JP4143293B2 - 保護カバー及び液体封入マウント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体封入マウントのダイヤフラムを保護するための保護カバー、及びこれを備える液体封入マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、防振装置の一種としては、特開平7−243471号公報に開示されているような液体封入マウントが知られている。この種の液体封入マウントは、自動車用のエンジンマウント等として広く用いられている。例えば、この液体封入マウントを振動体であるエンジンとその支持体である車体との間に介設すると、エンジンの振動が液体封入マウントにより減衰され、車体に伝わる振動が減少する。
【0003】
上記液体封入マウントでは、金属製の筒体の内部に閉空間の液室が形成され、この液室に液体が封入される。また、液体封入マウントでは、液室の一端側には肉厚の弾性支持体が設けられ、その他端側には比較的薄いゴム製のダイヤフラムが設けられる。更に、液室は、オリフィス盤によって弾性支持体側とダイヤフラム側とに仕切られている。エンジン等からの振動が弾性支持体に入力されると、液室内で封入された液体が流動する。その際、液室内では液体がオリフィス盤を通過して弾性支持体側とダイヤフラム側とを行き来し、それに伴ってダイヤフラムが変形する。
【0004】
上記液体封入マウントのダイヤフラムは、比較的薄肉のゴムにより構成されるのが通例である。このダイヤフラムが損傷すると、液室から液体が漏れて液体封入マウントの機能が失われてしまう。
【0005】
一方、液体封入マウントの設置場所によっては、小石などが飛び込んできてダイヤフラムを傷付けるおそれがある。また、そのような危険のない場所に設置される液体封入マウントであっても、設置される前の搬送中にダイヤフラムが傷付く可能性もある。このため、液体封入マウントは、その設置場所の如何に拘わらず、ダイヤフラムの保護カバーを備えているのが一般的である。例えば、上記公報の液体封入マウントでは、“かしめ”により強固に取り付けられた保護カバーでダイヤフラムを覆い、ダイヤフラムの損傷を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、使用状態でダイヤフラムが損傷するおそれの無い液体封入マウントでは、その設置後において、ダイヤフラムの保護カバーは何の機能も果たしていないこととなる。つまり、ダイヤフラムの保護カバーは、液体封入マウントが設置されるまでの間だけ必要であるにも拘わらず、設置後も液体封入マウントに取り付けられたままとなる。このため、設置後には不要となる保護カバーを液体封入マウント毎に用意しなければならず、液体封入マウントの構成部品が増大し、その製造コストの上昇を招くという問題があった。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、液体封入マウントのダイヤフラムを保護するために着脱可能な保護カバーを用い、これによって液体封入マウントの製造コストを削減することにある。また、本発明の他の目的は、着脱可能な保護カバーを備える液体封入マウントを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ダイヤフラムの保護カバーを液体封入マウントに対して着脱可能とし、設置後は液体封入マウントから取り外すことにより液体封入マウントの部品点数を削減して、液体封入マウントの製造コストの削減を図るものである。
【0009】
本発明が講じた第1の解決手段は、液室を形成するためのダイヤフラムを有して振動体とその支持体との間に介設される液体封入マウントに対し、上記ダイヤフラムを保護するために取り付けられる保護カバーを対象としている。そして、上記ダイヤフラムを覆うための本体部と、上記保護カバーが上記液体封入マウントに着脱可能な状態で保持されるように該液体封入マウントと係合する係合部とを備えるものである。
【0010】
また、上記第1の解決手段において、係合部は、液体封入マウントを振動体又は支持体に固定するためのボルトが通される上記液体封入マウントのボルト孔に挿入され、該ボルト孔の縁部に引っ掛かることで上記保護カバーを保持するように構成される。
