JP4723766B2 - 貯湯式の給湯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上部に給湯路が接続されかつ下部に給水路が接続されている貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するとともに、熱消費端末に供給する加熱対象流体を加熱する加熱手段と、その加熱手段の運転を制御する運転制御手段とが設けられている貯湯式の給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような貯湯式の給湯装置は、貯湯タンク内の湯水を加熱して貯湯タンクへの貯湯を行うための加熱手段と、熱消費端末に供給する加熱対象流体を加熱して熱消費端末に熱供給を行うための加熱手段とが、ひとつの加熱手段にて兼用されているものである。
そして、この種の貯湯式の給湯装置としては、例えば、特開2000−121160号公報に示されているように、貯湯タンクの底部から循環路に湯水を取り出し、その湯水を加熱手段にて加熱したのち、貯湯タンクの上部から供給する状態で貯湯タンク内の湯水を循環させながら貯湯タンクへの貯湯を行うとともに、循環路の湯水を加熱手段にて加熱して放熱用熱交換器に供給したのち、再度加熱手段に供給する状態で循環路の湯水を循環させながら、熱消費端末としての浴槽や暖房装置などの熱媒体を放熱用熱交換器に供給することによって、放熱用熱交換器において循環路の湯水にて熱媒体を加熱して、浴槽湯水の追焚や暖房装置への熱媒体の供給を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような貯湯式の給湯装置において、必要な時刻に所望量を貯湯タンク内に貯湯したいという要望や、所望の時間帯の間、熱消費端末に熱供給を行いたいという要望がある。
そこで、上述の2つの要望に応えるべく、運転制御手段が、設定された貯湯設定時刻に貯湯タンク内の貯湯量を設定貯湯量にするための貯湯時間に基づいて、貯湯設定時刻から貯湯時間だけ早い貯湯開始時刻を求めて、その貯湯開始時刻になると、加熱手段の運転を開始させて、貯湯タンク内への貯湯を行う予約貯湯運転を実行するとともに、設定された熱消費設定時間帯の間、加熱手段を運転させて、熱消費端末への加熱対象流体の供給を行う熱供給運転を実行するように構成することが考えられる。
【0004】
しかしながら、上記従来の貯湯式の給湯装置では、貯湯タンク内への貯湯を行うための加熱手段と、熱消費端末に加熱対象流体を供給するための加熱手段とが、ひとつの加熱手段にて兼用されているために、上述の予約貯湯運転および熱供給運転を単純に実行するだけでは、上述の2つの要望に応えることができない虞がある。
説明を加えると、上述の予約貯湯運転および熱供給運転を単純に実行すると、貯湯開始時刻から貯湯設定時刻までの貯湯時間帯に熱消費時間帯と重複する重複時間帯が存在する場合には、その重複時間帯に、ひとつの加熱手段にて、貯湯タンク内への貯湯と熱消費端末への熱供給を同時に行うこととなる。
したがって、重複時間帯における加熱手段の用途として、貯湯タンクへの貯湯よりも熱消費端末への熱供給を優先すると、貯湯タンク内に貯湯するための加熱手段の加熱能力が制限されることになって、貯湯設定時刻に貯湯タンク内の貯湯量を設定貯湯量にできない虞があり、逆に、熱消費端末への熱供給よりも貯湯タンクへの貯湯を優先すると、熱消費端末に熱供給するための加熱手段の加熱能力が制限されることになって、熱消費端末に所望の熱供給を行えなくなる虞がある。
【0005】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、必要な時刻に所望量を貯湯タンク内に貯湯することを可能としながら、所望の時間帯の間、熱消費端末に所望の熱供給を行うことが可能となる貯湯式の給湯装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、上部に給湯路が接続されかつ下部に給水路が接続されている貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するとともに、熱消費端末に供給する加熱対象流体を加熱する加熱手段と、その加熱手段の運転を制御する運転制御手段とが設けられている貯湯式の給湯装置において、
前記運転制御手段が、設定された貯湯設定時刻に前記貯湯タンク内の貯湯量を設定貯湯量にするための貯湯時間に基づいて、前記貯湯設定時刻よりも前記貯湯時間だけ早い貯湯開始時刻を求めて、その貯湯開始時刻になると、前記加熱手段の運転を開始させて、前記貯湯タンク内への貯湯を行う予約貯湯運転を実行し、
設定された熱消費設定時間帯の間、前記加熱手段を運転させて、前記熱消費端末への前記加熱対象流体の供給を行う熱供給運転を実行するように構成され、かつ、
前記予約貯湯運転において、
前記貯湯開始時刻から前記貯湯設定時刻までの貯湯時間帯に前記熱消費設定時間帯と重複する重複時間帯が存在しないときには、前記加熱手段の加熱能力が非制限能力としての最大加熱能力であるとして、前記貯湯時間を求め、かつ、
前記重複時間帯が存在するときには、前記加熱手段の加熱能力が前記非制限能力としての最大加熱能力よりも小さい制限能力であるとして、前記貯湯時間を求める貯湯時間演算処理を実行するように構成されている。
【0007】
すなわち、運転制御手段は、設定された貯湯設定時刻に前記貯湯タンク内の貯湯量を設定貯湯量にするための貯湯時間に基づいて、前記貯湯設定時刻よりも前記貯湯時間だけ早い貯湯開始時刻を求めて、その求めた貯湯開始時刻に基づいて、貯湯時間演算処理を実行し、重複時間帯が存在しないときには、加熱手段の加熱能力を貯湯のためにだけ使用できる非制限能力であるとして、貯湯時間を求め、かつ、重複時間帯が存在するときには、加熱手段の加熱能力が、熱消費端末への熱供給のために使用されて制限される制限能力であるとして、貯湯時間を求めることが可能となる。
