JP4370048B2 - 側条施肥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、田植機等の施肥作業車における側条施肥機の残留肥料排出技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の側条施肥機においては、肥料を入れる施肥ホッパーと、該施肥ホッパーの下方に肥料を供給する肥料繰出部として配設した肥料繰出ケース等からなるユニット(以下「施肥ユニット」)を各条ごとに設け、該施肥ユニットを機体左右方向に複数並設し、施肥作業後の残留肥料の排出除去は、各施肥ユニットの肥料繰出ケースに設けた残留肥料排出口より行っていた。
【0003】
しかし、このような残留肥料排出作業では、残留肥料排出口の下方に排出容器を保持した状態で、作業者が開閉操作部材を操作して残留肥料排出口を開放し、残留肥料を排出容器内に落入させるようにしていたため、条数分設けた施肥ユニットの数だけ、同じ作業を繰り返さねばならず、作業者にかかる負担が大きく、作業効率も低かった。
そこで、前記残留肥料排出口に排出ホースを連結し、連結した複数の排出ホースを機体外側方まで延出してまとめ、該排出ホース内を残留肥料を転動又は滑動してホース先端まで移動させることにより、残留肥料を排出する技術が考えられている。例えば六条式においては、図13に示すように、施肥ユニット83より延出した6本の排出ホース146a・146b・・を、左側グループ146a・146b・146cと右側グループ146d・146e・146fとに振り分け、それぞれまとめて一本化したものを機体の左右外側方に延出し、その中を、残留肥料が転動又は滑動して機体左右に排出されるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、排出ホースの傾斜角を十分に確保することは難しく、特に、中央条付近の排出ホース146c・146dの傾斜角は、外側の排出ホース146a・146fに比べると非常に小さく、残留肥料が排出ホース内を滑らかに転動又は滑動することができず、移動途中で滞留して目詰まりが発生し、排出効率が悪い、という問題があった
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。すなわち、請求項1においては、施肥ホッパーと肥料繰出ケースを有する施肥ユニットを設け、該施肥ユニットを複数並設した側条施肥機において、前記各肥料繰出ケースに設けた残留肥料取出口には残留肥料排出部材を連通連結し、該残留肥料排出部材には、揺動を付与可能な残留肥料排出機構を連結したものである。
【0006】
請求項2においては、施肥ホッパーと肥料繰出ケースを有する施肥ユニットを設け、該施肥ユニットを複数並設した側条施肥機において、前記各肥料繰出ケースに設けた残留肥料取出口には残留肥料排出部材を連通連結し、該残留肥料排出部材は機体左右に振り分けて連結部材で連結し、該連結部材には、揺動を付与可能なクランク機構による残留肥料排出機構を連結したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を乗用田植機を例にし、以下の図面に基づいて説明する。図1は田植機の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は植付部の側面図、図4は側条施肥機の背面図、図5は施肥ユニットの側面図、図6は繰出ケースの側面一部断面図、図7は残留肥料排出機構を示す側条施肥機の正面図、図8は同じく左側面一部断面図、図9は揺動装置の正面一部断面図、図10は縦揺れの説明図、図11は横揺れの説明図、図12は手動タイプの残留肥料排出機構を示す側条施肥機の正面図、図13は従来の残留肥料排出状況を示す施肥ユニットの正面図である。
【0008】
まず、側条施肥機を搭載した乗用田植機について、図1、図2により説明する。但し、本実施例において乗用田植機は六条植え式であるが、これに拘らず、例えば四条植え式や八条植え式であっても構わない。
【0009】
作業者が搭乗する走行機体である走行車1は、エンジン2を車体フレーム3前部上方に搭載し、ミッションケース4前方にフロントアクスルケース5を介して水田走行用前輪6を支持すると共に、前記ミッションケース4の後部にリヤアクスルケース7を連設し、前記リヤアクスルケース7に水田走行用後輪8を支持している。そして、前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗載台10を取り付けると共に、足掛台11を介して作業者が搭乗する車体カバーであるステップ12によって前記ミッションケース4等を覆い、前記ステップ12上部に運転席13を取り付け、該運転席13の前方で前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設けている。
