインターフェイス20に接続され、メディアコントローラ40に記録メディア38が装着されることにより、この記録メディア38に記録された画像ファイルを読み込むものであっても良い。
画像処理装置10では、デジタルカメラ36から取り込んだ撮影画像の画像ファイルを、HDD22に保存可能となっている。
デジタルカメラ36としては、CCDモジュール、CMOSモジュールなどの撮像素子を用い、撮影素子に結像された被写体像に応じて、撮影素子から出力される電気信号を、増幅、相関に重サンプリング処理(CDS)を行うことによりノイズ成分を除去し、これによって得られたR、G、Bのアナログ信号に対してA/D変換することにより、デジタル画像データに変換する。
また、デジタルカメラ10では、このデジタル画像データに対してホワイトバラス調整を行った後、シャープネス処理及びガンマ処理等を行った後、この画像データに対して、YC信号処理を施し、輝度信号Yとマクロ信号Cr、Cb(YC信号)を生成する。
デジタルカメラ36では、このYC信号を用いることにより、デジタルカメラ36に設けている図示しないモニタや、外部モニタなどに撮影画像を表示することができる。
また、デジタルカメラ36では、図示しないレリーズボタンが操作されて画像撮影が行われると、このYC信号がJPEG形式などの所定の圧縮形式で圧縮処理され、撮影画像が所定のファイル名の画像ファイルとして出力される。
デジタルカメラ36では、撮影画像の画像ファイルを記録メディア38に保存するときのファイルシステムとしてDCFが用いられ、ファイルフォーマットとしてExif(Exchangeable image file Format)が適用される。これにより、撮影画像の画像ファイルには、撮影画像の画像データに、サムネイル、撮影日時、レンズ絞り、シャッタースピードなどの撮影情報が付加され、さらに、撮影者などの情報の付加も可能となっている。
このようなデジタルカメラ36で、記録メディア38に保存している画像ファイル内の画像データに対する印刷処理を行うときには、画像ファイルに含まれる撮影情報を解析することにより、適正な色補正を施すことができるようになっている。なお、このようなデジタルカメラ36としては、公知の一般的構成を適用することができる。
一方、画像処理装置10には、HDD22に保存している画像ファイルを管理する画像管理ソフトがインストールされている。これにより、画像処理装置10では、記録メディア38から読み込んだ画像ファイルを、HDD22に形成した所定のフォルダ内に格納して保存可能なっている。
また、画像処理装置10では、HDD22に設けているフォルダ単位で、格納されている画像ファイルのサムネイルを、モニタ34の画面上に表示可能となっている。
図2には、このときのモニタ34の表示の一例を示している。この表示ウインド50には、図2の紙面左側のフォルダ表示領域52に、画像ファイルが収容されているフォルダが階層的に表示され、例えば、ポインタ42によって所望のフォルダを選択することができるようになっている。
また、この表示ウインド50には、画像ファイルのファイル名と、画像データのサムネイルを表示する画像表示領域54が設けられており、フォルダ表示領域52内の何れかのフォルダを選択することにより、選択されたフォルダに格納されている各画像ファイルのファイル名とサムネイルが画像表示領域54内に表示される。なお、ここでは、サムネイルとファイル名が表示されたアイコンによって画像ファイルごとの撮影画像の把握が可能となるようにしている。
これにより、画像処理装置10では、ポインタ(例えばマウスポインタ)42によって何れかの画像ファイル(画像ファイルのアイコン)が選択されることにより、該当画像ファイル内の画像データに対する各種の処理が可能となっている。
ところで、撮影画像の画像データに対して編集作業、印刷処理などを行うときには、適正な露光状態での撮影によって得られた画像データであることが好ましいが、多数の画像データの中には、露光状態が不適切で、輝度値の低い画素による黒つぶれや、輝度値の高い画素による白とびが生じているものがある。また、黒つぶれや白とびは、輝度値の低い画素や高い画素の割合が多くなることにより目立ち易くなる。
