JP4233207B2

JP4233207B2 - Method for forming decorative hole in disc for automobile wheel

Info

Publication number: JP4233207B2
Application number: JP2000317100A
Authority: JP
Inventors: 充伊藤; 亮西林
Original assignee: Topy Industries Ltd
Current assignee: Topy Industries Ltd
Priority date: 2000-10-17
Filing date: 2000-10-17
Publication date: 2009-03-04
Anticipated expiration: 2020-10-17
Also published as: JP2002120026A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車ホイール用ディスクの飾り穴の形成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車ホイール用ディスク１は、図５、図６に示すように、意匠性の向上、または軽量化、あるいは冷却性を向上させるために、乗用車、バス、トラックを問わず、ディスク１の意匠面の周方向にいくつかの飾り穴２が形成されている。通常、この飾り穴２の形成は、所定の形状をした打ち抜きパンチで打ち抜く方法によってなされていた。
しかし、パンチで打ち抜いたままの状態では、図７に示すように、飾り穴２の破断面がギザギザになっていること、飾り穴２が応力が集中しやすく強度上の最弱部位になったいるため、とくに飾り穴２の角部近傍２ａ、２ｂ（図５）から亀裂Ｃが生じることが多く、その対策として次の方法が取られてきた。
▲１▼飾り穴エッジ部をコイニングすることによって圧縮残留応力を付加し、疲労強度を向上させるとともに、エッジ部のマイクロクラックを除去し、切欠感受性による影響を排除する。
▲２▼飾り穴形状または、飾り穴面積の変更により剛性をアップする。
▲３▼素材板厚のアップにより剛性と疲労強度を向上する。
▲４▼高張力鋼使用により疲労強度を向上する。
▲５▼ショットピーニングにより疲労強度を向上する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の方法には次の問題があった。
▲１▼ エッジ部をコイニングする方法では、効果が得られるのはコイニングされたエッジ部のみであり、破断面からの亀裂に対しては効果が得られない。
▲２▼ 飾り穴の形状や面積を変更する方法ではデザイン性が低下したり、ブレーキ冷却性能が低下する。
▲３▼ 素材板厚のアップでの対応は、コストアップとともに、重量増加による車両性能の悪化が生じる。
▲４▼ 抗張力鋼の使用は、コストアップになるとともに切欠感受性が低下する。
▲５▼ ショットピーニング法はコストアップとともに必要とする部位は効果が少ない。
本発明の目的は、意匠性の低下なしに、また、コストアップなしに、その強度を向上させた自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は次の通りである。
（１）自動車ホイール用ディスクの飾り穴の形成方法において、
最終飾り穴径よりもやや小径に穴を打ち抜く、飾り穴予加工工程と、
前記予加工された飾り穴のせん断面と破断面の両方を、しごきパンチとダイにより、しごきパンチをせん断面側から破断面側に移動させて、しごくことにより、前記飾り穴予加工工程により発生した破断面のマイクロクラックを押しつぶし、せん断面、破断面を、圧縮残留応力を付加して平滑強化する工程とを、
順に行うことを特徴とする自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法。
（２）自動車ホイール用ディスクの飾り穴の形成方法において、
飾り穴のコーナー部近傍の応力集中部位に、最終飾り穴形状よりも内側に張り出させた張り出し部を形成するように穴を打抜く、飾り穴予加工工程と、
前記予加工した飾り穴の張り出し部を、最終飾り穴寸法のパンチとダイによってしごくことにより、しごき加工によって前記応力集中部位に余肉を生じさせ、板厚を部分的に厚肉化して厚肉部を形成するとともに、前記応力集中部位で穴の径をしごき加工前の穴の径より大きくする工程とを、
順に行うことを特徴とする自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法。
（３）自動車ホイール用ディスクの飾り穴の形成方法において、
飾り穴のコーナー部近傍の応力集中部位に、最終飾り穴形状よりも内側に張り出させた、張り出し部を形成するように、また、その他の飾り穴部位は、最終飾り穴径よりもやや小径の形状に穴を打抜く、飾り穴予加工工程と、
前記予加工工程の後に、前記予加工した飾り穴の張り出し部を、最終飾り穴寸法のパンチとダイによりしごくことによって、前記応力集中部位に余肉を生じさせ、板厚を部分的に厚肉化して厚肉部を形成し、前記応力集中部位で穴の径をしごき加工前の穴の径より大きくするとともに、その他の予加工された飾り穴部位のせん断面と破断面の両方を、しごきパンチとダイにより、しごきパンチをせん断面側から破断面側に移動させて、しごくことにより、前記飾り穴予加工工程により発生した破断面のマイクロクラックを押しつぶし、せん断面、破断面を、圧縮残留応力を付加して平滑強化する工程とを、
