JP4405765B2 - 屋内性防ダニ剤 - Google Patents

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この発明は、屋内性ダニを対象とする防ダニ剤に関する。
ダニの防除方法として、最も一般的な方法としては、防虫剤を利用する方法がある。しかし、防虫剤として使用されてきた薬剤の安全性問題が、近年、特に指摘され、より毒性の少ないものが必要とされている。
防虫剤以外のダニ防除用の化合物としては、脂肪族又は芳香族カルボン酸のアルキルエステル類にダニ忌避活性のあることが多数知られている(特許文献1,2参照)。また、脂肪族系二塩基酸ジアルキルエステルのうち、炭素数が4〜8の二塩基酸のジアルキルエステルが繊維製品用ダニ忌避剤や樹脂練り込み剤用の防ダニ剤として優れていることが報告されている(特許文献3,4参照)。
特開平4−108171号公報 特開平6−25971号公報 特開平8−92010号公報 特開平9−3241号公報
しかしながら、特に、上記の特許文献3,4に記載されている化合物について、アルキル基の炭素数によるダニ防除効果の差異については言及されていない。また、実施例において、アジピン酸ジ−n−オクチル、セバシン酸ジ−n−ブチル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシルについてのダニ防除効果の確認は行われているものの、上記の各化合物のアルキル基の炭素数を変更した化合物を用いてのダニ防除効果の確認は行われておらず、その結果が示されていない。
一方、近年、有機溶媒系の製剤は、環境問題等で使用が制限される傾向があり、特に繊維加工の際には、加熱によって有機溶剤が揮散するため、生物に対する安全衛生問題が大きく、有機溶剤のかわりに水を用いた水性剤が必要とされている。さらに、この水性剤の中でも、皮膚刺激の少ない界面活性剤で、界面活性剤含量の少ない製剤が必要とされている。
そこで、この発明は、毒性が低く、ダニ防除性を有する薬剤を含有する屋内性ダニ防除剤を提供することを目的とし、特に好ましくは、皮膚刺激が少なく、かつ、使用量を減少させることのできる界面活性剤と共に、水性剤として使用できる、毒性が低く、ダニ防除性を有する薬剤を含有する屋内性ダニ防除剤を提供することを目的とする。
この発明は、セバシン酸ジエチル及び/又はセバシン酸ジイソプロピルを有効成分として含有する屋内性ダニ防除剤を用いることにより、上記課題を解決したのである。
また、上記屋内性ダニ防除剤には、上記有効成分とポリオキシエチレン付加型非イオン界面活性剤とが含有され、水含量が50重量%以上であってもよい。
さらに、上記の有効成分と上記界面活性剤との混合比(重量比)を、界面活性剤/有効成分で2.0以下としてもよい。
この発明によると、所定の薬剤を用いるので、毒性が低く、ダニ防除性を有する薬剤を含有する屋内性ダニ防除剤を提供することができる。
また、所定の薬剤を用いるので、高温に曝しても揮散しにくいため、乾燥、樹脂混練等の高温処理後においても、ダニ防除効果を保持することができる。
さらに、所定の界面活性剤を併用することにより、水性剤として使用することができると共に、水分含量をより多くすることができ、また、所定の薬剤の使用量に対する界面活性剤の使用量を抑制することができる。これにより、皮膚刺激をより低減させ、べとつきの少ない水性剤として使用することが可能となる。
この発明についてより詳細に説明する。
この発明にかかる屋内性ダニ防除剤は、セバシン酸ジエチル及び/又はセバシン酸ジイソプロピルを有効成分として含有する薬剤である。
ダニ防除性薬剤の有効成分として、セバシン酸ジエチルやセバシン酸ジイソプロピルを用いるので、毒性が低く、かつ、後述する実施例に示すように、セバシン酸ジメチルやセバシン酸ジブチルに比べて、ダニ忌避効果、殺ダニ効果等のダニ防除効果が高かった。
