JP4317766B2 - クレビス並びにクレビスに接続される減衰装置 - Google Patents

クレビス並びにクレビスに接続される減衰装置 Download PDF

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本発明は、建築構造物と減衰装置を接続するクレビス並びにクレビスに接続される減衰装置及び減衰装置を備える建築構造物であって、トルク方向は減衰装置を拘束するとともに減衰効果が達成される建築構造物に関する。
一般に、減衰機構は相対変位する2点(物体)間に装着され、一方の振動源側から他方の制振物体側へ伝達される振動エネルギを熱エネルギに変換消失することにより減衰効果を達成するよう構成されている。
しかるに、一般通常の減衰機構は、装置内に形成される粘性体チャンバ内に、振動に伴って発生される相対変位部分を収容することにより、その粘性摩擦抵抗を介して減衰効果を達成するように構成されている。しかもこの場合、前記相対変移部分の変位量は実際の変位量(相対変位する2点間の変位量)より増幅手段を介して増幅されるよう構成されている。従って、減衰効果も増大されることができる。因みに、減衰効果は、相対変位(動作)する2部分の間の対向面積の1乗及び相対速度のα乗に比例する。
従来の減衰機構は、一般に、相対変位部分を増幅する手段を有するが、しかるにこの変位増幅手段は、通常は、ヒンジ・ジョイントで連結されるテコ手段から構成されていた。
しかしながら、このようなヒンジ・テコ手段はその像倍率が十分でなく、しかも構成が複雑で構造を大型化すると同時に作動精度が低下する難点を有していた。
そこで、出願人らは、増幅倍率、すなわち、相対変位間の対向面積及び相対速度の増大比率大きくし、簡単小型な構成にするため、円筒形状の回転体と円筒形状のケーシングと粘性体からなる減衰機構を有する減衰装置として減衰こまを提案している(特許文献1)。この減衰装置は、建築構造物との接続は1軸クレビスや3軸ユニバーサルジョイント等が使用されていた。
図6にクレビスで接続される減衰装置である従来の減衰こまの一例を示す。
減衰こまは、相対変位する2点(物体)A,B間を連結するよう互いに接続される第1及び第2のクレビス94、104からなり、これらの両クレビス94、104は、それぞれの一端部を2点90、92の中の1つにそれぞれ固定するとともに、その第1のクレビス94は、その接続側を案内ねじ部96に形成し、そしてこのねじ部96上には、ボールベアリング98を介して螺合される案内ナット100で駆動する回転内筒16を回転摺動可能に挿着し、また第2のクレビス104は、その固定外筒108に形成し、そしてこのチャンバ106内には減衰用の粘性体および/または粘弾性体110を充填するよう構成されている。ここで、回転内筒は、一端部を案内ナット100に外挿される他端部閉塞筒体からなり、案内ナット100の一側部および回転内筒102の前記閉塞端部の固定外筒108に対する上下両対接面にそれぞれボールベアリング112、114を配設することにより、2点90、92間の相対変位から発生される圧縮及び引っ張りの両荷重に対応して、案内ねじ部96上を回転し、かつ図示上下方向へ摺動するよう軸支されている。
特開平10−184757号
しかしながら、前記減衰こまには、次に述べるような課題が生じていた。
すなわち、従来の減衰こまは1軸クレビスを使用しているため、面外方向の変形に追随できない。このため、減衰こま本体にモーメントが発生し、クレビスと本体接合部や案内ねじれ部にモーメントが加わり破断するため、減衰こま本体の寿命を縮めるおそれがあった。
この課題を解消するため、1軸クレビスに代えて、3軸ユニバーサルジョイントを介して減衰こまと構造建築物を接続することで減衰こま本体に発生するモーメントを回避することができる。しかしながら、この場合、3軸ユニバーサルジョイントでは、減衰こまの軸方向にトルクが発生するとトルク方向に回転が生じて減衰性能が得られなくなる。
