JP4719313B2 - 耐サワー性に優れた鋼板及びラインパイプ用鋼管 - Google Patents

耐サワー性に優れた鋼板及びラインパイプ用鋼管 Download PDF

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Description

本発明は、硫化水素(HS)を含んだ環境における耐水素誘起割れ性、即ち、耐サワー性に優れた高強度鋼板、更に、主に石油や天然ガスなどの輸送に使用される高強度ラインパイプ用鋼管に関するものである。
硫化水素を含むサワーオイル、サワーガスを輸送するラインパイプに使用される鋼管や、パイプラインの付属設備などに使用される鋼板には、耐サワー性が要求される。なお、耐サワー性とは、硫化水素を含む腐食環境における耐水素誘起割れ性(耐HIC性)及び耐応力割れ性(耐SSC性)である。また、輸送効率の向上や薄肉化によるコスト低減などの観点から、鋼板の高強度化が進められており、鋼板には、寒冷地での使用を考慮して、高靭性であることも要求されている。
このような問題に対して、低温靭性と耐サワー性を向上させた高強度鋼板の製造方法が、例えば、特許文献1、2に提案されている。これらは、C及びAlの含有量の低減及びTi添加によって、硬質相による脆化を抑制し、粒内変態を促進して靭性の低下を抑制し、更に、S量の低減及びCaの添加によってMnSの形態を制御し、耐サワー性を向上させたものである。
更に、鋼板の圧延方向に延伸したMnSが耐サワー性の低下の原因となることから、Ca量、O量、及び、S量の制御によってMnSの延伸を抑制した鋼板が、例えば、特許文献3、4に提案されている。また、MnSのような硫化物系介在物に加えて、HICの起点となるNb−Ti−C−N系介在物の粗大化を抑制した鋼板や鋼管が、例えば、特許文献5に提案されている。
特開平06−293918号公報 特開平07−233415号公報 特開平07−242944号公報 特開2000−109947号公報 特開2006−63351号公報
S量の低減及びCaの添加により、MnSの延伸を抑制すると、鋼板の耐サワー性を向上させることができる。しかし、低S化しても、例えば、厚肉の鋼板及び鋼管の一部に、HICに起因する割れが生じることがあった。本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、耐サワー性に優れた鋼板、更に、ラインパイプ用鋼管を提案することを課題とするものである。
本発明者らは、S量を低減し、Caを添加した鋼板において、HICが発生する原因を明らかにするため、調査を行った。その結果、S量を8ppm以下に低減し、Ca添加を行った鋼板であるにもかかわらず、HICの起点が、50μm超に延伸したMnSであることを知見した。そこで、本発明者らは、更に、この原因について検討を行い、脱酸が不適切であったため、Caが酸化物となり、MnSが粗大化することが原因であるとの結論に至った。
更に、脱酸を強化するためにAlを添加すると、マルテンサイトとオーステナイトの混成物(Martensite−Austenite Constituent:MA)が生じやすく、特に、溶接熱影響部(HAZ)において靭性が低下することがわかった。本発明者らは、靭性が要求される場合には、Alを低減し、適量のSiを添加して脱酸を強化し、MnSの延伸を抑制することに成功した。
本発明は、このような知見に基づいてなされたものであり、その要旨は、以下のとおりである。
(1) 質量%で、
C:0.01〜0.08%、
Si:0.10〜0.50%、
Mn:1.00〜1.50%、
Ti:0.005〜0.030%、
Nb:0.01%以上、0.04%未満、
Ca:0.0010〜0.0040%
を含有し、
P:0.015%以下、
S:0.0008%以下、
O:0.0020%以下、
Al:0.040%以下
に制限し、残部がFe及び不純物からなり、更に、Al、Siの含有量[質量%]が、
Al≦0.005%、かつ、0.25%≦Si、
または、
Al>0.005%、かつ、Al+0.1Si≧0.03%
の一方を満足し、更に、S、O、Si、Caの含有量[質量%]が、
S/Ca≦0.33、
O/Si≦0.005
を満足することを特徴とする耐サワー性に優れた鋼板。
(2) Al量を、質量%で、0.0200%以下に制限したことを特徴とする上記(1)に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