また、上記有効成分としては、150℃の高温に曝したとき、ダニ忌避試験による忌避率は、高温にする前の忌避率に比べて80%以上保持するのが好ましく、85%以上保持するのがより好ましい。80%未満だと、高温に曝す、例えば、200〜300℃程度の溶融樹脂に混練させる場合に多量の有効成分が揮散するため、樹脂混練によるダニ防除効果が大幅に低下してしまう傾向がある。
上記屋内性ダニ防除剤の媒体として、水や、水と水溶性有機溶媒との混合溶媒等の水系媒体を用いる場合、上記有効成分を分散させるために界面活性剤が用いられる。この界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤等があげられる。
上記陰イオン界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、ポリオキシエチレン(以下、「POE」と略する。)アルキルエーテルカルボン酸塩等のカルボン酸塩類、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、POEアルキルスルホコハク酸等のスルホン酸塩類、アルキル硫酸塩、POEアルキルアリルエーテル硫酸塩等の硫酸エステル類、POEアルキルアリルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル類等があげられる。
上記陽イオン界面活性剤としては、脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム塩等があげられる。
上記両性イオン界面活性剤としては、カルボキシベタイン等があげられる。
上記非イオン界面活性剤としては、POEアルキルエーテル、POEアルキル多環エーテル、POE多環フェニルエーテル、POEラノリン誘導体等のPOE付加型エーテル類、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEヒマシ油エーテル、POE硬化ヒマシ油エーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル等のPOE付加型エステルエーテル類、POE脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、しょ糖脂肪酸エステル等のエステル類等があげられる。
これらの中でも、上記ダニ防除性薬剤の有効成分に対して、少量の界面活性剤量で乳化安定性が高く、皮膚刺激が少なく、安全性に優れている界面活性剤として、POE付加型非イオン界面活性剤が好ましい。さらに、このPOE付加型非イオン界面活性剤の中でも、POE多環フェニルエーテル、POEヒマシ油エーテル、POE硬化ヒマシ油エーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル等が特に好ましい。
上記の界面活性剤、特にPOE付加型非イオン界面活性剤は、単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記のダニ防除性薬剤の有効成分に対する界面活性剤、特にPOE付加型非イオン界面活性剤の添加量は、上記有効成分と上記界面活性剤との混合比(重量比)として、界面活性剤/有効成分で2.0以下がよく、0.6以下が好ましい。この混合比が2.0を超えると、上記有効成分の可溶化力が上がり、製剤安定性が増すが、当該化合物が界面活性剤で覆われて効力が落ちたり、皮膚刺激性が出たり、散布後のべとつきの原因となり、汚れが付着しやすくなる傾向がある。また、この混合比の下限は、0.1がよく、0.2が好ましい。0.1より小さいと、有効成分の分離が生じて分散性が低下し、製剤安定性が悪くなる傾向がある。
上記屋内性ダニ防除剤の媒体として、水や、水と水溶性有機溶媒との混合溶媒等の水系媒体を用いる、すなわち、得られる屋内性ダニ防除剤を水性剤とする場合、この水性剤中の水の含量は、50重量%以上がよく、80重量%以上が好ましい。50重量%より少ないと、有機溶媒の比率が高くなり、べとつきの原因となったり、健康上、好ましくない場合がある。