順に行うことを特徴とする自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法。
【０００５】
上記（１）の自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法では、最終飾り穴径よりもやや小径に穴を打ち抜く、飾り穴予加工工程と、予加工された飾り穴のせん断面、破断面を、しごきパンチとダイにより、しごくことにより、飾り穴予加工工程により発生した破断面のマイクロクラックを押しつぶし、せん断面、破断面を、圧縮残留応力を付加して平滑強化できるので、意匠性の向上と、疲労強度を向上させた自動ホイール用ディスクを低価格で提供できる。
上記（２）の自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法では、飾り穴のコーナー部近傍の応力集中部位に、最終飾り穴形状よりも内側に張り出させた張り出し部を形成するように打抜く予加工工程と、予加工した飾り穴の張り出し部を、パンチとダイによってしごくことにより、しごき加工によって応力集中部位に余肉を生じさせ、板厚を部分的に厚肉化する工程とを、順に行うことによって、疲労強度を向上させた、自動車ホイール用ディスクを低価格で提供できる。
上記（３）の自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法では、飾り穴のコーナー部近傍の応力集中部位に、最終飾り穴形状よりも内側に張り出させた、張り出し部を形成するように、また、その他の飾り穴部位は、最終飾り穴径よりもやや小径の形状に打抜く飾り穴予加工工程と、予加工工程の後に、最終飾り穴寸法のパンチとダイによりしごき加工を順に行うので、意匠性を向上させながら、疲労強度も向上させた自動車ホイール用ディスクを低価格で提供できる。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明実施例の自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法を図１〜図４を参照して説明する。尚、従来（図５〜図７）と同一部分には従来と同じ符号をつけて説明する。
図１は、本発明の第１実施例の自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法の工程を示しており、図中、工程（Ａ）では、ディスク１に最終形状の飾り穴２よりもやや小径の飾り穴を打抜く、予加工を行った後の、飾り穴２の断面状態を示している。飾り穴２の最終平面形状は、図２に、一点鎖線で表示している。予加工の形状はそれよりもやや内側に径小で形成され、実線で示してある。
予加工された飾り穴２の切断面は、比較的滑らかな、せん断面２ｃと、これに続くギザギザの表面にマイクロクラックが生じている破断面２ｄと、からなっている。
【０００７】
工程（Ｂ）では、しごきパンチ１０、ダイ１２間にディスク１が配置される。工程（Ｃ）では、実際にせん断面２ｃ、破断面２ｄがしごかれる。
工程（Ｄ）では、しごき加工した後の、せん断面２ｃ、破断面２ｄの状態を示しており、圧縮残留応力が付与されて表面が強化されると同時に、破断面２ｄのマイクロクラックが押しつぶされ、せん断面２ｃ、破断面２ｄは表面が滑らかになる。
この方法によって、破断面２ｄのギザギザやマイクロクラックが無くなり、意匠性が向上されるとともに、ディスクの強度が向上される。
【０００８】
図４は本発明の第２実施例の自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法を工程順に示している。工程（Ａ）では、図３に示すように、飾り穴２の径は、少なくとも応力が発生しやすい部位については、正規の径よりも、やや小さい寸法にパンチとダイにより打抜く予加工が行われる。
予加工では、実線で示したように、最終形状よりも、部分的にやや内側に径小となるように、張り出し部２ｅが形成される。
予加工された飾り穴２の切断面は、第一実施例と同じように、比較的滑らかな、せん断面２ｃと、これに続くギザギザの表面にマイクロクラックが生じている破断面２ｄと、からなっている。
【０００９】
工程（Ｂ）では、しごきパンチ１０、ダイ１２間にディスク１が配置される。工程（Ｃ）では、図３に示した飾り穴２の予加工された状態の、応力が発生しやすいい部位に、正規の飾り穴２の形状よりも内側にやや径小となるように張り出し部２ｅを形成し、この張り出し部２ｅが形成された部分を、パンチ１０とダイ１２により、しごく。
このしごき加工によって、内側に径小となった張り出し部２ｅは、余肉となって裏面に移動させられることにより部分的に厚肉部１４を形成する。
この工程（Ｃ）によって、工程（Ｄ）（ダイとパンチからディスクを外した状態）では、応力集中部位が厚肉部１４となり、元板厚ｔよりも部分的に厚いＴとなる。この結果、ディスク１の板厚全体を厚くすることなく部分的に応力集中部位だけを厚肉部１４とすることにより、ディスク１の疲労強度の向上を図ることができる。
【００１０】