ここから、画像処理装置10では、例えば、適正な露光状態の範囲又は不適正とする露光状態の範囲を示す設定値を設定し、対象とする撮影画像の画像ファイルを保存しているフォルダを指定することにより、指定されたフォルダ内の各撮影画像の画像データ(画像ファイル)に対して、画素統計値と設定値を比較し、画素統計値が設定値による許容範囲内の撮影画像を選択する。
このとき、画像処理装置10では、画素統計値として画素ごとの輝度値であるヒストグラムを用いる。このヒストグラムは、画像データから所定のアルゴリズムを用いて演算することにより求めるものであってもよく、また、画像データとしてYC信号が用いられているときには、このYC信号に含まれるY信号を用いるものであってもよい。
また、画像処理装置10では、撮影画像から選択した撮影画像を、例えば、撮影画像のサムネイル等を用いてモニタ34に表示するようにしている。すなわち、画像処理装置10では、画素統計値として画素ごとの輝度値を適用し、撮影画像の各画素の輝度値が設定範囲内であるか否かを確認し、輝度値が設定範囲内の撮影画像を選択画像としてモニタ34に表示するようにしている。
また、画像処理装置10では、設定値を外れた画素の割合(比率)を設定することにより、設定範囲内の撮影画像を選択画像として選択するようにしている。
ここで、第1の実施の形態に係る撮影画像の選択処理を説明する。
図3には、設定値の設定に用いるUI(ユーザーインターフェイス)の一例とする設定ダイアログ56の概略を示している。この設定ダイアログ56には、入力ボックス58A、58B、58Cが設けられており、設定値及び割合の入力が可能となっている。なお、ここでは、一例として輝度値が8ビットで0〜255の256段階のデータとなっており、露光アンダーでは輝度値が低く(0に近い)、露光オーバーでは、輝度値が高く(255に近い)なっている。
画像処理装置10では、設定ダイアログ56を用いて、輝度値の下限値が黒つぶれ値Bとして入力ボックス58Aに入力され、輝度値の上限値が白とび値Wとして入力ボックス58Bに入力されると共に、輝度値が下限値よりも低い画素と輝度値が上限値よりも高い画素の総和の総画素数に対する割合Pを入力ボックス58Cから入力可能となっている。
図4には、第1の実施の形態に係る撮影画像の選択処理として、黒つぶれ値B及び白とび値Wを用いた処理の流れを示している。
このフローチャートでは、最初のステップ100で、ダイアログ56を用いた黒つぶれ値B及び、白とび値Wの入力を要求し、黒つぶれ値B及び白とび値Wが入力されてステップ102で肯定判定されると、ステップ104へ移行し、対象フォルダが選択されたか否かを確認する。
ここで、処理の対象とするフォルダが選択されて、ステップ104で肯定判定すると、ステップ106へ移行する。このステップ106では、フォルダ内の画像数Nの読み込み、変数Kのリセット、表示対象リストのリセットなどの初期設定を行う。
この後、ステップ108では、変数Kが画素数Nに達したか否かを確認し、ここで、変数Kが画像数Nに達していなければ、ステップ108で肯定判定してステップ110へ移行する。
このステップ110では、K番目(最初は0番目)の画像Kの画像データを読み込み、各画素の輝度値yを演算して集計する(ヒストグラムの生成)。なお、R、G、Bの画像データから、画素ごとの輝度値yの演算を行うときのアルゴリズムとしては、例えば、該当画素の色成分のデータ値をR、G、B、各色に対する定数を定数a、b、c(ただし、a+b+c=1、b>a>c)としたとき、
y=a*R+b*G+c*B
とすることができる。また、これに限らず、輝度値yの演算に用いる任意のアルゴリズムを適用することができる。
さらに、デジタルカメラ36で撮影された撮影画像の画像ファイルには、画像データとしてYC信号を用いており、このときには、YC信号に含まれる輝度信号Yを用いることもできる。これにより、画像データから所定のアルゴリズムを用いて、輝度値yを演算する処理が不要となる。
輝度値yの演算を終了すると、ステップ112では、輝度値yが黒つぶれ値Bより低い画素(y<B)又は、輝度値yが白とび値Wを越えた画素(y>W)があるか否かを確認する。
ここで、全ての画素の輝度値yが、B≦y≦Wであるときには、ステップ112で否定判定してステップ114へ移行し、対象画像(画像K)を表示対象リストに追加する。
これに対して、何れかの画素の輝度値yが、黒つぶれ値Bより低いか、白とび値Wを超えているとき(y<B又はy>W)には、ステップ112で肯定判定し、対象画像(画像K)を、表示対象リストに追加せず、ステップ114へ移行して変数Kをインクリメント(K=K+1)した後、ステップ108へ戻る。