この発明にかかる屋内性ダニ防除剤には、必要に応じて、上記の有効成分や界面活性剤の他に、溶剤、香料、着色料、防腐剤、他の防ダニ剤、殺虫剤、水溶性高分子等を加えてもよい。例えば、上記溶剤を加えると、上記有効成分の分散性が増す場合がある。
上記溶剤としては、エタノール、フェノキシエタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール等があげられる。
この発明にかかる屋内性ダニ防除剤は、上記の有効成分、界面活性剤、その他添加剤等からなる分散液(以下、単に「液体製剤」と称する。)をそのまま乳剤として使用してもよいが、固体担体、液体担体、ガス状担体、塗膜形成剤、その他の製剤用補助剤と混合し、乳剤、粉剤、粒剤、油剤、エアゾール等に製剤化してもよい。製剤化することにより、取扱いが容易となる。
上記の液体製剤や製剤中の上記有効成分の含有割合は、0.1〜20重量%がよく、1〜10重量%が好ましい。0.1重量%より少ないと、ダニ防除効果を十分に発揮し難くなる傾向がある。一方、20重量%より多いと、薬剤量が多くなり、コストが高くなると共に、べとつきの原因となる。また、液体製剤や製剤の使用量が少ない場合に、均一な塗布等の処理が行われにくくなり、有効成分のむらが生じ、効力がばらつく傾向がある。
上記固体担体としては、特に制限されるものではなく、ベントナイト、珪藻土、ゼオライト等があげられる。また、液体担体としては、水、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、四塩化炭素等があげられる。さらに、上記ガス状担体としては、液化天然ガス(LPG)、ジメチルエーテル等があげられる。
上記の液体製剤や製剤の使用法としては、特に限定されるものではなく、一般家庭用の場合は、そのままスプレー処理をして使用できる。また、繊維に含浸させて繊維用として使用する場合は、上記の液体製剤や製剤の液剤を繊維に直接スプレーしたり、槽内で含浸させ、その後、乾燥させたりすることによって使用できる。この乾燥条件としては、常温で風乾する方法、乾燥機等で加熱して乾燥する方法等があげられる。加熱する場合、その条件としては、110〜150℃で3〜6分程度が好ましい。110℃より低いと、乾燥に時間がかかり、生産効率が落ちる傾向がある。一方、150℃より高いと、薬剤の熱及び溶剤蒸気との同伴による揮散が多くなり、効力が低下する原因となる。
上記の場合、上記有効成分のスプレー量又は含浸量としては、0.01〜0.5g/mがよく、0.03〜0.3g/mが好ましい。0.01g/mより少ないと、十分なダニ防除能を発揮し得ない場合がある。一方、0.5g/mより多くてもよいが、上記有効成分の使用量の割には、ダニ防除能が向上しにくくなるため、0.5g/mで十分である。
さらに、上記の有効成分や液体製剤、製剤等の使用法としては、上記の有効成分や液体製剤、製剤等を樹脂に練り込む、練り込み法があげられる。この樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂等のスチレン系樹脂、酢酸ビニル、塩化ビニル、メタクリル酸メチル等のポリビニル系樹脂や、ポリアミド系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂があげられる。この中でも、ポリエステル樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン樹脂等が好ましい。
この練り込み法で得られるものの具体例としては、フィルム、繊維製品、合成樹脂系綿、成形品等があげられる。
上記練り込み法を採用する場合、上記有効成分の上記樹脂に対する練り込み量は、2重量%以下が好ましく、1重量%以下がより好ましい。2重量%より多くてもよいが、上記有効成分の使用量の割には、ダニ防除能が向上しにくくなるため、2重量%で十分である。一方、練り込み量の下限は、0.01重量%が好ましく、0.1重量%がより好ましい。0.01重量%より少ないと、十分なダニ防除能を発揮し得ない場合がある。
