JP4279188B2 - プレパラート自動交換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、病理組織学検査や血液学検査、遺伝子検査、細胞学検査等において、試料を入れたプレパラートを顕微鏡にセッティングし、また、別の試料を入れたプレパラートと交換する作業を自動的に行うためのプレパラート自動交換装置に関する。
近年、病理組織学、血液学、遺伝子検査学の顕微鏡検査等においては、採取した病理組織や細胞や血液等の試料を顕微鏡に装備した撮像装置によって撮影し、その画像をコンピュータに取り込んで、ディスプレイ上で観察できる画像データを作成することが行われている。(例えば、特許文献1参照)
特開2003−222801号公報
従来においては、前述したような病理組織や細胞や血液等の画像データを作成する場合、病理組織等の試料を入れたプレパラートを顕微鏡にセッティングしたり、別のものと交換する作業は手作業によって行っており、多数の画像データを作成する場合には、プレパラートの交換に多くの時間と労力を費やしていた。
そこで、本発明は、前述したような従来技術における問題を解消し、病理組織等の試料の入った多数のプレパラートの顕微鏡への供給・交換作業を自動的に効率良く行うことのできるプレパラート自動交換装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために提供される、本発明のプレパラート自動交換装置は、顕微鏡を定位置に着脱自在に載置固定する基台と、基台上の定位置に設けられた第1のガイド部材と、第1のガイド部材に案内支持され、基台の前後方向に水平移動可能に設けられた第1の可動体と、第1の可動体に設けられた第2のガイド部材と、第2のガイド部材に案内支持され、基台の左右方向に水平移動可能に設けられた第2の可動体と、第2の可動体に対して昇降移動可能に設けられたプレパラート保持ハンドと、基台上の定位置に設けられた第3のガイド部材と、第3のガイド部材に案内支持され、基台に対して昇降移動可能に設けられた第3の可動体と、第3の可動体に対して着脱自在に保持されるプレパラート収納マガジンと、第1の可動体を第1のガイド部材に沿って水平移動させる第1の駆動源と、第2の可動体を第2のガイド部材に沿って水平移動させる第2の駆動源と、プレパラート保持ハンドを第2の可動体に対して昇降移動させる第3の駆動源と、第3の可動体を第3のガイド部材に沿って昇降移動させる第4の駆動源とを備えている。
前記プレパラート自動交換装置においては、プレパラート保持ハンドは、プレパラートの両端部をそれぞれ下方から水平に支持する一対のフィンガ部を有するとともに、これらのフィンガ部の少なくとも一方の上面には、プレパラートを吸着保持するための負圧源に連通する吸引孔が開口されている。
また、プレパラート収納マガジンは、プレパラートの両端部を抜き差し可能に保持するプレパラート保持溝が上下方向に複数平行に並んで設けられた一対の側壁板を有し、プレパラート保持ハンドのフィンガ部を水平に抜き差し可能な間隔で複数のプレパラートを上下方向に棚状に並べて収容できるように構成されている。
また、プレパラート収納マガジンは、手動操作により第3の可動体に対して固定されるロック位置と、第3の可動体から分離可能となるロック解除位置との間で切換変位可能な着脱レバーと、着脱レバーがロック解除位置にあるとき、プレパラート収納マガジンからのプレパラートの抜け出しを阻止する位置にあり、着脱レバーがロック位置にあるときプレパラートの出し入れが可能となる位置をとるように、着脱レバーの動きに連動する可動ストッパとを有している。
本発明のプレパラート自動交換装置においては、各駆動源がコンピュータによりプログラム制御されるステップモータであることが望ましい。
請求項1記載の発明によれば、プレパラート収納マガジンに収容した試料プレパラートを取り出して顕微鏡の対物レンズとコンデンサレンズの間に移動させ、顕微鏡による検査・撮像を終えたプレパラートを再び収納マガジンに戻す作業を自動的に行うことができ、多数の試料の検査・撮像作業を効率的に行うことが可能となる。
また、プレパラート収納マガジンを第3の可動体から分離することができるため、プレパラート収納マガジンへの試料プレパラートの挿入や抜き出し作業が容易になるとともに、複数のプレパラート収納マガジンを用意し、これらを順次交換して使用することにより、多数の試料の検査・撮像をより効率良く行うことが可能となる。
