JP4283622B2 - 電波修正時計 - Google Patents

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Description

本発明は、電波修正時計に関する。
現在、日本国内において、独立行政法人通信総合研究所の管轄下で、時刻コードを含んだ長波標準電波が送信されている。この信号は、1分間を1フレームとして、年(西暦の下二桁)、通算日(1月1日からの累積日数)、曜日、時、分などの時刻データが、バイナリーコードとして直列に送出されている。より具体的には、1ビットを1Hzの矩形パルスとし、“1”、“0”はそれぞれパルス幅を500ms、800msとすることにより表し、各時刻データをバイナリーコードで表している。さらに、1フーレムのデータの開始を識別するマーカM、および各データ群の開始を識別するポジションマーカP0〜P5をパルス幅200msとしている。また、搬送波としては、40KHzおよび60KHzの長波が用いられている。
この長波標準電波を受信して時刻修正などを行う時計では、毎日一定の時刻から一定時間だけ受信回路に電源を供給して、この時刻情報を含む長波標準電波を受信し、正確に受信が行えた際に時刻修正を行っている。
しかし、長波標準電波が受信しづらい場所やノイズの影響により、必ずしも一括して全ての時刻情報が受信できるとも限らない。そのため、受信データの正否を、年、月、日や時刻(時、分)といった時刻情報をブロック毎に判定し、成功したブロックを確定し、失敗したブロックのみ継続して受信し、正否を判定するものが提案されている(特許文献1)。
また、年、月、日や時刻(時、分)のブロックデータを2回受信して比較し、正否を判定するものが提案されている(特許文献2)。
さらに、時、分などの一部のブロックのデータがエラーでもエラーブロック以外の正常データを格納し、内部時計を歩進させ、次回の受信で得られたデータと一致したら修正するものも知られている(特許文献3)。
特開平11-304973号公報 特開2002-82186号公報 特開2002-131456号公報
しかしながら、引用文献1のように時刻情報毎に受信を成功したブロックを確定すると、初めに確定した時刻情報ブロックが必ずしも正しいとも限らず、間違った時刻修正を行いかねなかった。例えば、分データを使って説明する。分データは2進化10進法で表され、40分、20分、10分、8分、4分、2分、1分を意味するバイナリーコードの合算で時刻情報の「分」を表している。後の説明を簡略化するため、以降の説明の中では、この2進化10進法で表されたバイナリーコードを「BCD」として表記することとする。
この受信した分のBCDが確かなものかどうかを判定するためのデータとして、分パリティビットが用意されている。この分パリティビットは、分データ中、“1”のビットの数とパリティビットを加算すると、偶数となるように送られてくる。
32分を表す正常な分のBCDとパリティは、次のようになる。
正常)40分=“0”、20分=“1”、10分=“1”、8分=“0”、4分=“0”、2分=“1”、1分=“0”、パリティ=“1”
これがノイズや受信環境などの要因により、次のようなビットの重みづけの誤判定が起きた場合には、正しくは32分なのに31分として受信してしまうことになる。
異常)40分=“0”、20分=“1”、10分=“1”、8分=“0”、4分=“0”、2分=“0”、1分=“1”、パリティ=“1”
この場合は、分データとして有り得る範囲内の値であり、分パリティによる判定やビットパターンによるイレギュラーな組合せでも正常な受信データと判断し、時刻の修正と共に計時してしまうこととなる。
この間違った時刻は、新たに正常な受信が行なわれるまで修正されない。
年、月、日や時刻(時、分)のブロックデータを2回受信して比較し、正否を判定するもの(特許文献2)は、前記方法のように複雑化することはない。しかし、一つの仮時刻は複数周期をかけてブロック単位で得られるが、一度得たブロックデータは上書きされることがない。
時、分などの一部のブロックのデータがエラーでもエラーブロック以外の正常データを格納し、内部時計を歩進させ、次回の受信で得られたデータと一致したら修正するもの(特許文献3)は、1回目の受信でパリティチェックOKであったが時刻が正しくなかった場合は、次回に正しい受信がされても歩進結果と一致しなくなり、修正されない。
これらいずれの従来例も、間違った時刻は、新たに正常な受信が行なわれるまで修正されない。
本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みてなされたものであって、全ての時刻情報を正確に受信することができる電波修正時計を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために本発明は、時刻情報を計時する時計手段と、標準電波を受信する受信手段と、該受信手段から得られる時刻信号から時刻情報を判定する時刻情報判定手段と、該時刻情報判定手段によって得られた時刻情報で該計時手段を修正する手段を有する電波修正時計であって、時刻信号から時刻情報を抽出するコード抽出手段と、該コード抽出手段で抽出された時刻情報から時刻情報毎に正常か否かを判定するブロック判定手段と、該ブロック判定手段で正常と判定された時刻情報を逐次収集する時刻情報収集手段と、該時刻情報収集手段で集められた時刻情報の整合を判定する時刻情報判定手段と、該時刻情報判定手段で正常と判定されたブロック毎の時刻情報を一時的に保存する一時記憶手段と、時刻情報判定手段で全ての時刻情報が揃わないと判定したときに一時記憶手段に保存されているブロック毎の時刻情報を時刻情報収集手段へ補間する時刻情報補間手段とを備え、前記時刻情報判定手段は、正常な時刻情報が全て揃ったときに標準電波による時刻情報を受信したと判定することに特徴を有する。
