JP4524201B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、筒状をなすメスコネクタが接続可能なコネクタに関する。
輸液、輸血、栄養投与等に用いる液体の流路接続を必要とする医療用具においては、薬液、血液、流動食等の液体を持続的、一時的に流す際、液体の流路(回路)の接続、脱離を必要に応じて行う必要がある。このとき、回路の途中に液体の流路同士を接続する接続具(コネクタ)を取り付けることが知られている。
この接続具としては、例えば、特許文献1に開示されているようなものがある。特許文献1に記載されている接続具は、管状の本体と、本体の一端部に設けられた針管と、本体の一端部に固定され、針管を被包する被包部材とを有している。この被包部材は、未使用時に(非接続状態で)針先の汚染を防止するとともに、本体内の液が針先から漏れ出すのを防ぐ役割を果たすものである。
このような構成の接続具に、端部の開口部付近が薄肉部により覆われている管体を接続したとき、針管の針先は、薄肉部の穿刺に先立って、被包部材を刺通するが、この被包部材は、圧縮された状態となる。また、この状態のとき、針先が薄肉部を刺通しており、当該針管を介して本体と管体とが連通するとともに、本体の一端部が管体の開口部に係止されている。
しかしながら、接続状態では、圧縮状態の被包部材の一部(端部)が薄肉部に当接しているが、これは、液密性を保持するように作用しているわけではないため、前記接続具と管体との接続部における液密性は、確実に(十分に)保持されていないおそれがあるという問題があった。
特開2000−42106号公報
本発明の目的は、接続状態のときにメスコネクタとの接続部における液密性を確実に保持することができるコネクタを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(7)本発明により達成される。
(1) 筒状をなすメスコネクタが接続可能なコネクタであって、
先端に設けられた開口部と、外径が先端方向に向って漸減するテーパ部とを有し、筒状をなすオスコネクタ本体と、
弾性材料で構成され、前記テーパ部の全体を被覆する被覆部材であって、前記テーパ部の先端を覆う頂部と、該頂部に設けられ、必要時に開閉するスリットとを有する被覆部材と、
前記メスコネクタとの接続状態を維持するロック手段とを備え、
前記メスコネクタが接続されていない非接続状態では、前記スリットが閉鎖し、これにより、前記被覆部材で前記テーパ部の全体が被覆されており、
前記メスコネクタが接続された接続状態では、前記スリットが開放して、前記テーパ部が前記メスコネクタに挿入され、前記オスコネクタ本体内と前記メスコネクタ内とが連通し、該メスコネクタにより前記被覆部材が前記オスコネクタ本体の基端方向に押圧されて、前記被覆部材の前記メスコネクタの端部付近に弾性的に変形した部分が生じ、当該部分が前記メスコネクタの端部に密着して、前記メスコネクタと前記オスコネクタ本体との接続部の液密性を保持するよう構成され
さらに、前記非接続状態で前記スリットを開放させる開放手段を備えていることを特徴とするコネクタ。
(2) 前記オスコネクタ本体の基端側に、基端方向に向って延長する延長部を有する上記(1)に記載のコネクタ。
(3) 前記オスコネクタ本体と前記延長部との間には、それらのうちの一方側から他方側へ伝達する衝撃を緩和する緩衝部が設けられている上記(2)に記載のコネクタ。
(4) 前記延長部は、前記緩衝部を固定する延長部側固定部を有する上記(3)に記載のコネクタ。
(5) 前記メスコネクタの外周部には、ネジ部が形成されており、
前記ロック手段は、前記メスコネクタのネジ部に螺合するネジ部が内周部に設けられ、筒状をなすリング部材で構成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のコネクタ。
(6) 前記リング部材は、前記オスコネクタ本体に対して変位可能に設けられている上記(5)に記載のコネクタ。
(7) 前記リング部材の外周部には、該リング部材を回転操作するレバーが設けられている上記(5)または(6)に記載のコネクタ。