そして、運転制御手段は、貯湯演算処理の実行により求められた貯湯時間に基づいて、貯湯設定時刻よりも貯湯時間だけ早い貯湯開始時刻を求めて、その貯湯開始時刻になると、加熱手段の運転を開始させて、貯湯タンク内への貯湯を行う予約貯湯運転を実行するとともに、設定された熱消費設定時間帯の間、加熱手段を運転させて、熱消費端末への加熱対象流体の供給を行う熱供給運転を実行することが可能となる。
【0008】
したがって、運転制御手段は、上述の重複時間帯が存在するときには、加熱手段の用途として、貯湯タンクへの貯湯よりも熱消費端末への熱供給を優先して、熱消費端末に所望の熱供給を行いながら、貯湯時間帯に加熱手段が熱消費端末に熱供給するために使用されて、貯湯タンク内に貯湯するための加熱手段の加熱能力が非制限能力よりも小さい制限能力に制限であるとして、貯湯設定時刻に貯湯タンクの貯湯量を設定貯湯量にすることが可能となる貯湯時間を求めて、貯湯タンク内への貯湯を行うことが可能となる。
また、運転制御手段は、上述の重複時間帯が存在しないときには、貯湯タンク内に貯湯するための加熱手段の加熱能力が、非制限能力としての最大加熱能力であるとして、貯湯設定時刻に貯湯タンクの貯湯量を設定貯湯量にすることが可能となる貯湯時間を求めて、貯湯タンク内への貯湯を行うとともに、熱消費設定時間帯には、加熱手段を熱消費端末に熱供給するためだけに使用して、熱消費端末に所望の熱供給を行うことが可能となる。
【0009】
以上のことをまとめると、上述の重複時間帯が存在しても、加熱手段を熱消費端末に所望の熱供給するために使用しながら、貯湯設定時刻に貯湯タンクの貯湯量を設定貯湯量にすることが可能となる貯湯時間を求めて、貯湯タンク内への貯湯を行うことが可能となって、必要な時刻に所望量を貯湯タンク内に貯湯することを可能としながら、所望の時間帯の間、熱消費端末に所望の熱供給を行うことが可能となる貯湯式の給湯装置を提供できるに到った。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、前記熱消費設定時間帯を変更設定する熱消費時間帯設定手段が設けられ、前記運転制御手段が、前記熱消費時間帯設定手段の設定情報に基づいて、前記貯湯時間演算処理を実行するように構成されている。
【0011】
すなわち、運転制御手段は、貯湯時間帯に熱消費時間帯設定手段により変更設定される熱消費設定時間帯と重複する重複時間帯が存在するか否かを判別して、貯湯時間演算処理を実行することが可能となるので、熱消費設定時間帯が変更設定されても、必要な時刻に所望量を貯湯タンク内に貯湯することを可能としながら、所望の時間帯の間、熱消費端末に所望の熱供給を行うことができるように対応することが可能となる。
したがって、熱消費時間帯設定手段による使用者の人為的な変更設定にも対応することが可能となって、使用者の意図を反映することが可能となる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、前記運転制御手段が、実際の前記熱供給運転の実行時間帯に基づいて前記熱消費設定時間帯を求めて、その求めた熱消費設定時間帯に基づいて、前記貯湯時間演算処理を実行するように構成されている。
【0013】
すなわち、運転制御手段が、貯湯時間帯に実際の熱供給運転の実行時間帯に基づいて自動的に求められた熱消費設定時間帯と重複する重複時間帯が存在するか否かを判別して、貯湯時間演算処理を実行することが可能となるので、熱供給運転を実行させるだけで、必要な時刻に所望量を貯湯タンク内に貯湯することを可能としながら、所望の時間帯の間、熱消費端末に所望の熱供給を行うことができるように対応することが可能となって、使い勝手のよいものとなる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、前記運転制御手段が、前記貯湯時間演算処理において、前記重複時間帯が存在するときには、前記加熱手段の最大加熱能力および前記熱供給運転を実行するための前記加熱手段の熱供給用の必要加熱能力に基づいて、前記制限能力を求めて、その求めた制限能力および前記重複時間帯の長さに基づいて、前記貯湯時間を求めるように構成されている。
【0015】
すなわち、運転制御手段は、加熱手段の最大加熱能力および熱供給用の必要加熱能力に基づいて、加熱手段が出力可能な最大加熱能力のうち、貯湯タンク内に貯湯するために出力可能な加熱手段の加熱能力を制限能力として求めて、その求めた制限能力および重複時間帯の長さに基づいて、貯湯時間を求めることが可能となる。
したがって、実際に貯湯タンク内に貯湯するために出力可能な加熱手段の加熱能力に基づいて、貯湯時間を求めることが可能となり、貯湯設定時刻に貯湯タンク内の貯湯量を確実に設定貯湯量にすることが可能となる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、前記運転制御手段が、実際の前記熱供給運転における実加熱能力に基づいて前記熱供給用の必要加熱能力を求めるように構成されている。
【0017】
すなわち、運転制御手段が、実際の熱供給運転における実加熱能力に基づいて熱供給用の必要加熱能力を自動的に求め、その熱供給用の必要加熱能力および加熱手段の最大加熱能力に基づいて、制限能力を求めて、その求めた制限能力および重複時間帯の長さに基づいて、貯湯時間を求めることが可能となる。