請求項2に記載の発明は、時刻情報を計時する時計手段と、標準電波を受信する受信手段と、該受信手段から得られる時刻信号から時刻情報を判定する時刻情報判定手段と、該時刻情報判定手段によって得られた時刻情報で該計時手段を修正する手段を有する電波修正時計であって、時刻信号から時刻情報を抽出するコード抽出手段と、該コード抽出手段で抽出された時刻情報から時刻情報毎に正常か否かを判定するブロック判定手段と、該ブロック判定手段で正常と判定されたブロック毎の時刻情報を一時的に保存する一時記憶手段と、該ブロック判定手段で正常と判定された時刻情報を逐次収集する時刻情報収集手段と、該時刻情報収集手段で集められた時刻情報の整合を判定する時刻情報判定手段と、時刻情報判定手段で全ての時刻情報が揃わないと判定したときに一時記憶手段に保存されているブロック毎の時刻情報を時刻情報収集手段へ補間する時刻情報補間手段とを備え、前記時刻情報判定手段は、正常な時刻情報が全て揃ったときに標準電波による時刻情報を受信したと判定することに特徴を有する。
前記コード抽出手段で抽出される時刻情報は、例えば、分パリティを含む分、時パリティを含む時、積算日、年、曜日であり、ブロック判定手段は、前記分パリティを含む分、時パリティを含む時、積算日、年、曜日の時刻情報毎に正常か否かを判定する。
前記コード抽出手段で抽出される時刻情報は、分パリティを含む分、時パリティだけでもよく、この場合ブロック判定手段は、前記分パリティを含む分、時パリティを含む時、積算日、年、曜日の時刻情報毎に正常か否かを判定する。
本発明において前記時刻情報判定手段は、実際の時間軸に即して複数回、標準電波による時刻情報を受信したと判定したときに、最後に判定した時刻情報に基づいて前記計時手段を修正する構成としてもよい。
本発明によれば、ノイズが多い所や標準電波を受信しにくい環境でも、時刻情報の受信判定が可能となり、標準電波による時刻修正が容易に実現できる。
また、時刻情報の重みづけを間違えて受信するようなノイズの多い環境でも、最新の時刻情報で逐次校正ができるため、正しい時刻修正が可能となる。
本発明の電波修正時計について、図を参照して説明する。まず、図1のブロック図に基づいて、電波修正時計の主要構成の実施形態について説明する。
受信管理部105は、予め設定された受信時刻になるか、修正スイッチSWの押下を検出したときに、長波標準電波の受信開始および終了を制御する。
長波標準電波は、アンテナ101により受信する。受信回路102は、アンテナ101で受信した長波標準電波を増幅した後、1分間を1フレームとし、1ビットを1Hzの矩形パルスとする時刻信号を検波する。
コード抽出部103は、受信回路102で検波された1Hzの矩形パルスのパルス幅を検出し、バイナリーコードやポジションマーカーなどの時刻コードを抽出する。
ブロック判定部104は、コード抽出部103で抽出された時刻コードから、1フレームの始まりを検出したのちに、バイナリーコードから長波標準電波で規定されているタイムコード情報のフォーマットに基づいた時や分などの時刻情報への変換や、時刻情報の判定タイミング、計時手段110に対し修正するタイミングを出力する。
時刻情報収集部106は、ブロック判定部104から出力された時刻情報を、時刻情報毎に管理・収集を行い、逐次最新の情報を保存する。
時刻情報判定部108は、時刻情報収集部106で収集された時刻情報の値の正否判定、分や時などはパリティビットによる誤り検出、必要な時刻情報の待ち合わせなどを行い、計時手段110の修正や受信が成功したことを受信管理部105に知らせる。尚、必要な時刻情報が揃わなかった場合は、時刻情報の一時保存、ならびに、その補間を指示する。
一時記憶部107は、時刻情報判定部108で正常と判定された時刻情報が保存される。
時刻情報補間部109は、一時記憶部107に保存されている時刻情報の歩進演算、時刻情報収集部106の収集形態に合わせた変換と補間を行う。
計時手段110は、水晶振動子などを用いた発振器と、発振器で発振した周期から1秒の周期を生成する分周器と、分周器で発生する1秒信号を秒・分・時・日・月・年・曜日を計時する計時カウンタと、計時カウンタの内容をLCDなどに表示する表示部からなる。
次に、図3のフローチャートを参照して、本発明の受信方法について具体的に説明する。このフローチャートは、この電波修正時計に有効な電池(図示せず)が装填されている間、繰り返し実行される。
受信管理部105は、受信時刻になるか修正スイッチSWの押下を検出するまで受信開始待ちの状態で待機する(S301)。
受信時刻または修正スイッチSWの押下のいずれかを検出すると、時刻情報を初期化し(S302)、長波標準電波の受信を開始する(S303)。ここで、受信時刻とは、予め設定され、受信管理部105に記憶されている時刻である。例えば、午前2時、午前5時といった、1日に1個または複数個設定した時刻、または、午前0時を基準にして所定時間毎、例えば3時間毎の時刻である。
時刻情報の初期化(S302)は、時刻情報収集部106と一時記憶部107を、時刻情報として成立しないコード、つまり、初期化コードで初期化する。初期化の方法には、時刻情報がセット済みであることを示すフラグを用意し、そのフラグをクリアする方法を用いてもよい。