このようにして、対象フォルダ内の全ての画像60に対する処理が終了し(K≧N)、ステップ108で否定判定されると、ステップ118へ移行して表示対象リストの各画像をモニタ34に表示する。
これにより、例えば、図2に示されるように、画像60A〜60Oの画像ファイル(画像データ)が、処理対象として指定されたフォルダに格納されているときには、例えば、図5に示される表示がなされる。
この表示ウインド62では、露光アンダーの画像60A、画像60Kと、露光オーバーの画像60C、60H、60L、60Nが除かれ、表示対象リストに画像60B、60D〜60G、60I〜60K、60Mがリストアップされ、選択画像表示領域64に、リストアップされた画像(該当画像のサムネイル)が表示される。
すなわち、画像処理装置10では、選択範囲(輝度値の上限値と下限値)の設定及び対象フォルダを指定することにより、所望の露光状態の撮影画像60を、モニタ34に表示することができる。
このとき、画像処理装置10を操作するオペレータは、設定値(選択範囲)の入力と、対象フォルダを指定する簡単な操作のみでよい。
なお、ここでは、設定値として、輝度値の上限値である白とび値W及び、輝度値の下限値である黒つぶれ値Bを用いるようにしたが、白とびの生じている撮影画像60のみを除くか、黒つぶれの生じている撮影画像60のみを除くことも可能であり、このときには、白とび値W又は黒つぶれ値Bのみを入力するものであっても良い。
また、ここでは、輝度値yが黒つぶれ値Bより低い画素又は白とび値Wを越えている画素を含む撮影画像60を除くようにしたが、その割合を含めて表示する撮影画像(画像60)を選択するものであっても良い。
ここで、黒つぶれ値B、白とび値Wに割合Pを含めた選択処理を、図6を参照しながら説明する。このフローチャートでは、最初のステップ120で、黒つぶれ値B、白とび値Wと共に、割合Pの入力を要求し、これらが入力されることによりステップ102で肯定判定してステップ104へ移行し、対象フォルダが指定されることにより、ステップ104で肯定判定してステップ106へ移行して、初期設定を行う。この後、ステップ108で肯定判定されるとステップ110へ移行し、輝度値yの演算及び集計(ヒストグラムの生成)を実行する。
画像Kの輝度値yの演算及び集計(ヒストグラムの生成)を行うと、次のステップ122では、輝度値yが黒つぶれ値Bに満たない(y<B)画素数C1及び、輝度値yが白とび値Wを超えている(y>W)画素数C2を演算する。
この後、ステップ124では、画像K内で、総画素数に対する画素数C1、C2の割合pを算出し、ステップ126では、算出した割合pが設定値である割合Pに達しているか否かを確認する。
これにより、割合pが割合Pに満たないとき(p<P)には、ステップ126で否定判定してステップ114へ移行し、該当画像Kを表示対象リストに追加する。
これに対して、割合pが割合Pに達しているとき(p≧P)には、ステップ126で肯定判定し、該当画像Kを表示対象リストに追加せずに、ステップ116へ移行する。
このようにして、表示対象リストを作成することにより、図7に示されるように、表示ウインド62には、例えば、輝度値yが黒つぶれ値Bに満たない画素があっても、該当画素の割合pが設定されている割合Pに満たない画像(例えば、画像60O)が、選択画像表示領域64に表示される。
このように、輝度値の上限値及び下限値に加えて割合Pを用いて、表示する画像の選択を行うものであっても良く、これによっても、適正な露光状態の画像選択が可能となる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態の基本的構成は、前記した第1の実施の形態と同じであり、第2の実施の形態において第1の実施の形態と同一の部品や処理には、同一の符号を付与してその説明を省略する。
この第2の実施の形態では、指定されたフォルダ内の全ての画像(例えば、画像60A〜60O)を表示する。このとき、選択された画像60に指標として所定のマークを付与することにより、選択された撮影画像(画像60)と、選択漏れ(非選択)の撮影画像の識別が容易となるようにしている。
