JP4337637B2 - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ウエハー裏面の処理が必要な半導体素子の製造方法に関し、特に絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、IGBTとする)等の電力用半導体素子の製造方法に関する。
従来より、コンピュータや通信機器の主要部分には、多数のトランジスタや抵抗等を、電気回路を構成するようにむすびつけて、1チップ上に集積した集積回路(IC)が多用されている。このようなICの中で、電力用半導体素子を含むものは、パワーICと呼ばれている。電力用半導体素子の一つに、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、IGBTとする)がある。
IGBTは、高速スイッチング特性および電圧駆動特性を有するMOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)と、低オン電圧特性を有するバイポーラトランジスタをワンチップに構成したパワー素子である。その応用範囲は、汎用インバータ、ACサーボ、無停電電源(UPS)またはスイッチング電源などの産業分野から、電子レンジ、炊飯器またはストロボなどの民生機器分野へと拡大してきている。また、新しいチップ構造を用いた、より低オン電圧のIGBTが開発されており、IGBTを用いた応用装置の低損失化や高効率化が図られてきている。
IGBTには、パンチスルー(以下、PTとする)型、ノンパンチスルー(以下、NPTとする)型、フィールドストップ(以下、FSとする)型の構造があり、nチャネル型の縦型二重拡散構造のものが主流である。従って、本明細書では、nチャネル型IGBTを例にして説明するが、pチャネル型IGBTでも同様である。
PT型IGBTは、p+半導体基板上にn+バッファ層とn-活性層をエピタキシャル成長させたエピタキシャルウエハーを用いて形成される。そのため、例えば耐圧600V系の素子では、活性層の厚さは70μm程度であるが、p+半導体基板を含む総厚さは200〜300μm程度になる。PT型IGBTでは、n-活性層中の空乏層がn+バッファ層に到達する。
図16は、低ドーズ量の浅いp+コレクタ層を有するNPT型IGBTの1/2セル分の構成を示す断面図である。図16に示すように、例えばFZウエハーよりなるn-半導体基板を活性層1とし、その表面側に、p+ベース領域2が選択的に形成されている。ベース領域2の表面層には、n+エミッタ領域3が選択的に形成されている。また、基板表面上には、ゲート酸化膜4を介してゲート電極5が形成されている。
エミッタ電極6は、エミッタ領域3およびベース領域2に接触しているとともに、層間絶縁膜7によりゲート電極5から絶縁されている。基板裏面には、p+コレクタ層8およびコレクタ電極9が形成されている。NPT型の場合には、活性層1の厚さがPT型よりも厚くなるが、素子全体としては、PT型の素子に比べて、大幅に薄くなる。また、エピタキシャル基板を用いずに、FZ基板を用いているため、安価である。
図17は、FS型IGBTの1/2セル分の構成を示す断面図である。図17に示すように、基板表面側の素子構造は、図16に示すNPT型の素子と同じである。基板裏面側には、n-活性層1とp+コレクタ層8との間に、n+バッファ層10が設けられている。FS型の場合、活性層1の厚さは、PT型と同じ70μm程度(耐圧600V系)であり、素子全体の厚さは100〜200μm程度である。
最近では、総合損失をより低減するため、ウエハーを薄く削り、デバイス厚をできるだけ薄くする試みがなされている。例えば、耐圧600V系の素子の場合、FS型IGBTの厚さは70μm程度が想定されている。耐圧クラスが低くなると、素子の厚さはさらに薄くなる。このような厚さのFS型IGBTまたはそれに類似したデバイスの製造方法として、以下に説明するように、FZウエハーを研磨する方法が知られている。
図18(図18−1〜図18−5)は、従来のFZウエハーを用いたFS型IGBTの製造プロセスを示す図である。図18に示すように、まず、活性層1となるn−FZウエハーの表面側に、ベース領域、エミッタ領域、SiO2等からなるゲート酸化膜、ゲート電極、BPSG等からなる層間絶縁膜、Al−Si膜等からなるエミッタ電極およびポリイミド膜等からなる絶縁保護膜を有する表面側素子構造部11を形成する(図18−1(a))。
ついで、ウエハーの裏面を、バックグラインドやエッチング等の手段により研削して、ウエハーを所望の厚さ、例えば70μmの厚さとする(図18−2(b))。なお、エッチングの場合、厳密には研削ではないが、本明細書では、ウエハーを薄くする手段については問わないので、エッチングを含めて研削とする。