受信を開始(S303)すると受信回路102は、アンテナ101で受けた標準電波信号を増幅したのち、1分間を1フレーム、1ビットを1Hzなる矩形パルスを検波し、コード抽出部103へ出力する。
受信回路102で検波された1Hzの矩形パルスから、コード抽出部103でパルス幅を検出し、パルス幅が500ms±100ms(400ms〜600ms)なら2進数の“1”、800ms±100ms(700ms〜900ms)なら2進数の“0”のバイナリーコード、および、200ms±100ms(100ms〜300ms)ならポジションマーカー“P”と判定する時刻コードを抽出する(S304)。いずれのパルス幅に該当しない信号や1Hzの矩形パルスでない信号は、標準電波信号がノイズや突発的な妨害波などの影響により受信信号が乱れているとみなし、コード抽出エラーとする。また、前記のような各基準値に対し判定範囲を設ける方法以外に、単純に各基準値の境目をもうけて判定する方法にしてもよい。
コード抽出部103からバイナリーコードやポジションマーカーなどの時刻コードがブロック判定部104に入力されると、連続した2つのポジションマーカーによるフレーム開始タイミングを検出した後、長波標準電波で規定されているタイムコード情報のフォーマットに応じて、連続するバイナリーコードから、分や時・通算日・年・曜日なるBCDや時・分パリティや予備フラグといった時刻情報への変換と、時刻情報毎に正常であるか否かを判定するブロック判定を開始する(S305)。
ステップS305のブロック判定を具体的に説明する。タイムコード情報のフォーマットに応じてフレームの開始位置より1パルス目から8パルス目までに分の時刻情報があり、そのバイナリーコードを抽出して分のBCDが生成される。例えば、1パルス目から“0”、“1”、“1”、“0”、“0”、“0”、“0”、“1”があり、この中の4パルス目の“0”は固定パルスであるため破棄すると、“0”、“1”、“1”、“0”、“0”、“0”、“1”となり、これをBCDに変換すると31となる。
同様に、他の時や通算日・年・曜日といった時刻情報もBCDへ変換する。もし、時刻情報として判定されるバイナリーコードがビット落ちしたりBCDとして成立しないビットパターン、例えば、分の時刻情報が“0”、“1”、“1”、“0”、“1”、“0”、“1”、“0”で3Aという値になったりすると、その時刻情報ブロックは異常であると判定して(S306;NO)破棄される。こうして正常と判定された時刻情報は、時刻情報収集部106に出力される(S306;YES、S307)。
また、54パルス目のうるう秒情報の最後ビットを取得・判定・保存すると、1フレーム分の時刻情報の受信を終了したとし(S308;YES)、ブロック判定部104は時刻情報判定部108へ時刻情報の判定要求を出力する。また、2回目以降に検出した1フレームの始まりは、後述説明する計時手段110の修正するタイミングとして使用される。
ブロック判定部104で仮に正常と判定された時刻情報は、時刻情報収集部106の時刻情報毎に用意されたメモリ106a〜106jに収集(書き込み)される(S306;YES、S307)。時刻情報毎の収集(S307)とは、分なら分メモリ106a、時なら時メモリ106cという具合に、通算日上位2桁は通算日メモリ106e、通算日下位1桁が通算日メモリ106f、年は年メモリ106g、曜日は曜日メモリ106h、うるう秒と予備フラグは予備メモリ106j、分パリティと時パリティはそれぞれパリティメモリ106bと106dに保存することである。こうして収集した時刻情報は、先の時刻情報の初期化(S302)によって設定された初期化コードなのか、BCDなのかで収集の有無を判定でき、また、同種の時刻情報が入力されても、逐次新しい時刻情報に更新(上書き)することが可能となっている。
1フレーム分の受信が終了すると(S308;YES)、ブロック判定部104からの時刻情報判定要求が時刻情報判定部108に入力され、時刻情報判定部108が時刻情報の判定を実行する(S309)。時刻情報の判定では、時刻情報収集部106で収集された時刻情報を参照し、各々の時刻情報として成立する値であるかの判定を行っている。
各々の判定は、分なら分メモリ106aのBCDとパリティ106bによるビットの誤り検出ならびに00〜59の範囲チェック、時は時メモリ106aのBCDとパリティ106bによるビットの誤り検出ならびに00〜23の範囲チェック、年は年メモリ106gのBCDが00〜99の範囲チェック、曜日は曜日メモリ106hのBCDが0〜6の範囲チェックを行う。通算日に関しては、まず、上位2桁の通算日メモリ106eのBCDと下位1桁の通算日メモリ106fのBCDを個別に00〜36および0〜9の範囲チェックを行ってから、上位2桁と下位1桁を合算し3桁のBCDにして1〜366の範囲チェックを行う。尚、通算日は上位2桁と下位1桁を別々に範囲チェックしなくても、合算した3桁のBCDで前記と同様に1〜366の範囲チェックにしてもよい。また通算日の合算値は、さらに、受信した年の時刻情報が平年なら365以内であるかの判定も行う。
時刻情報の判定の結果、時刻情報が全て揃って正常と判定された場合は(S309;OK)、1分の歩進をしたうえで、年及び通算日の合算値から求めた月・日ならびに年・曜日・時・分・秒(00秒)の時刻情報で計時手段110を修正(S310)し、ブロック判定部104から出力されるフレームの開始タイミングで秒の計時カウンタを00秒にリセットすることで、長波標準電波の時刻に修正される。
受信データ例)年=03、通算日上位2桁=20、通算日下位1桁=5、曜日=4、時=10、分=31
