JP4320332B2 - 可変式シリンダ錠 - Google Patents

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Description

本発明は、自動販売機等の開閉扉の施解錠手段として使用されるシリンダ錠で、特に合鍵として施解錠に使用する基準の鍵を必要に応じて変更することができる可変式シリンダ錠に関する。
一般に、この種の可変式シリンダ錠は、たとえば自動販売機の開閉扉を開錠し、本来は正当に料金を回収する集金担当者が不正を行うのを予防する目的で、施解錠に使用する合鍵の基準キーを変更できる構造になっているが、従来の可変式シリンダ錠の中には、合鍵として使う基準キーの他に変更操作用に可変キーを別途に多数用意する必要がない構造にしたものがある(特許文献1参照)。
この従来の可変式シリンダ錠は、シリンダに対し軸芯に沿って鍵挿入溝が設けられたプラグを嵌合し、該プラグを、シリンダに対しその外周部からピン穴を通して出入りするピン群のシアライン形成に応じて回動可又は否とするピンシリンダ錠で、シリンダには、外周部に軸芯に向け貫通する複数のピン穴を軸芯方向に列設したピン穴列を鍵の初期抜差し位置に設け、その初期抜差し位置から周方向へ所定の回動角度離隔した鍵の可変操作位置にも同様に複数のピン穴を軸芯方向に列設したピン穴列を並設する一方、プラグには、それがシリンダに対し初期抜差し位置又は可変操作位置にあるとき、シリンダ側のピン穴列の各ピン穴と連通する同数一列のピン穴列を径方向に設け、いま合鍵として使用する基準鍵を鍵挿入溝に差し込んでプラグを可変操作位置に回動させてから、その可変操作位置で抜き差し、基準鍵から所望の変更鍵に差し換えて該変更鍵と対応するピン群の組合せに変えることにより合鍵を変更する構造になっている。
特開2002−4657号公報
ところで、一般のシリンダ錠において、プラグには、その先端部に、シリンダに対する回動範囲を上記初期抜差し位置から所定角度(例えば90度)の範囲に規制する板カムがナット等の固着具で嵌脱自在に嵌着されている。そこで、上記従来の可変式シリンダ錠では、合鍵を、いま施解錠に使用する基準鍵から他の鍵に変えるときに、基準鍵を鍵挿入溝に差し込んでプラグを可変操作位置の方向へ回動させるためには、いったん開閉扉を開けてから、前記ナット等の固着具を緩めて板カムによるプラグの回動規制を解除し、しかる後にプラグを可変操作位置へ回動し、その可変操作位置で抜き差して基準鍵から変更鍵に差し換える作業が必要であった。しかし、これでは、合鍵を変更するときは、その都度、いちいち開閉扉を開けてから、板カムによるプラグの回動規制状態を解除する一連の作業が必要であるため、それだけ合鍵の変更作業が著しく面倒であるという課題があった。
そこで、本発明の目的は、別途に合鍵変更用の可変鍵を多数用意する必要がなく、しかも、開閉扉を閉めたまま外部操作で簡単に合鍵を可変とする可変式シリンダ錠を提供することにある。
そこで、上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、軸芯に沿って鍵挿入溝20を有したプラグPを筒状シリンダCに嵌合し、該シリンダCに対し前記プラグPをピン群によるシアライン形成に応じて回動可又は否とするシリンダ錠であって、前記シリンダCには、その軸芯に向け貫通する複数のピン穴12…を長さ方向に列設した第1のピン穴列α・β・γを合鍵の初期抜差し位置に設けると共に、初期抜差し位置から周方向へ所定の回動角度離隔した合鍵の可変操作位置に同様に複数のピン穴14…を長さ方向に列設した第2のピン穴列α´・β´・γ´を並設する一方、前記プラグPには、それが初期抜差し位置又は可変操作位置にあるとき、前記シリンダ側の第1又は第2のピン穴列の各ピン穴と連通する複数のピン穴19…を列設した第3のピン穴列25を前記鍵挿入溝20に向けて設け、いま合鍵として使用する基準鍵Kを初期抜差し位置で前記鍵挿入溝20に差し込んで前記プラグPを可変操作位置へ回動してから、その可変操作位置で抜き差して前記基準鍵Kから変更鍵K´に差し換え、該変更鍵K´と対応するピン群の組合せに変更することにより合鍵を可変とする可変式シリンダ錠において、前記合鍵は、摘み部1から前記第1および第2のピン穴列のピン群と対応する形状にカギ山3が刻設された細長板状の差込み部2を延設し、その差込み部2の幅方向に掛止め凸部5を突設する一方、前記プラグPの頭部21に、前記シリンダCに被せる保護キャップ30を、その