(3) Al量を、質量%で、0.0050%以下に制限したことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
(4) Si量が、質量%で、0.25〜0.40%であることを特徴とする上記(3)に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
(5) Nb量が、質量%で、0.01〜0.02%であることを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
(6) Ca量が、質量%で、0.0020〜0.0040%であることを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
(7) 質量%で、
N:0.008%以下
に制限したことを特徴とする上記(1)〜(6)の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
(8) さらに、質量%で、
B:0.0020%以下
を含有することを特徴とする上記(1)〜(7)の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
(9) さらに、質量%で、
V:0.10%以下
を含有することを特徴とする上記(1)〜(8)の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
(10) さらに、質量%で、
Mg:0.01%以下、
REM:0.05%以下
の一方又は双方を含有することを特徴とする上記(1)〜(9)の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
(11) さらに、質量%で、
Mo:0.05〜0.5%、
Ni:0.05%以上、0.3%未満
Cu:0.05〜0.5%、
Cr:0.05〜0.5%
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記(1)〜(10)の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
(12) 母材が、上記(1)〜(11)の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板からなることを特徴とする耐サワー性に優れたラインパイプ用鋼管。
本発明は、S量を低減し、適正な脱酸剤の添加によってO(酸素)量を低減し、更に、適量のCaの添加によって、MnSの延伸を抑制するものである。本発明により、鋼板及び鋼管のHICに起因する割れの発生を確実に防止することができる。更に、Al量の低減によって、HAZの靭性を向上させることが可能になる。したがって、本発明によって、耐サワー性、更にはHAZの靭性に優れた鋼板、及び、ラインパイプ用鋼管を提供することが可能になり、本発明は産業上の貢献が極めて顕著である。
延方向に延伸したMnSの一例を示す図である。 板のMnSの最大長さと、S/Ca及びO/Siとの関係を示す図である。 発明の鋼板のSi量及びAl量の範囲を示す図である。
S量を0.0003%とし、0.0025%のCaを添加した鋼板に発生したHICの起点は、中心偏析部に存在する圧延方向に延伸したMnSである。なお、%は、質量%を意味し、以下、同様である。
図1に例示するように、延伸したMnSの長さは50μmを超える。なお、この鋼板は、S、Ca以外の主な成分として、0.039%のC,0.24%のSi,1.20%のMn、及び、0.0021%のO(酸素)を含有し、さらに、0.006%以下のAlと、0.01%程度のNb及びTiとを含有している。
このように、S量とO量を低減し、十分な量のCaを添加しても、酸素量が0.0020%を超えるような場合、中心偏析部にMnSが生成することは、予想し得ないことであった。
即ち、この結果は、酸素量が0.0020%を超えると、CaによるSの固定が不十分になることを意味している。したがって、脱酸を強化すればよいと考えられる。脱酸の強化には、Alの添加が有効である。一方、Alを添加すると、介在物の増加や、粒内変態の抑制によって、低温靭性の低下が懸念される。Al量の増加によって、特に、HAZではMAが発生し、これに起因して、低温靭性が低下すると考えられる。