ついで、ウエハーの裏面から、例えばn型不純物であるリン(P)と、p型不純物であるボロン(B)のイオン注入を行い、電気炉で350〜500℃の熱処理(アニール)を行い、バッファ層10およびコレクタ層8を形成する(図18−3(c))。ついで、ウエハーの裏面、すなわちコレクタ層8の表面に、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)および金(Au)などの複数の金属を蒸着し、コレクタ電極9を形成する(図18−4(d))。
最後に、コレクタ電極9側にダイシングテープ12を貼り付けてダイシングを行い、ウエハーを複数のチップ13に切断する(図18−5(e))。そして、各チップ13のコレクタ電極9を固定部材にはんだ付けするとともに、表面側素子構造部11の電極にアルミワイヤ電極をワイヤボンディング装置により固着する。
しかし、上述した従来方法により、例えば70μm厚程度の素子を作製しようとすると、ウエハー裏面のバックグラインドまたはエッチング後のウエハーが薄いため、ウエハーに割れが発生しやすい。また、ウエハー裏面にコレクタ電極となる金属膜を蒸着すると、その金属膜は、成膜側、すなわち基板裏面側からみて引っ張り応力を有するため、ウエハーに反りが生じ(図11参照、同図の従来例1)、ウエハーが割れやすくなる(図12参照、同図の従来例1)。
そこで、本出願人は、先に、加熱発泡により剥離可能な接着テープを介して、ウエハーと支持基板とを接合し、その状態でウエハーの裏面処理を行い、その後にウエハーを支持基板から剥離させる方法について出願している(特願2003−138805号)。この方法によれば、ウエハーに支持基板が接合されていることによって、ウエハー裏面の研削後もウエハーの反りはほとんどない(図12参照、同図の従来例2)。また、ウエハー裏面に金属膜を蒸着してコレクタ電極を形成した後に、ウエハーが割れるのを防ぐことができる(図12参照、同図の従来例2)。
図19は、従来のテープカッターを用いて接着テープを切断するときの様子を示す断面図であり、図20は、その平面図である。図19に示すように、接着テープ31は、PET(ポリエチレンテレフタレート)製のテープ基材42の両面に、加熱による発泡により剥離可能な発泡剤部43と、UV光の照射で接着剤が硬化することにより剥離可能なUVテープ層45がそれぞれ設けられた構成となっている。ウエハー21は、発泡剤部43に貼り付けられる。UVテープ層45には、セパレータ46が貼り付けられている。
従来、テープカッターの刃101は、図19に示すように、ウエハー21の中心を中心位置としてその刃先を5°程度、内側に向けた状態となっている。このような刃先の向きで接着テープ31を切断すると、接着テープ31がウエハー21よりも大きくなる。このようにする理由は、ウエハー裏面の研削後に接着テープ31を例えば作業者が手で剥がす際に、剥がしやすいからである。
ところで、表面側素子構造部が形成されたウエハー表面を保護するためにウエハー表面に貼り付けられた保護フィルムを、ウエハー形状に合わせて正確に切断する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この提案によれば、保護フィルムの切り残しの発生を防ぐことができるので、ウエハー裏面の研磨時に保護フィルムの切り残し部分が原因でウエハー全体が破壊されるのを防ぐことができる。
特開2004−25438号公報
しかしながら、図19に示すように、テープカッターの刃先を内側に向けた状態で接着テープ31を切断すると、次のような不具合が生じることがある。通常、ウエハー21の周縁は、その表面側および裏面側の両方において、約50μmの曲率半径(R)で面取りされた形状となっている。従って、テープカッターの刃101は、ウエハー裏面に近い箇所、すなわちウエハー21の周縁の接着テープ31から遠い箇所でウエハー21の周縁に接触することになる。
この状態で、図20に矢印で示すように、ウエハー21の周縁に沿ってテープカッターの刃101を移動させると、接着テープ31がウエハー21よりも大きいため、テープカッターの刃101にひきずられて、ウエハー21の周縁の、ウエハー表面側の曲面と、テープカッターの刃101との間にできる隙間内に発泡剤部43が入り込むことがある。以下、本明細書では、このような現象を、発泡剤部43の巻き上がりと呼び、この巻き上がりによって隙間内に入り込んだ発泡剤部43の部分を巻き上げ部430と呼ぶことにする。
接着テープ31の切断後、セパレータ46を剥がし、UVテープ層45に支持基板を貼り付けた状態で、薄ウエハー化するために、例えばリン硝酸系の薬液を用いたウエットエッチングを行うと、ウエハー21の周縁から薬液が侵入することがある。この場合には、発泡剤部43の、薬液が侵入した部分の発泡機能が失われてしまう。
