JP4454128B2 - 田植機の植付部 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、田植機の植付部における植付伝動フレームの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロータリ植付装置を具備した植付部を機体後部に昇降自在に配設した田植機は周知となっている。その多くでは、植付爪を具備する植付ケースの両側面に連結パイプを固定し、該連結パイプに植付チェンケースを固定していた。そして、同様の構造を用いて四条植え式から六条植え式や八条植え式等に多条化展開を図る場合において、前記植付チェンケースに更なる連結パイプを固定し、該連結パイプに新たな植付チェンケースを固定するという構成が採られていた。しかし、前述の構成で多条化展開を図ると、植付部の構造が複雑化するとともに重量が重たくなってしまうという不具合が生じていた。そこで植付部の軽量化を目的として、植付部において左右方向に連結パイプを懸架し、該連結パイプの左右両端にバルジ加工で形成した十字管継手を介して後方に向かって伝動パイプを固設し、連結パイプ及び伝動パイプ内に動力伝達機構を内装する平面視門型の植付伝動フレームにて植付部の伝動機構を構成する田植機が提案された。上述の植付伝動フレームは前記の如く連結パイプ及び伝動パイプを十字管継手で連結しているが、バルジ加工において成形されることで生じる管径の大小を気に掛けずに、該十字管継手に連結パイプと連動パイプを連結していた。即ち、連結パイプと伝動パイプを十字管継手の大径側と小径側を考慮して区別することはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記植付伝動フレームを四条植え式の植付部のみでなく、五条植え式や六条植え式等の植付部においても同様に連結パイプ、伝動パイプ及び十字管継手を用いて植付伝動フレームを構成することができれば、軽量な植付部を構成することができるが、このような場合に、連結パイプと十字管継手、伝動パイプと十字管継手の連結の仕方に工夫を施さなければ、別途補強部材が必要となって構造が複雑となり重量も重くなってしまうので、容易に四条植え式からの多条化展開を図ることができない。本発明は、上述の問題に鑑み、容易な多条化展開を可能とする植付伝動フレームの構成を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、植付部(15)を機体後部に昇降自在に配設し、該植付部(15)における動力を伝達する伝達機構を、左右方向に懸架した連結パイプ(57)と、該連結パイプ(57)の左右両端に十字管継手(40・41)を介して後方に向かって延設した伝動パイプ(55L・55R)とにより、平面視門型の植付伝動フレーム(20)を構成した田植機の植付部(15)であって、該十字管継手(40・41)は、バルジ成形加工により横パイプ(40a・41a)と縦パイプ(40b・41b)を形成し、該横パイプ(40a・41a)側を基盤としてバルジ成形加工することにより、該横パイプ(40a・41a)の側の管長は維持され、径は素材径となり、管厚も素材の厚さとなり、該縦パイプ(40b・41b)の径は素材径より小さくなるとともに、該縦パイプ(40b・41b)の端部に向かって管厚が徐々に薄く構成され、前記十字管継手(40・41)を構成する縦パイプ(40b・41b)及び横パイプ(40a・41a)のうち管径の大きい横パイプ(40a・41a)の側に連結パイプ(57)を固設したものである。
【0006】
請求項2においては、植付部(15)を機体後部に昇降自在に配設し、該植付部(15)における動力を伝達する伝達機構を、左右方向に懸架した連結パイプ(57)と、該連結パイプ(57)の左右両端に十字管継手(40・41)を介して後方に向かって延設した伝動パイプ(55L・55R)とにより、平面視門型の植付伝動フレーム(20)を構成した田植機の植付部(15)であって、該十字管継手(40・41)は、バルジ成形加工により横パイプ(40a・41a)と縦パイプ(40b・41b)を形成し、該横パイプ(40a・41a)側を基盤としてバルジ成形加工することにより、該横パイプ(40a・41a)の側の管長は維持され、径は素材径となり、管厚も素材の厚さとなり、該縦パイプ(40b・41