【0011】
本発明が講じた第2の解決手段は、上記第1の解決手段において、係合部は、鉤状に形成されてボルト孔の縁部に引っ掛かる第一係合片と、上記ボルト孔に挿入された状態では該ボルト孔の縁部に引っ掛かると共に可撓性を有して上記ボルト孔を通過可能な第二係合片とによって構成されるものである。
【0012】
本発明が講じた第3の解決手段は、液体封入マウントを対象とし、上記第1又は第2の解決手段に係る保護カバーを備えるものである。
【0013】
本発明が講じた第4の解決手段は、液室を形成するためのダイヤフラムを有して振動体とその支持体との間に介設される液体封入マウントを対象としている。そして、上記ダイヤフラムを覆って保護するための保護カバーと、上記ダイヤフラムと一体に形成されて上記保護カバーが着脱可能に係合する係合部とを備えるものである。
【0014】
また、上記第4の解決手段において、係合部は、棒状に形成されてダイヤフラムに立設される一方、保護カバーには、上記係合部を挿入するための貫通孔が形成され、上記係合部には、上記保護カバーの貫通孔に挿入された状態で該貫通孔の縁部に引っ掛かると共に可撓性を有して上記貫通孔を通過可能な突出部が設けられる。
【0015】
−作用−
上記第1の解決手段では、液体封入マウントに取り付けられる保護カバーに本体部と係合部とが設けられる。保護カバーを液体封入マウントに取り付ける際には、保護カバーの係合部を液体封入マウントと係合させる。この係合部が液体封入マウントと係合することで、保護カバーは着脱自在な状態で液体封入マウントに保持される。
【0016】
保護カバーが液体封入マウントに保持された状態では、本体部が液体封入マウントのダイヤフラムを覆い、ダイヤフラムの損傷を防止する。また、ダイヤフラムを保護する必要が無くなれば、係合部と液体封入マウントとの係合状態を解除し、保護カバーを液体封入マウントから取り外すことが可能である。
【0017】
また、上記第1の解決手段では、液体封入マウントにおけるボルト孔の縁部に係合部が引っ掛かることによって、保護カバーが液体封入マウントに保持される。一方、液体封入マウントを振動体又は支持体に取り付ける際には、そのボルト孔に通されたボルトによって液体封入マウントが振動体又は支持体に固定される。このため、係合部をボルト孔から引き抜いて保護カバーを液体封入マウントから取り外した後でなければ、液体封入マウントのボルト孔にボルトを通すことができず、従って液体封入マウントを振動体又は支持体に固定することもできない。
【0018】
上記第2の解決手段では、保護カバーの係合部が第一係合片と第二係合片とによって構成される。つまり、係合部を構成する第一係合片と第二係合片は、液体封入マウントのボルト孔に挿入されて、保護カバーを液体封入マウントに着脱自在な状態で保持する。第一係合片は、鈎状に形成されており、ボルト孔に挿入された状態でボルト孔の縁部に引っ掛かる。第二係合片は、可撓性を有する所定の形状に形成される。この第二係合片は、ボルト孔に差し込まれた状態ではボルト孔の縁部に引っ掛かる。また、第二係合片は、撓んで変形することによって、ボルト孔を通過できるように構成される。
【0019】
上記第3の解決手段では、上記第1又は第2の解決手段に係る保護カバーを備えた液体封入マウントが構成される。
【0020】
上記第4の解決手段では、液体封入マウントに保護カバーと係合部とが設けられる。係合部は、ダイヤフラムと一体に形成される。保護カバーは、係合部によって保持されると共に、係合部に対して着脱自在となっている。
【0021】
保護カバーが係合部に保持された状態では、保護カバーが液体封入マウントのダイヤフラムを覆い、ダイヤフラムの損傷を防止する。また、ダイヤフラムを保護する必要が無くなれば、保護カバーと係合部の係合状態を解除し、保護カバーを取り外すことが可能である。
【0022】
また、上記第4の解決手段では、棒状に形成された係合部が、ダイヤフラムに立った状態で設置される。一方、保護カバーには貫通孔が形成され、係合部には突出部が設けられる。保護カバーを取り付ける際には、その貫通孔に棒状の係合部が差し込まれる。その際、係合部に形成された突出部は、撓んで変形することによって貫通孔を通過する。この突出部は、貫通孔を通過した後に元の形に戻り、貫通孔の縁部に引っ掛かる。そして、保護カバーにおける貫通孔の縁部に突出部が引っ掛かることで、保護カバーが着脱自在な状態で取り付けられる。また、係合部を保護カバーから引き抜けば、保護カバーが液体封入マウントから取り外される。