図8には、このような第2の実施の形態に係る選択処理の概略を示している。このフローチャートでは、黒つぶれ値B、白とび値Wが設定されると共に、処理対象の撮影画像の画像ファイルが格納されているフォルダが指定されると、初期設定を行う(ステップ100〜106)。
この後、画像Kごとに、各画素の輝度値yを演算し、輝度値yのヒストグラムを生成する(ステップ110)と、黒つぶれ値Bより低い輝度値yがあるか否か、白とび値Wより高い輝度値yがあるか否かを確認する(ステップ112)。
ここで、輝度値yがB≦y≦Wとなっていると、ステップ112で否定判定してステップ130へ移行する。このステップ130では、該当画像Kを表示するときに、選択画像であることを示すマークを付与するように設定する。
図9には、この処理結果の表示の一例とする表示ウインド66の概略を示している。この表示ウインド66では、画像表示領域68にフォルダ内のすべての画像ファイルに基づいた画像60A〜60Oが表示される。
これと共に、表示ウインド66の画像表示領域68に表示される画像60には、前記したステップ130でマークが付与されるように設定されると、この設定に基づいたマーク70が、順に表示される。
これにより、選択画像と非選択画像を明瞭に識別することができる。なお、選択画像に対して、編集等の画像処理を可能とするために、マーク70をアイコン化するか、マーク70が付与された画像60をアイコン化することにより、該当画像60に対する編集処理等を行うための選択操作が可能となるようにしても良い。
なお、画像選択を行うときに、設定値として黒つぶれ値Bと白とび値Wを用いたが、これに限らず、黒つぶれ値Bと白とび値Wの何れか一方のみを用いてもよく、また、割合Pを加えても良い。
また、選択画像を示す指標は、マーク70に限らず、任意のシンボル等を適用することができ、さらに、非選択画像に何らかの指標を付与するようにしても良い。
〔第3の実施の形態〕
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。なお、第3の実施の形態の基本的構成は、前記した第1ないし第2の実施の形態と同じであり、第3の実施の形態において、第1ないし第2の実施の形態と同一の符号、処理に対しては、同一の符号を付与してその説明を省略する。
この第3の実施の形態では、画像ファイルを格納しているフォルダ及びフォルダに格納されている画像ファイル(画像データ)の画像表示に、例えば、図10に示すごとき、表示ウインド72を用いる。この表示ウインド72には、フォルダ表示領域52と共に、選択画像を表示する選択画像表示領域74と、非選択画像を表示する非選択画像表示領域76を設けて、対象画像(画像60)を選択画像表示領域74、非選択画像表示領域76に分けて表示する。
図11には、このような第3の実施の形態に係る選択処理の概略を示しており、このフローチャートでは、黒つぶれ値B、白とび値Wが設定されると共に、処理対象の撮影画像の画像ファイルが格納されているフォルダが指定されると(ステップ100〜104)、ステップ140で初期設定を行う。このとき、対象画像の画像数Nを設定すると共に、変数Kをリセットする。
この後、画像Kごとに、各画素の輝度値yを演算し、輝度値yのヒストグラムを生成する(ステップ110)と、黒つぶれ値Bより低い輝度値yがあるか否か、白とび値Wより高い輝度値yがあるか否かを確認する(ステップ112)。
ここで、輝度値yがB≦y≦Wとなっていると、ステップ112で否定判定してステップ142へ移行する。このステップ142では、該当画像Kを選択画像表示領域74に表示するように設定する。
これに対して、何れかの画素の輝度値yが、黒つぶれ値Bより低いか、白とび値Wを超えていると(y<B又はy>W)、ステップ112で肯定判定してステップ144へ移行する。このステップ144では、該当画像Kを非選択画像表示領域76に表示するように設定する。
このようにして、画像ごとに表示する領域を設定することにより、図10に示されるように、選択画像と非選択画像が異なる領域に表示され、それぞれの画像60に対して、選択画像であるか非選択画像であるかを的確に識別することが可能となる。
なお、画像選択を行うときに、設定値として黒つぶれ値Bと白とび値Wを用いたが、これに限らず、黒つぶれ値Bと白とび値Wの何れか一方のみを用いてもよく、また、割合Pを加えても良い。
〔第4の実施の形態〕