図23は、薄ウエハーを剥離した後に、テープ基材42上の発泡剤部43の様子を模式的に示す図である。発泡剤部43の端部を除く領域では、発泡剤44が正常に発泡している。それに対して、発泡剤部43の周縁には、薬液の侵入により発泡機能が失われた結果、おおよそ100〜200μm幅で発泡剤44が発泡していない領域が存在する。図23において、符号431は発泡正常領域であり、符号432は発泡不良領域である。
発泡剤部43の周縁の発泡不良領域432では、図21、および図21をA方向から見た図22に示すように、接着テープ31の糊が伸び、その伸びた糊の部分433が70μm程度の厚さの薄型ウエハー41に貼りついてしまう。特に、上述した発泡剤部43の巻き上がりによって生じた巻き上げ部430の糊の部分434は、薄型ウエハー41の周縁の厚さ方向の端面に貼りついてしまう。そのため、加熱により発泡剤部43を発泡させたときに、薄型ウエハー41の周縁を除く発泡正常領域431ではウエハー41が接着テープ31から容易に剥離するが、薄型ウエハー41の周縁部分を、接着テープ31から剥離させるのは容易ではない。
このような状態で、薄型ウエハー41を無理に剥離させようとすると、図24に示すように、薄型ウエハー41に欠けや割れなどの欠損部411が生じてしまう。そして、図25に示すように、発泡剤部43にはウエハーの破片412が残ってしまう。上記特許文献1では、このような問題点やその解決策等については、一切、言及されていない。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、半導体ウエハーの主面全体に加熱発泡により剥離可能な接着テープを貼り付けた状態でウエット処理を行った際の糊の貼りつきを抑制し、ウエット処理後に、接着テープを加熱して発泡させることにより、接着テープから薄型の半導体ウエハーを容易に剥離させることができる半導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項の発明にかかる半導体素子の製造方法は、半導体ウエハーの周縁付近の部分に、該周縁付近の部分が外側へいくに連れて薄くなるようにウエハー表面に対して傾斜した傾斜部を形成する加工工程と、前記半導体ウエハーの主面全体に加熱発泡により剥離可能な接着テープを貼り付ける貼り付け工程と、前記半導体ウエハーの周縁にテープカッターの刃を接触させた状態で、前記半導体ウエハーの周縁に対して前記テープカッターの刃を相対的に移動させることにより、前記半導体ウエハーの周縁に沿って前記接着テープを、前記傾斜部の上部に残るように切断し、前記接着テープと前記傾斜部との間に隙間を生じさせる切断工程と、前記接着テープが貼り付けられた状態で前記半導体ウエハーのウエット処理を行うウエット工程と、前記接着テープを加熱して発泡させることにより、前記接着テープから前記半導体ウエハーを剥離させる剥離工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項の発明によれば、ウエハーの周縁付近の部分が傾斜していることによって、切断された接着テープとウエハーの傾斜部との間に隙間ができるので、発泡剤部の周縁部分の発泡機能が失われ、接着テープの糊が伸びても、その糊がウエハーに貼りつくのを防ぐことができる。また、発泡剤部の巻き上げ部の糊の部分が、ウエハーの周縁の厚さ方向の端面に貼りつくのを防ぐことができる。従って、ウエット処理後に、接着テープを加熱して発泡させることにより、接着テープから半導体ウエハーを容易に剥離させることができる。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項の発明にかかる半導体素子の製造方法は、半導体ウエハーの周縁付近の部分に、該周縁付近の部分が外側へいくに連れて薄くなるようにウエハー表面に対して傾斜した傾斜部を形成する加工工程と、前記半導体ウエハーの主面全体に加熱発泡により剥離可能な接着テープを貼り付ける貼り付け工程と、前記半導体ウエハーの中心を中心位置としてテープカッターの刃先を外側に向け、かつ前記半導体ウエハーの周縁に前記テープカッターの刃を接触させた状態で、前記半導体ウエハーの周縁に対して前記テープカッターの刃を相対的に移動させることにより、前記半導体ウエハーの周縁に沿って前記接着テープを、前記傾斜部の上部に残るように切断し、前記接着テープと前記傾斜部との間に隙間を生じさせる切断工程と、前記接着テープが貼り付けられた状態で前記半導体ウエハーのウエット処理を行うウエット工程と、前記接着テープを加熱して発泡させることにより、前記接着テープから前記半導体ウエハーを剥離させる剥離工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項の発明によれば、ウエハーの周縁付近の部分が傾斜していることによって、切断された接着テープとウエハーの傾斜部との間に隙間ができる。