【0023】
【発明の効果】
本発明では、ダイヤフラムの保護カバーが液体封入マウントに対して着脱可能となっている。このため、液体封入マウントが設置後におけるダイヤフラムの保護を要しないものである場合には、設置されるまでの間だけ保護カバーを液体封入マウントに取り付けておき、液体封入マウントを振動体や支持体に取り付ける際に保護カバーを取り外すといった使い方が可能となる。更には、取り外した保護カバーを再利用することもできる。例えば、取り外されて送り返された保護カバーを出荷される液体封入マウントに再び取り付け、搬送中におけるダイヤフラムの損傷を防止することが可能となる。
【0024】
このように、本発明によれば、保護カバーを何度も再利用することが可能となり、液体封入マウントの全製造個数よりも大幅に少ない保護カバーを用意するだけで、液体封入マウントが設置されるまでの間ダイヤフラムを損傷から護ることができる。従って、液体封入マウントの設置後は不要となる場合にまで液体封入マウントの全製造個数と同数の保護カバーを用意していた従来に比べ、ダイヤフラムの保護に必要な保護カバーの数量を大幅に削減でき、液体封入マウントの製造コストを削減することができる。
【0025】
特に、上記第1,第2の解決手段では、液体封入マウントのボルト孔を利用して保護カバーを液体封入マウントに保持している。このため、保護カバーを液体封入マウントから取り外さない限りは、液体封入マウントを振動体又は支持体に取り付けることができなくなる。従って、これらの解決手段によれば、保護カバーをつけたままで液体封入マウントを振動体又は支持体に固定するという作業ミスを確実に防止することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の説明で用いる「上」「下」「左」「右」は、何れも参照する図面におけるものを意味している。
【0027】
下記の各実施形態に係る液体封入マウント10は、何れも自動車用のエンジンマウントとして用いられるものである。つまり、この液体封入マウント10は、振動体であるエンジンと、エンジンの支持体である車体との間に介設される。そして、液体封入マウント10は、エンジンから車体へ伝わる振動を削減する。ただし、この液体封入マウント10の用途は例示であり、エンジンマウント以外の用途に液体封入マウント10を利用することも可能である。
【0028】
《実施形態1》
図1に示すように、実施形態1に係る液体封入マウント10は、金属製の円筒ケーシング11を備えている。この円筒ケーシング11は、その軸方向が上下方向となる円筒状に形成されている。また、円筒ケーシング11は、その上部が小径部14で構成され、その下部が大径部12で構成されている。大径部12と小径部14は、何れもカップ状に形成され、向かい合う状態で互いに連結されている。この大径部12と小径部14には、カップ形状の底にあたる部分の中央部に比較的大きな円形の開口13,15が形成されている。
【0029】
円筒ケーシング11には、大径部12の下部に2つのブラケット16が溶接されている。尚、ブラケット16の数は単なる例示である。このブラケット16は、大径部12の下端から更に下方へ延びている。ブラケット16の下端には、車体と当接する平板状の当接部17が形成されている。この当接部17には、1つのボルト孔18が形成されている。上記液体封入マウント10は、このボルト孔18に通されたボルトによって車体に固定される。
【0030】
円筒ケーシング11の内部には、弾性支持体20と、オリフィス盤25と、ダイヤフラム30と、連結金具35とが収納され、これらによって閉空間の液室40が形成されている。この液室40には、エチレングリコール等の液体が封入されている。
【0031】
弾性支持体20は、ゴム製の部材であって、薄肉部21と厚肉部22とを備えている。薄肉部21は、比較的肉厚の薄い円筒状に形成され、大径部12の内周面に沿って設けられている。厚肉部22は、比較的肉厚の厚い円錐台状に形成され、薄肉部21の上端部に連続して形成されている。また、厚肉部22は、上方へ向かって直径の小さくなる円錐台状に形成されている。
