JP4252466B2 - ストッパ付防振装置 - Google Patents

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本発明は、内筒の軸方向における内筒と外筒との相対変位を規制するストッパが付いた防振装置に関する。
従来より、例えばエンジン及び変速機が直列に結合され、車体に横向きに配置されたパワープラントに接続される内筒と、上記内筒の外側に同軸状に配設されて車両本体に接続される外筒と、内筒と外筒とを一体的に連結するゴム体とを備え、内筒の半径方向(内筒の軸方向に垂直な方向)のパワープラントの振動を吸収する防振装置は知られている。
上記ゴム体は、パワープラントの振動を吸収するために、すぐり孔を設けて上記内筒の半径方向の動バネ定数を抑えている。このことから、車両の急加減速時における反力によってパワープラントを支える内筒の軸方向に大きな加速度が発生すると、ゴム体が容易に円錐状に変形して外筒が内筒を支えるブラケット等に接触し、該接触による高動バネ化を生じるという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1では、上記ゴム体に設けたすぐり孔に該すぐり孔中を内筒の軸方向に延びる胴部と、該胴部に連続して外筒の両外側に突出する突出部とからなる弾性体ストッパを設けている。
このような弾性体ストッパを設けることで、内筒の軸方向における内筒と外筒との相対変位を規制して、上記外筒が内筒を支えるブラケット等に衝突する衝撃力を緩和することができる。しかし、弾性体ストッパが上記ブラケットに接触している間は、この弾性体ストッパによって内筒の半径方向の変位が規制され、その方向の防振装置全体の動バネ定数が大きくなる。このため、パワープラントの振動を吸収する効果が半減され、車内音が悪化する。
そこで、例えば、特許文献2のものでは、外筒から外側に内筒の軸線に垂直に突出して延びる押圧面を有する押圧部を設け、この押圧部に外筒に沿って内筒の軸線に略平行に延び、外筒の端部から先端を突出させるように柱状の弾性体ストッパを固定している。
このことで、弾性体ストッパの突出部が内筒を支えるブラケットに接触してゴム体の軸方向の変位を規制している間、弾性体ストッパを内筒の半径方向に変形させて内筒の半径方向の動バネ定数が大きくなるのを防止している。
なお、従来より、トルクロッド方式の防振装置を使用し、車体の前後方向に延びるトルクロッドによってパワープラントと車両本体とを接続し、上記パワープラントの車両の急加減速時における揺動を規制することも行われている。
実用新案登録第3001674号公報 特開平8−200416号公報
しかしながら、上記特許文献2のストッパ付防振装置では、車両の急加減速が繰り返されると、弾性体によって構成されたストッパが押圧部とブラケットとに挟まれて圧縮されるので、摩耗し易く、耐久性に欠ける。
また、トルクロッド方式の防振装置は、コストが高く、かつ広い設置スペースを必要とするという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ストッパの構成に工夫を加えることにより、内筒の軸方向に大きな加速度が発生したときでも、パワープラントの振動を吸収する効果を維持できる耐久性が高くてレイアウトがし易いストッパ付防振装置を低コストで提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、ストッパを、その基端部がゴム体で支持された剛体で構成するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、車両本体又はパワープラントの一方に取付ブラケットを介して接続される内筒と、上記内筒の外側に同軸状に配設され、車両本体又はパワープラントの他方に接続される外筒と、上記内筒と外筒とを一体的に連結して内筒の半径方向の上記パワープラントの振動を吸収する第1ゴム体と、上記内筒の軸線に略平行に延びる剛体よりなり、上記外筒の一方の端面よりも軸方向外側に突出する突出部を有し、内筒の軸方向に荷重が掛かったときに該突出部が上記取付ブラケットと接触するストッパ本体と、上記ストッパ本体の突出部が上記内筒の半径方向に揺動可能なようにストッパ本体の基端部を挟持して上記外筒と連結する第2ゴム体とを備えている。