修正データ例)年=03、月=7、日=24、曜日=4 (木)、時=10、分=31、秒=00 (初期値)
尚、計時手段110の修正方法は、計時カウンタの更新を停止後、時刻情報を設定し、フレームの開始タイミングで計時カウンタの更新動作を再開するように構成してもよい。また、曜日の時刻情報は、年及び月・日から求めることが可能なため、時刻情報の収集や判定要因から外してもよい。
時刻修正した後は、受信を完了したことが受信管理部105に通知され、その通知を受けた受信管理部105は、受信回路102の受信動作を停止させて標準電波の受信を終了し、受信時刻待ち(S301)に戻る。
一方、全ての時刻情報が正常に揃わなかった場合は(S309;NG)、一時記憶部107へ正常と判定した時刻情報のみの一時保存(S311)を行う。例えば、分と年・通算日上位2桁・曜日・予備ビットは正常に受信したが、時は12パルス目から18パルス目のバイナリーコードの内必要なビットである15パルス目がコード抽出部103でビット落ちしてしまい不成立、通算日下位1桁はビットパターンが“1”、“1”、“0”、“1”となりBCDとならないため不成立となり、全ての時刻情報が揃わなかった場合を考える。この場合、分の時刻情報は分メモリ107aに保存、通算日上位2桁は通算日メモリ107eに保存、年は年メモリ107gに保存、曜日は曜日メモリ107hに保存、予備ビットは107jに保存する。
一時記憶部107へ時刻情報の一時保存(S311)が行なわれると、時刻情報補間部109は一時記憶部107の時刻情報の歩進(S312)を実行する。具体的には、次のフレームを受信する場合は、1フレームが1分で時刻情報が構成されているため、分に1加算する。もし、分を加算した結果の値が60となった場合は、分の桁上がりが生じ、分を00にし時を1加算する。同様に、時、通算日と曜日、年の順で桁上がり判定を行い、必要な処理を実行する。ここで、未受信だった時や通算日下位1桁の時刻情報などは、各機能処理部の初期化(S302)で設定した初期化コードのままであるため、値を00に置き換えて歩進を実行する。尚、各機能処理部の初期化(S302)による初期値をあらかじめ00としておくことで、値の置き換え処理を省略するようにしてもよい。
時刻情報の歩進(S312)が実行されると、歩進した時刻情報から時と分のパリティビットを生成する(S313)。具体的に、分の時刻情報について説明する。分が前記の歩進によって32となり、この値をバイナリーコードに変換すると、“0”、“1”、“1”、“0”、“0”、“0”、“1”、“0”となり、“1”の数は3個であるため和が偶数となる分パリティは“1”となる。ここで生成したパリティビットは、次フレームの受信時に、パリティビットだけ受信エラーとなっても、時および分のBCDコードと生成したパリティビットによって仮のビット誤り検出が可能となる。もし、通算日を上位2桁と下位1桁の合算値で保存している場合は、合算値から上位2桁と下位1桁に分離してもよい。
パリティビットの生成(S313)が終了すると、生成したパリティビットと共に、一時記憶部107から時刻情報収集部106へ時刻情報の補間(S314)を行う。具体的に、分は一時記憶部107の分メモリ107aの32と前記で生成されたパリティビット“1”が時刻情報収集部106の分メモリ106aと分パリティ106bのそれぞれに保存され、時は未受信であるため時刻情報収集部106の時メモリ106cへは初期化コード、時パリティ106dへは仮に“0”が保存され、通算日上位2桁は一時記憶部107の通算日メモリ107eの20が時刻情報収集部107の通算日メモリ106eに保存され、通算日下位1桁はビットパターンが不成立であったため時刻情報収集部106の通算日メモリ106fへは初期化コードが保存され、年は一時記憶部107の年メモリ107gの03が時刻情報収集部106の年メモリ106gに保存され、曜日は一時記憶部107の曜日メモリ107hの4が時刻情報収集部106の分メモリ106hに保存され、予備ビットは一時記憶部107の予備メモリ107jから時刻情報収集部106の分メモリ106jに保存され、全ての時刻情報が時刻情報収集部107に補間される。
時刻情報の補間(S314)が実行されると、コード抽出(S304)に戻り、ブロック判定(S305)ならび時刻情報の収集(S307)、時刻情報の判定(S309)が実行され、新たなフレームの時刻情報の受信処理が継続される。
ここで、具体的に、新たなフレームの時刻情報を受信した結果、分・時・通算日下位1桁・年・予備ビットのブロック判定が成功し、通算日上位2桁・曜日の受信に失敗した場合で説明する。この場合は、新しく受信に成功した分の時刻情報は分メモリ106aに上書き保存が実行され、同様に、時は時メモリ106cに保存され、通算日下位1桁は通算日メモリ106fに保存され、年は年メモリ106gに上書き保存され、予備ビットは予備メモリ106jに保存される。
次に、時刻情報の判定(S309)では、時刻情報収集部106に収集された時刻情報の判定が実行される。その内容は、今回収集した分、時、通算日下位1桁、年、予備ビットの時刻情報と1つ前のフレームで収集されていた通算日上位2桁と曜日の時刻情報をもとに正否判定が実行される。具体的には、最新の分=32、時=10、通算日下位1桁=5、年=03と、補間されていた通算日上位2桁=20、曜日=4を合わせた、分=32、時=10、通算日上位2桁=20、通算日下位1桁=5、年=03、曜日=4が判定対象となる。