【0032】
オリフィス盤25は、円板状に形成されており、薄肉部21の下端付近に配置されている。このオリフィス盤25は、合成樹脂製の部材であって、円板部26と外周筒部27とを備えている。円板部26は、円形の平板状に形成されている。外周筒部27は、円板部26の外周から下方へ延びる円筒状に形成されている。外周筒部27の外周面には、外周溝28が形成されている。この外周溝28と弾性支持体20の薄肉部21とによって、螺旋状のオリフィス通路43が形成される。
【0033】
ダイヤフラム30は、薄肉に形成されたゴム製の部材であって、オリフィス盤25の下方に配置されている。このダイヤフラム30は、中央部が上方へ膨出したハット状(帽子状)に形成されている。また、ダイヤフラム30の周縁部は、オリフィス盤25の外周筒部27と、大径部12の底部とによって挟み込まれて固定されている。
【0034】
連結金具35は、その上部が軸部36により構成され、その下部が円錐台部37により構成されている。円錐台部37は、下方へ向かって直径の小さくなる円錐台状に形成されている。また、円錐台部37は、弾性支持体20における厚肉部22の中央部へ上方から挿入され、その外側面で厚肉部22と加硫接着されている。軸部36は、円錐台部37と同軸となる姿勢で、円錐台部37の上端部から上方へ突設されている。また、この軸部36は、小径部14の上端面から突出している。
【0035】
連結金具35には、その中心部にボルト穴38が形成されている。このボルト穴38は、軸部36の上端に開口しており、その内面にネジが刻まれている。このボルト穴38には、液体封入マウント10をエンジンと締結するためのボルトが挿入される。
【0036】
液体の封入された液室40は、オリフィス盤25によって第一室41と第二室42とに仕切られている。つまり、2つに仕切られた液室40のうち、オリフィス盤25の上側の部分が第一室41を構成し、オリフィス盤25の下側の部分が第二室42を構成している。また、第一室41と第二室42は、オリフィス通路43によって互いに連通されている。
【0037】
エンジンの振動が液体封入マウント10に伝わると、弾性支持体20の厚肉部22が変形し、第一室41の容積が増減する。例えば、第一室41の容積が減少すると、オリフィス通路43を通って液体が第二室42へ向けて流出する。その際、第二室42の容積は、ダイヤフラム30が変形することによって増加する。第一室41の容積が増加すると、オリフィス通路43を通って液体が第二室42から流入する。その際、第二室42の容積は、ダイヤフラム30が変形することによって減少する。そして、エンジンからの振動は、液体がオリフィス通路43を通過する際の流通抵抗によって減衰される。
【0038】
本実施形態の液体封入マウント10には、本発明に係る保護カバー50が取り付けられている。図2にも示すように、この保護カバー50は、合成樹脂製であって、本体部51と係合部53とを備えている。
【0039】
保護カバー50の本体部51は、円形のカップを伏せたような形状となっている。つまり、本体部51は、比較的高さの低い円筒状に形成され、その上端面が閉塞されている。本体部51の直径は、円筒ケーシング11の大径部12の直径よりもやや小さくなっている。本体部51の高さは、ブラケット16の当接部17から大径部12の底部までの高さとほぼ同じか僅かに低くなっている。
【0040】
本体部51には、2つの支持部52が一体に形成されている。支持部52は、本体部51の下端に連続して側方へ突設されている。具体的に、一方の支持部52は本体部51から右側へ突出し、他方の支持部52は本体部51から左側へ突出している。
【0041】
係合部53は、第一係合片54と第二係合片55とによって構成されている。第一係合片54は、左側の支持部52と一体に形成されている。一方、第二係合片55は、右側の支持部52と一体に形成されている。保護カバー50は、これら第一係合片54と第二係合片55がブラケット16と係合することによって、液体封入マウント10に取り付けられる。
【0042】
第一係合片54は、左側の支持部52の突端部における上面側に設けられている。この第一係合片54は、鈎状に形成されており、左側のブラケット16のボルト穴38に差し込まれる(図1参照)。この状態で、第一係合片54は、当接部17におけるボルト孔18の縁部に引っ掛かる。