この隙間があることによって、発泡剤部の周縁部分の発泡機能が失われ、接着テープの糊が伸びても、その糊がウエハーに貼りつくのを防ぐことができるとともに、発泡剤部の巻き上げ部の糊の部分が、ウエハーの周縁の厚さ方向の端面に貼りつくのを防ぐことができる。また、ウエハーの中心を中心位置としてテープカッターの刃先を外側に向けた状態で、ウエハーの周縁に沿って接着テープを切断することにより、接着テープがウエハーよりも小さくなるので、発泡剤部の周縁部分の発泡機能のない領域が小さくなり、接着テープの糊が伸びてウエハーに貼りつく箇所を大幅に減らすことができる。また、接着テープを切断する際に、発泡剤部の巻き上がりがあまり起こらないので、発泡剤部の巻き上げ部の糊の部分が、ウエハーの周縁の厚さ方向の端面に貼りつくのを防ぐことができる。従って、ウエット処理後に、接着テープを加熱して発泡させることにより、接着テープから半導体ウエハーを容易に剥離させることができる。
請求項の発明にかかる半導体素子の製造方法は、請求項に記載の発明において、前記切断工程では、前記半導体ウエハーの周縁の前記接着テープに近い箇所に、前記テープカッターの刃を接触させた状態で、接着テープを切断することを特徴とする。
この請求項の発明によれば、ウエハーの周縁の、ウエハー表面側の曲面と、テープカッターの刃との間にできる隙間が小さくなるので、接着テープを切断する際に、発泡剤部の巻き上がりが起こるのを、より一層、防ぐことができる。従って、発泡剤部の巻き上げ部の糊の部分が、ウエハーの周縁の厚さ方向の端面に貼りつくのを防ぐことができる。

本発明にかかる半導体素子の製造方法によれば、接着テープの発泡機能を失った部分の糊がウエハーに貼りつくのを防ぐことができるので、ウエット処理後に、接着テープを加熱して発泡させることにより、接着テープから半導体ウエハーを容易に剥離させることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体素子の製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図3(図3−1〜図3−3)および図4(図4−1〜図4−4)は、本発明の実施の形態1にかかる製造方法の製造プロセスを示す図である。まず、n−FZウエハー21の表面側に、SiO2等のゲート酸化膜とポリシリコンからなるゲート電極を堆積し、これらを加工する。そして、その表面にBPSG等の層間絶縁膜を堆積し、これを加工することによって、絶縁ゲート構造を作製する。つづいて、p+ベース層を形成し、その中にn+エミッタ層を形成する。
そして、Al−Si膜からなる表面電極、すなわちエミッタ電極を形成し、400〜500℃程度で熱処理を行って、Al−Si膜を安定した接合性を有する低抵抗配線とする。その上全面に、ポリイミド膜等の絶縁保護膜を積層し、図18(図18−1〜図18−5)に示す構成と同様の表面側素子構造部22ができあがる(図3−1(a))。本明細書では、ウエハーの、表面側素子構造部が形成される側の面をウエハー表面とし、その反対側の面をウエハー裏面とする。なお、図3および図4においては、表面側素子構造部22の詳細な構成の図示を省略する。
ついで、ウエハー21を裏返し、表面側素子構造部22の表面(図3−2(b)では、下側の面)に、接着テープ31を貼り付ける。図5に詳細に示すように、接着テープ31は、PET製のテープ基材42の両面に、加熱によって発泡することにより剥離可能な発泡テープ型シート(例えば、日東電工株式会社の製品名No.3195MS)よりなる発泡剤部43と、UV光の照射で接着剤が硬化することにより剥離可能な耐熱性のあるUVテープ型シート(例えば、日東電工株式会社の製品名UB−3083D、UB−5133D、UB−2153D)よりなるUVテープ層45が、それぞれ設けられた構成となっている。
接着テープ31は、発泡剤部43によりウエハー21に貼り付けられる。ウエハー表面に接着テープ31を貼り付ける際には、まず、ウエハー表面に、それよりも大きいシート状の接着テープ31を貼り付ける。そして、テープカッターを用いて、ウエハー21の周縁に沿って、接着テープ31を切断する。
図1は、実施の形態1において接着テープを切断するときの様子を示す断面図であり、図2は、その平面図である。図1に示すように、接着テープ31を切断する際には、テープカッターの刃101は、ウエハー21の中心を中心位置としてその刃先が外側に向いた状態となる。なお、図1においては、表面側素子構造部22の図示を省略する(図7、図8、図13、図14および図15においても同じ)。
また、例えば500μmの厚さのウエハー21の周縁は、その表面側および裏面側の両方において、例えば約50μmの曲率半径(R)で面取りされた形状となっている。テープカッターの刃101は、その表面側の面取り部分に接触する。つまり、テープカッターの刃101は、ウエハー21の周縁において接着テープ31に近い箇所に接触する。