したがって、運転制御手段が、実際の熱供給運転の実行状況に応じた熱供給用の必要加熱能力を求めることが可能となり、実際の使用状況に応じた貯湯時間を求めることが可能となるので、実際の使用状況に合わせた状態で、貯湯設定時刻に貯湯タンク内の貯湯量を設定貯湯量にすることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる貯湯式の給湯装置について図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
この貯湯式の給湯装置は、図1に示すように、温度成層を形成する状態で貯湯される貯湯タンク1、貯湯タンク1内の湯水を循環するための循環路2、循環路2を通流する湯水を加熱する加熱手段としての加熱部3、熱消費端末としての暖房装置Pに熱供給するための暖房用熱交換部23、加熱部3などの運転を制御する運転制御手段としての運転制御部Hなどから構成され、循環ポンプ19を作動させて貯湯タンク1内の湯水を循環路2にて循環しながら、加熱部3にて加熱するようにしている。
【0019】
前記貯湯タンク1内には、その貯湯量が最低確保量よりも多量の最低検出貯湯量以上であるかを、その湯温を検出することにより検出する最低検出貯湯量検出手段としての最上部サーミスタS1、その貯湯量が満以上であるかを、その湯温を検出することにより検出する底部サーミスタS2が設けられている。
前記貯湯タンク1には、その底部から貯湯タンク1に水道水圧を用いて給水する給水路4が接続され、その上部から給湯するための給湯路5が接続され、使用された量だけの水を給水路4から貯湯タンク1に給水するように構成されている。
【0020】
前記給湯路5には、給水路4から分岐された混合用給水路6が接続され、その接続箇所に給湯路5からの湯水と混合用給水路6からの水との混合比を調整自在なミキシングバルブ7が設けられている。
前記給水路4と混合用給水路7との分岐箇所には、給水温度を検出する給水サーミスタ8が設けられている。
【0021】
また、給湯路5におけるミキシングバルブ7よりも上流側には、貯湯タンク1の上部から給湯路5に給湯された湯水の温度を検出する貯湯出口サーミスタ9が設けられ、給湯路5におけるミキシングバルブ7よりも下流側には、給湯路5の湯水の流量を調整する給湯流量センサ10、ミキシングバルブ7にて混合された湯水の温度を検出するミキシングサーミスタ11が設けられている。
【0022】
そして、給湯栓14に給湯するときには、給湯設定温度、貯湯出口サーミスタ9および給水サーミスタ8の検出情報などに基づいて、給湯する湯水の温度が給湯設定温度になるようにミキシングバルブ7の開度を調整して、給湯設定温度の湯水を給湯するように構成されている。
給湯操作手段Gが、貯湯出口サーミスタ9、給水サーミスタ8、ミキシングバルブ7、および、ミキシングサーミスタ11などにより構成されている。
【0023】
前記循環路2と貯湯タンク1とが、循環路2を通流する湯水を貯湯タンク1内に戻す、または、貯湯タンク1内の湯水を循環路2に取り出すために、貯湯タンク1の上部と底部の合計2箇所で連通接続されている。
具体的に説明すると、貯湯タンク1の上部には、循環路2の湯水を貯湯タンク1内に供給するための貯湯路15が連通接続され、その貯湯路15には、貯湯開閉弁16が設けられている。
また、貯湯タンク1の底部には、貯湯タンク1内の湯水を循環路2に取り出すための取り出し路17が連通接続されている。
【0024】
そして、循環路2には、湯水の循環方向に順に、循環路2の湯水の循環量を検出する循環流量センサ18、循環ポンプ19、循環路2の湯水の循環量を調整する循環流量調整バルブ20、加熱部3、加熱部3にて加熱された湯水の温度を検出する加熱温サーミスタ21、暖房用熱交換部23への湯水の通流を断続する開閉弁22、暖房用熱交換部23が設けられている。
湯水循環手段Eが、循環路2、循環ポンプ19、循環流量センサ18、循環流量調整バルブ20、加熱温サーミスタ21、貯湯開閉弁16、および、開閉弁22などから構成されている。
【0025】
前記加熱部3は、詳述はしないが、ヒートポンプ装置による冷媒を供給して湯水を加熱するヒートポンプ式加熱部3aと、バーナの燃焼により湯水を加熱する補助加熱部3bとから構成され、循環路2の湯水の循環方向において上流側から、ヒートポンプ式加熱部3a、補助加熱部3bの順に設けられている。
【0026】
前記ヒートポンプ式加熱部3aは、運転制御部Hとの通信などによりヒートポンプ装置を作動させて、ヒートポンプ式加熱部3aに冷媒を供給することによって、循環路2を通流する湯水を加熱するように構成されている。
また、補助加熱部3bは、循環路2を通して設定量以上の水量が供給されると、バーナの燃焼を開始し、供給される水量が設定量未満になると、バーナの燃焼を停止させ、バーナの燃焼状態において、バーナの燃焼量を調整することによって、加熱した湯水の温度を調整可能に構成されている。
【0027】
そして、加熱部3は、基本的には、ヒートポンプ式加熱部3aを運転させ、必要に応じて、補助加熱部3bも運転させて、循環路3を通流する湯水の流量を循環流量調整バルブ20にて調整したり、冷媒の温度を調整したり、バーナの燃焼量を調整したりして、ヒートポンプ式加熱部3aおよび補助加熱部3bの加熱能力を調整して、予め設定された最小加熱能力と最大加熱能力との間で、所望の加熱能力を出力するように構成されている。
【0028】
前記暖房用熱交換部23には、暖房装置Pから加熱対象流体としての熱媒体を戻すための熱媒体戻り路12と暖房装置Pに熱媒体を供給するための熱媒体往き路13とが接続され、前記熱媒体戻り路12には、熱媒体循環ポンプ24が設けられている。