一方、独立したピンを2方向に設ける2軸クレビスを使用することでトルク方向を拘束することができる。しかしながら、減衰こまの本体が大きくなるという課題を有している。
そこで、本発明の目的は、減衰こまと接続されて構造物より伝達される減衰こまの中心軸方向の振動の伝達および面外方向の変形に追随するという課題を解決するとともに、減衰こまの軸方向にトルクが発生しても中心軸周りの回転を伝達させないクレビス及びそのクレビスと一体化される減衰こまとこの減衰こまを使用した建築構造物の提供にある。
少なくとも一つの回転体を有し、この回転体と粘性体または粘弾性体との摩擦により減衰効果を発揮する減衰装置に接続されるクレビスであって、
減衰装置と接続される第1フランジと、前記第1フランジの接続面と反対面に垂直に所定の間隔をおいて平行に立設される2枚のクレビスアイと、構造物に接続するための第2フランジと、前記第2フランジの接続面と反対面に垂直に立設されるガゼットプレートと、前記ガゼットプレートの中心に球面となるように形成された球面凹部と、前記球面凹部に嵌合背反する平行で円形の2面を有し、両円形平面はその周囲を互いに球面の一部で接続される球座と、前記平面中心を貫通する円形穴部と、前記球座の円形穴部を貫通し両端が前記両クレビスアイの軸孔に挿入される軸部とからなるクレビスを提供する。
ガゼットプレートの厚みは両クレビスアイの間隔よりも薄く形成されて球座の両端面間の厚みは両クレビスアイの間隔とほぼ等しいことを特徴とするクレビスを提供する。
減衰装置は、相対変位可能に互いに接続される第1および第2の連結部材からなり、この第1の連結部材は、少なくともその接続側に案内ねじ部が形成された第1のロッドと、この案内ねじ部に係合すると共に案内ねじ部との相対変位に基づき案内ねじ部上を回転摺動するよう軸支される案内ナットと、前記第1のロッドより大きな径を有すると共にこの径より充分大きな軸方向長さとを有し前記案内ナットを介して回転摺動可能に挿着される円筒形状回転体とからなり、前記第2の連結部材は、前記円筒形状回転体及び案内ナットを収容する円筒形状ケーシングからなる減衰装置において、少なくとも前記円筒形状ケーシングの内壁と前記円筒形状回転体との間隙に減衰用の粘性体または粘弾性体を充填することを特徴とするクレビスを提供する。
前記円筒形状回転体は、一端部が案内ナットに外挿され他端部が閉塞された円筒体からなり、案内ナットの一側部とこれに対向する回転内筒の閉塞端部が回転可能に軸支されるクレビスを提供する。
前記円筒形状回転体は、一端部が案内ナットに外挿され他端部が開放端である管状回転体からなり、案内ナットの両側部が回転可能に軸支されると共に、粘性体または粘弾性体が管状回転体の中空部にも充填されるクレビスを提供する。
少なくとも一つの回転体を有し、この回転体と粘性体または粘弾性体との摩擦により減衰効果を発揮する減衰装置であって、前記減衰装置と接続される第1フランジと、前記第1フランジの接続面と反対面に垂直に所定の間隔をおいて平行に立設される2枚のクレビスアイと、構造物に接続するための第2フランジと、前記第2フランジの接続面と反対面に垂直に立設されるガゼットプレートと、前記ガゼットプレートの中心に球面となるように形成された球面凹部と、前記球面凹部に嵌合するよう側面に球面が形成されて側面に垂直となる端面が平坦であって内面に円形穴部が形成される球座と、前記球座の円形穴部を貫通し両端が前記両クレビスアイの軸孔に挿入される軸部とからなるクレビスと一端部または両端部で接続されることを特徴とする減衰装置を提供する。
