JP4292219B2 - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、カメラで撮影した画像を入力画像として扱う、線形変換による輝度伸張処理機能をもつ画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
カメラ映像において、照明がない場合など照度が不足している状況において、画面が真っ黒になる場合がある。また逆に西日など強い光が差し込んだ場合など、画面が真っ白になる場合がある。このように局所的な階調に輝度が集まり、画面全体のコントラストがなくなり、監視や画像処理に不向きとなる映像となる場合がある。
一般的には、モノクロの入力画像に対して、暗い輝度が多いと判断した場合には、低階調部分に多くの階調を割り当て、逆に白い部分が多いと判断した場合には、高階調部分に多くの階調を割り当てる。この種の階調変換技術として、従来では、例えば下記特許文献1に示されるような「線形変換」を利用した画像処理装置が存在した。
この種、従来の「線形変換」においては、入力画像の階調の最大値と最小値をもとに伸張するため、局所的な階調部分に全ての輝度が集まっている場合は有効であるが、局所的な階調部分に多くの輝度が集中しているものの階調の全範囲に亘って分散している場合、輝度伸張が実施されないという問題があった。
特開2006−26183号公報
上述したように、従来の「線形変換」による輝度伸張処理においては、局所的な階調部分に多くの輝度が集中しているものの階調の全範囲に亘って分散している場合、輝度伸張が実施されないという問題があった。
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、「線形変換」による輝度伸張処理において、入力画像の輝度分布の偏りに関係なく常に適正な階調による輝度伸張処理を実施できる画像処理装置および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、線形変換により輝度伸張処理を行う画像処理装置であって、線形変換により輝度伸張処理を行う画像処理装置であって、前記輝度伸張処理の対象となる入力画像の注目エリアにおける平均輝度を算出する平均輝度算出手段と、前記入力画像の前記注目エリアにおける階調のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、前記ヒストグラム作成手段が作成した前記ヒストグラムを低階調部分と高階調部分と中間階調部分とに分け、前記低階調部分の輝度値和と前記高階調部分の輝度値和を算出するとともに算出した前記低階調部分の輝度値の和と前記高階調部分の輝度値の和を比較し、輝度値の和が大きい方を輝度伸張する階調部分判定する輝度伸張判定手段と、前記輝度伸張判定手段によって前記低階調部分の輝度値の和が前記高階調部分の輝度値の和より大きいと判定したとき、前記ヒストグラム最大階調側から最小階調値側に向けて階調を単位に順次輝度値の和を算出し、当該輝度値の和が前記平均輝度値に達した階調値を前記ヒストグラムの輝度伸張最大階調とし、この輝度伸張最大階調値から最小階調値までを第1輝度伸張範囲として算出する前記第1の伸張範囲算出手段と、前記輝度伸張判定手段によって前記高階調部分の輝度値の和が前記低階調部分の輝度値の和より大きいと判定したとき、前記ヒストグラム最小階調側から最大階調側に向けて階調を単位に順次輝度値の和を算出し、当該輝度値の和が前記平均輝度値に達した階調値を前記ヒストグラムの輝度伸張最小階調とし、この輝度伸張最小階調値から最大階調値までを第2輝度伸張範囲として算出する第2の伸張範囲算出手段と、前記第1の伸張範囲算出手段が算出した前記第1輝度伸張範囲若しくは前記第2の伸張範囲算出手段が算出した前記第2輝度伸張範囲において線形変換を実施し、入力輝度に対する輝度伸張画像を作成する輝度伸張画像作成手段と、を具備したことを特徴とする。