そして、熱媒体循環ポンプ24の作動により、熱媒体往き路13および熱媒体戻り路12を通して循環させ、暖房用熱交換部23において、循環路2を通流する湯水から、熱媒体往き路13および熱媒体戻り路12を通して循環される熱媒体に対して授熱させるように構成されている。
【0029】
前記運転制御部Hは、図2に示すように、貯湯リモコンR2の指令に基づいて、湯水循環手段E、給湯操作手段G、および、加熱部3の作動を制御することによって、貯湯タンク1内に湯水を貯湯する貯湯運転、図外の給湯栓に所望の湯水を供給する給湯運転、設定された熱消費設定時間帯の間、暖房装置Pに熱媒体を供給する熱供給運転としての暖房運転、設定された貯湯設定時刻に貯湯タンク1内の貯湯量が設定貯湯量になるように貯湯する予約貯湯運転などの夫々の運転を実行するように構成されている。
【0030】
前記貯湯リモコンR2は、図示はしないが、貯湯要求を指令可能で、給湯運転における給湯設定温度、予約貯湯運転における貯湯設定時刻、時間帯設定スイッチ25にて暖房運転における熱消費設定時間帯としての暖房設定時間帯などを設定可能に構成されている。
【0031】
以下、各運転について説明を加える。
前記貯湯運転は、貯湯リモコンR2から貯湯要求があると、貯湯開閉弁16を開弁させ、循環ポンプ19を作動させて、貯湯タンク1の底部から水を循環路2に取出し、加熱部3にて加熱したのち、貯湯路15を通して貯湯タンク1の上部に供給してするように構成されている。
【0032】
前記貯湯運転における加熱部3の動作について説明を加えると、基本的には、ヒートポンプ装置を作動させて、ヒートポンプ式加熱部3aに冷媒を供給させ、ヒートポンプ式加熱部3aにて循環路2の湯水を加熱させ、加熱温サーミスタ21による検出温度が目標貯湯温度(例えば、60℃)になるようにヒートポンプ式加熱部3aの加熱量を調整するように構成されている。
そして、ヒートポンプ式加熱部3aによる加熱だけでは、加熱温サーミスタ21による検出温度が目標貯湯温度(例えば、60℃)になるように循環路2の湯水を加熱できない場合や、ヒートポンプ式加熱部3aでの加熱が行えない場合などの特別な場合には、加熱温サーミスタ21による検出温度が目標貯湯温度(例えば、60℃)になるように、補助加熱部3bによる加熱量を調整するように構成されている。
【0033】
前記給湯運転は、給湯栓14が開操作されると開始され、貯湯タンク1内に貯湯されている湯水を取り出して、その湯水に水を混合させて給湯路5を通して、給湯栓14に供給するように構成されている。
なお、貯湯タンク1内に湯水が貯湯されていなかったり、貯湯タンク1内の貯湯量が最低確保量未満であれば、上述の貯湯運転を実行して、貯湯タンク1内に貯湯しながら、その湯水を取り出して、給湯栓14に供給するようにしている。
【0034】
説明を加えると、貯湯タンク1内に貯湯されている湯水を給湯路5に取り出して、貯湯リモコンR2などにて設定された給湯設定温度、貯湯出口サーミスタ9および給水サーミスタ8の検出情報に基づいて、給湯する湯水の温度が給湯設定温度になるようにミキシングバルブ7の開度を調整するとともに、ミキシングサーミスタ11の検出情報に基づいて、その検出温度と給湯設定温度との偏差に基づいてミキシングバルブ7の開度を微調整することにより、給湯設定温度の湯水を給湯するようにしている。
【0035】
前記暖房運転は、設定された暖房設定時間帯の間、加熱部3を運転させて、暖房装置Pが要求している熱負荷に応じて、加熱部3の加熱能力を調整して、暖房装置Pへの熱媒体の供給を行うようにしている。
具体的に説明すると、暖房設定時間帯には、開閉弁22を開弁して、循環ポンプ19を作動させて、加熱部3を運転させ、循環路2の湯水を、加熱部3にて加熱して暖房用熱交換部23に供給したのち、加熱部3に供給する状態で循環させるとともに、熱媒体循環ポンプ24を作動させて、熱媒体を、熱媒体戻り路12および熱媒体往き路13を通して暖房用熱交換部23と暖房装置Pとの間で循環させるようにしている。
そして、暖房用熱交換部23において、循環路2の湯水から熱媒体に対して授熱させて、暖房装置Pへ熱供給するときの熱供給用の必要加熱能力としての暖房用加熱能力を満たすように、ヒートポンプ式加熱部3aを優先して運転させながら、必要に応じて、補助加熱部3bを運転させて、加熱部3の加熱能力を調整して、暖房装置Pへの熱供給を行うようにしている。
【0036】
この暖房運転における暖房設定時間帯および暖房用加熱能力の設定について説明を加える。
前記運転制御部Hは、暖房設定時間帯および暖房用加熱能力を、人為操作に基づいて人為的に設定したり、実際の熱供給運転の実行状況に基づいて自動的に設定するように構成され、選択スイッチなどにて人為設定か自動設定かを選択可能に構成されている。
【0037】
すなわち、人為的に設定する場合には、運転制御部Hが、貯湯リモコンR2に設けられた熱消費時間帯設定手段としての時間帯設定スイッチ25の設定情報に基づいて、暖房設定時間帯を設定し、暖房装置Pにて要求されている温度などの設定情報に基づいて、暖房用加熱能力を設定するようにしている。
【0038】
また、自動的に設定する場合には、運転制御部Hが、実際の暖房運転の実行時間帯に基づいて、暖房設定時間帯を設定し、実際に暖房運転を実行したときの加熱部3の加熱能力に基づいて、暖房用加熱能力を設定するように構成されている。
説明を加えると、例えば、運転制御部Hが、1日を基準周期として、基準周期ごとに、実際の熱供給運転の実行時間帯とそのときの実加熱能力を記憶し、その記憶されている実行時間帯および実加熱能力の情報に任意の重み付けをして、標準的な使用形態における予測暖房時間帯および予測暖房用加熱能力を求め、予測暖房時間帯を暖房設定時間帯として設定し、予測暖房用加熱能力を暖房用加熱能力として設定するようにしている。