上記の構成によると、内筒の軸方向に荷重が掛かったときにストッパ本体の突出部が内筒と車両本体又はパワープラントの一方とを接続する取付ブラケットに接触して内筒の外筒に対する変位が規制される。この接触時の衝撃力はストッパ本体を支える第2ゴム体によって吸収されるので、不快な衝撃音が発生せず、かつ、第1ゴム体の耐久性も向上される。また、ストッパ本体の突出部が内筒を支える取付ブラケットに接触している間には、ストッパ本体がその基端部を中心に内筒の半径方向に揺動する。このとき、ストッパ本体は剛体によって構成されているので、弾性体よりなるストッパに比べ、格段に耐久性が高く、また、てこの原理によりストッパ本体の基端部を挟持する第2ゴム体がねじられ易いので、内筒の半径方向の動バネ定数の上昇が顕著に抑えられる。したがって、トルクロッド方式を採用しなくても突出部が取付ブラケットに接触している間の内筒の半径方向のパワープラントの振動を吸収する効果が維持されるので、省スペース化と低コスト化とが図られ、かつレイアウトが容易である。
第2の発明は、上記ストッパ本体及び第2ゴム体は、外筒の外周に設けられたストッパ取付部の中に配設され、ストッパ本体は、ストッパ取付部を介して外筒に連結されている。
上記の構成によると、ストッパ付防振装置の取付状態に合わせ、内筒の軸方向に荷重が掛かったときにストッパ本体の突出部を取付ブラケットに接触させ、かつ内筒の半径方向に揺動させるように、ストッパ取付部の位置を容易に変更できる。
第3の発明は、上記ストッパ本体は、内筒と外筒との間に配設され、上記第1ゴム体と第2ゴム体とは、所定の空間を空けて設けられている。
上記の構成によると、外筒内にストッパ本体が設けられているので、ストッパ本体を支持する部材を別途設ける必要がなく、構造が簡単である。また、第1ゴム体と第2ゴム体とを同じ材料で成形する場合には、その成形が容易である。
第4の発明は、上記ストッパ本体の突出部における上記取付ブラケットとの接触面は、第2ゴム体と同じゴム体によって覆われている。
上記の構成によると、取付ブラケット側にストッパ本体の突出部との衝突による衝撃力を緩和する部材を設けなくても、その衝撃を緩和することができるので、ストッパ付防振装置の設置自由度が向上する。また、第2ゴム体と同じゴム体によって突出部を覆うため、その成形が容易であり、製造コストも軽減される。
以上説明したように、上記第1の発明によれば、内筒の軸方向に荷重が掛かり、外筒の端面よりも軸方向外側に突出させた剛体よりなるストッパ本体の突出部が内筒を支持する取付ブラケットと接触したときに、該突出部を第2ゴム体によって挟持した基端部を中心に上記内筒の半径方向に揺動させている。このため、内筒の軸方向に大きな加速度が発生したときでも、内筒の半径方向の動バネ定数の上昇を抑えてパワープラントの振動を吸収する効果を維持でき、耐久性が高くてレイアウトのし易いストッパ付防振装置が低コストで得られる。
上記第2の発明では、上記ストッパ本体及び第2ゴム体を外筒の外周に設けたストッパ取付部の中に配設し、ストッパ本体をストッパ取付部を介して外筒に連結した。また、上記第3の発明では、上記ストッパ本体を、内筒と外筒との間に上記第1ゴム体と間隔を空けて設けた第2ゴム体によって挟持した。これらの発明によると、最適な構造のストッパ付防振装置が得られる。
上記第4の発明によると、上記ストッパ本体の突出部の取付ブラケットとの接触面を第2ゴム体と同じゴム体によって覆ったことにより、設置自由度が高く製造コストの安いストッパ付防振装置が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1及び図2は本発明の実施形態1に係るストッパ付防振装置1を示し、このストッパ付防振装置1は、例えば、自動車のエンジン(図示せず)及び変速機3を直列に結合したパワープラント5が、その長手方向を車体の左右方向となるように横置きに配置される場合に、その変速機3側を車体サイドフレーム7に弾性的に支持するものである。
上記ストッパ付防振装置1は、上記変速機3に取付ブラケット9を介して接続される円筒状の内筒11を有している。この取付ブラケット9は、アルミ、鉄、樹脂等の剛体よりなり、内筒11の軸線に対して略垂直に延びて、内筒11の両端部をボルト10等により支持する2つの内筒支持部9aと該支持部9aを図示しないボルトにより変速機3に固定する内筒固定部9bとを備え、内筒11の軸方向と車両の前後方向が略一致するようにストッパ付防振装置1を変速機3に支持している。