また、本発明は、線形変換により輝度伸張処理を行う画像処理プログラムであって、線形変換により輝度伸張処理を行う画像処理装置に、前記輝度伸張処理の対象となる入力画像の注目エリアにおける平均輝度を算出する平均輝度算出機能と、前記入力画像の前記注目エリアにおける階調のヒストグラムを作成するヒストグラム作成機能と、前記ヒストグラム作成機能により作成された前記ヒストグラムを低階調部分と高階調部分と中間階調部分とに分け、前記低階調部分の輝度値和と前記高階調部分の輝度値和を算出するとともに、前記低階調部分の輝度値の和と前記高階調部分の輝度値の和を比較し、輝度値の和が大きい方を輝度伸張する階調部分判定する輝度伸張判定機能と、前記輝度伸張判定機能によって前記低階調部分の輝度値の和が前記高階調部分の輝度値の和より大きいと判定したとき、前記ヒストグラム最大階調側から最小階調値側に向けて階調を単位に順次輝度値の和を算出し、当該輝度値の和が前記平均輝度値に達した階調値を前記ヒストグラムの輝度伸張最大階調とし、この輝度伸張最大階調値から前記最小階調値までを第1輝度伸張範囲として算出する第1の伸張範囲算出機能と、前記輝度伸張判定機能によって前記高階調部分の輝度値の和が前記低階調部分の輝度値の和より大きいと判定したとき、前記ヒストグラム最小階調側から最大階調側に向けて階調を単位に順次輝度値の和を算出し、当該輝度値の和が前記平均輝度値に達した階調値を前記ヒストグラム輝度伸張最小階調とし、この輝度伸張最小階調値から前記最大階調値までを第2輝度伸張範囲として算出する第2の伸張範囲算出機能と、前記第1の伸張範囲算出機能が算出した前記第1輝度伸張範囲若しくは前記第2の伸張範囲算出機能が算出した前記第2輝度伸張範囲において線形変換を実施し、入力輝度に対する輝度伸張画像を作成する輝度伸張画像作成機能と、を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、「線形変換」による輝度伸張処理において、入力画像の輝度分布の偏りに関係なく常に適正な階調による輝度伸張処理を実施でき、局所的な階調部分に多くの輝度が集中しているものの階調の全範囲に亘って分散している場合においても適正階調による輝度伸張処理を実施できる。
以下図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の要部の構成要素を図1に示す。図1に示す輝度伸張処理部1は、単眼カメラで撮影した画像を入力画像として、当該入力画像について「線形変換」により輝度伸張処理を施し、上記入力画像を当該入力画像の輝度値の分布状態から最適な階調に変換する。ここでは、QVGA(320画素×240画素)の0〜255階調の画像を対象に、注目エリアの平均輝度と全階調の中心輝度とをもとに入力画像を輝度伸張処理する。
この輝度伸張処理部1における輝度伸張処理では、輝度伸張処理の対象となる入力画像に対して予め設定した注目エリアの画像の平均輝度を求めるとともに、上記入力画像の注目エリアにおける階調のヒストグラム(輝度値ヒストグラム)を作成し、階調を3分割したときの低階調部分の輝度値の和と高階調部分の輝度値の和とをそれぞれ求めて、低階調部分と高階調部分の輝度値の和を比較し、輝度値の和が大きい(輝度分布量の多い)階調側を輝度伸張する階調側と判定する。そして輝度分布量の多い階調側を輝度伸張するために、輝度分布量の少ない階調側より輝度分布量の多い階調側に向かって、順に輝度値の和を算出して行き、その輝度値の和が、上記平均輝度に達した階調を求める。ここで求めた階調と輝度分布量の多い階調側の階調範囲とに跨る全階調範囲を輝度伸張の対象範囲として、当該階調範囲に「線形変換」を実施する。
このように、輝度伸張処理部1は、線形変換での輝度伸張範囲の算出において、輝度伸張の方法自体は線形変換を参考にしているが、伸張する範囲を輝度値の頻度分布をもとに、階調の和を利用して算出している。このような輝度伸張処理部1における、線形変換での輝度伸張処理により、局所的な階調部分に多くの輝度が集中しているものの階調の全範囲に亘って分散している場合においても適正階調による輝度伸張画像を取得できる。また、注目エリアの指定および線形変換による輝度伸張について、注目すべき(輝度伸張対象とすべき)画面上の領域を設定することで、その領域に適した線形変換での最適な輝度伸張画像が取得できる。
図1に示す輝度伸張処理部1の輝度伸張処理動作について、図2および図3に示す動作説明図と、図4乃至図7に示す階調のヒストグラム(輝度値ヒストグラム)を参照して説明する。
輝度伸張処理部1は、カメラで撮影した画像を入力する度に以下の(1)〜(5)に示す処理を実行する。
(1).単眼カメラで撮影した入力画像(320画素×240画素)2の注目エリア3において、階調(0〜255)のヒストグラム(輝度値ヒストグラム)を作成し、当該注目エリア3の平均輝度を求める。