また、プレパラート収納マガジンを第3の可動体から分離したり運搬する際に、プレパラート収納マガジンの前面を誤って下方に向け、貴重な試料が入ったプレパラートがプレパラート収納マガジンから抜け落ちて破損するような事故を未然に防止することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、プレパラート収納マガジンと顕微鏡との間のプレパラートの移動位置決め動作をコンピュータによって正確にプログラム制御することができる。
図1は、本発明の1実施形態としてのプレパラート自動交換装置の斜視図、図2は正面図、図3は側面図、図4は平面図であって、これらの図に示すように、本発明のプレパラート自動交換装置1は、顕微鏡2を上面に搭載する基台3を有しており、基台3上に配置されるプレパラート収納マガジン4(ただし、図2のみこれを取り外した状態を示している。)内に収納されるプレパラートをプレパラート保持ハンド5で取り出して、顕微鏡2の対物レンズ2Aと下方のコンデンサレンズ(図示せず)との間に移動させ、また、もとのプレパラート収納マガジン4内に戻す動作を自動的に行うものである。
プレパラート自動交換装置1に搭載される顕微鏡2は、試料を肉眼で観察する双眼の接眼レンズ2Bを有しているとともに、撮像装置を内蔵しており、ここで撮影した試料の画像をデジタルデータとして図示しないコンピュータに取り込み、ここで画像データを編集してデータベース化したり、コンピュータに接続されたディスプレイ上に表示できるようにしてある。
顕微鏡2は、図4に示す基台3上に取り付けられた一つの固定アタッチメント6Aと、2つの固定アタッチメント6Bによって、基台3に対して所定位置に固定されるようになっていて、これらの固定アタッチメント6A、6Bは、顕微鏡2の脚部の輪郭形状に適合する形状に製作され、複数の製造メーカーの顕微鏡に適合できるように形状の異なる複数種類のものが用意されている。
プレパラート保持ハンド5は、3次元移動機構7によって、基台3上をその前後方向(図中のX方向)、左右方向(図中のY方向)、及び、上下方向(図中のZ)に移動可能に設けられている。3次元移動機構7は、プレパラート保持ハンド5を基台3の前後方向(X)に移動・位置決めするための可動フレーム8(第1の可動体)を案内するガイドフレーム9(第1のガイド部材)を有している。
この実施形態においては、ガイドフレーム9は、基台3上にスペーサ10を介して左右平行に一対、それぞれの長手方向を基台3の前後方向に向けて取り付けられている。
スペーサ10は、複数の製造メーカーの顕微鏡の仕様に適合するように異なる高さのものが複数種類用意されていて、交換が可能になっている。
それぞれのガイドフレーム9内部には、リニアベアリングが組み込まれていて、可動フレーム8をガイドフレーム9の長手方向に沿って円滑にスライド変位可能になっている。また、これらのガイドフレーム9によって案内される左右一対の可動フレーム8上には、ガイドフレーム11(第2のガイド部材)が渡されて固定され、これらの可動フレーム8とガイドフレーム11が一体になって基台3の前後方向に移動できるようになっている。
これら一対のガイドフレーム9の一方には、その一端にステップモータ12(第1の駆動源)が取り付けられている。このステップモータ12は、これが取り付けられているガイドフレーム9内に組み込まれた図示していないボールねじ機構を介して、このガイドフレーム9によって案内される可動フレーム8に駆動連結されていて、ステップモータ12の駆動軸を正方向または逆方向に回転駆動することにより、この可動フレーム8がガイドフレーム9に沿って基台3の前後方向に水平移動し、その結果、この可動フレーム8とともに、ガイドフレーム11ともう一方の可動フレーム8が一体に前後方向に移動するように構成されている。
ガイドフレーム11の内部には、ガイドフレーム9内部に設けられているものと同様なリニアベアリングが組み込まれていて、可動フレーム13(第2の可動体)をガイドフレーム11の長手方向に沿って円滑にスライド変位可能になっている。
また、ガイドフレーム11の一方の端には、ステップモータ12と同様のステップモータ14(第2の駆動源)が取り付けられている。ステップモータ14は、これが取り付けられているガイドフレーム11内に組み込まれているこれも図示していないボールねじ機構を介して可動フレーム13(第2の可動体)に駆動連結されていて、ステップモータ14の駆動軸を正方向または逆方向に回転駆動することにより、可動フレーム13がガイドフレーム11に沿って、基台3の左右方向に水平移動するように構成されている。
