JP4592079B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置、例えば複写機、レーザプリンタ、ファキシミリ等、電子写真プロセスを用いる画像形成装置、特に、像担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、前記トナー像を記録材上へ転写する転写手段と、前記記録材上のトナー像を、少なくとも加熱部材と弾性層を有する加圧部材とで挟持搬送させて前記トナー像を前記記録材上に定着する定着手段とを備え、前記加熱部材は交流電圧を給電することによって加熱機能を実現する画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置における定着装置では、高温多湿の環境において、紙などの記録材の含水分量が多い状態では、転写部で記録材の裏面に供給される転写電荷が記録材沿面を伝達してリークしやすく、記録材上に転写形成されたトナー像の保持力を失いやすい。
また、記録材の含水分量が多いと、ヒータと加圧ローラが記録材を挟む定着ニップ部で発生する蒸気量が増え、特に記録材の搬送方向と垂直の横線画像で、尾引きと呼ばれる蒸気の圧力によるトナー飛散が発生していた。
また、記録材の裏面の転写電荷によるトナー像の保持力が弱まるために、トナーが記録材に定着されずに定着フィルム、または定着ローラにトナーが付着するオフセット現象により、定着フィルムまたは定着ローラに付着していたトナーが1回転後に記録材に定着されるという画像不良が発生しやすかった。また、定着フィルムにオフセット現象によりトナーが付着し、定着フィルムに対向して圧接される加圧ローラに転移し、加圧ローラ汚れを発生させる要因となっていた。
そこで、従来は加熱体近辺での水蒸気の発生による画像不良を防止するため、例えば特許文献1などにあるように、定着ローラ側をアースし、記録材と当接する電極に電圧を印加する方式が取られている。以下、この電圧を定着バイアスと称することとする。
特開平08−272245号公報
ところが、上述のように定着バイアスを供給する方法において、この印加経路が転写電圧のリーク経路の1つとなってしまうために、転写電圧の低下を招く。転写電圧の低下はトナー像を保持するための電荷(電流)を減少させてしまうために、トナーを記録材上に保持できず適切な印字濃度が得られないという問題が発生する。
本発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、定着バイアスを印加する構成においても、適切な転写電流(電荷)を制御し、最適な印字濃度を実現することを目的とする。
本発明は次の構成からなることを特徴とする画像形成装置である。
(1)像担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、前記トナー像を記録材上へ転写する転写手段と、前記記録材上のトナー像を、少なくとも加熱部材と弾性層を有する加圧部材とで挟持搬送させて前記トナー像を前記記録材上に定着する定着手段とを有する画像形成装置において、前記定着手段が、前記加熱部材もしくは加圧部材の少なくとも一方の表面にバイアス電圧を印加するためのバイアス電圧発生手段と、前記加熱部材もしくは加圧部材の表面と前記バイアス電圧発生手段とを接続する導電手段と、前記導電手段を流れるバイアス電流値を測定するための電流検出手段とを有し、前記電流検出手段により検出されたバイアス電流値によって、前記転写手段の転写電源の制御を行う転写電源制御手段を更に備えることを特徴とする
(2)前記電流検出手段は、前記加熱部材もしくは前記加圧部材の表面側に絶縁用抵抗を配した後に、前記絶縁用抵抗とバイアス電圧発生手段との間に設けられることを特徴とする。
(4)前記記録材への転写に寄与する転写電流値を検出する検出手段を更に備え、前記転写電源制御手段は、前記バイアス電流値と前記転写電流値の差分値が一定になるように、前記転写手段の転写電源の制御を行うことを特徴とし、検知したバイアス電流値と転写電流値の差分電流を制御することによって、転写リーク電流を考慮した転写定電流制御を実現することが可能となる。