この状態で、図2に矢印で示すように、ウエハー21の周縁に沿ってテープカッターの刃101を移動させて接着テープ31を切断すると、図1に示すように、接着テープ31はウエハー21よりも小さくなる。また、ウエハー21の周縁の、ウエハー表面側の面取り部分と、テープカッターの刃101との間にできる隙間が小さくなる。従って、接着テープ31を切断する際に、発泡剤部43の巻き上がりがあまり起こらない。
このようにして接着テープ31を切断した後、図6に詳細に示すように、セパレータ46を剥がし、UVテープ層45に支持基板32を貼り付けて、接着テープ31を介して、ウエハー21に支持基板32を接合する(図3−2(b))。支持基板32として、例えばUV光を透過するウエハー(セラミクス、石英またはガラスなど)を用いる。
ついで、支持基板32を接合した状態で、ウエハー裏面(図3−3(c)では、上側の面)をバックグラインドやウエットエッチング等により研削し、表面側素子構造部22を含むウエハー全体の厚さを所望の厚さ、例えば70μmとする(図3−3(c))。ウエハー裏面をバックグラインドにより研削した場合には、バックグラインド後に、その研削面に対してウエット処理であるスピンエッチャーやディップ方式のエッチングを行い、研削面に生じた破砕層を除去する。
ついで、ウエハー21の裏面に、例えばn型不純物であるリンおよびp型不純物であるボロンをイオン注入する。その後、ウエハー裏面にレーザーを照射してアニールを行い、バッファ層となるn+層23およびコレクタ層となるp+層24を形成する(図4−1(a))。特に限定しないが、ここでは、レーザーとして、例えばYAGの第3高調波(YAG3ω)パルスレーザー(波長:355nm、半値幅:100〜500ns、周波数:500Hz)を用いる。そして、例えば一回の照射エリアを約1mm角とし、50%〜90%オーバーラップさせて照射する。
YAGの第3高調波を用いる理由は、深いn+層23を形成することができるからである。また、このレーザーアニールによって、ウエハー裏面のp+層24およびn+層23のみを活性化させることができ、接着テープ31の耐熱温度に関係なく熱処理を行うことができる。
ついで、ウエハー裏面の全面に、例えばアルミニウム、チタン、ニッケルおよび金などの複数の金属膜を成膜し、コレクタ電極となる裏面電極25を形成する(図4−2(b))。ここでは、低温スパッタ法により金属膜の蒸着を行うのが適当である。その理由は、接着テープ31の耐熱温度がおおよそ、高剛性UVテープ型シートでは100℃以下であり、耐熱性UVテープ型シートでは200℃以下であり、加熱発泡テープ型シートでは150℃以下であるため、成膜時の温度は100℃以下であるのが望ましいからである。
なお、金属膜を成膜するにあたっては、低温スパッタ法以外にも、真空蒸着法や化学気相成長(CVD)法やメッキ法などを用いることができる。また、厳密には、ウエハー裏面の外周縁の一部に、ウエハー21を保持する部材の跡が未蒸着部分として残ることがある。
そして、例えばウエハー21または支持基板32を吸引しながら加熱し、接着テープ31の発泡剤部43に含まれる発泡剤44を発泡させることにより、表面側素子構造部22の絶縁保護膜との界面で接着テープ31を剥離させる。その際、ウエット処理時の例えばリン硝酸系の薬液がウエハー21の周縁から侵入していると、発泡剤部43の、薬液が侵入した部分の発泡機能が失われてしまっている。
図7に示すように、発泡剤部43の周縁には、例えばおおよそ100μm幅で発泡剤44(図23を参照。)が発泡しない発泡不良領域432が存在する。上述したように、接着テープ31がウエハー21よりも小さくなっていることにより、発泡不良領域432の幅は、従来よりも狭い。そのため、図7、および図7をA方向から見た図8に示すように、発泡不良領域432では、接着テープ31の糊が伸びる現象が起こるが、その伸びた糊の部分が薄型ウエハー41に貼りつく割合は、従来よりも小さい。
また、上述したように、接着テープ31の切断時に発泡剤部43の巻き上がりがあまり起こらないので、発泡剤部43の巻き上げ部の糊の部分434が薄型ウエハー41に貼りつくことはあっても、薄型ウエハー41の周縁の厚さ方向の端面に貼りつくことはない。そのため、加熱により発泡剤部43を発泡させることによって、薄型ウエハー41が、割れることなく、接着テープ31から容易に剥離する。なお、図7および図8においては、支持基板32の図示を省略する(図14および図15においても同じ)。
特に、本実施の形態のように、ウエハー裏面に金属膜が蒸着されている場合には、この金属膜の引っ張り応力も作用するので、発泡剤44の発泡力と金属膜の引っ張り応力との相乗効果によって、極めて容易に薄型ウエハー41を、割ることなく、接着テープ31から剥離させることができる。図9および図10は、それぞれ剥離後の薄型ウエハー41および接着テープ31の発泡剤部43を模式的に示す図であり、ウエハー41に割れなどがないことを表している。