可動フレーム13の上部には、これに対してプレパラート保持ハンド5が昇降移動自在に取り付けられている。プレパラート保持ハンド5は、可動フレーム13の内部に組み込まれた図示しないボールねじ機構ならびに直線カム機構を介して、可動フレーム13に取り付けられているステップモータ15(第3の駆動源)と駆動連結されていて、ステップモータ15の駆動軸を正方向または逆方向に回転駆動することにより、その回転と連動してプレパラート保持ハンド5が可動フレーム13に対して水平な姿勢で昇降移動するように構成されている。
図5に示すように、プレパラート保持ハンド5は、試料の入ったプレパラートPの両端部を載せて保持する一対のフィンガ部16を有していて、これらのフィンガ部16の平坦に仕上げられた上面にはそれぞれ吸引孔17が開口している。
これらの吸引孔17は、フィンガ部16の内部に形成された通気路18と、フィンガ部16の基部の両外側に接続された一対の通気管19、及び、図1に示す吸引ホースTを介して図示していない負圧源に連通しており、前記負圧源から吸引孔17に作用させた負圧によって、プレパラートPをフィンガ部16上面に吸着保持するように設けられている。
なお、本実施形態のものにおいては、図1に示すように、吸気管19と連通する吸引ホースTと、可動フレーム13に設けられたステップモータ15へ接続される給電・制御ケーブルCBをガイドフレーム11に沿った可動フレーム13の移動に円滑に追従させるために、屈曲自在なケーブルガイドLを備えている。なお、ケーブルガイドLは、図1にのみ表示してある。
一方、基台3上面の顕微鏡2の側方位置には、支持フレーム20が固定されており、この支持フレーム20にガイドフレーム21(第3のガイド部材)が取り付けられている。ガイドフレーム21の内部には、リニアベアリングが組み込まれていて、可動フレーム22(第3の可動体)をガイドフレーム21の長手方向に沿って昇降変位可能に案内支持している。
また、ガイドフレーム21の上端には、ステップモータ23(第4の駆動源)が設けられている。
このステップモータ23は、ガイドフレーム21内に組み込まれている、図示しないボールねじ機構を介して、このガイドフレーム21によって案内される可動フレーム22に駆動連結されていて、ステップモータ23の駆動軸を正方向または逆方向に回転駆動することにより、この可動フレーム22がガイドフレーム21に沿って昇降移動するように構成されている。
可動フレーム22の前面には、プレパラート収納マガジン4が着脱自在に装着できるようになっている。図6に示すように、プレパラート収納マガジン4は、カバーガラスGとの間に試料を挟み込んだプレパラートPの両端部を抜き差し可能に保持するプレパラート保持溝25が上下方向に複数平行に並んで設けられた一対の側壁板24を有しており、プレパラート保持ハンド5のフィンガ部16を水平に抜き差し可能な間隔で、複数のプレパラートPを上下方向に棚状に並べて収容できるように構成されている。
図7に示すように、プレパラート収納マガジン4を可動フレーム22側に固定するために、可動フレーム22の下端部には、プレパラート収納マガジン4を載せる支持板26が取り付けられていて、この支持板26の上面に突設されている左右一対の位置決めピン27を、プレパラート収納マガジン4の下端面に設けられている、位置決め孔Cに差し込むとともに、プレパラート収納マガジン4上端部に設けられている着脱レバー28を、同図に実線で示すロック位置に回動させると、プレパラート収納マガジン4が可動フレーム22に固定されるようになっている。
図6に示すように、プレパラート収納マガジン4の左右両側の側壁板24の両外側には、それぞれ一対の可動ストッパ29が設けられている。これらの可動ストッパ29は、側壁板24に平行な板状に形成されていて、連結ロッド30で左右一体となるように互いに結合され、且つ、一対の側壁板24に対してその長手方向にプレパラート保持溝25の配列ピッチの半分の距離だけ相対変位可能になっている。