本発明によれば、接続状態のとき、被覆部材のメスコネクタの端部付近に弾性的に変形した部分がメスコネクタの端部に密着することにより、メスコネクタとオスコネクタ本体との接続部における液密性を確実に保持することができる。
また、被覆部材がテーパ部の全体を被覆するような場合には、非接続状態でオスコネクタ本体内が汚染されるのを防止することができる。また、このような被覆部材にスリットを設け、非接続状態で当該スリットを開放する開放手段を設けた場合には、例えば、プライミングを容易に行なうことができる。
また、延長部を設けた場合には、コネクタの長さを長く設定することができる、すなわち、コネクタの内部を流通する液体の流路の長さを長く設定することができる。
また、緩衝部を設けた場合には、衝撃を確実に緩和することができ、よって、例えば、前記衝撃により接続状態が不本意に解除されるのを防止することができる。
以下、本発明のコネクタを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、参考例としてのコネクタの第1実施形態(非接続状態)を示す縦断面斜視図、図2は、図1に示すコネクタの接続状態を示す縦断面斜視図である。なお、以下の説明では、図1および図2中(図3〜図7も同様)の上側を「先端」、下側を「基端」と言う。
コネクタ1を説明する前に、当該コネクタ1に接続可能なメスコネクタの一例について説明する。
メスコネクタ7は、コネクタ1に接続される部位または器具である。メスコネクタ7としては、例えば、シリンジ(注射器)の基端突出部位(針管を接続する部位)や、それ自体独立したハブ、シース等の管状器具が挙げられる。
図2に示すメスコネクタ7は、その形状が筒状をなしている。また、このメスコネクタ7には、内腔部711aと雄ネジ(ネジ部)712とが形成されている。
内腔部711aは、その形状がほぼ円柱状をなしている。
雄ネジ712は、メスコネクタ7の外周部715の基端側に形成されている。
次に、コネクタ1について説明する。以下の説明では、コネクタ1にメスコネクタ7が接続されていない状態を「非接続状態」といい、コネクタ1にメスコネクタ7が接続されている状態を「接続状態」という。
図1および図2に示すように、コネクタ1は、オスコネクタ本体2と、被覆部材3と、接続状態を維持するロック手段としてのロックアダプタ(リング部材)23とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
オスコネクタ本体2は、形状が筒状(管状)をなすものである。このオスコネクタ本体2は、先端に設けられた先端開口部(開口部)22と、テーパ部(オステーパ部)222と、被覆部材3を固定する固定部(フランジ部)25とを有している。
テーパ部222は、外径および内径が先端方向に向かって漸減している部位である。なお、テーパ部222の先端部222bは、図示のように、湾曲状をなしていてもよい。これにより、オスコネクタ本体2をメスコネクタ7に円滑に挿入することができる。
固定部25は、オスコネクタ本体2の基端側(基端部)に設けられている。
この固定部25は、オスコネクタ本体2の外周部に突出する、すなわち、外径が拡径するフランジ状をなしている。固定部25がこのような形状をなしていることにより、固定部25に被覆部材3の第2の円盤状部33が確実に係合するができ(図1参照)、よって、被覆部材3がオスコネクタ本体2から容易に離脱するのを確実に防止することができる。
また、接続状態で被覆部材3は基端方向に押圧されるが(図2参照)、固定部25に第2の円盤状部33が固定されていることにより、被覆部材3全体が基端方向に移動するのが確実に防止される。
図1に示すように、被覆部材3は、被覆部材本体31と、第1の円盤状部32と、第2の円盤状部33とを有し、これらが一体的に形成されている。
被覆部材本体31は、その形状が筒状をなしている。この被覆部材本体31は、非接続状態で、内周面311がテーパ部222の外周面222aに密着しつつ、オスコネクタ本体2のテーパ部222の先端部222bを除く部分を被覆している。
第1の円盤状部32は、被覆部材本体31の外周部に突出するフランジ状(円盤状)をなしており、被覆部材本体31の途中に設けられている。