なお、暖房運転実行時の実加熱能力は、循環流量センサ18および加熱温サーミスタ21などの情報に基づいて求めることが可能である。
【0039】
前記予約貯湯運転は、ヒートポンプ式加熱部3aのみを運転させる状態で加熱部3を運転させたときに、設定された貯湯設定時刻に貯湯タンク1内の貯湯量を設定貯湯量にするための貯湯時間に基づいて、貯湯設定時刻よりも貯湯時間だけ早い貯湯開始時刻を求めて、その貯湯開始時刻になると、加熱部3の運転を開始させて、ヒートポンプ式加熱部3aのみを最大加熱能力で運転させる状態で、上述の貯湯運転を実行して、貯湯タンク1内への貯湯を行うようにしている。
また、この予約貯湯運転においては、貯湯開始時刻から貯湯設定時刻までの貯湯時間帯に、暖房運転における暖房設定時間帯と重複する重複時間帯が存在しないときには、加熱部3の加熱能力が非制限能力であるとして、非制限用の貯湯時間を求め、かつ、重複時間帯が存在するときには、加熱部3の加熱能力が非制限能力よりも小さい制限能力であるとして、制限用の貯湯時間を求める貯湯時間演算処理を実行するようにしている。
【0040】
そして、運転制御部Hは、熱消費時間帯設定スイッチ25の設定情報による暖房設定時間帯、または、実際の暖房運転の実行時間帯に基づいて求められた暖房設定時間帯に基づいて、上述の貯湯時間演算処理を実行するように構成され、暖房運転における人為的または自動的な設定により設定された暖房設定時間帯に基づいて、重複時間帯が存在するか否かを判別するようにしている。
また、運転制御部Hは、貯湯時間演算処理において、重複時間帯が存在するときには、加熱部3の最大加熱能力および暖房運転を実行するための暖房加熱能力に基づいて、制限能力を求めて、その求めた制限能力および重複時間帯の長さに基づいて、制限用の貯湯時間を求めるように構成されている。
【0041】
前記予約貯湯運転について説明を加えると、ヒートポンプ式加熱部3aの加熱能力を非制限能力としての最大加熱能力にて運転させた状態で、貯湯設定時刻に貯湯タンク1内の貯湯量を設定貯湯量にするための非制限用の貯湯時間を求めて、貯湯設定時刻から非制限用の貯湯時間だけ早い時刻を非制限用の貯湯開始時刻として求める。
そして、その貯湯開始時刻から非制限用の貯湯設定時刻までの貯湯時間帯に、暖房運転における暖房設定時間帯と重複する時間帯が存在しないときには、非制限用の貯湯開始時刻になると、ヒートポンプ式加熱部3aのみを運転させる状態で、上述の貯湯運転を実行して、貯湯タンク1内への貯湯を行うようにしている。
【0042】
また、重複時間帯が存在するときには、重複時間帯において、ヒートポンプ式加熱部3aの加熱能力が最大加熱能力から暖房用加熱能力だけ制限されることになるので、ヒートポンプ式加熱部3aの加熱能力を制限された制限能力で運転させた状態で、貯湯設定時刻に貯湯タンク1内の貯湯量を設定量にするための制限用の貯湯時間を求めて、貯湯設定時刻から制限用の貯湯時間だけ早い時刻を制限用の貯湯開始時刻として求め、その制限用の貯湯開始時刻になると、ヒートポンプ式加熱部3aのみを運転させる状態で、上述の貯湯運転を実行して、貯湯タンク1内への貯湯を行うようにしている。
【0043】
このようにして、運転制御部Hは、重複時間帯が存在するときには、加熱部3の用途として、貯湯タンク1内への貯湯よりも暖房装置Pへの熱供給を優先して、暖房装置Pに所望の熱供給を行いながら、貯湯時間帯に加熱部3が暖房装置Pに熱供給するために使用されて、貯湯タンク1内に貯湯するための加熱部3の加熱能力が最大加熱能力よりも小さい制限能力であるとして、貯湯設定時刻に貯湯タンク1内の貯湯量を設定貯湯量にすることが可能となる貯湯時間を求めて、貯湯タンク1内への貯湯を行うことが可能となる。
したがって、重複時間帯が存在しても、加熱部3を暖房装置Pに所望の熱供給するために使用しながら、貯湯設定時刻に貯湯タンク1内の貯湯量を設定貯湯量にすることができることになる。
【0044】
以下、貯湯時間演算処理において、制限用の貯湯時間および制限用の貯湯開始時刻の求め方について説明する。
まず、暖房加熱能力とヒートポンプ式加熱部3aの最大加熱能力との関係で、貯湯不可能状態と貯湯可能状態とに分けられる。
前記貯湯不可能状態は、暖房加熱能力がヒートポンプ式加熱部3aの最大加熱能力以上であり、重複時間帯に、ヒートポンプ式加熱部3aを最大加熱能力にて運転させても、熱供給運転に加えて、貯湯タンク1内への貯湯を行うことができない状態である。
前記貯湯可能状態は、暖房加熱能力がヒートポンプ式加熱部3aの最大加熱能力よりも小さく、重複時間帯に、ヒートポンプ式加熱部3aを最大加熱能力にて運転させると、熱供給運転に加えて、貯湯タンク1内への貯湯も行うことができる状態である。
【0045】
前記貯湯不可能状態では、ヒートポンプ式加熱部3aを最大加熱能力にて運転させても、貯湯タンク1内への貯湯を行うことができないので、非制限用の貯湯時間に重複時間帯を加えた時間を制限用の貯湯時間として求めるようにしている。
そして、図3の(イ)に示すように、非制限用の貯湯開始時刻C1が暖房設定時間帯の暖房開始時刻D1よりも早く、かつ、貯湯設定時刻C2が暖房終了時刻D2よりも早い場合には、非制限用の貯湯貯湯開始時刻C1よりも重複時間帯Gの長さ(暖房開始時刻D1から貯湯設定時刻C2までの時間)だけ早い時刻を制限用の貯湯開始時刻D3として求めるようにしている。
また、図3の(ロ)に示すように、非制限用の貯湯開始時刻C1が暖房設定時間帯の暖房開始時刻D1よりも遅く、かつ、貯湯設定時刻C2が暖房終了時刻D2よりも遅い場合には、暖房開始時刻D1よりも重複時間帯Gの長さ(貯湯開始時刻C1から暖房終了時刻D2までの時間)だけ早い時刻を制限用の貯湯開始時刻D3として求めるようにしている。