そこで、本発明者らは、耐サワー性と低温靭性とを両立させるため、Si添加量を増加させて、脱酸の強化を試みた。一方で、Siは、靭性を低下させる元素であるため、Siの添加量の上限についても検討を行った。
具体的には、C:0.01〜0.08%、Mn:1.00〜1.50%、Ti:0.005〜0.030%、Nb:0.01〜0.02%を含有し、P:0.015%以下、Al:0.0050%以下に制限し、Si及びCaの添加量、S量及びO量を変化させた鋼板を熱間圧延によって製造し、MnSの長さを測定した。
鋼板の中心偏析部相当箇所(板厚方向の1/2部)から試料を採取し、MnSを走査型電子顕微鏡(SEM)によって観察した。50mm角の範囲の視野に存在する、長手方向に延伸したMnS及び球状のMnSの長さを測定した。測定は、各鋼板について15箇所で行い、計測されたMnSの最大長さを、その鋼板の最大MnS長さとした。
その結果、図2に示すように、鋼板のMnSの最大長さと、S/Ca及びO/Siには相関が見られることがわかった。図2から、S/Ca>0.33の場合は、O/Siを低下させても、MnSの延伸化を抑制することができないことがわかる。これに対して、S/Ca≦0.33の場合は、O/Siの低下とともに著しくMnSの延伸化が抑制され、O/Siが0.005以下になると、Mnの最大長さが20μm以下に抑制されることがわかる。
また、耐サワー性は、Mnの最大長さと相関があり、
S/Ca≦0.33、
O/Si≦0.005
を満足すると、鋼板のMnSの最大長さが極めて抑制され、水素誘起割れの割れ発生面積率(CAR)が0%となることがわかった。
更に、Si量及びAl量と耐サワー性及びHAZ靭性との関係について、詳細に検討を行った。具体的には、C:0.01〜0.08%、Mn:1.00〜1.50%、Ti:0.005〜0.030%、Nb:0.01%以上0.04%未満、Ca:0.0010〜0.0040%を含有し、P:0.015%以下、S:0.0008%以下、O:0.0020%以下に制限し、
S/Ca≦0.33、
O/Si≦0.005
を満足し、Si量及びAl量を変化させた鋼板によって評価した。
鋼板は、熱間圧延によって製造し、得られた鋼板から試料を採取して、耐サワー性とHAZの靭性を評価した。耐サワー性は、NACEで規定されているTM0177−90 Method A環境で各サンプルの材質特性調査を実施し、割れ発生面積率(CAR)を測定した。また、HAZ靱性は、鋼板から試料を採取し、HAZの熱履歴を模擬する熱処理(再現熱サイクル試験)を施し、シャルピー衝撃試験を実施して評価した。再現熱サイクル試験は、1400℃に誘導加熱し、800℃から500℃までの冷却時間を38sとする条件で行った。シャルピー衝撃試験は、JIS Z 2242に準拠して行った。
Si量及びAl量と、HAZ靭性及び耐サワー性との関係について、定性的に説明する。まず、Si量が0.25〜0.40%、Al量が0.0050%以下の範囲(図3の領域1)では、鋼板のHAZ靭性及び耐サワー性が、極めて良好であることがわかった。次に、Si量が0.10〜0.50%、Al量が0.0200%超の範囲(図3の領域4)では、耐サワー性は極めて良好であるものの、HAZ靭性が、若干、低下することがわかった。
次に、Al量が0.005%以下、Si量が0.40%超、0.50%以下、及び、Al量が0.005%超、0.0200%以下、Si量が0.25〜0.50%である範囲(図3の領域2)では、耐サワー性は極めて良好であるものの、HAZ靭性が少し低下することがわかった。なお、HAZ靭性を向上させるには、Si量の上限を0.40%以下にすることが好ましいという知見が得られた。また、図3の領域2のHAZ靭性は、領域1よりも劣るが、領域4よりも優れることがわかった。
更に、Si量が0.1%以上0.25%未満、Al量が0.0050%超、0.02%以下、かつ、
Al+0.1Si≧0.03%
を満足する範囲(図3の領域3)で、極めて良好な耐サワー性が得られることがわかった。これは、Si量が0.1%以上0.25%未満、Al量が0.0050%超、0.02%以下の範囲では、質量%あたりのAlの脱酸能力が、Siの脱酸能力の10倍程度であることを意味する。