(2).上記ヒストグラムにおいて、階調(0〜255)を、低階調部分(S1)と、高階調部分(S3)と、中間階調部分(S2)とに3分割し、低階調部分(S1)の輝度値の和と高階調部分(S3)の輝度値の和をそれぞれ求める。この際、入力画像(モノクロ画像)2において、低階調部分(S1)の最小階調「0」を含む一部特定階調領域(例えば0〜4の階調領域)と、高階調部分(S3)の最大階調「255」を含む一部特定階調領域(例えば251〜255の階調領域)に、局所的に階調が集まる場合があるため、ヒストグラム両端の上記各一部特定階調領域を上記輝度値の和を求める階調から除外する。
(3).低階調部分(S1)の輝度値の和と高階調部分(S3)の輝度値の和を比較し、等しいときは線形変換処理を実施せず、輝度値の和の大きい(輝度分布量の多い)側の階調部分を伸張することとする。図3に示すように、低階調部分(S1)の輝度値の和と高階調部分(S3)の輝度値の和が等しいとき(S1=S3)は線形変換処理を実施せず、低階調部分(S1)の輝度値の和が高階調部分(S3)の輝度値の和より大きいとき(S1>S3)は、線形変換処理範囲の最大階調値(Max=(c))を求める処理を実施し、低階調部分(S1)の輝度値の和が高階調部分(S3)の輝度値の和より小さいとき(S1<S3)は、線形変換処理範囲の最小階調値(Min=(b))を求める処理を実施する。
(4).上記(3)の比較において、低階調部分(S1)の輝度値の和が高階調部分(S3)の輝度値の和より大きい場合、すなわち高階調部分(S3)の輝度分布量に比し低階調部分(S1)の輝度分布量が多い場合、高階調部分(S3)の最大階調側から低階調部分(S1)の最小階調側に向かって、階調を単位に、順に、輝度値の和を算出する。この際、上記特定階調領域(251〜255)に局所的に階調が集まる場合があるため、階調値「250からの和を算出する。この輝度値の和が上記平均輝度となる階調値を、伸張範囲の最大階調値(Max)として求める。この場合の伸張範囲の最小階調値(Min)はヒストグラムの最小値(階調0)である(図3に示す、S1>S3参照)。この際の高階調部分(S3)の輝度分布量に比し低階調部分(S1)の輝度分布量が多い場合のヒストグラム例を図4に示し、伸張範囲の最大階調値(Max)を求めるための輝度値の和の算出方向、並びに輝度値の和が平均輝度値に達した階調値(Pu)を図5に示している。
(5).上記(3)の比較において、高階調部分(S3)の輝度値の和が低階調部分(S1)の輝度値の和より大きい場合、すなわち低階調部分(S1)の輝度分布量に比し高階調部分(S3)の輝度分布量が多い場合、低階調部分(S1)の最小階調側から高階調部分(S3)の最大階調側に向かって、階調を単位に、順に、輝度値の和を算出する。この際、上記特定階調領域(0〜4)に局所的に階調が集まる場合があるため、階調値「からの和を算出する。この輝度値の和が上記平均輝度となる階調値を、伸張範囲の最小階調値(Min)として求める。この場合の伸張範囲の最大階調値(Max)はヒストグラムの最大値(階調255)である(図3に示す、S1<S3参照)。この際の低階調部分(S3)の輝度分布量に比し高階調部分(S1)の輝度分布量が多い場合のヒストグラム例を図6に示し、伸張範囲の最小階調値(Min)を求めるための輝度値の和の算出方向、並びに輝度値の和が平均輝度値に達した階調値(Pu)を図7に示している。
(6).上記(4)または(5)の処理によって求めた範囲において、入力画像に対して線形変換を実施し、入力輝度に対する変換後の輝度にした輝度伸張画像を作成する。
このように、輝度伸張処理部1は、入力画像の輝度値の頻度分布をもとに、線形変換の範囲を算出し、入力輝度に対する変換後の輝度にした輝度伸張画像を作成する。
上記実施形態をより具現化した一例を図8乃至図10に示している。図8は本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図、図9は同実施形態に係る前置画像処理部に設けられた輝度伸張処理部の構成を示すブロック図、図10は上記輝度伸張処理部の処理手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、画像処理装置の前置画像処理部に、本発明の要旨とするところの輝度伸張処理機能部を設けた構成を例示するが、上記輝度伸張処理機能部は図8に示す構成の画像処理装置に限らず、例えば、単にカメラ映像に対して輝度伸張処理を施す画像処理装置等、種々の画像処理装置に適用可能である。