【0046】
前記貯湯可能状態では、ヒートポンプ式加熱部3aを最大加熱能力にて運転させると、熱供給運転に加えて、貯湯タンク1内への貯湯も行うことができるので、暖房加熱能力と重複時間帯の長さに基づいて、ヒートポンプ式加熱部3aの加熱能力が暖房加熱能力にて制限されている制限量に相当する制限貯湯量を貯湯するための制限量貯湯時間を求めて、非制限用の貯湯時間に制限量貯湯時間を加えた時間を制限用の貯湯時間として求めるようにしている。
【0047】
説明を加えると、図4の(イ)に示すように、非制限用の貯湯開始時刻C1が暖房設定時間帯の暖房開始時刻D1よりも早く、かつ、貯湯設定時刻C2が暖房終了時刻D2よりも早い場合には、暖房加熱能力と重複時間帯Gの長さ(暖房開始時刻D1から貯湯設定時刻C2までの時間)に基づいて、制限貯湯量(図中Aで示す領域)を求め、その制限貯湯量とヒートポンプ式加熱部3aの最大加熱能力に基づいて、制限貯湯量(図中斜線で示す領域)を貯湯するための制限量貯湯時間Q1を求めて、非制限用の貯湯開始時刻C1よりも制限量貯湯時間Q1だけ早い時刻を制限用の貯湯開始時刻C3として求めるようにしている。
【0048】
また、図4の(ロ)に示すように、非制限用の貯湯開始時刻C1が暖房設定時間帯の暖房開始時刻D1よりも遅く、かつ、貯湯設定時刻C2が暖房終了時刻D2よりも遅い場合には、暖房加熱能力と重複時間帯Gの長さ(貯湯開始時刻C1から暖房終了時刻D2までの時間)に基づいて、制限貯湯量(図中Aで示す領域)を求め、その制限貯湯量とヒートポンプ式加熱部3aの最大加熱能力と暖房加熱能力との偏差加熱能力に基づいて、制限貯湯量(図中斜線で示す領域)を貯湯するための制限量貯湯時間Q2を求めて、非制限用の貯湯開始時刻C1よりも制限量貯湯時間Q2だけ早い時刻を制限用の貯湯開始時刻C3として求めるようにしている。
なお、図4において、Aで示す領域と斜線で示す領域とは同じ面積になるようにしている。
【0049】
そして、上述の貯湯可能状態では、重複時間帯に、上述の貯湯運転と暖房運転を同時に実行することになるが、この場合には、ヒートポンプ式加熱部3aを最大加熱能力にて運転させて、加熱部3を暖房加熱能力にて暖房運転を実行するとともに、最大加熱能力から暖房加熱能力だけ小さい加熱能力にて貯湯運転を実行し、暖房装置Pに熱供給を行うとともに、貯湯タンク1内に貯湯するようにしている。
【0050】
また、貯湯演算処理において、非制限用の貯湯開始時刻が暖房開始時刻よりも遅く、かつ、貯湯設定時刻が暖房終了時刻よりも早い場合には、詳述はしないが、貯湯不可能状態のときには、暖房開始時刻から重複時間帯の長さ(貯湯時間帯の長さ)だけ早い時刻を制限用の貯湯開始時刻として求め、貯湯可能状態のときには、暖房加熱能力と重複時間帯の長さ(貯湯時間帯の長さ)に基づいて制限貯湯量を求め、その制限貯湯量とヒートポンプ式加熱部3aの最大加熱能力と暖房加熱能力との偏差加熱能力に基づいて、制限貯湯量を貯湯するための制限量貯湯時間を求めて、非制限用の貯湯開始時刻よりも制限量貯湯時間だけ早い時刻を制限用の貯湯開始時刻として求めるようにしている。
【0051】
前記予約貯湯運転における貯湯設定時刻および設定貯湯量の設定について説明を加える。
前記運転制御部Hは、貯湯設定時刻および設定貯湯量を、人為操作に基づいて人為的に設定したり、実際の給湯の使用状況に基づいて自動的に設定するように構成され、選択スイッチなどにて人為設定か自動設定かを選択可能に構成されている。
【0052】
すなわち、人為的に設定する場合には、運転制御部Hが、貯湯リモコンR2に設けられたスイッチなどの設定情報に基づいて、貯湯設定時刻および設定貯湯量を設定するようにしている。
また、自動的に設定する場合には、運転制御部Hが、実際に給湯運転を実行したときの実行時間帯および給湯量に基づいて、標準的な使用形態において、給湯が必要な時刻を貯湯設定時刻とし、その給湯に必要な給湯量を設定貯湯量として設定するようにしている。
【0053】
自動設定について説明を加えると、例えば、運転制御部Hが、図5に示すように、1日を基準周期として、基準周期ごとに、実際に給湯運転を実行したときの実行時間帯および給湯量を記憶し、その記憶されている実行時間帯および給湯量に任意の重み付けをして、標準的な使用形態における貯湯設定時刻および設定貯湯量を設定するようにしている。
例えば、図5に示すものでは、貯湯設定時刻を、6時と16時とし、6時における設定貯湯量を、記憶されている6時から9時までの給湯量の合計量とし、16時における設定貯湯量を、記憶されている16時から20時までの給湯量の合計量とするようにしている。
【0054】
前記予約貯湯運転における制御動作について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
まず、人為設定または自動設定にて貯湯設定時刻および設定貯湯量を設定し、ヒートポンプ式加熱部3aを最大加熱能力にて運転させた状態で、貯湯設定時刻に貯湯タンク1内の貯湯量を設定貯湯量にするための非制限用の貯湯時間を求めて、貯湯設定時刻から非制限用の貯湯時間だけ早い時刻を非制限用の貯湯開始時刻C1として求める(ステップ1,2)。
【0055】
そして、貯湯時間帯に人為設定または自動設定にて設定された暖房設定時間帯と重複する重複時間帯が存在するか否かを判別して、重複時間帯が存在しないときには、非制限用の貯湯開始時刻C1になると、ヒートポンプ式加熱部3aを最大加熱能力にて運転させて、貯湯タンク1内に貯湯する貯湯処理を実行する(ステップ3〜5)。