また、上記ストッパ付防振装置1は、この内筒11の外側に同軸状に配設され、上記車体サイドフレーム7に接続される略円筒状の外筒13を有している。この外筒13の外周には、アルミ、鉄、樹脂等の剛体製のサポート15が一体形成されており、このサポート15を介してストッパ付防振装置1が図示しないボルトにより車体サイドフレーム7に接続されている。例えば、内筒11は、アルミ、鉄等よりなり、外筒13は、繊維強化樹脂成形品、アルミ、鉄等よりなる。
図3に示すように、上記内筒11と外筒13とは、内筒11の外周を包むように外筒13内に設けられた略円筒状の第1ゴム体17によって一体的に連結されている。このようにして、アイドリング時に主に上下方向に振動する上記パワープラント5は、その上下方向と上記内筒11の半径方向とが略一致するように、第1ゴム体17を介して車体サイドフレーム7に取り付け固定されている。なお、外筒13をパワープラント5側に接続し、内筒11を車体サイドフレーム7側に接続することも可能である。
上記第1ゴム体17には、内筒11の軸方向に貫通する複数のすぐり孔19が形成されている。このすぐり孔19を設けることで、内筒11の半径方向の動バネ定数を小さく、かつ非線形化することができる。このため、上下方向のパワープラント5の振動は、第1ゴム体17の半径方向の圧縮及び引張変形によって吸収されて車体サイドフレーム7に伝達され難くなり、乗り心地が向上する。
そして、図1に示すように、本発明の特徴として、上記外筒13の外周には、内筒11の軸方向に開口する断面コ字状のストッパ取付部21が接着等により配設され、このストッパ取付部21に、上記内筒11の軸線に略平行に延びる細長い矩形板状の金属よりなるストッパ本体23が設けられている。なお、ストッパ取付部21は外筒13と一体に成形してもよく、また、ストッパ本体23は、樹脂製のものでも構わない。
図3に示すように、上記ストッパ本体23は、その断面の長手方向がパワープラント5の振動方向である上下方向と略一致するように配置されている。そして、図1に示すように、ストッパ本体23は、上記外筒13の一方(前側)の端面よりも軸方向外側に突出する突出部23aを有し、この突出部23aの反対側の基端部23bが上記ストッパ取付部21の内面とストッパ本体23とを連結する第2ゴム体25によって挟持されている。このことで、ストッパ本体23の突出部23a側は、基端部23bを支点として上記内筒11の半径方向(上下方向)に揺動可能となっている。さらに、ストッパ本体23は、第2ゴム体25を変形させることで、内筒11の軸方向についても変位可能となっている。
また、上記ストッパ本体23の少なくとも突出部23a側の取付ブラケット9の内筒支持部9aと接触する部分は、第2ゴム体25と同じゴムからなるカバー部27でラバーモールドされている。このカバー部27は、第2ゴム体25によってストッパ本体23をストッパ取付部21に挟持するように接着するときに、同時に接着するのが望ましい。
上記第1ゴム体17における内筒11の半径方向の動バネ定数が小さく抑えられていることから、例えば、車両の急加速時において、パワープラント5にそのロール軸を中心とする反力が発生し、そのパワープラント5を支持する内筒11に前後方向の大きな加速度が加えられると、それによって第1ゴム体17が容易に円錐状に変形する。このように内筒11の軸方向に荷重が掛かったとき、上記突出部23aが上記取付ブラケット9の内筒支持部9aと接触するように突出部23aが配置されている。
−運転動作−
通常の車両の運転時においては、上下方向にパワープラント5の振動が発生すると、その振動はストッパ付防振装置1の内筒11に伝えられ、第1ゴム体17の内筒11の半径方向の圧縮及び引張変形によって吸収される。
一方、車両の急加速時において、その反力としてパワープラント5を支持する内筒11に前後方向の大きな加速度が発生すると、第1ゴム体17が円錐状に変形し、突出部23aが上記取付ブラケット9の内筒支持部9aと接触する。このとき、ストッパ本体23は、その基端部23bを挟持する第2ゴム体25を内筒11の軸方向に変位させて引張応力を作用させ、第2ゴム体25がその引張応力に抗することにより、突出部23aが上記取付ブラケット9の内筒支持部9aに接触する衝撃力を吸収する。さらに、突出部23aがラバーモールドされているため、接触時に衝突音が発生せず、取付ブラケット9の内筒支持部9aを傷つけることはない。