上記の液体製剤や製剤をスプレー処理したり、繊維に含浸させたり、樹脂に練り込んだりする場合、併せて、抗菌剤、防カビ剤やその他の防虫剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、分散剤、滑剤、消臭剤等を併用することができる。
以下、この発明を実施例を用いてより詳細に説明する。まず、評価方法について説明する。
<ダニ忌避試験>
ダニ忌避試験は、侵入阻止法(防ダニ加工製品協議会指定法)により評価した。すなわち、シャーレの中に下記の各実験例及び比較例で作成した薬剤含浸布を敷き、中央に餌を置いた。そして、シャーレの周囲にダニ(ヤケヒョウヒダニ)1100匹を配置して、シャーレ中央の餌までたどり着くダニの匹数を数えた。
所定の薬剤をスプレーしなかった布を用いた場合の、シャーレ中央の餌までたどり着くダニの匹数をa、上記薬剤含浸布を用いた場合の、シャーレ中央の餌までたどり着くダニの匹数をbとしたとき、忌避率を下記の式から算出した。
忌避率(%)=(a−b)/a×100
この忌避率が50%以上の場合に、優れた忌避効果を有すると、侵入阻止法(防ダニ加工製品協議会指定法)では規定している。
<殺ダニ試験>
殺ダニ効果は、強制濾紙接触法(クリップ法)により評価した。具体的には、5×10cmの薬剤を含浸した濾紙を2つ折りにし、ダニ(ヤケヒョウダニ)10匹を入れて3方をクリップで止める。72時間経過後、ダニの死亡数をカウントし、殺ダニ率を算出した。
<安定性試験>
各実験例及び比較例で作成した製剤溶液を製造後、1日放置し、液分離状態を目視で観察した。その結果を下記の基準で評価した。
○:乳化安定していた。
×:層分離を生じていた。
(実験例1)
セバシン酸ジエチルをアセトンに溶解し、綿100%布(金巾 100g/m)に、40mg/mとなるように均一にスプレー塗布して3時間常温風乾し、薬剤含浸布を作製した。この薬剤含浸布を用いて上記ダニ忌避試験を行った。その結果を表1に示す。
(実験例2)
セバシン酸ジエチルの代わりに、セバシン酸ジイソプロピルを用いた以外は、実験例1と同様にしてダニ忌避試験を行った。その結果を表1に示す。
(比較例1)
セバシン酸ジエチルの代わりに、セバシン酸ジメチルを用いた以外は、実験例1と同様にしてダニ忌避試験を行った。その結果を表1に示す。
(比較例2)
セバシン酸ジエチルの代わりに、セバシン酸ジブチルを用いた以外は、実験例1と同様にしてダニ忌避試験を行った。その結果を表1に示す。
Figure 0004405765
(実験例3)
セバシン酸ジエチルをアセトンに溶解し、綿100%布(金巾 100g/m)に、80mg/mとなるように均一にスプレー塗布して6時間常温風乾した。そして、150℃で5分間又は15分間乾燥させて、薬剤含浸布を作製した。この薬剤含浸布を用いて上記ダニ忌避試験を行った。その結果を表2に示す。
(実験例4)
セバシン酸ジエチルの代わりに、セバシン酸ジイソプロピルを用いた以外は、実験例3と同様にしてダニ忌避試験を行った。その結果を表2に示す。
(比較例3)
セバシン酸ジエチルの代わりに、セバシン酸ジメチルを用いた以外は、実験例3と同様にしてダニ忌避試験を行った。その結果を表2に示す。
(比較例4)
セバシン酸ジエチルの代わりに、セバシン酸ジブチルを用いた以外は、実験例3と同様にしてダニ忌避試験を行った。その結果を表2に示す。
Figure 0004405765
(実験例5)
ポリプロピレン樹脂(三井住友ポリオレフィン(株)製:グレードJ105−P)に、セバシン酸ジエチルを0.1重量%、又は0.5重量%となるように添加し、220℃で混練し、押出成形機にて、厚さ0.5mmのフィルムを作製した。このフィルムを用いて上記ダニ忌避試験を行った。その結果を表3に示す。
(実験例6)
セバシン酸ジエチルの代わりに、セバシン酸ジイソプロピルを用いた以外は、実験例5と同様にしてダニ忌避試験を行った。その結果を表3に示す。
(比較例5)
