JP4261366B2 - 食物を毒する細菌を検出するためのプライマー及びその使用 - Google Patents

食物を毒する細菌を検出するためのプライマー及びその使用 Download PDF

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Description

本発明は食品中の毒性物質(Poisoning)を検出するのに有用な配列番号:1〜4の新規なプライマーであって、配列番号:1及び2のプライマーが細菌スタフィロコッカス・アウレウスのエンテロトキシンA遺伝子(entA)に対するものであり、配列番号:3及び4のプライマーが細菌エルシニア・エンテロコリチカ(Yersinia enterocolitica)の熱安定なエンテロトキシン遺伝子(yst)に対するものであるプライマー、及びこれらのプライマーを用いて食品を毒する該細菌種を高感度で検出する方法に関する。
スタフィロコッカス・アウレウスは公衆衛生の観点から食物を毒する最も重要な細菌種の一つであると長い間考えられてきた。それは自然界に普遍的であり、ヒト及び動物両方の共生生物である(非特許文献1)。それはスタフィロコッカスによる食物中毒を惹起する熱安定性のエンテロトキシンを生産することが知られている(非特許文献2)。従来、スタフィロコッカス・アウレウスは選択培地での亜テルル酸塩の還元能又はマンニトール醗酵能により、次いで形態学的、培養的及び生化学的特徴により検出されている(非特許文献3)。
スタフィロコッカスのエンテロトキシンの中で、エンテロトキシンA(SEA)は食物中毒の大発生と専ら関連している。SEAはエンテロトキシン原であるばかりでなく優れた抗原活性を有し、これが臨床微生物学及び食物微生物学の分野でSEAを最も重要な毒素としている。エンテロトキシンA(entA)をコードする遺伝子のヌクレオチド配列は決定され、エンテロトキシンのファミリー内にかなりの配列の相違があることも明らかにされた(非特許文献4)。
公衆衛生の観点から別の重要な食物を毒する細菌種はエルシニア・エンテロコリチカである。エルシニア・エンテロコリチカの株は土壌、水及び臨床の供給源に豊富な腸管侵襲性の病原体である。この細菌は真空パックされた及び凍結された食物試料の両方で生き残ることができる。エルシニア・エンテロコリチカの毒性は外膜タンパク質や熱安定性の低分子量エンテロトキシンなどの一連のプラスミドに保持され且つ染色体にコードされた遺伝的特性から生ずる(非特許文献5)。染色体の熱安定なエンテロトキシン(yst)遺伝子はエルシニア・エンテロコリチカの有毒な血清型と関連しており、従ってそれは有用な診断マーカーである(非特許文献6)。従来法は低温濃縮、選択培地での育種及び特徴的なウシの眼のコロニーに基づいて食物試料からエルシニア・エンテロコリチカを単離することを提唱した。
ヌクレオチド配列の利用可能性と共に数年にわたって検出システムになされた進歩により、純粋培養及び食物系におけるスタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカの特異的遺伝子を検出するための、遺伝子特異的プライマーセットを用いたポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の適用に路が開かれた。
該毒素遺伝子のコード領域の内部のプライマーを設計し、エンテロトキシンAのプライマーセットが用いられた場合、10pgの感度を達成できたジョンソンら(1991)の業績(非特許文献8)に言及しうる。エンテロトキシンAのために設計されたプライマーは、ベトレーとメカラノス(1988)の遺伝子配列(非特許文献9)に基づき、前向きプライマーに対しては490と509の間の領域にまたがり、逆向きプライマーに対しては591と610の間の領域にまたがる。しかしながら、このプライマーの感度は純粋培養でのみ評価され、食物系でのその適用は示されなかった。さらに、そのDNA単離方法は面倒であり、酵素処理の工程及びフェノール:クロロホルム抽出の方法を含んでいた。
他のエンテロトキシン遺伝子群の配列を比較し、最も相同性の少ないそれらの領域を選択することによりエンテロトキシンAのプライマーを設計したツェンら(1992)の業績(非特許文献10)に言及しうる。ミルク試料及びビーフ試料においてそれぞれ1個〜10個の細胞という感度が達成された。著者らにより採用された鋳型DNAの調製は骨が折れるものであり、プロテイナーゼK及びリゾスタフィンなどの特殊な酵素の使用、次いでフェノール:クロロホルム抽出を含んでいる。
ジョンソンら(1991)に類似のエンテロトキシンA特異的プライマーを使用したマックローリンら(2000)の業績(非特許文献11)に言及しうる。しかしながら、この研究は主としてスタフィロコッカス・アウレウス単離物の疫学的スクリーニングと関係しており、食物試料で達成された感度のレベルは極めて悪かった。