【0043】
第二係合片55は、右側の支持部52の突端部に設けられている。第二係合片55は、逆U字状に形成されると共に、その上部がやや右側へ膨出する形状となっている。また、第二係合片55は、比較的薄肉に形成され、主に上端部が撓むことで変形可能に構成されている。つまり、第二係合片55は、可撓性を有している。
【0044】
この第二係合片55は、右側のブラケット16のボルト穴38に差し込まれる(図1参照)。その際、第二係合片55の上部に形成された膨出部分は、第二係合片55が変形することによってボルト孔18を通過する。第二係合片55がボルト孔18に差し込まれた状態では、第二係合片55の上部の膨出部分が、当接部17におけるボルト穴38の縁部に引っ掛かる。
【0045】
−保護カバーの使い方−
保護カバー50を取り付ける際には、先ず第1係合部53が一方のボルト孔18に差し込まれる。この状態で、第一係合片54は、当接部17におけるボルト孔18の縁部に引っ掛けられる。その後、第二係合片55が他方のボルト孔18に押し込まれる。その際、第二係合片55の膨出部分は、第二係合片55が変形することによってボルト孔18を通過する。第二係合片55がボルト孔18に挿入された状態では、その膨出部分が当接部17におけるボルト孔18の縁部に引っ掛かる。そして、第一係合片54と第二係合片55がボルト孔18の縁部と係合することにより、保護カバー50がブラケット16に保持される。
【0046】
保護カバー50をブラケット16に取り付けた状態では、大径部12の底部に形成された開口13が保護カバー50の本体部51によって塞がれる。従って、ダイヤフラム30は、保護カバー50の本体部51によって覆われた状態となる。
【0047】
上記液体封入マウント10は、保護カバー50が取り付けられた状態で出荷される。また、液体封入マウント10が自動車の製造ラインで車体に組み付けられるまで、この保護カバー50は液体封入マウント10に取り付けられている。従って、搬送中や自動車の組立ラインへの投入時において、ダイヤフラム30の損傷が確実に防止される。
【0048】
例えば、搬送中や組立ラインへ投入される際には、ある液体封入マウント10に他の液体封入マウント10のブラケット16がぶつかる危険があり、それによってダイヤフラム30が損傷すると液体封入マウント10の機能が損なわれる。そこで、液体封入マウント10に保護カバー50を取り付けておくと、この保護カバー50によってブラケット16等との衝突からダイヤフラム30が護られる。
【0049】
液体封入マウント10を車体に取り付ける場合、作業者は、液体封入マウント10のブラケット16から保護カバー50を取り外す。具体的には、先ず第二係合片55を指で摘む等によって変形させ、この第二係合片55を一方のボルト孔18から引き抜く。続いて、鈎状の第一係合片54を他方のボルト孔18から引き抜き、保護カバー50をブラケット16から取り外す。その後、液体封入マウント10のボルト孔18にボルトが通され、このボルトによって液体封入マウント10が車体に組み付けられる。
【0050】
このように、本実施形態の保護カバー50は、第一及び第二係合片54,55がボルト孔18に挿入された状態で液体封入マウント10に保持されている。このため、ブラケット16から保護カバー50を取り外さない限り、ボルト孔18にボルトを通して液体封入マウント10を車体に固定することはできない。従って、保護カバー50を外し忘れるという作業ミスが確実に回避される。
【0051】
ブラケット16から取り外された保護カバー50は、液体封入マウント10の製造者へと送り返される。送り返された保護カバー50は、出荷される液体封入マウント10に再び装着される。このように、保護カバー50は、液体封入マウント10の製造者と自動車の製造者との間を行き来し、何度も繰り返して使用される。
【0052】
−実施形態1の効果−
本実施形態では、液体封入マウント10に対して保護カバー50を着脱自在としている。このため、液体封入マウント10の設置後に保護カバー50が不要となる場合には、液体封入マウント10の組み付け前に保護カバー50を取り外し、取り外した保護カバー50を出荷される他の液体封入マウント10に取り付けて再利用することが可能となる。