これらの可動ストッパ29は、左右の側壁板24に設けられているプレパラート保持溝25の間隔と同一ピッチで形成された櫛歯状のストッパ片31を有している。これらのストッパ片31の先端部は、それぞれ内側へ向けて鈎状に曲がっていて、図6に示すように、これらの鈎状の先端部が側壁板24のプレパラート保持溝25に対向する位置にあるときには、一対の側璧板24のプレパラート保持溝25間で保持されているプレパラートPは、ストッパ片31の鈎状の先端部によってプレパラート保持溝25からの前方への抜け出しが阻止されている。
また、可動ストッパ29の櫛歯状のストッパ片31間に形成されるスリットの深さは、プレパラートPの前後幅よりも少なく形成されていて、プレパラート保持溝25からのプレパラートPの横方向への抜け出しは、両側の可動ストッパ29の内壁面によって規制されている。
一方、可動ストッパ29を側壁板24の長手方向に変位させてストッパ片31の鈎状の先端部をプレパラート保持溝25に対向する位置から半ピッチ分ずらすと、プレパラートPはストッパ片31と干渉することなくプレパラート保持溝25から抜き出すことが可能となる。
本実施形態においては、可動ストッパ29のこのような動作は、着脱レバー28の回動に連動して行われるように構成されている。着脱レバー28の回動軸32は、プレパラート収納マガジン4の一対の側壁板24と一体に連結されている軸受け部分33で回転自在に支持されており、この回動軸32の両端部には、それぞれ偏心軸34が設けられている。
これらの偏心軸34は、それぞれ左右の可動ストッパ29に形成されている長孔35に差し込まれていて、着脱レバー28が図7に実線で示すロック位置と、仮想線で示すロック解除位置との間で移動すると、これらの偏心軸34を介して左右の可動ストッパ29が一体的に側壁板24の長手方向に変位する。
一方、着脱レバー28は、回動軸32に設けられた円筒部36の外周面に固定されていて、この円筒部36板の左右両側面には、ロックピン37が突出している。
このロックピン37は、プレパラート収納マガジン4を可動フレーム22に取り付ける際に、着脱レバー28をロック位置に回動すると、図7に実線で示すように可動フレーム22側に固定されている係合片38のロックピン係合溝39に係合し、先に述べた位置決めピン27と協働して、可動フレーム22にプレパラート収納マガジン4を固定する。着脱レバー28がこのロック位置にあるときには、可動ストッパ29は同図に実線で示すプレパラートPを抜き差し可能な位置に上昇している。
次に、本発明のプレパラート自動交換装置1の動作について説明する。本実施形態においては、プレパラート収納マガジン4は、可動フレーム22から取り外した状態で、着脱レバー28をロック位置に回動した状態で、一対の側壁板24の対向するプレパラート保持溝25に試料を入れたプレパラートPを差し込む。
この実施形態においては、プレパラートPは最大20枚まで収納することができる。プレパラート収納マガジン4へプレパラートPの収納作業が完了したら、着脱レバー28をロック解除位置に回動して、プレパラート収納マガジン4の運搬時にプレパラートPの抜け落ちを防止する。
次いで、プレパラート収納マガジン4をプレパラート自動交換装置1の可動フレーム22に装着する。装着は、先ず、可動フレーム22の支持板26に設けられている位置決めピンにプレパラート収納マガジン4底面の位置決め孔に嵌入してから着脱レバー28をロック位置に回動させて、顕微鏡2を可動フレーム22に固定する。
一方、プレパラート保持ハンド5は、動作開始時には、図4に符号aで示すプレパラート収納マガジン4前方の待機位置にある。また、プレパラート保持ハンド5は、可動フレーム13に対して下降限界まで下がった位置にある。一方、可動フレーム22はガイドフレーム21に対して上限位置近傍の基準位置まで上昇した位置で停止している。
この状態から、ステップモータ12が駆動され、ガイドフレーム11がプレパラート収納マガジン4側に向けて前進移動し、これに伴って、プレパラート保持ハンド5に設けられている一対のフィンガ部16が可動フレーム22に保持されているプレパラート収納マガジン4内の最下位に位置するプレパラートPの下方に進入し、ここでステップモータ12が停止してそれぞれのフィンガ部16に設けられている吸気孔17が前記プレパラートPの真下にくるように位置決めされる。
次いで、ステップモータ23が駆動されてプレパラート収納マガジン4が僅かに下降し、プレパラート収納マガジン4の左右の側壁板24のプレパラート保持溝25の上面に両端を保持されていたプレパラートPが一対のフィンガ部16に乗り移り、同時に、フィンガ部16の吸引孔17に図示しない負圧源から負圧が加えられてプレパラートPはフィンガ部16上面に吸着固定される。
