JP4290267B2 - 電波遮蔽装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にデジタル信号で情報がやりとりされる構造物、施設などに用いて好適な電波遮蔽装置関するするものである。
【0002】
【従来の技術】
通信機器の発展に伴い、ISDN,LANを初めとして高速での信号のやりとりが盛んに行われている。例えば、これらの機器を使用あるいは研究する施設などでは、内部で発せられる電波が外方へ漏洩したり、あるいは外方から余分な電波が侵入して誤作動が生じないように、電波の侵入・漏洩を積極的に遮断するシールドルームが設けられている。このようなシールドルームでは、遮蔽すべき電波の周波数領域が予め定められている。
【0003】
ところで、このようなシールドルームであっても、信号のやりとりのためケーブルなどで外部と連絡されると、このケーブルあるいはケーブルが通る開口を介して不必要な電波を取り入れてしまう虞がある。そのため、このようなシールドルームでは、壁面などに電波遮蔽装置が設置されている。図2は、シールドルーム1に設置された従来の電波遮蔽装置2を示したもので、図3はこの電波遮蔽装置2を拡大して示したものである。
【0004】
この電波遮蔽装置2は、一般にラインフィルターと称されるもので、信号線の途中に介在されることにより、信号線に乗じてシールドルーム1内に不必要な電波が入り込むのを防止することができる。このような電波遮蔽装置2は全体が金属板で形成された箱状のケーシング4と、このケーシング4内に収容された図示しないコンデンサー、コイルなどの電子部品により構成されている。
【0005】
そして、電波遮蔽装置2をシールドルーム1の壁面3に取り付けるには、先ず壁面3に下孔5を形成し、この下孔5内にシールドルーム内方から導いたメタルケーブル6の先端側を挿通して、電波遮蔽装置2の適宜な端子に接続するとともに、金属ケーシング4の下面側で他方のメタルケーブル7を接続している。
このような電波遮蔽装置2をシールドルーム1に取り付けるには、下孔5の周囲を金属ケーシング4で完全に覆うとともに、金属ケーシング4の外面に設けられた取付フランジ8と壁面3との間にねじ9を挿通することにより、壁面3との間に隙間が生じないように緊密に取付られている。
【0006】
このような電波遮蔽装置2によれば、通信線などの弱電信号をシールドルーム1内に引き込む場合に、信号線に乗じて余分な電波が入り込もうとしても、その余分な電波が入り込む前に減衰させることができる。
一方、図4に示したように、光ファイバーケーブル10を使用した通信システムも知られている。ここに、光ファイバーケーブル10は、シールドルーム1内外の電子機器間を光信号で連絡するもので、光ファイバーケーブル10は、壁面3に貫通された金属パイプ11内に挿入されている。このような通信システムによれば、光ファイバーケーブル10の上に電気信号が乗じることはないので、信号線による電波の侵入あるいは漏洩が生じることはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した電波遮蔽装置2では、少なくとも使用する信号の周波数帯域までは減衰することができない。仮に、使用する周波数帯を減衰してしまうと、情報のやりとりに問題が生じてしまうことになる。
このことは、換言すれば、電波遮蔽装置2では、シールドルーム1内で使用する信号と略同一の周波数帯の妨害電波は取り入れられてしまうことを意味している。
【0008】
一方、光ファイバーケーブル10を用いた通信システムでは、シールドルーム1内外の機器を接続する光ファイバー10がコスト高の要因になるとともに、ケーブル10を引き回すことが困難で、作業性が著しく損なわれるという問題も有している。
本発明はこのような実状に鑑み、不必要な電波の侵入あるいは漏洩を効果的に防止することができ、かつ、必要な信号のみを伝送することができ、さらには取扱いや取付作業性も良好で、安価に実施することができる電波遮蔽装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
係る目的を達成するための本発明による電波遮蔽装置は、シールドルームの壁面に取付られ、外部電波の侵入を遮蔽する金属ケーシング内の空間を、金属製の仕切板により第1の部屋と第2の部屋とに画成するとともに、この仕切板の途中に導波管を貫通して取付し、さらに前記第1の部屋内および第2の部屋内にそれぞれ光電変換器を収容し、これら光電変換器間の情報の伝送手段を前記導波管内を通過させるようにしたことを特徴としている。
【0011】
このような本発明によれば、仮に大気中を飛び交う電波が侵入してきても、その電波を導波管で遮断することができる。また、この導波管により、シールドルームからの電波の漏洩も防止することができる。また、情報は、光電変換器間を連絡する光ファイバーケーブルなどの伝送手段で送られるので、例え、外方からメタルケーブルを伝って余分な電波が乗ぜられてきても、伝送する信号がデジタル信号であれば、光電変換器で光信号に変換されるときに、余分な電波はカットされ、光信号に変換されてからは電波が乗じることはない。
【0012】
また、前記伝送手段は赤外線を用いても良い。このような構成によれば、光電変換器間では伝送ケーブルを無くすことができる
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施例に係る電波遮蔽装置とこの遮蔽装置を使用した通信システムを示したものである。
この電波遮蔽装置40は、金属板で形成された箱状の金属ケーシング12と、このケーシング12内を第1の部屋13と第2の部屋14とに画成する金属製の仕切板15とを備えており、仕切板15の略中央には、導波管として金属製のパイプ16が貫通して取付られている。そして、第1の部屋13内には光電変換器17が、第2の部屋14内には光電変換器18がそれぞれ収容され、光電変換器17,18間は、光ファイバーケーブル19で接続されている。