【0053】
つまり、本実施形態によれば、保護カバー50を何度も再利用することが可能となり、液体封入マウント10の全製造個数よりも大幅に少ない保護カバー50を用意するだけで、液体封入マウント10の搬送中等におけるダイヤフラム30の損傷を確実に防止することができる。従って、液体封入マウント10の設置後は不要となる場合にまで液体封入マウント10の全製造個数と同数の保護カバー50を用意していた従来に比べ、ダイヤフラム30の保護に必要な保護カバー50の数量を大幅に削減でき、液体封入マウント10の製造コストを削減できる。
【0054】
また、本実施形態の保護カバー50は、第一及び第二係合片54,55がボルト孔18へ差し込まれることによってブラケット16に保持される。このため、上述のように、保護カバー50をブラケット16から取り外した後でなければ、液体封入マウント10を車体に組み付けることができない。従って、本実施形態によれば、保護カバー50を外し忘れたままで液体封入マウント10を車体に組み付けるという作業ミスを確実に回避できる。
【0055】
また、本実施形態の保護カバー50では、第一係合片54が鈎状に形成されているため、ボルト孔18へ差し込むだけで第一係合片54をボルト孔18の縁部に引っ掛けることが可能である。このため、保護カバー50を着脱する場合、作業者は、第二係合片55だけを変形させればよく、第一係合片54に手を触れなくてもよい。従って、本実施形態によれば、ブラケット16に対して保護カバー50を着脱する作業を簡素化でき、作業効率を向上させることができる。
【0056】
−実施形態1の変形例−
本実施形態では、保護カバー50の第二係合片55を次のように構成してもよい。
【0057】
先ず、図3に示すように、逆U字状に形成された第二係合片55の上部を左右へ膨出させてもよい。この場合、第二係合片55は、横から見た形状がキノコ状となる。この第二係合片55がボルト孔18へ差し込まれた状態では、第二係合片55における左右の膨出部分がボルト孔18の縁部に引っ掛かる。
【0058】
また、図4に示すように、第二係合片55を支持部52とは別体に形成してもよい。この場合、第二係合片55は、例えばゴム等の弾性材料によって構成され、その頂部が側方へ膨出した形状とされる。第二係合片55をボルト孔18へ押し込む場合、第二係合片55の膨出部分は、撓んで変形した状態でボルト孔18を通過する。そして、この第二係合片55がボルト孔18へ差し込まれた状態では、第二係合片55における膨出部分がボルト孔18の縁部に引っ掛かる。
【0059】
《参考技術1》
参考技術1は、上記実施形態1において、保護カバー50の構成を変更したものである。ここでは、本参考技術について、上記実施形態1と異なる点を説明する。
【0060】
図5及び図6に示すように、本参考技術の保護カバー50は、合成樹脂製であって、本体部51と係合部53とを備えている。
【0061】
参考技術の保護カバー50に設けられる本体部51は、円形のカップ状に形成されている。つまり、この本体部51は、比較的高さの低い円筒状に形成され、その下端面が閉塞されて上端面が開口状態となっている。本体部51の直径は、円筒ケーシング11における大径部12の底部に形成された開口13の直径よりもやや小さくなっている。本体部51の高さは、ブラケット16の当接部17から大径部12の底部までの高さよりも低くなっている。
【0062】
参考技術の保護カバー50に設けられる係合部53は、2つの係合片56によって構成されている。2つの係合片56は、共に同様の鈎状に形成され、本体部51の上端に突設されている。また、2つの係合片56は、それぞれが本体部51の外側へ折れ曲がった姿勢で、互いに背を向けあった状態で設置されている。鉤形に曲がった係合片56の突端は、本体部51の外側面よりも外側に突き出ている。
【0063】
図5に示すように、本参考技術の保護カバー50は、鈎状に形成された係合片56が、円筒ケーシング11の大径部12の底部における開口13の縁部に引っ掛かることで、液体封入マウント10に保持される。この状態で、液体封入マウント10のダイヤフラム30は、保護カバー50の本体部51で覆われて保護される。尚、本参考技術の保護カバー50が取り付けられる液体封入マウント10は、大径部12の底部に形成された開口13を上記実施形態1よりも小さくすることで、係合片56が引っ掛かるスペースを確保している。