スタフィロコッカス・アウレウス由来のエンテロトキシンA断片を増幅するためにプライマーを使用したアタナッソヴァら(2001)の業績(非特許文献12)に言及しうる。使用されたプライマーの配列はジョンソンら(1991)のものに類似していた。このプライマーは生のブタ肉及び未調理の燻製ハムのエンテロトキシン生産性スタフィロコッカス・アウレウスの罹患率を研究するために専ら用いられた。試料は濃縮され、そのDNA単離法は長く面倒であった。該プライマーの感度を求めるための試みはなされなかった。
ヨーロッパやアメリカの血清型に属する病原性エルシニア・エンテロコリチカ株のエンテロトキシン(yst)遺伝子を増幅するためにプライマーを設計したイブラヒムら(1992)の業績(非特許文献13)に言及しうる。しかしながら、この研究は疫学の道具としてPCRを用いて病原性のエルシニア・エンテロコリチカ株の二つのクラスターの間を識別することを主な狙いとしていた。このプライマーの感度について及び食物系においてエルシニア・エンテロコリチカを検出するそれらの能力については試験されなかった。
プライマーがエルシニア・エンテロコリチカW1024のyst遺伝子の配列に基づいて設計された、イブラヒムら(1997)の業績(非特許文献14)に言及しうる。エルシニア・エンテロコリチカ0:3の純粋培養を用いこれらのプライマーについて報告された感度は102 CFUであった。食物系におけるエルシニア・エンテロコリチカ検出へのこれらのプライマーの適用は試みられなかった。
yst遺伝子特異的プライマーが発蛍光性の5’ヌクレアーゼPCR検定法で用いられた、ヴィシュヌブハトラら(2001)の業績(非特許文献15)に言及しうる。純粋培養及び人為的に添加されたブタの挽き肉でそれぞれ102 CFU/ml及び103 CFU/g の検出限界が達成された。しかしながら、その検出時間は濃縮工程を組み込んだため延長された。
二、三の特許(特許文献1、特許文献2、その他)が現れた。これらでは、配列は16s及び23sリボソームRNA(リボ核酸)及び病原性株を含むエルシニア・エンテロコリチカの検出に使用される付着侵襲遺伝子座(ail)特異的プライマーに言及する。しかしながら、特許調査は、スタフィロコッカス・アウレウスのエンテロトキシンA遺伝子に特異的なプライマー及びエルシニア・エンテロコリチカの熱安定なエンテロトキシンの遺伝子に特異的なプライマーについて記載した如何なる特許の存在も示さなかった。
これらの方法全ての欠点は、スタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカのエンテロトキシン生産性株の検出における整合性、再現性及び感度の欠如であった。そのほかに、これらの方法は面倒であり、濃縮や複雑な酵素処理の長たらしい手順を含んでいる。殆どの方法で、適当な研究室の増殖培地での濃縮の工程が含まれ、それはPCR検出に使用するための標的DNAを生じ得る細胞数まで増殖させるためには8〜15時間のインキュベーション又はエルシニア・エンテロコリチカの場合には1週間の時間を要しうる。これに反して、本発明は如何なる濃縮工程(単数又は複数)もなしに食物系中のスタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカの直接検出を可能とする。
米国特許第5654144号 米国特許第5846783号 タマラプら,2001。 マックローリンら,2000。 ドゥーグイド,1996。 ベトレーとメカラノス,1988。 ゲムスキら,1990、イブラヒムら,1997。 イブラヒムら,1992。 デベートとセルダム,1987。 ジョンソンら,1991。 ベトレーとメカラノス,1988。 ツェンら,1992。 マックローリンら,2000。 アタナッソヴァら,2001。 イブラヒムら,1992。 イブラヒムら,1997。 ヴィシュヌブハトラら,2001。
本発明の主な目的は病原性細菌であるスタフィロコッカス・アウレウスを検出するためのオリゴヌクレオチドプライマーを開発することである。
本発明の別の主目的は病原性の熱安定な細菌であるエルシニア・エンテロコリチカを検出するためのオリゴヌクレオチドプライマーを開発することである。
本発明のさらに別の目的は食物を毒する細菌であるスタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカの高感度且つ迅速な検出法を開発することである。
本発明のさらに別の目的は配列番号:1〜4のプライマーの調製法を開発することである。
本発明の概要
本発明は食品における毒性物質(poisoning)を検出するのに有用な配列番号:1〜4の新規なプライマーであって、配列番号:1及び2のプライマーが細菌スタフィロコッカス・アウレウスのエンテロトキシンA遺伝子(entA)に対するものであり、配列番号:3及び4のプライマーが細菌エルシニア・エンテロコリチカ(Yersinia enterocolitica)の熱安定なエンテロトキシン遺伝子(yst)に対するものであるプライマー、及びこれらのプライマーを用いて食品を毒する該細菌種を高感度で検出する方法に関する。
本発明の説明