前記貯湯処理の実行により、貯湯タンク1内に設定貯湯量貯湯されて貯湯完了になると、貯湯が完了したことを報知するとともに、貯湯処理を停止させる停止処理を実行する(ステップ6,7)。
【0056】
前記重複時間帯が存在するときには、加熱部3の加熱能力が制限能力であるとして、制限用の貯湯時間を求めて、貯湯設定時刻よりも制限用の貯湯時間だけ早い時刻を制限用の貯湯開始時刻C3として求める貯湯時間演算処理を実行する(ステップ3,8)。
そして、制限用の貯湯開始時刻C3になると(ステップ9)、ヒートポンプ式加熱部3aを最大加熱能力にて運転させて、上述の貯湯処理、停止処理を順次行うようにしている(ステップ5〜7)。
【0057】
〔第2実施形態〕
この第2実施形態は、上記第1実施形態における加熱部3の別実施形態を示すものであり、以下、第2実施形態における構成について、図面に基づいて説明する。
なお、その他の構成については、上記第1実施形態と同様であるので、同符号を記すなどによって、その詳細な説明は省略する。
【0058】
すなわち、上記第1実施形態では、ヒートポンプ式加熱部3aおよび補助加熱部3bともに、循環路2を通流する湯水を加熱するように構成した例を示したが、この第2実施形態では、図7に示すように、循環路2を通流する湯水を加熱する貯湯タンク用ヒートポンプ式加熱部3cと、熱媒体戻り路12を通流する熱媒体を加熱する暖房用ヒートポンプ式加熱部3dと、貯湯タンク1内から取り出した湯水を加熱するとともに、暖房用ヒートポンプ式加熱部3bにて加熱された熱媒体を加熱する補助加熱装置30が設けられている。
【0059】
そして、貯湯タンク用ヒートポンプ式加熱部3cと暖房用ヒートポンプ式加熱部3dとは、共通のヒートポンプ装置にて供給される冷媒にて加熱作用するように構成され、貯湯タンク用ヒートポンプ式加熱部3cと暖房用ヒートポンプ式加熱部3dの両方にてひとつのヒートポンプ式加熱部として作用するように構成されている。
また、補助加熱装置30が、貯湯タンク1の上部から取り出した湯水を補助的に加熱する補助給湯加熱機能、貯湯タンク1の上部から取り出した湯水に水を混合して、所望温度の湯水を給湯する給湯機能、暖房装置Pに供給する熱媒体を補助的に加熱する補助暖房加熱機能を備えて構成されている。
【0060】
説明を加えると、補助加熱装置30には、貯湯タンク1の上部に接続された給湯路5、暖房装置に接続された熱媒体戻り路12および熱媒往き路13、混合用給水路6の夫々が接続されている。
そして、補助加熱装置30は、貯湯タンク1の上部から取り出した湯水が所望の温度未満のときには、その湯水を加熱したのち水を混合して、所望温度の湯水を給湯し、所望の温度以上のときには、その湯水に水を混合して、所望温度の湯水を給湯するとともに、暖房用ヒートポンプ式加熱部3dにて加熱された熱媒体の温度が暖房装置Pにて要求されている温度未満のときには、熱媒体を加熱して、熱媒体往き路13を通して要求されている温度の熱媒体を暖房装置Pに供給するように構成されている。
【0061】
そして、運転制御部Hは、暖房運転において、暖房用ヒートポンプ式加熱部3dを優先して運転させて、必要に応じて、補助加熱装置30を運転させ、予約貯湯運転において、貯湯タンク用ヒートポンプ式加熱部3cを運転させて、貯湯タンク1内への貯湯を行うように構成されている。
【0062】
また、運転制御部Hは、予約貯湯運転において、重複時間帯が存在するときには、ヒートポンプ式加熱部としての貯湯タンク用ヒートポンプ式加熱部3cおよび暖房用ヒートポンプ式加熱部3dのうち、貯湯タンク用ヒートポンプ式加熱部3cよりも暖房用ヒートポンプ式加熱部3dを優先して運転させるように構成されている。
すなわち、運転制御部Hは、重複時間帯において、暖房用ヒートポンプ式加熱部3dの加熱能力が暖房加熱能力になるように、暖房用ヒートポンプ式加熱部3dをヒートポンプ式加熱部の最小加熱能力から最大加熱能力の間で調整するようにしている。
そして、暖房加熱能力がヒートポンプ式加熱部の最大加熱能力以上である場合には、貯湯タンク用ヒートポンプ式加熱部3cを運転させずに、暖房用ヒートポンプ式加熱部3dのみを運転させるようにしている。
また、暖房加熱能力がヒートポンプ式加熱部の最大加熱能力よりも小さい場合には、貯湯タンク用ヒートポンプ式加熱部3cも運転させて、貯湯タンク用ヒートポンプ式加熱部3cの加熱能力と暖房用ヒートポンプ式加熱部3dの加熱能力を合わせた加熱能力がヒートポンプ式加熱部の最大加熱能力になるようにしている。
【0063】
なお、この第2実施形態では、第1実施形態において、循環路2に設けられている開閉弁22および暖房用熱交換部23を省略することが可能となり、循環路2は、その湯水の循環方向の上流側端部が貯湯タンク1の底部に接続され、下流側端部が貯湯タンク1の上部に接続されている。
【0064】
〔別実施形態〕
(1)上記第1および第2実施形態では、貯湯時間演算処理において、重複時間帯が存在するときに、暖房設定時間帯の間、暖房加熱能力が一定である場合について、暖房加熱能力、重複時間帯の長さ、および、ヒートポンプ式加熱部3aの最大加熱能力などに基づいて、制限用の貯湯時間を求める構成を例示したが、暖房設定時間帯の間、暖房加熱能力が変動する場合にも、積算などを行って暖房加熱能力を求めて、その求めた暖房加熱能力、重複時間帯の長さ、および、ヒートポンプ式加熱部3aの最大加熱能力などに基づいて、制限用の貯湯時間を求めることが可能である。