【0064】
保護カバー50を取り付ける際には、本体部51における係合片56のすぐ下の部分を左右から押さえ、本体部51を変形させた状態で係合片56を大径部12の開口13へ差し込む。その後、本体部51に加えていた力を除くと、本体部51が元の形状へ戻り、鈎状の係合片56が大径部12における開口13の縁部に引っ掛かる。また、保護カバー50を取り外す際には、同様に本体部51を変形させて係合片56を大径部12の開口13から引き抜く。
【0065】
参考技術によれば、上記実施形態1と同様に、保護カバー50を繰り返して使用することで、液体封入マウント10の製造コストを削減できる。また、本参考技術によれば、液体封入マウント10に対して着脱自在な保護カバー50の構成を、上記実施形態1のものよりも簡素化することができる。
【0066】
《参考技術2》
本発明の参考技術2は、上記実施形態1において、保護カバー50の構成を変更したものである。ここでは、本参考技術について、上記実施形態1と異なる点を説明する。
【0067】
図7及び図8に示すように、本参考技術の保護カバー50は、合成樹脂製であって、キャップ状に形成されている。具体的に、保護カバー50は、円板状の平板部61と、平板部61の周縁から上方へ延びる側壁部62とによって構成されている。
【0068】
側壁部62は、その内径が円筒ケーシング11の大径部12の外径よりも僅かに小さくなっている。つまり、側壁部62と大径部12の“はめあい”は、“締まりばめ”となっている。また、側壁部62には、切り欠き63が2箇所設けられている。この切り欠き63は、液体封入マウント10のブラケット16に対応する位置に形成されている。
【0069】
図7に示すように、本参考技術の保護カバー50は、円筒ケーシング11の大径部12に下方から被せられた状態で取り付けられる。この状態で、液体封入マウント10のダイヤフラム30は、保護カバー50の平板部61で覆われて保護される。また、側壁部62は外側へ押し広げられ、側壁部62の内周面と大径部12の外周面との間で摩擦力が生じる。この摩擦力によって、保護カバー50が円筒ケーシング11の大径部12に保持される。
【0070】
保護カバー50を取り付ける際には、キャップ状の保護カバー50を円筒ケーシング11の大径部12へ圧入すればよい。一方、保護カバー50を取り外す際には、保護カバー50を掴んで大径部12から引き抜けばよい。
【0071】
参考技術によれば、上記実施形態1と同様に、保護カバー50を繰り返して使用することで、液体封入マウント10の製造コストを削減できる。また、本参考技術によれば、液体封入マウント10に対して着脱自在な保護カバー50の構成を、上記実施形態1のものよりも簡素化することができる。
【0072】
《実施形態2》
本発明の実施形態2は、上記実施形態1において、保護カバー50の構成を変更すると共に、保護カバー50を保持するための係合部31をダイヤフラム30と一体に形成したものである。ここでは、本実施形態について、上記実施形態1と異なる点を説明する。
【0073】
図9及び図10に示すように、本実施形態の係合部31は、ゴム製で棒状に形成され、ダイヤフラム30の下面に下方へ向けて突設されている。この係合部31は所定の長さに形成されており、その下端部が円筒ケーシング11の大径部12の底部に形成された開口13から突き出ている。
【0074】
上記係合部31の下端部には、突出部32が形成されている。この突出部32は、下へ向かってすぼまった円錐状に形成され、その大径部12分が係合部31から側方へ突き出ている。このように、係合部31は、棒状の下端に円錐状の突出部32が形成されており、キノコ形状を上下逆さまにしたような形状となっている。
【0075】
本実施形態の保護カバー50は、合成樹脂製であって、円板状に形成されている。この保護カバー50の外径は、円筒ケーシング11の大径部12の外径よりも小さく、大径部12の底部に形成された開口13の直径よりも大きくなっている。また、保護カバー50には、その中央部に貫通孔65が形成されている。この貫通孔65の直径は、係合部31における棒状部分の直径よりも大きく、突出部32の最大直径よりも小さくなっている。