鍵通し穴31を前記プラグPの鍵挿入溝20に合わせて取り付け、これら保護キャップ30と前記シリンダC間に鍵抜差し制御手段Rを配設し、該鍵抜差し制御手段Rは、チェンジディスク40のような回転体と、初期抜差し位置で前記プラグPの鍵挿入溝20に前記合鍵を差し込んだとき、ロックピン54とロック穴51のような突起と穴の嵌め合いで前記回転体の回転を規制する一方、アタッチメントAのような外部操作部材の操作で前記突起と前記穴の嵌め合いが外されると、前記回転体の回転規制を解除して前記回転体を前記合鍵と一体に可変操作位置へ回転可能とする回転制御部50とを備え、前記回転体は、初期抜差し位置にある前記プラグPの鍵挿入溝20に前記合鍵を差し込むと、該合鍵の差込み部2が係合する係合凹部42を穴縁に設けた鍵挿通穴41と、前記回転制御部50によって初期抜差し位置で回転規制状態にあるとき、その初期抜差し位置で前記合鍵のみを可変操作位置へ回動させると、その可変操作位置では、前記掛止め凸部5が引っ掛かって前記合鍵の引き抜きを規制する抜け止め部43と、を備えてなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の可変式シリンダ錠において、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記鍵抜差し制御手段Rは、前記回転体の回転角度範囲を初期抜差し位置と可変操作位置間の前記所定回動角度に規制する回転角度規制部45を備えてなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の可変式シリンダ錠において、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記外部操作部材は、前記合鍵の前記差込み部2を貫通させて前記摘み部1を挟んで保持する鍵保持穴64を備えると共に、前記突起と前記穴の嵌め合いを外して前記回転体の回転規制を解除する押圧突起66を、前記鍵保持穴64と平行に突設したアタッチメントAで構成してなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、合鍵を基準鍵から他の鍵に不正に変更しようとして、合鍵の初期抜差し位置において、基準鍵を鍵挿入溝に差し込みプラグを回動して可変操作位置へ移動させたとしても、可変操作位置では、基準鍵の掛止め凸部が、ロック状態のまま初期抜差し位置にある回転体の抜け止め部に引っ掛かり、基準鍵の引き抜きが規制され、これにより、基準鍵のみを、そのように可変操作位置へただ回動するだけでは、その可変操作位置で基準鍵を抜き差し操作できないので、勝手に合鍵を変更することはできない。一方で、正規に合鍵の基準鍵を変更するときは、開閉扉を閉止状態のまま外側から、外部操作部材を使った外部操作で合鍵を可変する。そのときは、外部操作部材の操作で突起と穴の嵌め合いを外して回転体の回転規制を解除してから、基準鍵を可変操作位置へ回動させると、基準鍵の差込み部が係合凹部に係合したまま回転体は基準鍵と一体に可変操作位置へ回転するため、基準鍵は係合凹部を通して抜き差しが可能となり、これによって、基準鍵から新たな変更鍵に差し換えて合鍵を変更可能な状態にする。こうして本発明によれば、従来の如く、別途に合鍵変更用の可変キーを多数用意する必要がなく、しかも、合鍵変更時のたびに、いちいち開閉扉を開けてから、回動規制用の板カムによるプラグの回動規制状態を解除するような面倒な作業が必要でなくなり、開閉扉を閉止状態にしたまま、外側から、簡単な外部操作で合鍵を変更することができる。
請求項2に記載の発明によれば、回転体を回転規制を解除して合鍵と一緒に、初期抜差し位置から所定の回動角度離れた可変操作位置へ回転させるとき、回転角度規制部で回転体の回転を可変操作位置に止めて、簡単に且つ正確に位置決めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、合鍵の差込み時、アタッチメントの押圧突起で押して突起と穴の嵌め合いを外し、これにより、回転体の回転規制を簡単に且つ適確に解除することができる。しかも、このアタッチメントを、たとえば所有者など責任ある管理者等が一括に管理することにすれば、不正の行われ易い自動販売機等の開閉扉の合鍵を勝手に変更することを予防することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の最良の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一例である可変式シリンダ錠の分解斜視図、図2(a)は鍵非挿入時のシリンダ錠の側面図、(b)は縦断面図、(c)はシリンダ錠を先端側から見て示す端面図である。図示シリンダ錠は、外筒のシリンダCと、内筒のプラグPと、ピン群p1〜p6を有したシリンダ錠本体に対し、シリンダ錠本体の施解錠に使用する合鍵と、合鍵をいま使用中の基準鍵Kから所望の変更鍵に変えるときに用いるアタッチメント(外部操作部材)Aを備えた構成になっている。