セバシン酸ジエチルの代わりに、セバシン酸ジメチルを用いた以外は、実験例5と同様にしてダニ忌避試験を行った。その結果を表3に示す。
(比較例6)
セバシン酸ジエチルの代わりに、セバシン酸ジブチルを用いた以外は、実験例5と同様にしてダニ忌避試験を行った。その結果を表3に示す。
Figure 0004405765
(実験例7)
セバシン酸ジエチルをアセトンに溶解し、濾紙(5×10cm)に、200mg/mとなるように均一にスプレー塗布して3時間常温風乾した。そしてこれを用いて、上記殺ダニ試験を行った。その結果を表4に示す。
(実験例8)
セバシン酸ジエチルの代わりに、セバシン酸ジイソプロピルを用いた以外は、実験例7と同様にして殺ダニ試験を行った。その結果を表4に示す。
(比較例7)
セバシン酸ジエチルの代わりに、セバシン酸ジメチルを用いた以外は、実験例7と同様にして殺ダニ試験を行った。その結果を表4に示す。
(比較例8)
セバシン酸ジエチルの代わりに、セバシン酸ジブチルを用いた以外は、実験例7と同様にして殺ダニ試験を行った。その結果を表4に示す。
Figure 0004405765
(実験例9)
POE硬化ヒマシ油エーテル(日本乳化剤(株)製:商品名TP9511、エチレンオキシド 20mol/リットル付加)7gに、セバシン酸ジエチル5gを40℃で溶解撹拌し、その後、88gのイオン交換水を加えて撹拌して製剤溶液を得た。そしてこの製剤溶液を用いて、安定性試験を行った。
また、得られた製剤溶液を、綿100%布(金巾 100g/m)に、有効成分量が80mg/mとなるように均一にスプレー塗布して6時間常温風乾し、薬剤含浸布を作製し、上記ダニ忌避試験を行った。それらの結果を表5に示す。
(実験例10)
POE硬化ヒマシ油エーテルのかわりに、POE多環フェニルエーテル(日本乳化剤(株)製:商品名 ニューコール2607)を用いた以外は、実験例9と同様にして安定性試験及びダニ忌避試験を行った。その結果を表5に示す。
(実験例11)
セバシン酸ジエチルの代わりに、セバシン酸ジイソプロピルを用いた以外は、実験例9と同様にして安定性試験及びダニ忌避試験を行った。その結果を表5に示す。
(実験例12)
POE硬化ヒマシ油エーテルのかわりに、ソルビタンオレート(日本乳化剤(株)製:商品名 ニューコール80)を用いた以外は、実験例9と同様にして安定性試験及びダニ忌避試験を行った。その結果を表5に示す。
(実験例13)
POE硬化ヒマシ油エーテルのかわりに、しょ糖ラウリン酸エステル(三菱化学フーズ(株)製:商品名 LWA1695)を用いた以外は、実験例9と同様にして安定性試験及びダニ忌避試験を行った。その結果を表5に示す。
(実験例14)
POE硬化ヒマシ油エーテルのかわりに、ポリグリセリンステアリン酸エステル(三菱化学フーズ(株)製:商品名 DS13W)を用いた以外は、実験例9と同様にして安定性試験及びダニ忌避試験を行った。その結果を表5に示す。
(実験例15)
POE硬化ヒマシ油エーテルのかわりに、ジアルキルサクシネートスルホン酸ナトリウム塩(日本乳化剤(株)製:商品名 ニューコール291PG)を用いた以外は、実験例9と同様にして安定性試験及びダニ忌避試験を行った。その結果を表5に示す。
Figure 0004405765
[実施例5の結果]
実験例9〜15は、いずれも十分なダニ忌避率を有していたが、実験例12〜15の場合は、安定性試験が不良で、層分離が生じていた。

Claims (3)

  1. セバシン酸ジエチル及び/又はセバシン酸ジイソプロピルを有効成分として含有する屋内性ダニ防除剤。
  2. 上記有効成分とポリオキシエチレン付加型非イオン界面活性剤とを含有し、水含量が50重量%以上である水性剤からなる請求項1に記載の屋内性ダニ防除剤。
  3. 上記有効成分と上記界面活性剤との混合比(重量比)が、界面活性剤/有効成分で2.0以下である請求項2に記載の屋内性防ダニ剤。
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