本発明の実施形態に係る画像処理装置は、図8に示すように、カメラ(単眼カメラ)11と、キャプチャ部12と、前置画像処理部13と、画像処理部14と、表示部15とを具備して構成される。
カメラ11は、レンズユニットとレンズユニットの結像位置に設けられた撮像素子(例えばCCD固体撮像素子、若しくはCMOSイメージセンサ)とを具備して、屋外若しくは屋内の動きを伴う被写体(動物体)を対象に、撮像した一画面分の画像を所定の画素単位(例えば1フレーム320×240画素=QVGA)で出力する。
キャプチャ部12は、カメラ11が撮像したフレーム単位の画像を取り込み、前置画像処理部13内の画像バッファ21に保持する処理機能をもつ。
前置画像処理部13は、キャプチャ部12がカメラ11から取り込んだフレーム単位の画像を輝度伸張処理の対象となる入力画像として保持する画像バッファ21と、上述した図1乃至図3に示す機能構成の輝度伸張処理部1と同様の処理機能をもつ輝度伸張処理部22とを具備して構成される。この前置画像処理部13に設けられた輝度伸張処理部22の内部構成要素については図9を参照して後述する。
画像処理部14は、前置画像処理部13の画像バッファ21に保持された輝度伸張処理(線形変換)後の画像を取り込み、例えば時間差をもつ画像の差分二値化処理、ノイズ除去、変化画素を含む矩形領域の抽出および変化画素領域の追跡処理等の一連の画像処理を行う。表示部15は上記画像処理部14で処理した、例えば動物体領域の画像を表示出力する。
上記図8に示す前置画像処理部13に設けられた輝度伸張処理部22の構成要素を図9に示す。図9に示す輝度伸張処理部22は、ヒストグラム作成処理部221と、輝度伸張実施判定処理部222と、輝度範囲算出処理部223と、輝度伸張画像作成処理部224とを有する。
ヒストグラム作成処理部221は、画像バッファ21に保持された、輝度伸張処理の対象となる入力画像から、予め設定された注目エリアの画像を取得し、注目エリアにおける階調のヒストグラムを作成するとともに、注目エリアにおける平均輝度を算出する。
輝度伸張実施判定処理部222は、ヒストグラム作成処理部221が作成したヒストグラムを、上記図2乃至図7に示すように、低階調部分(S1)と高階調部分(S3)と中間階調部分(S2)とに3分割し、低階調部分(S1)の輝度値和と、高階調部分(S3)の輝度値和をそれぞれ算出して、低階調部分(S1)の輝度値の和(輝度分布量)と、高階調部分(S3)の輝度値の和(輝度分布量)を比較し、その輝度値の頻度分布の大小により、輝度伸張する側の階調部分を判定する。
輝度範囲算出処理部223は、輝度伸張実施判定処理部222による比較の結果、低階調部分(S1)の輝度値の和が高階調部分(S3)の輝度値の和より大きいとき、高階調部分(S3)の最大階調側から低階調部分(S1)の最小階調側に向けて階調を単位に順次輝度値の和を算出し、当該輝度値の和が上記平均輝度値に達した階調値を上記ヒストグラムにおける輝度伸張範囲の最大階調値(Max)として算出する。また、輝度伸張実施判定処理部222による比較の結果、高階調部分(S3)の輝度値の和が低階調部分(S1)の輝度値の和より大きいとき、低階調部分(S1)の最小階調側から高階調部分(S3)の最大階調側に向けて階調を単位に順次輝度値の和を算出し、当該輝度値の和が上記平均輝度値に達した階調値を上記ヒストグラムにおける輝度伸張範囲の最小階調値(Min)として算出する。
輝度伸張画像作成処理部224は、輝度範囲算出処理部223が算出した輝度伸張範囲において線形変換を実施し、入力輝度に対する変換後の輝度にした輝度伸張画像を作成する。
上記した輝度伸張処理部22の処理手順を図10に示している。
輝度伸張処理部22は、カメラ11が撮像したフレーム単位の入力画像がキャプチャ部12を介して画像バッファ21に保持される毎に図10に示す処理を実行する。
画像バッファ21に輝度伸張(線形変換)処理の対象となる入力画像が保持されると、ヒストグラム作成処理部221は、上記入力画像から、予め設定された注目エリアの対象画像を取得し、注目エリアにおける階調のヒストグラムを作成するとともに、注目エリアにおける平均輝度を算出する(ステップS11)。