第2の円盤状部33は、被覆部材本体31の外周部に突出するフランジ状をなしており、被覆部材本体31の基端部に設けられている。また、この第2の円盤状部33には、固定部25に対応した形状の中空部331が設けられている。
中空部331には、オスコネクタ本体2の固定部25が収納されており、これにより、第2の円盤状部33が固定部25に確実に固定される(係合する)。
また、図1に示すように、固定部25と第2の円盤状部33とは、中空部331に設けられた接着剤層34を介して、互いに接着されている。これにより、固定部25と第2の円盤状部33とをより確実に(気密に)固定することができる。
なお、これらの接着に用いられる接着剤としては、特に限定されず、たとえば、UV硬化剤、ホットメルト接着剤またはその他の各種接着剤や、各種溶剤を用いることができる。
また、被覆部材3は、弾性材料で構成されている。この弾性材料としては、特に限定さされないが、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。このような弾性材料を用いることにより、被覆部材本体31に適度な弾性を得ることができ、よって、接続状態で、被覆部材本体31とメスコネクタ7とが液密に(確実に)密着することができる(図2参照)。
また、前述したように被覆部材本体31、第1の円盤状部32および第2の円盤状部33が一体的に形成されていることにより、第1の円盤状部32や第2の円盤状部33を別部材で構成する(設ける)のを省略することができ、よって、被覆部材3の部品点数の減少、構造の簡素化に寄与することができる。
オスコネクタ本体2(被覆部材3)の外周側には、筒状のロックアダプタ23が設けられている。ロックアダプタ23には、雌ネジ(ネジ部)232と、レバー233と、連結部(縮径部)234とが設けられている。
雌ネジ232は、ロックアダプタ23の内周部231の先端側に設けられている。この雌ネジ232は、接続状態でメスコネクタ7の雄ネジ712に螺合することができる(図2参照)。これらの螺合により、接続状態を確実に維持することができる、すなわち、接続状態が容易に解除されるのを確実に防止することができる。
ロックアダプタ23の外周部235には、コネクタ1(ロックアダプタ23)の軸方向に沿って、レバー233が突出形成されて(延在して)いる。レバー233に指先を引っ掛けるまたはレバー233を指先でつまむことにより、ロックアダプタ23を容易に操作する(変位させる)ことができる。換言すれば、レバー233に指先を引っ掛けるまたはレバー233を指先でつまむことにより、ロックアダプタ23に指先からの力(例えば、回転力や押圧力)を確実に加えることができる。
ここで操作とは、例えば、雌ネジ232とメスコネクタ7の雄ネジ712と螺合させるのにロックアダプタ23を回転させたり、ロックアダプタ23をコネクタ1の軸方向に沿って移動させたりすることをいう。
連結部234は、内周部231の内径が縮径し、被覆部材3に連結される部位である。この連結部234の内周面234cが被覆部材3(被覆部材本体31)の外周面312に沿って変位(摺動)することにより、ロックアダプタ23がオスコネクタ本体2に対して変位することができ、よって、接続状態でメスコネクタ7に対するロックアダプタ23の位置を適宜調整することができる。
また、図1に示すように、連結部234の先端面234aが第1の円盤状部32に当接することにより、ロックアダプタ23の先端方向への移動が規制される。これにより、ロックアダプタ23がオスコネクタ本体2(被覆部材3)から離脱するのが防止される。また、連結部234の基端面234bが第2の円盤状部33に当接することにより、ロックアダプタ23の基端方向への移動が規制される。
従って、連結部234は、第1の円盤状部32と第2の円盤状部33との間を移動することができる。
なお、ロックアダプタ23およびオスコネクタ本体2の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。また、このような材料に、銀系抗菌剤や酸化チタン系抗菌剤のような抗菌材料が含有されていてもよい。
以上のような構成のコネクタ1に、メスコネクタ7が着脱自在に装着(接続)される。
次に、接続状態について説明する。