本発明の第３実施例は、特に図示しないが、第１実施例と、第２実施例を併せて行う方法である。すなわち、飾り穴２の予加工では、飾り穴２の応力集中部位は、その後のしごき加工によって余肉が生じる程度に内側に径小となるように張り出し部２ｅを形成し、その他の部位は、しごき加工によって、破断面２ｄに生ずるマイクロクラックが押し潰される程度に径小に形成しておき、その次の工程で、しごきパンチ１０とダイ１２によってしごき加工を行う。
この方法によれば、破断面２ｄのマイクロクラックが押し潰され、飾り穴２のせん断面２ｃと破断面２ｄは、圧縮残留応力付加による強度向上と、切断面が滑らかになるため、意匠性が向上する。これに加えて、応力集中部位の板厚を部分的に厚くする厚肉部を形成できるため、さらにディスク１の疲労強度を向上させることができる。
【００１１】
【発明の効果】
請求項１の自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法によれば、最終飾り穴径よりもやや小径に穴を打ち抜く、飾り穴予加工工程と、予加工された飾り穴のせん断面、破断面を、しごきパンチとダイにより、しごくことにより、飾り穴予加工工程により発生した破断面のマイクロクラックを押しつぶし、せん断面、破断面を、圧縮残留応力を付加して平滑強化するので、意匠性の向上と、疲労強度を向上させた自動ホイール用ディスクを低価格で提供できる。
請求項２の自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法によれば、飾り穴のコーナー部近傍の応力集中部位に、最終飾り穴形状よりも内側に張り出させた張り出し部を形成するように打抜く予加工工程と、予加工した飾り穴の張り出し部を、パンチとダイによってしごくことにより、しごき加工によって応力集中部位に余肉を生じさせ、板厚を部分的に厚肉化する工程とを、順に行うことによって、疲労強度を向上させた、自動車ホイール用ディスクを低価格で提供できる。
請求項３の自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法によれば、飾り穴のコーナー部近傍の応力集中部位に、最終飾り穴形状よりも内側に張り出させた、張り出し部を形成するように、また、その他の飾り穴部位は、最終飾り穴径よりもやや小径の形状に打抜く飾り穴予加工工程を行い、予加工工程の後に、最終飾り穴寸法のパンチとダイによりしごき加工により、応力集中部には厚肉部、その他の部位は、せん断面、破断面に圧縮残留応力を付加し、せん断面破断面を滑らかにする工程を行うので、意匠性を向上させながら、疲労強度も向上させた自動車ホイール用ディスクを低価格で提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例の自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法を示す工程図である。
【図２】本発明の第１実施例の自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法の飾り穴予加工時の飾り穴形状を示す断面図および部分平面図である。
【図３】本発明の第２実施例の自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法の飾り穴予加工時の飾り穴形状を示す断面図および部分平面図である。
【図４】本発明の第２実施例の自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法を示す工程図である。
【図５】本発明および従来の飾り穴の基本形状と応力集中部位を示す部分平面図である。
【図６】本発明および従来の飾り穴部の断面図である。
【図７】図６の飾り穴打抜き加工後のせん断面、破断面を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
１ディスク
２飾り穴
２a 、２ｂ応力集中部位
２ｃせん断面
２ｄ破断面
２ｅ張り出し部
１０しごきパンチ
１２しごきダイ
１４厚肉部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for forming a decorative hole in a disk for an automobile wheel.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIGS. 5 and 6, the vehicle wheel disc 1 has a design surface of the disc 1 regardless of whether it is a passenger car, a bus, or a truck in order to improve the design property, reduce the weight, or improve the cooling property. Several decorative holes 2 are formed in the circumferential direction. Usually, the decoration hole 2 is formed by a method of punching with a punching punch having a predetermined shape.