図4に戻り、以上のようにして、接着テープ31および支持基板32を取り除いた後(図4−3(c))、ウエハー21(薄型ウエハー41)を複数のチップ27に切断する(図4−4(d))。また、接着テープ31にUV光を照射して、支持基板32から接着テープ31を剥離させる。ついで、ウエハー裏面に一般的なダイシングテープ26を貼り付ける。
その後、図示省略するが、各チップ27は、裏面電極25を介して配線基板等の固定部材にはんだ付けされる。そして、各チップ27のウエハー表面側の電極には、アルミワイヤ電極が超音波ワイヤボンディング装置により固着される。また、ウエハー21(薄型ウエハー41)を剥離した後、支持基板32から接着テープ31を剥がす。このように、支持基板32から接着テープ31を剥がすことができるので、支持基板32を再利用することができる。
上述した方法はFS型IGBTを製造するためのプロセスであるが、NPT型のIGBTを作製する場合には、n+層23を形成するためのn型不純物(リン)のイオン注入工程を省略すればよい。その場合、ウエハー裏面のレーザーアニールに用いるレーザーは、半値幅の短いXeFパルスレーザー(波長:351nm、半値幅:例えば14ns)や、XeClパルスレーザー(波長:308nm、半値幅:例えば49ns)や、全固体YAG2ωレーザー(波長:532nm、半値幅:例えば100ns)でもよい。これらのレーザーを用いることによって、p+層24のみを活性化させることができる。
図11は、上述した実施の形態1の製造方法に従って作製した直径6インチのウエハー(実施例1とする)について、裏面電極を形成した後のウエハーの反り量とバックグラインド後のウエハーの厚さとの関係を調べた結果を示す図である。ここで、反り量とは、ウエハーの中央と周縁との高さの差である。図11より、実施例1では、バックグラインド後のウエハーの厚さを70μmまで薄くしても、裏面電極形成後のウエハーの反り量は、裏面電極形成後に割れが生じるときの反り量の限界値である5.5μm(直径6インチのウエハーの場合)よりもはるかに小さく、ほぼゼロであることがわかった。
比較のため、図18に示す従来方法に従って作製した直径6インチのウエハー(従来例1とする)と、特願2003−138805号の方法に従って作製した直径6インチのウエハー(従来例2とする)について、同様のことを調べた結果も併せて図11に示す。従来例1は、支持基板のないものである。従来例2の反り量は、実施例1とほぼ同じであった。それに対して、従来例1では、支持基板がないため、バックグラインド後のウエハーの厚さを90μm以下にすると、裏面電極形成後のウエハーの反り量は、割れの限界値である5.5μm(直径6インチのウエハーの場合)を超えてしまった。
具体的には、バックグラインド後のウエハーの厚さを70μmにしたときの裏面電極形成後のウエハーの反り量は、実施例1では0.2mmであり、従来例2では0.2mmであり、従来例1では11mmであった。なお、実施例1および従来例2は、支持基板を接着した状態での測定値である(図12も同じ)。また、実施例1の、支持基板を剥離した後のウエハーの反り量は、11mmであった。
図12は、実施例1について、裏面電極を形成した後のウエハーの割れ率とバックグラインド後のウエハーの厚さとの関係を調べた結果を示す図である。比較のため、従来例1および従来例2について、同様のことを調べた結果も併せて図12に示す。図12に示すように、実施例1および従来例2のいずれも、バックグラインド後のウエハーの厚さを70μmまで薄くしても、割れ率はほぼゼロと極めて小さい。それに対して、従来例1では、バックグラインド後のウエハーの厚さを70μmとしたときの割れ率は95%と極めて高い。
(実施の形態2)
図13は、実施の形態2において接着テープを切断するときの様子を示す断面図である。この切断時の平面図は、図2と同じである。図13に示すように、実施の形態2は、実施の形態1において、ウエハー21の周縁付近の部分に傾斜部211が設けられており、この傾斜部211を有するウエハー21を用いて半導体素子を製造するものである。その他の製造プロセスは、図3−1〜図3−3および図4−1〜図4−4を参照しながら説明した実施の形態1と同じである。従って、実施の形態1と重複する説明については省略し、異なる構成についてのみ説明する。
傾斜部211は、ウエハー21の外側へいくに連れて薄くなるように、ウエハー表面に対して傾斜している。すなわち、傾斜部211の表面と、ウエハー表面を延長した仮想の面との間に隙間ができ、かつその隙間がウエハー21の外側へいくに連れて広くなっている。特に限定しないが、傾斜部211は、例えば500μmの厚さのウエハー21において、その周縁の例えば300μmの幅の部分で、例えば100μm程度の高低差が生じるように緩やかに傾斜している。実施の形態2では、ウエハー21の表面に表面側素子構造部22を形成する前に、例えばウエハー21の周縁付近の部分を研磨することなどによって、傾斜部211を形成しておく。