また、領域3のHAZ靭性は、領域1に比べると若干劣るものの、領域2及び領域4よりも若干良好であることがわかった。耐サワー性は、領域3よりも、領域1、領域2及び領域4の方が、若干優れていることがわかった。
一方、Al量が0.0050%以下、Si量が0.25%未満の範囲、及び、Al量が0.0050%超0.0200%以下、Si量が0.10%以上0.25%未満、
Al+0.1Si<0.03%
の範囲では、領域1〜4に比べて、耐サワー性が劣化することがわかった。
以下、本発明について詳細に説明する。
Siは、本発明において、最も重要な元素であり、脱酸剤として使用され、一方、過剰に添加すると、HAZ靭性を損なうことがある。耐サワー性を確保するためには、Siを0.10%以上添加することが必要である。更に、O量を低減して、耐サワー性を向上させるためには、0.25%以上を添加することが好ましい。一方、Siを過剰に添加すると、靭性を損なうため、上限を0.50%以下とする。HAZ靭性を向上させるには、Si量の上限を0.40%以下とすることが好ましい。
Alは、脱酸元素であり、Ca酸化物の生成を抑制し、SをCaSとして固定するために、有効な元素である。Alを過剰に添加すると、介在物の生成によって、低温靭性、特にHAZ靭性を損なうため、含有量を0.040%以下に制限する。HAZ靭性は、Al量の低減によって向上するため、上限を0.020%以下にすることが好ましい。更に、MAの生成を抑制し、特に、HAZの低温靭性を高めるには、Al量を0.005%以下に制限することが好ましい。
更に、Al量を低下させると、Ca酸化物が生成して、CaSの生成が不十分になることがある。Ca酸化物の生成を抑制するため、Al量が0.005%以下である場合は、Siを0.25%以上添加することが必要である。また、Al量が0.005%超である場合は、
Al+0.1Si≧0.03%
を満足することが必要である。これにより、耐サワー性を向上させることができる。
以上のことから、Al、Siの含有量[質量%]は、
Al≦0.005%、かつ、0.25%≦Si、
または、
Al>0.005%、かつ、Al+0.1Si≧0.03%
の一方を満足することが必要である。
Caは、MnSの生成を抑制し、耐サワー性を向上させる極めて重要な元素である。S量を低減しても、MnSの生成を抑制するには、0.0010%以上の添加が必要である。HAZ靭性の観点からAl量を低減した場合は、Caを0.0020%以上添加することが好ましい。一方、Caを過剰に添加すると、介在物が粗大化し、靭性が低下するため、上限を0.0040%とする。
Sは、含有量の増加とともに、HICの起点となるMnSの生成を促進する不純物であり、本発明では、許容し得る含有量の上限を0.0008%とする。MnSの生成を抑制するためには、含有量を0.0005%以下に低減することが好ましい。
Oは、硫化物の形態制御のために添加したCaの酸化物を形成する不純物であり、本発明では、許容し得る含有量の上限を0.0020%とする。なお、Ca添加の効果を有効に発現させ、MnSの生成を抑制するためには、含有量を0.0013%以下に低減することが好ましい。
更に、本発明では、延伸したMnSの生成を抑制するために、
S/Ca≦0.33、及び、O/Si≦0.005
を満足することが必要である。
前述したように、本発明者らは、Siを添加して脱酸を強化すると、MnSの延伸を抑制でき、その結果、HICの発生を抑制できることを知見した。この知見に基づくHICの発生抑制効果を最大限に確保するためには、添加するCa及びSiの量(質量%、以下同じ)を、S及びOの量との関係で調整する必要がある。そこで、本発明者らは、指標として、S/Ca、及び、O/Siを採用した。
Caは、前述したように、SをCaSとして固定し、MnSの生成を抑制するため、0.0010%以上、Al量を低減した場合は0.0020%以上添加するが、S/Caにより、S固定のために添加するCaの適正量を設定する。本発明では、S/Ca≦0.33と規定するが、S/Ca>0.33であれば、Ca量が不足し、SをCaSとして固定することが不十分となる。
Siは、前述したように、Ca酸化物が生成しないように、O量を充分低減するため、少なくとも0.10%以上、好ましくは0.25%以上添加するが、その適正量を、O/Siで設定する。本発明では、O/Si≦0.005と規定するが、O/Si>0.005であれば、Siによる脱酸が不十分となり、添加したCaは、酸化物を形成して、Sの固定に寄与しない。なお、O/Siは、0.005未満とすることが更に好ましい。