However, in the state of being punched out, as shown in FIG. 7, the fracture surface of the decorative hole 2 is jagged, and the decorative hole 2 becomes the weakest part in strength because stress tends to concentrate. Therefore, cracks C often occur particularly in the corner portions 2a, 2b (FIG. 5) of the decoration hole 2, and the following method has been taken as a countermeasure.
(1) Applying compressive residual stress by coining the edge of the decorative hole to improve fatigue strength, remove micro cracks at the edge, and eliminate the influence of notch sensitivity.
(2) Increase the rigidity by changing the decoration hole shape or decoration hole area.
(3) The rigidity and fatigue strength are improved by increasing the material thickness.
(4) Fatigue strength is improved by using high-strength steel.
(5) Improve fatigue strength by shot peening.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional method has the following problems.
(1) In the method of coining the edge portion, the effect is obtained only for the coined edge portion, and the effect is not obtained for the crack from the fracture surface.
(2) In the method of changing the shape and area of the decoration hole, the design is lowered and the brake cooling performance is lowered.
(3) The response by increasing the thickness of the material plate causes an increase in cost and a deterioration in vehicle performance due to an increase in weight.
(4) The use of tensile strength steel increases the cost and reduces notch sensitivity.
(5) The shot peening method is less effective for the necessary parts as the cost increases.
An object of the present invention is to provide a method for forming a decorative hole for a disk for an automobile wheel that is improved in strength without lowering design properties and without increasing costs.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention for achieving the above object is as follows.
(1) In the method of forming the decorative hole of the disk for automobile wheel,
Pre-decoration process for punching holes slightly smaller than the final decoration hole diameter,
Both the shear surface and fracture surface of the pre-processed decoration hole are generated by the decoration hole pre-processing step by moving the iron punch from the shear surface side to the fracture surface side with an iron punch and die and ironing. Crushing the microcracks on the fractured surface, and smoothening and strengthening the shear surface and fractured surface by adding compressive residual stress,
A method for forming a decorative hole in a disk for an automobile wheel, which is performed in order.
(2) In the method for forming a decorative hole in a disk for an automobile wheel,
The stress concentration portion of the corner portion near the vent, the holes so as to form a projecting portion that has overhang inside the final decoration hole shape punching, and vent preliminary processing step,
By squeezing the overhanging part of the pre-processed decoration hole with a punch and die of the final decoration hole size , extra thickness is generated in the stress concentration part by ironing, and the plate thickness is partially increased to increase the thickness. Forming the part and making the diameter of the hole larger than the diameter of the hole before ironing at the stress concentration site ,
A method for forming a decorative hole in a disk for an automobile wheel, which is performed in order.
(3) In the method of forming the decorative hole of the disk for automobile wheels,
Form a protruding part that protrudes inward from the final decorative hole shape at the stress concentration area near the corner of the decorative hole, and other decorative hole parts have a slightly smaller diameter than the final decorative hole diameter. Punching holes into the shape of the decorative hole ,
After the pre-processing step, the overhanging portion of the pre-processed decoration hole is squeezed with a punch and die having a final decoration hole size, thereby generating surplus thickness at the stress concentration portion, and the plate thickness is partially increased. The thickened part is formed , the diameter of the hole at the stress concentration part is made larger than the diameter of the hole before the ironing process , and both the sheared surface and the fracture surface of the other pre-processed decorative hole part are ironed. By moving the ironing punch from the shearing surface side to the fracture surface side with the punch and die, and squeezing , the microcracks on the fracture surface generated by the decoration hole pre-processing step are crushed, and the shearing surface and fracture surface are compressed and retained. A process of applying stress to smoothen and strengthen,
A method for forming a decorative hole in a disk for an automobile wheel, which is performed in order.