図示シリンダ錠に使用する合鍵は、図1に基準鍵Kを例に示すとおり、幅広な板状の摘み部1から細長板状の差込み部2を延設し、合鍵の複製防止上、鍵通りを増やすために、差込み部2の両側板面と角縁にもカギ山3を刻設したディンプル型のキーである。そして、本発明で使用する合鍵は、特に、差込み部2において摘み部1寄りの根元側に、逃げ凹部4を削設すると共に、その逃げ凹部4の先端側に隣接して掛止め凸部5を幅方向に突設してなる。
一方、シリンダCは、略筒状をなす外周部10の軸芯にプラグ貫通穴11を穿設する一方、外周面には、鍵抜差し方向手前の基端寄りに順次、リング嵌込み溝10aとキャップ受け鍔部10bをそれぞれ環状に形成してなる。また、外周面には(図2・図3も参照)、施解錠時に合鍵を抜き差しする一定の初期抜差し位置に、キャップ受け鍔部10bから鍵抜差し方向先端に至る長さ方向に、細長い浅底な蟻溝形の第1の凹溝10cを、上記合鍵の差込み部2の両側板面と片側角縁の3箇所に有したカギ山3に対応させて、周方向に間隔をあけて3列並設している。3列の第1の凹溝10cには、それぞれ軸芯に向け貫通するピン穴12…を複数列設して第1のピン穴列α・β・γを形成している。更に、外周面には、各々の第1の凹溝10cから、周方向へ所定の回動角度(例えば35度)離隔した合鍵の可変操作位置に、第1の凹溝10cとそれぞれ平行に第2の凹溝10dを並設し、これら第2の凹溝10dに、それぞれ軸芯に向け貫通するピン穴14…を、同様に複数列設して第2のピン穴列α´・β´・γ´を形成している。そして、合計6列のピン穴列α・β・γ、α´・β´・γ´のピン穴12・14には、それぞれピン群p1〜p3、ピン群p4〜p6が径方向に移動可能に挿設され、それらピン群の飛び出しを防止するため、凹溝10c・10dには、それぞれ溝形に合わせた形状の穴埋板16・17をそれぞれ圧入して外側から押えている。なお、ピン群p1〜p6は、図1に示すように、ボトムピンa、チェンジピンb、ドライバc、チェンジドライバd、ピンスプリングeを、適宜に組み合わせた異なる6種類のピン群からなる。
プラグPは、軸芯に沿って切り溝からなる鍵挿入溝20を、溝幅を合鍵の板厚に合わせて削設し、鍵挿入溝20の鍵挿入側基端に有した頭部21の周縁に、鍔状の顎部21aを形成する一方、反対の先端側外周にねじ部22を螺刻すると共に、頭部21とねじ部22間の胴部23の先端側外周には、環状スリット24を設けてなる。そして、頭部21は、ピン嵌込み用の***21bを凹設している。一方、胴部23には、シリンダC側の第1および第2のピン穴列α・β・γ、α´・β´・γ´に対応させて、周方向に間隔をあけてピン穴列を3列並設して第3のピン穴列25を形成しなる。第3のピン穴列25は、それぞれ軸方向に複数列設したピン穴19を、鍵挿入溝20へ通ずる径方向に向けて放射状に空けて形成してなる。
図示シリンダ錠において、斯かるプラグCには、特に、頭部21に保護キャップ30を取り付ける。図示例の保護キャップ30は、例えば焼入れ強化したステンレス製で、シリンダCの外周部10の基端外周に被せて嵌込み可能な椀形をなし、表側の丸いガード部30aに、その中心を径方向に横断して細長い鍵通し穴31を設ける一方、ガード部30aの内面に、頭部21のピン嵌込み用***21bと対応させて同様なピン嵌合穴30bを凹設している。