この状態においても、パワープラント5の上下方向の振動は内筒11に伝わってくるが、ストッパ本体23の突出部23aは、ストッパ本体23の基端部23b側を支点として内筒11の半径方向(パワープラント5の上下方向)に揺動し、第2ゴム体25を変形させる。このとき、ストッパ本体23の突出部23aの上下方向の揺動により、基端部23b側がねじられ、第2ゴム体25にねじり応力が発生する。このねじり応力に対しては、第2ゴム体25は、ゴムの特性として、上記突出部23aが取付ブラケット9の内筒支持部9aに接触するときの引張応力に対するよりも、変形し易く、かつストッパ本体23の基端部23b側を支点とした、いわゆるてこの原理により、突出部23aが揺動し易くなっている。このため、図4に示すように、そのストッパ付防振装置1全体における内筒11の半径方向の動バネ定数の増加は特許文献1のような弾性体ストッパを設けた防振装置に比べ、最小限に抑えられる。なお、図4において、横軸はパワープラント5から伝わる振動の周波数を示し、縦軸は、内筒11の半径方向のストッパ付防振装置1全体の動バネ定数を示す。
すなわち、通常の運転時では、内筒11の半径方向の振動を吸収し易いように、その方向の動バネ定数は小さく抑えられている(図4に破線で示す)。車両の急加速時に前後方向(内筒の軸方向)に負荷が発生し、突出部23aが上記取付ブラケット9の内筒支持部9aと接触すると、上記従来の防振装置では、内筒11の半径方向の変位が規制され、その動バネ定数が大きくなる(図4に一点鎖線で示す)。このため、パワープラント5の振動を吸収する効果が半減されてしまい、乗り心地が著しく悪化する。
一方、本実施形態に係るストッパ付防振装置1では、車両の急加速時に前後方向に負荷が発生し、突出部23aが上記取付ブラケット9の内筒支持部9aと接触しても、ストッパ本体23の突出部23aが車体の上下方向(内筒11の半径方向)に揺動するので、その方向のストッパ付防振装置1全体の動バネ定数の上昇は顕著に抑えられる(図4に実線で示す)。
したがって、パワープラント5の上下方向の振動は、第1ゴム体17及び第2ゴム体25によって吸収され、車体サイドフレーム7に伝達され難くなっている。
−実施形態1の効果−
このように、本実施形態のストッパ付防振装置1によると、内筒11の軸方向に荷重が掛かり、ストッパ本体23の突出部23aが内筒11を支持する取付ブラケット9と接触したときに、該突出部23aを第2ゴム体25によって挟持した基端部23bを中心に上記内筒11の半径方向に揺動するようにした。このため、内筒11の軸方向に大きな加速度が発生したときでも、内筒11の半径方向の動バネ定数の上昇を抑えてパワープラント5の振動を吸収する効果を維持でき、その耐久性を向上させることができ、また、トルクロッド方式を採用する場合に比べ、低コスト化が図られ、かつレイアウトが容易である。
また、上記ストッパ本体23及び第2ゴム体25を外筒13の外周に設けたストッパ取付部21の中に配設し、ストッパ本体23をストッパ取付部21を介して外筒13に連結したことにより、ストッパ取付部21の位置を容易に変更でき、ストッパ付防振装置1の設計自由度が向上される。
さらに、上記ストッパ本体23の突出部23aを第2ゴム体25と同じゴム体によって覆ったことにより、設置自由度が増すと共に、製造コストも軽減される。
−実施形態1の変形例−
上記実施形態のストッパ付防振装置1は、その設置位置によって、取付ブラケット9及びサポート15の形状を変えればよく、例えば、図5及び図6に示すようなサポート15の形状のときには、異なる位置にストッパ取付部21を設けることができる。要は、ストッパ付防振装置1を内筒11の軸方向がパワープラント5の長手方向と直交する車体の前後方向になるように配置したときに、ストッパ本体23が車体の前後方向に延び、その断面の長手方向がパワープラント5の振動方向である上下方向と略一致するようにストッパ取付部21を配置すればよい。
(実施形態2)