(5)前記電流検出手段により検出されたバイアス電流値によって、前記定着手段のバイアス電源の制御を行うバイアス電源制御手段を更に備えることを特徴とし、バイアス電流値を検知してバイアス電圧を制御することによって、従来の転写電圧もしくは転写電流のみの制御に対して、転写リーク電流を考慮して適正な転写電圧供給や転写制御を実現することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、記録材上のトナー像を定着する加熱部材、もしくは加圧部材の少なくとも一方にバイアス電圧を印加する手段を備えた系において、加熱部材もしくは加圧部材とバイアス電圧回路を接続する導通経路に電流検出手段を備えることによって、バイアス電圧回路へのリーク電流を検出することが可能となり、その情報をフィードバックすることによって適切な転写制御を実現し、吸湿紙を使用した場合等のリーク電流が発生するような状況においても画質を保持することが可能となるという効果がある。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図8は、本実施形態の定着バイアス出力回路が適用される画像形成装置の一例である、電子写真方式レーザビームプリンタ(以下、LBPと記す)の概略構成図である。
図8において、1は表面に有機感光層が形成された像担持体としての有機感光ドラム(以下、感光ドラムと略称する)であり、矢印方向Xに回転駆動する。2は前記感光ドラム1の表面を負極性に一様に帯電するための帯電ローラ、3は画像データに応じて強度変調させたレーザ露光を行うためのレーザスキャナユニット、4は負極性一成分トナーにより静電潜像の顕画像化を行う現像装置であり、露光部に現像を行う所謂反転現像を行っている。5はトナー像を記録材P上に転写する転写ローラ、6は記録材を感光ドラム1から分離させるための除電針、7は転写工程後の感光ドラム1上に残留したトナーをクリーニングするためのクリーナである。
トナー像を転写された記録材Pは、搬送ガイド8を経て、ヒータユニット10、加圧ローラ11、定着入口ガイド9、排紙ガイド12、及び排紙ローラ13等からなる定着装置に送られ、前記ヒータユニット10と加圧ローラ11とにより挟持搬送されることで、トナー像の加熱定着が行われる。
なお、本実施形態において、排紙ローラ13は導電性ゴムから成り、かつ芯金13aは接地されている。従って、後述する定着フィルムに定着バイアスが印加され、かつ記録材Pが定着フィルム、加圧ローラ11と排紙ローラ13両方に挟持搬送された場合に、バイアス電源から記録材Pを介してアースヘの通電経路Yが形成される。
90は、本実施形態のLBPの動作制御を行うCPUやメモリから成る制御部であり、外部機器との通信制御、及び記録材の先後端位置の検知を行うトップセンサ18、排紙センサ19等の出力を基に、モータ、レーザ、高圧やヒータへの通電制御などを行う。
本実施形態においては、一次帯電の高圧出力回路(バイアス電源)20からのDCバイアス出力が放電抵抗26を介して定着フィルムの表面に誘導される。
尚、定着装置では、ヒータ212上の抵抗発熱体に商用電源213からの交流電圧を印加することによって加熱定着を行う。このとき印加タイミングや印加時間は、スイッチ素子302を制御部90によってON/OFFすることによって制御される。ヒータ212をコーティングしているガラスは電気的にはコンデンサとして見なされ、本実施系における容量値は数百pF程度となる。従って、商用電源213の交流電圧は、抵抗発熱体からコーティングガラスを介して、ヒータと加圧ローラが記録材を挟む定着ニップ部に伝達する。
(定着装置要部の構成例)
図9は、本実施形態の定着装置の要部を示した図である。
212は、アルミナ基板上に銀合金からなる抵抗発熱体を印刷し、その抵抗発熱体表面にガラスコートを行い、また、サーミスタ155、電極(図示せず)等を配置したセラミックヒータである。130は、液晶ポリマー等の耐熱樹脂からなるフィルムガイド兼ヒータホルダ、100は、ポリイミド樹脂に熱伝導フィラーを分散させた厚さ30〜80μm、内径φ24mmの円筒形ベースフィルム表面に、フッ素樹脂に導電性カーボンを分散させた抵抗が1×10E5Ω・cm以下で厚さが2〜10μmのプライマー層を形成し、さらにその上にフッ素樹脂に導電性付与物質を分散させた抵抗が1×10E7Ω・cm〜1×10E13Ω・cmで厚さが5〜20μmの離型層が形成された3層構成の定着フィルムである。170は、ヒータ150、フィルム100、フィルムガイド130等からなるヒータユニット(加熱部材)10が、加圧ローラ(加圧部材)11との圧接により不必要な変形を生じさせないための補強板金、26は、高圧のバイアス電源20とフイルム100とを接続する放電抵抗である。