したがって、HICの発生抑制効果を最大限に確保するめには、S/Ca≦0.33、及び、O/Si≦0.005の両方を満足する必要がある。
Cは、鋼の強度の上昇に寄与する元素であり、0.01%以上を含有させることが必要である。一方、Cが0.08%を超えると、特に中心部では、粗大な炭化物を形成して、耐サワー性が低下するので、上限を0.08%とする。靭性の向上のためには、0.07%以下が好ましい。
Mnは、焼入れ性を高める元素であり、1.00%以上を添加する。強度及び靭性の向上のために、1.10%以上の添加が好ましい。一方、Mnが1.50%を超えると、中心偏析が顕著になり、耐サワー性を損なうので、上限を1.50%とする。中心偏析部のMnS、硬質相の生成を抑制し、耐サワー性及び靭性を向上させるには、Mnを1.40%以下とすることが好ましい。
Tiは、炭窒化物を生成して鋼の組織の微細化に寄与し、また、粒内変態の生成核となる酸化物を形成する元素であり、0.005%以上を添加する。一方、Tiが0.030%を超えると、中心部に粗大な炭窒化物を生じて耐サワー性を低下させるので、上限を0.030%とする。好ましくは、0.009〜0.021%である。
Nbは、焼入れ性を高め、また、炭窒化物を生成して鋼の組織の微細化に寄与する元素であり、0.01%以上を添加する。一方、0.04%以上のNbを添加すると、HAZ靭性が低下するため、上限を0.04%未満とする。また、Nbが0.02%を超えると、中心部に粗大な炭窒化物を生じて耐サワー性が低下することがあるので、上限を0.02%とすることが好ましい。更に好ましいNb量の範囲は、0.012〜0.015%である。
Pは、不純物であり、中心部に偏析して、靭性を低下させるので、上限を0.015%とする。好ましくは、0.001%以下である。
更に、耐サワー性やHAZ靭性の向上のためには、N量を制限することが好ましい。Nは、不純物であり、過剰に含有すると、特に、中心部に窒化物を生じて、耐サワー性を低下させるため、上限を0.008%以下とすることが好ましい。また、窒化物の生成を抑制し、HAZ靭性を向上させるためには、N量の上限を、0.005%以下とすることが好ましい。
また、Vは、炭窒化物を生成して鋼の組織の微細化に寄与する元素である。特に、強度及びHAZ靭性を向上させるためには、0.01%以上のVを添加することが好ましい。しかし、過剰に添加すると、粗大な窒化物を生じて、HAZ靭性を損なうことがあるため、上限を0.10%以下とすることが好ましい。
Bは、焼入れ性の向上に有効な元素である。特に、優れた強度が要求される場合には、0.0003%以上を添加することが好ましい。しかし、過剰に含有すると、耐サワー性を低下させるため、上限を0.0020%以下とすることが好ましい。
更に、強度及び靭性の向上に寄与するMo、Cr、Ni、Cuの1種又は2種以上を添加してもよい。鋼の強度及び靭性を向上させるには、Mo、Cr、Ni、及び、Cuは、それぞれ、0.05%以上を添加することが好ましい。なお、Niは、靭性の向上にも有効であるため、0.15%以上を添加することが好ましい。一方、Mo、Cr、Ni、及び、Cuは、それぞれ、0.5%超を添加すると、溶接性を損なうことがあるので、いずれも、上限を0.5%とする。好ましくは、いずれも、0.1〜0.4%である。
また、Mo、Cr、Ni、Cuは、耐食性の向上に寄与する元素であり、耐サワー性の向上にも有効であるが、高価な元素であるため、上限を0.3%未満とすることが好ましい。更に、Crについては、溶接熱影響部の靭性や、現地溶接性の観点からも、上限を0.3%未満とすることが好ましい。
更に、介在物の微細化や、硫化物の形態の制御に有効であるMg、REMの一方又は双方を添加してもよい。特に、Mgは、微細な酸化物を形成して、溶接熱影響部の結晶粒の粗大化を抑制し、靭性を向上させる元素である。しかし、Mg、REMを過剰に含有させると、粗大な介在物を生じて、靭性を損なうことがある。したがって、Mgの含有量の上限は0.01%以下が好ましく、REMの含有量の上限は、0.05%以下が好ましい。Mg、REMは、微量でも効果を発現するため、含有量の好ましい下限は、0.0001%以上である。
次に、本発明の鋼板の好ましい製造方法について説明する。