図7は本発明の実施形態2を示し、ストッパ本体23の設置位置が異なる点で上記実施形態1と異なる。なお、本実施形態では、図1〜図3と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態では、ストッパ取付部21が設けられず、2本のストッパ本体23が内筒11と外筒13との間に配設されている。具体的には、内筒11は、断面が台形で軸方向に貫通する貫通孔11aを有し、その外面と外筒13の内面との間を第1ゴム体17が連結している。第2ゴム体25は、外筒13内に設けたすぐり孔19によって第1ゴム体17と所定の空間を空けて設けられている。各ストッパ本体23は、その断面の長手方向がパワープラント5の振動方向である上下方向と略一致するように配設されると共に、第2ゴム体25によってその基端部23bが挟持され、突出部23aが内筒11の半径方向(パワープラント5の上下方向)に揺動可能となっている。
このように外筒13内にストッパ本体23が設けられているので、ストッパ本体23を支持する部材を別途設ける必要がなく、構造が簡単であり、かつ、第1ゴム体17と第2ゴム体25とを同じ材料で成形する場合には、その成形が容易である。
また、本実施形態においても、上記実施形態1と同様の作用効果が得られる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記各実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態1において、ストッパ取付部21を2つ設け、各ストッパ取付部21に設けたストッパ本体23の突出部23aを外筒13の異なる端部からそれぞれ突出させることにより、車両の急激な加速及び減速のいずれにおいても、いずれかの突出部23aを取付ブラケット9の内筒支持部9aに衝突させることができる。
また、ストッパ本体23の突出部23aをラバーモールドするのではなく、取付ブラケット9の内筒支持部9a側の突出部23aが接触する部分にゴムを設けてもよい。
以上説明したように、本発明は、内筒の半径方向の振動を吸収すると共に、内筒の軸方向における内筒と外筒との相対変位を規制するストッパが付いた防振装置について有用である。
実施形態1に係るストッパ付防振装置を示す斜視図である。 図1のストッパ付防振装置のII方向矢視図である。 図2のIII-III線断面図である。 ストッパ付防振装置における内筒の半径方向の動バネ定数の変化を模式的に示す説明図である。 実施形態1の変形例に係るストッパ付防振装置を示す図3相当図である。 実施形態1のもう1つの変形例に係るストッパ付防振装置を示す図3相当図である。 実施形態2に係るストッパ付防振装置を示す図3相当図である。
符号の説明
1 ストッパ付防振装置
5 パワープラント
7 車体サイドフレーム(車両本体)
9 取付ブラケット
11 内筒
13 外筒
17 第1ゴム体
21 ストッパ取付部
23 ストッパ本体
23a 突出部
23b 基端部
25 第2ゴム体

Claims (4)

  1. 車両本体又はパワープラントの一方に取付ブラケットを介して接続される内筒と、
    上記内筒の外側に同軸状に配設され、車両本体又はパワープラントの他方に接続される外筒と、
    上記内筒と外筒とを一体的に連結して内筒の半径方向の上記パワープラントの振動を吸収する第1ゴム体と、
    上記内筒の軸線に略平行に延びる剛体よりなり、上記外筒の一方の端面よりも軸方向外側に突出する突出部を有し、内筒の軸方向に荷重が掛かったときに該突出部が上記取付ブラケットと接触するストッパ本体と、
    上記ストッパ本体の突出部が上記内筒の半径方向に揺動可能なようにストッパ本体の基端部を挟持して上記外筒と連結する第2ゴム体とを備えていることを特徴とするストッパ付防振装置。
  2. 請求項1のストッパ付防振装置において、
    上記ストッパ本体及び第2ゴム体は、外筒の外周に設けられたストッパ取付部の中に配設され、
    ストッパ本体は、ストッパ取付部を介して外筒に連結されていることを特徴とするストッパ付防振装置。
  3. 請求項1のストッパ付防振装置において、
    上記ストッパ本体は、内筒と外筒との間に配設され、
    上記第1ゴム体と第2ゴム体とは、所定の空間を空けて設けられていることを特徴とするストッパ付防振装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つのストッパ付防振装置において、
    上記ストッパ本体の突出部における上記取付ブラケットとの接触面は、第2ゴム体と同じゴム体によって覆われていることを特徴とするストッパ付防振装置。
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