(‘尾引き画像’現象とその対策)
図10を用いて‘尾引き画像’と呼ばれるトナーの飛び散り現象について説明する。
図中、ヒータユニット10と加圧ローラ11の両者が圧接して形成する定着ニップ部Nの温度は、150℃〜200℃程度の温度に制御され、通紙中は記録材Pに含まれる水分が常に蒸発して蒸気60が発生している。その蒸気圧により、定着ニップ部Nから上流側の未定着トナー像の一部Tが記録材の搬送方向下流側に吹き飛ばされる事により、前記尾引き画像が発生する。
上述のバイアス電源20により放電抵抗26を介して印可される定着バイアスは、この「尾引き」と呼ばれる画像不良を改善するために印加されるものであり、定着バイアスの作用の概要について以下に説明する。
図11は、定着フィルム表面にトナーと同極性のDCバイアスを印加した場合における、定着ニップ部Nにトナー像が転写された記録材Pが突入したときの等価回路の一例である。尚、各部の参照番号で図8乃至図10と同じ番号は、同様の機能構成部を表わしている。
102は、図9で説明した前記定着フィルム100の導電プライマー層であり、バイアス電源20からは−600VのDCバイアスが印加されており、103は図9で説明した離型層である。導電プライマー層102へのバイアス印加は、不図示の導電ブラシ、導電ゴムリング等の給電部材を導電プライマー層102に接触させることで行っている。
Rdは、バイアス電源20から放電抵抗26までの抵抗であり、Reは、前記給電部材と導電プライマー層間の接触抵抗、及び導電プライマー層102の定着ニップ部N近傍までの抵抗を表しており、Rfは離型層の抵抗を表している。定着ニップ部Nの近傍Pn(離型層と加圧ローラの間の領域)では、紙などの記録材Pが加熱されて水蒸気が発生しているため、電気抵抗は低下して等価回路上、直列につながる他の抵抗に比べ無視できるほど小さくなり、Pnの領域では等電位とみなすことが出来る。定着ニップ部Nを通過後の紙は含水率が低下し、かつ温度も高くなることから抵抗値は無視出来なくなり、接地電極である排紙ローラ13までの抵抗を、Rgで表している。また、この接地電極である排紙ローラ13の記録材Pとの接触抵抗とアースEまでの抵抗はRhで表している。
図11において、バイアス電源20からは−600Vが印加され、抵抗Rd及び放電抵抗26による電圧降下から、定着フィルム100の表面にあらわれる表面電位は、−400〜−550Vである。定着フィルム100の導電プライマー層102から離型層103、記録材P、接地電極である排紙ローラ13を介して電流Iが流れると、導電プライマー層102と記録材Pの等電位部Pn間に電界Efが生じる。これにより、トナーは負極性の電荷を持つため、記録材Pに対する拘束力Ftが働き、特に定着ニップ部Nの近傍において、トナーは記録材Pに強く拘束され、前記尾引き、オフセット、飛び散り等の画像不良が大幅に改善される。バイアス電源20の電圧値を一定とした場合、放電抵抗26の抵抗値が小さいほど、電界Efの強度が大きくなり改善効果が向上する。
しかしながら、放電抵抗26の抵抗値が小さくなると、記録材Pが転写部と定着部との両方に把持されている場合に、記録材Pを伝達してきた転写電流が定着フィルム100、放電抵抗26を通って流出しやすくなるため、転写ニップ部(後述の図1のNt)での転写電圧(DC電圧)が低下し、濃度が薄くなったり、白抜けするといった不具合が発生する。従って、放電抵抗26の抵抗値はこれらの条件によって制限される。
<本実施形態の画像形成装置の第1構成例>
図1は、本実施形態の定着バイアス出力回路及びその放電抵抗の概略を示した図である。尚、本実施形態においてバイアス電源20は一次帯電出力回路から分岐する構成となっている。
図1において、放電抵抗26は2つの抵抗207及び208により構成されており、これらを介して定着フィルムにバイアスが印加されている。バイアス電源20は、これら放電抵抗207・208、定着フィルム100、ヒータ212を介して商用電源213と接続されている。従って、安全規格(IEC 60950 1999 等)を満足するためには、これらの経路中に強化絶縁を施す必要がある。本実施形態において、定着フィルムに印加される電圧値は−600V程度であり、商用電源の最大ピーク値は240×√2=340Vである。従って、最大940Vが動作電圧となる。IEC 60950では950Vの動作電圧に対して絶縁耐圧2343Vの基礎絶縁及び付加絶縁を要求している。