b)の径は素材径より小さくなるとともに、該縦パイプ(40b・41b)の端部に向かって管厚が徐々に薄く構成され、前記十字管継手(40・41)内部において、該植付部(15)への入力軸上に固設した入力ベベルギア(49)に前記連結パイプ(57)に収納した伝動軸(91)上のベベルギア(72)を噛合し、該ベベルギア(72)に前記伝動パイプ(55L・55R)内に収納した植付駆動軸(92L・92R)上のベベルギア(50)を噛合させて、前記各ベベルギア(49・47・50)を略「コ」の字型に形成して、該「コ」の字のベベルギア噛合部分を、該十字管継手(40・41)の大径側の径内に納めたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について説明する。図1は本発明に係る田植機の全体的な構成を示した側面図であり、図2は同じく駆動系を示す平面図である。図3は本発明に係る植付伝動フレームの平面図であり、図4は同じく平面断面図であり、図5は同じく植付伝動フレームを構成する機体進行方向右側の十字管継手の平面図であり、図6は同じく植付伝動フレームを構成する機体進行方向左側の十字管継手の平面一部断面図であり、図7は同じく進行方向右側の十字管継手の平面断面図であり、図8は植付部への入力軸である入力ベベルギアを示す平面一部断面図である。また、図9は四条植え式の田植機を六条植え式に多条化展開する際の植付伝動フレームの動力伝達系統を示す図である。
【0008】
まず、本発明に係る田植機の全体構成について図1乃至図4を用いて説明する。なお、本実施例において田植機は乗用田植機としているが、これに限定されるものではなく、歩行式の田植機にも適応することができる。
【0009】
図1に示す如く、乗用田植機は走行部1の後部に昇降リンク機構27を介して植付部15が配置され、該走行部1は機体フレーム3前部上方にエンジン2を搭載し、前下部にフロントアクスルケース5を介して前輪6を支持させると共に、後部にリアアクスルケース7を介して後輪8を支持している。そして、前記エンジン2はボンネット9に覆われ、該ボンネット9の両側には予備苗載台30が配設され、該ボンネット9上部には燃料タンク4が設けられて、該燃料タンク4の後部には操向ハンドル14が配置されている。該操向ハンドル14の下部左右両側方に主変速レバー、副変速レバー、アクセルレバー及び操作パネル等が具備される操作部11が集中配置されている。また、走行部1の機体フレーム3を覆う機体カバー12は、ボンネット9後部から座席13前部に渡ってメインステップ10を形成し、該メインステップ10後部では高く盛り上がってその上に座席13が設けられている。前記メインステップ10の前方であってボンネット9の左右両側に、前部ステップ9aがボンネット9と一体的に形成されていて、該前部ステップ9aとメインステップ10の間にはクラッチペダル32及びブレーキレペダル33等が配設されている。
【0010】
また、前記植付部15は、苗載台16や植付爪17・17・・やセンターフロート34やサイドフロート35等から構成されており、前記苗載台16は前高後低に配設して、苗載台16の下部は下ガイドレール18、前面の上部は上ガイドレール19によって左右往復摺動自在に支持し、該下ガイドレール18および上ガイドレール19は植付伝動フレーム20でフレーム等を介して支持されている。そして、植付伝動フレーム20では伝動軸91より植付駆動軸92L・92Rを後方へ突出して、該植付駆動軸92L・92R後部に植付アーム軸93・93を左右方向に設け、該植付アーム軸93・93を中心として一方向に回転する回転ケース22・22・・を植付アーム軸93・93の左右両側に一つずつ配置し、該回転ケース22・22夫々に植付爪17・17・・・を二つずつ配置している。また、前記植付伝動フレーム20の前部にローリング支点軸23を介してヒッチ24を設け、トップリンク25及びロワーリンク26を含む昇降リンク機構27を介して走行部1後部に前記ヒッチ24を連結し、前記昇降リンク機構27を昇降駆動させる昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結したリフトアーム37に連結して、植付部15を昇降できるようにしている。そして、前記前輪6・6及び後輪8・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動可能な苗載台16から一株分の苗を植付爪17・17・・によって取り出し、連続的に苗植え作業を行うように構成している。