【0010】
また、植付部15は六条植え用の苗載台16並びに複数の植付爪17等を具備し、前高後低の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付ケース20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース21を前記植付ケース20に支持させ、該ケース21の回転軸心を中心に対称位置に一対の爪ケース22を配設し、該爪ケース22の先端に植付爪17・17を設けている。また、前記植付ケース20の前側にローリング支点軸23を介して支持フレーム24を設け、トップリンク25及びロワリンク26を含むリンク機構27を介して走行車1後側に支持フレーム24を連結させ、前記リンク機構27を介して植付部15を昇降させる昇降シリンダ28をロワリンク26に連結させ、前記前後輪6・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17によって取り出し連続的に苗植え作業を行うように構成している。
【0011】
また、主変速レバー29、植付昇降レバー30,主クラッチペダル32及び左右ブレーキペダル33・33等を前記運転席13の周囲に配し、該運転席13の後部に六条用の施肥装置である側条施肥機36を搭載して、ミッドマウント型の側条施肥機36としている。また、植付部15の下方には二条分均平用センターフロート34、二条分均平用サイドフロート35・35を設けている。
【0012】
次に、前記側条施肥機36について、その概略構成を図3及び図6により説明する。
図3、図4に示すように、前記側条施肥機36は、肥料を入れる施肥ホッパー37と、肥料を供給する肥料繰出部である肥料繰出ケース38と、フロート34・35・35の側条作溝器39・39にフレキシブル型搬送ホース40・40を介して肥料を排出させるターボブロワ型送風機41と、円筒形のエアタンク42とを備えると共に、該エアタンク42右側端に送風機41を取り付け、六条分六組の肥料繰出ケース38・38・・・をエアタンク42上に配設している。
そして、前記施肥ホッパー37、肥料繰出ケース38、及び搬送ホース40などより施肥ユニット83が構成され、該施肥ユニット83は機体左右方向に並設されて、施肥ユニット83a・83b・・として配置されている。
【0013】
また、前記車体フレーム3後端の左右支柱43上端間に横架する水平フレーム44両側に、ベース取付板等を介して左右ベースフレーム45を連結させ、前後方向に略水平な前記ベースフレーム45後端部と車体フレーム3との間には、サイドステー46を連結させ、左右ベースフレーム45・45に立設させる施肥フレーム47には、施肥ユニット83a・83b・・を支持させている。
【0014】
そして、図6に示す如く、各施肥ユニット83においては、前記繰出ケース38の上面前側の取入口50に前記施肥ホッパー37の下部出口51を嵌着させると共に、前記繰出ケース38前面下側に取出筒52を形成し、該取出筒52の入口を開閉プラグ53によって閉鎖している。
【0015】
また、前記繰出ケース38の下面に前傾状(上端側が前、下端側が後方向に傾斜)の底蓋54を着脱自在に固定させると共に、硬質合成樹脂製で漏斗型(逆円錐型)の前記底蓋54下部にジョイント部55を一体成形し、底蓋54とジョイント部55を小さな口面積の出口56を介して連通させ、前記エアタンク42に前端を嵌着させる接合パイプ57後端にジョイント部55前端を連結接続させると共に、ジョイント部55後端に搬送ホース40を嵌着させ、前記送風機41からの空気をエアタンク42からジョイント部55及びホース40に吹き出させ、底蓋54の出口56からジョイント部55中間に落下する肥料を、ホース40を介して作溝器39位置まで空気搬送するように構成している。
【0016】
さらに、取入口58を有する入口板59と、同一円周上に複数の繰出口60・60・・を有する繰出板61と、排出口62を有する出口板63とを備え、略円形平板状の前記各板59・61・63を繰出ケース38と底蓋54との間に前傾且つ多層状に配設させると共に、繰出ケース38の内路側に繰出軸64を前傾姿勢で回転自在に軸支させ、各板59・61・63の中央部に繰出軸64下端側を貫通させ、入口板59と出口板63を繰出ケース38に係止させ、各板59・63に対して繰出軸64を遊転させると共に、繰出板61を繰出軸64に係合軸支させ、繰出軸64によって繰出板61を強制的に回転させ、取入口58から繰出口60に入った肥料を排出口62に移動させて出口56方向に落下させるように構成している。
【0017】
そして、前記底蓋54とジョイント部55とを一体成形することにより、底蓋54とジョイント部55を別体とした場合に、係合連結部の段差等で発生する肥料のよどみを無くし、湿った肥料の滞留などを解消できるように構成している。