例えば、暖房設定時間帯を複数の時間帯に分けて、その時間帯ごとに、暖房加熱能力を一定の加熱能力とし、時間帯ごとの暖房加熱能力を暖房設定時間帯で積算することによって、暖房設定時間帯における暖房加熱能力を求めて、その求めた暖房加熱能力、重複時間帯の長さ、および、ヒートポンプ式加熱部3aの最大加熱能力などに基づいて、制限用の貯湯時間を求めるように構成して実施することが可能である。
ちなみに、簡易な方法として、暖房加熱能力は、ヒートポンプ式加熱部3の最大加熱能力に対して固定割合とし、その比率に基づいて制限用の貯湯時間を求めることが可能であり、例えば、1/2とすると、非制限用の貯湯時間に重複時間だけ加えた時間を制限用の貯湯時間として求め、1/3とすると、非制限用の貯湯時間に重複時間の2倍の時間を加えた時間を制限用の貯湯時間として求めることになる。
【0065】
(2)上記第1および第2実施形態では、貯湯時間演算処理において、重複時間帯が存在するときに、加熱部3の最大加熱能力および暖房加熱能力に基づいて、制限能力を求めて、その求めた制限能力および重複時間帯の長さに基づいて、貯湯時間を求める構成を例示したが、例えば、重複時間帯の長さに所定の係数を乗じた時間を非制限用の貯湯時間に加えることによって、制限用の貯湯時間を求めるように構成して実施することも可能である。
【0066】
(3)上記第1および第2実施形態では、暖房設定時間帯および暖房加熱能力の設定について、人為設定か自動設定かを選択可能に構成されている例を示したが、人為設定のみまたは自動設定のみにて、暖房設定時間帯および暖房加熱能力を設定するように構成して実施することも可能である。
【0067】
(4)上記第1および第2実施形態では、貯湯設定時刻および設定貯湯量の設定について、人為設定か自動設定かを選択可能に構成されている例を示したが、人為設定のみまたは自動設定のみにて、貯湯設定時刻および設定貯湯量を設定するように構成して実施することも可能である。
【0068】
(5)上記第1実施形態では、加熱部3として、ヒートポンプ式加熱部3aと補助加熱部3bとからなる構成を例示したが、加熱部3を、ヒートポンプ式加熱部3aおよび補助加熱部3bのどちらか一方のみから構成して実施することも可能である。
また、加熱部3としては、ヒートポンプ式加熱部3aおよび補助加熱部3b以外の加熱手段を適応することも可能であり、加熱部3の構成としては、加熱手段の数および加熱手段の種類については適宜変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における貯湯式の給湯装置の概略構成図
【図2】貯湯式の給湯装置の制御ブロック図
【図3】貯湯時間演算処理の説明図
【図4】貯湯時間演算処理の説明図
【図5】給湯量と時刻との関係を表すグラフ
【図6】予約貯湯運転におけるフローチャート
【図7】第2実施形態における貯湯式の給湯装置の概略構成図
【符号の説明】
1 貯湯タンク
3 加熱手段
4 給水路
5 給湯路
25 熱消費時間帯設定手段
H 運転制御手段

Claims (5)

  1. 上部に給湯路が接続されかつ下部に給水路が接続されている貯湯タンクと、
    前記貯湯タンク内の湯水を加熱するとともに、熱消費端末に供給する加熱対象流体を加熱する加熱手段と、
    その加熱手段の運転を制御する運転制御手段とが設けられている貯湯式の給湯装置であって、
    前記運転制御手段が、設定された貯湯設定時刻に前記貯湯タンク内の貯湯量を設定貯湯量にするための貯湯時間に基づいて、前記貯湯設定時刻よりも前記貯湯時間だけ早い貯湯開始時刻を求めて、その貯湯開始時刻になると、前記加熱手段の運転を開始させて、前記貯湯タンク内への貯湯を行う予約貯湯運転を実行し、
    設定された熱消費設定時間帯の間、前記加熱手段を運転させて、前記熱消費端末への前記加熱対象流体の供給を行う熱供給運転を実行するように構成され、かつ、
    前記予約貯湯運転において、
    前記貯湯開始時刻から前記貯湯設定時刻までの貯湯時間帯に前記熱消費設定時間帯と重複する重複時間帯が存在しないときには、前記加熱手段の加熱能力が非制限能力としての最大加熱能力であるとして、前記貯湯時間を求め、かつ、
    前記重複時間帯が存在するときには、前記加熱手段の加熱能力が前記非制限能力としての最大加熱能力よりも小さい制限能力であるとして、前記貯湯時間を求める貯湯時間演算処理を実行するように構成されている貯湯式の給湯装置。
  2. 前記熱消費設定時間帯を変更設定する熱消費時間帯設定手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、前記熱消費時間帯設定手段の設定情報に基づいて、前記貯湯時間演算処理を実行するように構成されている請求項1に記載の貯湯式の給湯装置。
  3. 前記運転制御手段が、実際の前記熱供給運転の実行時間帯に基づいて前記熱消費設定時間帯を求めて、その求めた熱消費設定時間帯に基づいて、前記貯湯時間演算処理を実行するように構成されている請求項1または2に記載の貯湯式の給湯装置。
  4. 前記運転制御手段が、前記貯湯時間演算処理において、前記重複時間帯が存在するときには、前記加熱手段の最大加熱能力および前記熱供給運転を実行するための前記加熱手段の熱供給用の必要加熱能力に基づいて、前記制限能力を求めて、その求めた制限能力および前記重複時間帯の長さに基づいて、前記貯湯時間を求めるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の貯湯式の給湯装置。
  5. 前記運転制御手段が、実際の前記熱供給運転における実加熱能力に基づいて前記熱供給用の必要加熱能力を求めるように構成されている請求項4に記載の貯湯式の給湯装置。
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