常法で鋼を溶製して鋳造し、得られた鋼片を加熱し、熱間圧延し、その後、加速冷却することが好ましい。鋳造は、生産性の観点から、連続鋳造が好ましい。
鋼片の加熱温度は、特に、鋳造時に生成したMnSを固溶させるため、1100℃以上とすることが好ましい。一方、加熱温度が1300℃を超えると、結晶粒径が粗大化することがあるので、加熱温度は、1300℃以下が好ましい。
熱間圧延の仕上圧延温度は、Ar変態点未満になると、加工されたフェライトが生成し、靭性が低下することがある。なお、Ar変態点は、化学成分や空冷速度によって変化するので、鋼片から採取した試料か、ほぼ同一の成分を有する試料を用いて、実験室で熱間圧延と空冷を模擬した加工熱処理を施し、変態膨張測定を行って、Ar点を求めることが好ましい。
特に、仕上圧延温度の好ましい範囲は770〜950℃である。仕上圧延温度を770℃以上にすれば、中心偏析部におけるCやMn濃化層の形成や、金属組織の硬化相の形成が抑制され、耐水素誘起割れ感受性が向上する。また、結晶粒径を微細化して、強度及び靭性を向上させるためには、仕上圧延温度を950℃以下にすることが好ましい。
熱間圧延後、加速冷却を行うことが好ましい。加速冷却の開始温度は、(Ar変態点−100)℃未満であると、中心偏析部に連続的なパーライト硬化相が生成し、水素誘起割れの伝播を促進させることがある。加速冷却は、水冷でよい。
更に、鋼板を管状に成形して、シーム部をアーク溶接し、鋼管とする。
鋼板の成形は、UOE工程で行うことが好ましい。また、生産性の観点から、シーム部のアーク溶接は、サブマージドアーク溶接が好ましい。
実施例1
表1に示す成分組成を有する鋼を溶製し、連続鋳造法で鋼片とした。表1には、S/Ca及びO/Siの組成比も記載した。得られた鋼片を、表2に示す圧延条件で熱間圧延し、加速冷却を行って、鋼板を製造した。
鋼板の板厚の中央部から試験片を採取し、SEMを用いて、各鋼板について30箇所ずつ、50mm角の範囲の視野に存在する長手方向のMnSの長さを測定した。水素誘起割れ特性調査では、NACEで規定されているTM0177−90 Method A環境で各サンプルの材質特性調査を実施し、水素誘起割れ判定基準として割れ発生面積率(CAR)が0%を合格とした。結果を表3に示す。
表3に示すように、本発明の範囲を全て満足する化学成分である鋼番1〜7はCARが1%未満であり、いずれも優れた耐HIC性が得られることがわかる。一方、本発明の範囲から外れる鋼番101〜105の比較例のうち、鋼番101はO/Siが高く、鋼番102はSi量の不足のためにO量が低下せず、O/Siも高くなった例である。鋼番103はS/Caが高く、鋼番104はCa量が少なく、鋼番105はS量が過剰な例である。これら比較例の鋼101〜105には、延伸したMnS、及び、延伸したMnSを起点にする水素誘起割れが観察された。
これらの鋼板を、UOE工程で造管し、シーム部をサブマージドアーク溶接して、鋼管を製造した。鋼管から、鋼板と同様にサンプルを採取し、CARを測定した。その結果、表3と、ほぼ同様に、鋼番1〜7はCARが1%未満であり、鋼番101〜105は延伸したMnSを起点にする水素誘起割れが観察された。
実施例2
表4に示す成分組成を有する鋼を溶製し、連続鋳造法で鋼片とした。表4には、S/Ca及びO/Siの組成比も記載した。得られた鋼片を、表2に示す圧延条件で熱間圧延し、加速冷却を行って、鋼板を製造した。
MnSの長さ測定および水素誘起割れ特性調査は実施例1と同様にして行った。HAZ靱性は、再現熱サイクル試験後、試験片を採取し、JIS Z 2242に準拠してシャルピー衝撃試験を行って評価した。試験片の長手方向は、鋼板の幅方向とした。また、再現熱サイクル試験は、1400℃に誘導加熱した後、800℃から500℃までを38秒で冷却する条件で行った。シャルピー衝撃試験は試験温度を変化させて実施し、50%破面遷移温度を求めた。結果を表5に示す。
表5に示すように、鋼番11〜26はCARが1%未満であり、HAZの50%破面遷移温度も0℃以下であり、耐サワー性及びHAZ靭性が良好である。一方、鋼番201〜210は比較例であり、耐サワー性又はHAZ靭性が低下している。鋼番201はO/Siが高く、鋼番202はS/Caが高く、鋼番203はS量が多く、HAZ靭性は良好であるものの、MnSが延伸化し、耐サワー性が低下している。