【0018】
また、底蓋54の円錐中心線とジョイント部55の排出方向とは鈍角に形成すると共に、底蓋54とジョイント部55とは直線部を設けることなく逆円錐形状のまま底蓋54をジョイント部55に一体接続させて、エアタンク42からジョイント部55に流出する空気の底蓋54への分流を防止し、肥料の繰出ケース38方向への吹き返しを解消させるように構成している。さらに、底蓋54の入口側を、施肥ホッパー37の下部出口51側に極力近接させる状態として、施肥ホッパー37から底蓋54への肥料の落下をスムーズなものとさせると共に、底蓋54とジョイント部55間の肥料の滞留を起こり難くし、底蓋54からジョイント部55への肥料排出を促進させて、施肥量を安定維持させるように構成している。
【0019】
一方、前記取出筒52の入口側下面に残留肥料取出口65を開設し、取出筒52には開閉プラグ53を摺動自在に内挿させ、開閉プラグ53一端側の開閉操作体66を取出筒52より外側に突出させており、操作体66の押込操作時にはプラグの外周面で残留肥料取出口65を閉塞し、操作体66の前方向への引出操作時には残留肥料取出口65を開放して、該残留肥料取出口65に連通連結する本発明に係わる残留肥料排出機構を介して、繰出ケース38内の残留肥料を外部に排出除去させるようにしているのである。
【0020】
また、図4乃至図6に示す如く、前記エンジン2を植付部15に伝達させるPTO軸67をミッションケース4から後方に延出させると共に、前記左支柱43に軸受ケース68を溶接又はボルト止め固定させ、該軸受ケース68の入力軸69を前記PTO軸67中間にチェン70を介して連結連動させ、軸受ケース68内で入力軸69にチェン71を介し出力軸72を連結連動させる。
【0021】
さらに、軸受ケース68の出力軸72後端には、リングコーン無段変速機73の入力軸74を連結させ、無段変速機73後端の変速軸75に一対のベベルギヤ76を介して変速出力軸77を連結連動させる。一方、前記繰出軸64に一対のベベルギヤ78を介して連結連動する左右方向の繰出駆動軸79には、一対のベベルギヤ80を介して繰出入力軸81を連結連動させ、該繰出入力軸81は前記変速出力軸77と自在継手軸82で連結しており、エンジンからの出力で側条施肥機36の駆動を行うと共に、無段変速機73の変速操作で繰出ケース38から繰り出される肥料の繰出量を調整するようにしている。
【0022】
次に、本発明に係わる残留肥料排出機構について、図7乃至図12により説明する。なお、本実施例においては、揺動のうち、残留肥料排出方向への揺動を「縦揺れ」とし、残留肥料排出方向に直角な揺動を「横揺れ」とする。
【0023】
図7、図8に示すように、残留肥料排出装置87においては、機体左側の施肥ユニット83a・83b・83cの各残留肥料取出口65には、ホースや蛇腹などの残留肥料排出部材121a・121b・121cが連通連結され、該残留肥料排出部材121a・121b・121cは、出口側に低くなるようにして機体左方に延出され、その先部は連結部材122aで緊縛されている。
【0024】
一方、前記水平フレーム44の左右略中央部には揺動装置123が載置固定され、該揺動装置123からは、機体左方向に左アーム124aが延出され、該左アーム124aの先部は前記連結部材122aに連結されている。 また、水平フレーム44左端より機体左方向には左支持フレーム92も延設され、該左支持フレーム92の途中部にはアームガイド125・125が固設され、該アームガイド125・125に前記左アーム124aを摺動可能に挿通することにより、前記揺動装置123による左アーム124aの運動が、連結部材122aに確実に伝達されるようにしている。
【0025】
機体右側の施肥ユニット83d・83e・83fについても同様に、各残留肥料取出口65には、残留肥料排出部材121d・121e・121fが連通連結されており、該残留肥料排出部材121d・121e・121fは、出口側に低くなるようにして機体右方に延出され、その先部は連結部材122bで緊縛されている。
一方、前記揺動装置123から機体右方向に右アーム124bが延出され、該右アーム124bの先部は前記連結部材122bに連結されている。
また、水平フレーム44右端より機体右方向には右支持フレーム91が延設され、該右支持フレーム91の途中部にはアームガイド125・125が固設されており、該アームガイド125・125には前記右アーム124bが摺動可能に挿通されているのである。
【0026】
このような構成において、図示せぬ排出スイッチを「入」にすると、コントローラに信号が伝達され、この信号に基づいて、前記揺動装置123により左右アーム124a・124bは揺動され、残留肥料排出部材121a・121b・・を緊縛する連結部材122a・122bも揺動される。