そこで、プラグPは、鍵挿入溝20と鍵通し穴31を位置合わせし、頭部21のピン嵌込み用***21bに、軸方向両端に突部を有した位置決めピン32の一端突部を嵌め込む一方、他端突部を保護キャップ30のピン嵌合穴30bに嵌め込むことにより、保護キャップ30を頭部21に装着する。斯かるプラグPは、鍵挿入溝20と鍵通し穴31の向きを、シリンダCに対し所定の初期抜差し位置に合わせてプラグ貫通穴11に嵌挿するが、最も奥まで嵌挿したとき、保護キャップ30を、Cリング33で抜け止めして外周部10の基端外周に冠着する一方、先端側のねじ部22をプラグ貫通穴11から外部に突出させた状態で回動可能に嵌着する。そこで、プラグPは、後述するとおり、シリンダCに対し回動させて初期抜差し位置又は可変操作位置にあるときは、第3ピン穴列25の各ピン穴19が、シリンダC側の第1のピン穴列α・β・γ又は第2のピン穴列α´・β´・γ´の各ピン穴12・14と連通するようになっている。なお、プラグPは、環状スリット24に止め輪34を嵌着して抜け止めし、ねじ部22には、シリンダC側の規制凸部10eに突き当てて、プラグPの回動可能範囲を、合鍵の初期抜差し位置から解錠位置までの所定角度、例えば90度の回動範囲に規制するプラグストップカム35を嵌着した構成になっている。
さて、本発明の可変式シリンダ錠では、特に、上述の如くプラグPに取り付ける保護キャップ30と、シリンダCの外周部10との間に、以下の如く可変操作位置での合鍵の抜き差し動作をコントロールする鍵抜差し制御手段Rを配設した構成になっている。
鍵抜差し制御手段Rは、図1に示すように、回転体のチェンジディスク40と、チェンジディスク40の回転角度範囲を初期抜差し位置と可変操作位置間の所定回動角度(例えば35度)の範囲に規制する回転角度規制部45と、チェンジディスク40の回転を制御する回転制御部50とを備えてなる。
チェンジディスク40は、中心に、プラグPの頭部21とほぼ対応する穴径の鍵挿通穴41をあけた異形リング状に、例えば金属プレート板を用いて成形し、鍵挿通穴41の穴縁には、初期抜差し位置で合鍵を鍵通し穴31に通してプラグPの鍵挿入溝20に差し込むとき、合鍵の差込み部2の幅方向片側部分が係合する係合凹部42を径方向外向きに削設すると共に、係合凹部42の横から周方向片側に、上記した合鍵の初期抜差し位置から解錠位置間の離隔角度(90度)にほぼ対応させた円周長さ範囲にわたり、円弧状に抜け止め部43を形成してなる。更に、チェンジディスク40は、外周縁の対角位置に、同様に初期抜差し位置と可変操作位置間の離隔角度(35度)に対応させた円周長さ範囲にわたり、円弧状に一対の切欠き凹部44・44を凹設してなる。一方、シリンダC側には、その外周部10の基端面10fに、チェンジディスク40における切欠き凹部44・44の相対位置に合わせて、一対のピン取付穴46・46を穿設し、ピン取付穴46・46にディスクストップピン47・47を圧入して切欠き凹部44・44と係合可能に立設する。そして、図示例の鍵抜差し制御手段Rでは、切欠き凹部44・44とディスクストップピン47・47とで、チェンジディスク40の回転角度規制部45を構成してなる。
更に、鍵抜差し制御手段Rにおいて、チェンジディスク40には、係合凹部42との対角位置にピン係合用のロック穴51を開けている。一方、シリンダC側には、外周部10の基端面10fに、チェンジディスク40側のロック穴51に対応させて軸ガイド穴52を穿設し、軸ガイド穴52内に順次、ピンスプリングのコイルばね53とロックピン54とを挿入する。ロックピン54は、挿入方向端部に、その端面から軸方向へばね収納穴54aを凹設し、ばね収納穴54a内にばね一端を嵌め込んでコイルばね53を保持した状態で軸ガイド穴52へ挿設し、コイルばね53で常時付勢してピン頭部54bが軸ガイド穴52の穴開口から突出するロック位置に出没自在に立設する。他方、保護キャップ30側には、ガード部30aに、チェンジディスク40側のロック穴51およびシリンダC側のロックピン54に対応させて、段付き貫通穴からなるボール保持穴55を設け、ボール保持穴55に球状の保護ボール56を遊嵌する。そして、保護キャップ30を外周部10に被せてシリンダCに装着したとき、その基端面10fと保護キャップ30との間で保護ボール56を転動自在に保持してなる。なお、保護ボール56は、悪戯や破壊等の不正行為防止のため、例えば保護キャップ30と同様に焼入れ強化したステンレス製であることが望ましい。そして、図示例の鍵抜差し制御手段Rでは、ボール保持穴55で保持した保護キャップ30側の保護ボール56と、チェンジディスク40側のロック穴51と、シリンダC側で軸ガイド穴52からコイルばね53を介して出没するロックピン54とで、チェンジディスク40の回転制御部50を構成してなる。