鋼番204は、O量が多く、HAZ靭性は良好であるものの、耐サワー性が低下している。鋼番206はAl+0.1Siが低く、鋼番207は、Al量及びSi量が低いため、HAZ靭性は良好であるものの、耐サワー性が低下している。
鋼番207はSi量が多く、鋼番208はAl量が多いため、耐サワー性は良好であるものの、HAZ靭性が低下している。また、鋼番209はNb量が多く、HAZ靭性が低下した例である。鋼番210はCa量が少なく、耐サワー性が低下している。
これらの鋼板を、UOE工程で造管し、シーム部をサブマージドアーク溶接して、鋼管を製造した。鋼管から、鋼板と同様にサンプルを採取し、CARを測定した。その結果、表5とほぼ同様に、鋼番11〜26は耐サワー性及びHAZ部の靱性が良好であった。一方、鋼番201〜210は、耐サワー性又はHAZ靱性の低下が確認された。

Claims (12)

  1. 質量%で、
    C:0.01〜0.08%、
    Si:0.10〜0.50%、
    Mn:1.00〜1.50%、
    Ti:0.005〜0.030%、
    Nb:0.01%以上、0.04%未満、
    Ca:0.0010〜0.0040%
    を含有し、
    P:0.015%以下、
    S:0.0008%以下、
    O:0.0020%以下、
    Al:0.040%以下
    に制限し、残部がFe及び不純物からなり、更に、Al、Siの含有量[質量%]が、
    Al≦0.005%、かつ、0.25%≦Si、
    または、
    Al>0.005%、かつ、Al+0.1Si≧0.03%
    の一方を満足し、更に、S、O、Si、Caの含有量[質量%]が、
    S/Ca≦0.33、
    O/Si≦0.005
    を満足することを特徴とする耐サワー性に優れた鋼板。
  2. Al量を、質量%で、0.0200%以下に制限したことを特徴とする請求項1に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
  3. Al量を、質量%で、0.0050%以下に制限したことを特徴とする請求項1又は2に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
  4. Si量が、質量%で、0.25〜0.40%であることを特徴とする請求項3に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
  5. Nb量が、質量%で、0.01〜0.02%であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
  6. Ca量が、質量%で、0.0020〜0.0040%であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
  7. 質量%で、
    N:0.008%以下
    に制限したことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
  8. さらに、質量%で、
    B:0.0020%以下
    を含有することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
  9. さらに、質量%で、
    V:0.10%以下
    を含有することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
  10. さらに、質量%で、
    Mg:0.01%以下、
    REM:0.05%以下
    の一方又は双方を含有することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
  11. さらに、質量%で、
    Mo:0.05〜0.5%、
    Ni:0.05%以上、0.3%未満
    Cu:0.05〜0.5%、
    Cr:0.05〜0.5%
    の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板。
  12. 母材が、請求項1〜11の何れか1項に記載の耐サワー性に優れた鋼板からなることを特徴とする耐サワー性に優れたラインパイプ用鋼管。
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