次に本発明の第4の実施の形態を説明する。なお、第4の実施の形態において、前記した第1ないし第3の実施の形態と同一の部品又は同一の処理に対しては、同一の符号を付与してその説明を省略する。
前記した第1ないし第3の実施の形態では、黒つぶれ値B、白とび値W、割合Pなどの設定値が設定されることにより、設定値に基づいて画像選択を行うようにしたが、第4の実施の形態では、選択対象の画像を表示し、表示している画像の中から非選択画像の基準を指定することにより、指定された非選択画像の画素統計値から選択/非選択とする基準となる設定値を設定し、この後に、設定に基づいた選択処理を実行する。
すなわち、図12に示されるように、例えば、対象画像表示領域78と非選択画像表示領域80を含む表示ウインド82を用い、最初は、選択対象の画像60を対象画像表示領域78に表示する。
ここから、非選択画像とする画像60を、対象画像表示領域78から非選択画像表示領域80へドラッグドロップするなどして移動する。
これにより、画像処理装置10では、非選択画像表示領域80に移動された画像60から黒つぶれ値B、白とび値W、割合Pなどの設定値を設定し、この後に、対象画像表示領域78に残っている画像60から、非選択画像とする画像60の抽出を行う。
図13には、このときの選択処理の概略を示している。このフローチャートは、例えば、表示ウインド82の対象画像表示領域78に表示している画像60の何れかを、対象画像表示領域78から非選択画像表示領域80に移動されることにより実行される。なお、画像移動は、一つの画像60であっても良く、また、複数の画像60であっても良い。
これにより、最初のステップ150では、初期設定を行う。この初期設定では、対象画像表示領域78内に残っている選択対象の画像60の画像数N1及び画像数の変数K1(K1=0)、非選択画像表示領域80に移動された非選択の画像60の画像数N2及び画像数の変数K2(K2=0)を設定すると共に、黒つぶれ値B、白とび値W及び割合Pなどの各設定値の初期値を設定する。このとき、各設定値の初期値は、黒つぶれ値Bが輝度値yの最低値(B=0)、白とび値Wが輝度値yの最高値(W=255)、割合Pが最大値(例えば、無限大、P=∞)に設定される。
初期設定が終了すると、ステップ152では、変数K2が、画像数N2に達していないことを確認し、ステップ154では、画像K2の輝度値yを演算し、ヒストグラムを作成する。
次のステップ156では、画像K2の輝度値yの最低値yminと黒つぶれ値Bを比較し、黒つぶれ値Bが同じか大きい時(ymin≦B)には、ステップ156で否定判定して黒つぶれ値Bを保持するが、黒つぶれ値Bが小さいとき(ymin>B)には、ステップ156で肯定判定してステップ158へ移行し、黒つぶれ値Bを更新する(B=ymin)。
また、ステップ160では、画像K2の輝度値yの最大値ymaxと白とび値Wを比較し、白とび値Wが同じか小さい時(W≦ymax)には、ステップ160で否定判定して白とび値Wを保持するが、白とび値Wが大きいとき(W>ymax)には、ステップ160で肯定判定してステップ162へ移行し、白とび値Wを更新する(W=ymax)。
この後に、ステップ164で変数K2をインクリメントして、ステップ152へ移行することにより、次の画像60に対する処理を行う。
このようにして、非選択として指定された画像60に基づいて、黒つぶれ値B及び白とび値Wを設定すると、ステップ152で否定判定してステップ166へ移行する。
このステップ166では、変数Kをリセット(K=0)し、ステップ168で変数Kが画像数Nに達していないことを確認すると(ステップ168で肯定判定)、ステップ170では、先に算出した画像Kのヒストグラムに基づいて、輝度値yが黒つぶれ値B以下(y≦B)の画素数C21と、輝度値yが白とび値W以上(y≧W)の画素数C22を集計する。
この後、ステップ172では、集計結果に基づいて画像K2の割合pを算出し(p=(C21+C22)/(総画素数))、次のステップ174では、割合pと割合Pを比較する。
これにより、割合Pが割合pよりも小さければ(p≧P)、ステップ174で否定判定して現在の割合Pを保持するが、割合Pが割合pよりも大きい時(p<P)には、ステップ174で肯定判定してステップ176へ移行し、画像K2の割合pを、新たな割合Pに設定する(割合Pの更新、P=p)。