このようなウエハー21に、ウエハー表面よりも大きい接着テープ31を貼り付け、接着テープ31を切断するためにウエハー21の上方からテープカッターの刃101を突き刺すと、接着テープ31とテープカッターの刃101との間の摩擦力によって、接着テープ31がある程度、下方へ撓む。しかし、接着テープ31にある程度の剛性があることと、ウエハー21の周縁部分に傾斜部211があることによって、接着テープ31の発泡剤部43と傾斜部211との間に隙間51ができる。この隙間51が生じることによって、ウエハー21の周縁に沿ってテープカッターの刃101を移動させて接着テープ31を切断しても、発泡剤部43の巻き上がりは、ほとんど起こらない。
図14、および図14をA方向から見た図15に示すように、ウエット処理時の薬液の侵入により、薄型ウエハー41の周縁部分では、発泡機能が失われてしまう。この発泡不良領域432の幅は、例えば100μm程度である。そして、この発泡不良領域432では、接着テープ31の糊が伸びる現象が起こる。
しかし、発泡剤部43と傾斜部211との間に前記隙間51があるため、発泡剤部43の伸びた糊の部分が薄型ウエハー41に貼りつくことはない。また、発泡剤部43の巻き上げ部の糊の部分434が薄型ウエハー41に貼りつくこともない。そのため、加熱により発泡剤部43を発泡させることによって、例えば70μm程度の厚さの薄型ウエハー41を、割ることなく、接着テープ31から容易に剥離させることができる。
なお、上述した実施の形態2では、テープカッターの刃101を、ウエハー21の中心を中心位置としてその刃先が外側に向いた状態となるようにして、接着テープ31に突き刺す場合について説明したが、これに限らず、テープカッターの刃101をウエハー表面に対して垂直にして突き刺してもよいし、テープカッターの刃101を、ウエハー21の中心を中心位置としてその刃先が内側に向いた状態となるようにして突き刺してもよい。それらの場合には、それぞれ、傾斜部211の傾斜の程度を、発泡不良領域432の伸びた糊や巻き上げ部430の糊の部分434が薄型ウエハー41に貼りつかないようにすればよい。
以上において、本発明は、FS型IGBTの製造に限らず、NPT型IGBTや逆阻止型のIGBTやMOS(金属−酸化物−半導体)構造を有する半導体素子やIC等の製造にも適用可能であるし、さらには発泡剤部43を有する接着テープ31を介して貼り合わせた物体同士を発泡によって剥離させる場合に有効である。また、本発明は、FZウエハーに限らず、エピタキシャルウエハーを用いる場合にも適用できる。
以上のように、本発明にかかる半導体素子の製造方法は、電力用半導体素子を含むパワーICの製造に有用であり、特に、汎用インバータ、ACサーボ、無停電電源(UPS)またはスイッチング電源などの産業分野や、電子レンジ、炊飯器またはストロボなどの民生機器分野に用いられるパワーICに適している。
本発明の実施の形態1にかかる製造方法により接着テープを切断するときの様子を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる製造方法により接着テープを切断するときの様子を示す平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる製造方法の製造プロセスの一部を示す図(a)である。 本発明の実施の形態1にかかる製造方法の製造プロセスの一部を示す図(b)である。 本発明の実施の形態1にかかる製造方法の製造プロセスの一部を示す図(c)である。 図3−1〜図3−3に示す製造プロセスの続きを示す図(a)である。 図3−1〜図3−3に示す製造プロセスの続きを示す図(b)である。 図3−1〜図3−3に示す製造プロセスの続きを示す図(c)である。 図3−1〜図3−3に示す製造プロセスの続きを示す図(d)である。 本発明の実施の形態1において接着テープを貼り付けた状態を詳細に示す図である。 本発明の実施の形態1において支持基板を貼り付けるときの様子を詳細に示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる製造方法により切断された接着テープからウエハーを剥離させるときの様子を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる製造方法により切断された接着テープからウエハーを剥離させるときの様子を示す要部正面図である。 本発明の実施の形態1にかかる製造方法により剥離されたウエハーの様子を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる製造方法により剥離された接着テープの様子を示す図である。 