この状態で前記操作体66を前に引き出すと、残留肥料取出口65が開放され、残留肥料は、全体が揺動中の残留肥料排出部材121a・121b・・内に落入され、転動又は滑動しながら出口側端まで移動し、そのまま、下方に配置した残留肥料容器100内に落下する。
【0027】
すなわち、施肥ホッパー37と肥料繰出ケース38を有する施肥ユニット83を設け、該施肥ユニット83を複数並設した側条施肥機36において、前記各肥料繰出ケース38に設けた残留肥料取出口65には残留肥料排出部材121を連通連結し、該残留肥料排出部材121には、揺動を付与可能な残留肥料排出機構87を連結したので、残留肥料排出部材121の傾斜角を十分に確保できない場合、特に、傾斜角の小さい中央条付近の残留肥料排出部材121c・121dにおいては、残留肥料排出部材121自体の揺動により、残留肥料は残留肥料排出部材121内を容易に移動することができ、目詰まりの発生を確実に防止して、残留肥料を効率良く排出することができるのである。
【0028】
ここで、前記揺動装置123について詳細に説明する。
図9、図10に示すように、揺動装置123の外装を形成するボックス126の底面には底板127が固定され、該底板127上には、下方が開放された箱状のギアケース128が載置固設され、該ギアケース128の右部上面には、正面視逆L字状の固定台137が取り付けられている。
【0029】
そして、該固定台137上には駆動モータ129が固設され、該駆動モータ129から下方に延出された出力軸は、前記底板127とギアケース128上板との間に枢支された駆動ギア131の駆動軸130に連結されている。
一方、前記底板127左部とギアケース128上板左部との間には従動ギア132が枢支され、該従動ギア132は前記駆動ギア131に噛合されており、駆動モータ129の駆動力を従動ギア132の従動軸145に伝達できるようにしている。
【0030】
さらに、該従動軸145にはクランク軸133が連結され、該クランク軸133上端は、横設されたクランクアーム134の一端に嵌合連結され、該クランクアーム134の他端からは、スライダピン135が立設されており、該スライダピン135は、長孔124c内に摺動可能に下方より内挿されている。
【0031】
該長孔124cは、前記左アーム124aと右アーム124bを連結する連結板124d内で、機体前後方向に伸長した略長方形に穿孔されており、これら左右アーム124a・124b、連結板124d、及び長孔124cから可動アーム124が構成され、このうちの左右アーム124a・124bは、ボックス126の左右両側面に開口されたガイド孔126a・126bを通って、前記連結部材122a・122bに連結されている。
そして、このような可動アーム124、及び前記クランク軸133、クランクアーム134、スライダピン135より、揺動を発生可能なクランク機構136が構成されているのである。
【0032】
このような構成において、図示せぬ排出スイッチを「入」にして駆動モータ129を駆動すると、駆動力が駆動ギア131から従動ギア132を介してクランク軸133に伝達され、該クランク軸133を中心にしてスライダピン135が回動する。すると、図10に示すように、機体前後方向にのみ自在に摺動可能なスライダピン135は、長孔124cを介して、可動アーム124に左端位置138から右端位置139までの縦揺れを付与することができる。
【0033】
同様にして、図11に示すように、左アーム140aと右アーム140bを左右に連結する連結板140d内に、機体左右方向に略長方形に長孔140cを穿孔し、これら左右アーム140a・140b、連結板140d、及び長孔140cとから可動アーム140が構成される。そして、前記駆動モータ129を駆動すると、クランク軸133を中心にしてスライダピン135が回動し、機体左右方向にのみ自在に摺動可能なスライダピン135は、前記長孔140cを介して、可動アーム140に前端位置141から後端位置142まで横揺れを付与することができる。
【0034】
すなわち、施肥ホッパー37と肥料繰出ケース38を有する施肥ユニット83を設け、該施肥ユニット83を複数並設した側条施肥機36において、前記各肥料繰出ケース38に設けた残留肥料取出口65には残留肥料排出部材121を連通連結し、該残留肥料排出部材121は機体左右に振り分けて連結部材122で連結し、該連結部材122には、揺動を付与可能なクランク機構136による残留肥料排出機構87を連結したので、残留肥料排出部材121の傾斜角を十分に確保できない場合、特に、傾斜角の小さい中央条付近の残留肥料排出部材121c・121dにおいては、残留肥料排出部材121自体の揺動により、残留肥料は残留肥料排出部材121内を容易に移動することができ、目詰まりの発生を確実に防止して、残留肥料を効率良く排出することができ、それに加えて、揺動付与のための機構を簡素化しているため、部品コストの低減や、組み立て性・メンテナンス性の向上を図ることができるのである。