ヒストグラム作成処理部221により注目エリアの対象画像についてヒストグラムが作成され、当該画像の平均輝度が算出されると、輝度伸張実施判定処理部222は、ヒストグラム作成処理部221が作成したヒストグラムを、上記図2乃至図7に示すように、低階調部分(S1)と高階調部分(S3)と中間階調部分(S2)とに3分割し、低階調部分(S1)の輝度値和と、高階調部分(S3)の輝度値和をそれぞれ算出する(ステップS12)。そして、低階調部分(S1)の輝度値の和(輝度分布量)と、高階調部分(S3)の輝度値の和(輝度分布量)を比較し(ステップS13)、その輝度値の頻度分布の大小により、輝度伸張する側の階調部分を判定する。
ここで、低階調部分(S1)の輝度値の和と高階調部分(S3)の輝度値の和が等しいとき(S1=S3)は、線形変換処理を実施せず、処理を終了する(ステップS13 No)。
また、低階調部分(S1)の輝度値の和が高階調部分(S3)の輝度値の和より大きいとき(S1>S3)は(ステップS14 Yes)、線形変換処理範囲(輝度伸張範囲)の最大値(Max=(c))を求める処理を実施する(ステップS15)。
また、低階調部分(S1)の輝度値の和が高階調部分(S3)の輝度値の和より小さいとき(S1<S3)は(ステップS14 No)、線形変換処理範囲の最小値(Min=(b))を求める処理を実施する(ステップS17)。
上記線形変換処理範囲の最大階調値(Max)を求めた際(ステップS15)は、ヒストグラムの最小値「0」を線形変換処理範囲の最小階調値(Min)とし(ステップS16)、この線形変換処理範囲について、輝度伸張画像作成処理部224が線形変換を実施し、入力輝度に対する変換後の輝度にした輝度伸張画像を作成する(ステップS19)。
また、上記線形変換処理範囲の最小階調値(Min)を求めた際(ステップS17)は、ヒストグラムの最大値「255」を線形変換処理範囲の最大階調値(Max)とし(ステップS18)、この線形変換処理範囲について、輝度伸張画像作成処理部224が線形変換を実施し、入力輝度に対する変換後の輝度にした輝度伸張画像を作成する(ステップS19)。
このように、輝度伸張処理部22による、線形変換での輝度伸張処理により、局所的な階調部分に多くの輝度が集中しているものの階調の全範囲に亘って分散している場合においても適正階調による輝度伸張画像を取得できる。また、注目エリアの指定および線形変換による輝度伸張について、注目すべき(輝度伸張対象とすべき)画面上の領域を設定することで、その領域に適した線形変換での最適な輝度伸張画像が取得できる。
なお、上記した実施形態では、QVGA(320画素×240画素)の0〜255階調のカメラ映像を輝度伸張処理の対象となる入力画像としたが、これに限らず、例えばVGA等の画像を扱う画像処理装置に於いても本発明に係る輝度伸張処理機能部を適用することができる。また、上記実施形態において、輝度伸張処理(線形変換)機能を実現する輝度伸張処理部22の各構成要素について、その一部若しくはすべての要素機能をソフトウェア処理により実現可能である。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の要部の構成要素を示すブロック図。 上記実施形態に係る輝度伸張処理部の輝度伸張処理動作を説明するための動作説明図。 上記実施形態に係る輝度伸張処理部の輝度伸張範囲を説明するための動作説明図。 上記実施形態に係る輝度伸張(線形変換)処理の対象となる輝度値ヒストグラム例を示す図。 上記実施形態に係る輝度伸張処理の対象となる輝度値ヒストグラムの伸張範囲を算出した例を示す図。 上記実施形態に係る輝度伸張(線形変換)処理の対象となる輝度値ヒストグラム例を示す図。 上記実施形態に係る輝度伸張処理の対象となる輝度値ヒストグラムの伸張範囲を算出した例を示す図。 上記実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態に係る輝度伸張処理部の構成を示すブロック図。 上記実施形態に係る輝度伸張処理部の処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…輝度伸張処理部、2…単眼カメラで撮影した画像(入力画像)、3…注目エリア、5…輝度伸張画像、11…カメラ、12…キャプチャ部、13…前置画像処理部、14…画像処理部、15…表示部、21…画像バッファ、22…輝度伸張処理部、221…ヒストグラム作成処理部、222…輝度伸張実施判定処理部、223…輝度範囲算出処理部、224…輝度伸張画像作成処理部。

Claims (4)

  1. 線形変換により輝度伸張処理を行う画像処理装置であって、
    前記輝度伸張処理の対象となる入力画像の注目エリアにおける平均輝度を算出する平均輝度算出手段と、