【0011】
また、前記ミッションケースMは、機体フレーム3の前後中央部下部より機体フレーム3後端部の後下方まで延出して前後方向に長く形成され、側面視において前高後低に配されている。また、前記ミッションケースM前部に走行変速機構を内装して変速部51が形成され、該変速部51の左右側面にフロントアクスルケース5・5が固設され、該フロントアクスルケース5・5の左右端部より下方に向かって車軸ケース53・53が固設され、該車軸ケース53・53の下端部に前輪6・6を固設する車軸54が軸支されている。前記ミッションケースM後端部には、軸芯を左右方向に持つ筒状のリアアクスルケース7・7が形成され、該リアアクスルケース7・7内に車軸56・56が軸支され、該車軸56・56の左右端部に後輪8・8が固設され、従来の伝動ケースをなくした構成としている。よって、前後のフロントアクスルケース5・5とリアアクスルケース7・7とを同一のミッションケースMに一体的に形成され、ミッションケースMが各車輪6・6・8・8を支持するフレーム部材の一部を構成している。
【0012】
また、前記ミッションケースMの変速部51より側方に入力軸60が突出され、該入力軸60に固設するプーリ61に前記ベルト48を介して動力が伝達され、エンジン2の動力を伝達するベルト48と、ミッションケースMとが略直線上に配され、各車輪6・6・8・8に動力を伝達している。また、前記ミッションケースMの後部からPTO軸39が突出し、該PTO軸39の駆動がPTO伝動軸62及びユニバーサルジョイント部90を介して植付部15の入力軸を兼ねた入力ベベルギア49に伝達されている。なお、前記ユニバーサルジョイント部90は、前後端部にユニバーサルジョイントが形成されているので、PTO伝動軸62に対して植付部15への入力軸を兼ねた入力ベベルギア49の軸芯が右側にずれ、さらに昇降リンク機構27の昇降駆動によって植付部15が上下又は平行に移動されても、動力を伝達することができる。
【0013】
次に、植付部15の植付伝動フレーム20の構成について説明する。図3及び図4に示す如く、本実施例において植付部15を四条植え式としており、従って回転ケースと二本の植付爪からなるロータリ植付装置21・21・・を四組備え、計八本の植付爪17・17・・を有している。前記植付爪17・17・・を回転駆動させる機構を備えた回転ケース22に動力を伝達する植付駆動軸92L・92Rを内装する伝動パイプ55L・55Rが左右に一本ずつ配設されている。該伝動パイプ55L・55R前部が十字管継手40・41を介して連結パイプ57で連結され、平面視門型の植付伝動フレーム20が形成されている。そして、該植付伝動フレーム20の門型の開放側を後方に向け、左右の開放側端部の左右両側にロータリ植付装置21・21・・が配されている。この伝動パイプ55L・55Rと連結パイプ57の内部には伝動軸等が軸支される。
【0014】
また、前記植付伝動フレーム20の、伝動パイプ55L・55Rと連結パイプ57は棒状のパイプ体で形成されており、伝動パイプ55L・55Rと連結パイプ57とは、十字管継手40・41によって連結される。該十字管継手40・41は、バルジ加工により横パイプ40a・41aと縦パイプ40b・41bで形成されている。即ち、前記伝動パイプ55L・55Rの前後端部に十字管継手40・41を連結し、前部に配した十字管継手40・41の内で一側40(本実施例において右側)は、縦パイプ40bが前後方向に配され、縦パイプ40bに伝動パイプ55R前部が同芯的に挿入され、横パイプ40aに連結パイプ57の一側が挿入されている。前部に配した十字管継手40・41のうちで他側(左側)の十字管継手41は、該十字管継手41の横パイプ41a内に連結パイプ57が同芯的に挿入され、縦パイプ41b内に左側の伝動パイプ55L前部が挿入されている。
【0015】