そこで、鍵抜差し制御手段Rにおいて、チェンジディスク40は、シリンダCに対しプラグPを初期抜差し位置に合わせてプラグ貫通穴11に嵌挿し、そのプラグPの頭部21に保護キャップ30を取り付けるとき、抜け止め部43を可変操作位置寄りに向け、且つ係合凹部42を鍵挿入溝20に一致させて鍵挿通穴41にプラグPの頭部21を嵌め込ませ、図2(b)に示すように、鍵挿通穴41の穴縁を顎部21aの上に載せて、頭部21を中心として回転可能にプラグPに嵌着する。すると、チェンジディスク40は、初期抜差し位置において、図3(b)に示すように、切欠き凹部44・44の片側側縁44aにストップピン47・47が係止する一方、ロック穴51にロックピン54が係合して回転ロック状態で組み付けられる。そして、保護キャップ30をシリンダCに被せてプラグPの頭部21に取り付けると、図2(b)に示すように、保護ボール56がロックピン54の真上に配置される。従って、鍵抜差し制御手段Rでは、外部から回転制御部50の保護ボール56が押し込まれると、保護ボール56によってロックピン54がコイルばね53に抗して軸ガイド穴52内の底側へ押し込まれ、ピン頭部54aがロック穴51から外れて、回転制御部50によるチェンジディスク40の回転ロック状態が解除される構成になっている。
更に、鍵抜差し制御手段Rでは、図1に示すように、チェンジディスク40に、ロック穴51とは別にストッパ穴58を開ける一方、シリンダCの外周部10の基端面10fに、軸ガイド穴52と平行にボール収納穴59を穿設し、ボール収納穴59内に、コイルばね60を介してストッパボール61を挿設し、コイルばね60で常時付勢してストッパボール61の一部をボール収納穴59の穴開口から突出したロック位置に出没自在に内設している。ボール収納穴59は、チェンジディスク40を初期抜差し位置でプラグPの頭部21に嵌着した状態において、初期抜差し位置から可変操作位置間の離隔角度(35度)に合わせた円周長さだけ係合凹部42から周方向へ離隔した位置で、シリンダCの基端面10fに開けられている。従って、ストッパボール61は、チェンジディスク40を初期抜差し位置でプラグPの頭部21に嵌着した状態のときは、チェンジディスク40の裏板面に押し付けられてボール収納穴59内のロック解除位置に押し込まれる一方、チェンジディスク40が回転して可変操作位置にあるときは、ボール収納穴59の穴開口から突出してストッパ穴58に係合し、チェンジディスク40を可変操作位置に位置決め保持する構造になっている(図12参照)。
そこで、図示シリンダ錠では、上述した構成の鍵抜差し制御手段Rに対し、回転制御部50を外部から操作する外部操作部材として、図1に示すようなアタッチメントAを備えている。アタッチメントAは、例えば金属製(樹脂製であってもよい)で、合鍵の板厚に合わせた幅狭な鍵保持穴64を貫通させた略L形薄箱形につくり、片側に摘み部65を形成する一方、他側に先細ピン状の押圧突起66を鍵保持穴64と平行に突設してなる。そして、アタッチメントAの使用時は、押圧突起66の突出方向に合鍵の差込み部2を合わせて鍵保持穴64に挿通させ、摘み部65を鍵保持穴60内で挟持させて装着する。
さて、以上のような構成の可変式シリンダ錠は、図示省略するが、たとえば自動販売機の開閉扉内に、保護キャップ30のガード部30aを扉表面側から外部へ臨ませて、シリンダCを固定的に取り付ける。その場合、図示シリンダ錠は、図3(c)・(d)に示すように、プラグPが第3ピン穴列25とシリンダC側の第1ピン穴列α・β・γとが一致する初期抜差し位置にあり、そのとき鍵の未挿入状態であるとすると、ピン群p1・p2のドライバーピンcがシリンダCに跨って介在し、シアラインは形成されないため、プラグPの回転は抑止されて施錠状態にしている。このとき、鍵抜差し制御手段Rは、図2(b)に示すように、回転制御部50のロック穴51にロックピン54が係合し、チェンジディスク40を初期抜差し位置にロックして回転を規制している。
次いで、図示シリンダ錠では、閉止状態で施錠した開閉扉を開錠するとき、図4(a)・(b)に示すように、初期抜差し位置において、合鍵の基準鍵Kを保護キャップ30の鍵通し穴31から挿入し、差込み部2を、その幅方向片側部分をチェンジディスク40の係合凹部42に通してプラグPの鍵挿入溝20に差し込む。そのとき、シリンダ錠では、図5(c)・(d)に示すように、差込み部2のカギ山3の凹凸形状に応じて、ピン群p1〜p3のボトムピンaがプラグPの放射状にあいた第3ピン穴列25のピン穴19…に沿って押し上げられ、ドライバーピンcがシリンダCとプラグPの境界線上に接することによりシアラインが形成され、プラグPは回動可能となる。そこで、基準鍵Kを、図中時計方向に大きく回してプラグPをプラグストップカム35で規制する回動角度範囲(90度)まで回動し、それに応じてプラグPの先端で、例えばデッドボルト(ロックボルト)を動かして開閉扉を開錠する。このとき、基準鍵Kは、初期抜差し位置のままロック状態にあるチェンジディスク40に対し、その鍵挿通穴41の穴縁を、差込み部2の逃げ凹部4に係合させながら回動する。しかる後、開閉扉を開けて、自動販売機内から、例えば料金を回収するなどの作業を行ってから、再び開閉扉を閉止し、差し込んだ基準鍵Kを反対の反時計方向へ90度回動してプラグPを基準位置に戻し、それに応じてプラグPの先端でデッドボルトを逆向きに動かして開閉扉を施錠する。