【0015】
ここで、光電変換器17,18は、例えば、光トランシーバであり、信号はデジタル信号でやりとりされている。
一方、シールドルーム20内の電子機器と光電変換器17との間はメタルケーブル21で接続され、光電変換器18と図外の電子機器との間はメタルケーブル22で接続されている。したがって、この実施例では、シールドルーム20内の電子機器から発せられた電気信号は、光電変換器17で光信号に変換され、光電変換器18で再び電気信号に変換された後、図外の電子機器へ供給されている。
【0016】
ところで、本実施例では、光ファイバーケーブル19は、仕切板15に貫通して取付られた金属製のパイプ16内に挿通されている。
したがって、本実施例では、大気中を飛び交っている電波が仕切板15に形成された開口部25すなわちパイプの開口から入り込もうとしても、このパイプが導波管としての作用を行うので、その電波を減衰させることができる。この場合、パイプ16の長さは、断面積の直径に対して3倍以上の長さを有していることが好ましく、これにより、効果的に減衰できることが知られている。
【0017】
このような電波遮蔽装置40は、通常、シールドルーム20を構成している壁面23の外側に設置されるが、壁面23の内側に設置しても同様の作用効果を奏することができる。
また、金属ケーシング12を壁面23に取り付けるには、ケーシングの外面に取付フランジ33などを設けて、この取付フランジ33にねじ34を挿通し、これらのねじ34で壁面23に固定しても良い。この場合、壁面23との間に隙間が生じないように緊密に固定する必要がある。また、これに加えてメタルケーブル21が挿通される壁面23の下孔30に、金属ケーシング12から延出した短管26を挿入し、この短管に設けたねじ山に、シールドルーム20側からナット31で固定しても良い。
【0018】
このように、本実施例によれば、シールドルーム20内外の電子機器間における信号のやりとりは、電気から光に、さらに光から電気に変換して出力するので、途中に介在される光ファイバーケーブル19による伝送手段により、余分な電波を乗せることなく出力することができる。また、光ファイバーケーブル19の通るパイプ16の開口25から大気中を飛び交う電波がシールドルーム20内に侵入する虞があっても、その電波を金属パイプ16で減衰させることができる。
【0019】
さらに、使用する光ファイバーケーブル19の長さは短くて良い。また、このような電波遮蔽装置40が使用され通信システムによれば、余分な信号の影響を受けずに適正な信号のみを送信できるとともに、シールドルーム内に余分な信号を取り入れてしまうこともない。また、来の電波遮蔽装置では、シールドルームの減衰帯域との兼ね合いで遮蔽できない周波数帯の信号でもシールドルーム内に取り込むことができる。
【0020】
以上、本発明の一実施例を説明したが本発明は上記実施例に限定されず、種々の改変が可能である。例えば、上記実施例では、信号の伝送手段として光ファイバーケーブル19を使用しているが、この伝送手段は光ファイバーケーブルに限定されず、光無線と称される赤外線によって伝送することもできる。この場合には、ケーブルが不要である。また、赤外線の通り道をパイプ16内とすればよく、これにより、大気中の電波を遮蔽することができる。
【0021】
また、仕切板15に貫通して取付られる導波管は金属パイプ16に限定されず、断面方形の導波管であっても良い。また、方形の導波管の長さLは、その断面の最大寸法に対し、少なくとも三倍以上の長さがあれば、減衰度が良いことが知られている。
このように、導波管の形状は方形または他の形状を用いることもできる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電波遮蔽装置によれば、空気中を伝わって外部から種々の妨害電波が侵入しようとしても、導波管で遮蔽することができる。また、メタルケーブルを介して余分な電波が外部から乗せられてきても、その電波を光信号に変換する際に遮断することができる。したがって、シールドルーム内に誤作動を生じさせるような信号が入り込むことはない。また逆に、シールドルームから情報を含んだ電波などが漏洩することもない。また、光ファイバーケーブルを伝送手段とする場合はごく短い長さ用いれば良いので、安価に作成することができる。さらに、光ファイバーケーブルの末端が外部に露出することはないので、取り扱いも便利である。また、赤外線を伝送手段として用いれば、ケーブルが不要となるのでコンパクトになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例による電波遮蔽装置の断面図である。
【図2】図2はシールドルームに設置された従来の電波遮蔽装置の斜視図である。
【図3】図3は図2に示した従来の電波遮蔽装置の概略断面図である。
【図4】図4は従来の他の通信システムを示す概略断面図である。
【符号の説明】
11 電波遮蔽装置
12 金属ケーシング
13 第1の部屋
14 第2の部屋
15 仕切板
16 パイプ
17,18 光電変換器
19 光ファイバーケーブル
20 シールドルーム
21,22 メタルケーブル

Claims (3)

  1. シールドルームの壁面に取付られ、外部電波の侵入を遮蔽する金属ケーシング内の空間を、金属製の仕切板により第1の部屋と第2の部屋とに画成するとともに、この仕切板の途中に導波管を貫通して取付し、さらに前記第1の部屋内および第2の部屋内にそれぞれ光電変換器を収容し、これら光電変換器間の情報の伝送手段を前記導波管内を通過させるようにしたことを特徴とする電波遮蔽装置。
  2. 前記伝送手段は光ファイバーケーブルであることを特徴とする請求項1に記載の電波遮蔽装置。
  3. 前記伝送手段は赤外線であることを特徴とする請求項1に記載の電波遮蔽装置。
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