次いで、この状態から、ステップモータ12を逆転方向に駆動して、ガイドフレーム11とともにプレパラート保持ハンド5を図4のa位置まで後退させた後、ステップモータ14を駆動して可動フレーム13をガイドフレーム11に沿って移動させて、プレパラート保持ハンド5を顕微鏡2の正面に対向させ、ここから、ステップモータ12を駆動してガイドフレーム11とともにプレパラート保持ハンド5を顕微鏡2に向けて前進移動させて、一対のフィンガ部16で吸着保持している前記プレパラートPが顕微鏡2の対物レンズ2Aの真下にくるように停止させる。
ここで、顕微鏡2に設けられた撮像装置によってプレパラートPに入っている試料の撮影が行われ、画像データが図示しないコンピュータに入力される。この際、顕微鏡2の接眼レンズ2Bから肉眼も試料の検査・観察を行うことができる。
ここで、試料のピント調整は、撮像装置が備えるオートフォーカス機能を用いてステップモータ15を駆動制御し、プレパラート保持ハンド5の位置を上下方向に調整することで自動的に行われる。また、対物レンズ2Aに対する試料の位置を調整したり走査する場合には、ステップモータ12とステップモータ14をそれぞれ駆動制御することにより行う。
試料の撮影が完了すると、ステップモータ15が駆動されて、プレパラート保持ハンド5は、可動フレーム13に対してその下降限界位置まで下降し、次いでステップモータ12が逆方向に駆動されてガイドフレーム11とともにプレパラート保持ハンド5は後退し、また、ステップモータ14の駆動によってプレパラート保持ハンド5がガイドフレーム11に沿って待機位置aへ移動する。
プレパラート保持ハンド5が前記待機位置aに至ると、ここからステップモータ12が正方向に駆動されてプレパラート保持ハンド5は再びプレパラート収納マガジン4に向かって移動し、フィンガ部16に保持されたプレパラートPがプレパラート収納マガジン4のもとの位置へ戻される。
ここで、フィンガ部16の吸引孔17に作用していた負圧が解除され、次いでステップモータ23が駆動されてプレパラート収納マガジン4が僅かに上昇し、一対のフィンガ部16に保持されていたプレパラートPは、プレパラート収納マガジン4のもとに挿入されていたプレパラート保持溝25内に保持される。その後、プレパラート保持ハンド5は、ステップモータ12の逆方向の駆動によって後退し、待機位置aで停止する。
また、別のプレパラートPを続けて顕微鏡2へ供給する場合には、ステップモータ23を駆動してガイドフレーム21に対して可動フレーム22をプレパラート収納マガジン4のプレパラート保持溝25の一ピッチ分だけ下降させた後、前述した動作と同様な動作を繰り返す。
以上に述べた一連の動作は、図示しないコンピュータによるプログラム制御により、自動的に行わせることができる。また、プレパラート収納マガジン4に収納されているプレパラートPを任意の順序で顕微鏡2へ供給したい場合には、コンピュータへ手動でその順序を入力して行う。
前述した実施形態においては、プレパラート収納マガジン4を可動フレーム22に対して着脱できるように構成しているが、プレパラート収納マガジン4は可動フレーム22から取り外せない構造としてもよい。
このような場合には、プレパラート収納マガジン4からプレパラートPを脱落させて破損する恐れはないので、プレパラート収納マガジン4に可動ストッパ29を組み込まずに、構成を簡略化することができる。
また、本実施形態においては、プレパラート保持ハンド5の3次元移動機構の駆動源としてステップモータを用い、この回転をボールねじ機構を介して各可動フレーム(可動体)を移動させるようにしているが、本発明はこのような構造に限定するものではなく、例えば、駆動源として直流サーボモータや超音波モータを使用したり、ガイドフレーム(ガイド部材)にリニアステップモータを組み込んでボールねじ機構等の動力伝達機構を介さずに、直接可動フレームを駆動するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、プレパラート保持ハンド5の一対のフィンガ部16のそれぞれに吸引孔17を開口しているが、吸引孔は片方のフィンガ部のみ開口し、他方のフィンガ部にはプレパラートを支持する機能だけを持たせるようにしてもよい。