[0005]
In the method for forming a decorative hole for a vehicle wheel disk according to (1) above, the decorative hole pre-processing step of punching a hole slightly smaller than the final decorative hole diameter, the shear surface and the fracture surface of the pre-processed decorative hole, By using the ironing punch and die, the microcracks on the fracture surface generated by the decorative hole pre-processing step can be crushed, and the shear surface and fractured surface can be reinforced with the addition of compressive residual stress. It is possible to provide an automatic wheel disc with improved fatigue strength at a low price.
In the method for forming a decorative hole for a vehicle wheel disk of the above (2), the punching is preliminarily performed so as to form an overhanging portion that protrudes inward from the final decorative hole shape at a stress concentration portion near the corner portion of the decorative hole. The processing process and the process of creating a surplus in the stress concentration part by ironing and then partially increasing the plate thickness by squeezing the overhang of the pre-processed decoration hole with a punch and die, in order By doing so, it is possible to provide an automobile wheel disk with improved fatigue strength at a low price.
In the method for forming a decorative hole for a vehicle wheel disk according to the above (3), an overhanging portion that protrudes inward from the final decorative hole shape is formed in a stress concentration portion near the corner portion of the decorative hole. The other decorative hole parts are punched into a shape slightly smaller than the final decorative hole diameter, and after the pre-processing process, the punching and die of the final decorative hole dimensions are used for ironing in order. It is possible to provide an automobile wheel disc with improved fatigue strength while improving design properties at a low price.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Below, the decoration hole formation method of the disk for motor vehicle wheels of this invention Example is demonstrated with reference to FIGS. In the following description, the same parts as those in the prior art (FIGS. 5 to 7) are denoted by the same reference numerals.
FIG. 1 shows a process of a method for forming a decorative hole for a vehicle wheel disk according to a first embodiment of the present invention. In the figure, in the step (A), the disk 1 has a slightly smaller diameter than the final decorative hole 2. The cross-sectional state of the decorative hole 2 is shown after the decorative hole is punched out and pre-processed. The final planar shape of the decoration hole 2 is indicated by a one-dot chain line in FIG. The pre-processed shape is formed slightly smaller in diameter than that and is indicated by a solid line.
The cut surface of the pre-processed decoration hole 2 is composed of a relatively smooth shear surface 2c and a fracture surface 2d in which micro cracks are generated on the surface of the subsequent jagged surface.
[0007]
In the step (B), the disk 1 is disposed between the ironing punch 10 and the die 12. In the step (C), the shearing surface 2c and the fracture surface 2d are actually squeezed.
Step (D) shows the state of the shearing surface 2c and the fractured surface 2d after ironing. The surface is strengthened by applying compressive residual stress, and at the same time, the microcracks on the fractured surface 2d are crushed. The surfaces of the shearing surface 2c and the fracture surface 2d are smooth.
By this method, there are no jagged or microcracks on the fracture surface 2d, the design is improved and the strength of the disk is improved.
[0008]
FIG. 4 shows a decorative hole forming method for a vehicle wheel disk according to a second embodiment of the present invention in the order of steps. In the step (A), as shown in FIG. 3, the diameter of the decorative hole 2 is pre-processed by punching with a punch and die to a size slightly smaller than the normal diameter at least at a portion where stress is likely to occur. Is called.
In the pre-machining, as shown by the solid line, the overhanging portion 2e is formed so that the diameter is partially smaller inward than the final shape.
As in the first embodiment, the pre-processed cut surface of the decorative hole 2 includes a relatively smooth shear surface 2c, and a fracture surface 2d in which micro-cracks are generated on the surface of the subsequent jagged surface. It has become.
[0009]
In the step (B), the disk 1 is disposed between the ironing punch 10 and the die 12. In step (C), the decorative hole 2 shown in FIG. 3 is pre-processed, and is projected so as to be slightly smaller in diameter than the shape of the regular decorative hole 2 in a portion where stress is easily generated. The portion 2e is formed, and the portion where the projecting portion 2e is formed is ironed by the punch 10 and the die 12.
By this ironing process, the overhanging portion 2e having a small diameter on the inner side becomes a surplus and is moved to the back surface, so that the thick portion 14 is partially formed.