従って、本発明は食品における毒性物質(poisoning)を検出するのに有用な配列番号:1〜4の新規なプライマーであって、配列番号:1及び2のプライマーが細菌スタフィロコッカス・アウレウスのエンテロトキシンA遺伝子(entA)に対するものであり、配列番号:3及び4のプライマーが細菌エルシニア・エンテロコリチカ(Yersinia enterocolitica)の熱安定なエンテロトキシン遺伝子(yst)に対するものであるプライマー、及びこれらのプライマーを用いて食品を毒する該細菌種を高感度で検出する方法に関する。
本発明の一つの実施態様は、配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3及び配列番号:4のオリゴヌクレオチドプライマーである。
本発明の別の一実施態様では、該プライマーが20ヌクレオチドの大きさのものである。
本発明のさらに別の一実施態様では、配列番号:1及び配列番号:2のプライマーは食物を毒する細菌種であるスタフィロコッカス・アウレウスのエンテロトキシンA遺伝子(entA) を標的とする。
本発明のさらに別の一実施態様では、配列番号:3及び配列番号:4のプライマーはエルシニア・エンテロコリチカの熱安定なエンテロトキシン遺伝子(yst)を標的とする。
本発明のさらに別の実施態様は、配列番号:1及び配列番号:3のプライマーは前向きプライマーである。
本発明のさらに別の実施態様は、配列番号:2及び配列番号:4のプライマーは逆向きプライマーである。
本発明のさらなる実施態様は、配列番号:1〜4のプライマーを調製する方法である。
本発明の別の実施態様は、細菌種スタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカそれぞれのentA遺伝子及びyst遺伝子の保存された配列を同定することである。
本発明のさらに別の実施態様は、ソフトウェアプログラムを用いてプライマーを作成することである。
本発明のさらに別の実施態様では、entA遺伝子の保存された配列は70〜370の間の領域に局在する。
本発明のさらに別の実施態様では、yst遺伝子の保存された配列は37〜195の間の領域に局在する。
本発明のさらに別の実施態様では、ソフトウェアプログラムはプライマー3.0(Primer3.0)である。
本発明のさらなる実施態様は、配列番号:1及び2、及び/又は配列番号:3及び4の特定のプライマーを用いる食物系での食物を毒する細菌種スタフィロコッカス・アウレウス及び/又はエルシニア・エンテロコリチカの高感度且つ迅速な検出法である。
本発明の別の実施態様は、食物マトリックスを調製する工程である。
本発明のさらに別の実施態様は、総微生物DNAを抽出する工程である。
本発明のさらに別の実施態様は、該プライマーを用いてPCRにより標的遺伝子のプロファイルを増幅する工程である。
本発明のさらに別の実施態様は、ゲル電気泳動によりPCR産物を分析する工程である。
本発明のさらに別の実施態様は、該細菌種を検出する工程である。
本発明のさらに別の実施態様では、食物系はミルク、果実ジュース、及びアイスクリームを含む群から選択される。
本発明のさらに別の実施態様は、ジエチルエーテル、クロロホルム、尿素、及びドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を含む抽出混合液を用いてDNAを抽出する工程である。
本発明のさらに別の実施態様では、ジエチルエーテルとクロロホルムは1:1〜1:5の範囲の割合である。
本発明のさらに別の実施態様では、尿素の濃度は1.0〜4.5Mの範囲である。
本発明のさらに別の実施態様では、SDSの濃度は0.3〜3.0%の範囲である。
本発明のさらに別の実施態様では、PCR反応混合液は6〜15mMの範囲のトリス塩酸(Tris HCl) 、40〜60mMの範囲の塩化カリウム(KCl)、0.3〜5.0mMの範囲の塩化マグネシウム(MgCl2)、0.002〜0.05%の範囲のゼラチン、100〜500μMの範囲の個々のデオキシヌクレオチド三リン酸、請求項1のそれぞれの特異的プライマー、0.3〜5.0単位の範囲のTaqDNAポリメラーゼ、0.02〜3.0%の範囲の鋳型DNAを含む。
本発明のさらに別の実施態様は、PCRにおいて90〜98℃の範囲の温度で1〜10分の範囲の時間、DNAを変性させる工程である。
本発明のさらに別の実施態様は、PCRにおいて好ましくは93〜95℃の範囲の温度で4〜6分の範囲の時間、DNAを変性させる工程である。
本発明のさらに別の実施態様は、25〜45サイクルの範囲の増幅サイクルを用いてPCRを行う工程である。
本発明のさらに別の実施態様は、好ましくは32〜38サイクルの範囲の増幅サイクルを用いてPCRを行う工程である。
本発明のさらに別の実施態様では、各サイクルにおける変性温度は90〜98℃の範囲であり、変性時間は30〜80秒の範囲である。
本発明のさらに別の実施態様では、各サイクルにおける変性温度は好ましくは93〜95℃の範囲であり、変性時間は55〜65秒の範囲である。
本発明のさらに別の実施態様は、PCRにおいて40〜65℃の範囲の温度で30〜90秒の範囲の時間、DNAをアニーリングさせる工程である。
本発明のさらに別の実施態様は、PCRにおいて好ましくは53〜56℃の範囲の温度で55〜65秒の範囲の時間、DNAをアニーリングさせる工程である。