図2に示すように、接続状態では、オスコネクタ本体2のテーパ部222がメスコネクタ7の内腔部711aに挿入され、このメスコネクタ7の基端部(端部)72により、被覆部材3(被覆部材本体31)の先端部がオスコネクタ本体2の基端方向に押圧される。これにより、被覆部材3には、そのメスコネクタ7の基端部72付近に、蛇腹状に変形した部分(以下、この部分を「変形部35」という)が生じる。この変形部35は、押圧力が解除されたときに復元するように、弾性的に変形する。
変形部35は、前述したように弾性的に変形するが、押圧力と反対方向に働く反力(復元力)により、メスコネクタ7の基端部72、すなわち、基端開口部73の周囲に密着する。これにより、メスコネクタ7とオスコネクタ本体2との接続部8の液密性が確実に保持される、すなわち、オスコネクタ本体2の内腔部221とメスコネクタ7の内腔部711aとで構成される流路9を流れる液体が接続部8から漏れるのを確実に防止することができる。
また、接続状態では、テーパ部222は、メスコネクタ7に嵌合する。換言すれば、接続状態では、テーパ部222は、その外径がメスコネクタ7の基端開口部73の内径とほぼ等しくなる部分で、メスコネクタ7の基端開口部73の縁部731に密着する。これにより、接続部8の液密性がより確実に保持される。
また、前述したように、ロックアダプタ23の雌ネジ232がメスコネクタ7の雄ネジ712に螺合している。これにより、接続状態が確実に維持される。
また、変形部35は、メスコネクタ7を先端方向へ付勢している。これにより、雄ネジ712と雌ネジ232との間の摩擦力が増加し、よって、接続状態をより確実に維持することができる。
図2に示す状態(接続状態)のコネクタ1からメスコネクタ7を抜去すると、すなわち、再度非接続状態になると、オスコネクタ本体2(テーパ部222)の外周面222aと被覆部材3の内周面311とが再度密着することとなる。これにより、外周面222aと内周面311との間に間隙が形成されるのが防止され、よって、例えば、メスコネクタ7の内腔部711aに残留した液体が外周面222aと内周面311との間に入り込む(滞留する)のを確実に防止することができる。
<第2実施形態>
図3は、本発明のコネクタの第2実施形態(非接続状態)を示す縦断面斜視図、図4は、図3に示すコネクタにおいてスリットが開放したときを示す縦断面斜視図、図5は、図3に示すコネクタの接続状態を示す縦断面斜視図である。
以下、これらの図を参照して本発明のコネクタの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、被覆部材の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図3、図4および図5に示すように、被覆部材3Aは、テーパ部222の先端(先端開口部22)を覆う頂部36と、頂部36に設けられたスリット361と、第3の円盤状部38と、オスコネクタ本体2の長手方向に伸縮自在の伸縮部37とをさらに有している。
スリット361は、その形状が一文字状をなしており、頂部36の先端面362から基端面363に到達するように形成されている。
図3に示すように、スリット361は、非接続状態で閉鎖している。これにより、被覆部材3Aでテーパ部222の全体を被覆することができる。
また、非接続状態でスリット361が閉鎖していることにより、コネクタ1の基端側に接続されている。例えば輸液バッグのような液体貯留部(図示せず)内の液体が、先端開口部22から吐出する(漏れ出す)のを確実に防止することができる。また、内腔部221が無菌状態となっている場合には、その無菌状態を確実に維持することができる、すなわち、内腔部221が汚染されるのを確実に防止することができる。
第3の円盤状部38は、被覆部材3Aの外周部に突出するフランジ状をなしており、第1の円盤状部32と第2の円盤状部33との間に設けられている。
伸縮部37は、その形状が蛇腹状をなしており、第3の円盤状部38と第2の円盤状部33との間に設けられている。