更に、左右の伝動パイプ55L・55R後部にも、夫々十字管継手96・96を連結し、該十字管継手96・96の横パイプにロータリ植付装置21・21・・の植付アーム軸93・93が貫いて、伝動パイプ55L・55R内の植付駆動軸92R・92Lに固設のベベルギア70・70より、ベベルギア76・76を介して方向を変換されて該植付アーム軸93・93に動力を伝達し、更に、十字管継手96・96の横パイプの両側に配するロータリ植付装置21・21・・に動力を伝達するようにしている。即ち、伝動パイプ55L・55Rの後部に配した十字管継手96・96にはロータリ植付装置21・21・・を駆動する植付アーム軸93・93が貫入して、回転ケース22へ動力を伝達し、植付爪17・17・・を駆動している。
【0016】
前記植付伝動フレーム20前部には、上部支持フレーム98や苗載台16の横送り機構を支持する支持部が設けられている。連結パイプ57の右端前部には、前上方向きに横送り軸支持アーム65が突出し、左側の伝動パイプ55L前部に固設の十字管継手41の左端には、横送り変換ケース支持アーム64が前記横送り軸支持アーム65と平行状に突出し、更に、連結パイプ57の左右中央部より前方にローリング支点軸23を嵌合する筒体67が固設されている。また、連結パイプ57両端の十字管継手41・40に、上部支持フレーム98が固設されるブラケット66・66が固設されている。
【0017】
そして、前記上部支持フレーム98は、後述する横送り軸47の前方を通過し上方に延出し、上部支持フレーム98上部を用いて前述した上ガイドレール19が支持され、植付伝動フレーム20と上部支持フレーム98とが一体的に連結され、植付部15を支持する剛性の高いフレームを構成している。また、前記横送り変換ケース支持アーム64の外側側面には横送り変換ケース46が固設され、該横送り変換ケース支持アーム64前部と横送り軸支持アーム65前部に夫々ベアリングを介して回動自在に横送り軸47が軸支され、該横送り軸47左端部は横送り変換ケース46内に挿入されて、ここに伝動軸91左端に固設のギア133と噛合するギア134が固設されている。そして、前記横送り軸47は連結パイプ57と平行状に配されている。
【0018】
ここで、本発明に係る前記十字管継手について説明する。十字管継手は、四条植え式の田植機において、植付伝動フレーム20を構成するために、連結パイプ57の左右両端(40・41)及び左右伝動パイプ55L・55R後端(96・96)の四箇所において用いられている。本実施例に係るこれらの十字管継手は、バルジ加工により成形されている。従って、十字管成形時において、該十字管を構成する縦パイプ及び横パイプのうち、基盤となる方の管長は維持され、基盤でない方の管の径は基盤となる方の管径と比して小さくなり、そして、基盤でない方の管は先端に向かってその管厚が薄くなる傾向がある。
【0019】
伝動パイプ55L・55Rと連結パイプ57を連結する十字管継手40・41のうち横パイプ40a・41aは連結パイプ57より後部に配されるすべての機構を支えるため、伝動パイプ55L・55Rより後部を支える縦パイプ40b・41bと比して、強度が大きいことが好ましい。そこで、本発明においては、連結パイプ57左右両端に固設の十字管継手40・41において、該連結パイプ57に固設する側の横パイプ40a・41aを基盤として十字管継手40・41を成形加工している。従って、図5及び図6に示す如く、十字管継手40・41の横パイプ40a・41a径は素材径となり、縦パイプ40b・41b径は素材径より小さくなるとともに、該縦パイプ40b・41bの端部に向かって管厚が徐々に僅かに薄くなっている。
【0020】
即ち、前記十字管継手の連結パイプに固設される側(本実施例においては横パイプ40a・41a)に管径が大きく、且つ、管厚が大きく強度の大きい方のパイプを採用することで、植付伝動フレームの強度を保持し、そして、十字管継手に新たな連結パイプ及び伝動パイプを連結して多条化展開を図るときにおいても強度を保持することができるのである。更に、基盤とした方の管長は維持されるので、管長の調整が容易にでき、高強度を要するときは基盤となる管の管長を長くすればよいので、この点においても多条化展開を図るのに都合がよい。
【0021】