この時刻情報が正常と判定されると(S309;OK)、その時刻情報を年=03、月=7、日=24、曜日=4 (木)、時=10、分=32、秒=00 (初期値)に変換し、計時手段110を修正する(S310)。
こうして、1フレームの受信で全ての時刻情報が揃わなくても、継続して全てのフレームが揃うまでコード抽出(S304)〜時刻情報判定(S309)の処理と一時保存(S311)〜時刻情報の補間処理(S314)を繰り返すことで、全ての時刻フレームについて正確な受信ができる。
尚、受信開始後に一定時間(例えば20分)を経過しても、受信が成功しない場合は、これ以上の長波標準電波の受信が困難とみなし、時間管理部105は強制的に受信を終了するように構成し、電波修正時計の消費電力を抑えるように構成してもよい。
このように本発明の実施形態によれば、最初に受信に成功したと思われた分の時刻情報が間違いであっても、時刻情報収集部106の分メモリ106aが新規に受信した分の時刻情報で上書して時刻情報判定(S309)を実行するため、正確な長波電波受信の受信が可能となる。
次に、本発明の電波修正時計の実施形態2を説明する。まず、電波修正時計の主要構成部材をブロックで示した図2を参照して、電波修正時計の構成を説明する。
受信管理部205は、受信時刻になるかSWの押下を検出し、長波標準電波の受信開始および終了を制御する。
アンテナ201は、先に述べた長波標準電波を受信するためのものである。受信回路202は、アンテナ201で受信した長波標準電波を増幅したのち、1分間を1フレームとし1ビットを1Hzの矩形パルスとする時刻信号を検波する。
コード抽出部203は、受信回路2で検波された1Hzの矩形パルスのパルス幅を検出し、バイナリーコードやポジションマーカーなどの時刻コードを抽出する。
ブロック判定部204は、コード抽出部203で抽出された時刻コードから、1フレームの始まりを検出したのちに、バイナリーコードから長波標準電波で規定されているタイムコード情報のフォーマットに基づいた時と分などの時刻情報への変換や、正常か否かの判定、不正コードの破棄、時刻情報の判定タイミング、計時手段210に対し修正するタイミングを出力する。
時刻情報収集部206と一時記憶部207は、ブロック判定部204から正常と判定され、出力された時刻情報を、時刻情報毎に管理・収集を行い逐次最新の情報を保存する。ブロック判定部204から出力された時刻情報を時刻情報収集部206と共に一時記憶部207に保存する点が実施例1と相違する。時刻情報判定部208は、時刻情報収集部206に必要な時刻情報が全て揃まで待機し、揃った場合には、計時手段210の修正や受信が成功したことを受信管理部205に知らせる。尚、必要な時刻情報が揃わなかった場合は、時刻情報の補間を指示する。時刻情報補間部209は、一時記憶部207に保存されている時刻情報の歩進演算を、時刻情報収集部206の収集形態に合わせた変換と補間を行う。計時手段210は、水晶振動子などを用いた発振器と、発振器で発振した周期から1秒の周期を生成する分周器と、分周器で発生する1秒信号を秒・分・時・日・月・年・曜日を計時する計時カウンタ、計時カウンタの内容をLCDなどに表示する表示部からなる。
次に、図4のフローチャートを参照して、本発明の第2の実施形態の受信方法について具体的に説明する。このフローチャートは、この電波修正時計に有効な電池(図示せず)が装填されている間、繰り返し実行される。
受信管理部205は、受信時刻になるかSWの押下を検出するまで受信開始待ちの状態で待機する(S401)。どちらかが検出されると、時刻情報の初期化(S402)および受信を開始する(S403)。ここで、受信時刻とは、あらかじめ設定され受信管理部205に記憶されている時刻である。例えば、午前2時、午前5時といった、1日に1個または複数個設定した時刻、または、午前0時を基準にして所定時間毎、例えば3時間毎の時刻である。
時刻情報の初期化(S402)では、時刻情報収集部206と一時記憶部207を、時刻情報として成立しないコード、つまり、初期化コードで初期化する。初期化の方法には、時刻情報がセット済みであることを示すフラグを用意し、そのフラグをクリアする方法を用いてもよい。
受信を開始する(S403)と受信回路202は、アンテナ201で受けた標準電波信号を増幅したのち、1分間を1フレーム、1ビットを1Hzなる矩形パルスを検波し、コード抽出部203へ出力する。
受信回路2で検波された1Hzの矩形パルスから、コード抽出部203でパルス幅を検出し、パルス幅が500ms±100ms(400ms〜600ms)なら2進数の“1”、800ms±100ms(700ms〜900ms)なら2進数の“0”としたバイナリーコード、および、200ms±100ms(100ms〜300ms)ならポジションマーカー“P”とした時刻コードを抽出する(S404)。いずれのパルス幅に該当しない信号や1Hzの矩形パルスでない信号は、標準電波信号がノイズや突発的な妨害波などの影響により受信信号が乱れているとみなし、コード抽出エラーとする。また、前記のような各基準値に対し判定範囲を設ける方法以外に、単純に各基準値の境目をもうけて判定する方法にしてもよい。
コード抽出部203からバイナリーコードやポジションマーカーなどの時刻コードがブロック判定部204に入力されると、連続した2つのポジションマーカーによるフレーム開始タイミングを検出した後、長波標準電波で規定されているタイムコード情報のフォーマットに応じて、連続するバイナリーコードから、分や時・通算日・年・曜日なるBCDや時・分パリティや予備フラグといった時刻情報への変換と、時刻情報毎のブロック判定(S405)とを開始する。