本発明のさらに別の実施態様では、PCRにおける伸長は68〜76℃の範囲の温度で40〜80秒の範囲の時間行われる。
本発明のさらに別の実施態様では、PCRにおける伸長は好ましくは70〜74℃の範囲の温度で55〜65秒の範囲の時間行われる。
本発明のさらに別の実施態様では、PCRにおける最後の伸長は68〜76℃の範囲の温度で2〜15分の範囲の時間行われる。
本発明のさらに別の実施態様では、PCRにおける最後の伸長は好ましくは55〜65℃の範囲の温度で6〜10分の範囲の時間行われる。
本発明のさらに別の実施態様では、ゲル電気泳動はアガローズゲル上で行われる。
本発明のさらに別の実施態様では、アガローズゲルの濃度は1.0〜2.0%の範囲にある。
本発明のさらに別の実施態様は、0.2〜1.0μg/mlの濃度範囲のエチジウムブロミドを用いてアガローズゲルを染色する工程である。
本発明のさらに別の実施態様では、染色されたゲルはUVトランスイルミネーターの下で観察される。
本発明のさらに別の実施態様では、該方法は1細胞程の少ない量で該細菌株を検出するために使用される。
本発明のさらに別の実施態様では、該方法は食物中毒の大発生を防止するのに役立つ。
本発明のさらに別の実施態様では、該方法は細菌株を検出する直接的方法である。
さらに、本発明は食物中のスタフィロコッカス・アウレウス(図2を参照)及びエルシニア・エンテロコリチカ(図1を参照)の検出のための改良法を提供する。この改良法は、
(a)下記の一組の新規な複数のオリゴヌクレオチドプライマーを設計する工程、
(i)スタフィロコッカス・アウレウスの標的遺伝子エンテロトキシンAを検出 するための
entA-1(F)5'GGTAGCGAGAAAAGCGAAGA 3' (配列番号:1)及び
entA-2(R)5'TACCACCCGCACATTGATAA 3' (配列番号:2)
(ii) エルシニア・エンテロコリチカの熱安定性エンテロトキシンを検出する ための
yst-1 (F)5'TCTTCATTTGGAGCATTCGG 3' (配列番号:3)及び
yst-2 (R)5'ATTGCAACATACATCGCAGC 3' (配列番号:4)、
(b)混合ミクロフローラ中のスタフィロコッカス・アウレウスのエンテロトキシン A遺伝子及びエルシニア・エンテロコリチカの熱安定エンテロトキシンに特異 的なプライマーを用いてスタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エ ンテロコリチカの検出する工程(図3を参照)、
(c)ミルク、アイスクリーム及び果実ジュース中のスタフィロコッカス・アウレウ ス及びエルシニア・エンテロコリチカを検出するための食物マトリックスを 調製する工程、
(d)ミルク、アイスクリーム及び果実ジュース中のスタフィロコッカス・アウレウ ス及びエルシニア・エンテロコリチカからそれぞれ鋳型DNAを抽出する工 程、それは1:1〜1:3の割合のジエチルエーテル:クロロホルム、1.5 〜3.5Mの尿素及び0.5〜2%のドデシル硫酸ナトリウムを用いて達成し うる、
(e)総容量25μlのPCR反応混合液を調製する工程、それは8〜12mMのト リスHCl、45〜55mMのKCl、0.5〜3.0mMのMgCl2 、0 .005〜0.02%のゼラチン、150〜300μlの個々のデオキシヌク レオシド三リン酸、30〜60ピコモルの各特異的プライマー、0.5〜2. 0単位のTaqDNAポリメラーゼ、及び1〜3μlの鋳型DNAから成るも のであってもよい、
(f)スタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカそれぞ れを検出するための標的遺伝子を増幅する工程、それは90〜98℃での2〜 8分間の最初の変性、各サイクルが90〜98℃での40〜70秒間の変性、 50〜60℃での40〜80秒間のアニーリング、及び68〜76℃での45 〜75秒間の伸長から成る28〜40回の増幅サイクル、及び68〜76℃で 4〜12分間の最後の伸長で行われうる、
(g)PCR産物を分析する工程、それは1.2〜1.8%のアガローズゲル電気泳 動、0.5μg/mlのエチジウムブロミドで染色することによるPCR産物 の可視化、及びUVトランスイルミネーターの下での観察によって達成しうる 、
(h)スタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカそれぞ れの最小細胞数を検出する工程、それはPCRにより食物マトリックス中で行 われ、高い感度を示しうる、
を含む。
本発明の好ましい実施態様では、エンテロトキシンA遺伝子及び熱安定なエンテロトキシン遺伝子の有効な増幅は93〜95℃での4〜6分間の最初の変性、各サイクルが93〜95℃での55〜65秒間の変性、53〜56℃での55〜65秒間のアニーリング、及び70〜74℃での55〜65秒間の伸長から成る32〜38回の増幅サイクル、及び55〜65℃で6〜10分間の最後の伸長で行われうる。
本発明の好ましい別の一実施態様では、該PCRは食物中のスタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカの細胞1個〜106 個を直接検出しうる。