次に、植付伝動フレーム20への動力伝達構成について説明する。前述の如く、植付伝動フレーム20内部には、伝動軸等が軸支されている。右側の伝動パイプ55Rの前方に固設された十字管継手40内で植付部15への入力軸を兼ねた入力ベベルギア49が回動自在に支承され、左右の伝動パイプ55L・55Rには夫々植付駆動軸92L・92Rが貫入して該植付駆動軸92L・92R前端のベベルギア75・50が十字管継手41・40内でベアリングを介して回動自在に支承されている。そして、連結パイプ57には伝動軸91が貫入し、該伝動軸91の左右両端に固設のベベルギア74・72が連結パイプ57左右両端に固設の十字管継手41・40内でベアリングを介して回動自在に支承されている。また、左右の伝動パイプ55L・55R後部の十字管継手96・96には植付アーム軸93・93が左右方向に貫入されている。
【0022】
前記入力ベベルギア49は、ユニバーサルジョイント部90及びPTO伝動軸62を介してPTO軸39の一端が連結され、前述したPTO軸39の動力が伝達される。そして、入力ベベルギア49に伝動軸91端に固設するベベルギア72が噛合され、該伝動軸91を駆動している。さらに、植付駆動軸92Rの前部にはベベルギア50が固設され、連結パイプ57の伝動軸91右端部に固設するベベルギア72に噛合され、植付駆動軸92Rに動力を伝達している。
【0023】
また、前記伝動軸91左端側にもベベルギア74が固設され、左側の伝動パイプ55L内の植付駆動軸92L前部に固設するベベルギア75に噛合して、伝動軸91から植付駆動軸92Lに動力が伝達される。そして、前記連結パイプ57内の伝動軸91の左端は十字管継手41より側方に突出され、横送り変換ケース46内に挿入され、伝動軸91左端にギア133が固設されている。前記横送り変換ケース46に挿入された横送り軸47の左端にもギア134が固設され、該ギア134とギア133が噛合して、横送り軸47に動力を伝達する苗載台駆動機構が構成される。また、前記横送り軸47には滑り子摺動用の溝47aが穿設されており、横送り軸47の外周面上に滑り子受け137が遊嵌され、該滑り子受け137内に付設されている滑り子138が溝47aに嵌入され、横送り軸47の回動に伴われて滑り子138が溝47a内を摺動し、滑り子受け137が横送り軸47上を左右に往復動する。該滑り子受け137後部には図示せぬ連結部を介して苗載台16が連結され、横送り軸47の回動によって苗載台16が左右往復動される。
【0024】
上述の如く左右の植付駆動軸92L・92Rに伝達された動力は、左右の伝動パイプ55L・55R後部に固設された十字管継手96・96内で、植付駆動軸92L・92R後端部に固設するベベルギア70・70及びこれに噛合するベベルギア76・76を介して植付アーム軸93・93に動力が伝達され、十字管継手96・96側部に配するロータリ植付装置21・21・・・21・・を駆動し、植付爪17・17・・を回転し、苗の植付けを行っている。
【0025】
ここで、図2、図4、図7及び図8を用いて植付部15への入力部である植付伝動フレーム20の右前部の十字管継手40に内装される入力ベベルギア49及びベベルギア72・50の構成について詳説する。図2に示す如く、走行部1のミッションケースMから後方へ突出したPTO軸39に、PTO伝動軸62及びユニバーサルジョイント部90を介して、入力ベベルギア49が連結して植付部15へ動力を伝達する。前記入力ベベルギア49は図4及び図7に示す如く、植付伝動フレーム20の連結パイプ57右端に固設の十字管継手40に内挿されている。なお、前記入力ベベルギア49は、図8に示す如く、軽量化を図るためその中央部に空洞49aを設けている。そして、同じく連結パイプ57右端に固設の十字管継手40に内挿されている、伝動軸91の左端に固設のベベルギア72は、前記入力ベベルギア49と噛合し、更に、該入力ベベルギア49後方に位置する前後方向の植付駆動軸92Rの前端に固設のベベルギア50とも噛合している。従って、入力ベベルギア49から植付伝動フレーム20に入力された動力は、後方と側方に分かれて伝えられるのである。
【0026】
なお、伝動軸91の左端に固設のベベルギア72及び植付駆動軸92Rの前端に固設のベベルギア50は夫々ベアリング29・42を介して連結パイプ57及び伝動パイプ55Rに回動自在に支持されているが、これらの支持部において、前後左右の荷重を支持するためのベアリング29・42のスラスト方向への抜け止めを、連結パイプ端57a及び伝動パイプ端55aで兼用しており、止め輪等の別部材を廃止することができ、備品点数が削減されて組み立て性が向上し、コストダウンにも寄与している。
【0027】