【0076】
図9に示すように、本実施形態の保護カバー50は、その貫通孔65に係合部31が挿入されて突出部32が貫通孔65の縁部に引っ掛かることにより、液体封入マウント10に保持される。この状態で、液体封入マウント10のダイヤフラム30は、保護カバー50で覆われて保護される。
【0077】
保護カバー50を取り付ける際には、棒状の係合部31を保護カバー50の貫通孔65に挿入する。その際、ゴム製の突出部32は、撓んで変形した状態で貫通孔65を通過する。その後、突出部32は、元の形状に戻り、保護カバー50における貫通孔65の縁部に引っ掛かる。また、保護カバー50を取り外す際には、突出部32を指で押さえながら保護カバー50を引っ張ると、突出部32が変形して貫通孔65を通過する。
【0078】
本実施形態によれば、上記実施形態1と同様に、保護カバー50を繰り返して使用することで、液体封入マウント10の製造コストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1に係る液体封入マウントの縦断面を示す断面図である。
【図2】 実施形態1に係る保護カバーを示す斜視図である。
【図3】 実施形態1の変形例に係る保護カバーを備えた液体封入マウントの縦断面と外形を示す一部断面図である。
【図4】 実施形態1の変形例に係る保護カバーを備えた液体封入マウントの縦断面と外形を示す一部断面図である。
【図5】 参考技術1に係る液体封入マウントの縦断面と外形を示す一部断面図である。
【図6】 参考技術1に係る保護カバーを示す斜視図である。
【図7】 参考技術2に係る液体封入マウントの外形を示す側面図である。
【図8】 参考技術2に係る保護カバーを示す斜視図である。
【図9】 実施形態2に係る液体封入マウントの縦断面と外形を示す一部断面図である。
【図10】 実施形態2に係る保護カバーと係合部の要部とを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 液体封入マウント
18 ボルト孔
30 ダイヤフラム
31 係合部
32 突出部
40 液室
50 保護カバー
51 本体部
53 係合部
54 第一係合片
55 第二係合片
61 平板部
62 側壁部
65 貫通孔

Claims (4)

  1. 液室を形成するためのダイヤフラムを有して振動体とその支持体との間に介設される液体封入マウントに対し、上記ダイヤフラムを保護するために取り付けられる保護カバーであって、
    上記ダイヤフラムを覆うための本体部と、
    上記保護カバーが上記液体封入マウントに着脱可能な状態で保持されるように該液体封入マウントと係合する係合部とを備え、
    上記係合部は、液体封入マウントを振動体又は支持体に固定するためのボルトが通される上記液体封入マウントのボルト孔に挿入され、該ボルト孔の縁部に引っ掛かることで上記保護カバーを保持するように構成されている保護カバー。
  2. 請求項1に記載の保護カバーにおいて、
    係合部は、
    鉤状に形成されてボルト孔の縁部に引っ掛かる第一係合片と、
    上記ボルト孔に挿入された状態では該ボルト孔の縁部に引っ掛かると共に可撓性を有して上記ボルト孔を通過可能な第二係合片と
    によって構成されている保護カバー。
  3. 請求項1又は2に記載の保護カバーを備えている液体封入マウント。
  4. 液室を形成するためのダイヤフラムを有して振動体とその支持体との間に介設される液体封入マウントであって、
    上記ダイヤフラムを覆って保護するための保護カバーと、
    上記ダイヤフラムと一体に形成されて上記保護カバーが着脱可能に係合する係合部とを備え、
    上記係合部は、棒状に形成されてダイヤフラムに立設される一方、
    上記保護カバーには、上記係合部を挿入するための貫通孔が形成され、
    上記係合部には、上記保護カバーの貫通孔に挿入された状態で該貫通孔の縁部に引っ掛かると共に可撓性を有して上記貫通孔を通過可能な突出部が設けられている液体封入マウント。
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