本発明のさらに別の一実施態様では、本特許は食物中のスタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカを検出するための改良されたPCRの使用に関する。ポリメラーゼ連鎖反応はスタフィロコッカス・アウレウスのエンテロトキシンA遺伝子及びエルシニア・エンテロコリチカの熱安定性エンテロトキシンを選択的に増幅するために使用された。ミルク、アイスクリーム及び果実ジュースの試料には、それぞれ1〜1,000,000個の範囲の種々の細胞数のスタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカを添加した。食物マトリックス中に存在するスタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカから鋳型DNAを抽出する方法は界面活性剤及び有機溶媒を用いて標準化した。PCR反応混合液及び増幅条件は特定の増幅について最適化した。PCR産物の可視化により、この方法を使用することによりミルク、アイスクリーム及び果実ジュースの試料中の1個〜1,000,000個の範囲の数の細胞を検出することが可能であることが明らかになった。
この使用の新規性は食物系に存在するスタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカのPCRによる直接検出のために設計されたプライマーを使用することである。そのほかに、この使用はスタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカのエンテロトキシン生産性/病原性株を検出することができる。この使用は迅速であり、且つ食物マトリックス中の1個の細胞でさえ検出することを可能にする感度を有しており、如何なる濃縮工程をも凌駕する。
本発明のさらに別の1実施態様では、本発明の主目的は食物中のスタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカを検出するために改良された使用を提供することである。本発明の方法は標的生物であるスタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカの特異的遺伝子の保存された領域に対して設計されたプライマーを使用する。本発明は食物から直接該生物の鋳型DNA(デオキシリボ核酸)を調製するための単純且つ有効な方法を提供する。この方法はまたそれぞれの生物中の標的遺伝子の検出に特異的なPCR条件を使用し、食物系中の極めて少ない数の標的生物を検出し、この方法の感度を極めて高くしている。
本出願の発明は以下の実施例によりさらに例示するが、これは本発明の範囲を制限するものと解すべきではない。
スタフィロコッカス・アウレウスのエンテロトキシンA遺伝子に対するオリゴヌクレオチドプライマーはソフトウェアプログラム・プライマー3.0を用いて遺伝子配列(M18970)に基づいて設計した。このプライマーセットはその配列を下記に示す遺伝子の301塩基対(bp)断片を増幅する。培地及び他の溶液の滅菌は121℃で20分間オートクレーブにより達成した。
entA - 1 (F) 5'GGTAGCGAGAAAAGCGAAGA 3'(配列番号:1)
entA - 2 (R) 5'TACCACCCGCACATTGATAA 3'(配列番号:2)
スタフィロコッカス・アウレウスFRI722の標準株の100μl部分を滅菌した10mlの脳心臓滲出(BHI)ブロスに接種し、140rpm の培養シェイカー中で37℃で18時間インキュベートした。細胞を4℃で10分間、10,000 rpmで遠心分離することにより収穫した。その細胞を10mlの滅菌0.85%食塩水に懸濁して109 コロニー形成単位/ml(CFU/ml)の細胞濃度を得た。この貯蔵物から、9mlの滅菌0.85%食塩水中に連続希釈を行い、108 から101 CFU/mlまでの範囲の細胞濃度を得た。それぞれの希釈物はそれぞれの食物試料中に添加するために使用した。
低温滅菌したミルク、アイスクリーム及び果実ジュースをそれぞれ20mlずつ滅菌したスクリューキャップ付きのチューブ(25×125mm寸法)に採り、テストのための試料として用いた。1.5mlの滅菌ミクロ遠心管のそれぞれに、上記の食物試料のそれぞれ0.4mlをスタフィロコッカス・アウレウスの0.85%食塩水懸濁液の0.4mlと混ぜて、106 、105 、104 、103 、102 、101 、100 CFU/mlの範囲の最終細胞濃度を得た。各チューブにジエチルエーテルとクロロホルムをそれぞれ0.25ml添加し、30秒間ヴォルテックスで攪拌した。該試料は25℃で15分間、10,000 rpmで遠心分離した。その水相を新たな1.5 ml滅菌ミクロ遠心管に移し、0.5mlの6M尿素及び0.1mlの10%ドデシル硫酸ナトリウムを添加した。