実施例1、従来例1および従来例2について、裏面電極を形成した後のウエハーの反り量とバックグラインド後のウエハーの厚さとの関係を調べた結果を示す図である。 実施例1、従来例1および従来例2について、裏面電極を形成した後のウエハーの割れ率とバックグラインド後のウエハーの厚さとの関係を調べた結果を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる製造方法により接着テープを切断するときの様子を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる製造方法により切断された接着テープからウエハーを剥離させるときの様子を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる製造方法により切断された接着テープからウエハーを剥離させるときの様子を示す要部正面図である。 NPT型IGBTの構成を示す断面図である。 FS型IGBTの構成を示す断面図である。 従来のFZウエハーを用いたFS型IGBTの製造プロセスを示す図(a)である。 従来のFZウエハーを用いたFS型IGBTの製造プロセスを示す図(b)である。 従来のFZウエハーを用いたFS型IGBTの製造プロセスを示す図(c)である。 従来のFZウエハーを用いたFS型IGBTの製造プロセスを示す図(d)である。 従来のFZウエハーを用いたFS型IGBTの製造プロセスを示す図(e)である。 従来のテープカッターにより接着テープを切断するときの様子を示す要部断面図である。 従来のテープカッターにより接着テープを切断するときの様子を示す平面図である。 従来のテープカッターにより切断された接着テープからウエハーを剥離させるときの様子を示す要部断面図である。 従来のテープカッターにより切断された接着テープからウエハーを剥離させるときの様子を示す要部正面図である。 接着テープの発泡剤部の発泡状態を説明するための模式図である。 従来のテープカッターにより切断された接着テープから剥離されたウエハーの様子を示す図である。 従来のテープカッターにより切断された接着テープのウエハー剥離後の様子を示す図である。
符号の説明
21,41 ウエハー
31 接着テープ
101 テープカッターの刃
211 傾斜部


Claims (3)

  1. 半導体ウエハーの周縁付近の部分に、該周縁付近の部分が外側へいくに連れて薄くなるようにウエハー表面に対して傾斜した傾斜部を形成する加工工程と、
    前記半導体ウエハーの主面全体に加熱発泡により剥離可能な接着テープを貼り付ける貼り付け工程と、
    記半導体ウエハーの周縁にテープカッターの刃を接触させた状態で、前記半導体ウエハーの周縁に対して前記テープカッターの刃を相対的に移動させることにより、前記半導体ウエハーの周縁に沿って前記接着テープを、前記傾斜部の上部に残るように切断し、前記接着テープと前記傾斜部との間に隙間を生じさせる切断工程と、
    前記接着テープが貼り付けられた状態で前記半導体ウエハーのウエット処理を行うウエット工程と、
    前記接着テープを加熱して発泡させることにより、前記接着テープから前記半導体ウエハーを剥離させる剥離工程と、
    を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  2. 半導体ウエハーの周縁付近の部分に、該周縁付近の部分が外側へいくに連れて薄くなるようにウエハー表面に対して傾斜した傾斜部を形成する加工工程と、
    前記半導体ウエハーの主面全体に加熱発泡により剥離可能な接着テープを貼り付ける貼り付け工程と、
    前記半導体ウエハーの中心を中心位置としてテープカッターの刃先を外側に向け、かつ前記半導体ウエハーの周縁に前記テープカッターの刃を接触させた状態で、前記半導体ウエハーの周縁に対して前記テープカッターの刃を相対的に移動させることにより、前記半導体ウエハーの周縁に沿って前記接着テープを、前記傾斜部の上部に残るように切断し、前記接着テープと前記傾斜部との間に隙間を生じさせる切断工程と、
    前記接着テープが貼り付けられた状態で前記半導体ウエハーのウエット処理を行うウエット工程と、
    前記接着テープを加熱して発泡させることにより、前記接着テープから前記半導体ウエハーを剥離させる剥離工程と、
    を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  3. 前記切断工程では、前記半導体ウエハーの周縁の前記接着テープに近い箇所に、前記テープカッターの刃を接触させた状態で、接着テープを切断することを特徴とする請求項2に記載の半導体素子の製造方法。
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