この後に、ステップ178で変数K2をインクリメント(K2=K2+1)して、ステップ168に戻り、次の画像60に対する処理を行う。
このようにして、非選択として指定された画像60に基づいて、割合Pを設定すると、ステップ168で否定判定してステップ180へ移行し、対象画像表示領域78に残っている画像60に対する選択処理を開始する。
ここでの選択処理は、まず、変数K1が画像数N1に達していないことを確認すると(ステップ180で肯定判定)、ステップ182へ移行して、画像K1のヒストグラムを作成する。
この後、ステップ184では、画像 のヒストグラムから、輝度値yが黒つぶれ値B以下(y≦B)の画素数C11を集計すると共に、輝度値yが白とび値W以上(y≧W)の画素数C12を集計する。
次のステップ186では、画像K1の割合pを演算し(p=(C11+C12)/(総画素数))、ステップ188では、演算した割合pと先に設定した割合Pを比較する。
これにより、画像K1の割合pが割合P以上であるとき(p≧P)には、ステップ188で肯定判定してステップ190へ移行する。このステップ190では、画像K1を、非選択画像表示領域80に移動するように設定し、ステップ192では、変数K1をインクリメントすることにより、次の画像60に対する処理を行う。
このようにして、対象画像表示領域78内の画像60の全てに対する処理が行われることにより、図14に示されるように、指定された画像60に基づいて設定した黒つぶれ値B、白とび値W及び割合Pから、非選択された画像60が、非選択画像表示領域80内に移動されて表示され、選択画像が対象画像表示領域78内に残されて表示される。
これにより、基準とする画像60を選択して対象画像表示領域78から非選択画像表示領域80へ移動させる簡単な操作で、例えば、露光状態に応じて的確に仕分けることができると共に、所望の露光状態の画像を選択する作業を極めて容易に行うことができる。
一方、ここでは、指定した画像から黒つぶれ値B、白とび値W及び割合Pを設定するようにしたが、これに限らず、例えば、黒つぶれ値B及び白とび値Wは、設定ダイアログ56(図3参照)等を用いて入力するようにし、ドラッグドロップにより指定した画像60に基づいて割合Pを設定するなど、一部の設定値を指定した画像60から設定するものであっても良い。
図15には、このときの処理の一例を示している。なお、このフローチャートでは、黒つぶれ値B及び白とび値Wを入力し、指定した画像から割合Pを設定するものとしている。
このフローチャートでは、ステップ100及びステップ102で黒つぶれ値B及び白とび値Wが入力されたことを確認し、ステップ104で対象とする画像ファイルが格納されたフォルダが指定されたことを確認する。これにより、フォルダが指定されると、指定されたフォルダ内に収容されている各画像ファイルの画像が、表示ウインド82の対象画像表示領域78内に表示される。
次のステップ200では、非選択の画像60が選択されたか否かを確認する。すなわち、ドラッグドロップによって、いずれかの画像60が非選択画像表示領域80に移動されたか否かを確認し、画像60の移動がなされると、ステップ200で肯定判定してステップ202へ移行する。
このステップ202では、画像数N1、N2の設定、変数K1、K2の初期化、割合Pの設定(P=∞)などの初期化を行う。
この後、ステップ168で変数K2が画像数N2に達していないことを確認すると、まず、ステップ154を実行して、画像K2のヒストグラムを作成する。
この後、ステップ170を実行することにより、黒つぶれ値Bに達しない画素数C21、白とび値Wを超えいてうる画素数C22を演算し、ステップ172では、この演算結果に基づいて画像K2の割合pを演算する。
次のステップ174では、割合pと割合Pを比較し、割合Pが割合pより大きいときに(p<P)、ステップ174で肯定判定してステップ176へ移行し、割合Pを更新する(P=p)。
このようにして、非選択画像表示領域80内の全ての画像60に対する処理が終了して、ステップ168で否定判定されることにより、ステップ180へ移行し、黒つぶれ値B、白とび値W及び、指定された画像に基づいて設定された割合Pに基づいた選択処理を実行する(ステップ180〜192)。
これにより、指定したフォルダに格納されている多数の画像ファイルから、適正な露光状態の画像60などの所望の画像を簡単にかつ的確に識別することができる。