ところで、図示シリンダ錠において、たとえば合鍵を基準鍵から他の鍵に変更しようとして、初期差込み位置において、同様に基準鍵KをプラグPの鍵挿入溝20に差し込んだ状態から、図6(a)・(b)に示すように、仮にプラグPを図中時計方向へ35度回動して可変操作位置へ移動させたとする。すると、この可変操作位置では、図7(c)・(d)に示すように、プラグPの第3ピン穴列25と、シリンダC側の第2ピン穴列α´・β´・γ´のピン穴とが一致した同心円となり、ボトムピンaが径方向へ移動可能な状態にあるために、基準鍵Kは、一応、引き抜き可能になるが、しかし、引き抜こうとすると、図6(b)および同図中符号Eで示す箇所を拡大した図6(c)に示すように、基準鍵Kの掛止め凸部5が、ロック状態のまま初期抜差し位置にあるチェンジディスク40の抜け止め部43に引っ掛かり、基準鍵Kの引き抜きを規制される。従って、本発明の可変式シリンダ錠では、基準鍵Kを可変操作位置へただ回動するだけでは、その可変操作位置で基準鍵Kを抜き差し操作できないので、合鍵を変更することはできない。
そこで、図示シリンダ錠では、合鍵の基準鍵Kを変える合鍵可変時は、開閉扉を閉止状態のまま、その外側から、外部操作部材として、例えば以下のようにアタッチメントAを使用して外部操作することによって合鍵を変更する。
そのときは、前述のように差込み部2を押圧突起66の突出方向に合わせて基準鍵KをアタッチメントAに装着し、それから、図8(a)・(b)および図9(a)・(b)に示すように、押圧突起66を保護キャップ30のボール保持穴55から外部に臨む保護ボール56に合わせて、基準鍵Kを鍵通し穴31から挿入し、差込み部2を、その幅方向片側部分をチェンジディスク40の係合凹部42に通してプラグPの鍵挿入溝20に差し込む。すると、押圧突起66でボール保持穴55内の保護ボール56が押し込まれ、次いで、その保護ボール56によってロックピン54がコイルばね53に抗して軸ガイド穴52内の底側へ押し込まれ、ピン頭部54aがロック穴51から外れる。その結果、チェンジディスク40は、回転制御部50による回転ロック状態を解除され、基準鍵Kと共に回転可能になる。そのとき、前記図5(c)・(d)に示したと同様に、基準鍵Kの差込み部2に有したカギ山3の凹凸形状に応じて、ピン群p1〜p3のボトムピンaがプラグPの第3ピン穴列25のピン穴19…に沿って押し上げられ、ドライバーピンcがシリンダCとプラグPの境界線上に接することによるシアラインが形成され、プラグPも回動可能になっている。
そこで、基準鍵KをプラグPの鍵挿入溝20に差し込んだまま、アタッチメントAの摘み部65を摘んで、基準鍵Kを、図10および図11に示すように、初期抜差し位置からチェンジディスク40と一体に図中時計方向へ回動する。すると、チェンジディスク40は、板裏面でロックピン54のピン頭部54aを押えながら、初期抜差し位置から35度回転したところで、図11(b)に示すように、回転角度規制部45の切欠き凹部44・44の他側縁44bに、シリンダC側のディスクストップピン47・47が当って回転が停止され、基準鍵Kを可変操作位置に止めて位置決める。このとき、基準鍵Kは、差込み部2が係合凹部42に係合したまま、チェンジディスク40と一体に可変操作位置へ回動したため、図10(b)および同図中符号Eで示す箇所を拡大した図10(c)に示すように、可変操作位置では、プラグPの鍵挿入溝20から手前に引き抜き可能になっている。また、可変操作位置では、前記図7(c)・(d)に示したと同様に、プラグPの第3ピン穴列25と、シリンダC側の第2ピン穴列α´・β´・γ´のピン穴とが同心円となり、ボトムピンaが径方向へ移動可能な状態にあるために、プラグPに対しても、基準鍵Kは引き抜き可能になっている。