By this step (C), in step (D) (a state where the disk is removed from the die and punch), the stress concentration portion becomes the thick portion 14 and becomes T which is partially thicker than the original plate thickness t. As a result, it is possible to improve the fatigue strength of the disk 1 by making only the stress concentration part a thick portion 14 without increasing the overall plate thickness of the disk 1.
[0010]
The third embodiment of the present invention is a method of performing the first embodiment and the second embodiment together although not particularly shown. That is, in the pre-processing of the decorative hole 2, the overhanging portion 2e is formed so that the stress concentration portion of the decorative hole 2 becomes small in diameter to the extent that a surplus is generated by the subsequent ironing process, By the ironing process, the microcracks formed on the fractured surface 2d are formed so as to have a small diameter so as to be crushed, and the ironing process is performed by the ironing punch 10 and the die 12 in the next step.
According to this method, the microcracks on the fractured surface 2d are crushed, and the shear surface 2c and the fractured surface 2d of the decorative hole 2 are improved in strength due to the addition of compressive residual stress, and the cut surface becomes smooth. improves. In addition to this, since the thick portion that partially increases the thickness of the stress concentration portion can be formed, the fatigue strength of the disk 1 can be further improved.
[0011]
【The invention's effect】
According to the method for forming a decorative hole for a vehicle wheel disk according to claim 1, the decorative hole pre-processing step of punching a hole slightly smaller than the final decorative hole diameter, the shear surface of the pre-processed decorative hole, and the fracture surface By squeezing punch and die, crushing micro-cracks on the fracture surface generated by the decorative hole pre-processing step, and crushing the shear surface and fracture surface with compressive residual stress to improve smoothness, improving design In addition, it is possible to provide an automatic wheel disc with improved fatigue strength at a low price.
According to the method for forming a decorative hole for a vehicle wheel disk according to claim 2, punching is performed so as to form an overhanging portion that protrudes inward from the final decorative hole shape at a stress concentration portion near the corner portion of the decorative hole. A pre-processing step, and a process in which the pre-processed overhanging portion of the decorative hole is squeezed with a punch and a die, thereby generating surplus in a stress concentration site by ironing and partially increasing the plate thickness. By carrying out in order, the disk for motor vehicle wheels which improved fatigue strength can be provided at low cost.
According to the method for forming a decorative hole for a vehicle wheel disk according to claim 3, so as to form a protruding portion that protrudes inward from the final decorative hole shape at a stress concentration portion near the corner portion of the decorative hole. In addition, the other decorative hole part is subjected to a decorative hole pre-processing process in which the diameter is slightly smaller than the final decorative hole diameter, and after the pre-processing process, stress is applied by ironing with a punch and die of the final decorative hole size. Thick parts are concentrated in the concentrated part, and compressive residual stress is applied to the sheared surface and fractured surface to smooth the sheared surface fracture surface, so that the fatigue strength is improved while improving the design. The car wheel disc can be provided at a low price.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a process diagram showing a decorative hole forming method for an automotive wheel disk according to a first embodiment of the present invention.
FIGS. 2A and 2B are a cross-sectional view and a partial plan view showing a decorative hole shape at the time of decorative hole pre-processing in the decorative hole forming method for a vehicle wheel disk according to the first embodiment of the present invention.
FIGS. 3A and 3B are a cross-sectional view and a partial plan view showing a decorative hole shape at the time of decorative hole pre-processing in the decorative hole forming method for a vehicle wheel disk according to the second embodiment of the present invention. FIGS.
FIG. 4 is a process diagram showing a decorative hole forming method for a vehicle wheel disk according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a partial plan view showing the basic shape and stress concentration site of the present invention and a conventional decorative hole.
FIG. 6 is a sectional view of the present invention and a conventional decorative hole.