一方、以上説明した第1から第4の実施の形態では、対象画像から設定値に基づいて選択画像と非選択画像を仕分けするようにしたが、非選択画像の画素統計値に対して所定の処理を施すことにより、画素統計値が設定値によって指定される範囲となるようにし、これにより、非選択画像を選択画像とするようにしても良い。
すなわち、輝度値yが黒つぶれ値Bよりも低い画素があったり、輝度値yが白とび値Wより大きい画素があったときには、設定値に基づいた画像処理を施す。このときに、例えば、該当画像の輝度範囲であるバンド幅を狭めるように画像処理を施すことにより、輝度値yを黒つぶれ値Bよりも大きく、かつ、白とび値Wよりも小さくする。
このような非選択画像に対する画像処理を施すことにより、輝度値(ヒストグラム)など画素統計値が、設定値で設定された範囲となる選択画像とすることができ、非選択となる画像であっても、適正な露光状態の画像として編集処理や印刷処理を実行することが可能となる。
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、表示ウインド50、62、66、72、82や設定ダイアログ56などのUIを用いて、選択画像の表示、選択画像と非選択画像の識別、設定値の入力などを行うように説明したが、このようなUIとしては、任意の構成を適用することができる。
また、本実施の形態では、画素統計値として輝度値を適用したがこれに限らず、色味(色相)、彩度など、画質に関する各種のパラメータを適用することができる。
さらに、本実施の形態では、画像処理装置10を例に説明したが、本発明は、任意の構成の画像処理装置に適用することが可能である。
本実施の形態に適用した画像処理装置の概略構成図である。 フォルダ内の画像表示に用いる表示ウインドの一例を示す概略図である。 設定値の設定に用いるUIの一例を示す設定ダイアログの概略図である。 第1の実施の形態に係る選択処理の一例を示す流れ図である。 図4の処理結果の表示に適用する表示ウインドの一例を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る選択処理の他の一例を示す流れ図である。 図6の処理結果を表示した表示ウインドの概略図である。 第2の実施の形態に係る選択処理の一例を示す流れ図である。 図8の処理結果を表示した表示ウインドの概略図である。 第3の実施の形態に係る表示ウインドの一例を示す概略図である。 第3の実施の形態に係る選択処理の一例を示す流れ図である。 第4の実施の形態に係る表示ウインドの一例を示す概略図である。 第4の実施の形態に係る選択処理の一例を示す流れ図である。 図13の処理結果を表示する表示ウインドの概略図である。 第4の実施の形態に係る選択処理の他の一例を示す流れ図である。
符号の説明
10 画像処理装置
12 CPU
22 HDD
36 デジタルカメラ
38 記録メディア
42 ポインタ
50 表示ウインド
52 フォルダ表示領域
54 画像表示領域
56 設定ダイアログ
60(60A〜60O) 画像
62、66、72、82 表示ウインド
68 画像表示領域
70 マーク(指標)
74 選択画像表示領域
76、80 非選択画像表示領域
78 対象画像表示領域

Claims (7)

  1. 露出が適正な画像を選択するときの選択対象とされる複数の画像のうちの何れかが露出が不適正な画像として指定されることにより、指定された画像の輝度値のヒストグラムから露出が不適正とする輝度値の上限範囲及び下限範囲を設定し、
    前記露出が不適正な画像として指定された前記画像について、全画素数に対する前記露出が不適正とする輝度値の前記上限範囲に含まれる画素数と前記下限範囲に含まれる画素数との和の画素数の割合を基準割合として設定し、
    前記選択対象とされる前記画像のそれぞれについて、該当画像の全画素数に対する前記露出が不適正とする輝度値の前記上限範囲に含まれる画素数と前記下限範囲に含まれる画素数との和の画素数の割合を演算し、
    演算した割合が前記基準割合に満たない画像を前記露出が適正な画像と判定し、前記演算した割合が前記基準割合以上の画像を前記露出が不適正な画像と判定し、
    前記露出が適正な画像と判定された前記画像と前記露出が不適正な画像と判定された前記画像とを区分けして表示手段に表示する、