本発明のプレパラート自動交換装置は、病理組織学検査や血液学検査、細胞学検査、分子生物学検査、生物学の標本分析等において広く利用することができる。
本発明のプレパラート自動交換装置の1実施形態を示す斜視図である。 本発明のプレパラート自動交換装置の1実施形態を示す正面図である。 本発明のプレパラート自動交換装置の1実施形態を示す側面図である。 本発明のプレパラート自動交換装置の1実施形態を示す平面図である。 本発明のプレパラート自動交換装置の1実施形態におけるプレパラート保持ハンドの構造を示す図である。 本発明のプレパラート自動交換装置の1実施形態におけるプレパラート収納マガジンの斜視部分図である。 本発明のプレパラート自動交換装置の1実施形態におけるプレパラート収納マガジンの内部構造を示す図である。
符号の説明
1 プレパラート自動交換装置
2 顕微鏡
2A 対物レンズ
2B 接眼レンズ
3 基台
4 プレパラート収納マガジン
5 プレパラート保持ハンド
6A、6B 固定アタッチメント
7 3次元移動機構
8 可動フレーム(第1の可動体)
9 ガイドフレーム(第1のガイド部材)
10 スペーサ
11 ガイドフレーム(第2のガイド部材)
12 ステップモータ(第1の駆動源)
13 可動フレーム(第2の可動体)
14 ステップモータ(第2の駆動源)
15 ステップモータ(第3の駆動源)
16 フィンガ部
17 吸引孔
18 通気路
19 通気ホース
20 支持フレーム
21 ガイドフレーム(第3のガイド部材)
22 可動フレーム(第3の可動体)
23 ステップモータ(第4の駆動源)
24 側壁板
24A 軸受け部分
25 プレパラート保持溝
26 支持板
27 位置決めピン
28 着脱レバー
29 可動ストッパ
30 連結ロッド
31 ストッパ片
32 回動軸
33 軸受け部分
34 偏心軸
35 長孔
36 円筒部
37 ロックピン
38 係合片

Claims (2)

  1. 顕微鏡を定位置に着脱自在に載置固定する基台と、
    基台上の定位置に設けられた第1のガイド部材と、
    第1のガイド部材に案内支持され、基台の前後方向に水平移動可能に設けられた第1の可動体と、
    第1の可動体に設けられた第2のガイド部材と、
    第2のガイド部材に案内支持され、基台の左右方向に水平移動可能に設けられた第2の可動体と、
    第2の可動体に対して昇降移動可能に設けられたプレパラート保持ハンドと、
    基台上の定位置に設けられた第3のガイド部材と、
    第3のガイド部材に案内支持され、基台に対して昇降移動可能に設けられた第3の可動体と、
    第3の可動体に対して着脱自在に保持されるプレパラート収納マガジンと、
    第1の可動体を第1のガイド部材に沿って水平移動させる第1の駆動源と、
    第2の可動体を第2のガイド部材に沿って水平移動させる第2の駆動源と、
    プレパラート保持ハンドを第2の可動体に対して昇降移動させる第3の駆動源と、
    第3の可動体を第3のガイド部材に沿って昇降移動させる第4の駆動源とを備え、
    プレパラート保持ハンドは、プレパラートの両端部をそれぞれ下方から水平に支持する一対のフィンガ部を有するとともに、これらのフィンガ部の少なくとも一方の上面には、プレパラートを吸着保持するための負圧源に連通する吸引孔が開口され、
    プレパラート収納マガジンは、プレパラートの両端部を抜き差し可能に保持するプレパラート保持溝が上下方向に複数平行に並んで設けられた一対の側壁板を有し、プレパラート保持ハンドのフィンガ部を水平に抜き差し可能な間隔で複数のプレパラートを上下方向に棚状に並べて収容できるように構成されているとともに、手動操作により第3の可動体に対して固定されるロック位置と、第3の可動体から分離可能となるロック解除位置との間で切換変位可能な着脱レバーと、着脱レバーがロック解除位置にあるとき、プレパラート収納マガジンからのプレパラートの抜け出しを阻止する位置にあり、着脱レバーがロック位置にあるときプレパラートの出し入れが可能となる位置をとるように、着脱レバーの動きに連動する可動ストッパとを有していることを特徴とするプレパラート自動交換装置。
  2. 各駆動源がコンピュータによりプログラム制御されるステップモータであることを特徴とする請求項1記載のプレパラート自動交換装置。
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