図4に示すように、非接続状態で第3の円盤状部38にロックアダプタ23の連結部234の基端面234bを当接させ、さらにロックアダプタ23を基端方向に押圧する(移動させる)ことにより、伸縮部37を収縮させることができる。この伸縮部37の収縮により、被覆部材本体31が基端方向に引張られ、これに伴って、被覆部材3Aの頂部36も引張られる。これにより、スリット361が開放することができる。
このように、伸縮部37は、非接続状態でスリット361を開放させる開放手段として機能している。
このような開放手段、すなわち、伸縮部37が設けられていることにより、非接続状態で、内腔部221の液体中の気泡(気体)を、開放したスリット361から除去する、すなわち、プライミングを行なうことができる。
また、図3に示すように、伸縮部37および第3の円盤状部38は、被覆部材3Aと一体的に形成されている。これにより、伸縮部37および第3の円盤状部38をそれぞれ別部材で設けるのを省略することができ、よって、被覆部材3Aの部品点数の減少、構造の簡素化に寄与することができる。
次に、接続状態について説明する。
図5に示すように、接続状態では、オスコネクタ本体2のテーパ部222がメスコネクタ7の内腔部711aに挿入され、このメスコネクタ7の基端部(端部)72とテーパ部22の外周面222aとで被覆部材本体31が挟持されつつ、オスコネクタ本体2の基端方向に押圧される。これにより、被覆部材本体31には、そのメスコネクタ7の基端部72に付近に、変形部35が生じる。
変形部35は、前述したように弾性的に変形するが、押圧力と反対方向に働く反力(復元力)により、メスコネクタ7の基端部72、すなわち、基端開口部73の縁部731に密着する。これにより、メスコネクタ7とオスコネクタ本体2との接続部8の液密性が確実に保持される、すなわち、オスコネクタ本体2の内腔部221とメスコネクタ7の内腔部711aとで構成される流路9を流れる液体が接続部8から漏れるのを確実に防止することができる。
また、前述したように被覆部材本体31がオスコネクタ本体2の基端方向に押圧されており、これに伴って、被覆部材3Aの頂部36が先端部222bの外形に沿って引張られる。これにより、スリット361が開放し、このスリット361を介してオスコネクタ本体2の内腔部221とメスコネクタ7の内腔部711aとが連通する、すなわち、流路9内を液体が流通することができる。
また、図5に示すように、接続状態では、スリット361は、先端開口部22より先端側に位置した状態で開放している。換言すれば、接続状態であっても、開放したスリット361は、先端開口部22の先端側に位置した状態が維持されている。
接続状態でスリット361が先端開口部22より先端側に位置する状態は、被覆部材3Aの外径とメスコネクタ7の基端開口部73の内径とを適宜設定することにより、被覆部材本体31が引張られる距離が調節され、これにより可能となる。
このような構成より、接続状態でスリット361が過剰に開放するのが防止され、よって、スリット361が裂けるのを防止することができる。また、接続状態と被接続状態とを繰り返したとしても、非接続状態でスリット361が再度、確実に閉鎖することができる。
<第3実施形態>
図6は、本発明のコネクタの第3実施形態(非接続状態)を示す縦断面斜視図、図7は、図6に示すコネクタの接続状態を示す縦断面斜視図である。
以下、これらの図を参照して本発明のコネクタの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、延長部が設けられていることと、被覆部材の構成が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
図6および図7に示すように、オスコネクタ本体2の基端側には、基端方向に向って延長する延長部5が設けられている。また、被覆部材3Bは、緩衝部39と、第4の円盤状部40とをさらに有している。
延長部5は、オスコネクタ本体2と同様に、形状が筒状をなしている。この延長部5は、先端に設けられた先端開口部(開口部)52と、第4の円盤状部40(緩衝部39)を固定する固定部(延長部側固定部)55とを有している。
固定部55は、延長部5の先端側(先端部)に設けられている。