    ことを特徴とする画像の表示処理方法。
  2. 前記表示手段に選択対象画像表示領域及び非選択画像表示領域を設け、前記選択対象画像表示領域に表示された前記選択対象とされた前記複数の画像の何れかが、前記非選択画像表示領域へ移動されて表示されることにより、前記非選択画像表示領域に移動された前記画像に基づいて前記露出が不適正とする輝度値の範囲及び前記基準割合を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像の表示処理方法。
  3. 前記露出が不適正な画像と判定された前記画像を、前記選択対象画像表示領域から前記非選択画像表示領域へ移動させて表示することを特徴とする請求項2に記載の画像の表示処理方法。
  4. 露出が適正な画像を選択するときの選択対象とされる複数の画像が記憶された記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数の画像のうちの何れかが露出が不適正な画像として指定されることにより、指定された画像の輝度値のヒストグラムから露出が不適正とする輝度値の上限範囲及び下限範囲を設定する設定手段と、
    前記露出が不適正な画像として指定された前記画像について、全画素数に対する前記露出が不適正とする輝度値の前記上限範囲に含まれる画素数と前記下限範囲に含まれる画素数との和の画素数の割合を基準割合として設定する割合設定手段と、
    前記選択対象とされる前記画像のそれぞれについて、該当画像の全画素数に対する前記露出が不適正とする輝度値の前記上限範囲に含まれる画素数と前記下限範囲に含まれる画素数との和の画素数の割合を演算し、演算した割合が前記基準割合に満たない画像を前記露出が適正な画像と判定し、前記演算した割合が前記基準割合以上の画像を前記露出が不適正な画像と判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記露出が適正な画像と判定された前記画像と前記露出が不適正な画像と判定された前記画像とを区分けして表示手段に表示する表示制御手段と、
    を含む画像処理装置
  5. 前記表示手段に選択対象画像表示領域及び非選択画像表示領域が設けられ、前記選択対象画像表示領域に表示された前記選択対象とされた前記複数の画像の何れかが、前記非選択画像表示領域へ移動されて表示されることにより、前記設定手段が、前記非選択画像表示領域に移動された前記画像に基づいて前記露出が不適正とする輝度値の範囲を設定する、請求項4記載の画像処理装置
  6. 前記表示制御手段が、前記露出が不適正な画像と判定された前記画像を、前記選択対象画像表示領域から前記非選択画像表示領域へ移動させて表示する、請求項5に記載の画像処理装置
  7. 画像処理装置に設けられたコンピュータを、
    露出が適正な画像を選択するときの選択対象とされる複数の画像が記憶された記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数の画像のうちの何れかが露出が不適正な画像として指定されることにより、指定された画像の輝度値のヒストグラムから露出が不適正とする輝度値の上限範囲及び下限範囲を設定する設定手段と、
    前記露出が不適正な画像として指定された前記画像について、全画素数に対する前記露出が不適正とする輝度値の前記上限範囲に含まれる画素数と前記下限範囲に含まれる画素数との和の画素数の割合を基準割合として設定する割合設定手段と、
    前記選択対象とされる前記画像のそれぞれについて、該当画像の全画素数に対する前記露出が不適正とする輝度値の前記上限範囲に含まれる画素数と前記下限範囲に含まれる画素数との和の画素数の割合を演算し、演算した割合が前記基準割合に満たない画像を前記露出が適正な画像と判定し、前記演算した割合が前記基準割合以上の画像を前記露出が不適正な画像と判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記露出が適正な画像と判定された前記画像と前記露出が不適正な画像と判定された前記画像とを区分けして表示手段に表示する表示制御手段と、
    して機能させるためのプログラム
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