本実施形態では、耐圧が2343V以上の抵抗器を207及び208に使用している。IEC 60950:1999「2.2.8.2」項によれば、本実施形態では1つの抵抗あたり2343V以上の耐圧を有している抵抗2つを直列接続して基礎絶縁及び付加絶縁の二重絶縁を構成することができるとしている。また同項の規定により207及び208の抵抗値は同じ公称抵抗値である必要がある。本実施形態では207及び208の抵抗値を各々20MΩとしている。
ここで記録材Pの抵抗値に関して、再生紙を使用した場合、多湿下においては体積抵抗率が、2×108 Ω・cm程度まで低下することがある。厚み0.1mmのA4サイズ紙(長さ297×幅210mm)に換算すると、抵抗値はおよそ300MΩとなる。本実施形態では定着ニップNと転写ニップNtの距離は120mmであるため、この間の抵抗値は、およそ120MΩとなる。これに比べて非多湿下では少なくとも2桁以上抵抗値が大きい。
図2は、転写電源300(+1kVdc)とバイアス回路20(−600Vdc)の間に存在している、多湿環境下における各抵抗値を示している。この図2は転写電圧を一定に制御する定電圧制御の例に基づいている。
図中、R207及びR208は前述の放電抵抗207及び208の抵抗値、Rtは転写ローラ5の抵抗値と転写電源300の出力インピーダンスの合計値、Rpは転写ニップNtと定着ニップNの間の長さでの記録材Pの抵抗値を示している。Nt及びNは等価回路上、各々転写ニップ及び定着ニップに対応するの位置を示している。
図2の(a)は記録材Pが吸湿していない場合の一例であり、図2の(b)は記録材Pが吸湿している場合の一例である。この図より、吸湿紙は非吸湿紙を使用した場合を比較すると転写ニップNt上での転写電圧が吸湿紙のほうが低下することが分かる。図2の(b)のように転写ニップNt上の電圧が低下するとき、放電抵抗207及び208の経路には、約5μA程度の電流が流れることになる。転写電圧やその他の条件が変わることによって、数十μAまで電流が流れる場合がある。
本実施形態では、放電抵抗208を電流検出抵抗として利用し、その検出電圧を制御部90で検知することによって、バイアス電流、即ち転写電流のリーク分を検出することを可能にしている。本実施形態では検出抵抗値が20MΩであり、5μAのバイアス電流が流れると100Vの検出電圧が得られるため、十分な分解能を実現できる。本実施形態では実際のリーク経路に電流検知回路を設けることによって、実際のリーク電流を測定できるということ、また記録材によって電流のリーク経路が形成されるタイミングを検出して、そのタイミングに同期した制御を行える点が重要である。
<本実施形態の画像形成装置の第2構成例>
上記第1構成例では放電抵抗208を電流検出抵抗として兼用したが、第2構成例では、図3に示すように、放電抵抗207及び208とは別に電流検出抵抗209を設ける構成を示す。
第2構成例によれば、ヒータ212側(すなわちAC1次側)からみて、放電抵抗207及び208よりもバイアス回路20側に検出抵抗をおくことによって、安全規格上の基礎絶縁及び付加絶縁の条件が付かないため、検出回路が安価に構成できる。
以上述べたような電流検出回路から得られたバイアス電流値を基に転写電圧もしくはバイアス電圧を可変制御させることが可能となる。例えば、バイアス電流値の増大に伴い、図2の(b)上の転写ニップNtの転写電圧が低下するのを防ぐため、転写電圧やバイアス電圧を上昇させる例や、バイアス電流が設定閾値以上に達した場合には転写制御モードを切り換える(例えば転写電圧を高電圧一定にする)などの例が挙げられる。
<本実施形態の制御部90の構成及び動作例>
図4は、図1の制御部90の構成例を示すブロック図である。
図4で、91は演算・制御用のCPU、92はCPU91の実行する制御プログラムやデータ(パラメータなど)を記憶するROM及び/又はRAMから成る記憶部92、93は外部からの入力インタフェースであり、本例では電流検出回路である抵抗208や209からの電圧値を入力する。94は外部への出力インタフェースであり、制御部90で決定された各種電圧の制御信号を、転写電圧制御、定着バイアス電圧制御、定着ヒータ電源(タイミング)制御のために出力する。
記憶部92は、制御部90の以下に説明する第1制御例のプログラムとして電圧制御プログラム92a、第2制御例のプログラムとして転写電流制御プログラム92b、入力インタフェース93を介して取得した電流検出抵抗両端の電圧値から算出されるバイアス電流値を記憶する領域92c、第1制御例でバイアス電流値から制御目標の転写電圧やバイアス電圧を決定するバイアス電流/制御電圧テーブルを記憶する領域92dを有している。尚、バイアス電流/制御電圧テーブルとして記憶せずに、バイアス電流値から制御目標の転写電圧やバイアス電圧を算出するようにしても良い。