上述の十字管継手40に内装される入力ベベルギア49及びベベルギア72・50は噛合することで逆「コ」の字を形成し、該「コ」の字はそれらを内挿する十字管継手40の横パイプ40a径に収まるよう構成されている。そして、該逆「コ」の字の中央から開放部にかけて空間が形成されている。四条植え式の田植機の場合は、十字管継手40の開口部に蓋36をして使用するが、更に、該十字管継手40の側方に新たに連結パイプを繋いで、該連結パイプ内に伝動軸を延設し、植付入力軸及びロータリ植付装置等からなる一連の植付装置を新たに連結して、五条植え式以上に多条化展開することもできる。
【0028】
例えば、本実施例に示す四条植え式のものから六条植え式に多条化するときは、前記十字管継手40の右開口部の蓋36を外して、ここに連結パイプを固設し、図9に示す如く、伝動軸91を右方へ延設し(91c)、延設した伝動軸91cに新たに植付駆動軸及びロータリ植付装置等よりなる一式の植付装置Pを設けるのである。なお、新たに連結した前記植付装置Pの植付駆動軸及びロータリ植付装置等は、四条植え式の植付伝動フレームに具備されているのと同様のものであって、多条化展開を図るために特別な部材を設ける必要はない。上述の如く、十字管継手40内において、開放部を設けたことで容易に伝動軸91を延設して多条化できるのである。更に、八条植え式等に多条化展開するときも、六条植え式にするときと同様に伝動軸を延設し、植付装置Pを連結すればよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0030】
請求項1に示す如く、植付部(15)を機体後部に昇降自在に配設し、該植付部(15)における動力を伝達する伝達機構を、左右方向に懸架した連結パイプ(57)と、該連結パイプ(57)の左右両端に十字管継手(40・41)を介して後方に向かって延設した伝動パイプ(55L・55R)とにより、平面視門型の植付伝動フレーム(20)を構成した田植機の植付部(15)であって、該十字管継手(40・41)は、バルジ成形加工により横パイプ(40a・41a)と縦パイプ(40b・41b)を形成し、該横パイプ(40a・41a)側を基盤としてバルジ成形加工することにより、該横パイプ(40a・41a)の側の管長は維持され、径は素材径となり、管厚も素材の厚さとなり、該縦パイプ(40b・41b)の径は素材径より小さくなるとともに、該縦パイプ(40b・41b)の端部に向かって管厚が徐々に薄く構成され、前記十字管継手(40・41)を構成する縦パイプ(40b・41b)及び横パイプ(40a・41a)のうち管径の大きい横パイプ(40a・41a)の側に連結パイプ(57)を固設したので、植付伝動フレームの側部に更なるロータリ植付装置を連結して多条化展開を図るときに、十字管継手の側部に更なる連結パイプを固設しても強度が保持されるのである。
また、十字管継手(40・41)をバルジ加工により構成することが可能となったのである。
【0031】
請求項2に示す如く、植付部(15)を機体後部に昇降自在に配設し、該植付部(15)における動力を伝達する伝達機構を、左右方向に懸架した連結パイプ(57)と、該連結パイプ(57)の左右両端に十字管継手(40・41)を介して後方に向かって延設した伝動パイプ(55L・55R)とにより、平面視門型の植付伝動フレーム(20)を構成した田植機の植付部(15)であって、該十字管継手(40・41)は、バルジ成形加工により横パイプ(40a・41a)と縦パイプ(40b・41b)を形成し、該横パイプ(40a・41a)側を基盤としてバルジ成形加工することにより、該横パイプ(40a・41a)の側の管長は維持され、径は素材径となり、管厚も素材の厚さとなり、該縦パイプ(40b・41b)の径は素材径より小さくなるとともに、該縦パイプ(40b・41b)の端部に向かって管厚が徐々に薄く構成され、前記十字管継手(40・41)内部において、該植付部(15)への入力軸上に固設した入力ベベルギア(49)に前記連結パイプ(57)に収納した伝動軸(91)上のベベルギア(72)を噛合し、該ベベルギア(72)に前記伝動パイプ(55L・55R)内に収納した植付駆動軸(92L・92R)上のベベルギア(50)を噛合させて、前記各ベベルギア(49・47・50)を略「コ」の字型に形成して、該「コ」の字のベベルギア噛合部分を、該十字管継手(40・41)の大径側の径内に納めたので、植付伝動フレームの側方に更なるロータリ植付装置を連結して多条化を図る際に、大径側からベベルギアを挿入して、略「コ」の字型の開放部に容易に伝動軸を延設することができるのである。