上記試料を37℃で20分間インキュベートし、次いで25℃で15分間、10,000 rpmで遠心分離した。その上清は棄て、該試料に0.2NのNaOHを0.1ml添加し、37℃で10分間インキュベートした。DNAは1.0mlの冷無水エタノール及び0.1mlの3M酢酸ナトリウム(pH4. 8)を添加し、この試料を−20℃に2時間保持することにより沈殿させた。試料を4℃で15分間、10,000 rpmで遠心分離した。その上清を棄て、1.0mlの冷70%エタノールを添加し該試料を4℃で15分間、10,000 rpmで遠心分離することによりDNA調製物中の過剰の塩を除去した。その上清を棄て、DNAペレットを風乾し、滅菌超限外ろ過水15μlに再懸濁した。
増幅は、ミルク試料からのDNA調製品を2μl含む総反応容量25μlで行った。その反応混合液は、1×PCR緩衝液(10mMのトリスHCl、pH9. 0、50mMのKCl、1.5 mMのMgCl2 、0.01%のゼラチン)、200μMのそれぞれのデオキシヌクレオシド三リン酸、50ピコモルの各プライマー及び1.0単位のTaqDNAポリメラーゼから成るものであった。鋳型DNAは最初94℃で5分間変性させた。続いて、プログラム可能なサーモサイクラーで全部で35回の増幅サイクルを行った。各サイクルは94℃で1分間の変性、55℃で1分間のプライマーアニーリング及び72℃で1分間の伸長から成るものであった。最後のサイクルの次に72℃で8分間の最終伸長を続けて行なった。
PCR産物はアガローズゲル電気泳動で分析した。PCR産物の10μl部分を負荷色素2.0μlと混ぜ、1.5%のアガローズゲルに載せ、1×TAE緩衝液中で120ボルトで2時間電気泳動にかけた。ゲルをエチジウムブロミド(0.5μg/ml)で染色し、蒸留水で脱染色し、UVトランスイルミネーター上で調べた。100−塩基対の梯子を分子のサイズマーカーとして使用した。ゲル中の増幅プロファイルをCCDカメラに基づくゲル・ドキュメンテーション・システムで文書化した。
1〜1,000,000の範囲のスタフィロコッカス・アウレウス細胞を含む個々の食物試料についてPCRが行われたとき、エンテロトキシンA遺伝子に対する301塩基対の特異的アンプリコンを観察した。
エルシニア・エンテロコリチカの熱安定なエンテロトキシン遺伝子に対するオリゴヌクレオチドプライマーは、ソフトウェアプログラム・プライマー3.0を用いて該遺伝子配列(X 65999) に基づき設計した。このプライマーセットはその配列が以下に記載されている遺伝子の159塩基対(bp)断片を増幅する。培地及び他の溶液の滅菌は121℃で20分間オートクレーブすることにより達成した。
yst - 1 (F) 5'TCTTCATTTGGAGCATTCGG 3' (配列番号:3)
yst - 2 (R) 5'ATTGCAACATACATCGCAGC 3' (配列番号:4)
エルシニア・エンテロコリチカMTCC859の標準株の100μl部分を滅菌した10mlの脳心臓滲出(BHI)ブロスに接種し、140rpm の培養シェイカー中で32℃で18時間インキュベートした。細胞を4℃で10分間、10,000 rpmで遠心分離することにより収穫した。この細胞を10mlの滅菌0.85%食塩水に懸濁して109 コロニー形成単位/ml(CFU/ml)の細胞濃度を得た。この貯蔵物から、9mlの滅菌0.85%食塩水中に連続希釈を行い、108 から101 CFU/mlまでの範囲の細胞濃度を得た。それぞれの希釈物はそれぞれの食物試料中に添加するために使用した。
低温滅菌したミルク、アイスクリーム及び果実ジュースをそれぞれ20mlずつ滅菌したスクリューキャップ付きのチューブ(25×125mm寸法)に採り、テストのための試料として用いた。1.5mlの滅菌ミクロ遠心管のそれぞれに、上記の食物試料のそれぞれ0.4mlをエルシニア・エンテロコリチカの0.85%食塩水懸濁液の0.4mlと混ぜて、106 、105 、104 、103 、102 、101 、100 CFU/mlの範囲の最終細胞濃度を得た。各チューブにジエチルエーテルとクロロホルムをそれぞれ0.25ml添加し、30秒間ヴォルテックスで攪拌した。該試料は25℃で15分間、10,000 rpmで遠心分離した。その水相を新たな1.5 ml滅菌ミクロ遠心管に移し、0.5mlの6M尿素及び0.1mlの10%ドデシル硫酸ナトリウムを添加した。
上記試料を37℃で20分間インキュベートし、次いで25℃で15分間、10,000 rpmで遠心分離した。その上清は棄て、該試料に0.2NのNaOHを0.1ml添加し、37℃で10分間インキュベートした。DNAは1.0mlの冷無水エタノール及び0.1mlの3M酢酸ナトリウム(pH4. 8)を添加し、この試料を−20℃に2時間保持することにより沈殿させた。試料を4℃で15分間、10,000 rpmで遠心分離した。その上清を棄て、1.0mlの冷70%エタノールを添加し、該試料を4℃で15分間、10,000 rpmで遠心分離することによりDNA調製物中の過剰の塩を除去した。その上清を棄て、DNAペレットを風乾し、滅菌超限外ろ過水15μlに再懸濁した。