この固定部55は、延長部5の外周部に突出する、すなわち、外径が拡径するフランジ状をなしている。固定部55がこのような形状をなしていることにより、固定部55に被覆部材3Bの第4の円盤状部40が確実に係合するができ(図6参照)、よって、延長部5が被覆部材3Bから容易に離脱するのを確実に防止することができる。
また、延長部5が設けられていることにより、コネクタ1(流路9(内腔部51を含む))の長さが長くなる、すなわち、流路9の長さを稼ぐことができる。
第4の円盤状部40は、その形状がフランジ状をなしており、被覆部材3Bの第2の円盤状部33の基端側に設けられている。また、この第4の円盤状部40には、固定部55に対応した形状の中空部401が設けられている。
中空部401には、延長部5の固定部55が収納されており、これにより、第4の円盤状部40が固定部55に確実に固定される。
また、図6に示すように、固定部55と第4の円盤状部40とは、中空部401に設けられた接着剤層41を介して、互いに接着されている。これにより、固定部55と第4の円盤状部40とをより確実に(気密に)固定することができる。
なお、これらの接着に用いられる接着剤としては、特に限定されず、たとえば、前記第1実施形態の接着剤層34についての説明で挙げたようなものを用いることができる。
図6に示すように、緩衝部39は、その形状が蛇腹状をなしている。
この緩衝部39は、第2の円盤状部33と第4の円盤状部40との間、すなわち、オスコネクタ本体2と延長部5との間に設けられており、オスコネクタ本体2と延長部5とを連結する連結部としての機能を有している。また、緩衝部39の内腔部391を介して、オスコネクタ本体2の内腔部221と、延長部5の内腔部51とが連通している。
図7に示すように、接続状態では、すなわち、コネクタ1を使用しているとき、当該コネクタ1は、例えば先端側(一方側)から基端側(他方側)へ伝達する衝撃Qを受け易い。
しかしながら、緩衝部39が設けられていることにより、衝撃Qを確実に緩和することができ、よって、接続部8の液密性を保持し続けることができるとともに、ロックアダプタ23とメスコネクタ7との螺合が緩むのを確実に防止することができる。
また、緩衝部39は、オスコネクタ本体2に対する延長部5の曲げや捩れに対しても自由度を有することができ、よって、このような曲げや捩れに対する緩衝機能も果たすことができる。
また、図6に示すように、緩衝部39および第4の円盤状部40は、被覆部材3Bと一体的に形成されている。これにより、緩衝部39および第4の円盤状部40をそれぞれ別部材で設けるのを省略することができ、よって、被覆部材3Bの部品点数の減少、構造の簡素化に寄与することができる。
以上、本発明のコネクタを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、コネクタを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、オスコネクタ本体の開口部は、図示の構成では先端方向に向って開口しているが、これに限定されるものではなく、先端付近に設けられた側孔であってもよい。
また、オスコネクタ本体の開口部の形成数は、図示の構成では1つであるが、これに限定されず、例えば、オスコネクタ本体の開口部が前記側孔として設けられる場合は、2つ以上であってもよい。
また、コネクタは、オスコネクタ本体の基端側に、例えば、輸液セットや延長チューブ等を接続して用いられてもよい。
また、ロック手段の構造としては、図示のような螺合構造であるのに限定されず、例えば、嵌合構造等を用いることができる。
また、ロックアダプタのレバーの形成数は、図示の構成では1つであるが、これに限定されず、2つ以上であってもよい。
また、スリットは、その形状が一文字状のものに限定されず、十文字状、L字状、H字状、コ字状、Y字状等のものであってもよいし、またはそれを複数重ねたものであってもよい。
また、メスコネクタの内腔部に弁が設けられていてもよい。この弁は、非接続状態で弁が閉塞し、接続状態で弁が開放するよう構成されており、このような構成の弁としては、例えば、いわゆるニードルレス弁と呼ばれる弁が挙げられる。