図4の例では、例えば、バイアス電流がA00以下の場合は転写電圧は1kV、バイアス電圧は−600Vの規定値とし、バイアス電流がA00を越えてA00を越えてA0mまでの間はバイアス電圧は変えないが転写電圧を増加させ、バイアス電流がA0mを越えてA01からA1nまでの間は転写電圧は変えずにバイアス電圧を増加させ(マイナス値を小さくし)、バイアス電流がA1nを越えてA20以上になると故障と判断して転写電圧、バイアス電圧ともにOFFとするような、バイアス電流/制御電圧テーブルが図示されている。
(制御部90の第1制御例)
図5は、第1制御例である、バイアス電流に基づいて転写電圧やバイアス電圧を制御する電圧制御プログラム92aの動作手順例を示すフローチャートである。
まず、ステップS51で電流検出抵抗からの電圧値によりバイアス電流値を検出する。次に、ステップS52でバイアス電流値に対応する転写電圧及びバイアス電圧の制御目標値を算出する。かかる算出は、上記のようにバイアス電流/制御電圧テーブル92dのより決定してもよいし、計算してもよい。ステップS53では、ステップS52で算出された転写電圧とバイアス電圧にそれぞれの電源電圧を設定する。ステップS54では所定時間を待ってステップS51に戻り再度検出・制御を行なう。尚、この所定時間は、環境変化(特に、湿度の変化)が記録材に影響を与える時間間隔である。あるいは、1つの画像形成のジョブの開始前に検出・制御を行なうように処理してもよい。
以上のように、第1制御例によれば、バイアス電流値を検知して、転写電圧及びバイアス電圧を制御することによって、従来の転写電圧もしくは転写電流のみの制御に対して、転写リーク電流を考慮して適正な転写電圧供給や転写制御を実現することが可能となる。
(制御部90の第2制御例)
第1制御例においては、検出されたバイアス電流値によって転写電圧や転写電流を制御する構成について説明を行ったが、第2制御例においては、検出されたバイアス電流値と転写電流値をもとに制御を行う構成について説明する。本例ではその一例として、転写電流を一定に制御する定電流制御の例に基づいて説明を行う。
図6は、転写電流の流れる経路の概要を示している。
図6のIdは、感光ドラム1上のトナーを記録材へ転写するために消費される電流値(電荷量)を示しており、Rdtは、その経路の抵抗値を示している。Itは、転写電源300から供給される電流値であり、本来で有ればItとIdが等しいことが理想であるが、前述のように定着バイアスを印加する構成においては、Ibに示すようなリーク電流が発生する。
従来の転写定電流制御では、転写電流Itのみを検知してこれを一定値に保つように制御を行っているが、Ibのようなリーク電流が存在することによって、転写電流値や転写制御設計が非常に困難であった。本実施形態では、リーク電流Ibを計測することによって、差分電流(It-Ib)を求めることで、実際に転写に寄与するIdの電流値を容易に把握することが可能となる。このIdが一定となるように転写電流値を制御することによって、Ibのようなリーク電流が発生した場合においても、適切な転写電流を供給し、画像濃度の変動を防止することが可能となる。
図7は、第2制御例である、バイアス電流値と転写電流値に基づいて転写電流を制御する転写電流制御プログラム92bの動作手順例を示すフローチャートである。尚、図7に示すように実際の動作フローでは、Itを(Id+Ib)になるように制御する。
まず、ステップS71で電流検出抵抗からの電圧値によりバイアス電流値Ibを検出する。次に、ステップS72でId(=It−Ib)が一定値になるように制御する。具体的には、ステップS72aで(Id+Ib)を算出し、ステップS72bでItが(Id+Ib)になるように転写電流源を制御する。ステップS73では所定時間を待ってステップS71に戻り再度検出・制御を行なう。尚、この所定時間も、第1制御例同様に、環境変化(特に、湿度の変化)が記録材に影響を与える時間間隔である。あるいは、1つの画像形成のジョブの開始前に検出・制御を行なうように処理してもよい。
以上のように、この第2制御例によれば、検知したバイアス電流値と転写電流値の差分電流を制御することによって、転写リーク電流を考慮した転写定電流制御を実現することが可能となる。