減衰装置は、相対変位可能に互いに接続される第1および第2の連結部材からなり、この第1の連結部材は、少なくともその接続側に案内ねじ部が形成された第1のロッドと、この案内ねじ部に係合すると共に案内ねじ部との相対変位に基づき案内ねじ部上を回転摺動するよう軸支される案内ナットと、前記第1のロッドより大きな径を有すると共にこの径より充分大きな軸方向長さとを有し前記案内ナットを介して回転摺動可能に挿着される円筒形状回転体とからなり、前記第2の連結部材は、前記円筒形状回転体及び案内ナットを収容する円筒形状ケーシングからなる減衰装置において、少なくとも前記円筒形状ケーシングの内壁と前記円筒形状回転体との間隙に減衰用の粘性体または粘弾性体を充填することを特徴とする減衰装置を提供する。
円筒形状ケーシングの外周にさらにケースを備える減衰装置を提供する。
ガゼットプレートの中心部に、クレビスアイの軸部を取り囲むように形成された円盤部の周囲をガゼットプレートが摺動することによって、シリンダ型減衰こまの軸方向に垂直な方向の振動を吸収することができ、減衰こま本体やクレビスの破断を防止することができる。
ガゼットプレートの厚みを両クレビスの間隔より薄く形成し、球座の両端面間の厚みを両クレビスの間隔とほぼ等しくすることによって、地震等の発生時、ガゼットプレートが両クレビス間で相対変位することによって、ガゼットプレートに垂直な方向の変位を吸収することができる。
ガゼットプレートと円盤部をピンで固定することによって、減衰装置の軸周りの回転運動を構造物に伝達させることができる。
これによって、シリンダ型減衰こまの軸方向に垂直な2方向の振動とトルク方向の回転を、円盤部の周りでガゼットプレートが摺動することによって吸収することができる。
また、円盤部部分にトルク方向変形拘束のピンを設けることで、2軸クレビス本体をコンパクトにすることができる。
本発明に係る減衰装置の第1の実施例について添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1の本発明に係る減衰装置であるシリンダ型減衰こまの両端に形成されるクレビスの正面図を図2に示し、断面図を図3に示す。
図1に示すように、構造物1の異なる2点間A,Bにシリンダ型減衰こま2の長軸方向の両端に2軸クレビス4a、4bが設けられそれぞれA,Bに固定されている。
シリンダ型減衰こま2は速度増幅部6と伝達部8と減衰部10とから構成される。速度増幅部6の中心に対して水平方向にその端部からねじ溝の刻設された案内ねじ部12が挿入される。速度増幅部6の最外郭部である外筒14に軸受を介して案内ナット16が回動自在に内接し、案内ナット16内部の穴部に案内ねじ部12が挿入される。案内ナット16内にリニア軸受けが設けられ、案内ねじ部12にネジ溝が刻設されてボールベアリング18を介して案内ナット16と螺合される。この案内ナット16は伝達部8内で回転内筒22と接合されて、減衰部10内を回動する。減衰部10の外筒24と回転内筒22の間には粘性体26が封入され外筒24端部のシールで封止され、粘性体26が漏れない構造となっている。
このシリンダ型減衰こま2の両端である外筒24にフランジ30が設けられ、案内ねじ部12の先にフランジ32が設けられ、第1フランジ34a,34bがそれぞれフランジ30、32に接続され、ボルト等でネジ止め固定される。以下、いずれのクレビスも同一構造であるため一方のクレビスについて説明する。第1フランジ34aのシリンダ型減衰こま2と反対側となる面すなわち構造物側の面に対して垂直に2枚のクレビスアイ36a,36bが所定の間隔をおいて平行に立設される。一方構造物Aに固定される第2フランジ38aが接続され、第2フランジ38aと構造物の接続面Aと反対面に垂直にガゼットプレート40が立設される。ガゼットプレート40は2枚のクレビスアイ36a、36bの間にある程度の隙間を空けて挿入される。ガゼットプレート40の中心に内壁が凹球面状に形成される貫通孔42が開口される。その貫通孔42に嵌合するように側面が凸球面状に形成される円盤部44が設けられ、この円盤部44の中心には円形穴部46が形成される。クレビスアイ36aの軸孔50aに挿入される軸部48は、この円形穴部46を貫通してクレビスアイ36bの軸孔50bに挿入される。