本発明のコネクタの第1実施形態(非接続状態)を示す縦断面斜視図である。 図1に示すコネクタの接続状態を示す縦断面斜視図である。 本発明のコネクタの第2実施形態(非接続状態)を示す縦断面斜視図である。 図3に示すコネクタにおいてスリットが開放したときを示す縦断面斜視図である。 図3に示すコネクタの接続状態を示す縦断面斜視図である。 本発明のコネクタの第3実施形態(非接続状態)を示す縦断面斜視図である。 図6に示すコネクタの接続状態を示す縦断面斜視図である。
符号の説明
1 コネクタ
2 オスコネクタ本体
22 先端開口部(開口部)
221 内腔部
222 テーパ部(オステーパ部)
222a 外周面
222b 先端部
23 ロックアダプタ(リング部材)
231 内周部
232 雌ネジ(ネジ部)
233 レバー
234 連結部(縮径部)
234a 先端面
234b 基端面
234c 内周面
235 外周部
25 固定部(フランジ部)
3、3A、3B 被覆部材
31 被覆部材本体
311 内周面
312 外周面
32 第1の円盤状部
33 第2の円盤状部
331 中空部
34 接着剤層
35 変形部
36 頂部
361 スリット
362 先端面
363 基端面
37 伸縮部
38 第3の円盤状部
39 緩衝部
391 内腔部
40 第4の円盤状部
401 中空部
41 接着剤層
5 延長部
51 内腔部
52 先端開口部
55 固定部
7 メスコネクタ
711a 内腔部
712 雄ネジ(ネジ部)
715 外周部
72 基端部
73 基端開口部
731 縁部
8 接続部
9 流路
Q 衝撃

Claims (7)

  1. 筒状をなすメスコネクタが接続可能なコネクタであって、
    先端に設けられた開口部と、外径が先端方向に向って漸減するテーパ部とを有し、筒状をなすオスコネクタ本体と、
    弾性材料で構成され、前記テーパ部の全体を被覆する被覆部材であって、前記テーパ部の先端を覆う頂部と、該頂部に設けられ、必要時に開閉するスリットとを有する被覆部材と、
    前記メスコネクタとの接続状態を維持するロック手段とを備え、
    前記メスコネクタが接続されていない非接続状態では、前記スリットが閉鎖し、これにより、前記被覆部材で前記テーパ部の全体が被覆されており、
    前記メスコネクタが接続された接続状態では、前記スリットが開放して、前記テーパ部が前記メスコネクタに挿入され、前記オスコネクタ本体内と前記メスコネクタ内とが連通し、該メスコネクタにより前記被覆部材が前記オスコネクタ本体の基端方向に押圧されて、前記被覆部材の前記メスコネクタの端部付近に弾性的に変形した部分が生じ、当該部分が前記メスコネクタの端部に密着して、前記メスコネクタと前記オスコネクタ本体との接続部の液密性を保持するよう構成され
    さらに、前記非接続状態で前記スリットを開放させる開放手段を備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記オスコネクタ本体の基端側に、基端方向に向って延長する延長部を有する請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記オスコネクタ本体と前記延長部との間には、それらのうちの一方側から他方側へ伝達する衝撃を緩和する緩衝部が設けられている請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記延長部は、前記緩衝部を固定する延長部側固定部を有する請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記メスコネクタの外周部には、ネジ部が形成されており、
    前記ロック手段は、前記メスコネクタのネジ部に螺合するネジ部が内周部に設けられ、筒状をなすリング部材で構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 前記リング部材は、前記オスコネクタ本体に対して変位可能に設けられている請求項5に記載のコネクタ。
  7. 前記リング部材の外周部には、該リング部材を回転操作するレバーが設けられている請求項5または6に記載のコネクタ。
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