また、植付伝動フレームの側部に更なるロータリ植付装置を連結して多条化展開を図るときに、十字管継手の側部に更なる連結パイプを固設しても強度が保持されるのである
また、十字管継手(40・41)をバルジ加工により構成することが可能となったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る田植機の全体的な構成を示した側面図である。
【図2】 同じく駆動系を示す平面図である。
【図3】 本発明に係る植付伝動フレームの平面図である。
【図4】 同じく平面断面図である。
【図5】 同じく植付伝動フレームを構成する機体進行方向右側の十字管継手の平面図である。
【図6】 同じく植付伝動フレームを構成する機体進行方向左側の十字管継手の平面一部断面図である。
【図7】 同じく進行方向右側の十字管継手の平面断面図でである。
【図8】 植付部への入力軸である入力ベベルギアを示す平面一部断面図である。
【図9】 四条植え式の田植機を六条植え式に多条化展開する際の植付伝動フレームの動力伝達系統を示す図である。
【符号の説明】
15 植付部
20 植付伝動フレーム
21 ロータリ植付装置
40・41・96 十字管継手
40a・41a 横パイプ
40b・41b 縦パイプ
49 入力ベベルギア
50・72 ベベルギア
55L・55R 伝動パイプ
57 連結パイプ

Claims (2)

  1. 植付部(15)を機体後部に昇降自在に配設し、該植付部(15)における動力を伝達する伝達機構を、左右方向に懸架した連結パイプ(57)と、該連結パイプ(57)の左右両端に十字管継手(40・41)を介して後方に向かって延設した伝動パイプ(55L・55R)とにより、平面視門型の植付伝動フレーム(20)を構成した田植機の植付部(15)であって、該十字管継手(40・41)は、バルジ成形加工により横パイプ(40a・41a)と縦パイプ(40b・41b)を形成し、該横パイプ(40a・41a)側を基盤としてバルジ成形加工することにより、該横パイプ(40a・41a)の側の管長は維持され、径は素材径となり、管厚も素材の厚さとなり、該縦パイプ(40b・41b)の径は素材径より小さくなるとともに、該縦パイプ(40b・41b)の端部に向かって管厚が徐々に薄く構成され、前記十字管継手(40・41)を構成する縦パイプ(40b・41b)及び横パイプ(40a・41a)のうち管径の大きい横パイプ(40a・41a)の側に連結パイプ(57)を固設したことを特徴とする田植機の植付部。
  2. 植付部(15)を機体後部に昇降自在に配設し、該植付部(15)における動力を伝達する伝達機構を、左右方向に懸架した連結パイプ(57)と、該連結パイプ(57)の左右両端に十字管継手(40・41)を介して後方に向かって延設した伝動パイプ(55L・55R)とにより、平面視門型の植付伝動フレーム(20)を構成した田植機の植付部(15)であって、該十字管継手(40・41)は、バルジ成形加工により横パイプ(40a・41a)と縦パイプ(40b・41b)を形成し、該横パイプ(40a・41a)側を基盤としてバルジ成形加工することにより、該横パイプ(40a・41a)の側の管長は維持され、径は素材径となり、管厚も素材の厚さとなり、該縦パイプ(40b・41b)の径は素材径より小さくなるとともに、該縦パイプ(40b・41b)の端部に向かって管厚が徐々に薄く構成され、前記十字管継手(40・41)内部において、該植付部(15)への入力軸上に固設した入力ベベルギア(49)に前記連結パイプ(57)に収納した伝動軸(91)上のベベルギア(72)を噛合し、該ベベルギア(72)に前記伝動パイプ(55L・55R)内に収納した植付駆動軸(92L・92R)上のベベルギア(50)を噛合させて、前記各ベベルギア(49・47・50)を略「コ」の字型に形成して、該「コ」の字のベベルギア噛合部分を、該十字管継手(40・41)の大径側の径内に納めたことを特徴とする田植機の植付部。
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