ガゼットプレート40の厚みは、両クレビスアイ36a、36bの間隔よりも薄く形成され、円盤部44の厚みは両クレビスアイ36a、36bの間隔とほぼ等しくなるよう形成される。このように構成されることで、ガゼットプレート40が円盤部44を中心に両クレビスアイ36a、36bに規制される範囲内で軸部48を中心とした回動と、面外方向の変形に追随する摺動が可能となる。
ガゼットプレート40にその貫通孔42の内側面に開口してフランジ38bと平行となり所定の深さの第1ピン孔50a,50bが内側面で開口部同士が対向するように設けられる。
円盤部44にも第1ピン孔50a,50bに対応して相対する位置に第2ピン孔52a、52bとが設けられる。第1ピン孔50a,50bと第2ピン孔52a、52bにそれぞれピン54a,54bが挿入され、ガゼットプレート40と円盤部44がシリンダ型減衰こま2の中心軸に対する回転を規制するように固定される。このため、このピン54によりシリンダ型減衰こま2の動作により中心軸に対して回転方向にトルクが発生しても、ガゼットプレート40と円盤部44と軸部48と両クレビスアイ36a、36bとが一体化されて、中心軸周りの回転を伝達させない。
以下、本発明の減衰装置の作用について説明する。
第一にシリンダ型減衰こま2の軸方向の振動が発生する場合について検討する。すなわち、構造体に対する水平方向の振動であって、振動方向とシリンダ型減衰こま2の軸方向に平行な方向に揺れが生じた場合である。
この場合、案内ねじ部12の軸方向の直線変位が回転内筒22の回転運動に変換される。回転運動は、回転内筒22と粘性体及び/又は粘弾性体26と案内ねじ部12の摩擦により熱エネルギに変換されて減衰する。
第二にシリンダ型減衰こま2の軸方向に垂直かつガゼットプレート40の中心軸に平行な方向の振動が発生する場合について検討する。すなわち、構造体に対する水平方向の振動であって、振動方向とシリンダ型減衰こま2の軸方向が垂直な方向に揺れが生じた場合である。
この場合、ガゼットプレート40が円盤部44の周りを摺動して両クレビスアイ36a、36b間の隙間を相対変位することによる変形に追従が可能となり接続部の破断を防ぐことができる。
第三にシリンダ型減衰こま2の軸方向に垂直でガゼットプレート40の中心軸のいずれにも平行な方向の振動が発生する場合について検討する。すなわち、構造体に対する鉛直方向の振動であって、振動方向とシリンダ型減衰こま2の軸方向にも垂直な方向に揺れが生じた場合である。
この場合、クレビスアイ36a、36bとガゼットプレート40が軸部を中心として回動することによる変形に追従が可能となり接続部の破断を防ぐことができる。
図4においては、本発明に係るシリンダ型減衰こま2を建築構造物に実際に適用した場合の構成図を示す。構造物の基礎76とこの基礎76上に免震パッド78を介して支持されている防震構造物80との間に、それぞれの支持支柱76a、80aを介して圧縮及び引張り可能に配設されている。従って、これによれば、地震等で発生される基礎76及び防震構造物80間の水平方向の相対変位によって伸縮される減衰装置75の減衰効果により基礎76及び防震構造物80間の水平方向の相対変位エネルギが吸収されて、防震構造物80の振動が有効に制振され得る。
支持支柱76a、80aが水平方向にシリンダ型減衰こま2の軸方向に振動するとき、減衰装置75には引張り及び圧縮の力が加わる。この場合減衰装置75の中央部分のシリンダ型減衰こま2の案内ねじ部12の軸方向の直線変位が回転運動に変換され、その回転運動が回転内筒22と粘性体及び/又は粘弾性体26と案内ねじ部12の摩擦により熱エネルギに変換されて振動が減衰する。
支持支柱76a、80aが構造物が鉛直方向に振動するとき、減衰装置75にはクレビスアイ36a、36bとガゼットプレート40が軸部48を中心として回動し、振動による変形に追従が可能となり接続部の破断を防ぐことができる。