ブロック判定(S405)をより具体的に説明する。タイムコード情報のフォーマットに応じてフレームの開始位置より1パルス目から8パルス目までに分の時刻情報があり、そのバイナリーコードを抽出して分のBCDが生成される。例えば、1パルス目から“0”、“1”、“1”、“0”、“0”、“0”、“0”、“1”があり、この中の4パルス目の”0”は固定パルスであるため破棄すると、“0”、“1”、“1”、“0”、“0”、“0”、“1”となり、これをBCDに変換すると31となり、時刻情報収集部206の分メモリ206aに保存される。もし、時刻情報として判定されるバイナリーコードがビット落ちしたりBCDとして成立しないビットパターン、例えば、分の時刻情報が“0”、“1”、“1”、“0”、“1”、“0”、“1”、“0”で3Aという値になったりすると、その時刻情報ブロックは異常であると判定し、破棄する(S406;NO、S408)。
尚、一時記憶部207の分メモリ207aへの保存(S411)は、37パルス目の分パリティを受信して時刻情報収集部206のパリティ206bに保存してから、時刻情報収集部206の分メモリ206aのBCDとのビットの誤り検出と00〜59の範囲チェックをして、正常と判定されたときに実行される。
同様に、時の時刻情報もBCDに変換して時刻情報収集部206の時メモリ206cに保存し、その後、36パルス目に受信される時パリティを時刻情報収集部206のパリティ206cに保存して、時刻情報収集部206の時メモリ206cのBCDとのビットの誤り検出と00〜23の範囲チェックをして、正常と判定されたときに一時記憶部207の時メモリ207cに保存する。
その他、通算日上位2桁ではBCDに変換すると、00〜36の範囲チェックを行い、時刻情報収集部206の通算日メモリ206eと一時記憶部207の通算日メモリ207eの両方に保存する。同様に、通算日下位2桁もBCDに変換後に0〜9の範囲チェックまで判定してから時刻情報収集部206の通算日メモリ206fと一時記憶部207の通算日メモリ207fの両方へ保存され、年もBCDに変換後に00〜99の範囲チェックまで判定してから時刻情報収集部206の年メモリ206gと一時記憶部207の年メモリ207gの両方に保存され、曜日もBCDに変換後に0〜6の範囲チェックまで判定してから時刻情報収集部206の曜日メモリ206hと一時記憶部207の曜日メモリ207hの両方に保存される。
こうして収集した時刻情報は、先の時刻情報の初期化(S402)によって設定された初期化コードなのか、BCDなのかで収集結果の有無を判定でき、且つ、新しいフレームの時刻情報が受信される度に、逐次新しい時刻情報に更新することが可能となっている。また、54パルス目のうるう秒情報の最後ビットを取得・判定・保存すると、1フレーム分の時刻情報の受信を終了したとし(S408;YES)、ブロック判定部204から時刻情報判定部208へ時刻情報の判定要求が出力される。また、2回目以降に検出した1フレームの始まりは、後述説明する計時手段211の修正タイミングとして使用される。
1フレーム分の受信が終了し(S408;YES)、ブロック判定部204から時刻情報判定要求を入力した時刻情報判定部208は、時刻情報の判定を実行する(S409)。時刻情報の判定(S409)は、時刻情報収集部206に収集された通算日2桁206eと下位1桁206fを合算し3桁のBCDにして1〜366の範囲チェックを行い、さらに、年メモリ206gのBCDが平年なら365以内であるかの判定を行う。そして、時刻情報収集部206の時刻情報メモリ206a〜206jの全てに、正常な時刻情報が揃ったと判定したときに、1分の歩進をしたうえで、年及び通算日の合算値から求めた月・日ならびに年・曜日・時・分・秒(00秒)の時刻情報で計時手段210を修正し(S410)、ブロック判定部204から出力されるフレームの開始タイミングで秒の計時カウンタを00秒にリセットすることで、長波標準電波の時刻に修正される。
受信データ例)年=03、通算日上位2桁=20、通算日下位1桁=5、曜日=4、時=10、分=31
修正データ例)年=03、月=7、日=24、曜日=4 (木)、時=10、分=31、秒=00 (初期値)
尚、計時手段210の修正方法は、計時カウンタの更新を停止後、時刻情報を設定し、フレームの開始タイミングで計時カウンタの更新動作を再開するように構成してもよい。また、曜日の時刻情報は、年及び月・日から求めることが可能なため、時刻情報の収集や判定要因から外してもよい。
時刻修正した後は、受信を完了したことが受信管理部205に通知され、その通知を受けた受信管理部205は、受信回路202の受信動作を停止されて標準電波の受信を終了する。
一方、全ての時刻情報が正常に揃わなかった場合、例えば、分と年・通算日上位2桁・曜日・予備ビットは正常に受信したが、時は12パルス目から18パルス目のバイナリーコードの内必要なビットである15パルス目がコード抽出部203でビット落ちしてしまい不成立、通算日下位1桁はビットパターンが“1”、“1”、“0”、“1”となりBCDとならないため不成立であった場合を考える。
この場合、時刻情報補間部209は一時記憶部207の時刻情報の歩進(S412)を実行する。具体的には、次のフレームを受信する場合は、1フレームが1分で時刻情報が構成されているため、分に1加算する。もし、分を加算した結果の値が60となった場合は、分の桁上がりが生じ、分を00にし時を1加算する。同様に、時、通算日と曜日、年の順で桁上がり判定を行い必要な処理を実行する。ここで、未受信だった時や通算日下位1桁の時刻情報などは、各機能処理部の初期化(S402)で設定した初期化コードのままであるため、値を00に置き換えて歩進を実行する。尚、各機能処理部の初期化(S402)による初期値をあらかじめ00としておくことで、値の置き換え処理を省略するようにしてもよい。