そこで、そのまま可変操作位置において、図12(a)・(b)・(c)に示すように、アタッチメントAと共に基準鍵KをプラグPの鍵挿入溝20から引き抜く。この鍵引抜き状態で可変操作位置にあるときは、チェンジディスク40は、同図(c)に示すように、ストッパ穴58に、シリンダC側のボール収納穴59からストッパボール61が突出して係合し、可変操作位置で動かないように位置決め保持される。それから、基準鍵Kに代え、図13(a)・(b)に示すように、変更鍵K´を、プラグPの鍵挿入溝20内に差し込む。すると、この可変操作位置では、ピン群p4〜6が、変更鍵K´のカギ山部の凹凸形状に応じて、チェンジピンbの配置が変更鍵K´に合致し、基準鍵Kとは異なる所定のピン群の組合せに揃えられて、シアラインが形成され、変更鍵K´は回転可能になる。
そこで、変更鍵K´をプラグPに差込み状態のまま図中反時計方向へ回動させて、プラグPを元の初期抜差し位置へ戻す。このとき、チェンジディスク40は、図13(b)に示すように、係合凹部42に係合した変更鍵K´の差込み部2に押されて、変更鍵K´と一体に図中反時計回りに回転する。すると、チェンジディスク40は、板裏面でロックピン54のピン頭部54aを押えながら、可変操作位置から35度回転したところで、再び切欠き凹部44・44の片側縁44aに、シリンダC側のディスクストップピン47・47が当って回転が停止し、基準鍵Kを初期抜差し位置に止めて位置決める。すると今度は、初期抜差し位置においても、変更キーK´をプラグPに差し込んだ状態では、変更鍵K´の差込み部2に有したカギ山部3の凹凸形状に応じて、基準鍵Kの場合とは異なる所定のピン群の組合せに揃えられて、シアラインが形成される。こうして開閉扉を閉止状態のまま、外側から、アタッチメントAを使った外部操作によって合鍵を基準キーKから変更キーK´へ変える合鍵変更操作を完了する。よって、変更鍵K´を逆向きに回動して初期抜差し位置へいったん戻すと、その初期抜差し位置にて、改めて元の基準キーKを差し込んで開錠しようとしても、ピン群p1〜p3にシアラインが形成されず、プラグPは回転不能になるため、合鍵として元の基準鍵Kを使用することができない。即ち、所定の変更鍵K´でしか施解錠操作できないようになる。
一方、上述のように変更鍵K´を回して可変操作位置から初期抜差し位置へ戻すと、変更鍵K´と一緒にチェンジディスク40も回転して初期抜差し位置に復帰するため、回転制御部50のロックピン54は、コイルばね53の付勢力で突出してロック穴51に係合し、チェンジディスク40を再び初期抜差し位置でロックして回転規制状態に戻す。従って、仮に、変更鍵K´を更に他の鍵に勝手に変更しようと、可変操作位置へ回しても、チェンジディスク40が初期抜差し位置で固定状態のままなので、可変操作位置では、変更鍵K´の掛止め凸部5がチェンジディスク40の抜け止め部43に引っ掛かり、変更鍵K´を引き抜くことができない。このように本発明の可変式シリンダ錠では、変更鍵K´や基準鍵Kの合鍵を可変操作位置へただ回すだけでは、その可変操作位置で抜き差し操作できないので、勝手に合鍵を変更することはできないのである。
本発明の一例である可変式シリンダ錠の分解斜視図である。 (a)は鍵非挿入時のシリンダ錠の側面図、(b)は図3中線B−B断面図、(c)はシリンダ錠を先端側から見て示す端面図である。 (a)は鍵非挿入時のシリンダ錠を基端側から見て示す端面図、(b)は図2中線A−A断面図、(c)は図2中線C−C断面図、(d)は図2中線D−D断面図である。 (a)は初期抜差し位置における基準鍵挿入時のシリンダ錠を示す側面図、(b)は図5中線B−B断面図である。 (a)は初期抜差し位置における基準鍵挿入時のシリンダ錠を基端側から見て示す端面図、(b)は図4中線A−A断面図、(c)は図4中線C−C断面図、(d)は図4中線D−D断面図である。 (a)は基準鍵のみを可変操作位置に回動した時のシリンダ錠を示す側面図、(b)は図7中線B−B断面図、(C)図6中符号Eで示す箇所の拡大断面図である。 (a)は基準鍵のみを可変操作位置に回動した時のシリンダ錠を基端側から見て示す端面図、(b)は図6中線A−A断面図、(c)は図6中線C−C断面図、(d)は図6中線D−D断面図である。 (a)は初期抜差し位置においてアタッチメント装着状態で基準鍵を差し込んだ時のシリンダ錠を示す側面図、(b)は図9中線B−B断面図である。 (a)は初期抜差し位置においてアタッチメント装着状態で基準鍵を差し込んだ時のシリンダ錠を基端側から見て示す端面図、(b)は図8中線A−A断面図である。 (a)はアタッチメント装着状態で基準鍵を可変操作位置へ回動した時のシリンダ錠を示す側面図、(b)は図11中線B−B断面図、(C)図10中符号Eで示す箇所の拡大断面図である。 (a)はアタッチメント装着状態で基準鍵を可変操作位置へ回動した時のシリンダ錠を基端側から見て示す端面図、(b)は図10中線A−A断面図である。 チェンジディスクを可変操作位置に回動して鍵未挿入時のシリンダ錠を、基端側から見て示す端面図、(b)は線A−A断面図、(c)は線B−B断面図である。 (a)は可変操作位置において変更鍵挿入時のシリンダ錠を示す縦断面図、(b)は横断面図である。