支持支柱76a、80aが水平方向であってシリンダ型減衰こま2の軸と垂直方向に振動するとき、減衰装置75は、ガゼットプレート40が両クレビスアイ36a、36b間の隙間を互いに接触する程度に相対変位することで振動による変形に追従が可能となり接続部の破断を防ぐことができる。
図5において、本発明に係る減衰装置75は、建築構造物92の構造枠体における対向角部の取付プレートの間にそれぞれ連結部材を介して圧縮および引張り可能に配設されている。従って、地震等で発生する構造枠体の歪み変位によって伸縮される減衰装置75の減衰効果により構造枠体内の歪みエネルギが吸収されて、建築構造物82の振動が有効に制振され得る。
鉛直方向の振動の場合、減衰装置75には引張り及び圧縮の力、または、シリンダ型減衰こま2の軸に垂直でクレビス64の面に平行な方向の力が加わることが考えられる。減衰装置75の引張り及び圧縮の力に対しては、シリンダ型減衰こま2の案内ねじ部12の軸方向の直線変位が回転運動に変換される。その回転運動が回転内筒22と粘性体及び/又は粘弾性体26と案内ねじ部12の摩擦により熱エネルギに変換されて振動が減衰する。シリンダ型減衰こま2の軸に垂直でクレビス64の面に平行な方向の力に対しては、両クレビスアイ36a、36bとガゼットプレート40が軸部48を中心にして回動することで振動による変形に追従が可能となり接続部の破断を防ぐことができる。
水平方向のさらにシリンダ型減衰こま2の軸に垂直方向に力が加わる場合は、減衰装置75は、ガゼットプレート40が両クレビスアイ36a、36b間の隙間を相対変位することで振動による変形に追従が可能となり接続部の破断を防ぐことができる。
従来の減衰こまのクレビスは1軸クレビスを使用していたが、1軸クレビスでは面外方向の変形に追随できなく、シリンダ型減衰こま本体にモーメントが発生し、減衰こま本体の寿命を縮めるおそれがあった。これを改良して2軸クレビスとすることで、面外方向の変形に対しても追随できるようになる。本発明はこれを実現する上で一つの有効な手法であると考えられる。通常の家屋やビルディングの他に橋梁等にシリンダ型減衰こまを適用する場合に活用が可能である。
本発明に係る制震装置を側面図及び内装図である。 本発明に係る制震装置のクレビス部分の正面図である。 本発明に係る制震装置のクレビス部分の側面図である。 本発明に係る防震構造物の構成図である。 本発明に係る防震構造物の構成図である。 本発明に係る減衰1軸クレビスを用いた減衰こまの断面図である。
符号の説明
2 シリンダ型減衰こま
4a,4b 2軸クレビス
6 速度増幅部
8 伝達部
10 減衰部
12 案内ねじ部
14 外筒
16 案内ナット
18 ボールベアリング
22 回転内筒
24 外筒
26 粘性体
30 フランジ
32 フランジ
34a,34b 第1フランジ
36a,36b クレビスアイ
38a 第2フランジ
38b フランジ
40 ガゼットプレート
42 貫通孔
44 円盤部
46 円形穴部
48 軸部
50a,50b 第1ピン孔
52a,52b 第2ピン孔
54a,54b ピン
64 クレビス
75 減衰装置
76 基礎
76a 支持支柱
78 免震パッド
80 防震構造物
80a 支持支柱
82 建築構造物
92 建築構造物

Claims (8)

  1. 少なくとも一つの回転体を有し、この回転体と粘性体または粘弾性体との摩擦により減衰効果を発揮する減衰装置に接続されるクレビスであって、
    減衰装置と接続される第1フランジと、前記第1フランジの接続面と反対面に垂直に所定の間隔をおいて平行に立設される2枚のクレビスアイと、構造物に接続するための第2フランジと、前記第2フランジの接続面と反対面に垂直に立設されるガゼットプレートと、前記ガゼットプレートの中心に開口されてその内壁が凹球面状に形成される貫通孔と、前記貫通孔に嵌合するように側面が凸球面状に形成される円盤部と、前記円盤部の中心に開口される円形穴部と、前記円形穴部を貫通し両端が前記両クレビスアイの軸孔に挿入される軸部とからなるクレビスにおいて、