7 is a partially enlarged view showing a sheared surface and a fractured surface after the decorative hole punching process of FIG. 6;
[Explanation of symbols]
1 Disc 2 Decorative hole 2a, 2b Stress concentration part 2c Shear surface 2d Fracture surface 2e Overhang part 10 Ironing punch 12 Ironing die 14 Thick part

Claims

自動車ホイール用ディスクの飾り穴の形成方法において、
最終飾り穴径よりもやや小径に穴を打ち抜く、飾り穴予加工工程と、
前記予加工された飾り穴のせん断面と破断面の両方を、しごきパンチとダイにより、しごきパンチをせん断面側から破断面側に移動させて、しごくことにより、前記飾り穴予加工工程により発生した破断面のマイクロクラックを押しつぶし、せん断面、破断面を、圧縮残留応力を付加して平滑強化する工程とを、
順に行うことを特徴とする自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法。In the method of forming the decorative hole of the disk for automobile wheels,
Pre-decoration process for punching holes slightly smaller than the final decoration hole diameter,
Both the shear surface and fracture surface of the pre-processed decoration hole are generated by the decoration hole pre-processing step by moving the iron punch from the shear surface side to the fracture surface side with an iron punch and die and ironing. Crushing the microcracks on the fractured surface, and smoothening and strengthening the shear surface and fractured surface by adding compressive residual stress,
A method for forming a decorative hole in a disk for an automobile wheel, which is performed in order.

自動車ホイール用ディスクの飾り穴の形成方法において、
飾り穴のコーナー部近傍の応力集中部位に、最終飾り穴形状よりも内側に張り出させた張り出し部を形成するように穴を打抜く、飾り穴予加工工程と、
前記予加工した飾り穴の張り出し部を、最終飾り穴寸法のパンチとダイによってしごくことにより、しごき加工によって前記応力集中部位に余肉を生じさせ、板厚を部分的に厚肉化して厚肉部を形成するとともに、前記応力集中部位で穴の径をしごき加工前の穴の径より大きくする工程とを、
順に行うことを特徴とする自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法。In the method of forming the decorative hole of the disk for automobile wheels,
The stress concentration portion of the corner portion near the vent, the holes so as to form a projecting portion that has overhang inside the final decoration hole shape punching, and vent preliminary processing step,
By squeezing the overhanging part of the pre-processed decoration hole with a punch and die of the final decoration hole size , extra thickness is generated in the stress concentration part by ironing, and the plate thickness is partially increased to increase the thickness. Forming the part and making the diameter of the hole larger than the diameter of the hole before ironing at the stress concentration site ,
A method for forming a decorative hole in a disk for an automobile wheel, which is performed in order.

自動車ホイール用ディスクの飾り穴の形成方法において、
飾り穴のコーナー部近傍の応力集中部位に、最終飾り穴形状よりも内側に張り出させた、張り出し部を形成するように、また、その他の飾り穴部位は、最終飾り穴径よりもやや小径の形状に穴を打抜く、飾り穴予加工工程と、
前記予加工工程の後に、前記予加工した飾り穴の張り出し部を、最終飾り穴寸法のパンチとダイによりしごくことによって、前記応力集中部位に余肉を生じさせ、板厚を部分的に厚肉化して厚肉部を形成し、前記応力集中部位で穴の径をしごき加工前の穴の径より大きくするとともに、その他の予加工された飾り穴部位のせん断面と破断面の両方を、しごきパンチとダイにより、しごきパンチをせん断面側から破断面側に移動させて、しごくことにより、前記飾り穴予加工工程により発生した破断面のマイクロクラックを押しつぶし、せん断面、破断面を、圧縮残留応力を付加して平滑強化する工程とを、
順に行うことを特徴とする自動車ホイール用ディスクの飾り穴形成方法。In the method of forming the decorative hole of the disk for automobile wheels,
Form a protruding part that protrudes inward from the final decorative hole shape at the stress concentration area near the corner of the decorative hole, and other decorative hole parts have a slightly smaller diameter than the final decorative hole diameter. Punching holes into the shape of the decorative hole ,
After the pre-processing step, the overhanging portion of the pre-processed decoration hole is squeezed with a punch and die having a final decoration hole size, thereby generating surplus thickness at the stress concentration portion, and the plate thickness is partially increased. The thickened part is formed , the diameter of the hole at the stress concentration part is made larger than the diameter of the hole before the ironing process , and both the sheared surface and the fracture surface of the other pre-processed decorative hole part are ironed. By moving the ironing punch from the shearing surface side to the fracture surface side with the punch and die, and squeezing , the microcracks on the fracture surface generated by the decoration hole pre-processing step are crushed, and the shearing surface and fracture surface are compressed and retained. A process of applying stress to smoothen and strengthen,
A method for forming a decorative hole in a disk for an automobile wheel, which is performed in order.