【0035】
次に、別形態の残留肥料排出機構について説明する。
図12に示すように、前記残留肥料排出部材121a・121b・121cは出口側に低くなるようにして機体左方に延出され、その先部は連結部材122aで緊縛されると共に、該連結部材122aの前後側面には、右方に開放された平面視コ字状の揺動ハンドル143が連結固定されている。
一方、前記アームガイド125・125にはガイドアーム144が機体左右方向に摺動可能に挿通され、該ガイドアーム144の外側端は前記連結部材122aに連結されると共に、ガイドアーム144の内側端には、ガイドアーム144が脱落しないための規制部144aが形成されている。
【0036】
このような構成において、揺動ハンドル143の把持部143aを持ち機体左右方向に揺動すると、残留肥料排出部材121a・121b・121cには、ガイドアーム144によりガイドされながら縦揺れが付与される。
このような手動タイプの残留肥料排出機構90を適用することにより、前記クランク機構136などを具備した揺動装置123を別途設ける必要がなく、残留肥料排出機構を、より簡単な構造とすることができ、一層の部品コストの低減や、組み立て性・メンテナンス性の向上を図ることができるのである。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。即ち、請求項1のように、施肥ホッパーと肥料繰出ケースを有する施肥ユニットを設け、該施肥ユニットを複数並設した側条施肥機において、前記各肥料繰出ケースに設けた残留肥料取出口には残留肥料排出部材を連通連結し、該残留肥料排出部材には、揺動を付与可能な残留肥料排出機構を連結したので、残留肥料排出部材の傾斜角を十分に確保できない場合、特に、傾斜角の小さい中央条付近の残留肥料排出部材においては、残留肥料排出部材自体の揺動により、残留肥料は残留肥料排出部材内を容易に移動することができ、目詰まりの発生を確実に防止して、残留肥料を効率良く排出することができるのである。
【0038】
請求項2のように、施肥ホッパーと肥料繰出ケースを有する施肥ユニットを設け、該施肥ユニットを複数並設した側条施肥機において、前記各肥料繰出ケースに設けた残留肥料取出口には残留肥料排出部材を連通連結し、該残留肥料排出部材は機体左右に振り分けて連結部材で連結し、該連結部材には、揺動を付与可能なクランク機構による残留肥料排出機構を連結したので、残留肥料排出部材の傾斜角を十分に確保できない場合、特に、傾斜角の小さい中央条付近の残留肥料排出部材においては、残留肥料排出部材自体の揺動により、残留肥料は残留肥料排出部材内を容易に移動することができ、目詰まりの発生を確実に防止して、残留肥料を効率良く排出することができ、それに加えて、揺動付与のための機構を簡素化しているため、部品コストの低減や、組み立て性・メンテナンス性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】植付部の側面図である。
【図4】側条施肥機の背面図である。
【図5】施肥ユニットの側面図である。
【図6】繰出ケースの側面一部断面図である。
【図7】残留肥料排出機構を示す側条施肥機の正面図である。
【図8】同じく左側面一部断面図である。
【図9】揺動装置の正面一部断面図である。
【図10】縦揺れの説明図である。
【図11】横揺れの説明図である。
【図12】手動タイプの残留肥料排出機構を示す側条施肥機の正面図である。
【図13】従来の残留肥料排出状況を示す施肥ユニットの正面図である。
【符号の説明】
36 側条施肥機
37 施肥ホッパー
38 肥料繰出ケース
65 残留肥料取出口
83 施肥ユニット
87・90 残留肥料排出機構
121 残留肥料排出部材
122 連結部材
136 クランク機構

Claims (2)

  1. 施肥ホッパーと肥料繰出ケースを有する施肥ユニットを設け、該施肥ユニットを複数並設した側条施肥機において、前記各肥料繰出ケースに設けた残留肥料取出口には残留肥料排出部材を連通連結し、該残留肥料排出部材には、揺動を付与可能な残留肥料排出機構を連結したことを特徴とする側条施肥機。
  2. 施肥ホッパーと肥料繰出ケースを有する施肥ユニットを設け、該施肥ユニットを複数並設した側条施肥機において、前記各肥料繰出ケースに設けた残留肥料取出口には残留肥料排出部材を連通連結し、該残留肥料排出部材は機体左右に振り分けて連結部材で連結し、該連結部材には、揺動を付与可能なクランク機構による残留肥料排出機構を連結したことを特徴とする側条施肥機。
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