尚、上記第1制御例と第2制御例とは、独立で行なっても組み合わせて行なってもよい。又、上記実施形態では、電流のリーク経路が形成されるタイミングを検出して、そのタイミングに同期した制御については詳細を示さなかったが、バイアス電流値の変化を検出してそのタイミングに同期して上記電源電圧及び電流の制御を行なう処理手順は、、バイアス電流値の変化をイベント入力としてインタラプト処理をすることで可能である。
また、本実施形態のプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD、DVD,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、カメラやスキャナなどの画像入力装置やプリンタなどの画像出力装置、またこれらが複合または接続された装置において、両方またはいずれかの装置に備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本実施形態の画像形成装置の第1構成例を示す図である。 吸湿紙を使用した場合の転写電圧の低下を説明するための等価回路図である。 本実施形態の画像形成装置の第2構成例を示す図である。 本実施形態の画像形成装置の制御部の構成例を示す図である。 本実施形態の制御部の第1制御例の動作手順を示すフローチャートである。 転写電流の流れる経路を説明する等価回路図である。 本実施形態の制御部の第2制御例の動作手順を示すフローチャートである。 本画像形成装置の全体構成を表す図である。 本画像形成装置に適用された定着装置の構成を表す図である。 従来の課題である「尾引き」を説明するための図である。 従来の課題である「尾引き」に対する一般的な対策の概念図である。
符号の説明
1 有機感光ドラム
2 帯電部材
10 ヒータユニット
11 加圧ローラ
13 排紙ローラ
33 除電ブラシ
20 1次帯電用高圧電源
26 放電抵抗
50 定着ローラ
90 制御部
100 定着フィルム
102 定着フィルムのプライマー層
103 定着フィルムの離型層
130 フィルムガイド
155 サーミスタ
170 補強板金
207,208 放電抵抗
209 検出抵抗
212 ヒータ
213 商用電源
300 転写電源
301 抵抗

Claims (4)

  1. 像担持体を帯電する帯電手段と、
    前記像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、
    前記トナー像を記録材上へ転写する転写手段と、
    前記記録材上のトナー像を、少なくとも加熱部材と弾性層を有する加圧部材とで挟持搬送させて前記トナー像を前記記録材上に定着する定着手段とを有する画像形成装置において、
    前記定着手段が、
    前記加熱部材もしくは加圧部材の少なくとも一方の表面にバイアス電圧を印加するためのバイアス電圧発生手段と、
    前記加熱部材もしくは加圧部材の表面と前記バイアス電圧発生手段とを接続する導電手段と、
    前記導電手段を流れるバイアス電流値を測定するための電流検出手段と
    を有し、
    前記電流検出手段により検出されたバイアス電流値によって、前記転写手段の転写電源の制御を行う転写電源制御手段を更に備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電流検出手段は、前記加熱部材もしくは前記加圧部材の表面側に絶縁用抵抗を配した後に、前記絶縁用抵抗とバイアス電圧発生手段との間に設けられることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記記録材への転写に寄与する転写電流値を検出する検出手段を更に備え、
    前記転写電源制御手段は、前記バイアス電流値と前記転写電流値の差分値が一定になるように、前記転写手段の転写電源の制御を行うことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記電流検出手段により検出されたバイアス電流値によって、前記定着手段のバイアス電源の制御を行うバイアス電源制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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