増幅は、ミルク試料からのDNA調製品を2μl含む総反応容量25μlで行った。その反応混合液は、1×PCR緩衝液(10mMのトリスHCl、pH9. 0、50mMのKCl、1.5 mMのMgCl2 、0.01%のゼラチン)、200μMのそれぞれのデオキシヌクレオシド三リン酸、50ピコモルの各プライマー及び1.0単位のTaqDNAポリメラーゼから成るものであった。鋳型DNAは最初94℃で5分間変性させた。続いて、プログラム可能なサーモサイクラーで全部で35回の増幅サイクルを行った。各サイクルは94℃で1分間の変性、55℃で1分間のプライマーアニーリング及び72℃で1分間の伸長から成るものであった。最後のサイクルの次に72℃で8分間の最終伸長を続けて行なった。
PCR産物はアガローズゲル電気泳動で分析した。PCR産物の10μl部分を負荷色素2.0μlと混ぜ、1.5%のアガローズゲルに載せ、1×TAE緩衝液中で120ボルトで2時間電気泳動にかけた。ゲルをエチジウムブロミド(0.5μg/ml)で染色し、蒸留水で脱染色し、UVトランスイルミネーター上で調べた。100−塩基対の梯子を分子のサイズマーカーとして使用した。ゲル中の増幅プロファイルをCCDカメラに基づくゲル・ドキュメンテーション・システムで文書化した。
1〜1,000,000の範囲のエルシニア・エンテロコリチカ細胞を含む個々の食物試料についてPCRが行われたとき、熱安定なエンテロトキシンに対する159塩基対の特異的アンプリコンを観察した。
A.データベースから選択されたS.アウレウスのエンテロトキシンA遺伝子のDNA配 列の詳細は以下の通りである。
M 18970.S.アウレウスのエンテロト・・・[gi:153120]関連配列,タンパク質,PubMed,タクソノミー
ローカス STATOXAA 774bp DNA リニア BCT26-APR-1993
ディフィニション S.アウレウスのエンテロトキシンA(entA)遺伝子,完全cds
アクセッション M18970
バージョン M18970.1 GI:153120
キーワード エンテロトキシン
ソース S.アウレウス(株FRI337)DNA,クローンpMJB[9,38]
生物 スタフィロコッカス・アウレウス
細菌;Firmicutes;Bacillus/Clostridium group;Bacillales;
Staphylococcus
リファレンス 1(塩基1から774)
著者ら ベトレー,エム.ジェイ.及びメカラノス,ジェイ.ジェイ.
表題 A型スタフィロコッカスエンテロトキシン遺伝子のヌクレオチド配列
雑誌 J.Bacteriol.170,34〜41(1988)
メドライン 88086892
フィーチャーズ Location/Qualifiers
source 1..774
/organism= "Staphylococcus aureus"
/db xref= "taxon:1280"
シグナルペプチド 1..72
/note= "Staphylococcal enterotoxin A signal peptide"
CDS 1..774
/note= "Staphylococcal enterotoxin A precursor"
/codon start=1
/transl table=11
/protein id= "AAA26681.1"
/db xref= "GI:153121"
Figure 0004261366
mat peptide 73..771
/product= "Staphylococcal enterotoxin A"
Base Count 299a 97c 144g 234t
Origin HincII部位の上流 47 bp
Figure 0004261366
上記の配列から選択されたS.アウレウスのエンテロトキシンA遺伝子の保存された領域の配列は以下に示す。本出願で述べた前向き及び逆向きプライマーにより挟まれるこの領域は太い文字で示してある。これらのプライマーは食物系で高感度の検出を達成するように設計された。
Figure 0004261366
B.データベースから選択されたY.エンテロコリチカの熱安定なエンテロトキシン遺伝子のDNA配列の詳細は以下の通りである。
X65999.Y.エンテロコリチカ・・・[gi:48611]関連配列, タンパク質, 分類
ローカス YEYSTG 216 bp DNA リーニア BCT 06-OCT-1992
ディフィニション Y.エンテロコリチカのエンテロトキシンに対するyst 遺伝子
アクセッション X65999
バージョン X65999.1 GI:48611
キーワード エンテロトキシン
ソース エルシニア・エンテロコリチカ
生物 エルシニア・エンテロコリチカ
細菌;Proteobacteria; gamma subdivision; Enterobacteriaceae;
Yersinia
リファレンス 1(塩基1から216)
著者ら スタックブラント,イー.
表題 直接的サブミッション
雑誌 Submitted (06-MAY-1992) E. Stackebrandt, Dept of Microbiology,
University of Queensland, St.Lucia, Qld, Australia 4072
リファレンス 2(塩基1から216)
著者ら イブラヒム,エイ.,リーサック,ダブリュー.,パイク,エス.,及び
スタックブラント,イー.