    前記ガゼットプレートに前記第2フランジと平行に貫通孔に通じるように第1ピン孔を設けて前記円盤部にも円盤平面と平行に第2ピン孔を設けて前記第1ピン孔と前記第2ピン孔にピンが挿入されて前記ガゼットプレートと前記円盤部とが固定されるクレビス。
  2. ガゼットプレートの厚みは両クレビスアイの間隔よりも薄く形成されて円盤部の厚みは両クレビスアイの間隔とほぼ等しいことを特徴とする請求項1記載のクレビス。
  3. 減衰装置は、相対変位可能に互いに接続される第1および第2の連結部材からなり、この第1の連結部材は、少なくともその接続側に案内ねじ部が形成された第1のロッドと、この案内ねじ部に係合すると共に案内ねじ部との相対変位に基づき案内ねじ部上を回転摺動するよう軸支される案内ナットと、前記第1のロッドより大きな径を有すると共にこの径より充分大きな軸方向長さとを有し前記案内ナットを介して回転摺動可能に挿着される円筒形状回転体とからなり、前記第2の連結部材は、前記円筒形状回転体及び案内ナットを収容する円筒形状ケーシングからなる減衰装置において、少なくとも前記円筒形状ケーシングの内壁と前記円筒形状回転体との間隙に減衰用の粘性体または粘弾性体を充填することを特徴とする請求項1記載のクレビス。
  4. 前記円筒形状回転体は、一端部が案内ナットに外挿され他端部が閉塞された円筒体からなり、案内ナットの一側部とこれに対向する回転内筒の閉塞端部が回転可能に軸支される請求項記載のクレビス。
  5. 前記円筒形状回転体は、一端部が案内ナットに外挿され他端部が開放端である管状回転体からなり、案内ナットの両側部が回転可能に軸支されると共に、粘性体または粘弾性体が管状回転体の中空部にも充填される請求項記載のクレビス。
  6. 少なくとも一つの回転体を有し、この回転体と粘性体または粘弾性体との摩擦により減衰効果を発揮する減衰装置であって、
    前記減衰装置と接続される第1フランジと、前記第1フランジの接続面と反対面に垂直に所定の間隔をおいて平行に立設される2枚のクレビスアイと、構造物に接続するための第2フランジと、前記第2フランジの接続面と反対面に垂直に立設されるガゼットプレートと、前記ガゼットプレートの中心に開口されてその内壁が凹球面状に形成される貫通孔と、前記貫通孔に嵌合するように側面が凸球面状に形成される円盤部と、前記円盤部の中心に開口される円形穴部と、前記球座の円形穴部を貫通し両端が前記両クレビスアイの軸孔に挿入される軸部とからなるクレビスと一端部または両端部で接続され、
    前記ガゼットプレートに前記第2フランジと平行に貫通孔に通じるように第1ピン孔を設けて前記円盤部にも円盤平面と平行に第2ピン孔を設けて前記第1ピン孔と前記第2ピン孔にピンが挿入されて前記ガゼットプレートと前記円盤部とが固定される減衰装置。
  7. 減衰装置は、相対変位可能に互いに接続される第1および第2の連結部材からなり、この第1の連結部材は、少なくともその接続側に案内ねじ部が形成された第1のロッドと、この案内ねじ部に係合すると共に案内ねじ部との相対変位に基づき案内ねじ部上を回転摺動するよう軸支される案内ナットと、前記第1のロッドより大きな径を有すると共にこの径より充分大きな軸方向長さとを有し前記案内ナットを介して回転摺動可能に挿着される円筒形状回転体とからなり、前記第2の連結部材は、前記円筒形状回転体及び案内ナットを収容する円筒形状ケーシングからなる減衰装置において、少なくとも前記円筒形状ケーシングの内壁と前記円筒形状回転体との間隙に減衰用の粘性体または粘弾性体を充填することを特徴とする請求項6記載の減衰装置。
  8. 円筒形状ケーシングの外周にさらにケースを備える請求項又は記載の減衰装置。
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