時刻情報の歩進(S412)が実行されると、歩進した時刻情報から時と分のパリティビットを生成(S413)する。具体的に、分の時刻情報について説明する。分が前記の歩進によって32となり、この値をバイナリーコードへ変換すると“0”、“1”、“1”、“0”、“0”、“0”、“1”、“0”となり、“1”の数は3個であるため和が偶数となる分パリティは“1”となる。ここで生成したパリティビットは、次フレームの受信時に、パリティビットだけ受信エラーとなっても、時および分のBCDコードと生成したパリティビットによって仮のビット誤り検出が可能となる。もし、通算日を上位2桁と下位1桁の合算値で保存している場合は、合算値から上位2桁と下位1桁に分離してもよい。
パリティビットの生成(S413)が終了すると、生成したパリティビットと共に、一時記憶部207から時刻情報収集部206へ時刻情報の補間(S414)を行う。具体的に、分は一時記憶部207の分メモリ207aの32と前記で生成されたパリティビット“1”が時刻情報収集部206の分メモリ206aと分パリティ206bのそれぞれに保存され、時は未受信であるため時刻情報収集部206の時メモリ206cへは初期化コード、時パリティ206dへは仮に“0”が保存され、通算日上位2桁は一時記憶部207の通算日メモリ207eの20が時刻情報収集部207の通算日メモリ206eに保存され、通算日下位1桁はビットパターンが不成立であったため時刻情報収集部206の通算日メモリ206fへは初期化コードが保存され、年は一時記憶部207の年メモリ207gの03が時刻情報収集部206の年メモリ206gに保存され、曜日は一時記憶部207の曜日メモリ207hの4が時刻情報収集部206の分メモリ206hに保存され、予備ビットは一時記憶部207の予備メモリ207jから時刻情報収集部206の分メモリ206jに保存され、全ての時刻情報が時刻情報収集部207に補間される。
時刻情報の補間(S414)を実行すると、コード抽出(S404)に戻り、ブロック判定(S405)ならび時刻情報の収集(S407)、一時保存(S411)、時刻情報の判定(S409)が実行され、新たなフレームの時刻情報の受信処理を継続する。
ここで、具体的に、新たなフレームの時刻情報を受信した結果、分・時・通算日下位1桁・年・予備ビットのブロック判定が成功し、通算日上位2桁・曜日の受信に失敗した場合で説明する。この場合は、新しく受信に成功した分の時刻情報は分メモリ206aに上書き保存が実行され、同様に、時は時メモリ206cに保存され、通算日下位1桁は通算日メモリ206fに保存され、年は年メモリ206gに上書き保存され、予備ビットは予備メモリ206jに保存される。
次に、時刻情報の判定(S409)では、時刻情報収集部206に収集された時刻情報の判定が実行される。その内容は、今回収集した分・時・通算日下位1桁・年・予備ビットの時刻情報と1つ前のフレームで収集されていた通算日上位2桁と曜日の時刻情報をもとに正否判定が実行される。具体的には、最新の分=32・時=10・通算日下位1桁=5・年=03と、補間されていた通算日上位2桁=20・曜日=4を合わせた、分=32・時=10・通算日上位2桁=20・通算日下位1桁=5・年=03・曜日=4が判定対象となる。この時刻情報が正常と判定されると、その時刻情報を年=03、月=7、日=24、曜日=4 (木)、時=10、分=32、秒=00 (初期値)へ変換し、計時手段210へ修正する。
こうして、1つフレームの受信で全ての時刻情報が揃わなくても、継続して全てのフレームが揃うまでコード抽出(S404)〜時刻情報判定(S409)の処理と一時保存(S411)〜時刻情報の補間(S414)の処理を繰り返すことで、長波標準電波の受信が可能となる。
尚、受信開始後に一定時間(例えば20分)を経過しても、受信が成功しない場合は、これ以上の長波標準電波の受信が困難とみなし、時間管理部205は強制的に受信を終了するように構成し、電波修正時計の消費電力を抑えるように構成してもよい。
こうした本実施形態によれば、最初に受信に成功したと思われた分の時刻情報が間違いであっても、時刻情報収集部206の分メモリ206aが新規に受信した分の時刻情報で上書して時刻情報判定(S409)を実行するため、全ての時刻情報について正確な長波標準電波受信が可能となる。
上記の実施形態では、全ての時刻情報の受信に成功すると、計時手段を補正して終了するように構成されているが、時と分の受信、または、年・通算日・時・分の受信といった具合に、必要に応じて対象となる時刻情報を絞って判定するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、時刻情報の判定時に、正常な時刻情報であるか否かと全て揃っているか否かまでを判定しているが、正常な時刻情報であるか否かの判定をブロック判定のときに実行し、全ての時刻情報が揃っているか否かだけを判定するようにしてもよい。
上記実施形態では、1フレーム分の時刻情報を受信成功すると、計時手段を補正して終了するように構成されているが、複数フレームの受信を行い、その全てのフレームが実際の時間軸に合致した時刻情報で有るか否かを判定してから、最後に受信した時刻情報で計時手段を修正してもよい。例えば、3フレーム分の受信を成功したときなどである。