表題 ポリメラーゼ連鎖反応:病原性エルシニア・エンテロコリチカ株の二つの クラスター間を識別するための疫学的道具
雑誌 FEMS Microbiol.Lett.97, 63−66(1992)
フィーチャーズ Location/Qualifiers
source 1..216
/organism= "Yersinia enterocolitica"
/strain= "serotype 0:8"
/db xref= "taxon:630"
遺伝子 1..216
/gene= "yst"
CDS 1..216
/gene= "yst"
/codon start=1
/transl table=11
/product= "enterotoxin"
/protein id= "CAA46801.1"
/db xref= "GI:48612"
/db xref= "SWISS-PROT:P07593"
Figure 0004261366
Base Count 52a 44c 56g 64t
Origin
Figure 0004261366
上に示した配列から選択されたY.エンテロコリチカの熱安定なエンテロトキシン遺伝子の保存された領域の配列を以下に示す。本出願で述べた前向き及び逆向きプライマーにより挟まれる領域は太字で示してある。これらのプライマーは食物系における高感度の検出を達成するように設計された。
Figure 0004261366
は添加されたミルク試料中のY.エンテロコリチカのPCRに基づく直接検出を示す。 は添加されたミルク試料中のS.アウレウスのPCRに基づく直接検出を示す。 は添加されたミルク試料中で混合培養として存在するY.エンテロコリチカとS.アウレウスのPCRに基づく直接検出を示す。

Claims (26)

  1. 配列番号:1と2の特異的プライマー及び配列番号:3と4の特異的プライマーのセットを用いて、食物系中の食物を毒する細菌種であるスタフィロコッカス・アウレウス及びエルシニア・エンテロコリチカを同時に予め濃縮することなく、高感度且つ迅速に検出する方法であって、
    (a)食物マトリックスを調製する工程、
    (b)総微生物DNAを抽出する工程、
    (c)該プライマーセットを用いるPCRにより標的遺伝子のプロファイルを増幅する工程、
    (d)ゲル電気泳動によりPCR産物を分析する工程、及び
    (e)該細菌株を検出する工程、
    を含む方法。
  2. 食物系がミルク、果実ジュース及びアイスクリームからなる群から選択される、請求項記載の方法。
  3. ジエチルエーテル、クロロホルム、尿素及びドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を含む抽出混合液を用いてDNAを抽出する、請求項記載の方法。
  4. ジエチルエーテルとクロロホルムが1:1〜1:5の範囲の割合である、請求項記載の方法。
  5. 尿素の濃度が1.0〜4.5Mの範囲である、請求項記載の方法。
  6. SDSの濃度が0.3〜3.0%の範囲である、請求項記載の方法。
  7. PCR反応混合液が6〜15mMの範囲のトリス塩酸(Tris HCl)、40〜60mMの範囲の塩化カリウム(KCl)、0.3〜5.0mMの範囲の塩化マグネシウム(MgCl)、0.002〜0.05%の範囲のゼラチン、100〜500μMの範囲の個々のデオキシヌクレオチド三リン酸、配列番号:1と2の特異的プライマー及び配列番号:3と4の特異的プライマーのセット、0.3〜5.0単位の範囲のTaqDNAポリメラーゼ、0.02〜3.0%の範囲の鋳型DNAを含む、請求項記載の方法。
  8. PCRにおいて90〜98℃の範囲の温度で1〜10分間の範囲の時間DNAを変性させる、請求項記載の方法。
  9. PCRにおいて93〜95℃の範囲の温度で4〜6分間の範囲の時間DNAを変性させる、請求項記載の方法。
  10. 25〜45サイクルの範囲の増幅サイクルでPCRを行う、請求項記載の方法。
  11. 32〜38サイクルの範囲の増幅サイクルでPCRを行う、請求項10記載の方法。
  12. 各サイクルの変性温度が30〜80秒の範囲の時間90〜98℃の範囲である、請求項記載の方法。
  13. 各サイクルの変性温度が55〜65秒の範囲の時間93〜95℃の範囲である、請求項12記載の方法。
  14. PCRにおいて40〜65℃の範囲の温度で30〜90秒の範囲の時間DNAをアニーリングする、請求項記載の方法。
  15. PCRにおいて53〜56℃の範囲の温度で55〜65秒の範囲の時間DNAをアニーリングする、請求項14記載の方法。
  16. PCRにおける伸長が68〜76℃の範囲の温度で40〜80秒の範囲の時間行われる、請求項記載の方法。
  17. PCRにおける伸長が70〜74℃の範囲の温度で55〜65秒の範囲の時間行われる、請求項16記載の方法。
  18. PCRにおける最後の伸長が68〜76℃の範囲の温度で2〜15分間の範囲の時間行われる、請求項記載の方法。
  19. PCRにおける最後の伸長が55〜65℃の範囲の温度で6〜10分間の範囲の時間行われる、請求項18記載の方法。
  20. ゲル電気泳動がアガローズゲル上で行われる、請求項記載の方法。
  21. アガローズゲルの濃度が1.0〜2.0%の範囲である、請求項20記載の方法。
  22. アガローズゲルが0.2〜1.0μg/mlの範囲の濃度のエチジウムブロミドで染色される、請求項20記載の方法。
  23. 染色したゲルがUVトランスイルミネーターの下で観察される、請求項22記載の方法。
  24. 1個の細胞程度の少ない量で該細菌株を検出するために使用される請求項記載の方法。
  25. 食物中毒の爆発的発生を防止するのに役立つ、請求項記載の方法。
  26. 細菌株を検出する直接的方法である、請求項記載の方法。
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