    前記入力画像の前記注目エリアにおける階調のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、
    前記ヒストグラム作成手段が作成した前記ヒストグラムを低階調部分と高階調部分と中間階調部分とに分け、前記低階調部分の輝度値和と前記高階調部分の輝度値和を算出するとともに算出した前記低階調部分の輝度値の和と前記高階調部分の輝度値の和を比較し、輝度値の和が大きい方を輝度伸張する階調部分判定する輝度伸張判定手段と、
    前記輝度伸張判定手段によって前記低階調部分の輝度値の和が前記高階調部分の輝度値の和より大きいと判定したとき、前記ヒストグラム最大階調側から最小階調値側に向けて階調を単位に順次輝度値の和を算出し、当該輝度値の和が前記平均輝度値に達した階調値を前記ヒストグラムの輝度伸張最大階調とし、この輝度伸張最大階調値から最小階調値までを第1輝度伸張範囲として算出する前記第1の伸張範囲算出手段と、
    前記輝度伸張判定手段によって前記高階調部分の輝度値の和が前記低階調部分の輝度値の和より大きいと判定したとき、前記ヒストグラム最小階調側から最大階調側に向けて階調を単位に順次輝度値の和を算出し、当該輝度値の和が前記平均輝度値に達した階調値を前記ヒストグラムの輝度伸張最小階調とし、この輝度伸張最小階調値から最大階調値までを第2輝度伸張範囲として算出する第2の伸張範囲算出手段と、
    前記第1の伸張範囲算出手段が算出した前記第1輝度伸張範囲若しくは前記第2の伸張範囲算出手段が算出した前記第2輝度伸張範囲において線形変換を実施し、入力輝度に対する輝度伸張画像を作成する輝度伸張画像作成手段と、
    を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記輝度伸張判定手段は、前記低階調部分の輝度値和および前記高階調部分の輝度値和を算出する際に、前記ヒストグラムの前記最小階調値を含む一部の階調および前記ヒストグラムの前記最大階調値を含む一部の階調を除外することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 線形変換により輝度伸張処理を行う画像処理装置に、
    前記輝度伸張処理の対象となる入力画像の注目エリアにおける平均輝度を算出する平均輝度算出機能と、
    前記入力画像の前記注目エリアにおける階調のヒストグラムを作成するヒストグラム作成機能と、
    前記ヒストグラム作成機能により作成された前記ヒストグラムを低階調部分と高階調部分と中間階調部分とに分け、前記低階調部分の輝度値和と前記高階調部分の輝度値和を算出するとともに、前記低階調部分の輝度値の和と前記高階調部分の輝度値の和を比較し、輝度値の和が大きい方を輝度伸張する階調部分判定する輝度伸張判定機能と、
    前記輝度伸張判定機能によって前記低階調部分の輝度値の和が前記高階調部分の輝度値の和より大きいと判定したとき、前記ヒストグラム最大階調側から最小階調値側に向けて階調を単位に順次輝度値の和を算出し、当該輝度値の和が前記平均輝度値に達した階調値を前記ヒストグラムの輝度伸張最大階調とし、この輝度伸張最大階調値から前記最小階調値までを第1輝度伸張範囲として算出する第1の伸張範囲算出機能と、
    前記輝度伸張判定機能によって前記高階調部分の輝度値の和が前記低階調部分の輝度値の和より大きいと判定したとき、前記ヒストグラム最小階調側から最大階調側に向けて階調を単位に順次輝度値の和を算出し、当該輝度値の和が前記平均輝度値に達した階調値を前記ヒストグラム輝度伸張最小階調とし、この輝度伸張最小階調値から前記最大階調値までを第2輝度伸張範囲として算出する第2の伸張範囲算出機能と、
    前記第1の伸張範囲算出機能が算出した前記第1輝度伸張範囲若しくは前記第2の伸張範囲算出機能が算出した前記第2輝度伸張範囲において線形変換を実施し、入力輝度に対する輝度伸張画像を作成する輝度伸張画像作成機能と、
    を実現させるための画像処理プログラム。
  4. 前記輝度伸張判定機能は、前記低階調部分の輝度値和および前記高階調部分の輝度値和を算出する際に、前記ヒストグラムの前記最小階調値を含む一部の階調および前記ヒストグラムの前記最大階調値を含む一部の階調を除外することを特徴とする請求項3に記載の画像処理プログラム。
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