符号の説明
A アタッチメント(外部操作部材)
C シリンダ
K 基準鍵
K´ 変更鍵
P プラグ
p1〜p6 ピン群
α・β・γ 第1のピン穴列
α´・β´・γ´ 第2のピン穴列
1 合鍵の摘み部
2 差込み部
3 カギ山
5 掛止め凸部
10 シリンダの外周部
11 シリンダのプラグ貫通穴
12・14・19 ピン穴
20 プラグの鍵挿入溝
21 プラグの頭部
30 保護キャップ
31 保護キャップの鍵通し穴
40 チェンジディスク(回転体)
41 鍵挿通穴
42 係合凹部
43 抜け止め部
44 切欠き凹部
45 回転角度規制部
47 ディスクストップピン
50 回転制御部
51 ロック穴
54 ロックピン
66 アタッチメントの押圧突起

Claims (3)

  1. 軸芯に沿って鍵挿入溝を有したプラグを筒状シリンダに嵌合し、該シリンダに対し前記プラグをピン群によるシアライン形成に応じて回動可又は否とするシリンダ錠であって、前記シリンダには、その軸芯に向け貫通する複数のピン穴を長さ方向に列設した第1のピン穴列を合鍵の初期抜差し位置に設けると共に、初期抜差し位置から周方向へ所定の回動角度離隔した合鍵の可変操作位置に同様に複数のピン穴を長さ方向に列設した第2のピン穴列を並設する一方、前記プラグには、それが初期抜差し位置又は可変操作位置にあるとき、前記シリンダ側の第1又は第2のピン穴列の各ピン穴と連通する複数のピン穴を列設した第3のピン穴列を前記鍵挿入溝に向けて設け、いま合鍵として使用する基準鍵を初期抜差し位置で前記鍵挿入溝に差し込んで前記プラグを可変操作位置へ回動してから、その可変操作位置で抜き差して前記基準鍵から変更鍵に差し換え、該変更鍵と対応するピン群の組合せに変更することにより合鍵を可変とする可変式シリンダ錠において、
    前記合鍵は、摘み部から前記第1および第2のピン穴列のピン群と対応する形状にカギ山が刻設された細長板状の差込み部を延設し、その差込み部の幅方向に掛止め凸部を突設する一方、
    前記プラグの頭部に、前記シリンダに被せる保護キャップを、その鍵通し穴を前記プラグの鍵挿入溝に合わせて取り付け、これら保護キャップと前記シリンダ間に鍵抜差し制御手段を配設し、
    該鍵抜差し制御手段は、
    回転体と、初期抜差し位置で前記プラグの鍵挿入溝に前記合鍵を差し込んだとき、突起と穴の嵌め合いで前記回転体の回転を規制する一方、外部操作部材の操作で前記突起と前記穴の嵌め合いが外されると、前記回転体の回転規制を解除して前記回転体を前記合鍵と一体に可変操作位置へ回転可能とする回転制御部とを備え、
    前記回転体は、
    初期抜差し位置にある前記プラグの鍵挿入溝に前記合鍵を差し込むと、該合鍵の差込み部が係合する係合凹部を穴縁に設けた鍵挿通穴と、前記回転制御部によって初期抜差し位置で回転規制状態にあるとき、その初期抜差し位置で前記合鍵のみを可変操作位置へ回動させると、その可変操作位置では、前記掛止め凸部が引っ掛かって前記合鍵の引き抜きを規制する抜け止め部と、を備えてなることを特徴とする、可変式シリンダ錠。
  2. 前記鍵抜差し制御手段は、前記回転体の回転角度範囲を初期抜差し位置と可変操作位置間の前記所定回動角度に規制する回転角度規制部を備えてなることを特徴とする、請求項1に記載の可変式シリンダ錠。
  3. 前記外部操作部材は、前記合鍵の前記差込み部を貫通させて前記摘み部を挟んで保持する鍵保持穴を備えると共に、前記突起と前記穴の嵌め合いを外して前記回転体の回転規制を解除する押圧突起を、前記鍵保持穴と平行に突設したアタッチメントで構成してなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の可変式シリンダ錠。
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