前述の時間軸に合致した時刻情報とは、以下のような場合である。最初に受信した時刻情報が03年1月1日5時5分であり、続いて受信したフレームが03年1月1日5時6分、次のフレームでは1回のフレームでは全ての時刻情報が揃わず、3フレーム分の時刻情報を受信したときに成功したときため03年1月1日5時9分となった。このように時間軸に合致した時刻情報として受信成功した全ての時刻情報が時間の流れに沿った時刻情報であることを判定するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態で受信した複数のフレームが、全て時間軸に合致した時刻情報であるとしているが、例えば、5フレーム分の受信を行って、そのうちの3フレームが時間の流れにそった時刻情報であったときに、その時刻情報で計時手段を修正するように構成してもよい。
また、上記実施形態での時間軸にそった合致による確認手段を、受信に成功したフレームは、新しいフレームの受信を開始するときに1分の歩進演算を行うことで、受信した全ての時刻情報を単純な合致で判定できるように構成してもよい。
図1は、本発明を適用した電波修正時計の第1の実施形態の主要構成要素をブロックで示す図である。 図2は、本発明を適用した電波修正時計の第2の実施形態の主要構成要素をブロックで示す図である。 図3は本発明を適用した電波修正時計の第1の実施形態の修正動作をフローチャートで示す図である。 図4は本発明を適用した電波修正時計の第2の実施形態の修正動作をフローチャートで示す図である。
符号の説明
101 アンテナ
102 受信回路(受信手段)
103 コード抽出部
104 ブロック判定部
105 受信管理部
106 時刻情報収集部
107 一時記憶部
108 時刻情報判定部
109 時刻情報補間部
110 計時手段
201 アンテナ
202 受信回路(受信手段)
203 コード抽出部
204 ブロック判定部
205 受信管理部
206 時刻情報収集部
207 一時記憶部
208 時刻情報判定部
209 時刻情報補間部
210 計時手段
SW 修正スイッチ

Claims (5)

  1. 時刻情報を計時する時計手段と、標準電波を受信する受信手段と、該受信手段から得られる時刻信号から時刻情報を判定する時刻情報判定手段と、該時刻情報判定手段によって得られた時刻情報で該計時手段を修正する手段を有する電波修正時計であって、
    時刻信号から時刻情報を抽出するコード抽出手段と、
    該コード抽出手段で抽出された時刻情報から時刻情報毎に正常か否かを判定するブロック判定手段と、
    該ブロック判定手段で正常と判定された時刻情報を逐次収集する時刻情報収集手段と、
    該時刻情報収集手段で集められた時刻情報の整合を判定する時刻情報判定手段と、
    該時刻情報判定手段で正常と判定されたブロック毎の時刻情報を一時的に保存する一時記憶手段と、
    時刻情報判定手段で全ての時刻情報が揃わないと判定したときに一時記憶手段に保存されているブロック毎の時刻情報を時刻情報収集手段へ補間する時刻情報補間手段とを備え、
    前記時刻情報判定手段は、正常な時刻情報が全て揃ったときに標準電波による時刻情報を受信したと判定することを特徴とする電波修正時計。
  2. 時刻情報を計時する時計手段と、標準電波を受信する受信手段と、該受信手段から得られる時刻信号から時刻情報を判定する時刻情報判定手段と、該時刻情報判定手段によって得られた時刻情報で該計時手段を修正する手段を有する電波修正時計であって、
    時刻信号から時刻情報を抽出するコード抽出手段と、
    該コード抽出手段で抽出された時刻情報から時刻情報毎に正常か否かを判定するブロック判定手段と、
    該ブロック判定手段で正常と判定されたブロック毎の時刻情報を一時的に保存する一時記憶手段と、
    該ブロック判定手段で正常と判定された時刻情報を逐次収集する時刻情報収集手段と、
    該時刻情報収集手段で集められた時刻情報の整合を判定する時刻情報判定手段と、
    時刻情報判定手段で全ての時刻情報が揃わないと判定したときに一時記憶手段に保存されているブロック毎の時刻情報を時刻情報収集手段へ補間する時刻情報補間手段とを備え、
    前記時刻情報判定手段は、正常な時刻情報が全て揃ったときに標準電波による時刻情報を受信したと判定することを特徴とする電波修正時計。
  3. 請求項1または2記載の電波修正時計において、前記コード抽出手段で抽出される時刻情報は、分パリティを含む分、時パリティを含む時、積算日、年、曜日であり、ブロック判定手段は、前記分パリティを含む分、時パリティを含む時、積算日、年、曜日の時刻情報毎に正常か否かを判定する電波修正時計。
  4. 請求項1または2記載の電波修正時計において、前記コード抽出手段で抽出される時刻情報は、前記分パリティを含む分と、時パリティを含む時の時刻情報であり、前記ブロック判定手段は、前記分パリティを含む分と、時パリティを含む時の時刻情報毎に正常か否かを判定する電波修正時計。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項記載の電波修正時計において、前記時刻情報判定手段は、実際の時間軸に即して複数回、標準電波による時刻情報を受信したと判定したときに、最後に判定した時刻情報に基づいて前記計時手段を修正する電波修正時計。
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